JP2000021485A - 接触子及びこの接触子を備えたコネクタ装置 - Google Patents

接触子及びこの接触子を備えたコネクタ装置

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JP2000021485A
JP2000021485A JP10182052A JP18205298A JP2000021485A JP 2000021485 A JP2000021485 A JP 2000021485A JP 10182052 A JP10182052 A JP 10182052A JP 18205298 A JP18205298 A JP 18205298A JP 2000021485 A JP2000021485 A JP 2000021485A
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conductive contact
contact portion
conductive
pair
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Kazuhiro Yagi
和宏 八木
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易でコネクタの小形化を促進できる
雌雄同形状の接触子を提供する。 【解決手段】 接触子10は、相手方接触子に摺動接触
する板状の第1導通接触部12と、電線を接続する板状
の第2導通接触部14と、それら導通接触部12、14
を一体に連結する連接部30とを備える。第1導通接触
部12はその外周縁に接触子挿入口18を画成する第1
のスリット16を備え、第2導通接触部14はその外周
縁に電線圧入口26を画成する第2のスリット24を備
える。第2導通接触部14の第2のスリット24は、第
1導通接触部12の第1のスリット16の延長方向に実
質的に整列して配置される。また第1導通接触部12
は、連接部30の基板部分34に対し、両者の板面12
b、34aが略45°の角度を成すように、傾斜して配
置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線同士を電気的
に接続するための接触子に関し、特に、同一形状の接触
子同士の摺動結合が可能な接触子に関する。さらに本発
明は、そのような接触子を備えたコネクタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】雄形及び雌形の区別が無く同一形状の接
触子同士を結合できる形式の電気接触子は、金型の統一
による製造工程の簡略化、接続作業における部品種類の
削減による部品管理及び取扱いの容易化等の利点を有す
るので、従来様々な分野で開発、使用されている。
【0003】従来のそのような雌雄同体の接触子の一例
が、実開昭61−19975号公報に開示されている。
この接触子は、板金材料から打抜き及び曲げ工程を経て
形成され、一端に相手方接触子に摺動接触する第1導通
接触部を備えるとともに、その反対側の他端に電線を接
続する第2導通接触部を備える。第1導通接触部には、
接触子の長手方向へ延びる一対の切込みを介して、一平
面上に配置される中央の接触片と、中央の接触片に平行
にかつ中央の接触片とは異なる平面上に配置される両側
の接触片とが形成される。第2導通接触部は、その板面
が第1導通接触部の各接触片の板面に対し略直角を成す
ように、第1導通接触部に連設される。
【0004】第2導通接触部は、接触子の長手方向へ直
線状に延びて第2導通接触部の外周縁で開放される開放
スリットを備える。開放スリットは、第1導通接触部の
各接触片の板面に略直交する方向へ延長される。第2導
通接触部は、開放スリットに被覆電線すなわちケーブル
を圧入することにより、スリットを画成する第2導通接
触部の内周縁部分がケーブルのシース及び絶縁体を刺し
貫いて導線に接触する構成を有する。このような圧入接
続方法を、一般に「圧接」と称する。これに対し、ケー
ブルの末端でシース及び絶縁体を予め除去して露出した
導線に、接触子の導通接触部をかしめて接続する方法
を、一般に「圧着」と称する。
【0005】上記構造を有する同一形状の一対の接触子
を互いに結合する際には、一方の接触子を他方の接触子
に対し反転した姿勢で、それぞれの第1導通接触部をそ
の自由端から互いに差し込み式に嵌合する。このとき、
両接触子の第1導通接触部の中央接触片同士及び両側接
触片同士が互いに重なって配置され、中央接触片同士が
それらの板面で導通接触するとともに、一方の接触子の
両側接触片が他方の接触子の中央接触片を挟持してそれ
らの縁部で導通接触する。結合が完了すると、一方の接
触子の第2導通接触部は、相互結合された第1導通接触
部に関し、他方の接触子の第2導通接触部の反対側に配
置される。
【0006】上記接触子の部分修正構造が、実開昭61
−19976号公報に開示されている。この接触子は、
上記接触子と同様の第1導通接触部及び第2導通接触部
を有するが、それら導通接触部の相対配置が上記接触子
とは異なる。つまりこの接触子では、第2導通接触部の
板面が第1導通接触部の各接触片の板面に対し略直角を
成すとともに、第2導通接触部の開放スリットが第1導
通接触部の各接触片の板面に略平行に、かつ第1導通接
触部の側方へ延長される形態に、両導通接触部が連設さ
れている。このような構造を有する一対の接触子を上記
接触子と同様にして互いに結合すると、一方の接触子の
第2導通接触部は、相互結合された第1導通接触部に関
し、他方の接触子の第2導通接触部と同一側に対向配置
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の接触子
では、第1導通接触部の構造が比較的複雑であり、相手
方接触子との間で安定した接続状態を維持するためには
高い成形精度が必要となる課題がある。
【0008】特に、実開昭61−19975号公報に開
示された接触子では、同一形状の一対の接触子を結合し
たときに、前述したように両接触子の第2導通接触部
が、相互結合された第1導通接触部に関し互いに反対側
に配置される。したがって、このような接触子を内蔵し
た一対のコネクタを、それぞれにケーブルを接続した状
態で互いに嵌合すると、各コネクタに接続されたケーブ
ルが互いに平行にずれて配置されることになる。その結
果、相互嵌合したコネクタ装置の設置空間が無用に拡大
されるとともに、ケーブル配線の取扱いに影響が及ぼさ
れ、コネクタ設置場所によっては接続が困難になったり
配線を組み直さなければならなくなる課題がある。
【0009】これに対し、実開昭61−19976号公
報に開示された従来の接触子では、同一形状の一対の接
触子を結合したときに、前述したように両接触子の第2
導通接触部が、相互結合された第1導通接触部に関し互
いに同一側に配置されるので、ケーブル配線に関する課
題は実質的に解決される。しかしこの接触子は、第2導
通接触部の開放スリットが第1導通接触部の各接触片の
板面に略平行に、かつ第1導通接触部の側方へ延長され
る形態を有するので、この接触子を内蔵したコネクタの
単体での寸法が特に高さ方向つまり接続したケーブルに
直交する方向に大きくなる。その結果、やはり相互嵌合
したコネクタ装置の設置空間が無用に拡大される課題が
生じる。
【0010】本発明の目的は、同一形状の接触子同士の
摺動結合が可能な接触子において、製造が容易で、摺動
結合後に各接触子に接続した電線同士を実質的同軸状に
配置でき、しかも接触子を内蔵したコネクタの小形化を
妨げることのない接触子を提供することにある。本発明
の他の目的は、そのような接触子を内蔵した雌雄同体の
外形を有する一対のコネクタからなり、相互嵌合した状
態での設置空間の無用な拡大を防止できるコネクタ装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、板状要素からなり、こ
の板状要素の外周縁に接触子挿入口を画成する開放スリ
ットを有した第1導通接触部と、第1導通接触部に一体
的に連結され、電線係着部を有した第2導通接触部とを
具備して構成される接触子であって、第2導通接触部の
電線係着部が、第1導通接触部の開放スリットの延長方
向に実質的に整列して配置されるとともに、第1導通接
触部の板面が、第2導通接触部の電線係着可能姿勢を規
定する基準平面に対し略45°傾斜して配置される接触
子を提供する。
【0012】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の接触子において、第2導通接触部が第2の板状要素
からなり、電線係着部が、第2の板状要素の外周縁に電
線圧入口を画成する第2の開放スリットを有した第2の
板状要素からなる接触子を提供する。請求項3に記載の
本発明は、互いに同一形状及び同一寸法の一対の接触子
を具備して構成される接触子対であって、それら一対の
接触子の各々が請求項1に記載の接触子からなる接触子
対を提供する。
【0013】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載の接触子対を構成する接触子と、接触子を固定的に受
容する受容部、及び受容部に隣接して形成された嵌合部
を有する電気絶縁性のハウジングとをそれぞれに備えた
一対のコネクタを具備して構成されるコネクタ装置であ
って、それら一対のコネクタは、各々の少なくとも嵌合
部が互いに同一の形状及び寸法を有し、嵌合部を介して
互いに着脱可能に結合できるようになっているコネクタ
装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその好適な実施の形態に基づき詳細に説明する。図
1〜図3は、本発明の一実施形態による電線接続用の接
触子10を示す。接触子10は、全体として一方向へ長
く延びる形状を有し、一端に、相手方接触子に摺動接触
する第1導通接触部12を備えるとともに、その反対側
の他端に、電線を接続する第2導通接触部14を備え
る。接触子10は、板金材料から打抜き及び曲げ工程を
経て一体形成される。接触子10は、例えば自動車の電
装部品の電力供給ラインで使用できるものであり、好ま
しくは全体的に十分な板厚と機械的強度とを有する。
【0015】接触子10の第1導通接触部12は、略平
坦な板状要素であり、接触子10の長手方向へ延びる中
心線に沿って、第1のスリット16が設けられる。第1
のスリット16は、接触子10の長手方向一端で第1導
通接触部12の外周縁に開放される開放スリットとして
形成され、その開放端に、相手方接触子を摺動式に挿入
するための接触子挿入口18が画成される。第1のスリ
ット16を画成する第1導通接触部12の内周縁部分1
2aは、接触子挿入口18から弧状に湾曲して延び、接
触子挿入口18の近傍で最小スリット幅を介して対向す
る摺動接触領域20を構成するとともに、さらにU字状
に拡張して延びて、最大スリット幅の底領域22を画成
する。摺動接触領域20における最小スリット幅は、接
触子10の第1導通接触部12の板厚に略等しいか、好
ましくは板厚よりも僅かに小さい寸法を有する。
【0016】接触子10の第2導通接触部14は、略平
坦な板状要素であり、接触子10の長手方向へ延びるそ
の中心線に沿って、第2のスリット24が設けられる。
第2のスリット24は、接触子10の長手方向他端で第
2導通接触部14の外周縁に開放される開放スリットと
して形成され、その開放端に、ケーブルを圧入するため
の電線圧入口26が画成される。第2のスリット24を
画成する第2導通接触部14の内周縁部分14aは、電
線圧入口26から直線状に延びてU字状の底領域28に
至り、スリット24の実質的全長に渡って、接続対応の
電線又はケーブル心線の直径に等しいか、好ましくは電
線径よりも僅かに小さい寸法のスリット幅を画成する。
このように第2のスリット24は、ケーブル圧接用のス
リットとして作用する。
【0017】図2に示すように、第1導通接触部12と
第2導通接触部14とは、L字形の板状要素である連接
部30を介して一体的に連結される。連接部30は、第
1導通接触部12に略直交して連結される直立部分32
と、直立部分32及び第2導通接触部14の双方に略直
交して連結される基板部分34とから構成される。した
がって、第1導通接触部12と第2導通接触部14とは
互いに直交して配置され、第2導通接触部14と直立部
分32とは互いに略平行に配置される。
【0018】また第1導通接触部12は、連接部30の
基板部分34に関して第2導通接触部14と同じ側に配
置され、第1導通接触部12の第1のスリット16の延
長方向に実質的に整列して、第2導通接触部14の第2
のスリット24が配置される。さらに第1導通接触部1
2は、連接部30の基板部分34に対し、両者の板面1
2b、34aが略45°の角度を成すように、傾斜して
配置される(図3参照)。連接部30の基板部分34の
板面34aは、第2導通接触部14の第2のスリット2
4に電線を係着可能な姿勢を規定する基準平面を構成す
る。つまり後述するように、接触子10を図示しない絶
縁筐体すなわちコネクタハウジング内の所定位置に設置
したときに、連接部30の基板部分34がコネクタハウ
ジングに固定的に支持されて、第2導通接触部14の第
2のスリット24がコネクタハウジング内での所定の電
線係着可能位置に保持される。
【0019】上記構成を有する接触子10は、同一形状
及び同一寸法の2個の接触子10を用いて、電線同士を
電気的に接続するための接触子対36を構成することが
できる。図4に示すように、接触子対36は、それぞれ
の第1導通接触部12で互いに結合された同一形状及び
同一寸法の2個の接触子10から構成される。結合が完
了した接触子対36では、両接触子10の第1導通接触
部12の板面12aが略90°の角度を成して配置され
るとともに、一方の第1導通接触部12のスリット16
に他方の第1導通接触部12が摺動式に嵌入された状態
になっている。
【0020】接触子対36を構成する両接触子10の結
合手順を以下に説明する。まず、両接触子10のそれぞ
れの連接部30の基板部分34を互いに同一平面上に配
置し、かつそれぞれの第2導通接触部14を、基板部分
34に関して同一側で互いに平行に配置した状態で、そ
れぞれの第1導通接触部12を向かい合わせに配置す
る。その結果、両第1導通接触部12は、それらの板面
12aが略90°の角度を成すように配置される。
【0021】この姿勢で、両接触子10の第1導通接触
部12の接触子挿入口18同士を突き合わせ、両第1導
通接触部12を互いに摺動させつつそれぞれのスリット
16に挿入する。このとき、接触子10の板厚及び剛性
により、両第1導通接触部12同士はそれらの板面12
aが略90°の角度を成した姿勢に維持される。次い
で、一方の接触子10のスリット16の接触子挿入口1
8が他方の接触子10のスリット16の底領域22を通
過すると、両スリット16の一対の摺動接触領域20が
相手方の第1導通接触部12の表裏板面12aに摺動接
触し始める。そして所定位置(例えば第1導通接触部1
2の先端が連接部30の直立部分32に当接された位
置)で、両接触子10の結合が完了する。
【0022】結合完了時には、両スリット16の一対の
摺動接触領域20が相手方の第1導通接触部12の表裏
板面12aに接触(好ましくは圧力下で接触)している
ので、接触子対36は少なくとも4箇所で導電接触を確
立できることになる。このような導電接触は、第1導通
接触部12を板金材料から正確に打ち抜くだけで得られ
るので、接触子10の製造は比較的容易であることが理
解されよう。
【0023】接触子10の第2導通接触部14の第2の
スリット24にケーブル(図示せず)を圧接すると、ケ
ーブルはスリット24内で、第1導通接触部12の第1
のスリット16の延長方向に略平行に保持される。した
がって、それぞれの第2導通接触部14のスリット24
にケーブルを圧接した一対の接触子10を、上記したよ
うに相互結合して接触子対36を構成すると、両ケーブ
ルは、相互結合した両第1導通接触部12の長手方向両
側で、互いに実質的同軸上に配置される。しかも各ケー
ブルは、各接触子10の基板部分34に対し、各第1導
通接触部12と実質的同一の高さに配置される。したが
って、ケーブル配線の取扱いが容易になるとともに、接
触子10を内蔵したコネクタの単体での寸法の特に高さ
方向への拡大が抑制される。
【0024】図6及び図7は、図1の接触子10の変形
例による接触子40を内蔵したコネクタ42を示す。接
触子40は、第2導通接触部の構成以外は図1の接触子
10と同一の構成を有するものであり、それら同一の各
構成要素は図1と共通の符号を付してその説明を省略す
る。接触子40の第2導通接触部は、互いに略平行に対
向配置されて一体に連結された同一形状の一対の第2導
通接触部44から構成される。このような構成は、第2
導通接触部44におけるケーブルとの接触抵抗を低下さ
せて発熱を低減できるので、接触子10を電力供給ライ
ンで特に好適に使用できるようになる。個々の第2導通
接触部44は、図1の接触子10の第2導通接触部14
と同一の構成を有し、各々にケーブル圧接用の第2のス
リット46が設けられる。図示のようにそれら第2のス
リット46は、いずれも第1導通接触部12の第1のス
リット16の延長方向に実質的に整列し、かつ互いに平
行に配置される。
【0025】コネクタ42は、接触子40を固定的に受
容する受容部48を備えた下部半体50と、ケーブル5
2の末端部分を受容支持する支持部54を備えた上部半
体56とから構成される電気絶縁性のハウジング58を
備える。下部半体50と上部半体56とは、可撓性連結
片60によって互いに蝶番式に連結される。上部半体5
6には、支持部54に隣接して、弾性爪62が設けら
れ、下部半体50には、受容部48に隣接して、弾性爪
62を係止する係止壁64が設けられる。さらに、下部
半体50及び上部半体56には、それぞれ受容部48及
び支持部54に隣接して、相手方のコネクタに嵌合する
嵌合部66が形成される。
【0026】ケーブル52の末端部分へのコネクタ42
を取付け手順を以下に説明する。まず、コネクタハウジ
ング58の上部半体56の支持部54に、ケーブル52
の末端部分を、そのシース/絶縁体を除去することなく
挿入する。その状態で上部半体56を、可撓性連結片6
0に関して旋回させて、予め接触子40を固定的に受容
した下部半体50に重ね合わせる。このとき、上部半体
56の弾性爪62が下部半体50の係止壁64にスナッ
プ式に係合して、上部半体56と下部半体50とを相互
に係止する。それと同時に、下部半体50に受容された
接触子40の一対の第2導通接触部44のスリット46
に、上部半体56に支持されたケーブル52が圧入され
る。そこで、作業者の手又はプライヤ等の工具を用い
て、下部半体50と上部半体56とを一体に圧搾し、ケ
ーブル52を接触子40の第2導通接触部44に完全に
圧接する。このようにして、ケーブル52の末端部分へ
のコネクタ42の取付けが完了する。なおこの状態で、
ケーブル52は、第1導通接触部12の第1のスリット
16の延長方向に実質的に整列して配置され、第1導通
接触部12は、ハウジング58の嵌合部66の内側に固
定的に配置される。
【0027】上記したコネクタ42を2個使用すること
により、本発明の一実施形態によるコネクタ装置70が
構成される。図8に示すように、コネクタ装置70は、
互いに同一形状及び同一寸法を有した一対のコネクタ4
2から構成される。それらコネクタ42は、各々のハウ
ジング58に接触子40を固定的に内蔵しており、各接
触子40の第2導通接触部44に上記したようにケーブ
ル52を圧接した状態で、各々の嵌合部66同士を互い
に嵌合させることにより、着脱可能に一体に結合され
る。一対のコネクタ42のハウジング58同士の嵌合が
完了したときに、各コネクタ42の接触子40は、前述
した接触子対36と同様にして、第1導通接触部12で
互いに摺動式に接触し、少なくとも4箇所で導電接触を
確立して、ケーブル52同士を電気的に接続する(図9
参照)。
【0028】コネクタ装置70がこのような結合完了状
態にあるときに、両ケーブル52は、相互結合した両接
触子40の第1導通接触部12の長手方向両側で、互い
に実質的同軸上に配置される。しかも各ケーブル52
は、各接触子40の基板部分34に対し、各第1導通接
触部12と実質的同一の高さに配置される。したがっ
て、接触子40を内蔵したコネクタ42の寸法の特に高
さ方向への拡大が抑制されるとともに、コネクタ装置7
0の結合完了後のケーブル配線の取扱いが容易になる。
なお、本発明に係るコネクタ装置では、上記したように
ハウジング58の全体が同一形状及び同一寸法の一対の
コネクタ42を使用する構成に限定されず、少なくとも
ハウジングの嵌合部が同一形状及び同一寸法であれば、
全体としては異なる形状の一対のコネクタを使用する構
成とすることもできる。
【0029】図10は、本発明の他の実施形態による接
触子80を示す。接触子80は、全体として一方向へ長
く延びる形状を有し、一端に、相手方接触子に摺動接触
する第1導通接触部82を備えるとともに、その反対側
の他端に、電線を接続する第2導通接触部84を備え
る。接触子80の第1導通接触部82は、図1の接触子
10の第1導通接触部12と同一の構成を有し、接触子
10の長手方向へ延びる中心線に沿って設けられたスリ
ット86を備える。
【0030】接触子80の第2導通接触部84は、管状
又はU字溝状の複数の要素を接触子長手方向へ連接して
構成され、各要素にケーブル(図示せず)を係着する電
線係着部88が設けられる。第2導通接触部84は、予
めシース/絶縁体を除去したケーブル末端部分を電線係
着部88に挿入した状態で、各要素をかしめることによ
り、ケーブル末端部分に接続される。このように第2導
通接触部84は、ケーブル圧着用の接触部として作用す
る。
【0031】第1導通接触部82と第2導通接触部84
とは、L字形の板状要素である連接部90を介して一体
的に連結される。連接部90は、第1導通接触部82に
略直交して連結される直立部分92と、直立部分92に
略直交して連結される基板部分94とから構成される。
第2導通接触部84は、連接部90の基板部分94に平
行に延設される。
【0032】第1導通接触部82は、連接部90の基板
部分94に関して第2導通接触部84と同じ側に配置さ
れ、第1導通接触部82のスリット86の延長方向に実
質的に整列して、第2導通接触部84の電線係着部88
が配置される。さらに第1導通接触部82は、連接部9
0の基板部分94に対し、両者の板面82b、94aが
略45°の角度を成すように、傾斜して配置される。連
接部90の基板部分94の板面94aは、第2導通接触
部84の電線係着部88に電線を係着可能な姿勢を規定
する基準平面を構成する。
【0033】上記構成を有する接触子80は、同一形状
及び同一寸法の2個の接触子80を用いて、図4の接触
子対36と同様の、電線同士を電気的に接続するための
接触子対を構成することができる。また、接触子80を
内蔵したコネクタを2個使用することにより、図8のコ
ネクタ装置70と同様のコネクタ装置を構成することが
できる。接触子80並びに接触子80を用いた接触子対
及びコネクタ装置は、前述した接触子10、接触子対3
6及びコネクタ装置70と同等の効果を奏することは理
解されよう。
【0034】本発明に係る接触子は、様々な材料から形
成できるが、例えば黄銅、燐青銅、ベリリウム銅等の銅
合金からなることが好ましい。また、そのような材料か
らなる接触子の少なくともスリット領域には、錫めっ
き、半田めっき、銀めっき、金めっき等の表面処理を施
すことが望ましい。また本発明に係る接触子は、上記金
属材料の薄板に打抜き工程及び曲げ工程党のプレス加工
を施すことにより作製できる。
【0035】本発明に係るコネクタ装置は、様々な材料
から形成できる。例えば上記実施形態において、コネク
タ42のハウジング58は、ポリプロピレン、ポリカー
ボネート等の電気絶縁性及び難燃性に優れた樹脂材料か
ら形成されることが好ましい。またハウジング58は、
上記樹脂材料から射出成形工程により、全体として一体
的に作製できる。
【0036】本発明に係るコネクタ装置の適用例とし
て、電線(又はケーブル心線)の直径が例えば0.5mm
〜2.0mm、定格電圧が6V〜300V、定格電流が1
A〜20Aの電力供給ラインに適用できる。なお、本発
明に係る接触子及びコネクタ装置は、このような電力供
給ラインの導電接続手段としての適用に限らず、電気通
信の分野における信号ラインの導電接続手段に適用する
こともできる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、同一形状の接触子同士の摺動結合が可能な接
触子において、製造が容易で、結合後にそれぞれに接続
した電線同士を実質的同軸状に配置でき、しかも接触子
を内蔵したコネクタの小形化を妨げることのない接触子
が提供される。さらに本発明によれば、そのような接触
子を内蔵した雌雄同体の外形を有する一対のコネクタか
らなり、相互嵌合した状態での設置空間の無用な拡大を
防止できるコネクタ装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による接触子の斜視図であ
る。
【図2】図1の接触子の矢印IIから見た側面図である。
【図3】図2の接触子の矢印III から見た正面図であ
る。
【図4】図1の接触子を2個組合わせて構成される本発
明の一実施形態による接触子対の相互結合時の斜視図で
ある。
【図5】図4の接触子対の結合部分の拡大斜視図であ
る。
【図6】図1の接触子を内蔵したコネクタを組立前の状
態で示す斜視図である。
【図7】図6のコネクタを組立後の状態で示す部分切欠
斜視図である。
【図8】図7のコネクタを2個組合わせて構成される本
発明の一実施形態によるコネクタ装置の相互嵌合時の斜
視図である。
【図9】図8のコネクタ装置の部分切欠斜視図である。
【図10】本発明の他の実施形態による接触子の斜視図
である。
【符号の説明】
10、40、80…接触子 12、82…第1導通接触部 14、44、84…第2導通接触部 16、86…第1のスリット 18…接触子挿入口 24、46…第2のスリット 26…電線圧入口 30、90…連接部 34、94…基板部分 42…コネクタ 48…受容部 52…ケーブル 54…支持部 58…ハウジング 66…嵌合部 70…コネクタ装置 88…電線係着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状要素からなり、該板状要素の外周縁
    に接触子挿入口を画成する開放スリットを有した第1導
    通接触部と、 前記第1導通接触部に一体的に連結され、電線係着部を
    有した第2導通接触部と、を具備して構成される接触子
    であって、 前記第2導通接触部の前記電線係着部が、前記第1導通
    接触部の前記開放スリットの延長方向に実質的に整列し
    て配置されるとともに、 前記第1導通接触部の板面が、前記第2導通接触部の電
    線係着可能姿勢を規定する基準平面に対し略45°傾斜
    して配置される、接触子。
  2. 【請求項2】 前記第2導通接触部が第2の板状要素か
    らなり、前記電線係着部が、該第2の板状要素の外周縁
    に電線圧入口を画成する第2の開放スリットを有した第
    2の板状要素からなる請求項1に記載の接触子。
  3. 【請求項3】 互いに同一形状及び同一寸法の一対の接
    触子を具備して構成される接触子対であって、該一対の
    接触子の各々が請求項1に記載の接触子からなる接触子
    対。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された接触子対を構成す
    る前記接触子と、 前記接触子を固定的に受容する受容部、及び該受容部に
    隣接して形成された嵌合部を有する電気絶縁性のハウジ
    ングと、をそれぞれに備えた一対のコネクタを具備して
    構成されるコネクタ装置であって、 前記一対のコネクタは、各々の少なくとも前記嵌合部が
    互いに同一の形状及び寸法を有し、該嵌合部を介して互
    いに着脱可能に結合できるようになっている、コネクタ
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005054590A1 (de) * 2005-11-14 2007-05-24 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Elektrischer Steckverbinder
JP2011113800A (ja) * 2009-11-26 2011-06-09 Kyocera Elco Corp コネクタ
US8251758B2 (en) 2009-07-23 2012-08-28 Kyocera Elco Corporation Electrical contact
WO2014181692A1 (ja) * 2013-05-08 2014-11-13 矢崎総業株式会社 嵌合接続構造

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