JP2005096626A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

膝保護用エアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005096626A
JP2005096626A JP2003333369A JP2003333369A JP2005096626A JP 2005096626 A JP2005096626 A JP 2005096626A JP 2003333369 A JP2003333369 A JP 2003333369A JP 2003333369 A JP2003333369 A JP 2003333369A JP 2005096626 A JP2005096626 A JP 2005096626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
inflator
case
insertion hole
knee protection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003333369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4254451B2 (ja
Inventor
Toshihiro Morita
敏寛 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2003333369A priority Critical patent/JP4254451B2/ja
Publication of JP2005096626A publication Critical patent/JP2005096626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254451B2 publication Critical patent/JP4254451B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】インフレーターのエアバッグへの挿入作業が容易となり、製造工数及びコストを低減可能な膝保護用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】 折り畳まれたエアバッグ44と、エアバッグ44内に収納されてエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、車両後方側を開口させた略箱形状とされてエアバッグ44とインフレーターとを収納させるケースと、を備える膝保護用エアバッグ装置。エアバッグ44が、インフレーターにおける本体の端部を突出可能な挿通孔47と、取付ボルトを突出可能な取付孔49・49と、を、備えている。エアバッグ44における挿通孔47の周縁が、挿通孔47に連通したスリット48を備えて、エアバッグ44の展開膨張時に、ケースの内周面に当接可能とするように、ケースに収納されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、膨張用ガスを流入させて展開膨張するエアバッグが、着座した乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置に関する。
従来、乗員の膝を保護するための膝保護用エアバッグ装置では、インフレーターを内蔵させたエアバッグを折り畳んで、ケースに収納させている構成であった(例えば、特許文献1参照)。インフレーターは、膨張用ガスを吐出可能な本体と、本体の軸方向と略直交するように突出してインフレーターをケースに取付固定するための取付ボルトと、を、備えていた。そして、従来の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグ内に内蔵されたインフレーター本体の端部を、エアバッグに形成された挿通孔を介して、ケースから突出させ、リード線を結線させたコネクタと接続させる構成であった。
特開2003−205816公報
しかし、従来の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグに形成される挿通孔の内径寸法を、シール性を確保する見地から、インフレーター本体の外形寸法と略同一に設定していた。そのため、インフレーターを挿通孔からエアバッグ内に挿入し難いことから、エアバッグに、挿通孔とは別に、インフレーターをエアバッグ内に容易に挿入可能とする開口部を、設けていた。その結果、インフレーターのエアバッグ内への挿入作業後に、この開口部を縫合して閉じる作業が必要となり、エアバッグの製造工数が増大していた。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インフレーターのエアバッグへの挿入作業が容易となり、製造工数及びコストを低減可能な膝保護用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膝保護用エアバッグ装置は、着座した乗員の膝の前方に配設されて、
折り畳まれたエアバッグと、エアバッグ内に収納されてエアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、車両後方側を開口させた略箱形状とされてエアバッグとインフレーターとを収納させるケースと、を備えて構成され、
インフレーターが、
膨張用ガスを吐出可能な本体と、
本体の軸方向と略直交するように突出するとともに、インフレーターをケースに取付固定するための取付ボルトと、
を、備えて構成され、
エアバッグが、
インフレーターにおける本体の端部を突出可能な挿通孔と、取付ボルトを突出可能な取付孔と、を、備えるとともに、
挿通孔から突出させたインフレーターの本体をケースから突出させ、かつ、取付孔から突出させたインフレーターの取付ボルトを、ケースに取付固定させることにより、インフレーターとともにケースに取付固定される構成の膝保護用エアバッグ装置において、
エアバッグにおける挿通孔の周縁が、挿通孔に連通したスリットを備えて、エアバッグの展開膨張時に、ケースの内周面に当接可能とするように、ケースに収納されていることを特徴とする。
本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグに形成される挿通孔が、周縁にスリットを連通させている。そのため、インフレーターのエアバッグ内への挿入作業時に、スリットを拡開させるようにすれば、挿通孔とスリットを利用して、インフレーターをエアバッグ内に、容易に収納することができる。その結果、従来の膝保護用エアバッグ装置のごとく、エアバッグに、インフレーターを収納させるための開口部を配設させる必要がなくなり、また、開口部を縫合させる作業も不要となる。その結果、膝保護用エアバッグ装置の製造コストを低減させることができ、同時に、インフレーターのエアバッグへの挿入作業性も良好となることから、膝保護用エアバッグ装置の製造工数も低減することができる。
従って、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、インフレーターのエアバッグへの挿入作業が容易であり、製造工数及びコストを低減させることができる。
そして、本発明の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグをケースに収納させた状態において、挿通孔周縁に配設されたスリットが閉じるとともに、この挿通孔周縁の部位が、エアバッグの展開膨張時に、ケースの内周面に当接可能に、収納されることとなる。そのため、エアバッグの展開膨張時に、スリットがケースの内周面に当接されて開かず、インフレーターから吐出された膨張用ガスが、スリットから漏れることを抑えることができて、膨張完了時のエアバッグからのガス漏れを抑えることができる。
また、上記構成の膝保護用エアバッグ装置において、スリットを、エアバッグの展開膨張時において、挿通孔周縁におけるエアバッグの基布の引張方向と、略沿うように、挿通孔側から先端側に向かう方向を、配設させる構成とすることが好ましい。
膝保護用エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグの展開膨張時に、挿通孔周縁の基布が引っ張られても、スリットが、挿通孔側から先端側に向かう方向を基布の引張方向に略沿うように配設されていることから、エアバッグの展開膨張時に、スリットが開くことを、極力抑えることができる。そのため、インフレーターから吐出された膨張用ガスが、スリットから漏れることを、一層、抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sは、図1・4に示すごとく、乗員としての運転者MDの膝K(KL・KR)を保護できるように、運転者MDの車両前方側であるステアリングコラム9の下方に配設されている。
なお、本明細書における上下、左右、及び、前後は、膝保護用エアバッグ装置Sを車両に搭載させた際の車両の上下・左右・前後に対応するものである。
ステアリングコラム9は、図1に示すように、ステアリングホイール8に連結されるコラム本体10と、ステアリングホイール8の下方のコラム本体10を覆うように配設されるコラムカバー13と、を備えて構成されている。コラム本体10は、メインシャフト11と、メインシャフト11の周囲を覆うコラムチューブ12と、を備えて構成されている。
コラムカバー13は、略四角筒形状の合成樹脂製として、コラム本体10を覆うように、コラム本体10の軸方向に沿って配設されている。コラムカバー13におけるインストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)14から突出する部位の後面13aは、略長方形板状とし、車両前後方向で、後上がりの曲面状に形成されている。
膝保護用エアバッグ装置Sは、折り畳まれたエアバッグ44、エアバッグ44に膨張用ガスを供給するインフレーター37、折り畳まれたエアバッグ44とインフレーター37とを収納するとともに車両後方側を開口させたケース17、及び、ケース17における開口の車両後方側を覆うエアバッグカバー26を、備えて構成されている。
ケース17は、図2〜4に示すように、板金製として、ステアリングコラム9の下部側に配設されており、箱状の本体部18と、本体部18の後端から外方に延びるパネル部23と、から構成されている。本体部18は、略四角筒形状の周壁部19と、周壁部19の車両前方側を塞ぐ底壁部21と、を備えるとともに、車両後方側に略長方形状の開口18aを備えて、構成されている。周壁部19における上下方向で対向する壁部19a・19bの外表面側には、それぞれ、エアバッグカバー26の後述する上下の連結壁部29・30をケース17に組み付けるための複数の係止爪20が、配設されている。この係止爪20は、実施形態の場合、パネル部23と一体とされて、本体部18と別体とされている。各係止爪20は、断面略Z字形状として、エアバッグカバー26における連結壁部29・30の係止穴部29a・30aに挿入されて、係止穴部29a・30aの周縁を係止可能とされている。
また、周壁部19における側方側の壁部19cには、インフレーター37の後述する本体38を挿通可能な挿通孔19dが、形成されている(図3参照)。また、底壁部21には、インフレーター37の取付ボルト39cを挿通させるための2つの挿通孔21aが、形成されている。
パネル部23は、本体部18と別体とされて、ケース17の開口18aの周囲を囲むように、形成されている。また、パネル部23には、図4に示すように、ケース17をボディ1側に連結固定するための連結部24が、配設されている。実施形態の場合、連結部24は、本体部18の上方の2箇所と、左下隅付近と、右側の上下端付近と、の5箇所に、形成されている。各連結部24を連結させるボディ1側には、図4に示すように、ブラケット4・5・6・7が、配設される。上部側に配設される連結部24A・24Bを連結させるブラケット4・5は、ボディ1側のインパネリインフォースメント2に連結されている。そして、下部側に配設される連結部24C・24Dを連結させるブラケット6・7は、ボディ1側の図示しないセンターブレースやフロントボディピラー等に連結されている。さらに、パネル部23には、図2に示すように、エアバッグカバー26の上側壁部29を挿通させる挿通孔23aが、形成されている。
エアバッグカバー26は、オレフィン系等の熱可塑性エラストマーから形成されて、ケース17の車両後方側を覆い可能なように構成され、ケース17に組み付けられている。また、エアバッグカバー26は、アッパパネル14aとロアパネル14bとからなるインパネ14におけるロアパネル14b側に、配設されており、ケース17の開口18a付近に配設される扉配設部28と、扉配設部28の周囲においてパネル部23の車両後方側を覆い可能に配設される被覆部27と、を備えて構成されている。扉配設部28は、扉部35と、扉部35の周縁近傍となる部位に配設される上・下・左・右側壁部29・30・31・32と、を備えて構成されている。
扉部35は、ケース17の開口18aより僅かに大きく形成されて、開口18aを覆う略長方形板状とされている。扉部35は、実施形態では、上下方向に開く2枚の扉部から構成されている。そして、扉部35は、上端及び下端に、開き時の回転中心となるヒンジ部34を配設させるとともに、扉部35の周囲における車両後方側から見て略H字形状となる部位に、薄肉の破断予定部33を、配設させて構成されている。
上側壁部29、下側壁部30、左側壁部31、及び、右側壁部32は、それぞれ、ケース本体部18における周壁部19の外周側に隣接して、車両前方側に突出するように、配設されている。そして、実施形態の場合、周壁部19の上壁部19a近傍に配設される上側壁部29と、下壁部19b近傍に配設される下側壁部30と、が、エアバッグカバー26をケース17に連結させる連結壁部とされている。上側・下側壁部29・30には、それぞれ、係止爪20を係止させるための複数の係止穴部29a・30aが、形成されている。
インフレーター37は、図2・3に示すように、軸方向を車両の左右方向に沿って配設されるシリンダタイプとして構成され、略円柱状の本体38とディフューザー39とを備えて構成されている。本体38の一端側には、複数のガス吐出口38aが、配設されている。そして、本体38における他端38b側には、作動信号入力用のリード線42を結線させたコネクタ41が、接続されることとなる。ディフューザー39は、本体38を覆い可能な略円筒状の板金製の保持筒部39aと、保持筒部39aから突出する複数(実施形態では2本)の取付ボルト39cと、を備えて構成されている。保持筒部39aは、本体38のガス吐出口38aから吐出される膨張用ガスを流出可能な複数のガス流出口39bを、車両搭載状態の保持筒部39aにおける車両後方側の面に、開口させて構成されている。
なお、このインフレーター37には、車両に搭載されたエアバッグ作動回路が、車両の前面衝突を検知した際に、ステアリングホイール8に搭載された図示しないエアバッグ装置とともに、リード線42を介して、作動信号が入力されることとなる。
エアバッグ44は、可撓性を有したポリエステルやポリアミド糸等からなる1枚の織布から形成されて、図5・6に示すように、展開膨張完了時の形状を略長方形板状として、下端側のインフレーター37を収納する取付部46と、取付部46の上方に配置されて、取付部46より左右方向の幅寸法を大きくする保護部45と、を備えて構成されている。取付部46は、エアバッグ44の展開膨張完了時に、ケース本体部18内に収納されるとともに、インフレーター37を利用して、ケース本体部18に保持される部位となる。
また、エアバッグ44は、1枚の織布からなるエアバッグ素材を、エアバッグ44の下端となる部位で折り返し、縫合糸により後述するテザー54・55を縫着させるとともに、折り返して対向する部位の周縁相互を、縫合糸により縫合して形成されている。そして、エアバッグ44は、それぞれ略扇形状とする運転者MD側の乗員側壁部51とコラムカバー13側の車体側壁部52とを備えて、構成されている。
テザー54・55は、エアバッグ44における保護部45の領域内に配設されており、エアバッグ44の展開膨張時における乗員側壁部51と車体側壁部52との離隔距離を規制して、保護部45を、運転者MDの膝Kとコラムカバー13との間に円滑に侵入させるように展開可能とするためのものである。テザー54・55は、実施形態の場合、上下二段に、左右方向に沿って、配設されている。各テザー54・55は、それぞれ、2枚の布材から構成されて、各布材を、乗員側壁部51と車体側壁部52とに縫合し、対応しあう布材の端部相互を縫合して、形成されている。
車体側壁部52の下部側における取付部46の右縁部位(図5では左縁部位となる)には、インフレーター37の本体38を挿通可能な略円形に開口した挿通孔47が、形成されている。この挿通孔47は、内径寸法を、インフレーター本体38の外径寸法と略同一に設定されている。そして、挿通孔47の周縁には、スリット48が、挿通孔47に連通されて、配設されている。スリット48は、エアバッグ44の展開膨張時において、挿通孔47周縁におけるエアバッグ44の基布の引張方向と、略沿うように、挿通孔47側から先端48a側に向かう方向を、配設させており、実施形態の場合、左右方向に沿って、先端48a側をエアバッグ44の外縁側に突出させるように、配設されている(図5参照)。また、スリット48は、図5の二点鎖線に示すごとく拡開させた際に、挿通孔47とともに、インフレーター37を、取付ボルト39cごと、挿通可能な長さ寸法に、設定されている。そして、挿通孔47周縁の部位は、図3に示すごとく、エアバッグ44のケース本体部18内への折り畳み収納時、若しくは、エアバッグ44の膨張時に、ケース本体部18の内周面に当接するように、ケース本体部18に収納されることとなる。
また、車体側壁部52の下部側における取付部46の部位には、インフレーター37の取付ボルト39cを挿通可能な2つの取付孔49・49が、形成されている。
次に、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sの車両への搭載について述べる。まず、エアバッグ44内にインフレーター37を収納させる。具体的には、インフレーター37を、ガス吐出口38a側から、スリット48を開かせつつ挿通孔47を挿通させるようにして、エアバッグ44の取付部46内に挿入させる。そして、各取付孔49から取付ボルト39cを突出させ、挿通孔47からインフレーター本体38の端部38bを突出させて、インフレーター37をエアバッグ44内に収納させる。インフレーター37の収納作業後には、挿通孔47の周囲のスリット48は閉じられた状態となる。
その後、エアバッグ44を折り畳む。具体的には、図7のAに示すように、乗員側壁部51と車体側壁部52とを重ねて平らに展開した状態から、左右の両縁44a・44bを、乗員側壁部51の側に折り畳む。次いで、図7のB・Cに示すごとく、エアバッグ44の上縁44c側を車体側壁部52の側に巻くように、左右方向に沿う折目を付けてロール折りし、図7のDに示すごとく、ケース本体部18に収納可能とするように、ロール折りした部位57の左右両縁57a・57bを、乗員側壁部51の側に折り重ねて、エアバッグ44の折り畳みを完了する。その後、折り崩れ防止用の破断可能な図示しないラッピング材により、エアバッグ44をくるむ。このとき、取付孔49及び挿通孔47から突出したインフレーター37の取付ボルト39cや本体38の端部38bは、ラッピング材から突出させておく。
次いで、インフレーター37の各取付ボルト39cを挿通孔21aから突出させてナット40止めするとともに、インフレーター本体38の端部38bを挿通孔19dから突出させるようにして、インフレーター37を、折り畳まれたエアバッグ44とともに、ケース本体部18内に収納させる。
その後、ケース17に、エアバッグカバー26を組み付ける。具体的には、上側壁部29をパネル部23の挿通孔23aに挿通させるようにして、エアバッグカバー26をケース17側に移動させ、上側・下側壁部29・30の各係止穴部29a・30aに、各係止爪20を挿入させて、各係止穴部29a・30a周縁に係止させれば、ケース17にエアバッグカバー26を組み付けることができる。
そして、ケース17の各連結部24を、ブラケット4・5・6・7を利用してボディ1側に取付固定し、同時に、リード線42を結線させたコネクタ41を、インフレーター本体38に接続させる。その後、インパネ14やアンダーカバー15(図1・2参照)を取り付ければ、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの車両への搭載後、リード線42を経てインフレーター本体38に作動信号が入力されれば、インフレーター37のガス吐出口38aから膨張用ガスが吐出され、膨張用ガスが、ディフューザー39のガス流出口39bを経て、エアバッグ44内に流入することとなる。そして、エアバッグ44は、膨張して、図示しないラッピング材を破断させ、エアバッグカバー26の扉部35を押圧し、破断予定部33を破断させることとなる。そして、扉部35が、ヒンジ部34を回転中心として上下に開くこととなり、エアバッグ44が、図1・4の二点鎖線で示すごとく、展開膨張することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ44の取付部46に形成される挿通孔47が、周縁にスリット48を連通させている。そのため、インフレーター37のエアバッグ44内への挿入作業時に、スリット48を拡開させるようにすれば、挿通孔47とスリット48を利用して、インフレーター37をエアバッグ44内に、容易に収納することができる。その結果、従来の膝保護用エアバッグ装置のごとく、エアバッグに、インフレーターを収納させるための開口部を配設させる必要がなくなり、また、開口部を縫合させる作業も不要となる。その結果、膝保護用エアバッグ装置Sの製造コストを低減させることができ、同時に、インフレーター37のエアバッグ44への挿入作業性も良好となることから、膝保護用エアバッグ装置Sの製造工数も低減することができる。
従って、実施形態の膝保護用エアバッグ装置Sでは、インフレーター37のエアバッグ44への挿入作業が容易であり、製造工数及びコストを低減させることができる。
そして、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ44をケース17に収納させた状態において、挿通孔47周縁に配設されたスリット48が閉じるとともに、この挿通孔47周縁の部位46aが、エアバッグ44の展開膨張時に、ケース本体部18における周壁部19の内周面に当接可能に、収納されることとなる(図3参照)。そのため、エアバッグ44の展開膨張時に、スリット48がケース本体部18における周壁部19の内周面に当接されて開かず、インフレーター37から吐出された膨張用ガスが、スリット48から漏れることを抑えることができて、膨張完了時のエアバッグ44からのガス漏れを抑えることができる。
また、実施形態のエアバッグ装置Sでは、スリット48を、エアバッグの展開膨張時において、挿通孔47周縁の部位46aを構成するエアバッグ44の基布の引張方向と、略沿うように、挿通孔47側から先端48a側に向かう方向を、配設させる構成である。すなわち、実施形態のエアバッグ装置Sでは、エアバッグ44の展開膨張時に、挿通孔47周縁の部位46aが引っ張られても、スリット48が、この部位46aを構成する基布の引張方向に略沿うように、挿通孔47側から先端48a側に向かう方向を配設させていることから、エアバッグ44の展開膨張時に、スリット48が開くことを、極力抑えることができる。そのため、インフレーター37から吐出された膨張用ガスが、スリット48から漏れることを、一層、抑えることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、スリットを、挿通孔47周縁の部位46aを構成するエアバッグ44の基布の引張方向と、交差するように、配設させてもよい。
なお、実施形態では、ステアリングコラム9の下方に配設されて運転者MDの膝を保護するための膝保護用エアバッグ装置Sを例に採り説明したが、本発明の膝保護用エアバッグ装置は、助手席に着座した乗員の膝を保護するために、助手席前方に配設される膝保護用エアバッグ装置にも、適用可能である。
本発明の一実施形態である膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両前後方向の概略縦断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の車両前後方向の概略拡大縦断面図である。 図2のIII−III部位の概略断面図である。 膝保護用エアバッグ装置の使用状態を示す車両後方側から見た概略正面図である。 実施形態で使用するエアバッグの背面図である。 図5のVI−VI部位の概略拡大断面図である。 実施形態のエアバッグの折り畳みを示す概略図である。
符号の説明
17…ケース、
18…本体部、
26…エアバッグカバー、
37…インフレーター、
38…本体、
38b…端部、
39c…取付ボルト、
44…エアバッグ、
47…挿通孔、
48…スリット、
48a…先端、
49…取付孔、
K(KL・KR)…膝、
MD…乗員、
S…膝保護用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 着座した乗員の膝の前方に配設されて、
    折り畳まれたエアバッグと、該エアバッグ内に収納されて前記エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、車両後方側を開口させた略箱形状とされて前記エアバッグと前記インフレーターとを収納させるケースと、を備えて構成され、
    前記インフレーターが、
    膨張用ガスを吐出可能な本体と、
    該本体の軸方向と略直交するように突出するとともに、前記インフレーターを前記ケースに取付固定するための取付ボルトと、
    を、備えて構成され、
    前記エアバッグが、
    前記インフレーターにおける本体の端部を突出可能な挿通孔と、前記取付ボルトを突出可能な取付孔と、を、備えるとともに、
    前記挿通孔から突出させた前記インフレーターの本体を前記ケースから突出させ、かつ、前記取付孔から突出させた前記インフレーターの取付ボルトを、前記ケースに取付固定させることにより、前記インフレーターとともに前記ケースに取付固定される構成の膝保護用エアバッグ装置において、
    前記エアバッグにおける挿通孔の周縁が、前記挿通孔に連通したスリットを備えて、前記エアバッグの展開膨張時に、前記ケースの内周面に当接可能とするように、前記ケースに収納されていることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 前記スリットが、前記エアバッグの展開膨張時において、前記挿通孔周縁における前記エアバッグの基布の引張方向と、略沿うように、前記挿通孔側から先端側に向かう方向を、配設させて、形成されていることを特徴とする請求項1に記載の膝保護用エアバッグ装置。
JP2003333369A 2003-09-25 2003-09-25 膝保護用エアバッグ装置 Expired - Fee Related JP4254451B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003333369A JP4254451B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-25 膝保護用エアバッグ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003333369A JP4254451B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-25 膝保護用エアバッグ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005096626A true JP2005096626A (ja) 2005-04-14
JP4254451B2 JP4254451B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=34461394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003333369A Expired - Fee Related JP4254451B2 (ja) 2003-09-25 2003-09-25 膝保護用エアバッグ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4254451B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168167A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Takata Corp エアバッグ及びエアバッグ装置
US20170057385A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-02 Toyoda Gosei Co., Ltd. Seat cushion airbag apparatus
JP2021115874A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 Joyson Safety Systems Japan株式会社 ニーエアバッグ及びニーエアバッグ装置
WO2021258791A1 (zh) * 2020-06-23 2021-12-30 奥托立夫开发公司 膝部安全气囊

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011168167A (ja) * 2010-02-18 2011-09-01 Takata Corp エアバッグ及びエアバッグ装置
US20170057385A1 (en) * 2015-08-28 2017-03-02 Toyoda Gosei Co., Ltd. Seat cushion airbag apparatus
US9731634B2 (en) * 2015-08-28 2017-08-15 Toyoda Gosei Co., Ltd. Seat cushion airbag apparatus
JP2021115874A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 Joyson Safety Systems Japan株式会社 ニーエアバッグ及びニーエアバッグ装置
WO2021258791A1 (zh) * 2020-06-23 2021-12-30 奥托立夫开发公司 膝部安全气囊

Also Published As

Publication number Publication date
JP4254451B2 (ja) 2009-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7232149B2 (en) Knee protection airbag apparatus
JP4345645B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4063712B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4962468B2 (ja) エアバッグ装置
JP5219060B2 (ja) エアバッグ装置
JP2018167793A (ja) エアバッグ装置
JP2020040460A (ja) 助手席用エアバッグ
JP3772742B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4140494B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP2010149690A (ja) エアバッグ装置
JP2005096625A (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP6922803B2 (ja) エアバッグ装置
JP5987752B2 (ja) エアバッグ装置
JP4793911B2 (ja) エアバッグ装置
JP4453493B2 (ja) 助手席用エアバッグ装置
JP4254451B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4063168B2 (ja) 膝保護用エアバッグ
JP2005029101A (ja) 膝保護用エアバッグ
JP2009208772A (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4082271B2 (ja) エアバッグ
JP3807317B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP2005271703A (ja) 膝保護用エアバッグ装置
JP4120592B2 (ja) 膝保護用エアバッグ
JP4211615B2 (ja) 膝保護用エアバッグ
JP3941689B2 (ja) 膝保護用エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4254451

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees