JP2005136260A - 積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法 - Google Patents

積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 卑金属内部電極を使用し、層間剥離がなく、圧電特性が良好で、かつ焼結の雰囲気の調整が容易な、安価な積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法を実現すること。
【解決手段】 前記導電ペーストに含まれるCu粉末31の表面に、PbO、Bi23、SiO2、GeO2、Li2CO3、ZnO、B23、BaO、SrO、CaO、CuO、Agのうち少なくとも1種類以上からなる低融点の無機薄膜層32を形成したことを特徴とし、温度が950℃では酸素分圧1.01×103から1.01×102Pa、1050℃では、酸素分圧7.07×10-2から2.02×10-1Paの範囲の雰囲気で焼結することを特徴とする積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外部からの応力を検知し電圧を発生する積層型圧電センサや電圧を加えて変位や力を発生する積層型圧電アクチュエータ等に好適な積層型圧電セラミックス素子に関し、特に内部電極に卑金属を用いた積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法に関するものである。
通常、積層型圧電セラミックス素子は、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セラミックス板とAg−Pd合金などの貴金属からなる内部電極板を複数積層一体化し、内部電極が一層ずつ対向電極となるように一層置きに一対の共通の外部電極に接続した構造であり、グリーンシート法と呼ばれる厚膜印刷積層方法により、未焼結積層体を作り、脱バインダ工程と焼結工程は大気中で行うのが一般的である。
前述の脱バインダ工程は500℃程度の温度で未焼結積層体中に含まれるバインダ等の有機物を除去する工程で、またチタン酸ジルコン酸鉛セラミックスの焼結工程は950℃から1200℃程度の温度になる。このような脱バインダ工程や焼結工程で内部電極が酸化しないで板状の電極を形成するために、内部電極としてAg−Pd合金などの貴金属を用いる必要があった。
内部電極の内Pdはその生産が地球上で偏在化し、高価で、価格変動が大きく、積層型圧電セラミックス素子の材料費の中に占めるPdのコストが大きく、積層型圧電セラミックス素子の普及のためには内部電極のコスト低減の課題があった。
内部電極のコスト低減のために内部電極材料を卑金属とすることが考えられる。しかし、Cu、Ni、W等の卑金属は、貴金属と異なり焼結過程で酸化され易いので、低酸素分圧雰囲気中で焼結する必要があるが、低酸素雰囲気中では、酸化鉛を主成分とする圧電セラミックスが還元され易いことから、焼結雰囲気の調整が非常に困難であるという問題点が有った。
類似の技術として、近年、誘電体セラミックスのBaTiO3を主成分とする積層型セラミックコンデンサでは、内部電極としてNiを用いた製品が開発、商品化されており、この場合、脱バインダ工程を大気等の高酸素分圧下の雰囲気で行うと、Ni内部電極が酸化膨張するために、積層セラミックコンデンサ内部に応力が生じ、焼結時に層間剥離やクラックが発生するという問題が有った。
そこで、内部電極材料としてNiの替わりにCuOまたはCu2Oを用いて、脱バインダ時に内部電極の酸化膨張が起こらないようにする提案がされている。この場合、脱バインダ後に、内部電極をCuに還元することが必要になるが、還元が不十分であると、内部電極の一部がCuOのまま残り、焼結時にセラミック中に拡散して、絶縁抵抗の劣化や、誘電特性を劣化させる要因となる問題が有る。
このような問題を解決するために、特許文献1において、バインダ成分を除去した後、誘電体セラミックスと内部電極を共に還元させる工程と、前記還元工程の後に、内部電極が酸化せず、誘電体セラミックスが酸化する雰囲気中で焼成する工程とを備えた製造方法が提案されている。
この方法は、還元雰囲気でBaTiO3系誘電体セラミックスと内部電極の還元処理を行った後、誘電体セラミックスのみ再酸化処理を行うものである。しかしながら、チタン酸ジルコン酸鉛のような、酸化鉛を含有した圧電セラミックスを還元処理すると、酸化鉛が還元されて金属鉛の液相になり、表面エネルギーの関係で、液相の金属鉛が焼結体内部に凝集したり焼結体表面に析出してしまい、更に再酸化処理を行うと圧電セラミックスの組成が不均一になり、圧電特性が得られないので、この方法を適用することは不可能である。
特開平5−82387号公報
以上に述べたように、コスト低減のために卑金属の内部電極を使用した積層型圧電セラミックス素子では、焼結過程で内部電極が酸化膨張するために、積層セラミックス内部に応力が生じ、焼結時に層間剥離やクラックが発生するという問題が有り、またチタン酸鉛ジルコン酸鉛系の圧電セラミックスには酸化鉛が還元するので還元−再酸化処理工程は適用できないという問題点があった。
従って、本発明は、卑金属内部電極を使用し、層間剥離がなく、圧電特性が良好で、かつ焼結の雰囲気の調整が容易な、安価な積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法を実現することを目的とするものである。
本発明によれば、圧電セラミックス層と内部電極層とを複数、交互に積層して一体化した積層体で、前記内部電極層の表面露出部に内部電極と電気的に接続する外部電極を形成した積層型圧電セラミックス素子において、前記内部電極がCuを主成分とし、Ni、Ir、Pd、Pt、Rhのうち少なくとも1種類の金属を0.5〜10重量%含有していることを特徴とする積層型圧電セラミックス素子が得られる。
また、本発明によれば、前記内部電極を印刷する導電ペーストに含まれる金属粉末の平均粒子径は、0.1〜5μmであることを特徴とする積層型圧電セラミックス素子が得られる。
また、本発明によれば、前記導電ペーストに含まれる金属粉末の表面に、PbO、Bi23、SiO2、GeO2、Li2CO3、ZnO、B23、BaO、SrO、CaO、CuO、Agのうち少なくとも1種類以上からなる低融点の無機薄膜層を形成したことを特徴とする積層型圧電セラミックス素子が得られる。
また、本発明によれば、前記金属粉末の表面に形成した無機薄膜層の融点は1000℃以下でその厚さは、10nm以上であることを特徴とする積層型圧電セラミックス素子が得られる。
また、本発明によれば、前記金属粉末の表面に形成した無機薄膜層の含有量は、金属粉末に対し0.5重量%以上、5重量%以下であることを特徴とする積層型圧電セラミックス素子が得られる。
また、本発明によれば、前記圧電セラミックス層を形成する圧電セラミックス原料粉末に、前記無機薄膜層と同じ元素からなる化合物を、0.1〜2重量%含有することを特徴とする積層型圧電セラミックス素子が得られる。
また、本発明によれば、温度が950℃では酸素分圧1.01×103から1.01×102Pa、1050℃では、酸素分圧7.07×10-2から2.02×10-1Paの範囲の雰囲気で焼結することを特徴とする積層型圧電セラミックス素子の製造方法が得られる。
本発明により、内部電極用のCu粉末に合金成分の添加や無機薄膜層を形成することで、950℃〜1050℃の温度で焼結し、層間剥離がなく、圧電特性が良好で、特に脱バインダ工程で内部電極の酸化がなく、還元雰囲気で圧電セラミックスの還元がない安価な積層型圧電セラミックス素子及びその製造方法を提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
出発原料として0.5Pb(Ni1/3Nb2/3)O3−0.15PbZrO3−0.35PbTiO3の化学組成を有する圧電セラミックス粉末を主成分とし、低温焼結助剤としてPbOを5mol%添加した。次に、この粉末と有機バインダとしてポリビニルブチラール(PVB)、分散剤としてエチレングリコールエチルエーテル系溶剤、可塑剤としてジブチルフタレートを表1に示した分量秤量し、ホモミキサーで混練しスラリーとし、ドクターブレード法により厚さ110μmのグリーンシートを作製した。
Figure 2005136260
導電ペーストは、Niを10重量%添加した平均粒径3μmのCu合金粉末を用い、エチルセルロース−αテルピネオール系有機ビヒクルとを表2に示した分量秤量し、3本ロールミルで混練して作製し、この導電ペーストを用いてスクリーン印刷法で前記グリーンシート上に寸法6mm−6mm、厚さ6μmの内部電極パターンを複数印刷した。
Figure 2005136260
次に、前記内部電極パターンを印刷したグリーンシートを寸法6.5mm−7mmに切断し、内部電極が一層ずつ対向電極となるように金型内に100枚積層し、温度150℃、圧力24.5MPaで熱プレスし、未焼結積層体とした。その後、この未焼結積層体を、大気および窒素中で250〜600℃の温度範囲を温度−雰囲気を制御して脱バインダした。図1(a)に、脱バインダの温度−雰囲気プロファイルを示した。次に、温度と雰囲気を自動制御して温度1050℃で2時間焼結を行い、積層型圧電セラミックス素子とし、端面に露出した内部電極に接続するAg外部電極を形成した。得られた積層型圧電セラミックス素子の性能を表3に示した。比較のため同じ圧電セラミックス粉末と、内部電極にAg70重量%−Pd30重量%の合金を用いて同じ構造の積層型圧電セラミックス素子を製造し、その性能を表3に示した。
図2に、本発明の焼結時の自動制御の温度−酸素分圧範囲を示した。
本実施例では、圧電セラミックスとして焼結温度が1050℃で、低酸素分圧下で比較的、還元され易い酸化鉛を主成分とする圧電セラミックスを用いたので、内部電極としてCu−10重量%Ni合金を用いたが、Cuに固溶し、融点が高くなる金属、例えばNi以外に、Ir、Pd、Pt、Rhのうち少なくとも1種類の金属であれば同様の効果が得られ、その添加量は金属の種類で異なるが、0.5重量%未満では融点を高くする効果が少なく、また、10重量%を超えると融点が高くなりすぎ、内部電極が焼結不足となるので、添加量は0.5〜10重量%が適当である。
また、合金粉末の粒径は、0.1μm未満では自然に表面酸化が進行し、導電ペーストを作製することができなく、また焼結後の内部電極の厚さが3〜5μmが適当なことから合金粉末の粒径が5μmを超えると焼結後の内部電極厚みも5μmを超えてしまうので、導電ペーストに含まれる金属粉末の平均粒子径は、0.1〜5μmが適当である。
実施例1と同じ圧電セラミックス粉末を使用して、内部電極を形成する金属粉末はCu粉末の表面上に、Bi23とSiO2とBaOからなる化合物を形成したCu粉末を用い、実施例1と同じ構造の未焼結積層型圧電セラミックス素子を製造した。
Cu粉末上へのBi23とSiO2とBaOの化合物の形成方法は、出発原料に金属アルコキシドを用い、これらを2メトキシエタノールに窒素雰囲気中で溶解させ、Cu粉末表面上に選択的に加水分解させるゾル・ゲル法を用いた表面修飾法により形成し、その後、還元雰囲気中で250℃で熱処理することにより、Cu粉末表面上に厚さ15nmの無機薄膜層を形成した。図3に、無機薄膜層を形成したCu粉末の断面図を示した。
図4(a)は、Cu粉末の熱分析結果を示し、図4(b)は、無機薄膜層を形成したCu粉末の熱分析結果を示した。図4(a)から、Cu粉末は大気中約200℃でCu2Oになり、約330℃でCuOになるが、図4(b)から、無機薄膜層を形成したCu粉末は、大気中においても300℃まで酸化しないことが分かる。したがって、無機薄膜層を形成したCu粉末を内部電極とした未焼結積層型圧電セラミックス素子は大気中300℃でも脱バインダが可能であることが分かる。
本実施例では、この未焼結積層体を、大気および窒素中で250〜600℃の温度範囲を図1(b)に示すような雰囲気プロファイルで脱バインダし、次に、図2の斜線部の酸素分圧の範囲内に収まるような雰囲気で温度1000℃で2時間焼結を行い、積層型圧電セラミックス素子とし、端面に露出した内部電極に接続するAg外部電極を形成した。得られた積層型圧電セラミックス素子の性能を表3に示した。
1000℃の焼結時に融点が1000℃以下の無機薄膜層は液相となり、圧電セラミックス層と内部電極層の界面に析出し、最終的には圧電セラミックス層と反応または拡散するので、無機薄膜層には圧電セラミックスと反応しても圧電特性を劣化させない化合物を用いる必要があり、Bi23−SiO2−BaO化合物以外でも、PbO、Bi23、SiO2、GeO2、Li2CO3、ZnO、B23、BaO、SrO、CaO、CuOのうち少なくとも1種類以上を含む低融点酸化物でも同様の効果を得ることができ、また、Agでも同様の効果が得られる。
図5には、Bi23−SiO2−BaOの無機薄膜層の厚さと、Cu粉末の酸化温度を示した。図5から、無機薄膜層の厚さが10nm未満では、Cu粉末の表面全体に無機薄膜層を形成することができず、部分的に酸化することが分かる。無機薄膜層の厚さを10nm以上にすることで、Cu粉末の表面に均一に無機薄膜層を形成し、Cu粉末の酸化開始温度を300℃以上になるので、大気中の脱バインダ温度を300℃とすることが可能になり、有機成分の除去が完全になり緻密な焼結体を得ることができる。
図6に、10nmの無機薄膜層を形成したときのCu粉末の粒子径と無機薄膜層の含有量を示した。焼結後の積層体の内部電極の厚さは1〜5μmが適しているので、Cu粉末の粒子径は、3μm以下が好ましい。また、無機薄膜層の含有量は、0.5重量%未満では、Cu粉末の粒子径が5μmを超えるので無機薄膜層の含有量は、0.5重量%以上必要であり、無機薄膜層の含有量が多いと、無機薄膜化合物の成分が焼結時にCuや圧電セラミック層と反応してしまい、電気抵抗や圧電特性が劣化するので、無機薄膜層の含有量はCu粉末に対して5重量%以下が好適である。
実施例1と同じ圧電セラミックス粉末に、Bi23とSiO2とBaOからなる化合物を2重量%添加した粉末を出発原料として用い、内部電極を形成する金属粉末はCu粉末の表面上に、Bi23とSiO2とBaOからなる化合物を形成したCu粉末を用い、実施例2と同じ条件で脱バインダし、次に、図2の斜線部の酸素分圧の範囲内に収まるような雰囲気で温度950℃で2時間焼結を行い、実施例1と同じ構造の積層型圧電セラミックス素子を製造した。
実施例1に比較し、実施例2と実施例3が、それぞれ50℃と100℃焼結温度が低くなっているのは、低融点の化合物が焼結助剤となり、より低温度で焼結の緻密化が進行するためである。
焼結時にCu粉末の表面上のBi23とSiO2とBaOからなる化合物の無機薄膜層が液相になり、圧電セラミックス層に拡散または反応した場合には、濃度勾配ができるため、圧電セラミックス原料粉末に無機薄膜層と同じ元素を含む化合物を0.1〜2重量%添加することにより、内部電極と圧電セラミックス間の濃度勾配を少なくできるので、電気特性のばらつきの少ない積層型圧電セラミック素子を作製することができる。圧電セラミックス原料粉末への無機薄膜層と同じ元素を含む化合物の添加量が0.1重量%未満では濃度勾配低減効果が得られず、また2重量%を超えると液相の量が多くなり、圧電セラミックスと反応しすぎて、圧電セラミックスが変質し電気的特性が低下する。得られた積層型圧電セラミックス素子の性能を表3に示した。
実施例1と同じ圧電セラミックス粉末を使用して、内部電極を形成する金属粉末はCu粉末の表面上に、Bi23とSiO2とBaOからなる化合物を形成したCu粉末を用い、実施例1と同じ構造の未焼結積層型圧電セラミックス素子を製造した。
本実施例では、圧電セラミックスとして酸化鉛系セラミックスと内部電極としてCuを使用しているので、焼結過程で酸化鉛が還元されず、Cu内部電極が酸化されない酸素分圧雰囲気での焼結が必要で、温度が950℃では酸素分圧1.01×103から1.01×102Pa、1050℃では、酸素分圧7.07×10-2から2.02×10-1Paの範囲の雰囲気で焼結した。この雰囲気範囲より酸素分圧高いとCu内部電極が酸化され、低いと酸化鉛が還元されるので積層型圧電セラミックス素子としての電気的特性が得られない。
得られた積層型圧電セラミックス素子の性能を表3に示した。
Figure 2005136260
表3から、本発明の実施例1乃至実施例4で得られた積層型圧電セラミックス素子の性能は、内部電極に貴金属を用いた比較例と遜色無く、また、内部電極のコストが比較例の1/3から1/7に低減しているのが分かる。
脱バインダの温度−雰囲気プロファイルを示す図。図1(a)は、本発明の実施例1の脱バインダの温度−雰囲気プロファイル、図1(b)は、本発明の実施例2の脱バインダの温度−雰囲気プロファイル。 本発明の焼結時の自動制御の温度−酸素分圧範囲。 本発明の無機薄膜層を形成したCu粉末の断面図。 Cu粉末と無機薄膜層を形成したCu粉末の熱分析結果を示す図。図4(a)は、Cu粉末の熱分析結果を示す図、図4(b)は、無機薄膜層を形成したCu粉末の熱分析結果を示す図。 Bi23−SiO2−BaO無機薄膜層の厚さと、Cu粉末の酸化温度の関係を示す図。 10nmの無機薄膜層を形成したときのCu粉末の粒子径と無機薄膜層の含有量の関係を示す図。
符号の説明
31 Cu粉末
32 無機薄膜層

Claims (7)

  1. 圧電セラミックス層と内部電極層とを複数、交互に積層して一体化した積層体で、前記内部電極層の表面露出部に内部電極と電気的に接続する外部電極を形成した積層型圧電セラミックス素子において、前記内部電極はCuを主成分とし、Ni、Ir、Pd、Pt、Rhのうち少なくとも1種類の金属を0.5重量%以上、10重量%以下、含有していることを特徴とする積層型圧電セラミックス素子。
  2. 前記内部電極を印刷する導電ペーストに含まれる金属粉末の平均粒子径は、0.1〜5μmであることを特徴とする請求項1に記載の積層型圧電セラミックス素子。
  3. 前記導電ペーストに含まれる金属粉末の表面に、PbO、Bi23、SiO2、GeO2、Li2CO3、ZnO、B23、BaO、SrO、CaO、CuO、Agのうち少なくとも1種類以上からなる低融点の無機薄膜層を形成したことを特徴とする請求項2に記載の積層型圧電セラミックス素子。
  4. 前記金属粉末の表面に形成した無機薄膜層は、融点が1000℃以下で、その厚さは、10nm以上であることを特徴とする請求項3に記載の積層型圧電セラミックス素子。
  5. 前記金属粉末の表面に形成した無機薄膜層の含有量は、金属粉末に対し0.5重量%以上、5重量%以下であることを特徴とする請求項3または4に記載の積層型圧電セラミックス素子。
  6. 前記圧電セラミックス層を形成する圧電セラミックス原料粉末に、前記無機薄膜層と同じ元素からなる化合物を、0.1重量%以上、2重量%以下、含有することを特徴とする請求項3乃至5に記載の積層型圧電セラミックス素子。
  7. 前記請求項1乃至6に記載の積層型圧電セラミックス素子は、温度が950℃では酸素分圧1.01×103から1.01×102Pa、1050℃では、酸素分圧7.07×10-2から2.02×10-1Paの範囲の雰囲気で焼結することを特徴とする積層型圧電セラミックス素子の製造方法。
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