JP2003268325A - 再剥離型両面粘着テープ - Google Patents

再剥離型両面粘着テープ

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JP2003268325A
JP2003268325A JP2002076086A JP2002076086A JP2003268325A JP 2003268325 A JP2003268325 A JP 2003268325A JP 2002076086 A JP2002076086 A JP 2002076086A JP 2002076086 A JP2002076086 A JP 2002076086A JP 2003268325 A JP2003268325 A JP 2003268325A
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glass
adhesive tape
resin
double
sided
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JP2002076086A
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English (en)
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Hirosuke Tanabe
弘介 田辺
Akira Yamagami
晃 山上
Ryuichi Nakamura
龍一 中村
Akihiro Kuwashita
明弘 桑下
Akihiro Yamada
昭洋 山田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス等(ガラス又は表面処理したガラス)と
樹脂を接合するための再剥離型両面粘着テープであっ
て、剥がす際にはガラス等側の接合面から剥がれるよう
にガラス等側と樹脂側との接着強度に差を付け、ガラス
等を破損することなく、又糊残りなく剥離でき、かつ剥
がし易い側の接着も被着体の落下などによる振動で剥が
れにくい再剥離型両面粘着テープを提供する。 【構成】 ガラス等と樹脂を接合するための再剥離型両
面粘着テープが、(1) 再剥離型両面粘着テープとガラス
等との接着強度(A)が、1〜10N/20mmであり、(2) 再剥
離型両面粘着テープと樹脂との接着強度(B)が、5〜25N
/20mmであり、(3) (B)-(A)≧4N/20mmであり、(4) ガ
ラス等に接着する粘着剤層のi)周波数1Hz、100℃での損
失正接が、0.2〜0.5であり、ii)損失正接のピークが、1
〜3であり、iii)損失正接のピークを示す温度が、-20℃
以下であるである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス又は表面処理し
たガラスと、樹脂を接合するための再剥離型両面粘着テ
ープであり、剥がす際にはガラス側又は表面処理したガ
ラス側の接合面から剥がれるように、ガラス側又は表面
処理したガラス側と、樹脂側との接着強度に差を付けた
再剥離型両面粘着テープに関する。以下、ガラス又は表
面処理したガラスを、単に「ガラス等」と略す場合があ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、両面粘着テープはその取扱い
の容易さから、紙や合成樹脂フィルムの接合、積層のみ
ならず、銘板や機械部品、電気部品の接合等に用いられ
てきた。機械部品や電気部品の接合の場合、各種材質の
部品に対して用いられ、同材質間の接合だけでなく、異
材質間の接合として、例えば合成樹脂部品と金属部品、
ゴム部品と金属部品、セラミック部品と金属部品、ガラ
ス部品と樹脂部品との接合に対しても用いられてきた。
【0003】特に、液晶ディスプレイの分野において
は、基板ガラスと筐体の接合に両面粘着テープが用いら
れてきた。これら液晶ディスプレイは、性能確認のため
点灯検査が実施されている。万一、基板の不良や異物が
発見された場合、バックライト筐体を変形させて、ガラ
ス基板から剥離し部品交換や清掃を行った後に再度組み
立てるリペア作業を行う場合がある。
【0004】しかし、軽薄短小化から基板ガラスが薄型
化されてきており、リペア作業をする場合に基板ガラス
が破損する課題があった。
【0005】このような基板ガラスの破損を防止するた
め、両面粘着テープのガラス側に接着する面の接着強度
を低下した再剥離型両面粘着テープを使用することが挙
げられることができる。しかし、例えば携帯電話の液晶
ディスプレイ等に使用された際、謝って落とした場合
に、ガラス基板とバックライト筐体が容易に外れて、点
灯不良となる問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、「ガラス等」と樹脂を接合するための再剥離型両
面粘着テープであって、剥がす際には「ガラス等」側の接
合面から剥がれるように「ガラス等」側と樹脂側との接着
強度に差を付けた再剥離型両面粘着テープであり、剥が
す際には「ガラス等」を破損することなく、また糊残りな
く剥離することができ、かつ剥がし易い側の接着も被着
体の落下などによる振動で剥がれにくい再剥離型両面粘
着テープを提供することにある。
【0007】本発明で使用する表面処理したガラスとし
ては、表面が樹脂でコーティングされているガラス、及
び表面に樹脂フィルムが貼られているガラスを代表的態
様として挙げることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を達成するために鋭意検討した結果、「ガラス等」と樹脂
とのそれぞれの被着体に対して特定範囲の接着強度を持
ち、その接着強度間に特定の差を有し、特定範囲の損失
正接を持つ粘着剤層を支持体に設けた、両面粘着テープ
を用いることにより、剥がす際には「ガラス等」を破損す
ることなく、また糊残りなく剥離することができ、かつ
剥がし易い側の接着も被着体の落下などによる振動で剥
がれにくいことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、ガラス又は表面処理し
たガラスと、樹脂を接合するための再剥離型両面粘着テ
ープにおいて、(1) 再剥離型両面粘着テープと、ガラ
ス又は表面処理したガラスとの接着強度が、1〜10N/20m
mであり、(2) 再剥離型両面粘着テープと樹脂との接着
強度が、5〜25N/20mmであり、(3) (再剥離型両面粘着
テープと樹脂との接着強度)-(再剥離型両面粘着テープ
と、ガラス又は表面処理したガラスとの接着強度)≧4N/
20mmであり、(4) ガラス又は表面処理したガラスに接
着する粘着剤層のi) 周波数1Hz、100℃での損失正接
が、0.2〜0.5であり、ii) 損失正接のピークが、1〜3
であり、iii) 損失正接のピークを示す温度が、-20℃
以下であることを特徴とする再剥離型両面粘着テープを
提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における再剥離型両面年粘
着テープにおいて、粘着剤層を構成する粘着剤として
は、公知のアクリル系やゴム系の粘着剤を使用すること
ができる。粘着剤がアクリル系の場合は、単量体成分と
して炭素数2〜14のアルキル側鎖を有するアクリル酸エ
ステルを含有するアクリル系共重合体であることが好ま
しい。例えば、n-ブチルアクリレート、イソオクチルア
クリレート、2-エチルヘキシルアクリレート、イソノニ
ルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリ
レート等のアクリル系共重合体が挙げられる。
【0011】さらに、単量体成分として、側鎖に水酸
基、カルボキシル基、アミノ基などの極性基を有する、
アクリル酸エステルやその他のビニル系単量体を、0.01
〜3質量%の範囲で添加するのが好ましい。アクリル系共
重合体は、溶液重合法、隗状重合法、懸濁重合法、乳化
重合法等の公知の重合方法で共重合させることにより得
ることができる。重合の開始方法も、過酸化ベンゾイル
や過酸化ラウロイル等の過酸化物系、アゾビスイソブチ
ルニトリル等のアゾ系の熱重合開始剤を用いた熱による
開始方法や、アセトフェノン系、ベンゾインエーテル
系、ベンジルケタール系、アシルフォスフィンオキシド
系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系の光重合開始剤を
用いた紫外線照射による開始方法や、電子線照射による
方法を任意に選択できる。
【0012】また粘着剤層の凝集力を上げるために、粘
着剤に架橋剤を添加してもよい。架橋剤としては、イソ
シアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架
橋剤等が挙げられる。
【0013】ゴム系粘着剤としては、スチレン−イソプ
レン−スチレン等のブロックコポリマー系や、ポリブタ
ジエン、ポリブチレン等の合成ゴム系粘着剤、及び天然
ゴム等を使用できる。天然ゴムを使用する場合、硫黄を
含有しないことが好ましい。硫黄を含有すると接点不良
等の原因となることがある。
【0014】また、シリコーン系粘着剤としては、過酸
化物架橋タイプや付加縮合タイプを単体または混合で使
用してもよい。さらにアクリル系やゴム系粘着剤と混合
して使用することもできるし、アクリル系粘着剤のポリ
マー主鎖や側鎖にシリコーン成分をペンダントした粘着
剤を使用してもよい。
【0015】粘着剤層には、必要に応じて性能を阻害し
ない範囲で各種添加剤、例えば粘着付与樹脂、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、増粘剤等を添加して
もよい。
【0016】本発明の粘着剤層用塗工液は、上記粘着
剤、必要に応じその他の添加剤を、有機溶媒に溶解させ
て調製する。有機溶媒としては、上記配合成分が溶解す
れば特に限定されるものではないが、酢酸エチル、トル
エン、キシレン、メタノール、イソプリピルアルコール
等公知慣用の有機溶剤を単独で、あるいは混合して使用
することができる。
【0017】支持体上に粘着剤層を形成するには、粘着
剤溶液をロールコーターやダイコーター等で直接支持体
上に塗布する方法や、セパレーター上にいったん粘着剤
層を形成後、支持体に転写する方法を用いる。乾燥後の
粘着剤層の好ましい厚さは、30〜300μm、好ましくは50
〜200μmである。
【0018】本発明における粘着剤層の周波数1Hz、100
℃での損失正接は、0.2〜0.5である。0.2未満では両面
粘着テープの耐反発性が低下する。0.5を越えると両面
粘着テープの剥離性が低下する。
【0019】損失正接のピークは、1〜3で、かつピーク
を示す温度は-20℃以下である。ピークが1未満であると
落下時に両面粘着テープが剥がれやすくなり、3を越え
ると加工性が低下する。
【0020】損失正接のピ−クが-20℃を越えると、落
下時に両面粘着テープが剥がれやすくなる。
【0021】損失正接は、5mm厚にまで重ね合わせ粘着
剤を試験片とし、レオメトリックス社製粘弾性試験機ア
レス2kSTDに直径7.9mmのパラレルプレートを装着し、試
験片を挟み込み周波数1Hzで、温度分散方式で測定した
値である。測定は、粘着剤を40℃,2日エージングし実施
した。
【0022】本発明の再剥離型両面粘着テープに使用す
る支持体は、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリイミドフィルム等
のプラスチックフィルムや、不織布、布、金属箔、紙等
公知のものを使用できる。
【0023】また不織布を用いた場合の材質は、特に限
定されるべきものではないが、好ましくはパルプ、レー
ヨン、マニラ麻、アクリロニトリル、ナイロン、ポリエ
ステルなどからなり、引張強度を満足するために、必要
に応じてビスコース含浸処理や、熱可塑性樹脂をバイン
ダーとした含浸処理などの処理をしても良い。不織布の
厚みは、特に限定されるべきものではないが、30〜200
μm、好ましくは50〜150μmである。坪量は、特に限定
されるべきものではないが、10〜100g/m2、好ましくは1
5〜50g/m2である。
【0024】本発明の再剥離型両面粘着テープの「ガラ
ス等」との接着強度は、1〜10N/20mmである。1N/20mm未
満であると落下時に両面粘着テープの剥がれが発生す
る。また、10N/20mmを越えると、「ガラス等」からの剥離
時に「ガラス等」が割れやすくなる。
【0025】本発明の再剥離型両面粘着テープの樹脂と
の接着強度は、5〜25N/20mmである。5N/20mm未満である
と剥離時に意図しない樹脂側からも剥離される場合が発
生してしまう。また25N/20mmを越えると、剥離接着強度
が強すぎるため、樹脂側から剥がす必要がでた場合に剥
がすことができなくなくなる。
【0026】前記接着強度の差は、(再剥離型両面粘着
テープと樹脂との接着強度)-(再剥離型両面粘着テープ
と「ガラス等」との接着強度)≧4N/20mmである。4N/20mm
未満であると、剥離時に意図しない樹脂側からも剥離さ
れる場合が発生してしまう。
【0027】本発明の樹脂としては、ポリカーボニート
(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)又
は、PCとABSのアロイである。
【0028】本発明の「ガラス等」の代表的な態様は、液
晶ディスプレイの基板ガラスであり、樹脂の代表的な態
様は液晶ディスプレイのバックライト筐体である。
【0029】
【実施例】次に、本発明の両面粘着テープについて実施
例及び比較例を記載し具体的に説明するが、本発明の両
面粘着テープは、これらの実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下に表示する部は質量部である。
【0030】(実施例1) (1) アクリル系共重合体1の調製 冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に
n-ブチルアクリレート99.0部、アクリル酸1.0部と重合
開始剤として2,2'-アゾビスイソブチルニトリル0.2部と
を酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間
重合して重量平均分子量70万のアクリル系共重合体溶液
1を得た。
【0031】(2) アクリル系共重合体2の調製 冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に
n-ブチルアクリレート74.8部、2-エチルヘキシルアクリ
レート20部、アクリル酸5.0部、β-ヒドロキシエチルア
クリレート0.2部と、重合開始剤として2,2'-アゾビスイ
ソブチルニトリル0.2部とを酢酸エチル100部に溶解し、
窒素置換後、80℃で8時間重合して重量平均分子量45万
のアクリル系共重合体溶液2を得た。
【0032】(3) 両面粘着テープの調製 (粘着剤層1:「ガラス等」側粘着剤層)アクリル系共重合
体溶液1の固形分100部に対し、イソシアネート系架橋剤
(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コロネートL-45
/トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパン
との付加物のトルエン45%溶液)6.5部を配合し、酢酸エ
チルで混合液の固形分を40%に調整した後、離型処理し
た厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、乾燥後の厚
さが20μmになるように塗工して、100℃で2分間乾燥し
て得た粘着剤層1を、厚さ16μmのポリエステルフィルム
(東レ製、ルミラーS16)の片面に転写し、80℃の熱ロー
ルで4kgf/cmの圧力でラミネートし片面粘着テープを得
た。40℃,2日エージング後の粘着剤層1の損失正接のピ
ークは1.8で、ピークを示す温度は-33℃であり、100℃
の損失正接は0.4であった。
【0033】(粘着剤層2:樹脂側粘着剤層)次に、アク
リル系共重合体溶液2の固形分100部に対し、イソシアネ
ート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社製、商品名:コ
ロネートL-45/トリレンジイソシアネートとトリメチロ
ールプロパンとの付加物のトルエン45%溶液)4.5部、ロ
ジン系粘着付与樹脂(荒川化学社製、D-135)20部を配合
し、酢酸エチルで混合液の固形分を40%に調整した後、
離型処理した厚さ75μmのポリエステルフィルム上に、
乾燥後の厚さが20μmになるように塗工して、100℃で2
分間乾燥して得た粘着剤層2を、前記片面粘着テープの
ポリエステルフィルム面に転写し、80℃の熱ロールで4k
gf/cmの圧力でラミネートし両面粘着テープを得た。
尚、得られた両面粘着テープは、40℃,2日エージング後
試験に使用した。40℃,2日エージング後の粘着剤層2の
損失正接のピークは1.5で、ピークを示す温度は-10℃で
あり、100℃の損失正接は0.9であった。
【0034】(比較例1) 両面粘着テープの調製 両面:同一粘着剤層=粘着剤層1-2 実施例1のアクリル系共重合体溶液1の固形分100部に対
し、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン工業社
製、商品名:コロネートL-45/トリレンジイソシアネー
トとトリメチロールプロパンとの付加物のトルエン45%
溶液)1.0部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40
%に調整した後、離型処理した厚さ75μmのポリエステル
フィルム上に、乾燥後の厚さが20μmになるように塗工
して、100℃で2分間乾燥して得た粘着剤層1-2を、厚さ1
6μmのポリエステルフィルム(東レ製、ルミラーS16)の
両面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミ
ネートし両面粘着テープを得た。40℃,2日エージング後
の粘着剤層1-2の損失正接のピークは1.8で、ピークを示
す温度は-33℃であり、100℃の損失正接は1.3であっ
た。
【0035】(比較例2) (1) アクリル系共重合体3の調製 冷却管、撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に
n-ブチルアクリレート90.0部、アクリル酸10.0部と重合
開始剤として2,2'-アゾビスイソブチルニトリル0.2部と
を酢酸エチル100部に溶解し、窒素置換後、80℃で8時間
重合して重量平均分子量90万のアクリル系共重合体溶液
3を得た。
【0036】(2) 両面粘着テープの調製 両面:同一粘着剤層=粘着剤層3 アクリル系共重合体溶液3の固形分100部に対し、エポキ
シ系架橋剤(綜研化学社製、商品名:E-05X、固形分0.5%
溶液)5.0部を配合し、酢酸エチルで混合液の固形分を40
%に調整した後、離型処理した厚さ75μmのポリエステル
フィルム上に、乾燥後の厚さが20μmになるように塗工
して、100℃で2分間乾燥して得た粘着剤層3を、厚さ16
μmのポリエステルフィルム(東レ製、ルミラーS16)の両
面に転写し、80℃の熱ロールで4kgf/cmの圧力でラミネ
ートし両面粘着テープを得た。尚、得られた両面粘着テ
ープは40℃,2日エージング後に試験に使用した。40℃,2
日エージング後の粘着剤層3の損失正接のピークは2.0
で、ピークを示す温度は-10℃であり、100℃の損失正接
は0.4であった。
【0037】実施例、比較例で作成した両面粘着テープ
について、以下に示す方法により、(a)接着強度、(b)選
択再剥離性、(c)耐落下衝撃性を評価し結果を表1に示し
た。
【0038】(a)接着強度 ガラス板、PC樹脂板、ABS樹脂板に、厚さ25μmのポリエ
ステルフィルムで裏打ちした20mm幅の両面粘着テープ試
料を、常温で2.0kgローラ1往復で加圧貼付し、常温で1
時間放置後、常温で剥離速度300mm/minで180度剥離接着
力を測定した。
【0039】(b)選択再剥離性 松下通信工業社製:P503isに標準装着される液晶ディス
プレイモジュールにおいて、偏光フィルム貼りのガラス
製液晶パネルとPC製バックライト筐体を、実施例1、比
較例1の両面粘着テープを用いて接着した。
【0040】6時間連続点灯試験(物温70℃)後、PC製バ
ックライト筐体をひねって歪ませ、この筐体と液晶パネ
ルと分離した後の再剥離性、及び両面粘着テープが液晶
パネル又はPC製バックライト筐体のどちらに残留したか
を評価した。尚、選択再剥離性は以下の基準で行った。 ○:糊残り無し。 △:剥離きっかけ部に糊残り有り。 ×:広範囲に糊残り有り。
【0041】(c)耐落下衝撃性 選択再剥離性と同様の方法で作成した液晶ディスプレイ
モジュールを、松下通信工業社製携帯電話:P503isに装
着し試験片とした。コンクリート床上に、前記携帯電話
を1.5mの高さから30回落下させ、ガラス製液晶ディスプ
レイとPC製バックライトを接合した両面粘着テープの剥
がれ具合を確認した。
【0042】
【表1】
【0043】比較例1の両面粘着テープは選択的再剥離
性が劣り、比較例2の両面粘着テープは耐落下衝撃性が
劣るのに対し、実施例1の両面粘着テープは、接着強
度、選択的再剥離性、耐落下衝撃性の、全ての評価項目
において優れた結果が得られた。
【0044】実施例1の両面粘着テープは、両面粘着テ
ープの樹脂貼付側の接着強度がガラス側の接着強度を4N
/20mm以上上回るので、再剥離時に両面粘着テープが必
ず筐体側(樹脂)に残る。またガラス貼付側の両面粘着テ
ープの粘着剤層の100℃の損失正接が0.2〜0.5の範囲に
あるために、点灯試験後にガラスへの粘着剤層の過剰な
密着を抑えることができ、ガラス面から糊残り無く剥が
すことができる。
【0045】また、ガラス貼付側の両面粘着テープの損
失正接のピークが、-33℃と低く、かつピーク値が高い
ため、落下衝撃時の高周波数域(=低温域、温度速度換
算速による)の衝撃エネルギーを吸収でき、液晶パネル
とバックライト筐体が外れない。比較例1の両面粘着テ
ープは、ガラス側の接着強度が10N/20mmを越えるため液
晶パネル基板ガラスの割れが発生した。また、液晶パネ
ル側とバックライト筐体側の接着強度差が4N/20mm未満
であるため、リペア時に液晶パネルとガラス双方に両面
粘着テープが残留する。比較例2の両面粘着テープは、
両面粘着テープの粘着剤層の100℃の損失正接が0.2〜0.
5の範囲内にあるため、再剥離時の糊残りは発生しない
が、損失正接のピークが-20℃より高いため、落下衝撃
時の衝撃エネルギーを吸収できずに、液晶パネルとバッ
クライト筐体が外れてしまう。
【0046】
【発明の効果】以上のように、ガラス又は表面処理した
ガラスと、樹脂を接合するために、本発明の再剥離型両
面粘着テープを用いることにより、剥離時にガラス又は
表面処理したガラスを破損することなく糊残りなく剥離
することができ、万一、落下した場合においてもガラス
又は表面処理したガラスと樹脂が剥がれない。
フロントページの続き (72)発明者 桑下 明弘 埼玉県戸田市川岸2−1−15−604 (72)発明者 山田 昭洋 埼玉県さいたま市上木崎4−2−3−502 Fターム(参考) 4F100 AG00A AK01B AK25 AK41 AK45B AK74B AL05B BA03 BA07 BA10A BA10B EH23 EH232 EH46 EH462 GB41 JL13C JL14 JL14C 4J004 AA05 AA06 AA07 AA10 AB01 CA04 CA06 CB01 CB02 CB03 CC02 FA01 FA05 4J040 CA011 CA041 DA141 DB051 DF041 DF051 EC002 EF262 EK031 HD41 KA16 NA17 NA19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス又は表面処理したガラスと、樹脂
    を接合するための再剥離型両面粘着テープにおいて、
    (1) 再剥離型両面粘着テープと、ガラス又は表面処理
    したガラスとの接着強度が、1〜10N/20mmであり、(2)
    再剥離型両面粘着テープと樹脂との接着強度が、5〜25N
    /20mmであり、(3) (再剥離型両面粘着テープと樹脂と
    の接着強度)-(再剥離型両面粘着テープと、ガラス又は
    表面処理したガラスとの接着強度)≧4N/20mmであり、
    (4) ガラス又は表面処理したガラスに接着する粘着剤
    層のi) 周波数1Hz、100℃での損失正接が、0.2〜0.5で
    あり、ii) 損失正接のピークが、1〜3であり、iii)
    損失正接のピークを示す温度が、-20℃以下であること
    を特徴とする再剥離型両面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記樹脂がポリカーボネート(PC)樹脂、
    ABS樹脂又は、ポリカーボネート(PC)樹脂とABS樹脂のア
    ロイである請求項1記載の再剥離型両面粘着テープ。
  3. 【請求項3】 前記ガラス又は前記表面処理したガラス
    が、液晶ディスプレイの基板ガラスであり、前記樹脂が
    液晶ディスプレイのバックライト筐体である請求項1又
    は2記載の再剥離型両面粘着テープ。
  4. 【請求項4】 前記表面処理したガラスが、表面が樹脂
    でコーティングされているガラス、又は表面に樹脂フィ
    ルムが貼られているガラスである請求項1から3のいずれ
    かに記載の再剥離型両面粘着テープ。
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