JP2005186352A - キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005186352A
JP2005186352A JP2003428492A JP2003428492A JP2005186352A JP 2005186352 A JP2005186352 A JP 2005186352A JP 2003428492 A JP2003428492 A JP 2003428492A JP 2003428492 A JP2003428492 A JP 2003428492A JP 2005186352 A JP2005186352 A JP 2005186352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle opening
droplet
heating
capping
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003428492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Usuda
秀範 臼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003428492A priority Critical patent/JP2005186352A/ja
Priority to US11/005,028 priority patent/US7341327B2/en
Priority to TW093138420A priority patent/TWI255772B/zh
Priority to KR1020040109337A priority patent/KR100712026B1/ko
Priority to CNB2004101020757A priority patent/CN100400293C/zh
Publication of JP2005186352A publication Critical patent/JP2005186352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1341Filling or closing of cells
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16505Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out
    • B41J2/16508Caps, spittoons or covers for cleaning or preventing drying out connected with the printer frame

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】 液滴吐出ヘッドのノズル開口の目詰まり等を、液滴溶媒の無駄な消費を抑えつつ短時間で解消することができるキャッピング装置等を提供する。
【解決手段】 キャッピングユニット22は、吐出ヘッド20に形成されたノズル開口を封止(キャッピング)するキャッピング部42を備える。吐出ヘッド20がキャッピング部42にキャッピングされている状態で、吐出ヘッド20に設けられた圧電体素子150を振動させてノズル開口の近傍を加熱するとともに、キャッピング部42内をポンプ46で吸引して、開口ノズルから液滴を吐出させる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドのノズル開口を封止(キャッピング)して液滴溶媒の乾燥又はノズル開口の目詰まりを防止するキャッピング装置及びその制御方法、当該装置を備える液滴吐出装置、並びに当該装置を用いたデバイス製造方法に関する。
液滴吐出ヘッドは、液滴溶媒を収容する圧力発生室と、圧力発生室を加圧するピエゾ素子と、圧力発生室に連通するノズル開口とを含んで構成されており、圧力発生室の液滴溶媒をピエゾ素子で加圧することで、微少量の液滴溶媒をノズル開口から液滴として吐出するものである。かかる構成の液滴吐出ヘッドは、ノズル開口近傍の液滴溶媒が蒸発し、又は液滴吐出ヘッド内に気泡が停滞すると、液滴の吐出不良が生ずる。このため、この種の液滴吐出ヘッドは、ノズル開口を封止して液滴溶媒の乾燥又はノズル開口の目詰まりを防止するキャッピング装置が必須となる。
キャッピング装置を用いて液滴吐出ヘッドのノズル開口を封止していても、長時間に亘る封止を行っていると、液滴溶媒の流路及びノズル開口における液滴溶媒の蒸発又はキャップ装置内の乾燥による保湿性の低下等が原因で液滴溶媒の増粘が生じてノズル開口が目詰まりすることがある。このため、液滴吐出ヘッドに対して設けられるキャッピング装置は、単に液滴吐出ヘッドのノズル開口を封止するだけではなく、吸引ポンプによってノズル開口に負圧を作用させてノズル開口から強制的に液滴溶媒を排出させることにより、ノズル開口の近傍で増粘している液滴溶媒又は圧力発生室に停滞している気泡を排出させるものが用いられる。
尚、ノズル開口の目詰まりを解消する方法としては、キャッピング装置を用いる方法以外に、液滴吐出ヘッドのノズル開口部が形成されている面をワイパで拭き取るクリーニング装置を用いる方法、ピエゾ素子によって圧力発生室に加える圧力を大きくして、通常の液滴吐出量よりも多くの液滴を強制的に吐出するフラッシング法がある。従来のキャッピング装置の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開平10−264402号公報
ところで、液滴吐出ヘッドの目詰まりが生じた場合には、上述したキャッピング装置による吸引、クリーニング装置によるクリーニング、更にはフラッシングが行われる。しかしながら、目詰まりが解消されない場合には、幾度も吸引、クリーニング、及びフラッシングが行われる。このため、目詰まりが生じていないノズル開口部からの液滴溶媒の排出量が多くなって液滴溶媒が無駄に消費されてしまう問題があった。
また、吸引等を複数回に亘って行うことで、正常状態(全てのノズル開口からの液滴吐出が可能な状態)に回復するのに時間を要するという問題があった。近年においては、液滴吐出ヘッドは、液晶表示装置で用いられるカラーフィルタ、マイクロレンズアレイ、その他の微細なパターンを有する各種デバイスの製造に用いられてきており、正常状態への回復に時間を要すると、その分だけスループット(単位時間に製造することができるデバイスの数)の低下を招くという問題が生ずる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、液滴吐出ヘッドのノズル開口の目詰まり等を、液滴溶媒の無駄な消費を抑えつつ短時間で解消することができるキャッピング装置及びその制御方法、当該装置を備える液滴吐出装置、並びに当該液滴吐出装置を用いてデバイスを製造するデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のキャッピング装置は、液滴を吐出するノズル開口を備える液滴吐出ヘッドの少なくとも前記ノズル開口を封止する封止部を有するキャッピング装置において、少なくとも前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口近傍を加熱する加熱装置と、前記ノズル開口から液滴を吐出させる負圧を、前記ノズル開口を封止する封止部内に供給する負圧供給装置とを備えることを特徴としている。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル開口近傍を加熱した上でノズル開口を封止する封止部内に負圧を供給することで、増粘した液滴溶媒を低粘度化させて、又は固形化した液滴溶媒を溶融させてノズル開口から強制的に吐出することができるため、液滴溶媒の無駄な消費を抑えつつ短時間でノズル開口の目詰まりを解消することができる。
また、本発明のキャッピング装置は、前記加熱装置による前記ノズル開口近傍の加熱時間及び及び前記負圧供給装置の負圧供給時間を制御する制御装置を備えることを特徴としている。
この発明によれば、制御装置によってノズル開口近傍の加熱時間及び負圧供給時間が制御されるため、増粘した液滴溶媒の低粘度化又は固形化した液滴溶媒を溶融させるのに必要十分な加熱時間を確保することができるとともに、低粘度化した液滴溶媒又は溶融した液滴溶媒のみを吐出させるだけの必要充分な排出時間を確保することができるため、液滴溶媒の無駄な消費を極力抑えた上で、ノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
また、本発明のキャッピング装置は、前記制御装置が、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口が前記封止部に封止されている時間を計時する計時部を備えており、当該計時部の計時結果に応じて前記加熱時間及び前記負圧供給時間を変える制御を行うことを特徴としている。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル開口が封止されている時間を計時し、この計時結果に応じて加熱時間及び負圧供給時間を変えているため、液滴溶媒の増粘の程度又は固形化の程度に応じて加熱時間及び負圧供給時間を設定することができ、液滴溶媒の無駄な消費を極力抑えた上で、ノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
更に、本発明のキャッピング装置は、前記ノズル開口近傍の温度を計測する温度計測装置を備え、前記加熱装置は、前記温度計測装置の計測結果に基づいて前記ノズル開口近傍の加熱温度を調整することを特徴としている。
この発明によれば、ノズル開口付近の温度計測結果に基づいてノズル開口付近の加熱温度を調整しているため、環境温度に拘わらず加熱温度を一定に保つことができる。その結果として、効果的に増粘した液滴溶媒の低粘度化又は固形化した液滴溶媒を溶融することができ、結果としてノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
上記課題を解決するために、本発明のキャッピング装置の制御方法は、液滴を吐出するノズル開口を備える液滴吐出ヘッドの少なくとも前記ノズル開口を封止する封止部を有するキャッピング装置の制御方法であって、少なくとも前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口近傍を加熱し、前記ノズル開口を封止する前記封止部内に負圧を供給して、前記ノズル開口から液滴を吐出させることを特徴としている。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル開口近傍を加熱した上でノズル開口を封止する封止部内に負圧を供給することで、増粘した液滴溶媒を低粘度化させて、又は固形化した液滴溶媒を溶融させてノズル開口から強制的に吐出することができるため、液滴溶媒の無駄な消費を抑えつつ短時間でノズル開口の目詰まりを解消することができる。
また、本発明の本発明のキャッピング装置の制御方法は、前記ノズル開口の各々からの前記液滴の吐出の有無を検出し、前記検出結果に応じて前記ノズル開口近傍の加熱及び前記封止部内への負圧の供給を行うことを特徴としている。
この発明によれば、予めノズル開口の各々からの液滴吐出の有無が検出され、この検出結果に応じてノズル開口近傍の加熱及びノズル開口を封止する封止部内への負圧の供給を行っているため、ノズル開口の目詰まり等の液滴が吐出されない不具合が生じたときにのみ、その不具合を解消するための液滴の吐出が行われる。かかる制御を行うことで、例えば定期的に加熱及び負圧の供給を行う場合に比べて無駄な液滴溶媒の吐出が行われないため、液滴溶媒の消費を抑えることができるとともに、加熱及び負圧の供給による液滴吐出に要する時間を省くことができる。
ここで、本発明のキャッピング装置の制御方法は、前記ノズル開口近傍を加熱しながら前記封止部内に前記負圧を供給して、前記ノズル開口からの液滴の吐出を行うことを特徴としている。
この発明によれば、ノズル開口近傍の加熱とノズル開口を封止する封止部内への負圧の供給が同時に行われるため、液滴吐出に要する時間を短縮することができる。
若しくは、本発明のキャッピング装置の制御方法は、前記ノズル開口近傍を予備的に加熱した後で、前記加熱及び前記負圧の供給を行うことを特徴としている。
この発明によれば、予めノズル開口近傍を予備的に加熱した後で、ノズル開口近傍の加熱とノズル開口を封止する封止部内への負圧の供給が同時に行われるため、加熱時間を長く設定することができ、その結果として増粘した液滴溶媒を効果的に低粘度化させ、又は固形化した液滴溶媒を効果的に溶融させることができる。
又は、本発明のキャッピング装置の制御方法は、前記ノズル開口近傍を予備的に加熱した後で、前記封止部内に前記負圧を供給して、前記ノズル開口からの液滴の吐出を行うことを特徴としている。
この発明によれば、ノズル開口近傍を予備的に加熱した後でノズル開口を封止する封止部内への負圧の供給が行われるため、増粘した液滴溶媒を十分に低粘度化させ、又は固形化した液滴溶媒を十分に溶融させた上で吐出することができる。
また、本発明のキャッピング装置の制御方法は、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口が前記封止部に封止されている時間を計時し、前記計時結果に応じて前記ノズル開口近傍を加熱する時間及び封止部内に負圧を供給する時間を変える制御を行うことを特徴としている。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル開口が封止されている時間を計時し、この計時結果に応じて加熱時間及び負圧供給時間を変えているため、液滴溶媒の増粘の程度又は固形化の程度に応じて加熱時間及び負圧供給時間を設定することができ、液滴溶媒の無駄な消費を極力抑えた上で、ノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
また、本発明の本発明のキャッピング装置の制御方法は、前記封止部内に供給する負圧の大きさを変える制御を行うことを特徴としている。
この発明によれば、ノズル開口を封止する封止部内に供給する負圧の大きさを変えているため、単位時間に吐出させる液滴の量を制御することができ、液滴を吐出する時間を短縮することができる。
上記課題を解決するために、本発明の液滴吐出装置は、印加される駆動信号に応じた圧力を発生する圧力発生素子と、当該圧力発生素子で発生した圧力で加圧された液滴が吐出されるノズル開口とを有する液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置において、前記圧力発生素子に対して、前記ノズル開口から液滴を吐出させることなく前記ノズル開口近傍を加熱する加熱用駆動信号を印加する駆動信号生成部と、前記液滴吐出ヘッドに設けられる前記ノズル開口を封止する封止部と、前記ノズル開口から液滴を吐出させる負圧を、前記ノズル開口を封止する前記封止部内に供給する負圧供給装置とを有するキャッピング装置とを備えることを特徴としている。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドが備える圧力発生素子を用いて液滴吐出ヘッドのノズル開口近傍を加熱した上でノズル開口を封止する封止部内に負圧を供給することで、増粘した液滴溶媒を低粘度化させて、又は固形化した液滴溶媒を溶融させてノズル開口から強制的に吐出することができるため、液滴溶媒の無駄な消費を抑えつつ短時間でノズル開口の目詰まりを解消することができる。また、液滴吐出ヘッドのノズル開口近傍を液滴吐出ヘッドが備える圧力発生素子を用いて加熱しているため、圧力発生素子とは別に加熱装置を備える場合に比べて液滴吐出ヘッドの小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記ノズル開口の各々からの前記液滴の吐出の有無を検出する検出装置と、前記検出装置の検出結果に応じて、前記駆動信号生成部と前記キャッピング装置が備える負圧供給装置の少なくとも一方を制御する制御装置とを備えることを特徴としている。
この発明によれば、予めノズル開口の各々からの液滴吐出の有無が検出され、この検出結果に応じてノズル開口近傍の圧力発生素子による加熱及びノズル開口を封止する封止部内への負圧の供給を行っているため、ノズル開口の目詰まり等の液滴が吐出されない不具合が生じたときにのみ、その不具合を解消するための液滴の吐出が行われる。かかる制御を行うことで、例えば定期的に加熱及び負圧の供給を行う場合に比べて無駄な液滴溶媒の吐出が行われないため、液滴溶媒の消費を抑えることができるとともに、加熱及び負圧の供給による液滴吐出に要する時間を省くことができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記制御装置が、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口が前記封止部に封止されている時間を計時する計時部を備えており、当該計時部の計時結果に応じて前記駆動信号生成部が前記圧力発生素子に対して前記加熱用駆動信号を印加する時間及び前記前記ノズル開口を封止する前記封止部内に負圧を供給する時間を制御することを特徴としている。
この発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル開口がキャッピングされている時間を計時し、この計時結果に応じて圧力発生素子による加熱時間及び負圧供給装置による負圧供給時間を変えているため、液滴溶媒の増粘の程度又は固形化の程度に応じて加熱時間及び負圧供給時間を設定することができ、液滴溶媒の無駄な消費を極力抑えた上で、ノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記加熱用駆動信号が、超音波周波数帯の繰返周波数を有する信号であることを特徴としている。
また、本発明の液滴吐出装置は、前記加熱用駆動信号の繰返周波数が、40kHz以上であることを特徴としている。
更に、本発明の液滴吐出装置は、前記加熱用駆動信号の振幅が、前記ノズル開口から前記液滴を吐出する際に前記圧力発生素子に印加される駆動信号の振幅の半分以下であることを特徴としている。
本発明のデバイス製造方法は、所定箇所に機能性を有するパターンが形成されたワークを備えたデバイスの製造方法であって、上記の何れかに記載のキャッピング装置、上記の何れかに記載のキャッピング装置の制御方法、又は上記の何れかに記載の液滴吐出装置を用いて前記液滴吐出ヘッドが備える前記ノズル開口から液滴を吐出する予備吐出工程と、前記予備吐出工程を経た液滴吐出ヘッドを用いて、前記ワーク上に液滴を吐出して前記パターンを形成する工程とを含むことを特徴としている。
この発明によれば、上記の何れかに記載のキャッピング装置、キャッピング装置の制御方法、又は液滴吐出装置を用いて増粘した液滴溶媒を低粘度化させ、又は固形化した液滴溶媒を溶融させた上で吐出させ、かかる処理を終えた液滴吐出ヘッドを用いてワーク上に液滴を吐出してパターンを形成しているため、液滴溶媒の無駄な消費を抑えることができるとともに、パターンを形成するための液滴吐出時間を長くすることができる。この結果として、デバイスの製造コストを低減することができるとともに、スループットを向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるキャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法について詳細に説明する。
〔液滴吐出装置〕
図1は、本発明の一実施形態による液滴吐出装置の概略構成を示す斜視図である。尚、以下の説明においては、必要であれば図中にXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、XY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、本実施形態では吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)20の移動方向がX方向に設定され、ステージSTの移動方向がY方向に設定されている。
図1に示す通り、本実施形態の液滴吐出装置IJは、ベース10と、ベース10上でガラス基板等の基板Pを支持するステージSTと、ステージSTの上方(+Z方向)において支持され、基板Pに対して所定の液滴を吐出可能な吐出ヘッド20とを含んで構成されている。ベース10とステージSTとの間には、ステージSTをY方向に移動可能に支持する第1移動装置12が設けられている。また、ステージSTの上方には、吐出ヘッド20をX方向に移動可能に支持する第2移動装置14が設けられている。
吐出ヘッド20には、流路18を介して吐出ヘッド20から吐出される液滴の溶媒(液滴溶媒)を貯蔵するタンク16が接続されている。また、ベース10上には、キャッピングユニット(キャッピング装置)22とクリーニングユニット24とが配置されている。制御装置26は、液滴吐出装置IJの各部(例えば、第1移動装置12及び第2移動装置14等)を制御して液滴吐出装置IJの全体の動作を制御する。
上記の第1移動装置12はベース10の上に設置されており、Y軸方向に沿って位置決めされている。この第1移動装置12は、例えばリニアモータによって構成され、ガイドレール12a,12aと、このガイドレール12aに沿って移動可能に設けられているスライダー12bとを備えている。このリニアモータ形式の第1移動装置12のスライダー12bは、ガイドレール12aに沿ってY軸方向に移動して位置決め可能である。
また、スライダー12bはZ軸回り(θ)用のモータ12cを備えている。このモータ12cは、例えばダイレクトドライブモータであり、モータ12cのロータはステージSTに固定されている。これにより、モータ12cに通電することでロータとステージSTとは、θ方向に沿って回転してステージSTをインデックス(回転割り出し)することができる。すなわち、第1移動装置12は、ステージSTをY軸方向及びθ方向に移動可能である。ステージSTは基板Pを保持し、所定の位置に位置決めするものである。また、ステージSTは不図示の吸着保持装置を有しており、この吸着保持装置が作動することによってステージSTに設けられた不図示の吸着穴を通して基板PをステージSTの上に吸着して保持する。
上記の第2移動装置14は、支柱28a,28aを用いてベース10に対して立てて取り付けられており、ベース10の後部10aにおいて取り付けられている。この第2移動装置14はリニアモータによって構成され、支柱28a,28aに固定されたコラム28bに支持されている。第2移動装置14は、コラム28bに支持されているガイドレール14aと、ガイドレール14aに沿ってX軸方向に移動可能に支持されているスライダー14bとを備えている。スライダー14bはガイドレール14aに沿ってX軸方向に移動して位置決め可能である。上記の吐出ヘッド20はスライダー14bに取り付けられている。
吐出ヘッド20は、揺動位置決め装置としてのモータ30,32,34,36を有している。モータ30を駆動すれば吐出ヘッド20をZ方向に沿って上下動させることができ、任意のZ方向の位置で吐出ヘッド20を位置決めすることができる。モータ32を駆動すれば、吐出ヘッド20をY軸回りのβ方向に沿って揺動させることができ、吐出ヘッド20の角度を調整することができる。モータ34を駆動すれば、吐出ヘッド20をX軸回りのγ方向に沿って揺動させることができ、吐出ヘッド20の角度を調整することができる。モータ36を駆動すれば、吐出ヘッド20をZ軸回りのα方向に沿って揺動させることができ、吐出ヘッド20の角度を調整することができる。
このように、図1に示す吐出ヘッド20は、Z方向に直線移動可能であって、α方向、β方向、及びγ方向に沿って揺動して角度を調整することができるようにスライダ14bに支持されている。吐出ヘッド20の位置及び姿勢は、ステージST側の基板Pに対する液滴吐出面20aの位置又は姿勢が所定の位置又は所定の姿勢となるように、制御装置26によって精確に制御される。尚、吐出ヘッド20の液滴吐出面20aには液滴を吐出する複数のノズル開口が設けられている。
上述の吐出ヘッド20から吐出される液滴としては、着色材料を含有するインク、金属微粒子等の材料を含有する分散液、PEDOT:PSS等の正孔注入材料や発光材料等の有機EL物質を含有する溶液、液晶材料等の高粘度の機能性液体、マイクロレンズの材料を含有する機能性液体、たんぱく質や核酸等を含有する生体高分子溶液等の種々の材料を含有する液滴が採用される。
ここで、吐出ヘッド20の構成について説明する。図2は吐出ヘッド20の分解斜視図であり、図3は吐出ヘッド20の主要部の一部を示す透視図である。図2に示す吐出ヘッド20は、ノズル板110、圧力室基板120、振動板130、及び筐体140を含んで構成されている。図2に示す通り、圧力室基板120は、キャビティ121、側壁122、リザーバ123、及び供給口124を備えている。キャビティ121は、圧力室であってシリコン等の基板をエッチングすることにより形成されるものである。側壁122は、キャビティ121間を仕切るよう構成され、リザーバ123は、各キャビティ121に液滴溶媒を充填する時に液滴溶媒を供給可能な共通の流路として構成されている。供給口124は、各キャビティ121に液滴溶媒を導入可能に構成されている。
また、図3に示す通り、振動板130は、圧力室基板120の一方の面に貼り合わせ可能に構成されている。振動板130には前述した圧電体デバイスの一部である圧電体素子150が設けられている。圧電体素子150は、ペロブスカイト構造を持つ強誘電体の結晶であり、振動板130上に所定の形状で形成されて構成されている。この圧電体素子150は、制御装置26から供給される駆動信号に対応して体積変化を生ずることが可能に構成されている。ノズル板110は、圧力室基板120に複数設けられたキャビティ(圧力室)121の各々に対応する位置にそのノズル開口111が配置されるよう、圧力室基板120に貼り合わせられている。ノズル板110を貼り合わせた圧力室基板120は、更に、図2に示す通り、筐体140に填められて液滴吐出ヘッド20を構成している。
吐出ヘッド20から液滴を吐出するには、まず、制御装置26が液滴を吐出させるための駆動信号を吐出ヘッド20に供給する。液滴溶媒は吐出ヘッド20のキャビティ121に流入しており、駆動信号が吐出ヘッド20に供給されると吐出ヘッド20に設けられた圧電体素子150がその駆動信号に応じた体積変化を生ずる。この体積変化は振動板130を変形させ、キャビティ121の体積を変化させる。この結果、そのキャビティ121のノズル開口111から液滴が吐出される。液滴が吐出されたキャビティ121には吐出によって減った液滴が新たにタンクから供給される。
また、吐出ヘッド20が備える圧電体素子150は、液滴を吐出させるときに印加する駆動電圧と波形(最大電圧、周波数)が異なる駆動電圧を印加することで、ノズル開口111から液滴を吐出させることなくキャビティ121内の液滴溶媒を加熱することができる。つまり、圧電体素子150は、ノズル開口111近傍を加熱する加熱装置として用いることができる。尚、図2及び図3を参照して説明した吐出ヘッドは圧電体素子に体積変化を生じさせて液滴を吐出させる構成であったが、発熱体により液滴溶媒に熱を加えその膨張によって液滴を吐出させるようなヘッド構成であってもよい。また、静電気によって振動板を変形させることにより体積変化を生じさせて液滴を吐出させるような吐出ヘッドであってもよい。
図1に戻り、第2移動装置14は、吐出ヘッド20をX軸方向に移動させることで、吐出ヘッド20をクリーニングユニット24又はキャッピングユニット22の上部に選択的に位置決めさせることができる。つまり、デバイス製造作業の途中であっても、例えば吐出ヘッド20をクリーニングユニット24上に移動すれば、吐出ヘッド20のクリーニングを行うことができる。また、吐出ヘッド20をキャッピングユニット22の上に移動すれば、吐出ヘッド20の液滴吐出面20aにキャッピングを施したり、液滴をキャビティ121に充填したり、ノズル開口111の目詰まり等による吐出不良を回復させたりすることが可能となる。
つまり、クリーニングユニット24及びキャッピングユニット22は、ベース10上の後部10a側で、吐出ヘッド20の移動経路直下に、ステージSTと離間して配置されている。ステージSTに対する基板Pの搬入作業及び搬出作業はベース10の前部10b側で行われるため、これらクリーニングユニット24又はキャッピングユニット22により作業に支障を来すことはない。
クリーニングユニット24は、吐出ヘッド20のノズル開口111等のクリーニングをデバイス製造工程中や待機時に定期的に又は随時に行うことができる。キャッピングユニット22は、吐出ヘッド20の液滴吐出面20aが乾燥しないように、デバイスを製造しない待機時にこの液滴吐出面20aにキャッピングを施したり、液滴をキャビティ221に充填する際に用いたり、また、吐出不良が生じた吐出ヘッド20を回復させるものである。
〔キャッピングユニット〕
次に、キャッピングユニット22について詳細に説明する。図4は、キャッピングユニット22の構成を示す図であって、図4(a)は吐出ヘッド20側から見たキャッピングユニット22の平面図であり、図4(b)は図4(a)中のA−Aに沿う断面矢視図である。図4(a),(b)に示す通り、キャッピングユニット22は、本体40、キャッピング部42(封止部)、連通管44、及びポンプ(負圧供給装置)46を含んで構成されている。
キャッピング部42は、本体40に形成された凹部42aの内部に嵌入された湿潤部材42bと本体40の上面40aに突出した突出部42cとを備えている。また、凹部42aの底面には、本体40の下面40を貫通する連通管44が接続されている。ここで、湿潤部材42bとは、吐出ヘッド20から吐出される液滴に対する吸収性に優れ、液滴が吸収された際には湿潤状態を保つものであり、例えばスポンジ等の材料からなる。ポンプ46は、連通管44を介してキャッピング部42を吸引、減圧する(負圧を供給する)ものである。このポンプ46は、制御装置26と電気的に接続されており、制御装置26の制御の下で、その駆動が制御される。
図1に戻り、本実施形態の液滴吐出装置IJは、吐出ヘッド20の液滴吐出面20aに設けられた複数のノズル開口111のうち、液滴が吐出されないノズル開口111が有るか否か(ドット抜けの有無)を検出する吐出検出装置38が設けられている。吐出検出装置38は、例えばレーザ光源とレーザ光源からのレーザ光を受光する受光素子とから構成されている。これらレーザ光源及び受光素子は、吐出ヘッド20のX方向の位置を所定の位置に位置決めしたときに、ノズル開口111の各々から吐出される液滴の軌跡を挟むように配置されており、ノズル開口111の各々から順に液滴を吐出したときに、受光素子で受光される光量変化の有無によってドット抜けの有無を検出する。
また、吐出検出装置38は、ノズル開口111の各々からの液滴が印刷されるとともにワイパ等でその印刷面を清掃可能に構成された印刷部と、光学レンズ等によって印刷部と光学的に共役に設定されたCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子とから構成することもできる。かかる構成の場合には、ノズル開口111の各々から液滴を吐出して印刷面を印刷し、その印刷面を撮像素子で撮像して得られた画像信号を画像処理することによりドット抜けの有無の有無を検出する
次に、本実施形態の液滴吐出装置IJの電気的な機能構成について説明する。図5は、本発明の一実施形態による液滴吐出装置の電気的な機能構成を示すブロック図である。尚、図5においては、図1〜図4に示した部材に相当するブロックには同一の符号を付してある。図5に示す通り、液滴吐出装置IJを制御する電気的な構成は、制御コンピュータ50、制御装置26、及び駆動用集積回路60を含んで構成される。
制御コンピュータ50は、例えばCPU(中央処理装置)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等の内部記憶装置、ハードディスク、CD−ROM等の外部記憶装置、並びに液晶表示装置又はCRT(Cathod Ray Tube)等の表示装置を含んで構成され、ROM又はハードディスクに記憶されたプログラムに従って、液滴吐出装置IJの動作を制御する制御信号を出力する。この制御コンピュータ50は、例えばケーブル等を用いて図1に示す液滴吐出装置IJに設けられる制御装置26と接続されている。
制御装置26は、演算制御部52、駆動信号生成部54、及びタイマ部56を含んで構成される。演算制御部52は、制御コンピュータ50から入力された制御信号及び内部に予め記憶された制御プログラムに基づいて、第1移動装置12、第2移動装置14、及びモータ30〜36を駆動するとともに、キャッピングユニット22に設けられたポンプ46の動作を制御する。
また、演算制御部52は、吐出ヘッド20に設けられる複数の圧電体素子150を駆動する各種駆動信号を生成するための各種データ(駆動信号生成用データ)を駆動信号生成部54に出力する。更に、演算制御部52は、上記制御プログラムに基づいて選択データを生成して駆動用集積回路60に設けられた切替信号生成部62に出力する。この選択データは、駆動信号の印加対象となる圧電体素子150を指定するためのノズル選択データと圧電体素子150に印加する駆動信号を指定するための波形選択データとからなる。
加えて、演算制御部52は、タイマ部56を用いてキャッピングユニット22を用いて吐出ヘッド20をキャッピング(封止)している時間を計時するとともに、圧電体素子150を用いてノズル開口111の近傍を加熱する時間及びポンプ46を駆動する時間を制御する。また、吐出検出装置38の検出結果に基づいて、吐出ヘッド20のキャッピング又はクリーニングを制御する。
駆動信号生成部54は、上記の駆動信号生成用データに基づいて所定形状の各種駆動信号、つまり通常駆動信号又は加熱用駆動信号を生成してスイッチ回路64に出力する。タイマ部56は、例えば演算制御部52から出力される計時開始信号及び計時時間が入力され、計時を開始してから計時時間が経過したときに、計時完了信号を出力する。
駆動用集積回路60は、吐出ヘッド20内に設けられており、切替信号生成部62及びスイッチ回路64を含んで構成されている。切替信号生成部62は、演算制御部52から出力される選択データに基づいて各圧電体素子150への駆動信号の導通/非導通を指示する切替信号を生成し、スイッチ回路64に出力する。スイッチ回路64は、各圧電体素子150毎に設けられており、切替信号によって指定された駆動信号を圧電体素子150に出力する。
ここで、駆動信号生成部54が生成する駆動信号の一例について説明する。図6は、駆動信号生成部54で生成される通常駆動信号及び加熱用駆動信号の1周期分の波形を模式的に示す図であって、(a)は通常駆動信号NDの波形を示す図であり、(b)は加熱用駆動信号HDの波形を示す図である。図6(a)に示す通り、通常駆動信号NDの繰返周波数fは10kHzに設定されているのに対して、図6(b)に示す通り、加熱用駆動信号HDの繰返周波数fは100kHzに設定されている。尚、ここでは加熱用駆動信号HDの繰返周波数fが100kHzに設定されている場合を例に挙げて説明するが、加熱用駆動信号HDの繰返周波数fは超音波領域の40kHz以上の周波数が好ましい。
この100kHz近傍の繰返周波数fは、圧電体素子150を十分に駆動(機械的変形)可能なものであると同時に、圧電体素子150を高速駆動することによって作動熱を応答性良く発生させる周波数である。また、加熱用駆動信号HDの振幅は、ノズル開口111から液滴を吐出させない程度の大きさ、例えば通常駆動信号NDの振幅VHNの半分(50%)に設定されている。尚、ここでは加熱用駆動信号HDの振幅が通常駆動信号NDの振幅VHNの半分に設定されている場合を例に挙げて説明するが、加熱用駆動信号HDの振幅は通常駆動信号NDの振幅VHNの半分以下であることが好ましい。
〔液滴吐出方法、及びキャッピングユニットの制御方法〕
次に、上記構成における液滴吐出装置IJを用いて基板P上にマイクロアレイを形成する方法について説明するとともに、マイクロアレイを形成する上で行われるキャッピング装置の制御方法について詳細に説明する。図7は、本発明の一実施形態によるキャッピング装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。
図7に示すフローチャートにおいて、処理が開始されると、演算制御部52においてドット抜け検出指示の有無が判断される(ステップS11)。ドット抜け検出指示は、液滴吐出装置IJの電源投入時に制御コンピュータ50から出力され、又は液滴吐出の開始時若しくは基板Pの交換時に演算制御部52のプログラムから出力される。また、制御コンピュータ50の操作者が、制御コンピュータ50に対してマニュアルで指示した時にも制御コンピュータ50から出力される。ドット抜け検出指示が無い場合(判断結果が「NO」の場合)には、ドット抜け検出指示があるまでステップS11の処理を行う。
一方、ステップS11において、ドット抜け検出指示があった場合(判断結果が「YES」の場合)には、演算制御部52は、第2移動装置14を駆動してノズル開口111が吐出検出装置38の上方(+Z方向)に配置されるよう、吐出ヘッド20の移動及び位置決めを行う。吐出ヘッド20の位置決めが完了すると、演算制御部52は駆動信号生成用データを駆動信号生成部54に出力して通常駆動信号NDを生成させるとともに、選択データを切替信号生成部62に出力する。
演算制御部52からの選択データに基づいて各圧電体素子150への駆動信号の導通/非導通を指示する切替信号が切替信号生成部62で生成され、スイッチ回路64により切替信号によって指定された通常駆動信号NDが圧電体素子150に出力される。これによって、吐出ヘッド20の複数のノズル開口から液滴が吐出検出装置38に対して吐出され、吐出検出装置38においてドット抜け検出が行われる(ステップS12)。
ドット抜け検出が完了すると、その検出結果は演算制御部52に出力され、演算制御部52においてドット抜けの有無が判断される(ステップS13)。ドット抜けが無いと判断した場合(判断結果が「NO」の場合)には、液滴の通常吐出を行う(ステップS14)。つまり、演算制御部52は第1移動装置12を制御して物体Pを移動開始位置に移動させるとともに、第2移動装置14等を制御して吐出ヘッド20を吐出開始位置に移動させる。そして、駆動信号生成用データ及び選択データを駆動信号生成部54及び切替信号生成部62にそれぞれ出力して、圧電体素子150に対して通常駆動信号NDを印加して基板P上への液滴の吐出を開始する。
液滴の吐出を開始すると、演算制御部52は、吐出ヘッド20と基板PとをX軸方向に相対移動(走査)しつつ、基板P上に対して吐出ヘッド20の所定のノズルから所定幅で液滴を吐出し、基板P上にマイクロアレイを形成する。本実施形態では、吐出ヘッド20が基板Pに対して+X方向に移動しつつ吐出動作する。吐出ヘッド20と基板Pとの1回目の相対移動(走査)が終了すると、基板Pを支持するステージSTが吐出ヘッド20に対してY軸方向に所定量ステップ移動する。演算制御部52は、吐出ヘッド20を基板Pに対して、例えば−X方向に2回目の相対移動(走査)しつつ吐出動作を行う。この動作を複数回繰り返すことにより、吐出ヘッド20は演算制御部52の制御に基づいて液滴を吐出し、基板P上にマイクロアレイを形成する。
以上の動作を行って基板P上にマイクロアレイが形成されると、演算制御部52が第1移動装置12を制御して液滴が吐出された基板Pを搬出位置に移動させる。そして、ステージSTによる吸着保持が解除されて不図示の搬送装置によって基板PがステージSTから搬出される。次に、ステージSTから基板Pが搬出されている間に、演算制御部52は、第2移動装置14を制御し、X軸方向に吐出ヘッド20を移動させてキャッピングユニット22の上部に位置決めする。更に、Z軸方向に吐出ヘッド20を移動させて、キャッピングユニット22に接触配置させて吐出ヘッド20のキャッピングを行う(ステップS15)。吐出ヘッド20のキャッピングが開始されると、キャッピング時間を示すカウンタTcをリセットして、タイマ部56を用いて再度キャッピング時間の計時を開始する。以上の動作により、1枚の基板Pに対して液滴を吐出する動作が完了する。
一方、ステップS13において、ドット抜けがあると判断した場合(判断結果が「YES」の場合)には、演算制御部52は、全てのノズル開口111のうちの2%以上のノズル開口についてドット抜けが有るか否かを判断する(ステップS16)。ドット抜けがあるノズル開口が2%より少ない場合(判断結果が「NO」の場合)には、演算制御部52は、ポンプ46によるキャッピング部42の吸引時間(キャッピング部42に負圧を与える時間)を示すカウンタTpの値を「2」として、吸引時間を2秒間に設定する(ステップS17)。
カウンタTpの値を設定すると、演算制御部52は第2移動装置14を制御して吐出ヘッド20を移動させ、キャッピングユニット22の上部に位置決めする。更に、Z軸方向に吐出ヘッド20を移動させて、キャッピングユニット22に接触配置させて吐出ヘッド20のキャッピングを行う。図8は、吐出ヘッド20がキャッピングユニット22によってキャッピングされた状態を示す断面図である。図8に示す通り、キャッピング部42の湿潤部材42bに吐出ヘッド20の液滴吐出面20aを対向配置させ、且つ突出部42cに係合させることでキャッピングを行う。
キャッピングユニット22による吐出ヘッド20のキャッピングが行われている状態で、演算制御部52は、ポンプ46に制御信号を出力し、カウンタTpで設定されている時間(ここでは、2秒)、キャッピング部42に負圧を供給して吸引を行う(ステップS18)。尚、ステップS17において、キャッピング部42の吸引時間を示すカウンタTpのみの値が設定されたため、ここでは吸引のみが行われる。2秒間の吸引が完了すると、処理はステップS11に戻る。
一方、ステップS16において、ドット抜けがあるノズル開口が2%以上の場合(判断結果が「YES」の場合)には、演算制御部52は直近のキャッピング時間を示すカウンタTcの値が24時間を示す値以上であるか否かを判断する(ステップS19)。カウンタTcの値が24時間を示す値よりも小さい場合(判断結果が「NO」の場合)には、演算制御部52は、圧電体素子150による予備加熱時間を示すカウンタTyの値を「20」として、予備加熱時間を20秒に設定する。
また、ポンプ46によるキャッピング部42の吸引時間を示すカウンタTpの値及び圧電体素子150による加熱時間を示すカウンタTkの値を「2」として、吸引時間及び加熱時間を2秒に設定する(ステップS20)。尚、予備加熱とはキャッピング部42の吸引に先立って圧電体素子150によって行われる予備的な加熱であり、加熱とはキャッピング部42の吸引とともに圧電体素子150によって行われる加熱である。
カウンタTy,Tp,Tkの値を設定すると、演算制御部52は第2移動装置14を制御して吐出ヘッド20を移動させてキャッピングユニット22の上部に位置決めし、更に、Z軸方向に吐出ヘッド20を移動させて、キャッピングユニット22に接触配置させて吐出ヘッド20のキャッピングを行う。これにより、吐出ヘッド20は図8に示す状態と同様の状態でキャッピングされる。
キャッピングユニット22による吐出ヘッド20のキャッピングが行われている状態で、演算制御部52は、まず吐出ヘッド20に対して加熱用駆動信号HDを出力し、カウンタTyで設定されている時間(ここでは、20秒)だけノズル開口111近傍(キャビティ121内の液滴溶媒)の予備加熱を行う。予備加熱が終了すると、カウンタTkで設定されている時間(ここでは、2秒)だけ吐出ヘッド20に対して加熱用駆動信号HDを出力してノズル開口111近傍を加熱すると同時に、カウンタTpで設定されている時間(ここでは、2秒)だけ、キャッピング部42に負圧を供給して吸引を行う(ステップS18)。以上の動作が終了すると、処理はステップS11に戻る。
ステップS16からステップS17を介してステップS18を行う処理では、ドット抜けの数が少なかったため2秒間の吸引のみを行っていた。しかしながら、ステップS19からステップS20を介してステップS18を行う処理では、ドット抜けの数が多いため、予備加熱を行ってノズル開口111付近の増粘した液滴溶媒を低粘度化させて、又は固形化した液滴溶媒を溶融させてから、加熱を行いつつ吸引している。
ここで、圧電体素子150の加熱期間及びキャッピング部42の吸引時間について説明する。図9は、圧電体素子150の予備加熱期間及び加熱期間並びにキャッピング部42の吸引時間との関係を説明するための図である。図9(a)に示す通り、第1期間T1と第2期間T2とが設けられており、これらの期間を通じて繰返周波数fが100kHzである加熱用駆動信号HDが圧電体素子150に供給されてノズル開口111の近傍が加熱される。
第1期間T1では圧電体素子150に対して加熱用駆動信号HDが印加されているが、キャッピング部42の吸引は行われていない。これに対し、第2期間T2では、圧電体素子150に対する加熱用駆動信号HDの印加とともに、キャッピング部42の吸引が行われている。前述した通り、予備加熱とはキャッピング部42の吸引に先立って圧電体素子150によって行われる予備的な加熱であるため、上記の第1期間T1が予備加熱期間であり、上記の第2期間T1が加熱期間及び吸引期間である。即ち、本実施形態では加熱期間と吸引時間が同一期間に設定されている。
図7に戻り、ステップS19において、カウンタTcの値が24時間を示す値以上である場合(判断結果が「YES」の場合)には、演算制御部52は直近のキャッピング時間を示すカウンタTcの値が120時間を示す値以上であるか否かを判断する(ステップS21)。カウンタTcの値が120時間を示す値よりも小さい場合(判断結果が「NO」の場合)には、演算制御部52は、圧電体素子150による予備加熱時間を示すカウンタTyの値を「20」として、予備加熱時間を20秒に設定する。また、ポンプ46によるキャッピング部42の吸引時間を示すカウンタTpの値及び圧電体素子150による加熱時間を示すカウンタTkの値を「5」として、吸引時間及び加熱時間を5秒に設定する(ステップS22)。
カウンタTy,Tp,Tkの値を設定すると、演算制御部52は第2移動装置14を制御して吐出ヘッド20を移動させてキャッピングユニット22の上部に位置決めするとともに、Z軸方向に吐出ヘッド20を移動させて、キャッピングユニット22に接触配置させて図8と同様に吐出ヘッド20のキャッピングを行う。キャッピングユニット22による吐出ヘッド20のキャッピングが行われている状態で、演算制御部52は、まず吐出ヘッド20に対して加熱用駆動信号HDを出力して、カウンタTyで設定されている時間(ここでは、20秒)だけノズル開口111近傍(キャビティ121内の液滴溶媒)の予備加熱を行う。
予備加熱が終了すると、カウンタTkで設定されている時間(ここでは、5秒)だけ吐出ヘッド20に対して加熱用駆動信号HDを出力してノズル開口111近傍を加熱すると同時に、カウンタTpで設定されている時間(ここでは、5秒)だけ、キャッピング部42に負圧を供給して吸引を行う(ステップS18)。以上の動作が終了すると、処理はステップS11に戻る。
ステップS19からステップS20を介してステップS18を行う処理と、ステップS19からステップ21,S22を介してステップS18を行う処理とを比較すると、加熱時間を示すカウンタTk及び吸引時間を示すカウンタTpの時間が長くなっている。吐出ヘッド20がキャッピングユニット22にキャッピングされた時間が1日(24時間)以上であって5日(120時間)未満であれば、液滴溶媒の蒸発により増粘している虞があるため、ノズル開口111の目詰まり等を確実に解消すべく加熱時間及び吸引時間を長くしている。
一方、ステップS21において、カウンタTcの値が120時間を示す値以上である場合(判断結果が「YES」の場合)には、演算制御部52は、圧電体素子150による予備加熱時間を示すカウンタTyの値を「20」として、予備加熱時間を20秒に設定する。また、ポンプ46によるキャッピング部42の吸引時間を示すカウンタTpの値及び圧電体素子150による加熱時間を示すカウンタTkの値を「8」として、吸引時間及び加熱時間を8秒に設定する(ステップS23)。
カウンタTy,Tp,Tkの値を設定すると、演算制御部52は図8と同様に吐出ヘッド20のキャッピングを行い、キャッピングが行われている状態でまず吐出ヘッド20に対して加熱用駆動信号HDを出力して、カウンタTyで設定されている時間(ここでは、20秒)だけノズル開口111近傍(キャビティ121内の液滴溶媒)の予備加熱を行う。予備加熱が終了すると、カウンタTkで設定されている時間(ここでは、8秒)だけ吐出ヘッド20に対して加熱用駆動信号HDを出力してノズル開口111近傍を加熱すると同時に、カウンタTpで設定されている時間(ここでは、8秒)だけ、キャッピング部42に負圧を供給して吸引を行う(ステップS18)。以上の動作が終了すると、処理はステップS11に戻る。
このように、吐出ヘッド20がキャッピングユニット22にキャッピングされた時間が5日(120時間)以上であれば、液滴溶媒が増粘している可能性が極めて高いため加熱時間及び吸引時間をより長くして液滴の吐出量を増やすことによりノズル開口111の目詰まり等を解消している。以上説明した通り、本実施形態においては、吐出ヘッド20のキャッピング時間に応じて加熱時間及び吸引時間を変えているため、液滴溶媒の増粘の程度又は固形化の程度に応じて液滴溶媒の無駄な消費を極力抑えた上で、ノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
尚、以上説明した実施形態では、圧電体素子150に加熱用駆動信号HDを印加してノズル開口111の近傍を加熱しているため、ノズル開口111近傍又は圧電体素子150の温度を検出する温度センサを吐出ヘッド20内に設ける構成が望ましい。圧電体素子150に対して加熱用駆動信号HDを印加する場合には、温度センサの検出結果をフィードバックして圧電体素子を駆動することが好適である。かかる駆動を行うことで、環境温度に拘わらず加熱温度を一定に保つことができ、効果的に増粘した液滴溶媒の低粘度化又は固形化した液滴溶媒を溶融することができ、結果としてノズル開口の目詰まりを短時間で確実に解消することができる。
また、上記実施形態では、ノズル開口111の近傍を加熱する加熱装置として圧電体素子150を用いていたが、圧電体素子150とは別にヒータを設けて加熱するようにしてもよい。このようなヒータを用いれば、ノズル開口111のみならず吐出ヘッド20全体、更にはタンク16及び流路18を加熱することができ、増粘した液滴溶媒をより効果的に低粘度化することができ、又は固形化した液滴溶媒をより効果的に溶融することができる。
更に、図7に示すフローチャートでは、ポンプ46による吸引のみ、又は予備加熱後に加熱しながら吸引していた。しかしながら、図9(b)に示す通り、予備加熱は行わずに、加熱しながら吸引を行っても良く、図9(c)に示す通り、予備加熱を行った後に加熱は行わずに吸引のみを行っても良い。ノズル開口111の目詰まり等を確実に解消するのであれば、上記の実施形態の通り、予備加熱後に加熱しながら吸引することが望ましい。
また、上記の実施形態では、吐出ヘッド20の直近のキャッピング時間に応じて、加熱しながら吸引する時間を変えていたが、これはポンプ46の吸引力が一定であることを前提としたものである。ポンプ46の吸引力を可変することができるのであれば、吸引力(負圧の大きさ)を変えることで、ノズル開口111の吐出量を可変しても良い。尚、吸引力を変える場合には、吸引時間を一定にしてもよいし、吸引力とともに吸引時間を可変しても良い。
〔デバイス製造方法、及び電子機器〕
以上、本発明の実施形態によるキャッピング装置及びその制御方法並びに液滴吐出装置について説明したが、この液滴吐出装置は膜を形成する成膜装置、金属配線等の配線を形成する配線装置、又はマイクロレンズアレイ、液晶表示装置、有機EL装置、プラズマ型表示装置、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emission Display)等のデバイスを製造するデバイス製造装置として用いることができる。
上記の液滴吐出装置を用いて増粘した液滴溶媒を低粘度化させ、又は固形化した液滴溶媒を溶融させた上で吐出させ、かかる処理を終えた吐出ヘッド20を用いて基板P上に液滴を吐出してパターンを形成しているため、液滴溶媒の無駄な消費を抑えることができるとともに、パターンを形成するための液滴吐出時間を長くすることができる。この結果として、デバイスの製造コストを低減することができるとともに、スループットを向上させることができる。
上記の液晶装置、有機EL装置、プラズマ型表示装置、FED等のデバイスは、ノート型コンピュータ及び携帯電話等の電子機器に設けられる。だだし、電子機器は、上記のノート型コンピュータ及び携帯電話に限られる訳ではなく、種々の電子機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置等の電子機器に適用することが可能である。
本発明の一実施形態による液滴吐出装置の概略構成を示す斜視図である。 吐出ヘッド20の分解斜視図である。 吐出ヘッド20の主要部の一部を示す透視図である。 キャッピングユニット22の構成を示す図である。 本発明の一実施形態による液滴吐出装置の電気的な機能構成を示すブロック図である。 駆動信号生成部54で生成される通常駆動信号及び加熱用駆動信号の1周期分の波形を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態によるキャッピング装置の制御方法の一例を示すフローチャートである。 吐出ヘッド20がキャッピングユニット22によってキャッピングされた状態を示す断面図である。 圧電体素子150の予備加熱期間及び加熱期間並びにキャッピング部42の吸引時間との関係を説明するための図である。
符号の説明
20……吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)
22……キャッピングユニット(キャッピング装置)
26……制御装置
38……吐出検出装置(検出装置)
42……キャッピング部(封止部)
46……ポンプ(負圧供給装置)
54……駆動信号生成部
56……タイマ部(計時部)
111……ノズル開口
150……圧電体素子(加熱装置)
P……基板(ワーク)

Claims (18)

  1. 液滴を吐出するノズル開口を備える液滴吐出ヘッドの少なくとも前記ノズル開口を封止する封止部を有するキャッピング装置において、
    少なくとも前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口近傍を加熱する加熱装置と、
    前記ノズル開口から液滴を吐出させる負圧を、前記ノズル開口を封止する封止部内に供給する負圧供給装置と
    を備えることを特徴とするキャッピング装置。
  2. 前記加熱装置による前記ノズル開口近傍の加熱時間及び及び前記負圧供給装置の負圧供給時間を制御する制御装置を備えることを特徴とする請求項1記載のキャッピング装置。
  3. 前記制御装置は、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口が前記封止部に封止されている時間を計時する計時部を備えており、当該計時部の計時結果に応じて前記加熱時間及び前記負圧供給時間を変える制御を行うことを特徴とする請求項2記載のキャッピング装置。
  4. 前記ノズル開口近傍の温度を計測する温度計測装置を備え、
    前記加熱装置は、前記温度計測装置の計測結果に基づいて前記ノズル開口近傍の加熱温度を調整する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のキャッピング装置。
  5. 液滴を吐出するノズル開口を備える液滴吐出ヘッドの少なくとも前記ノズル開口を封止する封止部を有するキャッピング装置の制御方法であって、
    少なくとも前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口近傍を加熱し、
    前記ノズル開口を封止する前記封止部内に負圧を供給して、前記ノズル開口から液滴を吐出させる
    ことを特徴とするキャッピング装置の制御方法。
  6. 前記ノズル開口の各々からの前記液滴の吐出の有無を検出し、
    前記検出結果に応じて前記ノズル開口近傍の加熱及び前記封止部内への負圧の供給を行う
    ことを特徴とする請求項5記載のキャッピング装置の制御方法。
  7. 前記ノズル開口近傍を加熱しながら前記封止部内に前記負圧を供給して、前記ノズル開口からの液滴の吐出を行うことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のキャッピング装置の制御方法。
  8. 前記ノズル開口近傍を予備的に加熱した後で、前記加熱及び前記負圧の供給を行うことを特徴とする請求項7記載のキャッピング装置の制御方法。
  9. 前記ノズル開口近傍を予備的に加熱した後で、前記封止部内に前記負圧を供給して、前記ノズル開口からの液滴の吐出を行うことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のキャッピング装置の制御方法。
  10. 前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口が前記封止部に封止されている時間を計時し、
    前記計時結果に応じて前記ノズル開口近傍を加熱する時間及び封止部内に負圧を供給する時間を変える制御を行う
    ことを特徴とする請求項5から請求項9の何れか一項に記載のキャッピング装置の制御方法。
  11. 前記封止部内に供給する負圧の大きさを変える制御を行うことを特徴とする請求項5から請求項10の何れか一項に記載のキャッピング装置の制御方法。
  12. 印加される駆動信号に応じた圧力を発生する圧力発生素子と、当該圧力発生素子で発生した圧力で加圧された液滴が吐出されるノズル開口とを有する液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置において、
    前記圧力発生素子に対して、前記ノズル開口から液滴を吐出させることなく前記ノズル開口近傍を加熱する加熱用駆動信号を印加する駆動信号生成部と、
    前記液滴吐出ヘッドに設けられる前記ノズル開口を封止する封止部と、前記ノズル開口から液滴を吐出させる負圧を、前記ノズル開口を封止する前記封止部内に供給する負圧供給装置とを有するキャッピング装置と
    を備えることを特徴とする液滴吐出装置。
  13. 前記ノズル開口の各々からの前記液滴の吐出の有無を検出する検出装置と、
    前記検出装置の検出結果に応じて、前記駆動信号生成部と前記キャッピング装置が備える負圧供給装置の少なくとも一方を制御する制御装置と
    を備えることを特徴とする請求項12記載の液滴吐出装置。
  14. 前記制御装置は、前記液滴吐出ヘッドの前記ノズル開口が前記封止部に封止されている時間を計時する計時部を備えており、当該計時部の計時結果に応じて前記駆動信号生成部が前記圧力発生素子に対して前記加熱用駆動信号を印加する時間及び前記前記ノズル開口を封止する前記封止部内に負圧を供給する時間を制御することを特徴とする請求項13記載の液滴吐出装置。
  15. 前記加熱用駆動信号は、超音波周波数帯の繰返周波数を有する信号であることを特徴とする請求項12から請求項14の何れか一項に記載の液滴吐出装置。
  16. 前記加熱用駆動信号の繰返周波数は、40kHz以上であることを特徴とする請求項15記載の液滴吐出装置。
  17. 前記加熱用駆動信号の振幅は、前記ノズル開口から前記液滴を吐出する際に前記圧力発生素子に印加される駆動信号の振幅の半分以下であることを特徴とする請求項1から請求項16の何れか一項に記載の液滴吐出装置。
  18. 所定箇所に機能性を有するパターンが形成されたワークを備えたデバイスの製造方法であって、
    請求項1から請求項4の何れか一項に記載のキャッピング装置、請求項5から請求項11の何れか一項に記載のキャッピング装置の制御方法、又は請求項12から請求項17の何れか一項に記載の液滴吐出装置を用いて前記液滴吐出ヘッドが備える前記ノズル開口から液滴を吐出する予備吐出工程と、
    前記予備吐出工程を経た液滴吐出ヘッドを用いて、前記ワーク上に液滴を吐出して前記パターンを形成する工程と
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
JP2003428492A 2003-12-25 2003-12-25 キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法 Pending JP2005186352A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428492A JP2005186352A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法
US11/005,028 US7341327B2 (en) 2003-12-25 2004-12-07 Capping unit and control method for same, liquid droplet ejection apparatus and device manufacturing method
TW093138420A TWI255772B (en) 2003-12-25 2004-12-10 Capping unit and control method for same, liquid droplet ejection apparatus and device manufacturing method
KR1020040109337A KR100712026B1 (ko) 2003-12-25 2004-12-21 캡핑 장치의 제어 방법 및 액체 방울 토출 장치
CNB2004101020757A CN100400293C (zh) 2003-12-25 2004-12-22 封盖单元的控制方法、液滴喷射装置及设备制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428492A JP2005186352A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005186352A true JP2005186352A (ja) 2005-07-14

Family

ID=34697520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003428492A Pending JP2005186352A (ja) 2003-12-25 2003-12-25 キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7341327B2 (ja)
JP (1) JP2005186352A (ja)
KR (1) KR100712026B1 (ja)
CN (1) CN100400293C (ja)
TW (1) TWI255772B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010036184A (ja) * 2008-07-09 2010-02-18 Sharp Corp インク吐出装置
JP2012206315A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置
JP2013098372A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂薄膜形成装置及びノズルヘッド修理方法
KR101379295B1 (ko) 2011-12-15 2014-03-31 주식회사 성우하이텍 실러 도포 제어장치 및 방법

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4407624B2 (ja) * 2005-11-25 2010-02-03 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出装置
JP5147232B2 (ja) * 2006-12-26 2013-02-20 武蔵エンジニアリング株式会社 インクジェットヘッドのメンテナンス方法および機構並びに装置
JP5050939B2 (ja) * 2008-03-10 2012-10-17 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置及びフラッシング方法
JP2010106748A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Seiko Epson Corp 流体噴射システム、流体噴射システムの駆動方法、手術装置
US8128188B2 (en) * 2009-04-30 2012-03-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Monitoring ink flow
US20120107486A1 (en) * 2010-11-01 2012-05-03 Shenzhen China Star Optoelectronics Technology Co., Ltd. Sealant coating device and dispensing method thereof
JP5776226B2 (ja) * 2011-03-04 2015-09-09 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置およびその制御方法
KR102290660B1 (ko) 2012-04-17 2021-08-18 카티바, 인크. 잉크젯 인쇄 시스템용 인쇄 헤드 유닛 조립체
US10457059B2 (en) 2016-07-18 2019-10-29 Kateeva, Inc. Printing system assemblies and techniques
CN110947577B (zh) * 2018-09-27 2022-11-18 鸿翌科技有限公司 一种灌封胶设备以及灌封胶打胶方法
US11970003B2 (en) * 2021-03-18 2024-04-30 Canon Kabushiki Kaisha Liquid ejection apparatus, liquid ejection method, dispensing apparatus, and compound introduction apparatus
CN114326218B (zh) * 2022-01-18 2024-05-28 广东灿达股份有限公司 一种显示面板及检测显示面板的密封剂层中的裂缝的方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01156074A (ja) * 1987-12-14 1989-06-19 Seiko Epson Corp インクジェットプリンタ
US4970535A (en) * 1988-09-26 1990-11-13 Tektronix, Inc. Ink jet print head face cleaner
US6000778A (en) * 1989-05-18 1999-12-14 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus recovery method using variable pressure
EP0499432B1 (en) * 1991-02-12 1997-04-23 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording system and method
JP2978328B2 (ja) * 1992-05-11 1999-11-15 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置及びインクジェットヘッドの回復方法
US5557305A (en) * 1994-02-24 1996-09-17 Spectra, Inc. Ink jet purging arrangement
JP3157992B2 (ja) * 1994-09-30 2001-04-23 シャープ株式会社 インクジェット記録装置
US5570117A (en) 1995-01-06 1996-10-29 Tektronix, Inc. Print head maintenance method and apparatus with retractable wiper
JPH10264402A (ja) 1997-03-26 1998-10-06 Seiko Epson Corp インクジェット式記録ヘッドのキャッピング装置
JP3763218B2 (ja) 1998-10-21 2006-04-05 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録ヘッドおよびそれを備えたインクジェット記録装置
JP2001001555A (ja) 1999-06-18 2001-01-09 Casio Comput Co Ltd インクジェットプリンタ
JP2001162784A (ja) * 1999-12-13 2001-06-19 Canon Inc インクジェット記録装置および記録方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010036184A (ja) * 2008-07-09 2010-02-18 Sharp Corp インク吐出装置
JP2012206315A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Brother Industries Ltd 液滴噴射装置
US9073329B2 (en) 2011-03-29 2015-07-07 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid droplet jetting apparatus
JP2013098372A (ja) * 2011-11-01 2013-05-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd 樹脂薄膜形成装置及びノズルヘッド修理方法
KR101379295B1 (ko) 2011-12-15 2014-03-31 주식회사 성우하이텍 실러 도포 제어장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
TW200530044A (en) 2005-09-16
KR100712026B1 (ko) 2007-05-02
CN100400293C (zh) 2008-07-09
KR20050065342A (ko) 2005-06-29
CN1636731A (zh) 2005-07-13
TWI255772B (en) 2006-06-01
US20050140718A1 (en) 2005-06-30
US7341327B2 (en) 2008-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4352915B2 (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出装置の処理方法
KR20050076613A (ko) 액적 토출 헤드의 구동 방법, 액적 토출 장치 및 디바이스제조 방법
JP2005186352A (ja) キャッピング装置及びその制御方法、液滴吐出装置、並びにデバイス製造方法
JP2005212138A (ja) 液滴吐出装置及び方法並びにデバイス製造方法
JP3760926B2 (ja) 液滴吐出装置、及び液滴吐出方法
TW200408543A (en) Droplet discharging apparatus and method
TWI284756B (en) Liquid crystal ejecting method and apparatus, liquid crystal device and producing method thereof and electronic apparatus
JP4752378B2 (ja) 光学板の製造方法
JP2005169201A (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、電気光学装置、および電子機器
JP2006320808A (ja) 液滴吐出装置、液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置
JP2005211711A (ja) 液滴吐出ヘッドの制御方法、液滴吐出装置、及びデバイス製造方法
TW200303825A (en) Nozzle drive device and method, liquid droplet discharging device, nozzle drive program, and device manufacturing method and device
JP2004294113A (ja) 機能液滴吐出ヘッドの機能液充填方法、機能液充填装置およびこれを備えた液滴吐出装置、プローブ担体の製造方法、プローブ担体および分析装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP2008230091A (ja) クリーニング方法、流体噴射装置
JP2001180005A (ja) インクジェット式記録装置
JP2005199491A (ja) 液滴吐出装置、キャッピング装置の処理方法、及びデバイス製造方法
JP2005096272A (ja) インクジェットヘッド記録装置の制御方法
JP5061513B2 (ja) インクジェットスペーサー配置装置及びインクジェットスペーサー配置方法
JP2005199458A (ja) 液滴吐出装置、キャッピング装置の処理方法、及びデバイス製造方法
JP4438313B2 (ja) 液滴吐出方法
JP2014184645A (ja) 液体噴射装置
JP2008229482A (ja) 液滴吐出装置および液晶装置
JP2003276218A (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、デバイスの製造方法並びに電子機器
JP2005324446A (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出方法、電気光学装置の製造方法
JP2004322518A (ja) ヘッド駆動装置、ヘッド駆動方法、液滴吐出装置、表示装置の製造方法、表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080924

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081024

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081128

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20081219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100122