JP2005120490A - オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い表面強度を維持しつつ、オフセット印刷時に発生しやすいネッパリ現象が解消され、しかも紙流れなどの印刷作業性低下を来たさないオフセット印刷用新聞用紙を提供することにある。
【解決手段】 原紙の両面に、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤と、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.1〜1.0の範囲にある澱粉または澱粉誘導体とを主成分とする表面処理剤組成物が塗布、乾燥されてなり、動摩擦係数が0.50〜0.62の範囲であるオフセット印刷用新聞用紙。上記アミロース/アミロペクチン質量比率は0.20〜0.40の範囲がより好ましい。また、上記サイズ剤は、疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100%、好ましくは90〜100モル%の範囲である共重合体で、分子量が1000〜10000のもの好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、高い表面強度を維持しながら、オフセット印刷時に発生しやすいネッパリ現象を低減することができ、良好な印刷作業性およびカラー印刷品質を有するオフセット印刷用新聞用紙に関する。
新聞用紙の印刷を含め近年の商業印刷方式は、オフセット印刷が主流となっている。オフセット印刷は通常PS版と呼ばれる刷版を作成し、刷版に湿し水とインキを供給して印刷する方式である。刷版は平版であり、刷版上で画線部は親油性の表面となるように処理され、非画線部は親水性の表面になるように処理されている。この刷版に湿し水とインキを供給すると、画線部にはインキが、非画線部には水が付着した状態となり、この刷版よりブランケットを介して紙にインキを転移させて印刷する。
このオフセット印刷では、比較的タックの強いインキを使用するため、用紙には表面強度が強いことが要求される。また、湿し水で用紙表面を処理するために、表面強度が弱い、あるいは耐水性の弱い表面を持つ用紙を使用すると、紙粉がブランケットに堆積したり、インキに混入することにより、印刷面に所謂印面カスレを生じるといったトラブルが起こる。
また、近年、新聞用紙には軽量化が求められており、これに伴い、印刷後も高い不透明度を維持し得る用紙の要求が強まっており、紙の不透明度を高めるために、ホワイトカーボン、酸化チタンあるいはタルク等の無機顔料が抄紙時の填料として多く使われるようになった。これらの無機顔料は、オフセット印刷時の湿し水によって容易に紙層内から浸み出し、ブランケットにパイリングする紙粉の主な成分の一つとなる。
このようなブランケットパイリングや印面カスレのようなオフセット印刷時の表面強度低下に関する問題に対応する方法として、従来から新聞用紙の表面に澱粉、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド系樹脂等の接着剤を主成分とする表面処理剤をゲートロールコーターなどを用いて塗布することが一般に行なわれている。しかしながら、表面処理剤の使用量が増大すると、コスト高となるだけでなく、印刷時に紙表面が湿し水で湿った状態で起こる紙表面の粘着性(通称ネッパリ性と呼ばれる)が増大する傾向がある。しかも、このネッパリ性が大きくなると、特に非画線部におけるブランケットパイリングを一層増大させたり、また、印刷時に紙面がブランケットに貼り付き、結果的にシワや断紙といった走行性などの別の不具合を誘発してしまう。
一方、ロジンエマルジョンサイズ剤等の内添サイズ剤を使用し、紙表面のサイズ度を高めてオフセット印刷時の湿し水の紙層内部への浸透を抑制することで、紙粉の発生を抑え、また、湿し水の過剰な吸収を原因とする紙力低下による断紙(所謂、水切れ断紙)を防ぐことが従来から行われてきた。しかし、これらの内添サイズ剤の使用は、新聞用紙抄紙機の様な高速抄紙機では、白水系で泡立ちによるトラブルを誘発し易い。また、内添サイズ剤とともに歩留まり向上剤が併用される場合には、抄紙系内のピッチ等も紙中に取り込み、新聞用紙の白色度を低下させるといった難点を抱えている。
上記の如き課題を改善するために種々の提案がなされており、例えば、高粘度澱粉と低粘度澱粉をブレンドした紙塗工用澱粉組成物を表面処理剤として用いることで、表面強度や紙力を向上させ、且つ水に対して溶出性の少ない皮膜を形成すると共に、填料との親和性を向上させる方法(特許文献1参照)が提案されている。しかし、提案されている方法では、ブランケットパイリングの抑制効果が十分ではなく、また水切れ断紙を防止する効果も殆どなく、印刷作業性に問題がある。
また、アミロペクチンの含有量が95重量%以上である高アミロペクチン澱粉と耐水化剤からなる印刷紙用表面サイズ剤液組成物を使用することで、表面強度と湿し水溶液に対する溶出率を抑制する方法(特許文献2)が提案されている。しかし、この組成物では湿し水溶液の基材中への浸透を十分に抑えることが出来ないために水切れ断紙を防止する効果が殆どない。また、アミロペクチンの溶出は抑制できるものの、ネッパリ現象の主要因であるアミロペクチン成分のわずかな膨潤までは抑えることができないためにネッパリ現象の改善効果は不十分である。
一方、置換コハク酸を有効成分とする再湿粘着防止剤を表面処理剤として用いることでネッパリを低減する方法(特許文献3)も提案されているが、この方法では置換コハク酸を用いるがために紙表面の動摩擦係数の低下を招き、紙流れ等のトラブルが発生し印刷作業性を低下する虞がある。さらに置換コハク酸は、表面処理剤の機械的安定性が悪く、また水に対する反応性が高いことから、表面処理剤に添加された直後から分解が始まるためポットライフが短いという欠点を有している。
なお、紙流れとは、新聞オフセット輪転印刷機において、印刷部から折り部にいたる間に走行紙が蛇行したり偏ったりするトラブルを言う。
また、表面サイズ剤と水溶性高分子接着剤を表面処理剤として塗工することにより、紙表面の接触角を90度以上に高め、ブランケットパイリングを改善する方法(特許文献4参照)が提案されている。この提案の方法によれば、ブランケットパイリング等の改善効果は認められる。しかしながら、水溶性接着剤として特に澱粉または澱粉誘導体を使用した場合、接触角を所定の領域にまで高めるために必要な、スチレンモノマーを40〜80重量%含むスチレン/アクリル酸エステル共重合体を表面サイズ剤として用いると、強いネッパリ性を発現してしまい、オフセット印刷機で断紙等のトラブルが発生しやすいことが判明した。
さらに、表面処理剤として特定の加工澱粉を用い、表面処理剤の粘度と表面処理剤の塗布量との積を一定の範囲とし、表面強度と表面粘着性をバランスさせようとする方法(特許文献5)が提案されている。この方法でも、表面サイズ剤を併用しない場合には、湿し水の基材中への浸透を抑えることが出来ず、ブランケットパイリングの抑制効果が十分ではなく、また水切れ断紙の防止効果がほとんどない。同文献には、サイズ剤の併用も提案されているが、サイズ剤の種類によってはネッパリ性が増大し、また、アミロペクチンの多い加工澱粉を使用した場合には、表面強度は強くなるが、それにつれてネッパリ性も増大し、オフセット印刷機での断紙等のトラブルが発生しやすくなってしまう。さらに同文献には、スチレン系サイズ剤とオレフィン系サイズ剤の2者を併用する方法も開示されているが、スチレン系サイズ剤の使用は、澱粉または澱粉誘導体中のアミロペクチン成分の粘着性を増大させるため、ネッパリ対策としては不充分である。
また、新聞用紙には機械パルプが使用されているが、この機械パルプ中には多量の脂肪酸類が含まれている。脂肪酸類は、経時的に紙表面に浮き出し、紙表面の動摩擦係数を低下させる。用紙間の動摩擦係数が低いと印刷機上でテンション低下を引き起こし、場合によっては、紙流れが発生することがある。動摩擦係数をコントロールするために、機械パルプをDIP(脱墨古紙パルプ)に置き換えて灰分を上げたり、ホワイトカーボンや炭酸カルシウムなどの無機顔料を抄紙時に添加することが一般的に行われている。しかし、DIP由来の灰分や内添無機顔料の添加率が高いと、無機顔料によるブランケットパイリングが起こりやすくなり、印刷作業性に問題がある。
動摩擦係数のコントロールに関し、嵩高剤を含有する新聞用紙原紙に水溶性高分子および防滑剤を含有する表面処理剤を塗布する方法(特許文献6)が提案されているが、これは嵩高剤の使用による摩擦係数の低下防止のみを目的とするものである。そして同文献には、防滑剤の一例として、アニオン性サイズ剤と特定のアクリルアミドポリマーを主要成分とする混合イオンコンプレックスからなる防滑剤(特開平10−204792号公報記載)も列挙されているが、本発明の如きネッパリ防止および吸水性コントロールを含めた印刷機での作業性向上を目的とする場合に、如何なるアニオン性サイズ剤が好適なのかについては何も教示していない。
特開平5−195489号公報 特開平9−78495号公報 特開平6−192995号公報 特開平11−195489号公報 特開2003−113592号公報 特開2002−173896号公報
解決しようとする課題は、高い表面強度を維持しつつ、オフセット印刷時に発生しやすいネッパリ現象が解消され、しかも紙流れなどの印刷作業性低下を来たさないオフセット印刷用新聞用紙を提供することにある。
本発明に係るオフセット印刷用新聞用紙は、原紙の両面に、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤と、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.1〜1.0の範囲にある澱粉または澱粉誘導体とを主成分とする表面処理組成物が塗布、乾燥されてなり、動摩擦係数が0.50〜0.65であることを特徴とする。
前記澱粉または澱粉誘導体は、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.20〜0.40の範囲であると、表面強度向上とネッパリ現象改善がよりバランス良く改善されるため好ましい。
前記サイズ剤は、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成要素とする共重合体であって、該疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%であるのが望ましい。そして、これらのサイズ剤の分子量が1000〜10000の範囲であると、サイズ発現効果、ネッパリ現象の解消および紙流れ防止の三者が極めてバランスよく発揮されるため、特に好ましい。
本発明に係るオフセット印刷用新聞用紙は、高い表面強度を維持しつつ、オフセット印刷時に発生するネッパリ現象が顕著に改善されており、ブランケットパイリング、印面カスレ、水切れ断紙、さらには紙流れ等のトラブルを発生することがなく、良好な印刷作業性とカラー印刷品質を有するという利点がある。
本発明において、表面処理剤組成物は、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤と、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.1〜1.0、好ましくは0.20〜0.40の範囲にある澱粉または澱粉誘導体とを主成分として含有することが重要であり、特に、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤を含有することが重要である。
本発明者らは、オフセット印刷用新聞用紙におけるサイズ剤成分がネッパリ現象に与える影響について鋭意検討した。その結果、サイズ剤として従来から汎用されている所謂スチレン系サイズ剤(即ち、疎水性不飽和モノマーに占めるスチレンモノマーの割合が50モル%以上のもの)は、サイズ剤中のスチレン成分が澱粉分子間の結合を強く阻害し、澱粉フィルムの耐水性を著しく低下させ、結果としてネッパリ現象を悪化させることが判明した。一方、共重合体を構成する疎水性不飽和モノマーとしてオレフィン系不飽和モノマーを含む共重合体、特に疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100モル%の範囲にであるサイズ剤は、澱粉分子間の結合を阻害する程度が極めて低く、澱粉フィルムの耐水性を殆ど低下させず、ネッパリ現象を生じないことを見出した。かかる理由については必ずしも定かではないが、共重合体中のオレフィン鎖は、剛直なスチレン鎖と比較して回転しやすく、澱粉分子間の結合を阻害し難いためと推測される。
本発明で使用するオレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤は、具体的には、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成要素とする共重合体であって、疎水性不飽和モノマーとしてオレフィン系不飽和モノマーを含むものである。
かかるオレフィン系不飽和モノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、イソオクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等の炭素数2〜20程度の直鎖または分岐状のオレフィン系不飽和モノマーが挙げられる。
本発明においては、オレフィン系不飽和モノマーの他に、スチレン、(メタ)アクリル酸エステル等の疎水性不飽和モノマーを含んでいても良い。しかし、前記の如く、スチレンを多量に含むとネッパリ現象を悪化させるので、本発明では、疎水性モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合を、好ましくは60〜100モル%、より好ましくは90〜100モル%とするのが望ましい。
カルボキシル基含有不飽和モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸、マレイン酸ハーフエステル、イタコン酸、イタコン酸ハーフエステル、シトラコン酸、フマル酸等が挙げられる。
本発明のサイズ剤において、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーとのモル比については特に限定されないが、疎水性不飽和モノマー1モルに対して0.5〜3モル、好ましくは0.5〜2モルの範囲でカルボキシル基含有不飽和モノマーを共重合するのが望ましい。ちなみに、カルボキシル基含有不飽和モノマーの割合が0.5モル%未満では、疎水性不飽和モノマーの割合が高くなり過ぎてネッパリ現象を招き、逆に、カルボキシル基含有不飽和モノマーの割合が3モル%を超えると充分なサイズ効果が得られず、水切れ断紙等の発生により、印刷作業性が悪化する。
なお、本発明のサイズ剤では、上記疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーの他に、ジメチルアミノメタクリレート等の第三モノマー成分を少量含んでいてもよい。
かかる共重合体は、上記モノマー成分と重合開始剤、必要に応じて連鎖移動剤等を混合し、常法に従って溶液重合または乳化重合される。溶液重合の溶媒としては、エチルアルコールやプロピルアルコール等のアルコール類、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセトン等の低級ケトン類、酢酸エチル等が単独または混合して使用される。また、水溶性溶剤であれば水と混合して使用することもできる。
重合反応終了後、常法に従って有機溶媒を留去し、アンモニア水溶液や水酸化ナトリウム水溶液等を添加して水溶性共重合のサイズ剤が製造される。
本発明で使用するオレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤において、その分子量は重要であって、分子量が1000〜10000の範囲にあることが好ましく、特に分子量が5000〜7000の範囲にあることがより好ましい。因みに、サイズ剤の分子量が10000を超えると、サイズ剤が澱粉分子(または澱粉誘導体分子)と複合体を形成し易くなることに起因して澱粉溶液の粘度が上昇し、澱粉溶液が基材(原紙)中へ浸透し難くなるため、基材(原紙)表面の澱粉量が多くなり、その結果、ネッパリ現象が悪化してしまう。また、分子量が10000を超えると、サイズ剤が澱粉分子間の結合を大きく阻害し、それによってもネッパリ現象が悪化してしまう。一方、分子量が1000未満では、サイズ剤として機能せず、充分なサイズ性が得られないため、印刷時の湿し水によりブランケットパイリング、印面カスレ、さらには水切れ断紙などのトラブルを発生し易くなってしまう。
また、上記サイズ剤の分子量が1000〜10000の範囲であると、後述のサイズ剤による動摩擦係数上昇効果も遺憾無く発揮されるため、かかる観点からも好ましい。ちなみに、サイズ剤の分子量が10000を超えると、サイズ剤が澱粉フィルム中を移動し難くなり、その結果、澱粉フィルム表面に存在するサイズ剤の量が少なくなり、動摩擦係数上昇効果が低くなってしまう。また、分子量が1000より小さい場合、サイズ剤そのものの動摩擦係数上昇効果が低くなり、所望の動摩擦係数が得難くなる。
なお、本発明におけるサイズ剤の分子量は、サイズ剤を一旦乾燥フィルムに形成した後、THF溶液として、ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)により、標準ポリスチレン換算して求めた重量平均分子量である。
本発明において、澱粉または澱粉誘導体中のアミロース/アミロペクチン質量比率は0.1〜1.0の範囲にあることが重要であり、0.20〜0.40の範囲にあることがさらに好ましい。
本発明で使用する澱粉または澱粉誘導体は、アミロース/アミロペクチン質量比率が上記の範囲にあるものであれば、澱粉種は特に限定されず、地下系澱粉でも地上系澱粉でもよく、また、変性された澱粉である澱粉誘導体でもよいが、好ましくは、トウモロコシなどの地上系澱粉を酸化変性した酸化澱粉、エーテル化変性したヒドロキシエチル化澱粉、エステル化変性したリン酸エステル化澱粉などがよい。
本発明者らは、澱粉にサイズ剤を添加した場合の澱粉成分の挙動に注目して鋭意検討した。その結果、ネッパリ現象は、湿し水が与えられた環境において、澱粉フィルム中の膨潤したアミロペクチンの粘着性がネッパリ性に大きく影響しており、併用するサイズ剤の種類によっては、その粘着性を著しく上昇させてしまうために、ネッパリ現象が発現することを見出した。すなわち、澱粉の溶出率を抑えるだけではネッパリ現象は抑制できず、適正なサイズ剤とアミロペクチン含有量の少ない澱粉または澱粉誘導体を組合せることでネッパリ現象を効率良く抑制できることを見出したものである。一方、アミロペクチンの含有量は、表面強度にも影響し、アミロペクチン含有量が少な過ぎると表面強度が低下する。
本発明では、これらの知見から、アミロース/アミロペクチン質量比率には最適範囲が存在することをつきとめ、上記範囲を特定したものである。
因みに、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.1未満では、ネッパリ現象の原因となるアミロペクチン含有量が多すぎるために、ネッパリが発現しやすくなる。また、アミロース/アミロペクチン質量比率が1.0を超えると、アミロペクチンに由来する表面強度が不足し、オフセット印刷時にブランケットパイリングや印面カスレなどのトラブルが発生する。
なお、本発明において、澱粉または澱粉誘導体中のアミロース/アミロペクチン質量比率は、次のようにして測定した。
試料100mgを精秤し、エタノール1mlおよび水10mlを加えて良く試料を潤した後、10%NaOH水溶液2mlを加え、冷蔵庫内で12時間放置し、試料を膨潤糊化させた。このものに水を加えて希釈した後、HCl水溶液を用いて中和し、さらに全量が100mlとなるように希釈した。この液から正確に5mlを採取して500ml容の定量メスフラスコにとり、Iを0.2質量%、KIを2.0質量%含むヨウ素液5mlを加え、さらに水にて500mlとする。この液の660nmにおける吸収を紫外可視光分光光度計にて測定した。
アミロース標品とアミロペクチン標品の単体試料および一定比率の混合試料について、上記の方法で呈色させ、紫外可視光分光光度計(660nm)にて各試料のヨウ素呈色度を測定し、予め標準曲線を作成した。次に測定対象である澱粉または澱粉誘導体を上記方法にてヨウ素呈色度を測定し、標準曲線からアミロース/アミロペクチン質量比率を求めた。
本発明において、表面処理剤中に配合するサイズ剤の量については特に限定するものではないが、一般に、固形分換算で、澱粉または澱粉誘導体100質量部に対して、1〜30質量部の範囲で調節するのが好ましい。
また、表面処理剤の塗布量についても特に限定されるものではないが、片面当りの乾燥塗布量が0.1〜1.0g/mの範囲となるように、原紙の両面に塗布、乾燥するのが好ましい。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、動摩擦係数が0.50〜0.62の範囲にあることも重要なポイントである。本発明者らは、オレフィン系表面サイズ剤は、ネッパリ防止および水吸収性コントロールに対して効果があるだけでなく、澱粉または澱粉誘導体に添加して表面処理剤組成物とすることで、オフセット印刷用新聞用紙の動摩擦係数を高めることが出来ることを見出した。スチレン系サイズ剤等の表面サイズ剤も動摩擦係数を上昇させる効果はあるが、前述のとおり、ネッパリ現象を発現しやすく、印刷作業性が劣る。一方、アルキルケテンダイマー(AKD)やアルケニル無水コハク酸(ASA)などのいわゆる中性サイズ剤は、滑り性が高く、動摩擦係数を低下させる。新聞用紙の動摩擦係数が0.50より低い場合には、印刷機上でテンション低下を招き、紙流れが発生する虞がある。また、動摩擦係数が0.62より高い場合には、印刷機上で新聞用紙の走行性が悪化する懸念がある。
なお、本発明において、動摩擦係数は、JIS P 8147(1994)「紙及び板紙の摩擦係数試験方法」に記載の水平方法に準拠して、新聞用紙の表裏面間の動摩擦係数を測定したものである。
本発明で用いるオフセット印刷用新聞用紙の原紙は、原料パルプとして化学パルプ(NBKP、LBKP等)、機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP等)、古紙パルプ(DIP等)等を単独または任意の比率で混合して調製した紙料を抄紙して製造される。また、紙料中には、一般に、ホワイトカーボン、クレー、無定形シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸カルシウムなどの製紙用填料が添加される。さらに、紙料中には、必要に応じて、内添サイズ剤、定着剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、耐水化剤、紫外線吸収剤等の一般に公知公用の抄紙用薬品が添加され、公知公用の抄紙機にて抄紙される。
本発明では、原紙自体の抄造条件についても、特に限定はない。抄紙機としては、例えば、長網式抄紙機、ギャップフォーマー型抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の商業規模の抄紙機が、目的に応じて適宜選択して使用できる。抄紙方式としては、酸性抄紙、中性抄紙、弱アルカリ性抄紙等のいずれの方式でも良い。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙に使用する原紙の坪量は、特に限定されるものではないが、一般には、坪量が30〜60g/m程度の範囲にある原紙が、目的に応じて適宜選択して使用される。この新聞用紙原紙の物性は、オフセット印刷機で印刷可能である必要があり、通常の新聞用紙程度の引張り強度、引裂き強度、伸びなどの物性を有するものであれば良い。
表面処理剤組成物を新聞用紙原紙へ塗布するための塗工装置としては、特に限定されるものではないが、例えばインクラインまたはバーティカルツーロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコーターなどのロールコーター、トレーリング、フレキシブル、ロールアプリケーション、ファウンテンアプリケーション、ショートドゥエル等のベベルタイプやベントタイプのブレードコーター、ロッドブレードコーター、バーコーター、エアーナイフコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、グラビアコーターなどの、一般に公知公用の装置が適宜使用される。なお、表面処理剤組成物を塗布後の湿潤塗被層を乾燥する方法としては、例えば、蒸気乾燥、ガスヒーター乾燥、電気ヒーター乾燥、赤外線ヒーター乾燥等の各種方式が採用できる。
本発明のオフセット印刷用新聞用紙の製造に際しては、表面処理剤組成物の塗被層形成後に、各種キャレンダー装置にて平滑化処理が施されるが、かかるキャレンダー装置としては、スーパーキャレンダー、ソフトキャレンダー、グロスキャレンダー、コンパクトキャレンダー、マットスーパーキャレンダー、マットキャレンダー等の一般に使用されているキャレンダー装置が適宜使用できる。使用するキャレンダー装置の材質としては、剛性ロールには、金属もしくはその表面に硬質クロムメッキ等で鏡面処理したロールが使用される。一方、弾性ロールには、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、ポリアクリレート樹脂等の樹脂ロール、コットン、ナイロン、アスベスト、アラミド繊維等を成型したロールが適宜使用される。さらに、キャレンダー装置には、コーターと別であるオフタイプとコーターと一体となっているオンタイプがあるが、どちらを使用することもできる。
キャレンダー仕上げ条件としては、剛性ロールの温度、キャレンダー圧力、ニップ数、ロール速度、キャレンダー前の紙水分等が、要求される品質に応じて適宜選択される。しかしながら、サイズ剤として特定のオレフィン系サイズ剤を選択的に使用することで高めた動摩擦係数を、低下させるような過度のキャレンダー仕上げをしてはならない事は言うまでもない。
なお、キャレンダーによる仕上げ後の新聞用紙を調湿または加湿する目的で、水塗り装置、静電加湿装置、蒸気加湿装置等を適宜組合せて使用することも勿論可能である。
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ固形分質量部および固形分質量%を示す。
後述のようにして得た実施例および比較例となるオフセット印刷用新聞用紙について、下記の物性を測定し、その結果を表1に示した。
(動摩擦係数)
JIS P 8147(1994)に記載の水平方法に準拠して、新聞用紙の表裏面間の動摩擦係数を測定した。
(ネッパリ)
オフセット印刷機(三菱リソピアL−BT3−1100)に、非画線部のみのアルミ版とブランケット(DAYブランケット8891、DAYインターナショナル製)をセットし、インキをのせずに1〜4胴の全てで水刷りを行い、200部印刷を行った後、水供給を停止し、新聞用紙のブランケットへの貼りつき度合いを目視にて判定した。判定は以下の5段階評価で行った。
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(ブランケットパイリング)
オフセット印刷機(三菱リソピアL−BT3−1100)を使用し、カラー4色刷りを行い、5000部印刷を行った後、ブランケット非画線部への紙粉の堆積度合いを目視にて判定した。判定は以下の5段階評価で行った。
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(表面強度)
RI印刷試験機にて、印刷インキ(紙試験 SD50 紅B、T&K TOKA株式会社製)を0.4cc使用して印刷を行い、印刷面のピッキングの程度を目視評価した。評価は以下の5段階評価で行った。
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
(印面カスレ)
オフセット印刷機(三菱リソピアL−BT3−1100)を使用し、墨インキ(New Champion N、大日本インキ化学工業株式会社製)を用いて連続2000部の墨単色印刷を行った後、印刷面のカスレの度合いを目視にて判定した。判定は以下の5段階評価で行った。
5(優)−1(劣)
なお、評価が3未満のものは、実用上問題がある。
実施例1
・新聞用紙原紙の作成
針葉樹クラフトパルプ10部、サーモメカニカルパルプ40部、脱墨古紙パルプ50部の割合で混合して離解し、レファイナーでフリーネス120mlC.S.F.(カナダ標準フリーネス)に調製したパルプスラリーに、ホワイトカーボンを填料として対絶乾パルプ当たり2%添加し、得られた紙料をオントップツインワイヤー抄紙機で抄紙し、米坪42g/mの新聞用紙原紙を得た。
・オフセット印刷用新聞用紙の作成
表面処理剤組成物として、予め糊化したトウモロコシ澱粉(商品名:コーンスターチ、アミロース/アミロペクチン質量比率:0.36、王子コーンスターチ(株)製)100部と、オレフィン系サイズ剤水溶液(商品名:OT−25、重量平均分子量:6000、疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合:100モル%、荒川化学工業(株)製)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製した。この混合水溶液を、上記で得た新聞用紙原紙の両面に、ゲートロールコーターを使用して、乾燥固形分が片面あたり0.3g/mとなるように塗布、乾燥した後、樹脂ロール/金属ロールよりなるソフトカレンダー仕上げを行い、実量42.6g/mのオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例2
表面処理剤組成物の調製において、トウモロコシ澱粉の代わりに、予め糊化したタピオカ澱粉(商品名:P4、アミロース/アミロペクチン質量比率:0.22、PIRAAB STARCH Co., Ltd.製)を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例3
表面処理剤組成物の調製において、トウモロコシ澱粉の代わりに予め糊化した酸化トウモロコシ澱粉(商品名:エースA、アミロース/アミロペクチン質量比率:0.37、王子コーンスターチ社製)を使用した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例4
表面処理剤組成物として、予め糊化した酸化トウモロコシ澱粉(商品名:エースA)100部と、オレフィン系サイズ剤水溶液(商品名:PM482S、重量平均分子量:20000、疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合:100モル%、荒川化学工業(株)製)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例5
表面処理剤組成物として、予め糊化したヒドロキシエチル化トウモロコシ澱粉(商品名:Ethylex2020、アミロース/アミロペクチン質量比率:0.37、Staley社製)100部と、オレフィン系サイズ剤(商品名:OT−25)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
実施例6
表面処理剤組成物として、予め糊化したリン酸エステル化トウモロコシ澱粉(商品名:GRC−40、アミロース/アミロペクチン質量比率:0.37、王子コーンスターチ(株)製)100部と、オレフィン系サイズ剤(商品名:OT−25)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例1
表面処理剤組成物として、予め糊化した酸化トウモロコシ澱粉(商品名:エースA)100部と、AKDサイズ剤(商品名:サイズパインK−910、重量平均分子量:20000、荒川化学工業(株)製)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例2
表面処理剤組成物として、予め糊化したトウモロコシ澱粉(商品名:コーンスターチ)100部と、スチレン系サイズ剤(商品名:GS−25、重量平均分子量:20000、荒川化学工業(株)製)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例3
表面処理剤組成物として、予め糊化した酸化トウモロコシ澱粉(商品名:エースA)100部と、スチレン系サイズ剤(商品名:GS−25、重量平均分子量:20000、荒川化学工業(株)製)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例4
表面処理剤組成物として、予め糊化したワキシートウモロコシ澱粉(商品名:Amioca、アミロース/アミロペクチン質量比率:0.01、National Starch and Chemical Company製)100部と、オレフィン系サイズ剤(商品名:OT−25)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例5
表面処理剤組成物として、予め糊化したハイアミローストウモロコシ澱粉(商品名:Hylon V、アミロース/アミロペクチン質量比率:1.17、National Starch and Chemical Company製)100部と、オレフィン系サイズ剤(商品名:OT−25)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例6
表面処理剤組成物として、予め糊化したタピオカ澱粉(商品名:P4)100部と、オレフィン系サイズ剤(商品名:OT−25)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
比較例7
表面処理剤組成物として、予め糊化したワキシートウモロコシ澱粉(商品名:Amioca)100部と、環状ポリアミド系耐水化剤(商品名:セキュエックスR、三晶(株)製)10部とを含む固形分濃度8%の混合水溶液を調製し、この混合水溶液を用いた以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。
Figure 2005120490
原紙の両面に、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤と、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.1〜1.0の範囲にある澱粉または澱粉誘導体とを主成分とする表面処理剤組成物が塗布、乾燥され、且つ動摩擦係数が0.50〜0.62の範囲であることにより、高い表面強度を維持しつつ、オフセット印刷時に発生するネッパリ現象が改善されており、しかも紙流れ等の印刷作業性低下要因が排除されているため、良好な印刷作業性と印刷品質を要求されるオフセット印刷用新聞用紙としても適用できる。

Claims (5)

  1. 原紙の両面に、オレフィン系不飽和モノマーを共重合体の構成要素の一つとするサイズ剤と、アミロース/アミロペクチン質量比率が0.1〜1.0の範囲にある澱粉または澱粉誘導体とを主成分とする表面処理剤組成物が塗布、乾燥されてなり、動摩擦係数が0.50〜0.62の範囲であることを特徴とするオフセット印刷用新聞用紙。
  2. 前記澱粉または澱粉誘導体のアミロース/アミロペクチン質量比率が0.20〜0.40の範囲である請求項1記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  3. 前記サイズ剤が、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成要素とする共重合体であり、該疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が60〜100モル%である請求項1または2記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  4. 前記サイズ剤が、疎水性不飽和モノマーとカルボキシル基含有不飽和モノマーもしくはその塩を主構成要素とする共重合体であり、該疎水性不飽和モノマーに占めるオレフィン系不飽和モノマーの割合が90〜100モル%である請求項1または2記載のオフセット印刷用新聞用紙。
  5. 前記サイズ剤の分子量が1000〜10000の範囲である請求項1〜4のいずれか1項に記載のオフセット印刷用新聞用紙。
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