JP2005183688A - 光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体レーザ(以下LDという)を用いる光源装置においては、光源からの熱を外部に逃がす必要があり、LDに接触する部材は熱伝導率の高い材質を選ぶ。そのためLDホルダには金属材料を用いるが、ノイズ対策のため、LDは装置に対し電気的に絶縁する必要があり、LDホルダとの間に、絶縁性と高い熱伝導率を有するセラミック材料が用いられる。しかし、金属材料とセラミック材料とでは線膨張係数に大きな違いがあるため、大きな温度変化があるとLDとコリメートレンズの間に光軸ずれが発生しやすい。
【解決手段】LD20が嵌合したリング状部材22はLD取り付け面の反対側が円錐台形のテーパ面22bを有しており、LDホルダ21のLD取り付け面側は上記円錐台形とほぼ同形の凹面のテーパ面を有している。両テーパ面は互いに低い摩擦抵抗で接触しており、LDの背面側からはLD押さえ板23で図の右方向に押圧されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源から出射した光束を光学系に導いて利用する光源装置に関するものである。特に温度変化によって生じやすい光軸ずれを防止する光源装置に関する。
図4は走査光学系の一例を示す図である。
同図において符号1は光源装置、2は光変調装置、5は偏向装置、7は面倒れ補正光学系、8は回転多面鏡、9はfθレンズ、10は被走査面をそれぞれ示す。
光源装置1から出た光束は、光変調装置2において画像情報によって変調され、偏向装置5によって向きを変えられ、回転多面鏡8により連続的に反射方向を変えられ、fθレンズ9で被走査面10上で等速走査される。被走査面10が紙面に垂直方向に走査されることによって、画像情報を読み取ったり、あるいは、画像情報に対応した潜像が形成される。このような装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、デジタルラボ等、画像形成装置に用いられる。光変調装置を用いず、被走査面からの反射光を受光することで読み取り装置として用いることもできる。
図5は光源装置の構成の一例を示す図である。
同図において符号11は半導体レーザ(以下LDと称す)、12はLDホルダ、13は断熱部材、14はコリメートレンズ、15はコリメートレンズセル、16はレンズセルホルダ、17はコンプレッサレンズ鏡胴、18は鏡胴ホルダ、Cはリング状部材、U1は第1ユニット、U2は第2ユニットをそれぞれ示す。
第1ユニットU1は、コリメートレンズ14を保持するコリメートレンズセル15がレンズセルホルダ16の片側からねじ込まれている。レンズセルホルダ16の他側には、断熱部材13を介してLDホルダ12が取り付けられている。LDホルダ12は中央部付近に段になった穴12aが開いていて、その穴12aに落とし込んだリング状部材Cを介してLD11が取り付けられ、押さえ板12bで押しつけられて止められている。
LD11が直接LDホルダ12に取り付けられないのは、放熱のためLDホルダ12を金属材料、例えばクロム銅のように比較的熱伝導率の高い材料で構成されるが、LD11自身はLDホルダ12に対し、電気的に絶縁したいからである。そのため、リング状材料Cとして、絶縁性のセラミックが選ばれる。セラミックはその組成により、熱伝導率は小さい値から非常に大きい値まで各種のものが得られるので、ここでは放熱のため比較的熱伝導率の高いものを用いている。一方、LDホルダ12は図示しないペルチエ素子等を接触させて冷却を行う。
図6は温度変化におけるLDとLDホルダの穴との関係を説明する図である。同図(a)は常温で組み付けたときの状態を示す図、同図(b)は特に低温になったときの状態を示す図である。
同図において符号Aはリング状部材Cの移動方向を示す矢印を示す。
LD11はリング状部材Cにほぼいっぱいに収まっているとする。LDホルダ12の穴12aに対しリング状部材Cの大きさは余裕を持たせてある。
LDのはめ込まれたリング状部材Cを、LDホルダ12の穴12aに組み付けて両者が同図(a)のように偏心した状態であったとする。それでも、コリメートレンズ14に対しLDホルダの位置を調整することによって光軸合わせはできる。
この状態で光軸合わせが完了した場合、装置が放置されているときに温度低下が生じたとする。クロム銅は線膨張係数がセラミックに比べてかなり大きいので、両者の収縮の度合いが大きく異なる。同図(b)において実線は収縮後の形状、一点鎖線および破線は組み付け時の穴12aとリング状部材Cのそれぞれの位置を示す。すなわち、LDホルダ12の穴12aが収縮することによって、リング状部材Cを矢印Aのように一方に押し、その結果、LD11を当初の位置からずらしてしまう。
LDの光軸ずれではないが、温度変化によるコリメートレンズの光軸ずれを防ぐ構成が提案されている(例えば、特許文献1 参照。)。この構成はコリメートレンズホルダを円錐状または角錐状に形成して、円錐状の内周面を有する内鏡筒にはめ込んで用いている。この構成によれば、温度変化によるレンズの光軸ずれを防ぐことができるが、LDは金属製の外鏡筒に直接触れており、電気的絶縁の問題は考慮されていない。LDとLDホルダを電気的絶縁にすることによる、LDの光軸ずれの防止については、特許文献1にも触れられていない。
特開平10−193680号公報(第3、4頁、図3)
解決しようとする問題点は、LDホルダ12とリング状部材Cとの線膨張係数の違いは簡単に埋められないが、大幅な温度変化が生じたとき、部品の収縮によっても両者が接触しなければ、押されて一方に動くことはないはずである。また、組み付け時点において、両者があまり偏心していると、収縮だけでもLDの中心位置が移動してしまう。そこで、本発明では、組み付け時点においてLDホルダの穴部とリング状部材のお互いの中心がほぼ一致するような構成を得ること、そして温度変化が大きくても両者の位置関係が変化しない構成を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明では半導体レーザ(以下LDと称す)と、該LDを保持して光学系部材に接続するためのほぼ中央部に貫通穴を有するLDホルダと、前記LDを前記LDホルダの方向に押圧する押圧部材と、を有する光源装置において、前記LDと前記LDホルダの間にリング状部材を介在させ、該リング状部材は、少なくとも前記押圧方向に面する斜面を有し、前記LDホルダは、少なくとも前記リング状部材の前記斜面に接触する斜面を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の光源装置において、前記リング状部材の斜面は凸面状の円錐台形のテーパ面であり、前記LDホルダの斜面は前記リング状部材の前記テーパ面にほぼ一致する凹面状の円錐台形のテーパ面であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では請求項2に記載の光源装置において、前記凹面状のテーパ面は、前記LDホルダの前記リング状部材に接する面と反対側の面の近傍に頂点を有する円錐面の一部であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の光源装置において、前記凸面状の円錐台形のテーパ面はその頂角が、前記凹面状の円錐台形のテーパ面の頂角より大きくないことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1に記載の光源装置において、前記リング状部材の斜面は該リング状部材の周面に形成されたネジ面の一部であり、前記LDホルダの斜面は前記リング状部材を受け入れる座ぐり穴部の内周面に形成されたネジ面の一部であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の光源装置において、前記LDホルダにネジ嵌合する前記リング状部材のねじ込み量によって、前記LDホルダに結合すべき光学系に対し、コリメート調整ができることを特徴とする。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の光源装置において、前記LDホルダは比較的熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載の光源装置において、前記比較的熱伝導率の高い材料としてクロム銅を用いることを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の光源装置において、前記リング状部材は電気的に絶縁性であり、比較的熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする。
請求項10に記載の発明では、請求項9に記載の光源装置において、前記電気的に絶縁性であり、比較的熱伝導率の高い材料としてセラミック材料を用いることを特徴とする。
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光源装置において、少なくとも前記LDホルダと前記リング状部材の間の接触面は摩擦抵抗が小さくなるよう構成されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明では、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光源装置を、少なくともコリメートレンズを含む光学系に結合させた光学系ユニットを特徴とする。
請求項13に記載の発明では、請求項12に記載の光学系ユニットを搭載した光走査装置を特徴とする。
請求項14に記載の発明では、請求項13に記載の光走査装置を用いる画像読み取り装置を特徴とする。
請求項15に記載の発明では、請求項13に記載の光走査装置を用いる画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、特別な調整装置を組み込まなくても、温度変化による光軸ずれの生じない光源装置を得ることができる。
本発明は、ほぼ中央部の片面側に段差部とそれに連なる貫通穴を有するLDホルダの、他方の面に仮想の頂点を有する円錐台形の凹面状のテーパ面に、ほぼ同形の凸面状のテーパ面を有するリング状部材をテーパ面同士接触させ、該リング状部材はほぼ中央部にLDを保持し、LDの背面からLD押さえ板でLDをLDホルダ側に押圧してなる光源装置を基本とする。
図1は本発明の第1の実施形態を説明するための図である。
同図において符号20はLD、21はLDホルダ、22はリング状部材、23はLD押さえ板、24は止めネジをそれぞれ示す。
LDホルダ21は、例えばクロム銅のような熱伝導率の比較的高い材料からなり、ほぼ中央部に光束透過用の貫通穴21aを有し、さらにその穴に接続して凹面状のテーパ面21bが形成されている。テーパ面21bは円錐の頂部を切り取った円錐台の斜面に相当する形状をしている。リング状部材22は、上記と同様に熱伝導率が比較的高く電気絶縁性のセラミック材料からなり、ほぼ中央部に前記貫通穴21aとほぼ同径の光束透過用の貫通穴22aを有する。貫通穴22aと外径との間の片側にはテーパ面22bが形成されており、反対側にはLD20を落とし込む段差部22cが形成されている。テーパ面22bはテーパ面21bと同様円錐台の斜面に相当する形状をしている。
表1は材料の熱伝導率を示す表である。
リング状部材22は電気的に絶縁性を有し、なるべく熱伝導率の高い材料が好ましい。本実施形態では、絶縁性で且つ、機械的強度にも優れているセラミック材料を使用する。セラミック材は原料の違いにより熱伝導率に幅が有るので、中でも熱伝導率の高い材料を選んで用いている。
LDホルダ21も比較的熱伝導率の高い材料を用いる。熱伝導率の高い材料として一般に銅系の材料が用いられる。表1に示すように、純銅が最も熱伝導率が高いが、機械的強度が弱いため銅合金として用いられる。クロム銅は機械的強度に優れていてしかも熱伝導率が或る程度高いのでLDホルダとして好適である。
LD20の発熱を吸収するためには、LD20とリング状部材22との接触面積や、リング状部材22とLDホルダ21との接触面積、LDホルダ21と冷却素子との接触面積なども重要な要因になる。これらの要因や材料コストとの関係で、使用可能な材料の範囲は変わってくる。
一般に金属材料は比較的熱伝導率の高い材料に属し、合成樹脂材料は比較的熱伝導率の低い材料に属す。セラミック材料は熱伝導率の幅が広いので用途に応じて使い分ける。
Figure 2005183688
LD20のつば部と段差部22cとはほとんど遊びのない状態で嵌合しており、リング状部材22は、そのテーパ面がLDホルダのテーパ面21bにほぼ密着するように、同心状態に取り付け、ばね性のあるLD押さえ板23でLD20の後面を押さえ、押さえ板23の周辺部を複数の止めネジ24でネジ止めする。押さえ板23は、それ自身ばね性を持たない部材にして、その代わり、弾力性のある部材を間にはさんで押圧するようにしてもよい。
LDホルダ21とリング状部材22の接触面となる両テーパ面は互いの摩擦抵抗がなるべく小さくなるようにしておく。摩擦抵抗を小さくする方法としては、例えば、少なくともどちらか一方の表面に摩擦抵抗を下げる表面処理をすればよい。あるいは、両者の接触面積を小さくする形状にしてもよい。両者を併用すればなおよい。
LDホルダ21のリング状部材22を受け入れる面は、リング状部材の外径より大きい座ぐり部21cを有し、想定される温度変化の範囲における最低の温度においても両者が接触しない程度の隙間を持たせておく。
同図に示す組み付け状態で、大きな温度変化が生じた場合を考える。
セラミック材料は線膨張係数があまり大きくないので、温度変化に対して形状の変化は僅かである。それに対し、クロム銅は線膨張係数が比較的大きいので温度変化に対する、形状の変化が大きく出る。従来例では両者の形状変化の違いが、相対的な移動となって現れた。本実施形態ではそのような現象が生じないことを説明する。説明を簡単にするため、リング状部材22は温度変化に対して形状変化しないものとして扱う。
例えば温度低下の場合、LDホルダ21全体が収縮する。当然、貫通穴21aも小さくなり、テーパ面21bも縮小する。このとき、どこか特定の一点が大きな摩擦抵抗をもっていたとすると、リング状部材22はその一点のみがLDホルダ21の収縮に伴って移動し、リング状部材22全体がそれにつられて平行移動してしまう。もしそうなれば、光軸ずれが発生することになる。本実施形態では、接触面における摩擦抵抗を小さくしてあるので、LDホルダ21のテーパ面21bが変化すると、リング状部材22のテーパ面22bに対し平均に力がかかり、LD20を押さえ板23の方向へ押す。リング状部材22のテーパ面22bはLDホルダ21のテーパ面21bに対し、常時ほぼ全面で接するような位置を保つ。したがって、LDホルダ21の貫通穴21aとリング状部材22の貫通穴22aは初期設定されたほぼ同心の状態を保ち、結果としてLD20の光軸ずれが発生しない。凹面、凸面の両テーパ面は、原則としては同じ頂角の円錐台が望ましいが、製造誤差は避けられないので、凸面の方の円錐台の頂角、すなわち、テーパ面22bの開き角の方が相手側より大きくならないような公差を設定しておくとよい。なぜなら、双方の頂角が一致しない場合は両テーパ面が全面で接触することはなくなり、頂部に近い側か底部に近い側のどちらか一方で接触が生ずることになり、この場合、頂部に近い方で接触する方が接触面積が小さくなるからである。ただし、LD20の光軸の向きが不安定になることを防ぐためには、上記頂角の大小関係は逆にした方が良い。
図2は本発明の第2の実施形態を説明するための図である。
同図において符号Oは貫通穴21aの中心線、PはLDホルダ21の一面21dと中心線Oとの交点をそれぞれ示す。
本実施形態ではテーパ面21bが点Pを仮想の頂点とする円錐形状をなしている。中心線Oは設計上の光軸になっている。したがって、テーパ面21bは光軸上に頂点を有している。
クロム銅は線膨張係数が3次元的に等方性であるため、LDホルダ21が温度変化によって形状変化を生ずる場合、全体が比例縮小、比例拡大になる。すなわち、テーパ面21bが点Pから引いた直線上に載っているので、点Pを中心に考えた場合、テーパ面は点Pに向かって収縮したり、点Pから延びるように膨張する。これによって、テーパ面21bは、あたかも、光軸方向に移動しないかのように見える。したがって、リング状部材22のテーパ面22bは見かけ上不動のテーパ面21bに接触して、光軸方向の移動が生じなくなる。ただし、両テーパ面の間のスベリは発生するので、摩擦抵抗を小さくしておくことは前述と同じである。
本構成は、リング状部材22の線膨張係数が無視できる場合を想定しているが、これが無視できない場合は若干構成を変えなければならない。例えば、上記構成において、温度上昇に伴ってリング状部材22が無視できない程度に膨張した場合、LD20はLDホルダの一面21dから離れる方向に移動する。この現象を防ぐためには、LDホルダ21のテーパ面が見かけ上一面21dに近づくように設定してやればよい。実際の構成としてはLDホルダ21のテーパ面の円錐頂点を、点Pよりも外に、すなわち頂点が一面21dから飛び出す方向に、設定する。飛び出し量はリング状部材22とLDホルダ21の線膨張係数によって決める。頂点の設定位置は、この構成の場合と、前述の点Pに一致させる場合とを含めて一面21dの近傍と呼ぶことにする。
図3は本発明の第3の実施形態を説明するための部分図である。
同図において符号31はLDホルダ、32はリング状部材、33はLD押さえ板をそれぞれ示す。
LDホルダ31は、リング状部材32を受け入れるための座ぐり部が形成されており、その内周は貫通穴31aと同心のネジ部が形成されている。リング状部材32は外周にネジ部が形成されており、LDホルダ31のネジ部と嵌合できるようになっている。LDを取り付けたリング状部材32をLDホルダ31のネジ部にねじ込んでLD20背面からLD押さえ板33で押さえると、ネジ部に遊びがある場合、LD押さえ板33の押圧力によってリング状部材32のネジ部は同図の右方向に押され、ネジ山の右側に向いた斜面32bがLDホルダ31のネジ山の左側に向いた斜面31bに当接する。同図では下半分の図を省略しているが、下半分でも状況は全く同じである。
前述のように、LDホルダ31とリング状部材32はその材質の違いにより、線膨張係数が著しく異なる。したがって、温度が変化すると両者のネジ部の間の遊びの程度が変化する。その場合でも、押さえ板33の押圧力によって、斜面31bと斜面32bは全周に亘って常時接触を保つため、両方のネジの中心位置は一致したまま変わることがない。
したがって、温度変化があっても、LDの光軸ずれが発生することがなくなる。
なお、予想される温度変化の幅における前記遊びの最大値においてネジ部が外れてしまうようなことが生じないような大きさのネジ山を選択することが必要である。逆に遊びの最小値においてLDホルダ31とリング状部材32が締まりすぎて破壊を生ずることがないような遊び量を確保しておく必要がある。
温度変化によって遊び量が変化したとき、遅滞なく両斜面の接触が均等になるようにするため、接触面の摩擦抵抗は十分に小さくしておく。元々、接触面積はあまり大きくないので、ネジ面の表面処理等で摩擦抵抗を減らしておくとよい。
図5に示したように、本発明の光源装置は、コリメートレンズを含む光学系と結合する使い方がある。LDホルダは断熱部材を介して光学系の鏡胴と結合することになるが、LDの移動ができない構造であれば、コリメートレンズを動かしてコリメート調整をすることになる。その場合、コリメートレンズを出射した光束を受ける他の光学系を取り付ける前に、コリメート調整をしなければならない。しかし、本実施形態のように、LDと一体になったリング状部材32が、LDホルダ31に対して光軸方向に移動可能である構成の場合は、光学系の鏡胴がコリメートレンズを含みその他の光学系と一体化されていても、LDを光軸方向に動かすことによって、コリメート調整が可能になる。
図5に示しているが、コリメートレンズの調整は、コリメートレンズセル15をレンズセルホルダ16にねじ込む構成になっているので、ここにも図3に示したような遊びの大きいネジ嵌合と押さえ部材を用いれば、コリメートレンズセル15とレンズセルホルダ16の相対的な線膨張係数の違いが大きくても、温度変化が光学的特性に影響するようなことがなくなる。
本発明の第1の実施形態を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態を説明するための部分図である。 走査光学系の一例を示す図である。 光源装置の構成の一例を示す図である。 温度変化におけるLDとLDホルダの穴との関係を説明する図である。
符号の説明
20 LD
21 LDホルダ
22 リング状部材
23 LD押さえ板
31 LDホルダ
32 リング状部材

Claims (15)

  1. 半導体レーザ(以下LDと称す)と、該LDを保持して光学系部材に接続するためのほぼ中央部に貫通穴を有するLDホルダと、前記LDを前記LDホルダの方向に押圧する押圧部材と、を有する光源装置において、前記LDと前記LDホルダの間にリング状部材を介在させ、該リング状部材は、少なくとも前記押圧方向に面する斜面を有し、前記LDホルダは、少なくとも前記リング状部材の前記斜面に接触する斜面を有することを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、前記リング状部材の斜面は凸面状の円錐台形のテーパ面であり、前記LDホルダの斜面は前記リング状部材の前記テーパ面にほぼ一致する凹面状の円錐台形のテーパ面であることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項2に記載の光源装置において、前記凹面状のテーパ面は、前記LDホルダの前記リング状部材に接する面と反対側の面の近傍に仮想の頂点を有する円錐面の一部であることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項2または3に記載の光源装置において、前記凸面状の円錐台形のテーパ面はその頂角が、前記凹面状の円錐台形のテーパ面の頂角より大きくないことを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1に記載の光源装置において、前記リング状部材の斜面は該リング状部材の周面に形成されたネジ面の一部であり、前記LDホルダの斜面は前記リング状部材を受け入れる座ぐり穴部の内周面に形成されたネジ面の一部であることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項5に記載の光源装置において、前記LDホルダにネジ嵌合する前記リング状部材のねじ込み量によって、前記LDホルダに結合すべき光学系に対し、コリメート調整ができることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の光源装置において、前記LDホルダは比較的熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする光源装置。
  8. 請求項7に記載の光源装置において、前記比較的熱伝導率の高い材料としてクロム銅を用いることを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の光源装置において、前記リング状部材は電気的に絶縁性であり、比較的熱伝導率の高い材料からなることを特徴とする光源装置。
  10. 請求項9に記載の光源装置において、前記電気的に絶縁性であり、比較的熱伝導率の高い材料としてセラミック材料を用いることを特徴とする光源装置。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1つに記載の光源装置において、少なくとも前記LDホルダと前記リング状部材の間の接触面は摩擦抵抗が小さくなるよう構成されていることを特徴とする光源装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の光源装置を、少なくともコリメートレンズを含む光学系に結合させたことを特徴とする光学系ユニット。
  13. 請求項12に記載の光学系ユニットを搭載したことを特徴とする光走査装置。
  14. 請求項13に記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像読み取り装置。
  15. 請求項13に記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009096037A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2011165760A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Mitsubishi Electric Corp レーザ光源装置及びプロジェクタ装置
JP2013179113A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Hitachi Media Electoronics Co Ltd レーザ光源モジュール

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