JP2005117834A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなくコイルに発生する逆起電圧の抑制制御を行う。
【解決手段】ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を減少させるときは、ステータ12のコイルがロータ10の永久磁石とほぼ対向する状態で、ステータ12の固定機構16による固定を解除する。そして、ステータ12のコイルが発生する磁気力とロータ10の永久磁石が発生する磁気力とが反発するように、ステータ12のコイルに流す電流を制御することにより、固定が解除されたステータ12を回転軸方向のロータ10反対側へ移動させる。ステータ12が回転軸方向のロータ10反対側へ移動したら、ステータ12を固定機構16により固定する。
【選択図】図4

Description

本発明はアキシャル型モータの駆動装置、特にコイルに発生する逆起電圧の抑制を図ったモータ駆動装置に関する。
従来のモータ駆動装置の一例が特許文献1〜3及び非特許文献1に開示されている。特許文献1においては、テーパ形状を有するロータが回転軸方向に摺動可能となっており、このロータを摺動させるための駆動力を油圧またはモータによって発生させている。そして、ロータとステータとの対向面積が減少し、ロータとステータとの間のギャップ量が増大する方向にロータを摺動させるように、油圧またはモータの制御を行うことにより、ロータの永久磁石からステータに鎖交する磁束を減少させている。これによって、ステータのコイルに発生する逆起電圧の抑制を図っている。
特許文献2においては、ロータ内部に可動磁石が埋め込まれており、ロータの回転に伴う遠心力の増大によってこの可動磁石がロータ外方向に移動する。この可動磁石のロータ外方向の移動によって、ロータ外周の永久磁石からステータに鎖交する磁束を減少させている。
特許文献3においては、ロータとともに回転して半径方向に摺動可能なウェイトが設けられており、このウェイトに加わる遠心力によりロータ外周の永久磁石を回転軸方向に移動させている。この永久磁石の移動によって永久磁石とステータとの対向面積を減少させることで、ロータ外周の永久磁石からステータに鎖交する磁束を減少させている。
非特許文献1においては、ロータに配設された永久磁石の磁束の一部を短絡するための可動円板がロータの両側に配置されている。そして、この可動円板をロータに近づけることにより、永久磁石からステータに鎖交する磁束を減少させている。
特開平5−199705号公報 特開平4−251534号公報 特開平5−300712号公報 馬雷他、「可動円板を用いた埋込磁石構造PMモータの弱め磁束制御」、平成13年電気学会産業応用部門大会、p.223−226
特許文献1においては、ロータを摺動させる駆動力を発生させるために、油圧装置やモータ等の専用のアクチュエータ及びその制御装置を必要とするため、装置全体が大型化してしまうという問題点がある。同様に、非特許文献1においても、可動円板を移動させる駆動力を発生させるためのアクチュエータ及びその制御装置が必要となる。一方、特許文献2,3においては、遠心力を利用して可動磁石及びウェイトをそれぞれ移動させることでステータへの鎖交磁束を減少させているが、可動磁石及びウェイトの位置は遠心力によって決まるため、ステータへの鎖交磁束をモータの運転状態に応じた望ましい磁束数に制御できているわけではない。
本発明は、装置の大型化を招くことなくコイルに発生する逆起電圧の抑制制御を行うことができるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ駆動装置は、回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、該ロータと前記回転軸方向に関して対向配置され、永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設されたステータと、コイルに流す電流を制御する制御装置と、を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を変化させることができるように、ステータを移動可能な状態で支持する移動機構を有し、前記制御装置は、コイルの発生する磁気力と永久磁石の発生する磁気力とが反発するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させることを要旨とする。
この本発明においては、制御装置は、ステータのコイルの発生する磁気力とロータの永久磁石の発生する磁気力とが反発するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させている。このギャップ量の増大によって、ロータの永久磁石からステータに鎖交する磁束数を減少させることができ、コイルに発生する逆起電圧を抑制することができる。その際に、コイルに流す電流を利用してロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることができるので、ギャップ量を増大させる駆動力を発生させるために専用のアクチュエータ及びその制御装置を付加する必要がない。したがって、本発明によれば、装置の大型化を招くことなくコイルに発生する逆起電圧の抑制制御を行うことができる。
また、本発明に係るモータ駆動装置は、回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、該ロータと前記回転軸方向に関して対向配置され、永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設されたステータと、コイルに流す電流を制御する制御装置と、を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を変化させることができるように、ステータを移動可能な状態で支持する移動機構と、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させるための移動力をステータに付加する移動力付加手段と、を有し、前記制御装置は、ステータを鎖交する磁束が減少するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させることを要旨とする。
この本発明においては、ロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させるための移動力が移動力付加手段によってステータに付加されている。そして、制御装置は、ステータを鎖交する磁束が減少するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータの永久磁石のステータを吸引する磁気力が減少して移動力付加手段の移動力より小さくなるため、この移動力によりステータが移動してロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることができる。これによって、ステータへの鎖交磁束数を減少させて、コイルに発生する逆起電圧を抑制することができる。ここでの移動力付加手段については、例えばばね等の簡単な構成によって実現することができる。したがって、本発明によれば、装置の大型化を招くことなくコイルに発生する逆起電圧を低減することができる。さらに、コイルに流す電流だけでなく移動力付加手段による移動力も利用してロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させているので、ギャップ量を増大させるのに必要なコイルの電流を低減することができる。
この本発明に係るモータ駆動装置において、前記ギャップ量の異なる複数の所定位置にてステータを固定する固定機構を有し、前記制御装置により前記ギャップ量を増大させるときは、ステータの該固定機構による固定を解除するものとすることもできる。こうすれば、ステータを移動させないときはステータを確実に固定することができる。
この本発明に係るモータ駆動装置において、前記制御装置は、演算したd軸電流指令値及びq軸電流指令値に基づいてコイルに流す電流を制御し、q軸電流指令値が略0のときにd軸電流指令値に基づくコイルへの電流によって前記ギャップ量を増大させるものとすることもできる。こうすれば、ステータへの鎖交磁束数の減少によるトルク変動への影響を低減することができるとともに、トルクをほとんど発生しない低負荷運転時の効率を向上させることができる。
この本発明に係るモータ駆動装置において、前記制御装置は、コイルの発生する磁気力と永久磁石の発生する磁気力とが吸引するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を減少させるものとすることもできる。こうすれば、コイルに流す電流を利用してロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を減少させることができるので、ステータへの鎖交磁束数を減少させる制御の実行をコイルに流す電流制御によって終了させることができる。
また、本発明に係るモータ駆動装置は、回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、該ロータと前記回転軸方向に関して対向配置され、永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設されたステータと、を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を変化させることができるように、ステータを移動可能な状態で支持する移動機構を有し、ステータの移動によって、該ステータを鎖交する磁束の減少が可能であることを要旨とする。
また、本発明に係るモータ駆動装置は、回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、互いに前記回転軸方向にロータを挟んで対向配置され、ともに永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設された第1及び第2のステータと、第1及び第2のステータのコイルに流す電流を制御する制御装置と、を有するアキシャル型のモータ駆動装置であって、第1のステータと第2のステータとの間における前記回転軸まわりの相対捩れ角度を変化させることができるように、第1及び第2のステータの少なくとも一方を前記回転軸まわりに回転可能な状態で支持する回転機構を有し、前記制御装置は、前記回転機構に支持されたステータのコイルがロータに回転力を作用させるための磁束を発生するように、該コイルに流す電流を制御することにより、前記相対捩れ角度を変化させることを要旨とする。
この本発明においては、第1のステータと第2のステータとの間における回転軸まわりの相対捩れ角度を変化させることにより、第1のステータのコイルに発生する逆起電圧の位相と第2のステータのコイルに発生する逆起電圧の位相とが互いにずれるため、コイル全体での逆起電圧を抑制することができる。その際に、回転機構に支持されたステータのコイルに流す電流を利用して相対捩れ角度を変化させることができるので、相対捩れ角度を変化させる駆動力を発生させるために専用のアクチュエータ及びその制御装置を付加する必要がない。したがって、本発明によれば、装置の大型化を招くことなくコイルに発生する逆起電圧の抑制制御を行うことができる。
この本発明に係るモータ駆動装置において、前記相対捩れ角度の異なる複数の所定回転角度にて前記回転機構に支持されたステータを固定する固定機構を有し、前記制御装置により前記相対捩れ角度を変化させるときは、前記回転機構に支持されたステータの該固定機構による固定を解除するものとすることもできる。こうすれば、回転機構に支持されたステータを回転させないときは、そのステータを確実に固定することができる。この本発明に係るモータ駆動装置において、前記相対捩れ角度を変化させるための回転力を前記回転機構に支持されたステータに付加する回転力付加手段を有するものとすることもできる。
この本発明に係るモータ駆動装置において、前記回転機構は、前記回転軸まわりに回転可能な状態で支持するステータの回転とともに、ロータと該ステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量も変化可能な状態で該ステータを支持するものとすることもできる。こうすれば、ステータの回転とともにロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることができ、ステータへの鎖交磁束数を減少させることができる。この態様の本発明に係るモータ駆動装置において、ロータと前記回転機構に支持されたステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させるための移動力を該ステータに付加する移動力付加手段を有するものとすることもできる。こうすれば、回転機構に支持されたステータのコイルに流す電流だけでなく移動力付加手段による移動力も利用してそのロータとステータとの間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることができるので、ギャップ量を増大させるのに必要なコイルの電流を低減することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を、図面に従って説明する。
「第1実施形態」
図1〜3は、本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。本実施形態のモータ駆動装置は、アキシャル型モータの駆動装置であり、ロータ10、ステータ12、移動機構14、固定機構16、制御装置30、インバータ32及びバッテリ36を備えている。
ロータ10は略円板状の形状であり、回転軸に固定されている。なお、図1では省略しているが、ロータ10には永久磁石が周方向に配設されている。
ステータ12は略円板状の形状であり、ロータ10と回転軸方向に関して対向配置されている。そして、ステータ12は、移動機構14によって支持されている。なお、図1では省略しているが、ステータ12には、ロータ10側に突出したティースに導線が巻回されることで形成されたコイル22が周方向に配設されている。これによって、ロータ10の永久磁石からの磁束がステータ12のコイル22へ鎖交可能となっている。
移動機構14は、図示しないハウジングに固定されており、ステータ12を回転軸方向に移動可能な状態で支持する。ここでの移動機構14は、例えば回転軸方向に延設された非磁性材料のレールによって実現することができ、ステータ12はこの移動機構14に沿って回転軸方向に摺動することができる。ステータ12が移動機構14に沿って回転軸方向に摺動すると、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量が変化する。
固定機構16は、回転軸方向における複数の異なる位置にてステータ12を固定することができる。これによって、ギャップ量の異なる複数の所定位置にてステータ12を固定することができる。ここでの固定機構16は、例えば図1,2に示すように、ステータ12の周囲に配置されアクチュエータによってステータ12の半径方向に駆動可能である複数の非磁性材料のロックピンによって実現することができ、ステータ12にはロックピンを差し込むための孔が設けられている。ここでのアクチュエータはロックピンを駆動するためのものであるため装置の大型化を招くことはない。なお、図1,2では2か所にてステータ12を固定可能な場合を示しているが、ロックピンをさらに増やしてステータ12の固定可能位置をさらに増やしてもよい。
制御装置30は、d軸電流指令値及びq軸電流指令値を演算し、このd軸電流指令値及びq軸電流指令値に基づいてインバータ32の駆動を制御することによりステータ12のコイル22に流す電流の制御を行う。バッテリ36からの直流電圧はインバータ32によって交流に変換されてステータ12のコイル22に交流電流が供給される。このコイル22に供給される交流電流によって発生する回転磁界とロータ10の永久磁石の発生する磁界との相互作用により、ロータ10を回転駆動させるためのトルクを発生することができる。
このように、本実施形態に係るモータ駆動装置においては、ステータ12が移動機構14に沿って回転軸方向に摺動すると、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量が変化するため、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数が変化する。このギャップ量の変化による鎖交磁束数の変化を利用して、ロータ10がほとんどトルクを発生しない低負荷運転時には、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることにより、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を減少させる。これによって、低負荷運転時の効率を向上させる。
さらに、本実施形態において、ロータ10とステータ12との間のギャップ量を増大させる場合は、以下のようにして行う。まずステータ12のコイル22がロータ10の永久磁石とほぼ対向する状態で、ステータ12の固定機構16による固定を解除する。そして、制御装置30は、ステータ12のコイル22が発生する磁気力とロータ10の永久磁石が発生する磁気力とが反発するように、コイル22に流す電流を制御する。この磁気力同士の反発を利用して、図4に示すように、固定が解除されたステータ12を回転軸方向のロータ10反対側へ移動させる。ステータ12が回転軸方向のロータ10反対側へ移動したら、ステータ12を固定機構16によって固定する。ロータ10とステータ12との間のギャップ量をさらに増大させる場合は、同様の動作を繰り返す。以上の動作によって、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることができ、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を減少させることができる。
一方、ロータ10の駆動トルクが必要になった場合は、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を減少させる。このギャップ量を減少させる動作については、以下のようにして行う。まずステータ12のコイル22がロータ10の永久磁石とほぼ対向する状態で、ステータ12の固定機構16による固定を解除する。そして、制御装置30は、ステータ12のコイル22が発生する磁気力とロータ10の永久磁石が発生する磁気力とが吸引するように、コイル22に流す電流を制御する。この磁気力同士の吸引を利用して、固定が解除されたステータ12を回転軸方向のロータ10側へ移動させる。ステータ12が回転軸方向のロータ10側へ移動したら、ステータ12を固定機構16によって固定する。ロータ10とステータ12との間のギャップ量をさらに減少させる場合は、同様の動作を繰り返す。以上の動作によって、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を減少させることができるので、ロータ10の駆動トルクが必要になった場合は、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を増大させることができる。
ここで、ロータ10がほとんどトルクを発生していないときのq軸電流指令値は、ほぼ0である。したがって、磁気力同士の反発/吸引を利用してロータ10とステータ12との間のギャップ量を増大/減少させているときは、実質的にd軸電流指令値によってコイル22に流す電流の制御が行われることになり、このときのd軸電流指令値はロータ10の回転速度に基づいて算出される。
以上説明したように、本実施形態においては、ロータ10がほとんどトルクを発生しない低負荷運転時に、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させることにより、ステータ12に鎖交する磁束数を減少させている。これによって、コイル22に発生する逆起電圧を抑制し、低負荷運転時の効率を向上させている。その際に、制御装置30は、ステータ12のコイル22が発生する磁気力とロータ10の永久磁石が発生する磁気力とが反発するようにコイル22に流す電流を制御することにより、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させている。このように、コイル22に流す電流を利用してロータ10とステータ12との間のギャップ量を増大させることができるので、このギャップ量を増大させる駆動力を発生させるために専用のアクチュエータ及びその制御装置を付加する必要がない。したがって、本実施形態によれば、装置の大型化を招くことなく、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を減少させることができ、コイル22に発生する逆起電圧の抑制制御を行うことができる。
一方、ロータ10の駆動トルクが必要になったときは、制御装置30は、ステータ12のコイル22が発生する磁気力とロータ10の永久磁石が発生する磁気力とが吸引するようにコイル22に流す電流を制御することにより、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を減少させることができる。したがって、専用のアクチュエータ及びその制御装置を付加することなく、ロータ10とステータ12との間のギャップ量を減少させることができ、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を増大させることができる。
また、q軸電流指令値がほぼ0である低負荷運転時に、d軸電流指令値によって制御されるコイル22への電流を利用してロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を変化させているため、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数の変化によるトルク変動への影響を抑制することができる。
そして、ステータ12を回転軸方向に移動させないときは固定機構16によりステータ12を固定するので、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を変化させないときはステータ12を確実に固定することができる。
本実施形態においては、図5,6に示すように、ステータ12−1,12−2が回転軸方向にロータ10を挟んで略対向配置されており、ステータ12−1,12−2が移動機構14−1,14−2にそれぞれ沿って回転軸方向に摺動可能であってもよい。図5において、ステータ12−1,12−2の構成は図1のステータ12と同様であり、移動機構14−1,14−2の構成は図1の移動機構14と同様であり、固定機構16−1,16−2の構成は図1の固定機構16と同様である。そして、図5では省略しているが、ステータ12−1のコイル22−1とステータ12−2のコイル22−2とがロータ10を挟んで略対向するように配設されている。また、図6に示すように、この例における制御装置30は、共通のインバータ32の駆動制御を行うことにより、ステータ12−1のコイル22−1の電流及びステータ12−2のコイル22−2の電流を制御する。なお、他の構成及び動作については、図1〜3に示す構成と同様であるため説明を省略する。
さらに、本実施形態においては、図7に示すように、移動機構14にばね28を設けてもよい。ばね28は、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させる方向の力、すなわち回転軸方向のロータ10反対側への引っ張り力をステータ12に付加している。なお、ステータ12の移動範囲内において、ばね28がステータ12を回転軸方向のロータ10反対側に引っ張る力がロータ10の永久磁石がステータ12を回転軸方向のロータ10側に吸引する磁気力より小さくなるように、ばね28の引っ張り力が設定されている。なお、他の構成については、図1〜3に示す構成と同様であるため説明を省略する。
ここで、ロータ10の永久磁石によるステータ12を回転軸方向のロータ10側に吸引する磁気力が強いため、コイル22に流す電流だけによってステータ12を回転軸方向のロータ10反対側に移動させてロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させるためには、コイル22に大電流を流す必要がある。そこで、図7に示す構成においては、ばね28による回転軸方向のロータ10反対側への引っ張り力をステータ12に予め付加している。このばね28による引っ張り力が付加された状態において、ステータ12のコイル22がロータ10の永久磁石とほぼ対向するときに、ステータ12の固定機構16による固定を解除する。そして、制御装置30は、ステータ12に鎖交する磁束数が減少するようにコイル22に流す電流を制御する。これによって、ロータ10の永久磁石がステータ12を回転軸方向のロータ10側に吸引する磁気力が減少し、この磁気力がばね28の引っ張り力より小さくなると、ばね28の引っ張り力によってステータ12が回転軸方向のロータ10反対側へ移動してロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量が増大する。ステータ12の移動が終了したら、固定機構16によりステータ12を固定し、ステータ12に鎖交する磁束数を減少させるためのコイル22の電流制御を終了する。
一方、ロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を減少させるときは、ステータ12に鎖交する磁束数を減少させるためのコイル22の電流制御を行わない状態で、固定機構16によるステータ12の固定を解除する。このとき、ロータ10の永久磁石がステータ12を回転軸方向のロータ10側に吸引する磁気力がばね28がステータ12を回転軸方向のロータ10反対側に引っ張る力より大きいため、ロータ10の永久磁石の磁気力によってステータ12が回転軸方向のロータ10側へ移動してロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量が減少する。ステータ12の移動が終了したら、固定機構16によりステータ12を固定する。
図7に示す構成においても、装置の大型化を招くことなく、ロータ10の永久磁石からステータ12への鎖交磁束数を変化させることができる。さらに、図7に示す構成においては、コイル22に流す電流だけでなくばね28による引っ張り力も利用してロータ10とステータ12との間の回転軸方向に関するギャップ量を増大させており、ステータ12の固定を解除することだけでギャップ量を減少させている。したがって、ロータ10とステータ12との間のギャップ量を変化させるのに必要なコイル22の電流を低減することができる。
なお、ステータ12を回転軸方向のロータ10反対側に引っ張る力を付加する手段としては、ばね28以外にアクチュエータも用いることができる。ステータ12の移動の際にはコイル22に流す電流も利用しているため、アクチュエータを用いた場合でもアクチュエータを小型化することができる。ただし、ばね28のように受動的に力を付加する手段の方が構成が簡単となるため好ましい。
さらに、図8に示すように、ステータ12−1,12−2が移動機構14−1,14−2にそれぞれ沿って回転軸方向に摺動可能である図5の構成においても、ばねを適用することができる。図8において、移動機構14−1,14−2にそれぞれ設けられたばね28−1,28−2の構成は、図7のばね28と同様である。
なお、図5に示す構成においては、ステータ12−1,12−2のいずれか一方のみに移動機構及び固定機構を設け、他方をハウジングに固定するようにしてもよい。そして、図8に示す構成においては、ステータ12−1,12−2のいずれか一方のみに移動機構、固定機構及びばねを設け、他方をハウジングに固定するようにしてもよい。
「第2実施形態」
図9,10は、本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。本実施形態のモータ駆動装置は、図8に示す構成と比較して移動機構14−1,14−2の代わりに回転機構34−1,34−2が設けられている。そして、2つのインバータ32−1,32−2及びスイッチ40が設けられている。
回転機構34−1,34−2は、図示しないハウジングに固定されており、ステータ12−1,12−2を回転軸まわりに回転可能な状態でそれぞれ支持する。ここでの回転機構34−1,34−2は例えば非磁性材料のレールによって実現することができ、ステータ12−1,12−2はこの回転機構34−1,34−2に沿ってそれぞれ移動することができる。ステータ12−1,12−2が回転機構34−1,34−2に沿ってそれぞれ移動すると、ステータ12−1,12−2が回転軸まわりにそれぞれ回転してステータ12−1とステータ12−2との間における相対捩れ角度が変化するとともに、ロータ10とステータ12−1との間の回転軸方向に関するギャップ量及びロータ10とステータ12−2との間の回転軸方向に関するギャップ量もそれぞれ変化する。より具体的には、ステータ12−1が図9の上側から見て時計まわりに回転するとともに、ロータ10とステータ12−1との間の回転軸方向に関するギャップ量が増大する。一方、ステータ12−2が図9の上側から見て反時計まわりに回転するとともに、ロータ10とステータ12−2との間の回転軸方向に関するギャップ量が増大する。
固定機構16−1,16−2は、ステータ12−1,12−2の周方向における複数の異なる回転位置にてステータ12−1,12−2をそれぞれ固定することができる。これによって、相対捩れ角度の異なる複数の所定回転角度にてステータ12−1,12−2を固定することができる。ここでの固定機構16−1,16−2は、例えばアクチュエータによって回転軸方向に駆動可能である複数の非磁性材料のロックピンによって実現することができ、ステータ12−1,12−2にはロックピンを差し込むための孔が設けられている。
スイッチ40は、ステータ12−1のコイル22−1及びステータ12−2のコイル22−2の両方をインバータ32−1を介してバッテリ36に接続する第1の状態(図10に示す状態)と、ステータ12−1のコイル22−1をインバータ32−1を介してバッテリ36に接続してステータ12−2のコイル22−2をインバータ32−2を介してバッテリ36に接続する第2の状態と、の切り換えが可能である。ここで、スイッチ40が第1の状態のときは、ステータ12−1のコイル22−1への電流及びステータ12−2のコイル22−2への電流は、共通の電流指令値によって制御される。一方、スイッチ40が第2の状態のときは、ステータ12−1のコイル22−1への電流及びステータ12−2のコイル22−2への電流は、独立した電流指令値によって制御される。なお、スイッチ40の状態は制御装置30によって切り換えられる。また、他の構成については、図8に示す構成と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態に係るモータ駆動装置においては、ステータ12−1が図9の上側から見て時計まわりに回転し、ステータ12−2が図9の上側から見て反時計まわりに回転すると、ステータ12−1とステータ12−2との間における相対捩れ角度が増大する。これによって、ステータ12−1のコイル22−1に発生する逆起電圧の位相とステータ12−2のコイル22−2に発生する逆起電圧の位相との間に位相差が発生するため、スイッチ40が第1の状態のときにおけるコイル全体での逆起電圧が抑制される。この相対捩れ角度による逆起電圧の位相差を利用して、ロータ10がほとんどトルクを発生しない低負荷運転時に、コイル全体での逆起電圧を抑制する。また、その際には、ロータ10とステータ12−1との間の回転軸方向に関するギャップ量及びロータ10とステータ12−2との間の回転軸方向に関するギャップ量も増大するため、ステータ12−1,12−2を鎖交する磁束数の減少によっても逆起電圧が抑制される。
さらに、本実施形態において、ステータ12−1とステータ12−2との間における相対捩れ角度を増大させる場合は、以下のようにして行う。まずスイッチ40を第1の状態から第2の状態に切り換えてステータ12−1,12−2の固定機構16−1,16−2による固定をそれぞれ解除する。そして、制御装置30は、ステータ12−1のコイル22−1がロータ10に正のトルク(図9の上側から見て反時計まわりを正とする)を作用させるための磁束を発生するように、ステータ12−1のコイル22−1に流す電流を制御する(q軸電流指令値が正)。これによって、ステータ12−1はロータ10からの反力及びばね28−1の引っ張り力によって図9の上側から見て時計まわりに回転するとともに、ロータ10とステータ12−1との間の回転軸方向に関するギャップ量が増大する。それと同時に、制御装置30は、ステータ12−2のコイル22−2がロータ10に負のトルクを作用させるための磁束を発生するように、ステータ12−2のコイル22−2に流す電流を制御する(q軸電流指令値が負)。これによって、ステータ12−2はロータ10からの反力及びばね28−2の引っ張り力によって図9の上側から見て反時計まわりに回転するとともに、ロータ10とステータ12−2との間の回転軸方向に関するギャップ量が増大する。ここで、ステータ12−1のコイル22−1への電流によりロータ10に作用するトルク及びステータ12−2のコイル22−2への電流によりロータ10に作用するトルクは互いに打ち消し合うように作用するため、ロータ10に駆動トルクはほとんど発生しない。ステータ12−1とステータ12−2との間に相対捩れ角度を発生させたら、ステータ12−1,12−2を固定機構16−1,16−2によりそれぞれ固定してスイッチ40を第2の状態から第1の状態に切り換える。
一方、ステータ12−1とステータ12−2との間における相対捩れ角度を減少させる場合は、固定機構16−1,16−2によるステータ12−1,12−2の固定をそれぞれ解除する。このとき、ロータ10の永久磁石がステータ12−1を吸引する磁気力がばね28−1がステータ12−1を引っ張る力より大きいため、ステータ12−1が図9の上側から見て反時計まわりに回転するとともにロータ10とステータ12−1との間の回転軸方向に関するギャップ量が減少する。同様に、ロータ10の永久磁石がステータ12−2を吸引する磁気力がばね28−2がステータ12−2を引っ張る力より大きいため、ステータ12−2が図9の上側から見て時計まわりに回転するとともにロータ10とステータ12−2との間の回転軸方向に関するギャップ量が減少する。ステータ12−1,12−2の回転移動が終了したら、固定機構16−1,16−2によりステータ12−1,12−2をそれぞれ固定する。ただし、ここでは、スイッチ40を第2の状態に切り換え固定機構16−1,16−2によるステータ12−1,12−2の固定を解除した状態で、ステータ12−1のコイル22−1がロータ10に負のトルクを作用させステータ12−2のコイル22−2がロータ10に正のトルクを作用させるように、コイル22−1,22−2に流す電流をそれぞれ制御することにより、相対捩れ角度を減少させてもよい。
以上説明したように、本実施形態においては、ロータ10がほとんどトルクを発生しない低負荷運転時に、ステータ12−1とステータ12−2との間における回転軸まわりの相対捩れ角度を増大させている。これによって、ステータ12−1のコイル22−1に発生する逆起電圧の位相とステータ12−2のコイル22−2に発生する逆起電圧の位相との間に位相差が発生するため、コイル全体での逆起電圧を抑制することができる。その際に、ステータ12−1のコイル22−1及びステータ12−2のコイル22−2に流す電流を利用して相対捩れ角度を増大させることができるので、相対捩れ角度を増大させる駆動力を発生させるために専用のアクチュエータ及びその制御装置を付加する必要がない。したがって、本実施形態によれば、装置の大型化を招くことなくステータ12−1のコイル22−1及びステータ12−2のコイル22−2に発生する逆起電圧の抑制制御を行うことができる。
本実施形態においては、ロータ10がトルクを発生しているときに、ステータ12−1,12−2を回転させて相対捩れ角度を発生させることも可能である。その場合は、インバータ32−2及びスイッチ40を省略することが可能であり、バッテリ36とコイル22−1,22−2との間の接続関係は図6に示す構成でよい。例えばロータ10が正のトルクを発生しているときに、ステータ12−1の固定機構16−1による固定を解除すると、ステータ12−1は図9の上側から見て時計まわりに回転する。一方、ロータ10が負のトルクを発生しているときに、ステータ12−2の固定機構16−2による固定を解除すると、ステータ12−2は図9の上側から見て反時計まわりに回転する。
さらに、本実施形態においては、図11に示すように、例えばステータ12−1をハウジングに固定し、ステータ12−2のみに回転機構34−2、固定機構16−2及びばね28−2を設け、ステータ12−2のみを回転軸まわりに回転可能な構成にしてもよい。この場合もインバータ32−2及びスイッチ40を省略することが可能である。
ただし、ステータ12−1,12−2のいずれか一方のみが回転することで相対捩れ角度が発生している場合は、回転したステータの回転角度分を補正してステータ12−1のコイル22−1及びステータ12−2のコイル22−2に流す電流の制御を行う必要がある。
以上の説明においては、ステータ12−1,12−2の回転移動とともにロータ10とステータ12−1,12−2との間の回転軸方向に関するギャップ量も変化する場合について説明した。ただし、図12に示すように、本実施形態の回転機構34−1,34−2は、ギャップ量を変化させずにステータ12−1,12−2を回転可能な状態で支持してもよい。
図12に示す回転機構34−1,34−2においては、回転軸に垂直な面と平行なガイド溝(図示せず)が内側面に切られており、ステータ12−1,12−2のそれぞれはこの回転機構34−1,34−2に切られたガイド溝に沿って摺動することができる。そして、ばね28−1は図12の上側から見て時計まわりの回転力をステータ12−1に付加しており、ばね28−2は図12の上側から見て反時計まわりの回転力をステータ12−2に付加している。このばね28−1,28−2によって、ステータ12−1,12−2間における回転軸まわりの相対捩れ角度を変化させるための回転力がステータ12−1,12−2に付加される。なお、図12においては、ステータ12−1,12−2を固定するための固定機構の図示を省略しているが、例えば図9に示す構成におけるロックピンにより実現可能である。そして、バッテリ36とコイル22−1,22−2との間の接続関係は図10に示す構成と同様である。
図12に示す構成において、ステータ12−1とステータ12−2との間における相対捩れ角度を増大させる場合は以下のようにして行う。まずスイッチ40を第2の状態に切り換えてステータ12−1,12−2の固定を解除する。そして、制御装置30は、ステータ12−1のコイル22−1がロータ10に正のトルクを作用させるための磁束を発生するようにステータ12−1のコイル22−1に流す電流を制御するとともに、ステータ12−2のコイル22−2がロータ10に負のトルクを作用させるための磁束を発生するようにステータ12−2のコイル22−2に流す電流を制御する。一方、相対捩れ角度を減少させる場合は、スイッチ40を第2の状態に切り換えステータ12−1,12−2の固定を解除した状態で、ステータ12−1のコイル22−1がロータ10に負のトルクを作用させステータ12−2のコイル22−2がロータ10に正のトルクを作用させるように、コイル22−1,22−2に流す電流をそれぞれ制御する。
さらに、図13に示すように、例えばステータ12−2をハウジングに固定し、ステータ12−1のみに回転機構34−1、固定機構及びばね28−1を設け、ステータ12−1のみを回転軸まわりに回転可能な構成にしてもよい。この場合は、図11に示す構成と同様に、インバータ32−2及びスイッチ40を省略することが可能であり、バッテリ36とコイル22−1,22−2との間の接続関係は図6に示す構成でよい。
そして、本実施形態においては、図14,15に示すように、ばね28−1,28−2を省略することもできる。図14は図12に示す構成からばね28−1,28−2を省略した構成を示し、図15は図13に示す構成からばね28−1を省略した構成を示す。さらに、図示は省略するが、図9,11に示す構成においてもばね28−1,28−2を省略することができる。
なお、図示は省略するが、図12〜15に示した回転機構34−1,34−2については、回転軸に垂直な面に対して斜めのガイド溝を内側面に形成することにより、ステータ12−1,12−2の回転とともに、ロータ10とステータ12−1との間及びロータ10とステータ12−2との間における回転軸方向に関するギャップ量もそれぞれ可変とすることができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の動作を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動装置の他の構成の概略を示す図である。
符号の説明
10 ロータ、12,12−1,12−2 ステータ、14,14−1,14−2 移動機構、16,16−1,16−2 固定機構、22,22−1,22−2 コイル、28,28−1,28−2 ばね、30 制御装置、34,34−1,34−2 回転機構、36 バッテリ、40 スイッチ。

Claims (11)

  1. 回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、
    該ロータと前記回転軸方向に関して対向配置され、永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設されたステータと、
    コイルに流す電流を制御する制御装置と、
    を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、
    ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を変化させることができるように、ステータを移動可能な状態で支持する移動機構を有し、
    前記制御装置は、コイルの発生する磁気力と永久磁石の発生する磁気力とが反発するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させることを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、
    該ロータと前記回転軸方向に関して対向配置され、永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設されたステータと、
    コイルに流す電流を制御する制御装置と、
    を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、
    ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を変化させることができるように、ステータを移動可能な状態で支持する移動機構と、
    ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させるための移動力をステータに付加する移動力付加手段と、
    を有し、
    前記制御装置は、ステータを鎖交する磁束が減少するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させることを特徴とするモータ駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載のモータ駆動装置であって、
    前記ギャップ量の異なる複数の所定位置にてステータを固定する固定機構を有し、
    前記制御装置により前記ギャップ量を増大させるときは、ステータの該固定機構による固定を解除することを特徴とするモータ駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載のモータ駆動装置であって、
    前記制御装置は、演算したd軸電流指令値及びq軸電流指令値に基づいてコイルに流す電流を制御し、q軸電流指令値が略0のときにd軸電流指令値に基づくコイルへの電流によって前記ギャップ量を増大させることを特徴とするモータ駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載のモータ駆動装置であって、
    前記制御装置は、コイルの発生する磁気力と永久磁石の発生する磁気力とが吸引するようにコイルに流す電流を制御することにより、ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を減少させることを特徴とするモータ駆動装置。
  6. 回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、
    該ロータと前記回転軸方向に関して対向配置され、永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設されたステータと、
    を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、
    ロータとステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を変化させることができるように、ステータを移動可能な状態で支持する移動機構を有し、
    ステータの移動によって、該ステータを鎖交する磁束の減少が可能であることを特徴とするモータ駆動装置。
  7. 回転軸に固定され、永久磁石が配設されたロータと、
    互いに前記回転軸方向にロータを挟んで対向配置され、ともに永久磁石からの磁束が鎖交可能な位置にコイルが配設された第1及び第2のステータと、
    第1及び第2のステータのコイルに流す電流を制御する制御装置と、
    を有するアキシャル型モータの駆動装置であって、
    第1のステータと第2のステータとの間における前記回転軸まわりの相対捩れ角度を変化させることができるように、第1及び第2のステータの少なくとも一方を前記回転軸まわりに回転可能な状態で支持する回転機構を有し、
    前記制御装置は、前記回転機構に支持されたステータのコイルがロータに回転力を作用させるための磁束を発生するように、該コイルに流す電流を制御することにより、前記相対捩れ角度を変化させることを特徴とするモータ駆動装置。
  8. 請求項7に記載のモータ駆動装置であって、
    前記相対捩れ角度の異なる複数の所定回転角度にて前記回転機構に支持されたステータを固定する固定機構を有し、
    前記制御装置により前記相対捩れ角度を変化させるときは、前記回転機構に支持されたステータの該固定機構による固定を解除することを特徴とするモータ駆動装置。
  9. 請求項7または8に記載のモータ駆動装置であって、
    前記相対捩れ角度を変化させるための回転力を前記回転機構に支持されたステータに付加する回転力付加手段を有することを特徴とするモータ駆動装置。
  10. 請求項7または8に記載のモータ駆動装置であって、
    前記回転機構は、前記回転軸まわりに回転可能な状態で支持するステータの回転とともに、ロータと該ステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量も変化可能な状態で該ステータを支持することを特徴とするモータ駆動装置。
  11. 請求項10に記載のモータ駆動装置であって、
    ロータと前記回転機構に支持されたステータとの間の前記回転軸方向に関するギャップ量を増大させるための移動力を該ステータに付加する移動力付加手段を有することを特徴とするモータ駆動装置。
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