JP2005084958A - 車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】 盗難などにより車両が駐車場所から移動されたことを確実に検出する手段を提供する。
【解決手段】 車両1には、4個のタイヤ2が装着されている。それぞれのタイヤ2には、タイヤ2内の空気圧を測定するセンサユニット3が配置されている。センサユニット3は、車両1の受信アンテナ14及び送信アンテナ15と通信し、一方、駐車エリアに埋め込まれた車両移動検出装置4と通信する。その通信によってセンサIDの登録や確認を行うことで、車両移動検出装置4と共に車両移動検出を行う。車両1の内部には、車載ECU11、モード設定スイッチ12、通信装置13、4個の受信アンテナ14及び4個の送信アンテナ15が配置されている。モード設定スイッチ12、通信装置13、4個の受信アンテナ14及び4個の送信アンテナ15は、配線ケーブルによって車載ECU11に接続されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両1には、4個のタイヤ2が装着されている。それぞれのタイヤ2には、タイヤ2内の空気圧を測定するセンサユニット3が配置されている。センサユニット3は、車両1の受信アンテナ14及び送信アンテナ15と通信し、一方、駐車エリアに埋め込まれた車両移動検出装置4と通信する。その通信によってセンサIDの登録や確認を行うことで、車両移動検出装置4と共に車両移動検出を行う。車両1の内部には、車載ECU11、モード設定スイッチ12、通信装置13、4個の受信アンテナ14及び4個の送信アンテナ15が配置されている。モード設定スイッチ12、通信装置13、4個の受信アンテナ14及び4個の送信アンテナ15は、配線ケーブルによって車載ECU11に接続されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、駐車した車両の移動を検出する車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備に関する。
従来から、車両の盗難防止のためには様々な工夫がなされている。例えば、車外から車両の存在を明確に確認できるように、防犯用ランプを車両に設けて、運転者がその車両から離れるときに、その防犯用ランプを点滅させる。それをテレビモニタによって常時監視するという方法がある。このようなモニタ監視による方法には、人による監視であるがための見過ごしや死角の存在などの不都合があり、盗難防止方法としては不十分である。
次善の対策として、メカニカルロック装置やイモビライザ(車両走行不能化装置)が採用されている。メカニカルロック装置は、運転者がイグニッションスイッチをオフにしたりドアを車外からロックしたときに、ステアリングホイールやアクセル/ブレーキペダルをロック(操作不能化)するものである。一方、イモビライザは、イグニッションスイッチをオフにした後、遅くとも車両から離れてドアをロックするまでに、車両の運転に不可欠な1つ以上の装置が作動しないようにするものである。例えば、スタータモータ回路、燃料供給回路、イグニッション回路などの主要回路の電源を遮断して、車両を動かせなくする。その状態を解除するためには、携帯用発振器などを使って特定のコードをイモビライザに送信する必要がある。このイモビライザには、正規のキーを使わずにドアを開けたときや車体が強く揺すられたときに車両走行不能とするものもある。このようなイモビライザの例として、特許文献1がある。
特許第3099642号明細書(請求項1、図1)
次善の対策として、メカニカルロック装置やイモビライザ(車両走行不能化装置)が採用されている。メカニカルロック装置は、運転者がイグニッションスイッチをオフにしたりドアを車外からロックしたときに、ステアリングホイールやアクセル/ブレーキペダルをロック(操作不能化)するものである。一方、イモビライザは、イグニッションスイッチをオフにした後、遅くとも車両から離れてドアをロックするまでに、車両の運転に不可欠な1つ以上の装置が作動しないようにするものである。例えば、スタータモータ回路、燃料供給回路、イグニッション回路などの主要回路の電源を遮断して、車両を動かせなくする。その状態を解除するためには、携帯用発振器などを使って特定のコードをイモビライザに送信する必要がある。このイモビライザには、正規のキーを使わずにドアを開けたときや車体が強く揺すられたときに車両走行不能とするものもある。このようなイモビライザの例として、特許文献1がある。
しかしながら、メカニカルロック装置やイモビライザは、車両を操作不能にしたり走行不能にするものであるので、車両全体をジャッキなどにより持ち上げてトラックなどで運搬されてしまった場合、盗難防止ができないという問題がある。また、イモビライザは、正規のキーのコードを不正にコピーし、そのコピーしたコードを送信することによって車両走行不能状態が解除された場合にも、盗難防止ができない。
そこで、本発明は、前記問題に鑑み、盗難などにより車両が駐車場所から移動されたことを確実に検出する手段を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明は、車両のタイヤ空気圧を測定するセンサユニットを利用した車両側車両移動検出設備と、車両を駐車する駐車エリアの地面下又は床面下に設置した地面側車両移動検出設備とから構成されると共に、駐車エリアに駐車した車両の移動を検出する車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備である。
本発明のうち、請求項1に係る発明は、車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備であって、車両側車両移動検出設備が、車両のタイヤに設置されたセンサユニットと、センサユニットと無線通信を行う第1のアンテナと、第1のアンテナに接続され、第1のアンテナを介してセンサユニットと情報の送受信を行う第1の制御装置とから構成され、センサユニットが、第1の制御装置及び地面側車両移動検出設備と無線通信を行う第2のアンテナと、第2のアンテナに接続され、第2のアンテナを介して第1の制御装置及び地面側車両移動検出装置と情報の送受信を行う第2の制御装置とから構成されることを特徴とする。更に、第1の制御装置が、車両が駐車した場合、第2の制御装置に車両移動検出モード開始の指示情報を送信し、第2の制御装置が、第1の制御装置から指示情報を受信したとき、予め保持している識別情報を地面側車両移動検出設備に登録するために、識別情報を地面側車両移動検出設備に送信すると共に、地面側車両移動検出設備から識別情報の送信を要求する要求情報を受信したとき、予め保持している識別情報を地面側車両移動検出設備に送信することを特徴とする。
この構成において、タイヤに設置されたセンサユニットの制御装置(第2の制御装置)は、予め保持している識別情報を地面側車両移動検出設備に送信する。そのタイミングは、車両が駐車して車両の制御装置(第1の制御装置)から車両移動検出モード開始の指示情報を受信したとき、及び、地面側車両移動検出設備から識別情報の送信を要求する要求情報を受信したときである。前者は、地面側車両移動検出設備が識別情報を登録するためであり、後者は、地面側車両移動検出設備が識別情報の比較チェックを行うためである。
請求項2に係る発明は、車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備であって、車両側車両移動検出設備が、第1の制御装置に接続され、車両外部の通信機器と無線通信を行う通信装置を備え、第2の制御装置が、地面側車両移動検出設備から受信した識別情報と予め保持している識別情報とを比較してそれらの識別情報が不一致であったとき、又は、所定の監視時間が経過しても地面側車両移動検出設備から識別情報を受信できなかったとき、第1の制御装置に車両移動通報のトリガ情報を送信し、第1の制御装置が、第2の制御装置から車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、トリガ情報を通信装置に送信し、通信装置が、第1の制御装置から車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、車両外部の通信機器に車両移動通報を行うことを特徴とする。
この構成において、センサユニットの制御装置(第2の制御装置)は、識別情報の比較チェックを行う。その比較チェックの結果が不一致だったとき、車両の制御装置(第1の制御装置)に車両移動通報のトリガ情報を送信する。なお、地面側車両移動検出設備から識別情報を受信できなかったときにも、車両移動通報のトリガ情報を送信する。車両の制御装置(第1の制御装置)は、車両の通信装置にそのトリガ情報を通信装置に送信する。そして、車両の通信装置は、そのトリガ情報を受信して、車両外部の通信機器、例えば、車両の運転者が所持する携帯電話などに車両が駐車エリアから移動した旨を示すメッセージを送信する。
請求項3に係る発明は、車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備であって、第1の制御装置が、第2の制御装置から車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、エンジンの起動停止、ブレーキの作動、ステアリングホイール操作の無効化及び第1の制御装置自身の動作停止の少なくとも1つを実施することを特徴とする。
この構成において、車両の制御装置(第1の制御装置)は、センサユニットの制御装置(第2の制御装置)から車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、エンジンの起動停止などの制御を行うことによって車両が動かないようにする。
請求項4に係る発明は、車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備であって、第1のアンテナ及び第2のアンテナが、情報を受信する受信アンテナと情報を送信する送信アンテナとから構成されることを特徴とする。
この構成において、車両のアンテナ(第1のアンテナ)及びセンサユニットのアンテナ(第2のアンテナ)は、受信アンテナと送信アンテナとを別々に持つことによって、車両移動検出の動作における無線通信を安定的に行うことができる。
請求項5に係る発明は、車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備であって、地面側車両移動検出設備が、車両側車両移動検出設備と無線通信を行う第3のアンテナと、第3のアンテナに接続され、第3のアンテナを介して車両側車両移動検出設備と情報の送受信を行うことによって車両の移動を検出する第3の制御装置と、第3の制御装置に接続され、車両移動警報を行う警報装置とから構成されることを特徴とする。更に、第3の制御装置が、車両が駐車エリアに駐車した場合、車両側車両移動検出設備から受信した識別情報を予め登録すると共に、所定の時間ごとに車両側車両移動検出設備に識別情報の送信を要求する要求情報を送信し、要求情報に対応して車両側車両移動検出設備から受信した識別情報と登録した識別情報とを比較してそれらの識別情報が不一致であったとき、又は、所定の監視時間が経過しても車両側車両移動検出設備から識別情報を受信できなかったとき、警報装置に車両移動警報のトリガ情報を送信し、警報装置が、第3の制御装置からトリガ情報を受信したとき、車両移動警報を行うことを特徴とする。
この構成において、地面側の制御装置(第3の制御装置)は、所定の時間ごとに、センサユニットから受信する識別情報と、車両が駐車エリアに駐車した際に予め登録した識別情報とを比較チェックする。その比較チェックの結果が不一致だったとき、警報装置に車両移動警報のトリガ情報を送信する。なお、センサユニットから識別情報を受信できなかったときにも、警報装置に車両移動警報のトリガ情報を送信する。警報装置は、車両移動警報のトリガ情報を受信して、警報音を発したり、駐車エリアのカメラ撮影を行う。また、警報装置に通信機能を持たせて、車両の利用者、駐車エリアの管理者、所轄の警察官などが所持する携帯電話などの通信機器に車両移動警報の情報を送信するようにしてもよい。
請求項6に係る発明は、車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備であって、第3の制御装置が、車両側車両移動検出設備が識別情報の比較を行うために、所定の時間ごとに登録した識別情報を車両側車両移動検出設備に送信することを特徴とする。
この構成において、地面側の制御装置(第3の制御装置)は、センサユニットの制御装置(第2の制御装置)に対して、車両が駐車エリアに駐車した際に予め登録した識別情報を所定の時間ごとに送信する。
請求項7に係る発明は、車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備であって、第3のアンテナ及び第3の制御装置が、前記駐車エリアに駐車した車両のタイヤの接地面付近にそれぞれ設置されることを特徴とする。
この構成において、地面側のアンテナ及び制御装置(第3のアンテナ及び第3の制御装置)は、それぞれのタイヤごとに、そのタイヤに接近したところに埋め込まれるので、センサユニットごとに独立して、かつ、センサユニットのアンテナ(第2のアンテナ)と地面側のアンテナ(第3のアンテナ)とが接近した状態で車両移動検出の動作が行われる。
請求項8に係る発明は、車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備であって、第3のアンテナ及び第3の制御装置が、駐車エリアに駐車した車両の中心位置付近に設置されることを特徴とする。
この構成において、地面側のアンテナ及び制御装置(第3のアンテナ及び第3の制御装置)は、車両の中心位置付近に1個設置されることになる。
なお、特許請求の範囲における「第1の制御装置」、「第2の制御装置」、「第3の制御装置」、「識別情報」は、それぞれ後記する発明を実施するための最良の形態における「車両の車載ECU」、「センサユニットのCPU」、「車両移動検出装置のECU」、「センサID」に相当する。
請求項1及び請求項5に係る発明によれば、車両を駐車した駐車エリアからその車両が盗難などにより移動したことを検出し、警報を行うことができるので、車両全体の移動による盗難を防止することができる。
また、タイヤ空気圧を測定するセンサユニット(センサ方式)は、今後車両への装備が義務付けられることが想定される。そこで、センサユニットを搭載した車両が増加し、センサユニットの製造個数が増加する。その量産効果により、センサユニットの製造コストが低減する。そのコスト低減により、更に、センサユニットが普及することになる。これによれば、センサユニットの普及によって、本発明が適用できる車両が増加するので、広い範囲で車両の盗難防止を図ることが可能になる。
また、タイヤ空気圧を測定するセンサユニット(センサ方式)は、今後車両への装備が義務付けられることが想定される。そこで、センサユニットを搭載した車両が増加し、センサユニットの製造個数が増加する。その量産効果により、センサユニットの製造コストが低減する。そのコスト低減により、更に、センサユニットが普及することになる。これによれば、センサユニットの普及によって、本発明が適用できる車両が増加するので、広い範囲で車両の盗難防止を図ることが可能になる。
請求項2及び請求項6に係る発明によれば、車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備の双方で識別情報の比較チェックを行うので、確実な車両移動検出を行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、車両の移動を検出したときに車両が動かないようにするので、車両の悪用を防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、車両移動検出の動作における無線通信を安定的に行うことができるので、無線通信のタイムアウトなどによる誤検出をなくすことができる。
請求項7に係る発明によれば、センサユニットごとに独立して、かつ、センサユニットのアンテナ(第2のアンテナ)と地面側のアンテナ(第3のアンテナ)とが接近した状態で車両移動検出の動作が行われるので、精度の高い車両移動検出を行うことができる。
請求項8に係る発明によれば、地面側のアンテナ及び制御装置(第3のアンテナ及び第3の制御装置)は、車両の中心位置付近に1個設置されることになるので、地面側車両移動検出設備のコストを節減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明は、TPMS(Tire Pressure Monitoring System、タイヤ空気圧監視システム)のタイヤ空気圧センサユニット(以下、簡単に「センサユニット」という)の通信機能を利用して、車両の移動を検出するものである。
≪車両及び駐車エリアの設備構成と概要≫
まず、図1を参照して、車両及び駐車エリアの設備構成と概要について説明する。図1は、車両1が所定の駐車エリアに駐車されているところを示している。以下、4個のタイヤ及びそれらに対応して配置されている部材、すなわち、センサユニット、車両移動検出装置、受信アンテナ、送信アンテナについて、それぞれ数字の符号によって総称すると共に、個々の部材については、配置位置に応じて、FR(右前)、FL(左前)、RR(右後)、RL(左後)のアルファベットの符号を付加することによって識別する。従って、以下、総称するときは、例えば、「タイヤ2」といい、個々の部材を指示するときは、例えば、「タイヤ2FR」という。他も同様である。
車両1には、4個のタイヤ2が装着されている。それぞれのタイヤ2には、タイヤ2内の空気圧を測定するセンサユニット3が配置されている。センサユニット3は、車両1に配置された受信アンテナ14及び送信アンテナ15と無線通信すると共に、駐車エリアに埋め込まれた車両移動検出装置4と無線通信する。このような通信を行ってセンサIDの登録や比較チェックを行うことで、車両移動検出装置4と共に車両移動検出の機能を果たす。
まず、図1を参照して、車両及び駐車エリアの設備構成と概要について説明する。図1は、車両1が所定の駐車エリアに駐車されているところを示している。以下、4個のタイヤ及びそれらに対応して配置されている部材、すなわち、センサユニット、車両移動検出装置、受信アンテナ、送信アンテナについて、それぞれ数字の符号によって総称すると共に、個々の部材については、配置位置に応じて、FR(右前)、FL(左前)、RR(右後)、RL(左後)のアルファベットの符号を付加することによって識別する。従って、以下、総称するときは、例えば、「タイヤ2」といい、個々の部材を指示するときは、例えば、「タイヤ2FR」という。他も同様である。
車両1には、4個のタイヤ2が装着されている。それぞれのタイヤ2には、タイヤ2内の空気圧を測定するセンサユニット3が配置されている。センサユニット3は、車両1に配置された受信アンテナ14及び送信アンテナ15と無線通信すると共に、駐車エリアに埋め込まれた車両移動検出装置4と無線通信する。このような通信を行ってセンサIDの登録や比較チェックを行うことで、車両移動検出装置4と共に車両移動検出の機能を果たす。
車両1の内部には、車載ECU(Electronic Control Unit)11、モード設定スイッチ12、通信装置13、4個の受信アンテナ14及び4個の送信アンテナ15が配置されている。そして、モード設定スイッチ12、通信装置13、4個の受信アンテナ14及び4個の送信アンテナ15が所定の配線ケーブルによって車載ECU11に接続されている。
車載ECU11は、モード設定スイッチ12による車両移動検出モードの設定、解除の指示情報を送信アンテナ15経由でセンサユニット3に送信する。また、センサユニット3からの車両移動通報のトリガ情報を受信アンテナ14経由で受信し、その受信したトリガ情報を通信装置13に送信する。モード設定スイッチ12は、運転席前のフロントパネルに配置され、運転者がオン、オフすることによって、車載ECU11及び送信アンテナ15を介してセンサユニット3の車両移動検出モードの設定、解除を行う。通信装置13は、車両外部の機器と無線通信する装置であり、センサユニット3からの車両移動通報のトリガ情報を、受信アンテナ14及び車載ECU11を介して受信する。このとき、車両移動通報の情報を、例えば、車両外部にいる運転者や駐車エリアの管理者などが所持する携帯電話などの通信機器に送信する。受信アンテナ14は、タイヤ2に配置されているセンサユニット3から情報を受信する受信器であり、ここでは、特に、車両移動通報のトリガ情報を受信する。送信アンテナ15は、センサユニット3に情報を送信する送信器であり、ここでは、特に、車両移動検出モードの設定、解除の指示情報を送信する。
車載ECU11は、モード設定スイッチ12による車両移動検出モードの設定、解除の指示情報を送信アンテナ15経由でセンサユニット3に送信する。また、センサユニット3からの車両移動通報のトリガ情報を受信アンテナ14経由で受信し、その受信したトリガ情報を通信装置13に送信する。モード設定スイッチ12は、運転席前のフロントパネルに配置され、運転者がオン、オフすることによって、車載ECU11及び送信アンテナ15を介してセンサユニット3の車両移動検出モードの設定、解除を行う。通信装置13は、車両外部の機器と無線通信する装置であり、センサユニット3からの車両移動通報のトリガ情報を、受信アンテナ14及び車載ECU11を介して受信する。このとき、車両移動通報の情報を、例えば、車両外部にいる運転者や駐車エリアの管理者などが所持する携帯電話などの通信機器に送信する。受信アンテナ14は、タイヤ2に配置されているセンサユニット3から情報を受信する受信器であり、ここでは、特に、車両移動通報のトリガ情報を受信する。送信アンテナ15は、センサユニット3に情報を送信する送信器であり、ここでは、特に、車両移動検出モードの設定、解除の指示情報を送信する。
一方、駐車エリアの地面又は床面(以下、まとめて「地面」という)には、車両1が駐車されたときの4個のタイヤ2の接地面付近にそれぞれ車両移動検出装置4が埋め込まれている。この車両移動検出装置4は、タイヤ2に配置されたセンサユニット3と無線通信する。このような通信を行ってセンサIDの登録や比較チェックを行うことで、センサユニット3と共に車両移動検出の機能を果たす。なお、車両移動検出装置4は、地面上に設置されていてもよいものとする。そして、その駐車エリアの一角には、警報装置5が設置されている。この警報装置5は、所定の配線ケーブルによって4個の車両移動検出装置4と接続されていて、車両移動検出装置4からの車両移動警報のトリガ情報を受信したとき、警報音を発するなどの車両移動警報の動作を行う。
≪センサユニットの構成と概要≫
次に、図2を参照して、センサユニットの構成と概要について説明する。
センサユニット3は、図示しないメモリ内のデータを入出力しながら所定の処理を行うCPU(Central Processing Unit)31と、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサ32と、その部位の温度を示す出力を生じる温度センサ33とを備える。圧力センサ32及び温度センサ33の出力は、A/D(Analog/Digital)変換回路(図示せず)を介してデジタル値に変換され、CPU31に入力される。
また、センサユニット3には、電源(リチウム電池やバッテリ電源など)34が配置されてCPU31の動作電源として機能する。また、受信アンテナ35と送信アンテナ36とが設けられて、圧力センサ32及び温度センサ33の出力を車載ECU11(図1参照)に送信する一方、車載ECU11から送信された情報を受信する。CPU31は、送信アンテナ36を介して、例えば、315MHzのPCM(Pulse Code Modulation)デジタル送信を行う。
図示は省略するが、電源34とCPU31の間の電源回路の適宜位置には電圧センサが設けられ、電源34の出力電圧に応じた信号を出力する。電圧センサの出力もA/D変換され、CPU31に入力される。
図1の右上にセンサユニット3の形状を示している。センサユニット3はリム(図示せず)のホイール面に取り付けられるため、下面はホイール面に密着するように弓形になっている。また、上部には、タイヤバルブ39に直結する空気穴37と、圧力センサ32や温度センサ33のセンサ部分に連通するセンサ穴38とが穿設されている。一方、タイヤバルブ39が、センサユニット3の側面に傾斜して取り付けられている。センサユニット3をリムのホイール面に取り付けるときには、リムのバルブ穴にタイヤバルブ39を通過させた上で、センサユニット3の下面をホイール面に接着する。その後、タイヤをホイールに装着することになる。
次に、図2を参照して、センサユニットの構成と概要について説明する。
センサユニット3は、図示しないメモリ内のデータを入出力しながら所定の処理を行うCPU(Central Processing Unit)31と、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサ32と、その部位の温度を示す出力を生じる温度センサ33とを備える。圧力センサ32及び温度センサ33の出力は、A/D(Analog/Digital)変換回路(図示せず)を介してデジタル値に変換され、CPU31に入力される。
また、センサユニット3には、電源(リチウム電池やバッテリ電源など)34が配置されてCPU31の動作電源として機能する。また、受信アンテナ35と送信アンテナ36とが設けられて、圧力センサ32及び温度センサ33の出力を車載ECU11(図1参照)に送信する一方、車載ECU11から送信された情報を受信する。CPU31は、送信アンテナ36を介して、例えば、315MHzのPCM(Pulse Code Modulation)デジタル送信を行う。
図示は省略するが、電源34とCPU31の間の電源回路の適宜位置には電圧センサが設けられ、電源34の出力電圧に応じた信号を出力する。電圧センサの出力もA/D変換され、CPU31に入力される。
図1の右上にセンサユニット3の形状を示している。センサユニット3はリム(図示せず)のホイール面に取り付けられるため、下面はホイール面に密着するように弓形になっている。また、上部には、タイヤバルブ39に直結する空気穴37と、圧力センサ32や温度センサ33のセンサ部分に連通するセンサ穴38とが穿設されている。一方、タイヤバルブ39が、センサユニット3の側面に傾斜して取り付けられている。センサユニット3をリムのホイール面に取り付けるときには、リムのバルブ穴にタイヤバルブ39を通過させた上で、センサユニット3の下面をホイール面に接着する。その後、タイヤをホイールに装着することになる。
従来、センサユニット3からの送信データは、センサID、圧力センサ出力、温度センサ出力及び電圧センサ出力の順で結合された、例えば、56ビットの信号(センサIDが32ビット、圧力センサ出力、温度センサ出力及び電圧センサ出力がそれぞれ8ビット)を1単位として構成される。センサIDは、4個のセンサユニット3が対応する、1セット分(4個)のタイヤ2のそれぞれに個別に添付される。すなわち、センサIDは、車両1を工場から出荷するとき、4個のタイヤ2ごとに別々に付与されると共に、車両1が異なるときは更に別々に付与される。従って、1つのセンサIDは、対象となる車両群の中のある一つのタイヤを特定する。
本発明の実施の形態においては、センサユニット3からの送信データのヘッダ部分に、従来のタイヤ空気圧などの測定データと、車両移動検出用のデータとを区別するためのデータ属性情報を設けるものとする。これにより、センサユニット3が有する送受信機能を車両移動検出用に利用することができ、車両移動検出用設備のコストを節減することができる。更に、車両移動検出用のデータ属性情報は、以下のようなデータ属性を含むものとする。すなわち、センサユニット3から車両1の車載ECU11に送信されるデータのデータ属性には、車両移動通報がある。また、センサユニット3から車両移動検出装置4のECU41に送信されるデータのデータ属性には、登録するセンサID、比較チェックするセンサID及びスタンバイモード解除要求がある。なお、そのヘッダ部分のデータ属性情報に続いて、例えば、センサIDなどの必要な情報を載せるものとする。
本発明の実施の形態においては、センサユニット3からの送信データのヘッダ部分に、従来のタイヤ空気圧などの測定データと、車両移動検出用のデータとを区別するためのデータ属性情報を設けるものとする。これにより、センサユニット3が有する送受信機能を車両移動検出用に利用することができ、車両移動検出用設備のコストを節減することができる。更に、車両移動検出用のデータ属性情報は、以下のようなデータ属性を含むものとする。すなわち、センサユニット3から車両1の車載ECU11に送信されるデータのデータ属性には、車両移動通報がある。また、センサユニット3から車両移動検出装置4のECU41に送信されるデータのデータ属性には、登録するセンサID、比較チェックするセンサID及びスタンバイモード解除要求がある。なお、そのヘッダ部分のデータ属性情報に続いて、例えば、センサIDなどの必要な情報を載せるものとする。
≪車両移動検出装置の構成と概要≫
続いて、図3を参照して、車両移動検出装置の構成と概要について説明する。
車両移動検出装置4は、ECU41とループアンテナ42とから構成される。ECU41は、車両1の駐車時にセンサユニット3から送信されるセンサIDを登録し、その登録したセンサIDとその後所定の時間ごとにセンサユニット3から受信するセンサIDと比較することによって、車両移動の有無をチェックする。その比較した結果が不一致だったとき、接続されている警報装置5に車両移動警報のトリガ情報を送信する。ループアンテナ42は、センサユニット3と無線通信を行う。センサユニット3との無線通信を安定させるために、車両移動検出装置4のアンテナとしてループアンテナを使用するものとする。ECU41は、ループアンテナ42を介して、例えば、315.5MHzのPCMデジタル送信を行う。
続いて、図3を参照して、車両移動検出装置の構成と概要について説明する。
車両移動検出装置4は、ECU41とループアンテナ42とから構成される。ECU41は、車両1の駐車時にセンサユニット3から送信されるセンサIDを登録し、その登録したセンサIDとその後所定の時間ごとにセンサユニット3から受信するセンサIDと比較することによって、車両移動の有無をチェックする。その比較した結果が不一致だったとき、接続されている警報装置5に車両移動警報のトリガ情報を送信する。ループアンテナ42は、センサユニット3と無線通信を行う。センサユニット3との無線通信を安定させるために、車両移動検出装置4のアンテナとしてループアンテナを使用するものとする。ECU41は、ループアンテナ42を介して、例えば、315.5MHzのPCMデジタル送信を行う。
≪車両移動検出の動作≫
次に、図4及び図5を参照して、車両移動検出の動作について説明する(適宜図1乃至図3参照)。図4は、車両移動検出装置において車両の移動を検出する動作を示すフローチャートである。ここで、車両1の各ステップの動作主体は変化するので、その都度説明する。車両移動検出装置4の各ステップの動作主体は、主としてECU41である。
まず、運転者が車両1を所定の駐車エリアに駐車又は停止させると(ステップS201)、車両移動検出装置4のECU41は、タイヤ2のセンサユニット3が送信するデータのヘッダ部分にタイヤ空気圧の測定データを示すデータ属性情報があることを検出することによって、駐車中の車両移動検出が可能な車両1が駐車されたと認識し、車両移動検出のスタンバイモードを開始する(ステップS202)。車両1が駐車エリアにないときには、車両移動検出装置4のECU41が実施すべき処理はないので、省電力モード(スリープ状態)になっているが、スタンバイモードを開始すると、ECU41に通常の電力が供給され、車両1のタイヤ2に配置されたセンサユニット3と車両移動検出のための通信が可能な状態になる。次に、車両1の運転者は、フロントパネル上のモード設定スイッチ12をオンすることによって、車両移動検出モードを設定する(ステップS203)。続いて、運転者は、イグニッションスイッチをオフしてエンジンを停止すると共に、車外に降りてドアをロックする(ステップS204)。このように、運転者がモード設定スイッチ12をオンした後、イグニッションスイッチをオフにすることによって、車載ECU11から送信アンテナ15経由でセンサユニット3に、車両移動検出モード開始の指示情報が送信される。
次に、図4及び図5を参照して、車両移動検出の動作について説明する(適宜図1乃至図3参照)。図4は、車両移動検出装置において車両の移動を検出する動作を示すフローチャートである。ここで、車両1の各ステップの動作主体は変化するので、その都度説明する。車両移動検出装置4の各ステップの動作主体は、主としてECU41である。
まず、運転者が車両1を所定の駐車エリアに駐車又は停止させると(ステップS201)、車両移動検出装置4のECU41は、タイヤ2のセンサユニット3が送信するデータのヘッダ部分にタイヤ空気圧の測定データを示すデータ属性情報があることを検出することによって、駐車中の車両移動検出が可能な車両1が駐車されたと認識し、車両移動検出のスタンバイモードを開始する(ステップS202)。車両1が駐車エリアにないときには、車両移動検出装置4のECU41が実施すべき処理はないので、省電力モード(スリープ状態)になっているが、スタンバイモードを開始すると、ECU41に通常の電力が供給され、車両1のタイヤ2に配置されたセンサユニット3と車両移動検出のための通信が可能な状態になる。次に、車両1の運転者は、フロントパネル上のモード設定スイッチ12をオンすることによって、車両移動検出モードを設定する(ステップS203)。続いて、運転者は、イグニッションスイッチをオフしてエンジンを停止すると共に、車外に降りてドアをロックする(ステップS204)。このように、運転者がモード設定スイッチ12をオンした後、イグニッションスイッチをオフにすることによって、車載ECU11から送信アンテナ15経由でセンサユニット3に、車両移動検出モード開始の指示情報が送信される。
センサユニット3は、その指示情報を受信したことをトリガにして車両移動検出モードを開始する。具体的には、最初に、自らが保持しているセンサIDを車両移動検出装置4に登録するために、そのセンサIDを車両移動検出装置4に送信する(ステップS205)。車両移動検出装置4では、ECU41が、受信したデータのヘッダ部分にあるデータ属性情報によって、そのデータが登録すべきセンサIDであることを認識し、そのセンサIDを今後の比較チェック用データとして登録する(ステップS206)。具体的には、ECU41内のメモリに記憶する。更に、ECU41は、車両1が移動していないことを確認するために、所定の時間(例えば、5分)ごとにセンサユニット3に対してセンサIDの送信要求を行う(ステップS207)。これに対して、センサユニット3は、自らが保持しているセンサIDを車両移動検出装置4に送信する(ステップS208)。車両移動検出装置4では、ECU41が、受信したセンサIDと、既に登録しているセンサIDとが一致しているか否かをチェックする(ステップS210)。センサIDが一致していれば(ステップS210のYES)、スタンバイモードの解除要求があるか否かをチェックする(ステップS211)。スタンバイモードの解除要求がなければ(ステップS211のNO)、再び所定の時間が経過した後にセンサIDの送信要求を行う(ステップS207)。なお、ECU41がセンサIDの送信要求を行うときに、その要求情報に乱数データを付加してもよい。このとき、センサユニット3が、センサIDと共に、その乱数データを送信する。これにより、ECU41において、受信したセンサIDはECU41からの送信要求に対応して送信されたセンサIDであることが明確になる。
ここで、車両1が駐車した位置から移動されたことによって、ステップS210でセンサIDが不一致になったとき(ステップS210のNO)、ECU41は、車両移動警報のトリガ情報を警報装置5に送信する(ステップS213)。また、ECU41のセンサID送信要求(ステップS207)に対して、所定の監視時間が経過してもセンサIDを受信できない場合も、車両1が駐車した位置から移動されたものとして、車両移動警報のトリガ情報を警報装置5に送信するようにしてよい。警報装置5は、車両移動警報のトリガ情報を受信したとき、警報音を発したり、車両移動警報のトリガ情報の送信元である車両移動検出装置4の位置(FR、FLなど)やそのときの時刻を記録したり、更には、そのときの駐車エリアをカメラで撮影して記録する。また、警報装置5に通信機能を持たせて、車両1の運転者や駐車エリアの管理者などが所持する携帯電話などの通信機器に車両移動警報の情報を送信するようにしてもよい。
所定の時間ごとのセンサIDの送受信及び比較チェックの最中に、例えば、運転者が車両1に戻って来て、フロントパネル上のモード設定スイッチ12をオフにすることによって、車両移動検出モードを解除する(ステップS209)。これによって、車載ECU11から送信アンテナ15経由でセンサユニット3に、車両移動検出モード解除の指示情報が送信される。センサユニット3は、その指示情報を受信したことをトリガにして車両移動検出モードを終了する。具体的には、車両移動検出装置4にスタンバイモード解除要求を送信した後、車両移動検出装置4との通信を終了する。車両移動検出装置4では、ECU41が、スタンバイモード解除要求があったことを認識し(ステップS211のYES)、スタンバイモードを解除する(ステップS212)。具体的には、ECU41が省電力モード(スリープ状態)になる。
所定の時間ごとのセンサIDの送受信及び比較チェックの最中に、例えば、運転者が車両1に戻って来て、フロントパネル上のモード設定スイッチ12をオフにすることによって、車両移動検出モードを解除する(ステップS209)。これによって、車載ECU11から送信アンテナ15経由でセンサユニット3に、車両移動検出モード解除の指示情報が送信される。センサユニット3は、その指示情報を受信したことをトリガにして車両移動検出モードを終了する。具体的には、車両移動検出装置4にスタンバイモード解除要求を送信した後、車両移動検出装置4との通信を終了する。車両移動検出装置4では、ECU41が、スタンバイモード解除要求があったことを認識し(ステップS211のYES)、スタンバイモードを解除する(ステップS212)。具体的には、ECU41が省電力モード(スリープ状態)になる。
図5は、車両のタイヤに配置されたセンサユニット及び車両移動検出装置の双方において車両の移動を検出する動作を示すフローチャートである。図5は、図4のステップS207乃至S213を置き換えるものであるが、大部分が同じ動作であるので、異なるところを中心に説明する。車両移動検出装置4のECU41は、センサユニット3から送信されたセンサIDを認識、登録した(図4のステップS206)後、車両1が移動していないことを確認するために、所定の時間(例えば、5分)ごとにセンサユニット3に対してセンサIDの送信及びセンサIDの送信要求を行う(ステップS301)。これに対して、センサユニット3は、自らが保持しているセンサIDを車両移動検出装置4に送信する(ステップS302)と共に、自らが保持しているセンサIDと、受信したセンサIDとが一致しているか否かをチェックする(ステップS303)。センサIDが一致していれば(ステップS303のYES)、再び車両移動検出装置4からセンサIDの送信及びセンサIDの送信要求があるのを待つ。車両1が駐車した位置から移動されたことによって、センサIDが一致していなければ(ステップS303のNO)、センサユニット3は、車両移動通報のトリガ情報を、受信アンテナ14及び車載ECU11を介して通信装置13に送信する(ステップS304)。また、センサユニット3自身による登録用センサIDの送信(図4のステップS205)又は前回の車両移動検出装置4のECU41によるセンサIDの送信(ステップS301)があってから、所定の監視時間が経過してもセンサIDを受信できない場合も、車両1が駐車した位置から移動されたものとして、車両移動通報のトリガ情報を通信装置13に送信するようにしてよい。通信装置13は、車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、車両移動通報の情報を、例えば、車両外部にいる運転者や駐車エリアの管理者などが所持する携帯電話などの通信機器に送信する。通信装置13に警報機能を持たせて、警報音を発するようにしてもよい。また、車両移動検出装置4において車両の移動を検出する動作で説明したのと同様に、ECU41がセンサIDの送信要求を行うときに、その要求情報に乱数データを付加してもよい。なお、ステップS305乃至S309は、図4のステップS209乃至S213と同様であるので、その説明は割愛する。
以上説明した車両移動検出の動作は、主としてセンサユニット3のCPU31、車両移動検出装置4のECU41、車両1の車載ECU11などの内部メモリ(図示せず)に展開されたプログラムによって実現することができ、また、そのプログラムはCD−ROMなどのような記録媒体に記録することができる。
≪その他の実施の形態≫
以上本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)車両移動検出は、車両移動検出装置4が主体的に実施するように記載したが、車両1のセンサユニット3又は車載ECU11が主体的に実施してもよい。
(2)前記実施の形態では、図5のフローチャートにおいて車両移動検出装置4がセンサID送信及びセンサID送信要求を同時に行うように記載したが、別々に行うようにしてもよい。そのとき、それぞれについて所定時間の経過を監視することになる。
(3)前記実施の形態では、4個のセンサユニット3と、4個の車両移動検出装置4とがそれぞれ車両移動検出の動作を行うように記載したが、4個共が動作するのではなく、そのうちの少なくとも1個のセンサユニット3と、1個の車両移動検出装置4とが動作を行うようにしてもよい。また、それぞれが全く独立して車両移動検出の動作を行うように記載したが、4個の車両移動検出装置4に接続している警報装置5などの制御によって所定の時間をおきながら順番に動作するようにしてもよい。
(4)前記実施の形態では、車両移動検出装置4をタイヤ2に配置されたセンサユニット3ごとに設けるように記載したが、車両1ごとに1個設けるようにしてもよい。そのとき、車両移動検出装置4は、駐車された車両1の中心位置付近の地面に埋め込まれ、ループアンテナ42は、タイヤ2に配置されたセンサユニット3と相互通信可能になるように広く設置される。
(5)センサユニット3で車両移動を検出したときに、通信装置13によって車両移動通報の情報を送信するように記載したが、車載ECU11からの制御によって車両が動かないようにしてもよい。その方法としては、例えば、エンジンの起動停止、ブレーキの作動、ステアリングホイール操作の無効化、車載ECU11自身の動作停止などがある。エンジンの起動停止には、イモビライザにより燃料供給回路を停止させることが考えられる。ブレーキの作動には、VSA(Vehicle Stability Assist)によりブレーキの油圧を上昇させたり、EPB(Electronic Parking Brake、電動パーキングブレーキ)を作動させることが考えられる。ステアリングホイール操作の無効化には、操舵装置においてアシスト(補助操舵力供給)をなくしたり、逆アシストを行うことが考えられる。また、車載ECU11において、センサユニット3から車両移動通報の情報を受信したときに、その受信した情報を履歴として記憶するようにしてもよい。
(6)前記実施の形態では、車両1やセンサユニット3のアンテナを受信用及び送信用の別々にするように記載したが、送受信用の一体型アンテナであってもよい。また、データ送受信の周波数は、送信と受信とで同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以上本発明について好適な実施の形態について一例を示したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、以下のような実施の形態が考えられる。
(1)車両移動検出は、車両移動検出装置4が主体的に実施するように記載したが、車両1のセンサユニット3又は車載ECU11が主体的に実施してもよい。
(2)前記実施の形態では、図5のフローチャートにおいて車両移動検出装置4がセンサID送信及びセンサID送信要求を同時に行うように記載したが、別々に行うようにしてもよい。そのとき、それぞれについて所定時間の経過を監視することになる。
(3)前記実施の形態では、4個のセンサユニット3と、4個の車両移動検出装置4とがそれぞれ車両移動検出の動作を行うように記載したが、4個共が動作するのではなく、そのうちの少なくとも1個のセンサユニット3と、1個の車両移動検出装置4とが動作を行うようにしてもよい。また、それぞれが全く独立して車両移動検出の動作を行うように記載したが、4個の車両移動検出装置4に接続している警報装置5などの制御によって所定の時間をおきながら順番に動作するようにしてもよい。
(4)前記実施の形態では、車両移動検出装置4をタイヤ2に配置されたセンサユニット3ごとに設けるように記載したが、車両1ごとに1個設けるようにしてもよい。そのとき、車両移動検出装置4は、駐車された車両1の中心位置付近の地面に埋め込まれ、ループアンテナ42は、タイヤ2に配置されたセンサユニット3と相互通信可能になるように広く設置される。
(5)センサユニット3で車両移動を検出したときに、通信装置13によって車両移動通報の情報を送信するように記載したが、車載ECU11からの制御によって車両が動かないようにしてもよい。その方法としては、例えば、エンジンの起動停止、ブレーキの作動、ステアリングホイール操作の無効化、車載ECU11自身の動作停止などがある。エンジンの起動停止には、イモビライザにより燃料供給回路を停止させることが考えられる。ブレーキの作動には、VSA(Vehicle Stability Assist)によりブレーキの油圧を上昇させたり、EPB(Electronic Parking Brake、電動パーキングブレーキ)を作動させることが考えられる。ステアリングホイール操作の無効化には、操舵装置においてアシスト(補助操舵力供給)をなくしたり、逆アシストを行うことが考えられる。また、車載ECU11において、センサユニット3から車両移動通報の情報を受信したときに、その受信した情報を履歴として記憶するようにしてもよい。
(6)前記実施の形態では、車両1やセンサユニット3のアンテナを受信用及び送信用の別々にするように記載したが、送受信用の一体型アンテナであってもよい。また、データ送受信の周波数は、送信と受信とで同じであってもよいし、異なっていてもよい。
1 車両
2 タイヤ
3 センサユニット
4 車両移動検出装置
5 警報装置
11 車載ECU(第1の制御装置)
12 モード設定スイッチ
13 通信装置
14 受信アンテナ(第1のアンテナ)
15 送信アンテナ(第1のアンテナ)
31 CPU(第2の制御装置)
35 受信アンテナ(第2のアンテナ)
36 送信アンテナ(第2のアンテナ)
41 ECU(第3の制御装置)
42 ループアンテナ(第3のアンテナ)
2 タイヤ
3 センサユニット
4 車両移動検出装置
5 警報装置
11 車載ECU(第1の制御装置)
12 モード設定スイッチ
13 通信装置
14 受信アンテナ(第1のアンテナ)
15 送信アンテナ(第1のアンテナ)
31 CPU(第2の制御装置)
35 受信アンテナ(第2のアンテナ)
36 送信アンテナ(第2のアンテナ)
41 ECU(第3の制御装置)
42 ループアンテナ(第3のアンテナ)
Claims (8)
- 車両のタイヤ空気圧を測定するセンサユニットを利用した車両側車両移動検出設備と、その車両を駐車する駐車エリアの地面又は床面に設置した地面側車両移動検出設備とから構成され、その駐車エリアに駐車した車両の移動を検出する車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備であって、
前記車両側車両移動検出設備は、前記車両のタイヤに設置されたセンサユニットと、そのセンサユニットと無線通信を行う第1のアンテナと、その第1のアンテナに接続され、その第1のアンテナを介して前記センサユニットと情報の送受信を行う第1の制御装置とから構成され、
前記センサユニットは、前記第1の制御装置及び前記地面側車両移動検出設備と無線通信を行う第2のアンテナと、その第2のアンテナに接続され、その第2のアンテナを介して前記第1の制御装置及び前記地面側車両移動検出装置と情報の送受信を行う第2の制御装置とから構成され、
前記第1の制御装置は、前記車両が駐車した場合、前記第2の制御装置に車両移動検出モード開始の指示情報を送信し、
前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置からその指示情報を受信したとき、予め保持している識別情報を前記地面側車両移動検出設備に登録するために、その識別情報を前記地面側車両移動検出設備に送信すると共に、前記地面側車両移動検出設備から識別情報の送信を要求する要求情報を受信したとき、予め保持している識別情報を前記地面側車両移動検出設備に送信する
ことを特徴とする車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備。 - 前記車両側車両移動検出設備は、前記第1の制御装置に接続され、前記車両外部の通信機器と無線通信を行う通信装置を備え、
前記第2の制御装置は、前記地面側車両移動検出設備から受信した識別情報と予め保持している識別情報とを比較してそれらの識別情報が不一致であったとき、又は、所定の監視時間が経過しても前記地面側車両移動検出設備から識別情報を受信できなかったとき、前記第1の制御装置に車両移動通報のトリガ情報を送信し、
前記第1の制御装置は、前記第2の制御装置から前記車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、そのトリガ情報を前記通信装置に送信し、
前記通信装置は、前記第1の制御装置から前記車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、前記車両外部の通信機器に車両移動通報を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備。 - 前記第1の制御装置は、前記第2の制御装置から車両移動通報のトリガ情報を受信したとき、エンジンの起動停止、ブレーキの作動、ステアリングホイール操作の無効化及び前記第1の制御装置自身の動作停止の少なくとも1つを実施することを特徴とする請求項2に記載の車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備。
- 前記第1のアンテナ及び前記第2のアンテナは、情報を受信する受信アンテナと情報を送信する送信アンテナとから構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両移動検出システムにおける車両側車両移動検出設備。
- 車両のタイヤ空気圧を測定するセンサユニットを利用した車両側車両移動検出設備と、その車両を駐車する駐車エリアの地面又は床面に設置した地面側車両移動検出設備とから構成され、その駐車エリアに駐車した車両の移動を検出する車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備であって、
前記地面側車両移動検出設備は、前記車両側車両移動検出設備と無線通信を行う第3のアンテナと、前記第3のアンテナに接続され、その第3のアンテナを介して前記車両側車両移動検出設備と情報の送受信を行うことによって車両の移動を検出する第3の制御装置と、前記第3の制御装置に接続され、車両移動警報を行う警報装置とから構成され、
前記第3の制御装置は、前記車両が前記駐車エリアに駐車した場合、前記車両側車両移動検出設備から受信した識別情報を予め登録すると共に、所定の時間ごとに前記車両側車両移動検出設備に識別情報の送信を要求する要求情報を送信し、その要求情報に対応して前記車両側車両移動検出設備から受信した識別情報と前記登録した識別情報とを比較してそれらの識別情報が不一致であったとき、又は、所定の監視時間が経過しても前記車両側車両移動検出設備から識別情報を受信できなかったとき、前記警報装置に車両移動警報のトリガ情報を送信し、
前記警報装置は、前記第3の制御装置から前記トリガ情報を受信したとき、車両移動警報を行う
ことを特徴とする車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備。 - 前記第3の制御装置は、前記車両側車両移動検出設備が前記識別情報の比較を行うために、所定の時間ごとに前記登録した識別情報を前記車両側車両移動検出設備に送信することを特徴とする請求項5に記載の車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備。
- 前記第3のアンテナ及び前記第3の制御装置は、前記駐車エリアに駐車した車両のタイヤの接地面付近にそれぞれ設置されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備。
- 前記第3のアンテナ及び前記第3の制御装置は、前記駐車エリアに駐車した車両の中心位置付近に設置されることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両移動検出システムにおける地面側車両移動検出設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003316198A JP2005084958A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | 車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003316198A JP2005084958A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | 車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005084958A true JP2005084958A (ja) | 2005-03-31 |
Family
ID=34416170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003316198A Pending JP2005084958A (ja) | 2003-09-09 | 2003-09-09 | 車両側車両移動検出設備及び地面側車両移動検出設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005084958A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009248959A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-10-29 | Denso Corp | 監視装置 |
JP2016012290A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-21 | 日本信号株式会社 | 車輪止め装置 |
CN107038767A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-08-11 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 车辆泊车后状态的提醒方法及*** |
JP2019137221A (ja) * | 2018-02-09 | 2019-08-22 | アルプスアルパイン株式会社 | 盗難防止システム、タイヤ側送信機およびtpms |
-
2003
- 2003-09-09 JP JP2003316198A patent/JP2005084958A/ja active Pending
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