JP2005200498A - 再剥離型両面粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【課題】 バックライト筐体からLCDパネルを剥がす際に、粘着テープがLCDパネルに貼着したまま剥がれたり、ずれたりすることがなく、また、組立工程中や運搬作業中にLCDパネルがずれたり、剥がれたりすることのないLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを提供する。
【解決手段】 LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体の間に貼着して使用する両面粘着テープであって、前記両面粘着テープが、支持体と前記支持体の片方の面に設けた粘着剤層Aと他方の面に設けた粘着剤層Bとから構成され、
(1)前記粘着剤層Aの前記LCDパネルに対する接着強度(a)が0.05〜1N/20mmであり、
(2)前記粘着剤層Bの前記バックライト筐体に対する接着強度(b)が5〜25N/20mmであり、
(3)前記粘着剤層Aの耐摩耗性パラメーターαが0.05以下であるLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを用いる。
【選択図】 なし
【解決手段】 LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体の間に貼着して使用する両面粘着テープであって、前記両面粘着テープが、支持体と前記支持体の片方の面に設けた粘着剤層Aと他方の面に設けた粘着剤層Bとから構成され、
(1)前記粘着剤層Aの前記LCDパネルに対する接着強度(a)が0.05〜1N/20mmであり、
(2)前記粘着剤層Bの前記バックライト筐体に対する接着強度(b)が5〜25N/20mmであり、
(3)前記粘着剤層Aの耐摩耗性パラメーターαが0.05以下であるLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを用いる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体の間に貼着して使用する再剥離型の両面粘着テープに関する。
LCDモジュール(液晶表示装置)はワープロやパソコンを始めとする広範な分野で用いられており、特に電子手帳、携帯電話、PHS等においては益々小型化された電子機器の表示装置として用いられるようになってきた。このようなLCDモジュールの中で、例えば、サイドライト型バックライト方式のLCDモジュール(略図を図5に示す)は、一般に、バックライト筐体13の中に反射板11、導光板10、拡散板9、プリズムシート8(輝度を高める)とLCDパネル7が順に積層されており、導光板の側方にランプリフレクタを設けたLED12(Light Emitting Diode)が配置されている。
更に、LCDパネル7とバックライト筐体13の間には両面粘着テープ1(通常額縁状に打ち抜かれ、その幅は通常約0.5mm〜約10mmである)が挟み込まれている。両面粘着テープ1は、LCDパネル7とバックライト筐体13のみでなく、プリズムシート4にも接し、プリズムシート4の下側に設置されている拡散板9等を固定する役割も併せ有している。
LCDモジュールは、組立後に性能確認のための点灯検査が実施される。検査によりLCDパネルの不良やバックライト筐体の不良が発見された場合は、バックライト筐体とLCDパネルを分離し、部品交換や清掃を行い、その後、再組立を行い、再び点灯検査を行うことが繰り返されている。この一連の作業をリペア作業という。リペア作業中、バックライト筐体とLCDパネルを分離する工程は、通常、作業者が手作業によりLCDモジュールを捻ったりすることにより変形させ、バックライト筐体全体に歪みを与えることにより分離したり、LCDパネルに接続されているフレキシブルプリント基板等の部品を、引っ張ることによりバックライト筐体からLCDパネルを分離することが行われている。この場合、両面粘着テープの粘着力が強すぎると分離の際にLCDパネルが破損してしまう。したがって、両面粘着テープの接着力はLCDパネルを破損しない程度に、適度な接着力を示すことが必要である。
また、リペア作業においては、LCDパネルのみがバックライト筐体から分離して、両面粘着テープはバックライト筐体に貼着した状態のままでいることが、その後のリペア作業を円滑に行う上で重要である。両面粘着テープがLCDパネル側に貼着した状態で分離されると、バックライト筐体に再度新たな両面粘着テープを貼着しなければならない。また、両面粘着テープの破断や粘着剤の一部が脱落したり欠損したりすると、再組立の際にバックライト筐体から破断した両面粘着テープを除去したり、脱落や欠損した粘着剤の欠片を除去するためバックライト筐体の内部を清掃しなければならず、作業効率が大幅にダウンする。現実に、LCDモジュールを変形させてLCDパネルを分離する際に、LCDパネルのエッジ部分が粘着剤の表面を擦り、粘着剤層の一部を脱落させたり、欠損させたりするトラブルが生じている。
LCDパネルを破損させることなくリペア作業を行うための両面粘着テープとして、LCDパネル側に接着する粘着剤層の接着力を、バックライト筐体側に接着する粘着剤層の接着力より低下させ、更に該粘着剤層の損失正接の値及びピーク温度が特定の範囲を持つ再剥離型両面粘着テープが提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、実際に、当該技術で提案されている再剥離型両面粘着テープを用いると、リペア作業の際にLCDパネルは破壊されないが、バックライト筐体から両面粘着テープが剥がれてしまったり、プリズムシートがずれてしまう問題が発生した。バックライト筐体からテープがはずれてしまうと、再組立作業が円滑に行えない。
これを解決するためには、LCDパネル側の粘着剤層の接着力を更に低下させ、バックライト筐体側の粘着剤層の接着力との差を大きくすることが必要である。粘着剤層の接着力を低くするには、粘着剤の架橋度を増加させる手段が一般に用いられている。しかし、単に粘着剤を過度に硬化させて接着力を低くすると、粘着剤が脆くなり過ぎ、リペア作業時に粘着剤が脱落したり、欠損したりして、バックライト筐体に粘着剤の欠片が残留してしまう。このような過度に硬化させた粘着剤を用いた両面粘着テープは、額縁状に打ち抜き、LCDパネル用の再剥離型両面粘着テープに加工する際にも粘着剤の脱落や欠損が発生し、製品中に脱落した粘着剤の破片が混入してしまう。
ところで、LCDパネル側の粘着剤層の接着力を更に低下させた再剥離型両面粘着テープでLCDパネルとバックライト筐体を固定した場合は、消費者が様々な状況において使用する際に、LCDパネルが両面粘着テープから剥離して機器本体から外れてしまう危険性がある。これを防ぐため、ベゼルのような把持部品等の物理的な固定方法を組み合わせる手段が採用されることもある(略図を図6に示す。)。そのような手段を用いた場合は、LCDパネル側には粘着剤層は不要と思われる。しかしながら、実際には、LCDパネル側にも粘着剤層が無いと、LCDモジュールの組立工程中あるいは運搬作業中にバックライト筐体に嵌め込んだLCDパネルがずれてしまい、前記物理的手段による固定作業が円滑に行えない。
したがって、本発明の目的は、LCDモジュールのリペア作業においてバックライト筐体からLCDパネルを剥がす際に、粘着テープがLCDパネルに貼着したまま剥がれたり、ずれたりすることがなく、粘着剤の破片による異物の混入がなく、また、組立工程中あるいは運搬作業中にLCDパネルがずれたり、容易に剥がれたりすることのないLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを提供することにある。また、本発明の他の目的は、加工性に優れるLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するために鋭意検討した結果、LCDパネル及びバックライト筐体のそれぞれの被着体に対して、粘着剤層が特定範囲の接着強度を持ち、そのLCDパネルに貼着される粘着剤層の耐摩耗性パラメーターαが特定の範囲である再剥離型両面粘着テープを用いることにより、本発明の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体の間に貼着して使用する再剥離型両面粘着テープであって、前記再剥離型両面粘着テープが、支持体と前記支持体の片方の面に設けた粘着剤層Aと他方の面に設けた粘着剤層Bとから構成され、
(1)前記粘着剤層Aの前記LCDパネルに対する接着強度(a)が0.05〜1N/20mmであり、
(2)前記粘着剤層Bの前記バックライト筐体に対する接着強度(b)が5〜25N/20mmであり、
(3)前記粘着剤層Aの耐摩耗性パラメーターαが0.05以下であることを特徴とするLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを提供するものである。
(1)前記粘着剤層Aの前記LCDパネルに対する接着強度(a)が0.05〜1N/20mmであり、
(2)前記粘着剤層Bの前記バックライト筐体に対する接着強度(b)が5〜25N/20mmであり、
(3)前記粘着剤層Aの耐摩耗性パラメーターαが0.05以下であることを特徴とするLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを提供するものである。
また、本発明は、上記のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープが、LCDパネルとバックライト筐体の間に貼着されたLCDモジュールを提供するものである。
前記の耐摩耗性パラメーターαは、JIS K 5600−5−9の耐摩耗性試験(摩耗輪法)に準じ、テスター産業(株)製摩耗試験機(テーバー型)を使用して、下記の条件で測定した値である。
型番 :AB−101
摩耗輪 :HS−17
荷重 :250g(アームのみ)※アームは両側使用。
回転速度 :60回転/分
回転数 :5
測定雰囲気:23℃50%RH
耐摩耗性パラメーターαは、
α=粘着剤の脱落量(g)/(粘着剤塗布量(g/m2)×0.0026m2)で計算する。
※摩耗輪が回る面積:26cm2
本発明では、耐摩耗性パラメーターαを0.05以下とし、粘着剤層A及びBの接着強度を上記の範囲とすることにより、以下に記載する発明の効果を得ることができる。
型番 :AB−101
摩耗輪 :HS−17
荷重 :250g(アームのみ)※アームは両側使用。
回転速度 :60回転/分
回転数 :5
測定雰囲気:23℃50%RH
耐摩耗性パラメーターαは、
α=粘着剤の脱落量(g)/(粘着剤塗布量(g/m2)×0.0026m2)で計算する。
※摩耗輪が回る面積:26cm2
本発明では、耐摩耗性パラメーターαを0.05以下とし、粘着剤層A及びBの接着強度を上記の範囲とすることにより、以下に記載する発明の効果を得ることができる。
本発明のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープは、バックライト筐体に対しては十分な接着強度を示し、LCDパネルに対しては比較的低い接着力を示す、それぞれ接着特性が異なる2種類の粘着剤層を有している。したがって、本発明のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープを粘着剤層AがLCDパネルに、粘着剤層Bがバックライト筐体に接するように使用することにより、リペア作業中にバックライト筐体から該両面粘着テープが剥がれることなく、LCDパネルのみをバックライト筐体から容易に分離することができる。また、耐摩耗性パラメーターαが0.05以下であるので、リペア作業中に粘着剤層が破断したり欠損したりすることが無く、作業性に優れている。また、LCDパネルのエッジ部分が粘着剤の表面を擦り、粘着剤の削りカスを生じたりするトラブルが生じることもない。更に、該両面粘着テープは、額縁状に打ち抜き加工する際に粘着剤の破片の混入がなく、加工性にも優れている。また、粘着剤層Aは適度な接着強度を有しているのでLCDモジュールの組立工程中、あるいは持ち運び中にずれたりせず、物理的固定を行う作業も円滑に行うことができる。
本発明の再剥離型両面粘着テープは、支持体と前記支持体の片方の面に設けた粘着剤層Aと他方の面に設けた粘着剤層Bとから構成され、LCDパネルに対する前記粘着剤層Aの接着強度(a)は0.05〜1N/20mmである(図1)。接着強度(a)は0.1〜0.8N/20mmであることが好ましく、0.2〜0.6N/20mmであることが特に好ましい。0.05N/20mm未満であるとLCDパネルとバックライト筐体を貼合し、物理固定するために持ち運びする工程でパネルの剥がれや落下が発生する。また、1N/20mmを越えると、リペア工程でLCDパネルを剥離する際にLCDパネルが割れやすくなる。
本発明の再剥離型両面粘着テープの、バックライト筐体に対する前記粘着剤層Bの接着強度(b)は5〜25N/20mmである。また、接着強度(b)は8〜22N/20mmであることが好ましく、11〜20N/20mmであることが特に好ましい。5N/20mm未満であると剥離時にバックライト筐体側からも剥離される場合が発生してしまう。また25N/20mmを越えると、剥離接着強度が強すぎるため、バックライト筐体側から剥がす必要が発生した場合に剥がし難くなってしまう。
本発明の再剥離型両面粘着テープの耐摩耗性パラメーターαは0.05以下であるが、0.001〜0.05であることが好ましい。また、0.001〜0.04であることがより好ましく、0.001〜0.03であることが特に好ましい。0.05を越える場合は、リペア時に粘着剤が脱落し、バックライトを汚染する。
本発明の再剥離型両面粘着テープは、物理的固定方法と組み合わせてLCDパネルをバックライト筐体に固定するための手段として使用するのが好ましい。物理的固定手段としては、把持部品等を用いた固定手段がある。把持部品と両面粘着テープを併用した固定方法の例が図6である。
本発明の再剥離型両面粘着テープに用いる粘着剤層A及びBを構成する粘着剤としては、公知のアクリル系、シリコーン系やゴム系の粘着性樹脂を使用することができる。
ゴム系粘着剤としては、スチレン−イソプレン−スチレン等のブロックコポリマー系や、ポリブタジエン、ポリブチレン等の合成ゴム系粘着剤、及び天然ゴム等を使用できる。天然ゴムを使用する場合、硫黄を含有しないことが好ましい。硫黄を含有すると接点不良等の原因となることがある。
また、シリコーン系粘着剤としては、過酸化物架橋タイプや付加縮合タイプを単体または混合で使用してもよい。さらにアクリル系やゴム系粘着剤と混合して使用することもできるし、アクリル系粘着剤のポリマー主鎖や側鎖にシリコーン成分をペンダントした粘着剤を使用してもよい。
粘着剤としてアクリル系樹脂を用いる場合は、単量体成分として炭素数1〜14のアルキル側鎖を有するアクリル酸エステルを含有するラジカル重合性モノマーを反応させた樹脂を用いることが好ましい。炭素数1〜14のアルキル側鎖を有するアクリル酸エステルとしては、例えば、
(1群)メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sce−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレートメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sce−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等があげられる。中でも、炭素数が4〜9のアルキル側鎖を有するメタアクリル酸アルキルエステル又は炭素数が4〜9のアルキル側鎖を有するアクリル酸アルキルエステルを使用することが好ましい。中でも、炭素数が4〜9のアルキル側鎖を有するアクリル酸アルキルエステルを使用することがより好ましい。
(1群)メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、sce−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、ラウリルアクリレートメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、sce−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、イソオクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソノニルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等があげられる。中でも、炭素数が4〜9のアルキル側鎖を有するメタアクリル酸アルキルエステル又は炭素数が4〜9のアルキル側鎖を有するアクリル酸アルキルエステルを使用することが好ましい。中でも、炭素数が4〜9のアルキル側鎖を有するアクリル酸アルキルエステルを使用することがより好ましい。
また、単量体成分として、側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を有する、アクリル酸エステルやその他のビニル系単量体を添加するのが好ましい。
水酸基を含有するモノマーとしては、
(2群)2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。好ましくは、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等がある。
(2群)2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。好ましくは、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等がある。
また、水酸基以外の極性基を有するモノマーとしては、
(3群)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、アクリル酸ダイマー、エチレンオキサイド変性コハク酸アクリレートなどのカルボキシル基を有するモノマー、N−ビニル−2−ピロリドン、n−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−(パーヒドロフタルイミド−N−イル)エチルアクリレートなどのアミド基を有するモノマー、アクリロニトリル、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられる。
(3群)アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、アクリル酸ダイマー、エチレンオキサイド変性コハク酸アクリレートなどのカルボキシル基を有するモノマー、N−ビニル−2−ピロリドン、n−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−(パーヒドロフタルイミド−N−イル)エチルアクリレートなどのアミド基を有するモノマー、アクリロニトリル、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられる。
特に、本発明の再剥離型両面粘着テープに用いる粘着剤層Aを構成する粘着剤としては、上記(1群)のモノマーに加えて、式(I)
また粘着性樹脂のTgは−60〜−10℃が好ましい。そのなかでも−50〜−20℃であることがより好ましく、−40〜−20℃が特に好ましい。−60℃未満であると粘着剤の凝集力が低下し、耐熱性が低下しやすくなる。−10℃を越えると、落下での剥がれやLCDの割れが発生しやすくなる。
上記式(I)で表される化合物としては、式(I)中、Xが水素原子であり、R1が-CH2CH2-であり、R2が-CH3、-CH2CH3、-CH2CH2CH3、-CH2CH2CH2CH3であることが好ましく、Xが水素原子であり、R1が-CH2CH2-であり、R2が-CH3であることが特に好ましい。また、上記式(II)で表される化合物としては、式(II)中、Xが水素原子であり、R1が-CH2CH2-、-CH2CH2CH2-、-CH2CH2CH2CH2-であることが好ましく、Xが水素原子であり、R1が-CH2CH2-であることが特に好ましい。更に、式(III)中、Xが水素原子であることが好ましい。
上記式(I)で表される化合物は、全モノマーに対して2〜15質量%使用するのが好ましく、5〜10質量%使用するのがより好ましい。また、上記式(II)で表される化合物は、全モノマーに対して0.5〜15質量%使用するのが好ましく、2〜10質量%使用するのがより好ましい。更に、式(III)で表される化合物は、全モノマーに対して0.05〜5質量%使用するのが好ましく、0.1〜3質量%使用するのがより好ましい。
本発明の再剥離型両面粘着テープに用いる粘着剤層Aに用いる樹脂として、上記の如く式(I)〜式(III)で表されるモノマーを反応させた樹脂を用いると、粘着剤層Aの接着強度(a)を0.05〜1N/20mmとなるようにした場合であっても、耐摩耗性パラメーターαが小さくなり、リペア時及びテープ加工時に摩擦や引っ掻き等の機械的シェアを受けても粘着剤層の脱落や傷つき等の欠損が起きにくい。
アクリル系共重合体は、溶液重合法、隗状重合法、懸濁重合法、乳化重合法等の公知の重合方法で共重合させることにより得ることができる。重合の開始方法も、過酸化ベンゾイルや過酸化ラウロイル等の過酸化物系、アゾビスイソブチルニトリル等のアゾ系の熱重合開始剤を用いた熱による開始方法や、アセトフェノン系、ベンゾインエーテル系、ベンジルケタール系、アシルフォスフィンオキシド系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系の光重合開始剤を用いた紫外線照射による開始方法や、電子線照射による方法を任意に選択できる。
また粘着剤層の凝集力を上げるために、粘着剤に架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤、光硬化型架橋剤等が挙げられる。架橋剤の添加量としては、粘着剤層Aはゲル分率が70〜99%に調整するのが好ましく、そのなかでも80〜95%に調整するのが最も好ましい。一方、粘着剤層Bはゲル分率が10〜50%に調整するのが好ましく、そのなかでも20〜45%に調整するのが最も好ましい。ゲル分率は、養生後の粘着剤層の組成物をトルエン中に浸漬し、24時間放置後に残った不要分の乾燥後の質量を測定し、元の重量に対する百分率で表す。
粘着剤層には、必要に応じて性能を阻害しない範囲で各種添加剤、例えば粘着付与樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、増粘剤等を添加してもよい。
粘着剤層用の塗工液は、上記粘着剤、必要に応じその他の添加剤を、有機溶媒に溶解させて調製する。有機溶媒としては、上記配合成分が溶解すれば特に限定されるものではないが、酢酸エチル、トルエン、キシレン、メタノール、イソプリピルアルコール等公知慣用の有機溶剤を単独で、あるいは混合して使用することができる。
支持体上に粘着剤層を形成するには、粘着剤溶液をロールコーターやダイコーター等で直接支持体上に塗布する方法や、セパレーター上にいったん粘着剤層を形成後、支持体に転写する方法を用いる。乾燥後の粘着剤層の好ましい厚さは、3〜300μm、好ましくは5〜50μmである。
本発明の再剥離型両面粘着テープに使用する支持体は、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリイミドフィルム等のプラスチックフィルムや、不織布、布、金属箔、紙等公知のものを使用できる。
また、本発明の支持体の厚みは、5〜50μmであることが好ましい。より好ましくは10〜45μmである。なかでも10〜20μmが最も好ましい。50μmを超えると、再剥離型両面粘着テープのバックライト筐体の凹凸への追従性が低下する。一方、5μm未満の場合は、テープの加工性が低下する。特に軽薄短小化が進む小型LCDは、図3のようにバックライト筐体とプリズムシートの間に段差ができ、支持体が薄い方が段差に追従しやすい。
支持体がフィルムの場合には粘着剤との密着性を向上させるため、プライマー処理、コロナ処理、プラズマ処理等の易接着処理を施すことが好ましい。密着性が悪いと、リペア時に粘着剤が脱落しやすい。
またLCDモジュール点灯時の視認性や外観を良くするために、バックライトからの無駄な光を遮光し、かつその光を再利用するため、支持体は、遮光層と光反射層とを積層した構造の樹脂フィルムであり、前記反射層上に前記粘着剤層Bが設けられ、前記遮光層上に前記粘着剤層Aが設けられていることがさらに好ましい。この再剥離型反射・遮光両面粘着テープの概略図を図2に示す。遮光層としては、金属蒸着層、各種インキ層が考えられるが、そのなかでも黒インキ層が好ましい。光反射層としては、アルミ蒸着層、銀蒸着層、白色インキ層、白色ポリエステル(PET)フィルムが好ましい。白色PETを用いる場合は、東レ(株)製E20#38や帝人デュポン(株)製テフレックスFW2#13が好ましい。
前記遮光層に黒インキ層を用いる場合には、インキの樹脂成分として、ビニルアルコールと塩化ビニルと酢酸ビニルを共重合させて得られ、且つ水酸基価1〜10である共重合体樹脂及びウレタン樹脂を混合物として用いることが、粘着剤との密着性の観点から好ましい。特に、粘着剤として上記式(I)〜式(III)で表されるモノマーを反応させた樹脂を用いた場合、密着性がより一層増加して、リペア作業時に粘着剤の脱落が起きにくい。
バックライト筐体の材質としては、ポリカーボネート(PC)樹脂、ABS樹脂又は、ポリカーボネート(PC)樹脂とABS樹脂のアロイ等を使用する。LCDパネルは、ガラスあるいは樹脂、又は表面処理したガラスあるいは樹脂(樹脂でコーティングされているガラス、又は表面に樹脂フィルムが貼られているガラス)等を使用する。
次に、本発明の再剥離型両面粘着テープについて実施例及び比較例を記載し具体的に説明するが、本発明の再剥離型両面粘着テープは、これらの実施例のみに限定されるものではない。尚、以下に表示する部は質量部である。
(実施例1)
(粘着剤層A用アクリル系共重合体aの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート85部、β−ヒドロキシエチルアクリレート5部、2−メトキシエチルアクリレート9部、アクリル酸1部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量90万のアクリル系共重合体aの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体aの計算Tgは−48℃である。
(粘着剤層A用アクリル系共重合体aの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート85部、β−ヒドロキシエチルアクリレート5部、2−メトキシエチルアクリレート9部、アクリル酸1部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量90万のアクリル系共重合体aの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体aの計算Tgは−48℃である。
(粘着剤層B用アクリル系共重合体bの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート74.8部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、アクリル酸5.0部、β−ヒドロキシエチルアクリレート0.2部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量45万のアクリル系共重合体bの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体bの計算Tgは−50℃である。
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート74.8部、2−エチルヘキシルアクリレート20部、アクリル酸5.0部、β−ヒドロキシエチルアクリレート0.2部と、重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量45万のアクリル系共重合体bの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体bの計算Tgは−50℃である。
(黒インキの調整)
ビニルアルコールと塩化ビニルと酢酸ビニルを共重合させて得られ、且つ水酸基価1〜10である共重合体樹脂及びウレタン樹脂の混合物である、大日本インキ化学工業社製スミインキ「パナシアCVL−SPR805スミ」(塩化ビニル・酢酸ビニル系)100部、大日本インキ化学工業社製「CVLハードナーNo.10」を4部、大日本インキ化学工業社製「ダイレジューサーV No.20」を35部添加して黒インキを調整した。
ビニルアルコールと塩化ビニルと酢酸ビニルを共重合させて得られ、且つ水酸基価1〜10である共重合体樹脂及びウレタン樹脂の混合物である、大日本インキ化学工業社製スミインキ「パナシアCVL−SPR805スミ」(塩化ビニル・酢酸ビニル系)100部、大日本インキ化学工業社製「CVLハードナーNo.10」を4部、大日本インキ化学工業社製「ダイレジューサーV No.20」を35部添加して黒インキを調整した。
(支持体用インキコートフィルムの作製)
帝人デュポン(株)製テフレックスFW2#13の両面を濡れ張力が50dyn/cmとなるようにコロナ処理し、片面に調製済みの前記黒インキを乾燥厚みが2μmになるよう2回グラビアコートした。さらに40℃で2日間養生し、厚さ15μmの支持体用インキコートフィルムを得た。
帝人デュポン(株)製テフレックスFW2#13の両面を濡れ張力が50dyn/cmとなるようにコロナ処理し、片面に調製済みの前記黒インキを乾燥厚みが2μmになるよう2回グラビアコートした。さらに40℃で2日間養生し、厚さ15μmの支持体用インキコートフィルムを得た。
(再剥離型両面粘着テープの調製)
(粘着剤層A:LCDパネル側粘着剤層)
アクリル系共重合体aの樹脂溶液の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)7部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分が30%になるように粘着剤層A用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層A用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが16μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Aを作製した。次いで、粘着剤層Aを前記インキコートフィルムの黒インキ面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得た。
(粘着剤層A:LCDパネル側粘着剤層)
アクリル系共重合体aの樹脂溶液の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)7部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分が30%になるように粘着剤層A用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層A用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが16μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Aを作製した。次いで、粘着剤層Aを前記インキコートフィルムの黒インキ面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得た。
(粘着剤層B:バックライト側粘着剤層)
次に、アクリル系共重合体bの樹脂溶液の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)4.5部、ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社製、D−135)20部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%になるように粘着剤層B用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層B用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが20μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Bを作製した。次いで、粘着剤層Bを前記片面粘着テープのポリエステルフィルム面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし実施例1の再剥離型両面粘着テープを得た。尚、得られた再剥離型両面粘着テープは、40℃で2日エージング後試験に使用した。
次に、アクリル系共重合体bの樹脂溶液の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)4.5部、ロジン系粘着付与樹脂(荒川化学社製、D−135)20部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%になるように粘着剤層B用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層B用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが20μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Bを作製した。次いで、粘着剤層Bを前記片面粘着テープのポリエステルフィルム面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし実施例1の再剥離型両面粘着テープを得た。尚、得られた再剥離型両面粘着テープは、40℃で2日エージング後試験に使用した。
(実施例2)
(粘着剤層A用アクリル系共重合体cの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート89部、β−ヒドロキシエチルアクリレート5部、2−メトキシエチルアクリレート5部、アクリル酸1部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量90万のアクリル系共重合体cの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体cの計算Tgは−48℃である。
(粘着剤層A用アクリル系共重合体cの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート89部、β−ヒドロキシエチルアクリレート5部、2−メトキシエチルアクリレート5部、アクリル酸1部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量90万のアクリル系共重合体cの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体cの計算Tgは−48℃である。
(再剥離型両面粘着テープの調製)
アクリル共重合体aの樹脂溶液の代わりにアクリル共重合体cの樹脂溶液を用いた以外は実施例1と同様に実施例2の再剥離型両面粘着テープを作製した。
アクリル共重合体aの樹脂溶液の代わりにアクリル共重合体cの樹脂溶液を用いた以外は実施例1と同様に実施例2の再剥離型両面粘着テープを作製した。
(実施例3)
帝人デュポン(株)製テフレックスFW2#13の代わりに東レ(株)製E20#38を用いた以外は実施例1と同様に実施例3の再剥離型両面粘着テープを作製した。
帝人デュポン(株)製テフレックスFW2#13の代わりに東レ(株)製E20#38を用いた以外は実施例1と同様に実施例3の再剥離型両面粘着テープを作製した。
(比較例1)
(粘着剤層A用アクリル系共重合体dの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート99.0部、アクリル酸1.0部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量70万のアクリル系共重合体dの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体dの計算Tgは−54℃である。
(粘着剤層A用アクリル系共重合体dの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器にn−ブチルアクリレート99.0部、アクリル酸1.0部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量70万のアクリル系共重合体dの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体dの計算Tgは−54℃である。
(両面粘着テープの調製)
アクリル系共重合体dの樹脂溶液の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)6.5部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%になるように粘着剤層A用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層A用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが16μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Aを作製した。次いで、該粘着剤層Aを実施例1と同様にして作製した支持体用インキコートフィルムの黒インキ面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得た。次に、該片面粘着テープのポリエステルフィルム面に実施例1と同様な方法で粘着剤層Bを設け比較例1の再剥離型両面粘着テープを得た。40℃で2日エージング後試験に使用した。
アクリル系共重合体dの樹脂溶液の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL−45/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)6.5部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%になるように粘着剤層A用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層A用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが16μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Aを作製した。次いで、該粘着剤層Aを実施例1と同様にして作製した支持体用インキコートフィルムの黒インキ面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得た。次に、該片面粘着テープのポリエステルフィルム面に実施例1と同様な方法で粘着剤層Bを設け比較例1の再剥離型両面粘着テープを得た。40℃で2日エージング後試験に使用した。
(比較例2)
(粘着剤層A用アクリル系共重合体eの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート87.9部、n−ブチルアクリレート10部、4−ヒドロキシブチルアクリレート2部、アクリル酸0.1部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量70万のアクリル系共重合体eの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体eの計算Tgは−50℃である。
(粘着剤層A用アクリル系共重合体eの調製)
冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート87.9部、n−ブチルアクリレート10部、4−ヒドロキシブチルアクリレート2部、アクリル酸0.1部と重合開始剤として2,2’−アゾビスイソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量70万のアクリル系共重合体eの樹脂溶液を得た。アクリル系共重合体eの計算Tgは−50℃である。
(両面粘着テープの調製)
アクリル系共重合体溶液eの固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(サイデン化学製サイビノールK−200、NV=100%)3.6部、キレート系架橋剤(サイデン化学製サイビノールM−2、NV=5%)を2.4部配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%になるように粘着剤層A用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層A用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが16μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Aを作製した。次いで、該粘着剤層Aを実施例1と同様にして作製した支持体用インキコートフィルムの黒インキ面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得た。次に、該片面粘着テープのポリエステルフィルム面に実施例1と同様な方法で粘着剤層Bを設け比較例2の再剥離型両面粘着テープを得た。40℃,2日エージング後試験に使用した。
アクリル系共重合体溶液eの固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤(サイデン化学製サイビノールK−200、NV=100%)3.6部、キレート系架橋剤(サイデン化学製サイビノールM−2、NV=5%)を2.4部配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%になるように粘着剤層A用の樹脂溶液を調整した。その後、離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、該粘着剤層A用の樹脂溶液を乾燥後の厚さが16μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥して粘着剤層Aを作製した。次いで、該粘着剤層Aを実施例1と同様にして作製した支持体用インキコートフィルムの黒インキ面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得た。次に、該片面粘着テープのポリエステルフィルム面に実施例1と同様な方法で粘着剤層Bを設け比較例2の再剥離型両面粘着テープを得た。40℃,2日エージング後試験に使用した。
(比較例3)
粘着剤層Aの、架橋剤の添加量を7部から35部へ乾燥後の厚みを16μmから2μmに変更した以外は、実施例1と同様に作製した。
粘着剤層Aの、架橋剤の添加量を7部から35部へ乾燥後の厚みを16μmから2μmに変更した以外は、実施例1と同様に作製した。
実施例、比較例で作製した再剥離型両面粘着テープについて、以下に示す方法により、(1)耐摩耗性パラメーターα、(2)接着強度、(3)リペア時の選択再剥離性、(4)バックライト筐体の汚染確率、(5)組立作業時のLCDパネル落下性、(6)テープ加工時の打ち抜き適性を評価し、結果を表1、表2に示した。
(1)耐摩耗性パラメーターα
各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープを直径120mmの円形状に切り取り、中心に直径10mmの穴をあける。さらに該テープの粘着剤層A側のセパレータのみを、中心から直径60mmと直径90mmの間でドーナツ状に切り抜き、試験片とする。この試験片の重さを電子天秤で測定する。次に、下記の摩耗性試験機を用い、下記条件で、JIS K 5600−5−9に準じ、摩耗性試験を実施する。摩耗性試験終了後、脱落あるいは欠損した粘着剤を大日本インキ化学製片面テープPF−025Hを用い、取り除く。次いで、試験後の試験片の重さを電子天秤で測定し、粘着剤の脱落量を計算する。耐摩耗性パラメーターαは、下記の計算式で計算した。
型番 :AB−101
試験機 :テスター産業(株)製摩耗試験機(テーバー型)
摩耗輪 :HS−17
荷重 :250g(アームのみ)※アームは両側使用
回転速度 :60回転/分
回転数 :5
測定雰囲気:23℃50%RH
研磨紙 :280番
耐摩耗性パラメーターαは、
α=粘着剤の脱落量(g)/(粘着剤塗布量(g/m2)×0.0026m2)
※摩耗輪が回る面積:26cm2
各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープを直径120mmの円形状に切り取り、中心に直径10mmの穴をあける。さらに該テープの粘着剤層A側のセパレータのみを、中心から直径60mmと直径90mmの間でドーナツ状に切り抜き、試験片とする。この試験片の重さを電子天秤で測定する。次に、下記の摩耗性試験機を用い、下記条件で、JIS K 5600−5−9に準じ、摩耗性試験を実施する。摩耗性試験終了後、脱落あるいは欠損した粘着剤を大日本インキ化学製片面テープPF−025Hを用い、取り除く。次いで、試験後の試験片の重さを電子天秤で測定し、粘着剤の脱落量を計算する。耐摩耗性パラメーターαは、下記の計算式で計算した。
型番 :AB−101
試験機 :テスター産業(株)製摩耗試験機(テーバー型)
摩耗輪 :HS−17
荷重 :250g(アームのみ)※アームは両側使用
回転速度 :60回転/分
回転数 :5
測定雰囲気:23℃50%RH
研磨紙 :280番
耐摩耗性パラメーターαは、
α=粘着剤の脱落量(g)/(粘着剤塗布量(g/m2)×0.0026m2)
※摩耗輪が回る面積:26cm2
(2)接着強度
(粘着剤層Aの接着強度(a)の測定)
各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープを幅20mm×長さ100mmに切り取り、該テープの粘着剤層B上に、厚さ25μmのポリエステルフィルムを貼り、接着強度(a)を測定するための試料を作製した。次いで、各試料の粘着剤層Aの面を偏光フィルム貼りのガラス製LCDパネル(表面がトリアセチルセルロースであるヨウ素系偏光フィルム:住友化学工業社製ハイルミナンスSRグレード)に貼り、23℃50%RHにて2.0kgローラ1往復で加圧した。23℃50%RHで1時間放置後、23℃50%RHで剥離速度300mm/minで180度剥離にて接着強度(a)を測定した。
(粘着剤層Bの接着強度(b)の測定)
各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープを幅20mm×長さ100mmに切り取り、該テープの粘着剤層A上に、厚さ25μmのポリエステルフィルムを貼り、接着強度(b)を測定するための試料を作製した。次いで、各試料の粘着剤層Bの面をPC(ポリカーボネート)樹脂板に貼り、23℃50%RHにて2.0kgローラ1往復で加圧した。23℃50%RHで1時間放置後、23℃50%RHで剥離速度300mm/minで180度剥離にて接着強度(b)を測定した。更に、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂板を用いて同様な測定を行った。
(粘着剤層Aの接着強度(a)の測定)
各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープを幅20mm×長さ100mmに切り取り、該テープの粘着剤層B上に、厚さ25μmのポリエステルフィルムを貼り、接着強度(a)を測定するための試料を作製した。次いで、各試料の粘着剤層Aの面を偏光フィルム貼りのガラス製LCDパネル(表面がトリアセチルセルロースであるヨウ素系偏光フィルム:住友化学工業社製ハイルミナンスSRグレード)に貼り、23℃50%RHにて2.0kgローラ1往復で加圧した。23℃50%RHで1時間放置後、23℃50%RHで剥離速度300mm/minで180度剥離にて接着強度(a)を測定した。
(粘着剤層Bの接着強度(b)の測定)
各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープを幅20mm×長さ100mmに切り取り、該テープの粘着剤層A上に、厚さ25μmのポリエステルフィルムを貼り、接着強度(b)を測定するための試料を作製した。次いで、各試料の粘着剤層Bの面をPC(ポリカーボネート)樹脂板に貼り、23℃50%RHにて2.0kgローラ1往復で加圧した。23℃50%RHで1時間放置後、23℃50%RHで剥離速度300mm/minで180度剥離にて接着強度(b)を測定した。更に、ABS(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン)樹脂板を用いて同様な測定を行った。
(3)リペア時の選択再剥離性
N503is(NEC社製携帯電話)の2インチLCDモジュールにおいて、偏光フィルム(表面がトリアセチルセルロースであるヨウ素系偏光フィルム:住友化学工業社製ハイルミナンスSRグレード)貼りのガラス製LCDパネルとPC(ポリカーボネート)製バックライト筐体を、図4の形状に打ち抜いた各実施例及び比較例の再剥離型両面粘着テープを用いて接着し、ステンレス製ベゼルで、LCDパネルとバックライト筐体をしっかり密着するように図3に示した方法で物理的に固定した。
N503is(NEC社製携帯電話)の2インチLCDモジュールにおいて、偏光フィルム(表面がトリアセチルセルロースであるヨウ素系偏光フィルム:住友化学工業社製ハイルミナンスSRグレード)貼りのガラス製LCDパネルとPC(ポリカーボネート)製バックライト筐体を、図4の形状に打ち抜いた各実施例及び比較例の再剥離型両面粘着テープを用いて接着し、ステンレス製ベゼルで、LCDパネルとバックライト筐体をしっかり密着するように図3に示した方法で物理的に固定した。
6時間連続点灯試験(物温70℃)を行い、23℃で24時間放置後、ステンレス製ベゼルを取り外し、LCDパネルに接続されているフレキシブルプリント基板を、バックライト筐体に対して垂直方向に引っ張り、LCDパネルをバックライト筐体から分離した。分離後に、各実施例及び比較例で作製した再剥離型両面粘着テープがLCDパネル又はPC製バックライト筐体のどちらに残留したかを観察した。(N=100)
尚、選択再剥離性は以下の基準で評価した。
◎:バックライト筐体へのテープの残留確率=100%
○:バックライト筐体へのテープの残留確率=90%以上100%未満
×:バックライト筐体へのテープの残留確率=90%未満
尚、選択再剥離性は以下の基準で評価した。
◎:バックライト筐体へのテープの残留確率=100%
○:バックライト筐体へのテープの残留確率=90%以上100%未満
×:バックライト筐体へのテープの残留確率=90%未満
(4)バックライト筐体の汚染確率
上記(3)の試験後、粘着剤の脱落及び欠損による、バックライト筐体の汚染の有無を評価した。(N=100)
尚、バックライト筐体の汚染確率は以下の基準で評価した。
◎:バックライトの汚染確率=0%
○:バックライトの汚染確率=1%以上10%未満
×:バックライトの汚染確率=10%以上
上記(3)の試験後、粘着剤の脱落及び欠損による、バックライト筐体の汚染の有無を評価した。(N=100)
尚、バックライト筐体の汚染確率は以下の基準で評価した。
◎:バックライトの汚染確率=0%
○:バックライトの汚染確率=1%以上10%未満
×:バックライトの汚染確率=10%以上
(5)組立作業時のLCDパネル耐落下性
N503isの2インチLCDモジュールにおいて、偏光フィルム貼りのガラス製LCDパネルとPC製バックライト筐体を、実施例、比較例の両面粘着テープを用いて接着した状態で、LCDパネル側を下に向け、1分間放置した時にLCDパネルがバックライト筐体から剥がれるか否かを評価した。(N=100)
尚、組立作業時のLCDパネル耐落下性は以下の基準で評価した。
◎:LCDパネルの落下しない確率=100%
○:LCDパネルの落下しない確率=90%以上100%未満
×:LCDパネルの落下しない確率=90%未満
N503isの2インチLCDモジュールにおいて、偏光フィルム貼りのガラス製LCDパネルとPC製バックライト筐体を、実施例、比較例の両面粘着テープを用いて接着した状態で、LCDパネル側を下に向け、1分間放置した時にLCDパネルがバックライト筐体から剥がれるか否かを評価した。(N=100)
尚、組立作業時のLCDパネル耐落下性は以下の基準で評価した。
◎:LCDパネルの落下しない確率=100%
○:LCDパネルの落下しない確率=90%以上100%未満
×:LCDパネルの落下しない確率=90%未満
(6)テープ加工時の打ち抜き適性
実施例、比較例の両面粘着テープを図4の形状に1000個打ち抜き加工した時の粘着剤の脱落及び欠損の有無を評価した。
尚、テープ加工時の打ち抜き適性は以下の基準で評価した。
○:全ての打ち抜きサンプルに粘着剤の脱落無し
×:1個以上のサンプルに粘着剤の脱落発生
実施例、比較例の両面粘着テープを図4の形状に1000個打ち抜き加工した時の粘着剤の脱落及び欠損の有無を評価した。
尚、テープ加工時の打ち抜き適性は以下の基準で評価した。
○:全ての打ち抜きサンプルに粘着剤の脱落無し
×:1個以上のサンプルに粘着剤の脱落発生
実施例1〜3の両面粘着テープは、リペア時の選択再剥離性、耐汚染性に優れる。さらにテープ加工時の加工性に優れる。特に実施例1の両面粘着テープは、支持体用インキコートフィルムが薄いため、バックライト筐体とプリズムシートの間に段差がある場合でも追従しやすく、リペア時の選択再剥離性に優れる。
比較例1の両面粘着テープは、LCDパネルに対する粘着剤層Aの接着強度が大きいため、リペア時の選択的再剥離性に劣り、リペア後にバックライトを再利用することは困難である。また比較例2の両面粘着テープは、粘着剤層Aの耐摩耗性パラメーターαが大きいので、リペア時の粘着剤破片の混入が多く、リペア後にバックライトを再利用することは困難である。比較例3の両面粘着テープは、粘着剤層Aの接着強度が低いため、組立作業時に液晶パネルが落下してしまい、組立作業性が著しく悪い。
1:両面粘着テープ
2:支持体
3:粘着剤層A
4:粘着剤層B
5:遮光層
6:光反射層
7:LCDパネル
8:プリズムシート
9:拡散板
10:導光板
11:反射板
12:LED
13:バックライト筐体
14:ベゼル
2:支持体
3:粘着剤層A
4:粘着剤層B
5:遮光層
6:光反射層
7:LCDパネル
8:プリズムシート
9:拡散板
10:導光板
11:反射板
12:LED
13:バックライト筐体
14:ベゼル
Claims (6)
- LCDモジュールのLCDパネルとバックライト筐体の間に貼着して使用する再剥離型両面粘着テープであって、前記再剥離型両面粘着テープが、支持体と前記支持体の片方の面に設けた粘着剤層Aと他方の面に設けた粘着剤層Bとから構成され、
(1)前記粘着剤層Aの前記LCDパネルに対する接着強度(a)が0.05〜1N/20mmであり、
(2)前記粘着剤層Bの前記バックライト筐体に対する接着強度(b)が5〜25N/20mmであり、
(3)前記粘着剤層Aの耐摩耗性パラメーターαが0.05以下であることを特徴とするLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープ。 - 前記支持体の厚みが5μm〜50μmである請求項1又は2のいずれかに記載のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープ。
- 前記支持体が、光反射層と遮光層とを積層した構造の樹脂フィルムであり、前記反射層上に前記粘着剤層Bが設けられ、前記遮光層上に前記粘着剤層Aが設けられている請求項1、2又は3のいずれかに記載のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープ。
- 前記遮光層が黒インキからなる層であって、前記黒インキが、ビニルアルコールと塩化ビニルと酢酸ビニルを共重合させて得られ、且つ水酸基価1〜10である共重合体樹脂及びウレタン樹脂を含有する請求項4記載のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープ。
- 請求項1、2、3、4又は5のいずれかに記載のLCDモジュール用再剥離型両面粘着テープが、LCDパネルとバックライト筐体の間に貼着されたことを特徴とするLCDモジュール。
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