JP2005200113A - 給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】幅寄せが円滑になされ、原稿や記録紙にダメージを与えることがない給紙装置を提供する。
【解決手段】用紙載置部2B上に、幅寄せガイド部材26を幅方向に沿ってガイドするためのガイド溝2hが開設され、一方幅寄せガイド部材26は、前記用紙載置部2B上に載置された用紙Dの側辺部に当接して幅寄せするガイド壁部26aと、該ガイド壁部26aの下端に連なり用紙載置部2B上を前記ガイド溝2hにガイドされて幅方向にスライドするスライドプレート2bとよりなり、このスライドプレート2bの反ガイド壁部側端縁には、前記ガイド溝2h内に傾斜状態で嵌まり込む爪部27が形成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】用紙載置部2B上に、幅寄せガイド部材26を幅方向に沿ってガイドするためのガイド溝2hが開設され、一方幅寄せガイド部材26は、前記用紙載置部2B上に載置された用紙Dの側辺部に当接して幅寄せするガイド壁部26aと、該ガイド壁部26aの下端に連なり用紙載置部2B上を前記ガイド溝2hにガイドされて幅方向にスライドするスライドプレート2bとよりなり、このスライドプレート2bの反ガイド壁部側端縁には、前記ガイド溝2h内に傾斜状態で嵌まり込む爪部27が形成されている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ファクシミリ装置、複写機、プリンタ(これらの複合機も含む)等の画像形成装置において、原稿や記録紙を読取部や記録部に向け1枚ずつ繰出し、給紙するための給紙装置に関する。
一般に、電子写真複写機やファクシミリ装置においては、原稿トレイにセットされた原稿を1枚ずつ分離して読取部に連続供給する自動原稿送り装置(ADF)を備えている。また、上記装置やプリンタの場合、カセット式の給紙部や手差しトレイが設けられ、記録紙を1枚ずつ分離して記録部に連続供給するようになされている。上記のような原稿トレイや手差しトレイ等の用紙載置部による給紙装置においては、用紙載置部上に置かれた用紙を所定の基準位置(右若しくは左の片側基準或いはセンター基準)に幅寄せするための幅寄せガイド部材が設置されている。そして、載置される用紙のサイズは様々であるので、上記幅寄せガイド部材は、用紙載置部上を幅方向の比較的広範囲に亘ってスライド可能に構成される。特許文献1或いは特許文献2には、このような幅寄せガイド部材を備えた画像形成装置が開示されている。
特開平11−43228号公報
特開平11−79418号公報
上記特許文献1あるいは特許文献2には、ガイド壁部とスライドプレートとが一体形成されてなる幅寄せガイド部材を、幅方向にスライド可能に設置した原稿トレイが図示されている。このような原稿トレイにおいては、操作者は、原稿トレイ上に原稿を置き、ガイド壁部を手操作して原稿の側辺部に当接させながら原稿を前記基準側に幅寄せさせる。この幅寄せ操作の際、スライドプレートは、載置された原稿の最下層と原稿トレイ上面との間に潜り込むようスライドすることになるが、スライド操作の仕方によっては、スライドプレートのガイド壁部と反対側の端部(本発明の説明においては、「反ガイド壁部側端縁部」と呼ぶ)が、原稿の側辺部に突っかかったり、スライドプレートの下面と原稿トレイ上面との間に原稿が入り込んだりすることがある。このような突っかかり等が生じると、幅寄せ作用が円滑になされなかったり、原稿にダメージを与えたりすることにもなってしまう。記録装置における手差しトレイ式の給紙装置でも、このような問題点が指摘されており、その抜本的な改善が望まれるところであった。
本発明は、上記のような実情に鑑みなされたものであり、幅寄せが円滑になされ、原稿や記録紙にダメージを与えることがない給紙装置を提供するものである。
本発明は、用紙を記録部或いは読取部に向け繰出すために載置する用紙載置部と、該用紙載置部上に載置された用紙を幅寄せするためのスライド可能な幅寄せガイド部材とを備えた給紙装置に関する。
請求項1の発明は、前記用紙載置部上には、前記幅寄せガイド部材を幅方向に沿ってガイドするためのガイド溝が開設され、
前記幅寄せガイド部材は、前記用紙載置部上に載置された用紙の側辺部に当接して幅寄せするガイド壁部と、該ガイド壁部の下端に連なり用紙載置部上を前記ガイド溝にガイドされて幅方向にスライドするスライドプレートとよりなり、
前記スライドプレートの反ガイド壁部側端縁には、前記ガイド溝内に傾斜状態で嵌まり込む爪部が形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明は、前記用紙載置部上には、前記幅寄せガイド部材を幅方向に沿ってガイドするためのガイド溝が開設され、
前記幅寄せガイド部材は、前記用紙載置部上に載置された用紙の側辺部に当接して幅寄せするガイド壁部と、該ガイド壁部の下端に連なり用紙載置部上を前記ガイド溝にガイドされて幅方向にスライドするスライドプレートとよりなり、
前記スライドプレートの反ガイド壁部側端縁には、前記ガイド溝内に傾斜状態で嵌まり込む爪部が形成されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記スライドプレートの反ガイド壁部側端縁における前記爪部形成部位より給紙方向下流側が、ガイド壁部側に漸次後退するよう形成された斜め部とされていることを特徴とする。また、請求項3の発明は、前記ガイド溝が複数形成され、前記爪部はガイド溝毎に形成されていることを特徴とする。
本発明の給紙装置によれば、スライドプレートの反ガイド壁部側端縁の下部には、前記ガイド溝内に傾斜状態で嵌まり込む爪部が形成されているから、用紙載置部上に載置された用紙を幅寄せするために、スライドプレートをスライド操作する際、上記爪部の傾斜面の作用により、載置された用紙の側辺部が持ち上げられ、引き続くスライド操作に伴い、スライドプレートは用紙載置部の上面と載置用紙の下面との間に円滑に潜入する。したがって、用紙の幅寄せが円滑になされ、スライドプレートの反ガイド壁部側端縁が、載置された用紙の側辺部に突っかかったり、スライドプレートの下面と用紙載置部上面との間に用紙が入り込んだりすることがなく、用紙にダメージを与えたりすることがない上に、用紙の幅寄せが的確になされ、その後の用紙の繰出・給送においては斜行等が起こりにくくなる。
以下に本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。図1はファクシミリ装置や複写機、或いはファクシミリと複写の両機能を備えた、いわゆる複合機における自動原稿送り装置(ADF)の要部の縦断面図を示すものである。図例のADF1は、シートものの原稿Dを給紙装置1Aにより1枚ずつ繰出し搬送しながら、その両面の画像を1回の搬送工程で読み取って、それぞれの画像情報を、デジタル信号として出力するための自動原稿送り装置として構成されている。
給紙装置1Aの原稿供給口部2Aには、原稿トレイ2が該原稿供給口部2Aに向かって下方に傾斜するよう着脱自在に装着され、この原稿供給口部2Aと原稿トレイ2とにより原稿載置部(用紙載置部)2Bが構成されている。原稿供給口部2A上には、原稿載置部2Bに堆積された原稿(用紙)Dを上層部より繰出すピックアップローラ3が配設され、このピックアップローラ3に引き続き、繰出された原稿を1枚ずつ分離して給送する原稿分離手段4が装備されている。上記原稿載置部2Bとピックアップローラ3とが、給紙装置1Aを構成する基本的な機構部をなす。上記原稿分離手段4は、分離ローラ4aとこの分離ローラ4aの周体に弾接するよう付勢された分離パッド4bとからなる。ピックアップローラ3で繰出された原稿は、分離ローラ4aと分離パッド4bとの間に導入され、分離ローラ4aの回転に伴う両者の紙に対する摩擦係数の差により1枚ずつ分離され、下流側に給送される。圧縮スプリング4cは、分離パッド4bを分離ローラ4aの周体に弾接させるためのものである。
上記原稿分離手段4により1枚ずつ分離された原稿は、Uターン状に形成された原稿搬送路5に沿って順次配設されたレジストローラ6、第1搬送ローラ7及び第2搬送ローラ8によりレジスト搬送されて第1の読取ポイント(読取部)P1に至り、更に第3搬送ローラ9により第2の読取ポイントP2に給送され、排出ローラ10により排出トレイ11に排出される。第1の読取ポイントP1にはプラテン12が配置され、原稿が該プラテン12上を通過する際、このプラテン12の下部に待機された読取走査装置13により原稿表面の画情報が逐次読み取られ、上記のようにデジタル信号として出力される。
この読取走査装置13は、蛍光灯或いは冷陰極管からなる光源13aと、複数のミラー13b…と、集光レンズ13cと、CCD(電荷結合素子)13dとよりなり、これらがユニット化され、キャリッジ13e上に搭載されている。光源13aからの照射光は、プラテン12上の読取ポイントP1を通過する原稿により反射され、その後4個のミラー13b…で反射を繰り返し、集光レンズ13cで集光され、CCD13dに入光する(1点鎖線の光路参照)。CCD13dでは、原稿の表面上に描かれた画情報が電気信号に変換され、デジタル信号として出力される。
図例の読取走査装置13は、フラットベッドスキャナ(FBS)にも兼用するよう構成されている。即ち、図示を一部省略したが、図1における破断部分の右側にはFBS部14が連成されている。上記キャリッジ13eは、図例ではADF原稿の読取位置に静止された状態を示すが、FBS原稿の読取時には、FBS部14内に移動し、FBS部14内をプラテンガラス15の下面に沿って往復移動し、この往復移動の間、プラテンガラス15上に載置された原稿の画情報が、読取走査装置13によって上記同様に読み取られる。ADF1、原稿トレイ2及び排出トレイ11は一体化されてプラテンカバーを構成し、紙面奥側をヒンジ部(不図示)として上下に開閉可能とされている。従って、FBS部14にて原稿読み取りを行う際は、このプラテンカバーを開け、露見したプラテンガラス15上に原稿を載置することによりなされる。
上記のように、第1の読取ポイントP1で表面画像が読み取られた原稿は、更に、第3搬送ローラ9により搬送されて第2の読取ポイントP2に至るが、この第2の読取ポイントP2は、搬送原稿の裏面側に配置された密着型イメージセンサ16と、これに接触的に配置されたプラテンローラ17との接触点とされる。すなわち、密着型イメージセンサ16とプラテンローラ17との間に導入される原稿は、プラテンローラ17の回転により密着型イメージセンサ16の読取面を摺接しながら給送され、この間原稿の裏面の画像が密着型イメージセンサ16により読取られ、電気信号に変換されてデジタル信号として出力される。
上記分離ローラ4a、レジストローラ6、第1〜第3搬送ローラ7〜9、プラテンローラ17及び排出ローラ10は、図示を省略するが、従来公知のADFの場合と同様に、1個のモーターを駆動源とし、適宜ギヤ或いはベルト等の伝達手段(不図示)を介し駆動伝達がなされ、また適宜電磁クラッチ(同)により個々にオン・オフ制御がなされるよう構成されている。
ピックアップローラ3は、分離ローラ4aの駆動軸4dから駆動伝達されるよう構成される。これを略述すれば、該駆動軸4dにはトルクリミッタ(不図示)を介しフレーム3aが上下揺動可能に取付けられ、このフレーム3aの先側には支軸3bが軸回転可能に支持されている。上記駆動軸4dに取付けられたプーリー4eと、支軸3bに取付けられたプーリー3cとの間にベルト3dが張設されており、駆動軸4dの回転がプーリー4e、ベルト3d及びプーリー3cを介して支軸3bに伝達され、更にこの支軸3bの回転は、例えば、ワンウェイクラッチ(不図示)を介して、ピックアップローラ3に伝達されるように構成される。
斯く構成されたピックアップローラ3は、待機状態ではフレーム3aをして上方に位置し、上記駆動軸4dが正回転(矢印A方向)すると、上記トルクリミッタの作用によりフレーム3aが駆動軸4dを支点として下方に揺動する。この揺動はピックアップローラ3が原稿載置部2上に堆積された原稿Dの最上層部に押当した時に停止するが、駆動軸4dの引続く回転により、上記伝達系(プーリー4e、ベルト3d及びプーリー3c)を介しピックアップローラ3が回転する。このように、駆動軸4dが正回転している間、ピックアップローラ3は堆積原稿Dの最上層部に押当されながら回転するので、原稿Dは最上層部より逐次繰出されて行く。そして、駆動軸4dが一旦停止し逆回転(反A方向)すると、フレーム3aがトルクリミッタの作用により上方に揺動し、その後の駆動軸4dの停止により、待機状態に静止保持される。
分離ローラ4aは不図示のワンウェイクラッチを介し駆動軸4dから駆動伝達される。従って、駆動軸4dの正回転により、上記のようにピックアップローラ3から原稿Dが繰出され、繰出された原稿は分離ローラ4aと分離パッド4bとの間に導入され、前記のように1枚ずつ分離されて下流側に給送される。分離ローラ4aから給送された原稿Dは、レジストローラ6によりレジストされて更に下流側に搬送されるが、このレジストローラ6以降の各ローラ7、8、9、17、10の周速は、分離ローラ4a及びピックアップローラ3の周速より大とされ、分離ローラ4aとレジストローラ6との間で原稿のページ間隔を確保するようになされている。従って、分離ローラ4aから給送された原稿Dの先端がレジストローラ6に差し掛かるとその周速度差により、原稿に搬送負荷(引張力)が掛かるが、分離ローラ4a及びピックアップローラ3には上述のように不図示のワンウェイクラッチが組み込まれており、これにより両ローラ4a、3が空回転し、上記搬送負荷が緩和される。
レジストローラ6、第1〜第3搬送ローラ7、8、9及び排出ローラ10には、夫々プレッシャーローラ6a、7a、8a、9a及び10aが対設され、原稿はこれらローラにニップされて搬送される。上記分離ローラ4aとこれに連関するピックアップローラ3及びプレッシャーローラ6a、7aは、ヒンジピン18aを支点として上下に開閉可能に枢着されたジャムアクセスカバー18の内側に取付けられている。従って、第2搬送ローラ8に至るまでの原稿搬送路5で原稿ジャムが発生した場合は、このジャムアクセスカバー18を開けることにより、分離パッド4b、レジストローラ6、第1搬送ローラ7との間が開放されるので、ジャム原稿の取出しが容易に行える。
また、第2搬送ローラ8、第3搬送ローラ9、これらと対をなすプレッシャーローラ8a、9a、プラテンローラ17及び排出ローラ10は、ADF1を含む前記プラテンカバーの機枠をなす機体フレーム19及びこれに固定された筒状の中間インナーガイドフレーム20に取付けられている。更に、密着型イメージセンサ16及びプレッシャーローラ10aは、レジストローラ6の駆動軸6bに対し該駆動軸6bを支点として上下に開閉可能に枢着された中間フレーム21に取付けられている。第3搬送ローラ9以降でのジャム時には、上記ジャムアクセスカバー18を開けた上で中間フレーム21を開ければ、密着型イメージセンサ16とプラテンローラ17との間、及び排出ローラ10とプレッシャーローラ10aとのニップ関係が開放されるから、この部分でのジャム原稿の取出しが容易に行える。
図において、原稿載置部2Bの原稿トレイ2には、原稿幅検出センサ22及び原稿有無センサ23(図2〜図6参照)が、また、第2搬送ローラ8の上流側近傍にはリードセンサ24が、夫々配設されている。その他、図示はしないが、レジストローラ6の上流側近傍にレジストセンサ等が適宜配設される。リードセンサ24は、第2搬送ローラ8や読取走査装置13を動作制御するための信号を出力するものであり、リードセンサ24が給送原稿の先端を検出すると、不図示の制御手段は、その検出信号に基づき第2搬送ローラ8を作動して読取ポイントPに原稿をレジスト搬送すべく制御すると共に、読取走査装置13をこの原稿の給送に同期させて動作制御する。レジストセンサも、その検出信号に基づき、上記制御手段をしてレジストローラ6の作動制御を行う。
次に原稿トレイ2の詳細について説明する。図2は原稿トレイの全体斜視図、図3は幅寄せ部材の斜視図、図4は図2のX−X線断面図、図5は図4のY−Y線断面図、図6は図5のZ−Z線断面図を示す。図における原稿トレイ2は複数の合成樹脂の成型品パーツを組合わせて構成されている。底板2a及び天板の2bの一部2c、2dは透明樹脂からなり、排出トレイ11(図1参照)上の排出原稿が上から透視確認できるようになされている。この原稿トレイ2は、先側両端のヒンジ部2e、2eを支点として前記機体フレーム19に対して上下揺動可能に取付けられ、排出トレイ11上の読取済原稿の取出しや搬送路5でのジャム原稿の取出しに便利なようになされている。ヒンジ部2eは筒状に形成され、原稿トレイ2の厚み内に設置される後記するセンサ22a、22b、23のリード線25が挿通・導出され、装置内の制御部(不図示)に接続されるようになされている。
原稿トレイ2の上面には、原稿の給紙方向(図2における矢視B方向)に見て右側端部には固定のガイド壁2fが***形成されており、原稿トレイ2上には、原稿Dをこのガイド壁2fを基準にして、所謂右基準でセットされる。天板2b上に刻設されたマーク2gは、オペレータに原稿のセット位置を指し示すものである。原稿トレイ2の上面左側部には、幅寄せガイド部材26が幅方向(B方向に直交する方向)にスライド可能に設置されている。
幅寄せガイド部材26は、ガイド壁部26aと、該ガイド壁部26aの下端に連成されたスライドプレート26bとよりなり、合成樹脂の一体成型により製せられる。スライドプレート26bの下面には、幅方向に沿ったガイド突片26c及び板状の作用片26dが並行に垂設されている。原稿トレイ2の上記天板2bには幅方向のガイド溝2hが開設され、上記ガイド突片26aが、このガイド溝2h内を長手方向に沿って摺動可能且つ抜出不能に挿入されている。これにより、幅寄せガイド部材26が原稿トレイ2上の幅方向所定の範囲内でスライド可能とされる。
また、原稿トレイ2の左側部で、上記幅寄せガイド部材26のスライド域の下部には2個のセンサ22a、22bが幅方向に沿って隔設され、この2個のセンサ22a、22bによって原稿幅検出センサ22が構成されている。上記天板2bには、この2個のセンサ22a、22bを結ぶ線に沿い且つ上記ガイド溝2hに平行な細溝(ガイド溝)2iが開設されており、前記板状の作用片26dが、この細溝2i内に遊挿されている。センサ22a、22bは、発光部と受光部が対向配置された凹形のフォトセンサからなり、上記作用片26dは幅寄せガイド部材26のスライド動作に伴い、発光部と受光部間の凹部を通過するようになされている。上記センサ22a、22bは、作用片26dにより遮光された時にはオン信号を出力するよう構成され、作用片26dのスライド方向長さは、両センサ22a、22bに跨り得る長さとされている。
上記原稿幅検出センサ22を構成するセンサ22a、22bの相互の間隔、原稿トレイ2の幅方向に沿った位置関係、作用片26dのスライド方向に沿った長さ及び前記原稿有無センサ23の位置関係の適宜設定により、これらセンサ22a、22b、23のオン・オフパターンの複数の組合せから、原稿トレイ2上に載置される原稿の種々のサイズが確定する。特に、幅寄せガイド部材26のスライド動作に伴う、センサ22a、22bのオン・オフの組合わせパターンが複数発現することになるから、センサの数が少なくても、原稿トレイ2に原稿を置いただけで、多種類の用紙サイズの確定が可能となり、部品点数削減、製造コストの低減化が図られる。
前記ガイド突片26cは、前記ガイド溝2h内にその長手方向に沿って摺動可能に挿入されるが、ガイド溝2hの両側壁下端に、スプリングワッシャ或いは皿ばね等のフリクション部材26eを介し、ビス26fによって係止されている。これにより、幅寄せガイド部材26のガイド溝2hの長手方向(幅方向)に沿ったスライド性を維持しながら、その外れが防止され、且つフリクション部材26eのフリクション作用により所定位置での静止機能が得られる。
スライドプレート26bの反ガイド壁部側端縁に沿った上面は、該端縁に向かう緩やかな傾斜面26gとされている。なお、前記「反ガイド壁部側端縁」として説明している部材は、符号26gとして示している部分が該当するものであるが、前記スライドプレート26bの一方側の端部に設けているガイド壁部26aと反対側の端部を、前記反ガイド壁部側端縁として説明しているものである。また、ガイド突片26c及び作用片26dの長手方向に沿ったスライドプレート26bの反ガイド壁部側端縁には、ガイド溝2h及び細溝2iに傾斜状態で嵌まり込む爪部27、28が形成されている。更に、スライドプレート26の反ガイド壁部側端縁における上記爪部27の形成部位より給紙方向下流側は、ガイド壁部26a側に漸次後退するよう形成された斜め部29とされている。
上記構成の原稿トレイ2において、操作者は、原稿Dをマーク2gの指示に従い固定のガイド壁2fの左側面(前記B方向見て)に沿うよう原稿トレイ2上に載置する。次いで、上記ガイド壁26aを手操作して、図6の矢視方向に沿って幅寄せガイド部材26をスライドさせる。スライドプレート26bの反ガイド壁部側端縁が、載置された原稿Dの左側辺部の近傍に至ると、この側端縁には、上記爪部27、28がガイド溝2h及び細溝2iに傾斜状態で嵌まり込むよう形成されているから、その傾斜面の作用により、載置された原稿層Dがせり上げられ、引き続くスライド操作によってスライドプレート26bが原稿層Dの下面と前記天板2bとの間にスムースに潜入される。この潜入は傾斜部26gによって一層円滑になされる。
そして、ガイド壁部26aを原稿Dの左側辺部へ当接させることにより、原稿Dの幅寄せが的確になされる。従って、スライドプレート26bの上記側端縁が原稿Dの左側辺部に突っかかったり、原稿Dの一部がスライドプレート26bの下面と前記天板2bの上面との間に入り込んだりすることがなく、原稿Dのダメージも生じなくなる。しかも、上記爪部27の形成部位より給紙方向下流側の上記側端縁は、ガイド壁部26a側に漸次後退するよう形成された斜め部29とされているから、爪部27、28が原稿Dの左側辺部に至り、その後のスライド操作によって原稿Dは迫り上げられ、この斜め部29の端縁部に突っかかることなく、天板26bの上面にスムースに乗ってゆくことになり、爪部27、28と斜め部29との相乗作用により、上記幅寄せ操作がより円滑になされる。
図1において、ピックアップローラ3及び分離ローラ4aの間の原稿載置部2B上に出没可能な用紙先端揃え用シャッタ30が設置されている。このシャッタ30は、待機状態の時には、原稿載置部2上Bに突出し、原稿トレイ2上にセットされる原稿Dの先端を、揃えるよう機能するものであり、レジストローラ6の回転に連動して上下揺動するリンク機構(一部図示省略)31に設けられ、このリンク機構31の上下揺動により原稿載置部2B上に出没するよう構成されている。このように、レジストローラ6に機械的に連動させて、シャッタ27を原稿載置部2B上に出没させるようにしているから、ソレノイド等の高価な電気部品を用いることなくシャッタ30の動作機構を簡易に構成することができる。
尚、上記実施例では、原稿トレイ2に対し原稿を所謂右側基準でセットする例を示したが、左側基準或いはセンタ基準であっても良い。また、ADFにおける例を示したが、プリンタ等を含む画像形成装置における記録紙の手差しトレイにも本発明が適用可能であることは言うまでもない。更に、ADFとして、両面読取用の例を示したが、片面読取のADFにも本発明が適用され得ることも言うまでもない。
1 ADF
1A 給紙装置
2B 原稿載置部(用紙載置部)
2h ガイド溝
2i 細溝(ガイド溝)
26 幅寄せガイド部材
26a ガイド壁部
26b スライドプレート
27 爪部
28 爪部
29 斜め部
D 原稿(用紙)
1A 給紙装置
2B 原稿載置部(用紙載置部)
2h ガイド溝
2i 細溝(ガイド溝)
26 幅寄せガイド部材
26a ガイド壁部
26b スライドプレート
27 爪部
28 爪部
29 斜め部
D 原稿(用紙)
Claims (3)
- 用紙を記録部或いは読取部に向け繰出すために載置する用紙載置部と、該用紙載置部上に載置された用紙を幅寄せするためのスライド可能な幅寄せガイド部材と、を備えた給紙装置であって、
前記用紙載置部上には、前記幅寄せガイド部材を幅方向に沿ってガイドするためのガイド溝が開設され、
前記幅寄せガイド部材は、前記用紙載置部上に載置された用紙の側辺部に当接して幅寄せするガイド壁部と、該ガイド壁部の下端に連なり用紙載置部上を前記ガイド溝にガイドされて幅方向にスライドするスライドプレートとよりなり、
前記スライドプレートの反ガイド壁部側端縁には、前記ガイド溝内に傾斜状態で嵌まり込む爪部が形成されていることを特徴とする給紙装置。 - 前記スライドプレートの反ガイド壁部側端縁における前記爪部形成部位より給紙方向下流側は、ガイド壁部側に漸次後退するよう形成された斜め部とされていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
- 前記ガイド溝が複数形成され、前記爪部はガイド溝毎に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
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---|---|---|---|
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- 2004-01-13 JP JP2004005019A patent/JP2005200113A/ja active Pending
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