JP2005033597A - 高周波スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の高周波スイッチでは、新たな接続端子を設けることなく、かつ、閉状態側の伝送経路の回路内電位の低下を招くことなく、出力端子を電位固定できなかった。
【解決手段】 本発明の高周波スイッチ101は、FET2を有する伝送経路A1と、FET3を有する伝送経路A2の2系統の伝送経路で成り、FET2にゲート制御電圧を付与するための制御端子C1と出力端子OUT1とを、カソードを出力端子OUT1側に向けたダイオードD1とそれと直列接続した抵抗R1とを介して接続し、かつ、伝送経路A2のFET3にゲート制御電圧を付与するための制御端子C2と出力端子OUT2とを、カソードを出力端子OUT2側に向けたダイオードD2とそれと直列接続した抵抗R2とを介して接続したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体通信におけるアンテナ回路の切換え等に使用される高周波スイッチに関する。
移動体通信におけるアンテナ回路の切換え等に使用される高周波スイッチは、低挿入損失及び高出力であること、および、異なる周波数の信号を切換えるための広帯域特性が要求されるとともに、一般的な携帯電話などの取扱電力のレベルにおいて低歪であることが要求される。
従来の高周波スイッチの一例として、携帯電話等の受信切換えに用いられる1入力2出力型のIC化された高周波スイッチの等価回路図を図4に示す。
図4に示すように、高周波スイッチ1(図中の一点鎖線で囲んだ部分)は、第1端子としての入力端子INと、第2端子としての出力端子OUT1とを、FET2を介して接続した伝送経路A1と、その入力端子INと、第3端子としての出力端子OUT2とを、FET3を介して接続した伝送経路A2との2系統の伝送経路で構成されている。
また、入力端子IN,出力端子OUT1,出力端子OUT2は、それぞれ、高周波スイッチ1の外部にあるアンテナANT,RF信号を処理する後段の信号処理回路RX1,信号処理回路RX2に接続されている。
また、FET2は、そのゲート(ゲート抵抗Rg)を制御端子C1に接続され、FET3は、そのゲート(ゲート抵抗Rg)を制御端子C2に接続されている。尚、制御端子C1,C2は、外部の制御電源(図示せず)に接続され、所定の電圧が付与されるようになっている。
即ち、FET2は、制御端子C1に所定のゲート制御電圧(V、または、V)が付与されることでON/OFF制御され、FET3は、制御端子C2に所定のゲート制御電圧(V、または、V)が付与されることでON/OFF制御される。
ここで、FET2,3は、高周波特性のよいディプレッション型のnチャンネル形GaAsFETであり、負のしきい値電圧Vtを有し、ゲート電圧Vgが、Vt<Vgの範囲でドレインとソース間は低インピーダンスとなりONになり、Vg<Vtの範囲でドレインとソース間は高インピーダンスとなりOFFになる。
そして、各伝送経路A1,A2のFET2,3には、ゲート制御電圧(V、または、V)が相補的に印加されるため、高周波スイッチ1の動作としては、FET2がON、FET3がOFFのとき、伝送経路A1は開状態、、伝送経路A2は閉状態となり、その結果、アンテナANTからのRF信号は伝送経路A1を経由して信号処理回路RX1に流れる。
これと反対に、FET3がON、FET2がOFFのとき、伝送経路A2は開状態、、伝送経路A1は閉状態となり、その結果、アンテナANTからのRF信号は伝送経路A2を経由して信号処理回路RX2に流れる。
尚、上記の例では、各伝送経路A1,A2にそれぞれ、1個ずつのFET2,3を配置したが、FETの個数は特にこれに限るものではなく、RF信号に対する耐電力性を向上させるため、図5に示すように、複数個、配置する構成であってもよい。(図5では各伝送経路A1,A2にそれぞれ3個ずつFET4〜6,7〜9を直列配置した例を示す)。(特許文献1参照。)
特開2002−135095号公報(第2頁、第3図)
しかしながら、上記の高周波スイッチ1では、出力端子OUT1,OUT2が電位固定されておらず、いわゆる、フローティング状態であるため、RF信号(交流波形)の影響で入出力特性が非線形性を示す場合があった。
このため、このフローティングを解決する構成として、図6に示すように、高周波スイッチ1に新たな接続端子C3,C4を設け、それらを通して出力端子OUT1,OUT2を接地して電位固定するか、あるいは、接地の代わりに、出力端子OUT1,OUT2を新たなバイアス電源(図示せず)に接続して電位固定する構成などが考えられる。
しかし、これらの構成では、当然ながら接続端子の個数が増加すると言う問題が生じ、IC化された高周波スイッチ1では、ボンディングパッド数が増加すると共に、組立工程ではボンディングの作業個数が増加するなどの不具合を招いた。
そのため、接続端子の個数の増加を伴わない電位固定の構成として、図7に示すように、出力端子OUT1,OUT2をそれぞれ、抵抗R1,R2(例えば、50KΩ程度)を介して、制御端子C1,C2に接続して電位固定する構成が考えられる。
しかし、この構成においても、単に、出力端子OUT1,OUT2と制御端子C1,C2とを抵抗R1,R2を介して接続するだけでは、閉状態側の伝送経路の回路内電位の低下を招き、その結果、取扱電力が低下すると言う別の問題が生じた。
以下、図8を用いて、その詳細を説明する。図8は、図7において、FET2,3のしきい値電圧Vt=−1V,順方向電圧Vf=+0.5V、制御端子C1,C2に付与するゲート制御電圧をそれぞれ、V=+3V,V=0V(通常、消費電力を節約するためLow側はゲート制御電圧を0Vとする。)とし、制御端子C1にV=+3V、制御端子C2にV=0Vを付与した状態を示した説明図である。尚、これとは反対に、制御端子C1にV=0V、制御端子C2にV=+3Vを付与した状態は、単に、伝送経路A1,A2の開閉状態が反対になるだけであるため説明を省略する。
図8の場合、制御端子C1には、V=+3Vが付与されているため、FET2はONし、伝送経路A1は開状態となる。また、制御端子C2には、V=0Vが付与されているため、FET3はOFFし、伝送経路A2は閉状態となる。
ここで、開状態の伝送経路A1の回路内電位Vonは、制御端子C1に付与される制御電圧V=+3Vと、FET2の順方向電圧Vf=+0.5Vとの電圧差となり、回路内電位Vonは、Von=+2.5V(3V−0.5V)である。
また、伝送回路A1,A2内には、高電位の制御端子C1から低電位の制御端子C2に向かってスイッチング電流Isw(図中、破線矢印で示す)が流れる。尚、FET3は、RF信号に対してはOFFであるが、スイッチング電流Iswは流通する。
そして、このスイッチング電流Iswの大きさは、出力端子OUT2と制御端子C2とが接続されていない場合は、FET3の微小なリーク電流分のみであり無視できるレベルであるが、出力端子OUT2と制御端子C2とを抵抗R2を介して接続した場合は、抵抗R2を通して制御端子C2へと流れるため無視できない大きさとなる。
このため、出力端子OUT2と制御端子C2とを接続しない場合は、閉状態側の伝送経路A2の回路内電位Voffは、Voff=+2.5Vであったのに対して、出力端子OUT2と制御端子C2とを抵抗R2を介して接続した場合は、仮に、R2=50KΩ,Isw=30μAとすると回路内電位Voffは、Voff=+1.5V(50KΩ×30μA)となり低下する。
次に、このように回路内電位Voffが低下すると、その結果として取扱電力が低下することを図9,図10を用いて説明する。図9,図10は、ともにFET3のId−Vg特性とRF信号の関係を模式的に示す説明図であり、図9には、出力端子OUT2と制御端子C2とを接続しない場合を示し、図10には、出力端子OUT2と制御端子C2とを抵抗R2を介して接続した場合を示す。
先ず、図9に示すように、出力端子OUT2と制御端子C2とを接続しない場合は、回路内電位Voff=+2.5V(ソース電位)から見たゲート電位Vgsは、回路内電位Voff=+2.5Vと制御電圧V=0Vとの電圧差で、Vgs=−2.5V(0V−2.5V)となる。そして、このゲート電位Vgsと、しきい値電圧Vtとの電圧差Δは、Δ=1.5V(−1V−(−2.5V))となり、比較的大きい。ここで、この電圧差Δは、RF信号の電圧変動に対するFET3の安定動作の余裕度となるため、電圧差Δが大きいとFET3のOFF状態を安定して維持でき、その結果として取扱電力が大きくなる。
これに対して、図10に示すように、出力端子OUT2と制御端子C2とを抵抗R2を介して接続した場合は、回路内電位Voff=+1.5V(ソース電位)から見たゲート電位Vgsは、回路内電位Voff=+1.5Vと制御電圧V=0Vとの電圧差で、Vgs=−1.5V(0V−1.5V)となる。そして、このゲート電位Vgsと、しきい値電圧Vtとの電圧差Δは、Δ=0.5V(Δ=−1V−(−1.5V))と比較的小さい。このため、RF信号の電圧変動に対するFET3の安定動作の余裕度は少なく、RF信号の電圧変動の一部(高電位部分)でFET3が不所望にもONするおそれがあり、FET3のOFF状態を安定して維持できず、その結果として取扱電力が小さくなる。
以上、図9,図10を用いて説明したように、閉状態側の伝送経路A2の回路内電位Voffが低下すると、下記の数式で示される取扱電力が低下し、一般的な携帯電話などの取扱電力のレベルを扱うことが困難となり、低歪化と言う点で問題が生じた。
(数1)
Pmax=2(Vt−Vgs)/R
上記の数式において、Pmaxは取扱電力、Vtはしきい値、Vgsは回路内電位(ソース電位)から見たゲート電位、Rは負荷抵抗値(一般に50Ω)である。
本発明の目的は、高周波スイッチに新たな接続端子を設けることなく、かつ、閉状態側の伝送経路の回路内電位の低下を招くことなく、出力端子を電位固定できる高周波スイッチを提供することである。
本発明の高周波スイッチは、第1端子を共通として、第1端子と第2端子とをFETを介して接続した第1伝送経路と、第1端子と第3端子とをFETを介して接続した第2伝送経路との2系統の伝送経路で成り、第1伝送経路のFETと、第2伝送経路のFETとを交互にON,OFF動作させて、それぞれ第1伝送経路、第2伝送経路を開閉制御する高周波スイッチにおいて、第1伝送経路のFETにゲート制御電圧を付与するための第1制御端子と第2端子とを、カソードを第2端子側に向けた第1のダイオードとそれと直列接続した第1の抵抗とを介して接続し、かつ、第2伝送経路のFETにゲート制御電圧を付与するための第2制御端子と第3端子とを、カソードを第3端子側に向けた第2のダイオードとそれと直列接続した第2の抵抗とを介して接続したことを特徴とする高周波スイッチである。
本発明の高周波スイッチによれば、第1端子を共通として、第1端子と第2端子とをFETを介して接続した第1伝送経路と、第1端子と第3端子とをFETを介して接続した第2伝送経路との2系統の伝送経路で成り、第1伝送経路のFETと、第2伝送経路のFETとを交互にON,OFF動作させて、それぞれ第1伝送経路、第2伝送経路を開閉制御する高周波スイッチにおいて、第1伝送経路のFETにゲート制御電圧を付与するための第1制御端子と第2端子との間を、カソードを第2端子側に向けた第1のダイオードとそれと直列接続した第1の抵抗とを介して接続し、かつ、第2伝送経路のFETにゲート制御電圧を付与するための第2制御端子と第3端子とを、カソードを第3端子側に向けた第2のダイオードとそれと直列接続した第2の抵抗とを介して接続したため、新たに接続端子を増加させることなく第2端子、及び、第3端子を電位固定でき、かつ、閉状態側の伝送経路の回路内電位の低下を防止でき、その結果、取扱電力の低下を招くことがない。
フローティング状態の第2端子および第3端子を電位固定するという目的を、接続端子の個数を増加させることなく、かつ、閉状態側の伝送経路の回路内電位を低下させることなく実現した。
本発明の高周波スイッチ101の一例として、携帯電話等の受信切換えに用いられる1入力2出力型のIC化された高周波スイッチの等価回路図を図1に示す。
図1に示すように、高周波スイッチ101(図中の一点鎖線で囲んだ部分)は、第1端子としての入力端子INと、第2端子としての出力端子OUT1とを、FET2を介して接続した伝送経路A1と、その入力端子INと、第3端子としての出力端子OUT2とを、FET3を介して接続した伝送経路A2との2系統の伝送経路で構成されている。
また、入力端子IN,出力端子OUT1,出力端子OUT2は、それぞれ、高周波スイッチ101の外部にあるアンテナANT,RF信号を処理する後段の信号処理回路RX1,信号処理回路RX2に接続されている。
また、FET2は、そのゲート(ゲート抵抗Rg)を制御端子C1に接続され、FET3は、そのゲート(ゲート抵抗Rg)を制御端子C2に接続されている。尚、制御端子C1,C2は、外部の制御電源(図示せず)に接続され、所定の電圧が付与されるようになっている。
即ち、FET2は、制御端子C1に所定のゲート制御電圧(V、または、V)が付与されることでON/OFF制御され、、FET3は、制御端子C2に所定のゲート制御電圧(V、または、V)が付与されることでON/OFF制御される。
ここで、FET2,3は、高周波特性のよいディプレッション型のnチャンネル形GaAsFETであり、負のしきい値電圧Vtを有し、ゲート電圧Vgが、Vt<Vgの範囲でドレインとソース間は低インピーダンスとなりONになり、Vg<Vtの範囲でドレインとソース間は高インピーダンスとなりOFFになる。
また、制御端子C1と出力端子OUT1とは、本発明の特徴である、カソード側を出力端子OUT1側に向けたダイオードD1とそれと直列接続した抵抗R1(例えば、50KΩ程度)とを介して接続され、かつ、制御端子C2と出力端子OUT2とは、本発明の特徴である、カソード側を出力端子OUT2側に向けたダイオードD2とそれと直列接続した抵抗R2(例えば、50KΩ程度)とを介して接続されている。
そして、各伝送経路A1,A2のFET2,3には、ゲート制御電圧(V、または、V)が相補的に印加されるため、高周波スイッチ101の動作としては、FET2がON、FET3がOFFのとき、伝送経路A1は開状態、、伝送経路A2は閉状態となり、その結果、アンテナANTからのRF信号は伝送経路A1を経由して信号処理回路RX1に流れる。
これと反対に、FET3がON、FET2がOFFのとき、伝送経路A2は開状態、、伝送経路A1は閉状態となり、その結果、アンテナANTからのRF信号は伝送経路A2を経由して信号処理回路RX2に流れる。
尚、上記の例では、各伝送経路A1,A2にそれぞれ、1個ずつのFET2,3を配置したが、FETの個数は特にこれに限るものではなく、RF信号に対する耐電力性を向上させるため、図2に示すように、複数個、配置する構成であってもよい。(図2では各伝送経路A1,A2にそれぞれ3個ずつFET4〜6,7〜9を直列配置した例を示す)。
このように本発明の高周波スイッチ101では、各出力端子OUT1,OUT2が各制御端子C1,C2に接続され電位固定されており、いわゆる、フローティング状態でないため、RF信号(交流波形)の影響で出力電圧が変動すると言う問題がない。
また、高周波スイッチ101に新たな接続端子(図示せず)を設けて、それらを通して出力端子OUT1,OUT2を接地して電位固定したり、あるいは、接地の代わりに、出力端子を新たなバイアス電源(図示せず)に接続したりして電位固定する構成でないため接続端子の個数を増加させないで済む。
また、前述したように、単に、出力端子OUT2と制御端子C2とを抵抗R2を介して接続するだけでは、閉状態側の伝送経路A2の回路内電位Voffの低下を招き、その結果、取扱電力が低下すると言う問題が生じたが、本発明の構成では、抵抗R2には、カソードを出力端子OUT2側に向けたダイオードD2が直列接続されているため回路内電位Voffの低下を防止できる。
以下、図3を用いて、その詳細を説明する。図3は、図1において、FET2,3のしきい値電圧Vt=−1V,順方向電圧Vf=+0.5V、制御端子C1,C2に付与するゲート制御電圧をそれぞれ、V=+3V,V=0V(通常、消費電力を節約するためLow側はゲート制御電圧を0Vとする。)とし、制御端子C1にV=+3V、制御端子C2にV=0Vを付与した状態を示した説明図である。尚、これとは反対に、制御端子C1にV=0V、制御端子C2にV=+3Vを付与した状態は、単に、伝送経路A1,A2の開閉状態が反対になるだけであるため説明を省略する。
図3の場合、制御端子C1には、V=+3Vが付与されているため、FET2はONし、伝送経路A1は開状態となる。また、制御端子C2には、V=0Vが付与されているため、FET3はOFFし、伝送経路A2は閉状態となる。
ここで、開状態の伝送経路A1の回路内電位Vonは、制御端子C1に付与される制御電圧V=+3Vと、FET2の順方向電圧Vf=+0.5Vとの電圧差となり、回路内電位Vonは、Von=+2.5V(3V−0.5V)である。
また、伝送回路A1,A2内には、高電位の制御端子C1から低電位の制御端子C2に向かってスイッチング電流Isw(図中、破線矢印で示す)が流れようとするが、本発明の場合、このスイッチング電流Iswを流通させない方向にダイオードD2が接続されているため、スイッチング電流Iswの大きさは、FET3の微小なリーク電流分のみであり無視できるレベルである。そして、閉状態側の伝送経路A2の回路内電位Voffは、出力端子OUT2と制御端子C2とが接続されていない場合と同等で、ほぼVoff=+2.5Vとなり低下しない。
このため、FET3のId−Vg特性とRF信号の関係は、出力端子OUT2と制御端子C2とを接続しない場合を示した図9の場合とほぼ同様となり、回路内電位Voff=+2.5V(ソース電位)から見たゲート電位Vgsは、回路内電位Voff=+2.5Vと制御電圧V=0Vとの電圧差で、Vgs=−2.5V(0V−2.5V)となる。そして、このゲート電位Vgsと、しきい値電圧Vtとの電圧差Δは、Δ=1.5V(−1V−(−2.5V))となり、比較的大きく、この電圧差ΔがRF信号の電圧変動に対する余裕となるため、電圧差Δが大きいとFET3のOFF状態を安定して維持でき、取扱電力が大きい。
即ち、下記の数式で示される取扱電力は低下せず、一般的な携帯電話などの取扱電力のレベルを扱うことは容易となり、低歪化と言う点で問題がない。
(数1)
Pmax=2(Vt−Vgs)/R
上記の数式において、Pmaxは取扱電力、Vtはしきい値、Vgsは回路内電位(ソース電位)から見たゲート電位、Rは負荷抵抗値(一般に50Ω)である。
高周波スイッチに新たな接続端子を設けることなく、かつ、閉状態側の伝送経路の回路内電位の低下を招くことなく出力端子を電位固定する回路に適用できる。
本発明の高周波スイッチの一例の等価回路図 本発明の高周波スイッチの他の例の説明図 本発明の高周波スイッチの動作の説明図 従来の高周波スイッチの一例の等価回路図 従来の高周波スイッチの他の例の説明図 従来の高周波スイッチの出力端子を接地した場合の説明図 従来の高周波スイッチの出力端子と制御端子とを抵抗を介して接続した場合の説明図 従来の高周波スイッチの出力端子と制御端子とを抵抗を介して接続した場合の課題の説明図 FETのId−Vg特性とRF信号の関係を模式的に示す説明図(出力端子と制御端子とを接続しない場合) FETのId−Vg特性とRF信号の関係を模式的に示す説明図(出力端子と制御端子とを抵抗を介して接続した場合)
符号の説明
1 高周波スイッチ
2〜9 FET
IN 入力端子
OUT1,OUT2 出力端子
ANT アンテナ
A1,A2 伝送経路
RX1,RX2 信号処理回路
Rg ゲート抵抗
C1,C2 制御端子
、V ゲート制御電圧
Vt しきい値電圧
Vg ゲート電圧
C3,C4 新たな接続端子
R1,R2 抵抗
Vf 順方向電圧
Von 開状態側の伝送経路の回路内電位
Voff 閉状態側の伝送経路の回路内電位
Isw スイッチング電流
Vgs 回路内電位Voff(ソース電位)から見たゲート電位
Δ ゲート電位Vgsと、しきい値電圧Vtとの電圧差
Pmax 取扱電力
負荷抵抗値
101 本発明の高周波スイッチ
D1,D2 ダイオード

Claims (4)

  1. 第1端子を共通として、前記第1端子と第2端子とをFETを介して接続した第1伝送経路と、前記第1端子と第3端子とをFETを介して接続した第2伝送経路との2系統の伝送経路で成り、前記第1伝送経路のFETと、前記第2伝送経路のFETとを交互にON,OFF動作させて、それぞれ前記第1伝送経路、前記第2伝送経路を開閉制御する高周波スイッチにおいて、前記第1伝送経路のFETにゲート制御電圧を付与するための第1制御端子と前記第2端子とを、カソードを前記第2端子側に向けた第1のダイオードとそれと直列接続した第1の抵抗とを介して接続し、かつ、前記第2伝送経路のFETにゲート制御電圧を付与するための第2制御端子と前記第3端子とを、カソードを前記第3端子側に向けた第2のダイオードとそれと直列接続した第2の抵抗とを介して接続したことを特徴とする高周波スイッチ。
  2. 前記第1端子は入力端子であり、前記第2端子および前記第3端子は出力端子である1入力2出力型の伝送回路であることを特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチ。
  3. 前記FETはディプレッション型のGaAsFETであることを特徴とする請求項1、または、請求項2に記載の高周波スイッチ。
  4. 前記FETは前記各伝送経路に複数個、直列配置されることを特徴とする請求項1、乃至、請求項3に記載の高周波スイッチ。
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JP2011199375A (ja) * 2010-03-17 2011-10-06 New Japan Radio Co Ltd 半導体スイッチ集積回路

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