JP2005130332A - 差動増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの入力電圧に対して最大4個の多値電圧レベルを出力することができ、広い電圧範囲で各出力レベルが高精度に出力できる差動増幅器の提供。
【解決手段】第1及び第2の入力端子T1、T2と出力端子3と、T1,T2に接続された差動段と、入力端が差動段の出力端4に接続され、出力端が端子3に接続された増幅段6と、を有し、差動段は、入力対の一方がT1に接続され他方が端子3に接続された差動対101、102と、入力対の一方がT1に接続され他方がT2に接続された差動対103、104と、差動対101、102に電流を供給する第1の電流源126と、103、104に電流を供給する第2の電流源127と、前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている負荷回路111、112と、を有し、差動対101、102の出力対の一方と差動対103、104の出力対の一方が共通接続され、共通接続点が前記差動段の出力端4をなしている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、差動増幅器に関し、特に、液晶表示装置のデータドライバ等に適用して好適な差動増幅器及びそれを用いた表示装置に関する。
近時、表示装置は、薄型、軽量、低消費電力を特徴とする液晶表示装置(LCD)が幅広く普及し、携帯電話機(モバイルフォン、セルラフォン)やPDA(パーソナルデジタルアシスタント)、ノートPC等のモバイル機器の表示部に多く利用されてきた。しかし最近では液晶表示装置の大画面化や動画対応の技術も高まり、モバイル用途だけでなく据置型の大画面表示装置や大画面液晶テレビも実現可能になってきている。これらの液晶表示装置は高精細表示が可能なアクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置が利用されている。はじめに、図29を参照して、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置の典型的な構成について概説しておく。なお、図29には、液晶表示部内の1画素に接続される主要な構成が、等価回路によって模式的に示されている。
一般に、アクティブマトリクス駆動方式の液晶表示装置の表示部960は、透明な画素電極964及び薄膜トランジスタ(TFT)963をマトリックス状に配置した半導体基板(例えばカラーSXGAパネルの場合、1280×3画素列×1024画素行)と、面全体に1つの透明な電極966を形成した対向基板と、これら2枚の基板を対向させて間に液晶を封入した構造からなる。
スイッチング機能を持つTFT963を走査信号により制御し、TFT963がオンとなるときに、映像信号に対応した階調電圧が画素電極964に印加され、各画素電極964と対向基板電極966との間の電位差により液晶の透過率が変化し、該電位差を液晶容量965で一定期間保持し、画像を表示するものである。
半導体基板上には、各画素電極964へ印加する複数のレベル電圧(階調電圧)を送るデータ線962と、走査信号を送る走査線961とが格子状に配線され(上記カラーSXGAパネルの場合、データ線は1280×3本、走査線は1024本)、走査線961及びデータ線962は、互いの交差部に生じる容量や対向基板電極との間に挟まれる液晶容量等により、大きな容量性負荷となっている。
なお、走査信号はゲートドライバ970より走査線961に供給され、また各画素電極964への階調電圧の供給はデータドライバ980よりデータ線962を介して行われる。
1画面分のデータの書き換えは、1フレーム期間(1/60・秒)で行われ、各走査線で1画素行毎(ライン毎)、順次、選択され、選択期間内に、各データ線より階調電圧が供給される。
なお、ゲートドライバ970は、少なくとも2値の走査信号を供給すればよいのに対し、データドライバ980は、データ線を階調数に応じた多値レベルの階調電圧で駆動することが必要とされる。このため、データドライバ980のバッファ部は、高精度電圧出力可能な差動増幅器が用いられている。
また、近時、液晶表示装置において、高画質化(多色化)が進み、少なくとも26万色(RGB各6ビット映像データ)、さらには2680万色(RGB各8ビット映像データ)以上の需要が高まっている。
このため、多ビット映像データに対応した階調電圧を出力するデータドライバは、極めて高精度な電圧出力が要求されるばかりか、映像データを処理する回路部の素子数が増加し、データドライバLSIのチップ面積が増加しコスト高を招く要因となってきている。この問題について、以下に詳しく説明する。
図30は、図29のデータドライバ980の構成を示した図であり、データドライバ980の要部をブロックにて示したものである。図30を参照すると、データドライバ980は、ラッチアドレスセレクタ981と、ラッチ982と、階調電圧発生回路983と、複数のデコーダ984と、複数のバッファ回路985と、を備えている。
ラッチアドレスセレクタ981は、クロック信号CLKに基づき、データラッチのタイミングを決定する。ラッチ982は、ラッチアドレスセレクタ981で決定されたタイミングに基づいて、映像デジタルデータをラッチし、STB信号(ストローブ信号)に応じて、一斉に、各デコーダ984に対して、ラッチしたデータを出力する。階調電圧発生回路983は、映像データに対応した階調数の階調電圧を生成する。デコーダ984は、入力されたデータに対応した階調電圧を1つ選択して出力する。バッファ回路985は、デコーダ984から出力された階調電圧を入力し、電流増幅して出力電圧Voutとして出力する。
例えば6ビット映像データが入力される場合、階調数は64であり、階調電圧発生回路983は、64レベルの階調電圧を生成する。デコーダ984は、64レベルの階調電圧から1個の階調電圧を選択する回路を備える。
一方、8ビット映像データが入力される場合、階調数は256となり、階調電圧発生回路983は、256レベルの階調電圧を生成し、デコーダ984は、256レベルの階調電圧から1個の階調電圧を選択する回路を備える。
このように多ビット化すると階調電圧発生回路983やデコーダ984の回路規模が増大する。例えば6ビットから8ビットに増加した場合、回路規模は4倍以上となる。したがって多ビット化によりデータドライバLSIのチップ面積が増加してコスト高となる。
これに対して、多ビット化してもデータドライバLSIのチップ面積の増加を最小限に抑える構成が、後記特許文献1や後記特許文献2に提案されている。図31は、後記特許文献1に提案されている構成の一例(後記特許文献1の第16図に対応する)である。
図31を参照すると、このデータドライバは、図30に示したデータドライバとは、階調電圧発生回路986、デコーダ987、及びバッファ回路988の構成が異なっている。図31のデータドライバにおいて、階調電圧発生回路986は、2階調おきに階調電圧を生成し、デコーダ987の階調電源線数を、図31のデコーダ984の約1/2に減らしている。デコーダ987は、映像データに応じて、2つの階調電圧を選択し、バッファ回路988に出力する。バッファ回路988は、入力された2つの階調電圧、及び2つの階調電圧の中間の階調電圧を電流増幅して出力することができる。
後記特許文献1、2の提案は、2つの階調電圧を入力し2つの階調電圧の一方とその中間電圧を出力するバッファ回路988を具備することで、デコーダ987の階調電源線数を半分に削減し、デコーダ987の回路規模を削減し、省面積化すなわち低コスト化の実現を目指すものである。したがって、多ビット化においても、データドライバLSIのチップ面積の増加を多少抑えることができる。
なお、バッファ回路988に好適な差動増幅器として、後記特許文献1の第5(B)図や、後記特許文献2の第15図に示す構成が提案されている。後記特許文献1の第5(B)図に示す構成では、差動対の出力が、ダイオード接続されたカレントミラーの入力端となっており、差動増幅器として機能しない構成であると思料されるが、後記特許文献1に関連する後記特許公報2の第15図から、後記特許文献1、2に提案されている差動増幅器の代表的な特徴は、例えば図32に示すように、差動段910を備えた差動増幅器であるものと推量される(本発明者の検討結果による)。
図32には、2入力の差動増幅器の構成が示されており、差動段910の特徴は、第1差動対をなすトランジスタ901、902のそれぞれと並列に、第2差動対をなすトランジスタ903、904が接続されており、各差動対は、共通の電流源907で駆動される。トランジスタ901、903のゲートにはそれぞれ階調電圧Vp1、Vp2が入力され、トランジスタ902、904のゲートは共通接続されて差動増幅器の出力Vn1を帰還入力されている。また、第1及び第2の差動対の出力対はカレントミラー(905、906)の入力端及び出力端にそれぞれ接続され、第1及び第2の差動対の共通の出力信号に応じた増幅動作を行うものである。
このような構成の差動増幅器は、
・電圧Vp1、Vp2が同一入力電圧のときに、出力電圧Vn1は入力電圧と等しく、
・電圧Vp1、Vp2が異なるときに、出力電圧Vn2は電圧Vp1、Vp2の中間電圧となる。
なお、後記特許文献3には、ストリングDAC(デジタルアナログ変換器)とインタポレーションDACを備え、インタポレーションDACが複数の差動対を備え、複数の差動対の入力対の一方は、それぞれスイッチを介してストリングDACの出力に接続され、複数の差動対の入力対の他方は出力端子に共通接続され、複数の差動対の出力対の一方及び他方はそれぞれ共通接続されて負荷素子対に接続されるとともに、増幅段の差動入力対に接続され、増幅段の出力が出力端子に接続されている構成が開示されている。
特開2001−34234公報(第5図、第20図、第21図) 特開2001−343948公報(第15図) 米国特許第6246351明細書(第1図)
ところで、図32に示した差動増幅器は、2つの入力電圧の中間の電圧を出力する場合、2つの入力値の電圧差が大きいと、中間の電圧にならず、2つの入力電圧の一方の電圧値寄りにずれる、という課題(第1の課題)がある、ことが指摘されている(上記特許文献1の第13頁、段落[0113]の記載参照)。
また、液晶表示装置において、データドライバの出力電圧特性は、図33(前記特許文献1の第20(b)図に対応)に示すとおりであり、階調データの中間部分では階調間の電位差が小さいが、階調データの低い側と高い側では階調間の電位差が大きい。
よって、図32の差動増幅器を液晶表示装置のデータドライバの出力バッファ回路に用いる場合には、階調データの中間部分に対してしか適用することができない、という課題(第2の課題)がある。
このため、前記特許文献1には、液晶表示装置のデータドライバとして、図34(前記特許文献1の第21図に対応)に示すような構成が開示されている。
図34に示すデータドライバは、図31に示したデータドライバとは、階調電圧発生回路の構成が相違している。図34に示す構成では、階調電圧発生回路において、低い側と高い側の階調データに対応する階調電圧では、1階調ごとに、階調電圧(V0、V1、V2…、Vk、及び、Vn、V(n+1)…、V(m−1))を生成し、中間の階調データに対応する階調電圧では、2階調ごとに、階調電圧(Vk、V(k+2)、V(k+4)、…、Vn)を生成している。
したがって、図32に示した差動増幅器を、図31に示した、液晶表示装置のデータドライバの出力バッファ回路988に用いる場合、データ線数を削減できる割合が低下する。このため、デコーダ987の回路規模の削減や、データドライバLSIの面積削減の効果が小さくなる、という課題(第3の課題)がある。
本願発明者は、前記特許文献1等に開示されている、図32の差動増幅器の特性について調べ、図32の差動増幅器の課題について検討したので、以下に説明する。
図35は、図32の差動増幅器によって入力電圧Vp1、Vp2の中間電圧Vn1を出力するときの作用を説明するための図である。以下、図35を参照して説明する。
図32の差動増幅器の2つの差動対(901、902)、(903、904)の各トランジスタはそれぞれ同一サイズとし、トランジスタ901、902、903、904に流れる電流をそれぞれIa、Ib、Ic、Idとする。図35には、入力電圧Vp1、Vp2が、Vp1<Vp2である場合の例が示されている。図35は、ドレイン・ソース間電流Ids(縦軸)と、電源VSSに対する電圧V(横軸)との関係を示す図であり、トランジスタ901〜904の特性曲線(Ids−Vg特性)を示している。このような図を用いると、この増幅器の作用が比較的理解しやすい。
2つの差動対は、ソースが共通接続されトランジスタサイズも同一であるため、2つの差動対の各トランジスタは、図35に示す共通の特性曲線上に、動作点を有する。
そして、カレントミラー(905、906)の入力端及び出力端に流れる電流は互いに等しいことから、2つの差動対の各トランジスタに流れる電流は、次式(1)の関係が成り立つ。
Ia+Ic=Ib+Id …(1)
またトランジスタ902、904は、ゲート、ソース、ドレインがそれぞれ共通であるため、次式(2)が成り立つ。
Ib=Id …(2)
上記2つの関係式から、Ib、Idは、IaとIcを2等分する大きさで、それに対応する電圧がVn1となる。
トランジスタの特性曲線は2次曲線であるため、図35からわかるように、電圧Vp1、Vp2の電圧差が小さいときに、特性曲線は直線近似できるので、電圧Vn1はVp1、Vp2の2等分する電圧(中間電圧)となる。
しかし、電圧Vp1、Vp2の電圧差が大きくなるにつれて、Vn1は高電位側の電圧Vp2寄りにシフトする。
これを具体的に確認するため、図32の差動増幅器によるシミュレーション結果(シミュレーションは本発明者が行った)を、図36に示す。図36は、入力電圧Vp1を一定とし、Vp2をVp1に対して±0.5Vの範囲で変化させたときの出力電圧Vn1の出力特性である。図中において破線は電圧Vp1、Vp2を2等分する出力期待値である。
図36より、Vp1に対するVp2が±0.1Vの範囲で、電圧Vn1は比較的出力期待値に近いが、±0.5Vの範囲では電圧Vn1は出力期待値から大きくずれ、2つの入力電圧Vp1、Vp2のうち、電位の高い側にシフトしている。
したがって、図32に示した差動増幅器において、2つの入力電圧の中間の電圧を出力できるのは、2つの入力電圧の電位差が非常に小さい場合に限られる、という課題があることがわかる。
次に、図31に示したデコーダ987について詳しく解析してみる。図31に示したデータドライバの階調電圧発生回路986は、2階調おきに階調電圧を生成し、デコーダ987の階調電源線数を、図30に示したデコーダ984の階調電源線数の約1/2に減らしている。しかしながら、デコーダを構成するトランジスタ数は大幅には減らないため、省面積効果が低い、という課題もあることがわかった(本発明者の検討結果による)。この課題について、4ビットデータ入力のデコーダ987の場合について、図37、図38を参照して説明する。
図37は、図31のデコーダ987及びバッファ回路988の入出力対応関係を示す図である。図37では、17個の出力レベルに対して、2階調おきに9個の階調電圧A〜Iを設け、デコーダ987で選択する2つの階調電圧の組み合わせを(Vp1、Vp2)の列に示す。
例えば1番目のレベルは、入力電圧(階調電圧)Aをバッファ回路988から出力するので、デコーダ987はバッファ回路988に入力する2つの電圧(Vp1、Vp2)として(A、A)を選択する。
また2番目のレベルは、1番目及び3番目のレベルの入力電圧(階調電圧)A及びBの中間電圧をバッファ回路988から出力するので、デコーダ987は、バッファ回路988に入力する2つの電圧(Vp1、Vp2)として(A、B)を選択する。
同様にして、17個のレベルに対応する(Vp1、Vp2)の組み合わせが決まる。
そして図37では、4ビットデータ(D3、D2、D1、D0)に対して1〜16レベルまでを対応付けている。
このように、前記特許文献1に開示されている、2つの階調電圧を選択入力し同2つの階調電圧の一方とその中間電圧を出力する方法では、出力レベル数プラス1個のレベル数が必要であり、入力電圧(階調電圧)数は出力レベル数の2分の1プラス1個が必要である。
図38は、図37の(Vp1、Vp2)の組み合わせを選択するデコーダ987のnチャネルトランジスタによる構成の具体例を示す図である。4ビットデータ信号(D3、D2、D1、D0)及びその反転信号(D3B、D2B、D1B、D0B)により、9個の入力電圧(階調電圧)A〜Iから選択した階調電圧を、出力線(Vp1、Vp2)に出力する。なお、pチャネルトランジスタ構成のデコーダは、各ビットのデータ信号とその反転信号を入れ替えた構成により容易に実現できる。
図38に示すデコーダの例では、ビット線(D1、D1B)を追加して、上位3ビット(D3、D2、D1)と下位2ビット(D1、D0)に分けた構成を示している。また上位ビット(D3、D2、D1)の構成は、トーナメント型としてトランジスタ数が最小となる構成とした。図38のデコーダは、上位3ビット(D3、D2、D1)で2つの階調電圧を選択し、下位2ビット(D1、D0)で出力線(Vp1、Vp2)にそれぞれ出力する階調電圧を選択する構成である。このときの図38の4ビットデコーダは、入力電圧(階調電圧)数9個、ビット線数10、トランジスタ数30個(トランジスタ401〜430)で構成される。なお、上位2ビット(D3、D2)、下位2ビット(D1、D0)に分けて構成することもできる。例えば、図示しないが、上位2ビット(D3、D2)で3つの階調電圧を選択し、下位2ビット(D1、D0)で3つの階調電圧の中から、出力線(Vp1、Vp2)にそれぞれ出力する階調電圧を選択する構成となる。この場合、階調電源数が追加されることになる。
図38のデコーダ987と比較するために、図30のデコーダ984の構成(nチャネルトランジスタ構成)を、図39に示す。
図39に示す構成は、トランジスタ数が最小となるトーナメント型構成であり、入力電圧(階調電圧)数16個、ビット線数8、トランジスタ数30個(トランジスタ501〜530)で構成される。
図38と図39にそれぞれ示したデコーダの構成を比較すると、図38に示す構成では、入力電圧(階調電圧)数は約1/2に減っているものの、トランジスタ数は同じである。これは、ビット数やデコーダの構成により多少異なるが、前記特許文献1に開示されている図31のデコーダ987は、概して、デコーダを構成するトランジスタ数が、あまり大幅には減らず、省面積効果が低い、という課題がある。
上記課題に対して、出力バッファ回路988に用いる差動増幅器は、2つの入力電圧に対して3つ以上の多値電圧レベルを出力することができ、広い電圧範囲で各出力レベルが高精度に出力できることが望ましい。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、2つの入力電圧に対して最大4個の多値電圧レベルを出力することができ、広い電圧範囲で各出力レベルが高精度に出力できる差動増幅器を提供することにある。
本発明が解決しようとする他の課題は、入力電圧(階調電源)数を大幅に削減するとともに、トランジスタ数を縮減するデータドライバを提供することにある。
また本発明が解決しようとする他の課題は、省面積で低コストのデータドライバとデータドライバを含む表示装置を提供することにある。
上記課題の少なくとも1つを解決するための手段を提供する本発明の1つのアスペクトに係る差動増幅器は、少なくとも一の差動対を備え、前記一の差動対の入力対の一方が入力端子に接続され、他方が出力端子に帰還接続されてなる差動増幅器において、前記入力端子とは別の入力端子が設けられ、出力対が前記差動対の出力対と共通接続され、入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が前記別の入力端子に接続されてなる他の差動対をさらに含む。
より詳しくは、本発明は、第1及び第2の入力端子と、出力端子と、入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続された第1の差動対と、入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第2の差動対と、前記第1の差動対に電流を供給する第1の電流源と、前記第2の差動対に電流を供給する第2の電流源と、前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている負荷回路と、を少なくとも有し、少なくとも前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方が共通接続され、前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方の共通接続点に入力端が接続され、前記出力端子に出力端が接続されている増幅段を有する。
本発明において、前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方が共通接続され、前記負荷回路が、前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方の共通接続点、及び、前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方の共通接続点に接続され、前記第1及び第2の差動対の共通負荷をなす負荷素子対を有する。
本発明において、前記負荷回路は、前記第1の差動対の出力対に接続されている第1の負荷素子対と、前記第2の差動対の出力対に接続されている第2の負荷素子対と、を有する。
本発明において、前記第1の入力端子と、第1及び第2の入力電圧との接続を切り替える第1の切替スイッチと、前記第2の入力端子と、前記第1及び第2の入力電圧との接続を切り替える第2の切替スイッチと、を有し、前記第1及び第2の入力端子の一方が前記第1及び第2の入力電圧の一方に接続されているとき、前記第1及び第2の入力端子の他方は、前記第1及び第2の入力電圧の一方又は他方のいずれかに接続される構成としてもよい。
本発明において、前記第1の電流源と、前記第2の電流源の電流を可変に制御する電流制御回路を有する構成としてもよい。
本発明において、前記増幅段は、制御端子が前記差動段の出力端に接続され、第1の電源と前記出力端子間に挿入されたトランジスタを少なくとも有し、前記出力端子と第2の電源間に接続された充電回路又は放電回路を有する構成としてもよい。
本発明において、前記第2の差動対の入力対のうち、前記第1の入力端子に接続されている側の入力とは別の入力を、前記出力端子と前記第2の入力端子のいずれかに切り替える切替スイッチを備えている構成としてもよい。
本発明において、前記切替スイッチは、前記第2の差動対の入力対のうち、前記第1の入力端子に接続されている側の入力とは別の入力を、前記出力端子に所定期間接続したあと、前記第2の入力端子に接続するように切り替える構成としてもよい。
本発明に係る増幅器は、第1及び第2の信号をそれぞれ受ける第1及び第2の入力端子と、出力端子と、を少なくとも有し、前記第1の入力端子に入力される前記第1の信号のレベルと、前記第2の入力端子に入力される前記第2の信号のレベルを、予め定められた所定の外挿比で外分してなるレベルの出力信号を、前記出力端子から出力する、構成とされている。この増幅器において、前記第1の入力端子の第1の信号の方が前記第2の入力端子の第2の信号よりも低い場合、出力端子から、前記第1の信号と出力信号のレベル差と、前記第2の信号と前記第1の信号のレベル差との比が所定値となるような出力信号を出力し、前記第1の入力端子の第1の信号の方が前記第2の入力端子の第2の信号よりも高い場合、前記出力端子から、出力信号と前記第1の信号のレベル差と、前記第1の信号と前記第2の信号のレベル差との比が所定の値となるような出力信号を出力する。
本発明の他のアスペクトに係る表示装置のデータドライバは、複数の電圧レベルを生成する階調電圧発生回路と、入力データに基づいて前記複数の電圧レベルの中から選択された少なくとも2つの電圧を出力するデコーダと、前記デコーダから出力された2つの電圧を入力し、前記入力データに対応した電圧を出力端子より出力するバッファ回路と、を備え、前記バッファ回路は、上記本発明に係る差動増幅器で構成されている。
本発明のさらに他のアスペクトに係る表示装置は、一の方向に互いに平行に延在された複数本のデータ線と、前記一の方向に直交する方向に互いに平行に延在された複数本の走査線と、複数のデータ線と複数の走査線の交差部にマトリクス状に配置された複数の画素電極と、を備え、前記複数の画素電極のそれぞれに対応して、ドレイン及びソースの一方が対応する前記画素電極に接続され、前記ドレイン及びソースの他方が対応する前記データ線に接続され、ゲートが対応する前記走査線に接続されている、複数のトランジスタを有し、前記複数の走査線に対して走査信号をそれぞれ供給するゲートドライバと、を備え、前記複数のデータ線に対して入力データに対応した階調信号をそれぞれ供給するデータドライバとして、本発明に係る表示装置用の前記データドライバを有する。
本発明に係るデータドライバにおいて、前記階調電圧発生回路は、4×s個(ただし、sは所定の正整数)の階調電圧に対して、(4×k−2)番目と(4×k−1)番目(ただし、kは1からsまでの整数)の2×s個の階調電圧を出力する構成としてもよい。
本発明に係るデータドライバにおいて、前記デコーダが、nビットの入力データ信号(ただし、nは2以上の正整数)のうち上位(n−2)ビットの入力データ信号により、前記階調電圧発生回路から出力される2×s個の階調電圧の中から、(4×j−2)番目と(4×j−1)番目(ただし、jは1からsまでの整数の1つ)の2つの階調電圧を選択する第1の選択部と、前記入力データ信号の下位2ビットにより、前記第1の選択部で選択された前記2つ階調電圧から、前記バッファ回路の第1及び第2の端子に入力する電圧を選択する第2の選択部と、を備えた構成としてもよい。
本発明によれば、2つの入力電圧を受けて、2つの入力電圧及びその外挿電圧の計4つのレベルを出力可能な差動増幅器において、4つの電圧レベルを広い電圧範囲で高精度に出力することができるという効果を奏する。
本発明によれば、前記差動増幅器の2つの入力端子に選択的に入力する2つの入力電圧を出力するデコーダは、入力電圧(階調電源)数を大幅に削減できるとともに、トランジスタ数も大幅に削減でき、省面積化を実現できるという効果を奏する。
本発明によれば、上記差動増幅器及びデコーダを用いることにより、省面積で低コストのデータドライバLSIを可能にし、またはデータドライバを含む表示装置の低コスト化や狭額縁化も可能にする、という効果を奏する。
本発明を実施するための最良の形態について説明する。本発明の一実施形態は、第1の差動対(101、102)を備え、該第1の差動対(101、102)の入力対の一方(非反転入力側)が第1の入力端子(T1)に接続され、他方(反転入力側)が出力端子(3)に帰還接続されてなる差動増幅器において、出力対が該差動対(101、102)の出力対と共通接続され、入力対の一方が第1の入力端子(T1)に接続され、他方が、第1の入力端子(T1)とは別の第2の入力端子(T2)に接続されている第2の差動対(103、104)を含む。
本実施形態において、第1の差動対(101、102)に電流を供給する第1の電流源(126)と、第2の差動対(103、104)に電流を供給する第2の電流源(127)と、前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている負荷回路(111、112)を有し、第1の差動対(101、102)の出力対の一方と第2の差動対(103、104)の出力対の一方とが共通接続され、該共通接続点は、前記差動段の出力端(4)をなしている。
本実施形態において、第1の差動対(101、102)の出力対の他方と第2の差動対(103、104)の出力対の他方が共通接続され、負荷回路(111、112)が、第1の差動対の出力対の一方と第2の差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方の共通接続点とに接続され、前記第1及び第2の差動対の共通負荷をなす構成とされる。
本実施形態において、前記負荷回路が、第1の差動対(101、102)の出力対に接続されている第1の負荷回路(113、114)と、第2の差動対(103、104)の出力対に接続されている第2の負荷回路(115、116)と、を有する。
本実施形態において、第1の入力端子(T1)と、第1及び第2の入力電圧(Vi1、Vi2)との接続を切り替える第1の切替スイッチ(151、154)と、第2の入力端子(T2)と、第1及び第2の入力電圧(Vi1、Vi2)との接続を切り替える第2の切替スイッチ(152、155)と、を有し、第1及び第2の入力端子(T1、T2)の一方が前記第1及び第2の入力電圧の一方に接続されているとき、前記第1及び第2の入力端子(T1、T2)の他方は、第1及び第2の入力電圧の一方又は他方のいずれかに接続される。
本実施形態において、電流制御回路(7)を有し、第1の電流源(126)を構成するトランジスタと、第2の電流源(127)を構成するトランジスタのバイアス電圧がそれぞれ可変に設定される。
本実施形態において、前記増幅段(6)が、制御端子が差動段の出力端(4)に接続され、第1の電源(VDD)と前記出力端子(3)間に挿入されたトランジスタ(109)と、出力端子(3)と第2の電源(VSS)間に接続された電流源(110)を有する。
本実施形態において、第1及び第2の入力端子(T1、T2)と、出力端子(3)と、第1及び第2の入力端子に接続された第1の差動段と、第1及び第2の入力端子に接続された第2の差動段と、入力端が前記第1の差動段の出力端に接続され、出力端が前記出力端子に接続された第1の増幅段(6)と、入力端が前記第2の差動段の出力端に接続され、出力端が前記出力端子に接続された第2の増幅段(16)と、を有する。本実施形態において、第1の差動段は、入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続された、第1導電型の第1の差動対(101、102)と、入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第1導電型の第2の差動対(103、104)と、第1の差動対(101、102)に電流を供給する第1の電流源(126)と、第2の差動対(103、104)に電流を供給する第2の電流源(127)と、前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている第1の負荷回路(5)と、を有し、前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方が共通接続され共通接続点が前記第1の差動段の出力端(4)をなす。第2の差動段は、入力対の一方が第1の入力端子(T1)に接続され他方が出力端子(3)に接続された、第2導電型の第3の差動対(201、202)と、入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第2導電型の第4の差動対(203、204)と、前記第3の差動対に電流を供給する第3の電流源(226)と、前記第4の差動対に電流を供給する第4の電流源(227)と、前記第3及び第4の差動対の出力対に接続されている第2の負荷回路(15)と、を有し、前記第3の差動対の出力対の一方と前記第4の差動対の出力対の一方が共通接続され共通接続点が前記第2の差動段の出力端(14)をなしている。
本実施形態において、前記第2の差動対の入力対のうち、前記第1の入力端子に接続されている一方とは別の他方を、前記出力端子と前記第2の入力端子のいずれかに切り替える切替スイッチを備えた構成としてもよい。
本実施形態において、前記第2の差動対の入力対の他方を、前記出力端子に所定期間接続したあと、前記第2の入力端子に接続するように切り替える。
本実施形態の差動増幅器において、第1及び第2の信号をそれぞれ受ける第1及び第2の入力端子(T1、T2)と、出力端子(3)と、を有し、第1の入力端子(T1)に入力される第1の信号電圧V(T1)と、第2の入力端子(T2)に入力される第2の信号電圧V(T2)と、を予め定められた所定の外挿比で外分してなる電圧の出力信号を出力端子(3)から出力する。
この差動増幅器において、第1の入力端子の第1の信号電圧V(T1)の方が第2の入力端子の第2の信号電圧V(T2)よりも低い場合(すなわちV(T1)<V(T2))、出力端子(3)から、第1の信号電圧V(T1)と出力信号の電圧Voutの電位差(V(T1)−Vout)と、第2の信号電圧V(T2)と出力信号の電圧Voutの電位差(V(T2)−Vout)との比が所定値となるような出力電圧を出力し、第1の入力端子の第1の信号電圧V(T1)の方が第2の入力端子の第2の信号電圧V(T2)よりも高い場合(すなわちV(T1)>V(T2))、出力端子(3)から、出力電圧Voutと第1の信号電圧V(T1)の電位差(Vout−V(T1))と、出力電圧Voutと第2の信号電圧V(T2)の電位差(Vout−V(T2))との比が所定値となるような出力電圧を出力する。
本実施形態の差動増幅器において、外挿比を1対2とした場合、第1及び第2の入力端子(T1、T2)の信号電圧が、それぞれ第2、第3のレベルのとき、第2、第3のレベルを1対2で外挿した第1のレベルの電圧を出力し、前記第1及び第2の入力端子の信号電圧がともに第2のレベルのとき、前記第2のレベルの電圧を出力し、前記第1及び第2の入力端子の信号電圧がともに第3のレベルのとき、前記第3のレベルの電圧を出力し、前記第1及び第2の入力端子の信号電圧が、それぞれ第3、第2のレベルのとき、第3、第2のレベルを1対2で外挿した第4のレベルの電圧を出力する。本実施形態の差動増幅器において、上記第1乃至第4のレベルの各レベルの差電圧は等間隔とされる。
本発明に係る差動増幅器において、差動対は2つに限定されるものでない。例えば第1乃至第{2×(m−1)}(ただし、mは2以上の所定の正整数)の入力端子と、1つの出力端子と、第1乃至第mの差動対(101、103;103、104;105、106)と、を備え、前記第1の差動対の入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続され、前記第2の差動対の入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続され、前記第i(ただし、iは2以上m以下の整数)の差動対の入力対は、第{2×(i−1)−1}と第{2×(i−1)}の入力端子にそれぞれ接続される。例えばi=3の場合、第3の差動対の入力対は、第3の入力端子(T3)と第4の入力端子(T4)に接続される。差動増幅器は、第1乃至第mの差動対に電流を供給する第1乃至第mの電流源(126、127、128)と、前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1乃至第mの差動対の出力対の他方の共通接続点とに接続されている負荷回路(5)と、を有し、前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方の共通接続点に入力端が接続され、前記出力端子に出力端が接続されている増幅段(6)を有する構成としてもよい。増幅段(6)は、前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1乃至第mの差動対の出力対の他方の共通接続点に入力対が接続され、前記出力端子に出力端が接続されている差動型の増幅段(6)であってもよい。
なお、上記のように、差動対を3つ以上で構成した場合、第1及び第2の差動対に対して設定された外挿比は、前記第iの差動対の入力対に入力される電圧に応じて変調される。
上記した実施形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。本実施例の差動増幅器は、入力端子T1、T2に入力される電圧の外挿電圧を出力することのできる差動増幅器である。図1の差動増幅器は、ソースが共通接続され、第1の電流源126で駆動されるnチャネルトランジスタ101、102よりなる第1の差動対と、ソースが共通接続され、第2の電流源127で駆動されるnチャネルトランジスタ103、104よりなる第2の差動対を有している。第1の差動対の構成する一方のトランジスタ101のゲート(第1の差動対の入力対の非反転入力側)は、入力端子T1に接続され、他方のトランジスタ102のゲート(第1の差動対の入力対の反転入力側)は、出力端子3に接続されている。また、第2の差動対を構成する一方のトランジスタ103のゲートは、入力端子T1に接続され、他方のトランジスタ104のゲートは入力端子T2に接続されている。
本実施例では、第1及び第2の差動対の出力対同士は共通接続されている。すなわち、第1の差動対を構成するトランジスタ101のドレインと第2の差動対を構成するトランジスタ103のドレイン同士が共通接続され、第1の差動対を構成するトランジスタ102のドレインと第2の差動対を構成する104のドレイン同士が共通接続され、各共通接続点は、pチャネルトランジスタ111、112よりなるカレントミラー回路5の出力端(pチャネルトランジスタ112のドレイン)と入力端(pチャネルトランジスタ111のドレイン)とにそれぞれ接続される。なお、以下では、例えばトランジスタ101、102よりなる差動対は、差動対(101、102)とも表記され、トランジスタ111、112よりなるカレントミラー回路は、カレントミラー回路(111、112)とも表記される。
増幅段6は、カレントミラー回路5の出力端4(トランジスタ112のドレイン)と出力端子3との間に接続され、カレントミラー回路5の出力信号を受けて増幅作用を生じる。図1に示す構成は、出力端子3が、第1の差動対(101、102)に帰還接続された差動増幅器である。なお、カレントミラー回路5は、任意の構成であってよく、例えばカスコード型2段縦積みの構成などでもよい。
増幅段6は、カレントミラー回路5の出力信号を受けて増幅作用を生じ、その出力を出力端子3に与える任意の構成でよい。なお、カレントミラー回路5の出力端4(トランジスタ112のドレイン)と増幅段6との間に定常的な電流は流れないものとする。
図1の差動増幅器は、入力端子(T1、T2)に、2つの入力電圧が選択的に入力されるとき、2つの入力電圧と等しい電圧及び2つの入力電圧を外挿する電圧の計4個の電圧を出力することができる。
図2は、その入出力レベル対応図である。図2において、2つの入力電圧(A、B)に対して、Vo1〜Vo4の4つの電圧レベルを出力することができる。
入力端子(T1、T2)に入力される電圧をそれぞれV(T1)、V(T2)とすると、V(T1)、V(T2)が異なる場合((V(T1)、V(T2))=(A、B)または(B、A))、図1の差動増幅器の出力は入力電圧(A、B)の外挿電圧(Vo1またはVo4)となる。
V(T1)、V(T2)が等しい場合((V(T1)、V(T2))=(A、A)または(B、B))、図1の差動増幅器の出力電圧Voutは、入力電圧と等しい電圧(Vo2またはVo3)となる。
次に図1の差動増幅器の作用について図3、図4を参照して説明する。なお、図3、図4の作用の説明にあたり、図1において、トランジスタ101〜104を同一サイズ(同一特性)とし、2つの電流源126、127に流す電流I1、I2も等しく設定されているものとする。
図3、図4は、それぞれ、V(T1)<V(T2)、V(T1)>V(T2)の場合の作用を説明する図である。図3、図4では、ドレイン・ソース間電流Idsと電圧V(VSSに対する電圧)との関係図(V−I特性)において、トランジスタ101、102の特性曲線1とトランジスタ103、104の特性曲線2を示している。それぞれのトランジスタの動作点は、それぞれの特性曲線上に存在する。なお、2つの差動対のそれぞれのソース電位が個別に変化することにより、2つの特性曲線は、単に横軸方向にずれているだけである。このような図を用いると、回路の作用原理が理解しやすい。
トランジスタ101、102、103、104のそれぞれの動作点a、b、c、dに対応する電流をそれぞれIa、Ib、Ic、Idとすると、上記各トランジスタに流れる電流はIa、Ib、Ic、Idで表される。図1の構成における各トランジスタの電流の関係は、2つの差動対に関して、次式(3)、(4)が成り立つ。
Ia+Ib=I1 …(3)
Ic+Id=I2 …(4)
負荷回路5のカレントミラーの入出力対に流れる電流が等しいことより、次式(5)の関係が成り立つ。
Ia+Ic=Ib+Id …(5)
なお、負荷回路5を構成するカレントミラー回路の出力端(トランジスタ112のドレイン)は、増幅段6に電圧信号のみを与え、増幅段6との間に定常的な電流は流れないものとする。
また電流源106、107の電流I1、I2を、
I1=I2 …(6)
と設定する。
上記関係式を解くと、次式(7)が得られる。
Ia=Id、Ib=Ic …(7)
このとき、図3では、図1の差動増幅器の出力電圧Voutは電圧V(T1)とV(T2)を1対2に低電位側へ外分する電圧となり、図4では、出力電圧Voutは電圧V(T1)とV(T2)を高電位側へ1対2に外分する電圧となる。
なお、外分比の定義は、絶対値|Vout−V(T1)|と、絶対値|Vout−V(T2)|の比率とする。上記外分比(外挿比)の理由は、以下によって説明される。
トランジスタ101、103の動作点a、cは、図3及び図4の横軸Vに対して、V=V(T1)
が共通である。したがって、トランジスタ101〜104の特性曲線上の4つの動作点を結ぶ図形は平行四辺形となる。そして、平行四辺形の辺adと辺bcは等しいので、出力電圧Voutは、電圧V(T1)、V(T2)に対する外挿(外分)電圧となり、出力電圧Vout と電圧V(T2)の中間電圧が電圧V(T1)となる。
V(T1)=(Vout+V(T2))/2 …(8)
すなわち、図3、図4において、出力電圧Voutは次式(9)で規定される外挿(外分)電圧となる。
Vout=V(T1)+{V(T1)−V(T2)} …(9)
なお、このような外挿(外分)作用は、式(3)〜(6)の条件において、2つの差動対の各トランジスタ(101、102、103、104)が相対的に同一サイズ(同一特性)であれば、そのサイズの絶対値に関係なく、成立する。
一方、入力端子T1、T2に入力される電圧V(T1)、V(T2)の電圧差も、所定の範囲内においては電圧差に関係なく成立する。しかし、この電圧差の範囲には上限がある。以下、電圧V(T1)、V(T2)の電圧差の可能範囲について説明する。
図3、図4から明らかなように、V(T1)とV(T2)が異なる電圧のとき、2つの差動対のそれぞれのペアトランジスタ(101、102)、(103、104)間に流れる電流は異なっている。V(T1)とV(T2)の電圧差が増加すれば、同じペア(差動対)間に流れる電流差も増加する。しかし、第1の差動対(101、102)、第2の差動対(103、104)について同一ペア間の合計電流は、それぞれ定電流I1、I2で規定されているため、V(T1)とV(T2)の電圧差が更に拡大すると、差動対のペアトランジスタの一方(図3では動作点b、cのトランジスタ102、103、図4では動作点a、dのトランジスタ101、104)には電流が流れないオフ状態となる。
このため、上記で説明した各動作点における電流の関係式が成り立たなくなり、図1の差動増幅器は、正確な外挿電圧を出力することができなくなる。このように、電圧V(T1)、V(T2)の電圧差の範囲には上限があり、その範囲はトランジスタ101、102、103、104の特性曲線や電流I1、I2の設定に依存する。
次に、V(T1)=V(T2)の場合について説明する。V(T1)=V(T2)のとき、図1の差動増幅器において、差動対(103、104)の入力対に入力される電圧は等しく、差動対(101、102)の入力対に入力される電圧はV(T1)とVoutである。このため、差動対(101、102)の作用により、Vout=V(T1)となって安定状態となる。したがって、V(T1)=V(T2)のとき、図1の差動増幅器の出力電圧Voutは、入力電圧V(T1)と等しくなる。
以上のように、図1の差動増幅器は、図2に示したように、2つの入力電圧を端子T1、T2に選択的に入力することにより、2つの入力電圧及びその電圧を外挿(外分)する電圧の計4つの電圧レベルを出力することができる。
そして図1において、トランジスタ101〜104を同一サイズとし、2つの電流源に流す電流I1、I2も等しく設定した場合には、外挿(外分)出力電圧は、端子T1、T2に入力される電圧V(T1)、V(T2)を1対2に外分する電圧となる。
図3、図4に示す例では、図1の差動増幅器の外挿(外分)出力電圧は、電圧V(T1)、V(T2)を1対2に外分する電圧となる場合の例を説明したが、外分比を変えることも可能である。図5及び図6に、外分比を変える場合の設定とその作用を示す。
図5は、差動対(101、102)と差動対(103、104)のトランジスタサイズ(トランジスタ特性)を異なるように設定した場合の具体例である。これ以外の条件は、図3に示した例と同一である。
図5は、差動対(103、104)のトランジスタのW/L比(チャネル長Lに対するチャネル幅Wの比)を差動対(101、102)のW/L比よりも小さく設定したときのV(T1)<V(T2)の場合の作用を示している。
図5において、各トランジスタの電流の関係は図3と同様の関係が成立しているが、差動対(101、102)の特性曲線1と差動対(103、104)の特性曲線2の傾きが異なっている。
このため、図1の差動増幅器の外挿(外分)出力電圧の外分比は図3の場合とは異なり、図5では出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する低電位側への外分比は約1対3となっている。同様に、V(T1)>V(T2)の場合も、出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する高電位側への外分比は約1対3となる。
また、差動対(101、102)のW/L比を差動対(103、104)のW/L比よりも小さくした場合には、図5の特性曲線1と特性曲線2が入れ替わり、出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する外分比を、約2対3とすることもできる。
以上のように、差動対(101、102)と差動対(103、104)のトランジスタサイズ(トランジスタ特性)を異なるように設定することで、出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する外分比を任意の比率に設定することも可能である。
図6は、図1の電流源126、127に流れる電流I1、I2を異なるように設定した場合の具体例である。図6は、差動対(101、102)に流す電流I1を差動対(103、104)に流す電流I2の約2倍に設定したときのV(T1)<V(T2)の場合の作用を示している。その他の条件は、図3に示した例と同一である。
図6において、各トランジスタ101、102、103、104に流れる電流(ドレイン・ソース間電流)Ia、Ib、Ic、Idの関係は、
Ia+Ib=I1 …(10)
Ic+Id=I2 …(11)
Ia+Ic=Ib+Id …(12)
I1=I2×2 …(13)
である。
上記式(10)〜(13)を解くと、Ia、Ibは以下の式(14)、(15)で与えられる。
Ia=(Ic+3×Id)/2 …(14)
Ib=(3×Ic+Id)/2 …(15)
I1とI2が異なる場合には、図3乃至図5のように単純な関係式にはならないが、図1の差動増幅器の出力安定状態は、図6に示すような状態のときとなる。
図6より、出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する低電位側への外分比は約1対3となっている。
同様にして、V(T1)>V(T2)の場合も、出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する高電位側への外分比は約1対3となる。なお、図6に示す例では、電流I1、I2の絶対値が変化すると、外分比も変化する。
以上のように、電流I1、I2を最適に設定することで、出力電圧VoutのV(T1)、V(T2)に対する外分比を任意の比率に設定することも可能である。
図7は、本発明の第2の実施例の構成を示す図である。図7において、図1と同一又は同等の要素には、同一の参照符号が付されている。図7を参照すると、本実施例は、図1の構成にさらに、入力制御回路8を備えたものである。その他の構成は、図1の構成と同様とされる。すなわち、図7を参照すると、本実施例は、図1の差動増幅器に、2つの入力電圧(Vi1、Vi2)の入力端子T1、T2への入力制御(選択)を行う入力制御回路8を備えた構成とされる。入力制御回路8は、電圧Vi1が与えられた端子と、端子T1及び端子T2との間にそれぞれ接続されたスイッチ151、152と、電圧Vi2が与えられた端子と、端子T1及び端子T2との間にそれぞれ接続されたスイッチ154、155で構成されている。
入力制御回路8におけるスイッチ151、152、154、155のオン・オフを制御することで、2つの入力電圧(Vi1、Vi2)を端子T1、T2に適切に入力制御することができる。
図8は、本発明の第3の実施例の構成を示す図である。図8において、図1と同一又は同等の要素には、同一の参照符号が付されている。図8を参照すると、2つの差動対(101、102)、(103、104)にそれぞれ流す電流I1、I2の電流制御を行う電流制御回路7の具体例が示されている。図8において、電流制御回路7は、トランジスタで構成された電流源126、127を備え、それぞれのゲートにバイアス電圧VB11、VB12が与えられている。バイアス電圧VB11、VB12は固定電圧でもよく、必要に応じてバイアスレベルを変化させ、電流I1、I2の電流値を変化させることもできる。
図9は、本発明の第4の実施例の構成を示す図であり、図1の差動増幅器のカレントミラー回路5の変更例の一例を示す図である。図9において、図1と同一又は同等の要素には、同一の参照符号が付されている。図1の第1の実施例において、負荷回路5をなすカレントミラー回路は、一対のカレントミラー回路(111、112)に2つの差動対(101、102)(103、104)の出力対が共通接続された構成とされている。これに対し、図9に示したように、本実施例では、カレントミラー回路5は、差動対(101、102)、(103、104)の出力対に対して個別にカレントミラー回路(113、114)(115、116)を接続した構成とされている。ただし、2つのカレントミラー回路(113、114)、(115、116)の出力端(トランジスタ114、116のそれぞれのドレイン)は共通接続し、その出力信号を増幅段6に入力する。
図9に示した差動増幅器について、トランジスタ101〜104にそれぞれ流れる電流Ia、Ib、Ic、Idの関係を導くと、差動対(101、102)に関して、次式(16)が成り立つ。
Ia+Ib=I1 …(16)
差動対(103、104)に関して、次式(17)が成り立つ。
Ic+Id=I2 …(17)
また2つのカレントミラー回路(113、114)、(115、116)に関しては、トランジスタ114、116のドレインが共通接続されているため、次式(18)が成り立つ。
Ia+Ic=Ib+Id …(18)
したがって、図9に示した差動増幅器においても、図1に示した差動増幅器と同様の電流関係式が導出される。すなわち、図9に示した差動増幅器は、図1の差動増幅器と構成上は異なるが、その作用及び効果は、基本的に図1に示した実施例(第1、第2の差動対に対して負荷回路が共通に設けられる)と同様とされる。この変形例では、各差動対に対して、個別に負荷回路を設けることで、二つの差動対の特性の調整・設定等に、有効とされる。
なお、本発明の実施例を示す各図面において、負荷回路を構成するカレントミラー回路5としては、最も単純なカレントミラー回路が示されているが、例えばカスコード型カレントミラー回路を複数段縦積みにした構成など任意の構成で構わない。
図1から図9には、nチャネル型の2つの差動対(101、102)、(103、104)を備えた差動増幅器について説明したが、pチャネル型の2つの差動対を備えた差動増幅器についても同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
また、広出力レンジを実現するため、nチャネル型差動対及びpチャネル型差動対を共に備えた差動増幅器も一般によく知られており、そのような差動増幅器に対しても本発明を適用することができる。
図10は、本発明の第5の実施例の構成を示す図である。この実施例では、pチャネル、nチャネルの両極性それぞれが2つの差動対を備え、動作可能な範囲を拡大する差動増幅器の具体例を提示している。図10を参照すると、図10の差動増幅器は、低電位側電源VSSに接続された電流源126で駆動されるnチャネル型差動対(101、102)と、同じく低電位側電源VSSに接続された電流源127で駆動されるnチャネル型差動対(103、104)と、2つのnチャネル型差動対の出力対と高電位側電源VDDとの間に接続され、2つのnチャネル型差動対のそれぞれの出力対に対して共通の能動負荷をなすカレントミラー回路5(pチャネルトランジスタ111、112)と、カレントミラー回路5の出力信号を入力し出力端子3に電圧を出力する増幅回路6を備える。また、2つのnチャネル型差動対それぞれに流す電流I1、I2を制御する電流源126、127は電流制御回路7で行う。また、高電位側電源VDDに接続された電流源226で駆動されるpチャネル型差動対(201、202)と、同じく高電位側電源VDDに接続された電流源227で駆動されるpチャネル型差動対(203、204)と、2つのpチャネル型差動対の出力対と低電位側電源VSSとの間に接続され、2つのpチャネル型差動対のそれぞれの出力対に対して共通の能動負荷をなすカレントミラー回路15(nチャネルトランジスタ211、212)と、カレントミラー回路15の出力信号を入力し出力端子3に電圧を出力する増幅回路16を備える。また2つのpチャネル型差動対それぞれに流す電流I11、I12を制御する電流源226、227は電流制御回路17で行う。また各差動対の入力対(ゲート端子)は、トランジスタ101、103、201、203のゲートが入力端子T1に共通接続され、トランジスタ104、204のゲートが入力端子T2に共通接続され、トランジスタ102、202のゲートが出力端子3に共通接続される。増幅回路6は、例えばnチャネル型差動対(101、102)の出力端(4)をゲートに入力としソースが電源VDDに接続されドレインが出力端子3に接続されたpチャネルトランジスタ(不図示)などの充電用素子と、出力端子3と電源VSS間に接続された定電流源(不図示)等の放電用素子を備えた構成としてもよい。同様に、増幅回路16は、pチャネル型差動対(201、202)の出力(14)をゲートに入力しソースが電源VSSに接続され、ドレインが出力端子3に接続されたnチャネルトランジスタ(不図示)等の放電用素子と、出力端子3と電源DD間に接続された定電流源(不図示)等の充電用素子を備えた構成としてもよい。
図10に示す本実施例の差動増幅器においても、2つの入力電圧を端子T1、T2に選択的に入力することにより、2つの入力電圧及びその電圧を外挿(外分)する電圧の計4つの電圧レベルを出力することができる。
以上、本発明に係る差動増幅器の構成の実施例を説明したが、本発明に係る差動増幅器は、以下のようにして実現してもよい。
(A)本発明に係る差動増幅器は、差動対の入力対の一方が入力端子に接続され、他方が出力端子に帰還接続されているボルテージフォロワ差動増幅器に対して、出力対が前記一の差動対の出力対と共通接続され、入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が、前記入力端子とは別の入力端子に接続されている他の差動対をさらに備える構成としてもよい。例えば、図1の差動増幅器において、差動対(101、102)、電流源126、カレントミラー回路(111、112)、及び、増幅段6からなる回路が、入力端子T1の電圧を出力端子3に出力するボルテージフォロワ差動増幅器を構成し、これに、出力対が、差動対(101、102)の出力対と共通接続され、入力対が入力端子T1と入力端子T2に接続された差動対(103、104)と、電流源127とを備えることで、本発明に係る差動増幅器が実施される。また、この発明は、互いに異なる極性の差動対を有する差動増幅器に対しても、容易に適用できる。例えば図10に示した差動増幅器の場合、nチャネル型差動対(101、102)と、pチャネル型差動対(201、202)とを有するボルテージフォロワ差動増幅器に、出力対が、差動対(101、102)の出力対と差動対(201、202)の出力対とにそれぞれ共通接続され、それぞれの入力対が入力端子T1と入力端子T2に接続されたnチャネル型差動対(103、104)と、pチャネル型差動対(203、204)、及び、電流源127と、電流源227をさらに備えることで、本発明に係る差動増幅器が実施される。
(B)また、本発明に係る差動増幅器は、差動入力対を有する第1の差動段と増幅段とを備え、前記差動入力対の一方が入力端子に接続され、他方が出力端子に帰還接続され、前記第1の差動段の出力端と前記出力端子間に前記増幅段が接続されているボルテージフォロワ差動増幅器に対して、差動入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が、前記入力端子とは別の入力端子に接続され、出力端が前記第1の差動段の出力端と共通接続されている第2の差動段をさらに備える構成としてもよい。例えば図9の差動増幅器において、差動対(101、102)、電流源126、カレントミラー回路(111、112)を有する第1の差動段と、前記第1の差動段の出力端4と出力端子3との間に接続されている増幅段6からなる回路が、入力端子T1の電圧を出力端子3に出力するボルテージフォロワ差動増幅器を構成し、これに、入力対が入力端子T1と入力端子T2に接続された差動対(103、104)と、電流源127と、カレントミラー回路(115、116)を有し、出力端が第1の差動段の出力端4と共通接続されている第2の差動段を備えることにより、本発明に係る差動増幅器が実施される。この発明に係る差動増幅器は、互いに異なる極性の差動対を有する差動増幅器に対しても、同様にして、適用することができる。
次に、本発明の差動増幅器の作用及び効果を実証するシミュレーション結果について図面を参照して説明する。図11は、シミュレーションに用いた差動増幅器の構成を示す図である。図11には、図1の一具体例が示されており、増幅段6は、pチャネルトランジスタ109と電流源110で構成されている。その他の構成は、図1に示した構成と同様である。トランジスタ109は、高電位側電源VDDと出力端子3との間に接続され、そのゲートはカレントミラー回路(111、112)の出力端(トランジスタ112のドレイン)と接続される。電流源110は低電位側電源VSSと出力端子3との間に接続される。また図11には図示していないが、トランジスタ109と出力端子3との間に必要に応じて位相補償容量を設ける。なお、図11においてトランジスタ101〜104を同一サイズとし、2つの電流源126、127に流す電流I1、I2も等しく設定されているとする。また従来技術との性能を比較するため、図11の差動増幅器は、図36の入出力特性をもつ図32の差動増幅器と、差動対やカレントミラー回路、増幅回路の各トランジスタのサイズや電流源の電流値等をほぼ同じ条件に設定した。
図12は、図11の差動増幅器の出力特性のシミュレーション結果を示す図である。図12では、端子T1、T2への入力電圧が(V(T1)、V(T2))=(Vi1、Vi2)及び(Vi2、Vi1)のときのそれぞれの出力電圧Voutの特性を示し、シミュレーションでは、2つの入力電圧(Vi1、Vi2)のうち電圧Vi1を一定とし、電圧Vi2をVi1に対して±0.5Vの範囲で変化させた。また、トランジスタ101〜104を同一サイズとし、電流I1、I2を等しく設定した場合、出力電圧VoutはV(T1)、V(T2)を1対2に外分する電圧となるので、この出力期待値を、図12において点線Va、Vbで示す。
端子T1、T2に電圧Vi1、Vi2をそれぞれ印加するとき、式(8)より、
Va=Vi1+(Vi1−Vi2) …(19)
となり、出力電圧Vaは、電圧Vi1に、電圧Vi1とVi2の電位差(Vi1−Vi2)を加算した電圧となる。
また端子T1、T2に電圧Vi2、Vi1をそれぞれ印加するとき、
Vb=Vi2−(Vi1−Vi2) …(20)
となり、出力電圧Vbは、電圧Vi2から、電圧Vi1とVi2の電位差(Vi1−Vi2)を減算した電圧となる。
図12より、出力電圧Voutは、外分された2つのVoutが、約±0.75Vの範囲(Vi1とVi2が5±0.25Vの範囲)で出力期待値(Va、Vb)とよく一致しており、図11の差動増幅器が広い電圧範囲において、2つの入力電圧の外分(外挿)電圧を高精度に出力できることが確かめられた。
なお図12において、2つの入力電圧の外分(外挿)電圧を正確に出力する場合、図3、図4で説明したように、端子T1、T2に入力される電圧V(T1)、V(T2)の電圧差に上限がある。
図12では、V(T1)、V(T2)の入力電圧の差が約0.25V(Vi1とVi2の差が±0.25V)(入力電圧5±0.25V)を超えたところから急激に出力期待値からずれている。これより、図12に示すシミュレーションでのV(T1)とV(T2)の電圧差の上限は、約0.25Vである。なお、この上限は、電流I1(=I2)を増加させると上限の範囲も広がる。
また、差動増幅器を構成するトランジスタがチャネル長変調効果を有する場合、すなわちトランジスタのドレイン電流が飽和領域においてドレイン・ソース間電圧依存性がある場合は、電圧(V(T1)、V(T2))の電圧差が正常動作範囲内でも、出力電圧Voutが出力期待値から多少ずれる場合がある。これは、電圧(V(T1)、V(T2))の電圧差が大きく広がると、差動対間のドレイン・ソース間電圧の電圧差が大きく異なるため、差動対間のトランジスタ特性(例えば図3、図4の特性曲線)にずれが生じ、それによって、出力電圧Voutが出力期待値からずれるためである。
図12に示す例は、2つの入力電圧の電圧差が約±0.25Vの範囲内(それぞれの入力電圧5±0.25V)では、出力電圧Voutが出力期待値と高精度に一致している。この出力特性は、図32の差動増幅器(従来の構成)に関する図36の出力特性と比べれば、十分広い電圧範囲において、高精度の出力が可能であることが確かめられた。
図13、図14は、図11の差動増幅器において、入力端子T1、T2に異なる入力信号(AC信号)を入力したときの出力端子の電圧波形を示す図である。
図13は、図11の第1の入力端子T1の入力電圧V(T1)として、5Vを中心とする振幅0.2Vの正弦波を入力し、第2の入力端子T2の入力電圧V(T2)として、5Vの定電圧を入力したときの出力波形である。図11の差動増幅器は、V(T1)、V(T2)を1対2に外分する電圧を出力するので、図13に示すように出力電圧Voutは、5Vを中心とする振幅0.4Vの正弦波となる。Vout+V(T2)=2×V(T1)
図14は、図13に示す例とは、入力を入れ替えた場合の結果を示す図であり、入力端子T1の入力電圧V(T1)として5Vの定電圧を入力し、入力端子T2の入力電圧V(T2)として、5Vを中心とする振幅0.2Vの正弦波を入力したときの出力波形である。このとき、図14に示すように、出力電圧Voutは5Vを中心とする振幅0.2Vの正弦波(V(T2)と逆相)となる。
図13、図14に示したように、図11の差動増幅器の入力端子T1、T2に一定の周波数の信号と定電圧をそれぞれ入力した場合、出力電圧Voutとして、入力信号と同相で2倍振幅の出力信号や、入力信号と逆相の出力信号を得ることができる。差動増幅器が正常に動作可能な電圧V(T1)とV(T2)の電圧差の範囲内で、入力端子T1、T2に各種信号を入力すれば、様々な出力信号を得ることが可能である。
図15は、図11の差動増幅器において、入力端子T1の入力電圧V(T1)として、5.2Vを中心とする振幅3Vの正弦波を入力し、入力端子T2の入力電圧V(T2)として、5.0Vを中心とする振幅3Vの正弦波を入力したときの出力波形である。図11の差動増幅器では、電圧V(T1)とV(T2)の電圧差の上限が約0.25Vであるため、図15では、電圧V(T1)とV(T2)の電圧差を0.2V一定となるような2つの入力信号を入力端子T1、T2に入力している。電圧V(T1)とV(T2)の電圧差の可能範囲を満たす条件では、図11の差動増幅器のダイナミックレンジは十分広くとることができる。
図11の差動増幅器の性能は、第1の入力端子T1の電圧V(T1)と、第2の入力端子T2の電圧V(T2)が等しい関係、V(T1)=V(T2)としたボルテージフォロワ構成の場合の性能を基準性能としてよく、V(T1)とV(T2)とが異なる場合でも、電圧V(T1)とV(T2)の電圧差の可能範囲内であれば、その電圧差分のマージンはあるものの、基準性能にほぼ近いダイナミックレンジをとることができる。
次に、図11の差動増幅器のスルーレート(過渡応答特性)について説明する。図16(A)は、図11の差動増幅器において、入力端子T1、T2に2つの入力電圧を選択入力し、入力電圧と等しい2つの電圧及び2つの外挿電圧の計4つのレベルの出力波形(各電圧レベルの変化の様子)を示す図である。図16(B)は、図16(A)の部分拡大図である。
図16(A)、図16(B)は、入力端子T1、T2への入力電圧(破線)が、時間0μsで2V付近から8V付近へ選択状態が切り替った後の4つの電圧レベルの変化の様子(過渡応答特性)を示している。選択切替後の2つの入力電圧(A、B)は、A=8.0V、B=8.1Vとした。
したがって、この2つの入力電圧(A、B)の選択入力により、図11の差動増幅器は、電圧Vout=7.9V、8.0V、8.1V、8.2Vの4つの電圧レベルを出力することができる。
図16(B)は、図16(A)の8V付近の拡大図で、破線で示す立ち上がり波形は、入力信号電圧を示す。
図16(A)、図16(B)より、図11の差動増幅器は、4つの各レベルを出力する時のスルーレートが異なることがわかった。各レベルのスルーレートは、2つの入力電圧(A、B)と等しい電圧(Vout=8.0V、8.1V)を出力するときのスルーレートは共に等しく、2つの入力電圧(A、B)よりも低い外挿電圧(Vout=7.9V)を出力するときは低スルーレートとなり、2つの入力電圧(A、B)よりも高い外挿電圧(Vout=8.1)を出力するときは高スルーレートとなっている。
このようなスルーレートの差異の原因を解析したところ、差動対(103、104)の間接的作用に要因があることが分かった。図11の差動増幅器のスルーレートは、カレントミラー回路5の出力信号電圧を引き下げる作用の強さに依存し、それは2つの差動対(101、102)、(103、104)の作用の合成によって生じている。
これについて、2つの差動対(101、102)、(103、104)のそれぞれの動作について以下に説明する。なお、以下では、2つの差動対(101、102)、(103、104)のそれぞれのドレイン電流を、図1と同様に、Ia、Ib、Ic、Idとし、端子T1、T2に入力される電圧を、それぞれV(T1)、V(T2)として、説明する。
まず、差動対(101、102)の動作について説明すると、差動対(101、102)は、入力対の一方に入力端子T1、他方に出力端子3が接続されているため、入力電圧の選択状態が2V付近から8V付近に切り替わった後、電圧V(T1)と出力電圧Voutの電位差に応じて、トランジスタ101に流れる電流Iaは増加し、トランジスタ102に流れる電流Ibは減少し、カレントミラー回路5の出力信号電圧を引き下げる作用を生じる。したがって、この場合、スルーレートは、電流Iaの増分変動量が大きいほど、高くなるものと思料される。
一方、差動対(103、104)は、入力対の一方に入力端子T1、他方に入力端子T2が接続されているため、入力電圧の選択状態が2V付近から8V付近に切り替わった直後から、トランジスタ103、104に流れる電流Ic、Idは、それぞれ電圧V(T1)、V(T2)に応じた一定の電流に制御される。このため、差動対(103、104)は、直接的には、カレントミラー回路5の出力信号電圧の引き下げ作用には、寄与しない。しかしながら、差動対(103、104)は、電圧V(T1)、V(T2)に応じてそれぞれ一定に制御された電流Ic、Idの大小により、電流Iaの変動量に影響を与える。これは、2つの差動対のそれぞれのトランジスタに流れる電流が、式(7)の関係(Ia=Id、Ic=Ib)を保つように作用するためである。
V(T1)=V(T2)では、差動対(103、104)に流れる電流Ic、Idは互いに等しいため、差動対(101、102)に流れる電流Ia、Ibも、
Ia=Ib=I1/2
を保つように作用する。このため、電流Iaの増分変動量の最大値(I1−Ia)は、I1/2となり、電流Iaの増分変動量に応じたスルーレートとなる。
一方、V(T1)>V(T2)では、差動対(103、104)に流れる電流Ic、Idは、Ic>Idとなり、したがって差動対(101、102)に流れる電流Ia、Ibは、Ia<Ibを保つように作用する。このため、電流Iaの増分変動量の最大値(I1−Ia)はI1/2より大となり、V(T1)=V(T2)のときよりも、高スルーレートとなる。
また、V(T1)<V(T2)では、差動対(103、104)に流れる電流Ic、Idは、Ic<Idとなり、したがって差動対(101、102)に流れる電流Ia、Ibは、Ia>Ibを保つように作用する。このため、電流Iaの増分変動量の最大値(I1−Ia)はI1/2より小となり、V(T1)=V(T2)のときよりも、低スルーレートとなる。
このように、入力端子(T1、T2)に入力される2つの入力電圧(A、B)の選択条件によって、トランジスタ101の電流Iaの増分変動量が異なり、カレントミラー回路5の出力端子電圧を引き下げる作用の強さが変わる。これが、図13の4つのレベルのスルーレートの差異の要因である。
上記の通り、4つのレベルが互いに十分近いにも関わらず、出力レベルによってスルーレートが大きく異なる場合、不都合が生じる場合もある。
そこで、本発明の別の実施例として、各レベルのスルーレートを一定にする構成を以下に説明する。
図17は、本発明の第7の実施例の構成を示す図である。図17において、図1と同等又は同一の要素には、同一の参照符号が付されている。本実施例は、上記したスルーレートの低下を補償する構成を提供するものであり、図1、図11等に示した前記実施例の差動増幅器のスルーレートを改善した構成である。図17を参照すると、本実施例の差動増幅器は、差動対(103、104)のトランジスタ104の制御端を、スイッチ161、162を介して出力端子3及び入力端子T2にそれぞれ接続したことである。
図18は、図17のスイッチ161、162の1出力期間の制御タイミングを示す図である。スイッチ161、162は、制御信号S0及びその反転信号S0Bにより制御され、一方がオンのとき他方がオフとなるように制御される。そして、1出力期間の開始後の期間t1に、スイッチ161、162をそれぞれオン、オフとし、トランジスタ104の制御端を出力端子3に接続する。このとき、2つの差動対(101、102)、(103、104)のそれぞれは、入力対の一方が入力端子T1に接続され、他方が出力端子3に接続される。このため、図17に示した差動増幅器は、ボルテージフォロワ構成となり、出力電圧Voutは、入力端子T1に入力された電圧と等しい電圧にまで一旦駆動される。
そして、期間t1に引き続く期間t2に、スイッチ161、162をそれぞれオフ、オンとし、トランジスタ104の制御端を入力端子T2に接続する。これにより、出力電圧Voutは、期間t1に駆動された電圧から、入力端子(T1、T2)に入力された電圧に応じた電圧に変化する。
図19(A)は、図11のシミュレーション対象の回路に対して、図17の構成及び図18のスイッチ制御方法を適用したときの出力電圧波形(過渡解析シミュレーション結果)を示す図であり、図19(B)は、図19(A)の部分拡大図である。
図19において、入力条件は、図16と基本的に同一とされている。ただし、スイッチ制御信号S0は、期間t1でハイレベルとされ、期間t2でローレベルに設定されている。
図19の波形図から、信号S0がハイレベルの期間t1では、出力レベルに関係なく一定のスルーレートとなっていることがわかる。
また、2つの差動対(101、102)、(103、104)が共にボルテージフォロワとして作用するため、スルーレートも向上している。
そして、信号S0をローレベルとした期間t2では、出力電圧Voutは入力端子(T1、T2)に入力された電圧に応じた電圧に変化している。
なお、期間t2における出力電圧Voutの変化は、その変化量(電圧差)が比較的小さい。このため4つの出力レベルのスルーレートはほぼ同程度になる。
また、信号S0の制御は、一定の時間のタイミングで行うことができる。以上のように、図17の差動増幅器により、スルーレートの不均一性を解決することができる。なお、図17に示した、スルーレートの低下を補償する構成(スイッチ161、162)は、図1、図11に示した実施例以外の差動増幅器に対しても、同様にして適用することができる。例えば図10に示した差動増幅器に適用する場合、トランジスタ104、204の共通接続された制御端(ゲート)を、スイッチ161、162を介して出力端子3及び入力端子T2にそれぞれ接続すればよい。
次に、上記各実施例で説明した各差動増幅器を用いたDAC(デジタル・アナログ・コンバータ)について説明する。
まず、差動増幅器の入力端子T1、T2に2つの入力電圧(A、B)を選択入力し、4つの電圧レベル(Vo1〜Vo4)を出力するDACについて説明する。
図20は、本発明の第8の実施例のDACにおいて、2つの入力電圧(A、B)の入力端子(T1、T2)への4通りの入力制御(選択)を2ビットデータ(D1、D0)により制御する2ビットデータ入力DACの入出力対応を説明する図である。このとき入力電圧A、Bは、それぞれ2番目と3番目の電圧レベルに設定される。
図21は、図20の制御を実現できる2ビットデコーダ(Nch)の構成の一例を示す図である。図21は、2つの入力電圧と4個のトランジスタ201〜204で構成することができ、特段に簡素な構成となる。電圧Aと端子T1、T2間に、ゲートにD1B、D0が接続されるトランジスタ301、302を備え、電圧Bと端子T1、T2間に、ゲートにD1、D0Bが接続されるトランジスタ303、304を備え、(D1、D0)=(0、0)、(0、1)、(1、0)、(1、1)のとき、オンするトランジスタ対は、(301、304)、(301、302)、(303、304)、(302、303)となり、図20に示すように、端子T1、T2には、(A、B)、(A、A)、(B、B)、(B、A)が伝達される。なお、各ビット信号(D1、D0)及びその反転信号の順序は任意でよい。また、Pchデコーダについては省略するが、Nchデコーダにおいて、デジタルデータを反転して入力した構成(DXをDXBとし、DXBをDXとする(図21ではX=0、1))により簡単に実現できる。
図22は、本発明の第8の実施例のDAC(図21のデコーダと図11の差動増幅器からなる)の出力電圧波形を示す図を示す。図22には、2ビットデータ(D1、D0)を一定期間で順次変化させたときの差動増幅器の出力電圧Voutの出力波形が示されている。
入力電圧(A、B)は、A=5V、B=5.1Vとし、0.1Vの電圧差で設定した。図22より、2ビットデータに応じて0.1V間隔の4つのレベル(4.9V、5.0V、5.1V、5.2V)を高精度に出力できることが確認できた。
図23は、本発明の第9の実施例を説明するための図であり、前記実施例の差動増幅器を用いた4ビットデータ入力DACの入出力対応図である。図23では、全16レベルにおいて、4レベルを1ブロックとして、各ブロック毎に設定された2つの入力電圧が4ビットデータの上位2ビット(D3、D2)で選択され、入力端子(T1、T2)への2つの入力電圧の選択が下位2ビット(D1、D0)で行われる。入力電圧数は8個(A〜H)である。
図24は、図23に示した制御を実現できる4ビットデコーダの構成の一例を示す図である。図24には、スイッチをnチャネルトランジスタで構成した例が示されている。図24に示すように、4ビットデコーダは、8個の入力電圧とA〜Hと、16個のトランジスタ301〜316で構成することができる。なお、図24において、入力電圧A、C、E、G、B、D、F、Hのそれぞれの下の括弧内で示すVn(n=2、6、10、14、3、7、11、15)のnは、図23のレベル1〜レベル16の中のレベルnに対応する入力電圧であることを示している。図24を参照すると、この4ビットデコーダは、第1の選択部と第2の選択部から構成されている。第1の選択部は、トランジスタ302、303、304、306、307、308、310、311、312、314、315、316よりなり、4つのレベルを1ブロックとして各ブロック毎に設定された入力電圧(A、B)、(C、D)、(E、F)、(G、H)の中から1つの組を、上位2ビット信号(D3、D2)により選択し、節点N1、N2に出力する。第2の選択部は、トランジスタ301、305、309、313よりなり、下位2ビット信号(D1、D0)により、節点N1、N2に出力された電圧から、端子T1、T2に出力する電圧を選択する。なお、図24において、第2の選択部は、ビット信号(D1、D0)の順序が入れ替わっているが、図21に示した構成と同様である。図21の入力電圧A、Bが印加される端子を節点N1、N2に置き換えればよい。以上のように、図24に示したデコーダも、きわめて簡潔な構成となる。なお、各ビット信号(D1、D0)及びその反転信号の順序は任意でよい。図24に、4ビットデコーダの構成例を示したが、4ビット以上の多ビットデコーダの場合も、上記と同様にして、第1、第2の選択部から構成される。すなわち、ビットデータに対応した4×s個(ただし、sは所定の正整数)の電圧レベルに対して、2×s個の入力電圧が各ブロック毎に、第(4×k−2)レベルと第(4×k−1)レベル(ただし、kは1からsまでの整数)に設定されている場合において、第1の選択部は、下位2ビット信号(D1、D0)を除く上位ビット信号により、第(4×j−2)レベルと第(4×j−1)レベル(ただし、jは整数1からsまでの整数の中の1つ)を選択して、節点N1、N2に出力し、下位2ビット信号(D1、D0)により、節点N1、N2に出力された電圧から、端子T1、T2に出力する電圧を選択する。ビット信号のビット幅が増加しても、第2の選択部の構成は共通とされ、第1の選択部の素子数が増加する。
図24に示した本実施例の4ビットデコーダの構成を、図38及び図39に示した4ビットデコーダの構成と比較すると、図24に示した本実施例では、入力電圧数が削減されるだけでなく、デコーダを構成するトランジスタ数も大幅に削減されていることがわかる。図38に示した構成では、入力電圧数は9、トランジスタ数は30、図39に示した構成では、入力電圧数は16、トランジスタ数は30とされている。これに対して、本実施例では、入力電圧数8、トランジスタ数16とされ、図38や図39に示した従来の構成と比べて、電圧、素子数の削減効果は顕著である。すなわち、本実施例と、図38や図39に示した構成を比べると、明らかに、本実施例の省面積効果が高い。4ビット以上のデータ入力のデコーダについても、同様にして、省面積効果が高いことがいえる。
図25は、本発明の第10の実施例の構成を示す図である。本実施例は、従来技術として説明した図30のデータドライバに対して、本発明を適用したものである。図25を参照すると、データドライバに本発明の差動増幅器を適用することにより、階調電圧発生回路913、デコーダ917、バッファ回路918は、それぞれの構成が、図31に示した階調電圧発生回路986、デコーダ987、バッファ回路988と相違している。図24を参照して説明したように、本実施例のデコーダ917の面積は、デコーダ987の面積と比べて、大幅に削減される。
また、階調電圧発生回路913で生成する階調電圧は、連続する4階調毎(1ブロックは4つの連続階調)の2番目と3番目の階調電圧に設定する。
以上、本発明に係る差動増幅器及びそれを用いたDACの実施例について説明したが、本発明に係る差動増幅器及びDACは、シリコン基板上に形成したLSI回路だけでなく、ガラスやプラスチックなど絶縁性基板上に形成したバックゲートのない薄膜トランジスタに置き換えた構成も可能である。
また、本発明の差動増幅器をバッファ回路に用いたデータドライバは、図29に示した液晶表示装置のデータドライバ980として用いることができる。
本発明による2値入力4値出力の差動増幅器を備えたデータドライバ980は、デコーダ面積を小さくすることで低コスト化が可能となり、これを用いた液晶表示装置の低コスト化も実現することができる。
なお、図30に示した液晶表示装置は、データドライバ980を、シリコンLSIとして個別に形成して表示部960に接続する構成としてもよく、あるいは、ガラス基板等の絶縁性基板にポリシリコンTFT(薄膜トランジスタ)等を用いて、回路を形成することにより表示部960と一体で形成することも可能である。特にデータドライバと表示部を一体で形成する場合には、データドライバの面積が小さくなることで、狭額縁化(表示部960の外周と基板外周との幅の短縮)も可能となる。
その他の方式も含め、このような表示装置のデータドライバのいずれに対しても、本発明に係る差動増幅器を適用することにより、表示装置の低コスト化や額縁化を促進することができる。例えば、液晶表示装置と同様に、データ線に多値レベルの電圧信号を出力して表示を行うアクティブマトリクス駆動方式の有機ELディスプレイなどの表示装置に対しても、本発明に係る差動増幅器を適用できることは勿論である。
本発明に係る差動増幅器において、図1の第1の実施例のように、差動対は2つに限定されるものでない。以下、上記実施例の変形例として、差動対を3個以上備えた構成を説明する。
図26は、本発明の第11の実施例の構成を示す図である。図26には、差動対を3つ以上の構成とした差動増幅器の構成の一例が示されている。図26に示すように、この実施例の差動増幅器は、第1乃至4の入力端子T1、T2、T3、T4と、出力端子3と、第1乃至第3の差動対(nチャネルトランジスタ対(101、102)、(103、104)、(105、106))を有する。第1の差動対の入力対(101、102)の一方は第1の入力端子T1に接続され他方が出力端子3に接続されている。第2の差動対(103、104)の入力対は、第1の入力端子T1と第2の入力端子T2にそれぞれ接続されている。第3の差動対(105、106)の入力対は、第3の入力端子T3と第4の入力端子T4にそれぞれ接続されている。差動増幅器は、第1乃至3の差動対に定電流をそれぞれ供給する第1乃至第3の電流源(126、127、128)と、第1乃至第3の差動対の出力対の一方の共通接続点と他方の共通接続点とに接続されている負荷回路5と、を有し、第1乃至第3の差動対(101、102)、(103、104)、(105、106)の出力対の一方の共通接続点に入力端が接続され、出力端子3に出力端が接続されている増幅段6を有する。第1乃至第4の入力端子T1〜T4に供給される電圧は、例えば第1、第2の基準電圧間に接続される抵抗ストリング(不図示)のタップに出力される分圧値を直接各端子に供給してもよく、またボルテージフォロワ回路等を介して各端子に供給してもよい。
負荷回路5は、トランジスタ111、112よりなるカレントミラー回路で構成され、カレントミラー回路の入出力は、第1乃至第3の差動対の各出力対に対して共通に接続されている。なお、負荷回路5は、図9に一例を示したように、第1乃至第3の差動対に対して個別の負荷をなす第1乃至第3のカレントミラー回路を備えてもよい。この場合、第1乃至第3のカレントミラー回路の出力端は共通接続される。
図27は、本発明の第11の実施例の変形例を示す図である。本実施例は、図26に示した前記実施例と、増幅段6の構成が相違している。図27を参照すると、本実施例では、第1乃至第3の差動対(101、102)、(103、104)、(105、106)の出力対の一方の共通接続点と、他方の共通接続点とに入力対が接続され、出力端子3に出力端が接続された差動増幅段6’を有する。この実施例の作用効果は、図26に示した前記実施例と同様である。図1、図7〜図11、図17の増幅段6を、図27の差動増幅段6’の構成で置き換えてもよいことは勿論である。
図28は、図26及び図27に示した3つの差動対を有する差動増幅器の動作を説明するため図である。
V−I特性曲線1は、第1の差動対(101、102)、V−I特性曲線2は、第2の差動対(103、104)の特性である。トランジスタ101、102、103、104、105、106にそれぞれ流れる電流をIa、Ib、Ic、Id、Ie、Ifとし、定電流源126、127、128の電流値をI1、I2、I3とすると、次式(21)〜(23)が成り立つ。
Ia+Ib=I1 …(21)
Ic+Id=I2 …(22)
Ie+If=I3 …(23)
負荷回路5を構成するカレントミラーにより(カレントミラーの入力電流=出力電流)、次式(24)が成り立つ。
Ia+Ic+Ie=Ib+Id+If …(24)
I1、I2を等しくし、IeとIfの差電流と、I3との間に次式(26)の関係が成り立つものとする。
I1=I2=I0 …(25)
Ie−If=A×I3 …(26)
式(21)、(22)、(25)より、次式(27)が導出される。
Ia+Ic=2×I0−(Ib+Id) …(27)
したがって、上式(24)、(25)より、次式(28)が得られる。
Ia+Ic+A×I3=Ib+Id …(28)
式(27)、(28)より、次式(29)、(30)が導出される。
Ib+Id=(2×I0+A×I3)/2 …(29)
Ia+Ic=(2×I0−A×I3)/2 …(30)
上式(29)、(30)より、更に以下の条件が導出される。
Ib+Id=Ia+Ic+A×I3 …(31)
したがって、上式(29)〜(31)より、ドレイン・ソース間電流と電圧特性は、図28に示すような状態をとり得る。すなわち図28において、動作点a、cは、V=V(T1)が共通であり、動作点b、dは、動作点a、cの電流Ia、Icよりも、それぞれ、{(A×I3)/2}だけ高い電流Ib、Idとなるような状態をとることが可能である。図28の動作点b、dは、図3の状態から、電流値{(A×I3)/2}だけ変調を受けた状態とみなすことができる。変調量{(A×I3)/2}は、図27の端子電圧V(T3)、V(T4)、定電流I3により、式(23)、(26)を満たす係数Aが決定される。変調量{(A×I3)/2}は、第3、第4の入力端子T3、T4の電圧V(T3)、V(T4)、及びトランジスタのV−I特性にも依存する。
このように、差動対が3対以上の場合には、第3、第4の入力端子T3、T4の電圧V(T3)、V(T4)により、第1、第2の入力端子T1、T2の電圧V(T1)、V(T2)の外分比を、1対2から変調させることができる。
また、第1、第2の入力端子T1、T2の電圧V(T1)、V(T2)が変わると、第3、第4の入力端子T3、T4の電圧V(T3)、V(T4)が一定であっても、外分比は変化する(ただし、V(T3)=V(T4)を除く)。なお、V(T3)=V(T4)の場合、Ie=Ifとなり、(A×I3)=0となることから、変調量{(A×I3)/2}はゼロとなり、差動対が2個の場合と同様の特性となる。
以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の各請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
上記実施例で説明した差動増幅器は、MOSトランジスタで構成されており、また、液晶表示装置の駆動回路では、例えば多結晶シリコンからなるMOSトランジスタ(TFT)で構成してもよい。また、上記実施例では、集積回路に適用した例を示したが、ディスクリート素子構成にも適用できることは勿論である。
本発明の第1の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第1の実施例の差動増幅器の外挿動作を説明する図である。 本発明の第1の実施例の差動増幅器の外挿動作を電流電圧特性から説明する図である。 本発明の第1の実施例の差動増幅器の外挿動作を電流電圧特性から説明する図である。 本発明の第1の実施例の差動増幅器の外挿動作を電流電圧特性から説明する図である。 本発明の第1の実施例の差動増幅器の外挿動作を電流電圧特性から説明する図である。 本発明の第2の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第5の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第6の実施例の差動増幅器の構成(シミュレーション対象回路)を示す図である。 本発明の第6の実施例の差動増幅器の入出力特性(DC特性)を示す図である。 本発明の第6の実施例の差動増幅器の入出力特性(AC特性)を示す図である。 本発明の第6の実施例の差動増幅器の入出力特性(AC特性)を示す図である。 本発明の第6の実施例の差動増幅器の入出力特性(AC特性)を示す図である。 (A)は本発明の第6の実施例の差動増幅器の入出力の過渡特性を示す図、(B)は(A)の一部を拡大した図である。 本発明の第7の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第7の実施例の差動増幅器におけるスイッチ制御を示す図である。 (A)は本発明の第7の実施例の差動増幅器の入出力の過渡特性を示す図、(B)は(A)の一部を拡大した図である。 本発明の第8の実施例の2ビットデータ入力DACにおける入力データと出力レベルの対応を示す図である。 図20の制御を行う2ビットデコーダの構成を示す図である。 本発明の第8の実施例のDACの出力電圧波形を示す図である。 本発明の第9の実施例の4ビットデータ入力DACにおける入力データと出力レベルの対応を表形式で示す図である。 図23の制御を行う2ビットデコーダの構成を示す図である。 本発明の第10の実施例のデータドライバの構成を示す図である。 本発明の第11の実施例の差動増幅器の構成を示す図である。 本発明の第11の実施例の変形例を示す図である。 本発明の第11の実施例の差動増幅器の外挿動作を電流電圧特性から説明するための図である。 アクティブマトリクス型液晶表示装置の構成を示す図である。 図29のデータドライバの構成を示す図である。 特許文献1記載のデータドライバの構成を示す図である。 特許文献1記載の差動増幅器の構成(本発明者による推量に基づく)を示す図である。 データドライバの出力電圧特性を示す図である。 特許文献1記載のデータドライバの構成を示す図である。 図32の差動増幅器の動作を電流電圧特性から説明するための図である。 図32の差動増幅器の入出力特性(DC特性)の一例を示す図である。 図31のデコーダ987、バッファ回路988の入出力対応を示す図である。 図31のデコーダ987の構成を示す図である。 図30のデコーダ984の構成を示す図である。
符号の説明
1 入力端子
3 出力端子
5、15 カレントミラー
6、16 増幅段
7、17 電流制御回路
8 入力制御回路
101〜104、211、212 nチャネルトランジスタ
109、111、112、115、116、201〜204 pチャネルトランジスタ
110、126、127 定電流源
151、152、154、155、161、162 スイッチ
301〜316、401〜430、501〜530 nチャネルトランジスタ
901〜904 nチャネルトランジスタ
905、906、908 pチャネルトランジスタ
907、909 定電流源
910 差動段
960 表示部
961 走査線
962 データ線
963 薄膜トランジスタ
964 画素電極
966 対向基板電極
965 液晶容量
970 ゲートドライバ
980 データドライバ
981 ラッチアドレスセレクタ
982 ラッチ
983、986 階調電圧発生回路
984、987 デコーダ
985、988 バッファ回路
T1、T2 入力端子

Claims (37)

  1. 第1及び第2の入力端子と、
    出力端子と、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続された第1の差動対と、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第2の差動対と、
    前記第1の差動対に電流を供給する第1の電流源と、
    前記第2の差動対に電流を供給する第2の電流源と、
    前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている負荷回路と、
    を少なくとも有し、
    少なくとも前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方とが共通接続され、
    前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方の共通接続点に入力端が接続され、前記出力端子に出力端が接続されている増幅段を有する、ことを特徴とする差動増幅器。
  2. 前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方とが共通接続され、
    前記負荷回路が、前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方の共通接続点、及び、前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方の共通接続点に接続され、前記第1及び第2の差動対の共通負荷をなす負荷素子対を有する、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  3. 前記負荷回路が、
    前記第1の差動対の出力対に接続されている第1の負荷素子対と、
    前記第2の差動対の出力対に接続されている第2の負荷素子対と、
    を有する、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  4. 第1及び第2の入力電圧をそれぞれ受ける第1及び第2の入力電圧供給端子と、
    前記第1の入力端子と、前記第1及び第2の入力電圧供給端子との接続を切り替える第1の切替スイッチと、
    前記第2の入力端子と、前記第1及び第2の入力電圧供給端子との接続を切り替える第2の切替スイッチと、
    を有し、
    前記第1及び第2の入力端子の一方が前記第1及び第2の入力電圧供給端子の一方に接続されているとき、前記第1及び第2の入力端子の他方は、前記第1及び第2の入力電圧供給端子の一方又は他方のいずれかに接続される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の差動増幅器。
  5. 前記第1の電流源、及び/又は、前記第2の電流源の電流を可変に制御する電流制御回路を有する、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  6. 前記第1の電流源を構成するトランジスタのバイアス電圧、及び/又は、前記第2の電流源を構成するトランジスタのバイアス電圧が、それぞれ可変に設定される、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  7. 前記増幅段が、前記増幅段の前記入力端に制御端子が接続され、第1の電源と前記出力端子間に挿入されたトランジスタを少なくとも有する、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  8. 前記第2の差動対の入力対のうち、前記第1の入力端子に接続されている側の入力とは別の入力の接続先を、前記出力端子と前記第2の入力端子のいずれかに切り替える切替スイッチを備えている、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  9. 前記切替スイッチは、前記第2の差動対の入力対のうち、前記第1の入力端子に接続されている側の入力とは別の入力を、前記出力端子に所定期間接続したあと、前記第2の入力端子に接続するように切り替える、ことを特徴とする請求項8記載の差動増幅器。
  10. 前記第1及び第2の差動対は、同一の特性のトランジスタで構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  11. 前記第1及び第2の差動対は、差動対間で異なる特性のトランジスタで構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の差動増幅器。
  12. 第1及び第2の入力端子と、
    出力端子と、
    前記第1及び第2の入力端子に接続された第1の差動段と、
    前記第1及び第2の入力端子に接続された第2の差動段と、
    入力端が前記第1の差動段の出力端に接続され、出力端が前記出力端子に接続された第1の増幅段と、
    入力端が前記第2の差動段の出力端に接続され、出力端が前記出力端子に接続された第2の増幅段と、
    を有し、
    前記第1の差動段が、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続された、第1導電型の第1の差動対と、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第1導電型の第2の差動対と、
    前記第1の差動対に電流を供給する第1の電流源と、
    前記第2の差動対に電流を供給する第2の電流源と、
    前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている第1の負荷回路と、
    を有し、
    前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方とが共通接続され該共通接続点は前記第1の差動段の出力端をなし、
    前記第2の差動段が、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続された第2導電型の第3の差動対と、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第2導電型の第4の差動対と、
    前記第3の差動対に電流を供給する第3の電流源と、
    前記第4の差動対に電流を供給する第4の電流源と、
    前記第3及び第4の差動対の出力対に接続されている第2の負荷回路と、
    を有し、
    前記第3の差動対の出力対の一方と前記第4の差動対の出力対の一方とが共通接続され該共通接続点は前記第2の差動段の出力端をなす、ことを特徴とする差動増幅器。
  13. 前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方とが共通接続され、
    前記第1の負荷回路が、前記第1の差動対の出力対の一方と前記第2の差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1の差動対の出力対の他方と前記第2の差動対の出力対の他方の共通接続点に接続され、前記第1及び第2の差動対の共通負荷をなす第1の負荷素子対を有し、
    前記第3の差動対の出力対の他方と前記第4の差動対の出力対の他方とが共通接続され、
    前記第2の負荷回路が、前記第3の差動対の出力対の一方と前記第4の差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第3の差動対の出力対の他方と前記第4の差動対の出力対の他方の共通接続点に接続され、前記第3及び第4の差動対の共通負荷をなす第2の負荷素子対を有する、ことを特徴とする請求項12記載の差動増幅器。
  14. 前記第1の負荷回路が、前記第1の差動対の出力対に接続されている第1の負荷素子対と、前記第2の差動対の出力対に接続されている第2の負荷素子対と、
    を有し、
    前記第2の負荷回路が、前記第3の差動対の出力対に接続されている第3の負荷素子対と、前記第4の差動対の出力対に接続されている第4の負荷素子対と、を有する、ことを特徴とする請求項12記載の差動増幅器。
  15. 前記第1の増幅段が、前記第1の増幅段の入力端に制御端子が接続され、第1の電源と前記出力端子間に挿入された第1の出力トランジスタを少なくとも有し、
    前第2の増幅段が、前記第2の増幅段の入力端に制御端子が接続され、第2の電源と前記出力端子間に挿入された第2の出力トランジスタを少なくとも有する、ことを特徴とする請求項12記載の差動増幅器。
  16. 第1及び第2の信号をそれぞれ受ける第1及び第2の入力端子と、
    出力端子と、
    を少なくとも有し、
    前記第1の入力端子に入力される前記第1の信号のレベルと、前記第2の入力端子に入力される前記第2の信号のレベルを、予め定められた所定の外挿比で外分してなるレベルの出力信号を、前記出力端子から出力する、構成とされてなる、ことを特徴とする増幅器。
  17. 入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続された第1の差動対と、
    入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続された第2の差動対と、
    前記第1及び第2の差動対に電流をそれぞれ供給する第1及び第2の電流源と、
    前記第1及び第2の差動対の出力対に接続されている負荷回路と、
    を有する差動段と、
    前記差動段の出力を受けて前記出力端子を駆動する増幅段を含む、ことを特徴とする請求項16記載の増幅器。
  18. 前記第1及び第2の入力端子にそれぞれ入力される前記第1及び第2の信号のレベルが互いに等しいとき、前記出力信号として、互いに等しい前記第1及び第2の信号のレベルを前記出力端子から出力する、ことを特徴とする請求項16記載の増幅器。
  19. 前記第1の入力端子に入力される前記第1の信号の方が前記第2の入力端子に入力される前記第2の信号よりも小の場合、前記出力端子から、前記第1の信号と出力信号のレベル差と、前記第2の信号と前記第1の信号のレベル差との比が所定値となるような出力信号を出力し、
    前記第1の入力端子に入力される前記第1の信号の方が前記第2の入力端子に入力される前記第2の信号よりも大の場合、前記出力端子から、出力信号と前記第1の信号のレベル差と、前記第1の信号と前記第2の信号のレベル差との比が所定の値となるような出力信号を出力する、ことを特徴とする請求項16記載の増幅器。
  20. 前記外挿比が1対2とされ、
    前記第1及び第2の入力端子に入力される前記第1及び第2の信号がそれぞれ第2、第3のレベルのとき、前記第2のレベルと前記第3のレベルを1対2で外挿した第1のレベルの出力信号を前記出力端子から出力し、
    前記第1及び第2の入力端子に入力される前記第1及び第2の信号がともに前記第2のレベルのとき、前記第2のレベルの出力信号を前記出力端子から出力し、
    前記第1及び第2の入力端子に入力される前記第1及び第2の信号がともに前記第3のレベルのとき、前記第3のレベルの出力信号を前記出力端子から出力し、
    前記第1及び第2の入力端子に入力される前記第1及び第2の信号がそれぞれ前記第3、第2のレベルのとき、前記第3のレベルと前記第2のレベルを1対2で外挿した第4のレベルの出力信号を前記出力端子から出力する、ことを特徴とする請求項16記載の増幅器。
  21. 入力された選択信号の値に基づき、前記第1及び第2の入力端子に供給する電圧の組み合わせを切り替える選択回路を有する、ことを特徴とする請求項1又は12に記載の差動増幅器。
  22. 入力された選択信号の値に基づき、前記第1及び第2の入力端子に供給する電圧の組み合わせを切り替える選択回路を有する、ことを特徴とする請求項16記載の増幅器。
  23. 第1乃至第{2×(m−1)}(ただし、mは2以上の所定の正整数)の入力端子と、
    出力端子と、
    第1乃至第mの差動対と、
    を備え、
    前記第1の差動対の入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続され、
    前記第2の差動対の入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続され、
    前記第i(ただし、iは2以上m以下の整数)の差動対の入力対は、第{2×(i−1)−1}と第{2×(i−1)}の入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第1乃至第mの差動対に電流をそれぞれ供給する第1乃至第mの電流源と、
    前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1乃至第mの差動対の出力対の他方の共通接続点とに接続されている負荷回路と、
    を有し、
    前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方が共通接続され、
    前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方の共通接続点に入力端が接続され、前記出力端子に出力対が接続されている増幅段を有する、ことを特徴とする差動増幅器。
  24. 第1乃至第4の入力端子と、
    出力端子と、
    第1乃至第3の差動対と、
    を備え、
    前記第1の差動対の入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記出力端子に接続され、
    前記第2の差動対の入力対の一方が前記第1の入力端子に接続され他方が前記第2の入力端子に接続され、
    前記第3の差動対の入力対は、前記第3及び第4の入力端子にそれぞれ接続され、
    前記第1乃至第3の差動対に電流をそれぞれ供給する第1乃至第3の電流源と、
    前記第1乃至第3の差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1乃至第3の差動対の出力対の他方の共通接続点とに接続されている負荷回路と、
    を有し、
    前記第1乃至第3の差動対の出力対の一方が共通接続され、
    前記第1乃至第3の差動対の出力対の一方の共通接続点に入力端が接続され、前記出力端子に出力端が接続されている増幅段を有する、ことを特徴とする差動増幅器。
  25. 前記第1乃至第mの差動対の出力対の他方が共通接続され、
    前記負荷回路が、前記第1乃至第mの差動対の出力対の一方の共通接続点と、前記第1乃至第mの差動対の出力対の他方の共通接続点に接続されている負荷素子対を有する、ことを特徴とする請求項23記載の差動増幅器。
  26. 前記負荷回路が、カレントミラー回路よりなる、ことを特徴とする請求項1、12、23、24のいずれか一に記載の差動増幅器。
  27. 前記第1の負荷回路及び/又は前記第2の負荷回路が、カレントミラー回路よりなる、ことを特徴とする請求項12記載の差動増幅器。
  28. 少なくとも一の差動対を備え、前記一の差動対の入力対の一方が入力端子に接続され、他方が出力端子に帰還接続されてなる差動増幅器において、
    前記入力端子とは別の入力端子が設けられ、
    出力対が前記一の差動対の出力対と共通接続され、入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が前記別の入力端子に接続されてなる他の差動対をさらに含む、ことを特徴とする差動増幅器。
  29. 互いに極性の異なる第1及び第2の差動対を備え、前記第1及び第2の差動対のそれぞれの入力対の一方が一の入力端子に共通接続され、それぞれの入力対の他方が出力端子に共通に帰還接続されてなる差動増幅器において、
    前記一の入力端子とは別の入力端子が設けられ、
    出力対が前記第1の差動対の出力対と共通接続され、入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が前記別の入力端子に接続され、前記第1の差動対と同一の極性の第3の差動対と、
    出力対が前記第2の差動対の出力対と共通接続され、入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が前記別の入力端子に接続され、前記第2の差動対と同一の極性の第4の差動対と、
    を備えている、ことを特徴とする差動増幅器。
  30. 前記一の差動対の入力対の非反転入力側が前記入力端子に接続され、反転入力側が前記出力端子に帰還接続されている、ことを特徴とする請求項28記載の差動増幅器。
  31. 前記第1及び第2の差動対の入力対のそれぞれの非反転入力側が前記入力端子に接続され、前記第1及び第2の差動対の入力対のそれぞれの反転入力側が前記出力端子に帰還接続されている、ことを特徴とする請求項29記載の差動増幅器。
  32. 一の差動入力対を有する第1の差動段と、増幅段とを備え、
    前記一の差動入力対の一方が入力端子に接続され、他方が出力端子に帰還接続され、
    前記第1の差動段の出力端と前記出力端子間に前記増幅段が接続されてなる差動増幅器において、
    前記入力端子とは別の入力端子が設けられ、
    差動入力対の一方が前記入力端子に接続され、他方が前記別の入力端子に接続され、出力端子が前記第1の差動段の出力端と共通接続されてなる第2の差動段をさらに備えている、ことを特徴とする差動増幅器。
  33. 前記一の差動入力対の非反転入力側が前記入力端子に接続され、反転入力側が前記出力端子に帰還接続されている、ことを特徴とする請求項32記載の差動増幅器。
  34. 複数の電圧レベルを生成する階調電圧発生回路と、
    入力データに基づいて前記複数の電圧レベルの中から選択された少なくとも2つの電圧を出力するデコーダと、
    前記デコーダから出力された2つの電圧を入力し、前記入力データに対応した電圧を出力端子より出力するバッファ回路と、
    を備え、
    前記バッファ回路は、請求項1乃至15、23乃至33のいずれか一に記載の前記差動増幅器、又は、請求項16乃至22のいずれか一に記載の前記増幅器よりなる、ことを特徴とする、表示装置用のデータドライバ。
  35. 一の方向に互いに平行に延在された複数本のデータ線と、
    前記一の方向に直交する方向に互いに平行に延在された複数本の走査線と、
    前記複数本のデータ線と前記複数本の走査線の交差部にマトリクス状に配置された複数の画素電極と、
    を備え、
    前記複数の画素電極のそれぞれに対応して、ドレイン及びソースの一方が対応する前記画素電極に接続され、前記ドレイン及びソースの他方が対応する前記データ線に接続され、ゲートが対応する前記走査線に接続されている、複数のトランジスタを有し、
    前記複数の走査線に対して走査信号をそれぞれ供給するゲートドライバと、
    前記複数のデータ線に対して入力データに対応した階調信号をそれぞれ供給するデータドライバと、
    を備え、
    前記データドライバは、請求項34記載の前記表示装置用のデータドライバよりなる、ことを特徴とする表示装置。
  36. 前記階調電圧発生回路は、4×s個(ただし、sは所定の正整数)の階調電圧に対して、(4×k−2)番目と(4×k−1)番目(ただし、kは1からsまでの整数)の2×s個の階調電圧を出力する、ことを特徴とする請求項34記載の表示装置用のデータドライバ。
  37. 前記デコーダが、nビットの入力データ信号(ただし、nは2以上の正整数)のうち、上位(n−2)ビットの入力データ信号により、前記階調電圧発生回路から出力される2×s個の階調電圧の中から、(4×j−2)番目と(4×j−1)番目(ただし、jは1からsまでの整数の1つ)の2つの階調電圧を選択する第1の選択部と、
    前記入力データ信号の下位2ビットにより、前記第1の選択部で選択された前記2つ階調電圧から、前記バッファ回路の第1及び第2の端子に入力する電圧を選択する第2の選択部と、
    を備えている、ことを特徴とする請求項36記載の表示装置用のデータドライバ。
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