JP2005095474A - 立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置 - Google Patents

立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005095474A
JP2005095474A JP2003334878A JP2003334878A JP2005095474A JP 2005095474 A JP2005095474 A JP 2005095474A JP 2003334878 A JP2003334878 A JP 2003334878A JP 2003334878 A JP2003334878 A JP 2003334878A JP 2005095474 A JP2005095474 A JP 2005095474A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
observation
light beam
fundus
eye
optical system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003334878A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4393830B2 (ja
Inventor
Yasuo Kato
康夫 加藤
Masaru Sato
勝 佐藤
Hiroyuki Otsuka
浩之 大塚
Koji Nishio
幸治 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2003334878A priority Critical patent/JP4393830B2/ja
Publication of JP2005095474A publication Critical patent/JP2005095474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4393830B2 publication Critical patent/JP4393830B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】 立体眼底像を好適に観察可能な立体眼底観察装置及び小型化、低コスト化が図られた立体眼底撮影装置を提供する。
【解決手段】 二孔絞り40の左右の開口40a、40bを通過した光束は、光束分割プリズム33により左眼用及び右眼用観察光束にそれぞれ分割される。左の開口40a(右の開口40b)を通過した光束はその右(左)眼用観察光束のみが出射される。絞り遮蔽手段23による左右の開口40a、40bの遮蔽/開放の切り換えと、観察光束遮蔽手段34による左眼用/右眼用観察光束の遮蔽/開放の切り換えとは連動されている。眼底撮影時には、絞り遮蔽手段23により開口40a、40bの一方を遮蔽し、他方の開口を通過した光束により撮影を行う。遮蔽する開口を左右切り換えて上記一方の開口を通過した光束により撮影を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検眼の眼底を立体的に観察するために用いられる立体眼底観察装置、及び眼底の立体像を撮影するために用いられる立体眼底撮影装置に関するものである。なお、本発明に係る立体眼底撮影装置は、例えば眼底カメラのように立体眼底観察装置としての機能を具備しているのが通常である。
眼科分野において被検眼の眼底を観察・撮影するための眼底カメラ等の装置が従来から広く用いられている。近年では、眼底の状態を詳細に把握するために観察・撮影を立体的に行えるよう構成された装置も用いられている。このような装置としては、下記の特許文献1、2に開示されたものが公知となっている。
特許文献1には、次のような発明が開示されている。「対物レンズと、前記対物レンズを通して被検眼を照明する照明光源と、前記対物レンズに対し、被検眼の瞳と共役の位置に置かれた光束分割器とからなり、前記対物レンズを通過した光束をその光軸を通る垂直面に沿って2分割して立体観察するようになった立体視用眼底診断装置において、前記光束分割器の直前に対物レンズの光軸を通る前記垂直面に対し、対称に一対の円形開口絞りを配置し、かつその開口中心間隔を可変として立体観察基線長を任意に設定できるようにした眼底診断装置。」
また、特許文献2には、「眼底を照明する照明光学系と、眼底からの反射光束を二分する二孔絞りと、二孔絞りにより分割された左右の光束を入れ替える反射手段と、フォーカシングレンズを持ち分割された光束をそれぞれ結像する一対の観察撮影光学系と、被検眼眼底を所定の位置に導くために固視目標を前記照明光学系の一部を介して眼底照明エリア外に投影する固視目標投影手段と、前記観察撮影光学系のフォーカシングレンズの移動に連動させて固視目標を光軸方向に移動する移動手段と、を設けたことを特徴とする立体眼底カメラ。」
特公昭56−020014号公報(〔請求項〕) 特許第2977598号(〔請求項〕)
これら文献に記載された装置は、被検眼の瞳孔面と光学的に共役な位置に配置された二孔絞りと光束分割プリズムとによって眼底からの反射光束を2つに分割し、2分された反射光束を左右独立の撮影光学系にそれぞれ導くことにより立体像を撮影するよう構成されているため、撮影光学系を左右別個に設ける必要があり、装置は大型化、高コスト化してしまう。
また、特許文献1記載の装置は、眼底を立体観察するための双眼ファインダーを付属して用いられるのが通常であるが、観察される眼底像が倒像となってしまうため検者はしばしば混乱を生じてしまい、カルテへの眼底所見の記載ミスや、固視灯を用いて被検眼を誘導する際の操作ミスを引き起こしてしまう場合があった。
一方、特許文献2記載の装置では眼底像を正立像として観察することができるが、左右の光束を入れ替える反射手段(光束分割プリズム)を二孔絞りの後方に配置する必要がある。この反射手段は、その作用を実現するために設計、組み立て、調整を高精度で行うことが要求されるため、コスト面や製造面において不都合が生じることは否めない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、被検眼の眼底の立体像を好適に観察可能な立体眼底観察装置、及び装置の大型化や高コスト化を招かずに好適な眼底撮影が可能な立体眼底撮影装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被検眼の眼底を観察するための照明光束を照射する照明光学系と、前記照明光学系からの前記照明光束の前記眼底による反射光束を通過させる左右の開口が形成された二孔絞りと、前記被検眼に対峙され、前記二孔絞りとの間に焦点を形成する対物レンズと、前記二孔絞りの前記左右の開口をそれぞれ通過して形成される観察光束を左眼用観察光束と右眼用観察光束とに分割する観察光束分割手段とを含む観察光学系と、を有し、前記観察光束分割手段により分割されてなる前記左眼用及び右眼用観察光束を検者の左眼及び右眼にそれぞれ導くことにより前記眼底の立体観察を可能とする立体眼底観察装置であって、前記観察光学系は、前記二孔絞りの前記左の開口を通過した前記観察光束が前記観察光束分割手段により分割されてなる前記左眼用観察光束を遮蔽し、かつ、前記右の開口を通過した前記観察光束が前記観察光束分割手段により分割されてなる前記右眼用観察光束を遮蔽する観察光束遮蔽手段を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の立体眼底観察装置であって、前記観察光学系は、前記二孔絞りの前記開口を左右交互に切り換えて遮蔽し、前記観察光束を左右交互に出射させる絞り遮蔽手段を更に有し、前記観察光束遮蔽手段は、前記絞り遮蔽手段により左右交互に出射される前記観察光束の前記左眼用及び右眼用観察光束を、前記絞り遮蔽手段による前記観察光束の左右の切り換えに同期して交互に遮蔽することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2記載の立体眼底観察装置であって、前記絞り遮蔽手段及び/又は前記観察光束遮蔽手段は、外周端部に前記観察光束を通過させるための複数の切欠が等間隔で形成された円板状の遮蔽板と、前記遮蔽板を一定の速度で回転させて前記切欠を前記観察光束の光路上に一定の時間間隔毎に配置させることにより前記観察光束を断続的に出射させるよう制御される駆動手段と、を含むチョッパー機構からなることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1記載の立体眼底観察装置であって、前記観察光学系は、前記二孔絞りの前記左右の開口の直前に配置され、互いに直交する偏光軸を有する左右一対の第1の偏光フィルターを有し、前記観察光束遮蔽手段は、前記観察光束分割手段により分割されてなる前記左眼用及び右眼用観察光束の光路上に配置され、互いに直交する偏光軸を有する左右一対の第2の偏光フィルターからなり、左の前記第1の偏光フィルターの偏光軸と右の前記第2の偏光フィルターの偏光軸とは平行に配置され、かつ、右の前記第1の偏光フィルターの偏光軸と左の前記第2の偏光フィルターの偏光軸とは平行に配置されていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、被検眼の眼底を撮影するための照明光束を照射する照明光学系と、前記照明光学系からの前記照明光束の前記眼底による反射光束を通過させる左右の開口が形成された二孔絞りと、前記左右の開口をそれぞれ通過して形成される撮影光束を受光する撮影媒体とを含む撮影光学系と、を有する立体眼底撮影装置において、前記撮影光学系は、前記二孔絞りの前記開口を左右切り換えて遮蔽することにより、前記撮影光束を左右切り換えて出射させる絞り遮蔽手段を備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項5記載の立体眼底撮影装置であって、前記絞り遮蔽手段は、外周端部に前記撮影光束を通過させるための切欠が形成された円板状の遮蔽板と、前記二孔絞りの前記左右の開口の直前に前記切欠が切り換え配置されるよう前記遮蔽板を回動させることにより、前記撮影光束を左右切り換えて出射させる駆動手段とを含むチョッパー機構からなることを特徴とする。
請求項1記載の立体眼底観察装置によれば、観察光束遮蔽手段により、二孔絞りの左の開口を通過した観察光束は検者の右眼のみに投射され、かつ、右の開口を通過した観察光束は検者の左眼のみに投影される。ここで、照明光束の眼底による反射光束は対物レンズの焦点において左右が逆転されるので、両眼視により正確な凹凸状態の眼底像を観察するためには、左の開口を通過した観察光束は検者の右眼によって観察されるべきであり、右の開口を通過した観察光束は検者の左眼によって観察されるべきである。したがって、本発明によれば、検者は正確な凹凸状態の好適な眼底像を観察することが可能となる。
請求項2に記載の立体眼底観察装置によれば、絞り遮蔽手段と観察光束遮蔽手段とが連動して、左の開口を通過した観察光束と右の開口を通過した観察光束とが交互に検者に投射される。このとき、左右の切り換えを、眼底像にちらつきが生じない程度の早さ、例えば毎秒60回程度あるいはそれ以上で行うことにより、検者はあたかも両眼で同時に見ているような状態で眼底像を観察することが可能となる。
請求項3に記載の立体眼底観察装置は、絞り遮蔽手段及び/又は観察光束遮蔽手段の具体的構成例を示している。請求項3に記載の構成によれば、外周端部に切欠が等間隔に形成された略歯車形状の遮蔽板を一定の速度で回転させることにより、二孔絞りの開口を通過する観察光束の遮蔽/開放の交互の切り換えや、左眼用及び右眼用観察光束の遮蔽/開放の切り換えを容易に行うことができる。
請求項4に記載の立体眼底観察装置によれば、絞り遮蔽手段の左の開口を通過した観察光束は、左の第1の偏光フィルターにより偏光され、左眼用及び右眼用観察光束に分割されるが、左眼用観察光束を偏光する左の第2の偏光フィルターの偏光軸は左の第1の偏光フィルターの偏光軸と直交しているので、左眼用観察光束は遮蔽される。したがって、左の開口を通過した観察光束は、検者の右眼にのみ投射されることとなる。同様に、右の開口を通過した観察光束は、検者の左眼にのみ投射されることとなる。これにより、検者は眼底観察を好適に行うことができる。また、本発明によれば、チョッパー機構における駆動手段や液晶シャッターを駆動する駆動回路を設ける必要がないため、構成が容易となる。
請求項5に記載の立体眼底撮影装置によれば、二孔絞りの左右の開口を通過する撮影光束を交互に出射させることができるので、撮影光学系を左右独立して設ける必要がない。したがって、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
請求項6に記載の立体眼底撮影装置によれば、請求項3に示す構成と同様に、左右の開口を通過する観察光束の切り換えを容易に行うことができる。
以下、本発明に係る眼底観察装置及び眼底撮影装置の一実施形態である眼底カメラについて、図面を参照しながら説明する。
[光学系の構成]
まず、本実施形態の眼底カメラが備える光学系の構成について図1〜図5を参照して説明する。図1は当該眼底カメラの光学系の概略側面図、図2は当該光学系の撮影光学系に設けられた穴あきミラー及び遮蔽手段の具体的構成例、図3は当該遮蔽手段の動作形態を説明するための概略正面図、図4は当該光学系の観察光学系の具体的構成例及びその動作形態を示す概略側面図及び概略正面図、そして図5は当該観察光学系の具体的構成例及びその動作形態を示す概略上面図及び概略正面図をそれぞれ示している。なお、個々で「正面」とは、検者側から見たときの方向を示している。
本実施形態の眼底カメラは、被検眼Eの眼底を照明する照明光束を照射するための各種光学素子を含む照明光学系10と、被検眼Eの眼底像を撮影するための各種光学素子を含む撮影光学系20と、被検眼Eの眼底像を観察するための各種光学素子を含む観察光学系30とを備えている。
〔照明光学系〕
照明光学系10は、図1に示すように、観察用照明光束を発するタングステンランプ等からなる照明用ランプ11と、撮影用照明光束をフラッシュ発光する撮影用キセノンランプ12と、照明用ランプ11により発せられた観察用照明光束を集光するコンデンサーレンズ13と、撮影用キセノンランプ12により発せられた撮影用照明光束を集光するコンデンサーレンズ14と、観察用及び撮影用照明光束の光路を合成する斜設ハーフミラー15と、被検眼Eの瞳Pと共役に配置され、後述する遮光領域が形成された照明絞り16と、リレーレンズ17と、反射ミラー18と、コンデンサーレンズ19とを含んで構成されている。なお、図1において、照明光束の光路は点線で示されている。
〔撮影光学系〕
次に、図1〜図3を参照して撮影光学系20について説明する。撮影光学系20は、眼底写真撮影用のフィルム20Aと、眼底像をモニター表示するための受像素子であるCCD20Bとを撮影媒体として備えている。更に、撮影光学系20には、被検眼Eに対峙される対物レンズ21と、後述する二孔絞り40が設けられた穴あきミラー22と、被検眼Eの眼底からの反射光束を遮蔽する遮蔽手段23と、ピント合わせを行うための合焦レンズ24と、クイックリターンミラー25と、眼底からの反射光束をフィルム20Aに結像させる結像レンズ26と、クイックリターンミラー27と、被検眼Eの眼底と共役に配置された焦点板28と、眼底からの反射光束をCCD20Bに結像させるTVレンズ29とが設けられている。なお、図1において、眼底からの反射光束の光路は実線で示されている。また、対物レンズ21は、穴あきミラー22との間に焦点Fを形成する。
穴あきミラー22は、被検眼Eの瞳Pと共役な位置に、撮影光学系20の光軸(撮影光軸)Oに対して斜設されており、照明光学系10からの照明光束の光路と、この照明光束の被検眼Eの眼底による反射光束の光路とを合成するようになっている。つまり、照明光学系10からの照明光束は、穴あきミラー22によって被検眼E方向に反射され、対物レンズ21を経由して被検眼Eの眼底を照明するよう構成されている。
図2には、穴あきミラー22及び遮蔽手段23の構成が拡大されて示されている。また、図3には、遮蔽手段23の動作形態が示されている。ここで、図3の各図に示すように、遮蔽手段23は回動可能に構成されており、図3(A)、図3(B)及び図3(C)は当該回動の形態を示している。なお、遮蔽手段23は、同図中反時計回りに回転しているが、その回転方向は時計回り方向であってもよい。
図2に示すように、穴あきミラー22の中心部には上記反射光束を通過させるための開口部22aが形成されている。更に、この穴あきミラー22の開口部22aには二孔絞り40が設けられている。二孔絞り40には、図3に示すように左右に配置された2つの開口40a、40bが形成されている。したがって、照明光束の被検眼Eの眼底による反射光束は、二孔絞り40の開口40aを通過した光束と開口40bを通過した光束とからなる一対の光束とされる。なお、以下、当該反射光束を眼底撮影に用いる場合には撮影光束と呼び、眼底観察に用いる場合には観察光束と呼ぶこととする。)
ここで、図示は省略するが、照明光学系10の照明絞り16の中心部には遮光領域が形成されている。照明光束は、この遮光領域の周囲の通過領域を通過して被検眼Eを照明するようになっている。照明絞り16の遮光領域は、照明光束の角膜反射光が二孔絞り40の開口40a、40bを通過しない程度の大きさに形成されており、角膜反射光によるフレアーやゴーストの介入を防止するよう作用するものである(本出願人による特公昭56−020014号公報を参照)。
遮蔽手段23は、図3の各図に示すように、その外周端部に矩形状の切欠23aが複数かつ等間隔に形成された遮光板である。換言すれば、遮蔽手段23の外周端部には、複数かつ等間隔で矩形状に突出する遮光部23bが形成されている。遮蔽手段23には、これを回動させるためのモータ50(駆動手段)が接続されている。遮蔽手段23は、モータ50によって回動されることにより、切欠23aと遮光部23bとを交代的に二孔絞り40の開口40a、40bの直前に配置させるようになっている。このとき、各開口40a、40bを通過する光束は、その直前に切欠23aが配置されたときはこれを通過し、遮光部23bが配置されたときはこれに遮蔽されるので、それぞれ断続的に出射されることとなる。遮蔽手段23は、図3(A)及び図3(C)に示すように上記一対の光束の双方を遮蔽するか、又は図3(B)に示すようにその一方の光束のみを交互に通過させるよう構成されたチョッパー機構である。
合焦レンズ24は、図示しないパルスモータ等の駆動手段によって撮影光軸O方向に変位可能に構成されており、後述の制御手段がこの変位量を調整制御することによって眼底像のピント合わせを行うようになっている。
クイックリターンミラー25は、被検眼Eの眼底の観察を行う場合と撮影を行う場合とを切り換えるための動作を行う。具体的には、クイックリターンミラー25は、図示しないモータ等の駆動手段により、撮影光軸O上に斜設された状態と撮影光軸O上から退避された状態とを切り換え可能に構成されている。被検眼Eの眼底を観察する場合、クイックリターンミラー25は撮影光軸O上に斜設状態とされ、観察光束を観察光学系30に導く。一方、眼底像を撮影する場合には、クイックリターンミラー25は撮影光軸O上から退避され、フィルム20A又はCCD20Bに撮影光束を導く。なお、クイックリターンミラー25の配置状態の切り換えは、後述の制御手段の制御に基づき実行される。
なお、本実施形態では、眼底撮影時にはクイックリターンミラー25を撮影光軸Oから退避させて撮影光束を直進させるとともに、眼底観察時にはクイックリターンミラー25を撮影光軸O上に配置させて観察光束を上方に反射させるよう構成されているが、光学系の配置に応じてこれとは逆の構成としてもよい。また、一方の光束を直進させ、他方の光束を下方に反射させるようにしてもよい。あるいは、撮影光束及び観察光束の双方を反射させそれぞれの光学系に導くような構成としてもよい。
また、クイックリターンミラー27は、眼底像をフィルム20Aにより撮影するか、又はCCD20Bにより撮影するかを切り換えるための動作を行う。そのために、クイックリターンミラー27は、図示しないモータ等の駆動手段により、撮影光軸O上に斜設された状態と撮影光軸O上から退避された状態とが切り換え可能とされており、フィルム20Aによる撮影では後者の状態に配置され、CCD20Bによる撮影では前者の状態に配置されるよう後述の制御手段によって制御される。
なお、撮影/観察を切り換えるクイックリターンミラー25と同様に、クイックリターンミラー27による撮影光束の反射方向は、フィルム20A及びCCD20Bの配置に応じて適宜設計することが可能である。
〔観察光学系〕
続いて、図1、図4及び図5を参照して観察光学系30について説明する。観察光学系30は、図1に示すように、クイックリターンミラー25により垂直方向に反射された観察光束を結像させる結像レンズ31と、当該観察光束を垂直方向から検者方向に反射させるプリズム32と、反射された観察光束を左右の観察光束に分割する光束分割プリズム33と、分割された左右の観察光束をそれぞれ遮蔽/開放するための遮蔽手段34と、検者の瞳孔間距離(PD)に応じて左右の観察光束を水平方向に反射するプリズム35と、被検眼Eの眼底と共役に配置された焦点板36と、検者の眼E′に対峙される接眼レンズ37とを備えている。なお、観察光学系30は、対物レンズ21、穴あきミラー22、二孔絞り40、遮蔽手段23、合焦レンズ24及びクイックリターンミラー25を撮影光学系20と共有した構成とされている。また、図1において、観察光学系30により案内される眼底からの反射光束は実線で示されている。
図5に示すように、プリズム35(35L、35R)、焦点板36(36L、36R)及び接眼レンズ37(37L、37R)は、それぞれ左(L)右(R)一対設けられ、光束分割プリズム33により分割された左右の観察光束を検者の左眼E′L及び右眼E′Rにそれぞれ導くよう構成されている。この左右一対の光学系は検者用の両眼視ファインダーを構成しており、左右の各ファインダーの間隔を調整可能とされている。ここで、観察光束分割プリズム33は本発明にいう観察光束分割手段を構成し、これにより左右に分割された観察光束は本発明の左眼用観察光束及び右眼用観察光束をそれぞれ構成している。
遮蔽手段34は、例えば図4(A)に示す概略側面図にあるように、撮影光学系20の遮蔽手段23と同様のチョッパー機構として構成することができる。すなわち、遮蔽手段34は、図4(B)に示すように、その外周端部に2つの切欠34a及び2つの遮光部34bが形成された遮光板として構成され、モータ60(駆動手段)によって回転駆動されるようになっている。遮蔽手段34は、モータ60により回転されることで、左右の観察光束が光束分割プリズム33から出射される左右の出射端33L、33Rの直前に、切欠34aと遮光部34bとを交互に配置させる。したがって、左の観察光束の出射端33Lと、右の観察光束の出射端33Rとは交互に遮蔽され、左右の光束がそれぞれ交互に検者の眼E′に導かれるようになっている。つまり、遮蔽手段34は、検者の左右の眼E′L、E′Rの視界を交互に遮蔽状態/開放状態とするよう作用する。
以下、撮影光学系20の遮蔽手段23と観察光学系30の遮蔽手段34とを判別するために、前者を絞り遮蔽手段23と称し、後者を観察光束遮蔽手段34と称することとする。また、絞り遮蔽手段23とこれを駆動するモータ50とを含めて絞り遮蔽手段と称することもある。同様に、観察光束遮蔽手段34とこれを駆動するモータ60とを含めて観察光束遮蔽手段と称することもある。
[制御系の構成]
次に、図6を参照して、本実施形態の眼底カメラの制御系の構成について説明する。当該眼底カメラの各動作は、同図に示す制御手段100によって制御される。この制御手段100は、CPU等の演算制御装置及びRAMやROM等の記憶装置を含んで構成されるマイクロコンピュータである。また、各種モータ等の駆動手段や照明光学系のランプに電源を供給するための電源回路など、眼底カメラの設計や構成に応じた各種の回路や装置が制御手段100には設けられている。上記記憶装置のROM等の不揮発性記憶装置には制御プログラムが格納されており、この制御プログラムをCPU等の演算制御装置がRAM等のメインメモリ上で展開することによって眼底カメラは動作される。また、制御手段100は、検者による図示しない各種操作手段からの操作を受け付けるとともに、その操作に応じて制御プログラムを適宜実行する。
制御手段100には、照明用ランプ11、撮影用キセノンランプ12、撮影光学系20の絞り遮蔽手段23を回転駆動するためのモータ50、観察光学系30の観察光束遮蔽手段34を回転駆動するためのモータ60、撮影光学系20のCCD20Bなどが接続されている。ここで、CCD20Bにより撮影された眼底像の画像データは、図1にも示すように、制御手段100の制御に基づきフレームメモリ200に保存され、モニター300に送信されて画像表示を行えるよう構成されている。フレームメモリ200及びモニター300は、眼底カメラに設けられていてもよいし、眼底カメラとデータ通信可能なコンピュータ等の外部装置として設けられていてもよい。なお、モニター300は、本発明にいう表示装置を構成している。
なお、公知な構成であるため制御系として図示することは省略するが、撮影光学系20のクイックリターンミラー25、27を駆動するモータや、合焦レンズ24を駆動するためのモータも制御手段100に接続されており、その制御にしたがって動作するようになっている。
[使用形態]
以上のような光学系及び制御系の構成を有する眼底カメラによれば、次のような眼底観察及び眼底撮影を行うことができる。
〔眼底観察における使用形態〕
被検眼Eの眼底観察を行う場合、検者は眼底観察モードに切り換えるために所定の操作を行う。制御手段100は、この操作を受けると、照明用ランプ11に電源を供給して観察用照明光束を発生させるとともに、クイックリターンミラー25を撮影光軸O上に配置させて観察光束を観察光学系30側に導く。
また、制御手段100は、モータ50及びモータ60に対して電源供給を行い、絞り遮蔽手段23及び観察光束遮蔽手段34が連動して回転されるよう制御を行う。具体的には、制御手段100は、絞り遮蔽手段23による二孔絞り40の左右の開口40a、40bの遮蔽/開放の切り換えと、観察光束遮蔽手段34による左右の観察光束の出射端33L、33Rの遮蔽/開放の切り換えとを同期させるように、モータ50及びモータ60の回転を制御する。
例えば、モータ50は、毎秒8回転程度(あるいはそれ以上)の回転速度に制御される。このとき、絞り遮蔽手段23には、図3に示すように切欠23a及び遮光部23bがそれぞれ8箇所ずつ形成されているので、開口40a、40bは毎秒64回程度の早さで遮蔽/開放が切り換えられる。一方、モータ60は、毎秒32回転程度(あるいはそれ以上)の回転速度に制御される。すると、観察光束遮蔽手段34には、図4及び図5に示すように切欠34a及び遮光部34bがそれぞれ2箇所ずつ形成されているので、出射端33L、33Rは、同様に毎秒64回転程度の早さで遮蔽/開放が切り換えられる。
更に、制御手段100は、図3に示す左の開口40aの開放/遮蔽と、図4(A)に示す右の出射端33Rの開放/遮蔽とを同期させ、かつ、右の開口40bの開放/遮蔽と左の出射端33Lの開放/遮蔽とを同期させるようにモータ50、60の回転を制御する。そのためには、例えばモータ50、60の回転の初期位置を調整制御すればよい。
ところで、撮影光学系20の概略上面図である図7から分かるように、検者の左眼E′Lで観察されるべき観察光束PLと、右眼E′Rで観察されるべき観察光束PRは、対物レンズ21の焦点Fによって左右が逆転されて二孔絞り40の開口40a、40bを通過する。つまり、左眼E′Lで観察されるべき観察光束PLは二孔絞り40の右側の開口40bを通過し、右眼E′Rで観察されるべき観察光束PRは左側の開口40aを通過する。したがって、検者は、凹凸の状態(立体効果)が逆となった眼底像を認識することとなってしまう。
しかし、本実施形態の構成によれば、左側の開口40a及び右側の出射端33Rの開放状態を同期させ、かつ、右側の開口40b及び左側の出射端33Lの開放状態を同期させることにより、検者の左眼E′Lで観察されるべき観察光束PLを左眼E′Lにのみ導き、右眼E′Rで観察されるべき観察光束PRを右眼E′Rにのみ導くことができるので、正確な凹凸状態の眼底像を観察することが可能となる。なお、焦点Fにより眼底像の上下が逆転されるが、焦点板36L、36Rの位置で左右の観察光束は再び焦点を結ぶので、再び上下が逆転されて正立像となる。したがって、検者は、正確な凹凸状態の眼底像を正立像として観察することができる。
また、二孔絞り40の開口40a、40bの遮蔽/開放の切り換え、及び観察光束遮蔽手段34による左右の観察光束の出射端33L、33Rの遮蔽/開放の切り換えが、毎秒60回程度ないしはそれ以上の早さで連動制御されるので、検者の左右眼E′L、E′Rには毎秒60回程度ないしはそれ以上の切り換え早さで交互に眼底像が投影される。左右眼E′L、E′Rへの眼底像の投射の切り換えがこのような高速で行われることにより、ちらつきの無い(又は少ない)状態で眼底像を観察することが可能となる。なお、検者の視覚能力等に応じて切り換えの早さを調整できるよう構成してもよい。
〔眼底撮影における使用形態〕
次に、被検眼Eの眼底撮影を行う場合における使用形態について説明する。検者が眼底撮影モードに切り換えるための所定の操作を行うと、制御手段100はこの操作を受け、クイックリターンミラー25を撮影光軸O上から退避させて撮影光束を直進させるとともに、フィルム撮影モードあるいはCCD撮影モードかの選択に応じてクイックリターンミラー27の配置を切り換える。
(フィルム撮影モードの場合)
フィルム撮影モードが選択された場合、制御手段100は、撮影光束を直進方向(フィルム20Aの方向)に導くためにクイックリターンミラー27を撮影光軸O上から退避させる。更に制御手段100は、モータ50を制御して絞り遮蔽手段23を回動変位させて、二孔絞り40の開口40a、40bのいずれか一方(例えば40a)を開放状態とし、キセノンランプ12をフラッシュ発光させて右側の撮影光束PR(図7参照)をフィルム20Aに投影することにより右側の眼底像をフィルム撮影する。
また、フィルム撮影の後、制御手段100の制御を基に二孔絞り40の他方の開口40bを開放状態とし、キセノンランプ12をフラッシュ発光させて左側の撮影光束PLを同一のフィルム20A上に投影することにより左側の眼底像を撮影するようにしてもよい。このように眼底の連続写真撮影を可能とすることにより、眼科医等が被検眼Eを診断するときや、これら2つの撮影画像をスキャナでコンピュータに取り込んで画像処理するなどして電子的に立体画像を形成する場合に好適である。
(CCD撮影モードの場合)
一方、CCD撮影モードが選択された場合、制御手段100は、観察光束を下方(CCD20Bの方向)に導くためにクイックリターンミラー27を撮影光軸O上に配置させる。更に制御手段100は、モータ50を制御して絞り遮蔽手段23を回動変位させて、二孔絞り40の開口40a、40bのいずれか一方、例えば開口40a、を開放状態とし、キセノンランプ12をフラッシュ発光させて眼底像をCCD20Bで撮影する(第1の撮影処理)。CCD20Bで撮影された眼底像の画像データは、フレームメモリ200に送信されて保存される。
続いて、制御手段100は、モータ50を制御して絞り遮蔽手段23を回動変位させて、二孔絞り40のもう一方の開口40bを開放状態とし、キセノンランプ12をフラッシュ発光させて眼底像をCCD20Bで撮影する(第2の撮影処理)。この撮影された眼底像の画像データは、同様にフレームメモリ200に送信されて保存される。
フレームメモリ200に保存された第1及び第2の撮影処理による画像データは、モニター300に送信され、2つの画像が並列表示される。なお、当該並列表示する際に、この2つの画像が、それぞれ、検者の左眼E′L、右眼E′Rにより観察される眼底像に相当するか識別させる識別子(例えば「L」、「R」など)を同時に表示することが好ましい。
ここで、第1の撮影処理では、二孔絞り40の左側の開口40aを通過した撮影光束、つまり検者の右眼E′Rで観察されるべき光束PRに基づく撮影が行われる。また、第2の撮影処理では、右側の開口40bを通過した撮影光束、つまり検者の左眼E′Lで観察されるべき光束PLに基づく撮影が行われる。したがって、このような使用形態によれば、検者の左右眼E′L、E′Rでそれぞれ単独に観察されるべき眼底像を各々撮影することができる。更に、撮影された2つの画像をモニター300に並列表示することが可能である。また、これら画像を合成処理することによって、凹凸状態を的確に再現した眼底像を形成し表示することができる。
ここで、第1の撮影処理と第2の撮影処理との時間間隔を短く設定することができる。そのために、制御手段100は、モータ50を制御して絞り遮蔽手段23を所定の速度で回転させ、二孔絞り40の開口40a、40bそれぞれの開放状態に同期させてキセノンランプ12を2回連続してフラッシュ発光させることによりCCD20Bでの撮影を行ってもよい。ここで、絞り遮蔽手段23の回転速度は、キセノンランプ12の連続発光可能な時間間隔(例えば50ms)に応じて決定することができる。これにより、撮影時間を短縮することが可能となる。なお、このような構成は、散瞳剤を用いて被検眼Eの瞳孔の運動が麻痺させて撮影を行う場合に有効である。
また、第1の撮影処理におけるフラッシュ照明により被検眼Eが縮瞳してしまった場合には、被検眼Eの瞳孔径が元に戻ってから撮影することが好ましい。
なお、本実施形態では、観察光学系30の遮蔽手段(観察光束遮蔽手段)34は左右一体に構成されているが、左右それぞれ独立に構成してもよい。この場合、制御手段100は、絞り遮蔽手段23の動作に応じて出射端33L,33Rを遮蔽/開放するよう左右の遮蔽手段をそれぞれ連動制御する。
以上のような眼底カメラによれば、眼底像を立体的に撮影するための撮影光学系を左右独立に設ける必要がなく、単独の撮影光学系によって立体眼底撮影を行うことができるので、装置の小型化、低コスト化を図ることが可能となる。また、眼底像を正立像として観察することができるので、眼底所見のカルテ記載時の記載ミスや、固視灯を用いて被検眼を誘導する際の操作の混乱を招くことがない。更に、上述の特許文献2に記載のような左右の光束を入れ替える反射手段を必要としないため、精度面の問題及びこれに起因するコスト面の問題も生じない。また、CCD20Bで撮影された2枚の画像が表示可能であるとともに、画像を合成処理して正確な凹凸状態の立体画像を形成することができるので、眼科医等による診断に好適に利用することが可能である。
[遮蔽手段の変形例]
以下、本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置に適用可能な変形例について説明する。
〔第1の変形例〕
まず、液晶シャッターを遮蔽手段として用いた第1の変形例を説明する。液晶シャッターは、光束を透過可能とする小型の液晶ディスプレイ(LCD)からなり、制御手段100の制御に基づいてディスプレイの所定位置に例えば黒色の領域を形成するよう構成されている。この黒色の領域は光束を遮蔽する遮光領域として作用する。したがって、光束は液晶シャッターの遮光領域で遮蔽されるとともに、それ以外の領域を透過することとなる。
液晶シャッターは、図1に示す光学系の遮蔽手段23及び遮蔽手段34として設けられる。遮蔽手段23として配置される液晶シャッター(以下、液晶シャッター23と呼ぶ)は、図示は省略するが、制御手段100の制御に応じて、二孔絞り40の開口40a、40bの直前にそれぞれ遮光領域を形成するよう構成されている。すなわち、液晶シャッター23は、二孔絞り40の開口40a、40bをそれぞれ通過する光束の遮蔽/開放を切り換え、これら光束をそれぞれ断続的に出射するよう作用する。
また、遮蔽手段34として配置される液晶シャッターは、例えば図8に示すように左右独立の液晶シャッター34L、34Rからなる。液晶シャッター34Lは、制御手段100の制御に応じて光束分割プリズム33における観察光束の出射端33Lの直前に遮光領域を形成可能とされ、この左の観察光束の遮蔽/開放を切り換えるよう作用する。同様に、液晶シャッター34Rは、制御手段100の制御に応じて光束分割プリズム33における観察光束の出射端33Rの直前に遮光領域を形成可能とされ、この右の観察光束の遮蔽/開放を切り換えるよう作用する。なお、左右の液晶シャッターを一体的に構成し、出射端33L、33Rの直前にそれぞれ遮光領域を形成するよう構成してもよい。
このような液晶シャッターを用いた場合の使用形態について説明する。眼底観察を行う場合、制御手段100は、液晶シャッター23を制御して、左の開口40aの直前及び右の開口40bの直前に遮光領域を交代的に形成する。この左右の遮光領域の切り換え早さは毎秒60回程度あるいはそれ以上とする。更に制御手段100は、(左側の)開口40aが開放状態であるときに液晶シャッター34Rを開放状態とし、(右側の)開口40bが開放状態であるときに液晶シャッター34Lを開放状態とするよう制御する。これにより、正確な凹凸状態の眼底像を正立像として観察することが可能となる。なお、眼底撮影時には、上記実施形態の場合と同様に、液晶シャッター23に左又は右の遮光領域を形成するよう制御される。
なお、遮蔽手段23及び遮蔽手段34は、両者ともに同様の構成を有している必要はない。すなわち、遮蔽手段23をチョッパー機構とするとともに遮蔽手段34を液晶シャッターとしたり、これとは逆の構成とすることができる。いずれのケースにおいても、制御手段100による制御は上述の要領にしたがって行われる。
〔第2の変形例〕
次に、偏光フィルターを用いた第2の変形例について説明する。図9には、図1に示す遮蔽手段23に代わって配置される偏光フィルター123が示されている。偏光フィルター123には、二孔絞り40の開口40aの直前に配置された左偏光フィルター123Lと、開口40bの直前に配置された右偏光フィルター123Rとが設けられている。なお、偏光フィルター123L、123Rを、開口40a、40bにそれぞれ直接に接合した構成や各開口内に設けた構成としてもよい。この偏光フィルター123L、123Rは、本発明にいう第1の偏光フィルターを構成している。
図10には、図1に示す遮蔽手段34として配置される左偏光フィルター134Lと右偏光フィルター134Rとが示されている。左偏光フィルター134Lは、光束分割プリズム33における観察光束の出射端33Lの直前に配置されている。また、右偏光フィルター134Rは、出射端33Rの直前に配置されている。つまり、左偏光フィルター134L及び右偏光フィルター134Rは、図8に示す液晶シャッター34L及び34Rと同様の配置構成とされている。この偏光フィルター134L、134Rは、本発明にいう第2の偏光フィルターを構成するものである。
左偏光フィルター123Lと右偏光フィルター123Rとは、図9中の矢印で示す互いに直交する方向の偏光軸を有している。同様に、左偏光フィルター134Lと右偏光フィルター134Rとは、図10中の矢印で示す互いに直交する方向の偏光軸を有している。ここで、左偏光フィルター123Lの偏光軸と左偏光フィルター134Lの偏光軸とは互いに直交する方向とされている。また、右偏光フィルター123Rの直交軸と右偏光フィルター134Rの偏光軸とは直交する方向とされている。したがって、左偏光フィルター123Lの偏光軸と右偏光フィルター134Rの偏光軸とは平行であり、右偏光フィルター123Rの偏光軸と左偏光フィルター134Lの偏光軸とは平行である。
このような構成の遮蔽手段によれば、二孔絞り40の左の開口40aを通過した観察光束は、左偏光フィルター123Lによりその偏光軸方向に偏光され、光学系を経て光束分割プリズム33の出射端33L、33Rからそれぞれ出射される。左の出射端33Lから出射された観察光束は、左偏光フィルター134Lによりその偏光軸方向に偏光される。このとき、当該観察光束は、左偏光フィルター134Lの偏光軸と直交する方向に既に偏光されているので、左偏光フィルター134Lによって遮蔽されることとなる。一方、右の出射端33Rから出射された観察光束は、右偏光フィルター134Rによって偏光されるが、当該フィルター134Rの偏光軸と左偏光フィルター123Lの偏光軸とは平行であるので、そのまま透過することとなる。
また、二孔絞り40の右の開口40bを通過した観察光束は、右偏光フィルター123Rによりその偏光軸方向に偏光され、光学系を経て光束分割プリズム33の出射端33L、33Rからそれぞれ出射される。左の出射端33Lから出射された観察光束は、左偏光フィルター134Lによりその偏光軸方向に偏光される。このとき、左偏光フィルター134Lの偏光軸と右偏光フィルター123Rの偏光軸とは平行であるので、観察光束はそのまま透過する。一方、右の出射端33Rから出射された観察光束は、右偏光フィルター134Rの偏光軸と直交する方向に既に偏光されていることから、右偏光フィルター134Rによって遮蔽されることとなる。
偏光フィルターを用いた第2の変形例によれば、検者の左眼E′Lには二孔絞り40の右側の開口40bを通過した観察光束のみが入射されるとともに、検者の右眼E′Rには左側の開口40aを通過した観察光束のみが入射されるので、検者は、正確な凹凸状態の眼底像を正立像として観察することができる。更に、当該変形例によれば、制御手段100による左右の遮蔽状態の切り換え制御を行う必要がなく、またチョッパー機構や液晶シャッターを駆動させるための手段を設ける必要もないため、装置の小型化、低コスト化を更に進めることが可能となる。また、遮蔽状態の切り換え制御が不要なことから、検者は通常の両眼同時観察を行うことができ、ちらつきのない好適な観察像を得ることが可能となる。
以上、被検眼Eの眼底を立体的に観察及び撮影するための眼底カメラを具体例として説明をしたが、眼底の立体観察を行うための立体眼底観察装置や、立体撮影を行うための立体眼底観察装置に上述の構成を適用することが可能である。
本発明に係る立体眼底観察装置は、上述の制御系に加え、照明光学系10と観察光学系30(撮影光学系20との共用部分を含む)とを用いて構成することができる。このような立体眼底観察装置によれば、検者は、正確な凹凸状態の眼底像を正立像として観察することができるため、眼底所見のカルテ記載時の記載ミスや、固視灯を用いて被検眼を誘導する際の操作の混乱を招くことがない。
また、本発明に係る立体眼底撮影装置は、上述の制御系に加え、照明光学系10及び観察光学系30、更にはフレームメモリ200及びモニター300を用いて構成することができる。このような立体眼底撮影装置によれば、検者の左眼、右眼により観察される眼底像に相当する画像をそれぞれ撮影することができ、これら2つの画像を並列してモニター表示することが可能である。また、これら2つの画像を合成処理して立体像を形成することも可能である。したがって、眼科医等による診断に好適に利用することができる。
以上に説明した構成は、本発明を実施するための構成の一例に過ぎない。したがって、本発明が示す範囲内においてあらゆる変形や変更、追加等を施すことが可能である。
本発明の構成は、対象物の観察及び/又は撮影を立体的に行うためのあらゆる立体観察装置、立体撮影装置に適宜利用することができる。本発明の構成を利用することにより、対象物の好適な立体観察及び/又は立体撮影を行うことが可能となる。また、左右別個の撮影光学系を有する立体観察装置に本発明の構成を用いれば、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラの光学系の構成を示す概略側面図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラに設けられた穴あきミラー及び絞り遮蔽手段の構成の概略を示す拡大側面図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラに設けられた絞り遮蔽手段の動作形態を説明するための図である。絞り遮蔽手段は、時系列に沿って、図3(A)、図3(B)、そして図3(C)の順に動作する。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラに設けられた観察光束遮蔽手段について説明するための図である。図4(A)は、観察光束遮蔽手段の構成の概略を示す側面図である。図4(B)は、観察光束遮蔽手段の動作形態を説明するための図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラに設けられた観察光束遮蔽手段について説明するための図である。図5(A)は、観察光束遮蔽手段及び観察光学系の構成の概略を示す上面図である。図5(B)は、観察光束遮蔽手段の動作形態を説明するための図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラの制御系の構成の概略を示すブロック図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラの撮影光学系の要部の構成及び照明光束の被検眼の眼底による反射光束の光路を示す概略上面図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラの変形例の構成を示す概略上面図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラの変形例の構成を示す概略図である。 本発明に係る立体眼底観察装置及び立体眼底撮影装置の一例である眼底カメラの変形例の構成を示す概略図である。
符号の説明
10 照明光学系
11 照明用ランプ
12 撮影用キセノンランプ
13、14 コンデンサーレンズ
15 斜設ハーフミラー
16 照明絞り
17 リレーレンズ
18 反射ミラー
19 コンデンサーレンズ
20 撮影光学系
20A フィルム(撮影媒体)
20B CCD(撮影媒体)
21 対物レンズ
22 穴あきミラー
23 遮蔽手段(絞り遮蔽手段)
24 合焦レンズ
25 クイックリターンミラー
26 結像レンズ
27 クイックリターンミラー
28 焦点板
29 TVレンズ
40 二孔絞り
30 観察光学系
31 結像レンズ
32 プリズム
33 光束分割プリズム(観察光束分割手段)
34 遮蔽手段(観察光束遮蔽手段)
35(35L、35R) プリズム
36(36L、36R) 焦点板
37(37L、37R) 接眼レンズ

Claims (6)

  1. 被検眼の眼底を観察するための照明光束を照射する照明光学系と、
    前記照明光学系からの前記照明光束の前記眼底による反射光束を通過させる左右の開口が形成された二孔絞りと、前記被検眼に対峙され、前記二孔絞りとの間に焦点を形成する対物レンズと、前記二孔絞りの前記左右の開口をそれぞれ通過して形成される観察光束を左眼用観察光束と右眼用観察光束とに分割する観察光束分割手段とを含む観察光学系と、
    を有し、前記観察光束分割手段により分割されてなる前記左眼用及び右眼用観察光束を検者の左眼及び右眼にそれぞれ導くことにより前記眼底の立体観察を可能とする立体眼底観察装置において、
    前記観察光学系は、前記二孔絞りの前記左の開口を通過した前記観察光束が前記観察光束分割手段により分割されてなる前記左眼用観察光束を遮蔽し、かつ、前記右の開口を通過した前記観察光束が前記観察光束分割手段により分割されてなる前記右眼用観察光束を遮蔽する観察光束遮蔽手段を備えることを特徴とする立体眼底観察装置。
  2. 前記観察光学系は、前記二孔絞りの前記開口を左右交互に切り換えて遮蔽し、前記観察光束を左右交互に出射させる絞り遮蔽手段を更に有し、
    前記観察光束遮蔽手段は、前記絞り遮蔽手段により左右交互に出射される前記観察光束の前記左眼用及び右眼用観察光束を、前記絞り遮蔽手段による前記観察光束の左右の切り換えに同期して交互に遮蔽することを特徴とする請求項1記載の立体眼底観察装置。
  3. 前記絞り遮蔽手段及び/又は前記観察光束遮蔽手段は、外周端部に前記観察光束を通過させるための複数の切欠が等間隔で形成された円板状の遮蔽板と、前記遮蔽板を一定の速度で回転させて前記切欠を前記観察光束の光路上に一定の時間間隔毎に配置させることにより前記観察光束を断続的に出射させるよう制御される駆動手段とを含むチョッパー機構からなることを特徴とする請求項2記載の立体眼底観察装置。
  4. 前記観察光学系は、前記二孔絞りの前記左右の開口の直前に配置され、互いに直交する偏光軸を有する左右一対の第1の偏光フィルターを有し、
    前記観察光束遮蔽手段は、前記観察光束分割手段により分割されてなる前記左眼用及び右眼用観察光束の光路上に配置され、互いに直交する偏光軸を有する左右一対の第2の偏光フィルターからなり、
    左の前記第1の偏光フィルターの偏光軸と右の前記第2の偏光フィルターの偏光軸とは平行に配置され、かつ、右の前記第1の偏光フィルターの偏光軸と左の前記第2の偏光フィルターの偏光軸とは平行に配置されていることを特徴とする請求項1記載の立体眼底観察装置。
  5. 被検眼の眼底を撮影するための照明光束を照射する照明光学系と、
    前記照明光学系からの前記照明光束の前記眼底による反射光束を通過させる左右の開口が形成された二孔絞りと、前記左右の開口をそれぞれ通過して形成される撮影光束を受光する撮影媒体とを含む撮影光学系と、
    を有する立体眼底撮影装置において、
    前記撮影光学系は、前記二孔絞りの前記開口を左右切り換えて遮蔽することにより、前記撮影光束を左右切り換えて出射させる絞り遮蔽手段を備えることを特徴とする立体眼底撮影装置。
  6. 前記絞り遮蔽手段は、外周端部に前記撮影光束を通過させるための切欠が形成された円板状の遮蔽板と、前記二孔絞りの前記左右の開口の直前に前記切欠が切り換え配置されるよう前記遮蔽板を回動させることにより、前記撮影光束を左右切り換えて出射させる駆動手段とを含むチョッパー機構からなることを特徴とする請求項5記載の立体眼底撮影装置。
JP2003334878A 2003-09-26 2003-09-26 立体眼底観察装置 Expired - Fee Related JP4393830B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334878A JP4393830B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 立体眼底観察装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003334878A JP4393830B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 立体眼底観察装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005095474A true JP2005095474A (ja) 2005-04-14
JP4393830B2 JP4393830B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=34462433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003334878A Expired - Fee Related JP4393830B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 立体眼底観察装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4393830B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007185324A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Kowa Co 眼底撮影装置
JP2008018043A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Kowa Co 眼底撮影装置
JP2008055073A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Kowa Co 眼科撮影装置
JP2008055010A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Kowa Co 眼科撮影装置
WO2008029634A1 (fr) * 2006-09-01 2008-03-13 Kowa Company, Ltd. Dispositif pour prise de vue ophtalmique
JP2009066109A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Topcon Corp 眼底撮影装置
US7831136B2 (en) 2005-07-27 2010-11-09 Kowa Kabushiki Kaisha Opthalmic photography apparatus
WO2010140246A1 (ja) * 2009-06-05 2010-12-09 興和株式会社 眼科撮影装置
JP2017064009A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社トプコン 眼科装置
JP2018068732A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 株式会社トプコン 眼科装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7831136B2 (en) 2005-07-27 2010-11-09 Kowa Kabushiki Kaisha Opthalmic photography apparatus
JP2007185324A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Kowa Co 眼底撮影装置
JP2008018043A (ja) * 2006-07-13 2008-01-31 Kowa Co 眼底撮影装置
JP2008055010A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Kowa Co 眼科撮影装置
WO2008029634A1 (fr) * 2006-09-01 2008-03-13 Kowa Company, Ltd. Dispositif pour prise de vue ophtalmique
JP2008055073A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Kowa Co 眼科撮影装置
JP2009066109A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Topcon Corp 眼底撮影装置
WO2010140246A1 (ja) * 2009-06-05 2010-12-09 興和株式会社 眼科撮影装置
CN102458227A (zh) * 2009-06-05 2012-05-16 兴和株式会社 眼科摄影装置
JP5214026B2 (ja) * 2009-06-05 2013-06-19 興和株式会社 眼科撮影装置
JP2017064009A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社トプコン 眼科装置
JP2018068732A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 株式会社トプコン 眼科装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4393830B2 (ja) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4047255B2 (ja) 眼底カメラ
JP4852546B2 (ja) 眼科撮影装置
JP5268521B2 (ja) 眼科装置およびその方法
JP4649229B2 (ja) 眼底カメラ
EP2682048A1 (en) Ophthalmologic imaging apparatus
JP4393830B2 (ja) 立体眼底観察装置
JP4934374B2 (ja) 眼科撮影装置
JPH10165372A (ja) 立体映像装置
JP2010099540A (ja) 眼科撮影装置
JP4359527B2 (ja) 眼底カメラ
JP2001340301A (ja) 眼底撮影装置
JP2019134905A (ja) 眼底撮影装置
JPH1075932A (ja) 眼底撮影装置
JP4551118B2 (ja) 眼底カメラ
JP3708669B2 (ja) 眼底撮影装置
JPH05245109A (ja) 眼底カメラ
JP7355194B2 (ja) 眼底撮影装置
JP5807701B2 (ja) 眼底撮影装置
JP4609844B2 (ja) 立体眼底カメラ
JP3352111B2 (ja) 眼底撮影装置
JP2011030689A (ja) 眼底撮影システム及び立体眼底画像処理方法
US8764190B2 (en) Fundus camera
JP3269675B2 (ja) 眼底カメラ
JP2022042896A (ja) 眼底撮影装置
JP2006075449A (ja) 眼科撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060907

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091013

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091014

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4393830

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees