JP2005097636A - N,n−ジアルキルアリルアミン系重合体の製造方法およびn,n−ジルキルアリルアミン系重合体 - Google Patents

N,n−ジアルキルアリルアミン系重合体の製造方法およびn,n−ジルキルアリルアミン系重合体 Download PDF

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Abstract

【課題】 ファインケミカルズ分野における各種用途に有用で、特にインクジェットインク用の耐水化剤などとして有用なN,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体またはその付加塩を、収率よく、工業的に有利に製造する方法を提供する。
【解決手段】
水系溶媒中において、N,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩と、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩とを、上記2種の付加塩の合計量に対して5〜100モル%の、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤または過硫酸塩系ラジカル開始剤の存在下で共重合させ、所望により中和することを特徴とする、N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩の製造方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、N,N−ジアルキルアリルアミン系重合体の製造方法およびN,N−ジアルキルアリルアミン系重合体に関する。さらに詳しくは、本発明は、ファインケミカルズ分野における各種用途に有用なN,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体またはその付加塩を、収率よく、工業的に有利に製造する方法、並びに、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体またはその付加塩に関するものである。
ポリアリルアミン(アリルアミン重合体)は、側鎖に第一アミノ基を含む直鎖のオレフィン系重合体で、水に良く溶け、水中でプラスに荷電するカチオン系高分子である。ポリアリルアミンは、独特の反応性高分子構造と性質を持ち、そのため、反応染料用染料固着剤、直接染料用染料固着剤、インクジェット記録用紙の添加剤等、極めて多くの分野で使用されている。そのポリアリルアミンの製造方法については、モノアリルアミンの無機酸塩を、水又は極性溶媒中、アゾ基を含むラジカル重合開始剤を用いて重合することにより製造する方法が知られている。
一方、N,N−ジアルキルアリルアミン重合体またはその付加塩に関しては、ポリアリルアミンと比較する点で、極めて興味ある実用的な重合体であると考えられるにもかかわらず、特許文献1の9頁比較例12に記載のように、ラジカル重合開始剤によるN,N−ジメチルアリルアミン等のモノマーの重合反応によっては、痕跡量(収率5%)の重合体を得るのみでほとんど重合せず、現在までのところN,N−ジアルキルアリルアミン重合体を重合により高重合率で得たという報告は見られないのが現状である。
従って、現在知られているN,N−ジアルキルアリルアミン重合体の製造方法としては、ある種の重合体から、その重合体の側鎖の置換基を化学的に変換してN,N−ジアルキルアリルアミン重合体又はその付加塩を製造する方法が知られているにすぎない。そのような製造方法の1つとしては、ポリ(N,N−ジメチルアクリルアミド)等のポリ(N,N−ジアルキルアクリルアミド)をソジウム・ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムハイドライドと反応することによりN,N−ジアルキルアリルアミン重合体を製造する方法が知られている(特許文献2参照)。しかし、この方法は、無水条件で行うので工業的に目的の重合体を製造するのは難しいという問題がある。また、N,N−ジアルキルアリルアミン重合体の別な製造方法としては、ポリアリルアミンにギ酸とホルムアルデヒドを作用させることにより製造する方法が知られている(特許文献3参照)が、この方法では、モノアリルアミンを出発原料として目的物を得るのに2段階必要であることから、必ずしも、満足のいく方法でないと考えられる。
前記したように、N,N−ジアルキルアリルアミン自体が重合しにくいと考えられるので、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体に関しても、重合で製造されたという報告は見られないのが現状である。
その結果として、N,N−ジアルキルアリルアミンおよびジアリルアミン類は工業的に製造されているにもかかわらず、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体は、現在工業的に製造されていない。
ところで、プリンターとして、ドットインパクトプリンター、レーザープリンター、サーマルプリンター、インクジェットプリンターなどが知られているが、これらの中でインクジェットプリンターは、高速で低騒音である、印刷コストが低い、機構が簡単で小型軽量化が可能である、マルチカラー化や画像の大型化が容易である、現像定着が不要である、記録パターンの融通性が大きいなどの特徴を有することから、近年広く普及している。
このインクジェットプリンターにおいては、インクジェット記録方式として、従来から、静電吸引方式、空気圧送方式、圧電素子の電気的変形を利用した方式、あるいは加熱発泡時の圧力を利用した方式等によってインク小滴を発生・噴射させ、更にこのインク小滴を記録用紙に付着させて記録を行っている。そして、この記録方式におけるインクとしては、通常、染料や顔料などの着色剤を、水または水溶性有機溶剤、あるいはこれらの混合液に溶解または分散させて調製した水性インクが使用されている。
近年、インクジェット記録では普通紙上の耐水性が求められてきており、これを達成する水性インク組成として、ポリエチレンイミン及びこの変成物を中心としたポリアミンと染料との組み合わせが種々検討されてきた。
しかしながら、このようなポリアミンは耐水性が不充分であったり、保存安定性が悪かったり、適用できる染料の選択肢が狭いなどの欠点を有している。
一方、アリルアミン重合体を耐水化剤として、インク組成物に使用することが試みられているが、この場合、特許文献4に記載されているように、アリルアミン塩酸塩重合体と染料(スルホン酸塩等の酸塩を含む染料)とを反応させることにより、アリルアミン重合体を対カチオンとする染料を製造し、これを固体として単離することにより、無機塩等を取り除いてから使用しなければならない等の煩雑な操作が必要であった。また、その煩雑な操作を省くため、あらかじめアリルアミン重合体をフリーにしてさらに無機塩等を取り除いても、インクに用いた場合、インクの凝集等がおこりやすく実用に適用するには問題となっていた。
特公平2−14364号公報 米国特許4053512号明細書 特開昭60−108405号公報 特開昭63−33484号公報
このような事情のもとで、本発明の第1の目的は、ファインケミカルズ分野における各種用途に有用で、特にインクジェットインク用の耐水化剤などとして有用なN,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体を、収率よく、工業的に有利に製造する方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、上記用途に有用なN,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体を提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、水系溶媒中において、特定量の特定のラジカル開始剤の存在下、N,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩とジアリルアミン類の付加塩を共重合させることにより、さらには、これらの重合液に特定の処理を施したのち、イオン交換膜電気透析に付すことにより、第1の目的を達成しうることを見出した。
また、重量平均分子量が特定の範囲にある、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン若しくはN−置換ジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩が第2の目的に適合しうることを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、
(1)水系溶媒中において、一般式(I)
Figure 2005097636
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩と、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩とを、上記2種の付加塩の合計量に対して5〜100モル%の、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤または過硫酸塩系ラジカル開始剤の存在下で共重合させ、所望により中和することを特徴とする、N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩の製造方法(以下、製造方法1と称す。)、
(2)水系溶媒中において、上記一般式(I)で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩と、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩とを、
上記2種の付加塩の合計量に対して5〜100モル%の、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤または過硫酸塩系ラジカル開始剤の存在下で共重合させたのち、重合液を中和処理して生成した共重合体を遊離状態にし、さらに残存するモノマーを減圧下に留去させ、次いでイオン交換膜電気透析に付し、場合により酸処理することを特徴とする、N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩の製造方法(以下、製造方法2と称す。)、および
(3)上記一般式(I)で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩からなり、重量平均分子量が250〜3000であることを特徴とする前記共重合体またはその付加塩(以下、重合体1またはその付加塩と称す。)、
を提供するものである。
本発明によれば、ファインケミカルズ分野における各種用途に有用で、特にインクジェットインク用の耐水化剤などとして有用なN,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体またはその付加塩を、収率よく、工業的に有利に製造することができる。
先ず、本発明の製造方法1について説明する。
製造方法1は、水系溶媒中において、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤
または過硫酸塩系ラジカル開始剤の存在下、N,N−ジアルキルアリルアミンの
付加塩とN−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩とを共重合させて、
N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンと
の共重合体またはその付加塩を製造する方法である。
この製造方法1におけるN,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩としては、
前記一般式(I)で表される化合物の付加塩が用いられる。
この一般式(I)で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩の例と
しては、N,N−ジメチルアリルアミン、N,N−ジエチルアリルアミン、N,
N−ジプロピルアリルアミン、N,N−ジブチルアリルアミンの付加塩を挙げる
ことができる。付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、リ
ン酸塩等を例示できる。
一方、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩としては、例えば一
般式(V)
Figure 2005097636
(式中、R4は水素原子または水酸基を含んでいてもよい炭素数1〜3のアル キル基を示す。)
で表される化合物の付加塩が、得られる共重合体の水溶性の点から、好ましく 用いられる。
使用するラジカル重合開始剤が過硫酸塩の場合、上記一般式(V)で、R4 は、OH基を有しても良い炭素数1〜3のアルキル基から選ばれることが共重 合性の点からさらに好ましい。
本発明に用いるN−置換又は無置換のジアリルアミンの付加塩は、具体的に は、無置換−ジアリルアミン(以下、単にジアリルアミンと記載することもあ る)、N−メチルジアリルアミン、N−エチルジアリルアミン、N−プロピル ジアリルアミン、N−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン、N−(2− ヒドロキシプロピル)ジアリルアミン、N−(3−ヒドロキシプロピル)ジア リルアミンなどの付加塩を例示することができる。該付加塩としては、例えば 塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、リン酸塩などが挙げられる。
本発明においては、上記N,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩は1種用 いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、N−置換若しく は無置換のジアリルアミンの付加塩は1種用いてもよいし、2種以上を組み合 わせて用いてもよい。
この方法においては、重合は水系溶媒中で行われ、この水系溶媒としては、 例えば、水、無機酸(塩酸、硫酸、リン酸、ポリ−リン酸)、有機酸水溶液、 無機酸塩(塩化亜鉛、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなど)水溶液等が挙 げられる。
重合に際して、前記のモノマーの付加塩は、単離された結晶の形で使用され るのが普通であるが、上記のモノマー又はそのモノマー水溶液と酸とを混合さ せて、仕込み系中でその付加塩を生成させてもよい。言うまでもなく、酸の水 溶液を重合媒体として使用する場合には、所定量のN,N−ジアルキルアリル アミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンと酸の水溶液とを混合し、 そのまま重合させることができる。
なお、特公平6−2780号公報には、低分子量アリルアミン重合体の製造 方法として、分子中にアゾ基を有するラジカル重合開始剤を使用してモノアリ ルアミンから低分子量のアリルアミン重合体を製造する際、大過剰の塩酸存在 下で重合することが必要であると開示している。
しかし、本発明においては、特に酸は大過剰使用しなくても低分子量のN, N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの 共重合体を製造することができる。
本発明においては、モノマーの付加塩を調製する際、使用する酸の量は、使 用するモノマーの合計に対し100〜110当量%が好ましい。使用する酸の 量がモノマーの合計に対し100当量%未満であると重合率が低くなりやすく 、110当量%を越えると、得られる重合体の溶液が着色しやすくなることも ある。
重合に際して用いるN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無 置換のジアリルアミンの仕込み割合は、N−置換若しくは無置換のジアリルア ミンを、N,N−ジアルキルアリルアミンに対し、等モル以下であるのが、得 られる共重合体が遊離状態にあるとき、水溶性になりやすい点から好ましい。
なお、本発明においては、N,N−ジアルキルアリルアミンの比率が大きく なると得られる共重合体は、分子量が小さくなりやすい。
この方法においては、重合触媒として、分子中にアゾ基を有するラジカル開 始剤または過硫酸塩系ラジカル開始剤が用いられる。ここで、分子中にアゾ基 を有するラジカル開始剤としては、特公平2−14364号公報、特公平2− 56361号公報、特公平2−56362号公報、特公平2−57082号公報、特公平2−57083号公報に記載されているものが例示できる。
これらのラジカル重合開始剤の中で、分子中にアゾ基とカチオン性窒素を有 する化合物が好ましく、その中で、一般式(VI)で示されるアゾ化合物の無 機酸または有機酸塩が原料合成の難易さから実用に供せられる。
5−N=N−R6 …(VI)
[式中のR5とR6の少なくとも一方、好ましくは両方がアミノアルキル、ア ミノアリール、アミジニルアルキル、アミジニルアリール、アミノアルカリー ル、アミノアラルキル、アミジニルアラルキル、アミジニルアルカリール、シ アノアミノアルキルおよびシアノアミノアルカリールからなる群から選ばれる カチオン化し得る窒素原子を含む基であり、R5とR6の一方が上記カチオン 化し得る窒素原子を含む基である場合には、残りのものが、アルキル、アリー ル、アルカリール、アラルキル、シアノアルキル、シアノアリール、シアノア ルカリール、シアノアラルキルからなる群から選ばれた基であり、また、R5 とR6は、これらが一緒になって一般式(VII)で示される単一のアルキレン 基を形式してもよい。
Figure 2005097636
(式中、Rはアルキレン、アルキルアルキレンおよびアリールアルキレン基からなる群から選択される基であり、共有結合(a)および(b)は、それぞれアゾ基の窒素原子と結合してアゾ基を含む環を形成しており、Xはカチオン化し得る窒素原子を含む基である)]。
これらのうち、一般式(VI)で示されるラジカル重合開始剤が、アゾ基に隣接する第二又は第三炭素を有する化合物であることが特に好ましい。
この分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤(以下、アゾ系ラジカル開始剤ということがある。)の例としては、2,2’−ジアミジニル−2,2’−アゾプロパン・塩酸塩[別名として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩]、2,2’−ジアミジニル−2,2’−アゾブタン・塩酸塩、2,2’−ジアミジニル−2,2’−アゾペンタン・塩酸塩、2,2’−ビス(N−フェニルアミジニル)−2,2’−アゾプロパン・塩酸塩、2,2’−ビス(N−フェニルアミジニル)−2,2’−アゾブタン・塩酸塩、2,2’−ビス(N,N−ジメチルアミジニル)−2,2’−アゾプロパン・塩酸塩、2,2’−ビス(N,N−ジメチルアミジニル)−2,2’−アゾブタン・塩酸塩、2,2’−ビス(N,N−ジエチルアミジニル)−2,2’−アゾプロパン・塩酸塩、2,2’−ビス(N,N−ジエチルアミジニル)−2,2’−アゾブタン・塩酸塩、2,2’−ビス(N,N−ジn−ブチルアミジニル)−2,2’−アゾプロパン・塩酸塩、2,2’−ビス(N,N−ジn−ブチルアミジニル)−2,2’−アゾブタン・塩酸塩、3,3’−ビス(N,N−ジn−ブチルアミジニル)−3,3’−アゾペンタン・塩酸塩、アゾ−ビス−N,N’−ジメチレンイソブチルアミジン・塩酸塩などが挙げられる。これらの塩酸塩は、二塩酸塩であることが好ましい。
また、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤の別の例として、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]塩酸塩、2,2’−アゾ−ビス(2−メチル−4−ジエチルアミノ)−ブチロニトリル・塩酸塩、2,2’−アゾ−ビス(2−メチル−4−ジメチルアミノ)−ブチロニトリル・塩酸塩、2,2’−アゾ−ビス(2−メチル−4−ジエチルアミノ)−ブチロニトリル・塩酸塩、2,2’−アゾ−ビス(2−エチル−4−ジエチルアミノ)−ブチロニトリルまたは2,2’−アゾ−ビス(2−メチル−4−ジメチルアミノ)−ブチロニトリルを、ジメチル硫酸またはp−トルエンスルホン酸メチルなどで四級化して得た第4アンモニウム塩型アゾニトリル; 3,5−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロペンテン・塩酸塩、3−メチル−3,4−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロペンテン・塩酸塩、3−エチル−3,5−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロペンテン・塩酸塩、3,5−ジメチル−3,5−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロペンテン・塩酸塩、3、6−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロヘキセン・塩酸塩、3−フェニル−3,5−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロペンテン・塩酸塩、3,5−ジフェニル−3,5−ジアミジニル−1,2−ジアゾ−1−シクロペンテン・塩酸塩; 2,2’−アゾビス−(2−メチル−プロピオアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−メチル−プロピオン−ヒドロキサム酸)、2,2’−アゾビス−(2−メチル−ブチロアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−メチル−ブチルヒドロキサム酸)、2,2’−アゾビス−(2−イソブチル−2−メチル−プロピオアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−イソブチル−2−メチル−プロピオン−ヒドロキサム酸)、2,2’−アゾビス−(2−シクロヘキシル−プロピオアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−シクロヘキシル−プロピオン−ヒドロキサム酸)、2,2’−アゾビス−(2−フェニル−プロピオアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−フェニル−プロピオン−ヒドロキサム酸)、2,2’−アゾビス−(2−ベンジル−プロピオアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−ベンジル−プロピオン−ヒドロキサム酸)、1,1’−アゾビス−(シクロヘキシル−カルボアミドキシム)、1,1’−アゾビス−(シクロヘキシル−カルボヒドロキサム酸); 2,2’−アゾビス−(2−カルボキシメチル−プロピオアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−カルボキシエチル−プロピオアミドキシム)、3,3’−アゾビス−(3−カルボキシエチル−ブチロアミドキシム)、2,2’−アゾビス−(2−カルボキシメチル−プロピオンヒドロキサム酸)、2,2’−アゾビス−(2−カルボキシエチル−プロピオンヒドロキサム酸)、3,3’−アゾビス−(3−カルボキシエチル−ブチルヒドロキサム酸); 2,2’−アゾビス−(2−メチルプロピオン酸メチルエステル)、2,2’−アゾビス−(2−メチルプロピオン酸エチルエステル)、2,2’−アゾビス−(2−エチルプロピオン酸メチルエステル)、2,2’−アゾビス−(2−エチル酪酸メチルエステル)、2,2’−アゾビス−(2−アセトキシ−プロパン)、2,2’−アゾビス−(2−アセトキシ−ブタン)、1,1’−アゾビス(1−ホルムオキシ−シクロヘキサン); 2,2’−アゾビス−(2−メチルプロピオン酸ヒドラジド)、2,2’−アゾビス−(2−メチル酪酸ヒドラジド)、2,2’−アゾビス−(2−エチル酪酸ヒドラジド)、1,1’−アゾビス−(1−シクロヘキシルカルボン酸ヒドラジド)、4,4’−アゾビス−(4−ヒドロキシ吉草酸ヒドラジド)、4,4’−アゾビス−(4−ヒドロキシカプロン酸ヒドラジド)などが挙げられる。
これらのアゾ系ラジカル開始剤は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ラジカル開始剤として、アゾ系ラジカル開始剤を用いると、得られる共重合体は着色しにくいので好ましい。また、この場合、アゾ系ラジカル開始剤に加えて、塩化亜鉛などの無機酸の塩を加えてもよい。
なお、後述する比較例に示すように、ラジカル重合開始剤として知られているt−ブチルヒドロキシペルオキシド、過酸化水素等を用いて同様な条件下で重合させても、ほとんど重合しない。
一方、過硫酸塩としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウムなどが挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明で用いられるラジカル重合開始剤の量は、通常の重合反応に比べて多量に使用することが好ましく、一般には、用いるモノマーの合計量に対して、5〜100モル%、好ましくは7〜50モル%、より好ましくは10〜40モル%である。ラジカル重合開始剤の量が少なくなると、重合率が悪くなりやすい。なお、ラジカル重合開始剤の添加は、2回以上の複数回に分割して添加しても良い。
重合温度は、用いる反応溶媒により異なるが、通常、55℃〜還流温度、好ましくは55〜100℃、さらに好ましくは55〜80℃である。
重合温度が低すぎると重合が起こりにくいため重合率が低くなることもあり、重合温度が高すぎると重合液が褐色等に着色しやすくなることもある。
重合時間は、重合温度及びラジカル重合開始剤の種類と量などに左右され一概に定めることはできないが、通常300時間以内で十分である。
重合する際のモノマーの濃度はその溶解度の範囲内で高いほうが望ましいが、通常40重量%以上、好ましくは50〜90重量%である。
重合は、空気中の酸素により若干阻害されるので、窒素などの不活性気体中で行う方が望ましい。
重合反応終了後は、共重合体は、アミノ基が付加塩の状態で存在するが、このようにして得られる共重合体の付加塩の分子量は、反応条件により異なるが、通常、遊離状態として重量平均分子量が250〜3000である。
本発明においては、モノマー濃度を低くし、重合温度を高くし、ラジカル重合開始剤濃度を高くすれば、より低分子量の重合体が得られる。
N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換ジアリルアミンとの共重合体の付加塩を固体として所望する場合には、例えば、反応混合物を中和することなく、そのまま、反応混合物を析出用溶媒に投入し、析出した固形物を濾過などの手段により取り出すことができる。この場合、析出用溶媒は、重合溶媒に溶け、かつ、重合溶媒と析出用溶媒とを混合しそのとき得られる混合溶媒が目的の重合体の付加塩を実質的に溶解させないように、種類と量とを選ぶことが肝要である。析出用溶媒は複数の溶媒を混合したものでも構わない。例えば、アセトン−イソプロパノールの適当な比の混合溶媒が好ましい。
本発明において製造された共重合体の付加塩は、重合反応終了後、通常、水溶性であり、また、通常、アリルアミン単独重合体(ポリアリルアミン)の付加塩に比べて有機溶媒に対する溶解性がよい。
遊離型の共重合体を所望する場合には、例えば、重合終了後の反応混合物を、適当なアルカリ、例えば水酸化ナトリウムを用いて中和処理することにより、遊離型の共重合体を得ることができる。
このようにして、一般式(II)
Figure 2005097636
(式中、R1およびR2は前記と同じである。)
で表されるN,N−ジアルキルアリルアミン単位と、例えば一般式(VIII)または(IX)
Figure 2005097636
(式中、R4は前記と同じである。)
で表されるN−置換若しくは無置換のジアリルアミン単位を有するN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩が得られる。
遊離型の共重合体は、前記一般式(II)、(VIII)、(IX)でR1、R2、R4が、それぞれ炭素数が少ないときは水溶性になりやすく、炭素数が多いときは水に溶解しにくくなる。
このような遊離状態で水に溶けにくい共重合体を水系で使用する場合は、共重合体内のアミノ基を適当な割合で付加塩にしておくことによりポリマーの水溶性を増大させることができる。
なお、本明細書において共重合体の付加塩とは、その共重合体のアミノ基が完全に塩になっているもの例えばN,N−ジアルキルアリルアミン塩酸塩とN−置換若しくは無置換のジアリルアミン塩酸塩との共重合体等のほかに、その共重合体の部分付加塩又は部分中和塩をも含むものである。
このようにして得られた共重合体又はその塩の水溶液は、多少着色されている。したがって、特に精製され、着色度が改善されたN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩を所望する場合には、次に述べる製造方法2を実施すればよい。
本発明の製造方法2においては、前記製造方法1で得られた重合液を中和処理することにより生成した共重合体を遊離状態にし、次いで残存するモノマーを減圧下に留去したのち、イオン交換膜電気透析に付して精製することにより、精製されたN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体を得ることができる。
また、付加塩を所望する場合は、この精製された遊離の共重合体を、所望の付加塩を構成する酸で処理すればよい。
この製造方法2において、重合終了後の重合液の中和、残存モノマーの留去およびイオン交換膜電気透析の操作について述べると以下のとおりである。
重合終了後の液をそのまま、特公平7−68298号公報に記載のように、イオン交換膜電気透析に付しても着色の改善は起こりにくく、かつ、脱塩できにくい。そのため、重合終了後の液をまず、アルカリにて中和する。中和の程度は、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体を完全に遊離の状態にする程度まで行うことが好ましい。中和後の水溶液のpHは、通常9〜13.5、好ましくは10〜13にする。
さらに、中和完了後、中和した重合体の溶液中に残存するモノマーを減圧下に留去する。このとき、目的の重合体は、留去されずに残すことができる。残存するモノマーを減圧下に留去するときは、外温40〜100℃で10〜300mmHgの条件で行うことが好ましく、外温50〜80℃で20〜200mmHgの条件で行うことがさらに好ましい。
モノマーを除去した後、得られる液をイオン交換膜電気透析に付す場合には、モノマー留去の際、水も一部留去されるので、水で希釈してからイオン交換膜電気透析に付しても良い。この場合、イオン交換膜電気透析により、目的の重合体がほとんど除去されずに残り、しかも、重合体溶液の着色が改善される。それと共に、重合のため大量に使用したラジカル重合開始剤に由来する不純物と中和により生成した塩も、併せて除去することができる。
次に、この製造方法2において用いるイオン交換膜電気透析の実施態様を、添付図面に従って説明する。
図1は、本発明の方法において、重合体の精製に用いる電気透析装置の1例の概略図であって、電槽9は、陽イオン交換膜Cと陰イオン交換膜Aとが交互に並行に配列され、膜により区画された希釈室3、濃縮室4および電極室5より成立しており、電槽9の両端の電極室5には、それぞれ陽極と陰極の電極板6が設備されている。原液槽1に投入された原液(モノマー留去後に得られる液)は、ポンプP1により電槽9の希釈室3に送られる。ここで、着色成分等は、陽イオン交換膜Cまたは陰イオン交換膜Aを通して濃縮室4へ移動する。このとき、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体は陽イオン交換膜Cにより遮断されるため希釈室3に残り、着色が改善された状態で、そのまま残留する。一方、濃縮液槽2および電極室5には、濃縮液たる電解液が投入される。この濃縮液はポンプP2により濃縮室4へ送られる。
具体的には、原液、濃縮液、および電極液をそれぞれ、希釈室、濃縮室、電極室へ循環させ、電極板6に直流電圧を印加することにより、原液槽1に投入された原液からは、徐々に不純物が透析除去され、濃縮液中に透析された不純物は濃縮液槽2に濃縮される。その結果、原液槽1には精製された重合体水溶液が、濃縮液槽2には不純物が濃縮貯蔵されることになる。このとき、濃縮液槽には、中和塩またはラジカル重合開始剤由来の不純物が併せて濃縮貯蔵される。
かくして、着色が改善され、かつ中和塩またはラジカル重合開始剤由来の不純物が除去されたN,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体の水溶液を得ることができる。
なお、この場合に用いられる陽イオン交換膜および陰イオン交換膜は一般的なイオン交換膜(例えば旭硝子(株)製のCMV,AMV等)で良く、特殊なイオン交換膜を用いる必要はあえてない。またこれらのイオン交換膜を装着させる電気透析槽も、市販されているものでもよく、膜間隔、室数等を特別に設定してやる必要はない。
このようにして精製したN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体は、灼熱残分を5重量%以下、好ましくは2重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下にすることができ、かつ残存モノマー量を250重量ppm以下にすることができる。
また、このようにして得た遊離型のN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体の水溶液に、塩酸等の酸を加えることにより、精製されたN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体の付加塩の水溶液を得ることができる。また、場合によっては、得られるその水溶液を、濃縮した後、所望により、例えばアセトン−イソプロパノール1:1(重量比)混合溶媒等、適当な極性溶媒に入れることにより沈殿を発生させ、析出する沈殿を濾取することによりその共重合体の付加塩を固体として取り出すことができる。
この製造方法1および2で得られたN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩は、ファインケミカルズ分野における各種用途に有用であり、例えばインクジェットインク用に、耐水化剤などとして用いることができる。特に、製造方法2で得られた精製遊離型のN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体は、着色が少なく、かつ灼熱残分が少ない上、金属を腐食しにくいなどの特徴を有し、インクジェットインク用として好適である。
本発明はまた、以下に示す重合体1をも提供するものである。
重合体1は、一般式(I)
Figure 2005097636
(式中、R1およびR2は前記と同じである。)
で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩である。
この重合体1においては、上記N−置換若しくは無置換のジアリルアミンとして、一般式(V)
Figure 2005097636
(式中、R4は前記と同じである。)
で表される化合物が好ましく用いられる。このようなモノマーを用いた場合、重合体1は、一般式(II)
Figure 2005097636
(式中、R1およびR2は前記と同じである。)
で表されるN,N−ジアルキルアリルアミン単位と、一般式(VIII)または(IX)
Figure 2005097636
(式中、R4は前記と同じである。)
で表されるN−置換若しくは無置換のジアリルアミン単位を有するN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩となる。
この重合体1は、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンをN,N−ジアルキルアリルアミンに対し、等モル以下の割合で共重合させたものが好ましい。また、N,N−ジアルキルアリルアミンは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
該重合体1としては、重量平均分子量が、遊離状態で250〜3000の範囲にあり、灼熱残分が5重量%以下、好ましくは2重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であって、残存モノマー量が250重量ppm以下のN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩が好適である。
この重合体1は、前記の製造方法1および製造方法2によって製造することができるが、重合体の品質面から、製造方法2によって製造するのが有利である。
該重合体1は、ファインケミカルズ分野における各種用途に有用であり、例えばインクジェットインク用に、耐水化剤などとして用いることができる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
実施例1 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)の製造
撹拌機、温度計及び還流冷却器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、濃度71.66wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液237.6g(1.4モル)と濃度65.69wt%のジアリルアミン塩酸塩水溶液122.1g(0.6モル)を入れ、濃度69.64wt%のこのモノマー水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってから、ラジカル重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩13.6g(モノマーに対して2.5モル%)を添加し重合を開始した。重合を開始して、8時間、24時間、32時間及び48時間経過した後にも、それぞれ、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を、13.6g(モノマーに対して2.5モル%)添加した。
その後、重合反応をさらに24時間続け、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)を淡黄色の溶液として得た。
実施例2 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度71.66wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液271.5g(1.6モル)と濃度65.69wt%のジアリルアミン塩酸塩水溶液81.4g(0.4モル)を入れ、濃度70.30wt%のこのモノマー水溶液を実施例1と同様に操作して、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)を淡黄色の溶液として得た。
実施例3 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.9対0.1)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度71.66wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液305.5g(1.8モル)と濃度65.69wt%のジアリルアミン塩酸塩水溶液40.7g(0.2モル)を入れ、濃度70.94wt%のこのモノマー水溶液を実施例1と同様に操作して、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.9対0.1)を淡黄色の溶液として得た。
実施例4 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度74.71wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液284.87g(1.75モル)と濃度60.17wt%のN−メチルジアリルアミン塩酸塩水溶液184.14g(0.75モル)を入れ、濃度68.99wt%のこのモノマー水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってからラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩16.95g(モノマーに対して2.5モル%)を添加し重合を開始した。重合を開始して24時間、48時間及び96時間経過した後にも、それぞれ16.95g(モノマーに対して2.5モル%)の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩16.95g(モノマーに対して2.5モル%)を添加した。その後、重合反応をさらに72時間続け、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)を淡黄色の溶液として得た。
実施例5 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
実施例1と同じ反応容器中に濃度61.54wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液474.24g(2.4モル)と濃度60.17wt%のN−メチルジアリルアミン塩酸塩水溶液147.23g(0.6モル)を入れ、水12.62gを加えて、モノマー濃度を60.00wt%に調製した。このモノマー水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってから、ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩20.34g(モノマーに対して2.5モル%)を添加し重合を開始した。重合を開始して、24時間、48時間及び72時間経過した後にも、それぞれ20.34g(モノマーに対して2.5モル%)の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を添加した。その後、重合反応をさらに96時間続け、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)を淡黄色の溶液として得た。
実施例6 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.9対0.1)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度61.54wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液533.55g(2.7モル)と濃度60.17wt%のN−メチルジアリルアミン塩酸塩水溶液73.61g(0.3モル)を入れ、水13.93gを加えてモノマー濃度を60.00wt%に調製した。このモノマー水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってから、ラジカル重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩20.34g(モノマーに対して2.5モル%)を添加し重合を開始した。重合を開始して、24時間、48時間、72時間及び105時間経過した後にも、それぞれ20.34g(モノマーに対して2.5モル%)の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を添加した。その後、重合反応をさらに63時間続け、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.9対0.1)を淡黄色の溶液として得た。
実施例7 ラジカル重合開始剤として過硫酸アンモニウムを用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度71.66wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液237.58(1.4モル)と濃度60.17wt%のN−メチルジアリルアミン塩酸塩水溶液147.23g(0.6モル)を入れ、モノマー濃度67.27wt%のこの水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってから、ラジカル重合開始剤として、過硫酸アンモニウム4.56g(モノマーに対して1モル%)を添加し重合を開始した。重合を開始して、2時間、4時間経過した後にも、それぞれ4.56g(モノマーに対して1モル%)の過硫酸アンモニウムを添加した。さらに、23時間、24時間、25時間、26時間、27時間及び28時間経過した後にも、それぞれ9.13g(モノマーに対して2モル%)の過硫酸アンモニウムを添加した。その後、重合反応をさらに3時間続けN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)を褐色の溶液として得た。
実施例8 ラジカル重合開始剤として過硫酸アンモニウムを用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度71.66wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液271.53g(1.6モル)と濃度60.17wt%のN−メチルジアリルアミン塩酸塩水溶液98.16g(0.4モル)を入れ、濃度68.61wt%のこのモノマー水溶液を実施例7と同様に操作してN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)を褐色の溶液として得た。
実施例9 ラジカル重合開始剤として過硫酸アンモニウムを用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.9対0.1)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度61.54wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液533.56g(2.7モル)と濃度60.17wt%のN−メチルジアリルアミン塩酸塩水溶液73.62g(0.3モル)を入れ、濃度61.37wt%のこのモノマー水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってから、ラジカル重合開始剤として、過硫酸アンモニウム6.85g(モノマーに対して1.0モル%)を添加し重合を開始した。
重合を開始して2時間及び4時間経過した後にも、それぞれ6.85g(モノマーに対して1モル%)の過硫酸アンモニウムを添加した。さらに、23時間、24時間、25時間、26時間、27時間、47時間及び48時間経過した後にもそれぞれ13.69g(モノマーに対して2.0モル%)の過硫酸アンモニウムを添加した。その後、重合反応をさらに2時間続けN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.9対0.1)を褐色の溶液として得た。
実施例10 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度72.61wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液175.86g(1.05モル)と濃度71.44wt%のN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩水溶液111.93g(0.45モル)を入れ、水8.85gを加えて、モノマー濃度を70.00wt%に調製した。このモノマー水溶液を60℃に加温し、温度が一定になってからラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩8.14g(モノマーに対して2モル%)を添加し重合を開始して24時間、48時間、72時間及び120時間経過した後にも、8.14g(モノマーに対して2モル%)の2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を添加した。その後、重合反応をさらに48時間続け、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)を淡黄色の溶液として得た。
実施例11 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
実施例1と同じ反応容器中に、濃度72.61wt%のN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩水溶液200.98g(1.2モル)と濃度71.44wt%のN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩水溶液74.61g(0.3モル)を入れ、水9.02gを加えて、モノマー濃度を70.00wt%に調製した。このモノマー水溶液を実施例10と同様の操作をして、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)を淡黄色の溶液として得た。
実施例12 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩を用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)の製造
実施例1において、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の代わりに、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩を同量用いた以外は、実施例1と同様に操作して、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)を得た。
実施例13 ラジカル重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を用いたN,N−ジエチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)の製造
実施例1において、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩の代わりに、N,N−ジエチルアリルアミン塩酸塩を用いた以外は、実施例1と同様に操作して、N,N−ジエチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.7対0.3)を得た。
比較例1 ラジカル重合開始剤としてt−ブチルヒドロペルオキシドを用いたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
ラジカル重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の代わりに、t−ブチルヒドロペルオキシド(t−BuOOH)を同モル用いた以外は、実施例2と同様に操作したが、目的の共重合体は、ほとんど得られなかった。
比較例2 ラジカル重合開始剤として過酸化水素を用いた、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
ラジカル重合開始剤として、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩の代わりに、50wt%過酸化水素水溶液を同モル用いた以外は、実施例2と同様に操作したが、目的の共重合体は、ほとんど得られなかった。
実施例1〜13及び比較例1、2で得られた共重合体の重量平均分子量、重合率及び着色度
実施例1〜13及び比較例1、2で得られた共重合体の重量平均分子量、重合率及び着色度のデータ等を表1に示す。
Figure 2005097636
表中、略語として、
アゾA;2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩
アゾB;2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩
APS;過硫酸アンモニウム
DAAA;N,N−ジアルキルアリルアミン塩酸塩
DMAA;N,N−ジメチルジアリルアミン塩酸塩
DEAA;N,N−ジエチルジアリルアミン塩酸塩
DAA;ジアリルアミン塩酸塩
MDAA;N−メチルジアリルアミン塩酸塩
HEDAA;N−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩
を用いた。
なお、表1で重合率のデータは、GPC法から求めた。重量平均分子量および着色度の測定は前記と同様である。
表1に示すとおり、アゾ基を有するラジカル重合開始剤を用いた方法(実施例1〜6,10〜13)又は過硫酸を用いた方法(実施例7〜9)では、高重合率で目的の共重合体を得た。そのうち、アゾ基を有するラジカル重合開始剤を用いた方法は、共重合終了後の溶液が淡黄色で良好である点から、製造方法として特に好ましい。
実施例14 精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体(仕込みモル比0.8:0.2)の製造
実施例2と同様な操作をして得たN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8:0.2)の水溶液を氷冷し、それに、48.6wt%水溶液に調製した水酸化ナトリウム191.9g(2.33モル)を滴下した。
中和完了後、反応混合物を、ポリマー濃度10wt%まで水で希釈し、さらに減圧下(80mmHg)、60℃で、モノマーがポリマーに対し250重量ppm以下になるまで、モノマーを留去して除去した。
得られる混合物をポリマ−濃度3.4wt%になるように水で希釈し、その2500g(初期電導度7000μS/cm)を、イオン交換膜電気透析(イオン交換膜電気透析として日本錬水(株)DU0b型を用いた)に付した。イオン交換膜としては、陽イオン交換膜として旭ガラス(株)製CMVを12枚、陰イオン交換膜として旭ガラス(株)製AMV11枚を使用した。なお、透析条件としては、濃縮液槽には、1wt%塩化ナトリウム水溶液4リットルを入れ、電極槽には、1wt%塩化ナトリウム水溶液4リットルを入れ、原液槽には、脱モノマーした重合体水溶液を入れた。この各液を125リットル/hrの流量で循環させながら、電極間に13.5ボルトの直流電圧を印加した。この条件で5時間、電導度1950μS/cmになるまで、イオン交換膜電気透析をすることにより、精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体を水溶液として得た。ポリマーの回収率(電位差滴定)は95%であった。この水溶液の一部を650℃で2.5時間、オーブン中で燃焼させ灼熱残分を求めたところ、ポリマーに対し0.3重量%を示した。GPCで求めた重量平均分子量は、1700であった。
この精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体を水溶液を一部取り、減圧下に水を留去して除去した後、乾燥することにより、N,N−ジメチルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体を固体として得た。得られた共重合体のIRスペクトルを図2に示す。920及び995cm−1の二重結合水素由来の面外変角振動が消失していることから、目的の共重合体であることが支持される。
実施例15 精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとN−メチルジアリルアミンとの共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
実施例8と同様な操作をして得たN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体の溶液を、実施例14と同様に、中和・モノマー除去・イオン交換膜電気透析し、精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとN−メチルジアリルアミンとの共重合体を水溶液として得た。ポリマーの回収率(電位差滴定)は96%であった。この水溶液の一部を650℃で2.5時間、オーブン中で燃焼させ灼熱残分を求めたところ、ポリマーに対し0.3重量%を示した。GPCで求めた重量平均分子量は、1400であった。
また、実施例14に記載した方法と同様な方法で固体として得たN,N−ジメチルアリルアミンとN−メチルジアリルアミンとの共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)IRスペクトルを図3に示す。
実施例16 精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミンとの共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
実施例8と同様な操作をして得たN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の溶液を、実施例14と同様に、中和・モノマー除去・イオン交換膜電気透析し、精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミンとの共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)を水溶液として得た。ポリマーの回収率(電位差滴定)は94%であった。この水溶液の一部を650℃で2.5時間、オーブン中で燃焼させ灼熱残分を求めたところ、ポリマーに対し0.3重量%を示した。GPCで求めた重量平均分子量は、1700であった。
また、実施例14に記載した方法と同様な方法で固体として得たN,N−ジメチルアリルアミンとN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミンとの共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)のIRスペクトルを図4に示す。
実施例17 精製されたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
原料として実施例14で得た精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体を水溶液(アミンモノマ−単位で7.5ミリモル)を用い、それに、ポリマー中のアミンモノマー単位と同モル量の35wt%塩酸水溶液を加えた後、得られる液を、濃縮した後、アセトン−イソプロパノール1:1(重量比)混合溶媒に入れ、析出する沈殿を濾取・乾燥することによりN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)を固体として得た。この共重合体のIRスペクトルを図5に示す。920及び995cm−1の二重結合水素由来の面外変角振動が消失していることから、目的の共重合体であることが支持される。
実施例18 精製されたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
原料として実施例15で得た精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとN−メチルジアリルアミンとの共重合体を水溶液を用い、実施例17に記載した塩酸塩にする方法と同様に操作し、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体を得た。この共重合体のIRスペクトルを図6に示す。
実施例19 精製されたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体(仕込みモル比0.8対0.2)の製造
原料として実施例16で得た精製されたN,N−ジメチルアリルアミンとN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミンとの共重合体を水溶液を用い、実施例18に記載した塩酸塩にする方法と同様に操作し、N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体を得た。この共重合体のIRスペクトルを図7に示す。
N,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−置換又は無置換ジアリルアミン塩酸塩との共重合体の各種溶媒に対する溶解性
実施例17〜19で得られたN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−置換又は無置換ジアリルアミン塩酸塩との共重合体0.1gを取り、それの各種溶媒(5ml)に対する溶解性(30℃)を調べた。比較の重合体としては、モノアリルアミン塩酸塩単独重合体(日東紡績(株)製,PAA・HCl−3S,分子量約1万)を用いた。結果を表2に示す。
Figure 2005097636
表2に示すように、本発明により得られた共重合体は、比較の重合体に比べて有機溶媒にも溶けやすいことが判明した。
ファインケミカルズ分野における各種用途に有用で、特にインクジェットインク用の耐水化剤などとして有用な、N,N−ジアルキルアリルアミンとジアリルアミン類との共重合体またはその付加塩を、収率よく、工業的に有利に製造することができる。
本発明の精製方法に用いる電気透析装置の1例の概略図である。 実施例14で得たN,N−ジメチルアリルアミンとジアリルアミンとの共重合体のIRスペクトル図である。 実施例15で得たN,N−ジメチルアリルアミンとN−メチルジアリルアミンとの共重合体のIRスペクトル図である。 実施例16で得たN,N−ジメチルアリルアミンとN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミンとの共重合体のIRスペクトル図である。 実施例17で得たN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とジアリルアミン塩酸塩との共重合体のIRスペクトル図である。 実施例18で得たN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−メチルジアリルアミン塩酸塩との共重合体のIRスペクトル図である。 実施例19で得たN,N−ジメチルアリルアミン塩酸塩とN−(2−ヒドロキシエチル)ジアリルアミン塩酸塩との共重合体のIRスペクトル図である。
符号の説明
図1における符号1は原液槽、2は濃縮液槽、3は希釈室、4は濃縮室、5は電極室、6は電極板、7は原液経路、8は濃縮液経路、9は電槽、P1およびP2は、それぞれポンプ、Aは陰イオン交換膜、Cは陽イオン交換膜である。










Claims (6)

  1. 水系溶媒中において、一般式(I)
    Figure 2005097636
    (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
    で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩と、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩とを、上記2種の付加塩の合計量に対して5〜100モル%の、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤または過硫酸塩系ラジカル開始剤の存在下で共重合させ、所望により中和することを特徴とする、N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩の製造方法。
  2. N−置換若しくは無置換のジアリルアミンが、一般式(V)
    Figure 2005097636
    (式中、R4は水素原子または水酸基を有していてもよい炭素数1〜3のアルキル基を示す。)
    で表される化合物である請求項1に記載の方法。
  3. N−置換若しくは無置換のジアリルアミンを、N,N−ジアルキルアリルアミンに対し、等モル以下の割合で用いる請求項1に記載の方法。
  4. 水系溶媒中において、一般式(I)
    Figure 2005097636
    (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
    で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンの付加塩と、N−置換若しくは無置換のジアリルアミンの付加塩とを、上記2種の付加塩の合計量に対して5〜100モル%の、分子中にアゾ基を有するラジカル開始剤または過硫酸塩系ラジカル開始剤の存在下で共重合させたのち、重合液を中和処理して生成した共重合体を遊離状態にし、さらに残存するモノマーを減圧下に留去させ、次いでイオン交換膜電気透析に付し、場合により酸処理することを特徴とする、N,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩の製造方法。
  5. 一般式(I)
    Figure 2005097636
    (式中、R1およびR2は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を示す。)
    で表されるN,N−ジアルキルアリルアミンとN−置換若しくは無置換のジアリルアミンとの共重合体またはその付加塩からなり、重量平均分子量が250〜3000であることを特徴とする前記共重合体またはその付加塩。
  6. N−置換若しくは無置換のジアリルアミンを、N,N−ジアルキルアリルアミンに対し、等モル以下の割合で共重合させたものである請求項5に記載の共重合体またはその付加塩。







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