JP2005055936A - 表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ユーザーの操作性を向上させることができるようにする。
【解決手段】複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、上記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューの表示を指示する指示手段と、上記指示手段によって上記表示が指示されると、上記第2のデータの示す表示位置に、上記第1のデータの示すパレットメニューを表示する表示制御手段とを有するようにしたものである。
【選択図】 図2
【解決手段】複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、上記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューの表示を指示する指示手段と、上記指示手段によって上記表示が指示されると、上記第2のデータの示す表示位置に、上記第1のデータの示すパレットメニューを表示する表示制御手段とを有するようにしたものである。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体、さらに詳細には、コマンドを起動させる際に用いて好適な表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アプリケーションソフトの実行のためには、表示装置の画面に表示されたメニューバーやアイコンを、マウスなどの入力装置を用いて選択していた。また、OS(Operating System)では、カーソルでアイコンを指示したり、ショートカットキーをキーボードで打つ必要があった。
【0003】
ここで、特に、編集作業や編集フィールドを要するソフトウェア、例えば、文書作成システムやCAD(Computer Aided Design)システムなどにおいては、各種編集などの処理が多いので、コマンドを起動させる回数が非常に多くなる。
【0004】
そして、アプリケーションソフトにおけるコマンドの起動に際しては、一般に、以下に示す(1)乃至(6)の一連の動作が、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在している(図1参照)。
【0005】
(1)ユーザーがコマンド、例えば、「データの保存」というコマンドの入力を思い立つという知覚動作(ステップS102)。
【0006】
(2)ユーザーがマウスなどの入力装置を操作して、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを表示装置の画面に表示させる指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS104)。
【0007】
(3)(2)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって表示装置の画面に表示された複数のメニューを、ユーザーが視認する視覚動作(ステップS106)。
【0008】
(4)(3)において視認した複数のメニューの中から、(1)において思い立った「データの保存」というコマンドに対応するメニューを、ユーザーが探し出す視覚動作(ステップS108)。
【0009】
(5)ユーザーが入力装置を操作して、表示装置の画面に表示された複数のメニューの中から、(4)によって探し出した「データの保存」というコマンドに対応するメニューを選択する指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS110)。
【0010】
(6)(5)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって、選択されたメニューに対応する「データの保存」というコマンドの起動処理が開始される動作(ステップS112)。
【0011】
つまり、ユーザーがコマンドの入力を思い立ってから(上記(1)に対応)、実際にコンピュータシステムにおいてコマンドの起動処理が開始される(上記(6)に対応)までには、上記(2)(3)(4)(5)のような複数の段階が存在しているので、コマンドの起動にはかなりの時間が費やされることになる。
【0012】
このため、上記した編集作業や編集フィールドを要するソフトウェアのように、コマンドを起動させる回数が非常に多いと、コマンドの起動に要する時間が積み重なって、膨大なロス時間が生じてしまうという問題点があった。また、こうしたコマンドの起動に要する時間は、ソフトウェア上での作業に習熟したユーザーほど無駄に感じるものである。
【0013】
そこで、コマンドの起動に要する時間を短縮させるために、ショートカットをアプリケーションソフト上に設定することがある。しかし、こうしてショートカットを設定すると、表示装置の画面にショートカットキーなどが表示されるので、編集作業に必要な編集フィードのような画面上の作業フィールドが狭くなってしまうという新たな問題点が招来される。また、このようにショートカットを設定して実現されるコマンド起動のスピードにも限界があった。
【0014】
一方、タブレットという入力装置を使用したコマンドの入力の手法も知られている。タブレットは、マウスやペン状の機器とキーボード大のボードとからなる入力装置であり、マウスやペン状の機器によって、表示装置の画面に対応するボード上の絶対位置を指示・選択することにより、ソフトウェア上で編集を行うシステムを構築する。
【0015】
しかしながら、このタブレットによるシステムは近年、システムに使用可能なハードウェアの陳腐化に伴って、市場にあるOSが対応しなくなっている現状があり、そのためタブレットは市場から消えつつある。また、タブレットによるシステムでは、マウスやキーボードの入力装置とは異なるタブレットのような特別の入力装置を、コマンドの入力のために用意しなければならないという問題点もあった。
【0016】
また、近年、ストロークコマンド(マウスジェスチャ)という手法が用いられている。このストロークコマンドは、利用頻度が非常に高いコマンドを、マウスの移動と関連付けて割り付けるのだが、その割り付けたコマンドを起動させるための手法、即ち、マウスを下方方向に移動するなどのマウスの移動方法を、コマンド毎にユーザーが覚えておく必要があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザーの操作性を向上させることができるようにした表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、表示装置の画面上に複数のコマンドのそれぞれに対応するメニューを表示する表示制御装置において、複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、上記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューの表示を指示する指示手段と、上記指示手段によって上記表示が指示されると、上記表示装置の画面上の上記第2の記憶手段に記憶された上記第2のデータの示す表示位置に、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューを表示する表示制御手段とを有するようにしたものである。
【0019】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、表示制御手段によって、表示装置の画面上の第2のデータの示す表示位置に、コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューが表示されるので、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0020】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第2の記憶手段に記憶された上記第2のデータは、上記パレットメニューの中心が上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置と一致する位置を、上記表示装置の画面上における上記パレットメニューの表示位置として示すようにしたものである。
【0021】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記第2の記憶手段に記憶された上記第2のデータの示す表示位置に上記パレットメニューを表示すると、上記表示装置の画面上に上記パレットメニューの一部が表示できないときに、上記パレットメニューの表示態様を変更して上記パレットメニューの全体を表示する表示態様変更手段とを有するようにしたものである。
【0022】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記第1の記憶手段に記憶された第1のデータの示すパレットメニューを構成する上記メニューボタンは、所定の形状と少なくとも所定の色、割り付けられたコマンドの内容に対応する文字、割り付けられたコマンドの内容に対応する画像のうちのいずれかとを有するようにしたものである。
【0023】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、表示装置の画面上に複数のコマンドのそれぞれに対応するメニューを表示する表示制御方法において、表示指示に応じて、複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、上記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを読み出す第1の段階と、表示指示を応じて、上記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを読み出す第2の段階と、上記第1の段階で読み出された上記第1のデータと、上記第2の段階で読み出された上記第2のデータとに基づいて、上記表示装置の画面上の上記第2のデータの示す表示位置に、上記第1のデータの示すパレットメニューを表示する第3の段階とを有するようにしたものである。
【0024】
従って、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、第3の段階において、表示装置の画面上の第2のデータの示す表示位置に、コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューが表示されるので、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0025】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、上記第2の段階で読み出される上記第2のデータは、上記第1のデータの示す上記パレットメニューの中心が上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置と一致する位置を、上記表示装置の画面上に表おける上記パレットメニューの表示位置として示すようにしたものである。
【0026】
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記第2の段階で読み出される上記第2のデータの示す表示位置に上記パレットメニューを表示すると、上記表示装置の画面上に上記パレットメニューの一部が表示できないときに、上記パレットメニューの表示態様を変更して上記パレットメニューの全体を表示する第4の段階とを有するようにしたものである。
【0027】
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記第1の段階で読み出される上記第1のデータの示すパレットメニューを構成する上記メニューボタンは、所定の形状と少なくとも所定の色、割り付けられたコマンドの内容に対応する文字、割り付けられたコマンドの内容に対応する画像のうちのいずれかとを有するようにしたものである。
【0028】
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の発明としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0029】
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、本発明のうち請求項5、請求項6、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の発明をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0030】
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、本発明のうち請求項9または請求項10のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による表示制御方法、表示制御装置、プログラムおよび記録媒体の実施の形態の一例について詳細に説明する。
【0032】
図2には、本発明による表示制御装置の実施の形態の一例のシステム構成を表すブロック構成図が示されている。
【0033】
即ち、この本発明による表示制御装置は、その全体の動作を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構成されている。
【0034】
このCPU10には、バス12を介して、CPU10の制御のためのプログラムや後述する各種の情報などを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU10のワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される記憶装置14と、CPU10の制御に基づいて各種の表示を行うCRTや液晶パネルなどの画面を備えた表示装置16と、表示装置16の画面上における任意の位置を指定するマウスなどのポインティングデバイス18と、任意の文字を入力するためのキーボードなどの文字入力デバイス19とが接続されている。
【0035】
なお、この実施の形態においては、表示制御装置は、パーソナルコンピュータ(PC)により構成されるものとする。
【0036】
また、表示制御装置のCPU10にはバス12を介して、CPU10の制御により各種の情報を記憶させることができるとともに記憶した各種の情報を読み出して記憶装置14に転送可能とされたハードディスクなどの外部記憶装置や、インターネットなどのネットワークを介して外部の機器と通信するための通信装置や、表示装置16に表示された画面などを印刷するための印刷装置などが接続可能なものである。
【0037】
そして、表示制御装置は、記憶装置14に記憶された各種情報に応じた内容を表示装置16の画面に表示することができるものである。さらに、入力装置たるポインティングデバイス18によって、表示装置16の画面の所定のエリアを、選択したり、あるいは、入力装置たる文字入力デバイス19によって、表示装置16の画面の所定のエリアに文字を入力することなどにより、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作するユーザーの所望の指示を入力することができるものである。
【0038】
また、上記したように記憶装置14は各種の情報を記憶しているものであるが、本発明の実施に関連する情報としては、後に詳述する仮想パレットメニューデータ1000やオペレーションデータが記憶されている。
【0039】
以上の構成において、図3乃至図11を参照しながら、本発明による表示制御装置の動作について説明する。
【0040】
ここで、本発明による表示制御装置の動作の概略を説明すると、まず、ユーザーが、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作して各種入力作業を行うと、CPU10により仮想パレットメニューの作成処理が実行されて、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100を示す仮想パレットメニューデータ1000が生成される。そして、コマンドを起動させる際には、生成された仮想パレットメニューデータ1000に基づいて仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面に表示されるようになる。
【0041】
なお、図3には、仮想パレットメニューデータ1000が生成されるまでに、ユーザーによって行われる各種作業の順序と、ユーザーの各種作業に基づいてCPU10によって生成されるデータとを示す説明図が示されている。
【0042】
(i)仮想パレットメニューの作成処理
この仮想パレットメニューの作成処理によって、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100が作成されるものであり、具体的には、仮想パレットメニュー100を構成するメニューボタン102の形状や配置などが設定され、そのメニューボタン102にコマンドが割り付けられて、仮想パレットメニューデータ1000が生成される。
【0043】
まず、ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作して、表示装置16の画面に仮想パレット設定画面20(図4参照)を表示させる(図3のステップS302参照)。
【0044】
この仮想パレット設定画面20は、アプリケーション名称欄20aと、ボタン設定ウィンドウ欄20bと、カーソル発生位置欄20cと、優先内容欄20dと、ボタン割付コマンド編集欄20eとからなるものである。
【0045】
アプリケーション名称欄20aには、各種アプリケーションソフトの名称を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させて、作成された仮想パレットメニュー100を利用するアプリケーションソフトを設定することができる(図3のステップS304参照)。
【0046】
このアプリケーション名称欄20aにおける設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100を利用するアプリケーションソフトを示す利用ソフト名データ1000aが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0047】
カーソル発生位置欄20cにおいては、表示装置16の画面において表示される仮想パレットメニュー100とカーソルたるマウスポインタとの位置関係を選択することができる(図3のステップS306参照)。
【0048】
具体的には、仮想パレット中心欄20c−1を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、表示装置16の画面において仮想パレットメニュー100の中心にマウスポインタが位置するように設定することができる。一方、指定位置欄20c−2を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、表示装置16の画面において仮想パレットメニュー100の指定された箇所にマウスポインタが位置するように設定することができる。なお、指定位置欄20c−2を選択すると、仮想パレットメニュー100内の位置を指定するため指定位置ダイアログの画面(図示は省略。)が表示されるので、この指定位置ダイアログにおいてより詳細に各種の設定を行うことができる。
【0049】
このカーソル発生位置欄20cにおける設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100とマウスポインタとの位置関係を示すカーソル位置データ1000bが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0050】
優先内容欄20dにおいては、表示装置16の画面において表示される仮想パレットメニュー100が画面の端に被ってしまう場合に、優先させる内容を選択することができる(図3のステップS308参照)。
【0051】
具体的には、パレット表示優先欄20d−1を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、仮想パレットメニュー100の表示を優先させるように設定することができる。一方、カーソル発生位置優先欄20d−2を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、マウスポインタの発生位置を優先させるように設定することができる。
【0052】
この優先内容欄20dにおける設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100の表示に関して優先させる内容を示す表示優先内容データ1000cが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0053】
ボタン設定ウィンドウ欄20bには、仮想パレットメニュー100を構成するメニューボタン102を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させることにより、このボタン設定ウィンドウ欄20bに表示させた内容で仮想パレットメニュー100を設定することができる。
【0054】
ここで、図5には、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて仮想パレットメニュー100が設定される過程が示されている。
【0055】
まず、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19によって、仮想パレットメニュー100全体に対応する全体領域30を、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて設定する(図3のステップS310参照)。それから、ユーザーは全体領域30内に、ボタン領域32を設定する(図3のステップS312参照)。このボタン領域32は、表示装置16の画面に表示されるメニュー表示のメニューボタン102に対応するものであって、仮想パレットメニュー100を用いて起動可能なコマンドのそれぞれに対応するものである。
【0056】
そして、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作することにより、ボタン領域32を任意の形状に設定し、その設定された形状のボタン領域32の内部32aに、色彩や模様を施したり、あるいは、文字や図形を配置する(図3のステップS314参照)。従って、ボタン領域32の形状や、色彩、模様、文字ならびに図形は、ボタン領域32が所定のコマンドに対応するメニューボタンとなるようにユーザーが任意に設定することができる。
【0057】
例えば、図5に示す状態では、ボタン領域32−1,32−2,32−4のいずれも略矩形形状の3つのボタン領域32が全体領域30内に設定されている。そして、ボタン領域32−1の内部32a−1は、黄色に着色されて、「ライン分断」の文字と、ライン分断を模式的に示した図形とが配置されている。また、ボタン領域32−2の内部32a−2は、黄色に着色されて、「ライン結合」の文字と、ライン結合を模式的に示した図形とが配置されている。また、ボタン領域32−4の内部32a−4は、橙色に着色されて、「消去」の文字と、消去を模式的に示した図形とが配置されている。
【0058】
こうしたボタン設定ウィンドウ欄20bにおける設定内容に基づいて、メニューボタン102がレイアウトされた仮想パレットメニュー100を示すパレットメニュー構成データ1000dが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0059】
ここで、ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作して、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて設定したボタン領域32のいずれかを選択した状態で、仮想パレット設定画面20のボタン割付コマンド編集欄20eを選択すると、コマンドの起動の設定処理の開始が選択されて、表示装置16の画面にはコマンドの起動設定画面22(図6参照)が表示される(図3のステップS316参照)。
【0060】
例えば、図5に示すボタン領域32−1,32−2,32−4のうち、ボタン領域32−1だけが全体領域30内に設定されているときに、そのボタン領域32−1をユーザーが選択すると、ボタン領域32−1の外枠がハイライトになって表示されて選択状態となる。
【0061】
こうしてボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて選択されたボタン領域32に、コマンドの起動設定画面22における各種設定に応じて、コマンドが割り付けられることになる。
【0062】
このコマンドの起動設定画面22は、コマンド名称欄22aと、ファイル名を指定して実行欄22bと、ホットキー欄22cと、Web欄22dとからなるものである。
【0063】
コマンド名称欄22aには、各種コマンドの名称、即ち、実行プログラム名を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させて、起動に関する詳細な設定を行うコマンドを設定することができる。
【0064】
そして、ファイル名を指定して実行欄22bを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、コマンド名称欄22aに表示させたコマンドの起動がファイル名を指定して実行されるように設定できる。この際、ファイルパス欄22eには実行プログラム名をパス指定で表示させ、起動時の付加条件が必要な場合には、パラメータ欄22fにパラメータを表示させて詳細な設定を行う。
【0065】
また、ホットキー欄22cを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、コマンド名称欄22aに表示させたコマンドの起動がショートカットキーの操作でされるように設定できる。従って、使用キー欄22g−1,22g−2,22g−3にはそれぞれ、例えば、文字入力デバイス19の「A」のキーを示すAと「D」のキーを示すDとを表示させて、コマンドの起動のために操作するキーの設定を行う。
【0066】
例えば、表計算のプログラムなどでは、コピーは「Ctrl+C」、ペーストは「Ctrl+V」というように、システム側で予めショートカットが組み込まれているものがある。こうしてメニューに割り付ける実行プログラム(コマンド)の中で予めショートカットが割り付いているものは、上記したファイル名を指定して実行欄22bにおいて実行プログラムを直接指定するように設定することもできるが、そのショートカットを使用キー欄22g−1,22g−2,22g−3に表示させて設定しても、実行プログラムの起動が可能となる。
【0067】
また、Web欄22dを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、コマンド名称欄22aに表示させたコマンドの起動がURLを指定して実行されるように設定できる。従って、URL欄22hには、コマンドの起動場所となるURLを表示させて詳細な設定を行う。
【0068】
こうしたコマンドの起動設定画面22(図6参照)における設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100のメニューボタン102に対応するボタン領域32のそれぞれに割り付けられたコマンドの詳細を示すコマンド設定データ1000eが、CPU10によって生成され、仮想パレットメニュー100のメニューボタン102それぞれに関連付けされて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0069】
そして、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて選択されたボタン領域32についての各種設定が終了したならば、ユーザーはポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作してコマンドの起動設定画面22を閉じ、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおけるボタン領域32の設定と、そのボタン領域32へのコマンドの割り付けを繰り返す(図3のステップS318→ステップS312→ステップS314→ステップS316→ステップS318参照)。
【0070】
仮想パレット設定画面20のボタン設定ウィンドウ欄20bとコマンドの起動設定画面22とにおいて、ユーザーが上記したような作業を繰り返すと、図5に示すように、仮想パレット設定画面20のボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて、全体領域30内にボタン領域32−1,32−2,32−4の3つのボタン領域32が設定されているだけの状態から、図7に示すように、全体領域30内にボタン領域32−1〜32−53の総数53のボタン領域32を設定することができる。
【0071】
なお、図5に示したボタン領域32−1,32−2,32−4は、略矩形形状で内部32aに所定の着色を施し、文字ならびに図形を配置するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、図8に示すボタン32−25のように矩形形状とは異なる形状を有するようにしたり、ボタン32−26のように内部32aに図形のみを配置したり、ボタン32−53のように内部32aに文字のみを配置してもよい。
【0072】
こうしてユーザーは、仮想パレットメニュー100を用いて起動可能なコマンドの総数に一致する数のボタン領域32を全体領域30に設定し、設定したボタン領域32のそれぞれにコマンドを割り付け、全体領域30内の所定の位置に配置する。
【0073】
さらに、ユーザーはポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作して、全体領域30内に設定された複数のボタン領域32をグループ分けした見出しとなる文字を、全体領域30内に設定する(図3のステップS320参照)。図7の全体領域30内には、「配線ブロック」などの見出しが設定されており、こうしてボタン設定ウィンドウ欄20bに表示させた内容で仮想パレットメニュー100が設定される(図3のステップS322参照)。
【0074】
つまり、仮想パレット設定画面20とコマンドの起動設定画面22とにおけるユーザーの上記したような各種入力作業に基づいて、CPU10により仮想パレットメニューの作成処理が実行されて、例えば、図7のボタン設定ウィンドウ欄20bに表示させた内容の仮想パレットメニュー100を示すような仮想パレットメニューデータ1000が生成されて、記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0075】
従って、仮想パレットメニューデータ1000は、上記した利用ソフト名データ1000aと、カーソル位置データ1000bと、表示優先内容データ1000cと、パレットメニュー構成データ1000dと、コマンド設定データ1000eとにより構成されるものである。
【0076】
(ii)仮想パレットメニュー100のオペレーションの設定処理
ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作すると、仮想パレットメニュー100のオペレーションの設定処理の開始が選択されて、表示装置16の画面にはオペレーションの設定画面24(図8参照)が表示される。
【0077】
なお、予め表示装置16の画面上のタスクバーに所定のアイコンを表示するように設定しておき、当該アイコンをユーザーがポインティングデバイス18たるマウスで選択し、マウスの右ボタンをクリックするとメニューが表示されるようにして、オペレーションの設定画面24(図8参照)や上記した仮想パレット設定画面20(図4参照)を表示装置16の画面に表示させるようにしてもよい。
【0078】
この仮想パレットメニュー100のオペレーションの設定処理によって、上記した(i)仮想パレットメニュー100の作成処理によって作成され、コマンドの起動の設定処理によってコマンドの詳細設定がなされた仮想パレットメニュー100の立ち上げの手法などが設定されるものである。
【0079】
オペレーションの設定画面24は、オペレーション方法欄24aと、割付ボタン欄24bとからなるものである。
【0080】
オペレーション方法欄24aにおいては、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100の立ち上げのルール設定を選択することができる。
【0081】
具体的には、ドラッグ欄24a−1を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、ポインティングデバイス18たるマウスボタン、あるいは、文字入力デバイス19の任意に割り付けたキーボタンを押して選択しつづけている間中は常に、仮想パレットメニュー100が起動されて表示装置16の画面に表示されるように設定することができる。
【0082】
つまり、ドラッグ欄24a−1が選択された場合には、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19の所定のキー、例えば、コントロールキー(Ctrlキー)がユーザーによって選択されると、仮想パレットメニュー100の起動が開始される。そして、ユーザーがコントロールキーの選択を続けている間は、仮想パレットメニュー100の表示が継続され、その後、コントロールキーがユーザーによって選択されなくなると、仮想パレットメニュー100の表示が終了する。
【0083】
一方、2度押し欄24a−2を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、ポインティングデバイス18たるマウスボタン、あるいは、文字入力デバイス19の任意に割り付けたキーボタンを押して選択すると、仮想パレットメニュー100が起動されて表示装置16の画面に表示され、その後、仮想パレットメニュー100のメニューが選択されてコマンドが実行されたり、あるいは、文字入力デバイス19のエスケープキー(Escキー)選択されてコマンドが実行されないと、仮想パレットメニュー100の表示が終了するように設定することができる。
【0084】
また、割付ボタン欄24bには、仮想パレットメニュー100のオペレーションに必要な各種キー(例えば、上記したコントロールキーやエスケープキーなど。)やボタンを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させることにより、ドラッグ欄24a−1ならびに2度押し欄24a−2のいずれを選択した場合においても、仮想パレットメニュー100のオペレーションに必要な各種キーやボタンを設定することができる。
【0085】
こうしたオペレーションの設定画面24(図8参照)における設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100のオペレーションの手法を示すオペレーションデータが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0086】
(iii)仮想パレットメニュー100を用いたコマンドの起動処理
上記した(i)(ii)によって、仮想パレットメニュー1000に関する仮想パレットメニューデータ1000とオペレーションデータとが生成された後に、仮想パレットメニュー100を用いてコマンドが起動される一連の動作の一例について、図9ならびに図10を用いて説明する。
【0087】
まず、ユーザーは、例えば、「上書保存」というコマンドの入力を思い立つと、文字入力デバイス19のコントロールキーを押して選択し表示指示を入力する。すると、CPU10のオペレーションデータに基づいた処理により、表示制御装置の表示装置16の画面には、仮想パレットメニューデータ1000の示す仮想パレットメニュー100が表示される(図9参照)。
【0088】
ここで、仮想パレットメニューデータ1000のパレットメニュー構成データ1000dに基づいて、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100の全体は、上記(i)に記載した仮想パレット設定画面20のボタン設定ウィンドウ欄20bにおける全体領域30に対応し、仮想パレットメニュー100を構成するメニューボタン102はそれぞれ、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおけるボタン領域32−1〜32−53に対応するものである。
【0089】
また、仮想パレットメニューデータ1000のカーソル位置データ1000bに基づいて、仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面に表示される位置は、ユーザーが文字入力デバイス19のコントロールキーを押したときに、ポインティングデバイス18たるマウスのマウスポインタ200が表示装置16の画面に表示されている位置が、仮想パレットメニュー100の中心100aと一致するようになる。つまり、表示装置16の画面において、仮想パレットメニュー100の中心100aにマウスポインタ200が位置するようして、仮想パレットメニュー100が表示される。
【0090】
そして、ユーザーは、文字入力デバイス19のコントロールキーを押し続けて、表示装置16の画面に仮想パレットメニュー100を表示させ続けるとともに、ポインティングデバイス18を操作して、表示装置16の画面に表示されたマウスポインタ200を、コマンドの「上書保存」が割り付けられたメニューボタン102aの位置に移動させる(図10において実線で示したマウスポインタ200参照)。
【0091】
こうして、マウスポインタ200がメニューボタン102aに位置していた状態で、ユーザーがコントロールキーを離すと、CPU10によって、仮想パレットメニュー100は表示装置16の画面に表示されなくなり、「上書保存」のコマンドの起動処理が開始される。つまり、ユーザーがコントロールキーを離したときにマウスポインタ200が位置するメニューボタン102aに関連付けされて記憶されたコマンド設定データ1000eに基づいて、当該コマンド設定データ1000eの示すコマンドを所定の起動手法で起動するコマンドの起動処理がCPU10によってなされる。
【0092】
なお、仮想パレット設定画面20(図4参照)のカーソル発生位置欄20cにおいて、指定位置欄20c−2が選択されて詳細な設定がなされた場合には、対応するカーソル位置データ1000bに基づいて、コントロールキーが押されると、図9とは異なり、図11に示すようにして、表示装置16の画面において仮想パレットメニュー100の指定された箇所、例えば、仮想パレットメニュー100の下方端辺の略中央にマウスポインタ200が位置するようになる。
【0093】
また、仮想パレット設定画面20(図4参照)の優先内容欄20dにおいて、パレット表示優先欄20d−1が選択されて詳細な設定がなされた場合には、対応する表示優先内容データ1000cに基づいて、コントロールキーが押されると、仮想パレットメニュー100の表示が優先されて、仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面の端に被らないようになる。
【0094】
例えば、マウスポインタ200が表示装置16の画面の右下に位置しているときに、仮想パレットメニュー100の中心100aにマウスポインタ200が位置するようして仮想パレットメニュー100を表示してしまうと、仮想パレットメニュー100の一部が表示装置16の画面上からはみ出してしまい表示できなくなる。こうした場合には、CPU10によって補正処理を実行して補正データを生成し、当該補正データに基づいて、仮想パレットメニュー100の全体が表示装置16の画面の右下コーナーに収まるように、仮想パレットメニュー100の全体を縮小したり、あるいは、仮想パレットメニュー100の全体の形状を変更するなどのして、仮想パレットメニュー100の表示態様を変更する。
【0095】
また、オペレーションの設定画面24(図8参照)のオペレーション方法欄24aにおいて、2度押し欄24a−2が選択されて詳細な設定がなされた場合には、対応するオペレーションデータに基づいて、まず、ユーザーがコントロールキーを押すと、仮想パレットメニュー100が表示される。その後、コマンドの「上書保存」が割り付けられたメニューボタン102aの位置に、マウスポインタ200を移動させてクリックすると、仮想パレットメニュー100は表示装置16の画面に表示されなくなり、「上書保存」のコマンドの起動処理が開始されるようになる。
【0096】
ただし、オペレーション方法欄24aにおいて2度押し欄24a−2を選択した場合に比べて、ドラッグ欄24a−1を選択した場合には、所定のキーを押し続けていればよく、キーを押す回数が最小限に留められて物理動作や知覚認識も最小になり、使用し易いオペレーションとなる。
【0097】
上記したようにして、本発明による表示制御装置によれば、表示装置16の画面上に仮想パレットメニュー100を表示するようにしたため、ユーザーの操作性が向上する。
【0098】
より詳細には、本発明による表示制御装置は、上記したように仮想パレットメニュー100を用いてコマンドが起動されるので、コマンドの起動の際には以下に示す(a)乃至(e)の一連の動作が、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在することになる(図12参照)。
【0099】
(a)ユーザーがコマンド、例えば、「データの保存」というコマンドの入力を思い立つという知覚動作(ステップS202)。
【0100】
(b)ユーザーがマウスなどの入力装置を操作して、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを表示装置の画面に表示させる指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS204)。
【0101】
(c)(b)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって表示装置の画面に表示された複数のメニューを、ユーザーが視認する視覚動作(ステップS206)。
【0102】
(d)コンピュータシステムによって表示装置の画面に表示された複数のメニューの中から、(a)において思い立った「データの保存」というコマンドに対応するメニューを、ユーザーが探し出す視覚動作(ステップS208)。
【0103】
(e)ユーザーが入力装置を操作して、表示装置の画面に表示された複数のメニューの中から、(d)によって探し出した「データの保存」というコマンドに対応するメニューを選択する指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS210)。
【0104】
(f)(e)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって、選択されたメニューに対応する「データの保存」というコマンドの起動処理が開始される動作(ステップS212)。
【0105】
ここで、上記(a)の段階(図12におけるステップS202参照)は、上記「従来の技術」の項における(1)の段階(図1におけるステップS102参照)に対応する段階であり、コマンドの入力を思い立つというユーザーの知覚動作に関するものであって、従来と同様なものである。
【0106】
また、上記(f)の段階(図12におけるステップS212参照)は、上記「従来の技術」の項における(6)の段階(図1におけるステップS112参照)に対応する段階であり、コマンドの起動処理の開始というコンピュータシステムの処理に関するものであって、従来と同様なものである。
【0107】
しかし、上記(b)の段階(図12におけるステップS204参照)は、上記「従来の技術」の項における(2)の段階(図1におけるステップS104参照)に対応する段階であるが、従来とは異なるものである。
【0108】
より詳細には、従来においては、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを表示装置の画面に表示させる指示を、コンピュータシステムに入力するのに、ユーザーは入力装置を操作して、所定の位置、例えば、画面の端部に表示されるメニューバーやアイコンにまで、画面に表示されたマウスポインタを移動させて選択していた。
【0109】
これに対して本発明は、上記した表示制御装置のように、コントロールキーを押しただけで表示装置16の画面上に仮想パレットメニュー100が表示される(図9参照)。従って、本発明によれば、ユーザーが入力装置を操作して、表示装置の画面上に表示されたマウスポインタを所定の位置にまで移動させることなしに、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを画面上に表示させる指示をコンピュータシステムに入力できる。つまり、本発明によれば、上記(b)の段階(図12のステップS204)は短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0110】
また、上記(c)(d)の段階(図12におけるステップS206ならびにステップS208参照)はそれぞれ、上記「従来の技術」の項における(3)(4)の段階(図1におけるステップS106ならびにステップS108参照)に対応する段階であるが、従来とは異なるものである。
【0111】
より詳細には、従来は、表示装置の画面に表示された複数のメニューをユーザーが視認し、その後に、画面に表示された複数のメニューの中から、起動させようとしているコマンドに対応するメニューをユーザーが探し出していた。
【0112】
これに対して本発明は、上記した表示制御装置の表示装置16の画面上に表示される仮想パレットメニュー100は、それぞれがコマンドに対応するメニューボタン102により構成されている。そして、このメニューボタン102は、仮想パレット設定画面20(図4参照)のボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて設定されたボタン領域32−1〜32−53に対応しており、仮想パレットメニュー100における任意の位置に配置されて、任意の形状を有し、内部には色彩や模様が施され、文字や図形が配置されているものである。
【0113】
つまり、こうしたメニューボタン102により構成される仮想パレットメニュー100は、GUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザーインターフェイス)として機能し、ユーザーは起動させようとしているコマンドに対応するメニューを、仮想パレットメニュー100において容易に見つけだすことができる。つまり、本発明によれば、上記(d)の段階(図12のステップS208)は短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0114】
さらに、仮想パレットメニュー100は、仮想パレット設定画面20(図4参照)においてユーザー自身が作成することが可能であるため、仮想パレットメニュー100を表示装置16の画面上に表示させる前から、どのコマンドに対応するメニューボタンが、仮想パレットメニュー100におけるどの位置にあるかを、ユーザーは予め意識することができる。その結果、実際に仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面上に表示されると、ユーザーは直ちに起動させようとしているコマンドに対応するメニューボタンを見つけ出せる。
【0115】
つまり、従来のようにして(3)の段階の後に(4)の段階を行うというよりはむしろ、本発明においては(c)の段階と(d)の段階とがほぼ同時に行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0116】
また、上記(e)の段階(図12におけるステップS210参照)は、上記「従来の技術」の項における(5)の段階(図1におけるステップS110参照)に対応する段階であるが、従来とは異なるものである。
【0117】
より詳細には、本発明の仮想パレットメニュー100は、上記したようにGUIとして機能して、コマンドの起動に際してのユーザーの各種操作を、ポインティングデバイス18により行うことができる。
【0118】
また、上記した表示制御装置によれば、仮想パレットメニュー100を表示させるときに、マウスポインタ200が表示装置16の画面上に表示されている位置によらず、常に、カーソルたるマウスポインタ200と表示される仮想パレットメニュー100との位置関係は一定に保たれることになる。このため、表示装置16の画面においてマウスポインタ200を移動させる方向が、同一のコマンドを起動させるときには常に一致するようになる。そして、仮想パレットメニュー100の中心100aにマウスポインタ200が位置するようして、仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面に表示されると、画面においてマウスポインタ200を移動させる距離が、仮想パレットメニュー100の中心100aから四方に平均化される。そして、あるコマンドを複数回起動させる場合には、仮想パレットメニュー100が画面に表示された後に、そのコマンドのメニューボタン102までのマウスポインタの移動が習性化されることになる。
【0119】
その結果、表示装置の画面上に表示された複数のメニューの中から、起動させようとするコマンドに対応するメニューを選択する指示を、コンピュータシステムに入力する上記(e)の段階の動作が短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0120】
つまり、従来は、上記「従来の技術」の項に記載した(1)〜(6)の複数の段階(図1におけるステップS102〜ステップS112参照)によって、コマンドの起動に所定の時間が費やされていた。
【0121】
これに対して、本発明による表示制御装置によれば、上記したようにコマンドの起動の際の(b)(c)(d)の段階(図12におけるステップS204〜ステップS210)が短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。このため、編集作業や編集フィールドを要するソフトウェアのように、コマンドを起動させる回数が非常に多い場合であっても、本発明によれば膨大なロス時間が生じるのを防ぐことができる。
【0122】
さらに、本発明による表示制御装置によれば、仮想パレットメニュー100を用いてコマンドが起動されるので、ショートカットをアプリケーションソフト上に設定する必要もなく、しかも、仮想パレットメニュー100はユーザーが必要なときにだけ表示されるので、編集作業に必要な編集フィードのような画面上の作業フィールドが狭くなるようなことはない。
【0123】
また、本発明による表示制御装置は、マウスなどのポインティングデバイス18とキーボードなどの文字入力デバイス19とを備えているだけであって、タブレットのような特別の入力装置を、コマンドの入力のために用意する必要もない。
【0124】
また、本発明による表示制御装置においては、仮想パレットメニュー100を用いているので、利用頻度が非常に高いコマンドもメニューボタン102として設定しておけばよく、ストロークコマンドのように、ユーザーがコマンドを起動させるための手法をコマンド毎に覚えておく必要はなく、操作性が非常に高い。
【0125】
また、従来のストロークコマンドでは、利用頻度が非常に高いコマンドをマウスの移動毎に割り付けるので、利用可能なコマンドの総数が少なく抑えられてしまう。これに対して、本発明による表示制御装置においては、任意の数のメニューボタン102を作成し、そのメニューボタン102のそれぞれに利用頻度が中〜高のコマンドを割り付ければ、仮想パレットメニュー100を表示させて、全てのメニューボタン102を視認して選択できるので、非常に多くの数のコマンドの起動や、利用頻度がさほど高くないコマンドの起動に利用することができる。
【0126】
上記したような本発明による表示制御装置によれば、ソフトウェア上での作業に習熟したユーザーほど、仮想パレットメニュー100を凝視しなくとも、高速でコマンド起動のオペレーションを完了させることができる。また、仮想パレットメニュー100は、視覚認識の鍵となる色、形状、文字、画像(アイコン)を多く有しており、初心者であっても解りやすく、本発明によれば、知覚作業や物理作業を最小限に留め、ユーザーの理想的な作業環境を実現することができる。
【0127】
こうした本発明を用いることによって、従来のアプリケーションの煩雑な作業を伴うことなく、編集作業や編集フィールドを要するアプリケーションの全てにおいて、OSからコマンドを立ち上げる作業が劇的に削減されるものである。
【0128】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、ユーザーの操作性を向上させることができるようにした表示制御方法、表示制御装置、プログラムおよび記録媒体を提供することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来、アプリケーションソフトにおけるコマンドの起動に際して、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在している一連の動作を示す説明図である。
【図2】本発明による表示制御装置の実施の形態の一例のシステム構成を表すブロック構成図である。
【図3】本発明による表示制御装置において、仮想パレットメニューデータが生成されるまでに、ユーザーによって行われる各種作業の順序と、ユーザーの各種作業に基づいてCPUによって生成されるデータとを示す説明図である。
【図4】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレット設定画面の一例を示す説明図である。
【図5】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレット設定画面の一例を示す説明図であり、ボタン設定ウィンドウ欄において仮想パレットメニューが設定される過程が示されている。
【図6】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示されるコマンドの起動設定画面の一例を示す説明図である。
【図7】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレット設定画面の一例を示す説明図である。
【図8】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示されるオペレーションの設定画面の一例を示す説明図である。
【図9】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレットメニューの一例を示す説明図である。
【図10】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレットメニューの一例を示す説明図である。
【図11】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレットメニューの他の例を示す説明図である。
【図12】本発明により、アプリケーションソフトにおけるコマンドの起動に際して、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在している一連の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10 CPU
12 バス
14 記憶装置
16 表示装置
18 ポインティングデバイス
19 文字入力デバイス
20 仮想パレット設定画面
22 コマンドの起動設定画面
24 オペレーションの設定画面
100 仮想パレットメニュー
102 メニューボタン
200 マウスポインタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体、さらに詳細には、コマンドを起動させる際に用いて好適な表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、アプリケーションソフトの実行のためには、表示装置の画面に表示されたメニューバーやアイコンを、マウスなどの入力装置を用いて選択していた。また、OS(Operating System)では、カーソルでアイコンを指示したり、ショートカットキーをキーボードで打つ必要があった。
【0003】
ここで、特に、編集作業や編集フィールドを要するソフトウェア、例えば、文書作成システムやCAD(Computer Aided Design)システムなどにおいては、各種編集などの処理が多いので、コマンドを起動させる回数が非常に多くなる。
【0004】
そして、アプリケーションソフトにおけるコマンドの起動に際しては、一般に、以下に示す(1)乃至(6)の一連の動作が、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在している(図1参照)。
【0005】
(1)ユーザーがコマンド、例えば、「データの保存」というコマンドの入力を思い立つという知覚動作(ステップS102)。
【0006】
(2)ユーザーがマウスなどの入力装置を操作して、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを表示装置の画面に表示させる指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS104)。
【0007】
(3)(2)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって表示装置の画面に表示された複数のメニューを、ユーザーが視認する視覚動作(ステップS106)。
【0008】
(4)(3)において視認した複数のメニューの中から、(1)において思い立った「データの保存」というコマンドに対応するメニューを、ユーザーが探し出す視覚動作(ステップS108)。
【0009】
(5)ユーザーが入力装置を操作して、表示装置の画面に表示された複数のメニューの中から、(4)によって探し出した「データの保存」というコマンドに対応するメニューを選択する指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS110)。
【0010】
(6)(5)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって、選択されたメニューに対応する「データの保存」というコマンドの起動処理が開始される動作(ステップS112)。
【0011】
つまり、ユーザーがコマンドの入力を思い立ってから(上記(1)に対応)、実際にコンピュータシステムにおいてコマンドの起動処理が開始される(上記(6)に対応)までには、上記(2)(3)(4)(5)のような複数の段階が存在しているので、コマンドの起動にはかなりの時間が費やされることになる。
【0012】
このため、上記した編集作業や編集フィールドを要するソフトウェアのように、コマンドを起動させる回数が非常に多いと、コマンドの起動に要する時間が積み重なって、膨大なロス時間が生じてしまうという問題点があった。また、こうしたコマンドの起動に要する時間は、ソフトウェア上での作業に習熟したユーザーほど無駄に感じるものである。
【0013】
そこで、コマンドの起動に要する時間を短縮させるために、ショートカットをアプリケーションソフト上に設定することがある。しかし、こうしてショートカットを設定すると、表示装置の画面にショートカットキーなどが表示されるので、編集作業に必要な編集フィードのような画面上の作業フィールドが狭くなってしまうという新たな問題点が招来される。また、このようにショートカットを設定して実現されるコマンド起動のスピードにも限界があった。
【0014】
一方、タブレットという入力装置を使用したコマンドの入力の手法も知られている。タブレットは、マウスやペン状の機器とキーボード大のボードとからなる入力装置であり、マウスやペン状の機器によって、表示装置の画面に対応するボード上の絶対位置を指示・選択することにより、ソフトウェア上で編集を行うシステムを構築する。
【0015】
しかしながら、このタブレットによるシステムは近年、システムに使用可能なハードウェアの陳腐化に伴って、市場にあるOSが対応しなくなっている現状があり、そのためタブレットは市場から消えつつある。また、タブレットによるシステムでは、マウスやキーボードの入力装置とは異なるタブレットのような特別の入力装置を、コマンドの入力のために用意しなければならないという問題点もあった。
【0016】
また、近年、ストロークコマンド(マウスジェスチャ)という手法が用いられている。このストロークコマンドは、利用頻度が非常に高いコマンドを、マウスの移動と関連付けて割り付けるのだが、その割り付けたコマンドを起動させるための手法、即ち、マウスを下方方向に移動するなどのマウスの移動方法を、コマンド毎にユーザーが覚えておく必要があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザーの操作性を向上させることができるようにした表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、表示装置の画面上に複数のコマンドのそれぞれに対応するメニューを表示する表示制御装置において、複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、上記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを記憶する第2の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューの表示を指示する指示手段と、上記指示手段によって上記表示が指示されると、上記表示装置の画面上の上記第2の記憶手段に記憶された上記第2のデータの示す表示位置に、上記第1の記憶手段に記憶された上記第1のデータの示すパレットメニューを表示する表示制御手段とを有するようにしたものである。
【0019】
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、表示制御手段によって、表示装置の画面上の第2のデータの示す表示位置に、コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューが表示されるので、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0020】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記第2の記憶手段に記憶された上記第2のデータは、上記パレットメニューの中心が上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置と一致する位置を、上記表示装置の画面上における上記パレットメニューの表示位置として示すようにしたものである。
【0021】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記第2の記憶手段に記憶された上記第2のデータの示す表示位置に上記パレットメニューを表示すると、上記表示装置の画面上に上記パレットメニューの一部が表示できないときに、上記パレットメニューの表示態様を変更して上記パレットメニューの全体を表示する表示態様変更手段とを有するようにしたものである。
【0022】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の発明において、上記第1の記憶手段に記憶された第1のデータの示すパレットメニューを構成する上記メニューボタンは、所定の形状と少なくとも所定の色、割り付けられたコマンドの内容に対応する文字、割り付けられたコマンドの内容に対応する画像のうちのいずれかとを有するようにしたものである。
【0023】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、表示装置の画面上に複数のコマンドのそれぞれに対応するメニューを表示する表示制御方法において、表示指示に応じて、複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、上記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを読み出す第1の段階と、表示指示を応じて、上記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを読み出す第2の段階と、上記第1の段階で読み出された上記第1のデータと、上記第2の段階で読み出された上記第2のデータとに基づいて、上記表示装置の画面上の上記第2のデータの示す表示位置に、上記第1のデータの示すパレットメニューを表示する第3の段階とを有するようにしたものである。
【0024】
従って、本発明のうち請求項5に記載の発明によれば、第3の段階において、表示装置の画面上の第2のデータの示す表示位置に、コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューが表示されるので、ユーザーの操作性を向上させることができる。
【0025】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、上記第2の段階で読み出される上記第2のデータは、上記第1のデータの示す上記パレットメニューの中心が上記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置と一致する位置を、上記表示装置の画面上に表おける上記パレットメニューの表示位置として示すようにしたものである。
【0026】
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の発明において、さらに、上記第2の段階で読み出される上記第2のデータの示す表示位置に上記パレットメニューを表示すると、上記表示装置の画面上に上記パレットメニューの一部が表示できないときに、上記パレットメニューの表示態様を変更して上記パレットメニューの全体を表示する第4の段階とを有するようにしたものである。
【0027】
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の発明において、上記第1の段階で読み出される上記第1のデータの示すパレットメニューを構成する上記メニューボタンは、所定の形状と少なくとも所定の色、割り付けられたコマンドの内容に対応する文字、割り付けられたコマンドの内容に対応する画像のうちのいずれかとを有するようにしたものである。
【0028】
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の発明としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0029】
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、本発明のうち請求項5、請求項6、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の発明をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0030】
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、本発明のうち請求項9または請求項10のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による表示制御方法、表示制御装置、プログラムおよび記録媒体の実施の形態の一例について詳細に説明する。
【0032】
図2には、本発明による表示制御装置の実施の形態の一例のシステム構成を表すブロック構成図が示されている。
【0033】
即ち、この本発明による表示制御装置は、その全体の動作を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構成されている。
【0034】
このCPU10には、バス12を介して、CPU10の制御のためのプログラムや後述する各種の情報などを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU10のワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される記憶装置14と、CPU10の制御に基づいて各種の表示を行うCRTや液晶パネルなどの画面を備えた表示装置16と、表示装置16の画面上における任意の位置を指定するマウスなどのポインティングデバイス18と、任意の文字を入力するためのキーボードなどの文字入力デバイス19とが接続されている。
【0035】
なお、この実施の形態においては、表示制御装置は、パーソナルコンピュータ(PC)により構成されるものとする。
【0036】
また、表示制御装置のCPU10にはバス12を介して、CPU10の制御により各種の情報を記憶させることができるとともに記憶した各種の情報を読み出して記憶装置14に転送可能とされたハードディスクなどの外部記憶装置や、インターネットなどのネットワークを介して外部の機器と通信するための通信装置や、表示装置16に表示された画面などを印刷するための印刷装置などが接続可能なものである。
【0037】
そして、表示制御装置は、記憶装置14に記憶された各種情報に応じた内容を表示装置16の画面に表示することができるものである。さらに、入力装置たるポインティングデバイス18によって、表示装置16の画面の所定のエリアを、選択したり、あるいは、入力装置たる文字入力デバイス19によって、表示装置16の画面の所定のエリアに文字を入力することなどにより、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作するユーザーの所望の指示を入力することができるものである。
【0038】
また、上記したように記憶装置14は各種の情報を記憶しているものであるが、本発明の実施に関連する情報としては、後に詳述する仮想パレットメニューデータ1000やオペレーションデータが記憶されている。
【0039】
以上の構成において、図3乃至図11を参照しながら、本発明による表示制御装置の動作について説明する。
【0040】
ここで、本発明による表示制御装置の動作の概略を説明すると、まず、ユーザーが、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作して各種入力作業を行うと、CPU10により仮想パレットメニューの作成処理が実行されて、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100を示す仮想パレットメニューデータ1000が生成される。そして、コマンドを起動させる際には、生成された仮想パレットメニューデータ1000に基づいて仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面に表示されるようになる。
【0041】
なお、図3には、仮想パレットメニューデータ1000が生成されるまでに、ユーザーによって行われる各種作業の順序と、ユーザーの各種作業に基づいてCPU10によって生成されるデータとを示す説明図が示されている。
【0042】
(i)仮想パレットメニューの作成処理
この仮想パレットメニューの作成処理によって、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100が作成されるものであり、具体的には、仮想パレットメニュー100を構成するメニューボタン102の形状や配置などが設定され、そのメニューボタン102にコマンドが割り付けられて、仮想パレットメニューデータ1000が生成される。
【0043】
まず、ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作して、表示装置16の画面に仮想パレット設定画面20(図4参照)を表示させる(図3のステップS302参照)。
【0044】
この仮想パレット設定画面20は、アプリケーション名称欄20aと、ボタン設定ウィンドウ欄20bと、カーソル発生位置欄20cと、優先内容欄20dと、ボタン割付コマンド編集欄20eとからなるものである。
【0045】
アプリケーション名称欄20aには、各種アプリケーションソフトの名称を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させて、作成された仮想パレットメニュー100を利用するアプリケーションソフトを設定することができる(図3のステップS304参照)。
【0046】
このアプリケーション名称欄20aにおける設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100を利用するアプリケーションソフトを示す利用ソフト名データ1000aが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0047】
カーソル発生位置欄20cにおいては、表示装置16の画面において表示される仮想パレットメニュー100とカーソルたるマウスポインタとの位置関係を選択することができる(図3のステップS306参照)。
【0048】
具体的には、仮想パレット中心欄20c−1を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、表示装置16の画面において仮想パレットメニュー100の中心にマウスポインタが位置するように設定することができる。一方、指定位置欄20c−2を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、表示装置16の画面において仮想パレットメニュー100の指定された箇所にマウスポインタが位置するように設定することができる。なお、指定位置欄20c−2を選択すると、仮想パレットメニュー100内の位置を指定するため指定位置ダイアログの画面(図示は省略。)が表示されるので、この指定位置ダイアログにおいてより詳細に各種の設定を行うことができる。
【0049】
このカーソル発生位置欄20cにおける設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100とマウスポインタとの位置関係を示すカーソル位置データ1000bが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0050】
優先内容欄20dにおいては、表示装置16の画面において表示される仮想パレットメニュー100が画面の端に被ってしまう場合に、優先させる内容を選択することができる(図3のステップS308参照)。
【0051】
具体的には、パレット表示優先欄20d−1を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、仮想パレットメニュー100の表示を優先させるように設定することができる。一方、カーソル発生位置優先欄20d−2を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、マウスポインタの発生位置を優先させるように設定することができる。
【0052】
この優先内容欄20dにおける設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100の表示に関して優先させる内容を示す表示優先内容データ1000cが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0053】
ボタン設定ウィンドウ欄20bには、仮想パレットメニュー100を構成するメニューボタン102を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させることにより、このボタン設定ウィンドウ欄20bに表示させた内容で仮想パレットメニュー100を設定することができる。
【0054】
ここで、図5には、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて仮想パレットメニュー100が設定される過程が示されている。
【0055】
まず、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19によって、仮想パレットメニュー100全体に対応する全体領域30を、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて設定する(図3のステップS310参照)。それから、ユーザーは全体領域30内に、ボタン領域32を設定する(図3のステップS312参照)。このボタン領域32は、表示装置16の画面に表示されるメニュー表示のメニューボタン102に対応するものであって、仮想パレットメニュー100を用いて起動可能なコマンドのそれぞれに対応するものである。
【0056】
そして、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作することにより、ボタン領域32を任意の形状に設定し、その設定された形状のボタン領域32の内部32aに、色彩や模様を施したり、あるいは、文字や図形を配置する(図3のステップS314参照)。従って、ボタン領域32の形状や、色彩、模様、文字ならびに図形は、ボタン領域32が所定のコマンドに対応するメニューボタンとなるようにユーザーが任意に設定することができる。
【0057】
例えば、図5に示す状態では、ボタン領域32−1,32−2,32−4のいずれも略矩形形状の3つのボタン領域32が全体領域30内に設定されている。そして、ボタン領域32−1の内部32a−1は、黄色に着色されて、「ライン分断」の文字と、ライン分断を模式的に示した図形とが配置されている。また、ボタン領域32−2の内部32a−2は、黄色に着色されて、「ライン結合」の文字と、ライン結合を模式的に示した図形とが配置されている。また、ボタン領域32−4の内部32a−4は、橙色に着色されて、「消去」の文字と、消去を模式的に示した図形とが配置されている。
【0058】
こうしたボタン設定ウィンドウ欄20bにおける設定内容に基づいて、メニューボタン102がレイアウトされた仮想パレットメニュー100を示すパレットメニュー構成データ1000dが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0059】
ここで、ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作して、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて設定したボタン領域32のいずれかを選択した状態で、仮想パレット設定画面20のボタン割付コマンド編集欄20eを選択すると、コマンドの起動の設定処理の開始が選択されて、表示装置16の画面にはコマンドの起動設定画面22(図6参照)が表示される(図3のステップS316参照)。
【0060】
例えば、図5に示すボタン領域32−1,32−2,32−4のうち、ボタン領域32−1だけが全体領域30内に設定されているときに、そのボタン領域32−1をユーザーが選択すると、ボタン領域32−1の外枠がハイライトになって表示されて選択状態となる。
【0061】
こうしてボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて選択されたボタン領域32に、コマンドの起動設定画面22における各種設定に応じて、コマンドが割り付けられることになる。
【0062】
このコマンドの起動設定画面22は、コマンド名称欄22aと、ファイル名を指定して実行欄22bと、ホットキー欄22cと、Web欄22dとからなるものである。
【0063】
コマンド名称欄22aには、各種コマンドの名称、即ち、実行プログラム名を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させて、起動に関する詳細な設定を行うコマンドを設定することができる。
【0064】
そして、ファイル名を指定して実行欄22bを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、コマンド名称欄22aに表示させたコマンドの起動がファイル名を指定して実行されるように設定できる。この際、ファイルパス欄22eには実行プログラム名をパス指定で表示させ、起動時の付加条件が必要な場合には、パラメータ欄22fにパラメータを表示させて詳細な設定を行う。
【0065】
また、ホットキー欄22cを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、コマンド名称欄22aに表示させたコマンドの起動がショートカットキーの操作でされるように設定できる。従って、使用キー欄22g−1,22g−2,22g−3にはそれぞれ、例えば、文字入力デバイス19の「A」のキーを示すAと「D」のキーを示すDとを表示させて、コマンドの起動のために操作するキーの設定を行う。
【0066】
例えば、表計算のプログラムなどでは、コピーは「Ctrl+C」、ペーストは「Ctrl+V」というように、システム側で予めショートカットが組み込まれているものがある。こうしてメニューに割り付ける実行プログラム(コマンド)の中で予めショートカットが割り付いているものは、上記したファイル名を指定して実行欄22bにおいて実行プログラムを直接指定するように設定することもできるが、そのショートカットを使用キー欄22g−1,22g−2,22g−3に表示させて設定しても、実行プログラムの起動が可能となる。
【0067】
また、Web欄22dを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、コマンド名称欄22aに表示させたコマンドの起動がURLを指定して実行されるように設定できる。従って、URL欄22hには、コマンドの起動場所となるURLを表示させて詳細な設定を行う。
【0068】
こうしたコマンドの起動設定画面22(図6参照)における設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100のメニューボタン102に対応するボタン領域32のそれぞれに割り付けられたコマンドの詳細を示すコマンド設定データ1000eが、CPU10によって生成され、仮想パレットメニュー100のメニューボタン102それぞれに関連付けされて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0069】
そして、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて選択されたボタン領域32についての各種設定が終了したならば、ユーザーはポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作してコマンドの起動設定画面22を閉じ、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおけるボタン領域32の設定と、そのボタン領域32へのコマンドの割り付けを繰り返す(図3のステップS318→ステップS312→ステップS314→ステップS316→ステップS318参照)。
【0070】
仮想パレット設定画面20のボタン設定ウィンドウ欄20bとコマンドの起動設定画面22とにおいて、ユーザーが上記したような作業を繰り返すと、図5に示すように、仮想パレット設定画面20のボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて、全体領域30内にボタン領域32−1,32−2,32−4の3つのボタン領域32が設定されているだけの状態から、図7に示すように、全体領域30内にボタン領域32−1〜32−53の総数53のボタン領域32を設定することができる。
【0071】
なお、図5に示したボタン領域32−1,32−2,32−4は、略矩形形状で内部32aに所定の着色を施し、文字ならびに図形を配置するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、図8に示すボタン32−25のように矩形形状とは異なる形状を有するようにしたり、ボタン32−26のように内部32aに図形のみを配置したり、ボタン32−53のように内部32aに文字のみを配置してもよい。
【0072】
こうしてユーザーは、仮想パレットメニュー100を用いて起動可能なコマンドの総数に一致する数のボタン領域32を全体領域30に設定し、設定したボタン領域32のそれぞれにコマンドを割り付け、全体領域30内の所定の位置に配置する。
【0073】
さらに、ユーザーはポインティングデバイス18や文字入力デバイス19を操作して、全体領域30内に設定された複数のボタン領域32をグループ分けした見出しとなる文字を、全体領域30内に設定する(図3のステップS320参照)。図7の全体領域30内には、「配線ブロック」などの見出しが設定されており、こうしてボタン設定ウィンドウ欄20bに表示させた内容で仮想パレットメニュー100が設定される(図3のステップS322参照)。
【0074】
つまり、仮想パレット設定画面20とコマンドの起動設定画面22とにおけるユーザーの上記したような各種入力作業に基づいて、CPU10により仮想パレットメニューの作成処理が実行されて、例えば、図7のボタン設定ウィンドウ欄20bに表示させた内容の仮想パレットメニュー100を示すような仮想パレットメニューデータ1000が生成されて、記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0075】
従って、仮想パレットメニューデータ1000は、上記した利用ソフト名データ1000aと、カーソル位置データ1000bと、表示優先内容データ1000cと、パレットメニュー構成データ1000dと、コマンド設定データ1000eとにより構成されるものである。
【0076】
(ii)仮想パレットメニュー100のオペレーションの設定処理
ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス19などの入力装置を操作すると、仮想パレットメニュー100のオペレーションの設定処理の開始が選択されて、表示装置16の画面にはオペレーションの設定画面24(図8参照)が表示される。
【0077】
なお、予め表示装置16の画面上のタスクバーに所定のアイコンを表示するように設定しておき、当該アイコンをユーザーがポインティングデバイス18たるマウスで選択し、マウスの右ボタンをクリックするとメニューが表示されるようにして、オペレーションの設定画面24(図8参照)や上記した仮想パレット設定画面20(図4参照)を表示装置16の画面に表示させるようにしてもよい。
【0078】
この仮想パレットメニュー100のオペレーションの設定処理によって、上記した(i)仮想パレットメニュー100の作成処理によって作成され、コマンドの起動の設定処理によってコマンドの詳細設定がなされた仮想パレットメニュー100の立ち上げの手法などが設定されるものである。
【0079】
オペレーションの設定画面24は、オペレーション方法欄24aと、割付ボタン欄24bとからなるものである。
【0080】
オペレーション方法欄24aにおいては、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100の立ち上げのルール設定を選択することができる。
【0081】
具体的には、ドラッグ欄24a−1を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、ポインティングデバイス18たるマウスボタン、あるいは、文字入力デバイス19の任意に割り付けたキーボタンを押して選択しつづけている間中は常に、仮想パレットメニュー100が起動されて表示装置16の画面に表示されるように設定することができる。
【0082】
つまり、ドラッグ欄24a−1が選択された場合には、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19の所定のキー、例えば、コントロールキー(Ctrlキー)がユーザーによって選択されると、仮想パレットメニュー100の起動が開始される。そして、ユーザーがコントロールキーの選択を続けている間は、仮想パレットメニュー100の表示が継続され、その後、コントロールキーがユーザーによって選択されなくなると、仮想パレットメニュー100の表示が終了する。
【0083】
一方、2度押し欄24a−2を、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19により選択すると、ポインティングデバイス18たるマウスボタン、あるいは、文字入力デバイス19の任意に割り付けたキーボタンを押して選択すると、仮想パレットメニュー100が起動されて表示装置16の画面に表示され、その後、仮想パレットメニュー100のメニューが選択されてコマンドが実行されたり、あるいは、文字入力デバイス19のエスケープキー(Escキー)選択されてコマンドが実行されないと、仮想パレットメニュー100の表示が終了するように設定することができる。
【0084】
また、割付ボタン欄24bには、仮想パレットメニュー100のオペレーションに必要な各種キー(例えば、上記したコントロールキーやエスケープキーなど。)やボタンを、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス19で表示させることにより、ドラッグ欄24a−1ならびに2度押し欄24a−2のいずれを選択した場合においても、仮想パレットメニュー100のオペレーションに必要な各種キーやボタンを設定することができる。
【0085】
こうしたオペレーションの設定画面24(図8参照)における設定内容に基づいて、仮想パレットメニュー100のオペレーションの手法を示すオペレーションデータが、CPU10によって生成されて記憶装置14の所定のエリアに記憶される。
【0086】
(iii)仮想パレットメニュー100を用いたコマンドの起動処理
上記した(i)(ii)によって、仮想パレットメニュー1000に関する仮想パレットメニューデータ1000とオペレーションデータとが生成された後に、仮想パレットメニュー100を用いてコマンドが起動される一連の動作の一例について、図9ならびに図10を用いて説明する。
【0087】
まず、ユーザーは、例えば、「上書保存」というコマンドの入力を思い立つと、文字入力デバイス19のコントロールキーを押して選択し表示指示を入力する。すると、CPU10のオペレーションデータに基づいた処理により、表示制御装置の表示装置16の画面には、仮想パレットメニューデータ1000の示す仮想パレットメニュー100が表示される(図9参照)。
【0088】
ここで、仮想パレットメニューデータ1000のパレットメニュー構成データ1000dに基づいて、表示装置16の画面に表示される仮想パレットメニュー100の全体は、上記(i)に記載した仮想パレット設定画面20のボタン設定ウィンドウ欄20bにおける全体領域30に対応し、仮想パレットメニュー100を構成するメニューボタン102はそれぞれ、ボタン設定ウィンドウ欄20bにおけるボタン領域32−1〜32−53に対応するものである。
【0089】
また、仮想パレットメニューデータ1000のカーソル位置データ1000bに基づいて、仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面に表示される位置は、ユーザーが文字入力デバイス19のコントロールキーを押したときに、ポインティングデバイス18たるマウスのマウスポインタ200が表示装置16の画面に表示されている位置が、仮想パレットメニュー100の中心100aと一致するようになる。つまり、表示装置16の画面において、仮想パレットメニュー100の中心100aにマウスポインタ200が位置するようして、仮想パレットメニュー100が表示される。
【0090】
そして、ユーザーは、文字入力デバイス19のコントロールキーを押し続けて、表示装置16の画面に仮想パレットメニュー100を表示させ続けるとともに、ポインティングデバイス18を操作して、表示装置16の画面に表示されたマウスポインタ200を、コマンドの「上書保存」が割り付けられたメニューボタン102aの位置に移動させる(図10において実線で示したマウスポインタ200参照)。
【0091】
こうして、マウスポインタ200がメニューボタン102aに位置していた状態で、ユーザーがコントロールキーを離すと、CPU10によって、仮想パレットメニュー100は表示装置16の画面に表示されなくなり、「上書保存」のコマンドの起動処理が開始される。つまり、ユーザーがコントロールキーを離したときにマウスポインタ200が位置するメニューボタン102aに関連付けされて記憶されたコマンド設定データ1000eに基づいて、当該コマンド設定データ1000eの示すコマンドを所定の起動手法で起動するコマンドの起動処理がCPU10によってなされる。
【0092】
なお、仮想パレット設定画面20(図4参照)のカーソル発生位置欄20cにおいて、指定位置欄20c−2が選択されて詳細な設定がなされた場合には、対応するカーソル位置データ1000bに基づいて、コントロールキーが押されると、図9とは異なり、図11に示すようにして、表示装置16の画面において仮想パレットメニュー100の指定された箇所、例えば、仮想パレットメニュー100の下方端辺の略中央にマウスポインタ200が位置するようになる。
【0093】
また、仮想パレット設定画面20(図4参照)の優先内容欄20dにおいて、パレット表示優先欄20d−1が選択されて詳細な設定がなされた場合には、対応する表示優先内容データ1000cに基づいて、コントロールキーが押されると、仮想パレットメニュー100の表示が優先されて、仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面の端に被らないようになる。
【0094】
例えば、マウスポインタ200が表示装置16の画面の右下に位置しているときに、仮想パレットメニュー100の中心100aにマウスポインタ200が位置するようして仮想パレットメニュー100を表示してしまうと、仮想パレットメニュー100の一部が表示装置16の画面上からはみ出してしまい表示できなくなる。こうした場合には、CPU10によって補正処理を実行して補正データを生成し、当該補正データに基づいて、仮想パレットメニュー100の全体が表示装置16の画面の右下コーナーに収まるように、仮想パレットメニュー100の全体を縮小したり、あるいは、仮想パレットメニュー100の全体の形状を変更するなどのして、仮想パレットメニュー100の表示態様を変更する。
【0095】
また、オペレーションの設定画面24(図8参照)のオペレーション方法欄24aにおいて、2度押し欄24a−2が選択されて詳細な設定がなされた場合には、対応するオペレーションデータに基づいて、まず、ユーザーがコントロールキーを押すと、仮想パレットメニュー100が表示される。その後、コマンドの「上書保存」が割り付けられたメニューボタン102aの位置に、マウスポインタ200を移動させてクリックすると、仮想パレットメニュー100は表示装置16の画面に表示されなくなり、「上書保存」のコマンドの起動処理が開始されるようになる。
【0096】
ただし、オペレーション方法欄24aにおいて2度押し欄24a−2を選択した場合に比べて、ドラッグ欄24a−1を選択した場合には、所定のキーを押し続けていればよく、キーを押す回数が最小限に留められて物理動作や知覚認識も最小になり、使用し易いオペレーションとなる。
【0097】
上記したようにして、本発明による表示制御装置によれば、表示装置16の画面上に仮想パレットメニュー100を表示するようにしたため、ユーザーの操作性が向上する。
【0098】
より詳細には、本発明による表示制御装置は、上記したように仮想パレットメニュー100を用いてコマンドが起動されるので、コマンドの起動の際には以下に示す(a)乃至(e)の一連の動作が、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在することになる(図12参照)。
【0099】
(a)ユーザーがコマンド、例えば、「データの保存」というコマンドの入力を思い立つという知覚動作(ステップS202)。
【0100】
(b)ユーザーがマウスなどの入力装置を操作して、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを表示装置の画面に表示させる指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS204)。
【0101】
(c)(b)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって表示装置の画面に表示された複数のメニューを、ユーザーが視認する視覚動作(ステップS206)。
【0102】
(d)コンピュータシステムによって表示装置の画面に表示された複数のメニューの中から、(a)において思い立った「データの保存」というコマンドに対応するメニューを、ユーザーが探し出す視覚動作(ステップS208)。
【0103】
(e)ユーザーが入力装置を操作して、表示装置の画面に表示された複数のメニューの中から、(d)によって探し出した「データの保存」というコマンドに対応するメニューを選択する指示を、コンピュータシステムに入力する動作(ステップS210)。
【0104】
(f)(e)において入力された指示に基づいて、コンピュータシステムによって、選択されたメニューに対応する「データの保存」というコマンドの起動処理が開始される動作(ステップS212)。
【0105】
ここで、上記(a)の段階(図12におけるステップS202参照)は、上記「従来の技術」の項における(1)の段階(図1におけるステップS102参照)に対応する段階であり、コマンドの入力を思い立つというユーザーの知覚動作に関するものであって、従来と同様なものである。
【0106】
また、上記(f)の段階(図12におけるステップS212参照)は、上記「従来の技術」の項における(6)の段階(図1におけるステップS112参照)に対応する段階であり、コマンドの起動処理の開始というコンピュータシステムの処理に関するものであって、従来と同様なものである。
【0107】
しかし、上記(b)の段階(図12におけるステップS204参照)は、上記「従来の技術」の項における(2)の段階(図1におけるステップS104参照)に対応する段階であるが、従来とは異なるものである。
【0108】
より詳細には、従来においては、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを表示装置の画面に表示させる指示を、コンピュータシステムに入力するのに、ユーザーは入力装置を操作して、所定の位置、例えば、画面の端部に表示されるメニューバーやアイコンにまで、画面に表示されたマウスポインタを移動させて選択していた。
【0109】
これに対して本発明は、上記した表示制御装置のように、コントロールキーを押しただけで表示装置16の画面上に仮想パレットメニュー100が表示される(図9参照)。従って、本発明によれば、ユーザーが入力装置を操作して、表示装置の画面上に表示されたマウスポインタを所定の位置にまで移動させることなしに、複数のコマンドのそれぞれに対応する複数のメニューを画面上に表示させる指示をコンピュータシステムに入力できる。つまり、本発明によれば、上記(b)の段階(図12のステップS204)は短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0110】
また、上記(c)(d)の段階(図12におけるステップS206ならびにステップS208参照)はそれぞれ、上記「従来の技術」の項における(3)(4)の段階(図1におけるステップS106ならびにステップS108参照)に対応する段階であるが、従来とは異なるものである。
【0111】
より詳細には、従来は、表示装置の画面に表示された複数のメニューをユーザーが視認し、その後に、画面に表示された複数のメニューの中から、起動させようとしているコマンドに対応するメニューをユーザーが探し出していた。
【0112】
これに対して本発明は、上記した表示制御装置の表示装置16の画面上に表示される仮想パレットメニュー100は、それぞれがコマンドに対応するメニューボタン102により構成されている。そして、このメニューボタン102は、仮想パレット設定画面20(図4参照)のボタン設定ウィンドウ欄20bにおいて設定されたボタン領域32−1〜32−53に対応しており、仮想パレットメニュー100における任意の位置に配置されて、任意の形状を有し、内部には色彩や模様が施され、文字や図形が配置されているものである。
【0113】
つまり、こうしたメニューボタン102により構成される仮想パレットメニュー100は、GUI(Graphical User Interface:グラフィカルユーザーインターフェイス)として機能し、ユーザーは起動させようとしているコマンドに対応するメニューを、仮想パレットメニュー100において容易に見つけだすことができる。つまり、本発明によれば、上記(d)の段階(図12のステップS208)は短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0114】
さらに、仮想パレットメニュー100は、仮想パレット設定画面20(図4参照)においてユーザー自身が作成することが可能であるため、仮想パレットメニュー100を表示装置16の画面上に表示させる前から、どのコマンドに対応するメニューボタンが、仮想パレットメニュー100におけるどの位置にあるかを、ユーザーは予め意識することができる。その結果、実際に仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面上に表示されると、ユーザーは直ちに起動させようとしているコマンドに対応するメニューボタンを見つけ出せる。
【0115】
つまり、従来のようにして(3)の段階の後に(4)の段階を行うというよりはむしろ、本発明においては(c)の段階と(d)の段階とがほぼ同時に行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0116】
また、上記(e)の段階(図12におけるステップS210参照)は、上記「従来の技術」の項における(5)の段階(図1におけるステップS110参照)に対応する段階であるが、従来とは異なるものである。
【0117】
より詳細には、本発明の仮想パレットメニュー100は、上記したようにGUIとして機能して、コマンドの起動に際してのユーザーの各種操作を、ポインティングデバイス18により行うことができる。
【0118】
また、上記した表示制御装置によれば、仮想パレットメニュー100を表示させるときに、マウスポインタ200が表示装置16の画面上に表示されている位置によらず、常に、カーソルたるマウスポインタ200と表示される仮想パレットメニュー100との位置関係は一定に保たれることになる。このため、表示装置16の画面においてマウスポインタ200を移動させる方向が、同一のコマンドを起動させるときには常に一致するようになる。そして、仮想パレットメニュー100の中心100aにマウスポインタ200が位置するようして、仮想パレットメニュー100が表示装置16の画面に表示されると、画面においてマウスポインタ200を移動させる距離が、仮想パレットメニュー100の中心100aから四方に平均化される。そして、あるコマンドを複数回起動させる場合には、仮想パレットメニュー100が画面に表示された後に、そのコマンドのメニューボタン102までのマウスポインタの移動が習性化されることになる。
【0119】
その結果、表示装置の画面上に表示された複数のメニューの中から、起動させようとするコマンドに対応するメニューを選択する指示を、コンピュータシステムに入力する上記(e)の段階の動作が短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。
【0120】
つまり、従来は、上記「従来の技術」の項に記載した(1)〜(6)の複数の段階(図1におけるステップS102〜ステップS112参照)によって、コマンドの起動に所定の時間が費やされていた。
【0121】
これに対して、本発明による表示制御装置によれば、上記したようにコマンドの起動の際の(b)(c)(d)の段階(図12におけるステップS204〜ステップS210)が短時間で行われて、コマンドの起動に要する時間を短縮することができる。このため、編集作業や編集フィールドを要するソフトウェアのように、コマンドを起動させる回数が非常に多い場合であっても、本発明によれば膨大なロス時間が生じるのを防ぐことができる。
【0122】
さらに、本発明による表示制御装置によれば、仮想パレットメニュー100を用いてコマンドが起動されるので、ショートカットをアプリケーションソフト上に設定する必要もなく、しかも、仮想パレットメニュー100はユーザーが必要なときにだけ表示されるので、編集作業に必要な編集フィードのような画面上の作業フィールドが狭くなるようなことはない。
【0123】
また、本発明による表示制御装置は、マウスなどのポインティングデバイス18とキーボードなどの文字入力デバイス19とを備えているだけであって、タブレットのような特別の入力装置を、コマンドの入力のために用意する必要もない。
【0124】
また、本発明による表示制御装置においては、仮想パレットメニュー100を用いているので、利用頻度が非常に高いコマンドもメニューボタン102として設定しておけばよく、ストロークコマンドのように、ユーザーがコマンドを起動させるための手法をコマンド毎に覚えておく必要はなく、操作性が非常に高い。
【0125】
また、従来のストロークコマンドでは、利用頻度が非常に高いコマンドをマウスの移動毎に割り付けるので、利用可能なコマンドの総数が少なく抑えられてしまう。これに対して、本発明による表示制御装置においては、任意の数のメニューボタン102を作成し、そのメニューボタン102のそれぞれに利用頻度が中〜高のコマンドを割り付ければ、仮想パレットメニュー100を表示させて、全てのメニューボタン102を視認して選択できるので、非常に多くの数のコマンドの起動や、利用頻度がさほど高くないコマンドの起動に利用することができる。
【0126】
上記したような本発明による表示制御装置によれば、ソフトウェア上での作業に習熟したユーザーほど、仮想パレットメニュー100を凝視しなくとも、高速でコマンド起動のオペレーションを完了させることができる。また、仮想パレットメニュー100は、視覚認識の鍵となる色、形状、文字、画像(アイコン)を多く有しており、初心者であっても解りやすく、本発明によれば、知覚作業や物理作業を最小限に留め、ユーザーの理想的な作業環境を実現することができる。
【0127】
こうした本発明を用いることによって、従来のアプリケーションの煩雑な作業を伴うことなく、編集作業や編集フィールドを要するアプリケーションの全てにおいて、OSからコマンドを立ち上げる作業が劇的に削減されるものである。
【0128】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、ユーザーの操作性を向上させることができるようにした表示制御方法、表示制御装置、プログラムおよび記録媒体を提供することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来、アプリケーションソフトにおけるコマンドの起動に際して、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在している一連の動作を示す説明図である。
【図2】本発明による表示制御装置の実施の形態の一例のシステム構成を表すブロック構成図である。
【図3】本発明による表示制御装置において、仮想パレットメニューデータが生成されるまでに、ユーザーによって行われる各種作業の順序と、ユーザーの各種作業に基づいてCPUによって生成されるデータとを示す説明図である。
【図4】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレット設定画面の一例を示す説明図である。
【図5】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレット設定画面の一例を示す説明図であり、ボタン設定ウィンドウ欄において仮想パレットメニューが設定される過程が示されている。
【図6】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示されるコマンドの起動設定画面の一例を示す説明図である。
【図7】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレット設定画面の一例を示す説明図である。
【図8】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示されるオペレーションの設定画面の一例を示す説明図である。
【図9】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレットメニューの一例を示す説明図である。
【図10】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレットメニューの一例を示す説明図である。
【図11】本発明による表示制御装置の表示装置の画面に表示される仮想パレットメニューの他の例を示す説明図である。
【図12】本発明により、アプリケーションソフトにおけるコマンドの起動に際して、ユーザーとコンピュータシステムとのそれぞれに存在している一連の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
10 CPU
12 バス
14 記憶装置
16 表示装置
18 ポインティングデバイス
19 文字入力デバイス
20 仮想パレット設定画面
22 コマンドの起動設定画面
24 オペレーションの設定画面
100 仮想パレットメニュー
102 メニューボタン
200 マウスポインタ
Claims (11)
- 表示装置の画面上に複数のコマンドのそれぞれに対応するメニューを表示する表示制御装置において、
複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、前記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、前記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶された前記第1のデータの示すパレットメニューの表示を指示する指示手段と、
前記指示手段によって前記表示が指示されると、前記表示装置の画面上の前記第2の記憶手段に記憶された前記第2のデータの示す表示位置に、前記第1の記憶手段に記憶された前記第1のデータの示すパレットメニューを表示する表示制御手段とを有する表示制御装置。 - 請求項1に記載の表示制御装置において、
前記第2の記憶手段に記憶された前記第2のデータは、前記パレットメニューの中心が前記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置と一致する位置を、前記表示装置の画面上における前記パレットメニューの表示位置として示すものである表示制御装置。 - 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の表示制御装置において、さらに、
前記第2の記憶手段に記憶された前記第2のデータの示す表示位置に前記パレットメニューを表示すると、前記表示装置の画面上に前記パレットメニューの一部が表示できないときに、前記パレットメニューの表示態様を変更して前記パレットメニューの全体を表示する表示態様変更手段とを有する表示制御装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載の表示制御装置において、
前記第1の記憶手段に記憶された第1のデータの示すパレットメニューを構成する前記メニューボタンは、所定の形状と少なくとも所定の色、割り付けられたコマンドの内容に対応する文字、割り付けられたコマンドの内容に対応する画像のうちのいずれかとを有するものである表示制御装置。 - 表示装置の画面上に複数のコマンドのそれぞれに対応するメニューを表示する表示制御方法において、
表示指示に応じて、複数のコマンドがそれぞれ割り付けられるとともに、前記コマンドのそれぞれに対応するメニューを示す複数のメニューボタンからなるパレットメニューを示す第1のデータを読み出す第1の段階と、
表示指示を応じて、前記第1のデータの示すパレットメニューが、表示装置の画面上に表示される表示位置を、前記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置との位置関係で示す第2のデータを読み出す第2の段階と、
前記第1の段階で読み出された前記第1のデータと、前記第2の段階で読み出された前記第2のデータとに基づいて、前記表示装置の画面上の前記第2のデータの示す表示位置に、前記第1のデータの示すパレットメニューを表示する第3の段階とを有する表示制御方法。 - 請求項5に記載の表示制御方法において、
前記第2の段階で読み出される前記第2のデータは、前記第1のデータの示す前記パレットメニューの中心が前記表示装置の画面上に表示されるカーソルの位置と一致する位置を、前記表示装置の画面上に表おける前記パレットメニューの表示位置として示すものである表示制御方法。 - 請求項5または請求項6のいずれか1項に記載の表示制御方法において、さらに、
前記第2の段階で読み出される前記第2のデータの示す表示位置に前記パレットメニューを表示すると、前記表示装置の画面上に前記パレットメニューの一部が表示できないときに、前記パレットメニューの表示態様を変更して前記パレットメニューの全体を表示する第4の段階とを有する表示制御方法。 - 請求項5、請求項6または請求項7のいずれか1項に記載の表示制御方法において、
前記第1の段階で読み出される前記第1のデータの示すパレットメニューを構成する前記メニューボタンは、所定の形状と少なくとも所定の色、割り付けられたコマンドの内容に対応する文字、割り付けられたコマンドの内容に対応する画像のうちのいずれかとを有するものである表示制御方法。 - 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の表示制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項5、請求項6、請求項7または請求項8のいずれか1項に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項9または請求項10のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2003205267A JP2005055936A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体 |
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JP2003205267A JP2005055936A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 表示制御装置、表示制御方法、プログラムおよび記録媒体 |
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2003
- 2003-08-01 JP JP2003205267A patent/JP2005055936A/ja active Pending
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