JP2005222749A - 同軸ケーブル用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】
構成部材の強度を確保するとともに、コネクタの小型軽量化を可能としたコネクタを提供する。
【解決手段】
平面上に平行に並んだ状態の複数本の同軸ケーブル20の端部に取り付けられるコネクタでPCあって、ケーブル保持部材2及びコンタクト保持部材6と、両保持部材2,6の上下両面を覆って取り付けられたシールドカバー3及びグランド板7とを有し、同軸ケーブル20の接地接続部23aがシールドカバー3及びグランド板7の少なくとも一方に接続されるように構成している。そして、接地接続部23aを複数本ずつ並べて受容する複数の凹溝7dがグランド板7に形成され、複数の凹溝7d内にそれぞれ突入して係合する複数の係合突起部3aがシールドカバー3に形成されており、凹溝7d内にそれぞれ複数本の接地接続部23aを並べて受容させた状態で係合突起部3aを凹溝7d内に突入係合させて凹溝7d内に複数の接地接続部23aを保持するように構成している。
【選択図】図1
構成部材の強度を確保するとともに、コネクタの小型軽量化を可能としたコネクタを提供する。
【解決手段】
平面上に平行に並んだ状態の複数本の同軸ケーブル20の端部に取り付けられるコネクタでPCあって、ケーブル保持部材2及びコンタクト保持部材6と、両保持部材2,6の上下両面を覆って取り付けられたシールドカバー3及びグランド板7とを有し、同軸ケーブル20の接地接続部23aがシールドカバー3及びグランド板7の少なくとも一方に接続されるように構成している。そして、接地接続部23aを複数本ずつ並べて受容する複数の凹溝7dがグランド板7に形成され、複数の凹溝7d内にそれぞれ突入して係合する複数の係合突起部3aがシールドカバー3に形成されており、凹溝7d内にそれぞれ複数本の接地接続部23aを並べて受容させた状態で係合突起部3aを凹溝7d内に突入係合させて凹溝7d内に複数の接地接続部23aを保持するように構成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、同軸ケーブルの端部に繋がれるコネクタの構造に関する。さらに詳しくは、フラットケーブル等、整列配設された複数の同軸ケーブルの端部に取り付けられるコネクタの構造に関する。
上記同軸ケーブルは、一般的に、一般の電線中に2つの導電路たる芯線とシールド線(シールド層とも称する)とを配設させて構成されており、具体的には、中心軸線上に芯線を配列し、軸線から半径方向順番に芯線と同一円上の内側絶縁被覆、横巻きのシールド線、外側絶縁被覆を配列して形成されている。フラットケーブルは、この同軸ケーブルを同一平面に平行に並べた状態としてホールディングテープ等により接着保持することにより形成される。このフラットケーブルを接続するために使用されるコネクタにおいては、フラットケーブルを形成する各同軸ケーブルの芯線がコンタクトに接続され、シールド線がグランド部材(例えば、実施形態におけるシールドカバー3、グランド板7)に接続される。
このとき、圧着接続によって各シールド線をグランド部材に接続するコネクタがある(例えば、特許文献1、特許文献2)。この圧着接続とは、一対の突出した導電性を有する金属片でケーブルを挟み込んでかしめることにより、金属片に電気的に接続するとともにシールド線が露出した部分で同軸ケーブルを固定する方法である。
特許文献1、特許文献2に開示されたコネクタにおいては、金属材料製のシールド板に同軸ケーブルの配設ピッチに対応して櫛歯状に形成されたグランド接触用の端子受容部が複数本突出形成されており、この櫛歯状受容部間に同軸ケーブルを受容するための凹状の圧接溝が形成されている。この凹溝内に同軸ケーブルを係合させることにより各同軸ケーブルが固定されるとともに、凹溝の内郭と同軸ケーブルのシールド線とが接続されて各シールド線による静電遮蔽が行われるようになっている。
ところで、近年、携帯電話あるいはノートパソコン等の電子機器に見られる急速な高機能化、軽薄短小化に伴い、これら電子機器に実装されるコネクタの多極化、狭ピッチ化、小型軽量化に対する要請が高まっている。しかしながら、特許文献1,2に開示されたコネクタによれば、1つの凹溝に対して1本の同軸ケーブルを受容するようにシールド板に櫛歯状受容部および凹溝が形成されており、コネクタの極数を増加することにより櫛歯状受容部の本数が増加してコネクタの外形サイズがピッチ方向に大型化する傾向にあるため、コネクタの多極化、小型軽量化に対する要請に満足に応えられないという問題が生じていた。
また、例えば各櫛歯状受容部をピッチ方向に対してより幅狭に形成することにより、コネクタの外形サイズの狭小化を図るといった方法も考えられるが、このような構成によれば、同軸ケーブルと凹溝とを嵌脱する際に加わる押圧力やこじり等に抗する強度を保つことが困難であることから櫛歯状受容部が変形あるいは破損するおそれがあり、信頼性に足る製品を提供できないという問題がある。
上記問題に鑑みて本発明は、構成部材の強度を確保するとともに、コネクタの小型軽量化を可能としたコネクタを提供することを目的とする。
上記目的達成のため本発明は、平面上に平行に並んだ状態の複数本の同軸ケーブルの端部に取り付けられるコネクタであって、同軸ケーブルがそれぞれ、中央軸上に位置する芯線の周囲を第1絶縁被覆、シールド線および第2絶縁被覆により取り囲んで形成され、絶縁材料製の保持部材と、保持部材に取り付けられたコンタクトと、保持部材の上下両面を覆って取り付けられた金属材料製の第1及び第2カバーとからなり、同軸ケーブルの芯線がコンタクトに接続されるとともにシールド線が第1及び第2カバーの少なくとも一方に接続されるように構成している。そして、第2絶縁被覆が剥がされてシールド線が露出した状態の同軸ケーブル接地接続部をそれぞれ複数本ずつ並べて受容する複数の凹溝が第1カバーに形成され、複数の凹溝内にそれぞれ突入して係合する複数の係合突起部が第2カバーに形成されており、凹溝内にそれぞれ複数本の同軸ケーブル接地接続部を並べて受容させた状態で係合突起部を凹溝内に突入係合させて凹溝内に複数の同軸ケーブル接地接続部を保持するように構成している。
なお、第1カバーを保持部材と結合して設け、第2カバーを保持部材に相対滑動可能に取り付け、この第1カバーの複数の凹溝内にそれぞれ複数本の同軸ケーブル接地接続部を並べて受容させた状態で、第2カバーを保持部材に対して滑動させて複数の係合突起部を複数の凹溝のそれぞれに突入係合させるように構成することが好ましい。
なお、凹溝の底部は、凹溝に受容される複数本の同軸ケーブル接地接続部を並べた状態での外形下部に合わせた波形状に形成することが好ましい。
また、凹溝の内部の幅は、凹溝に受容される複数本の同軸ケーブル接地接続部を並べた状態での配設ピッチ方向の長さにほぼ等しく形成され、凹溝の入口部の幅は、内部の幅よりも狭く形成されており、凹溝内部に突入係合した係合突起部が入口部より幅が広くて入口部を通って外方に出ないように構成することが好ましい。
本発明に係るコネクタによれば、第2絶縁被覆が剥がされてシールド線が露出した状態の同軸ケーブル接地接続部の複数を第1カバーに形成された凹溝内に受容させ、第2カバーに形成された係合突起部をこの凹溝内に突入係合させることにより、凹溝内にシールド線が保持されて第1あるいは第2カバーと接続させることができ、1つの凹溝内に複数の接地接続部を受容可能としたことで凹溝の両側縁に突出形成される櫛歯状の端子受容部の本数を削減することができる。従って、フラットケーブルを形成する複数の同軸ケーブルの各接地接続部を別個の凹溝内にそれぞれ受容保持するように構成される従来のコネクタと比べて、コネクタの外形サイズをピッチ方向に狭小化できるとともに、コネクタを軽量化できる。なお、端子受容部のピッチ方向サイズを従来のものから変更することなく製造することができることから、同軸ケーブルと凹溝とを嵌脱する際に生じる荷重負荷に抗する強度を確保したままでコネクタの外形サイズの狭小化を図ることができる。
また、第1カバーを保持部材と結合して設け、第2カバーを保持部材に相対滑動可能に取り付けるように構成することにより、第2カバーを滑動させるという一工程の作業を行うだけで複数の同軸ケーブルを同時に固定することができ、同軸ケーブルをコネクタ内に接続するために必要な加工工程を大幅に削減することができる。さらに、この第2カバーの滑動に伴い、係合突起部と接地接続部の表面とが相対的に摺動するように構成されているため、この摺動面にワイピング効果を発揮させることができ、ゴミや埃等の異物に対して接触信頼性を向上させることができる。
また、凹溝の底部は、円筒状の接地接続部を並べた状態における外形下部と整合するように、下方に窪みを有する半円弧が連なった波状に形成している。このため、凹溝内に受容される複数本の接地接続部のそれぞれが下方に窪む半円弧部に係合することにより、底部が平坦に形成される場合と比べ、接地接続部の位置決めがより堅固なものとなって凹溝内に整列密着させた状態で固定することができるとともに、接地接続部の接地面積を増やすことができる。従って、凹溝内に受容される各接地接続部の静電遮蔽効果が有効に発揮され、静電ノイズによる害を抑えることができる。
また、凹溝の内部の幅を受容される複数本の接地接続部を並べた状態におけるピッチ方向長さにほぼ等しく形成し、凹溝の入口部をこの内部の幅よりも狭くなるように形成し、係合突起部を入口部より幅が広くなるように形成している。これにより、凹溝内に突入した係合突起部が入口部を通って外方に出ることがなく、同軸ケーブルを凹溝内に堅固に固定保持することができる。また、係合突起部が凹溝に係合して第1及び第2カバーが強固に結合し、この部分においてカバーが外方に膨らんで変形することを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る同軸コネクタを説明する前に、このコネクタに接続されるフラットケーブルの構造について、図2,図3を参照して説明する。フラットケーブルFCは、図2(A)に示すように、複数本の極細同軸ケーブル20をホールディングテープ27により同一平面上に平行に密着して並べて接着保持して構成される。なお、ホールディングテープ27は、複数の同軸ケーブル20を両側から挟持しても良いし、片側にのみ設けてもよい。
各同軸ケーブル20の構造を図2(B)に示しており、複数本(ここでは7本)の極細電線を寄り合わせて作られた芯線21の周囲に絶縁材料からなる内側絶縁被覆(第1絶縁被覆)22を設け、この内側絶縁被覆22の外周に複数の極細電線を横巻きに円筒状に設けてなるシールド線23を設け、このシールド線23の外周に絶縁材料からなる外側絶縁被覆(第2絶縁被覆)24を設けて同軸ケーブル20が構成されている。この同軸ケーブル20は非常に細い径に作られており、例えば、芯線21の外径が約0.1mm、全体の外径(外側絶縁被覆24の外径)が約0.3mm程度に作られている。
本発明に係るコネクタにこのような構成のフラットケーブルFCの端部をそのまま接続できるようにするために、フラットケーブルFCの端部を加工成形する工程を以下に説明する。まず、図2(A)に示すように、フラットケーブルFCの端部においてホールディングテープ27を剥がして同軸ケーブル20の端部を平行に密着した状態のまま露出させる。そして、これら同軸ケーブル20の端面から第1の所定距離aの位置においてYAGレーザを照射して外側絶縁被覆24およびシールド線23のみを切断する加工を行う。
そして、このように切断された位置より外端側の部分にホールディングテープを貼り付ける等して、同軸ケーブル20における切断位置より外端側を一緒に外方に引き出すと、外側絶縁被覆24およびシールド線23のみが切断位置から離れて、除去できる。このようにして切断位置から外端側の外側絶縁被覆24およびシールド線23を除去した状態を図3(A)に示しており、この図から分かるように、先端から切断位置までの間においては内側絶縁被覆22が露出する。なお、このように内側絶縁被覆22が露出する部分を圧接部22aと称する。
次に、上記切断位置(すなわち、圧接部22aの内端位置)から第2の所定距離bまでの範囲において、CO2レーザを照射して外側絶縁被覆24を溶融除去する。この結果、図3(B)に示すように、先端側から第1の所定距離aだけ内側絶縁被覆22が露出して圧接部22aが形成され、その内端側から第2の所定距離bの範囲内においてシールド線23が露出した状態となる。なお、このようにシールド線23が露出した部分を接地接続部23aと称する。ここで、接地接続部23aは、外側絶縁被覆24を除去したことにより、図3(B)に示すように、外側絶縁被覆24の厚さの2倍に等しい所定間隔cをもって等間隔に整列される。
このように端部が加工された状態のフラットケーブルFCの端部に、本発明に係る同軸ケーブル用コネクタ(以下、プラグコネクタPCあるいはコネクタPCとも称する)が取り付けられるのであるが、このプラグコネクタPCの構成およびプラグコネクタPCに上記フラットケーブルFCを接続する工程について、図1および図4〜図6を参照して説明する。
まず、上記構成のフラットケーブルFCの端部に接続されるプラグコネクタPCの構造について説明する。プラグコネクタPCは、図1に分解図を示すように圧接カバー1とコネクタ本体5とから構成されており、図4に示すように圧接カバー1に上記フラットケーブルFCの端部が取り付けられ、この圧接カバー1をコネクタ本体5に向かって矢印Aの方向に押圧し、図5に示すように圧設カバー1をコネクタ本体5と結合させ、さらに、図6に示すようにシールドカバー3を矢印B方向に滑動させてフラットケーブルFCと繋がったプラグコネクタPCが製造される。なお、図1は、図4〜図6に示すプラグコネクタPCの組付工程およびフラットケーブルFCの接続工程に準じたものではなく、便宜上フラットケーブルFCの端部を後述する凹溝7d(図7参照)内に受容させた状態での分解図を示している。
プラグコネクタPCを構成する圧接カバー1は、図1,図4に示すように、絶縁材料製のケーブル保持部材(保持部材)2と、ケーブル保持部材2の外面を覆って取り付けられた金属材料製のシールドカバー(第2カバー)3とから構成される。
ケーブル保持部材2には、それぞれ上記フラットケーブルFCの同軸ケーブル20の配列ピッチと同一のピッチで並んだ、U字状に形成された複数のケーブル保持溝2a,2bが前後方向に延びるとともに左右方向に整列して形成されている。ケーブル保持部材2には、さらに、圧接端子受容溝2cが左右方向に延びて形成されるとともに、各ケーブル保持溝2a,2bと前後に並んで位置する複数のグランド端子受容孔2dが図示のように形成されている。
シールドカバー3は、ケーブル保持部材2の上面を覆うようにして取り付けられており、後部にU字状に折り返された複数の係合突起部3aが、同軸ケーブル20を密着させて2本ずつ並べた状態での配列ピッチに相当するピッチで左右方向に整列して設けられている。シールドカバー3の左右端部には直角に折れ曲がった第1係止アーム3bと、第2係止アーム3cとが図示のように形成されており、第2係止アーム3cがケーブル保持部材2と係合してシールドカバー3がケーブル保持部材2に取り付けられている。このとき、第2係止アーム3cはケーブル保持部材2に対して前後に滑動自在に係止されており、シールドカバー3はケーブル保持部材2に対して前後相対移動が可能となっている。
一方、コネクタ本体5は、絶縁材料製のコンタクト保持部材(保持部材)6と、このコンタクト保持部材6の下面を覆って一体にインサートモールドされて取り付けられた金属板からなるグランド板(第1カバー)7と、同様にインサートモールドされてコンタクト保持部材6により保持された複数のコンタクト8とから構成される。
コンタクト8はフラットケーブルFCの同軸ケーブル20の配列ピッチと同一のピッチで左右方向に並んで配設されており、その後端が上方に直角に曲げられて圧接端子部8aが形成されている。圧接端子部8aには上方に開口し、同軸ケーブル20の芯線21の径より若干小さな幅の芯線受容溝8bが形成されている。
グランド板7はコンタクト保持部材6の下面を覆うが、その後端は上方に直角に曲げられるとともに複数のグランド端子受容部7aが上記係合突起部3aの配列ピッチと同一のピッチで左右方向に並んで櫛歯状に突出形成されている。これらグランド端子受容部7aの形状を図7に示しており、それぞれ左右一対の受容アーム7b,7bを有し、受容アーム7b,7bの間に上方に開口した凹溝7dが形成されている。また、各受容アーム7bの上端はエラ状に広がった入口部7cが形成されている。
この凹溝7dは2本の接地接続部23aを受容可能に形成されており、凹溝7dの底部は円筒状の接地接続部23aの外形下部に合わせて、下方に窪んだ半円弧が2つ連なった波形状に形成されている。このようにして底部が形成される凹溝7dの内部幅は、シールド線23を露出させた状態の同軸ケーブル20を2本並べたときのピッチ方向の幅とほぼ等しく形成されており、入口部7cの間隔が凹溝7dの内部幅より幅狭にして形成されている。
ここで、プラグコネクタPCにフラットケーブルFCの端部を繋ぐには、上記構成の圧接カバー1とコネクタ本体5とを分離した状態で、図4に示すように、まずフラットケーブルFCの各同軸ケーブル20における圧接部22aを上記ケーブル保持溝2a,2b内に受容させて、フラットケーブルFCの先端部が圧接カバー1に取り付けられる。
そして、この状態から圧接カバー1をコネクタ本体5に向かって矢印Aの方向に押圧する。これにより、図5に示すように圧接端子部8aが圧接部22aの内側絶縁被覆22を切り裂きながら圧接部22a内に食い込み、芯線21が芯線受容溝8b内に挿入されて芯線21が対応するコンタクト8と電気接続される。このとき同時に、同軸ケーブル20の接地接続部23aがグランド端子受容部7aの受容アーム7b,7bを外方に押し広げながら入口部7cの間を通って凹溝7d内に押しこまれて受容保持される。
次に、図6において矢印Bで示すようにシールドカバー3を押してケーブル保持部材2に対して相対移動させる。その結果、図7に示すように係合突起部3aが接地接続部23aの表面上を摺動しながら凹溝7d内に突入し、2本の接地接続部23aを凹溝7d内に挟持して保持し、接地接続部23aがシールドカバー3およびグランド板7に電気的に接続される。
上記のようにしてフラットケーブルFCの接続が行われて構成される本発明に係る同軸ケーブル用コネクタは、1つの凹溝7d内に2本の接地接続部23aが密着して受容されるように構成される。このため、凹溝7dの両側縁部に突出形成される櫛歯状のグランド端子受容部7aの本数を約半数に削減することができ、コネクタの外形サイズをピッチ方向に狭小化できるとともに、コネクタを軽量化できる。なお、本発明に係る同軸ケーブル用コネクタは、グランド端子受容部7aのピッチ方向サイズを従来から変更することなく製造できることから、接地接続部23aと凹溝とを嵌脱する際に生じる荷重負荷に抗する強度を確保したままでコネクタの外形サイズの狭小化を図ることができる。
また、グランド板7をコンタクト保持部材6と結合して設け、シールドカバー3をケーブル保持部材2に相対滑動可能に取り付けるように構成することにより、シールドカバー3を滑動させるという一工程の作業を行うだけで複数の同軸ケーブル20を同時に固定することができ、同軸ケーブル20をコネクタPC内に接続するために必要な加工工程を大幅に削減することができる。さらに、このシールドカバー3の滑動に伴って係合突起部3aの下面と接地接続部23aの表面とが相対的に摺動するように構成されているため、この摺動面にワイピング効果を発揮することができ、ゴミや埃等の異物に対して接触信頼性を向上させることができる。
また、図7に示すように、凹溝7dの底部は、凹溝7d内に受容する2本の接地接続部23aを並べた状態における外形下部と整合する波状に形成されている。このため、接地接続部23aがこの波状底部に係合することにより、接地接続部23aの位置決めがより堅固なものとなって凹溝7d内に整列密着させた状態で固定することができるとともに、接地接続部23aの接地面積を増やすことができる。これにより、各シールド線23の静電遮蔽効果を充分に発揮させることができ、静電ノイズによる害を抑えることができる。
また、凹溝7dの内部の幅を、受容される複数本の接地接続部23aを並べた状態でのピッチ方向長さにほぼ等しく形成し、凹溝7dの入口部をこの内部の幅よりも狭くなるように形成し、係合突起部3aを入口部より幅が広くなるように形成している。これにより、凹溝7d内に突入した係合突起部3aが入口部を通って外方に出ることがなく、同軸ケーブル20を凹溝7d内で堅固に固定保持することができる。また、以上のようにして係合突起部3aがグランド端子受容部7aと係合されるため、この部分においてシールドカバー3とグランド板7とが堅固に結合するとともに、シールドカバー3およびグランド板7が外方に膨らんで変形することを防止できる。
なお、上記実施例においては、凹溝7d内に2本の接地接続部23aが受容されるように構成しているが、3本以上の接地接続部を受容するように構成してもよい。このようにすることにより、必要とする凹溝の数が削減されることから凹溝を形成するグランド端子受容部7aの本数を削減することができ、コネクタの外形サイズをより狭小化することができる。
FC フラットケーブル
PC プラグコネクタ
1 圧接カバー
2 ケーブル保持部材
(2a,2b ケーブル保持溝、2c 圧接端子受容溝、2d グランド端子受容孔)
3 シールドカバー
(3a 係合突起部、3b,3c 係止アーム)
5 コネクタ本体
6 コンタクト保持部材
7 グランド板
(7a グランド端子受容部、7b 受容アーム、7c 入口部、7d 凹溝)
8 コンタクト
(8a 圧接端子部、8b 芯線受容溝)
20 同軸ケーブル
21 芯線
22 内側絶縁被覆
(22a 圧接部)
23 シールド線
(23a 接地接続部)
24 外側絶縁被覆
27 ホールディングテープ
PC プラグコネクタ
1 圧接カバー
2 ケーブル保持部材
(2a,2b ケーブル保持溝、2c 圧接端子受容溝、2d グランド端子受容孔)
3 シールドカバー
(3a 係合突起部、3b,3c 係止アーム)
5 コネクタ本体
6 コンタクト保持部材
7 グランド板
(7a グランド端子受容部、7b 受容アーム、7c 入口部、7d 凹溝)
8 コンタクト
(8a 圧接端子部、8b 芯線受容溝)
20 同軸ケーブル
21 芯線
22 内側絶縁被覆
(22a 圧接部)
23 シールド線
(23a 接地接続部)
24 外側絶縁被覆
27 ホールディングテープ
Claims (4)
- 平面上に平行に並んだ状態の複数本の同軸ケーブルの端部に取り付けられるコネクタであって、
前記同軸ケーブルがそれぞれ、中央軸上に位置する芯線の周囲を第1絶縁被覆、シールド線および第2絶縁被覆により取り囲んで形成され、
絶縁材料製の保持部材と、前記保持部材に取り付けられたコンタクトと、前記保持部材の上下両面を覆って取り付けられた金属材料製の第1及び第2カバーとからなり、前記同軸ケーブルの前記芯線が前記コンタクトに接続されるとともに前記シールド線が前記第1及び第2カバーの少なくとも一方に接続されるように構成され、
前記第2絶縁被覆が剥がされて前記シールド線が露出した状態の前記同軸ケーブル接地接続部をそれぞれ複数本ずつ並べて受容する複数の凹溝が前記第1カバーに形成され、前記複数の凹溝内にそれぞれ突入して係合する複数の係合突起部が前記第2カバーに形成されており、
前記凹溝内にそれぞれ複数本の前記同軸ケーブル接地接続部を並べて受容させた状態で前記係合突起部を前記凹溝内に突入係合させて前記凹溝内に前記複数の同軸ケーブル接地接続部を保持するように構成されたことを特徴とする同軸ケーブル用コネクタ。 - 前記第1カバーが前記保持部材と結合されて設けられ、前記第2カバーが前記保持部材に相対滑動可能に取り付けており、
前記第1カバーの複数の前記凹溝内にそれぞれ複数本の前記同軸ケーブル接地接続部を並べて受容させた状態で、前記第2カバーを前記保持部材に対して滑動させて複数の前記係合突起部を複数の前記凹溝のそれぞれに突入係合させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の同軸ケーブル用コネクタ。 - 前記凹溝の底部は、前記凹溝に受容される複数本の前記同軸ケーブル接地接続部を並べた状態での外形下部に合わせた波形状に形成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の同軸ケーブル用コネクタ。
- 前記凹溝の内部の幅は、前記凹溝に受容される複数本の前記同軸ケーブル接地接続部を並べた状態での配設ピッチ方向の長さにほぼ等しく形成され、
前記凹溝の入口部の幅は、前記内部の幅よりも狭く形成されており、
前記凹溝内部に突入係合した前記係合突起部が前記入口部より幅が広くて前記入口部を通って外方に出ないように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の同軸ケーブル用コネクタ。
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JP2004027582A JP2005222749A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 同軸ケーブル用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004027582A JP2005222749A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 同軸ケーブル用コネクタ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Cited By (5)
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US8121458B2 (en) | 2006-02-13 | 2012-02-21 | Adc Telecommunications, Inc. | Fiber distribution hub with swing frame and modular termination panels |
US8229265B2 (en) | 2007-11-21 | 2012-07-24 | Adc Telecommunications, Inc. | Fiber distribution hub with multiple configurations |
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- 2004-02-04 JP JP2004027582A patent/JP2005222749A/ja active Pending
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