JP2005225867A - 長期間安定性を有するケラチン繊維メークアップ組成物 - Google Patents

長期間安定性を有するケラチン繊維メークアップ組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】安定性の改善された、ケラチン物質、特にケラチン繊維、例えば睫毛、眉毛及び毛髪のメークアップ、より特定的には睫毛のメークアップ(マスカラ)組成物を提供する。
【解決手段】ケラチン繊維のケア及び/又はメークアップのための化粧料組成物において、溶媒媒体中に少なくとも以下:(i)フィルム形成性ポリマー、(ii)化合物(i)とは異なる1以上のスチレン単位を有するポリマー、及び (iii)該溶媒媒体中に可溶であり、少なくとも1の結晶化可能な部分を有し、化合物(i)とは異なるところのポリマーを含むことを特徴とする化粧料組成物。特に、フィルム形成ポリマーが、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、アクリルポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、アクリル/ビニルポリマー、シリコーンポリマー、フッ素化ポリマーであり、安定化剤で安定化されている。
【選択図】なし

Description

本発明は、ケラチン物質、特にケラチン繊維、例えば睫毛、眉毛、及び毛髪のメークアップ、より特定的には睫毛のメークアップに関する。
本発明に従う組成物は、マスカラ、眉毛製品、アイライナー、又は毛髪メークアップ製品の形態をとることができる。より特に、本発明はマスカラに関する。特に、該組成物はメークアップ組成物、それぞれトップコート又はベースコートとして知られる、メークアップの上、又は下に施与される組成物、又は睫毛トリートメント組成物であることができる。
一般的に、ケラチン繊維、特に睫毛のメークアップのための組成物は、液相に分散された少なくとも1のワックス又はワックスの混合物からなる。該組成物に求められる具体的な使用の性質、例えばその流動性、カバー能力、カーブさせる能力、濃くする能力(体積を大きくする能力又はメークアップ能力ともまた呼ばれる)及び安定性は、主にワックス及び他の非揮発性成分の量を通して調節される。
本発明の正確な目的は、安定性の点において改善された性質を有するケラチン繊維のケア及び/又はメークアップのための化粧料組成物を提供することである。
実際、最近市販されている、ケラチン繊維、特に睫毛のメークアップのための組成物は、かなりの耐摩耗性のあるフィルムを与えない。これらのフィルムは一般的に特に崩すこと又は拭くことにより、少なくとも部分的に崩れる傾向がある。フィルムの部分的な崩壊はメークアップ色の強度のかなりの損失をもたらし、この失われた強度は、既にメークアップされた基板に組成物を再施与することによってのみ修復され得る。フィルムを拭くことに関する限り、これはメークアップされた領域の近辺に輪の形成をももたらし、明白な審美上の理由のために、それは総合的に望ましくない。
意外なことに発明者らは、安定性のこの欠如はケラチン繊維のケア及び/又はメークアップのための新しい組成物で効果的に克服され得ることを見出した。
より正確には本発明は、ケラチン繊維のケア及び/又はメークアップのための化粧料組成物において、溶媒媒体中に少なくとも以下:
(i)フィルム形成性ポリマー
(ii)化合物(i)とは異なる1以上のスチレン基を有するポリマー、及び
(iii)溶媒媒体中に可溶であり、少なくとも1の結晶化可能な部分を有し、化合物(i)とは異なるところの少なくとも1のポリマー
を含む化粧料組成物に関する。
発明者らは、このようにして、特にマスカラタイプの化粧料配合物におけるこれらの3つの特定の化合物の併用は、対応するメークアップフィルムの安定性をかなり、少なくとも2日まで延長することを可能にすることを見出した。下の実施例から明らかであるように、このフィルムの耐水性は、特にかなり向上される。最後に、おそらく本発明に従う配合物中のワックス及び顔料の粒子のより良好な分散の結果、この向上は施与されたフィルムのより滑らかな外観とともに得られる。
本発明は、さらに、上で定義された組成物が該ケラチン繊維、特に睫毛に施与されるところの、ケラチン繊維をメークアップする方法に関する。
安定性
上に述べられたように、本発明に従う組成物の安定性は、慣用のメークアップ組成物、特にマスカラタイプの組成物により示されるものと比較して、かなり向上される。
この安定性は種々のプロトコルに従って評価され得る。本発明の場合、より詳細に選択されるところの試験の目的は、水による摩擦に対するフィルムの耐性を評価することである。
第1の試験において、コーカソイドの毛髪からなるつけ睫毛の標準化された試料が以下のプロトコルに従って作られた:10回ブラッシングを3回行い、連続するシリーズの間に2分間乾燥し、続いて室温(25℃)において1時間乾燥する。
次に試料は水に浸した綿のディスクで絞られる。
耐性の評価は、マスカラフィルムを破壊するのに必要とされるディスクに数を数えることに存在する。崩壊の開始は、綿の上におけるマスカラの痕跡の出現に対応する。この方法の精度は、±2枚のディスクの誤差デルタで見積もられることができる。
溶媒媒体
1つの特定の態様において、本発明は、より特定的には、ウォータープルーフマスカラとして知られる、低い含有量の水及び/又は水溶性溶媒を有するケラチン繊維メークアップ組成物の分野に関し、該マスカラは非水性溶媒中のワックスの分散物の形態をとる。
このようにして、1つの特定の変形において、本発明に従う組成物は、非水性溶媒媒体を含む。
この媒体は、その名前が示す通り、連続相を形成することができ、少なくとも1の溶媒、特に非水性溶媒を含み、該溶媒は、一般的に室温及び大気圧において液体であるところの揮発性でありかつ水に不溶の化合物である。
「揮発性化合物」とは、本発明の用語において、室温及び大気圧において皮膚又はケラチン繊維と接触したとき1時間未満内に蒸発することのできる任意の化合物(又は非水性媒体)を意味すると理解される。揮発性化合物は揮発性の化粧料化合物であり、それは室温において液体であり、特に室温及び大気圧において、その蒸気圧はゼロではなく、特に0.13Pa〜40,000Pa(10−3〜300mmHg)の範囲、特に1.3Pa〜13,000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲、より特に1.3Pa〜1,300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲である。
逆に、「非揮発性化合物」とは、室温及び大気圧において皮膚又はケラチン繊維の上に少なくとも数時間残り、特にその蒸気圧は10−3mmHg(0.13Pa)未満である化合物を意味すると理解される。
室温において液体である、揮発性で水に不溶の化合物の含有量は、一般的に組成物の合計重量に基づいて5〜95重量%、特に10〜80重量%、及び特に30〜70重量%である。
特に、室温において液体である、水に不溶性の揮発性化合物は、化粧料的に許容されるオイル又は有機溶媒である。表現「化粧料的に許容される」とは、その使用がケラチン性繊維及び皮膚への施与と両立する化合物を意味すると理解される。
もちろん、本発明に従う組成物の溶媒媒体は、そのような化合物の混合物を含むことができる。
揮発性オイルは、炭化水素オイル、シリコーンオイル、フッ素化オイル、又はそれらの混合物であることができる。
「炭化水素オイル」とは、主に水素原子及び炭素原子を含み場合により酸素原子、窒素原子、硫黄原子、及びリン原子を含んでいてもよいオイルを意味すると理解される。揮発性の炭化水素オイルは、8〜16の炭素原子を含む炭化水素オイル、特に分岐状のC〜C16アルカン、例えば石油起源のC〜C16のイソアルカン(イソパラフィンともまた呼ばれる)、例えばイソドデカン(2,2,4,4,6−ペンタメチルヘプタンともまた呼ばれる)、イソデカン、イソヘキサデカン、及び例えば商標名「イソパール(Isopar)(商標)」又は「パーメチルズ(Permetyls)(商標)」で販売されているオイル、分岐状のC〜C16エステル、ネオペンタン酸イソヘキシル、及びそれらの混合物から選択され得る。他の揮発性の炭化水素オイル、例えば石油の留出物、特にシェル(Shell)社により「シェルソルト(Shell Solt)(商標)」の名前の下に販売されているものをもまた使用することが可能である。
他の使用され得る揮発性オイルは、揮発性シリコーン、例えば揮発性の直鎖又は環状のシリコーンオイル、特に≦6センチストークス(6×10―6/s)の粘度、及び特に2〜10の珪素原子を有するものが使用され得、これらのシリコーンは任意的に1〜22の炭素原子を含むアルキル又はアルコキシ基を含んでいてもよい。本発明において使用され得る揮発性シリコーンオイルとして、特にオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン及びそれらの混合物が挙げられ得る。
フッ素化された揮発性有機溶媒、例えばノナフルオロメトキシブタン、又はパーフルオロメチルシクロペンタンを使用することもまた可能である。
本発明の組成物の1つの特定の実施態様において、室温において液体である水に不溶性の揮発性化合物は、8〜16の炭素原子を含む揮発性の炭化水素オイル、及びそれらの混合物から選択される。
非水性溶媒媒体は、室温において液体である、少なくとも1の非揮発性でありかつ水に不溶性の化合物、特に少なくとも1の非揮発性オイルをもまた含み得、それは特に非揮発性の炭化水素オイル及び/又はシリコーンオイル及び/又はフッ素化オイルから選択され得る。
非揮発性の炭化水素オイルとして以下のものが挙げられ得る:
植物起源の炭化水素オイル、例えばグリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、該グリセリドにおいて脂肪酸はC〜C24の範囲の鎖の長さを有し得、後者は直鎖又は分岐状であり、そして飽和又は不飽和であってもよい;これらのオイルは特に小麦胚芽、ヒマワリ、グレープシード、ゴマ種、トウモロコシ、アプリコット、ひまし、シア、アボガド、オリーブ、大豆、スイートアーモンド、パーム、菜種、綿実、ヘーゼルナッツ、マカデミア、ホホバ、アルファルファ、ケシの実、かぼちゃ、ヒョウタン、黒スグリ、月見草、キビ、大麦、キノア、ライ麦、サフラワー、ククイナッツ、パッションフラワー、及びジャコウバラである;又はカプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えばステアリナリーズデュボワ(Stearineries Dubois)社により販売されるもの、またはダイナミットノーベル(Dynamit Nobel)社により「ミグリオール(Miglyol)810(商標)」、「812(商標)」、及び「818(商標)」の名前の下に販売されるもの;
10〜40の炭素原子を含む合成エーテル;
鉱物又は合成起源の直鎖又は分岐状の炭化水素、例えばワセリン、ポリデセン、水素化ポリイソブテン例えばパーレアム、及びスクワラン、及びそれらの混合物;
合成エステル、例えば式RCOORのオイル、ここでRは1〜40の炭素原子を含む直鎖又は分岐の脂肪酸基であり、Rは炭化水素鎖、特に1〜40の炭素原子を含む分岐状炭化水素鎖であり、ただしR+R≧10であり、例えばプルセリンオイル(オクタン酸セトステアリル)、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、C12〜C15のアルコールの安息香酸エステル、ラウリル酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸イソステアリル、アルコール又はポリアルコールのオクタン酸エステル、デカン酸エステル、又はリシノール酸エステル、例えばジオクタン酸プロピレングリコール;水素化されたエステル、例えば乳酸イソステアリル又はリンゴ酸ジイソステアリル及びペンタエリスリトールエステル;
室温において液体であり、12〜26の炭素原子を含む分岐状及び/又は不飽和の炭素鎖を含むところの脂肪族アルコール、例えばオクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−ブチルオクタノール又は2−ウンデシルペンタデカノール;
高級脂肪酸例えばオレイン酸、リノール酸、又はリノレン酸;
及びそれらの混合物。
本発明に従う組成物において使用され得るところの非揮発性シリコーンオイルは、非揮発性のポリジメチルシロキサン(PDMS)、アルキル又はアルコキシ基(該基はペンダント状であるか、又はシリコーン鎖の末端にあり、これらの基はそれぞれ2〜24の炭素原子を含む)を含むポリジメチルシロキサン、及びフェニル化シリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン及び2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートであり得る。
本発明に従う組成物において使用され得るフッ素化オイルは特に、フッ素化シリコーンオイル、フッ素化ポリエーテル、及びフッ素化シリコーンであり、例えば欧州特許出願公開第847752号に記載されているものである。
1つの特定の態様において、本発明に従う組成物は水及び/又は少なくとも1の水溶性溶媒を含み得る。
本発明において、「水溶性溶媒」とは、室温において液体であり、水と混和性のある化合物(25℃及び大気圧において50重量%より高い水との混和性)を意味すると理解される。
本発明に従う組成物において使用されることができる水溶性溶媒は、一般的に揮発性でもある。
本発明の組成物において使用され得る水溶性溶媒の中で特に以下のものが挙げられ得る:1〜5の炭素原子を有する低級アルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、2〜8の炭素原子を有するグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びジプロピレングリコール、C及びCケトン及びC〜Cのアルデヒド。
水及び/又は水溶性溶媒はそのまま本発明の配合物中に導入され得るか又は該組成物の一部を構成する1以上の成分によりそこに取り込まれうる。このようにして水は例えばフィルム形成剤として有用なポリマー粒子の水性分散物の導入により、該組成物中に特に導入され得る。
しかし、ウォータープルーフマスカラに関する限り、該組成物中の水及び/又は水溶性溶媒の量は20%以下であり、一般的に組成物の合計重量に基づいて0.5重量%以上である。
本発明の組成物中の水及び/又は水溶性溶媒の含有量は、組成物の合計重量に対して特に1〜18重量%、より特に2〜15重量%の範囲であり得る。
フィルム形成性ポリマー
本発明の組成物は少なくとも1のフィルム形成性ポリマーを含み得る。
「フィルム形成性ポリマー」とはそれ自身であるいは補助のフィルム形成剤の存在下、連続かつ、基材、特にケラチン物質上で粘着性のあるフィルムを形成することができるポリマーを意味すると理解される。
一般的にフィルム形成性ポリマーは、組成物の合計重量に基づいて0.1重量%〜55重量%、特に0.5重量%〜40重量%、より特に1重量%〜30重量%の範囲の固形分の含有量において本発明に従う組成物中に存在し得る。
実際、この量は選択されたフィルム形成性ポリマーの化学的性質に従ってかなり変動しやすい。決定因子はこの量が、最適化された耐磨耗性により、特に期待される長期の安定性を与えるのに少なくとも十分であるということである。この再少量を超えて、過剰のフィルム形成性ポリマーは不必要である。しかし、期待される質にとって有害であることを立証しない限り、前記の再少量よい多い量においてこのポリマーを使用しない理由はない。
フィルム形成性ポリマーは、脂溶性の形態又は水溶性の形態において、あるいは水性媒体又は非水性溶媒媒体中に分散された粒子の形態において組成物中に存在し得る。
脂溶性の形態
挙げられ得る脂溶性ポリマーの例は、ビニルエステル(該ビニル基はエステル基の酸素原子に直接結合されており、該ビニルエステルはエステル基のカルボニルに結合した1〜24の炭素原子を有する、直鎖又は分岐の、飽和炭化水素基を含む)及び、少なくとも1の他のモノマー、該モノマーはビニルエステル(すでに存在するビニルエステルとは異なる)、アルキルビニルエーテル(そのアルキルは2〜24の炭素原子を含む)、又はアリル又はメタリルエステル(エステル基のカルボニルに結合している1〜24の炭素原子を有する、直鎖又は分岐の、飽和炭化水素基を含む)のコポリマーである。これらのコポリマーは、ビニルタイプ又はアリル又はメタリルタイプのいずれかであり得る架橋剤、例えばテトラアリルオキシエタン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクタンジオエート、ジビニルドデカンジオエート、及びジビニルオクタデカンジオエートを使用して架橋され得る。
以下のコポリマーが例として挙げられ得る:ビニルアセテート/ビニルラウレート、ビニルプロピオネート/アリルラウレート、ビニルプロピオネート/ビニルラウレート、及びアリル2,2−ジメチルペンタノエート/ビニルラウレート。
挙げられ得る脂溶性のフィルム形成性ポリマーは、9〜22の炭素原子を有するビニルエステル又はアルキルアクリレート又はメタクリレート、ただし該アルキル基は2〜24の炭素原子を含む、のホモ重合化から生じる脂溶性ホモポリマーである。
脂溶性ホモポリマーの例として特に以下のものが挙げられうる:ポリビニルラウレート及びポリラウリル(メタ)アクリレート、これらのポリ(メタ)アクリレートはエチレングリコールジメタクリレート又はテトラエチレングリコールジメタクリレートを用いて架橋されることが可能である。
上で定義された脂溶性コポリマー及びホモポリマーは公知であり、特にフランス国特許出願公開第2232303号に記載されている;それらは2000〜500,000、特に4000〜200,000の範囲の平均分子量を有し得る。
本発明において使用され得る脂溶性フィルム形成性ポリマーとして以下のものもまた挙げられ得:、ポリアルキレン、特にC〜C20のアルケンのコポリマー、例えばポリブテン、直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和のC〜Cアルキル基を有するアルキルセルロース、例えばエチルセルロース、及びプロピルセルロース、及びビニルピロリドン(VP)コポリマー、特にビニルピロリドンとC〜C40、特にC〜C20のアルケンとのコポリマー。本発明において使用され得るVPコポリマーの例として、VP/ビニルアセテート、及びVP/エチルメタクリレートコポリマー、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/エチルメタクリレート/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレン及びVP/アクリル酸/ラウリルメタクリレートコポリマーが挙げられ得る。
分散された形態
フィルム形成性ポリマーは、水性相、非水性溶媒相、又は液状脂肪酸相中に分散された粒子の形態における組成物中に存在し得、水性相中の分散物は一般的にラテックス又は擬似ラテックスとして公知である。これらの分散物を製造する技術は当業者に周知である。
a)水性分散物
使用され得るフィルム形成性ポリマーの水性分散物は、アヴェシア−ネオレシン社(Avecia−Neoresins)により「ネオクリル(Neocryl)XK−90(商標)」、「ネオクリルA−1070(商標)」,「ネオクリルA−1090(商標)」,「ネオクリルBT−62(商標)」,「ネオクリルA−1079(商標)」,及び「ネオクリルA−523(商標)」の名前で販売されるアクリル分散物、ダウケミカル(Dow Chemical)社による「ダウラテックス(Dow Latex)432(商標)」、及び大東化成工業社による「ダイトーゾル(Daitosol)5000AD(商標)」;アヴェシア−ネオレシン社により「ネオレズ(Neorez)R−981(商標)」、及び「ネオレズR−974(商標)」、グッドリッチ(Goodrich)社により「アバルア(Avalure)UR−405(商標)」、「アバルアUR−410(商標)」、「アバルアUR−425(商標)」、「アバルアUR−450(商標)」、「サンキュア(Sancure)875(商標)」、「サンキュア861(商標)」、「サンキュア878(商標)」、及び「サンキュア2060(商標)」、バイエル(Bayer)社により「インプラニル(Impranil)85(商標)」、及びハイドロマー(Hydromer)社により「アクアメール(Aquamere)H−1511(商標)」の名前で販売される水性ポリウレタンの分散物;イーストマンケミカルプロダクツ(Eastman Chemical Products)社による商品名「イーストマン(Eastman)AQ(商標)」で販売されているスルホポリエステル;及びビニル性の分散物、例えばシメックス製の「メキソメール(Mexomere)PAM」である。
フィルム形成性ポリマーは、より特定的には、少なくとも1のスチレンポリマーのブロックを取り込んでいるホモポリマー、又はグラフト又はシーケンスブロックコポリマー(sequence block polymer)である。特に、場合により共役していてもよい1以上の二重結合を有する少なくとも1のエチレン性モノマー、例えばエチレン、ブタジエン、又はイソプレンの重合化から得られる少なくとも1のブロック及び少なくとも1のスチレンポリマーのブロックを含むコポリマーを使用することが可能である。もし、エチレン性モノマーが場合により共役していてもよい複数の二重結合を含むならば、重合化後の不飽和の残りのエチレン性単位は、一般的に水素化される。このようにして公知の方法で、イソプレンの重合化は、水素化後、エチレン、プロピレンブロックの形成をもたらし及びブタジエンの重合化は水素化後、エチレン−ブタジエンブロックの形成をもたらす。
b)非水性分散物
この変形において使用されるポリマーは、任意のものであることができる。したがってフリーラジカルポリマー、重縮合物、又は天然起源のポリマー、及びそれらの混合物を使用することが可能である。ポリマーはその性質に基づいて当業者により選択され得る。
本発明の組成物中におけるこのタイプのポリマー分散物の利点の1つは、ポリマーあるいはポリマー系(ポリマープラス可塑剤タイプの添加物)のガラス転移点(Tg)を変化させ、そうして柔らかなポリマーから多かれ少なかれ固いポリマーへ変化させ、本発明の組成物で得られるフィルムの機械的性質を調節することを可能にする可能性である。
本発明の組成物において使用され得るポリマーは、好ましくは2000〜10,000,000のオーダーの重量平均分子量を有する。ポリマーは、−100℃〜300℃、好ましくは−10℃〜50℃の範囲のガラス転移点を有することができる。
好ましくは、皮膚の温度以下、及び特に約40℃以下の低いガラス転移点を有するところのフィルム形成性ポリマーを使用することが可能である。「フィルム形成性ポリマー」とは、自分自身であるいは可塑剤の存在下で、単離可能なフィルムを形成することができるポリマーを意味すると理解される。これは基材に施与されたとき、フィルム形成できる分散物を与え、このことは先行技術に従う鉱物質の顔料分散物を使用するときには真実ではない。
ポリマーが所望される用途にとって高すぎるガラス転移点を有するならば、使用される混合物のガラス転移点を低くするように、可塑剤がそれと併用され得る。可塑剤は、使用の分野において通常使用されるもの、特に、該ポリマーの溶媒であることができる化合物から選択され得る。
あげられ得るフィルム形成性ポリマーは、好ましくは約40℃以下、そしてより特に−10℃〜30℃の範囲であるTgを有するアクリル又はビニル、フリーラジカルホモポリマー又はコポリマー、及びそれらの混合物である。
挙げられ得る非フィルム形成性ポリマーは、好ましくは約40℃超、特に45℃〜100℃の範囲のTgを有するビニル又はアクリル、遊離基ホモポリマー又はコポリマー、及びそれらの混合物である。液体の脂肪相とともに、非フィルム形成性ポリマーは、睫毛の上に連続及び均一の堆積を形成することを可能にする。
遊離基のポリマーとは、不飽和モノマー、特にエチレン性不飽和を有するものの重合化により得られるポリマーを意味するものと理解され、各モノマーは(重縮合とは対照的に)ホモ重合化することができる。フリーラジカルポリマーは、特に、ビニルポリマー又はコポリマー、特にアクリルポリマーである。
ビニルポリマーは、少なくとも1の酸基を有するエチレン性の不飽和モノマー、及び/又はこれらの酸性モノマーのエステル及び/又はこれらの酸のアミドの重合化から生じ得る。
α,β―エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、及びイタコン酸が、酸基を有するモノマーとして使用され得る。(メタ)アクリル酸、及びクロトン酸を使用することが好ましく、(メタ)アクリル酸を使用することが特に好ましい。
酸モノマーのエステルは、(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリレートとも呼ばれる)、特にアルキルが特にC〜C20、好ましくはC〜Cであるアルキル(メタ)アクリレート、アリールが特にC〜C10であるアリール(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキルが特にC〜Cであるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートから有利に選択される。
挙げられうるアルキル(メタ)アクリレートは、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、及びラウリル(メタ)アクリレートである。
挙げられ得るヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートは、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートである。
挙げられ得るアリール(メタ)アクリレートはベンジルアクリレート又はフェニルアクリレートである。
特に好ましい(メタ)アクリル酸エステルはアルキル(メタ)アクリレートである。
(メタ)アクリル酸及びアルキルが特にC〜Cであるところのアルキル(メタ)アクリレートのコポリマーがフリーラジカルポリマーとして好ましく使用される。メチルアクリレート又はメタクリレート/アクリル酸コポリマーを使用することが特に好ましい。
使用され得るモノマー状酸のアミドは、(メタ)アクリルアミド、アルキルが特にC〜C12であるところのN―アルキル(メタ)アクリルアミド、例えばN−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、及びN−オクチルアクリルアミド;N−ジアルキル(C〜C)(メタ)アクリルアミドである。
ビニルポリマーは、遊離の形態、部分的に若しくは全体的に中和された形態、あるいは部分的に若しくは全体的に4級化された形態における少なくとも1のアミン基を含むエチレン性不飽和モノマーの重合化からもまた生じ得る。そのようなモノマーは例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチルメタアクリルアミド、ビニルアミン、ビニルピリジン、及びジアリルジメチルアンモニウムクロライドであり得る。
ビニルポリマーは、ビニルエステル及びスチレンモノマーから選択された少なくとも1のモノマーのホモ重合化又は共重合化からもまた生じる。特に、これらのモノマーは酸モノマー及び/又はそれらのエステル及び/又はそれらのアミド、例えば上述されたものと共に重合化され得る。
挙げられ得るビニルエステルの例は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、t−ブチル安息香酸ビニルである。
挙げられ得るスチレンモノマーはスチレン及びα―メチルスチレンである。
与えられたモノマーのリストは制限を意味するものではなく、アクリル及びビニルモノマー(シリコーン鎖で変性されたモノマーを含む)のカテゴリーに該当する、当業者に公知である任意のモノマーを使用することが可能である。
挙げられ得る他のビニルモノマーは、
N―ビニルピロリドン;ビニルカプロラクタム;ビニル−N−アルキル(C〜C)ピロール;ビニルオキゾール;ビニルチアゾール;ビニルピリミジン及びビニルイミダゾール
オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン、及びブタジエン、
である。
ビニルポリマーは、特に少なくとも2の不飽和のエチレン性単位を含む2官能性モノマー、例えばエチレングリコールジメタクリレート又はジアリルフタレートを用いて架橋され得る。
制限を意味することなく、本発明のポリマーは以下のポリマー又はコポリマーから選択され得る;ポリウレタン、アクリルポリウレタン、ポリウレア、ポリウレアポリウレタン、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、アルキル脂肪鎖を有するポリエステル;アクリル及び/又はビニルポリマー又はコポリマー;ポリアクリルアミド;シリコーンポリマー;フッ素化ポリマー;及びそれらの混合物。
ポリマー粒子のそのような分散物で、ポリマー粒子のサイズを自由自在に調整し、合成の間のそのサイズの「多分散性」を調節することが可能である。このようにして、組成物中にあるときは、肉眼には見えない非常に小さいサイズの粒子を得ることが可能である。特に、ナノ粒子は5〜600nmの範囲のサイズを有することができ、粒子分散物は約600nmを超えるとずっと不安定になることを考えると、好ましいサイズは50〜250nmである。
分散されたポリマーは一般的に、場合により水及び/又は皮脂及び/又は汗の存在下で、磨耗に耐えるフィルムをケラチン繊維の上に堆積させるために有効な量において使用される。
実際に、液状脂肪相に分散されたポリマーは、組成物の合計重量に基づいて、2〜50重量%、好ましくは4〜40重量%、特に好ましくは5〜30重量%の範囲の量において存在することができる。
「液状脂肪相」とは、室温(25℃)及び大気圧において液状であるところの任意の非水性媒体を意味すると理解される。この液状脂肪相は揮発性の液状脂肪相及び/又は非揮発性の液状脂肪相を含み得、該相はそれぞれ1以上の液状オイルを含む。
「液状脂肪相」は、1時間未満内に皮膚から蒸発することのできる任意の非水性の媒体を意味すると理解される。この揮発性相は、室温及び大気圧において10−3〜300mmHg(0.13Pa〜40,000Pa)の範囲の蒸気圧を有するオイルを特に含む。
その中にポリマーが分散されている液状脂肪相は、単独で、又は均一で安定な混合物を形成し、想定される用途と両立する限り混合物において、特に鉱物、動物、植物又は合成起源の炭素含有炭化水素、フッ素化オイル及び/又はシリコーンオイルから選択された、任意の生理学的に許容される、特に化粧料的に許容されるオイルからなることができる。
本組成物の合計液状脂肪相は、該組成物の合計重量に基づいて5〜98重量%、好ましくは20〜85重量%に相当しうる。
本発明において使用され得る液状脂肪相として以下のものが挙げられる:炭化水素、例えばパラフィンオイル又はワセリン、ミンク、タートル、又は大豆油、ペルヒドロスクワレン、又はスイートアーモンド、カロフィラム、パーム、グレープシード、ゴマ種、トウモロコシ、パーレアム、アララ、菜種、ヒマワリ、綿実、アプリコット、ひまし、アボガド、ホホバ、オリーブ、又は、穀物胚芽油;ラノリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、又はステアリン酸のエステル;脂肪エステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、アジピン酸ジイソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルデシル、ミリスチン酸又は乳酸の2−オクチルドデシルエステル、琥珀酸2−ジエチルヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセリル又はトリイソステアリン酸ジグリセリル;高級脂肪酸例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸又はイソステアリン酸;高級脂肪アルコール例えばセタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、イソステアリルアルコール又はオクチルドデカノール;シリコーンオイル例えばポリジメチルシロキサン(PDMS)、それらは任意的にフェニル化されていてもよく、例えばフェニルトリメチコン、又は任意的にフッ素化されていてもよい脂肪族及び/又は芳香族基により、又は官能基、例えばヒドロキシル、チオール及び/又はアミン基により任意的に置換されていてもよい;脂肪酸、脂肪アルコール又はポリオキシアルキレン変性されたポリシロキサン、過フッ素化シリコーンオイル。
有利に、室温において揮発性である1以上のオイルを使用することができる。これらの揮発性オイルは全く「移らない」性質を有するフィルム、即ち摩擦に対して総合的に耐性であるフィルムの生産に有利である。これらのオイルの蒸発は、可撓性がありべたつかないフィルム形成性の析出物を残す。これらの揮発性オイルはケラチン繊維、例えば睫毛への該組成物の施与を容易にもする。
これらの揮発性オイルは、炭化水素オイル又はシリコーンオイルであり得、シリコーン鎖のペンダント状であるか又はシリコーン鎖の末端にあるところのアルキル又はアルコキシ基を任意的に含み得る。
本発明において使用され得る揮発性オイルとして、2〜7の珪素原子を含む直鎖又は環状シリコーン(これらのシリコーンは1〜10の炭素原子を有するアルキル又はアルコキシ基を任意的に含んでいてもよい)が挙げられる。オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヘキサデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン及びヘプタメチルオクチルトリシロキサンが特に挙げられ得る。
挙げられ得る揮発性炭化水素は、C〜C16のイソパラフィン、例えばイソパール(Isopar(商標))及びパーメチル(Permethyl(商標))、特にイソドデカンが挙げられ得る。
これらの揮発性オイルは、本組成物中に、該組成物の合計重量の5〜97.99重量%、好ましくは30〜75重量%の範囲の量で存在し得る。
本発明の1つの特定の実施態様において、液状脂肪相は、以下を含む群から選択される:
17(MPa)1/2未満であるところの、ハンセン溶解度空間(HANSEN solubility space)に従う球形の溶解度パラメータ(global solubility parameter)を有する非水性液状化合物、
20(MPa)1/2以下であるところの、ハンセン溶解度空間に従う球形の溶解度パラメータを有するモノアルコール、
それらの混合物。
ポリマー分散物は、書類欧州特許出願公開第749747号に記載されるように製造され得る。重合化は、分散物において、すなわちポリマーが形成されると沈殿させることにより実行され得、形成される粒子は安定化剤で保護されている。
したがって最初のモノマー及び遊離基開始剤を含む混合物が製造される。この混合物は、本明細書の残りの部分において「合成溶媒」と呼ばれる溶媒中に溶解される。もし脂肪相が非揮発性オイルであるならば、重合化を非極性の有機溶媒(合成溶媒)中で実行し、次に非揮発性オイル(該オイルは該合成溶媒と混和性でなければならない)を添加し、合成溶媒を選択的に蒸留することが可能である。
従って選択される合成溶媒は、最初のモノマー及び遊離基開始剤がそこに可溶であり、得られるポリマーの粒子がそこに不溶であり、その結果ポリマー粒子が形成されるにつれて沈殿するようなものである。特に合成溶媒は、アルカン、例えばヘプタン、イソドデカン、及びシクロヘキサンから選択され得る。
もし選択された脂肪相が揮発性オイルであるならば、重合化は直接該オイルにおいて実行され得、該オイルは従って合成溶媒としてもまた作用する。モノマー及び遊離基開始剤もまたそこに可溶でなければならず、得られたポリマーはそこに不溶でなければならない。
モノマーは、重合化前に、反応混合物の好ましくは重量の5〜20重量%の量で合成溶媒中に存在する。反応の開始前に、モノマーのすべてが溶媒中に存在すること、あるいは重合化反応が進行するにつれてモノマーの一部が添加されることが可能である。
遊離基開始剤は、特にアゾビスイソブチロニトリル又は2−tert−ブチルペルオキシエチルヘキサノエートであり得る。
ポリマー粒子は、安定化剤により重合化の途中で表面の上において安定化され、該安定化剤は、シーケンスポリマー、グラフトポリマー、及び/又はランダムポリマーの単独又は混合物中で、であり得る。安定化は任意の公知の手段で実行され得、特にシーケンスポリマー、グラフトポリマー、及び/又はランダムポリマーを直接重合化の間に添加することにより実行され得る。
安定化剤は、混合物中に重合化の前にもまた存在する。しかし、とくにもしモノマーもまた連続的に添加され得るならば、それを連続的に添加することもまた可能である。
モノマーの初期混合物に基づいて、添加剤の2〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の安定化剤を使用することが可能である。
グラフトポリマー及び/又はシーケンスポリマーが安定化剤として使用されるならば、合成溶媒は、該安定化ポリマーのグラフト又はシーケンスの少なくとも一部は、該溶媒に可溶であり、グラフト又はシーケンスの他の部分はそこに不溶であるように選択される。重合化の間に使用される安定化ポリマーは合成溶媒に可溶、又は分散可能でなければならない。さらに、その不溶性のシーケンス又はグラフトが重合化の間に形成されるポリマーにある程度の親和性を有する安定化剤を選択することが好ましい。
挙げられ得るグラフトポリマーは、炭化水素鎖でグラフト化されたシリコーンポリマー及びシリコーン鎖でグラフト化された炭化水素ポリマーである。
例えばポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)タイプの可溶性のグラフトを有するポリアクリルタイプの不溶性の骨格を有するグラフトコポリマーもまた適する。
少なくとも1のポリオルガノシロキサン型のブロック、及び少なくとも1のフリーラジカルポリマーのブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマー、例えば、アクリル/シリコーンタイプのグラフトコポリマーを使用することもまた可能であり、特にもし非水性媒体がシリコーン媒体であるならば該コポリマーが使用され得る。
安定化剤は、ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1のブロック及び少なくとも1のポリエーテルを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマーから選択され得る。ポリオルガノポリシロキサンブロックは、特にポリジメチルシロキサン又はポリアルキル(C〜C18)メチルシロキサンであり得、ポリエーテルブロックはポリ−C〜C18アルキレン、特にポリオキシエチレン、及び/又はポリオキシプロピレンであり得る。ジメチコンコポリオール又はアルキル(C〜C18)メチコンコポリオールが特に使用され得、例えばダウコーニング社(DOW CORNING)により「ダウコーニング3225C」の名前で販売されているジメチコンコポリオール、又はダウコーニング社により「ダウコーニングQ2−5200」の名前で販売されているラウリルメチコンコポリオールを使用することが可能である。
使用され得るグラフト又はシーケンスブロックコポリマーは、場合により共役していてもよい1以上の二重結合を有する少なくとも1のエチレン性モノマー、例えばエチレン、ブタジエン、又はイソプレンの重合化から得られる少なくとも1のブロック及びスチレンポリマーの少なくとも1のブロックを含むコポリマーである。もしエチレン性モノマーが場合により共役していてもよい複数の二重結合を含むならば、重合化後の不飽和の残りのエチレン性単位もまた水素化される。このようにして公知の方法で、イソプレンの重合化は、水素化後、エチレン―プロピレンブロックの形成をもたらし、ブタジエンの重合化は、水素化後、エチレン―ブチレンブロックの形成をもたらす。以下のものがこれらのシーケンスコポリマーの中で挙げられ得る:ポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエンタイプの「ジブロック」又は「トリブロック」コポリマー、例えば「ルビトール(Luvitol)HSB」の名前の下でBASFにより販売されているもの、及びポリスチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)タイプのジブロック又はトリブロックポリマー、例えば「クラトン(Kraton)」の商品名の下でシェル(Shell Chemical Co.)社により販売されているもの、又はポリスチレン/コポリ(エチレン―ブチレン)タイプのジブロック又はトリブロックコポリマー。
ポリメチルメタクリレート/ポリイソブチレンのバイシーカンス(bisequence)又はトリシーカンス(trisequence)コポリマー、又はポリメチルメタクリレート骨格及びポリイソブチレングラフトを有するグラフトコポリマーが少なくとも1のエチレン性モノマー、例えばエチレン又はイソブチレン、の重合化から得られる少なくとも1のブロック及びアクリルポリマー、例えばメチルメタクリレートの少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマーとして挙げられる。
ポリオキシエチレン/ポリブタジエン又はポリオキシエチレン/ポリイソブチレンバイシーカンス又はトリシーカンスコポリマーが、少なくとも1のエチレン性モノマーの重合化から得られる少なくとも1のブロック及びポリエーテルの少なくとも1のブロック例えばC〜C18のポリオキシアルキレン、特にポリオキシエチレン及び/又はポオキシプロピレンを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマーとして挙げられ得る。
〜Cアルキル(メタ)アクリレート及びC〜C30アルキル(メタ)アクリレートのコポリマーを使用することもまた可能である。ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレートコポリマーが特に挙げられ得る。
ランダムポリマーが安定化剤として使用されるならば、想定される合成溶媒に可溶であるようにする基を十分な量で有するように選択される。
合成溶媒が非極性であるならば、選択された安定化剤は好ましくは、できるだけ完全に粒子を覆うポリマーであり、安定化ポリマーのいくつかの鎖は、重合化により得られたポリマーの粒子の上に吸着される。
この場合において使用される安定化剤は、二面間の活性を改善するように、好ましくはグラフトポリマーかあるいはシーケンスポリマーのいずれかである。実際、合成溶媒に不溶であるシーケンス又はグラフトは、粒子の表面をよりかさ高く覆う。
もし液状合成溶媒が少なくとも1のシリコーンオイルを含むならば、安定化剤は好ましくは、ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1のブロック、及びフリーラジカルポリマー、ポリエーテル又はポリエステルの少なくとも1のブロック、例えばポリオキシ(C〜C18)アルキレンブロック及び特にポリオキシプロピレン及び/又はポリオキシエチレンブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマーからなる群から選択される。
もし液状脂肪相がシリコーンオイルを含まないならば、安定化剤は、以下からなる群から選択される:
(a)ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1のブロック及びフリーラジカルポリマー、ポリエーテル又はポリエステルの少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマー、
(b)C〜Cアルキルアクリレート又はメタクリレート及びC〜C30アルキルアクリレート又はメタクリレートのコポリマー
(c)共役二重結合を有する少なくとも1のエチレン性モノマーの重合化から得られる少なくとも1のブロック、及びビニル性又はアクリルポリマー、ポリエーテル又はポリエステル、又はそれらの混合物の少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスコポリマー。
安定化剤としてジブロックポリマーを使用することが好ましい。
イソドデカン中で、ポリスチレン/コポリ(エチレン―プロピレン)シーケンスジブロックコポリマーにより表面の上で安定化されたメチルアクリレート又はメタクリレート/アクリル酸コポリマーを使用することが特に好ましい。
もし適切であるならば、本発明に従う組成物は、フィルム形成性ポリマーによるフィルムの形成を有利にする可塑剤をもまた含み得る。そのような可塑剤は、所望される機能を実行することができるとして当業者に公知であるすべての化合物から選択され得る。
溶媒媒体中に可溶であり、かつ少なくとも1の結晶化可能部分を有するポリマー
本発明に従う組成物は、溶媒媒体、特に本発明に従う組成物の非水性溶媒媒体中に可溶であり、かつ少なくとも1の結晶化可能な部分を有する少なくとも1のポリマーを含む。
「溶媒媒体に可溶なポリマー」は、少なくとも0.01%の乾燥重量より多い量において単独で、及び所望される最終的な組成物のために想定された乾燥重量に対応する量において導入されたとき、室温において、一般的に25℃のオーダーにおいて、かつ大気圧(750mmHg、即ち10Pa)において該溶媒媒体に可溶であるポリマーを意味すると理解される。
上に述べられたように、このポリマーは、本発明に従う組成物において選択されたフィルム形成性ポリマーと異なる。
本発明の用語において、用語「ポリマー」は少なくとも2の繰り返し単位、特に少なくとも3の繰り返し単位、特に少なくとも10の繰り返し単位、例えば少なくとも15の繰り返し単位を有する化合物を意味すると理解される。本発明に従うポリマーは、一般的に、異なる性質の少なくとも2の繰り返し単位からなる(コポリマー)。本発明において使用されるポリマーは、一般的に合成起源であり、200〜1,000,000g/モル、特に500〜500,000g/モル、より特に1000〜300,000g/モルの範囲の分子量を特徴とする。
より性格には、本発明において使用されポリマーは室温において媒体に可溶化され、非結晶化されたコポリマーであり、必然的に少なくとも1の結晶化可能な部分、A、及び少なくとも1のいわゆるアモルファス、非結晶化可能な部分、B、を含む。
この特異的な構造とは別に、該ポリマーは、部分Aのためにワックスに対する親和性を有し、部分Bのために溶媒への親和性の両方を有利に有し、従ってそれらは溶媒媒体中、特に非水性溶媒媒体中におけるワックスの分散物に効果的に参加する。
本発明において使用されるポリマーの結晶化可能な部分は、各ポリマーの合計重量に基づいて少なくとも5重量%、特に少なくとも10重量%かつ多くて50重量%より特に30〜50重量%に相当する。
本発明に従うコポリマーの結晶化可能な部分Aは、該ポリマーの骨格に結合したペンダント状鎖、及び/又はこの骨格及び/又は少なくとも1の末端鎖に直接組み込まれたシーケンスにより代表され得る。これらのコポリマーは任意の化学構造:ランダム、シーケンス、グラフトコポリマー及び/又はデンドリマーを有することができる。
同様に、本発明のコポリマーの非晶質部分は、該コポリマーの骨格に結合されたペンダント状鎖、及び/又はこの骨格及び/又は少なくとも1の末端鎖に直接取り込まれたシーケンスにより代表され得る。
下に与えられた用語又は表現は本発明の用語において定義される:
「結晶化可能な部分A」:少なくとも5の繰り返し単位の連結であって、この繰り返し単位に対応するホモポリマーが、30%より高い結晶度を特徴とするような連結、
「非晶質部分B」:少なくとも5の繰り返し単位の連結であって、この繰り返し単位に対応するホモポリマーが、5%未満、又は0の結晶度を特徴とする連結、
「骨格に取り込まれたシーケンス」:モノマー単位の繰り返しからなり、ポリマーの主鎖の部分を形成する原子の群、
「ペンダント状の鎖又は側鎖」:ポリマー骨格上の枝分かれを表す原子の群、及び
「末端鎖」:骨格の1の末端又は両方の末端に位置する原子の群。
a)ランダムコポリマー
ランダムコポリマーは好ましくは、少なくとも2のモノマー、その少なくとも1が結晶化可能な疎水性側鎖、X,を有する、の重合化から得られるユニットを含む結晶化可能なペンダント状鎖を有するポリマーであり、式Iにより表されることができる。
Figure 2005225867

ここでMはポリマー骨格の原子であり、Sはスペーサーであり、Cは結晶化可能な基である。
結晶化可能な鎖「−S−C−」は、脂肪族又は芳香族、直鎖、分岐、又は環状であり得、任意的にフッ素化又は過フッ素化されていてもよい。「S」は特に直鎖、分岐又は環状の基(CH、(CHCHO)又は(CHO)であり、ここでnは0〜22の整数である。特に、「S」は直鎖の基であり、「S」及び「C」は異なる。
結晶化可能な鎖「−S−C−」が脂肪族炭化水素鎖であるならば、それらは少なくとも11であってかつ40以下、特に24以下の炭素原子を有するアルキル炭化水素鎖を含む。それらは特に少なくとも12の炭素原子を有する脂肪鎖又はアルキル鎖であり、特にC14〜C24のアルキル鎖である。それらがフッ素化又は過フッ素化アルキル鎖であるとき、それらは少なくとも6のフッ素化された炭素を含み、特に少なくとも11の炭素原子を含み、そのうちの少なくとも6の炭素原子がフッ素化されている。
1以上の結晶化可能なペンダント状鎖を有するポリマーの挙げられ得る例は、1以上の以下に示すモノマーの重合化から生じる単位を含むものである:アルキル基がC14〜C24である飽和アルキルの(メタ)アクリレート、過フッ素化アルキル基がC12〜C15である過フッ素化アルキル(メタ)アクリレート、アルキル基がフッ素原子を有する又は有しないC12〜C24であるN−アルキル(メタ)アクリアミド、アルキル基がC12〜C24(ただし1の過フッ素化アルキル鎖当たり少なくとも6のフッ素原子を有する)であるアルキル又は過フッ素化アルキル鎖を含むビニル又はアリルエステル、アルキル基がC12〜C24であり、過フッ素化アルキル鎖ごとに少なくとも6のフッ素原子を有するアルキル鎖又は過フッ素化アルキル鎖を有するビニルエーテル、C12〜C24のアルファ−オレフィン例えば、オクタデセン、アルキル基が12〜24の炭素原子を含むパラ−アルキルスチレン、及びそれらの混合物である。
本発明において使用され得るこれらのポリマーの例として以下が挙げられる:結晶可能化部分Aを構成する、飽和でありかつ直鎖のC12〜C30のアルキル(メタ)アクリレートと非晶質部分Bを構成する直鎖のC〜C10又は分岐状又は環状及び/又は不飽和のC〜C30アルキル(メタ)アクリレートとのコポリマー。
結晶化可能な部分Aを構成する飽和かつ直鎖のC12〜C30のアルキル基及び非晶質の部分Bを構成する直鎖のC〜C10又は分岐状又は環状であって及び/又は不飽和のC〜C30のアルキル基を有するビニルエステルのコポリマーの中で特に以下が挙げられ得る:ビニルアセテートとビニルステアレート又はアリルステアレートとのコポリマー、例えばシメックス(Chimex)社により「メキソマー(Mexomere)PQ(商標)」の名前で販売されているアリルステアレート/ビニルアセテートのコポリマー。
もしポリマーが重縮合から生成するならば、上で定義された結晶化可能な炭化水素及び/フッ素化された鎖は、ジカルボン酸、ジオール、ジアミン又はジイソシアネートであり得るモノマーにより保持される。
b)シーケンスコポリマー
これらのコポリマーは異なる化学的性質を有する少なくとも2のタイプのシーケンスからなり、そのうちの1は結晶化可能であり、部分Aを構成する。シーケンスコポリマーの場合、非晶質のブロックBの少なくとも1は媒体中に可溶でなければならない。
挙げられ得る例は、
結晶化可能な鎖を有するオレフィン又はシクロオレフィンのシーケンスコポリマー、例えば:
シクロブテン、シクロヘキセン、シクロオクテン、ノルボルネン(すなわちビシクロ−[2,2,1]−2−ヘプテン)、5−メチルノルボルネン、5−エチルノルボルネン、5,6−ジメチルノルボルネン、5,5,6−トリメチルノルボルネン、5−エチリデンノルボルネン、5−フェニルノルボルネン、5−ベンジルノルボルネン、5−ビニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8a−オクタヒドロナフタレン、ジシクロペンタジエン、又はそれらの混合物と、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、又は1−エイコセン、又はそれらの混合物、
B.ブートヴィン(Boutevin)らによる論文「PP/PBTの形態学的及び機械的性質の研究」Polymer Bulletin,第34巻、117〜123ページ(1995年)に記載された、水素化ポリブチレンテレフタレート/ポリイソプレンシーケンス又はマルチシーケンスブロックコポリマー、
P.ランガラジャン(Rangarajan)らによる論文、「エチレン−(エチレン−alt−プロピレン)の半結晶性ブロック共重合体の形態学」、マクロ分子(Macromolecules)、第26巻、4640〜4645ページ(1993年)及びP.リヒター(Richter)らによる論文「結晶コアを有するポリマー集合体:ポリ(エチレン)−ポリ(エチレン−プロピレン)の系」、マクロ分子、第30巻、1053〜1068ページ(1997年)に記載されているポリエチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)シーケンスブロックコポリマー、及び
I.W.ハムレイ(Hamley)による一般論文「ブロックコポリマーにおける結晶化」、アドバンシズ・イン・ポリマー・サイエンス(Advances in Polymer Science)第148巻、113〜137ページ(1999年)に記載されているポリエチレン/ポリ(エチルエチレン)シーケンスブロックコポリマー
とのシーケンス重合から誘導されるものである。
これらのポリマーは単一の結晶化可能なシーケンス又は結晶化可能なシーケンスの繰り返しを有しうる。後者の場合、これらの結晶化可能なシーケンスは同一又は異なる化学的性質であり得る。
c)1以上の末端の結晶化可能なシーケンスを含むコポリマー
このカテゴリーの例として以下が挙げられる:
(α)少なくとも32の炭素原子を有するジカルボン酸から選択される少なくとも1の酸、例えば二量体脂肪酸と(β)アルキレンジアミン、特にエチレンジアミンとの間の縮合から生じるポリアミドタイプの重縮合物、該重縮合物においてポリアミドポリマーは、12〜30の飽和で直鎖の炭素原子を有する少なくとも1のモノアルコール又はモノアミンでエステル化又はアミド化された少なくとも1のカルボン酸の末端基を含み、特にエチレンジアミン/ステアリルジリノレートのコポリマー、例えばアリゾナケミカル(Arizona Chemical)社により「ユニクリアー(Uniclear)100VG(商標)」の名前で販売されている製品、及び
親油性ポリエステル重縮合物、その末端は、飽和の直鎖のC12〜C30の炭素鎖からなる結晶化可能な酸又はアルコールでエステル化されており、特に、その末端の少なくとも1はステアリン酸でエステル化されているところのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)、例えばアヴェシア(Avecia)社により販売されている「ゾルスパース(Solsperse)21000(商標)」。
エチレン/ビニルアセテートコポリマー、エチレン/マレイン酸無水物コポリマー、水素化ブタジエン/イソプレンシーケンスコポリマー及びエチレン/マレイン酸無水物/ビニルアセテートターポリマーが本発明のコポリマーの補充例として、特に挙げられ得る。
本発明の実施態様に従って、溶媒媒体、特に非水性溶媒媒体中に可溶であって少なくとも1の結晶化可能な部分を有するポリマー、又はそのようなポリマーの混合物は、該組成物の合計重量に基づいて0.5重量%以上の割合で本発明の組成物中に存在し得る。
本発明の別の実施態様に従うと、溶媒媒体、特に非水性溶媒媒体中に可溶であって少なくとも1の結晶化可能な部分を有するポリマー、又はそのようなポリマーの混合物は、該組成物の合計重量に基づいて、0.01〜30重量%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜10重量%の範囲の割合で本発明の組成物中に存在し得る。
1以上のスチレン単位を有するポリマー
これらのポリマーは、特に、少なくとも1のスチレンポリマーのブロックを取り込んでいるホモポリマー又はグラフト又はシーケンスブロックコポリマーである。
特に、場合により共役していてもよい1以上の二重結合を有するエチレン性モノマー、例えばエチレン、ブタジエン又はイソプレンの重合化から生じる少なくとも1のブロック及びスチレンポリマーの少なくとも1のブロックを含むコポリマーを使用することが可能である。もし、エチレン性モノマーが場合により共役していてもよい複数の二重結合を含むならば、重合化の後の不飽和の残りのエチレン性ユニットは、一般的に水素化される。このようにして、公知の方法で、イソプレンの重合化は水素化後に、エチレン―プロピレンブロックの形成をもたらし、ブタジエンの重合化は水素化後にエチレン―ブチレンブロックの形成をもたらす。
上に述べたように、1以上のスチレン単位を有するこのポリマーは、本発明に従って選択されたフィルム形成性ポリマーとは異なる。
本発明の特定の変形において、このポリマーは上に定義されたフィルム形成性ポリマーの非水性分散物の安定化して使用されるものと同一であることができる。
ポリスチレン/ポリイソプレン又はポリスチレン/ポリブタジエンタイプの「ジブロック」又は「トリブロック」シーケンスコポリマー、例えば「ルビトール(Luvitol)HSB(商標)」の名前の下でBASFにより販売されているもの、ポリスチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)タイプのもの、例えば「クラトン(Kraton)(商標)」の商品名の下でシェルケミカル(Shell Chemical Co.)社により販売されているもの、又はポリスチレン/コポリ(エチレン−ブチレン)タイプのものが本発明に非常に特に適する。
スチレンユニットを有するこのタイプのコポリマーは、該組成物の合計重量に基づいて、0.01〜30重量%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜10重量%の範囲の量で存在し得る。
本発明に従う組成物の非制限的な例として、少なくとも以下を含む物が特に挙げられうる:
20〜50重量%のフィルム形成性ポリマー、特に粒子の非水性分散物、特にイソドデカン中で、ポリスチレン/コポリ(エチレン―プロピレン)シーケンスジブロックコポリマーで表面において安定化されたポリ(メチルメタクリレート/アクリル酸)、
0.1〜10重量%のスチレン単位を有するポリマー、例えばポリスチレン/コポリ(エチレン―プロピレン)タイプのポリマー又はアリルステアレート/ビニルアセテートコポリマー、及び
0.1〜10重量%の結晶化可能部分を有するポリマー、特にポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)、ただしそのうちの少なくとも1の末端はステアリン酸でエステル化されている。
ワックス
本発明に従う組成物はワックス又はワックスの混合物を、組成物の合計重量に基づいて3重量%超の量で含む。
本発明の枠内で考えられるワックスは一般的に室温(25℃)において固体であり、可逆的な固体/液体の状態の変化を有し、30℃以上であって、200℃まで、特に120℃まで変動させることができる融点を有する親油性化合物である。
ワックスを液体状態に至らせる(溶融する)ことにより、ワックスをオイルと混和性にし、顕微鏡的に均一な混合物を形成することが可能であるが、混合物が室温に戻されたとき、ワックスは混合物中のオイル中で再結晶化する。
特に、本発明に適するワックスは、45℃以上、特に55℃以上の融点を有することができる。
本発明の用語において、融点は、ISO標準11357−3、1999に記載される熱分析(DSC)において観察される最も発熱的なピークの温度に対応する。ワックスの融点は示差走査熱量計(DSC)、例えばTAインストルメンツ(Instruments)社により「MDSC2920」の名前で販売されている熱量計を用いて測定されうる。
測定プロトコルは以下のようである:
5mgのワックス試料がルツボに入れられ、10℃/分の加熱速度において−20℃から100℃まで第一昇温に付され、次に10℃/分の冷却速度で100℃から−20℃まで冷却され、最後に5℃/分の加熱速度において−20℃から100℃まで第2昇温に付される。第2昇温の間に、空のルツボ及びワックス試料を含むルツボにより吸収されるエネルギーの差の変化が温度の関数として測定される。化合物の融点は、温度の関数としての吸収されたエネルギーの差の変化を表す曲線のピークの頂上に対応する温度値である。
本発明の組成物において使用され得るワックスは、動物、植物、鉱物、又は合成起源の室温において固体であるワックス、及びそれらの混合物から選択される。
本発明の組成物において使用され得るワックスは、一般的に0.01MPa〜15MPaの範囲の、特に0.05MPaより高い、特に0.1MPaより高い硬度を有する。
硬度は、レオ(Rheo)社により「TA−XT2i(商標)」の名前の下に販売されるテクスチャ分析器を用いて20℃において圧縮力を測定することにより決定される。該分析器は、直径2mmの円筒の形態におけるステンレススチールの可動部分が装備されており、以下の操作の間に、力(圧縮力又は延伸力)(F)の変化が、時間の関数として測定される:
可動部分は0.1mm/分の速度で移動され、次にワックスに0.3mmの浸透深さまで浸透する。可動部分が0.3mmの深さまで浸透したとき、可動部分は1秒間(緩和時間に相当する)静止状態に保たれ、次に0.1mm/秒の速度で引き抜かれる。緩和時間の間、力(圧縮力)はそれがゼロになるまで大きく減少し、そして次に可動部分が引き抜かれる間に力(延伸力)が負になり、次に0の値に向かって再び増加する。硬度は可動部分の表面とワックスが接触するようになる瞬間における可動部分の表面とワックスとの間で測定される最大圧縮力に対応する。この力の値はMPaで表される。
硬度を測定するために、ワックスはワックスの融点+20℃の温度において溶融される。溶融されたワックスは直径30mm、深さ20mmの容器に注がれる。ワックスは室温(25℃)において24時間再結晶化され、次に、硬度の測定の前に20℃において少なくとも1時間貯蔵される。
本発明に適するワックスの例として以下のものが挙げられる:炭化水素ワックス、例えば蜜蝋、ラノリンワックス、イボタワックス、ハゼワックス、パラフィン、ある種のポリエチレンワックス及びワックス状のコポリマー、及びそれらのエステル。
直鎖又は分岐のC〜C32の脂肪鎖を有する動物又は植物オイルの触媒的水素化により得られたワックスもまた挙げられ得る。これらの中で特に以下のものが挙げられ得る:異性化されたホホバオイル、例えばデザートホエール(Desert Whale)社により「イソ−ホホバ(Iso−Jojoba)−50(商標)」の商品番号で製造又は販売されている、トランス異性化され、部分的に水素化されたホホバオイル、水素化ヒマワリ油、水素化ひまし油、水素化ココヤシ油、水素化ラノリン、及びヘテレネ(Heterene)社により「ヘスト(Hest)2T−4S(商標)」の名前で販売されているジ(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラステアレート。
シリコーンワックス及びフッ素化ワックスもまた挙げられ得る。
ソフィム(Sophim)社により「フィトワックスリシン(Phytowax ricin)16L64(商標)」及び「22L73(商標)」の名前で販売されているセチルアルコールでエステル化されたひまし油の水素化により得られるワックスを使用することもまた可能である。そのようなワックスは、フランス国特許出願公開第2792190号に記載されている。
本発明において、約0.5〜30ミクロメートル、特に1〜20ミクロメートル、より特に5〜10ミクロメートルオーダーの大きさを有する小さい粒子の形で供給されるワックスを使用することもまた可能であり、以降、表現「ミクロワックス」により表示される。区別のため、より大きいフラグメントの形で本発明に従って使用されるワックスは以降、表現「慣用のワックス」により表示される。
本発明の組成物において使用され得るミクロワックスとして以下のものが特に挙げられ得る:カルナウバミクロワックス、例えばミクロパウダース(Micro Powders)社により「ミクロケア(MicroCare)350(商標)」の名前で販売されるカルナウバミクロワックス、合成ワックスのミクロワックス、例えばミクロパウダース社により「ミクロイーズ(MicroEase)114S(商標)」の名前で販売されるもの、カルナウバワックス及びポリエチレンワックスの混合物からなるミクロワックス、例えばミクロパウダース社により「ミクロケア(Micro Care)300(商標)」及び「310(商標)」の名前で販売されるもの、カルナウバワックス及び合成ワックスの混合物からなるミクロワックス例えばミクロパウダース社により「ミクロケア(Micro Care)325(商標)」の名前で販売されるもの、ポリエチレンミクロワックス、例えばミクロパウダース社により「ミクロポリ(Micropoly)200(商標)」及び「220(商標)」、「220L(商標)」及び「250S(商標)」の名前で販売されるもの、及びポリテトラフルオロエチレンミクロワックス例えばミクロパウダース社により「ミクロスリップ(Microslip)519(商標)」及び「519L(商標)」の名前で販売されるもの。
上で述べられたミクロワックスの中あるもの、例えばカルナウバミクロワックス、合成ミクロワックス「ミクロイーズ114S(商標)」又はカルナウバワックス及び合成ワックス「ミクロケア325(商標)」の混合物からなるミクロワックスは45℃以上の溶融開始温度を有する。
本発明の組成物において、ワックスの混合物を使用すること、特に1以上の慣用のワックス、例えば特に粘着性ワックス及び/又は45℃以上の溶融開始温度を有するワックス、及びミクロワックスとして公知である1以上のワックス使用することはもちろん可能である。
本発明の組成物は一般的に、10〜70重量%のワックスを含む。特に、それは該組成物の合計重量に基づいて15〜65重量%、より特に20〜60重量%、あるいは25〜55重量%のワックスを含み得る。
ワックス又はワックスの混合物は、溶媒媒体、特に非水性溶媒媒体中の粒子の分散物の形で本発明の組成物中に存在する。
ワックス粒子は多様な形、特に実質的に球形を有し得る。
顕微鏡下での室温における組成物の試料の観察は、該媒体中のワックス粒子の良好な分散を示し、これらの粒子の凝集はほとんど、又は全くなく、又はすべての方向において実質的に同一である粒子の分布を示す。
着色剤
本発明に従う組成物は少なくとも1の着色剤、例えば粉末物質、脂溶性着色剤及び水溶性着色剤を含むことができる。
粉末着色剤は顔料及び真珠光沢物質(nacre)から選択され得る。
顔料は、白又は着色されている、鉱物又は有機質、被覆又は被覆されていないものであることができる。挙げられ得る鉱物顔料は、場合により表面において処理されていてもよい二酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、酸化クロム、マンガン紫、ウルトラマリンブルー、及びクロム水和物、第二鉄青である。挙げられ得る有機顔料は、カーボンブラック、D&Cタイプの顔料、コチニールカーミンまたはバリウム、ストロンチウム、カルシウム又はアルミニウムに基づくレーキである。
真珠光沢物質は、白色パール顔料、例えばオキシ塩化チタン又はビスマスで被覆されたマイカ、着色されたパール顔料、例えば酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、第二鉄青又は酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、前述されたタイプの有機顔料で被覆されたチタンマイカ、及びオキシ塩化ビスマスに基づくパール顔料から選ばれてよい。
脂溶性着色剤の例は、例えばスーダンレッド、D&Cレッド17、D&Cグリーン6、β−カロテン、ソヤオイル、スーダンブラウン、D&Cイエロー11、D&Cバイオレット、D&Cオレンジ5、キノリンイエロー及びアナトーである。
これらの着色剤は組成物の合計重量に基づいて0.01〜30重量%の範囲の量で存在し得る。
フィラー
本発明の組成物は、少なくとも1のフィラーをもまた含みうる。
フィラーは当業者に周知であり、化粧料組成物において一般的に使用されるものから選択され得る。フィラーは鉱物質又は有機質であることができ、ラメラ状又は球形であることができる。以下のものが挙げられる:タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリアミド粉末、例えばアトケム(Atochem)により「オルガゾル(Orgasol)(商標)」の名前で市販されているナイロン(商標)、ポリ−β−アラニン及びポリエチレン、テトラフルオロエチレンポリマー(Teflon(商標))の粉末、ラウロイルリジン、澱粉、窒化ホウ素、中空のポリマー微小球例えば塩化ポリビニリデン/アクリロニトリルの微小球、例えばノーベルインダストリーズ(Nobel Industries)により「イクスパンセル(Expancel)(商標)」の名前で市販されているもの、アクリル粉末、例えばダウコーニングにより「ポリトラップ(Polytrap)(商標)」の名前で市販されているもの、ポリメチルメタクリレート粒子及びシリコーン樹脂ビーズ(例えば東芝(Toshiba)製のトスパールズ(Tospearls)(商標))、沈殿した炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、及びハイドロカーボネート、ハイドロキシアパタイト、中空シリカ微小球(マプレコス(Maprecos)製「シリカビーズ(商標)」)、ガラス又はセラミックのマイクロカプセル、8〜22の炭素原子、特に12〜18の炭素原子を有する有機カルボン酸から誘導される金属石鹸、例えばステアリン酸亜鉛、又はステアリン酸リチウム、ラウリン酸亜鉛及びミリスチン酸マグネシウム。
フィラーは本発明の組成物に基づいて、該組成物の合計重量に基づいて0.1〜25重量%、特に1〜20重量%の範囲の含有量に相当し得る。
本発明の組成物は、化粧料において通常使用されるものから特に選択される化粧料的に許容される任意の添加剤、例えば抗酸化剤、保存剤、香料、中和剤、可塑剤、増粘剤、又はゲル化剤、繊維、化粧料活性成分及びそれらの混合物をもまた含み得る。
本発明に従う組成物において使用され得るゲル化剤は、一般的に親油性であり、有機質又は鉱物質及びポリマー状又は分子状であることができる。
挙げられ得る鉱物質の親油性ゲル化剤は、場合により改質されていてもよい粘土、例えばC10〜C22の脂肪酸塩化アンモニウムで改質されたヘクトライト、例えばジステアリルジメチルアンモニウムクロライドで変性されたヘクトライト、例えばベントン(Bentone)38V(商標)の商品名でエレメンティス(Elementis)社より販売されているものが挙げられ得る。
表面において疎水化され、1μm未満の粒子サイズを有するパイロジェニックシリカ(Pyrogenic silica)もまた挙げられ得る。シリカの表面上に存在するシラノール基の数を減少させる化学反応により化学的にシリカの表面を改質することは実際可能である。具体的には、シラノール基を疎水基で置換し、疎水性シリカを与えることが可能である。疎水基は以下の基、
−ヘキサメチルジシラザンの存在下で、パイロジェニックシリカを処理することにより特に得られるトリメチルシロキシ基。このように処理されたシリカはCTFA(第6版、1995年)によると「シリカシリケート」と呼ばれる。それらは例えば「アエロジル(Aerosil)R812(商標)」の表示でデグッサ(Degussa)社により、及び「Cab−O−Sil(商標)」の表示でカボット(Cabot)社により販売されている、
−ジメチルシリルオキシ又はポリジメチルシロキサン基、それはポリジメチルシロキサン又はジメチルジクロロシランの存在下フュームドシリカを処理することにより特に得られる。このように処理されたシリカはCTFA(第6版、1995年)によると「シリカジメチルシリケート」と呼ばれる。それらは例えば「アエロジルR972(商標)」及び「アエロジルR974(商標)」の表示の下でデグッサ社により、及び「Cab−O−Sil TS−610(商標)」及び「Cab−O−Sil TS−720(商標)」の表示の下でカボット社により販売されている、
であり得る。
特に疎水性パイロジェニックシリカの粒子サイズは、ナノメートル〜ミクロメートル、例えば5〜200nmの範囲であり得る。
ポリマー状、有機親油性ゲル化剤の例は、部分的又は全体的に架橋された3次元構造のエラストマー状オルガノポリシロキサンであって、例えば信越により「KSG6(商標)」、「KSG16(商標)」、及び、「KSG18(商標)」の名称で販売されているもの、ダウコーニング社による「トレフィル(Trefil)E−505C(商標)」及び「トレフィルE−506C(商標)」、グラントインダストリーズによる「グランシル(Gransil)SR−CYC(商標)」、「SRDMF10(商標)」、「SR−DC556(商標)」、「SR 5CYCゲル(商標)」、「SRDMF10ゲル(商標)」、及び「SRDC556ゲル(商標)」、及びジェネラルエレクトリック社による「SF1204(商標)」及び「JK113(商標)」;エチルセルロース、例えば「エトセル(Ethocel)(商標)」の名称でダウケミカル社から販売されているもの、及び単糖当たり1〜6個、特に2〜4個の水酸基を含み、飽和または不飽和アルキル鎖で置換されているガラクトマンナン、例えばC〜C、特にC〜Cのアルキル鎖でアルキル化されたグアーガム、又はこれらの混合物である。
脂肪酸デキストリンエステル、例えばデキストリンパルミチン酸エステル、特に千葉製粉による「レオパール(Rheopearl)TL(商標)」又は「レオパール(Rheopearl)KL(商標)」の名称で販売されているものが、本発明に従う組成物において使用され得るゲル化剤の中で挙げられうる。
本発明に従う組成物は、延長させる効果を改善するための繊維をもまた含むことができる。
「繊維」は、長さL及び直径Dの物体であって、LがDよりずっと大きいような物体を意味すると理解されるべきである、ただしDは繊維の断面が収まる円の直径である。特に、L/Dの比(または形状因子)は、3.5〜2500、好ましくは5〜500、及びより特に5〜150の範囲で選択される。
繊維は本発明に従う組成物中に、組成物の合計重量に基づいて0.01〜10重量%、特に0.1〜5重量%、より特に0.3〜3重量%の範囲の量で存在し得る。
以下のもの:軟化剤、保湿剤、ビタミン及びフィルター、特にサンフィルターが、本発明に従う組成物において使用され得る化粧活性成分として特に挙げられ得る。
もちろん、当業者は、想定される添加により本発明の組成物の有利な性質が悪影響を受けない、又は実質的に悪影響を受けないように、これらの追加成分及び/又はそれらの量を選択するように気をつける。
本発明はさらに、上に定義された組成物が該ケラチン繊維、特に睫毛に施与されるところのケラチン繊維をメークアップする方法に関する。
特に、本発明の組成物はブラシ又は櫛を用いて睫毛に施与され得る。
本発明の例により、かつ制限を意味することなく、以下の実施例が与えられる。
試験配合物の組成が下の表1に示される。
Figure 2005225867
述べられた百分率は問題となる出発材料の重量による百分率として表される。
これらの配合物の耐磨耗製は下の表IIに示され、以下のプロトコルに従って評価された:
つけ睫毛(コーカソイドの毛髪からなる)の標準化された試料が以下のプロトコルに従って作られた:10回ブラッシングを3回行い、連続するシリーズの間に2分間乾燥し、続いて1時間乾燥する。
次に試料は水に浸した綿のディスクで絞られる。
耐性の評価は、マスカラフィルムを破壊するのに必要とされるディスクの数を数えることに存在する。崩壊の開始は、綿の上におけるマスカラの痕跡の出現に対応する。
結果は、本発明に従う組成物のみが満足できる耐性を示すことを示す。
Figure 2005225867

Claims (31)

  1. ケラチン繊維のケア及び/又はメークアップのための化粧料組成物において、溶媒媒体中に少なくとも以下:
    (i)フィルム形成性ポリマー、
    (ii)化合物(i)とは異なる、1以上のスチレン単位を有するポリマー、及び
    (iii)前記溶媒媒体中に可溶であり、少なくとも1の結晶化可能な部分を有し、かつ化合物(i)とは異なるポリマー、
    を含むことを特徴とする化粧料組成物。
  2. フィルム形成性ポリマーが、表面において安定化されたポリマー粒子の、液状脂肪相中の分散物の形態において組成物中に存在することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. フィルム形成性ポリマーが、フリーラジカルポリマー、重縮合物、天然起源のポリマー、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. フィルム形成性ポリマーが、ポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、アクリルポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、アルキル脂肪鎖を有するポリエステル、アクリル及び/又はビニルポリマー又はコポリマー、シリコーンポリマー、フッ素化ポリマー、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. ポリマー粒子が、シーケンスポリマー、グラフトポリマー、ランダムポリマー、及びそれらの混合物から選択される安定化剤で安定化されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 安定化剤が、炭化水素鎖でグラフト化されたシリコーンポリマー;シリコーン鎖でグラフト化された炭化水素ポリマー;ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1のブロック及びフリーラジカルポリマーの少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマー;ポリオルガノシロキサンタイプの少なくとも1のブロック及び少なくとも1のポリエーテルを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマー;C〜Cアルキル(メタ)アクリレート及びC〜C30アルキル(メタ)アクリレートのコポリマー;場合により共役していてもよい二重結合を1以上有するエチレン性モノマーの重合化から生じる少なくとも1のブロック及びスチレンポリマーの少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマー;エチレン性モノマーの重合化から生じる少なくとも1のブロック及びアクリルポリマーの少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマー;及びエチレン性モノマーの重合化から生じる少なくとも1のブロック及びポリエーテルの少なくとも1のブロックを含むグラフト又はシーケンスブロックコポリマーから選択されることを特徴とする、請求項5に記載の組成物。
  7. 粒子の表面に存在する安定化剤が、化合物(ii)と同一であることを特徴とする、請求項5又は6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. フィルム形成性ポリマーが、組成物の合計重量に基づいて0.1重量%〜55重量%、特に0.5重量%〜40重量%、とりわけ1重量%〜30重量%の範囲の固形分の含有量で存在することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 液状脂肪相が、鉱物、動物、植物又は合成起源の炭化水素、フッ素化オイル及び/又はシリコーンオイルの単独又は混合物からなることを特徴とする、請求項2〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 液状脂肪相が、以下
    17(MPa)1/2未満であるところの、ハンセン溶解度空間に従う球の溶解度パラメータを有する非水性の液状化合物、
    20(MPa)1/2以下であるところの、ハンセン溶解度空間に従う球の溶解度パラメータを有するモノアルコール、
    それらの混合物、
    を含む群から選択されることを特徴とする、請求項2〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 化合物(ii)が、場合により共役していてもよい1以上の二重結合を有する少なくとも1のエチレン性モノマーの重合化から生じる少なくとも1のブロック及びスチレンポリマーの少なくとも1のブロックを含むコポリマーであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 化合物が、ポリスチレン/ポリイソプレン、ポリスチレン/ポリブタジエン及びポリスチレン/コポリ(エチレン−プロピレン)タイプの「ジブロック」又は「トリブロック」コポリマーから選択されることを特徴とする、請求項11に記載の組成物。
  13. ポリマー(iii)の結晶化可能な部分が、前記ポリマーの合計重量に基づいて少なくとも5重量%、特に少なくとも10重量%、かつ多くて50重量%、より特に30〜50重量%に相当することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 前記ポリマー(iii)が、飽和、直鎖のC12〜C30のアルキル(メタ)アクリレート、及び直鎖のC〜C10又は分岐状又は環状、及び/又は不飽和のC〜C30アルキル(メタ)アクリレートのコポリマー、飽和直鎖のC12〜C30のアルキル基を有するビニルエステル、及び直鎖のC〜C10又は分岐状又は環状及び/又は不飽和のC〜C30アルキル基を有するビニルエステルのコポリマー、(α)少なくとも32の炭素原子を有するジカルボン酸から選択される少なくとも1の酸と(β)アルキレンジアミンとの間の縮合から生じるポリアミドタイプの重縮合物、ただし該重縮合物は、12〜30の飽和で直鎖の炭素原子を有する少なくとも1のモノアルコール又はモノアミンでエステル化又はアミド化された少なくとも1の末端カルボン酸基を含む、及び末端が、飽和直鎖C12〜C30の炭素鎖からなる結晶化可能な酸又はアルコールでエステル化されている親油性ポリエステル重縮合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 前記ポリマー(iii)が、ビニルアセテート/ビニルステアレート、ビニルアセテート/アリルステアレート、ビニルアセテート/エチレン及びエチレン/マレイン酸無水物コポリマー、水素化ブタジエン/イソプレンシーケンスコポリマー、及び少なくとも1の末端がステアリン酸でエステル化されているところのポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)から選択されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 前記ポリマー(ii)が、該組成物の合計重量に基づいて、0.01〜30重量%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜10重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 前記ポリマー(iii)が、該組成物の合計重量に基づいて、0.01〜30重量%、特に0.1〜20重量%、とりわけ0.5〜10重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. 組成物が、少なくとも以下:
    20〜50重量%の少なくとも1のフィルム形成性ポリマー
    0.1〜10重量%の、スチレン単位を有する少なくとも1のポリマー、及び
    0.1〜10重量%の、結晶化可能部分を有する少なくとも1のポリマー、
    を含むことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 前記溶媒媒体が、室温において液体であるところの、揮発性であり水に不溶性の少なくとも1の化合物を含む非水性媒体であることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. 該揮発性であり水に不溶の化合物が、炭化水素、シリコーン及び/又はフッ素化オイル、有機溶媒、及びそれらの混合物、特に8〜16の炭素原子を有する炭化水素オイル、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項19に記載の組成物。
  21. 前記揮発性であり水に不溶の化合物が、組成物の合計重量に基づいて、5〜55重量%、特に10〜50重量%、とりわけ20〜45重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項19又は20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 水及び/又は水溶性溶媒の含有量が、組成物の合計重量に基づいて、0.5重量%以上であること、及び特に1〜18重量%、とりわけ2〜15重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1〜21のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 少なくとも1のワックスをもまた含むことを特徴とする、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. ワックスが、室温において固体であり、かつ堅く、そして30℃以上、特に45℃以上、とりわけ55℃以上の融点を有するワックスから選択されることを特徴とする、請求項23に記載の組成物。
  25. ワックスが、蜜蝋、ラノリンワックス、イボタワックス、ハゼワックス、パラフィン、ポリエチレンワックス及びワックス状のコポリマー、並びにそれらのエステルのような炭化水素ワックス、;直鎖又は分岐のC〜C32の脂肪鎖を有する動物又は植物オイルの触媒的水素化により得られたワックス、例えばトランス異性化され、部分的に水素化されたホホバオイル、水素化ヒマワリ油、水素化ひまし油、水素化ココヤシ油、水素化ラノリン、及びジ(1,1,1−トリメチロールプロパン)テトラステアレート;及びセチルアルコールでエステル化されたひまし油の水素化により得られたワックスから選択されることを特徴とする、請求項23又は24のいずれか1項に記載の組成物。
  26. 前記ワックスがC20〜C40アルキルヒドロキシステアリルオキシステアレートから選択されることを特徴とする、請求項23に記載の組成物。
  27. ワックスの合計含有量が、組成物の合計重量に基づいて、10〜70重量%、特に15〜65重量%、とりわけ20〜60重量%、より特に25〜55重量%であることを特徴とする、請求項23〜26のいずれか1項に記載の組成物。
  28. 少なくとも1の着色剤をもまた含むことを特徴とする、請求項1〜27のいずれか1項に記載の組成物。
  29. 少なくとも1のフィラーをもまた含むことを特徴とする、請求項1〜28のいずれか1項に記載の組成物。
  30. 抗酸化剤、保存剤、香料、中和剤、可塑剤、繊維、ゲル化剤、化粧料活性成分及びそれらの混合物から選択された、化粧料的に許容される少なくとも1の添加剤をもまた含むことを特徴とする、請求項1〜29のいずれか1項に記載の組成物。
  31. 請求項1〜30のいずれか1項において定義された組成物がケラチン繊維、特に睫毛に施与されることを特徴とする、ケラチン繊維をメークアップする方法。
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