JP2005019191A - 電子放出素子、電子源、及び画像形成装置 - Google Patents

電子放出素子、電子源、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カソード電極が掘り込まれた構造になっており、その掘り込まれた部位に電子放出部が形成する。
【解決手段】駆動はノーマリーONで電子放出して、変調電極の電位をカソード電極の電位よりも低くすることにより、電子放出を止める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子放出素子、電子源、及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子放出素子には、大別して熱電子放出素子と冷陰極電子放出素子の2種類のものが知られている。冷陰極電子放出素子には、電界放出型(以下、「FE型」という。)や、金属/絶縁層/金属型(以下、「MIM型」という。)等がある。
【0003】
FE型の一例の概略断面構造を図13に示す。なお、図中301は基板、302はカソード電極、303は絶縁層、304はゲート電極、305はエミッタである。この構造は、カソード電極上に配置された、絶縁層とゲート電極との積層体に開口を形成し、この開口内に円錐状のエミッタを配置した、所謂「スピント型」構造である。尚、このように、カソード電極、ゲート電極、アノード電極とで構成される電子放出素子は、3端子型の電子放出素子と呼ばれる。
【0004】
スピント型の電子放出素子は、放出点としてマイクロチップ(円錐状のエミッタ)が形成され、その先端(円錐の頂点)から電子が放出される。スピント型においては、マイクロチップ先端から放出された電子は放射状に飛び出す傾向にある。そのためアノードに到達する電子ビームのスポット形状が、大きくなってしまう傾向がある。また、均一に素子を製造するのが困難なため、素子間での電子放出特性が均一になり難い。さらに、この例では、1放出点から電子が放出されるので、蛍光体を強く発光させるために放出電流密度を大きくすると、電子放出部の熱的な破壊を誘起し、素子の寿命を制限することになる可能性がある。また、真空中に存在するイオンがマイクロチップ先端を集中的にスパッタし素子の寿命を縮める事もある。そして、絶縁層を介してカソード電極とゲート電極を積層した構造となっているため、表示画素数の増大に伴い、駆動時に、電子放出素子の持つ素子容量に起因して消費電力が増大してしまう。
【0005】
スピント型の電子ビームの広がりを小さくする例としては、電子放出部上方、電子放出部と陽極との間に集束電極を配置した例がある。この例では、放出された電子ビームを集束電極の負電位により絞るのだが、電子放出部と集束電極との間隔を正確に保つことが非常に困難であり、また、電子放出部と集束電極の位置合わせが困難である。よって、製造工程がより複雑になってしまい、製造コストの増大を招いてしまう。
【0006】
また、電子ビームの広がりを小さくする別の例としては、開口内に円錐状のエミッタを配置せず、膜状のエミッタを配置した構造が開示されている(例えば特許文献1、特許文献2など参照)。このような電子放出素子の概略断面構造を図14に示す。なお、図中301は基板、302はカソード電極、303は絶縁層、304はゲート電極、305は電子放出膜である。これはカソード電極上に配置された絶縁層とゲート電極に形成された開口がカソードまで掘り込まれ、且つカソード電極上に形成された電子放出膜の表面がカソード電極と絶縁層との界面よりも基板側にあることによって、電子ビームの広がりを低減しようとするものである。
【0007】
また、カソード電極とアノード電極の2端子構造で、アノード電極に印加した電圧が形成する電界によって、エミッタから電子を放出させる構造が開示されている(例えば特許文献3参照)。このような電子放出素子の一例の概略断面構造を図15に示す。なお、図中301は基板、302はカソード電極、305は電子放出膜、306はアノード電極である。
【0008】
また、図15に示した2端子構造と同様に、アノード電極とカソード電極との間の電界により電子を放出する構造ではあるが、さらに変調電極を設けた3端子構造の電子放出装置も開示されている(例えば特許文献4参照)。この3端子構造の電子放出装置の概略断面図を図16に示す。なお、図16中301は基板、302はカソード電極、303は絶縁層、305は電子放出膜、306はアノード電極、307は変調電極である。この例は、アノード電極に印加した電圧が形成する電界によって、電子放出膜のエッジ部から電子を放出させる電子放出素子で、アノード電極に印加する電圧は一定に保ち、変調電極にカソード電極よりも低い電圧を印加することによって電子放出を止める制御をする電子放出素子である。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−96704号公報
【特許文献2】
特開平8−115654号公報
【特許文献3】
米国特許第5551903号明細書
【特許文献4】
特開2002−170483号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
近年、ディスプレイ等の画像形成装置においては、より高精細な解像度が要求されている。ディスプレイの高精細化のためには、電子放出膜から蛍光体に照射される電子ビームの径が小さいことが必要である。そして、電子放出素子をディスプレイ等の画像形成装置に応用するには、低消費電力で駆動できることが望まれる。
【0011】
しかし、図14に示した構造では、電子放出膜305の表面のちょっとした凹凸や、放出電子の持つ放出時のエネルギーにより、電子が開口の側壁方向に放出され、絶縁層303に衝突し、その表面をチャージアップする可能性や、ゲート電極304に衝突する可能性を完全にゼロには出来ない。
【0012】
また、図15、16に示した構造では、アノード電極306に印加した電圧が形成する電界によって、電子放出膜305から電子を放出させるため、電子放出膜305の端部に最大の電界がかかり、結果として放出電子のビーム径が広がる傾向にある。また、電子放出膜305が大きくなるに従って、電子放出膜の端部と中心部に印加される電界強度に差が出るため、アノード電極306に達する電子の分布が一様にならない。例えば電子放出膜305が形成されている凸部が円形であれば、アノード電極に達する電子の分布形状は略ドーナツ型となってしまう。その結果、各画素に必要電子電流量を得ようとすると、アノード電極に達する電子の分布形状に応じて、アノード電極上の蛍光体の部分的焼きつきが起き易くなる。また、アノード電極306に印加する電圧によって電子を引き出しているので、アノード電極の裏面に位置する蛍光体(不図示)を十分な輝度で発光させるためには、大きいアノード電圧を印加する必要がある。しかし、この構成ではアノード電極は変調電圧を兼ねているため、アノード電極に高電圧をかけ難い。これらを改善するために、アノード電極と電子放出膜との距離Hを短くすると、放出電子のビーム径は小さくなり、電子を放出させるために必要となるアノード電圧は低くなるが、逆に、放出された電子のエネルギーが小さくなってしまい、蛍光体を十分な輝度で発光させることが困難となってしまう。
【0013】
本発明は、上記従来例の問題点に対処するため、及び改善するためになされたものであって、その目的は、主に、電子放出膜から蛍光体に照射される電子ビームの径を小さくすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、電子放出装置であって、カソード電極と、該カソード電極と対向して配置されるアノード電極と、前記アノード電極に対向する、前記カソード電極の表面に配置された電子放出膜と、を備えており、前記カソード電極の表面のうちの、前記アノード電極に対向する表面は、第1の領域と、該第1の領域の周囲を取り巻く第2の領域と、を有しており、前記第1の領域と前記アノード電極との距離が、前記第2の領域と前記アノード電極との距離よりも大きく、前記電子放出膜は、前記第1の領域上に配置されており、前記電子放出膜の表面と前記アノード電極との距離が、前記第2の領域と前記アノード電極との距離よりも大きく、前記アノード電極と前記電子放出膜との電位差によって生じる電界によって、前記電子放出膜から電子が放出されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の電子放出装置においては、さらに、「前記電子放出膜からの放出電子を停止または変調するための変調電極を有すること」、「前記カソード電極の表面と前記アノード電極との距離が、前記変調電極と前記アノード電極との距離よりも短いこと」、「前記カソード電極の表面と前記アノード電極との距離が、前記変調電極と前記アノード電極との距離よりも長いこと」、「前記電子放出膜は、炭素を主成分とすること」、「前記電子放出膜は、ダイヤモンド構造またはグラファイト構造を含むこと」、「前記電子放出膜は、導電性のファイバー状の物質を含むこと」、「前記導電性のファイバー状の物質は、炭素を主体とすること」、「前記導電性のファイバー状の物質は、カーボンナノチューブ、グラファイトナノファイバー、アモルファスカーボンファイバーの中から選択された少なくとも一つを含むこと」をも、その特徴とする。
【0016】
さらに、本発明は、上記した本発明の電子放出装置における、前記カソード電極および電子放出膜を基板上に複数配列して構成したものをも、その特徴とする。
【0017】
さらに、本発明は、上記した電子放出装置を複数配列して形成したディスプレイ装置をも、その特徴とする。尚、上記ディスプレイ装置においては、全ての電子放出装置のアノード電極として、一つの共通のアノード電極を用いる場合、または、各電子放出装置それぞれに独立したアノード電極を用いる場合、さらには、複数の電子放出装置をいくつかのグループにわけ、その各グループ各々に、1つの共通のアノード電極を用いる場合がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
本発明の電子放出素子の特徴は、カソード電極の電位とアノード電極の電位(カソード電極の電位よりも高い電位)との差によって形成される電界によって電子放出膜から電子を引き出す電子放出素子である。そして、本発明の電子放出装置においては、カソード電極がその表面(アノード電極と対向する表面)に凹部を有し、その凹部に電子放出膜が配置されており、変調電極にカソード電極よりも低い電圧を印加することによって電子放出膜から放出される電子の変調制御および電子放出を止める制御をする電子放出装置であることである。
【0020】
上記した本発明の電子放出装置の構成では、アノード電極に対向する、カソード電極の表面が掘り込まれており、その掘り込み(凹部)内に電子放出膜が形成されている。そのため、その掘り込み内に形成される等電位面が凹型(電子放出膜に向かって凸型)となる。その結果、電子放出膜から放出される電子が広がらず、陽極であるアノード電極に到達した時の電子のビーム径を小さくすることができる。
【0021】
また、カソード電極の上に絶縁層を堆積していないため、放出された電子が絶縁層に衝突し、絶縁層をチャージアップさせる恐れが無い。
【0022】
さらに、変調電極をカソード電極よりも基板側(アノード電極から離れた側)に配置することにより、放出された電子が変調電極に流れ、電子放出効率が低下(無効電流が上昇)することを防ぐことが出来る。
【0023】
図2は、本発明の電子放出装置の一例の、カソード電極12と変調電極14と電子放出膜15とからなる部分の概略平面図であり、図1は、図2におけるA−A′線での概略断面図を示す。
【0024】
図1及び図2において、11は基板、12はカソード電極、13は絶縁層、15は電子放出膜、17は変調電極である。
【0025】
カソード電極12表面の凹部の深さ及び幅は、カソード電極材料や電子放出膜15の材料の仕事関数や、駆動時の電圧や、必要とする放出電子ビームの形状等により適宜設定される。
【0026】
また、同一の蛍光体領域(例えば1画素(同一発光色の領域)の蛍光体)に照射するために複数の電子放出膜を配置する構成の場合には、カソード電極に複数の凹部が配置されることになる。しかし、それら複数のカソード電極の凹部の深さ及び幅は、大きさが異なっていても良いし、同じであっても良い。
【0027】
図1及び図2において、電子放出部側のみを図示しているが、本発明の電子放出装置を駆動する際には、図4に示すように、電子放出部から放出された電子を引きつけるアノード電極16をカソード電極12の電子放出膜15が配置された表面と対向して設ける。
【0028】
尚、ここでは、カソード電極12と変調電極17とを絶縁層を介して積層した形態例を示したが、図3に示すように、同一基板11表面上に、カソード電極12と変調電極17とを並べて配置する形態であってもよい。また、このように配置する場合においては、カソード電極12の、アノード電極16に対向する表面が、変調電極17の、アノード電極16に対向する表面よりも、アノード電極側に近づくように配置することによって、より低電界で電子を放出することができる。また、逆に、カソード電極12の、アノード電極16に対向する表面が、変調電極17の、アノード電極16に対向する表面よりも、アノード電極側から遠いように配置することによって、放出された電子ビームをより集束することができる。
【0029】
尚、本発明においては、カソード電極12の、アノード電極16に対向する表面は、第1の領域と、該第1の領域の外周を取り巻く第2の領域とで構成される。すなわち、前記第1の領域(凹部内のカソード電極表面)と前記アノード電極との距離が、前記第2の領域(凹部外のカソード電極表面)と前記アノード電極との距離よりも大きく設定される。そして、電子放出膜15は、前記第1の領域に配置され、電子放出膜15の表面とアノード電極16との距離が、第2の領域(凹部外のカソード電極表面)とアノード電極16との距離よりも大きい。
【0030】
図5は、図1に示した本発明の電子放出装置の一部(カソード電極と変調電極と電子放出膜とからなる部分)の製造方法の一例を示した概略断面図である。
【0031】
まず、図5(a)に示すように、基板11上に、変調電極17、絶縁層13及びカソード電極12を積層する。
【0032】
予め、その表面を十分に洗浄した、石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少させたガラス、青板ガラス、シリコン基板等にスパッタ法等によりSiOを積層した積層体、アルミナ等セラミックスの絶縁性基板のうち、いずれか一つを基板11として用い、基板11上に変調電極17、絶縁層13及びカソード電極12を積層する。
【0033】
変調電極17及びカソード電極12は、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成される。変調電極17及びカソード電極12の材料は、例えば、Be、Mg、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Al、Cu、Ni、Cr、Au、Pt、Pd等の金属または合金材料、TiC、ZrC、HfC、TaC、SiC、WC等の炭化物、HfB2、ZrB2、LaB6、CeB6、YB4、GdB4等の硼化物、TiN、ZrN、HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体等から適宜選択される。
【0034】
変調電極17及びカソード電極12の厚さとしては、電極ライン部を含め、数十nmから数mmの範囲で設定され、好ましくは数十nmから数μmの範囲で選択される。
【0035】
なお、変調電極17とカソード電極12は、同一材料でも異種材料でも良く、また、同一形成方法でも異種方法でも良い。
【0036】
絶縁層13は、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、蒸着法等の一般的な真空成膜法により形成することができる。また、その厚さとしては、数十nmから数μmの範囲で設定され、好ましくは数百nmから数μmの範囲から選択される。望ましい材料としてはSiO、SiN、Al、Ta、CaFなどの高電界に耐えられる耐圧の高い材料が望ましい。
【0037】
次に、図5(b)に示すように、カソード電極12上に、フォトリソグラフィー技術によってマスクパターン18aを形成する。マスクパターン18aは、カソード電極に掘り込み(凹部)を形成するためにエッチングされる部分を除いて形成される。
【0038】
そして、図5(c)に示すように、カソード電極を掘り込み、カソード電極に凹型の掘り込み(凹部)を形成する。本エッチング方法は、エッチング対象であるカソード電極12の材料に応じて選択すれば良い。
【0039】
続いて、図5(d)に示すように、電子放出膜15を堆積する。
【0040】
電子放出膜15はCVD法、蒸着法、スパッタ法等の一般的真空成膜技術により形成される。電子放出膜15の材料は、例えば、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブなどのカーボンファイバーやファイバー状の導電性材料、アモルファスカーボン、ダイヤモンドライクカーボン、ダイヤモンドを分散した炭素及び炭素化合物等から適宜選択される。好ましくは仕事関数の低い炭素化合物が良い。電子放出膜15の膜厚としては、数nmから数μmの範囲で設定され、好ましくは数nmから数百nmの範囲で選択される。この時、電子放出膜の膜厚は、カソード電極上の凹型の掘り込みの掘り込み深さよりも薄く設定する。
【0041】
次に、図5(e)に示すように、マスクパターン18aを除去し、続いて、フォトリソグラフィー技術によってマスクパターン18bを形成する。マスクパターン18bは、カソード電極を形成するためにエッチングされる部分を除いて形成される。
【0042】
そして、図5(f)に示すように、カソード電極及び絶縁層を貫通してカソード電極を形成する。この時、貫通しなければ変調電極を掘り込んでも構わない。本エッチング方法は、エッチング対象であるカソード電極と絶縁層の材料に応じて選択すれば良い。
【0043】
最後に、図5(g)に示すように、マスクパターン18bを除去し、電子放出素子が完成する。
【0044】
本実施の形態に係る電子放出素子を適用した応用例について以下に述べる。本実施の形態に係る電子放出素子は、その複数個を基体上に配列することによって、例えば電子源又は画像形成装置を構成することができる。
【0045】
図6を用いて、本発明の電子放出素子を複数は配して得られる電子源について説明する。
【0046】
121は電子源基体、122はX方向配線、123はY方向配線、124は本発明の電子放出素子、125は結線である。
【0047】
X方向配線122は、Dx1、Dx2、…Dxmのm本の配線から成り、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等を用いて形成された導電性金属等で形成することが出来る。配線の材料、膜厚、幅は適宜設計される。Y方向配線123は、Dy1、Dy2、…Dynのn本の配線から成り、X方向配線122と同様に形成される。
【0048】
これらm本のX方向配線122とn本のY方向配線123との間には、不図示の層間絶縁層が設けられており、両者を電気的に分離している。ここで、m及びnは共に正の整数である。
【0049】
不図示の層間絶縁層は、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等を用いて形成されたSiO等で構成される。不図示の層間絶縁層は、例えば、X方向配線122を形成した基体121の全面或いはその一部に所望の形状で形成され、特にX方向配線122とY方向配線123との交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材料、製法が適宜設定される。X方向配線122とY方向配線123は、それぞれ外部端子として引き出されている。
【0050】
電子放出素子124を構成する一対の電極層(不図示(カソード電極12及びゲート電極14である))は、m本のX方向配線122及びn本のY方向配線123と導電性金属等から成る結線125によって電気的に接続されている。
【0051】
X方向配線122、Y方向配線123、結線125、及び一対の素子電極を構成する材料は、その構成元素の一部あるいは全部が同一であっても、またそれぞれ異なっていても良い。
【0052】
これらの材料は、例えば、前述の電子放出素子124の素子電極であるカソード電極12及びゲート電極14の材料より適宜選択される。素子電極を構成する材料と配線材料が同一である場合には、素子電極に接続した配線は素子電極ということも出来る。また、素子電極を配線電極として用いることも出来る。
【0053】
X方向配線122には、X方向に配列した電子放出素子124の行を選択するための、走査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が接続される。一方、Y方向配線123には、Y方向に配列した電子放出素子124の各列を入力信号に応じて変調するための、不図示の変調信号発生手段が接続される。各電子放出素子124に印加される駆動電圧は、当該電子放出素子124に印加される走査信号と変調信号の差電圧として供給される。
【0054】
上記構成においては、単純なマトリクス配線を用いて、個別の電子放出素子124を選択し、独立に駆動可能とすることが出来る。
【0055】
このような単純マトリクス配置の電子源を用いて構成した画像形成装置について、図7を用いて説明する。図7は、画像形成装置の表示パネルの一例を示す模式図である。
【0056】
121は電子放出素子を複数配した電子源基体、131は電子源基体121を固定したリアプレート、136はガラス基体133の内面に画像形成部材である蛍光体としての蛍光膜134とメタルバック135等が形成されたフェースプレートである。
【0057】
132は支持枠であり、支持枠132には、リアプレート131、フェースプレート136がフリットガラス等を用いて接続されている。
【0058】
137は外囲器であり、例えば、大気中あるいは窒素中で、400〜500度の温度範囲で10分以上焼成することで、封着して構成される。
【0059】
なお、リアプレート131は主に基体121の強度を補強する目的で設けられるため、基体121自体で十分な強度を持つ場合は、別体のリアプレート131は不要とすることが出来る。即ち、基体121に直接支持枠132を封着し、フェースプレート136、支持枠132及び基体121で外囲器137を構成しても良い。
【0060】
一方、フェースプレート136、リアプレート131間に、スペーサとよばれる不図示の支持体を設置することにより、大気圧に対して十分な強度をもつ外囲器137を構成することも出来る。
【0061】
なお、本発明の電子放出素子を用いた画像形成装置では、放出した電子軌道を考慮して、電子放出素子124上部に蛍光体(蛍光膜134)をアライメントして配置する。
【0062】
図8は、本件のパネルに使用した蛍光膜134を示す模式図である。カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体142の配列により図8(a)に示すブラックストライプ又は図8(b)に示すブラックマトリクスと呼ばれる黒色導電材141と蛍光体142とから蛍光膜134構成した。
【0063】
以上のような画像形成装置は、テレビジョン放送の表示装置、テレビ会議システムやコンピューター等の表示装置の他、感光性ドラム等を用いて構成された光プリンターとしての画像形成装置等としても用いることが出来る。
【0064】
(実施例)
以下、本実施の形態についての実施例を詳細に説明する。
【0065】
[実施例1]
図1に本発明により作製した電子放出素子の概略斜視図の一例を示す。
以下に、本実施例の電子放出素子の製造工程を詳細に説明する。
【0066】
(工程1)
まず、図5(a)に示すように、基板11に石英を用い、十分洗浄を行った後、スパッタ法により、基板11上に、変調電極17として厚さ300nmのW、絶縁層13として厚さ200nmのSiO、カソード電極12として厚さ200nmのTiNを堆積した。
【0067】
(工程2)
次に、図5(b)に示すように、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジスト(AZ1500/クラリアント社製)のスピンコーティング、フォトマスクパターンを露光、現像し、マスクパターン18aを形成した。
【0068】
マスクパターン18aは、次工程でカソード電極に凹型の掘り込みを形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0069】
(工程3)
そして、図5(c)に示すように、マスクパターン18aをマスクとして、CFを用いて、カソード電極12をドライエッチングし、カソード電極を掘り込み、カソード電極に凹型の掘り込みを形成した。本実施例では、カソード電極12の掘り込みの幅を2μm、深さを100nmとした。
【0070】
(工程4)
続いて、図5(d)に示すように、CVD法により、電子放出膜15として厚さ50nmのダイヤモンドライクカーボンを堆積した。反応ガスは、CHとHとNの混合ガスを用いた。
【0071】
(工程5)
次に、図5(e)に示すように、マスクパターン18aを完全に除去し、フォトリソグラフィーで、ポジ型フォトレジスト(AZ1500/クラリアント社製)のスピンコーティング、フォトマスクパターンを露光、現像し、マスクパターン18bを形成した。
【0072】
マスクパターン18bは、次工程でカソード電極を形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0073】
(工程6)
そして、図5(f)に示すように、マスクパターン18bをマスクとして、CFを用いて、カソード電極12及び絶縁層13をドライエッチングによって貫通し、カソード電極を形成した。本実施例では、カソード電極12の幅は約6μmとした。
【0074】
(工程7)
最後に、図5(g)に示すように、マスクパターン18bを完全に除去し、本実施例の電子放出素子を完成させた。
【0075】
以上のようにして作製した電子放出素子を図4に示すように配置して電子を放出させた。ここで、16はアノード電極、Hはカソード電極とアノード電極との間の間隔、Vcは変調電極17とカソード電極12との電位差、Vaはカソード電極12とアノード電極16との電位差である。Vaによって形成された電界によって電子放出膜15から電子が放出され、アノード電極16に引き付寄せられる。
【0076】
本実施例では、Vc=0V、Va=5kV、H=1mmとした。
【0077】
ここで、アノード電極16として蛍光体を塗布した電極を用い、電子ビーム径を観察した。ここで言う電子ビーム径とは、発光した蛍光体のピーク輝度の10%の領域までのサイズである。電子ビーム径は図の左右方向で約20μmとなった。よって本実施例の電子放出素子では、ビーム径を非常に小さくすることが出来る。
【0078】
また、変調電極17の電位をカソード電極12の電位と比べて25V低くすることによって、つまりVc=25Vとすることによって、電子が全く放出されない状態となった。
【0079】
本実施例では、カソード電極が1種類の材料からなっているが、カソード電極が複数の層からなっていても構わない。また、分離したカソード電極同士、及びカソード電極と電子放出膜とが電気的に接続されていれば、カソード電極間に絶縁層等が挟まれていても構わない。
【0080】
[実施例2]
図9に本実施例により作製した電子放出素子の概略断面図を示す。本実施例では、電子放出膜をカソード電極で挟んで配置し、カソード電極が凹型に堀り込まれた構造とした例を示す。ここでは、本実施例の特徴部分のみを説明し、重複する説明は省略する。
【0081】
(工程1)
まず、図10(a)に示すように、基板11に石英を用い、十分洗浄を行った後、基板11上に、変調電極17として厚さ300nmのTa、絶縁層13として厚さ200nmのSiO、カソード電極12aとして厚さ100nmのW、電子放出膜15として50nmのダイヤモンドライクカーボン、カソード電極12bとして50nmのWを堆積した。
【0082】
(工程2)
次に、図10(b)に示すように、マスクパターン18aを形成した。
【0083】
マスクパターン18aは、次工程でカソード電極12bに凹型の掘り込みを形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0084】
(工程3)
そして、図10(c)に示すように、マスクパターン18aをマスクとして、カソード電極12bを電子放出膜15の表面が露出するまでドライエッチングし、カソード電極に凹型の掘り込みを形成した。本実施例では、カソード電極12bの掘り込みの幅を5μmとした。また、本実施例では、ドライエッチングを電子放出膜15の表面で止めているが、電子放出膜15を貫通しない限り、電子放出膜を掘り込んで形成しても構わない。
【0085】
(工程4)
次に、図10(d)に示すように、マスクパターン18aを完全に除去し、続いて、マスクパターン18bを形成した。
【0086】
マスクパターン18bは、次工程でカソード電極部を形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0087】
(工程5)
次に、図10(e)に示すように、マスクパターン18bをマスクとして、カソード電極12b、電子放出膜15、カソード電極12a、及び絶縁層13をドライエッチングによって貫通し、カソード電極部を形成した。本実施例では、カソード電極の幅は約9μmとした。
【0088】
(工程6)
最後に、図10(f)に示すように、マスクパターン18bを完全に除去し、本実施例の電子放出素子を完成させた。
【0089】
以上のようにして作製した電子放出素子を実施例1と同様に、図4に示すように配置して電子を放出させた。ここで、カソード電極12a、電子放出膜15及びカソード電極12bは電気的に接続されており、同電位となっている。
【0090】
本実施例では、Vc=0V、Va=5kV、H=1mmとした。
【0091】
電子ビーム径は図の左右方向で約14μmとなった。
【0092】
また、変調電極の電位をカソード電極の電位と比べて35V低くすることによって、つまりVc=35Vとすることによって、電子が全く放出されない状態となった。
【0093】
本実施例では、電子放出膜をカソード電極で挟んだが、カソード電極が複数の層からなっていても構わない。また、分離したカソード電極同士、及びカソード電極と電子放出膜とが電気的に接続されていれば、カソード電極と電子放出膜との間に絶縁層等が挟まれていても構わない。
【0094】
[実施例3]
図11に本実施例により作製した電子放出素子の概略断面図を示す。本実施例では、変調電極がカソード電極よりもアノード電極側に配置された構造の例を示す。ここでは、本実施例の特徴部分のみを説明し、重複する説明は省略する。
【0095】
(工程1)
まず、図12(a)に示すように、基板11に石英を用い、十分洗浄を行った後、基板11上に、変調電極17として厚さ800nmのTaを堆積した。
【0096】
(工程2)
次に、図12(b)に示すように、マスクパターン18aを形成した。
【0097】
マスクパターン18aは、次工程で変調電極17の外形を形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0098】
(工程3)
そして、図12(c)に示すように、マスクパターン18aをマスクとして、変調電極17を450nm程度ドライエッチングし、変調電極の外形を形成した。本実施例では、変調電極17の開口幅を15μmとした。
【0099】
(工程4)
次に、図12(d)に示すように、マスクパターン18aを完全に除去し、続いて、マスクパターン18bを形成した。
【0100】
マスクパターン18bは、次工程でカソード電極部を形成するためにカソード電極部を形成する部分を除いて形成される。
【0101】
マスクパターン18bによって形成される開口幅は9μmとした。
【0102】
(工程5)
続いて、図12(e)に示すように、絶縁層13として厚さ200nmのSiO、カソード電極12aとして厚さ100nmのW、電子放出膜15として50nmのダイヤモンドライクカーボン、カソード電極12bとして50nmのWを堆積した。
【0103】
(工程6)
次に、図12(f)に示すように、マスクパターン18cを形成した。
【0104】
マスクパターン18cは、次工程でカソード電極12bに凹型の掘り込みを形成するためにドライエッチングされる部分を除いて形成される。
【0105】
(工程7)
そして、図12(g)に示すように、マスクパターン18cをマスクとして、カソード電極12bを電子放出膜15の表面が露出するまでドライエッチングし、カソード電極に凹型の掘り込みを形成した。本実施例では、カソード電極12bの掘り込みの幅を5μmとした。また、本実施例では、ドライエッチングを電子放出膜15の表面で止めているが、電子放出膜15を貫通しない限り、電子放出膜を掘り込んで形成しても構わない。
【0106】
(工程8)
最後に、図12(h)に示すように、マスクパターン18b及び18cを完全に除去し、本実施例の電子放出素子を完成させた。
【0107】
以上のようにして作製した電子放出素子を実施例1と同様に、図4に示すように配置して電子を放出させた。ここで、カソード電極12a、電子放出膜15及びカソード電極12bは電気的に接続されており、同電位となっている。
【0108】
本実施例では、Vc=0V、Va=5kV、H=1mmとした。
【0109】
電子ビーム径は図の左右方向で約18μmとなった。
【0110】
また、変調電極の電位をカソード電極の電位と比べて35V低くすることによって、つまりVc=35Vとすることによって、電子が全く放出されない状態となった。
【0111】
[実施例4]
実施例1〜3の電子放出素子で画像形成装置を作製した。
【0112】
電子放出素子を100×100のMTX状に配置した。配線は、図6に示すように、x側をカソード電極と集束電極、y側をゲート電極に接続した。素子は、横150μm、縦300μmのピッチで配置した。素子上部には1mmに距離を隔てた位置に蛍光体を配置した。蛍光体には5kVの電圧を印加した。この結果、マトリクス駆動が可能で高精細な画像形成装置が形成できた。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子放出素子は、カソード電極が凹型に掘り込まれた構造をし、且つその掘り込み内部に電子放出膜を設けた構造をしているため、電子放出膜の近傍での等電位面の形状が凹型となる。その結果、電子放出膜から放出された電子は、電子放出素子をアノード電極側から平面的に見た場合、掘り込み開口の中心へ向かって進むため、アノード電極に到達した時の放出電子のビーム径を小さく設計することが出来る。
【0114】
また、スピント型構造の様にチップの先端に電界を集中させ電子を放出させるのではなく、電子放出膜の面から電子を放出させるため、局所的に電流が流れ、様々な要因によって電子放出膜の寿命を制限する恐れが少ない。また、電子放出膜と電気的に接続しているカソード電極上に絶縁層を介してゲート電極が無いため、電子放出膜から放出された電子が絶縁層に衝突し、チャージアップする可能性が無く、さらに、電子放出膜から放出された電子がゲート電極に衝突して効率を低減する可能性が無い。
【0115】
また、本発明の電子放出素子は、単純な積層構造で構成されているため作製が容易である。
【0116】
また、本発明の電子放出素子を電子源や画像形成装置に適用することによって、性能の優れた電子源及び画像形成装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子放出装置の構成の一例における、一部断面模式図である。
【図2】本発明の電子放出装置の構成の一例における、一部平面模式図である。
【図3】本発明の電子放出装置の構成の一例における、一部断面模式図である。
【図4】本発明の電子放出装置を動作させる時の構成例を示す断面模式図である。
【図5】本発明の電子放出装置の製造方法の一例を示す図である。
【図6】実施の形態に係る単純マトリクス配置の電子源を示す概略構成図である。
【図7】実施の形態に係る単純マトリクス配置の電子源を用いた画像形成装置を示す概略構成図である。
【図8】実施の形態に係る画像形成装置に用いられる蛍光膜を示す図である。
【図9】実施例2に係る電子放出素子を示す概略断面図である。
【図10】実施例2にかかる電子放出素子の製造方法の一例を示す図である。
【図11】実施例3に係る電子放出素子を示す概略断面図である。
【図12】実施例3にかかる電子放出素子の製造方法の一例を示す図である。
【図13】従来の電子放出素子の一例を示した概略断面図である。
【図14】従来の電子放出素子の一例を示した概略断面図である。
【図15】従来の電子放出素子の一例を示した概略断面図である。
【図16】従来の電子放出素子の一例を示した概略断面図である。
【符号の説明】
11 基板
12 カソード電極
12a カソード電極
12b カソード電極
13 絶縁層
15 電子放出膜
16 アノード電極
17 変調電極
18a マスクパターン
18b マスクパターン
18c マスクパターン
121 電子源基板
122 X方向配線
123 Y方向配線
124 電子放出素子
125 結線
131 リアプレート
132 支持枠
133 ガラス基体
134 蛍光膜
135 メタルバック
136 フェースプレート
141 黒色導伝材
142 蛍光体
301 基板
302 カソード電極
303 絶縁層
304 ゲート電極
305 エミッタ
306 アノード電極
307 変調電極
D 電子放出膜とアノード電極との間の間隔
H カソード電極とアノード電極との間の間隔
Va アノード電極とカソード電極との間に印加する電圧
Vc 変調電極とカソード電極との間に印加する電圧

Claims (11)

  1. 電子放出装置であって、
    カソード電極と、
    該カソード電極と対向して配置されるアノード電極と、
    前記アノード電極に対向する、前記カソード電極の表面に配置された電子放出膜と、
    を備えており、
    前記カソード電極の表面のうちの、前記アノード電極に対向する表面は、第1の領域と、該第1の領域の周囲を取り巻く第2の領域と、を有しており、
    前記第1の領域と前記アノード電極との距離が、前記第2の領域と前記アノード電極との距離よりも大きく、
    前記電子放出膜は、前記第1の領域上に配置されており、
    前記電子放出膜の表面と前記アノード電極との距離が、前記第2の領域と前記アノード電極との距離よりも大きく、
    前記アノード電極と前記電子放出膜との電位差によって生じる電界によって、前記電子放出膜から電子が放出されることを特徴とする電子放出装置。
  2. 前記電子放出装置は、さらに、前記電子放出膜からの放出電子を停止または変調するための変調電極を有することを特徴とする請求項1に記載の電子放出装置。
  3. 前記アノード電極に対向する前記カソード電極の表面と前記アノード電極との距離が、前記変調電極と前記アノード電極との距離よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の電子放出装置。
  4. 前記アノード電極に対向する前記カソード電極の表面と前記アノード電極との距離が、前記変調電極と前記アノード電極との距離よりも長いことを特徴とする請求項2に記載の電子放出装置。
  5. 前記電子放出膜は、炭素を主成分とすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子放出装置。
  6. 前記電子放出膜は、ダイヤモンド構造またはグラファイト構造を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子放出装置。
  7. 前記電子放出膜は、導電性のファイバー状の物質を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子放出装置。
  8. 前記導電性のファイバー状の物質は、炭素を主体とすることを特徴とする請求項7に記載の電子放出装置。
  9. 前記導電性のファイバー状の物質は、カーボンナノチューブ、グラファイトナノファイバー、アモルファスカーボンファイバーの中から選択された少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項7に記載の電子放出装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の前記カソード電極および電子放出膜が同一の基板上に複数配列されてなることを特徴とする電子放出装置。
  11. 複数の電子放出装置を用いたディスプレイ装置であって、前記電子放出装置が請求項1乃至6のいずれかに記載された電子放出装置であることを特徴とするディスプレイ装置。
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