JP2005146275A - 土壌、土質改良及び固化安定剤 - Google Patents

土壌、土質改良及び固化安定剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 少量で土壌の粒度調整、圧縮強度、圧蜜調整をして固化強度を向上させることができると共に、土壌のアルカリ化を防止すると同時に土壌を無害処理化して土質を改良し、土壌の再利用と廃棄物の減容を達成して循環型社会に寄与する。
【解決手段】 土壌、土質改良及び固化安定剤は、主成分であるフライアッシュに、セメントと固化増強剤とが配合され、更に、無毒化促進剤が添加して混合されている。固化増強剤としては、硫酸カルシウムとけい酸アルミニウムを使用することができる。無毒化促進剤としては、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体を均質に練り上げたものを使用することができる。無毒化促進剤には、土菌類を含有させることができる。
【選択図】 なし


Description

本発明は、土木分野における土質の固化及び安定のために、また、土壌及び汚泥を改良するために使用される土壌、土質固化及び改良剤の改良に関するもので、特に、有機土壌、重金属類汚染土壌、油汚土壌の改良に優れた機能を有する土壌、土質改良及び固化安定剤に関するものである。
軟弱地盤や汚泥等の改良、固化としては、従来石灰系やセメント系の土壌改良剤や固化剤が使用されており、処理対象物によってそれらを使い分けて使用されている。具体的には、処理対象物が有機系成分で構成されている場合は一般的には石灰系の改良及び固化安定剤が(例えば、特許文献1等参照)、処理対象物が無機系成分で構成されている場合は一般的にはセメント系の改良及び固化安定剤が選択される(例えば、特許文献2等参照)。
この場合、有機系成分に対する石灰系の改良及び固化安定剤の固化及び安定化の主な反応機構は水和反応であるが、その反応機構は単に水分の吸収にともなう発熱による自己硬化反応とカルシウム化合物の形成による固定化反応と考えられる。従って、当該処理対象物の粒度調整、圧縮強度、圧蜜調整の機能はなく、強度的に改良はできないので、これが再泥化という現象を生む問題があった。
一方、無機系成分に対するセメント系の改良及び固化安定化の機構は、水和物生成による硬化である。この水和物としては、カルシウムとシリカの水和物CSH[C2S(2CaO・SiO2)・C3S(3CaO・SiO2)]、モノサルフェート水和物:Etoringnite[C3A(3CaO・Al2O3)・C4A・F(4CaO・Al2O3・FeO)・CaSO4・2H2O,3CaO・Al2O3・3CaSO4・32H2O]、ボゾラン,Bozoran(o−H4Si04・m−H2SiO3)等を挙げることができる。但し、当該処理対象物が多少の有機質成分を含有している場合には、この有機質成分(フミン質)によって水和物の生成が阻害されることがあり、これにより土質の調整を充分に行うことができない問題があった。また、セメント系の改良及び固化安定剤の場合、土壌の粒度調整、圧縮強度、圧蜜調整が非常に難しく、往々にして崩壊、流出等が生ずるのも、この処理対象物中の有機質の存在による水和物生成阻害に起因している。
更に、従来技術の改良及び固化安定剤により処理では、石灰系とセメント系の改良及び固化安定剤を問わず共通した問題点があった。即ち、当該対象物を処理する場合の添加量と処理後の当該対象物の水素イオン濃度である。具体的には、処理に必要な添加量が、石灰系、セメント系いずれの場合も処理対象物に対して10〜20wt%と比較的多量を要すると共に、処理後、対象物中の水素イオン濃度がpH10〜12と高アルカリ性となるため、新たにアルカリ溶出の問題が起きる問題があった。
また、近年では土壌汚染が社会問題化しているが、従来の改良及び固化安定剤では、石灰系、セメント系を問わず、その主な目的が土壌の固化、固定による粒度調整、圧縮強度、圧蜜調整であり、現在求められている汚染土壌を無害化処理(臭気問題、重金属類の溶出問題、既存土壌との親和性等の解決方法)して土質を改良する機能は殆どないといえる。
特開2002−88362号公報 特開平11−199868号公報
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、少量で土壌の粒度調整、圧縮強度、圧蜜調整をして固化強度を向上させることができると共に、土壌のアルカリ化を防止すると同時に土壌を無害処理化して土質を改良し、土壌の再利用と廃棄物の減容を達成して循環型社会に寄与することができる土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、主成分であるフライアッシュに、セメントと固化増強剤とが配合され、更に、無毒化促進剤が添加して混合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、固化増強剤は、硫酸カルシウムとけい酸アルミニウムと硫酸アルミニウムであることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第2の解決手段において、固化増強剤は、更にけい酸アルミニウムも含むことを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤をていきょうするものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、無毒化促進剤は、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸から成っていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第1乃至第4のいずれかの解決手段において、無毒化促進剤には、更に土壌菌が配合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第1乃至第5のいずれかの解決手段において、無毒促進剤は、無毒促進剤を構成する成分の粉体を均質に練り混ぜて成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、主成分であるフライアッシュに、セメントと硫酸カルシウムとが配合され、更に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体が添加して混合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、フライアッシュを40〜70重量部、セメントを20〜50重量部、硫酸カルシウムを5〜20重量部配合して成る主剤に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸から成る粉体を3〜6重量部配合して成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第7又は第8のいずれかの解決手段において、セメント、硫酸カルシウム、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の総重量部が、土壌、土質改良及び固化促進剤全体に対して28〜50重量部の配合比で含まれていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化促進剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、主成分であるフライアッシュに、セメントと硫酸カルシウムとけい酸アルミニウムとが配合され、更に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体が添加して混合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、フライアッシュを40〜70重量部、セメントを20〜50重量部、硫酸カルシウムを5〜20重量部、けい酸アルミニウムを5〜10重量部配合して成る主剤に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸から成る粉体を3〜6重量部配合して成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第10又は第11のいずれかの解決手段において、セメント、硫酸カルシウム、けい酸アルミニウム、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の総重量部が、土壌、土質改良及び固化促進剤全体に対して28〜50重量部の配合比で含まれていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化促進剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第7乃至第12のいずれかの解決手段において、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体に、土壌菌が配合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第13の解決手段において、土壌菌は、枯草菌類と、シュウドモナス菌類と、枯草菌類及びシュウドモナス菌類の変性菌とから成っていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第15の手段として、上記第7乃至第14のいずれかの解決手段において、粉体は、粉体を構成する成分の粉体を均質に練り混ぜて成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明は、上記の課題を解決するための第16の手段として、上記第1乃至第15のいずれかの解決手段において、フライアッシュは、石炭灰又は木灰のうちのいずれか又は双方が配合されたものであることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤を提供するものである。
本発明によれば、上記のように、フライアッシュを主原料としているため、適切な水分調整と正常な水和硬化反応を可能とすることができると共に、硫酸アルミニウム、けい酸アルミニウム、硝酸カルシウムが、セメントの弱点を補って土の団粒化と粒度調整、及び、固化、固定による圧密と圧縮強度を調整しているため、効率よく固化強度を向上させることができる実益がある。また、その結果、少量の改良及び固化安定剤を投入するだけで、被処理対象物を効率良く処理することができるため、コストを低減することもできる実益もある。
また、本発明によれば、上記のように、フライアッシュや硫酸アルミニウムなどを原料としているため、これらの水和物により卓越した硫酸塩鉱物(エトリンガイト)が生成されることで有機質土の固化にも効果的にその性能を発揮すると同時に処理対象物を中性化することができる共に、既存土壌との融和性も達成することができる実益がある。
更に、本発明によれば、上記のように、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸、土壌菌を含有しているため、これらの成分が、被処理対象物中に含まれる油分と金属元素に対する高い吸着能力を有するキトサンと鉄粉により油分や金属元素をクエン酸に反応させて吸着させ、チオ硫酸ナトリウムによる解毒作用を促すので、油分や重金属類元素、一部のハロゲンやメタロイドを除去することができると共に、更に酸化物となった金属元素等が塩基製酸化物となり、イオン性の強い共有結合性を持って化学的に安定して、これらの元素を覆うように取り込むため、経年しても安定して再度溶出することがなく、これらの油分や重金属、ハロゲン元素のフッ素やメタロイド元素のホウ素等の、従来の固化安定剤では処理することができなかった成分を、固化処理のみで除去して、汚染土壌の再利用を安価に可能とすることができる実益がある。
本発明の実施の形態を詳細に説明すると、本発明の土壌、土質改良及び固化安定剤は、主成分であるフライアッシュに、セメントと固化増強剤とが配合され、更に、無毒化促進剤が添加して混合されて成っている。
主成分であるフライアッシュは、火力発電所などで微粉炭燃焼ボイラーから捕集される直径1〜数十μmの微粒子から成る完全燃焼した灰類であり、その成分は、酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al23)等から成るものである。これらの成分は、灰になる以前の原料の成分に大きく依存するが、本発明で用いるフライアッシュは、石炭灰、木灰(樹皮灰、パルプ灰、製紙汚泥灰)のいずれか一つ又は双方を選択することができる。
この場合、このフライアッシュに求める機能は、水の吸水性と保水力、水和反応による自己効果能であるが、石炭灰、木灰ともその生産地や種類によって性状に差異が認められるため、用途に応じて適宜選択することができる。具体的には、経験的にその基準となる成分比を設定して調整して配合することができるが、経験的見地からは、Si、Al、Ca比と炭素比、ミネラル成分の触媒能が重要な要素となっている。本発明では、このフライアッシュを主たる原料とすることで、適切な水分調整と正常な水和硬化反応を可能とした。また、このフライアッシュ自体が産業廃棄物の一つでであるため、その有効な再利用を達成することもできる。
セメントに求める機能は、カルシウムとシリカの水和物CSHと、モノサルフェート水和物の形成による硬化反応である。本発明においては、フライアッシュとセメントは、それぞれの機能がバランスよく交錯し、目的が果たされている。この場合、セメントの上記硬化反応機能を存分に働かせるために、これを阻害する要素を排除しなければならないが、この機能性をより硬化的にするための補助剤として、固化増強剤が使用される。
即ち、固化増強剤としては、硫酸カルシウム、また、必要に応じて、けい酸アルミニウムをも使用することができる。これらの硫酸カルシウム、けい酸アルミニウムは、処理対象物には溶解せず、微粒子の核となって団粒化と粒度調整及び固化・固定化反応を助長するものである。更に後述する無毒化促進剤として配合される硫酸アルミニウムも、同時に固化増強剤として機能させることができる。
即ち、これらの硫酸アルミニウム、けい酸アルミニウム、硫酸カルシウムは、セメントの弱点を補って、土の団粒化と粒度調整及び固化、固定による圧蜜と圧縮強度の調整を補正するものである。また、フライアッシュ、硫酸アルミニウムなどの水和物により卓越した硫酸塩鉱物(エトリンガイト)が生成されることで有機質土の固化にも効果的にその性能を発揮すると同時に中性化と既存土壌との融和性も達成することができる。
さらに、無毒化促進剤としては、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体を均質に練り混ぜたものを使用することができる。また、この無毒化促進剤としては、更に、土壌菌を配合することが望ましい。この無毒化促進剤により、金属元素を捕捉し、その後のイオン反応により強固な共有結合性を形成し再溶出することなく経年でも安定した状態で無害化し汚染土壌の再利用を安価に可能とすることができる。
この無毒化促進剤中のチオ硫酸ナトリウムは、重金属類と積極的に反応して不溶性のチオ硫酸金属塩Na3[Me(S2O3)2]を形成する機能がある。当該処理対象物中の重金属類の濃度に応じて配合を調整することができる。
また、鉄粉は重金属類の金属元素の吸着に寄与する他、当該処理対象物内で加水分解を起こし硫酸H2SO4と酸鉄Fe2O3に解離し、中和反応と凝集反応によって団粒化と粒度調整及び固化・固定化反応を助長する。
更に、硫酸アルミニウムは、当該処理対象物の水分と反応して重縮合水酸化アルミニウム[コロイド状の水酸化アルミニウムAl(OH)3と、イオン化した水酸化アルミニウム[Alm(OH)n+]に転化する。この重縮合水酸化アルミニウムには、泥土粒子間の電位を低下させ崩壊し細分化する機能と、有機金属類の無機化、金属イオンの吸着・固定及び酸化触媒能がある。また、硫酸アルミニウムには、上述したように、当該対象物の団粒化と粒度調整及び固化・固定化を促進する働きもある。
キトサンは、重金属類の吸着効果を増大させる働きがある。クエン酸はキトサンの効果より高め、助ける働きをする。
これらの5種類の成分に、更に、土壌菌を加えることにより、重金属類、一部ハロゲン物質を吸着、固定、イオン反応による共有結合性へと導き、再溶出の防止と無害化を可能としている。この場合、この土壌菌としては、枯草菌類と、シュウドモナス菌類と、枯草菌類及びシュウドモナス菌類の変性菌を使用することができる。
本発明の土壌、土質改良及び固化安定剤は、主成分であるフライアッシュに、セメント及び固化増強剤として硫酸カルシムとけい酸カルシウムを配合し、これに無毒化促進剤としてのチオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸、土壌菌の粉体を均質に練り混ぜたものを添加混合して製造することができる。
また、本発明の土壌、土質改良及び固化安定剤の添加量は、当該対象物の含水比によって決定されるが、通常の場合であれば3〜8重量%の範囲で処理が可能である。但し、特殊な場合は前処理を必要とすることがある。
次に本発明に含まれる各種成分の効能を確認するために行った実施例について説明する。まず、本発明の実施例として、次の表1の成分の土壌、土質改良及び固化安定剤を生成した。即ち、フライアッシュ48重量部、セメント38重量部、固化促進剤としての硫酸カルシウム10重量部を基本配合とし、これに、無毒化促進剤を含むエキスを4重量部の割合で混合添した。この場合、セメントと固化促進剤としての硫酸カルシウムと無毒化促進剤(土壌菌除く)の全体に対する重量部は、ほぼ50重量部である。
Figure 2005146275
この本発明の土壌、土質改良及び固化剤の実施例について、試験対象である泥炭に使用して、比較例である従来のセメント系の固化安定剤と種々の性能を比較した。具体的には、試験対象の原土として泥炭を使用し、これに本発明の実施例と比較例とを、それぞれ、5%、10%、15%(湿潤重量百分率)で添加して、手で掻き混ぜて供試体を得た。
この場合に、まずは、配合率(湿潤重量百分率)と養生日数(湿潤養生)をパラメーターとして供試体の一軸圧縮試験を行った。試験方法は土質工学会基準の土の一軸圧縮試験方法に従い、ひずみ速度は0.1(%/min)とした。その結果を、図1に示す。
図1から解るように、フライアッシュを使用した本発明の実施例の方が、比較例に比べ、10%以上の配合率で初期強度、長期強度ともに高い一軸強さとなることが解る。一般に、長期強度とは、28日養生における強度を示すが、フライアッシュによるポゾラン反応の卓越により、さらに長期にわたって比較例よりも高い強度を維持することができるといえる。
次に、一軸圧縮試験後の供試体全てに対してX線回折分析を行った。これは、供試体の条件の違いにより、反応生成物に違いがあるのかを確認するための試験である。この場合、特に、一軸圧縮試験の結果を裏付ける根拠として、そのメカニズムはまだ未解明であるものの一般に固化の際の水和反応の過程で硬化体と同時に生成され強度発現に関して重要な鉱物であるエトリンジャイと(硫酸塩鉱物)に着目し、配合率(湿潤重量百分率)とエトリンジャイトの回折強度(cps)との関係を、図2に示す。
この図2から解るように、本発明の実施例の方が、比較例よりもエントリジャイトが卓越し、強度の発現に寄与していることが解る。
更に、本発明の実施例と比較例を、直径5cm、高さ10cmのモールドに収納された試料に、それぞれ50g、100g添加して、供試体を得、そのpH値を測定した結果を、次の表2に示す。この表2から解るように、本発明の実施例の方が、低pH化を促進して、高アルカリ性の対象物であっても中和できることが解る。
Figure 2005146275
最後に、主成分であるフライアッシュの中にも、様々な重金属類が含まれているため、本発明の無毒化促進剤により、どの程度重金属類の溶出を抑制することができるかをためすため、種々のフライアッシュを試料(原粉A乃至C)として、本発明に使用する上記表1に示す成分割合の無毒化促進剤を添加して、重金属類の溶出試験を行った。その結果を、次の表3に示す。
Figure 2005146275
この表3から解るように、いずれの原粉に対しても、処理後は、これらの重金属類の溶出が殆ど見られないことが解る。
本発明は、多種多様な土壌の土質改善、具体的には、河川、湖沼、港湾などのヘドロ汚泥、また、硬質土、粘土、火山灰質土などの一般軟弱土の固化、無害化、再利用の促進に適用することができる。
本発明の実施例と比較例による供試体の一軸圧縮強さと養生日数との関係を示すグラフ図である。 本発明の実施例と比較例による供試体のエトリンジャイトのX線回折強度と配合率との関係を示す図である。

Claims (16)

  1. 主成分であるフライアッシュに、セメントと固化増強剤とが配合され、更に、無毒化促進剤が添加して混合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  2. 請求項1に記載の土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記固化増強剤は、硫酸カルシウムとけい酸アルミニウムと硫酸アルミニウムであることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  3. 請求項2に記載の土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記固化増強剤は、更にけい酸アルミニウムも含むことを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記無毒化促進剤は、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸から成っていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記無毒化促進剤には、更に土壌菌が配合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記無毒促進剤は、前記無毒促進剤を構成する成分の粉体を均質に練り混ぜて成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
  7. 主成分であるフライアッシュに、セメントと硫酸カルシウムとが配合され、更に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体が添加して混合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  8. フライアッシュを40〜70重量部、セメントを20〜50重量部、硫酸カルシウムを5〜20重量部配合して成る主剤に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸から成る粉体を3〜6重量部配合して成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  9. 請求項7又は請求項8のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化剤であって、前記セメント、前記硫酸カルシウム、前記チオ硫酸ナトリウム、前記鉄粉、前記硫酸アルミニウム、前記キトサン、前記クエン酸の総重量部が、土壌、土質改良及び固化促進剤全体に対して28〜50重量部の配合比で含まれていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化促進剤。
  10. 主成分であるフライアッシュに、セメントと硫酸カルシウムとけい酸アルミニウムとが配合され、更に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体が添加して混合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  11. フライアッシュを40〜70重量部、セメントを20〜50重量部、硫酸カルシウムを5〜20重量部、けい酸アルミニウムを5〜10重量部配合して成る主剤に、チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸から成る粉体を3〜6重量部配合して成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化安定剤。
  12. 請求項10又は請求項11のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化剤であって、前記セメント、前記硫酸カルシウム、前記けい酸アルミニウム、前記チオ硫酸ナトリウム、前記鉄粉、前記硫酸アルミニウム、前記キトサン、前記クエン酸の総重量部が、土壌、土質改良及び固化促進剤全体に対して28〜50重量部の配合比で含まれていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化促進剤。
  13. 請求項7乃至請求項12のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記チオ硫酸ナトリウム、鉄粉、硫酸アルミニウム、キトサン、クエン酸の粉体に、土壌菌が配合されていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
  14. 請求項13に記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記土壌菌は、枯草菌類と、シュウドモナス菌類と、前記枯草菌類及びシュウドモナス菌類の変性菌とから成っていることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
  15. 請求項7乃至請求項14のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記粉体は、前記粉体を構成する成分の粉体を均質に練り混ぜて成ることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれかに記載された土壌、土質改良及び固化安定剤であって、前記フライアッシュは、石炭灰又は木灰のうちのいずれか又は双方が配合されたものであることを特徴とする土壌、土質改良及び固化剤。
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