JP2005133930A - オーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置 - Google Patents

オーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ピストンをプラグピストンとリングピストンの二分割構造とし、オーバアジャスト防止時もパーキングブレーキ作動時も調整ナットの回動を阻止するようにしたものにおいて、部品点数の削減と構造の簡素化ならびに組立の容易化を図ったオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置を提供すること。
【解決手段】ピストンをプラグピストン16とリングピストン14の二分割構造とし、プラグピストン16に調整ナット20、ベアリング21、ベアリング支持プレート22及びバネホルダ23を組付け、該ホルダ23の外側爪部23aをプラグピストンの外側溝16aに係止し、上記各部品が組み付けられたプラグピストン16をリングピストン14に嵌挿し、上記ホルダの外側爪部23aが外れないように構成したオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
【選択図】図3

Description

本発明は、キャリパのシリンダ部内に設けたピストンの作動により摩擦部材をロータに向けて押圧し、且つ該シリンダ部とピストン間に設けたオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構により摩擦部材とロータ間の間隙を適正に保持するパーキングブレーキを有するオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置に関する。
従来のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置として、例えば特許文献1が知られている。そしてこの特許文献1に記載のものは、シリンダ部内に設けたピストンがシリンダ部内で液密摺動するリングピストンと、このリングピストン内で液密摺動し摩擦部材を押圧するプラグピストンから成り、自動間隙調整機構はプラグピストンと当接する調整ナットと、この調整ナットを回転支持するベアリングと、該調整ナットと可逆ねじで螺合する調整スピンドルと、調整ナットの一方向回転を阻止する一方向クラッチと、オーバアジャスト防止のための調整ナットと一体の環状部材が設けられている。
間隙調整時にはプラグピストンの液圧作動により、調整ナットは調整スピンドルより繰り出され、オーバアジャスト防止時にはリングピストンに作用する液圧による押付力で環状部材が両ピストンに挟持されて、調整ナットの回動が阻止されるようになっている。そしてパーキングブレーキ作動時には、調整スピンドルを介して調整ナットの回動を一方向クラッチにより阻止しながらプラグピストンに当接して摩擦部材をロータに押圧する機械式作動機構を有している。
また、特許文献2に記載のものは、オーバアジャスト防止時には、調整ナットがこれに作用する液圧によりピストンとの摩擦接合部に押圧され、その回動が阻止されるようになっている。
特公平5−74732号公報(第5〜7頁、図3) 実開平6−71348号公報
しかしながら上記特許文献1に記載の従来のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置は、オーバアジャスト防止時に調整ナットの回動を阻止する環状部材の拘束手段と、パーキングブレーキ作動時に調整ナットの回動を阻止する一方向クラッチとが必要であり、部品構成が多くなり組立も煩雑であった。又、上記特許文献2に記載の従来のブレーキ装置は、ピストン内部に、調整ナットを液圧作用させる為に設けられる大気圧の通路や部屋を確保せねばならず、加工やレイアウトが大変であった。
本発明は、このような問題点に着目して成されたもので、調整ナットがプラグピストンと摩擦接合する摩擦部位を有することで、オーバアジャスト防止時もパーキングブレーキ作動時も調整ナットの回動を阻止するようにして、部品点数の削減と構造の簡素化ならびに組立の容易化を図ったオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置は、シリンダ部内に設けたピストンの作動により摩擦部材をロータに向けて押圧し、且つ該シリンダ部とピストン間に設けた自動間隙調整機構により摩擦部材とロータ間の間隙を適正に保持するオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置であって、前記ピストンはシリンダ部のシリンダ室内で液密摺動するリングピストンと、該リングピストン内で液密摺動し前記摩擦部材を押圧するプラグピストンから成り、前記自動間隙調整機構は前記プラグピストンと摩擦接合する調整ナットと、該調整ナットを回転支持するベアリングと、該調整ナットと可逆ねじで螺合する調整スピンドルとにより構成され、前記プラグピストンと調整ナットはベアリング、ベアリング支持プレートを挟んでバネホルダにより一体に組み付けられ、間隙調整時には前記プラグピストンの液圧作動により前記調整ナットがプラグピストンとの摩擦接合によりその回動が阻止されるまで前記調整スピンドルより繰り出され、オーバアジャスト防止時には前記リングピストンに作用する液圧による押付力で前記調整ナットの摩擦部位をプラグピストンに押圧してその回動を阻止し、パーキングブレーキ作動時には、前記調整スピンドルを介して前記調整ナットの摩擦部位をプラグピストンに押圧する機械式作動機構を有している。
このようにすれば、調整ナットがプラグピストンと摩擦接合しているので、オーバアジャスト防止時リングピストンに作用する液圧による押付力で段付係合部からベアリング支持プレートを介して調整ナットをプラグピストンに押圧するだけでその回動が阻止され、部品点数の削減と構造の簡素化が図れる。また、ピストン内部に難かしい加工を行なう必要もない。しかもプラグピストンと調整ナットはベアリング、ベアリング支持プレートを挟んでバネホルダにより一体に組み付けられているので、シリンダ部への部品組付けの容易化が実現できる。
本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置において、前記バネホルダは前記プラグピストン側に延在する第1の外側爪部を備え、該第1の外側爪部には前記プラグピストンの反ロータ側外周面に設けた溝に係止する係止爪が形設されていることが好ましい。
このようにすれば、バネホルダが係止爪を介してプラグピストンの溝内に係止することで、調整ナット、ベアリング、ベアリング支持プレートがプラグピストンと確実に一体化される。
本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置において、前記第1の外側爪部の係止爪は半径方向内側に折曲され、その係止爪の半径方向の長さは前記リングピストンとプラグピストンで形成する最大隙間より長いことが好ましい。
このようにすれば、バネホルダにより一体に組み付けられたプラグピストンと調整ナットから成るプラグピストン組立体をリングピストンに嵌挿することで、バネホルダが抜け出さないようにすることができ、信頼性が向上する。
本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置において、第1の外側爪部には前記リングピストンの内周面に設けた溝孔に係止する係止突状部が形設されていることが好ましい。
このようにすれば、プラグピストンと調整ナットから成るプラグピストン組立体をバネホルダの前記係止突状部によりリングピストンと一体化することができるので、ピストン組立体のサブアッセンブリ部品として取り扱い及び組み付けの容易化が図れる。
本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置において、前記バネホルダは反ロータ側に延在する第2の外側爪部を備え、該第2の外側爪部は前記リングピストンの反ロータ側内周面に設けた溝孔に係止する係止爪が形設されていることが好ましい。
このようにすれば、バネホルダの第2の外側爪部に形設した係止爪により、プラグピストンと調整ナットから成るプラグピストン組立体とリングピストンとを確実に一体化することができるので、ピストン組立体のサブアッセンブリ部品として取り扱い及び組み付けの容易化が図れる。
本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置において、前記プラグピストンの反ロータ側外周面に、端側に向かって縮径する面取り部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、バネホルダをプラグピストンの外周端面側から押し込むことで、バネホルダの第1の外側爪部の係止爪を容易にプラグピストンに形成した溝に係止でき、プラグピストンのサブアッセンブリの作業性が更に向上する。
本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置において、シリンダ室の内径寸法が異なる前記キャリパに対して、リングピストンの外径寸法を当該シリンダ室の内径寸法に合わせることにより、リングピストンをシリンダ室内に摺動させることが好ましい。
このようにすれば、バネホルダにより一体に組み付けられたプラグピストン組立体をシリンダサイズ違いのキャリパでも共通部品化し、リングピストンのサイズを変更するのみで対応させることができる。
本発明は以下の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、調整ナットがプラグピストンと摩擦接合しているので、オーバアジャスト防止時リングピストンに作用する液圧による押付力で段付係合部からベアリング支持プレートを介して調整ナットをプラグピストンに押圧するだけでその回動が阻止され、部品点数の削減と構造の簡素化が図れる。また、ピストン内部に難かしい加工を行なう必要もない。しかもプラグピストンと調整ナットはベアリング、ベアリング支持プレートを挟んでバネホルダにより一体に組み付けられているので、シリンダ部への部品組付けの容易化が実現できる。
(b)請求項2の発明によれば、バネホルダをプラグピストンに形成した溝に係止することによりプラグピストンのサブアッセンブリ化が可能となり、作業性が向上する。
(c)請求項3の発明によれば、バネホルダにより一体に組み付けられたプラグピストンと調整ナットから成るプラグピストン組立体をリングピストンに嵌挿することで、バネホルダが抜け出さないようにすることができ、信頼性が向上する。
(d)請求項4の発明によれば、プラグピストンと調整ナットから成るプラグピストン組立体をバネホルダの係止突状部によりリングピストンと一体化することができるので、ピストン組立体のサブアッセンブリ部品として取り扱い及び組み付けの容易化が図れる。
(e)請求項5の発明によれば、バネホルダの第2の外側爪部に形設した係止爪により、プラグピストンと調整ナットから成るプラグピストン組立体とリングピストンとを確実に一体化することができるので、ピストン組立体のサブアッセンブリ部品として取り扱い及び組み付けの容易化が図れる。
(f)請求項6の発明によれば、バネホルダをプラグピストンの外周端面側から押し込むことで、バネホルダの第1の外側爪部の係止爪を容易にプラグピストンに形成した溝に係止でき、プラグピストンのサブアッセンブリの作業性が更に向上する。
(g)請求項7の発明によれば、バネホルダにより一体に組み付けられたプラグピストン組立体をシリンダサイズ違いのキャリパでも共通部品化し、リングピストンのサイズを変更するのみで対応させることができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
以下、本発明の実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。 図1は本発明が適用されるディスクブレーキの平面図であり、図2は同じくその側面図であり、図3は図1のA−A断面図であり、図4(a)は調整ナットとピストンの分解図であり、(b)はプラグピストンに調整ナットが組み付けられて一体化した後、リングピストンに嵌挿する前の状態を示した斜視図であり、図5は調整ナットが両ピストンに組み付けられた状態を示す断面図とその部分拡大図である。
図1,図2において、ディスクブレーキ1は車体の一部に固定されたサポート2にキャリパ3が摺動自在に支持され、このキャリパ3に形成したシリンダ部3a内にはマスタシリンダからの制動液圧が液圧導入口5を介して導入されるシリンダ室4が形成されている。制動液圧がシリンダ室4内に導入されると、後述するピストンが作動して、摩擦部材である摩擦パッド9がロータ10に押圧すると同時にその反力がキャリパ3のアーム部3bに作用してもう一つの摩擦パッド11がロータ10に作用して制動が掛かるようになっている。
また、キャリパ3の一端側にはブラケット6が装着され、パーキングブレーキが操作されるとパーキングレバー7に操作力が伝達され、同様に摩擦パッド9,11によりロータ10に制動が掛かるように構成されている。
次に、図3ないし図5により本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構について詳述する。キャリパ3のシリンダ部3aにはシリンダ室4とパーキング作動室12が形成され、このシリンダ室4内にはリングピストン14がシール15により液密摺動可能に装着され、リングピストン14内には更にプラグピストン16がシール17により液密摺動可能に装着されている。
図4(a)に示すように、プラグピストン16には、シール17、調整ナット20、ベアリング21、ベアリング支持プレート22及びバネホルダ23が装着される。上記バネホルダ23は、プラグピストン16側に延在する第1の外側爪部23Aを複数、好ましくは4、5本有し、その先端には半径方向内側に折曲した係止爪23aが形設され、この係止爪23aはプラグピストン16の反ロータ側に設けた溝16aに係止することができる。
また、バネホルダ23は半径方向内側に延在する内側爪部23Bを有し、この内側爪部23Bの先端部23bはベアリング支持プレート22に当接し、該ベアリング支持プレート22をプラグピストン16に向かって押圧して、プラグピストン16,調整ナット20、ベアリング21、上記プレート22を第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bとで、図4(b)に示すように一体に組み付けることができる。
組み付け方法は、先ずシール17をプラグピストン16のシール溝16bに嵌入させ、その後調整ナット20,ベアリング21,ベアリング支持プレート22を嵌め込み、最後にバネホルダ23の一端部に形成した第1の外側爪部23Aの係止爪23aをプラグピストン16の端面に向かって縮径する面取り部16cに押圧すれば、第1の外側爪部23Aが半径方向外方に拡がり係止爪23aが溝16aに係止することができ、図4(b)で示すプラグピストン組立体16Aが構築される。
この際、プラグピストン組立体16Aの中心軸線から第1の外側爪部23Aの係止爪23a先端までの距離L’よりも、プラグピストン面取り部16cの端部径Nを小さくした方が第1の外側爪部23Aは容易に半径方向外方に拡がり、バネホルダを組付け易い。
また、プラグピストンの面取り形状は緩い斜面や段差、円弧形状等でも良い。
このようにして組み付けられたプラグピストン組立体16Aにおいて、調整ナット20のプラグピストン側の円錐頭部20aはプラグピストン16の円錐摩擦孔16dと摩擦接合しているが、円錐頭部20aの外周面20bが球面形成され、調整ナット20に対して図3において左方向への大きな軸力が作用しない限り高い摩擦接合力は受けない構造となっている。
また、プラグピストン16に液圧が有効に作用するように、円錐摩擦孔16dと当接する円錐頭部20aの外周面20bには制動液の連通孔20c〔図4(a)参照〕が円周方向に複数個形成されている。
プラグピストン組立体16Aはその後リングピストン14内の段付係合部14aにベアリング支持プレート面22aが当接するまで挿入される。さらにそれらはシリンダ室4内に嵌挿されるが、その際調整ナット20の雌ねじ部20dが調整スピンドル25の雄ねじ部25aとが螺合し、仕切壁3cの手前まで挿入される。この雌ねじ部20dと雄ねじ部25aは可逆ねじで構成され、両者に軸推力が掛かると一方が回転できるようになっている。
図3に示すように、プラグピストン組立体16Aの左端側はピストンブーツ26が装着されて外部との気密が保持され、且つ固定のサポート2に支持された摩擦パッド9に当接している。プラグピストン組立体16Aがリングピストン14に嵌挿されると、図5の拡大図に示すように、係止爪23aの半径方向の長さLがリングピストン14とプラグピストン16で形成される最大隙間Mより長く形成されているので、バネホルダ23がプラグピストン16から脱落することがない。
一方、図3においてシリンダ部3aに形成されたパーキング作動室12内には、調整スピンドル25を反ロータ側に附勢する戻しバネ24と、パーキング作動室12内で調整スピンドル25を軸方向に摺動可能に保持するスピンドル頭部25bと、パーキング作動室12内で回動自在に支持されたランプロータ27と、スピンドル頭部25bとランプロータ27間に挟持されたボール28が配されている。
そして調整スピンドル25の雄ねじ部25aはシリンダ室4内に、スピンドル頭部25bはパーキング作動室12内に配置され、両室4,12を仕切る仕切壁3cにシール29を介して液密摺動するように構成されている。
また、ランプロータ27はパーキングレバー7の一端に連結され、パーキングレバー7の他端7aはパーキング作動時に牽引されるブレーキワイヤ(図示せず)に連結されて、ランプロータ27がその軸線周りに回転できるように構成されている。
更に、ランプロータ27の後端はプラグ31を介してブラケット6に連接している。そしてランプロータ27とシリンダ部3aの右端側にはシリンダブーツ32が装着されて外部との気密が保持されている。そしてこれら部品、即ちパーキングレバー7、ランプロータ27、ボール28及び調整スピンドル25は本発明の機械式作動機構を構成している。
次に本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構の作用について説明する。
ブレーキが操作されないときは、調整スピンドル25は戻しバネ24により反ロータ方向に附勢され、バネホルダ23により組み付けられた調整ナット20の外周面20bはプラグピストン16の円錐摩擦孔16dと係合状態にある。
マスタシリンダからの液圧が液圧導入口5を介してシリンダ室4に導入されると、リングピストン14、プラグピストン16に液圧が掛かる。リングピストン14に作用するロータ10方向への力はベアリング支持プレート22を介して調整ナット20に伝達され、調整スピンドル25をロータ10方向へ移動させようとするが戻しバネ24の設定力F2が大きいので調整スピンドル25の移動は拘束される。
一方プラグピストン16に作用する液圧により、プラグピストン16をロータ10方向へ移動させるが、その移動距離がロータ10と摩擦パッド9間の適正な間隙の範囲の場合、調整ナット20と調整スピンドル25のねじ部20d,25aの作動遊隙により吸収されて調整ナット20が調整スピンドル25より繰り出されることはない。
しかし摩擦パッド9,11が摩耗してロータ10と摩擦パッド間の間隙が大きな場合には、プラグピストン16のロータ10方向への移動量がねじ部20d,25aの作動遊隙を超えることになり、プラグピストン16の円錐摩擦孔16dが調整ナット20の円錐頭部20aから離れようとするため調整ナット20は調整スピンドル25から回動しながらロータ10方向に繰り出される。自動調整が行われる液圧の範囲は次式のP1からP2の範囲である(P1:自動調整開始液圧、P2:自動調整終了液圧(オーバアジャスト防止液圧))。
プラグピストン16の面積A2×液圧P1>バネホルダ23が調整ナット20を押す力F1
(シリンダ面積A1−プラグピストン16の面積A2)×液圧P2>調整スピンドル25のシール29部断面積A3×液圧P2+戻しバネ24が調整スピンドル25を押す力F2
ブレーキ解除時には調整ナット20がロータ10側に繰り出された分だけ移動しているのでプラグピストン16は移動量がねじ部20d,25aの作動遊隙量の範囲内で戻り、これによりロータ10と摩擦パッド9間の間隙が自動調整されることになる。そして自動調整はオーバアジャストを防止する液圧P2に上昇するまで行われる。
摩擦パッド9,11がロータ10に摩擦係合して更に液圧が上昇してキャリパ3を含むブレーキ構成部品が撓み、プラグピストン16がロータ方向に移動した場合、その高い液圧がリングピストン14に掛かり、押付力としてリングピストンの段付係合部14aからベアリング支持プレート面22aを介して調整ナット20に作用し、調整ナット20の外周面20bがプラグピストン16の円錐摩擦孔16dに当接し、高い摩擦接合力が生じる。そして、戻しバネ24の設定力F2及び調整スピンドル25に作用する液圧に基づく反ロータ方向への力(A3×P)に打ち勝って調整スピンドル25をロータ方向に作動させる(P:液圧)。
このため調整ナット20の回動は拘束され、プラグピストン16の移動に追従して調整ナット20が移動するだけで調整作用は行わない。この液圧は前式のP2を超える場合の大きな液圧が掛かった場合であり、自動間隙調整作用が阻止されるのでオーバアジャストが防止されることになる。
パーキングブレーキ作動時にはパーキングレバー7がランプロータ27を回動し、ボール28とランプロータ27との相対回転により調整スピンドル25をロータ10方向に作動させると同時に、その反力がパーキングブラケット6を介してキャリパ3に伝達され、摩擦パッド9,11がロータ10に押圧して制動が掛けられる。この時調整ナット20の外周面20bは調整スピンドル25によりプラグピストン16の円錐摩擦孔16dに当接して調整ナット20の回動を阻止するので、自動間隙調整作用は起こらない。
本発明は特にピストンをリングピストンとプラグピストンの二分割構成としているので、シリンダ室4の内径寸法が異なるキャリパに対して、リングピストン14の外径寸法を当該シリンダ室4の内径寸法に合わせたものを用意することにより、如何なるシリンダサイズ違いに対しても対応できる。
次に、本発明の実施例2を図6、図7に基づいて説明する。図6(a)はプラグピストン組立体の斜視図であり、(b)は(a)のB−B同断面図であり、図7はプラグピストンとリングピストンを一体に組み付けたピストン組立体の断面図である。なお、以下の実施例2において前述の実施例1と同様の構造部分に関しては、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略することにする。
図6(a)に示されるように、プラグピストン組立体36Aを構成しているバネホルダ33の構造が実施例1のバネホルダ23と相違している。すなわち、バネホルダ33は4本の第2の外側爪部23Cを有している点である。
そして第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bは、図6(b)に示すように、実施例1のバネホルダと同一の機能、構造をしており、第1の外側爪部23Aの係止爪23aはプラグピストン16に設けた溝16aに係止しており、内側爪部23Bの先端部23bはベアリング支持プレート22に当接し、該ベアリング支持プレート22をプラグピストン16に向かって押圧して、プラグピストン16、調整ナット20、ベアリング21、ベアリング支持プレート22を第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bとで一体に組み付けている。
第2の外側爪部23Cは第1の外側爪部23Aと反対側、すなわち図7に示すように、リングピストン34の他方端部側に延在し、先端部に形設された係止爪23cは外方に向かって屈曲している。この係止爪23cはリングピストン34の端部内周面の溝孔34bに嵌入しているが、拡大図に示すように係止爪23cの屈曲先端部23c’は溝壁34b’に当接していない。
ピストン組立体38Aの組み付け方法は、プラグピストン16、調整ナット20、ベアリング21、ベアリング支持プレート22を第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bとで一体に組み付けたプラグピストン組立体36Aをリングピストン34に内挿させればよく、ベアリング支持プレート22はリングピストン34の段付係合部34aに当接し、係止爪23cはリングピストン34の縮径部34cを乗り越えて溝孔34bに係合させることができる。
このようにバネホルダ33によりプラグピストン16とリングピストン34が一体化されてピストン組立体38Aをサブアッセンブリとして取り扱えるので、保管、移動に便利であり、キャリパ3のシリンダ室4に挿入するときも、ピストン組立体38Aが一体化した状態であるので容易に組み付けることができる。
液圧制動時にはマスタシリンダからの液圧がシリンダ室4に導入され、プラグピストン16がロータ10方向へ移動するが、その移動距離がロータ10と摩擦パッド9間の適正な間隙の範囲の場合、調整ナット20はプラグピストン16と一体に移動し、リングピストン34も液圧を受けて第2の外側爪部23Cとともにロータ側に移動し、調整ナット20と調整スピンドル25のねじ部20d,25aの作動遊隙により吸収されて調整ナット20が調整スピンドル25より繰り出されることはない。そして、液圧が解除されればプラグピストン16も調整ナット20も元の初期位置に戻る。
一方、ロータ10と摩擦パッド9,11間の間隙が大きな場合には、係止爪23cの屈曲先端部23c’は溝壁34b’に当接していないので、プラグピストン16はバネホルダ33と共にねじ部20d,25aの作動遊隙を超えて移動し、内側爪部23Bの先端部23bが圧縮されて、調整ナット20に押圧力を与えることになる。このときプラグピストン16の円錐摩擦孔16dが調整ナット20の円錐頭部20aから離れるので、調整ナット20は内側爪部23Bの押圧力により回動しながらロータ10方向に繰り出され、調整作用をする。なお、オーバアジャスト防止作用については実施例1と同じであるのでその作用の説明は省略する。
次に、本発明の実施例3を図8に基づいて説明する。図8はプラグピストンとリングピストンを一体に組み付けたピストン組立体の断面図である。なお、以下の実施例3において前述の実施例1と同様の構造部分に関しては、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略することにする。
図8に示されるように、プラグピストン組立体46Aはバネホルダ43によってプラグピストン16と調整ナット20とを一体化しており、このバネホルダ43の構造が実施例1のバネホルダ23と相違している。すなわち、バネホルダ43は第1の外側爪部23Aに係止突状部23dが形設されている点である。
そして第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bは、図8に示すように、実施例1のバネホルダと同一の機能、構造をしており、第1の外側爪部23Aの係止爪23aはプラグピストン16に設けた溝16aに係止しており、内側爪部23Bの先端部23bはベアリング支持プレート22に当接し、該ベアリング支持プレート22をプラグピストン16に向かって押圧して、プラグピストン16、調整ナット20、ベアリング21、ベアリング支持プレート22を第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bとで一体に組み付けている。
第1の外側爪部23Aの略中間部には半径方向外側に突出する係止突状部23dが形設され、この係止突状部23dはリングピストン44の内周面の溝孔44bに係止して、ピストン組立体48Aを構築している。この係止突状部23dはリングピストン44の溝孔44bに嵌入しているが、拡大図に示すように係止突状部23dのロータ側先端部23d’は溝壁44b’に当接していない。
ピストン組立体48Aの組み付け方法は、プラグピストン16、調整ナット20、ベアリング21、ベアリング支持プレート22を第1の外側爪部23Aと内側爪部23Bとで一体に組み付けたプラグピストン組立体46Aをリングピストン44に内挿させればよく、ベアリング支持プレート22はリングピストン44の段付係合部44aに当接し、係止突状部23dはリングピストン34の溝孔44bに係合させることができる。
このようにバネホルダ43によりプラグピストン16とリングピストン44が一体化されてピストン組立体48Aをサブアッセンブリとして取り扱えるので、保管、移動に便利であり、キャリパ3のシリンダ室4に挿入するときも、ピストン組立体48Aが一体化した状態であるので容易に組み付けることができる。
液圧制動時にはマスタシリンダからの液圧がシリンダ室4に導入され、プラグピストン16がロータ10方向へ移動するが、その移動距離がロータ10と摩擦パッド9間の適正な間隙の範囲の場合、調整ナット20はプラグピストン16と一体に移動し、リングピストン44も液圧を受けて第1の外側爪部23Aとともにロータ側に移動し、調整ナット20と調整スピンドル25のねじ部20d,25aの作動遊隙により吸収されて調整ナット20が調整スピンドル25より繰り出されることはない。そして、液圧が解除されればプラグピストン16も調整ナット20も元の初期位置に戻る。
一方、ロータ10と摩擦パッド9,11間の間隙が大きな場合には、係止突状部23dのロータ側先端部23d’は溝壁44b’に当接していないので、プラグピストン16はバネホルダ43と共にねじ部20d,25aの作動遊隙を超えて移動し、内側爪部23Bの先端部23bが圧縮されて、調整ナット20に押圧力を与えることになる。このときプラグピストン16の円錐摩擦孔16dが調整ナット20の円錐頭部20aから離れるので、調整ナット20は内側爪部23Bの押圧力により回動しながらロータ10方向に繰り出され、調整作用をする。なお、オーバアジャスト防止作用については実施例1と同じであるのでその作用の説明は省略する。
以上、本発明の実施形態を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、例えば、機械式作動機構はボールとランプ機構に限らずカム式のものであってもよく、また、本発明のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置はディスクブレーキに適用した例で述べたが、ドラムブレーキにも適用できるものである。
本発明が適用される実施例1のディスクブレーキの平面図である。 図1の側面図である。 図1のA−A断面図である。 (a)は調整ナットとピストンの分解図であり、(b)はプラグピストンに調整ナットが組み付けられて一体化した後、リングピストンに嵌挿する前の状態を示した斜視図である。 調整ナットが両ピストンに組み付けられた状態を示す断面図とその部分概略拡大図である。 (a)は本発明の実施例2に係わるプラグピストン組立体の斜視図であり、(b)は(a)のB−B同断面図である。 本発明の実施例2に係わるプラグピストンとリングピストンを一体に組み付けたピストン組立体の断面図とその部分概略拡大図である。 本発明の実施例3に係わるプラグピストンとリングピストンを一体に組み付けたピストン組立体の断面図とその部分概略拡大図である。
符号の説明
1・・・ディスクブレーキ
2・・・サポート
3・・・キャリパ
3a・・・シリンダ部
3b・・・アーム部
3c・・・仕切壁
4・・・シリンダ室
5・・・液圧導入口
6・・・ブラケット
7・・・パーキングレバー
7a・・・パーキングレバーの他端
9,11・・・摩擦パッド
10・・・ロータ
12・・・パーキング作動室
14・・・リングピストン
14a・・・ベアリング支持プレートとの段付係合部
15・・・シール
16・・・プラグピストン
16A・・・プラグピストン組立体
16a・・・溝
16b・・・シール溝
16c・・・面取り部
16d・・・円錐摩擦孔
17・・・シール
20・・・調整ナット
20a・・・円錐頭部
20b・・・外周面
20c・・・連通孔
20d・・・雌ねじ部
21・・・ベアリング
22・・・ベアリング支持プレート
22a・・・ベアリング支持プレートのリングピストン側の面
23・・・バネホルダ
23A・・・第1の外側爪部
23a・・・係止爪
23B・・・内側爪部
23b・・・内側爪部の先端部
23C・・・第2の外側爪部
23c・・・係止爪
23c’・・・屈曲先端部
23d・・・係止突状部
23d’・・・ロータ側先端部
24・・・戻しバネ
25・・・調整スピンドル
25a・・・雄ねじ部
25b・・・スピンドル頭部
26・・・ピストンブーツ
27・・・ランプロータ
28・・・ボール
29・・・シール
31・・・プラグ
32・・・シリンダブーツ
33・・・バネホルダ
34・・・リングピストン
34a・・・段付係合部
34b・・・溝孔
34c・・・縮径部
34b’・・・溝壁
36A・・・プラグピストン組立体
38A・・・ピストン組立体
43・・・バネホルダ
44・・・リングピストン
44a・・・段付係合部
44b・・・溝孔
44b’・・・溝壁
46A・・・プラグピストン組立体
48A・・・ピストン組立体
L・・・爪部の半径方向の長さ
M・・・リングピストンとプラグピストンで形成される最大隙間
L’・・・爪部径
N・・・プラグピストン面取り部の端部径
1・・・シリンダ面積
2・・・プラグピストンの面積
3・・・調整スピンドルのシール部断面積
1・・・バネホルダが調整ナットを押す力
2・・・戻しバネが調整スピンドルを押す力

Claims (7)

  1. キャリパのシリンダ部内に設けたピストンの作動により摩擦部材をロータに向けて押圧し、且つ該シリンダ部とピストン間に設けたオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構により摩擦部材とロータ間の間隙を適正に保持するパーキングブレーキを有するオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置であって、前記ピストンはシリンダ部のシリンダ室内で液密摺動するリングピストンと、該リングピストン内で液密摺動し前記摩擦部材を押圧するプラグピストンから成り、前記自動間隙調整機構は前記プラグピストンと摩擦接合する摩擦部位を有する調整ナットと、該調整ナットを回転支持するベアリングと、該調整ナットと可逆ねじで螺合する調整スピンドルとにより構成され、前記プラグピストンと調整ナットはベアリング、ベアリング支持プレートを挟んでバネホルダにより一体に組み付けられ、間隙調整時には前記プラグピストンの液圧作動により前記調整ナットがプラグピストンとの摩擦接合によりその回動が阻止されるまで前記調整スピンドルより繰り出され、オーバアジャスト防止時には前記リングピストンの作動により前記調整ナットの摩擦部位をプラグピストンに押圧してその回動を阻止し、パーキングブレーキ作動時には、前記調整スピンドルを介して前記調整ナットの摩擦部位をプラグピストンに押圧する機械式作動機構を有するオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
  2. 前記バネホルダは前記プラグピストン側に延在する第1の外側爪部を備え、該第1の外側爪部には前記プラグピストンの反ロータ側外周面に設けた溝に係止する係止爪が形設されている請求項1記載のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
  3. 前記第1の外側爪部の係止爪は半径方向内側に折曲され、その係止爪の半径方向の長さは前記リングピストンとプラグピストンで形成する最大隙間より長い請求項2記載のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
  4. 第1の外側爪部には前記リングピストンの内周面に設けた溝孔に係止する係止突状部が形設されている請求項2又は3記載のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
  5. 前記バネホルダは反ロータ側に延在する第2の外側爪部を備え、該第2の外側爪部は前記リングピストンの反ロータ側内周面に設けた溝孔に係止する係止爪が形設されている請求項2又は3記載のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
  6. 前記プラグピストンの反ロータ側外周面に、端側に向かって縮径する面取り部が形成されている請求項2ないし5のいずれかに記載のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
  7. シリンダ室の内径寸法が異なる前記キャリパに対して、リングピストンの外径寸法を当該シリンダ室の内径寸法に合わせることにより、リングピストンをシリンダ室内に摺動させる請求項1ないし6のいずれかに記載のオーバアジャスト防止付き自動間隙調整機構を備えたブレーキ装置。
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