JP2005092125A - 光コネクタ及び光コネクタの製造方法 - Google Patents

光コネクタ及び光コネクタの製造方法 Download PDF

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洋治 松尾
Masahiro Hayashi
昌宏 林
Yoshiaki Kanbe
祥明 神戸
Hiroaki Okada
浩明 岡田
Yoshihiro Masagaki
善弘 正垣
Satoshi Tanaka
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Abstract

【課題】 光ファイバが敷設された工事現場においても簡単に組立ができ、光ファイバ同士の接続を良好に行うことができる光コネクタ及び光コネクタの製造方法を提供すること。
【解決手段】 光ファイバ挿入穴121及び光ファイバ接続穴131を内部に備えるとともに、中空部201を有する押圧部材20が被せられたフェルール10を備えた光コネクタ1を用いて、第1光ファイバ30を光ファイバ挿入穴121及び光ファイバ接続穴131に挿入して保持固定し、先端に第2光ファイバ40を備えた光ファイバ芯線50を押圧部材20の中空部201から挿入して光ファイバ接続穴131内で第1光ファイバ30と第2光ファイバ40を突き合わせて接続するにあたり、前記押圧部材20を押圧することによりフェルール10に光ファイバ芯線50を固定することを特徴とする光コネクタ1及び光コネクタ1の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光コネクタ及び当該光コネクタの製造方法に関する。
光コネクタによって光ファイバ同士を機械的に接続するには、光コネクタを構成するフェルールと呼ばれる円筒状の部材に対して光ファイバを固定して、光ファイバとフェルールを一体化して、光ファイバ同士を接続させる技術が知られている。
また、近年では、光ファイバが敷設された工事現場において光コネクタを簡便に組立加工することが求められている。このような技術としては、例えば、フェルール基板と、押え蓋部材と、これらを弾性的に保持する保持部材(スプリングピン)を有するフェルールを備えた光コネクタについての技術が開示されている(例えば、特許文献1)。上記の接続手段を備えた光コネクタが、光ファイバを接続する場合にあっては、くさびを有する治具を用いて前記したフェルール基板と押え蓋部材との間に形成される僅かな隙間を利用して、2本の光ファイバを安定した低損失の状態で簡便に接続しようとするものである。
しかしながら、かかる構造からなる光コネクタは、部品点数が多くなり、構造も複雑となってしまうため、製造コストが高くなってしまうという問題があった。
更には、光ファイバの接続部は全体的に保持しないと端部が確実に固定されないため、保持する部分を広く取ることとなってしまい、結果として光コネクタの長さが長くなってしまうという問題も生じていた。
一方、フェルールの内部において光ファイバと光ファイバを突き合わせて接続固定する光コネクタも知られている(例えば、特許文献2)。かかる特許文献2には、円筒形状のキャピラリと、その後端部を内包して、中程に外周から中心軸にまで達したスリット形状の窓部を有するスリーブ母体と、当該スリーブ母体の窓部に対して、弾性材料で形成された嵌め込み可能な嵌め込み部材により構成されたフェルールを備え、かかる嵌め込み部材の弾性変形を利用した嵌め込み工法によって光ファイバ芯線部を固定する構造を採用することにより、接着剤を不要とし、短時間で光コネクタの組み立てを行うことができる光コネクタに関する技術が開示されている。
特開平11−142687号公報([0016]〜[0023],図1) 特開平6−337325号公報([請求項1],図1)
しかし、このような構造を持つ光コネクタは、嵌め込み部材で弾性的に固定する場合において光ファイバが押圧されることになるため、光ファイバの中の芯線が前後に移動してしまい、その結果、光ファイバが折れてしまったり、光ファイバ相互の接続が不良になるという問題が生じていた。
本発明の目的は、前記の課題に鑑みてなされたものであり、光ファイバが敷設された工事現場等においても簡単に組立・施工ができるとともに、フェルール内で光ファイバが折れたり、接続部分が離れたりすることなく、光ファイバ同士の接続を良好に行うことができる光コネクタ及び光コネクタの製造方法を提供することにある。
前記の課題を解決するために、本発明の光コネクタは、挿通穴を一軸方向に有している筒状のフェルールを備えた光コネクタにおいて、前記フェルールは、前記挿通穴と連通した光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴を内部に備えるとともに、当該フェルールの後端部には中空部を有する押圧部材が被せられ、第1光ファイバを光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴に挿入して保持固定するとともに、先端に第2光ファイバを備えた光ファイバ芯線を押圧部材の中空部から挿入して光ファイバ接続穴内で第1光ファイバと第2光ファイバを突き合わせて接続するにあたり、前記押圧部材を押圧することによりフェルールに光ファイバ芯線を固定したことを特徴とするものである。
かかる構成からなる本発明の光コネクタは、フェルールの内部に設けられた光ファイバ接続穴内で第1光ファイバと第2光ファイバを突き合わせて接続するにあたり、フェルールの後端部に被せられた押圧部材を押圧してフェルールに光ファイバ芯線を固定するようにしているので、光ファイバが敷設された工事現場等においても簡単に短時間で光コネクタの組立・施工ができるとともに、光ファイバ同士の接続を良好に行うことができるものである。
本発明の光コネクタでは、前記したフェルールが、内部に設けられる光ファイバ挿入穴と光ファイバ接続穴との間に第1光ファイバが撓むことができる空間部を備えることが好ましい。
この本発明によれば、前記したフェルールが、内部に設けられる光ファイバ挿入穴と光ファイバ接続穴との間に第1光ファイバが撓むことができる空間部を備えているため、光ファイバ接続穴の内部で第1光ファイバの後端部と第2光ファイバの前端部が突き合わされ接続される場合において、第2光ファイバに押されるような状態で第1光ファイバに対して応力がかかることとなり、当該応力により第1光ファイバが座屈して撓んだ場合であっても、前記した空間部によりかかる撓んだ状態を保つことができる。よって、第1光ファイバが折れたり、接続部分が離れたりすることもなく、第1光ファイバと第2光ファイバを良好な状態で接続することができる。
本発明は、このように光ファイバ接続穴の内部で第1光ファイバの後端部と第2光ファイバの前端部が突き合わされ接続される際に、第1光ファイバが撓んだ状態を保つことができる。そのため、その後、フェルールの後端部に被せられた押圧部材を押圧して、フェルールに光ファイバ芯線を固定する場合において、かかる押圧の反動により、第2光ファイバの前端部が前後に微動した場合であっても、当該空間部における第1光ファイバの撓み分により、かかる第2光ファイバの微動に対応することが可能となり、第1光ファイバと第2光ファイバの接続状態に悪影響を及ぼすことはない。このように、押圧部材に対する押圧の反動により第2光ファイバの前端部が微動しても、第1光ファイバと第2光ファイバの接続を良好な状態で維持できるものである。
本発明の光コネクタでは、前記した押圧部材が、合成樹脂製の筒状部材を内層とし、金属製の円筒状部材を外層として組み合わせたものから構成されることが好ましい。
この本発明によれば、押圧部材が、内層に合成樹脂製の筒状部材、外層に金属材料の筒状部材を備えた2層構成からなるので、かかる構成の押圧部材をフェルールの後端部に被せるとともに、押圧部材を押圧してフェルールに光ファイバ芯線を固定する場合にあっては、押圧治具等の押圧手段により比較的硬い材料である金属材料からなる外層が押圧される一方、内層では、かかる外層からの押圧に応じて、比較的軟らかい材料である合成樹脂が固定対象となる光ファイバ芯線を確実に保持することができ、この結果フェルールに対する光ファイバ芯線の固定がより一層好適に行うことができることとなる。
本発明の光コネクタの製造方法は、挿通穴を一軸方向に有し、前記挿通穴と連通した光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴、並びに光ファイバ挿入穴と光ファイバ接続穴との間に第1光ファイバが撓むことができる空間部を内部に設けた筒状のフェルールを用いる光コネクタの製造方法であって、第1光ファイバを光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴に挿入して保持固定し、当該フェルールの後端部に中空部を有する押圧部材を被せ、先端に第2光ファイバを備えた光ファイバ芯線を当該押圧部材の中空部から挿入して光ファイバ接続穴内で第1光ファイバと第2光ファイバを突き合わせて接続するにあたり、前記空間部において第1光ファイバが撓んだ状態を形成させた後、前記押圧部材を押圧することによりフェルールに光ファイバ芯線を固定することを特徴とするものである。
この本発明によれば、その内部に第1光ファイバが撓むことができる空間部を設けたフェルールを用い、第1光ファイバと第2光ファイバを突き合わせて接続するにあたり、かかる空間部において第1光ファイバが撓ませた状態を形成した後に、フェルールの後端部に被せられた押圧部材を押圧することによりフェルールに光ファイバ芯線を固定するようにしているので、フェルール内で光ファイバが折れたりすることもなく、第1光ファイバと第2光ファイバの接続を良好な状態で維持できる光コネクタの製造方法を提供することができるものである。
また、この本発明の製造方法は、光ファイバが敷設された工事現場等においても簡単に短時間で光コネクタの組立・施工ができるものである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態における光コネクタ1の構成を示した断面図であり、図2は、図1の光コネクタの構成部材を模式的に示した概略図である。この光コネクタ1は、第1光ファイバ30(第1裸光ファイバ30)を内蔵可能な筒状のフェルール10と、当該フェルール10の後端部側(図1における上側のこと。以下同)に被せられ、先端に第2光ファイバ40(第2裸光ファイバ40)を備えた光ファイバ芯線50を挿入可能な筒状の押圧部材20を基本構成として備えるものである。なお、図2にあっては、光コネクタ1の光ファイバ芯線50側に対する保護用のブーツ70も示されている。
図1に示されるように、光コネクタ1を構成するフェルールは、本実施形態においては、円筒形状のキャピラリ12と、同じく円筒形状の精密スリーブ13と、これらキャピラリ12及び精密スリーブ13を嵌め込んで支持するフェルール基部11より形成されている。
このフェルール10を構成するキャピラリ12は、例えば、酸化ジルコニア(ZrO2)等のセラミック材料により形成され、外周を円筒形状としている。また、当該キャピラリ12の内部には、前端部側(図1における下側のこと。以下同)から、第1光ファイバ30が挿入されるための、第1光ファイバ30の外径より若干大きめの内径を有する光ファイバ挿入穴121が設けられている。
また、かかる光ファイバ挿入穴121は、キャピラリ12の前端部から中程の位置(図1では略3分の1の位置)から傾斜が設けられて外側に広がり、そのままフェルール10内部における筒状の空間部60を形成している。
次に、フェルール10を構成する精密スリーブ13は、例えば、酸化ジルコニア(ZrO2)等のセラミック材料により形成される。精密スリーブ13は、外周を円筒形状としており、その内部には、光ファイバ(第1光ファイバ30,第2光ファイバ40)が挿入されるとともに、接続・固定するための、光ファイバの外径より若干大きめの内径を有する光ファイバ接続穴131が設けられている。
前記したキャピラリ12及び精密スリーブ13を嵌め込んで保持するフェルール基部11は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT)等の合成樹脂により形成されており、その内部に中空部111を有する筒状部材である。フェルール基部11の内部に形成される中空部111は、前記した精密スリーブ13の外径より若干大きめの内径を有するものであるが、かかる中空部111のうち前端部側は、前記したキャピラリ12を挿入するために、キャピラリ12の外径より若干大きめの内径を有するように加工されている。
そして、このフェルール10は、前記したフェルール基部11の前端部側に対してキャピラリ12を挿入し、また、フェルール基部11の後端部に対して精密スリーブ13を挿入して形成されている。これらのキャピラリ12及び精密スリーブ13は、フェルール基部11に対して接着剤を介して固定することができる。
一方、第1光ファイバ30は、図3に示すように、その前端部が、第2光ファイバ40と接続される前の状態にあっては、キャピラリ12に設けられた前記した光ファイバ挿入穴121に挿入され、一方、第1光ファイバ30の後端部はキャピラリ12の空間部60を通過して、精密スリーブ13内に形成されている、図3中の光ファイバ接続穴131の位置Xにまで挿入されており、光ファイバ接続穴131にまっすぐに伸びた状態で保持・固定されている。なお、精密スリーブ13の光ファイバ接続穴131の中には、伝送特性の劣化を防止するため、例えば、シリコーン混合物または二酸化ケイ素とポリシロキサンの混合物等の屈折率整合剤(マッチングオイルとも呼ばれる)が適量充填されている。
図1〜図3に示されるように、フェルール基部11の後端部においては、精密スリーブ13は、フェルール基部11の中空部111から突出した状態で固定されており、この突出した部分(突出部132)には、筒状の押圧部材20が被せられることになる。
精密スリーブ13の突出部132に被せられる押圧部材20は、例えば、真鍮等の金属材料によって形成されており、その内部に中空部201を有する筒状部材である。また、かかる中空部201には、後記する、先端に第2光ファイバ40を備える光ファイバ芯線50が挿入されるのであるが、本実施形態においては、精密スリーブ13の前記突出部132に被せられる部分は、精密スリーブ13の外径より若干大きめの内径を有するように加工されている。
なお、押圧部材20におけるフェルール10側の周縁には、鍔状のフランジ部202が形成されており、フェルール基部11の後端部の周縁部と略面一の状態となっている。
かかる押圧部材20の中空部201には、図3に示されるように、先端に第2光ファイバ40を備えた光ファイバ芯線50が挿入されるが、このうち、第2光ファイバ40は、精密スリーブ13内に形成されている光ファイバ接続穴131に挿入されることになる。
なお、図示しないが、光ファイバ芯線50には、折れ防止のためあらかじめ保護チューブを装着させておいてもよい。
図4は、先端に第2光ファイバを備えた光ファイバ芯線を挿入した状態を示した断面図であるが、光ファイバ接続穴131には、前記したように、前端部側からあらかじめ第1光ファイバ30が挿入されており、光ファイバ接続穴131において、第1光ファイバ30の後端部と第2光ファイバ40の前端部が当接することになる。このうち、第1光ファイバ30は、前記したように、接続前の状態(図3参照)においては、光ファイバ接続穴131にまっすぐに伸びた状態で保持されており、かかる後端部と第2光ファイバ40の前端部が突き合わされ、当接・接続されることになる。
この場合、第2光ファイバ40に押されるような状態で第1光ファイバ30に対して応力がかかることとなり、第1光ファイバの後端部は、図3に示される位置Xから、フェルール10の前端部方向の、図4に示される位置Yまで押されることになる。その結果、図4に示されるように、第1光ファイバ30は座屈して、空間部60内において撓むことになる。
図5は、図4の空間部60を拡大したものであって、空間部内における第1光ファイバの撓んだ状態を模式的に示した概略図であるが、このように、第1光ファイバ30は空間部60内で、第2光ファイバ40との接続前の状態(図5中の2点破線)から、図5における左方向に撓んだ状態となる。本実施形態においては、フェルール10内には空間部60が設けられているため、第1光ファイバ30が座屈して撓んだ場合であっても、かかる撓んだ状態を保つことができ、第1光ファイバ30が折れたりすることもなく、第1光ファイバ30と第2光ファイバ40とを良好に接続した状態とすることができる。
そして、図4に示されるように、前記した押圧部材20の周囲(図4では左右方向)を所定の押圧治具80により押圧することにより、押圧部材20の中空部201が光ファイバ芯線50の外周を圧迫して、押圧部材20が光ファイバ芯線50を加締めて固定することになる。
ここで、かかる押圧の反動により、第2光ファイバ40の前端部が前後(図4における上下方向)に微動することがあるが、この場合であっても、フェルール10内の空間部60における第1光ファイバ30の撓み分により、第1光ファイバ30と第2光ファイバの接続部を離すことなく、第2光ファイバ40の微動に対応することができる。よって、第1光ファイバ30と第2光ファイバ40の接続状態に悪影響を及ぼすことはなく、第1光ファイバ30の後端部と、第2光ファイバ40の前端部が突き合わされ、この両者が接続された状態が維持されることになる。
このように、本実施形態の光コネクタ1は、押圧部材20に対する押圧により第2光ファイバ40の前端部が微動しても、第1光ファイバ30と第2光ファイバ40の接続を良好な状態で維持できるのである。
次に、前記した構成の光コネクタ1を製造する方法の一例について説明する。
まず、図3に示されるように、キャピラリ12の光ファイバ挿入穴121の後端部側(図3の上側)から第1光ファイバ30を挿入し、当該光ファイバ挿入穴121内で第1光ファイバ30を接着固定し、光ファイバ挿入穴の前端部側(図3の下側)を研磨機により鏡面研磨する。次に、あらかじめ精密スリーブ13を挿入・固定したフェルール基部12に前記したキャピラリ12を圧入・固定して、図3に示される状態のフェルール10を形成する。この場合にあっては、第1光ファイバ30は、あらかじめ屈折率整合剤が充填された光ファイバ接続穴131の略中間部付近(位置X)にまで挿入され、また、第1光ファイバ30は、まっすぐに伸びた状態でキャピラリ12内の光ファイバ挿入穴121、及び精密スリーブ13内の光ファイバ接続穴131の壁面によって保持・固定されることになる。
このようにして、第1光ファイバ30が精密スリーブ13内の光ファイバ接続穴131に挿入され、保持・固定されたら、当該フェルール10の後端部側に存する精密スリーブの突出部132に覆い被さるように、筒状の押圧部材20を装着させる。
次に、図4に示されるように、この押圧部材20の中空部201に対して、先端に第2光ファイバ40を備えた光ファイバ芯線50を挿入する。この場合、光ファイバ芯線50の先端に存在する第2光ファイバ40は、フェルール10を構成する精密スリーブ13内に形成されている光ファイバ接続穴131に挿入されることになるため、当該光ファイバ接続穴131内において、あらかじめ前端部側から挿入されている第1光ファイバ30の後端部と、第2光ファイバ40の前端部が突き合わされることになる。
ここで、光ファイバ接続穴131の内部で、第1光ファイバ30の後端部と、第2光ファイバ40の前端部とが突き合わされ当接・接続されると、第1光ファイバ30の後端部が第2光ファイバ40の前端部により押圧されることにより、第2光ファイバ40に押されるような状態で第1光ファイバ30に対して応力がかかることとなる。一方、当該応力により第1光ファイバ30が座屈して、撓んだ場合であっても、フェルール10内の空間部60が形成されているため、第1光ファイバ30が撓んだ状態を保持することができる。
そして、かかる状態において、光ファイバ芯線50に覆い被さっている押圧部材20を所定の押圧治具80により押圧することにより、光ファイバ芯線50に対して押圧部材20が好適に加締められて、光ファイバ芯線50が押圧部材20ないしフェルール10に対して確実に固定されることになり、図1に示されるような、第1光ファイバ30と第2光ファイバ40が良好に接続された光コネクタ1を得ることができる。
また、必要により、図6に示すように、光コネクタ1の光ファイバ芯線50側に対して保護用のブーツ70を装着させてもよい。
このような本実施形態(第1実施形態)による本発明の光コネクタ1によれば、次のような効果を得ることができる。
フェルール10を構成する精密スリーブ13の内部に設けられた光ファイバ接続穴131内で第1光ファイバ30と第2光ファイバ40を突き合わせて接続するにあたり、フェルール10の後端部に被せられた筒状の押圧部材20を押圧してフェルール10に光ファイバ芯線50を固定するようにしているので、光ファイバが敷設された工事現場等においても簡単に短時間で光コネクタ1の組立・施工ができるとともに、光ファイバ20,30同士の接続を良好に行うことができる。
また、フェルール10が、当該フェルール10を構成するキャピラリ12内部に設けられる光ファイバ挿入穴121と、これもフェルール10を構成する精密スリーブ13の内部に設けられる光ファイバ接続穴131との間に第1光ファイバが撓むことができる空間部60を備えているため、当該光ファイバ接続穴131の内部で第1光ファイバ30の後端部と第2光ファイバ40の前端部が突き合わされ接続される場合において、第1光ファイバ30に対して応力がかかり、当該応力により第1光ファイバ30が座屈して撓んだ場合であっても、かかる撓んだ状態を保つことができる。従って、第1光ファイバ30が折れたりすることもなく、第1光ファイバ30と第2光ファイバ40を良好な状態で接続することができる。
更には、このようにして第1光ファイバ30が撓んだ状態を保つことができるため、フェルール10の後端部に被せられた筒状の押圧部材20を押圧して、フェルール10に光ファイバ芯線50を固定する場合において、かかる押圧の反動により、第2光ファイバ40の前端部が前後に微動した場合であっても、第1光ファイバ30の撓み分により、第2光ファイバ40の微動に対応することが可能となり、その結果、第1光ファイバ30と第2光ファイバ40の接続状態が良好に維持されることになる。
[第2実施形態]
前記した第1実施形態において、押圧部材20は、フランジ部を有し、真鍮を構成材料とする金属製の筒状部材によりなるものであった。
一方、本実施形態においては、押圧部材20は、フランジ部202を有し、ガラス繊維入りポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT)を構成材料とする合成樹脂製の筒状部材20aを内層とし、真鍮を構成材料とする金属製の円筒状部材20bを外層として組み合わせたものを用いている点で相違する。
図7は、本発明の光コネクタ1の第2実施形態を示した図であって、押圧部材20として合成樹脂製の筒状部材20aと金属製の円筒状部材20bを組み合わせたものを用いた態様を示した断面図である。また、図8は本実施形態における押圧部材20を示した図であって、(A)は斜視図、(B)はVIII-VIII断面図である。
かかる本実施形態の光コネクタ1で使用される押圧部材20は、例えば、合成樹脂を射出成形法等公知の成形方法で成形して得られたフランジ部202を有する筒状部材20aに対して、金属製の円筒状部材20bを被せる等の手段により簡便に得ることができる。
このような本実施形態(第2実施形態)における本発明の光コネクタ1によれば、前記した効果に加えて、次のような効果を奏することができる。
押圧部材20を、ガラス繊維入りポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT)を構成材料とする合成樹脂製の筒状部材20aと、真鍮を構成材料とする金属製の円筒状部材20bを組み合わせたものとしているので、かかる構成の押圧部材20をフェルール10の後端部に被せるとともに、押圧部材20を押圧してフェルール10に光ファイバ芯線50を固定する場合にあっては、比較的硬い材料である金属材料からなる外層の円筒状部材20bが押圧される一方、内層では、かかる外層からの押圧に応じて、比較的軟らかい材料である合成樹脂の筒状部材20aが固定対象となる光ファイバ芯線50を確実に保持することとなる。従って、フェルール10に対する光ファイバ芯線50の固定がより一層好適に行われることになる。
なお、本発明は、前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
例えば、前記した実施形態では、フェルール10は、別個に形成されたフェルール基部11、キャピラリ12及び精密スリーブ13を組み合わせて構成されるものであったが、これには限定されず、これらを一体に成形等することにより、フェルール10とするようにしてもよい。
また、前記した実施形態では、キャピラリ12及び精密スリーブ13は酸化ジルコニア(ZrO2)等のセラミック材料、また、フェルール基部11は、ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalate:PBT)等の合成樹脂からなる例を示したが、これらには限定されない。
前記した実施形態では、フェルール10の構成材料として精密スリーブ13を用いて説明したが、当該精密スリーブ13の光ファイバ接続穴131に第2光ファイバ40を挿入する際、当該光ファイバ接続穴131内の空気または屈折率整合剤を外部へ逃がすために、精密スリーブ13にスリットや切り欠きを設けてもよい。
前記した実施形態では、押圧部材20は、中空部201の内面が平滑形状である例を示したが、これには限定されず、例えば、押圧治具80によって押圧された際に光ファイバ芯線50を強固に固定したい場合にあっては、その内面に溝を付けたり、凹凸を有するものとしてもよい。また、押圧部材20の形状も、筒状のものを示したが、これには限定されず、例えば、突出部132に嵌め込みやすいように、C字状の割を入れた形状の押圧部材20としてもよい。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
本発明の光コネクタ及び光コネクタの製造方法は、光通信の伝送媒体として使用されている光ファイバを相互に接続するための、いわゆるメカニカルスプライス型の光コネクタ及び光コネクタの製造方法として好適に利用できるものである。
本発明の第1実施形態に係る光コネクタを示す断面図である。 図1の光コネクタの構成部材を模式的に示した概略図である。 図1の光コネクタにおいて、第1の光ファイバを固定した状態を示した断面図である。 図1の光コネクタにおいて、先端に第2光ファイバを備えた光ファイバ芯線を挿入した状態を示した断面図である。 空間部内における第1光ファイバの撓んだ状態を模式的に示した概略図である。 図1の光コネクタにおいて、ブーツを装着した状態を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る光コネクタを示した図であって、押圧部材として合成樹脂製の筒状部材と金属製の円筒状部材を組み合わせたものを用いた態様を示した断面図である。 図7の光コネクタで使用される押圧部材を示した図であって、(A)は斜視図、(B)はVIII−VIII断面図である。
符号の説明
1…光コネクタ、10…フェルール、11…フェルール基部、12…キャピラリ、13…精密スリーブ、20…押圧部材、20a…合成樹脂製筒状部材、20b…金属製円筒状部材、30…第1光ファイバ(第1裸光ファイバ)、40…第2光ファイバ(第2裸光ファイバ)、50…光ファイバ芯線、60…空間部、70…ブーツ、80…押圧治具、111…フェルール基部の中空部、121…光ファイバ挿入部、131…光ファイバ接続部、132…突出部、201…押圧部材の中空部、202…フランジ部、X,Y…第1光ファイバの後端部の位置

Claims (4)

  1. 挿通穴を一軸方向に有している筒状のフェルールを備えた光コネクタにおいて、
    前記フェルールは、前記挿通穴と連通した光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴を内部に備えるとともに、
    当該フェルールの後端部には中空部を有する押圧部材が被せられ、
    第1光ファイバを光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴に挿入して保持固定するとともに、
    先端に第2光ファイバを備えた光ファイバ芯線を押圧部材の中空部から挿入して光ファイバ接続穴内で第1光ファイバと第2光ファイバを突き合わせて接続するにあたり、
    前記押圧部材を押圧することによりフェルールに光ファイバ芯線を固定したことを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記フェルールが、内部に設けられる光ファイバ挿入穴と光ファイバ接続穴との間に第1光ファイバが撓むことができる空間部を備えることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 前記押圧部材が、合成樹脂製の筒状部材を内層とし、金属製の円筒状部材を外層として組み合わせたものから構成されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光コネクタ。
  4. 挿通穴を一軸方向に有し、前記挿通穴と連通した光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴、並びに光ファイバ挿入穴と光ファイバ接続穴との間に第1光ファイバが撓むことができる空間部を内部に設けた筒状のフェルールを用いる光コネクタの製造方法であって、
    第1光ファイバを光ファイバ挿入穴及び光ファイバ接続穴に挿入して保持固定し、
    当該フェルールの後端部に中空部を有する押圧部材を被せ、
    先端に第2光ファイバを備えた光ファイバ芯線を当該押圧部材の中空部から挿入して光ファイバ接続穴内で第1光ファイバと第2光ファイバを突き合わせて接続するにあたり、
    前記空間部において第1光ファイバが撓んだ状態を形成させた後、
    前記押圧部材を押圧することによりフェルールに光ファイバ芯線を固定することを特徴とする光コネクタの製造方法。
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JP2014048630A (ja) * 2012-09-04 2014-03-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ接続部材

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