JP2005033140A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体素子からの熱を冷却するための冷却液が放熱基板の回路基板を支持する面側に流れ込むことを確実に防止する。
【解決手段】 冷却ケース6の冷却用凹部7よりも外周側に液逃がし溝8を設ける。また、冷却ケース6と放熱基板2との間には、液逃がし溝8の内周側に第1シール部11、液逃がし溝8の外周側に第2シール部12をそれぞれ設ける。そして、第2シール部12よりもさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置を締結位置として、この締結位置にて固定用ボルト15等の締結部材を用いて放熱基板2の裏面側に冷却ケース6を取り付ける。このような構造とすることで、放熱基板2の回路支持面側への冷却液の流れ込み、特に、ボルト孔16を通じた冷却液の流れ込みが確実に防止される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体素子が実装された回路基板を支持する放熱基板に冷却液を接触させて半導体素子からの熱を冷却する冷却機構を備えた半導体装置に関し、特に、冷却機構の改良に関するものである。
従来、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子を冷却する冷却液の漏水を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の技術では、冷却液が流れる冷却ケースと半導体素子が実装された放熱基板との間にOリングを用いた第1のシール部及び第2のシール部を介在させ、この状態で冷却ケースと放熱基板とを圧接することで液密性を確保するようにしている。ここで、第1のシール部は冷却ケースの冷却液が流れる凹部よりも外周側に設けられ、この第1のシール部よりもさらに外周側に第2のシール部が設けられる。そして、第1のシール部と第2のシール部との間に位置する冷却ケースの所定箇所には、液逃がし溝が設けられている。
特開2001−308246号公報
上述した特許文献1に記載の技術では、液逃がし溝の外周側に位置する第2シール部上を締結箇所とし、第2シール部となるシール材を貫通するように固定用ボルトを挿通して放熱基板と冷却ケースとを締結するようにしているので、シール材の強度が低下してシール材の破損を招くことも懸念される。そして、第2シール部となるシール材が破損した場合には、冷却ケースの凹部から漏れ出した冷却液の一部がボルト孔に侵入し、ボルト孔を介して放熱基板の表面側、すなわち半導体素子側に流れ込み、半導体素子として所望の性能が得られなくなる虞がある。
本発明は、以上のような従来技術の有する問題点を解消すべく創案されたものであって、半導体素子からの発熱を冷却するための冷却液が放熱基板の表面側に流れ込むことを確実に防止できる構造の半導体装置を提供することを目的としている。
本発明に係る半導体装置は、半導体素子が実装された回路基板を支持する放熱基板と、この放熱基板の裏面側に取り付けられた冷却ケースとを有し、この冷却ケースに設けられた冷却用凹部内に冷却液を流して、この冷却用凹部と対向する位置の放熱基板に冷却液を接触させ、半導体素子から放熱基板に伝達された熱を冷却液に吸熱させるものであって、冷却ケースの冷却用凹部よりも外周側に、冷却用凹部から漏れ出す冷却液を冷却ケース外部に逃がす液逃がし溝を設けると共に、冷却ケースと放熱基板との間には、液逃がし溝の内周側に第1シール部、液逃がし溝の外周側に第2シール部をそれぞれ設け、第2シール部の外周側であって第2シール部から離間した位置を締結位置として、この締結位置にて締結部材を用いて冷却ケースを放熱基板の裏面側に取り付けるようにしたものである。
この半導体装置では、冷却ケースの冷却用凹部外周側の第1シール部と第2シール部との間に液逃がし溝が設けられているので、仮に第1シール部による液密性が確保できなくなったとしても、冷却用凹部から漏れ出した冷却液は液逃がし溝から冷却ケースの外部に排出されることになる。また、第2シール部の外周側であって第2シール部から離間した位置を締結位置として、この締結位置にて締結部材を用いて冷却ケースを放熱基板の裏面側に取り付けるようにしているので、締結部材によって第2シール部となるシール材の強度低下がもたらされることもなく、この第2シール部による液密性が確保されることによって、冷却液の締結位置への流れ込み、ひいては締結位置から放熱基板の回路基板を支持する面側に冷却液が流入する問題も有効に回避されることになる。
本発明に係る半導体装置によれば、半導体素子からの熱を冷却するための冷却液が冷却ケースの冷却用凹部から漏れ出した場合であっても、この漏れ出した冷却液を液逃がし溝から冷却ケースの外部に確実に排出することができ、特に、この漏れ出した冷却液が放熱基板と冷却ケースとの締結箇所に流れ込むことを確実に防止して、この締結位置から放熱基板の回路基板を支持する面側に冷却液が流入する問題を有効に回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、ここでは3相モータの駆動制御に用いられるパワーモジュールに対して本発明を適用した例について具体的に説明するが、本発明は、ここで挙げる例に限らず、作動時に発熱する半導体素子を有するあらゆる半導体装置に対して広く適用可能である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、図1は本発明を適用した第1の実施形態のパワーモジュール1を模式的に示す断面図、図2は図1におけるA部を拡大して示す断面図、図3は放熱基板2の裏面側を示す平面図、図4は放熱基板2を図3におけるX1−X2線に沿って切断したときの各部材の位置関係を模式的に示す断面図である。
本発明を適用したパワーモジュール1は、アルミニウム等の熱伝導率の高い材料が板状に成形されてなる放熱基板2を備えている。この放熱基板2上には、絶縁層を介して回路基板3が搭載され、この回路基板3にIGBT等の半導体素子4が実装されている。すなわち、半導体素子4が実装された回路基板3が放熱基板2上に支持された構造となっている。以下、放熱基板2の回路基板3を支持する側の面を便宜上、回路支持面または表面と呼び、それとは逆側の面を放熱基板2の裏面と呼ぶ。
放熱基板2の裏面側には、回路基板3の直下に位置する部分に複数の放熱フィン5が立設されている。これら放熱フィン5は、放熱基板2裏面側の表面積を拡大させて、放熱基板2における冷却効率を高めるためのものであり、放熱基板2と一体に形成されている。そして、この放熱フィン5が設けられた放熱基板2の裏面側に、冷却ケース6が取り付けられている。
冷却ケース6は、1枚の基板材に、冷却液を流通させるための冷却液流路がエッチング等の精密微細加工によって形成されてなるものである。冷却ケース6に形成される冷却液流路は、その一部が、放熱基板2側にて開口する冷却用凹部7とされている。そして、冷却ケース6を放熱基板2の裏面側に取り付けたときに、放熱基板2の裏面側に形成された複数の放熱フィン5がこの冷却用凹部7内に収容され、この状態で、冷却用凹部7の開口部が放熱基板2の裏面側にて閉塞されるようになっている。
また、冷却ケース6には、冷却用凹部7の外周側に位置して、何らかの要因で冷却用凹部7から冷却液が漏れ出したときに、この漏れ出した冷却液を冷却ケース6の外部に排出するための液逃がし溝8が設けられている。この液逃がし溝8は、冷却用凹部7を囲むようにしてその全周に亘って冷却ケース6に設けられており、一部が冷却ケース6の厚み方向に貫通している。そして、冷却用凹部7から漏れ出した冷却液は、液逃がし溝8の冷却ケース6を貫通する部分から冷却ケース6の裏面(放熱基板2への取付面とは逆側の面)側へと流れて、冷却ケース6の外部に排出されるようになっている。また、この冷却ケース6に設けられた液逃がし溝8に対応して、放熱基板2の裏面側には、液逃がし溝8と連続する凹部9が設けられている。
冷却ケース6の放熱基板2への取付面と放熱基板2の裏面側との間には、冷却ケース6の冷却用凹部7を囲むようにして、冷却液の液密性を確保するための第1及び第2のシール部11,12がそれぞれ設けられている。これら第1及び第2のシール部11,12としては、例えばOリング等のシール材が用いられ、これらのシール材が放熱基板2の裏面側に設けられたシール材収容凹部13,14にそれぞれ収容されて、冷却ケース6の放熱基板2への取付面と放熱基板2の裏面側とを密着させている。
ここで、第1のシール部11は、冷却ケース6の冷却用凹部7の外周側であって、液逃がし溝8の内周側となる位置に配置される。一方、第2のシール部12は、液逃がし溝8の外周側となる位置に配置される。そして、パワーモジュール1では、これら第1及び第2のシール部11,12を介在させた状態で、放熱基板2の裏面側に冷却ケース6を圧接させて取り付けることで、放熱基板2の回路支持面側に冷却液が流れ込むことを確実に防止できるようになっている。
すなわち、パワーモジュール1では、冷却ケース6に設けられた冷却用凹部7の外周側が第1のシール部11で囲まれているので、第1のシール部11による液密性が確保されている限りは、冷却用凹部7から冷却液が漏れ出すことがない。また、何らかの要因で第1のシール部11による液密性が確保できなくなって冷却用凹部7から冷却液が漏れ出したとしても、第1のシール部11の外周側には液逃がし溝8が設けられており、さらにその外周側に第2のシール部12が配置されているので、冷却用凹部7から漏れ出した冷却液は液逃がし溝8に導かれて、ここから冷却ケース4の外部に排出されることになる。したがって、冷却液が放熱基板2の回路支持面側に流れ込むことが有効に防止される。
また、特に、本発明を適用したパワーモジュール1では、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置を締結位置として、この締結位置にて固定用ボルト15等の締結部材を用いて、冷却ケース6が放熱基板2の裏面側に取り付けられている。すなわち、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置の適所に、放熱基板2を貫通して冷却ケース6に至るボルト孔16が穿設され、このボルト孔16に固定用ボルト15が挿通されることで、冷却ケース6が放熱基板2の裏面側に取り付けられるようになっている。
このように、放熱基板2を貫通するようにボルト孔16を穿設した場合、冷却ケース6の冷却用凹部7から漏れ出した冷却液が、このボルト孔16を通じて放熱基板2の回路支持面側に流れ込むことも確実に防止する必要がある。本発明を適用したパワーモジュール1では、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置を締結位置として、ここにボルト孔16が穿設されているので、冷却ケース6の冷却用凹部7から漏れ出した冷却液は第2シール部12によって確実に遮断されて、その外周側に穿設されたボルト孔16に到達することはない。したがって、ボルト孔16を通じた放熱基板2の回路支持面側への冷却液の流れ込みは確実に防止されることになる。また、固定用ボルト15が挿通されるのは、第2シール部12から離間した位置であるので、固定ボルト15が第2シール部12に干渉して第2シール部12の破損等の要因となることもなく、第2シール部12による液密性は良好に保持される。
ところで、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置を締結位置とした場合、第2シール部12近傍では、固定用ボルト15の締め付け力によって放熱基板2と冷却ケース6との間に高い面圧が得られるので、第2シール部12には十分な液密性を持たせることができるものの、締結位置から大きく離れた第1シール部11近傍では面圧が不足して、第1シール部11による液密性が低下することも考えられる。このような場合には、第1シール部11の近傍位置に冷却ケース6側からボルト孔17を穿設してボルト18を挿通し、このボルト18の締め付け力によって第1シール部11近傍位置での面圧を確保するようにすればよい。このとき、ボルト18を挿通するボルト孔17が放熱基板2を貫通しないようにしておけば、冷却ケース6の冷却用凹部7から漏れ出した冷却液が、このボルト孔17を通じて放熱基板2の回路支持面側に流れ込むこともない。
以上のように構成されるパワーモジュール1では、動作時にIGBT等の半導体素子4から発生する熱が、放熱基板2に伝達される。このとき、冷却ケース6の冷却用凹部7内には冷却液が流れており、放熱基板2の裏面側に形成された放熱フィン5及びその周辺部位が冷却用凹部7内を流れる冷却液に接触することによって、半導体素子4から放熱基板2に伝達された熱が、この冷却液によって吸熱され、冷却される。
冷却ケース6の冷却用凹部7内を流れる冷却液は、通常は、第1シール部11によって遮断されるので、冷却用凹部7から漏れ出すことはない。また、仮に、何らかの要因によって第1シール部11による液密性が確保できなくなって冷却用凹部7から冷却液が漏れ出したとしても、第1のシール部11の外周側に液逃がし溝8が設けられ、さらにその外周側に第2のシール部12が設けられているので、冷却用凹部7から漏れ出した冷却液は液逃がし溝8から冷却ケース4の外部に排出され、放熱基板2の回路支持面側に流れ込むことが防止される。さらに、本発明を適用したパワーモジュール1では、冷却ケース4を放熱基板2に取り付けるためのボルト孔16が、第2シール部12の外周側であって第2シール部12から離間した位置(締結位置)に穿設されるので、冷却用凹部7から漏れ出した冷却液がこのボルト孔16に到達することもなく、ボルト孔16を通じた放熱基板2の回路支持面側への冷却液の流れ込みも確実に防止される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図5を参照して説明する。図5は第2の実施形態のパワーモジュール20の要部を拡大して示す断面図である。
この第2の実施形態のパワーモジュール20は、基本構成を上述した第1の実施形態のパワーモジュール1と同様とし、第2シール部12のシール材を収容するためのシール材収容凹部14が、液逃がし溝8と連続する凹部9と一体の凹部として、放熱基板2の裏面側に形成されていることを特徴とするものである。以下、この特徴部分についてのみ説明する。
本実施形態のパワーモジュール20においても、冷却ケース6に設けられた冷却用凹部7から外周側に向かって、第1シール部11、液逃がし溝8、第2シール部12がこの順にそれぞれ配置され、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置が、放熱基板2と冷却ケース6との締結位置とされている。ただし、本実施形態のパワーモジュール20では、第2シール部12の位置が第1の実施形態のものよりも液逃がし溝8に近い位置とされ、シール材収容凹部14が液逃がし溝8と連続する凹部9と一体の凹部として放熱基板2の裏面側に形成される。そして、このシール材収容凹部14内に第2シール部12となるシール材が収容される構造となっている。
本実施形態のパワーモジュール20では、シール材収容凹部14と凹部9とが一体とされることによって、上述した第1の実施形態の効果に加えて、以下の効果が得られる。すなわち、シール材収容凹部14と凹部9とが一体の凹部として構成されるので、放熱基板2の裏面側の加工が簡略化されると共に、第2シール部12のシール材をシール材収容凹部14内に嵌め込む作業も簡便に行えることになる。したがって、製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、シール材収容凹部14と凹部9との間にこれらを隔てる壁を設ける必要がないので、その分、パワーモジュール20全体のサイズを小型化することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は第3の実施形態のパワーモジュールが備える放熱基板2の裏面側を示す平面図である。
本実施形態のパワーモジュールにおいても、第2の実施形態のパワーモジュール20と同様に、第2シール部12のシール材を収容するためのシール材収容凹部14が、液逃がし溝8と連続する凹部9と一体の凹部として、放熱基板2の裏面側に形成されている。そして、特に、本実施形態のパワーモジュールでは、液逃がし溝8と連続する凹部9が、この凹部9内に離散的に設けられた隔壁31によって複数の領域に分断された構造となっている。
シール材収容凹部14と液逃がし溝8と連続する凹部9とを一体の凹部とした場合、放熱基板2に幅広の凹部が形成されることになるため、放熱基板2にねじれや歪みが生じやすくなる。このような放熱基板2に生じるねじれや歪みは、放熱基板2のサイズが小さい場合はさほど問題にならないが、放熱基板2のサイズが大きくなってくると、液密性の低下につながることも懸念される。
そこで、本実施形態のパワーモジュールにおいては、液逃がし溝8と連続する凹部9内に離散的に複数の隔壁31を設け、これら複数の隔壁31によって凹部9を複数の領域に分断するようにしている。これにより、放熱基板2の剛性が向上してねじれや歪みの発生が抑制され、放熱基板2のサイズが大きい場合であっても、良好に液密性を確保することが可能となる。なお、本実施形態のパワーモジュールにおいても、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果が得られることは勿論である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図7を参照して説明する。図7は第4の実施形態のパワーモジュール40の要部を拡大して示す断面図である。
本実施形態のパワーモジュール40においても、第2の実施形態のパワーモジュール20と同様に、第2シール部12のシール材を収容するためのシール材収容凹部14が、液逃がし溝8と連続する凹部9と一体の凹部として、放熱基板2の裏面側に形成されている。そして、特に、本実施形態のパワーモジュール40では、液逃がし溝8と連続する凹部9の深さD1が、シール材収容凹部14の深さD2よりも小とされている。
本実施形態のパワーモジュール40では、以上のように、液逃がし溝8と連続する凹部9の深さD1をシール材収容凹部14の深さD2よりも小とすることで、放熱基板2の剛性向上が図られている。したがって、このパワーモジュール40においても、放熱基板2のねじれや歪みの発生が有効に抑制されるので、放熱基板2のサイズが大きい場合であっても、良好に液密性を確保することが可能となる。なお、本実施形態のパワーモジュール40においても、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の効果が得られることは勿論である。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。図8は第5の実施形態のパワーモジュール50を模式的に示す断面図、図9は図8におけるB部を拡大して示す断面図である。
この第5の実施形態のパワーモジュール50は、冷却ケース6が、冷却用凹部7が設けられた第1の部材6aと、この第1の部材6aの外周側に所定の間隙を存して配設される第2の部材6bとから構成され、これら第1の部材6aと第2の部材6bとの間の間隙が液逃がし溝8とされていることを特徴とするものである。
本実施形態のパワーモジュール50においても、冷却ケース6の第1の部材6aに設けられた冷却用凹部7から外周側に向かって、第1シール部11、液逃がし溝8、第2シール部12がこの順にそれぞれ配置され、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置が、放熱基板2と冷却ケース6との締結位置とされている。ただし、本実施形態のパワーモジュール50では、冷却ケース6を構成する第1の部材6aと第2の部材6bとの間の間隙が液逃がし溝8とされている。すなわち、本実施形態のパワーモジュール50では、冷却ケース6に溝加工を施して積極的に液逃がし溝8を形成するのではなく、冷却ケース6を構成する第1の部材6aと第2の部材6bとの位置関係を調整することによって、これらの間に液逃がし溝8が形成されるようにしている。また、放熱基板2の裏面側には、液逃がし溝8に連続する凹部9が形成されていない。
以上のような構造のパワーモジュール50においても、冷却用凹部7の外周側に第1シール部11、液逃がし溝8、第2シール部12がこの順でそれぞれ配置され、第2シール部12のさらに外周側であって第2シール部12から離間した位置が放熱基板2と冷却ケース6との締結位置とされていることによって、上述した第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第2シール部12の位置を液逃がし溝8に隣接した位置に配置することによって、パワーモジュール50全体のサイズを小型化することも可能となる。
本発明を適用した第1の実施形態のパワーモジュールを模式的に示す断面図である。 図1におけるA部を拡大して示す断面図である。 第1の実施形態のパワーモジュールが備える放熱基板の裏面側を示す平面図である。 前記放熱基板を図3におけるX1−X2線に沿って切断したときの各部材の位置関係を模式的に示す断面図である。 本発明を適用した第2の実施形態のパワーモジュールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明を適用した第3の実施形態のパワーモジュールが備える放熱基板の裏面側を示す平面図である。 本発明を適用した第4の実施形態のパワーモジュールの要部を拡大して示す断面図である。 本発明を適用した第5の実施形態のパワーモジュールを模式的に示す断面図である。 図8におけるB部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1,20,40,50 パワーモジュール
2 放熱基板
3 回路基板
4 半導体素子
6 冷却ケース
7 冷却用凹部
8 液逃がし溝
9 凹部
11 第1シール部
12 第2シール部
13,14 シール材収容凹部

Claims (5)

  1. 半導体素子が実装された回路基板を支持する放熱基板と、この放熱基板の裏面側に取り付けられた冷却ケースとを有し、この冷却ケースに設けられた冷却用凹部内に冷却液を流して、この冷却用凹部と対向する位置の前記放熱基板に前記冷却液を接触させ、前記半導体素子から前記放熱基板に伝達された熱を前記冷却液に吸熱させる半導体装置において、
    前記冷却ケースの前記冷却用凹部よりも外周側に、前記冷却用凹部から漏れ出す冷却液を冷却ケース外部に逃がす液逃がし溝を設けると共に、
    前記冷却ケースと前記放熱基板との間には、前記液逃がし溝の内周側に第1シール部、前記液逃がし溝の外周側に第2シール部をそれぞれ設け、
    前記第2シール部の外周側であって前記第2シール部から離間した位置を締結位置として、この締結位置にて締結部材を用いて前記冷却ケースを前記放熱基板の裏面側に取り付けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記放熱基板の裏面側には、前記冷却ケースに設けられた液逃がし溝と連続する凹部と、前記第2シール部となるシール材が収容される凹部とが設けられ、これら凹部が一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記放熱基板の裏面側に設けられた液逃がし溝と連続する凹部は、離散的に設けられた複数の隔壁によって複数の凹部に分断されていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記放熱基板の裏面側に設けられた液逃がし溝と連続する凹部の深さが、前記第2シール部となるシール材が収容される凹部の深さよりも小とされていることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置。
  5. 前記冷却ケースは、前記冷却用凹部が設けられた第1の部材と、この第1の部材の外周側に所定の間隙を存して配設される第2の部材とからなり、これら第1の部材と第2の部材との間の間隙が前記液逃がし溝とされていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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