JP2005224065A - 発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 発電装置による発電出力の増大が、騒音の発生を抑制し、かつ、寿命上の問題を生じないようにして達成できるようにする。
【解決手段】 発電装置1の発電機2が、磁石8を支持して軸心7回りに回転可能な第1ロータ9と、軸心7回りに回転可能で磁石8に対向する発電用コイル10を支持する第2ロータ11とを備える。エンジン3が、第1ロータ9を軸心7回りの一方向Aに回転駆動させる第1エンジン27と、第2ロータ11を軸心7回りの一方向Aとは反対方向Bに回転駆動させる第2エンジン28とを備える。第1、第2エンジン27,28をそれぞれ始動可能とする第1、第2始動装置29,30を備える。第1ロータ9の一方向Aへのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチ31と、第2ロータ11の反対方向Bへのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチ32とのうち、少なくともいずれか一方のワンウェイクラッチを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電機が有する第1、第2ロータをそれぞれ個別の第1、第2エンジンにより互いに逆回転駆動させて発電させるようにした発電装置に関するものである。
上記発電装置には、従来、下記特許文献1に示されたものがある。この公報のものによれば、上記発電装置は、発電機と、この発電機を駆動するエンジンとを備えている。また、上記発電機は、一般に、磁石を支持して軸心回りに回転可能となるよう固定側部材に支承されるロータと、上記磁石に対向するよう上記固定側部材に支持される発電用コイルとを備え、上記ロータが上記エンジンにより駆動可能とされている。上記エンジンを駆動させて、ロータを回転させれば、上記軸心回りで磁石がコイルに対し相対運動し、これに伴いこのコイルに電流が生じて出力され、つまり、上記発電装置の駆動による発電が行われる。
特開平8−80095号公報
ところで、上記発電機の発電出力はロータの回転数に比例するため、上記発電出力を増加させようとする場合には、第1に、エンジンをより高速回転域で駆動させて、上記ロータを高速回転(例えば、8500rpm)させることが行われる。しかし、このようにエンジンを高速回転域で駆動させると、このエンジンから発生する騒音は、低、中速回転域での騒音に比べて急激に高くなるため、この発電装置の周りの作業環境が著しく低下するおそれを生じる。
そこで、第2に、エンジンの出力をベルト巻掛伝動手段などにより増速することにより、上記エンジンの回転数を低く抑制して上記ロータを高速回転させるようにすれば、エンジンから発生する騒音を低く抑制して発電出力を増加させることができる。しかし、上記したいずれの場合でも、慣性力は速度の2乗に比例するため、上記のように高速回転させたロータには大きい慣性力が生じがちとなり、このロータの振動が大きくなって、軸受に対する負荷が大きくなるなど発電装置に寿命上の問題点を生じるおそれがある。
そこで、第3に、上記した諸問題の発生を防止しつつ、発電出力を増加させるため、上記発電機が、磁石を支持して軸心回りに回転可能となるよう支承される第1ロータと、上記軸心回りに回転可能となるよう支承されて上記磁石に対向する発電用コイルを支持する第2ロータとを備え、上記エンジンが、上記第1ロータを上記軸心回りの一方向に回転駆動させる第1エンジンと、上記第2ロータを上記軸心回りの上記一方向とは反対方向に回転駆動させる第2エンジンとを備えるようにして、上記第1、第2エンジンの駆動により上記第1、第2ロータを互いに逆回転させるようにすることが考えられる。
このようにすれば、上記第1、第2ロータのそれぞれの回転数は小さくても、これら両ロータの相対速度は大きくなり、よって、一方のロータのみを回転させていた従来の技術に比べて発電出力を飛躍的に増大させることができる。また、このような発電出力の増大は、上記第1、第2ロータを互いに逆転させることにより得られたものであってロータの回転数を単に高速にさせたものではない。つまり、上記第1、第2ロータを回転駆動させる第1、第2エンジンのそれぞれをより低い回転数で駆動させても、発電出力を増大させることができることから、この発電出力の増大は、上記第1、第2エンジンから発生する騒音をそれぞれ小さく抑制して達成できる。
また、上記したように、発電出力の増大は、それぞれのロータの回転数を高速にさせることには依らないため、これらロータの回転数を低く抑制してこれらロータに大きい振動が生じないようにでき、よって、発電装置における寿命上の問題の発生を防止して、上記発電出力の増大を達成できる。
しかし、上記構成の発電装置において、その始動時に上記第1、第2エンジンのうち、例えば、まず、第1エンジンを始動させたとすると、この第1エンジンに連動する第1ロータの磁石の磁力によってこの第1ロータに第2ロータが連動し、また、この第2ロータに第2エンジンが連動しがちとなり、つまり、第1エンジンを始動させると、この第1エンジンに第2エンジンが連動して同じ方向に回転しがちとなる。
このため、上記第1エンジンの始動後に第2エンジンを始動させることがし難くなって、発電装置の始動が円滑にはできないおそれがある。なお、発電装置の始動時に、まず、第2エンジンを始動させた場合でも、上記と同じ状態となる。
一方、上記第1、第2エンジンが共に駆動して発電装置が駆動している状態から、この発電装置の駆動を停止させて、上記第1、第2エンジンを再始動させようとするとき、次のような問題点が生じるおそれもある。
即ち、発電装置が駆動している状態から、この発電装置の駆動を停止させようとして、上記第1、第2エンジンのうち、まず、いずれか一方のエンジンを停止させた場合、この一方のエンジンは、駆動を続けている他方のエンジンによってこの他方のエンジンと同じ方向に逆回転させられるおそれを生じる。
そして、上記のように、一方のエンジンが逆回転させられた場合には、この一方のエンジンには燃料が強制的に吸入されてこの燃料により点火プラグが濡れがちとなり、このため、その後に上記一方のエンジンを再始動させようとしても、上記点火プラグによる着火がし難くなって再始動が困難となり、つまり、発電装置の再始動が円滑にはできなくなるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、発電装置による発電出力の増大が、騒音の発生を抑制し、かつ、寿命上の問題を生じないようにして達成できるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、発電装置の始動や再始動が円滑にできるようにすることである。
請求項1の発明は、発電機2と、この発電機2を駆動するエンジン3とを備えた発電装置において、
上記発電機2が、磁石8を支持して軸心7回りに回転可能となるよう支承される第1ロータ9と、上記軸心7回りに回転可能となるよう支承されて上記磁石8に対向する発電用コイル10を支持する第2ロータ11とを備え、
上記エンジン3が、上記第1ロータ9を上記軸心7回りの一方向Aに回転駆動させる第1エンジン27と、上記第2ロータ11を上記軸心7回りの上記一方向Aとは反対方向Bに回転駆動させる第2エンジン28とを備え、
上記第1、第2エンジン27,28をそれぞれ始動可能とする第1、第2始動装置29,30を備え、上記第1ロータ9の上記一方向Aへのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチ31と、上記第2ロータ11の上記反対方向Bへのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチ32とのうち、少なくともいずれか一方のワンウェイクラッチを備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記発電機2と第1、第2エンジン27,28とを同じ軸心7上に配置したものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明に加えて、上記軸心7の軸方向で互いに対向する上記第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45,45の対向部分50,50同士を互いに固着させたものである。
請求項4の発明は、請求項3の発明に加えて、上記第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45が、それぞれ複数の軸受36,37により上記軸心7回りにクランク軸38を回転可能に支承するクランクケース35と、このクランクケース35から突出するシリンダ39とを備え、上記クランクケース35の一部分53が、上記シリンダ39と結合されて上記複数の軸受36,37のうちの一部の軸受36により上記クランク軸38を支承する一方、上記クランクケース35の他部分54が、上記対向部分50を有して上記複数の軸受36,37のうちの他部の軸受37により上記クランク軸38を支承するようにし、上記クランクケース35の一部分53と他部分54とを互いに別体に成形して互いに結合させたものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明に加えて、上記第1エンジン27のクランクケース35の一部分53およびシリンダ39と、上記第2エンジン28のクランクケース35の一部分53およびシリンダ39とを互いに同形同大としたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、発電機と、この発電機を駆動するエンジンとを備えた発電装置において、
上記発電機が、磁石を支持して軸心回りに回転可能となるよう支承される第1ロータと、上記軸心回りに回転可能となるよう支承されて上記磁石に対向する発電用コイルを支持する第2ロータとを備え、
上記エンジンが、上記第1ロータを上記軸心回りの一方向に回転駆動させる第1エンジンと、上記第2ロータを上記軸心回りの上記一方向とは反対方向に回転駆動させる第2エンジンとを備えている。
このため、上記第1、第2エンジンを駆動させて、上記第1ロータを一方向に回転させる一方、上記第2ロータを反対方向に回転させれば、上記磁石とコイルとが相対運動し、これに伴いこのコイルに電流が生じて出力され、つまり、上記発電装置による発電が行われる。
上記の場合、第1、第2ロータは互いに逆回転させられるため、これら個々のロータの回転数は小さくても、これら両ロータの相対速度は大きくなり、よって、一方のロータのみを回転させていた従来の技術に比べて発電出力を飛躍的に増大させることができる。また、このような発電出力の増大は、上記第1、第2ロータを互いに逆転させることにより得られたものであってロータの回転数を単に高速にさせたものではない。つまり、上記第1、第2ロータを回転駆動させる第1、第2エンジンのそれぞれをより低い回転数で駆動させても、発電出力を増大させることができることから、この発電出力の増大は、上記第1、第2エンジンから発生する騒音をそれぞれ小さく抑制して達成できる。
また、上記したように、発電出力の増大は、それぞれのロータの回転数を高速にさせることには依らないため、これらロータの回転数を低く抑制してこれらロータに大きい振動が生じないようにでき、よって、発電装置における寿命上の問題の発生を防止して、上記発電出力の増大を達成できる。
また、上記効果に加え、上記第1、第2ロータはそれぞれ第1、第2エンジンにより駆動させられるものであるため、仮に、上記第1、第2エンジンのうち、一方のエンジンに運転不良が生じた場合には、他方のエンジンを駆動させることにより発電装置の運転の続行ができる、という利点がある。
また、上記第1、第2エンジンをそれぞれ始動可能とする第1、第2始動装置を備え、上記第1ロータの上記一方向へのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチと、上記第2ロータの上記反対方向Bへのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチとのうち、少なくともいずれか一方のワンウェイクラッチを備えている。
このため、上記発電装置の始動時に、第1、第2エンジンを始動させようとする時には、まず、上記一方のワンウェイクラッチを備えていない側の一方のエンジンを一方の始動装置により始動させる。すると、この一方のエンジンに連動して他方のエンジンが同じ方向に回転しようとはするが、これは上記一方のワンウェイクラッチによって防止される。そして、次に、他方の始動装置により上記他方のエンジンを始動させれば、上記第1、第2エンジンが互いに逆回転するよう駆動することとなる。
よって、上記した一方のエンジンの始動に連動して他方のエンジンが同じ方向に回転するということが防止されることから、この他方のエンジンの始動を円滑にさせることができ、つまり、発電装置の始動を円滑にさせることができる。
また、上記発電装置が駆動している状態から、この発電装置の駆動を停止させようとする場合には、まず、上記一方のワンウェイクラッチを備えている側の一方のエンジンを停止させる。この場合、この一方のエンジンは駆動を続けている他方のエンジンに連動してこれと同じ方向に回転させられようとするが、これは上記一方のワンウェイクラッチによって防止される。
このため、上記一方のエンジンが上記他方のエンジンに連動して無意図的に回転するということが防止されて、燃料により点火プラグが濡れるということは防止される。よって、その後に、上記一方のエンジンを再始動させるとき、上記点火プラグによる着火が確実に得られて再始動が円滑にでき、つまり、発電装置の再始動が円滑にできることとなる。
請求項2の発明は、上記発電機と第1、第2エンジンとを同じ軸心上に配置してある。
このため、上記発電機と第1、第2エンジンとは、互いに精度のよい組み付けがし易くなると共に、上記発電機と第1、第2エンジンとを互いに直結させることが容易にできることから、これらを互いに連動連結させるベルト巻掛機構などの連動手段を設けないで足り、よって、その分、発電装置の構成を簡単にでき、かつ、発電装置をコンパクトにさせることができる。
請求項3の発明は、上記軸心の軸方向で互いに対向する上記第1、第2エンジンの各外殻部材の対向部分同士を互いに固着させてある。
このため、上記第1、第2エンジンは、互いに、より直接的に固着されることから、これら第1、第2エンジンを支持するための共通の架台は無くて足り、よって、上記諸効果は簡単な構成で達成できる。
また、上記したように第1、第2エンジンは、共通の架台を不要として、互いに、より直接的に固着され、つまり、より強固に固着されることから、上記動発電装置の全体的な剛性の向上は、この発電装置の重量増加を伴うことなく達成できる。
請求項4の発明は、上記第1、第2エンジンの各外殻部材が、それぞれ複数の軸受により上記軸心7回りにクランク軸を回転可能に支承するクランクケースと、このクランクケースから突出するシリンダとを備え、上記クランクケースの一部分が、上記シリンダと結合されて上記複数の軸受のうちの一部の軸受により上記クランク軸を支承する一方、上記クランクケースの他部分が、上記対向部分を有して上記複数の軸受のうちの他部の軸受により上記クランク軸を支承するようにし、上記クランクケースの一部分と他部分とを互いに別体に成形して互いに結合させてある。
このため、上記シリンダにより補強されたクランクケースの一部分と、上記対向部分により補強されたクランクケースの他部分とにより、上記クランク軸の一端部側と他端部側とがそれぞれ軸受により支承されることから、上記第1、第2エンジンにおける各クランク軸の支承がそれぞれ強固になされる。よって、動力装置の全体的な剛性の向上が達成される。
また、上記したように、クランクケースの一部分と他部分とを互いに別体に成形して互いに結合させてある。
このため、上記クランクケースの一部分と他部分に対する軸受の組み付けや、これら軸受によるクランク軸の支承は、互いに離反させた状態の上記クランクケースの一部分と他部分との各内部空間をそれぞれ利用してできる。よって、前記したように、各クランク軸の支承を強固にさせた場合でも、第1、第2エンジンの組み立て作業は支障なく容易にできる。
請求項5の発明は、上記第1エンジンのクランクケースの一部分およびシリンダと、上記第2エンジンのクランクケースの一部分およびシリンダとを互いに同形同大としてある。
このため、上記第1、第2エンジンの間で部品の共通化が達成され、その分、発電装置の構成や組み立て作業が簡単になる。
本発明の発電装置に関し、発電装置による発電出力の増大が、騒音の発生を抑制し、かつ、寿命上の問題を生じないようにして達成できるようにし、また、発電装置の始動が円滑にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、発電装置は、発電機と、この発電機を駆動するエンジンとを備えている。この発電機は、磁石を支持して軸心回りに回転可能となるよう支承される第1ロータと、上記軸心回りに回転可能となるよう支承されて上記磁石に対向する発電用コイルを支持する第2ロータとを備えている。また、上記エンジンは、上記第1ロータを上記軸心回りの一方向に回転駆動させる第1エンジンと、上記第2ロータを上記軸心回りの上記一方向とは反対方向に回転駆動させる第2エンジンとを備えている。更に、上記第1、第2エンジンをそれぞれ始動可能とする第1、第2始動装置を備え、上記第1ロータの上記一方向へのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチと、上記第2ロータの上記反対方向へのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチとのうち、少なくともいずれか一方のワンウェイクラッチを備えている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は発電装置で、この発電装置1は、発電機2と、この発電機2を駆動させる4サイクル内燃機関であるエンジン3と、このエンジン3を直接的に支持する基台である固定側部材4とを備え、この固定側部材4に対し、上記エンジン3を介し上記発電機2が支持されている。
上記発電機2は、ある一つの水平な軸心7上に位置して、この軸心7の周方向に複数配置される永久磁石8を支持する第1ロータ9と、上記軸心7上に位置して、この軸心7の周方向に複数配置される発電用コイル10を支持する第2ロータ11とを備え、上記各磁石8とコイル10とは上記軸心7の径方向で互いに近接して対向し、上記第1ロータ9と第2ロータ11とは、上記軸心7回りでそれぞれ個別に回転可能となるよう上記固定側部材4側に支承されている。
上記第1ロータ9は、上記軸心7上に位置する第1回転軸14と、この第1回転軸14の自由端部にテーパ嵌合して締結具15により支持される椀形状で鉄鋼製のヨーク16とを備え、このヨーク16の内周面に上記磁石8が支持されている。
上記第2ロータ11は、上記軸心7上に位置する第2回転軸19と、この第2回転軸19の自由端部にテーパ嵌合して締結具20により支持され、上記各コイル10を巻回させて支持する積層電磁鋼板製のコア21とを備えている。
上記エンジン3は、上記第1ロータ9を上記軸心7回りの一方向Aに回転駆動させる第1エンジン27と、上記第2ロータ11を上記軸心7回りの上記一方向Aとは反対方向Bに回転駆動させる第2エンジン28とを備えている。
上記発電装置1は、上記第1エンジン27を上記一方向Aへ回転させて始動させる第1始動装置29と、上記第2エンジン28を上記反対方向Bへ回転させて始動させる第2始動装置30と、上記第1エンジン27と第1始動装置29との間に介設されて、上記第1エンジン27を介し上記第1ロータ9の上記一方向Aへのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチ31と、上記第2エンジン28と第2始動装置30との間に介設されて、上記第2エンジン28を介し上記第2ロータ11の上記反対方向Bへのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチ32とを備えている。なお、上記第1、第2ワンウェイクラッチ31,32は、これらのうち、いずれか一方のワンウェイクラッチのみを設けてもよい。
上記第1エンジン27は、上記固定側部材4に支持されるクランクケース35と、上記軸心7回りに回転可能となるよう上記クランクケース35に一対の軸受36,37により支承されるクランク軸38と、上記シリンダ39から鉛直方向で上方に向かって突出するシリンダ39と、このシリンダ39に嵌入されるピストン40と、上記クランク軸38とピストン40とを互いに連動連結させる連接棒41と、上記シリンダ39内の燃焼室42を外部に向かって開閉させる吸、排気弁43とを備えている。上記第1ロータ9の第1回転軸14は、上記第1エンジン27のクランク軸38における上記第2エンジン28側の一端部に一体成形され、上記クランクケース35とシリンダ39とは上記第1エンジン27の外殻部材45を構成している。
上記第2エンジン28は、上記第1エンジン27とほぼ同構成であって、共通する構成には共通の符号を付してあるが、これに加えて、上記クランク軸38を上記クランクケース35に支承させる他の軸受48を備えている。上記第2ロータ11の第2回転軸19は、上記第2エンジン28のクランク軸38における上記第1エンジン27側の一端部に一体成形されている。
上記軸心7の軸方向で、互いに対向する上記第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45,45の対向部分50,50同士が、複数(4つ)の締結具51により互いに着脱可能に固着されている。また、上記軸心7上で、かつ、軸心7の軸方向で、上記各対向部分50は互いに対向するよう突出する円筒形状とされ、これら各対向部分50の突出端部同士が印ろう状に所定寸法だけ嵌脱可能に嵌合させられ、この所定寸法以上に嵌合することは阻止されている。
上記両対向部分50,50の内部空間に上記発電機2が全体的に収容されている。上記各締結具51を緩めれば、上記第1、第2エンジン27,28同士と、第1、第2ロータ9,11同士とは、それぞれ上記軸心7の軸方向で互いに離反可能とされ、この離反により上記第1、第2ロータ9,11はそれぞれ発電機2の外部に露出させられる。一方、この発電機2の磁石8の磁力により、この磁石8側に第2ロータ11側が吸引されることにより、上記両対向部分50,50同士の上記所定寸法の嵌合が促進されるようになっている。
上記クランクケース35の一部分53は、上記シリンダ39と一体的に結合されて上記両軸受36,37のうちの上記シリンダ39側に位置する一部(一方)の軸受36により上記クランク軸38の他端部側を支承している。一方、上記クランクケース35の他部分54は、上記対向部分50を有して上記両軸受36,37のうちの上記対向部分50側に位置する他部(他方)の軸受37により上記クランク軸38の一端部側を支承することとされている。上記第1エンジン27のクランクケース35の一部分53およびシリンダ39と、上記第2エンジン28のクランクケース35の一部分53およびシリンダ39とは互いに同形同大とされている。
上記クランクケース35の一部分53と他部分54とは互いに別体に成形されており、これら一部分53と他部分54の合い面55は下方に向かうに従い、上記軸心7の軸方向で上記対向部分50から離れるように直線的に傾斜し、軸心が上記合い面55に直交する複数の締結具56によって、上記クランクケース35の一部分53と他部分54とが互いに着脱可能に固着されている。
上記第1エンジン27の対向部分50は、上記クランクケース35の他部分54と互いに一体成形されている。一方、上記第2エンジン28の対向部分50は、上記クランクケース35の他部分54と互いに一体成形される対向部分本体58と、上記軸心7上で、上記対向部分本体58とは別体とされてこの対向部分本体58の突出端に嵌脱可能に印ろう状に嵌合される突出端部59とを備えている。上記締結具51は、上記第1エンジン27の対向部分50と、第2エンジン28の対向部分50の対向部分本体58とを互いに固着させる。この場合、上記第2エンジン28の対向部分50の突出端部59は、上記第1エンジン27の対向部分50と、第2エンジン28の対向部分50の対向部分本体58との間に挟持されている。上記対向部分本体58と突出端部59の各内部の間を仕切る仕切壁60が上記突出端部59に一体成形されており、上記仕切壁60に上記他の軸受48によりクランク軸38(第2回転軸19)が支承されている。
上記発電機2は、上記軸心7上に位置して上記第2ロータ11の第2回転軸19に支持され、この第2回転軸19と共に回転する複数(3つ)のスリップリング61と、上記動力装置1の固定側部材4側であるクランクケース35の他部分54に支持されて上記スリップリング61を摺接させる複数のブラシ62と、上記コイル10とスリップリング61とを電気的に接続させる不図示の電線と、上記ブラシ62を外部のバッテリなど受電装置63に電気的に接続させる電線64とを備えている。
上記発電装置1は空冷式の冷却装置67を備えている。この冷却装置67は、上記ヨーク16に支持されて、このヨーク16と共に回転する第1冷却ファン68と、上記コア21に支持されて、このコア21と共に回転する第2冷却ファン69と、上記第1エンジン27のクランクケース35の対向部分50の下部に形成される第1空気取入口70と、上記第1冷却ファン68の径方向外方で上記第1エンジン27のクランクケース35の対向部分50の上部に形成される第1空気排出口71と、上記第2エンジン28のクランクケース35における対向部分50の対向部分本体58の下部に形成される第2空気取入口72と、上記仕切壁60に形成されて、上記対向部分本体58の内部を上記突出端部59の内部に連通させる連通路73と、上記第2冷却ファン69の径方向外方で上記第2エンジン28のクランクケース35における対向部分50の突出端部59の上部に形成される第2空気排出口74とを備えている。
また、上記冷却装置67は、上記第1、第2エンジン27,28の各クランク軸38の他端部に固着されたエンジン冷却ファン76と、上記第1、第2エンジン27,28の各クランクケース35に固着されて上記各エンジン冷却ファン76をその外方から覆うカウリング77と、このカウリング77の下部に形成される空気取入口78と、上記カウリング77の上部に形成されて上記シリンダ39に向かって開口する空気排出口79とを備えている。
前記第1、第2始動装置29,30はリコイルスタータであって、これらは、それぞれ上記カウリング77を介しクランクケース35に締結具82により固着されるハウジング83と、このハウジング83内に収容され、一端部が把持部とされてこのハウジング83の外部に露出させられるリコイルロープ84と、上記ハウジング83内に収容され、上記リコイルロープ84の引張動作をこの引張動作時のみ上記クランク軸38に伝達可能とするスタータクラッチ85とを備えている。上記ハウジング83は、上記カウリング77の空気取入口78をその外方から覆うよう設けられ、上記ハウジング83には他の空気取入口86が形成されている。
前記第1、第2ワンウェイクラッチ31,32は、それぞれ上記クランク軸38の他端部と、カウリング77に締結具82やその他の締結具により固着されたストッパー板87との間に介設されている。上記第1ロータ9がクランク軸38と共に上記一方向Aに対し逆回転しようとしたり、上記第2ロータ11がクランク軸38と共に上記反対方向Bに対し逆回転しようとするときには、上記第1、第2ワンウェイクラッチ31,32が上記ストッパー板87とカウリング77とを介しクランクケース35に係合して、上記各逆回転が防止される。
一方、上記第1、第2エンジン27,28が駆動して各クランク軸38がそれ自体で回転するときには、上記各第1、第2ワンウェイクラッチ31,32と各スタータクラッチ85とは互いに接触しない非接触型とされ、また、上記第1、第2ワンウェイクラッチ31,32と各スタータクラッチ85とは、上記クランク軸38には接触しない非接触型とされている。
また、上記発電装置1を電子的に制御する制御装置88が設けられている。この制御装置88には、点火プラグ44、および第1、第2エンジン27,28の各回転数を検出する回転数検出センサーやスロットル弁のスロットル開度を検出する開度検出センサーなどの各種センサー89などが電気的に接続されている。
上記発電装置1を駆動させて発電させようとする場合には、まず、上記第1始動装置29(もしくは第2始動装置30)のリコイルロープ84への操作によりこのリコイルロープ84を引張動作させて、上記スタータクラッチ85を介しクランク軸38をクランキングすることにより、上記第1エンジン27(もしくは第2エンジン28)を始動させ、これを上記一方向A(もしくは反対方向B)に回転駆動させる。この場合、上記第2エンジン28(もしくは第1エンジン27)が上記第1エンジン27(もしくは第2エンジン28)に連動して一方向A(もしくは反対方向B)に回転しようとすることは、第2ワンウェイクラッチ32(もしくは第1ワンウェイクラッチ31)により防止される。
次に、上記第2始動装置30(もしくは第1始動装置29)のリコイルロープ84への操作によりこのリコイルロープ84を引張動作させて、上記第2エンジン28(もしくは第1エンジン27)を始動させ、これを上記反対方向B(もしくは一方向A)に回転駆動させる。
すると、上記第1エンジン27が上記第1ロータ9を一方向Aに回転駆動させる一方、上記第2エンジン28が上記第2ロータ11を上記一方向Aとは反対方向Bに回転駆動させる。これにより、上記磁石8とコイル10とが相対運動し、これに伴い、このコイル10に電流が生じ、これが上記スリップリング61、ブラシ62、および電線64を通し受電装置63に三相交流電流として出力され、つまり、上記発電装置1による発電がなされる。
上記第1エンジン27のクランク軸38の回転駆動に伴い上記第1冷却ファン68が回転し、これにより、発電装置1の発電機2の下方の空気が上記第1空気取入口70を通り上記第1エンジン27のクランクケース35における対向部分50の内部に吸入されて、上記第1ロータ9と各磁石8とを空冷し、その後、上記第1空気排出口71から上記発電機2の斜め上方に向かって、その外部に排出される(図2,4中矢印C)。
また、上記第2エンジン28のクランク軸38の回転駆動に伴い上記第2冷却ファン69が回転し、これにより、発電装置1の発電機2の下方の空気が上記第2空気取入口72を通り上記第2エンジン28のクランクケース35における対向部分50の対向部分本体58の内部に吸入されて、上記スリップリング61とブラシ62とを空冷する。その後、この空気は、上記連通路73を通り上記第2エンジン28のクランクケース35における対向部分50の突出端部59の内部に吸入されて、上記第2ロータ11と各コイル10とを冷却し、その後、上記第2空気排出口74から上記発電機2の斜め上方に向かって、その外部に排出される(図3,5中矢印D)。
また、上記各クランク軸38の回転駆動に伴い上記各エンジン冷却ファン76が回転し、これにより、外部の空気が上記他の空気取入口86を通り上記第1、第2始動装置29,30の各ハウジング83の内部に吸入されて、上記スタータクラッチ85を空冷する。その後、この空気は、上記空気取入口78を通り上記カウリング77の内部に吸入されて、上記第1、第2ワンウェイクラッチ31,32を空冷し、その後、上記カウリング77の空気取入口78を通りシリンダ39に向かって排出され、このシリンダ39を空冷する(図2,3中矢印E)。なお、上記第1、第2ワンウェイクラッチ31,32と、スタータクラッチ85とは、通常はクランク軸38側に対し非接触であるため、必ずしも上記した空冷が必要とされるわけではない。
上記構成によれば、発電機2が、磁石8を支持して軸心7回りに回転可能となるよう支承される第1ロータ9と、上記軸心7回りに回転可能となるよう支承されて上記磁石8に対向する発電用コイル10を支持する第2ロータ11とを備え、
上記エンジン3が、上記第1ロータ9を上記軸心7回りの一方向Aに回転駆動させる第1エンジン27と、上記第2ロータ11を上記軸心7回りの上記一方向Aとは反対方向Bに回転駆動させる第2エンジン28とを備えている。
このため、上記第1、第2エンジン27,28を駆動させて、上記第1ロータ9を一方向Aに回転させる一方、上記第2ロータ11を反対方向Bに回転させれば、上記磁石8とコイル10とが相対運動し、これに伴いこのコイル10に電流が生じ、これが出力され、つまり、上記発電装置1による発電が行われる。
上記の場合、第1、第2ロータ9,11は互いに逆回転させられるため、これら個々のロータ9,11の回転数は小さくても、これら両ロータ9,11の相対速度は大きくなり、よって、一方のロータのみを上記と同じ回転数で回転させた場合の従来の技術に比べて発電出力を倍増できるなど、発電出力を飛躍的に増大させることができる。また、このような発電出力の増大は、上記第1、第2ロータ9,11を互いに逆転させることにより得られたものであってロータの回転数を単に高速にさせたものではない。つまり、上記第1、第2ロータ9,11を回転駆動させる第1、第2エンジン27,28のそれぞれをより低い回転数で駆動させても、発電出力を増大させることができることから、この発電出力の増大は、上記第1、第2エンジン27,28から発生する騒音をそれぞれ小さく抑制して達成できる。
また、上記したように、発電出力の増大は、それぞれのロータ9,11の回転数を高速にさせることには依らないため、これらロータ9,11の回転数を低く抑制してこれらロータ9,11に大きい振動が生じないようにでき、よって、発電装置1における寿命上の問題点の発生を防止して、上記発電出力の増大を達成できる。
また、上記第1、第2ロータ9,11はそれぞれ互いに別体の第1、第2エンジン27,28により駆動させられるものであるため、仮に、上記第1、第2エンジン27,28のうち、一方のエンジンに運転不良が生じた場合には、他方のエンジンを駆動させることにより発電装置1の運転の続行ができる、という利点がある。
また、上記第1、第2エンジン27,28をそれぞれ始動可能とする第1、第2始動装置29,30を備え、上記第1ロータ9の上記一方向Aへのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチ31と、上記第2ロータ11の上記反対方向Bへのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチ32とのうち、少なくともいずれか一方のワンウェイクラッチを備えている。
このため、上記発電装置1の始動時に、第1、第2エンジン27,28を始動させようとする時には、まず、上記一方のワンウェイクラッチを備えていない側の一方のエンジンを一方の始動装置により始動させる。すると、この一方のエンジンに連動して他方のエンジンが同じ方向に回転しようとはするが、これは上記一方のワンウェイクラッチによって防止される。そして、次に、他方の始動装置により上記他方のエンジンを始動させれば、上記第1、第2エンジン27,28が互いに逆回転するよう駆動することとなる。
よって、上記した一方のエンジンの始動に連動して他方のエンジンが同じ方向に回転するということが防止されることから、この他方のエンジンの始動を円滑にさせることができ、つまり、発電装置1の始動を円滑にさせることができる。
また、上記発電装置1が駆動している状態から、この発電装置1の駆動を停止させようとする場合には、まず、上記一方のワンウェイクラッチを備えている側の一方のエンジンを停止させる。この場合、この一方のエンジンは駆動を続けている他方のエンジンに連動してこれと同じ方向に回転させられようとするが、これは上記一方のワンウェイクラッチによって防止される。
このため、上記一方のエンジンが上記他方のエンジンに連動して無意図的に回転するということが防止されて、燃料により点火プラグ44が濡れるということは防止される。よって、その後に、上記一方のエンジンを再始動させるとき、上記点火プラグ44による着火が確実に得られて再始動が円滑にでき、つまり、発電装置1の再始動が円滑にできることとなる。
また、前記したように、発電機2と第1、第2エンジン27,28とを同じ軸心7上に配置してある。
このため、上記発電機2と第1、第2エンジン27,28とは、互いに精度のよい組み付けがし易くなると共に、上記発電機2と第1、第2エンジン27,28とを互いに直結させることが容易にできることから、これらを互いに連動連結させるベルト巻掛機構などの連動手段を設けないで足り、よって、その分、発電装置1の構成を簡単にでき、かつ、発電装置1をコンパクトにさせることができる。
また、上記軸心7の軸方向で互いに対向する上記第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45,45の対向部分50,50同士を互いに固着させてある。
このため、上記第1、第2エンジン27,28は、互いに、より直接的に固着されることから、これら第1、第2エンジン27,28を支持するための共通の架台は無くて足り、よって、上記諸効果は簡単な構成で達成できる。
また、上記したように第1、第2エンジン27,28は、共通の架台を不要として、互いに、より直接的に固着され、つまり、より強固に固着されることから、上記発電装置1の全体的な剛性の向上は、この発電装置1の重量増加を伴うことなく達成できる。
また、前記したように、各外殻部材45,45の各対向部分50,50を、上記軸心7の軸方向で互いに対向するよう突出する円筒形状としてある。
ここで、上記円筒形状は剛性の高い構造のものであることから、この構造を有する各対向部分50によって、上記第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45の剛性が向上させられる。
よって、上記発電装置1の全体的な剛性の向上は、別途の補強部材を設けることなく簡単な構成で達成できる。
また、前記したように、上記軸心7上で、かつ、軸心7の軸方向で、上記各対向部分50,50の突出端部同士を互いに嵌合させてある。
このため、上記各対向部分50,50の突出端部の互いの嵌合により、これら各対向部分50,50の上記軸心7上への位置決めが精度よくできることから、上記発電装置1の組み立て作業が容易にできる。
また、前記したように、両対向部分50,50の内部空間に上記発電機2を収容させてある。
このため、第1に、上記発電機2の外方における何らかの物体から、この発電機2に無意図的に外力が与えられるということが防止され、つまり、この発電機2は上記外力から保護されて無用な損傷の発生が防止される。
また、第2に、上記各対向部分50,50の内部空間が上記発電機2の配置に利用されたことから、動力装置1をコンパクトにできる。
しかも、上記第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45の対向部分50が、円筒形状をなして上記発電機2の軸心7上に位置する場合には、上記各対向部分50の剛性により、上記発電機2を上記各外殻部材45に対しそれぞれ強固に支承させることができ、この点でも、発電装置1の全体的な剛性の向上が簡単な構成で達成される。
また、前記したように、第1、第2エンジン27,28の各外殻部材45が、それぞれ複数の軸受36,37により上記軸心7回りにクランク軸38を回転可能に支承するクランクケース35と、このクランクケース35から突出するシリンダ39とを備え、上記クランクケース35の一部分53が、上記シリンダ39と結合されて上記複数の軸受36,37のうちの一部の軸受36により上記クランク軸38を支承する一方、上記クランクケース35の他部分54が、上記対向部分50を有して上記複数の軸受36,37のうちの他部の軸受37により上記クランク軸38を支承するようにし、上記クランクケース35の一部分53と他部分54とを互いに別体に成形して互いに結合させてある。
このため、上記シリンダ39により補強されたクランクケース35の一部分53と、上記対向部分50により補強されたクランクケース35の他部分54とにより、上記クランク軸38の一端部側と他端部側とがそれぞれ軸受36,37により支承されることから、上記第1、第2エンジン27,28における各クランク軸38の支承がそれぞれ強固になされる。よって、発電装置1の全体的な剛性の向上が達成される。
また、上記したように、クランクケース35の一部分53と他部分54とを互いに別体に成形して互いに結合させてある。
このため、上記クランクケース35の一部分53と他部分54に対する軸受36,37の組み付けや、これら軸受36,37によるクランク軸38の支承は、互いに離反させた状態の上記クランクケース35の一部分53と他部分54との各内部空間をそれぞれ利用してできる。よって、前記したように、各クランク軸38の支承を強固にさせた場合でも、第1、第2エンジン27,28の組み立て作業は支障なく容易にできる。
また、前記したように、第1エンジン27のクランクケース35の一部分53およびシリンダ39と、上記第2エンジン38のクランクケース35の一部分53およびシリンダ39とを互いに同形同大としてある。
このため、上記第1、第2エンジン27,28の間で部品の共通化が達成され、その分、発電装置1の構成や組み立て作業が簡単になる。
なお、以上は図示の例によるが、上記発電機2と第1、第2エンジン27,28とはVベルト巻掛機構などの連動手段で互いに連動連結してもよい。また、上記磁石8をコイルで構成しスリップリングを介して外部から電圧を印加させるようにしてもよい。また、上記軸心7は垂直でもよく、傾斜していてもよい。また、上記発電装置1により単相交流電流を出力させる場合には、上記スリップリング22は二つ設ければよく、図示の三相交流と、単相交流との2系統を出力させる場合には計5つのスリップリング22を設ければよい。
また、上記第1、第2エンジン27,28は、2サイクル、気筒数、総排気量、および直列型やV型のレイアウト形式など仕様は選択自由であり、また、これら各仕様を互いに相違させてもよい。また、上記第1、第2エンジン27,28は、そのクランクケース35がクランク軸38を境として上下に二つ割の上、下ケースを有する一般的な構造のものであってもよく、シリンダ39は上記クランク軸38の上ケースに突設されるシリンダ本体と、このシリンダ本体の突出端に締結具により着脱可能に固着されるシリンダヘッドとを備えるものであってもよい。
また、上記第1、第2始動装置29,30は、電動機を駆動源とするものでもよい。また、第1、第2ワンウェイクラッチ31,32は、上記第1、第2ロータ9,11と第1、第2エンジン27,28の各クランクケース35との間に介設してもよい。
発電装置の全体側面図である。 図1の部分(第1エンジン)拡大断面図である。 図1の部分(第2エンジン)拡大断面図である。 図2の4‐4線矢視断面図である。 図3の5‐5線矢視断面図である。
符号の説明
1 発電装置
2 発電機
3 エンジン
4 固定側部材
7 軸心
8 磁石
9 第1ロータ
10 コイル
11 第2ロータ
27 第1エンジン
28 第2エンジン
29 第1始動装置
30 第2始動装置
31 第1ワンウェイクラッチ
32 第2ワンウェイクラッチ
35 クランクケース
36 軸受
37 軸受
38 クランク軸
39 シリンダ
44 点火プラグ
53 一部分
54 他部分
55 合い面
56 締結具
A 一方向
B 反対方向

Claims (5)

  1. 発電機と、この発電機を駆動するエンジンとを備えた発電装置において、
    上記発電機が、磁石を支持して軸心回りに回転可能となるよう支承される第1ロータと、上記軸心回りに回転可能となるよう支承されて上記磁石に対向する発電用コイルを支持する第2ロータとを備え、
    上記エンジンが、上記第1ロータを上記軸心回りの一方向に回転駆動させる第1エンジンと、上記第2ロータを上記軸心回りの上記一方向とは反対方向に回転駆動させる第2エンジンとを備え、
    上記第1、第2エンジンをそれぞれ始動可能とする第1、第2始動装置を備え、上記第1ロータの上記一方向へのみの回転を許容する第1ワンウェイクラッチと、上記第2ロータの上記反対方向へのみの回転を許容する第2ワンウェイクラッチとのうち、少なくともいずれか一方のワンウェイクラッチを備えたことを特徴とする発電装置。
  2. 上記発電機と第1、第2エンジンとを同じ軸心上に配置したことを特徴とする請求項1に記載の発電装置。
  3. 上記軸心の軸方向で互いに対向する上記第1、第2エンジンの各外殻部材の対向部分同士を互いに固着させたことを特徴とする請求項2に記載の発電装置。
  4. 上記第1、第2エンジンの各外殻部材が、それぞれ複数の軸受により上記軸心回りにクランク軸を回転可能に支承するクランクケースと、このクランクケースから突出するシリンダとを備え、上記クランクケースの一部分が、上記シリンダと結合されて上記複数の軸受のうちの一部の軸受により上記クランク軸を支承する一方、上記クランクケースの他部分が、上記対向部分を有して上記複数の軸受のうちの他部の軸受により上記クランク軸を支承するようにし、上記クランクケースの一部分と他部分とを互いに別体に成形して互いに結合させたことを特徴とする請求項3に記載の発電装置。
  5. 上記第1エンジンのクランクケースの一部分およびシリンダと、上記第2エンジンのクランクケースの一部分およびシリンダとを互いに同形同大としたことを特徴とする請求項4に記載の発電装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113669218A (zh) * 2020-05-14 2021-11-19 郑建平 磁能发动机

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