JP2005134215A - 信号到来時間差測定システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 時刻パルスが受信機内部のクロックに同期したタイミングでしか発生されないことにより生じる誤差、計測用クロックが時刻パルスに同期していないことにより生じる誤差、2つの測定局の受信機が異なった衛星からの信号に基づいて時刻パルスの発生タイミングを求めることにより生じる誤差の問題を解消して信号到来時間差を高精度に測定する。
【解決手段】 測位演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号(1PPS)と計測用クロック(40MHz)を演算上位相同期させる。またGPSタイムと1PPSとの誤差ΔTp1,ΔTp2を求め、第1・第2のイベントカウント値TE1(1) ,TE1(2) の差分の補正を行う。さらに、同じ衛星からの信号に基づいて求めたタイミングで時刻パルス信号のタイミングずれ分の補正を行う。
【選択図】 図7
【解決手段】 測位演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号(1PPS)と計測用クロック(40MHz)を演算上位相同期させる。またGPSタイムと1PPSとの誤差ΔTp1,ΔTp2を求め、第1・第2のイベントカウント値TE1(1) ,TE1(2) の差分の補正を行う。さらに、同じ衛星からの信号に基づいて求めたタイミングで時刻パルス信号のタイミングずれ分の補正を行う。
【選択図】 図7
Description
この発明は信号発生源から到来する信号を異なった箇所で観測し、その信号到来時間差を測定する信号到来時間差測定システムに関するものである。
例えば送電線や鉄塔に落雷があると、その落雷地点からサージが発生して送電線を伝搬する。送電線上の2箇所でこのサージの到来時刻(通過時刻)を観測し、その到来時間差を求めれば、2つの計測点間のどの地点に落雷があったかを特定することができる。このような方法でサージ発生点の標定を行うシステムが特許文献1に開示されている。
ここで従来のサージ発生点標定システムの構成例を図12に示す。鉄塔101には送電線100を伝搬するサージを検出するサージ検出回路12、極力正確な時刻を計時する時計装置14、およびサージ到来時刻を測定するためのカウンタ16を備えている。
図13は図12に示した時計装置14とカウンタ16の動作をタイミングチャートとして表したものである。時計装置14にはGPS受信機が備えられていて、GPS受信機の内部クロック(a)に同期して例えば時刻パルス信号(b)が毎秒出力される。カウンタ16は、この時刻パルスが時計装置14から与えられる毎にリセットし、カウンタ16内部で発生した計測用クロックをカウントする。そしてカウンタ16は、サージ検出回路12がサージの到来を検出した時のカウント値をラッチするようにしている。
所望の鉄塔毎にこのような処理を行うことによって、異なった鉄塔に設けたタイミング測定装置20が測定したタイミングの時間差を時間差測定装置103が測定することによって、その2つの鉄塔間の送電線100上のサージ発生点の位置を標定する。
特許第2599613号公報
GPS受信機のように、測位用衛星から送信された電波を受信し、受信点の位置を求めるとともに測位系の時刻を求めることのできる受信機は、一般のスタンドアローンの時計に比べて高精度な時刻を求めることができる。しかし上述のサージ発生点標定システムなどでサージ発生点の位置をより高精度に標定するためには次に述べるような限界があった。
《第1誤差》
時計装置14内のGPS受信機はその受信機内部のクロックを分周して時刻パルスを発生するので、時刻パルスはこのGPS受信機内部のクロックに同期したタイミングでしか出力されない。そのため、図13に示すように、実際にはGPS衛星からの信号を受信して、その受信信号からGPSのタイミングを求める演算(この演算については後に詳述する。この演算を以下、単に「タイミング演算」という。)により求まる測位系の時刻(GPSタイム)の秒タイミングtoと上記時刻パルスの立ち上がりとの間には誤差ΔTpが生じる。
時計装置14内のGPS受信機はその受信機内部のクロックを分周して時刻パルスを発生するので、時刻パルスはこのGPS受信機内部のクロックに同期したタイミングでしか出力されない。そのため、図13に示すように、実際にはGPS衛星からの信号を受信して、その受信信号からGPSのタイミングを求める演算(この演算については後に詳述する。この演算を以下、単に「タイミング演算」という。)により求まる測位系の時刻(GPSタイム)の秒タイミングtoと上記時刻パルスの立ち上がりとの間には誤差ΔTpが生じる。
《第2誤差》
カウンタ16がその内部で発生してカウントする計測用クロックと、時計装置14から出力される時刻パルスとは位相同期していない。そのため、図13に示すように、時刻パルスの立ち上がりタイミングと計測用クロックの立ち上がりタイミングとの間に誤差ΔTmが生じる。
カウンタ16がその内部で発生してカウントする計測用クロックと、時計装置14から出力される時刻パルスとは位相同期していない。そのため、図13に示すように、時刻パルスの立ち上がりタイミングと計測用クロックの立ち上がりタイミングとの間に誤差ΔTmが生じる。
《第3誤差》
図13に示した測位系の時刻タイミングtoは、時計装置14内のGPS受信機が1つ以上のGPS衛星からの電波を受信してタイミング演算により求まるタイミングであるが、各種誤差要因によりこのタイミングには当然ながら誤差を含んでいる。サージ発生点標定システムなどでは、サージの到来時間差を求めればよいので、2つのタイミング測定装置がそれぞれ求めたタイミングに同じだけ誤差が含まれていれば、その誤差分は相殺される。しかし、それぞれの時計装置のGPS受信機が測位演算に用いた衛星の組み合わせが異なる場合、上記GPS受信機で求めた測位系時刻の誤差が残ることになる。
図13に示した測位系の時刻タイミングtoは、時計装置14内のGPS受信機が1つ以上のGPS衛星からの電波を受信してタイミング演算により求まるタイミングであるが、各種誤差要因によりこのタイミングには当然ながら誤差を含んでいる。サージ発生点標定システムなどでは、サージの到来時間差を求めればよいので、2つのタイミング測定装置がそれぞれ求めたタイミングに同じだけ誤差が含まれていれば、その誤差分は相殺される。しかし、それぞれの時計装置のGPS受信機が測位演算に用いた衛星の組み合わせが異なる場合、上記GPS受信機で求めた測位系時刻の誤差が残ることになる。
例えば図14に示すように時計装置AがGPS衛星A,B,C,Eからの電波のみを受信でき、時計装置BがGPS衛星A,B,D,Fからの電波のみ受信できるような場合、時計装置AのGPS受信機がGPS衛星A,B,C,Eからの電波を基に測位演算で求めた測位系の時刻タイミングtoと、時計装置BのGPS受信機がGPS衛星A,B,D,Fからの電波を基に測位演算で求めた測位系の時刻タイミングtoとは正確には一致しない。従って、その分の誤差が生じる。
上述の問題はサージ発生点標定システムに限らず、何らかの信号発生源から到来する信号の到来タイミングを位置の異なった複数の測定点で測定し、その時間差に基づいて信号発生源の位置を標定するような信号到来時間差測定システムに共通の課題である。
この発明の目的は、上述の問題を解消して信号到来時間差を高精度に測定する信号到来時間差測定システムを提供することにある。
この発明は、信号発生源から到来する信号の到来タイミングをそれぞれ測定する少なくとも2つの計測点に設けた第1・第2のタイミング測定装置と、この2つのタイミング測定装置により測定された前記信号の到来タイミングの時間差を測定する時間差測定装置とを備えた信号到来時間差測定システムにおいて、前記タイミング測定装置は、発生したクロック信号を分周するとともに複数の測位用衛星からの電波を前記計測点付近の受信点で受信し、該受信信号に基づく演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号(例えば1PPS)を発生する時刻パルス信号発生手段と、前記信号の到来タイミングを計測するための計測用クロック(例えば40MHz信号)を発生するとともに、前記時刻パルス信号のタイミングを基準として前記計測用クロックをカウントするカウント手段と、前記計測用クロックを前記時刻パルス信号に位相同期させる手段とをそれぞれ備えたことを特徴としている。
またこの発明は、信号発生源から到来する信号の到来タイミングをそれぞれ測定する少なくとも2つの計測点に設けた第1・第2のタイミング測定装置と、この2つのタイミング測定装置により測定された前記信号の到来タイミングの時間差を測定する時間差測定装置とを備えた信号到来時間差測定システムにおいて、前記タイミング測定装置は、発生したクロック信号を分周するとともに複数の測位用衛星からの電波を前記計測点付近の受信点で受信し、該受信信号に基づく演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号(例えば1PPS)を発生する時刻パルス信号発生手段と、前記信号の到来タイミングを計測するための計測用クロック(例えば40MHz信号)を発生するとともに、前記時刻パルス信号のタイミングを基準として前記計測用クロックをカウントするカウント手段と、前記時刻パルス信号発生手段が発生した時刻パルス信号と前記演算により求めた測位系の時刻との誤差を求める時刻パルス信号発生タイミング誤差検出手段とをそれぞれ備え、前記時間差測定装置は、第1のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生タイミング誤差検出手段により検出された誤差分と第2のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生タイミング誤差検出手段により検出された誤差分だけ前記カウント手段によるカウント値を補正する時刻パルス信号発生タイミング誤差処理手段を備えたことを特徴としている。
またこの発明は、第1・第2のタイミング測定装置の前記受信点の近傍で前記測位用衛星からの電波を受信し、第1のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生手段が用いた測位用衛星の組で求まる前記時刻パルス信号発生タイミング誤差と、第2のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生手段が用いた測位用衛星の組で求まる前記時刻パルス信号発生タイミング誤差との差分を求める手段を備えた第3のタイミング測定装置を設け、前記時刻パルス信号発生タイミング誤差処理手段は、前記差分の補正をさらに行うようにしたことを特徴としている。
さらにこの発明は、3つ以上の計測点を設けるとともに、それらの計測点のうち所望の2つの計測点におけるタイミング測定装置を上記第1・第2のタイミング測定装置としたことを特徴としている。
上記受信信号に基づく演算は(タイミング演算)は、受信機が置かれている位置(地球上の座標)が未知である場合は,測位演算に相当する。すなわち、測位とともにGPSのタイミングを求める。位置を求めるには通常4個以上の衛星からの信号を受信することが必要であるが、位置が既知であってタイミングのみを求める場合には1つ以上の衛星を受信することでタイミングを演算することができる。既に位置が既知となっていれば、必ずしも位置を求める演算は必要ではなく、「位置が既知である」として、受信可能な衛星数が少なくても、その受信信号を基にタイミングの演算を行えばよい。
この発明によれば、タイミング演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号に計測用クロックを位相同期させるようにしたので、図13に示した第2の誤差ΔTmが生じることがなく、高精度化を図ることができる。
またこの発明によれば、第1のタイミング測定装置の時刻パルス信号発生タイミングの誤差分と第2のタイミング測定装置の時刻パルス信号発生タイミングの誤差分だけ計測用クロックのカウント値を補正することによって図13に示した第1誤差ΔTpによる誤差がなくなり、信号到来時間差を高精度に測定できるようになる。
またこの発明によれば、第3のタイミング測定装置が第1・第2のタイミング測定装置の時刻パルス信号発生手段が用いた測位用衛星の組で求まる時刻パルス信号発生タイミング誤差と、同様の第2のタイミング測定装置における時刻パルス信号発生タイミング誤差との差分を求め、この差分の補正を更に行うことによって、第1・第2のタイミング測定装置で測位用衛星の組み合わせが異なることによる誤差の補正が行われる。そのため、より高精度な信号到来時間差測定を行うことができる。
また、この発明によれば、3つ以上の測定点のうち、隣接する測定点ごとに第1・第2のタイミング測定装置を配置することによって、3つ以上の複数の測定点で区分される広い範囲内で信号発生源の位置標定を行うことができる。
まず、請求項1,2に相当する第1の実施形態に係るサージ発生点標定システムの構成を図1〜図6を基に説明する。
図1はサージ発生点標定システム全体の構成を示すブロック図である。測定局110は所定の鉄塔101に設けている。管理局120は複数の測定局110からのデータを収集してサージ発生点の標定を行う。各測定局110は送電線100を伝搬するサージの到来を検出するサージ検出回路12、その検出タイミングを測定するタイミング測定装置20、および管理局120との間でデータ伝送制御を行う制御装置111を備えている。
図1はサージ発生点標定システム全体の構成を示すブロック図である。測定局110は所定の鉄塔101に設けている。管理局120は複数の測定局110からのデータを収集してサージ発生点の標定を行う。各測定局110は送電線100を伝搬するサージの到来を検出するサージ検出回路12、その検出タイミングを測定するタイミング測定装置20、および管理局120との間でデータ伝送制御を行う制御装置111を備えている。
管理局120は各測定局110との間でデータ通信を行う通信制御装置121、それを介して収集したデータを基にサージ発生点の標定を行う演算制御装置122、その標定結果を出力する出力装置123、および後述するように各測定局のタイミング測定装置20が用いたGPS衛星の組み合わせの違いによる誤差を補正するためのGPS受信機124を備えている。
図2は図1に示したタイミング測定装置20の構成を示すブロック図である。このタイミング測定装置20はGPS受信機22とカウント制御回路23を備えている。GPS受信機22はGPSアンテナ21で1つ以上のGPS衛星からの電波を受けてタイミング演算を行い、測位系の時刻であるGPSタイムに略同期した1秒周期の時刻パルス信号(以下「1PPS」という。)をカウント制御回路23へ与える。またGPS受信機22の内部で発生したクロック信号をカウント制御回路23へ与える。更に、後述する各種データを出力する。
カウント制御回路23はサージ検出回路12からのサージ検出信号を受けて、そのタイミングを示すカウント値を求めて制御装置111へ出力する。
図3−1の(A)はGPS受信機22の構成、(B)はカウント制御回路23の構成をそれぞれ示すブロック図である。
(A)において、GPS受信機22の受信回路221は、GPSアンテナ21からの信号を周波数変換するダウンコンバータとその信号をデジタルデータに変換するADコンバータを備えている.プロセッサ222は受信回路221に対してキャリア成分の除去を行うとともにC/Aコードを捕捉・追尾するための制御を行い、C/Aコード位相を求める。発振器224はクロック信号を発生する発振器であり、プロセッサ222は時刻パルス生成回路225に対して、時刻パルスがGPSタイムの秒タイミングに最も近くなるように制御を行う。このGPSタイムはプロセッサ222がタイミングを求める処理を行うことによって求める。1PPSは発振器224から出力されるクロック信号を分周して得た信号であるので、タイミング演算により求めた正確なGPSタイムの秒タイミングとは一致しない。但し、その誤差分は処理結果により判明しているので、後に述べる様に、その誤差分の補正を行う。
(A)において、GPS受信機22の受信回路221は、GPSアンテナ21からの信号を周波数変換するダウンコンバータとその信号をデジタルデータに変換するADコンバータを備えている.プロセッサ222は受信回路221に対してキャリア成分の除去を行うとともにC/Aコードを捕捉・追尾するための制御を行い、C/Aコード位相を求める。発振器224はクロック信号を発生する発振器であり、プロセッサ222は時刻パルス生成回路225に対して、時刻パルスがGPSタイムの秒タイミングに最も近くなるように制御を行う。このGPSタイムはプロセッサ222がタイミングを求める処理を行うことによって求める。1PPSは発振器224から出力されるクロック信号を分周して得た信号であるので、タイミング演算により求めた正確なGPSタイムの秒タイミングとは一致しない。但し、その誤差分は処理結果により判明しているので、後に述べる様に、その誤差分の補正を行う。
図3−1の(B)において、カウント制御回路23は、GPS受信機22から出力されたクロック信号(この例では11.605MHzの信号)の信号を分周器231が分周する。発振器233はカウンタ235へ与える計測用クロック信号(この例では40MHzの信号)を発生し、分周器234はこれを分周して、分周器231から出力される信号と同一周波数にする。位相比較器232は分周器231と234の出力信号の位相差を求め、それに応じて発振器233の発振周波数を制御する。これによりPLL回路を構成している。
カウンタ235は1PPSを受ける毎にリセットされ、発振器233から出力されるクロック信号をカウントする。バッファ236はサージ検出回路からのサージ検出信号が入力された時にカウンタ235の値をラッチする。上記PLL回路により計測用クロックを時刻パルス信号に位相同期させたことにより、後に述べるように、分周器231(または234)から出力される信号の立ち上がりタイミングを、測位系の時刻と時刻パルス信号とのずれ分の補正のための基準タイミングとして用いる。
図3−2は、図2に示したGPS受信機22の別の構成例を示すブロック図である。
この図3−2において、GPS受信機22の受信回路221は、GPSアンテナ21からの信号を周波数変換するダウンコンバータとその信号をデジタルデータに変換するADコンバータを備えている。プロセッサ222は受信回路221に対してキャリア成分の除去を行うとともにC/Aコードを捕捉・追尾するための制御を行い、C/Aコード位相を求める。VC−OCXO224はクロック信号を発生する発振器であり、プロセッサ222はDAコンバータ223に対して制御データを与えることにより、その発振周波数を制御する。このクロック信号はプロセッサ222および受信回路221へ与えられる。分周器225は発振器224から出力されるクロック信号を所定分周比で分周して1PPSを出力する。プロセッサ222はこの1PPSがGPSタイムの秒タイミングに追従するようにDAコンバータ223に与えるデータを制御する。このGPSタイムはプロセッサ222がタイミング演算を行うことによって求める。
この図3−2において、GPS受信機22の受信回路221は、GPSアンテナ21からの信号を周波数変換するダウンコンバータとその信号をデジタルデータに変換するADコンバータを備えている。プロセッサ222は受信回路221に対してキャリア成分の除去を行うとともにC/Aコードを捕捉・追尾するための制御を行い、C/Aコード位相を求める。VC−OCXO224はクロック信号を発生する発振器であり、プロセッサ222はDAコンバータ223に対して制御データを与えることにより、その発振周波数を制御する。このクロック信号はプロセッサ222および受信回路221へ与えられる。分周器225は発振器224から出力されるクロック信号を所定分周比で分周して1PPSを出力する。プロセッサ222はこの1PPSがGPSタイムの秒タイミングに追従するようにDAコンバータ223に与えるデータを制御する。このGPSタイムはプロセッサ222がタイミング演算を行うことによって求める。
この構成によれば、1PPSは発振器224から出力されるクロック信号を分周して得た信号であるので、1PPSはタイミング演算により求めた正確なGPSタイムの秒タイミングと略一致する。したがって、図13に示した第1の誤差ΔTpは略0と見なせる。
次に、各測定局110のタイミング測定装置20におけるGPS受信機22の処理内容を図4〜図6を基に説明する。
図4−1は図3−1に示したGPS受信機において、測位系の時刻であるGPSタイムと1PPSとの誤差ΔTpを求めるための処理手順である。まずタイミング演算によってGPSタイムを求める(S1)。そして、求めたGPSタイムに応じて図3−1の(A)に示した時刻パルス生成回路225へ与えるパラメータを求め、そのデータを時刻パルス生成回路225へ与える(S2)。この処理を毎秒繰り返すことによって、実際に出力した1PPSと正確なGPSタイムとの誤差ΔTpを求める。
図4−1は図3−1に示したGPS受信機において、測位系の時刻であるGPSタイムと1PPSとの誤差ΔTpを求めるための処理手順である。まずタイミング演算によってGPSタイムを求める(S1)。そして、求めたGPSタイムに応じて図3−1の(A)に示した時刻パルス生成回路225へ与えるパラメータを求め、そのデータを時刻パルス生成回路225へ与える(S2)。この処理を毎秒繰り返すことによって、実際に出力した1PPSと正確なGPSタイムとの誤差ΔTpを求める。
図4−2は図3−2に示したGPS受信機において、GPSタイムに1PPSを追従させるための処理手順であり、まず測位演算によってGPSタイムを求める(S1)。そして、求めたGPSタイムに対する実際に出力される1PPSのタイミングのずれを求め、それに応じて図3−2に示したDAコンバータ223へ与える出力値を求め、そのデータをDAコンバータ223へ与える(S2→S3)。この処理を一定時間ごとに繰り返すことによって1PPSを可能な限りGPSタイムに同期させる。
図5は、GPS受信機からの11.605MHzのクロック信号、分周器231(または234)から出力される信号、カウンタ235に対する40MHzのクロック信号、およびカウンタのカウント値の変化の関係を示している。ここで、taは11.605MHzのクロック信号と40MHzのクロック信号との位相(立ち上がりタイミング)が一致したタイミングである。また、toはGPSタイムの秒タイミング、t11は11.605MHzのクロック信号の分周によって実際に発生される1PPSのタイミング、t40はtoに最も近いタイミングの40MHzの立ち上がりタイミングである。
このように1PPSは11.605MHzのクロック信号の分周によって発生されるが、カウンタは40MHzのクロック信号をカウントするので、両者の立ち上がりタイミングにΔTpmのずれが生じる。すなわちこの誤差ΔTpmがカウント値に含まれることになる。
図6は図5に示した誤差ΔTpmの補正を行うためのタイミング測定装置の手順を示すフローチャートである。
まず、タイミング演算によってGPSタイムを求める(S11)。そして、11.605MHz信号と40MHz信号の位相一致タイミングtaからGPSタイムの秒タイミングtoまでの時間xを求める(S12)。同様に、位相一致タイミングtaから40MHzによる秒タイミングまでの時間yを求める(S13)。さらに、位相一致タイミングtaから1PPSまでの時間zを求める(S14)。そして、時間yと時間zの差を上記ΔTpmとして求める。ここで、11.605MHzの波数をm、周期をTm、40MHzの波数をn、周期をTnとすれば、ΔTpm=m×Tm−n×Tnとして求まる。したがって、図3−1(B)に示したカウンタ235によりカウントされた値をΔTpm分だけ補正すれば、1PPSがGPSタイムの秒タイミングからずれていることによる誤差(図13に示したΔTp)と、1PPSを発生する基準のクロック信号とカウンタがカウントするクロック信号の周波数が異なることによる誤差(図13に示したΔTm)の補正を同時に行うことができる。
まず、タイミング演算によってGPSタイムを求める(S11)。そして、11.605MHz信号と40MHz信号の位相一致タイミングtaからGPSタイムの秒タイミングtoまでの時間xを求める(S12)。同様に、位相一致タイミングtaから40MHzによる秒タイミングまでの時間yを求める(S13)。さらに、位相一致タイミングtaから1PPSまでの時間zを求める(S14)。そして、時間yと時間zの差を上記ΔTpmとして求める。ここで、11.605MHzの波数をm、周期をTm、40MHzの波数をn、周期をTnとすれば、ΔTpm=m×Tm−n×Tnとして求まる。したがって、図3−1(B)に示したカウンタ235によりカウントされた値をΔTpm分だけ補正すれば、1PPSがGPSタイムの秒タイミングからずれていることによる誤差(図13に示したΔTp)と、1PPSを発生する基準のクロック信号とカウンタがカウントするクロック信号の周波数が異なることによる誤差(図13に示したΔTm)の補正を同時に行うことができる。
このようにして計測用クロックを時刻パルス信号に位相同期させ、実際に発生させた時刻パルス(1PPS)の発生タイミングと計算により求めた測位系の時刻(GPSタイムの秒タイミング)とのずれを計算上正しく求めることができ、カウント値に対してそのずれ分の補正を行うことができる。
なお、上記補正は、各測定局内で行って、その補正後のデータを管理局に伝送してもよいし、管理局が各測定局から補正前のデータを収集して、その補正を管理局側で行ってもよい。
次に、請求項3に相当する第2の実施形態に係るサージ発生点標定システムの構成を図7〜10を基に説明する。
図7は第1・第2の計測点に設けた2つの測定局110のタイミング測定装置20におけるタイミングチャートの例を示している。図7の上半部は第1計測点におけるタイミングチャート、下半部は第2計測点におけるタイミングチャートである。
図7は第1・第2の計測点に設けた2つの測定局110のタイミング測定装置20におけるタイミングチャートの例を示している。図7の上半部は第1計測点におけるタイミングチャート、下半部は第2計測点におけるタイミングチャートである。
図7において1PPS(1) は第1計測点におけるGPS受信機22が複数のGPS衛星からの電波を基にして求めた時刻パルス信号である。40MHzクロックは図3−1の(B)に示した発振器233がカウンタ235に与える計測用クロック信号である。但し、この図7の例では、40MHz信号の立ち上がりタイミングと1PPSの立ち上がりタイミングを一致させて表している。既に述べたように、1PPSはGPS受信機内のクロック(11.605MHz)信号の分周により発生されるので、実際には40MHz信号の立ち上がりと1PPSの立ち上がりとは常に一致するわけではなく、ずれるが、そのずれ分は第1の実施形態で示した方法により補正できる。
図7において、第1サージ検出信号はサージの強度が第1の閾値に達した時に発生され、第2サージ検出信号は、サージの強度が第1の閾値より高い第2の閾値を超えた時に発生される。第1イベント発生検知タイミングは第1サージ検出信号の立ち上がり直後の計測用クロック信号の立ち上がりタイミングであり、第1イベントカウント値TE1(1) はこの第1イベント発生時のカウント値である。同様に、第2イベント発生検知タイミングは第2サージ検出信号立ち上がり直後の計測用クロック信号の立ち上がりタイミングであり、第2イベントカウント値TE2(1) はこの第2イベント発生時のカウント値である。
第2計測点についても同様であり、1PPS(2) は第2計測点におけるGPS受信機22が1つ以上のGPS衛星からの電波を基にして求めた時刻パルス信号、第1イベントカウント値TE1(2) は第1イベント発生時のカウント値、第2イベントカウント値TE2(2) は第2イベント発生時のカウント値である。
上記1PPS(1) は真のGPSタイムに対してΔTp1で示す誤差を含んでいる。また、1PPS(2) も同様に真のGPSタイムに対してΔTp2で示す誤差を含んでいる。したがって、第1イベント発生時の真の時間差は次式となる。
真の時間差
=(1PPS(1) +TE1(1) )−(1PPS(2) +TE1(2) )
=(TE1(1) −TE1(2) )+(ΔTp1−ΔTp2) …(1)
ここで観測できる時間差は(1)式の右辺第1項であるため、次式を得る。
=(1PPS(1) +TE1(1) )−(1PPS(2) +TE1(2) )
=(TE1(1) −TE1(2) )+(ΔTp1−ΔTp2) …(1)
ここで観測できる時間差は(1)式の右辺第1項であるため、次式を得る。
求める時間差
=(TE1(1) −TE1(2) )
=真の時間差−(ΔTp1−ΔTp2) …(2)
ここで、(2)式の右辺第2項、(ΔTp1−ΔTp2)を「誤差イ」とする。
=(TE1(1) −TE1(2) )
=真の時間差−(ΔTp1−ΔTp2) …(2)
ここで、(2)式の右辺第2項、(ΔTp1−ΔTp2)を「誤差イ」とする。
しかし、ここでさらに問題となるのが、前述の《第3誤差》である。第1・第2の計測点において各GPS受信機はGPSタイムを算出するが、両GPS受信機がタイミングを求める処理に用いた衛星の組み合わせが異なる場合、両GPS受信機で算出されたGPSタイムには異なった誤差が含まれることになる。もし、両GPS受信機で同じGPS衛星の組み合わせでタイミングを求める処理を行ったなら、算出されたGPSタイムには同じだけの誤差を含むことになるので、信号の到来時間差を求める際に差分をとることによって、GPSタイムに含まれていた誤差は相殺される。
そこで、第1・第2の計測点にて共通に受信している衛星の一つまたはその組み合わせにより求められたタイミングを用いて、次のように信号の到来時間差を求める。(ここでは、第1・第2の計測点で共通に受信している衛星Aを用いて求めたタイミングを例にとり、算出方法を示す。)
求める時間差
= (TE1(1) + ΔTa(1))− (TE1(2) +ΔTa(2))
=(TE1(1) −TE1(2) )+ (ΔTa(1) −ΔTa(2))
=真の時間差−(ΔTp1−ΔTp2)+ (ΔTa(1) −ΔTa(2))
=真の時間差−( (ΔTp1−ΔTa(1))− (ΔTp2−ΔTa(2)))
=真の時間差− (Δta(1) −Δta(2)) …(3)
なお、Δta(1) = ΔTp1−ΔTa(1))
Δta(2) = ΔTp2−ΔTa(2))
である。
求める時間差
= (TE1(1) + ΔTa(1))− (TE1(2) +ΔTa(2))
=(TE1(1) −TE1(2) )+ (ΔTa(1) −ΔTa(2))
=真の時間差−(ΔTp1−ΔTp2)+ (ΔTa(1) −ΔTa(2))
=真の時間差−( (ΔTp1−ΔTa(1))− (ΔTp2−ΔTa(2)))
=真の時間差− (Δta(1) −Δta(2)) …(3)
なお、Δta(1) = ΔTp1−ΔTa(1))
Δta(2) = ΔTp2−ΔTa(2))
である。
ここで,(3)式の右辺第2項 (Δta(1) −Δta(2))を「誤差ロ」とする。
第1計測点−第2計測点間の距離は、GPS衛星−受信点間距離に比べて極めて近いので、同じGPS衛星から第1・第2の計測点のGPS受信機までの電波伝播経路は略同一であり、電離層遅延や大気圏遅延が同様に作用するものと見なせる。そのため、例えば衛星Aで求めたGPSタイムの秒タイミングta(1) とta(2) は計算上高精度に一致する。同様に、衛星Bで求めたGPSタイムの秒タイミングtb(1) とtb(2) も計算上高精度に一致する。
したがって、1PPS(1) と1PPS(2) を求めた衛星の組み合わせが異なる場合、上記の誤差イと誤差ロは、“誤差イの絶対値>誤差ロの絶対値”という関係になる。よって、求める時間差を(TE1(1) −TE1(2) )ではなく、 (TE1(1) + ta(1))− (TE1(2) +ta(2))とすることにより、さらに高精度に信号の到来時間差を求めることができる。
そこで、各GPS受信機から出力した1PPSの立ち上がりタイミングとの時間差ΔTa(1) ,ΔTb(1) ,ΔTc(1) ,ΔTa(2) ,ΔTb(2) ,ΔTd(2) などの値を計算で求め、出力するように構成する。
図8はそのためのタイミング測定装置20内のGPS受信機22の処理内容を示している。GPS受信機は、測位演算に必要な複数のGPS衛星からの電波をそれぞれ受信してタイミング演算を行う(S11→S12)。測位演算を行って受信点の位置とGPSタイムが一旦求まれば、受信点位置、衛星、およびその衛星からの信号のC/Aコード位相から各衛星毎のGPSタイムの秒タイミングを求める。そして、このタイミングと実際に発生した1PPSとの差ΔTa,ΔTb,ΔTc・・・を算出する(S13→S14)。
図9は制御装置111の処理内容を示すフローチャートである。まずサージ検出回路12からのサージ検出信号の有無を判定し、サージ検出がなされたなら、タイミング測定装置20が測定したデータを読み取り(S21→S22)、管理局120へデータ伝送する(S23)。この時のデータはGPS受信機が求めたGPSタイム、各衛星毎のGPSタイム、1PPSとのずれΔTa,ΔTb,ΔTc・・・、タイミング測定装置20が求めたカウント値を含んでいる。
図10は管理局の演算制御装置の処理手順を示すフローチャートである。各測定局110から収集したデータから新たなサージを検出したなら、同じイベントの発生タイミングを抽出する(S31→S32)。そして、サージ到来時間差を算出する(S33)。このサージ到来時間差の算出の際に、上記の(ΔTa(1) −ΔTa(2) )分の補正演算を行う。続いてサージ到来時間差および2つの測定局間の距離とによって、2つの測定局間におけるサージ発生源の位置を求める(S34)。そしてそのサージ発生点の情報を出力する(S35)。
図11は第3の実施形態に係るサージ発生点標定システムにおける管理局のGPS受信機124の処理内容を示すフローチャートである。
この実施形態では管理局120に設けたGPS受信機124からの情報を基に、第1・第2の計測点のGPS受信機が異なった衛星の組み合わせで測位演算した結果生じる1PPSのずれ分の補正を行う。まず、各GPS衛星からの電波を受信し、第1タイミング測定装置(第1測定局のタイミング測定装置20)のGPS受信機が1PPS(1) を求めるのに用いた衛星の組と同じ組み合わせでタイミングAを求める(S51→S52)。第1タイミング測定装置のGPS受信機が測位演算を行った際の衛星の組み合わせは、そのGPS受信機から得た情報に含まれていて、それを基に知ることができる。
この実施形態では管理局120に設けたGPS受信機124からの情報を基に、第1・第2の計測点のGPS受信機が異なった衛星の組み合わせで測位演算した結果生じる1PPSのずれ分の補正を行う。まず、各GPS衛星からの電波を受信し、第1タイミング測定装置(第1測定局のタイミング測定装置20)のGPS受信機が1PPS(1) を求めるのに用いた衛星の組と同じ組み合わせでタイミングAを求める(S51→S52)。第1タイミング測定装置のGPS受信機が測位演算を行った際の衛星の組み合わせは、そのGPS受信機から得た情報に含まれていて、それを基に知ることができる。
同様にして、第2タイミング測定装置(第2測定局のタイミング測定装置20)のGPS受信機が1PPS(2) を求めるのに用いた衛星の組と同じ組み合わせでタイミングBを求める(S53)。
続いて、タイミングA−タイミングBを求めることにより、管理局における(ΔTp1−ΔTp2)すなわち「誤差イ」を知ることできる。
そして
(TE1(1) −TE1(2) )+A−Bを求める時間差とする。
(TE1(1) −TE1(2) )+A−Bを求める時間差とする。
このようにして、第1・第2の計測点のGPS受信機が異なった衛星の組み合わせで測位演算した結果生じる1PPSのずれ分の補正を行う。
なお、以上に示した各実施形態では、サージ検出信号が入力されるまでの時間をカウンタでカウントするようにしたが、逆にサージ検出信号が入力された時点からカウントを開始し(カウンタをリセットし)、1PPSの立ち上がりでカウンタの内容をバッファにラッチするように構成してもよい。
なお、図1では複数の測定局のうち2つの測定局110の組について示したが、広範囲に亘ってサージ発生点の標定を行うためには3つ以上の測定局を配置し、そのうちの所望の2つの測定局を組として選んで、その間のサージ発生点を標定するように構成する。
20−タイミング測定装置
100−送電線
101−鉄塔
103−時間差測定装置
100−送電線
101−鉄塔
103−時間差測定装置
Claims (4)
- 信号発生源から到来する信号の到来タイミングをそれぞれ測定する少なくとも2つの計測点に設けた第1・第2のタイミング測定装置と、この2つのタイミング測定装置により測定された前記信号の到来タイミングの時間差を測定する時間差測定装置とを備えた信号到来時間差測定システムにおいて、
前記タイミング測定装置は、発生したクロック信号を分周するとともに複数の測位用衛星からの電波を前記計測点付近の受信点で受信し、該受信信号に基づく演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号を発生する時刻パルス信号発生手段と、
前記信号の到来タイミングを計測するための計測用クロックを発生するとともに、前記時刻パルス信号のタイミングを基準として前記計測用クロックをカウントするカウント手段と、
前記計測用クロックを前記時刻パルス信号に位相同期させる手段とをそれぞれ備えたことを特徴とする信号到来時間差測定システム。 - 信号発生源から到来する信号の到来タイミングをそれぞれ測定する少なくとも2つの計測点に設けた第1・第2のタイミング測定装置と、この2つのタイミング測定装置により測定された前記信号の到来タイミングの時間差を測定する時間差測定装置とを備えた信号到来時間差測定システムにおいて、
前記タイミング測定装置は、発生したクロック信号を分周するとともに複数の測位用衛星からの電波を前記計測点付近の受信点で受信し、該受信信号に基づく演算により求めた測位系の時刻に略同期した時刻パルス信号を発生する時刻パルス信号発生手段と、
前記信号の到来タイミングを計測するための計測用クロックを発生するとともに、前記時刻パルス信号のタイミングを基準として前記計測用クロックをカウントするカウント手段と、
前記時刻パルス信号発生手段が発生した時刻パルス信号と前記演算により求めた測位系の時刻との誤差を求める時刻パルス信号発生タイミング誤差検出手段とをそれぞれ備え、
前記時間差測定装置は、第1のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生タイミング誤差検出手段により検出された誤差分と第2のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生タイミング誤差検出手段により検出された誤差分だけ前記カウント手段によるカウント値を補正する時刻パルス信号発生タイミング誤差処理手段を備えた信号到来時間差測定システム。 - 第1・第2のタイミング測定装置の前記受信点の近傍で前記測位用衛星からの電波を受信し、第1のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生手段が用いた測位用衛星の組で求まる前記時刻パルス信号発生タイミング誤差と、第2のタイミング測定装置の前記時刻パルス信号発生手段が用いた測位用衛星の組で求まる前記時刻パルス信号発生タイミング誤差との差分を求める手段を備えた第3のタイミング測定装置を設け、
前記時刻パルス信号発生タイミング誤差処理手段は、前記差分の補正をさらに行うようにした請求項2に記載の信号到来時間差測定システム。 - 3つ以上の計測点を設けるとともに、それらの計測点のうち所望の2つの計測点におけるタイミング測定装置を請求項1〜3のいずれかに記載の第1・第2のタイミング測定装置とした信号到来時間差測定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003369510A JP2005134215A (ja) | 2003-10-29 | 2003-10-29 | 信号到来時間差測定システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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