JPH0758909A - イメージ読取装置の結像装置 - Google Patents

イメージ読取装置の結像装置

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JPH0758909A
JPH0758909A JP5226469A JP22646993A JPH0758909A JP H0758909 A JPH0758909 A JP H0758909A JP 5226469 A JP5226469 A JP 5226469A JP 22646993 A JP22646993 A JP 22646993A JP H0758909 A JPH0758909 A JP H0758909A
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修一 森川
Yoshinori Saeki
佳紀 佐伯
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誠 加納
Yasuhiro Matsuda
安弘 松田
Nobuhisa Yamazaki
信久 山崎
Tomohiro Sunazaki
友宏 砂崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イメージ読取装置の熱膨張によるピントずれ
を防止する。 【構成】 イメージセンサ2の反レンズ側でフレーム3
に締着した高熱膨張部材12のレンズ側端部でイメージ
センサ2を位置規制するか、レンズ4の反イメージセン
サ側でフレーム3に締着した高熱膨張部材12のイメー
ジセンサ側端部でレンズ4を位置規制する。又はレンズ
4の反イメージセンサ側でフレーム3に締着した低熱膨
張部材のイメージセンサ側端部でイメージセンサ2を位
置規制するか、イメージセンサ2の反レンズ側でフレー
ム3に締着した低熱膨張部材のレンズ側端部でレンズ4
を位置規制する。又はレンズ4とイメージセンサ2との
間にバイメタル板の逆熱膨張部材22を設ける。イメー
ジセンサ2を両側部分でフレーム3に締着した基板1の
中央部に装着し、高熱膨張部材と低熱膨張部材との熱膨
張差により、実装基板1の中央部をレンズ4側に向けて
湾曲させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿面上の文字や図
形情報をイメージ情報として電気信号に変換するイメー
ジ読取装置に関するもので、特に部材の熱膨張によるピ
ントずれを防止した上記装置の結像装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】イメージ読取装置は、電子計算機へのイ
メージ情報の入力装置やファクシミリ端末として用いら
れている。これらの装置は、原稿を照明するための光源
ランプを有し、また高密度に実装された電子回路を有し
ている。これらの光源ランプや電子回路は通電によって
発熱し、連続して使用したときに装置温度を上昇させ
る。
【0003】原稿のイメージを鮮明に読み取るためには
レンズのピントを正確に合わせる必要があり、レンズと
イメージセンサとの間隔を正確に設定する必要がある。
しかしレンズには色収差があり、光源ランプの色(波
長)が変化すると焦点距離が変わり、また装置の発熱や
外気温度の変化に伴う部材の熱膨張により、設定したレ
ンズとイメージセンサとの間隔が変化する。これらの変
化はレンズのピントを狂わせ、読み取ったイメージの鮮
明度を低下させる。
【0004】レンズのピント合わせの精度にはある程度
の許容幅が認められるので、従来は使用時における装置
の熱膨張を見込んで、装置が熱膨張しても焦点がその許
容幅内に入る位置にイメージセンサの位置を設定するこ
とにより、装置の熱膨張による読取画像の鮮明度の低下
を防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近時電子計算機への入
力装置としてのイメージ読取装置において、原稿に記入
した朱書や青書を消した状態で原稿を読み取りたいとい
う要求が出てきている。この要求を満たすには、原稿を
通常の白色光以外に例えば赤外光で読み取る方法があ
る。
【0006】ところがこのような手段を採用した場合、
白色光と赤外光とはその波長が異なるため、レンズの焦
点距離も異なってしまう。この波長の相違による焦点距
離の差は、前述した焦点距離の許容幅内に収めることが
可能であるが、そうすると装置の温度上昇に対するマー
ジンがなくなってしまうという問題が発生してくる。す
なわち白色光の結像位置と赤外光の結像位置とを共にピ
ントの許容幅内に収めた場合には、装置の温度上昇によ
ってレンズとイメージセンサの間隔が変化したときに、
イメージセンサがピントの許容幅から外れてしまい、読
取画像の鮮明度を維持できなくなってしまうのである。
【0007】この発明は、上記の問題を解決するために
なされたもので、装置の温度変化によるレンズとイメー
ジセンサとの間隔の変動を防止する技術手段を提供する
ことにより、原稿照明用の光源として波長の異なる複数
の光源を用いた場合にも、装置の温度上昇に影響されな
いで常に鮮明なイメージ情報を読み取ることができるイ
メージ読取装置を得ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るイメージ読
取装置の結像装置は、イメージセンサ2の装着位置より
反レンズ側でフレーム3に締着した高熱膨張部材12の
レンズ側端部で、前記イメージセンサ2を光軸方向に位
置規制したことを特徴とするものである。
【0009】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、レンズ4の装着位置より反イメージセンサ側でフレ
ーム3に締着した高熱膨張部材12のイメージセンサ側
端部で、前記レンズ4を光軸方向に位置規制したことを
特徴とするものである。
【0010】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、レンズ4の装着位置より反イメージセンサ側でフレ
ーム3に締着した低熱膨張部材19のイメージセンサ側
端部で、当該イメージセンサ2を光軸方向に位置規制し
たことを特徴とするものである。
【0011】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、イメージセンサ2の装着位置より反レンズ側でフレ
ーム3に締着した低熱膨張部材19のレンズ側端部で当
該レンズ4を光軸方向に位置規制したことを特徴とする
ものである。
【0012】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、レンズ4をレンズフレーム3に光軸方向に移動自在
に設けるとともに、これをイメージセンサ側に付勢する
バネ18を設け、イメージセンサ2の装着位置でレンズ
フレーム3に締着した極低熱膨張部材20のレンズ側端
部に、前記バネ18の付勢力によりレンズ4を押接した
ことを特徴とするものである。
【0013】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、レンズ4とイメージセンサ2との間の位置でフレー
ム3に締着した逆熱膨張部材22のイメージセンサ側端
部で、前記イメージセンサ2が光軸方向に位置規制され
ており、上記逆熱膨張部材22は低熱膨張板24と高熱
膨張板25とを貼り合わせて低熱膨張板24側が凸とな
るように屈曲したバイメタル板であることを特徴とする
ものである。
【0014】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、レンズ4とイメージセンサ2との間の位置でフレー
ム3に締着した逆熱膨張部材22のレンズ側端部で、前
記レンズ4が光軸方向に位置規制されており、上記逆熱
膨張部材22が低熱膨張板24と高熱膨張板25とを貼
り合わせて、低熱膨張板24側が凸となるように屈曲し
たバイメタル板であることを特徴とするものである。
【0015】本発明に係るイメージ読取装置の結像装置
は、イメージセンサ2が両側部分でフレーム3に締着さ
れた実装基板1の中央部に装着されており、高熱膨張部
材25と低熱膨張部材24との熱膨張差により、上記実
装基板1をその中央部がレンズ4側に向けて中凸となる
ように湾曲させることを特徴とするものである。具体的
には、イメージセンサの実装基板1aを低熱膨張板24
と高熱膨張板25とを貼り合わせたバイメタル構造と
し、高熱膨張板25側をレンズ4に向けてフレーム3に
締着する。上記特徴を備えた他の具体的構造としては、
例えば実装基板1をその両側部分でフレーム3の締結面
30に面接触した状態で締着し、実装基板1の熱膨張率
をフレーム3の熱膨張率よりも低くする構造、フレーム
を熱膨張率の小さなメインフレーム7と熱膨張率の大き
いレンズフレーム3とで形成してレンズフレーム3をイ
メージセンサ2の反レンズ4側の光軸直角方向の両側の
位置でメインフレーム7に固定する構造、上記と同様な
構造でレンズフレーム3をその中心部分の光軸方向に離
隔した位置でメインフレーム7に固定する構造などを採
用できる。
【0016】ここで言う低熱膨張部材および高熱膨張部
材は、相対的なもので必ずしも熱膨張率の絶対値が低い
または高い部材であることを要しない。すなわち鉄を基
準とすればアルミニウムは高熱膨張部材であり、アルミ
ニウムを基準とすれば鉄は低熱膨張部材である。低熱膨
張部材としては、たとえば炭素鋼、鋳鉄、ガラスエポキ
シなどを挙げることができ、高熱膨張部材としてはアル
ミニウム、ポリエチレン、エポキシなどを挙げることが
できる。また本発明で言う極低熱膨張部材は、熱膨張率
の絶対値が極めて小さい部材を意味し、たとえばアンバ
(鉄ニッケル合金)などである。
【0017】
【作用】高熱膨張部材12や低熱膨張部材19でレンズ
4やイメージセンサ2の光軸方向の位置を規制する請求
項1ないし4記載の発明は、フレーム3と高熱膨張部材
12または低熱膨張部材19の締着位置からレンズ4ま
たはイメージセンサ2までの距離の差と、フレーム3に
対する低または高熱膨張部材19、12の熱膨張の差と
の間に一定の相関関係を持たすことによって、温度上昇
に対するレンズ4とイメージセンサ2との距離の変動を
相殺して、常にレンズ4とイメージセンサ2との間隔が
一定となるようにしたものである。
【0018】極低熱膨張部材20を用いた請求項5の発
明は、レンズ4とイメージセンサ2との間隔を極低熱膨
張部材20で規制することにより、温度変化によるレン
ズ4とイメージセンサ2との間隔の変動を極小にして、
温度変化による焦点位置の許容幅からの外れを防止した
ものである。
【0019】逆熱膨張部材22を用いる請求項6および
7記載の発明は、バイメタル構造の特殊な部材を用いる
ことにより、温度上昇時にスペーサとして介入された逆
熱膨張部材がレンズの光軸方向に縮む作用を利用して、
温度上昇によるフレーム3の延びと逆熱膨張部材22の
収縮とを相殺させることにより、温度変化によるレンズ
4とイメージセンサ2との間隔の変動を防止したもので
ある。
【0020】また請求項8ないし12の発明は、フレー
ム3に両端部を支持したイメージセンサ実装基板1を温
度上昇時にレンズ4側に向けて撓ませることにより、フ
レーム3の延びを実装基板1の撓みによって相殺して、
レンズ4とイメージセンサ2との間隔が一定に保たれる
ようにしたものである。
【0021】
【実施例】図15および16はイメージ読取装置のイメ
ージセンサ取付部分の構造例を示したもので、図15に
示した構造は、実装基板1に固定したイメージセンサ2
を実装基板1の両側部分において、レンズフレーム3の
後端にネジ止めする構造である。レンズフレーム3は前
方(図の奥側)に円筒状の貫通孔を有しており、レンズ
4をこの貫通孔に嵌めこんで止めネジ5でその光軸方向
の位置を固定する。レンズフレーム3はネジ6でメイン
フレーム7にネジ止めされる。
【0022】図16に示したものは、メインフレーム7
に直接イメージセンサ2を搭載した実装基板1をネジ止
めする構造である。レンズ4は同じメインフレーム上の
イメージセンサ2の前方(図の奥側)に固定されるよう
になっており、原稿照明用の光源ランプ8や反射ミラー
9などもこのメインフレームに搭載されている。図のメ
インフレーム7は読取ユニットを原稿載置台となる透明
天板に沿って走行させる形式のイメージ読取装置のキャ
リアとなるものである。この明細書で単にフレームとい
うときは、レンズフレーム3またはメインフレーム7の
いずれであってもよいことを意味する。
【0023】図1はこの発明の第1実施例を示したもの
である。図1はレンズフレーム3を用いたものの例で、
このレンズフレーム3の円筒孔11にレンズ4が嵌装さ
れて止めネジ5で固定され、レンズフレーム3の後端に
固定した実装基板1を介してイメージセンサ2が装着さ
れている。そしてイメージセンサ2と実装基板1との間
に高熱膨張部材12がスペーサとして介装されている。
レンズフレーム3は前述したネジ等によりメインフレー
ム7に固定される。レンズフレーム3は材料としてたと
えば炭素鋼(線膨張係数10.7×10-6)を用い、高
熱膨張部材12としてたとえばポリエチレン(線膨張係
数100〜200×10-6)を用いる。そしてレンズ4
の中心から実装基板1の装着位置までの長さをA、高熱
膨張部材12の光軸方向の厚さをBとしたときのAとB
の比をAα1 =Bα2 を満足するように決める。ここで
α1 はレンズフレーム3の線膨張係数、α2 は高熱膨張
部材の線膨張係数である。前述した炭素鋼とポリエチレ
ンを用いた場合には、高熱膨張部材12の厚さBはレン
ズ4と実装基板との間の距離Aの略10分の1から20
分の1となる。
【0024】上記第1実施例は高熱膨張部材12をイメ
ージセンサ2とその実装基板1との間に介装したもので
あるが、図2に示すように高熱膨張部材12をフレーム
3に固定した部材(ネジ)16と、センサ実装基板1と
の間に介装することもできる。図2の例ではレンズ4を
実装したレンズフレーム3の後端にネジ16を装着し、
そのネジ頭とセンサ実装基板1との間に厚肉ワッシャ状
の高熱膨張部材12を嵌装し、ネジ16に軸方向移動自
在に装着した実装基板1をネジ16に挿通したバネ17
で高熱膨張部材12に向けて押しつける構造としてい
る。この場合のイメージセンサ2はその実装基板1に直
接固定されている。
【0025】この図1、2に示す実施例の構造において
は、装置の温度上昇によってフレーム3が熱膨張してレ
ンズ4とイメージセンサ2との間隔が開いた分を高熱膨
張部材12の熱膨張によってイメージセンサ2をレンズ
4に向けて押し戻すようにして相殺し、温度変化による
レンズ4とイメージセンサ2との間隔の変化を防止して
いるのである。
【0026】図3はこの発明の第3実施例を示したもの
で、請求項2の構造に対応する実施例である。図3のも
のはレンズフレーム3の後端にイメージセンサ2を直接
固定した実装基板1が固定されており、レンズ4はレン
ズフレームに光軸方向に移動自在かつバネ18でイメー
ジセンサ2側に付勢して設けられている。そしてレンズ
4より反イメージセンサ側の位置で基端を固定した高熱
膨張部材12のストッパによりレンズ4の後端を位置規
制している。すなわちレンズ4はバネ18の付勢力によ
りその後端が常にストッパの先端で係止されて位置決め
される構造となっている。この場合のレンズフレーム3
の材質としてはたとえば鋳鉄(線膨張係数10.5×1
-6)を用い、高熱膨張部材12としてアルミニウム
(線膨張係数23.6×10-6)を用いる。そして高熱
膨張部材12の締着位置からイメージセンサまでの距離
をA、レンズの係止位置までの距離をB、フレームの熱
膨張係数をα1 、高熱膨張部材の線膨張係数をα2 とし
て、Aα1 =Bα2 となるようにAとBの距離の比を決
める。このようにすることにより装置の温度上昇によっ
て生じたフレーム3の延びを高熱膨張部材12が延びる
ことによってレンズ4をイメージセンサ2側に相対的に
移動させることにより補償して、レンズ4とイメージセ
ンサ2との間隔が一定となるようにしているのである。
【0027】図4はこの発明の第4実施例を示したもの
で、請求項4の構造に対応するものである。この図4の
構造は図3の構造と同様に、レンズ4をバネ18でイメ
ージセンサ2側に付勢し、ストッパでレンズ4の後端の
位置を規制しているのであるが、ストッパとして低熱膨
張部材19が用いられ、そのフレーム3への締着位置
は、イメージセンサ2の反レンズ側に設定されている。
イメージセンサ2はフレーム3の後端に固定した実装基
板1に直接固定されている。この図4の場合には材質と
してたとえばフレーム3はアルミニウム、低熱膨張部材
19には鉄を用い、低熱膨張部材19の締着位置からレ
ンズの後端までの距離をA、実装基板1の固定位置まで
の距離をB、フレームの線膨張係数をα1 、低熱膨張部
材の線膨張係数をα2 として、Bα1 =Aα2 を満足す
るように距離A、Bを決めてやれば、フレーム3と低熱
膨張部材4との熱膨張の差により、フレーム3が熱膨張
したときにレンズ4がバネ18の付勢力により相対的に
イメージセンサ2に接近する方向に移動させられ、レン
ズ4とイメージセンサ2との距離が一定に保たれる。
【0028】図5に示す実施例は低熱膨張部材19でイ
メージセンサ2側を相対移動させることにより、図4の
実施例と同様な作用でレンズ4とイメージセンサ2との
間隔を一定に保つ構造で、請求項3の構成に対応するも
のである。すなわちレンズ4は止めネジ5によりその光
軸方向位置をレンズフレーム3で規制されており、イメ
ージセンサ2の実装基板1はレンズ4の反イメージセン
サ側の位置でフレーム3に締着された低熱膨張部材19
の先端に固定されている。そして低熱膨張部材19の締
着位置から実装基板の固定位置までの距離をA、レンズ
4の固定位置までの距離をBとして、Bα1 =Aα2
条件を満足するように距離A、Bを決めることにより、
フレーム3と低熱膨張部材19の熱膨張差により、温度
変化によるレンズ4とイメージセンサ2との変動を相殺
するのである。なお上式におけるα1 およびα2 は図4
の実施例と同様、フレーム3の線膨張係数および低熱膨
張部材の線膨張係数であり、フレーム3にはアルミニウ
ムを、低熱膨張部材19には鉄を用いてやればよい。
【0029】図6はこの発明の第6実施例を示したもの
で、請求項5に対応する構造である。図6の構造は図4
の構造と同様にレンズ4をバネ18でイメージセンサ2
側に付勢し、その後端をストッパ20で係止している
が、このストッパはイメージセンサ2の光軸方向の位置
と同一の位置でフレーム3に締着した極低熱膨張部材2
0で製作されている。極低熱膨張部材20としてはたと
えば鉄64%、ニッケル36%の合金であるアンバ(線
膨張係数1.2×10-6)を用いる。この図6の構造
は、図4の構造の変形とも言えるもので、フレーム3と
極低熱膨張部材20との線膨張係数の比が非常に大きい
ことから、図4に示すB寸法を近時的に0とすることが
できる構造である。
【0030】図7は図6と同様な極低熱膨張部材20を
用いた構造において、図4のB寸法を正確に設定できる
ようにした構造例を示したもので、極低熱膨張部材20
はカラー状にしてレンズフレーム3に光軸方向移動自在
に嵌めこまれており、そのレンズ側端部でレンズ4の位
置を規制し、そのイメージセンサ側端部は調整ネジ21
で光軸方向の位置を調整できるようになっている。すな
わちこの構造によればフレーム3と極低熱膨張部材20
との熱膨張係数の比に相当する極低熱膨張部材20の締
着位置とイメージセンサ2までの距離Bを正確に設定す
ることが可能になる。
【0031】図8はこの発明の第8実施例を示したもの
で、請求項6の構成に対応する構造である。この構造で
のレンズ4はレンズフレーム3の定位置に固定されてお
り、イメージセンサの実装基板1はレンズフレーム3の
後端に皿バネ状のバイメタルワッシャ22を介して装着
されている。すなわちレンズフレーム3の後端にネジ1
6が装着され、このネジ16にレンズフレーム側からバ
イメタルワッシャ22、センサ実装基板1、圧縮コイル
バネ17およびバネ受け用の座金23が挿通されて、実
装基板1はバネ17の付勢力によりバイメタルワッシャ
22に押しつけられた状態で装着されている。バイメタ
ルワッシャ22は実装基板1側に位置する低熱膨張板2
4とレンズフレーム3側に位置する高熱膨張板25とを
貼り合わせた構造で、低熱膨張板24側が凸となるよう
に屈曲された構造となっている。このバイメタルワッシ
ャ22は温度が上昇すると、凹側に位置する高熱膨張板
25の膨張により偏平となる方向に変形し、逆熱膨張部
材として作用する。従ってレンズフレーム3の端面とセ
ンサ実装基板1との間の間隔Cは装置温度が高くなるほ
ど小さくなる。従ってこの距離Cの変化率をレンズフレ
ーム3のレンズ固定位置から後端までの距離Dの熱膨張
による変化率を相殺するように設定することにより、装
置温度が変化したときのレンズ4と実装基板1に装着し
たイメージセンサとの距離を一定に維持することが可能
となる。
【0032】図9は請求項7に対応する構造で、図8と
同様なバイメタルワッシャ22を用いてフレーム3にレ
ンズ4側を相対移動させるように装着した構造である。
すなわちフレーム3に光軸方向に移動自在に嵌装したレ
ンズ4とバネ8でバイメタルワッシャ22に向けて付勢
している構造である。この構造のバイメタルワッシャ2
2も図8のバイメタルワッシャと同様に凸側に低熱膨張
板24を、凹側に高熱膨張板25を配置したもので、図
8の構造と同様な作用により、温度変化によるレンズ4
とイメージセンサ2との間隔の変化を防止することがで
きる。
【0033】図10および11はこの発明の第10実施
例の構造を示したもので、請求項8の構成に対応してい
る。この実施例ではレンズ4はレンズフレーム3の定位
置に固定され、イメージセンサ2はバイメタル構造の実
装基板1aに装着されている。実装基板1aは低熱膨張
板24と高熱膨張板25とを高熱膨張板25がレンズ4
側になるようにして貼り合わせた構造で、その両側部分
を2本のエッジ部材28、28で挟んだ状態で局部的に
揺動可能にしてレンズフレーム3に定置されている。こ
の実施例の構造では装置の温度上昇によって実装基板1
aがレンズ4側に凸となるように撓み、レンズフレーム
3の延びが実装基板1aが撓んでイメージセンサ2をレ
ンズ4側に移動させることによって相殺され、レンズ4
とイメージセンサ2との距離が一定に保持される。
【0034】図12に示す実施例はセンサ実装基板1を
レンズフレーム3と実装基板1の線膨張係数の差により
レンズ4側に向けて撓ませるようにしたもので、レンズ
フレーム3としてアルミニウムを、実装基板1としてセ
ラミックス(線膨張係数約3.5×10-6)や、ガラス
エポキシ(線膨張係数約10×10-6)などを用いる。
実装基板1はその両側部分をレンズフレーム3の後方外
側に向けて貼り出した締結面30に面接触した状態で締
結されている。この構造においては、装置の熱膨張によ
りレンズフレーム3および実装基板1が膨張したとき、
その光軸直角方向の熱膨張の差により、実装基板1がレ
ンズフレーム3の後方に張り出した締結面30を内側に
向けて引っ張り、これによって締結面30に生ずる倒れ
が実装基板29をレンズ4側に向けて撓ませ、イメージ
センサ2をレンズ4側に向けて移動させることにより、
レンズフレーム3の光軸方向の熱膨張を相殺するように
しているのである。
【0035】センサ実装基板1をレンズ4側に撓ませる
構造として、上記の構造のほかレンズフレーム3とこの
レンズフレームを固定するメインフレーム7との熱膨張
差を利用する図13または図14に示す構造を採用する
こともできる。図13に示す構造ではアルミニウム製の
レンズフレーム3を鉄製のメインフレームにイメージセ
ンサ2より後方で光軸直角方向に離隔した二つの位置3
1、31で固定する構造を採用している。この構造によ
れば温度が上昇したとき、レンズフレーム3の光軸直角
方向の膨張がネジ32、32の位置でメインフレーム7
によって規制され、そのために実装基板1を固定した締
結面30が内側へ倒れるように変形させられる。そして
この変形が実装基板1に伝達され、実装基板1が中凸状
に撓んでイメージセンサ2をレンズフレーム3側に移動
させて、レンズフレーム3の光軸方向の熱膨張を相殺す
るのである。
【0036】また図14に示した構造は同様にアルミニ
ウム製のレンズフレーム3を鉄製のメインフレームに光
軸方向に離隔した2箇所の位置でネジ32、32により
固定しており、装置温度が上昇したときのレンズフレー
ム3の光軸方向の熱膨張がネジ32、32による固定部
分においてメインフレームにより規制され、そのために
自由に延びる両側部分と延びを規制された中心部分との
延びの差によって実装基板を固定した締結面30が内側
へ倒れるように変形し、この倒れによって実装基板1が
レンズ4側に向けて撓み、イメージセンサ2をレンズ4
側に向けて移動させて、温度上昇によるレンズフレーム
3の延びを相殺するのである。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明の各構造によれば、
装置の温度上昇に伴うフレームの熱膨張によるレンズと
イメージセンサとの間隔の変化が低熱膨張部材、高熱膨
張部材、極低熱膨張部材、逆熱膨張部材あるいは実装基
板の撓みによって相殺されて、装置の温度変化に係わら
ずレンズとイメージセンサの間隔を一定に維持すること
ができ、白色光と赤外光とを用いるイメージ読取装置に
おいても、装置の温度変化に係わりなく読取イメージの
鮮明度を維持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断面側面図
【図2】第2実施例の断面平面図
【図3】第3実施例の断面側面図
【図4】第4実施例の断面側面図
【図5】第5実施例の断面側面図
【図6】第6実施例の断面側面図
【図7】第7実施例の断面側面図
【図8】第8実施例の側面図
【図9】第9実施例の断面側面図
【図10】第10実施例の断面平面図
【図11】第10実施例の実装基板取付部の斜視図
【図12】第11実施例の断面平面図
【図13】第12実施例の断面平面図
【図14】第13実施例の断面平面図
【図15】結像部分のフレーム構造の第1例を示す斜視
【図16】結像部分のフレーム構造の第2例を示す斜視
【符号の説明】
2 イメージセンサ 3 レンズフレーム 4 レンズ 7 メインフレーム 12 高熱膨張部材 19 低熱膨張部材 22 バイメタルワッシャ 24 低熱膨張板 25 高熱膨張板 30 締結面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 誠 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 松田 安弘 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 山崎 信久 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内 (72)発明者 砂崎 友宏 石川県河北郡宇ノ気町字宇野気ヌ98番地の 2 株式会社ピーエフユー内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサ(2) の装着位置より反レ
    ンズ側でフレーム(3) に締着した高熱膨張部材(12)のレ
    ンズ側端部で、前記イメージセンサ(2) を光軸方向に位
    置規制したことを特徴とする、イメージ読取装置の結像
    装置。
  2. 【請求項2】 レンズ(4) の装着位置より反イメージセ
    ンサ側でフレーム(3) に締着した高熱膨張部材(12)のイ
    メージセンサ側端部で、前記レンズ(4) を光軸方向に位
    置規制したことを特徴とする、イメージ読取装置の結像
    装置。
  3. 【請求項3】 レンズ(4) の装着位置より反イメージセ
    ンサ側でフレーム(3) に締着した低熱膨張部材(19)のイ
    メージセンサ側端部で、当該イメージセンサ(2) を光軸
    方向に位置規制したことを特徴とする、イメージ読取装
    置の結像装置。
  4. 【請求項4】 イメージセンサ(2) の装着位置より反レ
    ンズ側でフレーム(3) に締着した低熱膨張部材(19)のレ
    ンズ側端部で当該レンズ(4) を光軸方向に位置規制した
    ことを特徴とする、イメージ読取装置の結像装置。
  5. 【請求項5】 レンズ(4) をレンズフレーム(3) に光軸
    方向に移動自在に設けるとともに、これをイメージセン
    サ側に付勢するバネ(18)を設け、イメージセンサ(2) の
    装着位置でレンズフレーム(3) に締着した極低熱膨張部
    材(20)のレンズ側端部に、前記バネ(18)の付勢力により
    レンズ(4) を押接したことを特徴とする、イメージ読取
    装置の結像装置。
  6. 【請求項6】 レンズ(4) とイメージセンサ(2) との間
    の位置でフレーム(3) に締着した逆熱膨張部材(22)のイ
    メージセンサ側端部で、前記イメージセンサ(2) が光軸
    方向に位置規制されており、上記逆熱膨張部材(22)は低
    熱膨張板(24)と高熱膨張板(25)とを貼り合わせて低熱膨
    張板(24)側が凸となるように屈曲したバイメタル板であ
    ることを特徴とする、イメージ読取装置の結像装置。
  7. 【請求項7】 レンズ(4) とイメージセンサ(2) との間
    の位置でフレーム(3) に締着した逆熱膨張部材(22)のレ
    ンズ側端部で、前記レンズ(4) が光軸方向に位置規制さ
    れており、上記逆熱膨張部材(22) は低熱膨張板(24)と
    高熱膨張板(25)とを貼り合わせて、低熱膨張板(24)側が
    凸となるように屈曲したバイメタル板であることを特徴
    とする、イメージ読取装置の結像装置。
  8. 【請求項8】 イメージセンサ(2) が両側部分でフレー
    ム(3) に締着された実装基板(1) の中央部に装着されて
    おり、高熱膨張部材(25)と低熱膨張部材(24)との熱膨張
    差により、上記実装基板(1) をその中央部がレンズ(4)
    側に向けて中凸となるように湾曲させることを特徴とす
    る、イメージ読取装置の結像装置。
  9. 【請求項9】 実装基板(1a)が低熱膨張板(24)と高熱膨
    張板(25)とを貼り合わせたバイメタル構造を備え、高熱
    膨張板(25)側をレンズ(4) に向けてフレーム(3) に締着
    されていることを特徴とする、請求項8記載の結像装
    置。
  10. 【請求項10】 実装基板(1) がその両側部分でフレー
    ム(3) の締結面(30)に面接触した状態で締着されてお
    り、実装基板(1) の熱膨張率がフレーム(3) の熱膨張率
    よりも低いことを特徴とする、請求項8記載の結像装
    置。
  11. 【請求項11】 フレームがメインフレーム(7) とレン
    ズフレーム(3) とで形成され、レンズ(4) およびイメー
    ジセンサ(2) がレンズフレーム(3) を介してメインフレ
    ーム(7) に装着されており、レンズフレーム(3) はイメ
    ージセンサ(2) の反レンズ(4) 側の光軸直角方向の両側
    の位置で、メインフレーム(7) に前記各位置における光
    軸直角方向の相対移動が阻止された状態で固定されてお
    り、レンズフレーム(3) の熱膨張率はメインフレーム
    (7) の熱膨張率よりも高く、かつ実装基板(1) はその両
    側部分においてレンズフレーム(3) の締結面(30)に面接
    触した状態で締着されていることを特徴とする、請求項
    8記載の結像装置。
  12. 【請求項12】 フレームがメインフレーム(7) とレン
    ズフレーム(3) とで形成され、レンズ(4) およびイメー
    ジセンサ(2) がレンズフレーム(3) を介してメインフレ
    ーム(7) に装着されており、レンズフレーム(3) はその
    中心部分の光軸方向に離隔した位置で各位置における光
    軸方向の相対移動が阻止された状態でメインフレーム
    (7) に固定されており、レンズフレーム(3) の熱膨張率
    はメインフレーム(7) の熱膨張率よりも高く、かつ実装
    基板(1) はその両側部分においてレンズフレーム(3) の
    締結面(30)に面接触した状態で締着されていることを特
    徴とする、請求項8記載の結像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015094851A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社リコー レンズユニット、画像読取装置および画像形成装置
JP2017193987A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 株式会社デンソー 圧縮機
GB2616106A (en) * 2022-01-18 2023-08-30 Canon Kk Image pickup apparatus

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