JP2005066324A - 掃除具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁調理器のガラス天板等に固着した汚れを、ガラス天板等を傷付けることなく容易に取り除くことができる掃除具を提供する。
【解決手段】 電磁調理器用掃除具1は、シート状の基材3と、基材3上にモース硬度1以上4以下の研磨剤を接着剤で付着させることにより形成された研磨層2とからなる。電磁調理器用掃除具1は、ガラス天板上に固着した汚れを研磨層2で擦り取るように使用する。このとき、研磨層2に含まれる研磨剤のモース硬度は、固着した汚れのモース硬度よりも大きく、ガラスのモース硬度より小さいため、ガラス天板をほとんど傷付けることなく汚れのみを容易に取り除くことが可能となる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、掃除具に関し、特に、電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くための掃除具に関するものである。
一般に電磁調理器は、天板が平らに形成されており、調理時には天板上に鍋等の調理器具を直接置いて使用するため、天板上には調理時の油はねや吹きこぼれ、調理器具の底面の汚れ等が付着しやすく、更に、付着した汚れが調理時の熱等により固着してしまうことがある。
このような汚れを取り除くための掃除具として、ナイロン繊維等の合成樹脂で編まれたクロスや、ウレタンゴム等に研磨剤としてアルミナが練り込まれ、消しゴムのように汚れを削り取るものが、従来より知られている。
上記のクロスタイプの掃除具は、合成繊維等を単に編んだものに過ぎないため、電磁調理器の天板上に既に固着してしまった汚れを取り除くことは、ほとんどできない。
一方、上記の消しゴム状の掃除具は、研磨剤としてアルミナが含まれているが、含まれているアルミナが微粉末であるために、汚れの削り取り効果が小さく、実際には固着してしまった汚れの除去が困難である。また、電磁調理器の天板には、結晶化ガラスの表面にセラミック印刷を施したものが広く使用されているが、ガラスのモース硬度は5〜7程度で、セラミック印刷のモース硬度は6〜9程度であるのに対して、研磨剤として含まれているアルミナのモース硬度は9である。天板上に固着した汚れのモース硬度は1〜2程度であるので、よりモース硬度の高いアルミナを研磨剤として使用すれば汚れを削り取ることができるが、同時に、電磁調理器のガラス天板やその表面のセラミック印刷にも傷が付いてしまう虞もある。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、電磁調理器のガラス天板等に固着した汚れを、ガラス天板等を傷付けることなく容易に取り除くことができる掃除具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くために使用するシート状の掃除具であって、シート状の基材と、基材の少なくとも一方面に形成され、モース硬度が1以上4以下の研磨剤を含む研磨層とからなるものである。
このように構成すると、モース硬度が1以上4以下の研磨剤によって、電磁調理器の天板等に固着した汚れのみが削り取られると共に、削り取られた汚れが基材により拭き取られる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、基材は不織布よりなり、研磨層は基材の一方面に形成されたものである。
このように構成すると、使用の前後で基材の状態が変化しにくくなる。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、研磨層は、一方面に対して部分的に形成されたものである。
このように構成すると、研磨層の部分にエッジが形成される。
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、基材に対する研磨剤の塗布面積は100%であり、研磨層は、研磨剤の粒径が10μm以上3mm以下で、かつ、塗布面積に対する研磨剤の付着量が20g/m以上であるか、または、研磨剤の粒径が20μm以上3mm以下で、かつ、塗布面積に対する研磨剤の付着量が10g/m以上であるか、または、研磨剤の粒径が40μm以上3mm以下で、かつ、塗布面積に対する研磨剤の付着量が5g/m以上となるように形成されたものである。
請求項5記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の構成において、研磨剤の粒径は、300μm以上3mm以下であり、研磨層は、基材に対する塗布面積が100%で、かつ、塗布面積に対する研磨剤の付着量が50g/m以上となるように形成されたものである。
請求項6記載の発明は、電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くために使用する固形状の掃除具であって、モース硬度が1以上4以下の第1の研磨剤を含む第1の固形体と、第1の固形体に接続されて一体化され、モース硬度が1以上4以下であって第1の研磨剤の汚れ除去能力とは異なる汚れ除去能力を有する第2の研磨剤を含む第2の固形体とからなるものである。
このように構成すると、固形状の掃除具の汚れ除去能力は、その部分毎に異なる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、モース硬度が1以上4以下の研磨剤によって、電磁調理器の天板等に固着した汚れのみが削り取られるため、天板自体やその表面のセラミック印刷等の被掃除体をほとんど傷付けることがない。また、削り取られた汚れが基材により拭き取られるため、二度拭きが不要となって使い勝手が良い。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、使用の前後で基材の状態が変化しにくくなるため、水分を拭き取ったり、汚れを擦るように基材を動かしたりしても破れにくく、安定した汚れ取り効果を発揮する。また、不織布を用いれば、製造コストの面で経済的となる。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、研磨層の部分にエッジが形成されるため、エッジにより固着した汚れが効率的に削り取られる。また、研磨層が部分的に形成されているため、露出した基材によって削り取られた汚れの拭き取り効果が向上する。
請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
請求項5記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果がより向上する。
請求項6記載の発明は、固形状の掃除具の汚れ除去能力は、その部分毎に異なるため、固着した汚れの状態に応じて最適な研磨剤を使用することが可能となり、使い勝手が良い。
図1は、この発明の第1の実施の形態による電磁調理器用掃除具の平面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインの断面図である。
これらの図を参照して、電磁調理器用掃除具1は、矩形形状のシート状の基材3と、基材3の一方面上に形成された研磨層2とから構成されている。
基材3の材質には、パルプ、不織布、織布、スポンジ、紙、アルミ箔、これらを組み合わせたものなど、様々なものを使用することが可能である。また、基材3の形状は、図の例のような矩形形状に限らず、任意の形状に形成することができる。
研磨層2は、研磨剤と、研磨剤を基材3上に固定するための接着剤とを含んでいる。固着した汚れのモース硬度は1〜2程度であるので、この研磨剤のモース硬度は1以上であれば、汚れを削り取ることが可能である。一方、天板の材質であるガラスのモース硬度は5〜7程度で、天板上のセラミック印刷のモース硬度は6〜9程度であるため、天板を傷付けないためには、研磨剤のモース硬度は4以下であれば良い。したがって、モース硬度が1以上4以下である研磨剤で研磨層2を構成すれば、天板等をほとんど傷付けることなく、固着した汚れのみを削り取って除去することが可能となる。このモース硬度の範囲に含まれる研磨剤として、例えば、炭酸カルシウム(モース硬度2〜3)、無水石膏(モース硬度3.5)、尿素樹脂(モース硬度3.5)等を使用することができる。
研磨剤の粒径は、研磨剤の塗布面積や付着量にもよるが、5μm以上3mm以下であれば、固着した汚れの除去効果が十分に発揮される。研磨剤の粒径は、必ずしもこれらの範囲に限定されるものではなく、粒径が5μmより小さい研磨剤や3mmより大きい研磨剤を使用しても、汚れの除去効果は発揮される。ただし、粒径が5μmより小さくなると、研磨剤と汚れとの接触が減少して汚れの削り取り効果が減少し、粒径が3mmより大きくなると、汚れの削り取り効果は大きくなるが、研磨剤の基材からの脱落が増加する。尚、研磨剤の粒径及び基材への付着量については後述する。
基材3上への研磨層2の形成は、上記の研磨剤を接着剤に混合し、この混合物を基材3上に塗布することによって行う。あるいは別の方法として、基材3の表面上に接着剤を塗布してから、研磨剤を散布して貼り付けても良い。使用可能な接着剤は、特に限定されないが、耐水性の高い接着剤を使用すれば、天板上に調理時のはねや吹きこぼれ等の水分があっても、研磨剤が脱落することがない。
この電磁調理器用掃除具1で汚れを除去する際は、研磨層2が形成された面で、天板上に固着した汚れを擦るように使用する。研磨層2に含まれる研磨剤によって、固着した汚れのみが削り取られると共に、削り取られた汚れが基材3により拭き取られるため、二度拭きする必要がなく容易に汚れを除去することができる。
図3は、この発明の第2の実施の形態による電磁調理器用掃除具の断面図である。
図を参照して、この実施の形態による電磁調理器用掃除具1は、シート状の基材3と、基材3の両方面に形成された研磨層2a及び2bとからなる。
基材3は、3層構造を有し、シート状のパルプ層4と、パルプ層4の両方面に形成された不織布層5a及び5bとからなる。このように内部にパルプ層4を含む基材3を使用すれば、電磁調理器用掃除具1の使用時に、天板上に水分があっても不織布層5a及び5bを介してパルプ層4により吸収されるため、予め水分を拭き取る手間がなくなり、使い勝手が向上する。
基材3上への研磨層2a及び2bの形成は、第1の実施の形態と同様にして行う。このように基材3の両方面に研磨層2a及び2bを形成すれば、1枚の基材3の使用効率が増して無駄をなくすことができる。また、研磨層2a及び2bに含まれる研磨剤をそれぞれ、モース硬度や粒径等の汚れ除去能力の異なるものにすれば、使用時に汚れの状態に応じて最適な研磨剤を選択し、使い分けることも可能となる。
図4は、この発明の第3の実施の形態による電磁調理器用掃除具の平面図であり、図5は、図4で示したV−Vラインの断面図である。
これらの図を参照して、この実施の形態における電磁調理器用掃除具1は、研磨層2a及び2bがそれぞれストライプ状に形成されている点が、他の実施の形態とは大きく異なっている。
基材3は、第2の実施の形態におけるものと同様に、不織布層5a及び5bとこれらに挟まれたパルプ層4とからなる3層構造を有し、矩形形状に形成されている。そして、この基材3の不織布層5a及び5b上に、研磨層2a及び2bのそれぞれが、幅Dの帯状の部分がピッチP毎に複数配置されたストライプ形状に形成されている。このように研磨層2を所定間隔毎に分離して配置することにより、研磨層2の帯状部分の各々の長辺側にエッジ7a及び7bが複数形成される。このように研磨層を部分的に構成した場合において、基材に対する研磨剤の塗布面積は特に限定されるものではないが、塗布面積と汚れの取れやすさとの関係については後述する。
この実施の形態による電磁調理器用掃除具1を使用する際は、このエッジ7a及び7b部分が固着した汚れと接触する方向、即ち、電磁調理器用掃除具1をその長手方向に移動するようにすれば、エッジ7a及び7bのエッジ効果によって汚れの削り取り効果が向上する。また、研磨層2が所定間隔毎に配置されて基材3の不織布層5aが露出しているため、削り取られた汚れが基材3に吸着されやすく拭き取り効果が向上する。もちろん、研磨層2にも汚れの吸着効果があることが確認されている。
図6は、この発明の第4の実施の形態による電磁調理器用掃除具の平面図である。
図を参照して、この実施の形態による電磁調理器用掃除具1は、研磨層2の形状が格子状に形成されている点が、他の実施の形態とは大きく異なっている。このように格子状に形成した場合でも、研磨層2の帯状部分の各々によってエッジ7が複数形成されるため、研磨層2をストライプ状に形成した場合と同様に、汚れの削り取り効果が向上する。更に、格子状の場合には、電磁調理器用掃除具1の使用時の移動方向にかかわらず、常にエッジ7のいずれかの部分が汚れに接触するため、使用者は、電磁調理器用掃除具1の移動方向を意識する必要がなく、使い勝手が良い。
ここで、上記の各実施の形態による電磁調理器用掃除具における、研磨剤の付着量、基材に対する塗布面積、粒径のそれぞれと、固着した汚れの取れやすさとの関係について説明する。これらの関係を検証するために、まず、以下の実施例1〜15に示す電磁調理器用掃除具の試料を作製し、電磁調理器のガラス天板上に固着した汚れの除去を行った。
まず、実施例1〜15の構成と試験方法について説明する。
(基材)
基材には、パルプが一対のシート状のレーヨンの不織布で挟まれて、図5で示した3層構造を有し、厚さが300μm(レーヨン25%−パルプ50%−レーヨン25%)で、秤量が80g/mである材料を10cm×8cmの大きさにカットして使用した。
(研磨剤)
研磨剤には、無水石膏(モース硬度3.5)を使用した。研磨剤の基材への付着は、まず、研磨剤と接着剤とを混合した後、混合物を基材表面上に塗布する方法で行った。
(実施例1〜5)
実施例1〜5は、研磨剤の塗布面積当たりの研磨剤の付着量を5g/mとして、粒径及び基材に対する塗布面積を変化させたものである。
基材の両面に表1に示した粒径の研磨剤を、基材の短辺と平行なストライプ状に付着させた。このとき、実施例1、2及び4については、研磨層の幅(図5におけるD)を1mm、研磨層同志の間隔(図5におけるP)をそれぞれ、4mm、4mm及び99mmとし、基材に対する塗布面積を表1に示した値とした。また、実施例3については、研磨層の幅(D)を0.5mm、研磨層同志の間隔(P)を99.5mmとし、塗布面積を0.5%とした。そして、実施例5については、研磨剤を基材の全面に付着させ、塗布面積が100%となるように試料を作製した。
(実施例6〜10)
実施例6〜10は、研磨剤の粒径を10μmとして、塗布面積当たりの付着量及び基材に対する塗布面積を変化させたものである。
基材の両面に粒径が10μmの研磨剤を基材の短辺と平行なストライプ状に付着させた。このとき、実施例6、7及び9については、研磨層の幅(図5におけるD)を1mm、研磨層同志の間隔(図5におけるP)をそれぞれ、4mm、4mm及び99mmとし、基材に対する塗布面積を表1に示した値とした。また、実施例8については、研磨層の幅(D)を0.5mm、研磨層同志の間隔(P)を99.5mmとし、塗布面積を0.5%とした。そして、実施例10については、研磨剤を基材の全面に付着させ、塗布面積を100%とした。このときの研磨剤の付着量は、塗布面積に対して表1に示した値となるように、各試料を作製した。
(実施例11〜14)
実施例11〜14は、基材に対する研磨剤の塗布面積を5%として、塗布面積当たりの付着量及び粒径を変化させたものである。
基材の両面に表1に示した粒径の研磨剤を、基材の短辺と平行に、幅1mm、間隔19mmのストライプ状(図5におけるD=1mm、P=19mm)に付着させた。このときの研磨剤の付着量は、塗布面積に対して表1に示した値となるように、各試料を作製した。
(実施例15)
実施例15は、基材の全面に粒径20μmの研磨剤を付着させた。このときの研磨剤の付着量は、塗布面積に対して10g/mとなるように試料を作製した。
(試験方法)
実施例1〜15の試料をそれぞれ用いて、電磁調理器のガラス天板上に固着した汚れ(モース硬度1〜2)の除去を行った。このとき、各試料をその長手方向(図4及び図5で示した両矢印の方向)へ往復移動させて使用した。
汚れの取れやすさは、目視によって、「取れにくい、やや取れにくい、普通、やや取れやすい、取れやすい」の5段階で評価した。
Figure 2005066324
表1は、上記の実施例1〜15における研磨剤の付着量、塗布面積、粒径、汚れの取れやすさの評価を示したものである。
まず、塗布面積当たりの研磨剤の付着量を一定とした場合、表1の実施例1及び2に示すように、付着量に加えて塗布面積を20%と一定にすると、研磨剤の粒径が1μmの実施例1では、「やや取れにくい」という結果であったが、粒径が5μmの実施例2では、汚れの取れやすさは「普通」となり、汚れ除去能力が十分に発揮された。また、実施例3及び4に示すように、付着量に加えて粒径を20μmと一定にすると、塗布面積が0.5%の実施例3では、「やや取れにくい」という結果であったが、塗布面積が1%の実施例4では、汚れの取れやすさは「普通」となり、汚れ除去能力が十分に発揮された。
次に、研磨剤の粒径を一定とした場合、実施例6及び7に示すように、粒径に加えて塗布面積を20%と一定にすると、研磨剤の付着量が0.5g/mの実施例6では、「やや取れにくい」という結果であったが、付着量が1g/mの実施例7では、汚れの取れやすさは「普通」となり、汚れ除去能力が十分に発揮された。また、実施例8及び9に示すように、粒径に加えて付着量を付着量が10g/mと一定にすると、塗布面積が0.5%の実施例8では、「やや取れにくい」という結果であったが、塗布面積が1%の実施例9では、汚れの取れやすさは「普通」となり、汚れ除去能力が十分に発揮された。
更に、研磨剤の塗布面積を一定とした場合、実施例11及び12に示すように、塗布面積に加えて粒径を20μmと一定にすると、研磨剤の付着量が0.5g/mの実施例11では、「やや取れにくい」という結果であったが、付着量が1g/mの実施例12では、汚れの取れやすさは「普通」となり、汚れ除去能力が十分に発揮された。また、実施例13及び14に示すように、塗布面積に加えて付着量を10g/mと一定にすると、粒径が1μmの実施例13では、「やや取れにくい」という結果であったが、粒径が5μmの実施例14では、汚れの取れやすさは「普通」となり、汚れ除去能力が十分に発揮された。
更に、実施例4及び5に示すように、研磨剤の付着量が一定の場合、塗布面積が100%の実施例5は、塗布面積が1%の実施例4より粒径が大きいが、汚れの取れやすさは実施例4と同等の「普通」であった。また、実施例9及び10に示すように、粒径が一定の場合、塗布面積が100%の実施例10は、塗布面積が1%の実施例9より、研磨剤の付着量が大きいが、汚れの取れやすさは実施例9と同等の「普通」であった。また、実施例14及び15より、付着量が一定の場合、塗布面積が100%の実施例15は、塗布面積が5%の実施例14より、粒径が大きいが、汚れの取れやすさは実施例14と同様の「普通」であった。このように、研磨剤の付着量または粒径を一定とした場合に、塗布面積を100%とすると、対応する実施例と比べて、実質的に汚れ除去効果が低下している。これは、研磨剤を例えばストライプ状のように部分的に付着させた方が、塗布面積を100%とした場合よりも、研磨層の部分に形成されたエッジの効果により、汚れの削り取り効果が向上するためであると考えられる。したがって、塗布面積を100%とした場合には、研磨剤の付着量または粒径をより汚れ除去能力の高い値に設定すれば、実施例5、10及び15のように、汚れ除去効果が十分に発揮されることが確認された。
以上の表1の結果より、次の効果が判明した。
研磨剤の粒径が5μm以上3mm以下で、基材に対する研磨剤の塗布面積が20%以上100%未満で、塗布面積に対する研磨剤の付着量が5g/m以上の場合は、汚れの除去効果が十分に発揮される。
また、研磨剤の粒径が20μm以上3mm以下で、塗布面積が1%以上100%未満で、付着量が5g/m以上の場合にも、汚れの除去効果が十分に発揮される。
更に、研磨剤の粒径が10μm以上3mm以下で、塗布面積が20%以上100%未満で、付着量が1g/m以上の場合にも、汚れの除去効果が十分に発揮される。
更に、研磨剤の粒径が10μm以上3mm以下で、塗布面積が1%以上100%未満で、付着量が10g/m以上の場合にも、汚れの除去効果が十分に発揮される。
更に、研磨剤の粒径が20μm以上3mm以下で、塗布面積が5%以上100%未満で、付着量が1g/m以上の場合にも、汚れの除去効果が十分に発揮される。
更に、研磨剤の粒径が5μm以上3mm以下で、塗布面積が5%以上100%未満で、付着量が10g/m以上の場合にも、汚れの除去効果が十分に発揮される。
そして、研磨剤の塗布面積が100%の場合は、粒径が10μm以上3mm以下で、付着量が20g/m以上、または、粒径が20μm以上3mm以下で、付着量が10g/m以上、または、粒径が40μm以上3mm以下で、付着量が5g/m以上のいずれかに該当すれば、汚れの除去効果が十分に発揮される。
次に、上記の各実施の形態による電磁調理器用掃除具において、汚れの除去効果をより向上させるための研磨層の形成の条件について検証するために、以下の実施例16〜32に示す試料を作製し、汚れの取れやすさを試験した。また、比較対照のために従来の掃除具についても同様に試験を行った。
まず、実施例16〜32、従来例1及び2の構成について説明する。尚、各実施例の基材は、先の実施例と同様の3層構造のシートを使用している。
(実施例16〜19)
実施例16〜19は、使用した研磨剤の粒径がそれぞれ異なっている。
基材の両面に表2に示した粒径の研磨剤を、基材の短辺と平行に、幅1mm、間隔2mmのストライプ状(図5におけるD=1mm、P=2mm)に付着させ、基材に対する研磨剤の塗布面積を33%とした。このときの研磨剤の付着量は、研磨剤の塗布面積に対して、50g/mとなるように各試料を作製した。
(実施例20及び21)
実施例20及び21は、使用した研磨剤の粒径が異なっている。
基材の全面に表2に示した粒径の研磨剤を付着させ、基材に対する研磨剤の塗布面積を100%とした。このときの研磨剤の付着量は、研磨剤の塗布面積に対して50g/mとなるように各試料を作製した。
(実施例22〜25)
実施例22〜25は、塗布面積当たりの研磨剤の付着量がそれぞれ異なっている。
基材の両面に粒径300μmの研磨剤を、基材の短辺と平行に、幅1mm、間隔2mmのストライプ状(図5におけるD=1mm、P=2mm)に付着させ、基材の全面積に対する研磨剤の塗布面積を33%とした。このときの研磨剤の付着量は、研磨剤の塗布面積に対して、表2に示す各値となるように各試料を作製した。
(実施例26〜30)
実施例26〜30は、研磨剤の塗布面積がそれぞれ異なっている。
基材の両面に表2に示した粒径の研磨剤を、基材の短辺と平行なストライプ状に付着させた。このとき、実施例26については、研磨層の幅(図5におけるD)を0.5mm、研磨層同志の間隔(図5におけるP)を99.5mmとし、塗布面積を0.5%とした。実施例27〜29については、研磨層の幅(D)を1mm、研磨層同志の間隔(P)をそれぞれ、19mm、3mm、2mmとし、基材に対する塗布面積を表2に示した値とした。また、実施例30については、研磨剤を基材の全面に付着させ、塗布面積を100%とした。研磨剤の付着量は、実施例26〜30のいずれについても、研磨剤の塗布面積に対して50g/mとなるように各試料を作製した。
(実施例31及び32)
実施例31及び32は、研磨剤の塗布面積が異なっている。
実施例31は、基材の両面に粒径1000μmの研磨剤を、基材の短辺と平行に、幅1mm、間隔2mmのストライプ状(図5におけるD=1mm、P=2mm)に付着させ、基材の全面積に対する研磨剤の塗布面積を33%とした。実施例32は、粒径1000μmの研磨剤を、基材の両面の全面に付着させ、基材の全面積に対する研磨剤の塗布面積を100%とした。研磨剤の付着量は、実施例31及び32のいずれについても、研磨剤の塗布面積に対して50g/mとなるように各試料を作製した。
(従来例1)
従来例1には、ウレタンゴム等に研磨剤としてアルミナの微粉末が含まれた消しゴム状の製品を使用した。
(従来例2)
従来例2には、ナイロン繊維等で編まれたクロス状の製品を使用した。
(試験方法)
作製した実施例16〜32の試料については、上記の実施例1〜15と同様に各試料をその長手方向(図4及び図5で示した両矢印の方向)へ往復移動させて使用した。また、従来例1及び2については、移動方向を特に定めることなく使用した。汚れの取れやすさの評価は、上記の実施例1〜15と同様にして行った。
Figure 2005066324
表2は、上記の実施例16〜32における研磨剤の付着量、塗布面積、粒径、汚れの取れやすさの評価と、従来例1及び2の汚れの取れやすさの評価を示したものである。
まず、研磨剤の粒径と汚れの取れやすさとの関係についてみると、表2の実施例16〜19に示すように、研磨剤の粒径が大きくなるにつれて、汚れの取れやすさが向上した。これは、研磨剤の粒径が大きくなると、研磨剤と天板上の汚れとの接触部分が増加するためであると考えられる。研磨剤の粒径が1μm(実施例16)の場合は、「やや取れにくい」という結果であったが、粒径が10μm(実施例17)以上であれば、汚れの取れやすさは「普通」以上の評価となり、汚れ除去効果が十分に発揮された。粒径が10μm以上の範囲でも、粒径が100μm(実施例18)以上になると、汚れ除去効果は向上し、特に、粒径が300μm(実施例19)以上の場合は、汚れ除去効果がより一層向上することが確認された。また、塗布面積が100%である実施例20及び21からも同様に、粒径が大きくなるにつれて汚れが落ちやすくなることが確認された。
次に、研磨剤の付着量と汚れの取れやすさとの関係についてみると、表2の実施例22〜25に示すように、塗布面積当たりの付着量が大きくなるにつれて、汚れの取れやすさが向上した。粒径が300μmの場合、付着量が0.5g/mの場合(実施例22)は「やや取れにくい」という結果であったが、付着量が5g/m(実施例23)以上であれば、汚れの取れやすさは「普通」以上となり、十分に汚れの除去効果を発揮した。特に、付着量が50g/m(実施例24)であれば、汚れの除去効果はより向上した。また、実施例17及び18に示すように、粒径が300μm未満の場合でも粒径が10μm以上であれば、付着量が50g/m以上で十分に汚れの除去効果を発揮した。
次に、研磨剤の塗布面積と汚れの取れやすさとの関係についてみると、表2の実施例26〜30に示すように、研磨剤の塗布面積が100%未満の場合は、塗布面積が増加するにつれて汚れの取れやすさが向上した。
塗布面積が100%の場合は、実施例30に示すように、塗布面積が33%である実施例29より汚れの取れやすさが低下した。これは、実施例30では基材の表面全体に研磨剤が一様に塗布されているのに対して、実施例29ではストライプ状に研磨剤が塗布されており、研磨層の各帯状部分のエッジによって、固着した汚れの削り取り効果が向上しているためと考えられる。また同様に、実施例18及び20、実施例19及び21の各組み合わせについてみても、塗布面積が33%でストライプ状に研磨層が形成された実施例18及び19はそれぞれ、塗布面積が100%である実施例20及び21より汚れの取れやすさの評価は高いことから、ストライプ状の研磨層のエッジによる削り取り効果が確認された。
しかしながら、実施例31及び32に示すように、研磨剤の粒径が1000μmとなると、塗布面積による汚れの取れやすさの差は見られなかった。これは、研磨剤がある程度の大きさになると、粒径の増加に伴って向上した削り取り効果が、研磨層のエッジによる削り取り効果よりも大きくなり、研磨剤を全面に一様に塗布してもストライプ状に塗布しても差が生じないためであると考えられる。
尚、従来例1の、研磨剤としてアルミナの微粒子が含まれる消しゴム状の製品は、汚れの取れやすさは「やや取れにくい」であり、従来例2の合成繊維で編まれたクロスは、「取れにくい」であった。いずれの従来例も、ガラス天板上に固着した汚れに対しては、ほとんど除去効果を発揮しなかった。
以上の表2の結果より、汚れ除去効果を向上させるために必要な研磨層の条件として、次の事項が判明した。
研磨剤の粒径が100μm以上3mm以下で、基材に対する塗布面積が33%以上100%未満で、付着量が50g/m以上の場合は、汚れの取れやすさは「やや取れやすい」以上となり、汚れの除去効果がより向上する。
また、研磨剤の粒径が300μm以上3mm以下で、基材に対する塗布面積が25%以上33%未満で、付着量が50g/m以上の場合は、汚れの取れやすさは「やや取れやすい」以上となり、汚れの除去効果はより向上する。
また、研磨剤の粒径が300μm以上3mm以下で、基材に対する塗布面積が100%で、付着量が50g/m以上の場合は、汚れの取れやすさは「やや取れやすい」以上となり、汚れの除去効果はより向上する。
更に、研磨剤の粒径が300μm以上3mm以下で、基材に対する塗布面積が33%以上100%未満で、付着量が50g/m以上の場合は、汚れの取れやすさは「取れやすい」以上であり、汚れの除去効果はより一層向上する。
図7は、この発明の第5の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。
図を参照して、電磁調理器用掃除具10は、直方体形状を有する固形体であり、長手方向の一方部に形成された第1の固形体11と、第1の固形体に接続されて一体化された第2の固形体12とからなる。第1の固形体11は、モース硬度が1以上4以下の研磨剤を含み、第2の固形体12は、モース硬度が1以上4以下で、第1の固形体11に含まれるものとは異なる研磨剤を含んでいる。
電磁調理器の天板上に固着した汚れを除去する際は、電磁調理器用掃除具10で直接汚れを削り取るように使用する。電磁調理器用掃除具10をこのような固形体として形成すると、使用時に力が集中しやすくなり、汚れの除去を容易に行うことができる。このとき、第1の固形体11及び第2の固形体12に含まれる研磨剤のモース硬度は、汚れのモース硬度(1〜2)より大きく、ガラスのモース硬度(5〜7)より小さいため、ガラス天板をほとんど傷付けることなく汚れのみを削り取って除去することができる。また、ガラス天板上のセラミック印刷のモース硬度は6〜9であるため、ガラス天板と同様に電磁調理器用掃除具10では、ほとんど傷が付くことはない。
第1の固形体11と第2の固形体12とに含まれる研磨剤はそれぞれ汚れの除去能力が異なるが、例えば、第1の固形体11に含まれる研磨剤のモース硬度が1〜2で、第2の固形体12に含まれる研磨剤のモース硬度が3〜4となるように構成されている。そうすると、通常は、モース硬度1〜2の研磨剤を含んだ第1の固形体11部分を使用し、それでも除去することができない強固な汚れに対して、よりモース硬度の高い研磨剤を含んだ第2の固形体12を使用するという使い方が可能となる。このように、汚れの実際の状態に応じて、使用時に最適な研磨剤を選択して使用することができるため、使用者にとって使い勝手が良い。
図8は、この発明の第6の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。
図を参照して、電磁調理器用掃除具10は、直方体形状の固体であり、第1の固形体11と第2の固形体12とから構成されている点は、第5の実施の形態によるものと同様である。ただし、第1の固形体11と第2の固形体12とが、直方体形状の厚み方向に接続されている点が異なっている。このように、固形体の一面の表面積が大きくなるように構成すれば、広範囲の汚れの除去が行いやすくなる。
この電磁調理器用掃除具10もまた、第1の固形体11と第2の固形体12とで、汚れの除去能力の異なる研磨剤が含まれているが、例えば、第1の固形体11は粒径の小さい研磨剤を含み、第2の固形体12は、硬度は第1の固形体と同一であるが、粒径がより大きい研磨剤を含むように構成されている。そうすると、通常は粒径の小さい研磨剤を含む第1の固形体11を使用し、固着した汚れが多いときには粒径の大きい研磨剤を含む第2の固形体12を使用するという使い方が可能となる。このように、汚れの状況に応じて、使用時に最適な粒径の研磨剤を選択して使用することができるため、使い勝手が良い。
図9は、この発明の第7の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。
図を参照して、電磁調理器用掃除具10は、ヘラ状のハンドル14と、ハンドル14の取付部16に取付けられた薄い三角柱形状の固形体15とからなる。
固形体15は、モース硬度1以上4以下の研磨剤を含んでおり、電磁調理器の天板上に固着した汚れを、天板等をほとんど傷付けることなく、削り取るように除去することができる。特に、固形体15の先端部分は三角柱の薄刃形状に形成されているため、先端部分で固着した汚れを剥離するように使用でき、汚れの除去がしやすくなっている。また、固形体15は、ハンドル14の取付部16に着脱自在に取付けられており、必要に応じて固形体を取り替えることが可能となるように構成されている。固形体15として、含有する研磨剤の硬度、粒径等の汚れの除去能力の異なるものを種々用意しておけば、天板上の汚れの状態に応じて最適な固形体を選択して使用することが可能となる。
尚、固形体15は、第5及び第6の実施の形態と同様に、1つの固形体15自体が、複数の異なる固形体からなるように構成し、固形体15の部分によって使い分けることができるようにしても良い。
図10は、この発明の第8の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。
図を参照して、電磁調理器用掃除具10は、取付体18と、取付体18に着脱自在に取付けられた円盤状の固形体15とからなる。
取付体18は、円盤状の取付部16と、取付部16の平面の中央に垂直に取付けられた軸17とからなり、軸17部分を図示しない既存のグラインダー等に接続することができるように構成されている。
取付体18に取付けられた固形体15は、第7の実施の形態と同様にモース硬度1以上4以下の研磨剤を含んでいる。研磨剤の汚れ除去能力毎に複数種類の固形体15を準備しておけば、取付体18の固形体15を着脱自在に取り替えることが可能である。
使用時には、図示しないグラインダー等に軸17を接続し、固形体15と取付体18とを軸17を中心に矢印の向きに動力で回転させて使用する。使用時に、固形体15を動力で回転させて使用しても、固形体15に含まれる研磨剤のモース硬度がガラス天板等のモース硬度より小さく設定されているため、天板等をほとんど傷付けることなく、効果的に汚れを除去することが可能となる。
この固形体15もまた、第6及び第7の実施の形態と同様に、例えば、同心円形状の部分毎に、複数の異なる固形体からなるように構成しても良い。
尚、上記の第1から第4の各実施の形態では、研磨層の形状は必ずしもこれらの実施の形態と同形状に限られるものではなく、例えば、島状等のように基材に対して部分的に研磨層を形成しても良い。
また、上記の第1の実施の形態では、研磨層は基材の一方面のみに形成されているが、基材の両方面に研磨層を形成した構成としても良い。
更に、上記の第2及び第3の実施の形態では、研磨層は基材の両方面に形成されているが、基材の一方面のみに研磨層を形成した構成としても良い。
更に、上記の第5及び第6の各実施の形態では、固形体である電磁調理器用掃除具は、2種類の固形体から形成されているが、汚れ除去能力の異なる別の固形体を更に接続し、3種類以上の固形体を含むように構成しても良い。
更に、上記の各実施の形態では、電磁調理器用の掃除具に適用しているが、用途は必ずしも電磁調理器専用に限定されるものではなく、モース硬度が4より大きい被掃除体に対して使用される掃除具であれば良い。例えば、ガスコンロのガラス天板、オーブントースターや電子レンジのドアガラスといったガラスの部分や、システムキッチンレンジにおけるホーロー製のガードプレート等に用いる掃除具にも同様に適用することが可能である。
更に、上記の第1から第4の各実施の形態では、基材の全体または一部を構成する不織布の素材として、例えば、PET系樹脂100%のニードルパンチ不織布を使用することができる。
更に、上記の表1及び表2の実施例1〜32で示した掃除具においては、基材の一例として3層構造(レーヨン不織布−パルプ−レーヨン不織布)のシートを使用しているが、各実施例で示した汚れ落ち効果は、基材がこのような3層構造の場合に限られるものではなく、例えば単層の不織布を基材として使用した場合でも同様に発揮される。
以上の各実施の形態に基づいて、以下の項目1〜15に示したような本願発明の保護範囲が考えられる。
1. 電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くために使用するシート状の掃除具であって、
シート状の基材と、
前記基材の少なくとも一方面に形成され、モース硬度が1以上4以下の研磨剤を含む研磨層とからなる、掃除具。
(目的または効果)
モース硬度が1以上4以下の研磨剤によって、電磁調理器の天板等に固着した汚れのみが削り取られるため、天板自体やその表面のセラミック印刷等をほとんど傷付けることがない。また、削り取られた汚れが基材により拭き取られるため、二度拭きが不要となって使い勝手が良い。
2. 前記基材は、シート状のパルプ層と、前記パルプ層の両方面に形成されたシート状の不織布層とからなり、
前記研磨層は、前記不織布層の外方面の各々に形成された、項目1記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1記載の発明の効果に加えて、パルプ層によって水分が吸収されるため、天板等が濡れた状態でも使用することが可能となる。
3. 前記研磨層は、前記一方面に対して部分的に形成された、項目1または項目2記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1または項目2記載の発明の効果に加えて、研磨層の部分にエッジが形成されるため、エッジにより固着した汚れが効率的に削り取られる。また、研磨層が部分的に形成されているため、露出した基材によって削り取られた汚れの拭き取り効果が向上する。
4. 前記研磨剤の粒径は、5μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が20%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が5g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
5. 前記研磨剤の粒径は、20μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が1%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が5g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
6. 前記研磨剤の粒径は、10μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が20%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が1g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
7. 前記研磨剤の粒径は、10μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が1%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が10g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
8. 前記研磨剤の粒径は、20μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が5%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が1g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
9. 前記研磨剤の粒径は、5μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が5%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が10g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
10. 前記基材に対する前記研磨剤の塗布面積は100%であり、
前記研磨層は、前記研磨剤の粒径が10μm以上3mm以下で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が20g/m以上であるか、または、前記研磨剤の粒径が20μm以上3mm以下で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が10g/m以上であるか、または、前記研磨剤の粒径が40μm以上3mm以下で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が5g/m以上となるように形成された、項目1または項目2記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1または項目2記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果が向上する。
11. 前記研磨剤の粒径は、100μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が33%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が50g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果がより向上する。
12. 前記研磨剤の粒径は、300μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が25%以上33%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が50g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果がより向上する。
13. 前記研磨剤の粒径は、300μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が100%で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が50g/m以上となるように形成された、項目1または項目2記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1または項目2記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果がより向上する。
14. 前記研磨剤の粒径は、300μm以上3mm以下であり、
前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が33%以上100%未満で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が50g/m以上となるように形成された、項目1から項目3のいずれかに記載の掃除具。
(目的または効果)
項目1から項目3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、研磨層の汚れ除去効果がより一層向上する。
15. 電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くために使用する固形状の掃除具であって、
モース硬度が1以上4以下の第1の研磨剤を含む第1の固形体と、
前記第1の固形体に接続されて一体化され、モース硬度が1以上4以下であって前記第1の研磨剤の汚れ除去能力とは異なる汚れ除去能力を有する第2の研磨剤を含む第2の固形体とからなる、掃除具。
(目的または効果)
固形状の掃除具の汚れ除去能力は、その部分毎に異なるため、固着した汚れの状態に応じて最適な研磨剤を使用することが可能となり、使い勝手が良い。
この発明の第1の実施の形態による電磁調理器用掃除具の平面図である。 図1で示したII−IIラインの断面図である。 この発明の第2の実施の形態による電磁調理器用掃除具の断面図である。 この発明の第3の実施の形態による電磁調理器用掃除具の平面図である。 図4で示したV−Vラインの断面図である。 この発明の第4の実施の形態による電磁調理器用掃除具の平面図である。 この発明の第5の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。 この発明の第6の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。 この発明の第7の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。 この発明の第8の実施の形態による電磁調理器用掃除具の斜視図である。
符号の説明
1、10…電磁調理器用掃除具
2…研磨層
3…基材
4…パルプ層
5…不織布層
7…エッジ
11…第1の固形体
12…第2の固形体
尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (6)

  1. 電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くために使用するシート状の掃除具であって、
    シート状の基材と、
    前記基材の少なくとも一方面に形成され、モース硬度が1以上4以下の研磨剤を含む研磨層とからなる、掃除具。
  2. 前記基材は不織布よりなり、
    前記研磨層は前記基材の一方面に形成された、請求項1記載の掃除具。
  3. 前記研磨層は、前記一方面に対して部分的に形成された、請求項1または請求項2記載の掃除具。
  4. 前記基材に対する前記研磨剤の塗布面積は100%であり、
    前記研磨層は、前記研磨剤の粒径が10μm以上3mm以下で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が20g/m以上であるか、または、前記研磨剤の粒径が20μm以上3mm以下で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が10g/m以上であるか、または、前記研磨剤の粒径が40μm以上3mm以下で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が5g/m以上となるように形成された、請求項1または請求項2記載の掃除具。
  5. 前記研磨剤の粒径は、300μm以上3mm以下であり、
    前記研磨層は、前記基材に対する塗布面積が100%で、かつ、前記塗布面積に対する前記研磨剤の付着量が50g/m以上となるように形成された、請求項1または請求項2記載の掃除具。
  6. 電磁調理器の天板等に固着した汚れを取り除くために使用する固形状の掃除具であって、
    モース硬度が1以上4以下の第1の研磨剤を含む第1の固形体と、
    前記第1の固形体に接続されて一体化され、モース硬度が1以上4以下であって前記第1の研磨剤の汚れ除去能力とは異なる汚れ除去能力を有する第2の研磨剤を含む第2の固形体とからなる、掃除具。
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