JP2005115162A - シート型表示装置 - Google Patents

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志野 徳世
Naoyuki Hayashi
直之 林
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Abstract

【課題】 フィルム状基板を使い、安定なシールを有し、曲げた場合にもスペーサが流動しないシート状表示装置を提供する。
【解決手段】 透明電極(41a)とシール部材(42S)との間に密着性を向上させる補助電極(41c)を設け、またスペーサ(32S)を、透明電極を担持するフィルム基板(41A)に接触する面積が、金属電極(41b)を担持するフィルム基板(41B)に接触する面積よりも小さい形状を有するように形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は一般にシート型表示装置に係り、特にスペーサにより電極間の短絡を防止したシート型表示装置に関する。
従来、電子ペーパ、ペーパーライクディスプレイ、デジタルペーパなどと呼ばれ、電界により光学的吸収や光学的反射を変化させて、像表示を行うシート型表示装置が提案されている。
電界により光学的吸収や光学的反射を変化する表示装置としては、色と電気的特性の双方が異なる半球を合わせた回転粒子を絶縁性液体とともに内包したマイクロカプセルを使ったもの、特開昭64−86116号公報に記載のもののように電気泳動粒子を分散させた溶媒を着色し、この溶媒を内包したマイクロカプセルを使ったもの、二色性色素とスメクチック液晶を含む液晶/高分子複合膜を使ったものなどがある。これらのシート型表示装置はメモリ性を有し、電源が無くても像情報を保持でき、また反射型表示装置であるため、紙の代替として期待されている。またこれらの表示装置では、表示素子を電極のあるPETフィルム上に塗布すればよいので、薄くて、軽く、可撓性を有するシート型表示装置となる。
また、エレクトロクロミック現象を利用したECD型表示装置の開発も行われている。
一般にECD型表示装置では、透明電極と対向電極との間に発色材料と電解質とを挟持し、電流を流すことにより発色材料が電気化学反応によって着色する現象を利用するため、一旦着色すれば電源を切った後も消色することはなく、消色する場合には、電流を逆方向に流すことにより同様の電気化学反応を生じさせる。ECD型表示装置は優れたコントラストを提供する。
さらに近年、前記ECD型表示装置のひとつとして、紙なみのコントラスト、白色度を実現できるエレクトロデポジション(EDD)型表示装置が提案されている。
このEDD型表示装置では、米国特許第4,540,716号公報、および第4,540,717号公報に記載されているように、ハロゲン化銀がハロゲンを含む支持電解質とともに液中に溶解されており、この溶解した銀を、前記電解質中に電流を流して電気化学反応を生じさせることで透明電極に析出させ、所望の発色を得る。また消色する場合には、逆の電流を流すことによって透明電極上の銀を再溶解させる。
さらに、特開平11−101994号公報に記載されているように、この電解液に組み合わせて白色の多孔質の背景板を用いることで、あるいは特開2002−258327号公報に記載されているように、白色の無機顔料を分散した固体電解質を用いることで、背景部の反射率や白色度を高め、コントラストを向上させる提案がなされている。
また、ECD型表示装置の応答速度を向上させるため、特開昭59−90820号公報には、補助電極を用いる構成が提案されている。
これら従来のシート型表示装置のうち、表示素子が液晶、ゾルあるいはゲルなど、液体である場合には、透明電極と対向電極の間隔を一定に保ち、かつ短絡を防止するため、ビーズ状の粒子や円柱状に成型したスペーサが、素子内に散布される。
図1は、ECD型表示装置10の原理を示す。
図1を参照するに、ECD型表示装置10では一対のフィルム基板11A,11Bが電解質層12を挟持するように配設されており、前記フィルム基板11A,11Bのうち、前記電解質層12に接する側の表面上には電極層11a,11bがそれぞれ形成されている。
電極層11a,11bの一方はITOなどの透明電極よりなり、前記透明電極、例えば電極層11aの表面上にはWO3などの電気化学反応を生じる表示層13が形成されている。
そこで前記電極層11a,11bを駆動することにより前記表示層13は前記電解質層12との間で電子をやり取りし、状態を変化させる。この状態変化に伴って前記表示層13の反射率も変化し、この反射率の変化により所望の表示がなされる。なお、前記電解質層12には、反射率を向上させるため、TiO2などの白色顔料が添加されている。
図2は、EDD型表示装置20の原理を示す。
図2を参照するに、EDD型表示装置20では一対のフィルム基板21A,21Bが電解質層22を挟持するように配設されており、前記フィルム基板21A,21Bのうち、前記電解質層22に接する側の表面上には電極層21a,21bがそれぞれ形成されている。
電極層21a,21bの一方、例えば電極層21bはITOなどの透明電極よりなり、一方前記電解質層22にはハロゲン化銀が含まれている。
そこで前記電極層21a,21bを駆動した場合、前記電極層21bの表面において銀の酸化還元反応が生じ、前記電極層21b上に銀が堆積する。また前記電極層21a,21bを逆極性で駆動した場合には、先に前記電極層21b上に堆積していた銀が前記電解質層22に溶解する。
前記電極層21b上に堆積した銀は反射率が低く黒い外観を有しており、これにより所望の表示が可能になる。
このようにEDD型表示装置20においても表示は、前記ECD型表示装置と同様に、透明電極表面において生じる酸化還元反応によりなされていることに注意すべきである。
特開平2−96119号公報 特開2003−107533号公報 特開平7−17090号公報 特開2000−338506号公報 特開昭56−22413号公報
ところでこのようなシート型表示装置において通常の紙上における表示と同様な、いわゆるペーパライクな表示を行うには、表示装置の折り曲げを可能にするため、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)等のフィルム基材を基板に使う必要があり、このようなフィルム基板上にITO膜や金属膜を蒸着して電極が形成される。
しかしながらこのような従来の可撓性シート型表示装置では、(1)基板の折り曲げに伴う歪みが、電極層に接して電解質層を封止するように設けられているシール部材に印加され、シール部材が破壊される問題、(2)透明電極として使われるITO膜表面の塗れ性が低く、シール部材と透明電極との間の密着性が低い問題、(3)さらに、かかるシール部材の密着性が低いことに関連して、電解質表示層を構成する電解液が透明電極とシール部材の隙間に浸透し、シール部材の剥離が発生しやすいなどの問題などが生じている。
また、ITO成膜時に基材を構成する樹脂フィルムを加熱することができないため、低抵抗、かつ高透過率の透明電極の作製が困難であるなどの問題点を有している。
特にEDD型を含むECD型表示装置では、電気化学反応により表示がなされるため、応答速度が可能な限り向上するように、透明電極は低抵抗であることが要求される。またこのようなECD型表示装置は反射型表示素子であるため、高い反射率と高いコントラストを得るために透明電極は高い透過率を有することが要求される。従来の技術では、これらの要求を満足させるのが困難であった。
図3(A),(B)は、従来のシート型表示装置30の概略的構成を示す平面図および断面図である。なお図3(A),(B)のシート型表示装置30は、図1,2に示すECD型あるいはEDD型装置をも含むものである。
図3(A),(B)を参照するに、シート型表示装置30は透明電極膜31aを担持した透明フィルムよりなる可撓性基板31Aと、金属電極膜31bを担持したフィルムよりなる可撓性基板31Bを含み、基板31Aと31Bとの間には電解質層32が基板31A,31Bの間において、基板外周に沿って設けられたシール部材31Cにより封止されている。
図3(A),(B)の例では、外部光は前記基板31Aを介して入射し、電解質層32中に分散された白色顔料により反射されるが、その際に、前記透明電極31a表面近傍における酸化還元反応により変調を受ける。
先にも述べたように前記基板31A,31Bとしては可撓性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)等のフィルム基材が使われ、一方、前記シール部材31Cとしては、オレフィン系熱融着シートが使われる。また前記透明電極膜31aとしては、ITO膜が使われる。
このような構成では、シール部材31Cと金属電極膜31bとの間には優れた密着性が得られるが、ITO電極膜31aとシール部材31Cとの間の密着性は、ITO膜表面の濡れ性が低いため低く、したがって基板31A,31Bが曲げられると、ITO電極膜31aとシール部材31Cとの間に隙間が生じてしまい、電解質層32を構成する電解液がこのようなす隙間に侵入する可能性がある。電解液がこのような隙間に侵入すると、その部分からシール部材31Cの剥離が始まってしまう。
また前記透明電極31aはフィルム基板31A上に形成されるため、ITO膜が結晶化するような温度で形成することができず、従ってこのようなシート型表示装置では、透明電極31aは高い抵抗値を示す。ECD型あるいはEDD型のシート型表示装置は電気化学反応を使って表示を行う電流駆動型の装置であるため、透明電極膜31aの抵抗は、表示速度に深刻な影響を与える。この問題は、前記シール部材を硬化するために加熱や加圧を行った場合、特に深刻になる。
ところで従来のシート型表示装置では、図3(B)に示すように基板31Aと基板31Bとの間に球形あるいは円柱状のスペーサ32Sが設けられ、電解質層12の厚さを一定に維持しているが、基板を屈曲させた場合、これらのスペーサ32Sが流動し、あるいは倒れる問題が生じる。このように、電解質層12中においてスペーサ32Sが流動した場合、電解質層12に厚みのばらつきが生じ、画像が乱れ、あるいは電極間に短絡が発生し、表示装置が破壊されるなどの問題が生じておそれがある。特に、ECD型表示装置など、表示の白色度を維持するためには、電解質層にある程度の厚みが必要である表示装置の場合、基板の屈曲に伴うスペーサの流動の問題は非常に深刻である。
そこで本発明は上記の問題点を解決した、新規で有用なシート型表示装置を提供することを概括的課題とする。
本発明は上記の課題を、電極上での電気化学反応により着色状態が変化するシート型表示装置であって、透明電極を有する第1の基板と、前記第1の基板に対して対向する第2の基板と、前記第1および第2の基板の間に保持された電解質層と、前記第1および第2の基板の間にあって、前記電解質を保持するシール部材とよりなり、前記透明電極と前記シール部材との間には補助電極が設けられ、前記透明電極は前記シール部材と、前記補助電極を介して接触することを特徴とするシート型表示装置により、解決する。
本発明はまた上記の課題を、透明電極を有する透明な第1の基板と、前記第1の基板に対しスペーサを介して対向するように配設された第2の基板と、前記第1および第2の基板の間に挟持された、表示層とよりなるシート型表示装置において、前記スペーサは、前記第1の基板に接触する面積が前記第2の基板に接触する面積よりも小さい形状を有すること特徴とするシート型表示装置により、解決する。
本発明によれば、電極上での電気化学反応により着色状態が変化するシート型表示装置であって、透明電極を有する第1の基板と、前記第1の基板に対して対向する第2の基板と、前記第1および第2の基板の間に保持された電解質層と、前記第1および第2の基板の間にあって、前記電解質を保持するシール部材とよりなるシート型表示装置において、前記透明電極と前記シール部材との間に補助電極を設け、前記透明電極が前記シール部材と、前記補助電極を介して接触するように構成することにより、前記シール部材の密着性が向上し、表示装置が曲げられた場合にもシール部材が破壊あるいは剥離したり、電解液が漏出したりする問題が回避される。
また本発明によれば、透明電極を有する透明な第1の基板と、前記第1の基板に対しスペーサを介して対向するように配設された第2の基板と、前記第1および第2の基板の間に挟持された、表示層とよりなるシート型表示装置において、前記スペーサが、前記第1の基板に接触する面積が前記第2の基板に接触する面積よりも小さい形状を有するように構成することにより、表示装置が曲げられた場合でも、スペーサが流動したり倒れたりする問題を回避でき、これに伴って、画像が乱れ、あるいは電極間に短絡が発生し、表示装置が破壊されるなどの問題が回避される。
[第1の実施の形態]
図4(A),(B)は、本発明第1の実施形態によるシート型表示装置40の概略的構成を示す、それぞれ平面図および断面図である。
図4(A)を参照するに、シート型表示装置40はECD型の表示装置であり、ストライプ状の透明電極膜41aを担持した透明フィルムよりなる可撓性基板41Aと、前記透明電極41aに直交するストライプ状金属電極膜41bを担持したフィルムよりなる可撓性基板41Bを含み、基板41Aと41Bとの間には固体電解質層42が基板41A,41Bの間において、基板外周に沿って設けられたシール部材41Cにより封止されている。
図4(A),(B)の例では、外部光は前記基板41Aを介して入射し、前記固体電解質層42中に分散された白色顔料により反射されるが、その際に、前記透明電極41a表面近傍における酸化還元反応により変調を受ける。
先にも述べたように前記基板41A,41Bとしては可撓性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリカーボネート(PC)等のフィルム基材が使われ、一方、前記シール部材41Cとしては、オレフィン系熱融着シートが使われる。また前記透明電極膜41aとしては、ITO膜をエッチングによりストライプ状にパターニングしたものが使われる。
図5(A),(B)は、図4(A),(B)における基板41Aの構成をより詳細に示す図である。
図5(A),(B)を参照するに、前記基板41A上に形成された透明電極パターン41a上にはシール部材42Sとの接触部位に、金属を蒸着することにより、あるいは金属を含む導電性ポリマーを塗布することにより、補助電極41cが形成されている。
前記補助電極41cは、金属により形成する場合、Al,Pt,Ag,Au,Cu,Cr,Ti,W,Fe,Ni,Mg,Zn,Sn,Pdなどを用いることができ、これらの元素を単独で、もしくは複数含む合金の形で用いることができる。この時、膜厚としては、10〜300nmの範囲にあればよく、蒸着、スパッタなどの公知の成膜方法を用いて形成することができる。
さらに、前記補助電極41cは、前述の金属をポリマーに分散し、酢酸ブチル、トルエン、酢酸エチル、アセトン、キシレン等の公知の溶媒に溶解することで、導電性ペーストを作製し、塗布、乾燥して作製することも可能である。なお、前記ポリマーとしては、アクリル、ポリウレタン、エポキシ、ポリスチレン等の公知の材料を用いることができる。
前記補助電極41cは、前記透明電極41aを短絡しないようにパターニングする必要があるが、このパターニング方法としては、(1)透明電極に金属膜を均一に蒸着したのち、エッチングする、(2)蒸着マスクを用いて、ITOおよび金属膜をフィルム基板41A条に蒸着する方法、(3)導電性ペーストを基板41A上にスクリーン印刷する方法がなど挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また前記補助電極41cは、前記透明電極41aのうち、少なくともシール部材42Sの接着面を覆う必要があり、好ましくは、ストライプ状の前記透明電極41aの端部に形成された接続部41aTを覆うのが好ましい。
前記シール部材42Sとしては、ポリオレフィン、ポリエステル等の熱融着樹脂、エポキシ等の熱硬化樹脂、アクリル等の光硬化性樹脂などの公知の材料を用いることができる。特に耐溶剤、耐熱性の観点から、ポリオレフィン、結晶性ポリエステルからなる熱融着樹脂や、二液性のエポキシ接着剤を用いるのが好ましい。前記シール部材42Sに球状スペーサを混合すれば、対向電極41a,41b間のギャップ制御を行うことができる。
前記透明電極41aとしては、前記ITOの他にも、IZO,GZOなど公知の透明導電材料を用いることができ、また前記基板41A,41Bとしては、PET,PEN,PC、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの公知の材料を適宜用いることができる。
前記固体電解質層42としては、高分子中にハロゲン化銀、支持電解質などを有機溶剤に添加して作成した電解液を含浸させたものが使われる。
ハロゲン化銀としては、フッ化銀(AgF)、塩化銀(AgCl)、臭化銀(AgBr)、ヨウ化銀(AgI)などを用いることができる。なお、溶解性の観点からヨウ化銀を用いるのが望ましい。また、ハロゲン化銀の濃度は、0.05〜2.0mol/lとするのが好ましい。
ハロゲン化銀を溶解するために使われる、ハロゲンを含む支持電解質としては、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウム、ヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化ナトリム、塩化ナトリウム、ヨウ化リチウム、臭化リチウム、塩化リチウムなどの公知の材料を用いることができる。なお、EDD型表示装置の場合、表示速度やハロゲン化銀の溶解性の観点から、アンモニウム塩を用いるのが好ましい。また、この支持電解質はハロゲン化銀の濃度に対して、0.5〜2倍の範囲とする。
また、他の支持電解質としては、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、チオシアン酸イソシアネート、硫化ナトリウムなどの、過塩素酸塩、チオシアン酸塩、硫酸塩などの公知の材料が挙げられる。
さらにこれらハロゲン化銀や支持電解質を溶解する溶媒としては、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジエチルホルムアミド(DEF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAA)、N−メチルプロピオン酸アミド(MPA)、N−メチルピロリドン(NMP)、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、アセトニトリル(AN)、2−エトキシエタノール(EEOH)、2−メトキシエタノール(MEOH)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキソラン(DOL)、エチルアセテート(EA)、テトラヒドロフラン(THF)、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、ジメトキシエタン(DME)、γ−ブチロラクトン(GBL)等を用いることができ、これらを混合してもよい。なお、導電率や溶解性の観点から、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドを用いることが望ましい。
また、銀の溶解を促進するため、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸等を適宜添加してもよい。
前記固体電解質層42に用いる高分子としては、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、エチルセルロース、シアノレジン、ポリスチレン、アクリルなどの公知の高分子材料を用いることができる。また、高分子の量は電解液に対し、2〜10wt%であるのが望ましい。
前記固体電解質層42には、コントラスト向上のために顔料が添加されるが、この顔料としては、先にも述べた二酸化チタンの外に、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、酸化アルミニウムが挙げられるが、隠蔽率の観点から二酸化チタンを用いるのが望ましい。また、顔料濃度としては固体電解質に対して5〜20wt%程度添加するのが好ましい。
さらに、前記電解質層42中には図3のスペーサ32Sと同様なスペーサが分散されるが、かかるスペーサとしては、架橋性高分子(ポリスチレン、アクリル等)、ワックス状物質、無機粒子(ジルコニア、ガラス等)の公知の材料で、電解液に溶解しないものを使用することができる。
また前記電極41bを銀で構成することにより、発色時の濃度を高めることができる。さらに、この銀電極の膜厚を0.2μmより厚くすることでムラのない発色を得ることができる。
厚さ188μmのPET膜よりなる基板41A上にシート抵抗が30Ω/□のITO膜(王子トービ製OTEC−130)を形成し、このITO膜上に、スパッタ法により、Cr膜を100nmの厚さに成膜した。さらにこのCr膜をエッチング処理により、線幅290μm、スペース30μmのラインアンドスペースパターンにパターニングしてストライプ電極41aを形成し、さらに前記ストライプ電極41a上にCr補助電極41cを、電極接続部41aTから前記シール部材42Sの形成領域まで延在するように形成した。
また実施例1では前記対向電極41bとして、CrとAgを積層して作製したCr・Ag構成のストライプ電極を用いた。
実施例1では、前記Cr/Agストライプ電極41bの側、すなわち基板41B上に結晶性ポリエステルからなる熱融着フィルム(東洋紡製バイロンGA-6400)を、前記シール部材42Sとして、95℃の温度で融着し、次いで炭酸プロピレンにヨウ化銀(0.2mol/l)、ヨウ化アンモニウム(0.1mol/l)、シュウ酸(0.1mol/l)を溶解し、電解液を調整した。この電解液3.2gに対し、アクリレートモノマー(新中村化学製701)を0.6g溶解し、さらに炭酸プロピレンに重合開始剤(和光純薬製V−65)を2.5wt%の濃度で溶解し、さらに二酸化チタンを5wt%の割合で分散させた。さらに高分子として、シアノエチル化プルランを溶解し、攪拌機で3分間混合した。さらに、これにスペーサ(積水化学製ミクロパールSP−250)を0.006g混合し、インキ状の電解液を作製した。
このインキ状の電解液を、前記基板41A上に熱融着フィルムよりなるシール部材42Sが形成する枠内に滴下し、その後、前記Cr膜41cを蒸着したストライプ状ITO電極41aを担持する基板41Aを融着した。この状態で80℃、30分の条件で重合を行って固体電解質を成型し、表示装置40を作製した。
このようにして作製した表示シートのITO電極41aに−1.2Vの駆動電圧を印加した場合、電極上にAgが析出し、最大反射率70%、コントラスト比が18の表示を実現できるのが確認された。
ポリカーボネートよりなる基板41A上に成膜したシート抵抗が30Ω/□のITO膜(帝人製HT200−B60)に、エッチング処理により図6に示す文字パターンを形成した。
さらにこの文字パターンを囲むITO電極41a上に、導電性銀ペーストを厚さが10μmとなるように塗布した。一方、対向基板41B上には、Cr膜とAg膜を積層して作製して電極41bを形成した。さらに前記基板41B上に、結晶性ポリエステルからなる熱融着フィルム(クラボウ製クランベターA−1510)を温度125℃で融着することにより、シール部材42Sを形成した。
さらに炭酸プロピレンに、ヨウ化銀(0.2mol/l)、ヨウ化アンモニウム(0.1mol/l)、シュウ酸(0.1mol/l)を溶解し、電解液を調整した。この電解液3.2gに対し、アクリレートモノマー(新中村化学製701)を0.6g溶解した。さらに、炭酸プロピレンに重合開始剤(和光純薬製V−70)を2.5wt%溶解し、二酸化チタンを5wt%の割合で分散した。さらに高分子として、シアノエチル化プルランを溶解し、攪拌機で3分間混合した。さらに、スペーサ(積水化学製ミクロパールSP250)を0.006g混合し、インキ状の電解液を作製した。
このインキ状の電解液を、前記基板41B上に熱融着シール部材42Sによって形成された枠内に滴下し、さらに前記Cr膜41cを蒸着したITO膜41aを担持する基板41Aを融着した。この状態で、50℃、30分の条件で重合を行って固体電解質を成型し、シート状表示装置40を作製した。
作製した表示装置40のITO電極41aに−1.2Vの駆動電圧を印加した場合、電極41a上には銀が析出し、最大反射率が73%、コントラスト比25の表示を実現できるのが確認された。
[比較例1]
実施例1において、前記ITO膜上にCr膜を積層する工程以外、同様に表示シートを作製した。この比較例では、電圧の印加に伴い表示は生じたものの、シール部材42Sの接着強度が低く、折り曲げに伴い剥離が発生するのが観察された。
[比較例2]
実施例2において、前記ITO膜上に銀ペーストを積層する工程以外、同様にして表示シートを作製した。この場合、接着時の加熱に伴い、ITO膜のシート抵抗が30Ω/□から100Ω/□以上に上昇し、電圧を印加しても表示は生じないのが確認された。
このように本発明の第1の実施の形態では、透明電極41aと前記シール部材42Sとの間に補助電極41cを介在させることで、透明電極41aとシール部材42Sとが確実に接合され、表示装置を折り曲げた場合にもシール部材42Sが剥離することがなく、また電解液が漏出することもない。
この本発明の第1の実施の形態の特徴は、以下に説明する本発明の第2の実施の形態に対しても適用が可能である。
[第2の実施の形態]
図7(A)は、本発明第2の実施の形態によるシート状表示装置60の構成を示す断面図である。ただし図7(A)中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図7(A)を参照するに、表示装置60はEDD型の表示装置であるが、図4(B)に示すECD型の表示装置と同様な断面構成を有している。ただし表示装置30では電解質層42として銀塩(ハロゲン化銀など)を含む液状またはゲル状の電解質溶液を用いており、電極間41a,41b間に駆動電流を流すことで電解質中に溶解している銀を析出させたり、再溶解させたりして、表示を行う。
前記電解質溶液は、銀塩以外に、支持電解質として、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウム、ヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化ナトリム、塩化ナトリウム、ヨウ化リチウム、臭化リチウム、塩化リチウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、チオシアン酸イソシアネート、硫化ナトリウムなどの過塩素酸塩、チオシアン酸塩、硫酸塩などを含み、またこれら銀塩や支持電解質を溶解する溶媒として、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジエチルホルムアミド(DEF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAA)、N−メチルプロピオン酸アミド(MPA)、N−メチルピロリドン(NMP)、プロピレンカーボネート(PC)、アセトニトリル(AN)、2−エトキシエタノール(EEOH)、2−メトキシエタノール(MEOH)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキソラン(DOL)、エチルアセテート(EA)、テトラヒドロフラン(THF)、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、ジメトキシエタン(DME)、γ−ブチロラクトン(GBL)等、あるいはこれらの混合液を含む。また、銀の溶解を促進するため、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸等の添加剤を適宜加えても良い。
さらにこれらをゲル状にするためポリエチレンオキサイドの誘導体などのモノマーを溶液内で重合させたり、あらかじめポリマーになったものを溶液に溶解したりしてもよい。
また、コントラスト向上のために、白色顔料として、二酸化チタン、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、酸化アルミニウムなどを添加してもよい。
前記透明電極41aは、先の実施の形態と同様に、透明基板41AにITO膜を蒸着したものを用いる。透明基板41Aとしては、ガラスやポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリオレフィンなどをフィルム成型したものを用いることができる。また対向基板41Bにもおなじ基板材料を使うことができるが、基板41BにはAgを電極パターン41bとして蒸着しておく。
このAg電極パターン41bを担持した基板41B上に、本発明では図7(A)に示す半球状のスペーサ42sを、前記スペーサ42sの底面が基板41Bあるいは基板41B上のAg電極パターン41b上に着座するように固定する。
より具体的には、前記基板41B上にチップ状の熱可塑性樹脂を撒布し、Ag電極膜41bごと加熱する。これにより、前記チップ状の樹脂は熱溶融して基板41BあるいはAg電極膜41bの表面に接着しつつ、自身の表面張力で丸くなり、半球状のスペーサ42sを形成する。このような熱可塑性樹脂としては、ポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリルなどの樹脂を使うことができるが、特にガラス転移温度Tgが基板41Bを構成する樹脂フィルムの軟化点より低いことが望ましい。またEDD型表示装置では、電解溶液に極性溶媒を用いることがよくあるため、スペーサ42sとして、溶媒に侵されにくいポリオレィン系の樹脂と使うのが望ましい。また、熱だけでなく、紫外線で硬化する樹脂を用いてもよい。
また他の方法として、図7(B)や図7(C)に示す円錐型やくさび型の型を置き、この状態で樹脂を印刷後、硬化させてもよい。
スペーサ42sの寸法は電解質層42の厚さhによって異なるが、基板41Aとの接触部の最大辺もしくは直径Lが1/L≦1である場合、スペーサの接着が安定する。このとき、透明基板に接触するスペーサの上部の面積は視認されにくくするため、0.005mm2以下であることが望ましい。
前記Ag膜41bをストライプパターンにパターニングした後、このようにして作製した基板41Aと基板41Bを、先の実施例で説明したようなシール部材42Sを介して接合し、前記電解質溶液をこの隙間に流しこんだ後、脱泡しながら密封することでシート型表示装置を作製する。
本発明によれば、20μm厚のシート型表示装置の場合はもちろん、シート型表示装置の厚さが200μmの場合でも、電極間距離が一定に維持され、電極間の短絡を防止することができる。
本実施例では透明電極41aおよびAg電極膜41bをそれぞれ蒸着した、厚さが188μmのポリエチレンフィルムを前記基板41Aおよび41Bとして用いた。
前記基板41Bをガラス板上に仮固定し、基板41B上の前記Ag電極膜41b上に120μm角のポリオレフィン樹脂チップを撒布し、120℃の恒温槽に3分投入したところ、Ag電極膜41b上に図1に示すような、半径約100μmの半球のスペーサ42sが形成された。
本実施例ではさらに電解液を、ジメチルアセトアミドとジメチルスルホキシドの混合溶媒(比率7:3)に、ヨウ化銀(0.15mol/l)、ヨウ化アンモニウム(0.15mol/l)、過塩素酸テトラ−n・ブチルアンモニウム(0.15mol/l)、およびシュウ酸(0.18mol/l)を溶解して調製した。
この電解液3.8gに対し、モノマー(トリシクロデカンジメタノールジアクリレート)0.2gを溶解し、さらにジメチルアセトアミドとジメチルスルホキシドの混合溶媒(比率7:3)に重合開始剤(2,2−アゾビス−イソブチロニトリル)を2.5wt%の濃度で溶解した液を混合し、二酸化チタン(CR−95)を5%の割合で分散した。
上記スペーサ42sを介して前記Ag電極膜42bを担持したフィルム基板41Bを前記透明電極41aを担持したフィルム基板41Aと対向させて配置し、基板外周部を熱融着フィルム(クランベターA−1510:75μm厚を2枚積層)よりなり先の実施例で説明したのと同様な形状のシール部材42Sで接着する。
さらに前記シール部材42Sの一部に開口部を形成し、この開口部より上記分散液を前記基板41A,41Bの間の間隙に注入し、密封した後、100℃の温度で窒素雰囲気下、10分間加熱し、シート型表示装置を作製した。
この表示装置において前記ITO電極41aに電圧−1.2Vの駆動電圧を10秒間印加して黒表示を行い、さらに+0.5Vの電圧を10秒間印加して表示を消色したところ、黒色表示後、表示面をよく観察しても、スペーサ42sの表示への影響は認識できなかった。さらに、このシート型表示装置を曲げても表示画像に乱れはなく、その後、表示・消色動作と表示装置の曲げを組み合わせて100回以上試験を繰り返したが、その表示性能に変化はみられなかった。
[比較例1]
実施例3の構成で、Ag電極41b上に100μm角のポリオレフィン樹脂チップを密着させ、同様に表示実験を行ったところ、スペーサが視認でき、表示に影響を与えてしまうのが確認された。この実験から、スペーサ42sのうち、透明電極41aに接触する部分の面積は少なくとも70μm角以下でないと、スペーサが視認されたしまうことが確認された。
[比較例2]
実施例3の構成で、Ag電極41b上に底面積が490μm(1辺が70μm)、高さが100μmのスペーサをスペーサ42sとして用いたところ、電解液注入中や、完成した表示装置の曲げ試験などの際にスペーサ42sが電極からはずれるなどして、電極の短絡が生じ、表示が行えない部分が多数発生するのが確認された。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、スペーサ42sとして、前記フィルム基板41Aに接触する面積がフィルム基板41Bに接触する面積よりも小さい形状を有するものを使うことにより、表示装置を曲げた場合でも安定な表示を実現することが可能になる。
なおこの本発明の第2の実施の形態の特徴は、EDD型表示装置に限定されるものではなく、第1の実施の形態で説明したECD型表示装置にも適用可能である。
(付記1)
電極上での電気化学反応により着色状態が変化するシート型表示装置であって、
透明電極を有する第1の基板と、
前記第1の基板に対して対向する第2の基板と、
前記第1および第2の基板の間に保持された電解質層と、
前記第1および第2の基板の間にあって、前記電解質を保持するシール部材とよりなり、
前記透明電極と前記シール部材との間には補助電極が設けられ、
前記透明電極は前記シール部材と、前記補助電極を介して接触することを特徴とするシート型表示装置。
(付記2)
前記補助電極は、Al,Pt,Ag,Au,Cu,Cr,Ti,W,Fe,Ni,Mg,Zn,SnおよびPdよりなる群から選ばれる一または複数の元素を含む金属よりなる特徴とする付記1記載のシート型表示装置。
(付記3)
前記補助電極は、導電性を有する粉末とポリマーとを含む導電性ポリマーよりなることを特徴する付記1記載のシート型表示装置。
(付記4)
前記透明電極は、前記第1の基板上においてストライプ状電極を形成し、前記補助電極は、前記透明電極上を、前記シール部材により覆われる部分から、前記シール部材の外側へと、電極の取り出し部まで連続的に延在することを特徴とする付記1または2記載のシート型表示装置。
(付記5)
前記透明電極は、前記シール部材で囲まれる表示領域において、白色の固体電解質と接触することを特徴とする付記1〜4のうち、いずれか一項記載のシート型表示装置。
(付記6)
透明電極を有する透明な第1の基板と、
前記第1の基板に対しスペーサを介して対向するように配設された第2の基板と、
前記第1および第2の基板の間に挟持された、表示層とよりなるシート型表示装置において、
前記スペーサは、前記第1の基板に接触する面積が前記第2の基板に接触する面積よりも小さい形状を有すること特徴とするシート型表示装置。
(付記7)
前記スペーサは、前記第1の基板に接触する面積が0.05mm2以下であることを特徴とする付記6記載のシート型表示装置。
(付記8)
該スペーサは、前記第2の基板に固定されていることを特徴とする付記6または7記載のシート型表示装置。
(付記9)
前記第1および第2の基板は、可撓性フィルムよりなることを特徴とする付記6〜8のうち、いずれか一項記載のシート型表示装置。
(付記10)
前記表示層はイオン導電性を有し、電気化学反応で発色する固体または液体であることを特徴とする付記6〜9のうち、いずれか一項記載のシート型表示装置。
ECD型のシート型表示装置の原理を説明する図である。 EDD型のシート型表示装置の原理を説明する図である。 (A),(B)は、従来のシート型表示装置の概略的構成を示す図である。 (A),(B)は、本発明の第1の実施形態によるシート型表示装置の構成を示す図である。 (A),(B)は、本発明の第1の実施形態によるシート型表示装置の一部を詳細に示す図である。 本発明の第1の実施形態によるシート型表示装置の例を示す図である。 (A)〜(C)は、本発明の第2の実施形態によるシート型表示装置の構成を示す図である。
符号の説明
10,20,30,40,60,80,100 シート型表示装置
11A,11B,21A,21B,31A,31B,41A,41B フィルム基板
11a,21a,31a,41a 透明電極
11b,21b,31b,41b 電極
12,22,32,42 電解質層
13 WO3
31C,42S シール部材
32s,42s,42s1,42s2 スペーサ
41c 補助電極
41aT 端子接続部

Claims (5)

  1. 電極上での電気化学反応により着色状態が変化するシート型表示装置であって、
    透明電極を有する第1の基板と、
    前記第1の基板に対して対向する第2の基板と、
    前記第1および第2の基板の間に保持された電解質層と、
    前記第1および第2の基板の間にあって、前記電解質を保持するシール部材とよりなり、
    前記透明電極と前記シール部材との間には補助電極が設けられ、
    前記透明電極は前記シール部材と、前記補助電極を介して接触することを特徴とするシート型表示装置。
  2. 前記補助電極は、Al,Pt,Ag,Au,Cu,Cr,Ti,W,Fe,Ni,Mg,Zn,SnおよびPdよりなる群から選ばれる一または複数の元素を含む金属よりなる特徴とする請求項1記載のシート型表示装置。
  3. 前記補助電極は、導電性を有する粉末とポリマーとを含む導電性ポリマーよりなることを特徴する請求項1記載のシート型表示装置。
  4. 前記透明電極は、前記第1の基板上においてストライプ状電極を形成し、前記補助電極は、前記透明電極上を、前記シール部材により覆われる部分から、前記シール部材の外側へと、電極の取り出し部まで連続的に延在することを特徴とする請求項1または2記載のシート型表示装置。
  5. 透明電極を有する透明な第1の基板と、
    前記第1の基板に対しスペーサを介して対向するように配設された第2の基板と、
    前記第1および第2の基板の間に挟持された、表示層とよりなるシート型表示装置において、
    前記スペーサは、前記第1の基板に接触する面積が前記第2の基板に接触する面積よりも小さい形状を有すること特徴とするシート型表示装置。
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