JP2005175276A - Iii族金属窒化物結晶を用いた半導体発光素子およびこのiii族金属窒化物結晶の製法 - Google Patents

Iii族金属窒化物結晶を用いた半導体発光素子およびこのiii族金属窒化物結晶の製法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、表面に凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶を製造できる方法を提供することにある。本発明の他の目的は、こうした製法で得られたIII族金属の窒化物結晶を基材として用いた半導体発光素子を提供することにある。
【解決手段】 反応容器内で、III族金属から選ばれる少なくとも1種と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上とを混合した融液に、種結晶を浸漬し、前記融液と窒素を接触させることにより前記種結晶表面にIII族金属の窒化物結晶を製造する方法であって、前記種結晶の表面近傍における前記融液の停滞を回避するように操業する。

Description

本発明は、III族金属の窒化物結晶を用いた半導体発光素子およびこのIII族金属の窒化物結晶を製造するための製法に関するものであり、より詳細には、寒色(紫外〜紫〜青〜緑色)の光源として使用する半導体発光素子と、該素子を構成するIII族金属窒化物結晶の製法に関するものである。
紫外〜紫〜青〜緑色の光源として、III族金属の窒化物結晶を用いた半導体発光素子が用いられている。その基本的な構造を図1に示す。
図1は、従来から知られている半導体発光素子の構造を説明するための断面図であり、支持基板101の上に、n型半導体からなるn層102、発光層103、p型半導体からなるp層104が順次積層されている。そしてp層104の上にp型電極105が設けられており、一方n層102上の一部には、発光層103やp層104が設けられていない露出面107が形成されており、この露出面107の上にはn型電極106が設けられている。そして前記p型電極105と前記n型電極106との間に、順方向バイアスを印加(即ち、p型電極に正電圧を印加)することにより、発光層103内で電子とホールが結合して発光する。このときn層102や発光層103、p層104の素材としてIII族金属の窒化物結晶を用いることによって、紫外〜紫〜青〜緑色の光源となる。
ところで上記支持基板101の素材としては、従来からサファイアやSiCなどが用いられていた。しかしサファイアやSiCなどの上にIII族金属の窒化物結晶を形成すると、支持基板101とIII族金属の窒化物結晶(n層)との格子不整合による転位の発生が避けられず、107〜108cm-1レベルの結晶欠陥が生じ、界面に応力が生じる。またサファイアやSiCとIII族金属窒化物結晶との熱膨張係数の差は大きいため、半導体発光素子の品質低下を招く。さらに、特にサファイアは硬いため成形加工性が悪く、所望の形状に成形することは困難であった。
こうした問題を解決するために、支持基板の素材としてサファイアやSiCなどを用いない半導体発光素子の開発が進められており、支持基板の素材としてIII族金属の窒化物結晶自体を用いることが検討されている。即ち、III族金属の窒化物結晶の上にn層や発光層、p層等(これらを、「III族金属の窒化物結晶層」と称する場合がある)を設けてやれば、III族金属窒化物結晶の上にIII族金属窒化物結晶を積層することになるので、結晶欠陥や熱膨張係数の差は殆ど生じず、しかもIII族金属窒化物結晶はサファイアやSiCより軟らかいため加工し易い。
そこでIII族金属窒化物結晶の成長方法として、例えば特許文献1には、III族金属を含む融液とフラックス(例えば、金属NaやNaを含む化合物)と窒素原料とが接する領域から、種結晶を用いてIII族金属の窒化物結晶を成長させる技術が提案されている。しかしこの技術では、GaN結晶を成長させるには反応容器内を750℃、100kg/cm2Gという高温・高圧に保持する必要があった。
特開2001-64098号公報([特許請求の範囲],[0026],[0058]参照)
そこでIII族金属窒化物結晶を上記特許文献1に提案されているNaフラックス法よりも低圧で製造できる方法について種々検討されており、III族金属から選ばれる少なくとも1種の金属の他に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属を混合した融液を用いることによって、低圧でもIII族金属の窒化物結晶の製造が可能となることが既に提案されている[非特許文献1(「日本結晶成長学会誌」,日本結晶成長学会,2003年7月,Vol.30,No.2,p.38〜45)]。この技術によってIII族金属の窒化物結晶を比較的低圧で製造できる。
ところが、III金属の窒化物結晶表面が粗くなると、半導体発光素子を構成したときに特性を劣化させる原因となるため、表面凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶が望まれており、この点において上記非特許文献1に開示の技術にもさらなる改善の余地が残されていた。即ち、前記図1に示した様に、半導体発光素子は基板表面に、n層や発光層、p層が形成されているが、n層からp層までの総厚みは数μm程度(具体的には、3〜5μm程度)である。そのためIII金属の窒化物結晶の表面にこの大きさの凹凸を生じると、デバイス自体を形成できなくなるので、デバイスの特性に大きく影響を与えるからである。
本発明は、この様な状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、表面に凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶を製造できる方法を提供することにある。本発明の他の目的は、こうした製法で得られたIII族金属の窒化物結晶を基材として用いた半導体発光素子を提供することにある。
上記課題を解決することのできた本発明に係るIII族金属窒化物結晶の製法とは、反応容器内で、III族金属から選ばれる少なくとも1種と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上とを混合した融液に、種結晶を浸漬し、前記融液と窒素を接触させることにより前記種結晶表面にIII族金属の窒化物結晶を製造する方法であって、前記種結晶の表面近傍における前記融液の停滞を回避するように操業する点に要旨を有するものである。融液の停滞を回避することによりIII族金属の窒化物結晶の成長が均一とることから凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶が得られる。
なお上記製法で得られたIII族金属の窒化物結晶を有する半導体発光素子も本発明に包含される。
本発明によれば、III族金属の窒化物結晶を均一に成長させることができるので、表面に凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶を確実に製造できる。
また、本発明の方法で得られたIII族金属窒化物結晶を半導体発光素子の基材として用いることにより、該基材上に形成されるIII族金属の窒化物結晶層の結晶欠陥の発生を抑制できるため、非発光センターを減少させ(即ち、熱に変化するのを減少させ)、高輝度で高寿命の半導体発光素子となり、さらに基材とIII族金属の窒化物結晶層との熱膨張係数の差も低減できるため、熱応力によるクラックの発生がなく、高輝度発光が可能な半導体発光素子となる。
本発明者らは、上記非特許文献1に示した技術に対し、III族金属の窒化物結晶の表面性状を改善する方策について鋭意検討を重ねた。その結果、III族金属の窒化物結晶を製造する際に、種結晶の表面近傍における融液の停滞を回避するように操業してやれば、こうした課題を見事解決できることを見出し、本発明を完成した。以下、本発明について詳細に説明する。
本発明におけるIII族金属の窒化物結晶の製法とは、反応容器内で、III族金属から選ばれる少なくとも1種の金属と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属とを混合した融液に、種結晶を浸漬し、前記融液と窒素を接触させることにより前記種結晶表面にIII族金属の窒化物結晶を製造するものであるが、このとき前記種結晶の表面近傍における前記融液の停滞を回避するように操業することが重要である。
本発明の製法で用いる融液とは、III族金属から選ばれる少なくとも1種の金属と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属とを混合したものである。
III族(13族)金属とは、Al,GaおよびInであり、本発明ではこれらの群から選ばれる少なくとも1種の金属を含む融液を用いる。但し、基材上に形成されるIII族金属の窒化物結晶層の組成は半導体発光素子として要求される発光波長に応じて異なるため、III族金属の窒化物結晶層における結晶欠陥の発生を抑制したり、基材とIII族金属の窒化物結晶層との熱膨張係数の差を低減する観点から、基材(基板)の組成はIII族金属の窒化物結晶層の組成に合わせることが好ましい。即ち、波長が250〜500nm程度の光源となる半導体発光素子を得るには、その基材としてGa金属を必須的に含むものを用いることが好ましく、必要に応じてAlやInなどの元素を混合すればよい。こうした基材を得るには、Ga金属を必須的に含む融液を用いればよく、必要に応じてAlやInなどの元素を混合した融液を用いればよい。アルカリ金属とは、Li,Na,K,Rb,CsおよびFrであり、アルカリ土類金属とは、Ca,St,BaおよびRaである。
そして本発明では、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属を含む融液を用いる。2種以上を併用することにより融液への窒素の溶解度が大きくなり、III族金属の窒化物結晶が生成し易くなるからである。
ここでアルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属を含む融液とは、(a)アルカリ金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属を含む融液であってもよいし、(b)アルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属を含む融液であってもよいし、(c)アルカリ金属よりなる群から少なくとも1種の金属とアルカリ土類金属よりなる群から少なくとも1種の金属を含む融液であってもよい。これらの中でも特に前記(c)の融液を用いるのが好ましく、アルカリ金属とアルカリ土類金属を併用することにより融液中へ窒素が溶解し易くなり、III族金属の窒化物結晶の成長を促進させることができる。
アルカリ金属としては、LiまたはNaまたはKを用いることが好ましく、特にNaを用いることがより好ましい。従って、上記融液としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれ、且つ、LiまたはNaまたはKを必須的に含む2種以上の金属を含むものが好ましい。より好ましくはアルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれ、且つ、少なくともNaを必須的に含む2種以上の金属を含む融液である。一方、アルカリ土類金属としては、Caを用いることが好ましい。よって、上記融液としては、NaとCaを含むものが最も好ましい。
上記融液に占めるIII族金属から選ばれる金属の割合は、少なくとも合計で0.1mol%とすることが好ましく、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属の割合は、少なくとも合計で0.1mol%とすることが好ましい。例えば、III族金属からGaを選択し、アルカリ金属またはアルカリ土類金属からNaとCaを選択して混合した融液の場合は、Gaを0.1〜99.9mol%、NaとCaを合計で0.1〜99.9mol%とすればよい。このときNaとCaの比率は、mol比で、0.1:99.9〜99.9:0.1程度とする。
上記融液に浸漬する種結晶とは、III族金属の窒化物が結晶化したものであればよく、予め形成しておいたIII族金属の窒化物結晶自体を種結晶として用いてもよいし、例えば、サファイアやSiC、Si、ZrB2、AlNなどの基材上に、公知の方法で予めIII族金属の窒化物結晶を形成した積層体を種結晶として用いてもよい。
なお、前記積層体を種結晶として用いる場合は、前記基材表面に種(核)となるIII族金属の窒化物結晶が設けられたものであればよく、その厚みは特に限定されない。こうした基材はレーザ等を用いてやれば、III族金属の窒化物結晶から剥離・除去できる。
種結晶と該種結晶表面に形成するIII族金属の窒化物結晶とを容易に剥離・除去するには、種結晶の表面にSiN膜やSiO2膜などを予め形成しておき、この膜を部分的にエッチングしたものを種結晶として用い、エッチング面にIII族金属の窒化物結晶を形成することが好ましい。
上記のように、種結晶とIII族金属の窒化物結晶との間に、SiN膜やSiO2膜などを形成しておくことにより、III族金属の窒化物結晶が成長した後、SiN膜やSiO2膜などをリン酸などで溶解させれば、III族金属の窒化物結晶を容易に回収できるからである。
種結晶の表面に、SiN膜やSiO2膜などを形成する方法としては、例えば、CVD法などの方法が採用できる。
種結晶として用いるIII族金属の窒化物結晶には、予めドナーまたはアクセプターとなる不純物をドープしておくことが好ましい。即ち、種結晶として用いるIII族金属の窒化物結晶に、不純物としてSiやMgを予めドープしておき、n型やp型としておくことが好ましい。不純物がドープされたIII族金属の窒化物結晶を種結晶として用い、後述する方法によりIII族金属の窒化物結晶を成長させると、新たに形成されるIII族金属の窒化物結晶層へ種結晶中のSiやMg等の不純物が拡散し、n型やp型の窒化物結晶を得ることができるからである。不純物がドープされていないIII族金属の窒化物結晶は抵抗率が高くなり、半導体発光素子の高出力化を達成できない。
種結晶として用いるIII族金属の窒化物結晶に不純物としてSiやMgを予めドープさせるには、例えば、サファイアなどの基材表面に種結晶とするIII族金属の窒化物結晶を形成する際に用いる気相成長法[例えば、有機金属気相成長法(MOCVD法)など]などにおいて、公知のドーピング法を採用すればよい。
なお、種結晶の形状は特に限定されず、一般的には、板状のものを用いればよい。
本発明の製法では、前記融液と窒素を接触させることにより前記種結晶表面にIII族金属の窒化物結晶を形成する。即ち、反応容器内の融液と窒素を接触させることにより、融液内へ窒素が溶解し、この窒素は融液中のIII族金属と結合してIII族金属の窒化物結晶を形成する。生成した窒化物結晶の一部は融液内に浮遊するが、融液内には種結晶としてIII族金属の窒化物結晶が浸漬されているので、生成した窒化物結晶の大半は、種結晶表面から順次成長していく。
そして本発明の製法では、種結晶の表面近傍における融液の停滞を回避するように操業することが重要である。即ち、種結晶は、III族金属とNイオンとを含む融液と接触することにより成長するが、このとき結晶の成長が進むと、種結晶近傍に存在するIII族金属とNイオンは夫々順次消費される。そのため種結晶近傍におけるIII族金属とNイオンとの濃度にバラツキを生じ、III族金属が過多となったり、Nイオンが過多となることがある。この濃度のバラツキによって結晶の成長にバラツキを生じ、結晶の表面性状が悪くなると考えた。
ここでN濃度とは、N原子に換算したときの濃度であり、窒化物を構成しているNや、フリーのNイオンなどをN原子換算して算出する。
融液中のN濃度の大小は、III族金属の窒化物結晶の成長度合いを用いて評価する。即ち、本発明の製法では、詳細は後述するが、N濃度を高めるための具体的な手段として、窒素ラジカルを融液と接触させたり、種結晶近傍の融液を加熱したり、窒素を融液中へ吹き込む等の方法を採用する。このとき、窒素ラジカルの有無、加熱の有無、吹き込みの有無等の条件のみを変え、その他の温度や圧力、時間等の条件を全て等しくしてやれば、種結晶表面に形成されるIII族金属の窒化物結晶の厚みを測定することにより、窒素ラジカルの有無、加熱の有無、吹き込みの有無等の条件が、結晶成長に与える影響を評価できる。つまり、生成する窒化物結晶の厚みは、融液中に存在するIII金属とNイオンが結合して結晶化したことを示しているので、厚みが厚いほど融液中のNイオン濃度が高いことを示していると本発明者等は考えている。
次に、本発明の製法を実施するための具体的な形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、III族金属窒化物結晶を製造する際に用いる装置の概略説明図であって、種結晶の表面近傍における融液の停滞を回避するために、超音波発生装置が設けられている。即ち、窒素ボンベ1と坩堝5は配管2で接続されており、窒素ボンベ1内の窒素ガスは、配管2を通して坩堝5へ供給されている。坩堝5内には、III族金属から選ばれる少なくとも1種の金属と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上の金属とを混合した融液7が貯留されており、上記窒素ガスがこの融液7と接触すると、融液7内へ溶解してNイオンまたはIII族金属の窒化物となる。また、融液7内には種結晶6が浸漬されており、この種結晶6を核としてIII族金属の窒化物結晶が成長する。そして、上記配管2の途中には超音波発生装置3が設けられており、超音波発生装置3で発生した振動は、配管2aを通じて坩堝5へ伝わり、坩堝5を振動させる。
上記のように、坩堝5を振動させてやれば、種結晶6の表面にIII族金属の窒化物結晶が成長していく過程でIII族金属やNイオンが消費されても、坩堝5の振動に伴って種結晶6自体も振動し、融液7中に対流が生じる結果、III族金属やNイオン濃度のバラツキを抑えることができる。
この様に、種結晶6の表面近傍における融液7の停滞を回避することで、表面に凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶を製造できる。
なお、坩堝5はマッフル炉4内に配置されており、炉内の温度は600〜850℃程度に加熱されている。また坩堝5内の圧力は、0.1〜15MPa程度とするのがよい。
前記図2には、配管2の途中に超音波発生装置を設け、該超音波発生装置において発生した振動を、配管2aを通して坩堝5へ伝えることにより坩堝5を振動させる構成を示したけれども、超音波発生装置3をマッフル炉内に設け、坩堝5を直接振動させる様に構成してもよい(図示しない)。但し、マッフル炉内の温度は上述した様に600〜850℃程度に加熱する必要があるため、耐熱性の超音波発生装置を設ける必要がある。
図3は、III族金属窒化物結晶を製造する際に用いる他の装置の概略説明図であり、前記図2と同じ箇所には同一の符合を付すことにより重複説明を避ける。図3に示す装置では、種結晶の表面近傍における融液の停滞を回避するために、種結晶を回転させながら融液から引き上げる手段を備えている。即ち、坩堝5の上方には、回転台8aを備えた回転引き上げ装置8が設けられており、種結晶6を回転しつつ上方へ引き上げている。また窒素ボンベ1と坩堝5を接続している配管2の先端2b(窒素吹き込み位置)は種結晶6の直下に配置されており、融液7内へ窒素ガスを吹き込んでいる。
上記のように、種結晶6を回転させながら上方へ引き上げてやれば、種結晶6近傍の融液7は種結晶6の回転に追随する様に移動するため、種結晶6近傍における融液の滞留を回避することができる。そのため種結晶6の表面にIII族金属の窒化物結晶が成長していく過程でIII族金属やNイオンが消費されても、種結晶6の表面には順次新たな融液7が供給されるためIII族金属やNイオンの濃度のバラツキを抑えることができる。また、配管2の先端2b(窒素吹き込み位置)を融液7内へ浸漬することにより、融液7と窒素ガスの気泡9との接触面積が大きくなり、融液7中へ効率良く窒素が溶解する。しかもIII族金属やNイオンの濃度は、坩堝5の下方よりも上方の方が高くなるため、III族金属の窒化物結晶の成長速度を大きくすることができ、より短時間でIII族金属の窒化物結晶を製造できる。
前記図3では、配管2の先端2bを融液7へ浸漬し、種結晶6の下方から窒素ガスを融液7中へ吹き込む構成を示したが、このとき吹き込んだ窒素ガスの気泡9が種結晶6と直接接触すると、III族金属の窒化物結晶の表面性状が却って悪くなる場合がある。そこで融液7へ窒素ガスを吹き込む場合は、吹き込んだ窒素ガスの気泡9が種結晶6と直接接触しない様に構成することが好ましい。即ち図4に示す様に、窒素の吹き込み位置(即ち、配管2の先端2b)を種結晶6の下方から離して配置し、融液7内へ吹き込んだ窒素が直接種結晶6と接触しない様に構成するのがよい。
上記のように、窒素の吹き込み位置を種結晶6の下方から離すことにより、窒素ガスはIII族金属の窒化物結晶表面と接触しないため、III族金属の窒化物結晶が成長する際に表面に凹凸は生じず、表面性状が良好に保たれる。しかも融液7へ窒素を吹き込んでいるので、融液7中のN濃度が高くなり、結晶の成長速度も大きくなる。
図5は、III族金属窒化物結晶を製造する際に用いる他の装置の概略説明図であり、種結晶の表面近傍における融液の停滞を回避するために、回転している種結晶表面に、融液を供給しつつ操業する構成を採用している。即ち、坩堝5の底部にはテーパ状に傾斜が設けられており、このテーパ部の先端には開口部5aが設けられている。この開口部5aは、図示しない制御手段により開閉自由となっている。坩堝5の下方には回転装置11が設けられており、この回転装置11に備えられている回転台11aの上には、種結晶6が配置されている。開口部5aが開口すると、坩堝5内の融液は開口部5aから排出され(図5中、融液7の流れを点線で示す)、坩堝5の下方に配置されている種結晶表面へ供給される。
上記のように、種結晶6の表面に順次融液7を供給することにより、種結晶6と接触する融液7におけるIII族金属やNイオンの濃度はほぼ均一となる。しかも図5に示す構成では種結晶6を回転させているため、融液7と種結晶6とはほぼ均一に接触するので、III族金属の窒化物結晶成長にバラツキを生じず、表面に凹凸の少ないIII族金属の窒化物結晶が得られる。
次に、上記製法で得られたIII族金属窒化物結晶を用いた半導体発光素子について前記図1を用いて説明する。
本発明の半導体発光素子は、上記製法で得られたIII族金属窒化物結晶を支持基板101の基材として用い、III族金属の窒化物系化合物半導体をn層102や発光層103、p層104の素材として用いる。即ち、従来では、支持基板101の素材としてサファイアやSiCなどを用い、この上にIII族金属の窒化物系化合物半導体を形成していたが、上述した様に、サファイアやSiCなどの上にIII族金属の窒化物系化合物半導体を形成すると、支持基板とIII族金属の窒化物結晶との格子不整合による結晶欠陥が生じることがあった。
そこで本発明の半導体発光素子では、支持基板101の素材として本発明に係るIII族金属窒化物結晶を用い、この上にIII族金属の窒化物系化合物半導体からなるn層102や発光層103、p層104を形成してやれば、上記問題は解決される。なお、支持基板の厚みは、通常、30〜500μm程度である。
n層102は、n型III族金属窒化物系化合物半導体からなる層であり、n型GaN系化合物半導体からなる層を形成するのが好ましい。具体的には、AlaInbGa1-a-bN(0≦a,0≦b,a+b≦1)で表される化合物から構成される。例えば、aが0.5以下であるAlaGa1-aNや、bが0.5以下であるInbGa1-bNが好ましい。
なお前記図1では、n層102として単層を形成した場合を示したが、該n層として積層を形成してもよい。即ち、支持基板側から、n型コンタクト層、n型クラッド層の順に積層された積層構造としてもよい。n型コンタクト層としては、n層を構成する上記化合物の中でもGaNからなる層が一般的である。また、n型クラッド層としては、n層を構成する上記化合物のうち、Al0.3Ga0.7Nからなる層やAlNからなる層、GaNからなる層などが一般的である。
上記n層(n型コンタクト層やn型クラッド層も含む)にSiなどのn型不純物をドープしてやれば、キャリア濃度を高めることができるので望ましい。
上記n層の厚みとしては、n層が単層構造の場合には、0.5〜10μm程度が一般的である。一方、n層がn型コンタクト層とn型クラッド層の積層構造の場合には、n型コンタクト層は0.2〜10μm程度が一般的であり、n型クラッド層は特に限定されないが、通常は、0.01〜3μm程度である。
発光層103は、III族金属窒化物系化合物半導体からなる層であり、GaN系化合物半導体からなる層を形成するのが好ましい。具体的には、AlcIndGa1-c-dN(0≦c,0≦d,c+d≦1)で表される化合物から構成される。この発光層において、例えば、上記化合物のInとAlの組成比を調整したり、該発光層にSiやGe、Sなどのn型不純物やMgやZnなどのp型不純物をドープしてやれば、発生する光の波長を青色から紫外の範囲で調整できる。
なお前記図1では、発光層103として単層を形成した場合を示したが、例えば、発光層103として複数層からなる積層構造とし、各層を構成する化合物の組成を変えた所謂多重量子井戸構造とすることも好ましい。発光層の厚みは全厚みで、0.001〜0.5μm程度とすることが一般的である。
p層104は、III族金属窒化物系化合物半導体からなる層であり、p型GaN系化合物半導体からなる層を形成するのが好ましい。前記図1ではp層104として単層を形成した場合を示したけれども、発光層側から、p型クラッド層、p型コンタクト層の順に積層された積層構造とすることが一般的である。
p型クラッド層としては、例えば、AleGa1-eN(0<e≦1)で表される化合物により構成され、さらにp型不純物がドープされている。eの値は0.05以上であることが好ましい。p型コンタクト層としては、例えば、p型不純物がドープされたp型GaNにより構成される。これらp型クラッド層およびp型コンタクト層にドープされるp型不純物は、MgやZnなどが挙げられる。p型クラッド層の厚みは、通常、0.001〜1.5μm程度であり、p型コンタクト層の厚みは0.01〜2μm程度が一般的である。
p型電極105を構成する素材としては、p層とオーミック接触できるものが要求され、例えば、NiやRh、Pd、Pt、これらの合金などが挙げられる。p型電極の厚みは、通常、0.05〜5μm程度である。
n型電極106を構成する素材としては、n層とオーミック接触できるものが要求され、例えば、AlやTi、V、これらの合金などが挙げられる。n型電極の厚みは、通常、0.05〜5μm程度である。
n層102、発光層103およびp層104を形成するに当たっては、公知の気相成長法(MOCVD法)などの公知の製膜法を採用することができる。n層への上記n型不純物のドーピング、およびp層への上記p型不純物のドーピングは、これらの層の形成と同時に実施する。
半導体発光素子の構造を説明するための断面図である。 III族金属窒化物結晶を製造する際に用いる装置の概略説明図である。 III族金属窒化物結晶を製造する際に用いる他の装置の概略説明図である。 図3に示した装置の他の構成例を説明するための概略説明図である。 III族金属窒化物結晶を製造する際に用いる他の装置の概略説明図である。
符号の説明
1 窒素ボンベ
2 配管
2a 配管
2b 配管の先端
3 超音波発生装置
4 マッフル炉
5 坩堝
5a 開口部
6 種結晶
7 融液
8 回転引き上げ装置
8a 回転台
9 気泡
11 回転装置
11a 回転台
101 支持基板
102 n層
103 発光層
104 p層
105 p型電極
106 n型電極
107 露出面

Claims (7)

  1. 反応容器内で、
    III族金属から選ばれる少なくとも1種と、
    アルカリ金属またはアルカリ土類金属よりなる群から選ばれる2種以上と
    を混合した融液に、種結晶を浸漬し、前記融液と窒素を接触させることにより前記種結晶表面にIII族金属の窒化物結晶を製造する方法であって、
    前記種結晶の表面近傍における前記融液の停滞を回避するように操業することを特徴とするIII族金属窒化物結晶の製法。
  2. 前記種結晶を振動させる請求項1に記載の製法。
  3. 前記種結晶を回転させながら前記融液から引き上げる請求項1に記載の製法。
  4. 回転している種結晶表面に、前記融液を供給しつつ操業する請求項1に記載の製法。
  5. 前記種結晶として、ドナーまたはアクセプターとなる不純物をドーピングしたものを用いる請求項1〜4のいずれかに記載の製法。
  6. 前記種結晶として、表面の一部にSiN膜またはSiO2膜を設けたものを用いる請求項1〜5のいずれかに記載の製法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の製法で得られたIII族金属窒化物結晶を、半導体発光素子の基材として用いることを特徴とする半導体発光素子。


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