JP2005219210A - 離型シート及び樹脂成形方法 - Google Patents

離型シート及び樹脂成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005219210A
JP2005219210A JP2004026280A JP2004026280A JP2005219210A JP 2005219210 A JP2005219210 A JP 2005219210A JP 2004026280 A JP2004026280 A JP 2004026280A JP 2004026280 A JP2004026280 A JP 2004026280A JP 2005219210 A JP2005219210 A JP 2005219210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
release sheet
mold
cavity
resin
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004026280A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuteru Kawakubo
一輝 川窪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Towa Corp
Original Assignee
Towa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Towa Corp filed Critical Towa Corp
Priority to JP2004026280A priority Critical patent/JP2005219210A/ja
Publication of JP2005219210A publication Critical patent/JP2005219210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】樹脂成形において成形体と成形型との間で離型性を確保するために離型シートを使用することに起因する課題、すなわち、環境への負担とコストとの増大、減圧成形における離型シートの落下による不良の発生、及び、外観不良の発生である。
【解決手段】所定の成形温度に加熱された上型2のキャビティ9に充填された流動性樹脂を硬化させて成形体を形成し、該成形体を上型2から取り出す際に、成形体と上型2との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート11として、成形温度においてキャビティ9の形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性と、同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性とを有する離型シート11を使用する。これにより、成形シート11の廃棄量とコストとが削減されるとともに、ワイヤ6の接触、変形、断線等の不良と硬化樹脂17の外観不良とが防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形型のキャビティに充填された溶融樹脂を硬化させて成形体を形成し、その成形体を成形型から取り出す際に、成形体と成形型との間の離型性を向上させるために使用される離型シート及び樹脂成形方法に関するものである。
従来、樹脂成形において、成形体と成形型との間の離型性を向上させるために、樹脂成型用フィルムが使用されている。この種の樹脂成型用フィルムは、離型フィルム、離型シート、リリースフィルム等と呼ばれており(以下「離型シート」という。)、FEP、フッ素樹脂含浸ガラスクロス、PET、ポリ塩化ビニリデン、PTFE等により構成されている。このような離型シートを使用した樹脂成形について、図3を参照して説明する。図3は、従来例と本発明との双方に係る樹脂成形を説明する図である。図3(1)は成形型が型開きしており基板が下型に載置される前の状態を、図3(2)はキャビティが減圧されながら成形型の型締めが完了する直前の状態を、それぞれ示す断面図である。
樹脂成形として、基板に装着された半導体チップ等のチップ状の電子部品(以下「チップ」という。)を樹脂封止する場合について説明する。図3に示されているように、相対向する成形型、すなわち下型1と上型2とが設けられ、下型1の凹部3には、半導体チップ等のチップ4が装着されたリードフレームやプリント基板等の基板5が載置される。そして、チップ4と基板5との電極同士は、ワイヤ6によって電気的に接続されている。また、下型1においては、凹部3を取り囲んで設けられた溝7にOリング8が嵌装されている。一方、上型2には、下型1と上型2とが型締めした状態でチップ4とワイヤ6とを覆うように、キャビティ9が設けられている。キャビティ9には、図の奥方向(又は手前方向)に、樹脂流路(図示なし)が連通している。また、キャビティ9の内底面(図では上面)に開口を形成するようにして管路10が設けられ、管路10は弁を経由して減圧ポンプに接続されている。下型1と上型2との間には、離型シート11が張設される。離型シート11は、送出し側ロール12から供給され、テンションローラ13,14を順次経由して巻取り側ロール15により巻き取られる。すなわち、離型シート11は、roll to rollで連続状に供給される。
図3に示されている樹脂成形によれば、まず、管路10を介して吸気16を行うことによって、離型シート11を吸着してキャビティ9の内壁面に密着させる。次に、その状態で、下型1と上型2とを型締めした後に、キャビティ9に溶融樹脂を注入し、その溶融樹脂を加熱し硬化させて硬化樹脂17を形成する。次に、下型1と上型2とを型開きした後に、基板5と硬化樹脂17とを主な構成要素とする成形体を取り出す。この際に、成形体と上型2との間、詳しくいえば基板5及び硬化樹脂17の表面と上型2の型面との間において、離型シート11の存在によって離型性が向上する(例えば、特許文献1参照)。
ところで、樹脂成形の分野では、近年、外観及び品質の観点から、硬化樹脂17中における気泡(ボイド)の発生の防止という要請が高まっている。特に、半導体パッケージを製造する樹脂封止の分野では、この要請が非常に強い。そこで、型締めしながら、又は型締め後に、溶融樹脂が流動する空間であるキャビティ9及び樹脂流路(図示なし)をOリング8により気密状態にして、この気密範囲を対象にして強制的な排気18を行って、該気密範囲内を真空状態に設定する構成が使用される場合がある。この構成を有する樹脂成形は減圧成形、真空成形等と呼ばれ、この樹脂成形によれば、気密範囲内及び溶融樹脂に含まれるガスや水分を除去することが可能になるので、硬化樹脂17中においてボイドの発生を防止することができる(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上述した従来の技術によれば、次のような問題がある。第1に、離型シートは、いわゆる使い捨て方式になっているので、環境に与える負荷が増大するという問題がある。第2に、使い捨て方式であることによって、コストが増大するという問題がある。第3に、離型シート11を使用して減圧成形を行う場合には、キャビティ9等を気密状態にするための強制的な排気18により、吸着によってキャビティ9の内壁面に密着していた離型シート11がはがれ落ちるという問題がある。この場合には、はがれ落ちた離型シート11がワイヤ6に接触する。ワイヤ6としては、細いもので15−20μm程度の直径を有するAu線、Al線等が使用されている。したがって、離型シート11がワイヤ6に接触することにより、ワイヤ6の接触、変形、断線等に起因する不良が発生して、半導体パッケージの歩留まりが低下するおそれがある。第4に、減圧成形ではなく通常の樹脂成形を行う場合でも、吸着力と溶融樹脂の樹脂圧との関係によっては離型シート11にしわが発生し、その結果として硬化樹脂17に外観不良が発生するおそれがある。
特開平9−117931号公報(第6−7頁、図2、図4、図6) 特開平7−045651号公報(第4−5頁、図1−2)
本発明が解決しようとする課題は、樹脂成形において成形体と成形型との間で離型性を確保するために離型シートを使用することに起因する課題、すなわち、環境への負担とコストとの増大、減圧成形における離型シートの落下による不良の発生、及び、外観不良の発生である。
上述の課題を解決するために、本発明に係る離型シート(11)は、所定の温度に加熱された成形型(1,2)のキャビティ(9)に充填された流動性樹脂を硬化させて成形体(19)を形成し、該成形体(19)を成形型(1,2)から取り出す際に、成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート(11)であって、離型シート(11)の同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性を有することを特徴とする。
また、本発明に係る離型シート(11)は、所定の温度に加熱された成形型(1,2)のキャビティ(9)に充填された流動性樹脂を硬化させて成形体(19)を形成し、該成形体(19)を成形型(1,2)から取り出す際に、成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート(11)であって、所定の温度においてキャビティ(9)の形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を有することを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、所定の温度に加熱された成形型(1,2)のキャビティ(9)に充填された流動性樹脂を硬化させて成形体(19)を形成し、該成形体(19)を成形型(1,2)から取り出す際に成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で離型シート(11)を使用する樹脂成形方法であって、離型シート(11)の同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形方法において、所定の温度に加熱された成形型(1,2)のキャビティ(9)に充填された流動性樹脂を硬化させて成形体(19)を形成し、該成形体(19)を成形型(1,2)から取り出す際に成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で離型シート(11)を使用する樹脂成形方法であって、キャビティ(9)の内壁面に離型シート(11)を密着させる工程と、離型シート(11)に対してキャビティ(9)の形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を付与する工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート(11)が、その離型シート(11)の同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性を有する。これにより、従来と同じ量の離型シート(11)を使用して、従来の場合よりも多い回数、すなわち、2倍以上の樹脂成形を行うことができる。したがって、樹脂成形を行う際に、離型シートの廃棄量とコストとが、従来の場合よりも大幅に削減される。
また、本発明によれば、成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート(11)が、所定の温度においてキャビティ(9)の形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を有する。これにより、離型シート(11)を使用して減圧成形を行う場合において、離型シート(11)の落下が防止される。したがって、離型シート(11)がワイヤ(6)に接触することがないので、ワイヤ(6)の接触、変形、断線等に起因する不良が防止される。また、離型シート(11)にしわが生じないので、硬化樹脂(17)における外観不良が防止される。
所定の温度に加熱された成形型(1,2)のキャビティ(9)に充填された流動性樹脂を硬化させて成形体(19)を形成し、該成形体(19)を成形型(1,2)から取り出す際に、成形体(19)と成形型(1,2)との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート(11)として、所定の温度においてキャビティ(9)の形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を有する離型シート(11)を使用する。更に、この離型シート(11)は、同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性を有する。
本発明に係る離型シート及び樹脂成型方法の実施例1を、図1−図3を参照して説明する。図1と図2とは、いずれも、図3に示されたキャビティ9の付近を拡大して示した図に相当する。図1(1)は本発明に係る離型シートを吸着してキャビティの内壁面に密着させた状態を、図1(2)はその離型シートに定形性を付与した後にキャビティを減圧しながら成形型の型締めが完了する直前の状態を、それぞれ示す断面図である。図2(1)は定形性を付与された離型シートがキャビティの内壁面に密着した状態で硬化樹脂が形成された状態を、図2(2)は図2(1)の状態から成形型が型開きした状態を、それぞれ示す断面図である。また、以下の説明では、樹脂成形として、半導体パッケージを製造する樹脂封止であってキャビティに溶融樹脂を注入して硬化させる、いわゆるトランスファ成形を例に挙げて説明する。また、背景技術を説明する際に使用した図3に示された構成要素と同一のものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例においては、図1(1)に示されているように、管路10を介して吸気16を行うことによって、離型シート11を吸着してキャビティ9の内壁面に密着させる。この点では、図3(2)と同様である。ここで、本実施例の特徴は、離型シート11を、一定の条件において定形性を有する材料、例えば、熱硬化性樹脂を含むようにして構成することである。これにより、離型シート11は、キャビティ9の内壁面に密着した状態で、上型2に設けられたヒータ(図示なし)によって、上型2の型面を介して加熱されて硬化する。したがって、離型シート11は、キャビティ9の内壁面に密着し、かつ、キャビティ9の形状とほぼ同一の形状を有した状態で、その形状を保つ。離型シート11を構成する材料としては、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂に代表される熱硬化性樹脂単独からなる材料を使用することができる。また、熱硬化性樹脂と他の種類の樹脂とが層状に構成された積層材料、例えば、エポキシ−PE積層フィルムや、エポキシ−PET積層フィルムを使用することもできる。
本実施例に係る樹脂成型方法について説明する。まず、図1(1)に示すように、離型シート11を吸着してキャビティ9の内壁面に密着させる。そして、その状態で離型シート11を加熱して硬化させる。
次に、図1(2)に示すように、硬化して定形性を有する離型シート11を吸着してキャビティ9の内壁面に密着させた状態で、キャビティ9及び樹脂流路(図示なし)を対象にして強制的な排気18を行いながら、下型1と上型2とを型締めする。したがって、この工程では、仮に、吸着によりキャビティ9の内壁面に密着していた離型シート11がはがれ落ちたとしても、定形性を有する離型シート11がワイヤ6に接触することはない。また、減圧成形ではなく通常の樹脂成形を行う場合において、吸気16による吸着力と溶融樹脂の樹脂圧とのバランスが崩れた場合であっても、定形性を有する離型シート11においてしわは発生しない。
次に、図2(1)に示すように、上型2のキャビティ9の内壁面に離型シート11が密着した状態で、離型シート11に囲まれた狭義のキャビティ9に、溶融樹脂を注入する。そして、所定の成形温度で溶融樹脂を加熱し硬化させて、硬化樹脂17を形成する。
次に、図2(2)に示すように、下型1と上型2とを型開きして、基板5と硬化樹脂17とを主な構成要素とする成形体19を取り出す。ここで、成形体19と上型2との間、詳しくいえば基板5及び硬化樹脂17の表面と上型2の型面との間において、離型シート11の存在によって離型性が向上する。
以上説明したように、本実施例によれば、成形体19を成形型から取り出す際に、成形体19と成形型との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シート11として、所定の温度においてキャビティ9の形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を有する離型シート11を使用する。これにより、離型シート11を使用して減圧成形を行う場合においても、離型シート11の落下が防止される。したがって、離型シート11がワイヤ6に接触することがないので、ワイヤ6の接触、変形、断線等に起因する不良が防止される。また、離型シート11にしわが生じないので、硬化樹脂17における外観不良が防止される。
なお、所定の温度における定形性に加えて、離型シート11の同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性を有する材料を使用して、離型シート11を構成してもよい。この場合には、離型シート11において、キャビティ9の形状とほぼ同一の形状を保つ凹状の部分を使用して、複数回の樹脂成形を行うことができる。これにより、従来と同じ量の離型シート11を使用して、従来の場合よりも多い回数、すなわち、2倍以上の回数の樹脂成形を行うことができる。したがって、樹脂成形を行う際に、離型シート11の廃棄量とコストとが、従来の場合よりも大幅に削減される。
また、離型シート11を構成する材料としては、少なくとも熱硬化性樹脂を含むこととした。これに限らず、樹脂成形における金型温度(成形温度)からなる所定の温度における耐熱性を有するとともに、その所定の温度で定形性を保つ材料であれば、離型シート11を構成する材料として使用することができる。このような材料として、紫外線硬化型樹脂を使用することができる。この場合には、紫外線硬化型樹脂からなる離型シート11がキャビティ9の内壁面に密着した状態で、離型シート11に紫外線を照射してこれを硬化させる。
また、離型シート11を、roll to rollで連続状に供給することとした。これに限らず、離型シート11として、予めキャビティ9の形状に沿った形状を有する短冊状のシート状部材を形成しておくこともできる。この場合には、そのシート状部材を、下型1と上型2との間に供給して、吸着によってキャビティ9の内壁面に密着させればよい。
本発明に係る離型シート及び樹脂成型方法について、その実施例2を説明する。本実施例の特徴は、成形温度における定形性は有さないが、離型シート11の同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性を有する材料を使用して、離型シート11を構成することである。本実施例に係る離型シート11は、適切な物質からなり適切な膜厚を有する材料によって構成される。これらの物質と膜厚とは、溶融樹脂の種類、溶融樹脂の樹脂圧、成形温度等に応じて、予め決められている。
本実施例に係る樹脂成型方法では、まず、図1(1)に示すように、管路10を介して吸気16を行うことによって、離型シート11を吸着してキャビティ9の内壁面に密着させる。以下、離型シート11を吸着した状態のままで樹脂成形を行った後に、図2(2)の状態から、離型シート11を移動させることなく、次の樹脂成形を行う。これにより、離型シート11においてキャビティ9の形状に対応する同一の部分を使用して、複数回の樹脂成形を行うことができる。
以上説明したように、本実施例によれば、従来と同じ量の離型シート11を使用して、従来の場合よりも多い回数、すなわち、2倍以上の回数の樹脂成形を行うことができる。したがって、樹脂成形を行う際に、離型シート11の廃棄量とコストとが、従来の場合よりも大幅に削減される。
なお、roll to rollで連続状に供給して使用した離型シート11をいったんすべて巻き取って取り外し、その取り外されたロールを再利用してもよい。また、その巻き取られたロールから、離型シート11を逆方向に供給して再利用してもよい。これらの場合には、離型シート11において既にキャビティ9に接触した部分とほぼ同一の部分を、再びキャビティ9に接触させて使用することが好ましい。
また、上述した本実施例の説明では、離型シート11を、roll to rollで連続状に供給することとした。これに限らず、離型シート11として、短冊状のシート状部材をキャビティ9の内壁面に密着させて、密着した状態のまま使用してもよい。
なお、上述した各実施例の説明では、キャビティ9が上型2に形成されている例について説明した。これに限らず、キャビティ9が下型1に形成されていてもよく、更に、キャビティ9が下型1と上型2との双方に形成されていてもよい。
また、キャビティ9に溶融樹脂を注入して硬化させる、いわゆるトランスファ成形について説明した。これに限らず、型締めされた状態で、かつ、キャビティ9が流動性樹脂によって充填された状態で、その流動性樹脂が硬化する樹脂成形に対して、本発明を適用することができる。例えば、射出成形や、キャビティ9に配置された固形樹脂材料を溶融させて流動性樹脂を形成した後にこれを硬化させる樹脂成形に対して、本発明を適用することができる。
また、管路10を、離型シート11を吸着するための吸引手段として使用した。これに加えて、管路10を、成形体19を取り出す際のエジェクト手段として使用することもできる。この場合には、管路10を、弁を経由して高圧ガス源に接続して、成形体19を取り出す際に、離型シート11を介してキャビティ9に高圧ガスを噴射すればよい。
また、成形型としては、金属材料からなる金型を使用することができる。更に、セラミック等の非金属材料から構成される成形型を使用することもできる。
また、本発明は、上述の各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
図1(1)は本発明に係る離型シートを吸着してキャビティの内壁面に密着させた状態を、図1(2)はその離型シートに定形性を付与した後にキャビティを減圧しながら成形型の型締めが完了する直前の状態を、それぞれ示す断面図である。 図2(1)は定形性を付与された離型シートがキャビティの内壁面に密着した状態で硬化樹脂が形成された状態を、図2(2)は図2(1)の状態から成形型が型開きした状態を、それぞれ示す断面図である。 図3(1)は従来例と本発明との双方に係る樹脂成形において成形型が型開きしており基板が下型に載置される前の状態を、図3(2)はキャビティが減圧されながら成形型の型締めが完了する直前の状態を、それぞれ示す断面図である。
符号の説明
1 下型(成形型)
2 上型(成形型)
3 凹部
4 チップ
5 基板
6 ワイヤ
7 溝
8 Oリング
9 キャビティ
10 管路
11 離型シート
12 送出し側ロール
13,14 テンションローラ
15 巻取り側ロール
16 吸気
17 硬化樹脂
18 排気
19 成形体

Claims (4)

  1. 所定の温度に加熱された成形型のキャビティに充填された流動性樹脂を硬化させて成形体を形成し、該成形体を前記成形型から取り出す際に、前記成形体と前記成形型との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シートであって、
    前記離型シートの同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことができる耐久性を有することを特徴とする離型シート。
  2. 所定の温度に加熱された成形型のキャビティに充填された流動性樹脂を硬化させて成形体を形成し、該成形体を前記成形型から取り出す際に、前記成形体と前記成形型との間の離型性を向上させる目的で使用される離型シートであって、
    前記所定の温度において前記キャビティの形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を有することを特徴とする離型シート。
  3. 所定の温度に加熱された成形型のキャビティに充填された流動性樹脂を硬化させて成形体を形成し、該成形体を前記成形型から取り出す際に前記成形体と前記成形型との間の離型性を向上させる目的で離型シートを使用する樹脂成形方法であって、
    前記離型シートの同一部分を使用して複数回の樹脂成形を行うことを特徴とする樹脂成形方法。
  4. 所定の温度に加熱された成形型のキャビティに充填された流動性樹脂を硬化させて成形体を形成し、該成形体を前記成形型から取り出す際に前記成形体と前記成形型との間の離型性を向上させる目的で離型シートを使用する樹脂成形方法であって、
    前記キャビティの内壁面に前記離型シートを密着させる工程と、
    前記離型シートに対して前記キャビティの形状とほぼ同一の形状を保つことができる定形性を付与する工程とを備えることを特徴とする樹脂成形方法。
JP2004026280A 2004-02-03 2004-02-03 離型シート及び樹脂成形方法 Pending JP2005219210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004026280A JP2005219210A (ja) 2004-02-03 2004-02-03 離型シート及び樹脂成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004026280A JP2005219210A (ja) 2004-02-03 2004-02-03 離型シート及び樹脂成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005219210A true JP2005219210A (ja) 2005-08-18

Family

ID=34995246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004026280A Pending JP2005219210A (ja) 2004-02-03 2004-02-03 離型シート及び樹脂成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005219210A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016100375A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 アピックヤマダ株式会社 樹脂モールド装置
WO2018061316A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法、フィルム搬送装置および樹脂成形装置
JP2019010886A (ja) * 2018-10-16 2019-01-24 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法および樹脂成形装置
JP2019010887A (ja) * 2018-10-16 2019-01-24 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法および樹脂成形装置
WO2020146800A1 (en) * 2019-01-12 2020-07-16 Bay Materials Llc Stand alone thermoforming separator film

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016100375A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 アピックヤマダ株式会社 樹脂モールド装置
TWI730137B (zh) * 2016-09-27 2021-06-11 日商山田尖端科技股份有限公司 樹脂成形方法
KR102254069B1 (ko) * 2016-09-27 2021-05-20 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 수지 성형 방법, 필름 반송 장치 및 수지 성형 장치
CN108698266A (zh) * 2016-09-27 2018-10-23 山田尖端科技株式会社 树脂成形方法、膜输送装置以及树脂成形装置
CN112372916B (zh) * 2016-09-27 2022-06-10 山田尖端科技株式会社 树脂成形方法以及树脂成形装置
TWI747649B (zh) * 2016-09-27 2021-11-21 日商山田尖端科技股份有限公司 樹脂成形方法
KR20190060953A (ko) * 2016-09-27 2019-06-04 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 수지 성형 방법, 필름 반송 장치 및 수지 성형 장치
JP2018051841A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法、フィルム搬送装置および樹脂成形装置
CN112372916A (zh) * 2016-09-27 2021-02-19 山田尖端科技株式会社 树脂成形方法以及树脂成形装置
KR102282905B1 (ko) * 2016-09-27 2021-07-28 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 수지 성형 방법 및 수지 성형 장치
CN108698266B (zh) * 2016-09-27 2021-04-20 山田尖端科技株式会社 树脂成形方法、膜输送装置以及树脂成形装置
KR20200138432A (ko) * 2016-09-27 2020-12-09 아피쿠 야마다 가부시키가이샤 수지 성형 방법 및 수지 성형 장치
WO2018061316A1 (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法、フィルム搬送装置および樹脂成形装置
JP2019010887A (ja) * 2018-10-16 2019-01-24 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法および樹脂成形装置
JP2019010886A (ja) * 2018-10-16 2019-01-24 アピックヤマダ株式会社 樹脂成形方法および樹脂成形装置
WO2020146800A1 (en) * 2019-01-12 2020-07-16 Bay Materials Llc Stand alone thermoforming separator film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI339418B (en) Resin sealing and molding method of electronic component
JP2007307766A (ja) 電子部品の樹脂封止成形方法
JP2007109831A5 (ja)
JP4326786B2 (ja) 樹脂封止装置
TW201718215A (zh) 樹脂成形裝置及樹脂成形品製造方法
JP5817044B2 (ja) 樹脂封止装置および樹脂封止方法
US6438826B2 (en) Electronic component, method of sealing electronic component with resin, and apparatus therefor
JP2009051107A (ja) 光素子の樹脂封止成形方法及び装置
TW302527B (ja)
JP2005219210A (ja) 離型シート及び樹脂成形方法
JP6557428B2 (ja) 樹脂封止装置及び樹脂封止方法
JP2007301950A (ja) 熱硬化性樹脂の成形方法及び成形装置
JP5786918B2 (ja) 樹脂封止金型およびこれを用いた樹脂封止装置、樹脂封止方法
JP4017480B2 (ja) 樹脂封止金型
JP5514366B2 (ja) 封止材成形方法
JP5143617B2 (ja) 圧縮成形方法
US20130224441A1 (en) Aluminum-plastic composite structure
CN101677071A (zh) 用于发光二极管封装工艺的脱模机构
CN110446383A (zh) 在至少一电子模块上形成保护膜的方法
JP5121238B2 (ja) 樹脂封止方法
US20180076054A1 (en) Anti-Plasma Adhesive Tape and Manufacturing Method
KR102205385B1 (ko) 수지 성형 장치, 이형 필름의 박리 방법 및 수지 성형품의 제조 방법
JP2004330697A (ja) 樹脂封止用型及び樹脂封止方法
JP2006066486A (ja) 樹脂封止型
JP2016215652A (ja) 電子装置の製造において電子アセンブリをボトムオーバーレイに取り付ける方法