JP2005100500A - 光ディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 不正コピーを防止し情報供給者の権利を守ることができる光ディスク、また、通常のドライブで正常に読み出すことは可能であるが、トラックの一部を読み飛ばさせて原本と異なるコピー品とさせることにより、ディスクに記録されている情報を保護し、プログラムの動作を制限することができる光ディスクの提供を目的とする。
【解決手段】 螺旋状に配列した情報ピット列で形成されたトラックを有する光ディスクにおいて、該情報ピット列は、内周から単調に増加するアドレスを持つと共に、半径方向にシフトした不連続部分を少なくとも1箇所有し、該第2の情報ピット列の最初の1トラック(トラック1周分)と次の1トラックには同一アドレスを有し異なる情報が記録された領域が設けられ、かつ該領域を含むトラックピッチが一定でない部分を有することを特徴とする光ディスク。
【選択図】 図4

Description

本発明は、予め記録された情報を持つ光ディスクに関するものである。
昨今における情報量の増大とパーソナルコンピュータの急速な普及に伴い、高密度かつ高速で大量のデータの記録、再生が可能なディスクドライブが商品化され普及してきている。このため情報の提供及び配布には、レーザービームの照射により再生を行う上記ディスクドライブ装置に対応する光記録媒体であるCD−ROMやDVD−ROMといった再生専用ディスクが汎用されている。コンパクトディスクの分野では、近年、読み取り専用領域と書き込み可能領域を持つCD(ハイブリッドディスク)が開発されており、同ディスクを上記CD−ROMの代替として、同ディスクの読み取り専用領域に予めコンテンツを書き込んだ状態で配布(販売)することが提案されている。
このディスクでは、例えば当該ディスク中に含まれているコンピューターソフトを利用して当該ディスク上に必要な情報を追記することで当該ディスクの使い勝手を向上することができ、また、例えば前記コンピューターソフトの古いコンテンツを新しいバージョンにアップグレードさせることで、新たに余分なROMディスクを所持・使用する必要が解消されるなどの利点を持つ。
しかしながら、上記のような予め記録された情報を持つ再生専用ディスク及びハイブリッドディスクは、光ディスク内がRAM領域のみで構成されている記録用ディスクを用いることで容易にコピーすることができる。その結果、情報が不正コピーされるため、予め情報が存在する元々の光ディスクの原本性が損なわれるのみならず、光ディスク中に個人情報や機密事項が含まれる場合の情報管理の安全性に問題が生じる。
不正コピーを防止する公知技術として、例えば特許文献1には、情報ピットの一部が半径方向に変位するように配置し、その部分を再生した際のトラッキングエラー信号の異常を検知し不正コピーを防止する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ROM、RAMが混在するディスクにおいて、ROMの一部のウォブル振幅を小さくするか又は無くした部分を設け、それを検出することによって不正コピーを防止する技術が開示されている。
また、特許文献3には、トラックの途中に無限軌道及び同心円状のトラックを挿入したり、実在しないアドレスを挿入することにより、シーケンシャルに再生できなくして、不正なコピーを防止する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜2の技術では、特異部分を検知し、CPU等に一般的インターフェースを介して送信できる特殊な再生装置が必要であり、一般的ROMドライブで検出することは不可能である。また特許文献3では、トラップエリアにより通常のドライブで正常に読み出すことは不可能である。
特開平7−272282号公報 特開2002−358654号公報 特開平11−306678号公報
本発明は、著作権に基づくプログラム、データ等の情報のコピーを防止し、且つ、コピーされた情報の再生を制御する機能を有することにより、不正コピーを防止し情報供給者の権利を守ることができる光ディスクの提供を目的とする。
また、通常のドライブで正常に読み出すことは可能であるが、トラックの一部を読み飛ばさせて原本と異なるコピー品とさせることにより、ディスクに記録されている情報を保護し、プログラムの動作を制限することができる光ディスクの提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜6)の発明(以下、本発明1〜6という)によって解決される。
1) 螺旋状に配列した情報ピット列で形成されたトラックを有する光ディスクにおいて、該情報ピット列は、内周から単調に増加するアドレスを持つと共に、半径方向にシフトした不連続部分を少なくとも1箇所有し、該第2の情報ピット列の最初の1トラック(トラック1周分)と次の1トラックには同一アドレスを有し異なる情報が記録された領域が設けられ、かつ該領域を含むトラックピッチが一定でない部分を有することを特徴とする光ディスク。
2) 螺旋状に配列した情報ピット列で形成されたトラックを有する光ディスクにおいて、内周から単調に増加するアドレスを持つ第1の情報ピット列と、該第1の情報ピット列の外周側に配置され、該第1の情報ピット列と接しない(不連続な)第2の情報ピット列を有し、該不連続部分における内周側の情報ピット列(第1トラック)の最後と外周側の情報ピット列(第2トラック)の最初に、1トラック(トラック1周分)以下の長さに渡って、同一アドレスを有し異なる情報が記録された領域が設けられ、該領域を含むトラックピッチが一定でない部分を有することを特徴とする光ディスク。
3) ピットのトラック方向最大幅をWp(μm)、最近接トラック間距離をTP(μm)、螺旋状の仮想的な等トラックピッチ中心線からのトラック方向最大変位量をΔPmax(μm)としたときに、
0≦TP−ΔPmax−Wp≦0.9
であることを特徴とする1)記載の光ディスク。
4) 前記情報ピット列の不連続部分の前後に20ブロック以下の長さに渡って同一アドレス領域を有し、該同一アドレス領域がディスク中心からみて同一角度範囲に隣接して配置されていることを特徴とする1)〜3)の何れかに記載の光ディスク。
5) 前記情報ピット列が不連続であり、トラックピッチが一定でない部分における最近接トラック間距離TPがその他の正常トラック間距離よりも大きいことを特徴とする1)〜4)の何れかに記載の光ディスク。
6) レーザー光の照射により記録可能な領域を有することを特徴とする1)〜5)の何れかに記載の光ディスク。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
本発明1は同一アドレスで異なる情報を記録してある領域が第2トラックの1周目と2周目にあるのに対し、本発明2は同一アドレスで異なる情報を記録してある領域が第1トラックの最後と第2トラックの最初にある。本発明1では、アドレスが重複する第2トラックの先頭部分を再生できないようにすることにより、本発明2では、アドレスが重複する第2の情報ピット列の先頭部分を再生できないようにすることにより、後述するように原本性を確認することができるので、不正コピーを防止できる。
また、本発明3〜4の構成とすることにより、再生が停止することなく正常に情報を読み出すことができる。
また、本発明5の構成とすることにより、不連続部分前後のクロストーク、トラッキングエラー信号が規格により規定されている値を満足するため、情報を読み出すことができる。
また、本発明6の構成とすることにより、ハイブリッド光ディスクを提供することが可能となる。
CD−R、DVD+R、DVD−R等の光ディスクは、次のようにして作製される。即ち、円盤状のガラス板にフォトレジスト膜を形成し、これを露光装置で回転させながらレーザー光を照射してフォトレジスト膜に螺旋状の潜像を形成し、これを現像して潜像部分を溶解することによりピット、グルーブを形成し、これに導電膜を付け電鋳してスタンパを作る。このスタンパを型として透明プラスチック成形板を多量に複製し、これに色素等の記録剤をスピンコートし、反射層、保護層を形成して光ディスクとする。
CD−RW、DVD+RW、DVD−RW等の光ディスクの場合には、透明プラスチック成形板上に、スパッタリングにより下部保護層、相変化記録層、上部保護層、反射層を順に設けた後、光硬化性樹脂保護層を形成することにより作製される。
一般のCD−R/RWの場合、情報領域にグルーブのみが形成され、ここにCDライターにより情報が後で記録されるが、ROMとRAMが混在したCD−R/RW(以後、ハイブリッドCD−R/RWという)は、一部に露光装置で情報が予め記録される。このハイブリッドCD−R/RWの作成法を、図1、図2を参照しつつ説明する。
ガラス板上に中間層を間に挟んだ上下2層のフォトレジストを形成したのち〔(図1(a)〕、深いピットと浅いグルーブを露光光量で作り分け、上層フォトレジストの上面から下層フォトレジストの下面までの深さの深いピットと、上層フォトレジストの上面から下層フォトレジストの上面までの深さの浅いグルーブを持つガラス原盤を作成する〔(図1(b)〜(c)〕。
次いで、その上にNi膜をスパッタし、更に電鋳法によりNiをメッキした後〔(図1(d)〕、ガラス板剥離、レジスト除去を行ってスタンパを得る〔(図1(e)〜図2(f)〕。
このスタンパを母型にして透明基板を成形し〔(図2(g)〕、その上に記録層材料を塗布し、更にその上に反射層、保護層をスパッタなどにより形成すれば、一部に情報が予め記録されたハイブリッドCD−Rが作成できる〔(図2(h)〜(i)〕。
露光装置について図3により説明する。
アナログ変調器で光量制御信号によりレーザー光の光量を調整し、デジタル変調器でデジタル信号によりパルス光に変調し(ピットの場合)、ビームエキスパンダーで太くしたレーザー光を対物レンズで集光してガラス板上のフォトレジストに照射する。ガラス板はターンテーブル上で等線速度で回転しながら半径に反比例した速度で移動するので、図3に示したように一定ピッチで螺旋状に潜像が形成される。これを現像すれば、ピット及びグルーブを形成したスタンパを作製することができる。
本発明の不連続なピット列を形成するには、前記露光装置を用いて内周から露光を開始し、一定ピッチで螺旋状に第1のピット列を露光し、最後の1周以下のアドレスまで露光が行われた後、ターンテーブルの移動速度を1.5〜3倍に増加して外周に変位させ、シャッターにより露光を停止する。
その際に、露光を停止したスタンパ上の半径位置と角度に対応するステージの位置とターンテーブルの絶対角度を記憶し、第2の情報ピット列を露光する際には、第1ピット列終了位置に対応し、不連続になるように(半径方向にシフトされると共に中心からの角度ではゼロラジアン以上重複するように)第2の情報ピット列の露光を開始する。
その際にトラックピッチが一定になるよう半径に反比例した速度でターンテーブルを移動させても良いし、また露光開始半径を第2トラックの等ピッチ仮想線よりもトラックピッチ以下の幅だけ内周に設定し、開始から1周以下の範囲でターンテーブルの移動速度を早くした部分を設けることにより、ピット列相互の間隔を正常ピット列部分とほぼ同じにすることができる。
螺旋状の仮想的な等トラックピッチ中心線からのトラック方向変位量ΔPとしたときに連続的に隣のトラック移動して再生を行わせるためにはΔPは0.3μm以上が好ましく、CD規格であるOrange Book PartII(CD−Recordable)及びOrange Book PartIII(CD−Rewritable)によるとトラックピッチは1.6μmであり、また情報を再生するための最適なピットの幅は0.4〜0.7μmであるので、0≦TP−ΔP−Wp≦0.9となることが好ましい。
1トラック重複部分を設ける場合、不連続部分を設ける位置は、最小アドレス単位の整数倍、例えばCDでは、1セクターは線速1.2m/secの場合16mmであるから、1トラックが16mmの整数倍となる半径及びアドレス部分に設けることにより、重複アドレス部分を読み飛ばし、挿入部分のデータも正しく読むことができる。
例えば、半径25.47mmに10ブロックの長さの重複アドレス領域を設けることによりトラック1周分の長さになるため、1周分のデータを再生されないようにすることが可能である。
第1トラックの最後と第2トラックの最初に配置される同一アドレス領域の長さは、1セクター(1ブロック)以上であれば、第1トラック及び第2トラックに記録された情報の再生と第1トラックの最終ブロックを読み飛ばしての再生が可能であり、20ブロック以下(即ち、半径約51mm以下のトラック1周)であることが好ましい。半径51mm以上では、ハイブリッドCD−R/RWの深いピットを作製することが困難になる。
光ディスクドライブは、再生中にトラッキングが外れた場合、ディスクを回転させながら同一半径付近で次のアドレスが記録されたデータピットを探すため、第2トラックの開始部分が第1トラックの終了部分から大きく半径方向にシフトしていなければタイムラグ無しに再生することが可能であるが、特に第1トラックの終了角度と第2トラックの次のアドレス開始角度が同一であればエラーが発生することなく、連続的にデータを再生することが可能である。
前記不連続ピット部分におけるトラックピッチについては、第1トラックの最終アドレス付近の数ブロックのみ仮想等トラックピッチ曲線から内周又は外周に1μm程度シフトさせても良いし、第1トラックの最終アドレス付近の数ブロックを外周に、第2トラック開始アドレス付近の数ブロックを内周に、共に1μm程度シフトさせても良い。第1トラックの最後と第2トラックの最初は回転角度方向に重なりを持っていても良いが、重なり角度はゼロラジアン以上重複することが好ましい。第1トラック終点と第2トラック始点が角度方向に重なりがなく、半径方向のトラックシフト量が小さい場合には、重複アドレス領域を読み飛ばすと確率が低くなることがあるためである。また、ピット列が仮想等トラックピッチ曲線からシフトすることなくピット列の一部を欠落させた場合(図10参照)には、欠落ピット列の前後の最近接トラック間距離は、通常の1.6μmより大きくなる。
また、第1トラックの最後及び第2トラックの最初の数ブロックに、不必要なダミーデータを付加することにより、その部分が再生装置によって読み取れなくても、本来必要なプログラム及び/又はデータを確実に再生することができる。
更に重複したアドレスを有する第1トラックの最後から第2トラックの最初の部分においては、再生装置により第2トラックの最初の部分が読み飛ばされるので、コピーよって作製された光ディスクのプログラムにより第2トラックの最初のアドレスに数回アクセスし再生することで原本性を確認できる。
即ち、原本の場合には同一アドレスを有し異なる情報が記録されている部分が2箇所あるため、2種類のデータが再生されるが、コピーされた光ディスクにおいては常に同じデータが再生される。
上記不連続部分は、1枚のディスク上に1箇所設ければよいが、2箇所以上設けるため更に別のトラックを設ける場合には上記と同様にすればよく、確実性をより高めることができる。
CD−Rの場合、ピッチ1.6μm、幅約0.3〜0.7μm、深さがフォトレジスト膜厚と同じ150〜350nmの台形状のグルーブが情報領域に形成される。また、ハイブリッドCD−Rの場合は、記録可能領域に台形状のグルーブが形成され、ROM領域には、予め記録される情報の変調信号がデジタル変調器に入力され、ピットが形成される。
基板の材料は、成型性、光学特性、コストの点で優れたポリカーボネート樹脂が好ましい。当該光ディスクのROM部では、使用する基板中にあるピットの幅を0.40〜0.75μm、深さを2500〜3300Åとすることが信号特性上好適である。また、記録領域を構成する案内溝(グルーブ)は、幅を0.25〜0.75μm、深さを150〜1250Åとすることが望ましい。
光ディスクがCD−Rの場合には、基板の厚さは1.2mmが好適である。
ROM部のピット間には、記録領域の案内溝程度の深さを持ちピットと分離しているダミーピット或いはピットと連続している案内溝を設けてもよい。
記録層としては、2,2,3,3−テトラフルオルプロパノール等のフッ素アルコールと、2−メトキシエタノールやエチレングリコールジメチルエーテル等との混合溶媒に、フタロシアニン系色素やシアニン系色素などを溶解させた色素液材料が、記録感度や記録速度が極めて良好なため適している。
記録層の成膜には、これらの色素液材料をスピンコーティングにより塗布することが量産性及び膜質等に優れているため好適であり、その膜厚は、求める信号特性によって任意に決定することができるが、100〜500nmに設定するのが好適である。
反射層としてはAuやAgなどの金属材料を用いることができる。
反射層は各種気相成長法によって形成できるが、量産性、膜質等に優れているスパッタリング法により成膜するのが好適である。
反射層の膜厚は記録層と同程度とするのが好適であるが、100nm近傍とすることが望ましい。
反射層の上には、その酸化防止のためオーバーコート層を設けることが望ましい。オーバーコート層としてはスピンコートで作製した紫外線硬化樹脂が一般的であり、その厚さはエラーの増大防止や機械特性の観点から、3〜15μmとするのが好適である。
また、ハードコート層もオーバーコート層と同様に、スピンコートで作製した紫外線硬化樹脂が一般的であり、その厚さは、耐擦傷性や機械特性の観点から、2〜6μmが好適である。
CD−RWの場合、ピッチ1.6μm、幅約0.3〜0.7μm、深さがフォトレジスト膜厚と同じ20〜150nmの台形状のグルーブが情報領域に形成される。また、ハイブリッドCD−RWは、記録領域に台形状のグルーブが形成され、ROM領域は、予め記録される情報の変調信号が、デジタル変調器に入力され、ピットが形成される。
基板材料としては、CD−Rの場合と同様にポリカーボネート樹脂が好ましい。
この基板上に、金属酸化物、窒化物、炭化物及びこれらの混合物からなる下部保護層を形成し、その上にAg、In、Sb、Te、Ge等を含む相変化型記録材料からなる記録層を形成し、その上に下部保護層と同様の材料からなる上部保護層を設け、更にAl、Ag、Au等の金属単体又は少量の添加物を含む合金からなる反射層と紫外線硬化樹脂からなるオーバーコート層を積層させることにより、当該光ディスクの記録可能領域に、ROM部の既存情報に加えて新たな情報の付加が可能であるのみならず、書き換えもできるハイブリッドディスクとして活用することも可能である。
相変化記録層は、膜厚を15〜25nmとすることにより、容易に初期化が可能で、オーバーライト時のジッタ増加を少なくすることができる。
下部保護層、上部保護層としては、オーバーライト時のヒートサイクルで劣化し難いZnS(80原子%)SiO(20原子%)付近の組成のものが好適に用いられ、下部保護層の膜厚は60〜110nmとすることにより、15%以上の反射率にすることができる。
上部保護層の膜厚は、20〜40nmとすることにより、モジュレーションが大きく、オーバーライト時のジッタ増加を少なくすることができる。
また、これまで説明した光ディスクに情報付加が可能な記録領域を持たせず、ROM領域のみで構成される再生専用のROMディスクであっても、前記ハイブリッドディスクのROM領域と同様の特徴を保持していれば、同様の機能を持つ有効な光ディスクとして活用することができることは自明である。
本発明によれば、著作権に基づくプログラム、データ等の情報のコピーを防止し、且つ、コピーされた情報の再生を制御する機能を有することにより、不正コピーを防止し情報供給者の権利を守ることができる光ディスクを提供できる。
また、通常のドライブで正常に読み出すことは可能であるが、トラックの一部を読み飛ばさせて原本と異なるコピー品とさせることにより、ディスクに記録されている情報を保護し、プログラムの動作を制限することができる光ディスクを提供できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
図4に示すトラック配置及び図5に示すアドレス構造を有するスタンパを作製した。ここで不連続部分を半径30.57mmの位置に設け、
Aのアドレス 8:26:34
Bのアドレス 8:26:24
Cのアドレス 8:26:34
Dのアドレス 8:26:35
とした。また、Aは仮想等トラックピッチの螺旋から0.6μm外周にシフトさせた。この領域の各アドレスには、図6に示した情報を記録した。
このスタンパを用いて、厚さ1.2mmのポリカーボネート基板上の半径位置25mmから38mmまでのROM領域には、プログラムをCDフォーマットに従う最大ピット幅0.6μm、トラックピッチ1.6μm、ピット深さ250nmのウォブルピットに変換させたものが配置され、半径38mm以降の記録可能領域には、深さ150nmの案内溝を有するディスク基板を成形した。
この基板上に、スピンコート法によりフタロシアニン系色素塗布液を塗布した膜厚約130nmの記録層、スパッタリング法による膜厚約110nmのAg反射層を順次積層させ、更にその上に、紫外線硬化樹脂のスピンコートによるオーバーコートを形成した。
通常の再生装置によりシーケンシャルに再生した場合、不連続部分で1トラック読み飛ばされるため常に図6のabcdefghijklmnopqrstuのデータが読める。従って、通常の方法でコピーを行うと、8:26:21から8:26:41のアドレスにこの情報が記録されたCD−Rが作製される。
本実施例の光ディスクについて、ROM部に記録したプログラムにより8:26:25〜8:26:33の情報を数回再生したところ、同一アドレスを有し異なる情報を有する部分が2箇所あるため、efghijklmのデータが読める場合と、e′f′g′h′i′j′k′l′m′のデータが読める場合が存在することになり、原本性が確認されたとしてプログラムのその後のステップを続行することができた。
実施例2
図7に示すトラック配置及び図8に示すアドレス構造を有するスタンパを作製した。ここで不連続部分を半径30.30mmの位置に設け、
Aのアドレス 8:26:30
Bのアドレス 8:26:34
Cのアドレス 8:26:30
Dのアドレス 8:26:34
Eのアドレス 8:26:35
とする。このときBからCの間では通常どおりステージとスピンドルを動作させ、シャッターにより7ブロックに対応する時間だけ露光ビーム照射を停止した。この領域の各アドレスには図9のような情報を記録した。
上記スタンパを用いて実施例1と同様の方法で光ディスクを作製した。
通常の再生装置によりシーケンシャルに再生した場合、不連続部分で1トラック読み飛ばされるため常にabcdefghijklmnopのデータが読める。従って、通常の方法でコピーを行うと8:26:25から8:26:40のアドレスにこの情報が記録されたCD−Rが作製される。
本実施例の光ディスクについて、ROM部に記録したプログラムにより8:26:31〜8:26:33の情報を数回再生したところ、同一アドレスを有し異なる情報を有する部分が2箇所あるため、ghiのデータが読める場合と、g′h′i′のデータが読める場合が存在することになり、原本性が確認されプログラムのその後のステップを続行することができた。
また、本実施例によると、トラックピッチが1.6μm以下となる部分が無いため、不連続部分周辺でも再生信号特性が良好であり、C1エラーは50以下であった。
ROMとRAMが混在したCD−R/RWの作成法を示す図。 (a)ガラス板上に中間層を間に挟んだ上下2層のフォトレジストを形成する工程 (b)深いピットと浅いグルーブを持つガラス原盤を作成する露光工程 (c)深いピットと浅いグルーブを持つガラス原盤を作成する現像工程 (d)Ni膜をスパッタし、更に電鋳法によりNiをメッキする工程 (e)ガラス板剥離工程 (f)レジスト除去を行ってスタンパを得る工程 (g)スタンパを母型にして透明基板を成形する工程 (h)記録層形成工程 (i)反射層、保護層形成工程 露光装置を示す図。 実施例1で用いたスタンパのトラック配置を示す図。 実施例1で用いたスタンパのアドレス構造を示す図。 実施例1で各アドレスに記録した情報を示す図。 実施例2で用いたスタンパのトラック配置を示す図。 実施例2で用いたスタンパのアドレス構造を示す図。 実施例2で各アドレスに記録した情報を示す図。 ピット列が仮想等トラックピッチ曲線からシフトすることなくピット列の一部を欠落させた場合の説明図。
符号の説明
A アドレスを示す符号
B アドレスを示す符号
C アドレスを示す符号
D アドレスを示す符号
E アドレスを示す符号

Claims (6)

  1. 螺旋状に配列した情報ピット列で形成されたトラックを有する光ディスクにおいて、該情報ピット列は、内周から単調に増加するアドレスを持つと共に、半径方向にシフトした不連続部分を少なくとも1箇所有し、該第2の情報ピット列の最初の1トラック(トラック1周分)と次の1トラックには同一アドレスを有し異なる情報が記録された領域が設けられ、かつ該領域を含むトラックピッチが一定でない部分を有することを特徴とする光ディスク。
  2. 螺旋状に配列した情報ピット列で形成されたトラックを有する光ディスクにおいて、内周から単調に増加するアドレスを持つ第1の情報ピット列と、該第1の情報ピット列の外周側に配置され、該第1の情報ピット列と接しない(不連続な)第2の情報ピット列を有し、該不連続部分における内周側の情報ピット列(第1トラック)の最後と外周側の情報ピット列(第2トラック)の最初に、1トラック(トラック1周分)以下の長さに渡って、同一アドレスを有し異なる情報が記録された領域が設けられ、該領域を含むトラックピッチが一定でない部分を有することを特徴とする光ディスク。
  3. ピットのトラック方向最大幅をWp(μm)、最近接トラック間距離をTP(μm)、螺旋状の仮想的な等トラックピッチ中心線からのトラック方向最大変位量をΔPmax(μm)としたときに、
    0≦TP−ΔPmax−Wp≦0.9
    であることを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  4. 前記情報ピット列の不連続部分の前後に20ブロック以下の長さに渡って同一アドレス領域を有し、該同一アドレス領域がディスク中心からみて同一角度範囲に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光ディスク。
  5. 前記情報ピット列が不連続であり、トラックピッチが一定でない部分における最近接トラック間距離TPがその他の正常トラック間距離よりも大きいことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の光ディスク。
  6. レーザー光の照射により記録可能な領域を有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の光ディスク。
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