JP6065968B2 - 同軸型電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、細線同軸ケーブル等のケーブル状信号伝送媒体が連結されて使用される同軸型電気コネクタに関する。
一般に、携帯電話やスマートフォン等の種々の電子機器又は電気機器に用いられる信号電送媒体として、細線同軸ケーブル等のケーブル状信号伝送媒体が広く採用されているが、そのようなケーブル状信号伝送媒体を印刷配線基板に効率的に接続するための同軸型電気コネクタが知られている。例えば、下記の特許文献1に記載された同軸型電気コネクタにおいては、絶縁ハウジングの外周側に、略中空円筒状部材からなる外部導体シェル(シールドシェル)が装着されているとともに、その外部導体シェルの環状開口部に対してシェル蓋部が開閉可能に連結されている。そして、ケーブル状信号伝送媒体の端末部を連結する際に開放状態にあったシェル蓋部が、外部導体シェルの内方領域に配置された内部導体コンタクトとともに押し倒されるようにして閉塞されることで、前記内部導体コンタクトが折り曲げられるように塑性変形し、それによってケーブル状信号伝送媒体が挟持された状態となり、電気的な接続が行われる構成になされている。
このような構成を有する同軸型電気コネクタによれば、同軸ケーブル等のケーブル状信号伝送媒体を内部導体コンタクトに連結するための半田接続作業が省略されることから、組立て作業性が向上されるとともに、半田材の廃棄等による環境的観点の問題が解消され、しかも半田の使用量の差に起因した特性インピーダンスのズレが無くなるという利点も得られる。
しかしながら、従来の同軸型電気コネクタでは、特に近年における伝送信号の高周波化や、電気コネクタの急速な小型化又は低背化が進むに伴って、伝送信号に対する特性インピーダンスのマッチング度合い(VSWR)が不整合状態となる傾向があり、良好な高周波特性を維持することが難しくなりつつある。
特開2011−40262号公報
そこで本発明は、簡易な構成で、良好な信号伝送特性を安定的に得ることができるようにした同軸型電気コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明においては、ケーブル状信号伝送媒体の端末部分が連結される絶縁ハウジングと、その絶縁ハウジングの外表面を覆うように装着された略中空円筒状部材からなる外部導体シェルと、当該外部導体シェルにおける径方向の内方領域に配置された内部導体コンタクトとを備え、前記ケーブル状信号伝送媒体の端末部分と前記内部導体コンタクトとの結線部分が、前記外部導体シェルの径方向の内方領域に配置されているとともに、前記外部導体シェルが有する環状開口部には、当該環状開口部を開放・閉塞するシェル蓋部が開閉可能に連結され、前記絶縁ハウジングに、前記シェル蓋部と一体的に開閉される絶縁押圧板が設けられたものであって、前記シェル蓋部が前記外部導体シェルの環状開口部を覆うように閉塞される際に前記絶縁押圧板が折曲げ部を形成するように変形されることで、当該絶縁押圧板の押圧力により前記内部導体コンタクトの舌片状部が前記ケーブル状信号伝送媒体に押圧接触して前記結線部分を形成する構成になされた同軸型電気コネクタにおいて、前記絶縁押圧板の表面の一部であって、前記ケーブル状信号伝送媒体の端末部分と前記内部導体コンタクトとの結線部分を臨む位置に、段差状をなして窪む溝の内壁によって形成された空間部が設けられ、前記空間部は、前記外部導体シェルにおける径方向の内方領域に配置され、かつ前記ケーブル状信号伝送媒体の延在方向と直交する幅方向の内径寸法W1が、前記内部導体コンタクトの舌片状部における前記幅方向の外形寸法W2より小さく形成された構成になされている。
このような構成を有する本発明によれば、絶縁押圧板に段差状をなして窪む溝の内壁によって形成された空間部が、外部導体シェルの径方向の内方領域に配置された結線部分に臨む配置関係になされているため、当該空間部により形成されるインピーダンス調整用の空気層が、インピーダンスの不整合を生じやすい結線部分に対面するように配置されることとなり、電気コネクタの重要設計要素であるインピーダンスのマッチング度合い(VSWR)の調整が効率的に行われることによって、電気コネクタの小型化又は低背化を行いつつ高周波信号の良好な伝送が容易に維持される。
また、本発明における前記空間部は、前記結線部分から前記折曲げ部に至るまでの領域に、前記ケーブル状信号伝送媒体に沿って延在するように設けられていることが望ましい。
このような構成を有する本発明によれば、絶縁押圧板の折曲げ部が外部導体シェルに対して径方向に対向する部位においても、絶縁押圧板に設けられた空間部によってインピーダンスの調整用の空気層が形成され、インピーダンスの整合が更に効率的に行われるとともに、絶縁押圧板の折曲げ部における剛性が空間部によって低減されることから、当該絶縁押圧板の折り曲げ作業が、破損等を生じることなく容易に行われる。
さらに、本発明では、前記絶縁押圧板が、前記シールドシェルの環状開口部を覆うように配置される前記シェル蓋部の内壁面に沿って延在する構成になされ、前記シェル蓋部の内壁面に、前記空間部と対向するシェル側凹溝部が形成されていることが望ましい。
このような構成を採用すれば、絶縁押圧板の空間部によるインピーダンスの整合作用に加えて、シェル蓋部の内壁面に設けられたシェル側凹溝部によってもインピーダンスの整合が行われるため、インピーダンスの整合が、一層効率的かつ容易に行われる。
さらにまた、本発明では、前記空間部が、貫通孔により形成されていることが望ましい。
このような構成を採用すれば、製造の容易な貫通孔により空間部が構成されることから、製造効率の向上が図られる。
以上述べたように本発明は、ケーブル状信号伝送媒体と内部導体コンタクトとの結線部分を臨むように配置した空間部を、シェル蓋部と一体的に開閉される絶縁押圧板の一部に設け、それらの結線部分と空間部を外部導体シェルにおける径方向の内方領域に配置したことで、絶縁押圧板の空間部により形成されるインピーダンス調整用の空気層を、インピーダンスの不整合を生じやすい結線部分に対面するように配置させることとし、インピーダンスのマッチング度合い(VSWR)の調整を効率的に行うことを可能としたものであるから、簡易な構成で、良好な信号伝送特性を安定的に得ることができ、電気コネクタの信頼性を低廉かつ大幅に向上させることができる。
本発明の一実施形態にかかる同軸ケーブルが連結された同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)単体を正面上方側から表した外観斜視説明図である。 図1に示されたプラグコネクタ単体を側面側から表した外観斜視説明図である。 図1及び図2に示されたプラグコネクタ単体を正面下方側から表した外観斜視説明図である。 図2中の IV−IV 線に沿った横断面説明図である。 図4中の V−V 線に沿った縦断面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)に連結される信号伝送媒体の一例としての細線同軸ケーブルの単体を表した外観斜視説明図である。 本発明の一実施形態にかかる同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)の初期開放状態(ケーブル非連結状態)を表した外観斜視説明図である。 図7に示された同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)の正面説明図である。 図7及び図8に示された同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)の側面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)に用いられているシールドシェル単体の初期開放状態を表した外観斜視説明図である。 図10に示されたシールドシェル単体の正面説明図である。 本発明の一実施形態にかかる同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)に用いられている絶縁ハウジング単体の初期開放状態を表した外観斜視説明図である。 図12に示された絶縁ハウジング単体の側面説明図である。 図12及び図13に示された絶縁ハウジング単体の平面説明図である。 図12〜図13に示された絶縁ハウジングに設けられた絶縁押圧板を折り曲げた後の閉塞状態を表した外観斜視説明図である。 図14に示された絶縁ハウジング単体の側面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)の構成を表した図4相当の横断面説明図である。 図17中の XVIII− XVIII 線に沿った縦断面説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる同軸型電気コネクタ(プラグコネクタ)に用いられている絶縁ハウジング単体の初期開放状態を表した外観斜視説明図である。
以下、信号伝送媒体として細線同軸ケーブルを使用する同軸型電気コネクタに本発明を適用した実施形態についての説明を図面に基づいて詳細に行う。
[同軸型電気コネクタの全体構造について]
まず、図1〜図5に示されている本発明の第1の実施形態にかかる同軸型電気コネクタとしてのプラグコネクタ10は、ケーブル状信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCの端末部分が連結される構成になされており、図示を省略した所定の印刷配線基板上に実装されたリセプタクルコネクタなどからなる相手側の電気コネクタ(図示省略)に対して、上方から差し込むようにして嵌合又は抜去される構成になされている。その相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に対するプラグコネクタ10の嵌合・抜去作業は、印刷配線基板の平面に対して略直交する方向に行われる。
より具体的には、プラグコネクタ10における主たる嵌合部分を構成しているコネクタ本体部は、概略形状において円筒形状をなすように形成されており、その略円筒形状をなすコネクタ本体部に対して、径方向外方側の一方向から細線同軸ケーブルSCの端末部が連結され、その細線同軸ケーブルSCが連結された状態で、相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の上方位置に対面するようにプラグコネクタ10が配置される。そして、当該プラグコネクタ10の全体が、印刷配線基板の外表面に対して略直交する方向に下降されていくことによってプラグコネクタ10の下端部分が、相手側の電気コネクタの上端部分に対して嵌合状態になされる。このように相手側の電気コネクタに対してプラグコネクタ10が上方から差し込まれた嵌合状態になされることによって、細線同軸ケーブルSCの端末部がプラグコネクタ10及び相手側の電気コネクタを介して印刷配線基板上の配線パターン導電路に接続されることとなる。
ここにおいて、相手側の電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に対してプラグコネクタ10を差し込む方向を「下方向」とし、それとは反対に抜き出す抜去方向を「上方向」とする。また、プラグコネクタ10自体において、細線同軸ケーブルSCの端末部が接続される方の端縁部分を「正面側端縁部分」とするとともに、それとは反対側の端縁部分を「背面側端縁部分」とし、さらにその「背面側端縁部分」から「正面側端縁部分」に向かう方向を「コネクタ前方向」、その逆方向を「コネクタ後方向」とする。また、それらの「コネクタ上下方向」及び「コネクタ前後方向」の双方に直交する方向を「コネクタ左右方向」とする。
[同軸ケーブルについて]
特に図6に示されているように、ケーブル状信号伝送媒体としての細線同軸ケーブルSCは、複数の導線で形成されたケーブル中心導体(信号線)SCa及びケーブル外部導体(シールド線)SCbが、ケーブル誘電体SCcを介して同軸状に積層された構成になされており、そのうちのケーブル外部導体(シールド線)SCbは、外周被覆材SCdが皮剥きされることによって露出状態になされているとともに、ケーブル中心導体(信号線)SCaは、さらにケーブル外部導体(シールド線)SCb及びケーブル誘電体SCcが皮剥きされることによって露出状態になされている。
そして、当該細線同軸ケーブルSCの中心軸に沿うようにして配置されたケーブル中心導体SCaが、絶縁ハウジング11に取り付けられた内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12に接続されることによって信号回路が構成される。また、ケーブル中心導体SCaの外周側を取り囲むように配置されたケーブル外部導体SCbはシールドシェル13の外部導体シェル13aに接続され、その外部導体シェル13aが、接地用のコンタクト部材として機能することでグランド回路が構成されるようになっている。
[絶縁ハウジングについて]
ここで、上述した絶縁ハウジング11は、図5に示されるように、主たる嵌合部分であるコネクタ本体部を構成する略円板形状の絶縁本体部11aを有しているとともに、その絶縁本体部11aの下方側部分に、嵌合相手である電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の内方側に挿入される絶縁挿入部11bを一体的に有している。そのうちの絶縁本体部11aの略中央部分には、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されるようにしてセットされるが、その細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaを載置する内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12が、絶縁本体部11aの上表面の略中央部分において凹状に形成された部位に取り付けられている。
また、上述した内部導体コンタクト12の周囲を外方側から取り囲むようにして、グランドコンタクトとしてのシールドシェル13の外部導体シェル13aが、上述した絶縁本体部11aに取り付けられている。さらに、絶縁本体部11aの正面側端縁部分には、正面視において略半円形状をなす凹溝からなるケーブル支持部11c(図7参照)が形成されており、そのケーブル支持部11cの内方側の壁面に、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置されて受けられるようになっている。
さらに、上述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aには、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaを上方側から覆うようにして舌片状部材からなる絶縁押圧板11dが一体的に設けられている。この絶縁押圧板11dは、絶縁本体部11aのコネクタ後端側の端縁から片持ち状をなして細線同軸ケーブルSCに沿うように突出する細長の平板状部材から形成されているが、特に図12〜図14に示されているような細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置される前の初期状態においては、当該絶縁押圧板11dが上方に立ち上げられた開放状態になされている。そして、細線同軸ケーブルSCの端末部分が絶縁ハウジング11にセットされた後に、後述するようにシールドシェル13に設けられたシェル蓋部13bとともに下方に折り曲げられ、その際に形成される折曲げ部11fから平板状をなして延出している部位が、細線同軸ケーブルSCに沿って上方側から重なり合うように配置される。
ここで、上述したように片持ち状をなして延出している絶縁押圧板11dの根本基部側の領域には、細線同軸ケーブルSCの延在方向に沿って細長状に延在する貫通孔からなる空間部11eが設けられている。この空間部11eは、細線同軸ケーブルSCの延在方向と直交する幅方向において絶縁押圧板11dの略中央部分に、当該絶縁押圧板11dの表面から板厚方向に段差状に窪む溝(本実施形態では貫通孔)の内壁面によって形成されている。そして、図15及び図16にも示されているように、絶縁押圧板11dが下方に折り曲げられて細線同軸ケーブルSCの上方側に配置された際に、上述した空間部11eは絶縁押圧板11dに配置され、その空間部11eの内壁面によって細長状に形成されている空気層が、ケーブル中心導体(信号線)SCaと内部導体コンタクト12との電気的接続領域である「結線部分」を上方側から臨むように配置されるようになっている。
上述したように貫通孔からなる空間部11eは、外部導体シェル(グランドコンタクト部材)13における径方向の内方領域に配置されているが、特に図4に示されているように、当該空間部11eにおける幅方向(細線同軸ケーブルSCの延在方向と直交する方向)の内径寸法W1が、前述した内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12の一部をなす上側ビーム部(舌片状部)12aが備えている幅方向の外形寸法W2より小さく形成されている(W1<W2)。内部導体コンタクト12の上側ビーム部(舌片状部)12aの構造については後段において詳細に説明するが、その舌片状部をなす上側ビーム部12aが細線同軸ケーブルSCに上方側から押圧接触することで、当該細線同軸ケーブルSCに対する「結線部分」を形成する構造になされている。
そして、このような内部導体コンタクト12の上側ビーム部(舌片状部)12aに対して空間部11eが有する幅寸法の大小関係(W1<W2)によって、絶縁押圧板11dは、下方に向かって折り曲げられた際に、内部導体コンタクト12に当接される関係になされており、それによって両部材11d,12は、一体的に折り曲げられる構成になされている。
ここで、上述したように絶縁押圧板11dに設けられた空間部11eは、特に図5に示されているように、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaと内部導体コンタクト12との電気的接続領域である「結線部分」を上方側から臨む状態に配置されているが、さらにその「結線部分」に臨む位置から、コネクタ後方側である絶縁押圧板11dの根本基部側に向かって延出しており、当該絶縁押圧板11dに形成された折曲げ部11fに沿って湾曲するように延びた後に、下方に向かって延在している。
一方、このような絶縁押圧板11dを含む主たる嵌合部分を構成している絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに対して、当該絶縁本体部11aから下方に向かって一体的に突出する略中空円筒状からなる絶縁挿入部11bは、上述したように嵌合相手である相手側電気コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の内方側に向かって、当該絶縁挿入部11bの下端側が挿入される構成になされている。
[シールドシェルについて]
さらに、図10及び図11にも示されているように、上述した絶縁本体部11a及び絶縁挿入部11bを有する絶縁ハウジング11の外側表面は、薄板金属状部材からなるシールドシェル13の主たる嵌合部分を構成している外部導体シェル13aによって覆われている。この外部導体シェル13aは、主として絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aを径方向外方側から環状に覆うように形成された略中空円筒状のグランドコンタクト部材を構成している。また、この外部導体シェル(グランドコンタクト部材)13aの下方側部分は、上述した絶縁挿入部11bを径方向外方側から環状に覆うシェル挿入部13a1になされているとともに、当該外部導体シェル13aの上端側の環状開口部分には、上述した絶縁本体部11aの上面側を覆うシェル蓋部13bが開閉可能に連結されている。
このとき、細線同軸ケーブルSCの端末部分を接続して固定する前の初期状態におけるシールドシェル13は、特に図7〜図12に示されているように、上述した外部導体シェル13aに対してシェル蓋部13bが上方側へ開放された状態になされている。すなわち、当該初期状態におけるシェル蓋部13bは、外部導体シェル13aの後方側端縁部分に、細幅の板状部材からなる繋ぎ部材13b1を介して略鉛直上方に立ち上がるように配置されている。また、そのシェル蓋部13bの蓋内面、すなわち当該シェル蓋部13bが閉塞された際に内方側に位置する面には、絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aから上方に立ち上がる舌片状部材からなる絶縁押圧板11dが、シェル蓋部13bの蓋内面に沿うように配置されている。なお、繋ぎ部材13b1の設置位置及び設置個数は任意に選定することが可能である。
そして、上述したようなシールドシェル13の開放状態(初期状態)において、細線同軸ケーブルSCの端末部分が、絶縁ハウジング11のケーブル支持部11cに受けられるように載置されてセットされた後、繋ぎ部材13b1が絶縁押圧板11dとともに下方側に向かって略直角に折り曲げられるようにしてシールドシェル13のシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒されると、それによって絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aの全体が、シェル蓋部13bにより上方側から覆われ、シールドシェル13が閉塞状態になされる。
このときのシェル蓋部13bは、上述したように略水平状態まで押し倒されて閉塞された際に、外部導体シェル13aの上端側の環状開口部分を覆うように被せられる構造になされているが、その略水平状態まで押し倒されたシェル蓋部13bの正面側部分には、細線同軸ケーブルSCの特にケーブル誘電体SCc及びケーブル外部導体(シールド線)SCbを上方側から覆う前方カバー部13b2が一体的に連設されている。この前方カバー部13b2は、細線同軸ケーブルSCとともに、上述した外部導体シェル13aから前方側に突出する一対のケ一ブル保護アーム13a2,13a2を外方側から覆う構成になされている。
このとき、上述したケ一ブル保護アーム13a2,13a2は、細線同軸ケーブルSCを挟んだ左右方向の両側に沿って延在する構成になされており、前述した外部導体シェル13aの正面側端縁部分から細線同軸ケーブルSCの端末部分に沿って一対のものが互いに略平行に対向するようにして前方側に突出するように設けられている。
また、上述したようにシェル蓋部13bの正面側から突出するように設けられた前方カバー部13b2の両側縁部には、一対の舌片状部材からなる第1固定保持板13b3、第2固定保持板13b4及び第3固定保持板13b5が、フランジ板状をなすように設けられている。そのうちの第1固定保持板13b3は、細線同軸ケーブルSC及びケ一ブル保護アーム13a2,13a2を外方側から覆うように折り曲げられてカシメ固定される構成になされている。
すなわち、これら一対の第1固定保持板13b3,13b3を構成している両側フランジ板は、シェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、ケ一ブル保護アーム13a2,13a2の両側外方に位置するように配置され、その状態からカシメを行うようにケ一ブル保護アーム13a2,13a2の両側外壁面に沿ってコネクタ内方側に折り曲げられ、それによって外部導体シェル13aに対するシェル蓋部13bの固定が行われるとともに、細線同軸ケーブルSCの特にケーブル誘電体SCcがシェル蓋部13bに固定されるようになっている。
さらに、第2固定保持板13b4及び第3固定保持板13b5は、上述した第1固定保持板13b3の前方側に隣接して並列するように設けられており、比較的小型のフランジ板から形成されている。これらの第2固定保持板13b4及び第3固定保持板13b5は、細線同軸ケーブルSCにおけるケーブル外部導体(シールド線)SCb及び外周被覆材SCdを外方側から覆うように折り曲げられてカシメ固定される構成になされている。
すなわち、それらの第2固定保持板13b4及び第3固定保持板13b5を構成している両側フランジ板は、シェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、細線同軸ケーブルSCにおけるケーブル外部導体(シールド線)SCb及び外周被覆材SCdの両側外方に位置するように配置され、その状態からカシメを行うようにコネクタ内方側に折り曲げられる。それによって、細線同軸ケーブルSCのケーブル外部導体(シールド線)SCb及び外周被覆材SCdに対するシェル蓋部13bの固定が行われるとともに、ケーブル外部導体SCbが、第2固定保持板13b4に接触することで、シールドシェル13によるグランド回路が構成されるようになっている。
一方、前述したようにシールドシェル13の下方側部分を構成しているシェル挿入部13a1は、嵌合相手である相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)の径方向外方側部分に外嵌される構成になされており、前述した相手コネクタの径方向内方側に挿入される絶縁ハウジング11の絶縁挿入部11bとともにコネクタ連結部分を構成している。より具体的には、このシェル挿入部13a1は、略円筒形状を有するように形成されており、当該シェル挿入部13a1の挿入側の下端部分に、径方向内方側に向かって突出する環状凹溝からなる連結係合部が形成されている。そして、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された後に、当該連結係合部が、嵌合相手である相手コネクタに設けられた連結係止部(図示省略)に対して弾性的な嵌合関係になされるようになっている。
[シグナルコンタクト部材について]
また、本実施形態において採用されている内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12は、前述した絶縁ハウジング11の絶縁本体部11aに圧入又はインサート成形等により取り付けられているが、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaに接続される一対の上下ビーム部12a,12bからなるケーブル挟持部を有しているとともに、そのケーブル挟持部における下側ビーム部12bから下方側に向かって延出するように設けられた弾性バネ部12cが、嵌合の相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に設けられた導電コンタクト(図示省略)に対して弾性的に接触する構成になされている。
このケーブル挟持部を構成している上側ビーム部12a及び下側ビーム部12bは、一連に延在する帯板状部材から形成されており、側面視において略C字形状又は略L字形状をなすように折り曲げ形成されたクリップビーム構造を有している。そして、後述するように下側ビーム部12bに上側ビーム部12aを近付ける方向に両者の連結部分を折り曲げ変形させることで、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaを、両ビーム部12a,12b同士の間に上下からクリップ状に挟むことによって、本発明でいう「結線部分」が形成される構造になされている。
このとき、ケーブル挟持部の上側ビーム部12aは、上述した細線同軸ケーブルSCの端末部分を連結する前の段階である初期状態において、特に図7〜図9に示されているように斜め上方に立ち上げられた舌片状部をなすように形成されており、当該舌片状部としての上側ビーム部12aが上方開放状態になされていることによって、下側ビーム部12bから上方に離間した状態になされている。
一方、ケーブル挟持部の下側ビーム部12bは、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが載置されるケーブル載置部として形成されたものであって、上側ビーム部(舌片状部)12aとの連結部分からコネクタ前方側に向かって略水平に延出している。そして、前述したように絶縁ハウジング11のケーブル支持部11cに細線同軸ケーブルSCの端末部分が載置された際に、当該細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが、ケーブル挟持部の下側ビーム部12bの表面に上方側から載置される。
このようにして細線同軸ケーブルSCの端末部分が、絶縁ハウジング11のケーブル支持部11cに載置されてセット状態になされた後に、シールドシェル13のシェル蓋部13bが、前述した絶縁押圧板11dとともに略水平状態まで押し倒されることとなるが、その際には、絶縁押圧板11dにより下方側に押されたケーブル挟持部の上側ビーム部(舌片状部)12aが、略水平状態となるまで押し倒されるように屈曲変形され、当該上側ビーム部12aが、特に図5に示されているように、ケーブル中心導体(信号線)SCaを上方側から押圧する構成になされている。
ここで、上述したケーブル挟持部を構成する上側ビーム部(舌片状部)12aにおける延在方向の途中位置は、ケーブル中心導体(信号線)SCaを上方側から押圧する上方電極部に形成されている。このシグナルコンタクト部材12の上側ビーム部12aに設けられた上方電極部は、細線同軸ケーブルSCを挟持する下方向に突出する屈曲形状に形成されており、その下方側屈曲形状部分が、細線同軸ケーブルSC側に向かって突出する突状接点部になされている。この突状接点部は、前述したようにシェル蓋部13bが略水平状態まで押し倒された際に、下側ビーム部12b上にセットされている細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaに対して上方側から圧接する構成になされており、両ビーム部12a,12b同士の間にケーブル中心導体(信号線)SCaが圧接された状態で挟持されるとともに、電気的な接続が行われる構成になされている。
このようにして細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaが内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12に接続される電気的接続領域を、前述したように本発明では「結線部分」としている。
また、上述した内部導体コンタクト12のケーブル載置部として設けられた下側ビーム部12bは、舌片状部をなす上側ビーム部12aとの連結部分から平坦状をなして前方に延出する板状部材から形成されており、前述した絶縁ハウジング11における絶縁本体部11aの上表面に載置された状態で固定されている。この下側ビーム部12bの略中央部分には、丸穴形状をなす接続監視穴12b1が貫通形成されているが、当該接続監視穴12b1とほぼ同軸状をなすようにして、相手側コネクタのコンタクト挿入孔が絶縁ハウジング11に貫通形成されている。その相手側コネクタのコンタクト挿入孔は、接続監視穴としての機能を兼ねており、上述した接続監視穴12b1を通して、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体(信号線)SCaの配置状態が下方側から目視可能となっている。
さらに、前述したようにケーブル挟持部の下側ビーム部12bは、コネクタ前後方向に延在する帯板状部材から形成されているが、当該下側ビーム部12bの板幅方向(左右方向)における両側端縁部からは、下方側に向かって一対の弾性バネ部12c,12cが所定の間隔をなして一体的に延出しており、それらの両弾性バネ部12c,12c同士の間部分に、嵌合の相手コネクタ(リセプタクルコネクタ等)に設けられたピン形状の信号導電コンタクト(図示省略)が、圧接状態で挿入されて電気的に接続される構成になされている。
ここで、前述したように初期状態に上方開放状態となっているシールドシェル13のシェル蓋部13bが、下方側に向かって押し倒される際には、同じく初期状態に上方開放状態となっている絶縁ハウジング11の絶縁押圧板11dが、シェル蓋部13bの蓋内面における所定の領域に対して下方側から対向して圧接状態となり、その後にシェル蓋部13bとともに略水平状態まで押し倒されていく。そして、これらのシェル蓋部13b及び絶縁押圧板11dが、内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12の上側ビーム部(舌片状部)12aを介して、ケーブル中心導体(信号線)SCaの上方側に積層状に配置される。このとき、シェル蓋部13bの蓋内面と絶縁押圧板11dとが圧接する対向領域には、細長のシェル側凹溝部14が、ケ一ブル状信号伝送媒体SCに沿ってコネクタ前後方向に延在するように設けられている。
本実施形態におけるシェル側凹溝部14は、シェル蓋部13bの内面の一部を板厚方向に段差状に窪ませた構成になされており、当該シェル側凹溝部14の内壁面により形成されている空気層が、前述した絶縁押圧板11dの空間部11eにより形成されている空気層に対して上方から対向する配置関係なされている。そして、これらのシェル側凹溝部14と空間部11eとが上下方向に対向する状態に重なり合う配置関係によって両部材14,11e同士の間部分に、伝送信号のインピーダンスを調整するための空気層が重合状態で形成されている。
本実施形態におけるシェル側凹溝部14は、例えばプレス加工等によって形成されており、当該シェル側凹溝部14の溝深さ分だけシェル蓋部13bの板厚さが薄肉化されることにより設けられているが、インピーダンスの調整量によってはシェル側凹溝部14を設けない場合もあり得る。
また、上述したようにシェル側凹溝部14は、ケ一ブル状信号伝送媒体SCに沿って延在しているが、当該シェル側凹溝部14の長手方向における延在範囲は、内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12の後端部である下側ビーム部(ケーブル載置部)12bと上側ビーム(舌片状部)12aとの連結部分から、ケーブル状信号伝送媒体SCの誘電体SCcが露出している部位の上方位置に至るまでの範囲に設定されている。
より具体的には、特に図10及び図11に示されているように、本実施形態におけるシェル側凹溝部14は、細線同軸ケーブルSCのケーブル中心導体SCaが電気的に接続される領域である結線部分の上方に位置する細幅溝部14aと、細線同軸ケーブルSCの誘電体SCcの上方に位置する太幅溝部14bとを、直線状に連続するように備えたものであって、電気的接続領域である結線部分に配置された細幅溝部14aが有している溝幅は、前述した絶縁押圧板11dが電気的接続領域において有する板幅より小さくなるように形成されている。
なお、シェル側凹溝部14の溝幅方向両側に対応した領域は、シェル蓋部13bの蓋内面になされているが、上述した結線部分に配置された細幅溝部14aの両側に位置するシェル蓋部13bの蓋内面は、絶縁押圧板11dの上側表面に対して上方側から当接する落込抑止部13b6になされている。すなわち、この落込抑止部13b6は、絶縁押圧板11dの上側表面に当接することによって当該絶縁押圧板11dの上方に積層される関係になされていることから、シェル側凹溝部14により形成されている空気層の電気的接続領域に配置された細幅溝部14aの内部に絶縁押圧板11dが入り込むことはなく、電気的接続領域にシェル側凹溝部14が確実に形成されるようになっている。
一方、太幅溝部14bの溝幅は、絶縁押圧板11dの板幅より大きくなされているが、本実施形態における絶縁押圧板11dは、延出長さの方向において細幅溝部14aの途中位置までしか延在しておらず、太幅溝部14bに対向することはない構成になされている。従って、シールドシェル13のシェル蓋部13bが押し倒された閉塞状態においても、太幅溝部14bの内部に絶縁押圧板11dが入り込むことはなく、当該絶縁押圧板11dは、全長にわたってシェル蓋部13bの内面に圧接した積層状態に保持される。そして、その絶縁押圧板11dの上方に、シェル蓋部13bが積層された状態に維持されるとともに、当該絶縁押圧板11dの直上位置にシェル側凹溝部14が配置されるようになっている。
また、電気的接続領域である結線部分からやや離れたシェル側凹溝部14の他の領域を形成している太幅溝部14bは、上述したように細線同軸ケーブルSCにおける誘電体SCcの露出部分に対応した位置に配置されているが、当該太幅溝部14bが有している溝幅は、細線同軸ケーブルSCの誘電体SCcが有している外径よりやや大きくなるように形成されている。従って、細線同軸ケーブルSCの誘電体SCcは、シェル側凹溝部14の太幅溝部14bの内部に収容され、それによってコネクタの低背化が図られている。
また、前述したように太幅溝部14bが有している溝幅は、絶縁押圧板11dの板幅より大きく設定されているとともに、電気的接続領域における内部導体コンタクト12の板幅より大きく設定されている。さらに、上述したようにシェル側凹溝部14の一部を構成している細幅溝部14aの溝幅は、ケ一ブル状信号伝送媒体SCのケーブル中心導体(信号線)SCa、すなわち内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12が接触する部分の線径と同一又はそれ以上となるように設定されている。さらにまた、シェル側凹溝部14の他の部分を構成している細幅溝部14aの溝幅は、内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)12の上側ビーム部12aが有する板幅より小さく設定されている。
このような構成を有する本実施形態によれば、絶縁押圧板11dに設けられた貫通孔の内壁面によって形成された空間部11eが、シールドシェル13の外部導体シェル13aにおける径方向の内方領域に配置されているとともに、ケーブル中心導体(信号線)SCaと内部導体コンタクト12との電気的接続領域である結線部分に臨む配置関係になされている。そのため、当該空間部11eにより形成されるインピーダンス調整用の空気層が、インピーダンスの不整合を生じやすい結線部分に対面するように配置されることとなり、電気コネクタの重要設計要素であるインピーダンスのマッチング度合い(VSWR)の調整が効率的に行われることによって、電気コネクタの小型化又は低背化を行いつつ高周波信号の良好な伝送が容易に維持される。
特に、本実施形態においては、絶縁押圧板11dに設けられた空間部11eが、当該絶縁押圧板11dの折曲げ部11fに至る領域まで延在していることから、シールドシェル13の外部導体シェル13aに対して径方向に対向する部位においても、インピーダンスの調整用の空気層が形成されることとなっており、その結果、インピーダンスの整合が更に効率的に行われるとともに、絶縁押圧板11dの折曲げ部11fにおける剛性が空間部11eによって低減されることとなっていることから、絶縁押圧板11dに対する折り曲げ作業が、破損等を生じることなく容易に行われる。
さらに、本実施形態によれば、絶縁押圧板11dの空間部11eによるインピーダンスの整合作用に加えて、シールドシェル13のシェル蓋部13bに設けられたシェル側凹溝部14によってもインピーダンスの整合が行われるため、インピーダンスの整合が、一層効率的かつ容易に行われるようになっている。
なお、本実施形態のように空間部11eを貫通孔により構成しておけば、製造の容易な貫通孔により空間部11eが形成されることから、その分、製造効率の向上が図られる。
次に、図17〜図19に示された第2の実施形態における構成を説明する。この第2の実施形態においては、前述した第1の実施形態で付与した部材符号の10の位である「1」を「2」に替えて表しているが、当該第2の実施形態にかかるプラグコネクタ(同軸型電気コネクタ)20では、絶縁押圧板21dの根本基部側の領域に設けられた空間部21eが、細線同軸ケーブルSCの延在方向に沿って細長状に延在する有底の凹状溝から形成されており、その他の部材の構成については第1の実施形態と同様である。
すなわち、本実施形態にかかる有底の凹状溝の内壁面によって形成された空間部21eも、絶縁押圧板21dの表面の一部に、板厚方向(上方向)に段差状をなして窪むように形成されたものであるが、絶縁押圧板21dが細線同軸ケーブルSCの上方に重なり合うように配置された際に、当該空間部21eを構成している凹状溝が、ケーブル中心導体(信号線)SCaと内部導体コンタクト12との電気的接続領域である「結線部分」を上方側から臨む配置関係になされている。この凹状溝からなる空間部21eは、ケーブル中心導体(信号線)SCaと内部導体コンタクト12との「結線部分(電気的接続領域)」から、コネクタ後方側である絶縁押圧板21dの根本基部側に向かって延出しており、絶縁押圧板21dに形成された折曲げ部21fに沿って湾曲するように延びた後に下方に向かって延在している。
このような有底の凹状溝からなる空間部21eを備えた第2実施形態においても、第1の実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であるというのはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態は、垂直嵌合型の電気コネクタに本発明を適用したものであるが、水平嵌合型の電気コネクタに対しても同様に適用することができる。
また、本発明は、上述した実施形態のような単芯の細線同軸ケーブル用コネクタに限定されることはなく、多極状に配置された同軸ケーブル用コネクタや、同軸ケーブルと絶縁ケーブルとが複数混合したタイプの電気コネクタ等についても同様に適用することが可能である。
以上のように本実施形態は、各種電気機器に使用される多種多様な電気コネクタに対して広く適用することが可能である。
10 プラグコネクタ(同軸型電気コネクタ)
11 絶縁ハウジング
11a 絶縁本体部
11b 絶縁挿入部
11c ケーブル支持部
11d 絶縁押圧板
11e 空間部(貫通孔)
11f 折曲げ部
12 内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)
12a 上側ビーム部(舌片状部)
12b 下側ビーム部(ケーブル載置部)
12b1 接続監視穴
12c 弾性バネ部
13 シールドシェル
13a 外部導体シェル(グランドコンタクト部材)
13a1 シェル挿入部
13a2 ケ一ブル保護アーム
13b シェル蓋部
13b1 繋ぎ部材
13b2 前方カバー部
13b3 第1固定保持板
13b4 第2固定保持板
13b5 第3固定保持板
13b6 落込抑止部
14 シェル側凹溝部
14a 細幅溝部
14b 太幅溝部
SC 細線同軸ケーブル(ケーブル状信号伝送媒体)
SCa ケーブル中心導体(信号線)
SCb ケーブル外部導体(シールド線)
SCc ケーブル誘電体
SCd 外周被覆材
20 プラグコネクタ(同軸型電気コネクタ)
21 絶縁ハウジング
21a 絶縁本体部
21b 絶縁挿入部
21c ケーブル支持部
21d 絶縁押圧板
21e 空間部(凹状溝)
21f 折曲げ部
22 内部導体コンタクト(シグナルコンタクト部材)
22a 上側ビーム部(舌片状部)
22b 下側ビーム部(ケーブル載置部)
22b1 接続監視穴
22c 弾性バネ部
23 シールドシェル
23a 外部導体シェル(グランドコンタクト部材)
23a1 シェル挿入部
23a2 ケ一ブル保護アーム
23b シェル蓋部
23b1 繋ぎ部材
23b2 前方カバー部
23b3 第1固定保持板
23b4 第2固定保持板
23b5 第3固定保持板
23b6 落込抑止部
24 シェル側凹溝部
24a 細幅溝部
24b 太幅溝部

Claims (4)

  1. ケーブル状信号伝送媒体の端末部分が連結される絶縁ハウジングと、その絶縁ハウジングの外表面を覆うように装着された略中空円筒状部材からなる外部導体シェルと、当該外部導体シェルにおける径方向の内方領域に配置された内部導体コンタクトと、を備え、
    前記ケーブル状信号伝送媒体の端末部分と前記内部導体コンタクトとの結線部分が、前記外部導体シェルの径方向の内方領域に配置されているとともに、
    前記外部導体シェルが有する環状開口部には、当該環状開口部を開放・閉塞するシェル蓋部が開閉可能に連結され、
    前記絶縁ハウジングに、前記シェル蓋部と一体的に開閉される絶縁押圧板が設けられたものであって、
    前記シェル蓋部が前記外部導体シェルの環状開口部を覆うように閉塞される際に前記絶縁押圧板が折曲げ部を形成するように変形されることで、当該絶縁押圧板の押圧力により前記内部導体コンタクトの舌片状部が前記ケーブル状信号伝送媒体に押圧接触して前記結線部分を形成する構成になされた同軸型電気コネクタにおいて、
    前記絶縁押圧板の表面の一部であって、前記ケーブル状信号伝送媒体の端末部分と前記内部導体コンタクトとの結線部分を臨む位置に、段差状をなして窪む溝の内壁によって形成された空間部が設けられ、
    前記空間部は、前記外部導体シェルにおける径方向の内方領域に配置され、かつ前記ケーブル状信号伝送媒体の延在方向と直交する幅方向の内径寸法W1が、前記内部導体コンタクトの舌片状部における前記幅方向の外形寸法W2より小さく形成されていることを特徴とする同軸型電気コネクタ。
  2. 前記空間部は、前記結線部分から前記折曲げ部に至るまでの領域に、前記ケーブル状信号伝送媒体に沿って延在するように設けられていることを特徴とする請求項1記載の同軸型電気コネクタ。
  3. 前記絶縁押圧板が、前記外部導体シェルの環状開口部を覆うように配置される前記シェル蓋部の内壁面に沿って延在する構成になされ、
    前記シェル蓋部の内壁面に、前記空間部と対向配置されるシェル側凹溝部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の同軸型電気コネクタ。
  4. 前記空間部が、貫通孔により形成されていることを特徴とする請求項1記載の同軸型電気コネクタ。
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