JP2008055010A - 眼科撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な機構で撮影絞りの開口の位置あるいは大きさを高速に切り換えて眼底のモノラル撮影並びにステレオ撮影が可能な眼科撮影装置を提供する。
【解決手段】固定絞り板31、移動絞り板32、遮蔽板33、33’からなる撮影絞りユニットが設けられる。移動絞り板32には、複数の開口32a、32d、32d’が形成され、モノラル撮影時には、移動絞り板が下方に移動して固定絞り板の中央絞り31aが開放して眼底がモノラル撮影される。ステレオ撮影時には、移動絞り板が上方に移動して中央絞り31aが閉鎖され、この状態で遮蔽板33、33’が開位置あるいは閉位置に移動して、ステレオ撮影用の開口32d、32d’が交互に開放され眼底のステレオ撮影が行われる。このような構成では、撮影絞りの開口を高速に切り換えることができるので、簡単な構成でモノラル撮影並びにステレオ撮影を高速に行うことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、眼科撮影装置、更に詳細には、被検眼眼底を複数開口を有する撮影絞りを介して電子画像として撮影する眼科撮影装置に関する。
従来から、緑内障の診断のために眼底の立体形状を把握することが求められており、そのために、いわゆるステレオ撮影として、同一被検眼に対し左右に視差を持った2枚の画像を撮影して、それらの画像を対にして表示することにより、被検眼眼底を立体視することが行われている。
この視差を持った画像を撮影可能な眼底カメラでは、対物レンズに対して被検眼の前眼部と共役(瞳孔と共役)な位置に、左右2つの開口が形成された撮影絞り(2孔絞り)が設けられ、各開口を通過した眼底からの光束をそれぞれフィルム面ないしは撮像素子の撮像面に左右の画像として撮影し、被検眼眼底の立体視用の画像を得ている。
下記の特許文献1に記載された眼底カメラの構成では、2孔絞りで左右に分離された2光束のそれぞれを光束分離プリズムと別々の2つの光学系を介して別々にフィルム面に結像し、左右の画像を同時に撮影している。また、2孔絞りの左右2つの孔の中心間距離が可変になっており、これにより瞳間距離が可変となっている。
しかしながら、特許文献1のような構成は、ステレオ撮影専用であり、ステレオ撮影と通常のモノラル撮影を切り換えて行うことができない。また、上記2つの光学系を設けるため、構成が複雑で大型化し、高価なものとなってしまう。
また、シャッタ操作に応じて撮影絞りの一方の孔からの撮影を他方の孔からの撮影に切り換えて、連続して左右用の2枚の画像を取得する眼底カメラ(特許文献2)、あるいは1ショットで1枚目の画像を取得し、続いて2枚目の画像を連続して取得して、各画像を交互にモニタに表示できる眼底カメラが知られている(特許文献3)。
特許2977607号公報 特開昭59−90547号公報 特開平10−75932号公報
ステレオ撮影が可能な眼科撮影装置では、ステレオ撮影時に左右の絞り開口の切り換えを瞬時に行うようにスピードが要求される。しかし、従来の構成では、モノラル撮影とステレオ撮影時の絞り開口の切り換え並びにステレオ撮影時の左右の絞り開口の切り換えを十分に高速に行うことができないという問題があった。
また、移動絞り板を移動させて絞り開口を切り換える場合、ワーキングディスタンスを調整するためのアライメント指標光を導く光ファイバーと移動絞り板が空間的に干渉してしまうため、光ファイバーを配置することが機構上難しいという問題があった。
さらに、この撮影絞り機構で簡単な構造により瞳間距離を変えてステレオ撮影できることが望まれている。
そこで本発明は、簡単な機構で他の光学要素と干渉することなく撮影絞りの開口の位置あるいは大きさを高速に切り換えて眼底のモノラル撮影並びにステレオ撮影が可能な眼科撮影装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の眼科撮影装置は、
撮影絞りを介して被検眼を電子画像として撮影する撮像手段と、
撮影された被検眼画像を記録する記録手段と、
第1移動板と第2移動板を移動させて撮影絞りの開口を切り換える切換機構とを備え、
前記第1移動板はモノラル撮影絞りの開口とステレオ撮影絞りの開口を切り換える開口切り換え板であり、
前記第2移動板は前記第1移動板の複数開口のいずれかを開放または遮光する移動遮光板であり、
前記第1移動板と前記第2移動板の組み合わせによりモノラル撮影絞りまたはステレオ撮影絞りが形成されることを特徴とする。
本発明によれば、2つの移動板を移動させることにより撮影絞りの開口を高速に切り換えることができるので、簡単な構成でモノラル撮影並びにステレオ撮影を高速に行うことができる。また、移動板に、ステレオ撮影絞りの2つの開口をそれぞれ開放させる一対の開口を、開口中心間隔を変えて複数対形成し、いずれかの開口対を選択することにより、簡単な構成でステレオ撮影時の瞳間距離を変えることが可能となる。更に、移動板に、その移動板の移動方向に沿ってアライメント指標光投影のための光ファイバーを通過させる長穴を形成することにより、光ファイバーと移動板が空間的に干渉するのを防止でき、アライメント指標光の投影を支障なく行うことができる。
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。ここでは被検眼眼底の撮影を無散瞳モード、散瞳モード、及び蛍光モードのそれぞれで行え、各モードで通常のモノラル撮影とステレオ撮影を切り換えて行えるように構成された眼科撮影装置の実施例を示す。
図1において、本実施例の眼科撮影装置は、被検眼眼底を撮影する眼底カメラ10、撮影された眼底画像を記録する記録手段としてのメモリ61とハードディスク装置64、撮影された眼底画像ないし記録された眼底画像を表示するモニタ62及びステレオモニタ63などにより構成される。
一点鎖線で囲まれて図示された眼底カメラ10には、赤外光並びに可視光の照明光を発光する観察用光源としてのハロゲンランプ11が球面ミラー12の曲率中心に配置されている。ハロゲンランプ11並びに球面ミラー12からの光は、光路に挿脱可能な可視光カット赤外光透過フィルタ13、コンデンサーレンズ14、撮影用光源であるフラッシュランプ15、コンデンサーレンズ16を経て、全反射ミラー17に入射する。
全反射ミラー17で反射した照明光は、照明絞りとしてのリングスリット21を経てリレーレンズ22を通過し、穴あき全反射ミラー(以下、穴あきミラーと略す)23で反射され、対物レンズ24を経て被検眼Eの前眼部(瞳)Epに入射する。
リングスリット21は、照明光学系内に被検眼の前眼部(瞳)Epとほぼ共役な位置に配置され、図2に示すように、3種類のリングスリット21a、21b、21cが用いられる。リングスリット21aは、無散瞳モードのときに使用され、ステレオで蛍光撮影を行うときは、リングスリット21bが、またその他のときはリングスリット21cが光路に挿入される。リングスリット21aと21cの内径はほぼ同じで外径は無散瞳のものが小さくなっており、またリングスリット21bと21cの外径はほぼ同じになっている。
なお、照明光学系の光路には、蛍光撮影時にエキサイタフィルタ18が挿入される。
また、前眼部でアライメントを行うときのために、前眼部Epを赤外光で照明する赤外LED(発光ダイオード)からなる光源27と、前眼部を撮影するために、前眼部を微弱白色光で照明するLEDからなる光源28が配置される。
リングスリット21を通過した照明光で照明された眼底Erからの反射光は、対物レンズ24、穴あきミラー23、固定絞り板31、移動絞り板32、合焦レンズ35、結像レンズ36、ハーフミラー37、変倍レンズ38aを通過してリターンミラー39に入射する。リターンミラー39が図示の位置にあり、リターンミラー71が図示の位置から回動して光路から離脱した状態では、眼底からの反射光が赤外光に感度を有し眼底と共役な位置にある撮像手段としてのCCD40に入射し、眼底がCCD40により撮像される。
また、リターンミラー39と71が図示の位置にある状態では、眼底からの反射光が接眼レンズ72に導かれる。さらに、リターンミラー39が光路から離脱すると、眼底からの反射光が可視光に感度を有する眼底と共役な撮像手段としてのCCD41に入射し、眼底がCCD41により撮像される。
穴あきミラー23は、図3に示すように、横長の楕円形状の開口23aを中心部に設けた円形の全反射ミラーであり、開口23aの中心が撮影光軸26と一致する位置で、撮影光軸に対して所定角度傾斜して交わるように配置されている。
また、固定絞り板(撮影絞り)31、移動絞り板(第1移動板)32、及び図4と図5に示す左右の遮光板(第2移動板)33,33’、及びソレノイド(切換機構ないし切換手段)81A〜81Cにより撮影絞りユニット80が構成される。
固定絞り板31は、図4に示すように、穴あきミラー23の開口23aより一回り大きな長方形の平板として形成されており、その中央と左右に3つの長方形の絞り開口31a,31b,31b’(以下、順に中央絞り、左絞り、右絞りという)が並んで形成されている。また、ワーキングディスタンス(WD)を調整するためのアライメント指標光を導く光ファイバー(以下、WDファイバーという)75、75’の先端部を挿通して固定するための2つの穴31c,31c’が形成されている。
そして固定絞り板31は、その中心(中央絞り31aの中心)を穴あきミラー23の中心(開口23aの中心、撮影光軸26の位置)に合わせて穴あきミラー23の裏面(対物レンズ24と反対側の面)に重ねて固定され(図6、図7参照)、撮影光軸26に対して穴あきミラー23と同角度で傾斜して配置される。
絞り31a,31b,31b′は被検眼前眼部(瞳)とほぼ共役な位置に配置される。そして、中央絞り31aは、その中心が撮影光軸26(対物レンズ24の光軸)と一致する位置に配置される。左絞り31bは、立体視用の左右の画像を得るために撮影光路を瞳共役位置で左右に分割するときの左側光路位置に配置され、眼底にピントを合わせるためのフォーカス指標光(以下、FD光という)がこの左絞り31bを通過する。また右絞り31b’は、上記撮影光路を瞳共役位置で左右に分割するときの右側光路位置に配置され、他方のFD光がこの右絞り31b’を通過する。
穴あきミラー23の開口23aの大きさは、同ミラー23と固定絞り板31の中心を合わせた状態で、絞り31a,31b,31b’の開口のほぼ全体を開口23a内に包含できる大きさとなっている。
また、移動絞り板32は、図4に示すように、固定絞り板31より縦長の長方形の平板として形成され、上部の中央に観察及びモノラル撮影用の長方形の中央絞り32aが、また、下部の左右にステレオ撮影用の長方形のステレオ絞り32d,32d’が形成されている。また、それぞれFD光を通すための長方形のFD光用窓(開口)32b,32b’が中央絞り32aの左右両側でステレオ絞り32d,32d’より外側にずれた位置のそれぞれに形成されている。さらに、2つのWDファイバー逃げ用の長穴32c,32c’が中央絞り32aの下半部の左右両側近傍からステレオ絞り32d,32d’の上半部の内側近傍にかけて縦方向、つまり移動絞り板の移動する方向に沿って延びるように形成されている。
中央絞り32aの大きさは、固定絞り板31の中央絞り31aとほぼ同じ大きさとなっている。また、FD光用窓32b,32b’とステレオ絞り32d,32d’の大きさは、固定絞り板31の左右の絞り31b,31b’に対して横幅がほぼ1/2の大きさとなっている。
ここで、中央絞り32aの開口はモノラル撮影絞りの開口となっており、またステレオ絞り32d,32d’の開口はステレオ撮影絞りの開口となっている。移動絞り板32は、これらのモノラル撮影絞りの開口とステレオ撮影絞りの開口を切り換える開口切り換え板の機能を有している。
また、左右の遮光板33,33’は、それぞれ固定絞り板31の左右の絞り31b,31b’より大きな長方形に形成されている。
そして、図6及び図7に示すように、穴あきミラー23の裏面(対物レンズ24と反対側の面)に重ねて固定された固定絞り板31の裏面に遮光板33,33’が重なるように配置され、さらにその裏面に移動絞り板32が重なるように配置される。なお遮光板33,33’と移動絞り板32を重ねる順序を図示と逆にしてもよい。
また、図7に示すように、WDファイバー75の先端部が移動絞り板32の裏面側から逃げ用の長穴32cに挿通され、さらに固定絞り板31の穴31cに挿通され、先端が開口23aの中央部から対物レンズ24側に突出するようにして、穴31cの部分で固定される。また、図7には図示していないが、もう1本のWDファイバー75’の先端部が移動絞り板32の裏面側から長穴32c’に挿通され、さらに固定絞り板31の穴31c’に挿通されて、穴31c’の部分で固定される。なお、WDファイバー75は遮光板33,33’には干渉しないように配置されている。
図1に示すように、ワーキングディスタンス(WD)を調節するためのアライメント指標光(以下、WD光という)の光源としてのWD用LED73が設けられ、これから発せられた光がレンズ74により集光されてWDファイバー75の後端に導かれ、WDファイバー75を通り、その先端から対物レンズ24を介してWD光として被検眼Eに投影される。
上記のように固定絞り板31、移動絞り板32、及び遮光板33,33’を重ねて配置した状態では、図5に示すように、左右方向の位置に関して、中央絞り31a,32aどうしが一致し、左絞り31bと左のステレオ絞り32d及びFD光用窓32bが一致し、さらに右絞り31b’と右のステレオ絞り32d’及びFD光用窓32b’が一致するようになっている。
移動絞り板32は、不図示のガイド部材を介して、ソレノイド81Cをオフにすることにより中央絞り32aが固定絞り板31の中央絞り31aを開放させる第1の位置(以下(a)位置という)に移動され、ソレノイド81Cをオンにすることにより、該中央絞り31aを遮光し閉鎖させる第2の位置(以下(b)位置という)に移動される。
遮光板33は、ソレノイド81Aのオンにより不図示のガイド部材を介して左絞り31bと左のステレオ絞り32dないしFD光用窓32bを閉鎖させる位置(以下、閉位置という)に移動され、ソレノイド81Aのオフにより逆方向に移動してそれらを開放させる位置(以下、開位置という)に移動される。一方、遮光板33’は、ソレノイド81Bのオンにより右絞り31b’と右のステレオ絞り32d’ないしFD光用窓32b’を閉鎖させる閉位置に移動され、ソレノイド81Bのオフにより、それらを開放させる開位置に移動される。
図5は、ソレノイド81Cのオンにより移動絞り板32が(b)位置に移動され、かつソレノイド81A、81Bのオフにより遮光板33,33’が共に開位置に移動された状態を示している。この状態では、左右のステレオ絞り32d,32d’が有効な開口となる。この状態からソレノイド81Aまたは81Bをオンにして遮光板33または33’を閉位置に移動させれば、ステレオ絞り32dまたは32d’のみが有効な開口となる。
また、図5の状態でソレノイド81Cをオフにし、移動絞り板32を(a)位置に移動させれば、中央絞り32a及びFD光用窓32b,32b’が有効な開口となり、この状態から、ソレノイド81A及び81Bをオンして遮光板33及び33’を閉位置に移動させれば、FD光用窓32b及び32b’が閉塞され、中央絞り32aのみが有効な撮影絞りの開口として選択される。
図1に戻って、対物レンズ24と穴あきミラー23間の光路には、前眼部レンズ30が挿脱可能に配置され、前眼部レンズ30が該光路に挿入されると、照明用光源27で照明された前眼部Epの像がCCD40に結像され、前眼部Epの像によりアライメントが行われるようになっている。
また、眼底カメラには、眼底にピントを合わせるのを容易にするためにFD光(フォーカス指標光)の投影光学系が設けられる。この投影光学系において、光源としてのFD用LED(赤外LED)50からのFD光は、FD光の光軸57に沿って、レンズ51、ミラー52、レンズ53を通過し、撮影絞りユニット80の後方近傍に配置されたU字形部材(不図示)の上部に設けた2つのミラー54で反射されて、それぞれFD光用窓32b,32b’を通過して眼底Erに投影される。このとき、眼底でピントが合う場合には、各窓を通過した2つのフォーカス指標の像が一点に重なるように、またピントがズレている場合には、分離するように構成される。フォーカス調整のために、合焦レンズ35が移動されると、それと連動してレンズ53が移動し、眼底ErでのFD光の分離状態が変化するので、フォーカス指標の像を観察することにより、検者は、眼底にピントを合わせることができる。
なお、蛍光撮影時には、合焦レンズ35の被検眼側にバリアフィルタ34が挿入される。
また、被検眼Eを眼底カメラ10に対して固視させるために、複数の固視灯55a〜55dからなる内部固視灯55が設けられる。撮影する被検眼が左眼か右眼かにより、また眼底の撮影位置(乳頭付近か、離れた位置かなど)により固視灯55a〜55dの内いずれか1つが選択されて点灯される。点灯された固視灯からの光は、レンズ56を通過してハーフミラー37により反射されて撮影レンズ36、合焦レンズ35、撮影絞りユニット80、穴あきミラー23、対物レンズ24を通過して眼底Erに投影される。患者はこの内部固視灯を固視することにより、眼底カメラ10に対して被検眼Eを所定の位置に保持させることができる。なお、図面では、固視灯55a〜55dは、紙面に並置されて図示されているが、実際には、紙面に垂直に並置される。
CCD40は、無散瞳での観察時に可視光カット赤外光透過フィルタ13を通過した赤外光で照明された眼底、あるいは光源27からの赤外光で照明された前眼部を撮像し、その像は、CPUなどで構成される制御演算部60に入力され、その画像がモニタ62に動画像として表示される。検者は、モニタ62に表示される画像を見て、アライメントやフォーカス調整を行うことができる。また、立体視専用ディスプレイとしてステレオモニタ63が設けられ、検者は、このステレオモニタ63を介して左右の画像を観察することにより眼底を立体視することができる。
また、CCD41は、検者がシャッタスイッチ66を操作したときフラッシュランプ15で照明された眼底を静止画として撮影する。この眼底像は、一旦高速なメモリ61に格納され、制御演算部60を介して外部記録装置としての低速なハードディスク装置(HDD)64に記録されたり、あるいはモニタ62、ステレオモニタ63に表示される。
また、キーボード67、マウス68などの入力手段が設けられ、これらの入力手段を介して、種々のデータが入力できるようになっている。
また、眼底カメラ10には、CPUなどからなる制御部65が設けられ、この制御部65は、制御演算部60と接続されて互いに信号を交換する。そして、シャッタスイッチ66が操作されたときに、リターンミラー39を光路から離脱させるとともに、フラッシュランプ15を適量な光量で発光させる。また、制御部65は、可視光カット赤外光透過フィルタ13、エキサイタフィルタ18、バリアフィルタ34、前眼部レンズ30、変倍レンズ38a、38bの光路への挿脱を制御し、さらに、撮影絞りユニット80のソレノイド81A〜81Cの駆動を制御する。
また、眼底カメラには、操作部(操作パネル)69が設けられる。この操作部69には、無散瞳、散瞳、及び蛍光の各撮影モードと、この各モードでのモノラル撮影(単眼撮影)とステレオ撮影を選択する撮影モード選択スイッチ、前眼部レンズ挿脱スイッチ、撮影位置選択スイッチなどが配置され、操作部69で選択された各スイッチ情報が制御部65に入力される。
更に、撮影する被検眼が左眼か右眼かを検知する左右眼検知部70が設けられ、検知された左眼か右眼かの情報が制御部65に入力される。
次に、以上のように構成された眼科撮影装置の動作について図8A、図8Bの流れに沿って説明する。なお、以下では無散瞳撮影モードでの動作を説明する。
まず、装置の電源がオンされたとき(ステップS1)の初期設定として、撮影絞りユニット80の各絞りの開閉状態は図9の表の上から1段目に示すようになっているものとする。すなわちソレノイド81A〜81Cが全てオフされていて、移動絞り板32aが(a)位置に、また遮光板33,33’が共に開位置にあり、中央絞り32aとFD光用窓32b,32b’が有効な開口として選択されている。また、可視光カット赤外光透過フィルタ13は光路に挿入されているものとする。
次に、制御部65は、操作部69の撮影位置選択スイッチにより選択された撮影すべき眼底位置(部位)の情報と、左右眼検知部70からの情報に基づき、固視灯55a〜55dのいずれか1つを選択して点灯させるので、被検者は、その点灯した固視灯を固視する(ステップS2)。
次に、操作部69の撮影モード選択スイッチにより、モノラル撮影(単眼撮影)モードとステレオ撮影モード、3連発撮影モード(3枚連続撮影モード)のいずれかが選択され、その情報が制御部65に入力される(ステップS3)。
次に、光源27が点灯され、照明された前眼部からの反射光が前眼部レンズ30を通過して、CCD40上に結像されて前眼部が撮像され、その画像がモニタ62に表示され、前眼部アライメントが行われる(ステップS4)。前眼部アライメントが完了すると(ステップS5)、前眼部レンズ挿脱スイッチが操作されることにより(ステップS6)、光源27に代わり光源28が点灯され、また、リターンミラー39が光路から離脱するので、前眼部がCCD41で撮像され(ステップS7)、その画像がメモリ61に格納される。制御演算部60は、メモリ61に格納された前眼部の画像を処理して、瞳孔径を演算すると共に、虹彩の色を判定する(ステップS8)。
続いて、光源28が消灯されると共に、前眼部レンズ30が光路から離脱される(ステップS9)。また、ハロゲンランプ11が点灯されると共にリターンミラー39が光路に挿入される。なおリターンミラー71は光路から離脱される。
また、アライメントのために、WD用LED73が点灯され、WD光がWDファイバー75、75’を介して前眼部に投影される。ハロゲンランプ11から可視光カット赤外光透過フィルタ13を通過した赤外光で照明された眼底Erからの光が固定絞り31の中央絞り31a並びに移動絞り板32の中央絞り32aを通過してCCD40に結像されて眼底が撮像され、その画像がWD光の反射像とともにモニタ62に表示される。ワーキングディスタンスが適正であると、WD光の反射像が所定の位置に結像されるので、検者はワーキングディスタンスが適正となるように光軸に沿ったアライメントを行う(ステップS10)。
また、このときFD用LED50が点灯され、FD光が移動絞り板32のFD光用窓32b,32b’並びに固定絞り31の左絞り31b、右絞り31b’を通過して眼底Erに投影される。検者が合焦レンズ35を操作すると、合焦レンズ35の移動と連動してレンズ53が移動し、眼底上での指標像の分離状態が変化するので、検者は、指標像が一致するまで合焦レンズ35を操作してフォーカス調整を実行し、眼底にピントを合わせる(ステップS11)。
ピント合わせが終了したら(ステップS12)、ステレオ撮影であるかどうかが判断される(ステップS13)。モノラル撮影モードが選択されている場合、ステップS15に移行してシャッタボタン66がオンにされる。それに同期してソレノイド81A、81Bがオンに切り換えられ、遮光板33、33’が移動してFD光用窓32b,32b’が閉塞され、中央絞り32aのみが開放して固定絞り31の中央絞り31aが開放する。なお、このとき遮光板33,33’の移動は、ソレノイド81A、81Bの駆動により行うので、高速に行え、例えば図10(a)に示すように100msec程度で行え、観察時から撮影時への絞りの切り換えを瞬時に行うことができる。
また、シャッタスイッチ66のオンに応じてリターンミラー39が光路から離脱され、図10(a)に示すように、遮光板33,33’の移動直後にフラッシュランプ15が発光し、眼底が固定絞り31の中央絞り31a、移動絞り板32の中央絞り32aを介して撮影される(ステップS16、S17)。この眼底画像は一旦メモリ61に記録された後、制御演算部60で処理されてハードディスク装置64に記録される(ステップS18)。このとき、眼底画像を被検眼ID、撮影日時、撮影光量(ストロボ発光量)、左右眼の区別、撮影絞りの位置などの撮影条件と関連付けして記録するようにする。
続いて、ステップS19でモノラル撮影であるかどうかが判断され、今は、モノラル撮影であるので、図8BのステップS35に移行して撮影を終了する。このとき、図10(a)に示すように、絞りの開閉状態を初期状態(観察時の状態)に戻す。
一方、ステレオ撮影モードが選択されていた場合(ステップS13の肯定)、シャッタスイッチ66がオンにされると(ステップS14)、制御部65は、ソレノイド81A〜81Cのオン、オフを図9の表の上から3段目に示す状態に切り換え(ステップS20)、これにより、左のステレオ絞り32dのみが有効な開口となる。このときの移動絞り板32と遮光板33’の移動も高速に行われ、例えば図10(b)に示すように100msec程度で行え、絞りの切り換えを瞬時に行える。
続いてフラッシュランプ15が発光し(ステップS21)、固定絞り31の左絞り31b、移動絞り板32のステレオ絞り32dを介して眼底を立体視するための左画像が撮影される(ステップS22)。この左画像は、その画像を取得したときの撮影絞りの開口位置の情報を付してメモリ61に記録される(ステップS23)。
続いて、制御部65は、ソレノイド81A〜81Cのオン、オフを図8の表の3段目に示す状態から4段目に示す状態に切り換え、遮光板33、33’をそれぞれ閉位置、開位置に移動し、右のステレオ絞り32d’を開放する(ステップS31)。この遮光板33,33’の移動も高速に行われ、図10(b)に示すように、例えば100msec程度で瞬時に行われる。
そして、この遮光板33,33’の移動の直後にフラッシュランプ15が自動的に発光し(ステップS32)、立体視用の右画像が、固定絞り31の右絞り31b’、移動絞り板32のステレオ絞り32d’を介して撮影される(ステップS33)。この右画像も、左画像と同様に、右画像を取得したときの撮影絞りの開口位置の情報を付してメモリ61に記録される(ステップS34)。右のステレオ撮影を行った後、撮影絞りの開閉状態を初期状態に戻し、ステレオ撮影が終了する(ステップS35)。
このように、ステレオ撮影時、1回のシャッタ操作で撮影絞りのステレオ撮影用の2つの開口(31b、31b’;32d、32d’)の切り換えが自動的に行われ、その切り換えに同期してフラッシュランプ15が自動的に発光するので、立体視用の左右の画像を1回のシャッタ操作で取得することができる。
なお、ステップS3で、3枚連続撮影モードが選択されている場合には、モノラル撮影に続いてステレオ撮影を連続して行うことができる。この場合には、図10に一点鎖線で示したように、モノラル撮影を行った後、ステレオ撮影用の開口の切り換えに移行し、ステレオ撮影が行われる。これにより1回のシャッタ操作でフラッシュランプ15が3回連続して発光し、1回目の発光で単眼画像が、2回目の発光で立体視用の左画像が、3回目の発光で立体視用の右画像がそれぞれ撮影される。
また、上述した実施例では、無散瞳撮影モードで説明したが、散瞳撮影モード、蛍光撮影モードでも行うことができる。散瞳撮影モードでは、可視光カット赤外光透過フィルタ13が光路から離脱され、観察はリターンミラー71を光路に挿入し、接眼レンズ72を介して行われる。また、蛍光撮影の場合には、エキサイタフィルタ18とバリアフィルタ34を光路に挿入して撮影を行う。
また、メモリ61に記録された画像を、所定のタイミングで外部記録装置64に転送するようにする。このとき、モノラル撮影かどうかで、メモリ61に記録された画像を、外部記録装置64に転送するタイミングを変えるようにする。例えば、モノラル撮影時以外は、所定の枚数取り終えるまで、メモリ61に画像が保存され、その後外部記録装置64に取り込むようにする。なお蛍光撮影時には、制御演算部60で画像を白黒画像に変換し、その変換された画像を外部記録装置64に保存するようにする。
また、メモリ61あるいは外部記録装置64に記録された画像を呼び出して表示する場合は(ステップS36)、撮影モードに応じて表示方法並びに表示手段(モニタ)を変えるようにする(ステップS37からS39)。例えば、モノラル撮影で撮影した眼底画像を表示する場合には、モニタ62が自動的に選択され、該眼底画像がモニタ62に静止画像として撮影条件情報を付して表示される。また、ステレオ撮影で得られた左右2枚の画像を呼び出して眼底を立体視する場合は、ステレオモニタ63を使用して、左位置の情報が付された画像を左側に表示し、右位置情報が付された画像をその右側に並べ、他の撮影条件情報も付して表示する。
以上のように、本実施例では、撮影絞りの開口の切り換えを高速で瞬時に行うことができるので、例えばステレオ撮影時、立体視用の左右の2枚の眼底画像を撮影する間での縮瞳や位置ずれなどの問題を低減でき、良好なステレオ撮影を行うことができる。
また、2本のWDファイバー75、75’の先端部が、移動絞り板32の移動方向である縦方向に沿って延びるように形成された長穴32c,32c’のそれぞれに挿通されて固定絞り板31に固定されるので、WDファイバーが移動絞り板32の移動に干渉することがなく、WDファイバーによる指標光の投影を支障なく行うことができる。
なお、WDファイバー75は、図11に示すように、先端を屈曲させたWDファイバー75の先端部を穴あきミラー23の裏面に固定し、先端を開口23aの中央から少し突出させるように配置してもよい。こうすれば、固定絞り板31は不要になり、移動絞り板32にWDファイバー逃げ用の長穴を形成することも不要になる。
次に、図12〜図15を用いて他の実施例を説明する。これらの図中において図1〜図11中と共通ないし対応する部分には共通の符号を付してあり、共通部分の説明は省略する。
図12に示す移動絞り板32には、中央絞り32aとFD光用窓32b,32b’が上下方向の上部で(a)の位置に並んで形成されていると共に、3対の左右のステレオ絞り32d,32d’、32e,32e’、及び32f,32f’が(a)より下方の(b),(c),(d)の位置に形成されている。左のステレオ絞り32d,32e,32fの左右方向の位置は固定絞り板31の左絞り31bに重なる位置であり、右のステレオ絞り32d’,32e’,32f’の左右方向の位置は右絞り31b’に重なる位置になっている。
また、ステレオ絞り32d,32d’、32e,32e’、及び32f,32f’は、それぞれに順に小視差ステレオ撮影、中視差ステレオ撮影、及び大視差ステレオ撮影に対応しており、その順に開口間の距離が大きくされており、それぞれ瞳間距離が例えば2mm,3mm,4mmになる距離に設定されている。
なお、図示していないが、移動絞り板32には、実施例1と同様にWDファイバー逃げ用の2つの長穴が形成されている。
また、図13に示すように、遮光板33,33’は、実施例1と同様に、それぞれソレノイド81Aとソレノイド81Bの駆動(オン、オフ)によって、固定絞り板31の左右の絞り31b,31b’を閉塞して遮光する閉位置と開放する(遮光しない)開位置に往復移動される。
また、移動絞り板32は、制御部65により駆動されるステッピングモータ82により位置P1〜P4のそれぞれの間で往復移動される。位置P1は、図12中で移動絞り板32の縦方向の(a)の位置が図14に示すように撮影光軸26とほぼ一致する位置である。この位置P1では、中央絞り32aとFD光用窓32b,32b’が有効な開口となり、位置P2では、移動絞り板32の(b)の位置が撮影光軸26とほぼ一致し、ステレオ絞り32d,32d’が有効な開口となる。また位置P3では、移動絞り板32の(c)の位置が撮影光軸26とほぼ一致し、ステレオ絞り32e,32e’が有効な開口となり、位置P4では、移動絞り板32の(d)の位置が撮影光軸26とほぼ一致し、ステレオ絞り32f,32f’が有効な開口となる。
移動絞り板32をこれらの位置P1〜P4の何れかに移動した状態で、ソレノイド81A,81Bをそれぞれ独立してオン又はオフして、遮光板33,33’を閉位置または開位置に移動させることにより、FD光用窓32b,32b’、ステレオ絞り32d,32d’、32e,32e’或いは32f,32f’の各対の2つの開口をそれぞれ独立して遮光または開放することができる。
各撮影モードでの絞り開口の切り換え状態が図15に示されており、無散瞳、散瞳、及び蛍光のいずれの撮影モードでもフォーカス調整とモノラル観察時には、中央絞り32aとFD光用窓32b,32b’が有効な開口として選択され、モノラル撮影時では中央絞り32aが有効な開口として選択される。ステレオ撮影時には、無散瞳撮影では小視差用のステレオ絞り32d又は32d’が、散瞳撮影で狭角の変倍レンズの場合には、小視差用のステレオ絞り32d又は32d’が、また広角の変倍レンズの場合には、中視差用のステレオ絞り32e又は32e’がそれぞれ選択される。また、蛍光撮影モードのときは、大視差用のステレオ絞り32f又は32f’が選択される。
なお、ステレオ絞りの左右の切り換えは、ソレノイド81A、81Bの駆動によって遮光板33,33’を移動させて行うので、実施例1と同様に、高速で瞬時に行うことができる。
また、実施例1では、FD光はU字形部材の上部に設けた2つのミラーを用いてFD光用窓32b,32b’を介して被検眼に投影されているが、その代りに図14に示すようにリターンミラー77を用いるようにしてもよい。リターンミラー77は、移動絞り板32が(a)の位置の高さがほぼ撮影光軸26に一致する位置P1にあるときに撮影光路に挿入され、移動絞り板32が位置P1から位置P2〜P4のいずれかに移動されるのに連動して撮影光路から離脱させられる。
以上のような本実施例の装置によれば、ステレオ撮影時に、3組の撮影絞り32d,32d’、32e,32e’及び32f,32f’の何れかを選択して用いることにより、瞳間距離を小中大の3種類の何れかに可変に設定することができる。これにより以下のような利点がある。
1)画角によって瞳間距離を変えられる利点
例えば画角が50度の画像の方が25度の画像よりモニタ上に表示される眼底範囲が広い。しかし、同じ瞳間距離で撮影した場合、50度画像では奥行き感が得られず、網膜の小さな凹凸情報は見落としてしまうという問題がある。これに対して、25度画像だと小さな凹凸の奥行き感があるので、見落としの恐れはない。しかし、観察範囲が小さいため、例えば緩やかに凹凸がある黄斑疾患などは、全体像を把握できないという問題がある。
この両者の問題点を克服するには、25度撮影と50度撮影で瞳間距離を変えるのが良い。つまり50度では25度に比べて、例えば瞳間距離を大きくすることで問題点を克服できる。ただし、50度の方がフレアが入り易いため、瞳間距離を長くした分だけ、より一層フレアが入りやすくなるというデメリットもある。
2)カラー撮影と蛍光撮影で瞳間距離を変えられる利点
瞳間距離を長く取ることは、視差が増えるので単純に立体視にとって有利である。しかしながら、瞳間距離を長くすると、フレアが入り易くなる。ところが、蛍光撮影の場合には励起光の波長がバリアフィルタによってカットされるので、原理的にフレアが入らない。そのため、蛍光撮影ではフレアを気にすることなく、瞳間距離を長く取ることができる。この理由から、FAG撮影モードではカラー撮影モードに比べて、瞳間距離を長くして、立体視に有利にすることができる。
3)散瞳モードと無散瞳モードで瞳間距離を変えられる利点
散瞳モードでは撮影可能瞳孔径が例えば5.5mm、無散瞳モードでは4.0mmという仕様が求められている。それに合わせて、ステレオ撮影時の瞳間距離を変えることで、得られる撮影光量とステレオ視差量とのやりくりの中で最も効率が良い組み合わせが得られる。例えば、撮影可能瞳孔径5.5mmでは瞳間距離を3mmに設定し、撮影可能瞳孔径4mmでは瞳間距離を2mmに設定するのが、ベストと考えられる。なお、図15では、散瞳モードの広角時のみ無散瞳モードとで瞳間距離を変えている。
なお、本実施例の図12に示した移動絞り板32の各撮影絞りの開口の配置に関して、以下のように変更してもよい。
まず、観察時とモノラル撮影時に選択する中央絞り32aの大きさを複数種類用意して、小瞳孔撮影や蛍光での高倍(狭角)撮影に対応させることもできる。
また、(a)の位置から他の位置への移動はなるべく速く行った方がよいので、(a)の位置を(b)と(c)の位置間、あるいは(c)と(d)の位置間に配置してもよい。
具体的な配置例として、例えば、移動絞り板32の上から順に以下のようにすることが考えられる。なお、(a1)の位置には、(a)の位置の中央絞りより小さな中央絞りが配置され、(a2)の位置には、(a)の位置の中央絞りが大きい中央絞りが配置される。
位置(a1)無散瞳・小瞳孔径の場合での観察・モノラル撮影用の絞りを配置
位置(b) 小視差ステレオ撮影用の絞りを配置
位置(a) 通常の観察・モノラル撮影用の絞りを配置
位置(c) 中視差ステレオ撮影用の絞りを配置
位置 (a2) 蛍光時の観察・モノラル撮影用の絞りを配置
位置(d) 蛍光時の大視差ステレオ撮影用の絞りを配置
なお、上述した実施例1、2において遮光板33、33’を移動させるソレノイド81A〜81Cにプッシュプルソレノイドを用いるようにしているが、それに代えてロータリーソレノイドを用いるようにしてもよい。この場合には、ロータリーソレノイドの回転を遮光板の横方向に変換する機構を介して遮光板を移動させるようにする。
本発明の眼科撮影装置の全体の構成を示す構成図である。 同装置の撮影モードにより切り換えられるリングスリットのパターンを示す表図である。 同装置に設けられる穴あき全反射ミラーの平面図である。 同装置の撮影絞りユニットを構成する固定絞り板、移動絞り板、及び遮光板を示す平面図である。 同撮影絞りユニットの構成と、移動絞り板及び遮光板の移動の様子を示す説明図である。 穴あきミラー、固定絞り板、遮光板、及び移動絞り板の撮影光軸に沿った配置を示す説明図である。 WDファイバーの固定構造を示す断面図である。 撮影モードを選択して行われる眼底撮影の流れを示すフローチャートである。 撮影モードを選択して行われる眼底撮影の流れを示す図8Aに続くフローチャートである。 眼底カメラのモード、撮影絞りの切り換え状態、ソレノイドのオン、オフ、及び発光する光源の関係を示す表図である。 モノラル撮影とステレオ撮影での有効な撮影絞りの切り換えのための遮光板ないし移動絞り板の移動と観察、撮影、及び光源の発光のタイミングを示すタイミング図である。 WDファイバー固定の他の例を示す断面図である。 他の実施例での撮影絞りユニットの固定絞り板、移動絞り板、及び遮光板を示す平面図である。 同撮影絞りユニットの構成と、移動絞り板及び遮光板の移動の様子を示す説明図である。 穴あきミラー、固定絞り板、遮光板、及び移動絞り板の撮影光軸に沿った配置を示す説明図である。 他の実施例での眼底カメラのモード、撮影絞りの切り換え状態、ステッピングモータの移動位置、ソレノイドのオン、オフ、発光する光源、及び撮影モードの関係を示す表図である。
符号の説明
10 眼底カメラ
11 ハロゲンランプ
15 フラッシュランプ
21 リングスリット
23 穴あき全反射ミラー
24 対物レンズ
26 撮影光軸
31 固定絞り板
32 移動絞り板
33,33’ 遮光板
40,41 CCD
50 FD用LED
54 FD光反射用のミラー
73 WD用LED
75 WDファイバー
77 リターンミラー
80 撮影絞りユニット
81A〜81C ソレノイド
82 ステッピングモータ

Claims (9)

  1. 撮影絞りを介して被検眼を電子画像として撮影する撮像手段と、
    撮影された被検眼画像を記録する記録手段と、
    第1移動板と第2移動板を移動させて撮影絞りの開口を切り換える切換機構とを備え、
    前記第1移動板はモノラル撮影絞りの開口とステレオ撮影絞りの開口を切り換える開口切り換え板であり、
    前記第2移動板は前記第1移動板の複数開口のいずれかを開放または遮光する移動遮光板であり、
    前記第1移動板と前記第2移動板の組み合わせによりモノラル撮影絞りまたはステレオ撮影絞りが形成されることを特徴とする眼科撮影装置。
  2. 前記モノラル撮影絞りは単一開口であり、前記ステレオ撮影絞りは左右対称な2つの開口であることを特徴とする請求項1に記載の眼科撮影装置。
  3. 1回のシャッタ操作で、前記ステレオ撮影絞りの2つの開口を順次切り換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の眼科撮影装置。
  4. 前記第1移動板は、第1の位置にあるときモノラル撮影絞りを光軸の位置に配置させ、第2の位置にあるときステレオ撮影絞りの2つの開口を光軸を中心として左右の対称な位置に配置させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  5. 前記第1移動板が第2の位置にあるとき、第2移動板の移動により前記ステレオ撮影絞りの2つの開口が交互に開閉されることを特徴とする請求項4に記載の眼科撮影装置。
  6. 前記第2移動板は、前記ステレオ撮影絞りの2つの開口に対してそれぞれ個別に設けられた移動板から構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  7. 前記第1移動板には、ピント合わせのためのフォーカス指標光を通過させる2つ開口が形成され、第1移動板が第1の位置にあるときに、フォーカス指標光がそれぞれ該2つの開口を通過して被検眼に投影されることを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  8. 前記第1移動板には、前記ステレオ撮影絞りの2つの開口をそれぞれ開放させる2つの開口が開口中心間隔を変えて複数対形成されており、いずれかの開口対が選択されてステレオ撮影時の瞳間距離が可変にされることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
  9. 前記第1移動板には、第1移動板の移動方向に沿ってアライメント指標光投影のための光ファイバーを通過させる長穴が形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の眼科撮影装置。
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