JP2005032449A - 電子放出装置及び画像表示装置 - Google Patents

電子放出装置及び画像表示装置 Download PDF

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和司 野村
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Abstract

【課題】電子放出素子固有の容量を低減し、放出電子のビーム径が小さく、容易に製造しうる電子放出装置を提供する。
【解決手段】基板11上に、ゲート電極14と、第1電極12及び電子放出層15の積層体からなるカソード電極13を形成し、アノード電極16を配置してなる電子放出装置において、第1電極12の膜厚h、カソード電極13の膜厚h、ゲート電極14と第1電極との間隔d、カソード電極13とアノード電極16との間隔H、アノード電極16とカソード電極13との間の電界強度E、カソード電極13とゲート電極14との間の電界強度Eが特定の関係式を満たすようにhを設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子放出装置及び画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子放出素子には、電界放出型電子放出素子(以下、「FE」という。)や、金属/絶縁層/金属型電子放出素子(以下、「MIM」という。)等がある。
【0003】
縦型のFEの概略断面構造を図13に示す。図中、131は基板、132はカソード電極、133は絶縁層、134はゲート電極、135は円錐型のエミッタである。当該素子は、カソード電極132上に配置された絶縁層133とゲート電極134との積層体に開口を形成し、この開口内に円錐状のエミッタ135を配置した構造(所謂「スピント型」)である。また、開口内に円錐状のエミッタを配置せず、略平坦なエミッタを配置した構造は、例えば、特許文献1や特許文献2等に開示されている。
【0004】
横型のFEは、先端が先鋭化されたエミッタと、エミッタ先端から電子を引き出すゲート電極とが基板上に平行に配置された構造である(特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−96704号公報
【特許文献2】
特開平8−115654号公報
【特許文献3】
米国特許第4728851号明細書
【特許文献4】
米国特許第4904895号明細書
【特許文献5】
特開平3−46729号公報
【特許文献6】
特開2002−150925号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
電子放出素子をディスプレイ等の画像表示装置に応用するには、低消費電力で駆動できることが望まれる。また、ディスプレイの高精細化のためには、蛍光体に照射される電子ビームの径が小さいことが必要である。そして製造し易いことが重要である。
【0007】
前述した縦型のFEであるスピント型素子は、均一に素子を製造するのが困難なため、素子間での電子放出特性が均一になり難い。さらに、絶縁層を介してカソード電極とゲート電極を積層した構造となっているため、表示画素数の増大に伴い、駆動時に、電子放出素子の持つ素子容量に起因して消費電力が増大してしまう。
【0008】
一方、前述の特許文献2等に開示された平坦な電子放出層を用いる縦型のFEにおいては、電子ビームの径を低減することができるが、縦型であるため、表示画素数の増大に伴い、駆動時に、電子放出素子の持つ素子容量に起因して消費電力が増大してしまう。
【0009】
また、一般的な横型のFEでは、陰極から放出された電子は、対向するゲート電極に衝突しやすい構造となっているため、効率(エミッタから放出される総放出電子電流に対するアノード電極に到達する放出電子電流の比)が低下するだけでなく、エミッタから放出された電子がゲート電極で散乱し、アノードに照射された際の電子ビームの径が大きくなってしまう可能性がある。
【0010】
本発明は、電子放出素子固有の容量を低減すること、放出電子のビーム径を小さくすること、且つ容易に製造し得る電子放出装置と、該装置を用いて構成される画像表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第一は、(a)基板表面上に配置されたゲート電極と、
(b)前記基板表面上に前記ゲート電極と離れて配置された第1の電極と、該第1の電極表面上に配置された電子放出層とで構成されるカソード電極と、
(c)前記カソード電極とゲート電極間に電圧Vを印加するための第1の電圧印加装置と、
(d)前記電子放出層に距離をおいて対向配置されたアノード電極と、
(e)前記カソード電極と前記アノード電極との間に電圧Vを印加するための第2の電圧印加装置と、を有しており、前記カソード電極の厚みと前記ゲート電極の厚みとが実質的に同一である電子放出装置であって、
前記第1の電極の厚みをh、前記電子放出層の厚みをh
前記カソード電極の厚みをh(=h+h)、
前記ゲート電極と前記第1の電極との間の間隔をd、
前記カソード電極とアノード電極との間の間隔をH、
前記アノード電極とカソード電極との間の電界強度EをV/Hとし、
前記カソード電極とゲート電極との間の電界強度EをV/dとしたときに、下記式(I)の関係を満たすことを特徴とする。
【0012】
式(I)
0<h/h≦{A×(E/E)+B}×{C×log(d/h)+D}、
且つh/h≦1
(上式において、E/E≧0.057であり、A=2.45であり、B=−0.1であり、d/h≧1であり、C=0.658であり、D=0.35である)
【0013】
上記本発明の電子放出装置においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
【0014】
前記式(I)において、
0.057≦E/E<0.346の時にA=2.45、B=−0.14であり、
0.346≦E/Eの時にA=0.082、B=0.68であり、
1≦d/h<10の時にC=0.658、D=0.239であり、
10≦d/h<50の時にC=0.352、D=0.543であり、
50≦d/hの時にC=0、D=1.15である。
【0015】
前記d/hが、10≦d/h<1000である。
【0016】
前記E/Eが、E/E≧0.1である。
【0017】
前記ゲート電極の厚みとカソード電極の厚みとの差が、カソード電極の厚みの5%以下である。
【0018】
前記電子放出層の前記ゲート電極と対向するエッジの位置が、前記第1電極の前記ゲート電極と対向するエッジの位置と、同等かそれよりも前記ゲート電極から離れた位置にある。
【0019】
前記ゲート電極が、前記基板表面上に配置された第2の電極と、該第2の電極上に配置された、前記電子放出層と同じ材料からなる層とから構成される。
【0020】
本発明の第二は、上記本発明の電子放出装置を複数用いて構成したことを特徴とする画像表示装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但し、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0022】
また、本発明においては、基板上にゲート電極、カソード電極を設けた構成を電子放出素子と呼び、該素子にアノード電極、第1の電圧印加装置、第2の電圧印加装置まで組み込んだ構成を電子放出装置と呼ぶ。
【0023】
本発明の電子放出装置の特徴は、横型のFE〔基板表面に間隔を置いて配置されたカソード電極(電子放出層を含む)とゲート電極とを有する電子放出素子〕を用い、カソード電極とゲート電極の厚さが実質的に同じであり、カソード電極中における電子放出層の厚さが下記式(I)を満たすことである。
【0024】
式(I)
0<h/h≦{A×(E/E)+B}×{C×log(d/h)+D}、
且つh/h≦1
【0025】
尚、上記式中、
h:カソード電極の厚み
:電子放出層の厚み
d:ゲート電極とカソード電極との間の間隔(換言すると、dはゲート電極と電子放出層との間隔)、
H:カソード電極とアノード電極との間の間隔(より明確には、電子放出層とアノード電極との間隔)
:アノード電圧をVとした時のアノード電極とカソード電極との間の電界強度=V/H
:ゲート電圧をVとした時のゲート電極とカソード電極との間の電界強度=V/d
上記式(I)において、E/E≧0.057であり、A=2.45であり、B=−0.1であり、d/h≧1であり、C=0.658であり、D=0.35である。
【0026】
一般的に横型のFEでは、ゲート電極にゲート電圧Vを印加すると、カソード電極先端(カソード電極上に電子放出部材からなる層がある場合には、電子放出部材からなる層の先端)に巻きつくように放射状の等電位面が形成され、カソード電極(電子放出部材)に電界が印加される。この電界によってカソード電極(電子放出部材)から電子が放出されるのであるが、等電位面がカソード電極先端(電子放出部材先端)に巻きついているため、カソード電極(電子放出部材)の内、基板側から放出された電子には基板方向にも力がかかり、基板に衝突もしくはゲート電極に衝突してしまう電子が多く存在してしまう。特にアノード電圧Vによって形成される電界よりも、ゲート電圧Vによって形成される電界の方が大きい場合にこの傾向は顕著で、対向するゲート電極に衝突し易くなってしまう。この結果、電子放出効率(カソードから放出された電子に対するアノードに到達する電子の割合)が低下し、さらに、ゲート電極に入射した電子が散乱することによって、アノードに照射された際の電子ビームの径が大きくなってしまう可能性がある。
【0027】
この様な、ゲート電極に衝突してしまう電子の、カソード電極(電子放出層)での放出位置は、カソード電極(電子放出層を含む)の膜厚h、ゲート電極とカソード電極との間の間隔d、ゲート電圧をVとした時のゲート電極とカソード電極との間の電界強度E(即ちV/d)、アノード電圧をV、カソード電極とアノード電極との間の間隔Hとした時のアノード電極とカソード電極との間の電界強度E(即ちV/H)に強く依存している。よって、カソード電極上の電子放出部を、電子放出部から放出された電子が、ゲート電極に衝突しない範囲に収めれば、電子放出効率は飛躍的に向上し、さらにアノードに照射した際の電子ビームを小さくすることが可能である。
【0028】
放出された電子が、ゲート電極に衝突しない放出部の範囲は、図2(a)及び(b)中でハッチングで示した範囲で表される。よって、電子放出層の厚みhが図中のハッチングで示される範囲に入るように制御することによって、効率がほぼ100%の横型の電子放出装置を作製することが可能である。図中の曲線は放出された電子がゲート電極に衝突するかしないかの境界線を表しており、この曲線を近似的に表した下記式(I)により、効率ほぼ100%の電子放出装置となるhを規定することが可能である。
【0029】
式(I)
0<h/h≦{A×(E/E)+B}×{C×log(d/h)+D}、
且つh/h≦1
ここで、上記式(I)において、A、B、C、及びDは定数である。
【0030】
上記式(I)において、
0.057≦E/E<0.346の時には、A=2.45、B=−0.14を満たし、
0.346≦E/Eの時には、A=0.082、B=0.68を満たし、
1≦d/h<10の時には、C=0.658、D=0.239を満たし、
10≦d/h<50の時には、C=0.352、D=0.543を満たし、
50≦d/hの時には、C=0、D=1.15を満たす。
【0031】
尚、上記式において、E=V/H、E=V/dである。
【0032】
但し、電子放出部から放出された電子が、ゲート電極に衝突し、散乱したとしても、その電子の量が、電子放出部から放出された全電子数に比べて十分に少なく、つまり効率が非常に高い場合には、アノードに照射した際の電子ビームの大きさ等に影響を及ぼさない。
【0033】
従って、実際には、上記式(I)において、A=2.45、B=−0.1、C=0.658、D=0.35で規定される範囲のhであっても構わない。
【0034】
本発明において好ましくは、d/hが10≦d/h<1000であり、E/EがE/E≧0.1である。
【0035】
この様に、上記した本発明の電子放出装置の構成では、カソード電極から放出された電子がゲート電極に入射するのを軽減することができ、電子放出効率を飛躍的に向上させ、アノードに照射された際の電子ビームを小さくすることが可能である。
【0036】
図1に本発明の電子放出装置の一実施形態の概略斜視図を示す。図中、11は基板、12は第1電極、13はカソード電極、14はゲート電極、15は電子放出層、16はアノード電極、dはカソード電極13とゲート電極14との間の間隔、hはカソード電極13の厚み、hは電子放出層15の厚み、Hはカソード電極13とアノード電極16との間の間隔、Vはゲート電圧、Vはアノード電圧である。ここで、カソード電極13は、第1電極12と電子放出層15との積層体で構成されている。また、ゲート電極14は、カソード電極13と同様に、第2電極と、電子放出層15と同じ材料で構成される層との積層体で構成される場合もある。
【0037】
ゲート電極14とカソード電極13との間の間隔dは、素子を構成する材料や電子放出層15を構成する材料の仕事関数、駆動させる時の電圧や、必要とする放出電子ビームの形状等により適宜設定される。通常、dは、数十nmから数十μmの範囲で設定され、好ましくは100nmから10μm程度の範囲で選択される。
【0038】
電子放出層15の厚みhは、式(I)で表される範囲から適宜設定される。この範囲から選択することによって、駆動時に電子放出層から放出された電子が、ゲート電極に衝突するのを防ぎ、効率を向上させることができ、さらにアノードに照射された際の電子ビームを小さくすることが可能である。通常、hは、数μm以下の範囲で設定され、好ましくは150nm以下の範囲で選択される。また、カソード電極のトータルの厚みhは、好ましくは、1nm以上150nm以下である。
【0039】
図1に示す本発明の電子放出装置は、絶縁基板(シリコン基板等に絶縁層を積層した積層体でも良い)上に、対向する第1電極12と第2電極(ゲート電極14)とが間隔を置いて配置されており、少なくとも第1電極12上に電子放出層15が積層され、第1電極12と電子放出層15とでカソード電極13を構成する構造である。この時、カソード電極13の厚みとゲート電極14の厚みとが実質的に同一、好ましくは、カソード電極13の厚みとゲート電極14の厚みとの差が、カソード電極13の厚みの5%以下である。この電子放出装置は、ゲート電極14にカソード電極13よりも高い電圧を印加することによって、電子放出層15から電子を放出させ、アノード電極16にカソード電極13及びゲート電極14よりも高い電圧を印加することにより、電子放出層15から放出された電子を収集する。
【0040】
以上述べた本発明の電子放出装置の製造方法の一例について、図3を用いて説明する。図3は本発明の電子放出装置を構成する電子放出素子の一実施形態の製造方法の一例を示した概略断面図である。
【0041】
先ず、図3(a)に示すように、基板11上に、第1電極12及び第2電極35となる導電性材料層31、及び電子放出層15を構成する材料層32を積層する。
【0042】
具体的には、予め、その表面を十分に洗浄した、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板ガラス、SiOをシリコン基板等にスパッタ法等により積層した積層体、アルミナ等セラミックスの絶縁性基板のうち、いずれか一つを基板11として用い、基板11上に導電性材料層31、及び電子放出層を構成する材料層32を積層する。
【0043】
導電性材料層31は、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成される。導電性材料層31の材料は、例えば、Be、Mg、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金属または合金材料等から適宜選択される。第1電極12及び第2電極35となる導電性材料層31の厚さとしては、電極ライン部を含め、数十nmから数mmの範囲で設定され、好ましくは10nmから50μmの範囲で選択される。
【0044】
電子放出層を構成する材料層32はCVD法、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成することができる。電子放出層15を構成する材料としては、例えば、グラファイト、フラーレン、ファイバー状の導電性材料(カーボンナノチューブなどのカーボンファイバーも含む)、アモルファスカーボン、ダイヤモンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等から適宜選択される。好ましくは仕事関数の低い炭素化合物が良い。電子放出層を構成する材料層32の膜厚としては、数μm以下の範囲で設定され、好ましくは150nm以下の範囲で選択される。
【0045】
特にカーボンナノチューブなどのカーボンファイバーを用いる場合には、ファイバーの長手方向が、カソード電極の表面(アノード電極と対向する面)に平行になるように(カソード電極表面にファイバーを寝かせるように)、カソード電極の表面(アノード電極と対向する面)に配置することが好ましい。さらには、上記カーボンファイバーは、カソード電極の表面に複数配置することがより好ましい。尚、このようにカーボンファイバーを用いる場合には、ファイバーの先端が、ゲート電極側に向くように配置することが好ましい。複数のカーボンファイバーを用いる場合には、互いに間隔を置いて、各々のファイバーの先端が、ゲート電極側に向くように配列することが好ましい。
【0046】
次に、図3(b)に示すように、電子放出層を構成する材料層32上に、フォトリソグラフィー技術によってマスクパターン33を形成する。マスクパターン33は、カソード電極13とゲート電極14との間に間隔を形成するためにエッチングされる部分を除いて形成される。
【0047】
図3(c)に示すように、電子放出層を構成する材料層32及び導電性材料層31の積層体を左右に分離する間隔34を形成する。これにより、第1電極12と第2電極35を形成する。ここで説明した作成方法においては、カソード電極13は第1電極12と電子放出層15とで構成され、ゲート電極14は第2電極35と電子放出層15とで構成される。本発明におけるゲート電極14は、第2電極35のみで構成することができる。そのため、上記した製法において残した、第2電極35上の電子放出層15は必ずしも必要ではない。
【0048】
間隔34の形成はエッチングによって行うことができ、本エッチング工程は、基板11を掘り込む様に行っても良い。本エッチング方法は、エッチング対象である導電性材料層31及び電子放出層を構成する材料層32の材料に応じて選択すれば良い。
【0049】
最後に、図3(d)に示すように、マスクパターン33を除去し、本発明にかかる電子放出素子を形成することができる。
【0050】
本発明の電子放出装置は、その複数個を基体上に配列することによって、電子源または画像表示装置を構成することができる。尚、この場合、アノード電極は複数個の電子放出素子に対して、連続した1個の電極として配置される。
【0051】
図4を用いて、本発明の電子放出装置を複数配して得られる電子源について説明する。図中、41は電子源基体、42はX方向配線、43はY方向配線、44は本発明にかかる電子放出素子である。
【0052】
X方向配線42は、Dx1、Dx2、…Dxmのm本の配線からなり、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等を用いて形成された導電性金属等で形成することができる。配線の材料、膜厚、幅は適宜設計される。Y方向配線43は、Dy1、Dy2、…Dynのn本の配線からなり、X方向配線42と同様に形成することができる。
【0053】
X方向配線42とY方向配線43は交差する。そのため、これらm本のX方向配線42とn本のY方向配線43との間には、不図示の層間絶縁層が設けられており、両者を電気的に分離している。ここで、m及びnは共に正の整数である。不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO等で構成される。
【0054】
電子放出素子44を構成するカソード電極13は、m本のX方向配線42のうちの1つと電気的に接続し、ゲート電極14はn本のY方向配線43のうちの一つと電気的に接続されている。
【0055】
X方向配線42には、X方向に配列した電子放出素子44の行を選択するための、走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段を接続することができる。一方、Y方向配線43には、Y方向に配列した電子放出素子44の各列を入力信号に応じて変調するための、不図示の変調信号発生手段を接続することができる。各電子放出素子44に印加される駆動電圧は、当該電子放出素子44に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給される。
【0056】
上記構成においては、単純なマトリクス配線を用いて、個別の電子放出素子44を選択し、独立に駆動可能とすることができる。
【0057】
このようなマトリクス配置の電子源を用いて構成した画像表示装置について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の画像表示装置の一例を示す概略斜視図である。41は電子放出素子を複数配した電子源基体、51は電子源基体41を固定したリアプレート、56はガラス基体53の内面に画像形成部材である蛍光体としての蛍光膜54とメタルバック55等が形成されたフェースプレートである。52は支持枠であり、支持枠52には、リアプレート51、フェースプレート56がフリットガラス等を用いて接続されている。57は外囲器である。支持枠52は、フェースプレート56とリアプレート51との間隔が1mmよりも小さい場合には必ずしも必要はなく、その場合は、フェースプレート56とリアプレート51とをフリットなどの接合材で直接、接続してもよい。尚、リアプレート51は主に基体41の強度を補強する目的で設けられるため、基体41自体で十分な強度を持つ場合は、別体のリアプレート51は不要とすることができる。即ち、基体41に直接支持枠52を封着し、フェースプレート56、支持枠52及び基体41で外囲器57を構成しても良い。
【0058】
一方、フェースープレート56、リアプレート51間に、スペーサとよばれる不図示の支持体を設置することにより、大気圧に対して十分な強度を持つ外囲器57を構成することもできる。図6は、蛍光膜54を示す模式平面図である。カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体62の配列により図6(a)に示すブラックストライプまたは図6(b)に示すブラックマトリクスと呼ばれる黒色導電材61と蛍光体62とから蛍光膜54構成する。
【0059】
以上のような画像表示装置は、テレビジョン放送の表示装置、テレビ会議システムやコンピューター等の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光プリンターとしての画像表示装置等としても用いることができる。
【0060】
【実施例】
以下、本実施の形態についての実施例を詳細に説明する。
【0061】
[実施例1]
(工程1)
図3(a)に示すように、基板11に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により、基板11上に、導電性材料層31として厚さ40nmのW、CVD法により、電子放出層を構成する材料層32として厚さ60nmのアモルファスカーボンを順次堆積した。CVD法における反応ガスは、CHとHとNの混合ガスを用いた。
【0062】
(工程2)
次に、図3(b)に示すように、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジストのスピンコーティング、フォトマスクパターンを露光、現像し、マスクパターン33を形成した。マスクパターン33は、次工程で第1電極12と第2電極35を形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0063】
(工程3)
図3(c)に示すように、マスクパターン33をマスクとして、CFを用いて、電子放出層を構成する材料層32及び導電性材料層31をドライエッチングし、電子放出層を構成する材料層32及び導電性材料層31を左右に分離する間隔34を形成した。本実施例では、第1電極12と第2電極14の間隔dは2μmとした。ここで、カソード電極13は第1電極12と電子放出層15とで構成されており、ゲート電極14は第2電極35と電子放出層15とで構成されている。
【0064】
(工程4)
最後に、図3(d)に示すように、マスクパターン33を完全に除去し、図1に示すようにアノード電極16と組合せて接続し、本発明の電子放出装置を構成し、電子を放出させた。本装置においては、Vによって形成された電界によって電子放出層15から放出された電子が、Vによって形成された電界によってアノード電極16に引き寄せられる。本実施例では、V=40V、V=5kV、H=1mmとした。
【0065】
ゲート電極14とカソード電極13との間、及びアノード電極16とカソード電極13との間に電流を計測できる機器を配置し、電子放出時にゲート電極14に流れる電流(以下、「ゲート電流」という。)及びアノード電極16に流れる電流を測定し、効率を算出したところ、本実施例の電子放出装置では効率は94.4%となった。
【0066】
また、電子放出層15から放出された電子がアノード電極16に到達した際の電子ビームの径は、導電性材料層31として厚さ60nmのW、電子放出層を構成する材料層32として厚さ40nmのアモルファスカーボンを順次堆積して、本実施例の電子放出素子と同様に作製した電子放出装置のそれと同じであった。
【0067】
ここで言う電子ビームの径とは、発光した蛍光体のピーク輝度の10%の領域までのサイズである。
【0068】
本実施例の電子放出装置は、第1電極12の膜厚hが40nmであり、電子放出層15の膜厚hが60nmであるため、カソード電極13の膜厚hは100nmである。よって、h/hは0.6であり、式(I)に請求項1に記載のA、B、C、D、及び、本実施例の場合のV、V、H、d、hを代入したh/h≦0.618を満たしている。
【0069】
また、本実施例の電子放出装置との比較に用いた電子放出装置は、第1電極12の膜厚hが60nmであり、電子放出層15の膜厚hが40nmであるため、カソード電極13の膜厚は100nmである。よってh/hは0.4であり、式(I)に請求項2に記載のA、B、C、D、及び、本実施例の場合のV、V、H、d、hを代入したh/h≦0.473を満たしている。
【0070】
また、本実施例は第1電極12及び第2電極35の両電極と電子放出層15を単純積層し、ドライエッチングにより、カソード電極13とゲート電極14を形成するため、作製が非常に容易である。
【0071】
[実施例2]
図7に本実施例の電子放出素子の概略断面図を示す。本実施例では、電子放出層15の、カソード電極14と対向するエッジ(端部)の位置が、第1電極12のエッジ(端部)よりもカソード電極14から離れた位置に設けられた例を示す。図8、図9に製造工程を示す。
【0072】
(工程1)
図8(a)に示すように、基板11に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により、基板11上に、導電性材料層31として厚さ100nmのTiを積層した。
【0073】
(工程2)
次に、図8(b)に示すように、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジストをスピンコーティングし、マスクパターンを露光及び現像し、マスクパターン81を形成した。マスクパターン81は、次工程で第1電極12と第2電極35を形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0074】
(工程3)
図8(c)に示すように、マスクパターン81をマスクとして、CFガスを用いて、導電性材料層31をドライエッチングし、導電性材料層31を左右に分割し(導電性材料層31を分離する間隔34を形成し)、第1電極12と第2電極35を形成した。本実施例では、第1電極12と第2電極35の間隔dは3μmとした。
【0075】
(工程4)
図8(d)に示すように、マスクパターン81を完全に除去した。
【0076】
(工程5)
次に、図9(e)に示すように、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジストをスピンコーティングし、フォトマスクパターンを露光及び現像し、マスクパターン82を形成した。マスクパターン82は、最終的に電子放出層15が形成される部分を除いて形成される。
【0077】
(工程6)
続いて、図9(f)に示すように、CVD法により、電子放出層を構成する材料層32として厚さ20nmのダイヤモンドライクカーボンを堆積した。反応ガスは、CHとHとNの混合ガスを用いた。
【0078】
(工程7)
最後に、図9(g)に示すように、マスクパターン82を完全に除去し、図1の構成と同様にアノード電極16を配置して接続し、第1電極12側をカソード電極13として用いて、電子を放出させた。本実施例では、V=60V、V=5kV、H=1mmとした。
【0079】
本実施例の電子放出装置においてはゲート電流は観測されなかった。
【0080】
ゲート電流は大きければ大きいほど、電子放出層15から放出された電子がゲート電極14に衝突していると考えられ、従って、ゲート電極14で散乱し、アノード電極16に到達した際の電子ビームの径も広がると考えられる。ゲート電流が流れてしまうと、消費電力の増大を招いてしまう恐れがあるため、ゲート電流は少ない方が望ましい。
【0081】
本実施例の電子放出装置は、第1電極12の膜厚hが100nmであり、電子放出層15の膜厚hが20nmであるため、カソード電極の膜厚hは120nmである。よって、h/hは0.167であり、式(I)に請求項2に記載のA、B、C、D、及び、本実施例の場合のV、V、H、d、hを代入したh/h≦0.489を満たしている。
【0082】
[実施例3]
図10に本実施例の電子放出素子の概略断面図の一例を示す。本実施例では、第1電極12上にのみ電子放出層15を構成する材料層(電子放出層)が積層されており、第2電極(ゲート電極14)には電子放出層15が積層されていない例を示す。図11、図12に製造工程を示す。
【0083】
(工程1)
図11(a)に示すように、基板11に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により、基板11上に、導電性材料層31として厚さ80nmのW、CVD法により、電子放出層を構成する材料層32として厚さ20nmのダイヤモンドライクカーボンを堆積した。反応ガスは、CHとHとNの混合ガスを用いた。
【0084】
(工程2)
次に、図11(b)に示すように、ポジ型フォトレジストをスピンコーティングし、フォトマスクパターンを露光及び現像し、マスクパターン111を形成した。マスクパターン111は、次工程で第1電極12と電子放出層15からなるカソード電極13を形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0085】
(工程3)
図11(c)に示すように、マスクパターン111をマスクとして、CFを用いて、電子放出層を構成する材料層32及び導電性材料層31をドライエッチングし、カソード電極13を形成した。
【0086】
(工程4)
図11(d)に示すように、マスクパターン111を除去し、続いて、ポジ型フォトレジストをスピンコーティングし、フォトマスクパターンを露光及び現像し、マスクパターン112を形成した。マスクパターン112は、次工程でゲート電極14を形成する部分を除いて形成される。
【0087】
(工程5)
図12(e)に示すように、導電性材料層113として厚さ100nmのWを堆積した。
【0088】
(工程6)
最後に、図12(f)に示すように、マスクパターン112を完全に除去し、図1の構成と同様にアノード電極16を配置して、電子を放出させた。本実施例では、d=10μm、V=200V、V=5kV、H=1mmとした。
【0089】
本実施例の電子放出装置においてもゲート電流は観測されなかった。ここで言うゲート電流は、実施例1で記述したものと同じである。本実施例の電子放出装置は、第1電極12の膜厚hが80nmであり、電子放出層15の膜厚hが20nmであるため、カソード電極13の膜厚hは100nmである。よって、h/hは0.2であり、式(I)で示される関係式に請求項2に記載のA、B、C、D、及び、本実施例の場合のV、V、H、d、hを代入したh/h≦0.543を満たしている。
【0090】
本実施例の電子放出装置はゲート電極14に電子放出層15を積層していないため、この素子を複数配置してマトリクス駆動させた場合に、何らかの原因で、ゲート電圧Vが変動して、瞬間的にゲート電極14の電位がカソード電極13の電位よりも低くなっても、電子が放出されることは無い。
【0091】
[実施例4]
本実施例では、カソード電極13を構成する電子放出層15が非常に薄い場合を示す。
【0092】
(工程1)
基板11として石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により、基板11上に、導電性材料層31として厚さ30nmのWを堆積した。その後、真空チャンバー内で、メタンと水素の混合ガス雰囲気中、630℃、1時間ランプ加熱することによって、導電性材料層31の表面を水素終端処理を行う。この水素で終端された導電性材料層31の表面が後の電子放出層15となる。
【0093】
(工程2)
次に、一般的なレーザー加工法によって、導電性材料層31をエッチングし、導電性材料層31間に間隔を形成し、カソード電極13とゲート電極14を形成し、図1に示すのと同様にアノード電極16を配置して電子を放出させた。本実施例では、d=5μm、V=25V、V=5kV、H=1mmとした。
【0094】
本実施例の電子放出装置においてもゲート電流は観測されなかった。ここで言うゲート電流は、実施例1で記述したものと同じである。本実施例の電子放出装置は、第1電極12の膜厚hが30nmであり、電子放出層15の厚さhがほぼ0であるため、h/hは0に限りなく近い値である。よって、式(I)で示される関係式に請求項2に記載のA、B、C、D、及び、本実施例の場合のV、V、H、d、hを代入したh/h≦0.876を満たしている。
【0095】
本実施例の電子放出装置は、カソード電極13の、アノード電極16と対向している側の表面に水素終端層が形成されている。そして、その部分が、第1電極12の、ゲート電極14と対向し且つ水素終端層が形成されていない表面よりも低電界で電子放出する状態になっている。よって、アノード電極に照射された際の電子ビームの径は小さくなる。
【0096】
[実施例5]
本実施例では、実施例3で作成した電子放出装置を用いて、画像表示装置を作製した。
【0097】
実施例3と同様の作製方法を用いて、図10にその断面図を示した電子放出素子をX方向に100個、Y方向に100個、合計10000個をマトリクス状に配置した。各電子放出素子に接続する配線は、図4に示すように、X方向配線42をカソード電極13と接続し、Y方向配線43をゲート電極14に接続した。各電子放出素子44は、横150μm、縦300μmのピッチで配置した。また、素子上部には、図5に示すように、1mmの距離を隔てた位置に蛍光膜54及びアルミニウムからなるメタルバック55を有するガラス基体53を配置した。メタルバック55には5kVの電圧を印加した。この結果、マトリクス駆動が可能で、ディスプレイとして消費電力が少なく、高精細な画像表示装置が形成できた。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子放出装置は、式(I)を満たす様にカソード電極に電子放出層を形成することによって、横型FEの効率を飛躍的に向上させ、ほぼ100%にすることができる。さらに、電子放出層から放出され、ゲート電極で散乱する電子を抑制することができるため、アノード電極に照射された際の電子ビームの径を小さくすることが可能である。また、本発明の電子放出装置は、単純な積層構造で構成されているため作製が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略斜視図である。
【図2】本発明にかかるh/hとE/E及びd/hの関係を示す概略グラフである。
【図3】本発明にかかる電子放出素子の製造方法の一例を示す工程図である。
【図4】本発明の電子放出装置を用いて構成される電子源の一例を示す模式平面図である。
【図5】本発明の画像表示装置の一例を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の画像表示装置に用いられる蛍光膜を示す模式平面図である。
【図7】実施例2の電子放出素子の概略断面図である。
【図8】実施例2の電子放出素子の製造工程図である。
【図9】実施例2の電子放出素子の製造工程図である。
【図10】実施例3の電子放出素子の概略断面図である。
【図11】実施例3の電子放出素子の製造工程図である。
【図12】実施例3の電子放出素子の製造工程図である。
【図13】従来の縦型FEの概略断面図である。
【符号の説明】
11 基板
12 第1電極
13 カソード電極
14 ゲート電極
15 電子放出層
16 アノード電極
31 導電性材料層
32 電子放出層を構成する材料層
33 マスクパターン
34 間隔
35 第2電極
41 電子源基体
42 X方向配線
43 Y方向配線
44 電子放出素子
51 リアプレート
52 支持枠
53 ガラス基体
54 蛍光膜
55 メタルバック
56 フェースプレート
57 外囲器
61 黒色導電材
62 蛍光体
81、82、111、112 マスクパターン
113 導電性材料層
131 基板
132 カソード電極
133 絶縁層
134 ゲート電極
135 エミッタ

Claims (8)

  1. (a)基板表面上に配置されたゲート電極と、
    (b)前記基板表面上に前記ゲート電極と離れて配置された第1の電極と、該第1の電極表面上に配置された電子放出層とで構成されるカソード電極と、
    (c)前記カソード電極とゲート電極間に電圧Vを印加するための第1の電圧印加装置と、
    (d)前記電子放出層に距離をおいて対向配置されたアノード電極と、
    (e)前記カソード電極と前記アノード電極との間に電圧Vを印加するための第2の電圧印加装置と、を有しており、前記カソード電極の厚みと前記ゲート電極の厚みとが実質的に同一である電子放出装置であって、
    前記第1の電極の厚みをh、前記電子放出層の厚みをh
    前記カソード電極の厚みをh(=h+h)、
    前記ゲート電極と前記第1の電極との間の間隔をd、
    前記カソード電極とアノード電極との間の間隔をH、
    前記アノード電極とカソード電極との間の電界強度EをV/Hとし、
    前記カソード電極とゲート電極との間の電界強度EをV/dとしたときに、下記式(I)の関係を満たすことを特徴とする電子放出装置。
    式(I)
    0<h/h≦{A×(E/E)+B}×{C×log(d/h)+D}、
    且つh/h≦1
    (上式において、E/E≧0.057であり、A=2.45であり、B=−0.1であり、d/h≧1であり、C=0.658であり、D=0.35である)
  2. 前記式(I)において、
    0.057≦E/E<0.346の時にA=2.45、B=−0.14であり、
    0.346≦E/Eの時にA=0.082、B=0.68であり、
    1≦d/h<10の時にC=0.658、D=0.239であり、
    10≦d/h<50の時にC=0.352、D=0.543であり、
    50≦d/hの時にC=0、D=1.15である請求項1に記載の電子放出装置。
  3. 前記d/hが、10≦d/h<1000である請求項1または2に記載の電子放出装置。
  4. 前記E/Eが、E/E≧0.1である請求項1乃至3のいずれかに記載の電子放出装置。
  5. 前記ゲート電極の厚みと前記カソード電極の厚みとの差が、前記カソード電極の厚みの5%以下である請求項1乃至4のいずれかに記載の電子放出装置。
  6. 前記電子放出層の前記ゲート電極と対向するエッジの位置が、前記第1電極の前記ゲート電極と対向するエッジの位置と、同等かそれよりも前記ゲート電極から離れた位置にある請求項1乃至5のいずれかに記載の電子放出装置。
  7. 前記ゲート電極が、前記基板表面上に配置された第2の電極と、該第2の電極上に配置された、前記電子放出層と同じ材料からなる層とから構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子放出装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の電子放出装置を複数用いて構成したことを特徴とする画像表示装置。
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