JP2005154406A - オザグレルナトリウム含有水溶液を充填してなる注射用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】オザグレル二量体の生成を抑えたオザグレルナトリウム含有水溶液充填注射用容器および安定化方法を提供する。
【解決手段】式(I)
【化1】
Figure 2005154406

で表わされるオザグレルナトリウムを、約1.0mg/mL以上、約10.0mg/mL未満含有する水溶液を充填してなる注射用容器または安定化方法。オザグレル二量体の生成が抑えられるため、オザグレルナトリウムを、用時溶解の操作を必要としない溶液の状態で、品質を劣化させることなく、安全な状態で臨床に提供することが可能である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる注射用容器および該水溶液の安定化方法に関する。詳しくは、オザグレル二量体の生成量を極力減じた、臨床に好適で好品質な注射用容器およびオザグレル二量体の生成を抑制するためのオザグレルナトリウム含有水溶液の安定化方法に関する。
オザグレルナトリウムは、トロンボキサン合成酵素阻害作用を有し、くも膜下出血術後の脳血管れん縮およびこれに伴う症状、および脳血栓症、特に急性期のそれに伴う運動障害の改善剤として用いられており、オザグレルナトリウム20mgを含有する凍結乾燥体を充填したバイアル製剤等が販売されている。一方、使用時における用時溶解の操作を省くため、各種濃度のオザグレルナトリウムを含有する水溶液をガラスアンプルやガラスシリンジに充填した注射用のアンプルやシリンジ等が販売されている。オザグレルナトリウムを含有する水溶液は、ガラス容器に充填して保存すると不溶性異物が発生し、また、紫外線によりシス体が生成する等の問題点を有していることが知られており、これらの注射用アンプルやシリンジでは、この問題を解決する手段として、多価アルコールやアミノ酸等を添加することで不溶性異物の発生を抑制したり、また、遮光容器を用いることでシス体の生成を抑制するという技術が用いられている(例えば、特許文献1、2、3参照)。また、特段の添加物を添加すること無く不溶性異物の生成を抑制する方法として、ガラス容器からプラスチック容器に変更するという方法も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−316265号公報 特開2000−281578号公報 特開2003−063963号公報 特開2003−267872号公報
本発明者らは、オザグレルナトリウムを含有する水溶液について検討を行った結果、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填した容器では、その容器の材質に関係なく保存中に、オザグレルの分解生成物としてオザグレル二量体が生成するという問題を見出した。
一方、医薬品の分解生成物は、概ね安全性の確認がなされたものではないため、患者の安全の確保を目的として、その含有量に関して種々の規定が設けられている。例えば、国内の医薬品は一般に、最大一日投与量が1g以下の製剤の場合には、分解生成物等の原薬中への混入比率は、0.1%未満であることが好ましいとされている(平成9年6月23日薬審第539号薬務局審査課長通知「新有効成分含有医薬品のうち製剤の不純物に関するガイドライン」)。
オザグレルの分解生成物の一種であるオザグレル二量体は、従来用いられていた凍結乾燥製剤ではその生成が認められていないものであるため、かかるオザグレル二量体の生成は、オザグレルナトリウムを水溶液として製剤化した場合における固有の問題点といえる。しかしながら、前記した引例に記載されたオザグレルナトリウムを含有する水溶液の従来の問題点は、不溶性異物の生成やシス体の生成に関するもののみであり、オザグレル二量体に関する記載も示唆も一切なされておらず、かかる問題は本発明の課題として初めて認知されたものである。すなわち、本発明の課題は、オザグレル二量体の生成量を極力減じた、臨床に好適で好品質な、該薬物含有注射用容器を臨床に提供することにある。
本発明者らは、前記の課題を解決するべく鋭意検討を行った結果、オザグレル二量体の生成量は、オザグレルナトリウムを含有する水溶液のオザグレルナトリウムの濃度によって変化するという知見を得た。すなわち、水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度を10mg/mLを超えない範囲にすることで、オザグレル二量体の生成量を0.1%未満に抑えることに成功し、さらに、研究をすすめ本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
[1]1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる注射用容器;
[2]5.0mg/mL以上、9.0mg/mL未満のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる前記[1]記載の容器;
[3]8.0mg/mLのオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる前記[2]記載の容器;
[4]水溶液がさらにpH調節剤を含有してなる前記[1]〜[3]のいずれかに記載の容器;
[5]pH調節剤が有機酸である前記[4]記載の容器;
[6]有機酸がクエン酸である前記[5]記載の容器;
[7]水溶液のpHが7.7乃至8.7である前記[4]〜[6]のいずれかに記載の容器;
[8]水溶液のpHが8.0乃至8.7である前記[7]記載の容器;
[9]水溶液のpHが8.0乃至8.4である前記[8]記載の容器;
[10]1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満のオザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有するpHが7.7乃至8.7の水溶液を充填してなる注射用容器;
[11]5.0mg/mL以上、9.0mg/mL以下のオザグレルナトリウムおよび有機酸を含有するpHが8.0乃至8.7の水溶液を充填してなる注射用容器;
[12]8.0mg/mLのオザグレルナトリウムおよびクエン酸を含有するpHが8.0乃至8.4の水溶液を充填してなる注射用容器;
[13]プラスチック容器である前記[1]、[10]、[11]または[12]に記載の容器;
[14]プラスチックアンプル、プラスチックバイアル、プラスチックシリンジまたはプラスチック製複室型輸液バッグである前記[13]記載の容器;
[15]プラスチックアンプルである前記[14]記載の容器;
[16]半硬質プラスチック製アンプルである前記[15]記載の容器;
[17]低密度ポリエチレン製アンプルである前記[16]記載の容器;
[18]内表面をシリコンコーティングまたは二酸化ケイ素処理したガラス容器である前記[1]、[10]、[11]または[12]に記載の容器;
[19]8.0mg/mLのオザグレルナトリウムおよびクエン酸を含有するpHが8.0乃至8.4の水溶液を、2.5mL、5.0mLまたは10.0mL充填してなる低密度ポリエチレン製アンプル;
[20]水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である前記[1]〜[19]のいずれかに記載の容器;
[21]温度40℃、相対湿度75%の条件下における6ヶ月間の保存後において、水溶液中にオザグレル二量体が実質的に含まれないか、または水溶液中に含まれるオザグレル二量体が0.1%未満である前記[20]記載の容器;
[22]室温で3年間の保存後において、水溶液中にオザグレル二量体が実質的に含まれないか、または水溶液中に含まれるオザグレル二量体が0.1%未満である前記[20]記載の容器;
[23]オザグレルナトリウムを含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度を1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満とすることを特徴とする方法;
[24]オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液のpHを7.7乃至8.7とし、かつオザグレルナトリウムの濃度を1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満とすることを特徴とする方法;
[25]オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液のpHを8.0乃至8.7とし、かつオザグレルナトリウムの濃度を5.0mg/mL以上、9.0mg/mL以下とすることを特徴とする方法;
[26]オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液のpHを8.0乃至8.4とし、かつオザグレルナトリウムの濃度を8.0mg/mLとすることを特徴とする方法;
[27]オザグレル二量体の生成抑制方法である前記[23]、[24]、[25]または[26]に記載の方法;
[28]オザグレルナトリウムおよび有機酸を含有してなる水溶液であって、前記水溶液のpHが7.7乃至8.7であり、かつ前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度が1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満であることを特徴とする、水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である水溶液;
[29]オザグレルナトリウムおよび有機酸を含有してなる水溶液であって、前記水溶液のpHが8.0乃至8.7であり、かつ前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度が5.0mg/mL以上、9.0mg/mL未満であることを特徴とする、水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である水溶液;
[30]オザグレルナトリウムおよびクエン酸を含有してなる水溶液であって、前記水溶液のpHが8.0乃至8.4であり、かつ前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度が8.0mg/mLであることを特徴とする、水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である水溶液;
[31]半硬質プラスチック製容器に充填してなる前記[28]、[29]または[30]に記載の水溶液;
等に関する。
本発明は、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を、オザグレル二量体の生成を抑えた状態で長期間の保存を可能にする極めて優れた安定化方法であり、また、その方法を使用することによりオザグレル二量体の生成を軽減した、臨床に好適で高品質な注射用容器である。本発明によって、オザグレル二量体の生成が抑えられるため、オザグレルナトリウムを、用時溶解の操作を必要としない溶液の状態で、品質を劣化させることなく、かつオザグレル二量体の生体への曝露の危険性のない安全な状態で臨床に提供することが可能である。
また、本発明のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる注射用容器は、オザグレル二量体の生成を抑えるのみならず、不溶性異物の発生やシス体の生成も抑えることもできるので、より臨床に好適で好品質なオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填した注射用容器として、臨床に提供することができる。また、本発明の半硬質プラスチック製注射用容器は、耐衝撃性、耐摩耗性に優れており、破損しにくい。特に低密度ポリエチレン製アンプルは、操作性にも優れ開封が容易であり、手で簡単に開封ができ、ガラスアンプルや硬質プラスチックアンプル等のように開封時に手に怪我をする恐れがない。また、低密度ポリエチレン製アンプルは、通常のアンプルカット時に生じるガラス破片や硬質プラスチック破片等が生じないので、破片の注射液中への混入の恐れがなく安全に安心して用いることができる。
本発明において、オザグレルナトリウムは、式(I)
Figure 2005154406
で表わされる化合物であり、その化学名は、(E)−3−[p−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]−2−プロペン酸・ナトリウム塩である。
オザグレル((E)−3−[p−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]−2−プロペン酸)またはそのナトリウム塩である前記オザグレルナトリウムは、公知の方法、例えば、特開昭55−00313号公報に記載の方法、コンプリヘンシヴ・オーガニック・トランスフォーメーションズ:ア・ガイド・トゥー・ファンクショナル・グループ・プレパレーションズ、セカンド・エディション(リチャードC.ラロック、ジョンワイリーアンドサンズInc.,1999)[Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations,2nd Edition(Richard C.Larock,John Wiley & Sons Inc.,1999)]に記載された方法等を単独で、または組み合わせて用いることによって製造することができる。また、製造されたオザグレルまたはオザグレルナトリウムは、通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶等の方法によって精製することができる。また、ナトリウム塩以外のオザグレルの塩(例えば、塩酸オザグレル等)も前記オザグレルナトリウムの製造方法と同様に、または該方法に準じて製造し、精製することができる。
本発明の注射用容器に充填される、オザグレルナトリウムを含有する水溶液は、例えば、オザグレルナトリウムであればそのまま、あるいはオザグレルもしくはナトリウム塩以外のオザグレルの塩(例えば、塩酸オザグレル等)を、例えば、必要量のナトリウム供与体〔例えば、水酸化ナトリウム(例えば、1N水酸化ナトリウム水溶液等)等〕と共に、最終的にオザグレルナトリウムの濃度が約1.0mg/mL以上約10.0mg/mL未満、特に好ましくは、約5.0mg/mL以上約9.0mg/mL以下、とりわけ好ましくは、約8.0mg/mLとなるように、溶媒〔例えば、水(例えば、注射用蒸留水等)等または輸液等〕に溶解し、所望によって後記のpH調節剤を加えてpHを調節し、さらに所望によってその他の添加剤を加えることによって調製することができる。ここで、最終的に得られるオザグレルナトリウムの濃度と溶媒の組み合わせは特に限定されないが、例えば、オザグレルナトリウムの濃度が約1.0mg/mL以上、約10.0mg/mL未満の濃度であれば水(例えば、注射用蒸留水等)を用いることが好ましい。
オザグレルナトリウムを含有する水溶液の調製に用いられるオザグレルナトリウムあるいはオザグレルもしくはナトリウム塩以外のオザグレルの塩(例えば、塩酸オザグレル等)は、結晶でも、アモルファスでも、またはいかなる形態の固体であってもよい。
オザグレルナトリウムを含有する水溶液の調製に用いられる輸液としては、一般に輸液として用いられるものであればどのようなものであってもよいが、好ましくは、電解質類、糖類、ビタミン類、蛋白アミノ酸類等から任意に選択される一種または二種以上を任意の濃度で水(例えば、注射用蒸留水等)に溶解したもの等が挙げられる。なお、電解質類を溶解したものを電解質液、糖類を溶解したものを糖液と称することもある。電解質類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、乳酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、炭酸マグネシウム等が挙げられ、糖類としては、例えば、グルコース、果糖、ソルビトール、マンニトール、デキストラン等が挙げられる。また、ビタミン類としては、例えば、ビタミンB、ビタミンC等が挙げられ、蛋白アミノ酸類としては、例えば、必須アミノ酸(例えば、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、バリン等)、非必須アミノ酸(例えば、アルギニン、ヒスチジン、アミノ酢酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、システイン、プロリン、セリン、チロシン等)等が挙げられる。これらの任意の成分は、単独でまたは組み合わせて任意の濃度で用いることができる。本発明において、好ましい輸液としては、例えば、塩化ナトリウム、グルコース等を任意の濃度で水(例えば、注射用蒸留水等)に溶解したもの等である。これらの物質の含有量としては、塩化ナトリウムであれば、例えば、生理食塩水と同等、すなわち、0.9%(W/V)等が好ましく、また、グルコースであれば、例えば、一般的に使用される輸液用糖液と同等、すなわち、5%乃至70%(W/V)が好ましく、例えば、5%(W/V)および10%(W/V)等が特に好ましい。
オザグレルナトリウムを含有する水溶液の調製に用いられるpH調節剤としては、一般に注射剤のpH調節剤として用いられるものであれば特に制限無く用いることができる。本発明において、好ましいpH調節剤としては、例えば、クエン酸、酒石酸、酢酸、乳酸等の有機酸、例えば、塩酸、リン酸等の無機酸、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基等である。より好ましくは、例えば、クエン酸、酒石酸、酢酸、乳酸等の有機酸等であり、特に、クエン酸が好ましい。これらのpH調節剤は、塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等の一価のアルカリ金属塩等)として添加してもよく、また、水和物として添加してもよい。クエン酸は、例えば、クエン酸水和物(例えば、クエン酸・1水和物等)またはクエン酸無水和物(例えば、無水クエン酸等)等として添加することができ、とりわけ、クエン酸無水和物(例えば、無水クエン酸等)として添加することが好ましい。
オザグレルナトリウムを含有する水溶液の液性、すなわちpHは、前記のpH調節剤を用いることで任意に調節することができる。本発明においては、例えば、オザグレルナトリウムを前記の濃度(約1.0mg/mL以上約10.0mg/mL未満、特に好ましくは、約5.0mg/mL以上約9.0mg/mL以下、とりわけ好ましくは、約8.0mg/mL)で含有する水溶液では、前記のpH調節剤を用いて、pHを約7.7乃至約8.7、特に好ましくは、約8.0乃至8.7、とりわけ好ましくは、8.0乃至8.4に調節することが好ましい。pHの調節に用いるpH調節剤の添加量は特に限定されず、単独で用いても、また組み合わせて用いてもよい。
オザグレルナトリウムを含有する水溶液の調製に用いられるその他の添加剤としては、一般に注射剤の添加剤として用いられているようなものであれば特に制限無く用いることができる。本発明において、好ましいその他の添加剤としては、例えば、薬事日報社2000年刊「医薬品添加物辞典」(日本医薬品添加剤協会編集)等に記載されているような医薬品添加剤等が挙げられる。これらの添加剤は、所望によって、塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等の一価のアルカリ金属塩等)として添加してもよく、また、水和物として添加してもよい。これらの添加剤は、一般に注射剤に通常用いられる割合で配合される。当業者にとっては容易なことであり、また、薬事日報社2000年刊「医薬品添加物辞典」(日本医薬品添加剤協会編集)等にも記載されている様に、これらの添加剤は使用目的に応じて、例えば、安定化剤、界面活性剤、緩衝剤、可溶化剤、抗酸化剤、消泡剤、等張化剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、無痛化剤、溶解剤、溶解補助剤等として使い分けることが可能である。これらの添加剤は、所望によって、2以上の成分を組み合わせて本発明の注射用容器に添加することができる。
前記のpH調節剤やその他の添加剤を、本発明の注射用容器に添加する場合は、水溶液の調製における添加や混合の操作は通常の製剤学的手法に従って行われる。例えば、オザグレルナトリウムとpH調節剤のみを含有する水溶液を調製する場合、オザグレルナトリウムとpH調節剤をそれぞれ秤量し、混合したあとで水に溶解してもよいし、オザグレルナトリウムを含有する水溶液に、秤量したpH調節剤を溶解してもよい。また、pH調節剤を含有する水溶液に、秤量したオザグレルナトリウムを溶解してもよい。pH調節剤を含有する水溶液とオザグレルナトリウムを含有する水溶液を各々調製しておいて、オザグレルナトリウムの濃度が前記の濃度になるように、これらの水溶液を混合して調製することも可能である。また、その他の添加剤を含む場合も同様に調製することが可能である。
本発明において、注射用容器は、密封可能であり、内容物の無菌性を保つことができる容器であればどのような形態であってもよいが、一般的に注射液の充填に用いられる、バイアル、アンプル、シリンジ、複室(好ましくは2室)型輸液バッグ(以下、バッグと略記する。)等の容器が好ましく、バイアル、アンプル、シリンジ等の容器がより好ましく、特に、アンプルが好適である。また、これらの容器は、不溶性異物生成の有無を確認するために、透明で無着色のものが好ましいが、不透明で着色されたものであってもよい。不透明で着色された容器(例えば、バイアル、アンプル等)の場合は、使用時に注射用シリンジ等で抜き取ることによって不溶性異物生成の有無を確認することができる。
本発明において、注射用容器は、どのような材質の容器であってもよいが、例えば、ガラス容器や、プラスチック容器等が好ましく、不溶性異物の生成を抑えるために、特に、プラスチック容器が好適である。
ガラス容器を用いる場合は、不溶性異物の生成を抑えるために、容器の内表面をシリコンでコーティングするか、または二酸化ケイ素で処理することが好ましい。シリコンのコーティングは、シリコン系コーティング剤(例えば、ジメチルシリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイル、メチルハイドロゲンシリコンオイル等)等を用いて、かかる容器の内表面を、被膜の厚さが約100μm以下、好ましくは、約15μm乃至約50μm以下となるように、公知の方法、例えば、加熱蒸着法、プラズマ強化化学蒸着法、プラズマパルス化学蒸着法等によって行われる。二酸化ケイ素での処理は、公知の方法、例えば、シリコート処理、波状プラズマ化学的気相法処理等によって行われる。また、予め二酸化ケイ素で内表面を処理したガラス容器(例えば、シリコートアンプル、シリコートバイアル等(塩谷硝子製、不二硝子製)、タイプIプラスアンプル、タイプIプラスバイアル等(SCHOTT製)等)を用いることによっても、同様の効果を得ることができる。
一方、例えば、容器がプラスチック製のバイアル、アンプルまたはシリンジ等である場合、これらの容器に用いられるプラスチック材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメチルペンテン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ化炭化水素または環状オレフィン系化合物もしくは架橋多環式炭化水素化合物の重合体樹脂で製造されたもの等を特に制限無く用いることができる。特に、アンプルの場合は、半硬質プラスチックで製造された容器が好適である。
本発明において、半硬質プラスチックとは、JIS K6900に規定されている曲げ試験における弾性率が70MPaと700MPaの間にあるプラスチックをいい、前記弾性率の範囲にある全てのプラスチックが含まれる。特に約100〜600MPa、就中約250〜530MPa、とりわけ約300〜400MPaの半硬質プラスチックが好適である。前記曲げ試験における弾性率は、例えば、JIS K7171「プラスチック−曲げ特性の試験方法」(平成6年12月1日制定、平成13年10月20日確認、日本工業標準調査会審議、日本規格協会発行)に記載の方法等により測定することができる。
半硬質プラスチックとしては、例えば、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン・エチレン・ランダム共重合体またはポリ四フッ化エチレン等が挙げられる。なかでも、低密度ポリエチレンで製造された容器が好適である。尚、本発明において、低密度ポリエチレンとは、曲げ弾性率が約250MPa乃至約530MPaの範囲内であるポリエチレンを意味し、直鎖状低密度ポリエチレンおよび分岐低密度ポリエチレンを包含する。これらの低密度ポリエチレンについては、例えば、実用プラスチック辞典(産業調査会発行)に詳しく記載されている。好ましく使用できる低密度ポリエチレンとしては、例えば、分岐低密度ポリエチレン(曲げ弾性率:約245MPa〜333MPa;密度;約0.910〜0.925;硬度:約41〜50ショアD;アイゾット衝撃強さ:破壊しない)、直鎖状低密度ポリエチレン(曲げ弾性率:約275MPa〜520MPa;密度;約0.918〜0.940;硬度:約45〜50ショアD;アイゾット衝撃強さ:破壊しない)等を挙げることができる。
また、本発明の半硬質プラスチック製注射用容器は、ブロー成型により製造されるものが好ましい。ブロー成型は、押出式ブロー成型、射出式ブロー成型あるいは延伸ブロー成型等、公知のブロー成型のいずれも好ましく用いることができる。
また、例えば、容器がバッグである場合、バッグに用いられるプラスチック材質としては、従来より輸液容器等に使用されている可撓性樹脂が好ましい。より好ましい樹脂としては、ある程度の耐熱性のある軟質合成樹脂(例えば、ポリオレフィン類(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリプロピレンとポリエチレンまたはポリブテンとの混合物、前記ポリオレフィンの部分架橋物、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、フッ化エチレン−塩化ビニリデン共重合体、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等)、ナイロン、スチレン系エラストマー(例えば、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、水素添加スチレン−エチレン−ブタジエン共重合体、水素添加スチレン−イソプレン−スチレン共重合体等)等)が挙げられる。
オザグレルナトリウムを含有する水溶液を透明で無着色の容器に充填し、蛍光灯照射下に長期保存した場合、蛍光灯の紫外線による変化、特にシス−トランス異性化が起こりシス体が生成することから、その生成を防止するために、特定波長の光の透過性を抑えた遮光性の包装を施すことが好ましい。かかる包装は、一般的に使用されている遮光性の包装であれば特に制限無く用いることができる。具体的には、特定波長の光の透過性を抑えた素材の袋、プラスチックやアルミニウム等の遮光素材の袋、または遮光性のプラスチックを用いたシュリンク包装(例えば、シュリンクラベル等)やブリスター包装等を用いることができる。これらの遮光性包装は、組み合わせて用いることで、より遮光性を高めることができる。前記したように、本発明における注射用容器は、不透明で着色された容器であってもよいので、容器自体に遮光処理を施したものを用いることも可能である。
また、本発明の半硬質プラスチック製注射用容器には、半硬質プラスチックのポリマーに加工性、耐熱性、強さ等を付与するために添加される通常の添加剤の他、酸化防止剤、紫外線吸収剤または光安定剤等(以下、これらを紫外線吸収剤と略称する。)を添加して製造されたものも好ましく用いることができる。ポリマーに添加される紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリチル酸フェニルエステル系、トリアジン系等の紫外線吸収剤が挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチレンブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]等を例示することができ、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−クロルベンゾフェノン、2,2−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン等を例示することができる。また、サリチル酸フェニルエステル系紫外線吸収剤としては、例えば、p−t−ブチルフェニルサリチル酸エステル等が例示でき、トリアジン系紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−エトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ブトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ブトキシエトキシ)−1,3,5−トリアジン等を挙げることができるが、これらだけに限定されるものではない。
紫外線吸収剤が添加された半硬質プラスチック製注射用容器を用いる場合は、前記遮光性の包装を施さなくとも前記シス体の生成を抑制することができる。
本発明のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる注射用容器(以下、本発明の容器と略記する場合がある。)は、前記の方法によって調製されたオザグレルナトリウムを含有する水溶液を、前記の注射用容器(例えば、アンプル、バイアル、シリンジ、バッグ等)に充填し、密封して製造することができる。また、これらの工程における任意の過程で、一般的な注射用のアンプルやバイアル、シリンジ、バッグ等と同様の滅菌操作に付すことで、無菌性を保持した注射用容器とすることができる。また、所望によってこれらの容器への充填の前に、防塵フィルター(例えば、0.45μmメチルセルロースメンブレン、0.45μmナイロン66メンブレン、0.45μmポリフッ化ビニリデンメンブレン等)で濾過等の操作を行ってもよい。本発明の容器を製造するにあたり、滅菌操作に用いられる具体的な滅菌方法としては、例えば、ガス滅菌法、熱水浸漬滅菌法、熱水シャワー滅菌法、濾過滅菌法、照射滅菌法(例えば、電子線滅菌法、紫外線滅菌法、γ線滅菌法等)、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)法等が挙げられる。濾過滅菌法は、例えば、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を前記の方法によって調製した後、例えば、アンプル、バイアル、シリンジ、バッグ等の適当な容器に充填する前に、例えば、除菌フィルター(例えば、0.22μmメチルセルロースメンブレン、0.22μmナイロン66メンブレン、0.22μmポリフッ化ビニリデンメンブレン等)等を用いて行われる。ガス滅菌法は、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填する前に、アンプル、バイアル、シリンジ、バッグ等(好ましくは、バッグ等)の容器に対して行われる。熱水浸漬滅菌法、熱水シャワー滅菌法、照射滅菌法や高圧蒸気滅菌法は、例えば、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を前記の方法によって調製し、例えば、アンプル、バイアル、シリンジ、バッグ等の適当な容器に充填した後に行われる。高圧蒸気滅菌は、例えば、100℃乃至125℃の条件で、5分乃至30分行うことが好ましい。本発明の滅菌方法としては、例えば、濾過滅菌法や高圧蒸気滅菌法等が好ましく、特に、濾過滅菌法が好ましい。
本発明の容器のより具体的な製造法を以下に示す。
本発明の、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる注射用容器は、通常の製剤学的手法に従って、例えば、オザグレルナトリウムを適量の注射用蒸留水に溶解し、pH調節剤[好ましくは、クエン酸(例えば、クエン酸・1水和物、無水クエン酸等)等]や所望によってその他の添加剤を添加して、例えば、水溶液中のオザグレルナトリウム濃度が、約1.0mg/mL以上約10.0mg/mL未満(好ましくは、約5.0mg/mL以上約9.0mg/mL以下、特に好ましくは、約8.0mg/mL)であれば、pHを、約7.7乃至約8.7(好ましくは、約8.0乃至8.7、特に好ましくは、8.0乃至8.4)に調整し、除菌フィルター等を用いて濾過滅菌後、前記のプラスチック容器(好ましくは、プラスチックアンプル等)に、1単位形態あたりオザグレルナトリウムを約20mg、約40mgまたは約80mg含有するように(例えば、約8.0mg/mLのオザグレルナトリウムを含有する水溶液であれば、約2.5mL、約5.0mLまたは約10.0mL等)充填し、密封することで、本発明の容器として得ることができる。pHを約7.7乃至約8.7に調整する際に使用されるpH調節剤の量は、使用するpH調節剤の種類によっても異なるが、例えば、無水クエン酸を用いる場合、オザグレルナトリウム1重量部に対して、約0.3重量部乃至約3重量部の無水クエン酸を添加すればよい。例えば、約8.0mg/mLのオザグレルナトリウムを含有する水溶液であれば該水溶液100mL当たり、pH7.7にする場合は無水クエン酸を約23mg、pH8.7にする場合は無水クエン酸約2.7mgを添加すればよい。このようにして得られた本発明の容器は、さらに、必要に応じて、遮光性の二次包装容器に入れる。このように、本発明の容器にプラスチック容器を用い、さらに遮光性の二次包装容器に入れることで、オザグレル二量体の生成のみならず、不溶性異物の生成やシス体の生成も抑えることが可能である。
本発明の容器がプラスチックアンプルである場合、かかるアンプルは、プラスチック容器を成形すると同時に、オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有し、さらに所望によってその他の添加剤を含有する水溶液(以下、薬液と略記する。)を容器に充填し、充填直後に容器を密封する、いわゆるブローフィルシールシステムにより製造することができる。このようなブローフィルシールシステムにより製造されるアンプルは、半硬質プラスチック製であることが好ましい。本発明における半硬質プラスチックアンプルは、好ましくは、例えば、約100MPa乃至約600MPa、より好ましくは約250MPa乃至約530MPa、特に好ましくは約300MPa乃至約400MPa、とりわけ好ましくは約350MPaの曲げ弾性率を有するプラスチックで製造されるアンプルである。このような半硬質プラスチックアンプルの具体例として、例えば、低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン・エチレン・ランダム共重合体またはポリ四フッ化エチレン等で製造されたアンプル等が挙げられる。なかでも、低密度ポリエチレン製アンプルが好適である。低密度ポリエチレン製アンプル、とりわけ曲げ弾性率が約300MPa乃至約400MPaである低密度ポリエチレンで製造されたアンプルは、形状保持性に優れ、透明度が高く内容物の確認が容易であり、容器成分の溶出が見られず、さらには開封が容易で開封に際してはガラスアンプルのように破砕された微小片が混入するおそれが無いので極めて好適である。また、前記低密度ポリエチレン製アンプルは、ブロー成型時に、アンプルカット部分が薄くなるように成型され、アンプルカット時の破片発生の恐れもなく手で容易にアンプルカットできるよう成型されたものが好ましい。
本発明の容器がプラスチックバイアルである場合、濾過滅菌した薬液をバイアルに分注し、開口部をゴム栓、所望によってアルミニウム製のキャップ等を組み合わせて密封し、製造することができる。
本発明の容器がプラスチックシリンジである場合、注射針を装着するための先端部をゴム製またはプラスチック製の部品で密栓し、プランジャーロッド部をゴム製またはプラスチック製のガスケットまたはプランジャーロッドで密栓することにより製造することができる。すなわち、濾過滅菌した薬液を、注射針を装着する先端部から充填した場合は、充填した後、先端部をゴム製またはプラスチック製の部品で密栓して製造することができる。また、濾過滅菌した薬液を、プランジャーロッド部から充填した場合は、充填した後、プランジャーロッド部をゴム製またはプラスチック製のガスケットまたはプランジャーロッドで密栓して製造することができる。このようにプラスチックシリンジに薬液を充填した本発明の容器は、一般的にプレフィルドシリンジ製剤と称されるものとして用いることができる。
本発明の容器がバッグである場合、前記の滅菌方法によって滅菌した薬液を、別途、前記の滅菌方法またはガス滅菌法等の滅菌法を用いて滅菌したバッグに無菌的に充填・密封する方法、もしくは、薬液をバッグに充填・密封し、ついで内容物と共に容器ごと常法(例えば、高圧蒸気滅菌法、熱水浸漬滅菌法、熱水シャワー滅菌法等)に従って滅菌する方法等により製造することができる。
本発明において、オザグレル二量体とは、オザグレルから変化し生成した以下の式(II−1):
Figure 2005154406
で示される化合物、その考えられ得る平衡物や共鳴混成体、またはそれらの任意の比率の混合物を意味する。式(II−1)で示される化合物の考えられ得る平衡物や共鳴混成体としては、例えば、以下の式(II−2)、(II−3)および(II−4):
Figure 2005154406
で示される化合物等が挙げられる。なお、前記式(II−1)、(II−2)、(II−3)および(II−4)で示される化合物は、それぞれ、(2E)−3−{4−[(1−{2−カルボキシ−1−[4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]エチル}−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)メチル]フェニル}アクリラート(II−1)、3−(3−{4−[(E)−2−カルボキシビニル]ベンジル}−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)−3−[4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]プロパノアート(II−2)、(2E)−3−{4−[(3−{2−カルボキシ−1−[4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]エチル}−1H−イミダゾール−3−イウム−1−イル)メチル]フェニル}アクリラート(II−3)および3−(1−{4−[(E)−2−カルボキシビニル]ベンジル}−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)−3−[4−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)フェニル]プロパノアート(II−4)と命名される。尚、これらの命名は、IUPAC名を機械的に生成するコンピュータープログラム、ACD/NAMETM(Advanced Chemistry Development社)を用いて行ったものである。
本発明の注射用容器は、前記オザグレル二量体の生成を極力減じることができる注射用容器であり、オザグレル二量体の生成量を、約0.1%未満、好ましくは、約0.06%以下に抑えることができる。
本発明において、オザグレルナトリウムを含有する水溶液の安定化方法とは、オザグレルナトリウムを含有する水溶液中におけるオザグレル二量体の生成を抑制する方法であり、好ましくは約0.1%未満に、より好ましくは約0.06%以下に抑制する方法である。本発明のオザグレルナトリウムを含有する水溶液の安定化方法は、例えば、該水溶液のpHが約7.7乃至約8.7(好ましくは、約8.0乃至約8.7、特に好ましくは約8.0乃至約8.4)の場合、該水溶液中のオザグレルナトリウム濃度を、約1.0mg/mL以上約10.0mg/mL未満、特に好ましくは、約5.0mg/mL以上約9.0mg/mL以下、とりわけ好ましくは、約8.0mg/mLに調節することによってなされる。ここで、該水溶液に約7.7乃至約8.7のpHを付与する添加剤としては、通常の医薬品の添加剤として一般に使用されるpH調整剤であればいかなるものも使用できるが、例えば、前記の有機酸等が好ましく挙げられ、なかでもクエン酸が好適である。
オザグレル二量体の生成量は、例えば、本発明の容器を、ICHガイドラインで定められている加速安定性試験の条件(温度40℃、相対湿度75%)での6ヶ月間の保存後、該容器中のオザグレル二量体の量の、同時点での容器中のオザグレル関連成分(オザグレルおよびその分解生成物)の総量に対する割合で示すことができ、より具体的には、例えば、後記の測定条件を用いた高速液体クロマトグラフ法で得られたチャートの各々のピーク、すなわち、オザグレルのピークおよびオザグレル二量体のピークの面積百分率によって表わすことができる。ICHガイドラインで定められている加速安定性試験の条件(温度40℃、相対湿度75%)での6ヶ月間の保存は、室温での約3年間の保存に相当することから、かかる加速安定性試験を行うことによって、6ヶ月の短期間で、室温で約3年間保存した後のオザグレル二量体の生成量を知ることができる。ただし、温度40℃、相対湿度75%の条件での6ヶ月間の保存と、室温での約3年間の保存とでは全く同様の結果が得られるわけではないので、少なくともいずれか一方の条件でオザグレル二量体の生成量が約0.1%未満〔好ましくは、約0.06%以下〕であれば、全て本発明に包含される。本発明において、「オザグレル二量体の生成量が0.1%未満である」とは、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を前記後記高速液体クロマトグラフに付したときに、検出される総ピーク面積(例えば、オザグレルのピークとオザグレル二量体のピークが検出された時は、それらのピーク面積の和)に対するオザグレル二量体のピーク面積(ピークが分かれた場合はそれらのピークの合計面積)の比(面積%)が、約0.1%未満であることを意味し、オザグレル二量体を実質的に含まないもの、すなわち検出限界未満であるものも包含する。
オザグレルおよびオザグレル二量体は、公知の分析方法(例えば、高速液体クロマトグラフ法、ガスクロマトグラフ法、薄層クロマトグラフ法等)を用いて測定することができるが、特に、高速液体クロマトグラフ法を用いて測定することが好ましい。高速液体クロマトグラフ法を用いることで、オザグレルおよびオザグレル二量体を、同一の条件で、かつ同一のサンプルを用いて高感度で測定することができる。高速液体クロマトグラフ法は、公知の方法によって行われる。具体的には、以下の(1)−(3)の方法によって行われる。本法を用いることによって、オザグレルおよびオザグレル二量体のピーク面積を測定し、オザグレル二量体の生成量を算出することが可能である。また、本法を用いることによって、オザグレル二量体の生成量が、約0.1%未満〔好ましくは、約0.06%以下〕であるか否かを判断することができる。
(1)前記の加速安定性試験後の試料を用い、オザグレルナトリウムとして0.5mg/mLとなるように、移動相[0.3%酢酸アンモニウム液:メタノール=4:1(V/V)]を使用して正確に希釈し試量溶液を調製する。
(2)試料溶液5μLにつき、以下の条件で高速液体クロマトグラフを行う。
試験条件:
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:220nm);
カラム:内径4.6mm、長さ15cmのステンレス管に5μmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充填(例えば、YMC−Pack ODS−A A302等);
カラム温度:25℃付近の一定温度;
移動相:0.3%酢酸アンモニウム液:メタノール=4:1(V/V);
流量:オザグレルの保持時間が約10分になるように調整;
面積測定範囲:溶媒ピークの後からオザグレルの保持時間の約2倍の範囲。
(3)試料溶液の各々のピ−ク面積を自動積分法により測定し、面積百分率法によりそれらの量(面積%)を求める。
[医薬品への適用]
本発明の容器は、オザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填したものであるので、くも膜下出血術後の脳血管れん縮およびこれに伴う症状、または脳血栓症、特に急性期のそれに伴う運動障害の改善に用いることができる。しかも、オザグレル二量体の生成を抑えることができるので、長期間の保存が可能で、臨床に好適で好品質な容器である。特に、プラスチック容器に充填し、さらに遮光性の二次包装容器に入れた本発明の容器は、オザグレル二量体の生成を抑えるのみならず、不溶性異物の発生やシス体の生成も抑えることができるので、より臨床に好適で好品質な容器として、臨床に提供することができる。例えば、バイアルやアンプル等の形態で提供される本発明の容器は、その一本または複数本から、その内容物であるオザグレルナトリウムを含有する水溶液の、目的とする一定量または全量を注射用シリンジ等で抜き取り、任意の容量(例えば、約100mL乃至約500mL等、好ましくは、約250mL、約500mL等)の任意の希釈液(例えば、生理食塩水、電解質液、糖液、各種輸液等)等を用いて希釈後、生体内に投与される。また、シリンジ等の形態で提供される本発明の容器は、その一本または複数本の、その内容物であるオザグレルナトリウムを含有する水溶液の、目的とする一定量または全量を、任意の容量(例えば、約100mL乃至約500mL等、好ましくは、約250mL、約500mL等)の任意の希釈液(例えば、生理食塩水、電解質液、糖液、各種輸液等)等を用いて希釈後、生体内に投与される。予め、オザグレルナトリウムを含有する水溶液と希釈用の輸液を、使用時に連通可能な複室容器の各室に別々に充填した形態、例えば、二室型輸液バッグ等の形態で提供されるものであってもよい。
[毒性]
本発明によって、オザグレル二量体の生体への曝露の危険性を減らすことができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
<調製>
添加剤として無水クエン酸を用い、オザグレルナトリウムを8.0mg/mL、10.0mg/mL、16.0mg/mL、40.0mg/mLの濃度で含有するpHが8.0または8.4の水溶液をそれぞれ調製し、低密度ポリエチレン製アンプル(低密度ポリエチレンの曲げ弾性率:約350MPa)に充填、密封することにより、各種濃度のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填した注射用アンプルを製造した。
<加速安定性試験>
室温での保存状態における経時的変化を予測するため、ICHガイドラインで定められている加速安定性試験条件(温度40℃、相対湿度75%)で、前記で製造した各種アンプルを6カ月間、遮光下で保存した。
<高速液体クロマトグラフ法による分析>
(1)前記の加速安定性試験後、各アンプルの内容物を試料として用い、オザグレルナトリウムとして0.5mg/mLとなるように、移動相[0.3%酢酸アンモニウム液:メタノール=4:1(V/V)]を使用して正確に希釈し試量溶液を調製した。
(2)試料溶液5μLにつき,以下の条件で高速液体クロマトグラフを行った。
試験条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:220nm);
カラム:YMC−Pack ODS−A A−302;
カラム温度:25℃;
移動相:[0.3%酢酸アンモニウム液:メタノール=4:1(V/V)];
流量:オザグレルの保持時間が約10分になるように調整;
面積測定範囲:溶媒ピ−クの後からオザグレルの保持時間の約2倍の範囲。
(3)試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し、面積百分率法によりそれらの量を求めた。
<結果>
6ヶ月間の加速安定性試験後、各種濃度のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填した、各注射用アンプルにおけるオザグレル二量体の生成量は、以下の表1の通りであった。このうち、オザグレルナトリウムが16.0mg/mLの場合の高速液体クロマトグラフチャートを図1に示す。
Figure 2005154406
本発明の容器は、くも膜下出血術後の脳血管れん縮およびこれに伴う症状、または脳血栓症、特に急性期のそれに伴う運動障害の改善のために用いられるオザグレルナトリウムを、用時溶解の操作を必要としない溶液の状態で、品質を劣化させることなく、安全な状態で臨床に提供することが可能であり、医薬品として利用可能である。
16.0mg/mLのオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填した注射用アンプルの、6ヶ月間の加速安定性試験後における内容物の高速液体クロマトグラフチャート。

Claims (31)

  1. 1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる注射用容器。
  2. 5.0mg/mL以上、9.0mg/mL未満のオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる請求項1記載の容器。
  3. 8.0mg/mLのオザグレルナトリウムを含有する水溶液を充填してなる請求項2記載の容器。
  4. 水溶液がさらにpH調節剤を含有してなる請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
  5. pH調節剤が有機酸である請求項4記載の容器。
  6. 有機酸がクエン酸である請求項5記載の容器。
  7. 水溶液のpHが7.7乃至8.7である請求項4〜6のいずれかに記載の容器。
  8. 水溶液のpHが8.0乃至8.7である請求項7記載の容器。
  9. 水溶液のpHが8.0乃至8.4である請求項8記載の容器。
  10. 1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満のオザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有するpHが7.7乃至8.7の水溶液を充填してなる注射用容器。
  11. 5.0mg/mL以上、9.0mg/mL以下のオザグレルナトリウムおよび有機酸を含有するpHが8.0乃至8.7の水溶液を充填してなる注射用容器。
  12. 8.0mg/mLのオザグレルナトリウムおよびクエン酸を含有するpHが8.0乃至8.4の水溶液を充填してなる注射用容器。
  13. プラスチック容器である請求項1、10、11または12に記載の容器。
  14. プラスチックアンプル、プラスチックバイアル、プラスチックシリンジまたはプラスチック製複室型輸液バッグである請求項13記載の容器。
  15. プラスチックアンプルである請求項14記載の容器。
  16. 半硬質プラスチック製アンプルである請求項15記載の容器。
  17. 低密度ポリエチレン製アンプルである請求項16記載の容器。
  18. 内表面をシリコンコーティングまたは二酸化ケイ素処理したガラス容器である請求項1、10、11または12に記載の容器。
  19. 8.0mg/mLのオザグレルナトリウムおよびクエン酸を含有するpHが8.0乃至8.4の水溶液を、2.5mL、5.0mLまたは10.0mL充填してなる低密度ポリエチレン製アンプル。
  20. 水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である請求項1〜19のいずれかに記載の容器。
  21. 温度40℃、相対湿度75%の条件下における6ヶ月間の保存後において、水溶液中にオザグレル二量体が実質的に含まれないか、または水溶液中に含まれるオザグレル二量体が0.1%未満である請求項20記載の容器。
  22. 室温で3年間の保存後において、水溶液中にオザグレル二量体が実質的に含まれないか、または水溶液中に含まれるオザグレル二量体が0.1%未満である請求項20記載の容器。
  23. オザグレルナトリウムを含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度を1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満とすることを特徴とする方法。
  24. オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液のpHを7.7乃至8.7とし、かつオザグレルナトリウムの濃度を1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満とすることを特徴とする方法。
  25. オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液のpHを8.0乃至8.7とし、かつオザグレルナトリウムの濃度を5.0mg/mL以上、9.0mg/mL以下とすることを特徴とする方法。
  26. オザグレルナトリウムおよびpH調節剤を含有してなる水溶液の安定化方法であって、前記水溶液のpHを8.0乃至8.4とし、かつオザグレルナトリウムの濃度を8.0mg/mLとすることを特徴とする方法。
  27. オザグレル二量体の生成抑制方法である請求項23、24、25または26に記載の方法。
  28. オザグレルナトリウムおよび有機酸を含有してなる水溶液であって、前記水溶液のpHが7.7乃至8.7であり、かつ前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度が1.0mg/mL以上、10.0mg/mL未満であることを特徴とする、水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である水溶液。
  29. オザグレルナトリウムおよび有機酸を含有してなる水溶液であって、前記水溶液のpHが8.0乃至8.7であり、かつ前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度が5.0mg/mL以上、9.0mg/mL未満であることを特徴とする、水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である水溶液。
  30. オザグレルナトリウムおよびクエン酸を含有してなる水溶液であって、前記水溶液のpHが8.0乃至8.4であり、かつ前記水溶液中のオザグレルナトリウムの濃度が8.0mg/mLであることを特徴とする、水溶液中でオザグレル二量体が実質的に生成されないか、または水溶液中のオザグレル二量体の生成量が0.1%未満である水溶液。
  31. 半硬質プラスチック製容器に充填してなる請求項28、29または30に記載の水溶液。
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