JP2005100201A - 課金処理装置 - Google Patents

課金処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005100201A
JP2005100201A JP2003334618A JP2003334618A JP2005100201A JP 2005100201 A JP2005100201 A JP 2005100201A JP 2003334618 A JP2003334618 A JP 2003334618A JP 2003334618 A JP2003334618 A JP 2003334618A JP 2005100201 A JP2005100201 A JP 2005100201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
information
billing
area
charging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003334618A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruji Muramatsu
治司 村松
Hiromoto Oishi
博基 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2003334618A priority Critical patent/JP2005100201A/ja
Publication of JP2005100201A publication Critical patent/JP2005100201A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Checking Fares Or Tickets At Control Points (AREA)

Abstract

【課題】課金領域に乗り入れる車両の数を減少させる。
【解決手段】課金領域における車両の積載重量に対応する追加料金を示す追加料金情報を記憶する追加料金情報記憶手段22aと、車両に設けられた荷重センサ10が出力する車両に加わる荷重に応じて変化する荷重信号に基づいて、車両の積載重量を算出する積載重量算出手段21a1と、課金領域への車両の乗り入れを検出する乗入れ検出手段21a2と、乗入れ検出に応じて積載重量算出手段21a1が算出した積載重量に対応する追加料金を、追加料金情報記憶手段22aの追加料金情報に基づいて決定する追加料金決定手段21a3と、決定した追加料金と予め定められた車両に対応する課金額とに基づいて、車両に課金すべき料金の識別可能な課金情報を生成する課金情報生成手段21a4と、を備え、課金情報生成手段21a4が生成した課金情報に基づいて前記課金処理を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、予め定められた課金領域への車両の乗入れに応じて課金処理を行う課金処理装置に関するものである。
交通渋滞の慢性化は経済効率を大きく損ない、排ガスによる大気汚染は住民の健康を蝕むことから、渋滞の緩和や大気汚染の改善を図るため、交通渋滞や大気汚染の著しい地域に入る車両に課金することが検討されている。そのような課金制度を導入することにより、現在の車両の使い方を見直してもらい、交通量の減少によって渋滞の緩和、大気環境の改善を目指している。
従来より、簡単な構成で移動体の利用者に対して課金処理を行う移動体用課金処理装置が提案されている。例えば、移動体の位置情報を検出し、予め定めた地図情報内に課金対象領域を定め、かつ、課金対象領域と課金対象領域以外の領域との境界に緩衝領域を定め、前記地図情報と前記位置情報とを対応させ、前記課金対象領域または前記緩衝領域の何れかに前記移動体が少なくとも侵入したか否かを表す侵入状態を決定し、該決定結果に基づいて前記移動体に対する課金情報を生成する移動体用課金処理装置が提案されてきた(特許文献1参照)。
また、道路地図データと課金対象エリアに関するデータを記憶しておき、車両の現在地と前記課金エリア対象のデータとに基づいて車両の課金対象エリアへの接近を判定すると、表示する道路地図の縮尺を、車両の現在位置と接近中の課金対象エリアの全体とが表示可能なように変更して表示手段に表示したり、車両位置の近辺の駐車場を表示する車両用課金エリア表示装置が提案されている(特許文献2参照)。この車両用課金エリア表示装置によって、車両の現在位置と課金対象エリア全体との関係を分かり易く表示し、課金エリアへの侵入を回避する経路を容易に判断できるようにした。
特開2000−123213号公報 特開2003−35546号公報
また、近年では大気汚染は深刻な状況となっており、汚染物質の発生にディーゼル車の排出ガスが大きく影響しているため、粒子状物質排出基準を条例で定め、その基準を満たさない車両の運行を禁止する方向に進んでいる。そのため、それらの地域に侵入するディーゼル車は、粒子状物質減少装置を装着しなければならない。
粒子状物質減少装置の装着を義務づけることで、粒子状物質の削減を図ることはできるが、上述したように排ガス等による大気汚染は住民の健康を蝕むことから、大気汚染のさらなる改善を図るには、前記地域に乗り入れる車両の数を減少させることが望ましい。その点を考慮すると、上述した特許文献2は有効であるが、侵入する車両の数を減少させるには限界があった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、課金領域に乗り入れる車両の数を減少させることができる課金処理装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の課金処理装置は、図1の基本構成図に示すように、予め定められた課金領域への車両の乗入れに応じて課金処理を行う課金処理装置において、前記課金領域における前記車両の積載重量に対応する追加料金を示す追加料金情報を記憶する追加料金情報記憶手段22aと、前記車両に設けられた荷重センサ10が出力する前記車両に加わる荷重に応じて変化する荷重信号に基づいて、前記車両の積載重量を算出する積載重量算出手段21a1と、前記課金領域への前記車両の乗り入れを検出する乗入れ検出手段21a2と、前記乗入れ検出手段21a2の検出に応じて前記積載重量算出手段21a1が算出した積載重量に対応する前記追加料金を、前記追加料金情報記憶手段22aが記憶している前記追加料金情報に基づいて決定する追加料金決定手段21a3と、前記追加料金決定手段21a3が決定した追加料金と前記車両に対応して予め定められた課金する料金とに基づいて、前記車両に課金すべき料金の識別が可能な課金情報を生成する課金情報生成手段21a4と、を備え、前記課金情報生成手段21a4が生成した課金情報に基づいて前記課金処理を行うことを特徴とする。
上記請求項1に記載した本発明の課金処理装置によれば、追加料金情報記憶手段22aには課金領域における車両の積載重量に対応する追加料金を示す追加料金情報が記憶される。そして、課金領域への車両の乗入れが乗入れ検出手段21a2によって検出されると、積載重量算出手段21a1によって算出された積載重量に対応する追加料金が、追加料金情報記憶手段22aに記憶している追加料金情報に基づいて追加料金決定手段21a3によって決定される。そして、その追加料金と課金すべき料金とに基づいた課金情報が課金情報生成手段21a4によって生成されると、その課金情報に基づいて、例えば、遠隔地との通信を用いた決済装置によるお金の徴収、装置本体に装着されるディジタル・キャッシュによるお金の徴収等の課金処理が行われる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の課金処理装置において、前記追加料金情報記憶手段22aが記憶している追加料金情報は、前記積載重量が前記車両の最大積載重量に近づくほど前記追加料金が安くなるように生成されていることを特徴とする。
上記請求項2に記載した本発明の課金処理装置によれば、追加料金情報記憶手段22aには、積載重量が車両の最大積載重量に近づくほど追加料金が安くなるように生成された追加料金情報が記憶される。そして、この追加料金情報に基づいて車両の積載重量に対応する追加料金が追加料金決定手段21a3によって決定される。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の課金処理装置において、前記追加料金情報記憶手段22aが記憶している追加料金情報は、前記積載重量が前記車両の最大積載重量よりも軽くなるほど前記追加料金が安くなるように生成されていることを特徴とする。
上記請求項3に記載した本発明の課金処理装置によれば、追加料金情報記憶手段22aには、積載重量が車両の最大積載重量よりも軽くなるほど追加料金が安くなるように生成された追加料金情報が記憶される。そして、この追加料金情報に基づいて車両の積載重量に対応する追加料金が追加料金決定手段21a3によって決定される。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3の何れかに記載の課金処理装置において、前記車両の現在位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段23と、前記位置情報検出手段23が検出した位置情報に基づいて、前記課金領域と前記課金領域以外の領域との境界に予め定められた警告領域への前記車両の乗入れを検出する警告領域検出手段21a5と、前記警告領域検出手段21a5の検出に応じて前記課金領域の接近を警報する警報手段26と、をさらに備え、前記追加料金決定手段21a3は、前記警告領域検出手段21a5の検出に応じて前記追加料金を決定し、前記警報手段26は、前記追加料金決定手段21a3が決定した追加料金の認識が可能なように前記警報を行うことを特徴とする。
上記請求項4に記載した本発明の課金処理装置によれば、位置情報検出手段23によって検出された位置情報に基づいて、警告領域への車両の乗入れが警告領域検出手段21a5によって検出されると、車両の積載重量に対応する追加料金が追加料金決定手段21a3によって決定される。そして、車両の利用者等に対し、その追加料金の認識が可能なように警報手段26によって警報が行われる。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜4の何れかに記載の課金処理装置において、前記車両の動力形式を示す動力形式データを有する車両情報を記憶する車両情報記憶手段22bをさらに備え、前記課金情報生成手段21a4は、前記車両情報記憶手段22bが記憶している車両情報の動力形式データに基づいて、大気汚染に影響を及ぼす動力形式ほど前記車両に課金すべき料金が高額となるように前記課金情報を生成することを特徴とする。
上記請求項5に記載した本発明の課金処理装置によれば、車両情報記憶手段22bには、例えばディーゼル、ガソリン、ガソリン/電気(ハイブリット)、電気等の動力形式を示す動力形式データを有する車両情報が記憶される。そして、動力形式データに基づいて大気汚染に影響を及ぼす動力形式ほど課金すべき料金が高額となるように課金情報が課金情報生成手段21a4によって生成され、この課金情報に基づいて課金処理が行われる。
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜5の何れかに記載の課金処理装置において、装置本体は、前記車両に搭載されており、前記課金情報生成手段21a4が生成した課金情報に基づいた前記課金処理の終了に応じて発生する前記課金領域の乗入れ許可を示す許可情報を、前記追加料金が識別可能なように前記車両の利用者に通知する通知手段27をさらに備えることを特徴とする。
上記請求項6に記載した本発明の課金処理装置によれば、課金情報生成手段21a4によって生成された課金情報に基づいた課金処理が終了すると、課金領域への乗入れ許可を示す許可情報が、その課金処理に対応する追加料金が識別可能なように車両の利用者に通知手段27によって通知される。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の課金処理装置によれば、車両の積載重量に対応する追加料金を示す追加料金情報を記憶しておき、課金領域への車両の乗入れの検出に応じて、車両の積載重量に対応する追加料金を追加料金情報に基づいて決定し、その追加料金と予め定められた課金すべき料金とに基づいて課金情報を生成し、この課金情報に基づいて課金処理を行うようにしたことから、課金領域に乗り入れた車両の積載重量に対応する追加料金を徴収することができる。従って、課金領域に乗入れた車両に対して積載重量に対応する追加料金を追加して課金するため、特に、貨物自動車等の乗入れの減少を期待することができることから、大気汚染の改善、及び、交通渋滞の緩和を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、積載重量が車両の最大積載重量に近づくほど追加料金が安くなるように生成された追加料金情報を記憶していることから、課金領域に乗り入れた車両の積載重量が軽いほど高い追加料金を課金することができる。従って、利用者等は車両の積載重量を最大積載重量に近づけて課金領域に乗り入れるようになることから、課金領域への運搬物の搬入が効率良く行われ、乗入れる車両の数を減少させることができるため、大気汚染の改善を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、積載重量が車両の最大積載重量よりも軽くなるほど追加料金が安くなるように生成された追加料金情報を記憶していることから、課金領域に乗り入れた車両の積載重量が重いほど高価な追加料金を課金することができる。従って、利用者等は車両の積載重量が最大積載重量よりも軽くなるように積載して課金領域に乗り入れるようになることから、課金領域に乗り入れた車両の排気量を低減させることができるため、課金領域における大気汚染の改善を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3の何れかに記載の発明の効果に加え、課金領域と課金領域以外の領域との境界に予め定められた警告領域への車両の乗入れを検出すると、警告領域で課金される車両の積載重量に対応する追加料金を決定し、その追加料金を車両の利用者等が認識できるように警報を行うことから、警告領域への乗入れ前に追加料金を認識させることができる。従って、課金領域への乗入れ前に追加料金を利用者等に認識させることで、その追加料金に基づいて課金料金への乗入れの回避を促すことになり、課金領域への車両の乗入れ数をより一層低減することが期待できるため、大気汚染の改善、及び、交通渋滞の緩和を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れかに記載の発明の効果に加え、車両の動力形式の識別が可能な車両情報を記憶しておき、大気汚染に影響を及ぼす動力形式ほど課金すべき料金が高額となるように課金情報を生成し、この課金情報に基づいて課金処理を行うようにしたことから、課金領域に乗り入れた大気汚染に影響を及ぼす車両から高額な料金を徴収することができる。従って、大気汚染に影響を及ぼす動力形式の車両が課金領域に乗り入れる数を減少させることができるため、より一層の大気汚染の改善を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れかに記載の発明の効果に加え、課金処理の終了に応じて発生する課金領域の乗入れ許可を示す許可情報を、課金処理に対応する追加料金の識別が可能なうように車両の利用者に通知するようにしたことから、課金処理の終了に応じて車両の積載重量に対応する追加料金を利用者等に認識させることができる。従って、課金した追加料金を適時に認識させることで、次回以降の課金領域への乗入れ回避を期待することができるため、課金領域への車両の乗入れ数の減少による大気汚染の改善、及び、交通渋滞の緩和を図ることができる。
以下、本発明に係る課金処理装置を、予め定められた課金領域への車両の乗入れの検出に応じて自動的に課金処理を行う自動課金システムに適用した場合の最良の形態を、図2〜図10の図面を参照して説明する。
ここで、図2は本発明の課金処理装置を適用した自動課金システムの概略構成を示すシステム構成図であり、図3は図2の課金処理装置の概略構成の一例を示す構成図であり、図4は図3のEEPROMの本発明に係るメモリマップの一例を示す図であり、図5は課金領域と警告領域とを説明するための図であり、図6は図4の追加料金情報の一例を説明するための図であり、図7は図4の料金テーブル情報の一例を説明するための図であり、図8は図4のCPUが実行する本発明の処理概要例の一部を示すフローチャートであり、図9は図4のCPUが実行する本発明の処理概要例の他の一部を示すフローチャートであり、図10は自動課金システムの動作の一例を説明するための図である。
自動課金システムは、図2に示すように、貨物自動車、特殊用途自動車等の車両1の運転席等に設けられ、予め定められた課金領域への車両1の乗入れに応じて課金処理を課金処理装置20と、地方自治体、管理会社等に設けられ、利用者からの申請に応じた各種情報を管理する管理装置30と、を備える。そして、課金処理装置20と管理装置30とはパケット通信網Pを介したデータの送受信が可能な構成となっている。
自動課金システムはさらに、利用者の自宅、会社等に設けられ、例えばパーソナル・コンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等の端末装置50を備える。そして、管理装置30と端末装置50とは、インターネットIに接続可能な構成となっており、インターネットIを介したデータの送受信が可能な構成となっている。なお、管理装置30と端末装置50とは、上述したようにパケット通信網Pを介してデータの送受信を行うようにしても差し支えない。
課金処理装置20は、予め定められたプログラムに従って動作するマイクロコンピュータ(μCOM)21を有する。μCOM21は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)21a、CPU21aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM21b、各種のデータを格納するとともにCPU21aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM21c等を有して構成している。
また、μCOM21には、装置本体がオフ状態の間も記憶内容の保持が可能な電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)22を接続しており、このEEPROM22には、後述する登録情報、課金領域情報、警告領域情報、料金テーブル情報、追加料金情報等の各種情報を記憶する。
課金処理装置20はさらに、周知であるGPS(global positioning system=全地球側位システム)受信部23、通信部24、操作部25、表示部26、プリンタ部27等を備える構成となっている。そして、それらの各々は、インタフェース部20iを介してμCOMに接続している。
位置情報検出手段に相当するGPS受信部23は、装置本体の現在位置を検出するために、GPSを構成する複数の人口衛星40(図2参照)が発射する電波を受信し、このGPS受信部23の現在の位置情報を求め、この位置情報をインタフェース部20iを介してμCOM21に出力する。そして、本最良の形態において位置情報は、現在位置を示す緯度・経度、進行方向、速度、制度等の各種データを有する。
なお、GPS受信部23における位置検出メカニズムは、当業者には公知である通常のGPSによるものであり、少なくとも3つの人工衛星40からGPS受信部23まで電波が到達するのに要する時間を計測することによって、GPS受信部23の正確な位置が算出される。
通信部24は、例えば、デジタル携帯電話(PDC=personal digital cellular)や無線装置などを用いる。そして、通信部24は、μCOM21から入力される各種情報を管理装置30に無線通信にて送信すると共に、管理装置30等から受信した各種情報をμCOM11に出力する。
操作部25は、装置本体の正面に配置される複数種類の操作キーを有する。そして、利用者の操作部25の操作によって発生した入力データはμCOM21に入力される。また、表示部26は、利用者等による視認が可能なように装置本体の正面に配置される液晶ディスプレイ等の表示装置を有し、CPU21aからの指示に応じて利用者に対する各種表示を行う。そして、本最良の形態では、この表示部26の表示によって、課金領域の接近時の警報等を行うことから、表示部26が特許請求の範囲に記載の警報手段として機能する。
プリンタ部27は、領収書、請求書等を印刷する際に、μCOM21から入力される印刷情報に基づいた印刷を行い、その印刷された用紙は、装置本体の正面に設けられた排出口から排出される。また、本最良の形態では、追加料金が識別可能な領収書をプリンタ部27に発行することで、乗入れ許可を示す許可情報を利用者等に通知することから、プリンタ部27が特許請求の範囲に記載の通知手段として機能する。なお、通知手段については、表示部26で表示によって通知したり、音声によって通知するなど種々異なる実施の形態とすることができる。
課金処理装置20はさらに、車両1に加わる荷重に応じて変化する周波数信号である荷重信号を発生するストレンゲージ等のセンサを有する複数のセンサユニット10(1ch〜6ch)を備える。そして、センサユニット10の各々は、前輪左側が1ch、前輪右側が2ch、後輪左前側が3ch、後輪右前側が4ch、後輪左後側が5ch、後輪右後側が6chとして、車軸のタイヤ寄りにレーザ溶接、電気抵抗溶接等の溶接によって溶着している。
各センサユニット10は、ケーブル11によって課金処理装置20のインタフェース部20iに接続し、該インタフェース部20iを介してμCOM21に接続している。そして、センサユニット10は、センサが出力した荷重信号に対して増幅、補正等の調整を行い、その荷重信号を周波数に変換して課金処理装置20に対して出力する。
なお、本実施の形態では、六輪の車両1を前提としているので、6つのセンサユニット10を課金処理装置20に接続する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、車両が四輪の場合はセンサユニット10が4つというように、種々異なる実施の形態とすることができる。また、センサユニット10の取付位置も車軸に限定するものではなく、荷重に応じた歪み量を測定可能な部材であれば、例えば、荷台フレームなどの他の部材に溶着するようにしても差し支えない。
次に、上述したEEPROM22のメモリマップの一例を、図4の図面を参照して以下に説明する。
EEPROM22は、登録情報、課金領域情報、警告領域情報、料金テーブル情報、追加料金情報等の各種情報を記憶する記憶エリアを有する。まず、登録情報は、課金領域に乗り入れる車両1の登録に応じて発生し、車両1に関する車両情報と課金処理に必要な支払い情報とを有する。
車両情報は、利用者を識別する識別番号データ、その利用者が乗入れを申請した車両1の車両番号データ、その車両1が課金の対象であるか否かを示す課金対象データ、普通、貨物等の車両1の種別を示す種別データ、総排気量データ、最大積載量データ(若しくは、車両総重量)、車両1の動力形式データ(動力形式データに相当)、運行責任者(若しくは、荷主)データ等の各種データを有する。そして、動力形式データとしては、ディーゼル、ガソリン、ガソリン/電気、電気等の識別が可能な構成となっている。
また、支払い情報は、課金処理に必要な各種データを有して構成しており、課金処理にて課金すべき料金を請求する請求先を示す請求先データと、カード決裁、口座引き落とし、ディジタル・キャッシュによる支払い等の支払い方法を示す支払い識別データと、を有する。
課金領域情報は、乗り入れた車両1に課金する課金領域とその課金対象の時間帯等を示す情報であり、例えば、図5に示す課金領域Eを地図情報上に定めることが可能な構成となっている。なお、課金領域Eについては、課金対象の地域に対応した多角形となっているが、単に円形とするなど種々異なる形態とすることができる。
警告領域情報は、図5に示す課金領域Eと課金領域E以外の領域との境界に予め定められた警告領域WEを地図情報上に定めることが可能な構成となっている。そして、警告領域WEは、課金領域Eの全てを含む円状とすることで、容易に設定できるようにしている。また、課金領域Eから所定距離で連設する帯状の領域とするなど種々異なる実施の形態とすれば、図5に示すように、課金領域Eと課金領域E以外との間に警告領域WEが少なくなってしまう地域が発生することを防止することができる。
料金テーブル情報は、課金領域Eにおける車両1の種類と課金する金額とが対応する料金テーブルとなっている。例えば、車両1の種類としては、自家用車、社用車、タクシー、貨物自動車、二輪車等に分類しており、それらに対応するように金額を設定している。なお、時間帯に応じて金額を変更する場合は、車両1の種類に複数の時間帯毎の金額を設定する料金テーブルとすることもできる。
料金テーブル情報の一例としては、軽自動車が300円、軽貨物自動車が400円、普通車(普通乗用自動車)が500円、中型車(マイクロバス、普通貨物自動車)が900円、大型自動車(バス、普通貨物自動車)が1000円、特大車(大型バス、普通貨物自動車)が1200円、障害者用車両が100円という料金テーブルとなるように生成される。そして、この料金テーブル情報は、乗入れ申請時等にダウンロードされてEEPROM22に記憶され、料金テーブルの変更に応じて更新される。
追加料金情報は、課金領域Eにおける車両1の積載重量に対応する追加料金を示す情報であり、車両1の積載率と追加料金が対応するように構成している。例えば、図6に示すように、積載率が50%未満は追加料金が1200円、50%以上100%以下は1000円、100%超過の場合は乗入れ禁止というように設定している。なお、追加料金情報については、積載重量に対応したテーブルとしたり、積載重量を変数として代入すると追加料金を算出する算出式とするなど種々異なる実施の形態とすることができる。
このように積載重量が車両1の最大積載重量に近づくほど追加料金が安くなるように生成された追加料金情報を記憶していることから、課金領域Eに乗り入れた車両1の積載重量が軽いほど高価な追加料金を課金することができる。従って、利用者等は車両1の積載重量を最大積載重量に近づけて課金領域Eに乗り入れるようになることから、課金領域Eへの運搬物の搬入が効率良く行われ、乗入れる車両1の数を減少させることができるため、大気汚染の改善を図ることができる。
また、本最良の形態では、上述した料金テーブル情報は、車両1の動力形式とその課金率との関係を示す課金率テーブルを有する。例えば、図7に示すように、動力形式がディーゼルは課金率が100%、ガソリンは90%、ハイブリッド(ガソリン/電気)は70%、電気は50%と設定される。
よって、以上の説明からも明らかなように、本最良の形態では、EEPROM22が特許請求の範囲に記載の追加料金情報記憶手段及び車両情報記憶手段として機能している。
また、上述した登録情報、課金領域情報、警告領域情報、料金テーブル情報、追加料金情報等は、管理センターからパケット通信網P、インターネットI等を介してダウンロードする場合について説明するが、乗入れ申請に応じて記憶媒体に記憶して配布され、その記憶媒体から複写するような他の実施の形態とすることもできる。そして、課金領域、料金体系に変更があった場合に、課金処理装置20に記憶している課金領域情報等の更新を行うことが可能な構成となっている。
次に、管理装置50には、周知であるパーソナル・コンピュータを用いており、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)を有している。このCPUには、バスBを介してCPUのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM、CPUの処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAMが接続されている。
CPUに接続している記憶装置には、課金領域Eへの乗入れ申請に応じて利用者から入力されるデータに基づいて申請情報を生成し管理する機能、課金処理装置20から受信した課金情報に基づいて料金の収受を行う機能、その終了に応じて課金領域Eへの乗入れを許可する許可情報を生成し、その許可情報を該当する課金処理装置20に送信する機能等をコンピュータに機能させるための各種プログラムを記憶している。
次に、上述した課金処理装置20のCPU21aが実行する本発明に係る処理概要の一例を、図8及び図9のフローチャートを参照して以下に説明する。
図8に示すステップS1において、初期処理が実行されることで、RAM21cの入域フラグ、警告フラグ、対象外フラグや各種格納エリアに初期値が設定され、その後ステップS2において、EEPROM22の車両情報の課金対象データに基づいて、車両1が課金対象であるか否かが判定される。課金対象ではないと判定された場合は(S2でN)、ステップS3において、RAM21cの対象外フラグにONが設定され、その後ステップS8に進む。
また、ステップS2で課金対象であると判定された場合は(S2でY)、ステップS4において、EEPROM22に登録情報が記憶されているか等が検証され、ステップS5において、その検証結果に基づいて、課金領域Eへの乗入れが認証(登録済)されているか否かが判定される。認証されていると判定された場合は(S5でY)、ステップS8に進む。一方、認証されていないと判定された場合は(S5でN)、ステップS6に進む。
ステップS6において、RAM21cの警告フラグにONが設定され、ステップS7において、警報処理が実行されることで、利用者に課金領域Eへの車両1の乗入れの申請(登録)を促すための警報を行う警報情報が表示部26に出力され、表示部26には警報情報に基づいた警報画面が表示され、その後ステップS8に進む。なお、警報処理については、音声若しくは音声と表示により警報を行うなど種々異なる実施の形態とすることができる。
ステップS8において、図示しない時計IC等から日時情報が取得されてRAM21cに記憶され、ステップS9において、その日時情報とEEPROM22の課金領域情報との比較結果に基づいて、課金対象の時間帯であるか否かが判定される。課金対象の時間帯ではないと判定された場合は(S9でN)、図9に示すステップS35に進む。一方、課金対象の時間帯であると判定された場合は(S9でY)、ステップS10に進む。
ステップS10において、GPS受信部23で検出された位置情報が取得されてRAM21cに記憶され、ステップS11(乗入れ検出手段)において、取得した位置情報とEEPROM22の課金領域情報との比較結果に基づいて、車両1の現在位置が課金領域E内である(乗り入れた)か否かが判定される。課金領域E内であると判定された場合は(S11でY)、課金領域Eに乗り入れたと見なし、ステップS12に進む。
ステップS12において、RAM21cの警告フラグがONであるか否かが判定される。警告フラグがONであると判定された場合は(S12でY)、ステップS13において、登録が済んでいない、若しくは、登録の有効期限の切れた車両1が課金領域Eに乗り入れたことを通報する通報情報が、例えば通報先を管理装置50としてRAM21cに生成され、送信するために通信部24に出力されることで、パケット通信網Pを介して通報情報が管理装置50に送信され、その後図9に示すステップS35に進む。
また、ステップS12で警告フラグがONではないと判定された場合は(S12でN)、ステップS14において、RAM21cの入域フラグにOFFが設定され、その後ステップS15において、RAM21cの対象外フラグがONであるか否かが判定される。対象外フラグがONであると判定された場合は(S15でN)、図9に示すステップS20に進む。
一方、ステップS15で対象外フラグがOFFであると判定された場合は(S15でY)、課金対象外の車両1が課金領域Eに乗り入れたこと許可する乗入れ許可画面を表示する許可画面情報が表示部26に出力されることで、表示部26に乗入れ許可画面が表示され、その後図9に示すステップS35に進む。
また、ステップS11で課金領域E内ではないと判定された場合は(S11でN)、ステップS17(警告領域検出手段)において、RAM21cの位置情報とEEPROM22の警告領域情報との比較結果に基づいて、車両1の現在位置が警告領域WE内であるか否かが判定される。警告領域WE内ではないと判定された場合は(S17でN)、図9に示すステップS35に進む。一方、警告領域WE内であると判定された場合は(S17でY)、ステップS18に進む。
ステップS18において、RAM21cの入域フラグにONが設定され、ステップS19において、EEPROM22の登録情報の種別データ(車両情報)に対応して予め定められた課金する料金(固定料金)が料金テーブル情報に基づいて決定され、該料金が課金額としてRAM21cに記憶され、その後図9に示すステップS20に進む。
図9に示すステップS20において、EEPROM22の登録情報の種類データに基づいて、車両1が貨物自動車であるか否かが判定される。貨物自動車であると判定された場合は(S20でY)、ステップS21(積載重量算出手段)において、センサユニット10の各々で発生した荷重信号が、1ch〜6chのセンサユニット(荷重センサ)10の識別が可能なようにRAM24に取り込まれ、それらの荷重信号に基づいて積載重量が算出されてRAM21cに記憶され、その後ステップS22に進む。
ステップS22において、RAM21cの積載重量とEEPROM22の登録情報の最大積載重量とに基づいて車両1の積載率が算出されてRAM21cに記憶され、ステップS23(追加料金決定手段)において、算出した積載率(積載重量)に対応する追加料金がEEPROM22の追加料金情報に基づいて決定されてRAM21cに記憶され、その後ステップS24に進む。
ステップS24において、EEPROM22の車両情報の動力形式に対応する課金率が、料金テーブル情報の課金率テーブル(図7参照)に基づいて特定されてRAM21cに記憶され、ステップS25において、車両1に対応して課金する料金(課金額)に追加料金が加算され、その料金と課金率の乗算が行われ、その結果が課金すべき料金として更新されてRAM21cに記憶され、ステップS26において、車両1に課金すべき料金の識別が可能な課金情報が生成され、EEPROM22に時系列的に記憶され、その後ステップS27に進む。よって、ステップS24〜S26の一連の処理が、特許請求の範囲に記載の課金情報生成手段に相当する。
ステップS27において、RAM21cの入域フラグがONであるか否かが判定される。入域フラグがONであると判定された場合、つまり、車両1が警告領域WE内であると判定された場合は(S27でY)、ステップS28において、生成した課金情報に基づいて、課金される追加料金を車両の利用者等が認識できるように課金領域Eの接近を警報する入域警報情報がRAM21cに生成され、その後ステップS29において、入域警報情報が表示部26に出力され、表示部26には入域警報情報がに基づいた入域警報画面が表示され、その後ステップS図8に示すステップS8に戻り、一連の処理が実行される。
また、ステップS27で入域フラグがONではないと判定された場合、つまり、既に課金領域Eに車両1が乗り入れている場合は(S27でN)、ステップS30において、RAM21cの課金情報を送信する電文が、例えば通報先を管理装置50としてRAM21cに生成され、送信するために通信部24に出力されることで、パケット通信網Pを介して課金情報が管理装置50に送信され、その後、ステップS31に進む。
ステップS31において、送信した課金情報に応じて管理装置50にて発生した許可情報を通信部24にて受信したか否かが判定される。許可情報を受信していないと判定された場合は(S31でN)、この判定処理を繰り返すことで、許可情報の受信を待つ。一方、許可情報を受信したと判定された場合は(S31でY)、ステップS32に進む。
ステップS32において、受信した許可情報はEEPROM22に時系列的に記憶され、ステップS33において、その許可情報が表示部26に出力されることで、表示部26に許可情報が表示され、ステップS34において、許可情報に基づいて領収書を発行するための領収書情報が生成され、該領収書情報がプリンタ部27に出力されることで、プリンタ部27によって領収書情報に基づいた領収書が発行され、その後ステップS35に進む。
ステップS35において、図示しない車両1のイグニッションスイッチ(IGNスイッチ)がOFFになったか否かが判定される。OFFになっていないと判定された場合は(S35でN)、図8に示すステップS8に戻り、一連の処理が実行される。一方、IGNスイッチがOFFになったと判定された場合は(S35でY)、処理が終了される。
以上の説明からも明らかなうように、課金処理装置20のCPU21aが、特許請求の範囲に記載の積載重量算出手段、乗入れ検出手段、追加料金決定手段、課金情報生成手段、及び、警告領域検出手段として機能している。
次に、上述した課金処理装置20が貨物自動車に搭載された場合の自動課金システムにおける動作(作用)の一例を、図10の図面を参照して以下に説明する。
所有する車両1を課金領域Eに乗り入れる利用者は、事前に、端末装置50を用いて管理装置30にインターネットIを介してアクセスする。そして、管理装置30によって表示される入力画面に従って、車両1に関する情報や料金の支払いに関する情報を入力することで、利用申請を行う[図10中(1)]。
管理装置30は、利用申請に応じた各種情報の登録が終了すると、利用者に対して登録証を発行するとともに、端末装置50で発生した登録情報、課金領域情報、警告領域情報、料金テーブル情報、追加料金情報等を端末装置50に送信する[図10中(2)]。
端末装置50で受信した登録情報等は、端末装置50に接続された課金処理装置20に転送されることで、課金処理装置20のEEPROM22に記憶される[図10中(3)]。そして、課金処理装置20が車両1に搭載されて動作可能状態となる。なお、課金領域情報、警告領域情報、料金テーブル情報、追加料金情報等は、その内容の変更に応じて管理装置30から送信される最新の情報に更新される。
車両1のIGNスイッチのONに応じて起動した課金処理装置20は、GPS受信部23から位置情報に基づいて車両1が警告領域WEに乗り入れたことを検出すると、車両1の積載重量を算出する。このとき、積載重量が過積載の場合は、過積載であることを利用者に対して警報を行う。
算出した積載重量が車両1の最大積載重量以内であると、その積載重量に対応する追加料金がEEPROM22の追加料金情報に基づいて決定し、この追加料金と車両1に課金すべき料金とに基づいて課金情報を生成し、その課金情報の認識が可能なように、課金領域Eの接近を警報する入域警報画面を表示部26に表示させる。
よって、課金領域Eへの乗入れ前に追加料金を利用者等に認識させることで、その追加料金に基づいて課金料金への乗入れの回避を促すことができるため、課金領域Eへの車両1の乗入れ数をより一層低減することが期待できるため、大気汚染の改善、及び、交通渋滞の緩和を図ることができる。
また、入域警報が行われた後も課金領域Eに向かって車両1が走行した場合、課金処理装置20は、車両1が課金領域Eに乗り入れたことを検出すると、再度、車両1の積載重量を算出して追加料金を決定し、この追加料金と車両1に対応した課金する料金とに基づいて車両1に課金すべき料金を示す課金情報を生成し、この課金情報を管理装置30に送信する[図10中(4)]。なお、課金情報については、警告領域WEに乗り入れた時点で生成した課金情報をそのまま利用するようにしても差し支えない。
課金情報を受信した管理装置30は、課金情報に対応する利用者等を特定し、その利用者等が予め登録された支払い方法に基づいて料金の徴収が行われ、徴収の終了が終了すると、その利用者等に車両1の課金領域Eへの乗入れを許可する許可情報を生成し、この許可情報を課金処理装置20に送信する[図10中(5)]。
許可情報を受信した課金処理装置20は、表示部26に許可情報を表示させるとともに、プリンタ部27にて領収書を発行させることで、課金領域Eへの乗入れが許可されたこと利用者等に通知する。そして、利用者等は、発行された領収書で、車両1の積載重量に応じた追加料金を認識するとともに、その領収書を入域証として、車両1のフロントガラス等の車両1の外部から視認可能な場所に配置することで、車両1の課金処理が終了していることを外部に認識させる。
以上説明したように、車両1の積載重量に対応する追加料金を示す追加料金情報をEEPROM22等の記憶媒体に記憶しておき、課金領域Eへの車両の乗入れの検出に応じて、車両1の積載重量に対応する追加料金を追加料金情報に基づいて決定し、その追加料金と予め定められた課金すべき料金とに基づいて課金情報を生成し、この課金情報に基づいて課金処理を行うようにしたことから、課金領域Eに乗り入れた車両1の積載重量に対応する追加料金を徴収することができる。従って、課金領域Eに乗入れた車両1に対して積載重量に対応する追加料金を課金するため、特に、貨物自動車等の乗入れの減少を期待することができることから、大気汚染の改善、及び、交通渋滞の緩和を図ることができる。
また、車両1の動力形式の識別が可能な車両情報を記憶しておき、大気汚染に影響を及ぼす動力形式ほど課金すべき料金が高額となるように課金情報を生成し、この課金情報に基づいて課金処理を行うようにしたことから、課金領域Eに乗り入れた大気汚染に影響を及ぼす車両から高額な料金を徴収することができる。従って、大気汚染に影響を及ぼす動力形式の車両が課金領域に乗り入れる数を減少させることができるため、より一層の大気汚染の改善を図ることができる。
さらに、課金処理の終了に応じて発生する課金領域Eの乗入れ許可を示す許可情報を、課金処理に対応する追加料金の識別が可能なうように車両1の利用者等に通知するようにしたことから、課金処理の終了に応じて車両1の積載重量に対応する追加料金を利用者等に認識させることができる。従って、課金した追加料金を適時に認識させることで、次回以降の課金領域Eへの乗入れ回避を期待することができるため、課金領域Eへの車両1の乗入れ数の減少による大気汚染の改善、及び、交通渋滞の緩和を図ることができる。
なお、上述した本最良の形態では、課金処理を課金処理装置20が生成した課金情報に基づいて管理装置30側で料金の徴収をする場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、課金処理装置20が課金情報に基づいた料金の徴収までを行うような実施の形態とすることもできる。
例えば、課金処理装置20にカード状記憶媒体(カード)に対して読み書きを行うカード挿入部を追加し、そのカードに記憶している電子マネー情報から料金分を差し引いたりすることで、管理装置30側の処理を低減させることもできる。
また、センサユニット10が接続され、上述したGPS受信部23と通信部24を備える車載器を車両1に搭載し、管理側に課金処理装置20を設置し、管理側の管理装置20が、車載器から送信される位置情報に基づいて課金領域Eへの車両1の乗入れを検出し、課金処理を行う実施の形態とすることもできる。
さらに、上述した最良の形態では、車両1の課金領域Eへの乗入れに応じて課金処理装置20が課金処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、課金領域Eから車両1が出たことを検出した際、課金領域Eに乗り入れた車両1が所定時間、所定距離等に亘って走行したことを検出した際など種々異なる実施の形態とすることができる。
また、課金処理装置については、トラック等に搭載される周知である積載重量測定装置(自重計)で実現したり、車両に搭載されている自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)の車載器を荷重センサの接続が構成に変更し、必要な手段を追加することで実現することもできる。
また、上述した本最良の形態では、車両1が貨物自動車、特殊用途自動車等の場合について説明したが、車両1が乗用車の場合は、車両1の乗員の重量を積載重量として測定し、例えば、積載重量に対応する追加料金を決定する、積載重量に基づいて予想した人数に対応する追加料金を決定する等の実施の形態とする。
本発明の課金処理装置の基本構成を示す図である。 本発明の課金処理装置を適用した自動課金システムの概略構成を示すシステム構成図である。 図2の課金処理装置の概略構成の一例を示す構成図である。 図3のEEPROMの本発明に係るメモリマップの一例を示す図である。 課金領域と警告領域とを説明するための図である。 図4の追加料金情報の一例を説明するための図である。 図4の料金テーブル情報の一例を説明するための図である。 図4のCPUが実行する本発明の処理概要例の一部を示すフローチャートである。 図4のCPUが実行する本発明の処理概要例の他の一部を示すフローチャートである。 自動課金システムの動作の一例を説明するための図である。
符号の説明
10 荷重センサ(センサユニット)
20 課金処理装置
21a1 積載重量算出手段(CPU)
21a2 乗入れ検出手段(CPU)
21a3 追加料金決定手段(CPU)
21a4 課金情報生成手段(CPU)
21a5 警告領域検出手段(CPU)
22a 追加料金情報記憶手段(EEPROM)
22b 車両情報記憶手段(EEPROM)
23 位置情報検出手段(GPS受信部)
26 警報手段(表示部)
27 通知手段(プリンタ部)

Claims (6)

  1. 予め定められた課金領域への車両の乗入れに応じて課金処理を行う課金処理装置において、
    前記課金領域における前記車両の積載重量に対応する追加料金を示す追加料金情報を記憶する追加料金情報記憶手段と、
    前記車両に設けられた荷重センサが出力する前記車両に加わる荷重に応じて変化する荷重信号に基づいて、前記車両の積載重量を算出する積載重量算出手段と、
    前記課金領域への前記車両の乗り入れを検出する乗入れ検出手段と、
    前記乗入れ検出手段の検出に応じて前記積載重量算出手段が算出した積載重量に対応する前記追加料金を、前記追加料金情報記憶手段が記憶している前記追加料金情報に基づいて決定する追加料金決定手段と、
    前記追加料金決定手段が決定した追加料金と前記車両に対応して予め定められた課金する料金とに基づいて、前記車両に課金すべき料金の識別が可能な課金情報を生成する課金情報生成手段と、
    を備え、
    前記課金情報生成手段が生成した課金情報に基づいて前記課金処理を行う
    ことを特徴とする課金処理装置。
  2. 前記追加料金情報記憶手段が記憶している追加料金情報は、前記積載重量が前記車両の最大積載重量に近づくほど前記追加料金が安くなるように生成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の課金処理装置。
  3. 前記追加料金情報記憶手段が記憶している追加料金情報は、前記積載重量が前記車両の最大積載重量よりも軽くなるほど前記追加料金が安くなるように生成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の課金処理装置。
  4. 前記車両の現在位置を示す位置情報を検出する位置情報検出手段と、
    前記位置情報検出手段が検出した位置情報に基づいて、前記課金領域と前記課金領域以外の領域との境界に予め定められた警告領域への前記車両の乗入れを検出する警告領域検出手段と、
    前記警告領域検出手段の検出に応じて前記課金領域の接近を警報する警報手段と、
    をさらに備え、
    前記追加料金決定手段は、前記警告領域検出手段の検出に応じて前記追加料金を決定し、
    前記警報手段は、前記追加料金決定手段が決定した追加料金の認識が可能なように前記警報を行う
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の課金処理装置。
  5. 前記車両の動力形式を示す動力形式データを有する車両情報を記憶する車両情報記憶手段をさらに備え、
    前記課金情報生成手段は、前記車両情報記憶手段が記憶している車両情報の動力形式データに基づいて、大気汚染に影響を及ぼす動力形式ほど前記車両に課金すべき料金が高額となるように前記課金情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の課金処理装置。
  6. 装置本体は、前記車両に搭載されており、
    前記課金情報生成手段が生成した課金情報に基づいた前記課金処理の終了に応じて発生する前記課金領域の乗入れ許可を示す許可情報を、前記追加料金が識別可能なように前記車両の利用者に通知する通知手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の課金処理装置。
JP2003334618A 2003-09-26 2003-09-26 課金処理装置 Pending JP2005100201A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334618A JP2005100201A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 課金処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334618A JP2005100201A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 課金処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005100201A true JP2005100201A (ja) 2005-04-14

Family

ID=34462239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334618A Pending JP2005100201A (ja) 2003-09-26 2003-09-26 課金処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005100201A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101673418B (zh) * 2009-09-30 2011-07-20 江西赣粤高速公路股份有限公司 高速公路收费站动态称重计量衡器控制管理***
CN102750749A (zh) * 2012-07-13 2012-10-24 北京万集科技股份有限公司 一种基于整车称重的电子不停车收费***
JP2013148392A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Denso Corp 車両用装置及び走行経路誘導システム
JP2014119952A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Japan Research Institute Ltd 環境価値還元システム及び環境価値還元システムの環境価値還元方法
CN104574539A (zh) * 2014-12-04 2015-04-29 深圳市金溢科技股份有限公司 可称重的车载etc装置、车载etc动态称重扣费***及方法
CN106530713A (zh) * 2016-12-19 2017-03-22 天地协同科技有限公司 基于道路安全运输预警监控***的货运etc
WO2018146790A1 (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 三菱重工機械システム株式会社 車載システム、課金システム、課金方法及びプログラム

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101673418B (zh) * 2009-09-30 2011-07-20 江西赣粤高速公路股份有限公司 高速公路收费站动态称重计量衡器控制管理***
JP2013148392A (ja) * 2012-01-17 2013-08-01 Denso Corp 車両用装置及び走行経路誘導システム
CN102750749A (zh) * 2012-07-13 2012-10-24 北京万集科技股份有限公司 一种基于整车称重的电子不停车收费***
CN102750749B (zh) * 2012-07-13 2014-10-29 北京万集科技股份有限公司 一种基于整车称重的电子不停车收费***
JP2014119952A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Japan Research Institute Ltd 環境価値還元システム及び環境価値還元システムの環境価値還元方法
CN104574539B (zh) * 2014-12-04 2017-08-15 深圳市金溢科技股份有限公司 可称重的车载etc装置、车载etc动态称重扣费***及方法
CN104574539A (zh) * 2014-12-04 2015-04-29 深圳市金溢科技股份有限公司 可称重的车载etc装置、车载etc动态称重扣费***及方法
CN106530713A (zh) * 2016-12-19 2017-03-22 天地协同科技有限公司 基于道路安全运输预警监控***的货运etc
WO2018146790A1 (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 三菱重工機械システム株式会社 車載システム、課金システム、課金方法及びプログラム
JPWO2018146790A1 (ja) * 2017-02-10 2019-07-04 三菱重工機械システム株式会社 車載システム、課金システム、課金方法及びプログラム
KR20190082280A (ko) * 2017-02-10 2019-07-09 미츠비시 쥬고 기카이 시스템 가부시키가이샤 차재 시스템, 과금 시스템, 과금 방법 및 프로그램을 기억하는 컴퓨터 가독 매체
GB2573214A (en) * 2017-02-10 2019-10-30 Mitsubishi Heavy Ind Mach Systems Ltd Vehicle-mounted system, tolling system, tolling method, and program
KR102225728B1 (ko) * 2017-02-10 2021-03-09 미츠비시 쥬고 기카이 시스템 가부시키가이샤 차재 시스템, 과금 시스템, 과금 방법 및 프로그램을 기억하는 컴퓨터 가독 매체
GB2573214B (en) * 2017-02-10 2021-12-15 Mitsubishi Heavy Ind Mach Systems Ltd Onboard system, charging system, charging method, and program
US11703374B2 (en) 2017-02-10 2023-07-18 Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems, Ltd. Onboard system, charging system, charging method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9576306B2 (en) Devices, systems and methods for identifying and/or billing an individual in a vehicle
JP4295287B2 (ja) 公道駐車管理システム及び公道駐車管理方法
US20080169940A1 (en) Intelligent traffic control system and associated methods
US20150279122A1 (en) Method and devices for collecting a traffic-related toll fee
KR101368109B1 (ko) 요금 징수 시스템
US7996149B2 (en) Method and device for automatic route registration
WO2004031547A1 (ja) 排出量報知装置、車両用の排気ガス課金システム、そのシステムを構成する管理ユニットおよび検査装置
EP2402912A1 (en) Charging system, charging method, controller and program
CN106530713A (zh) 基于道路安全运输预警监控***的货运etc
CN101896950A (zh) 驾驶诊断装置和驾驶诊断***
JP2005100201A (ja) 課金処理装置
JP3726024B2 (ja) 保険料決定装置、保険料決定方法および保険料決定プログラム
JP2005352615A (ja) プローブカーを用いた交通量管理エリアの交通量制御システム及びプローブカー情報収集配信センタ
JP5471744B2 (ja) 自動料金収受システムを利用した充電設備情報通知システム
CN111275837A (zh) 巡游出租车的etc通行费***开具方法和***
JP2005092283A (ja) 有料道路適用料金設定システム
JP2011048608A (ja) 車載装置及び車両監視システム
KR101024786B1 (ko) 차량 탑재기
JP2002092104A (ja) 運賃算出提示方法
KR20150056271A (ko) 차량용 단말 장치, 그리고 교통 위반 단속 장치 및 그 방법
KR20040073239A (ko) 자동차 과속 감시 시스템 및 그 방법
JP7294835B2 (ja) タクシーメータシステム
KR101217537B1 (ko) 차량용 전자단말기기 및 그를 이용한 휴일제 관리시스템
JP5815379B2 (ja) 賃走料金算出装置、タクシーメータ及びタクシーメータシステム
JP2010231597A (ja) 自動料金収受システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080909

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090127