JP2005023701A - ウィンドガラスの挟み込み有無検出装置及びウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニット - Google Patents

ウィンドガラスの挟み込み有無検出装置及びウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニット Download PDF

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喜博 太田
Yasuhiro Shimomura
泰啓 下村
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Abstract

【課題】挟み込み有無の検出精度を向上させることができるウィンドガラスの挟み込み有無検出装置を提供する。
【解決手段】第1パワーウィンド装置13に備えられたマイコン31は、ウィンドガラスを開閉動作させるウィンドモータの回転速度の変化量に基づいてウィンドガラスの挟み込み有無の周期差分和を求め、周期差分和と予め設定された挟み込み判定閾値とを比較して挟み込みの有無を判定する。マイコン31は、通信メインECU12及び第2〜第4パワーウィンド装置14〜16から出力された閾値補正信号S1〜S6を入力しその閾値補正信号S1〜S6に基づいて挟み込み判定閾値を補正する。そして、マイコン31は、車両における第1パワーウィンド装置13以外の他の機器の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下を事前に考慮しつつウィンドガラスの挟み込み有無検出を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウィンドガラスの挟み込み有無検出装置及びウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば自動車の各サイドドアにそれぞれ設けられたウィンドスイッチを操作することによってウィンドモータを駆動させ、このウィンドモータの駆動力によってウィンドガラスを昇降させるようにしたパワーウィンド装置が知られている。このようなパワーウィンド装置には、挟まれ防止機能を備えたものもある。この挟まれ防止機能は、ウィンドガラスの閉動作中に当該ウィンドガラスと窓枠との間に例えば指等の異物が挟まったときには、ウィンドガラスの閉動作を停止し、この後、ウィンドガラスを開動作させて異物を解放する機能である。
【0003】
前記異物の挟み込みの検出方式には、例えば電圧検知方式(特許文献1参照。)がある。この電圧検知方式は、検出されたウィンドモータの電圧変化量及び電流変化量をそれぞれ所定のしきい値と比較し、電圧変化量がしきい値以上の場合には挟み込み検知を難しくし、電圧変化量がしきい値以下でかつ電流変化量がしきい値以上の場合には挟み込み発生と判断してウィンドモータを停止又は反転させる。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−21274号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特許文献1のパワーウィンド装置は次のような問題があった。ウィンドガラス閉動作中にエアコンを駆動したときのような大きな電気負荷がバッテリにかかった場合のウィンドモータの電圧変化量及び電流変化量は、挟み込みにおけるそれらと大きく異なる。そのため、それらを識別することが可能であり挟み込み検出を行わないようようにしている。
【0006】
しかしながら、ウィンドガラス閉動作中に、カーステレオや他のパワーウィンド装置などの電気負荷が小さな機器が複数同時に駆動した場合のウィンドモータの電圧変化量及び電流変化量は、挟み込みにおけるそれらと近い。そのため、駆動による変動なのか挟み込みによる変動なのかを識別することができず挟み込みと誤検出してしまうことがあった。
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、挟み込み有無の検出精度を向上させることができるウィンドガラスの挟み込み有無検出装置及びウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ウィンドガラスを開閉動作させるウィンドモータの回転速度の変化量、又はウィンドガラスを開閉動作させるウィンドモータが発生するモータ電流の変化量、に基づいて前記ウィンドガラスの挟み込み有無の判定対象値を求める判定対象値演算手段と、前記判定対象値と所定の挟み込み判定閾値とを比較し、該比較の結果に基づいて挟み込みの有無を判定する判定手段と、を備えたウィンドガラスの挟み込み有無検出装置において、他の機器の操作信号を入力し、該操作信号に基づいて前記挟み込み判定閾値を補正する閾値補正手段を備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置において、前記閾値補正手段は、入力した前記操作信号に基づいて前記判定対象値と前記挟み込み判定閾値とを比較する時に前記挟み込み判定閾値を補正することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置において、前記閾値補正手段は、前記挟み込み判定閾値の補正から所定時間後に、該挟み込み判定閾値を補正前の初期値に戻すことを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置と、前記他の機器から出力される前記操作信号を入力し該操作信号を前記閾値補正手段へ出力する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作信号を出力した前記他の機器を駆動又は停止させることを要旨とする。
【0012】
(作用)
従って、請求項1に記載の発明においては以下に示す作用を得る。閾値補正手段は、他の機器からの操作信号を入力し、その操作信号に基づいて前記挟み込み判定閾値を補正する。判定手段は、判定対象値と補正した挟み込み判定閾値とを比較し、該比較の結果に基づいて挟み込みの有無を判定する。
【0013】
請求項2に記載の発明においては請求項1に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。閾値補正手段は、入力した操作信号に基づいて判定対象値と挟み込み判定閾値とを比較する時に挟み込み判定閾値を補正する。
【0014】
請求項3に記載の発明においては請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。閾値補正手段は、挟み込み判定閾値の補正から所定時間後に、該挟み込み判定閾値を補正前の初期値に戻す。
【0015】
請求項4に記載の発明においては、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。制御手段は、入力した操作信号を閾値補正手段へ出力する。制御手段は、操作信号を出力した他の機器を駆動又は停止させる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を例えば車両のパワーウィンド装置に装備されるウィンドガラスの挟み込み有無検出装置に具体化した第1実施形態を図1〜図10に従って説明する。
【0017】
図1に示すように、パワーウィンド装置群11は、制御手段としての通信メインECU12、第1パワーウィンド装置13、第2パワーウィンド装置14、第3パワーウィンド装置15、及び第4パワーウィンド装置16を備えている。
【0018】
第1〜第4パワーウィンド装置13〜16は、他の機器及び制御手段に相当する。例えば、第1パワーウィンド装置13は運転席、第2パワーウィンド装置14は助手席、第3パワーウィンド装置15は右側後部座席、第4パワーウィンド装置16は左側後部座席にそれぞれ対応している。通信メインECU12及び各第1〜第4パワーウィンド装置13〜16は、例えばCAN(Controller Area Network ;いわゆる車載LAN)等の高速多重通信線Lにより互いに電気的に接続されている。
【0019】
通信メインECU12には、バッテリから電源電圧+Bが供給されている。通信メインECU12には、本実施形態では例えば3つの機器21,22,23が電気的に接続されている。機器21,22,23は他の機器に相当する。例えば、機器21はエアコン、機器22はカーステレオ、機器23はスタータである。機器21,22,23は、電源スイッチ21a,22a,23aをそれぞれ備えている。実際には機器21,22,23と、電源スイッチ21a,22a,23aとはそれぞれ別々に形成されている。特に、機器(カーステレオ)22は、本体と、その本体にリード線で電気的に接続可能な電源スイッチ21aとを備えたものを採用している。
【0020】
機器21,22,23は、電源スイッチ21a,22a,23aがそれぞれオン操作された際に、通信メインECU12へ操作信号としての駆動要求信号K1,K2,K3をそれぞれ出力する。
【0021】
図1及び図3に示すように、通信メインECU12は、駆動要求信号K(K1,K2,K3)を入力すると、その駆動要求信号K(K1,K2,K3)に対応した閾値補正信号S(S1,S2,S3)を、第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へそれぞれ出力する。閾値補正信号S(S1,S2,S3)は、操作信号に相当する。
【0022】
通信メインECU12は、駆動要求信号K(K1,K2,K3)の入力に基づいて第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ閾値補正信号S(S1,S2,S3)を出力した後、駆動要求信号K(K1,K2,K3)を出力した機器21,22,23に電源電圧+Bを供給(電力供給)するように構成されている。
【0023】
次に、第1パワーウィンド装置13について詳述する。
図2に示すように、第1パワーウィンド装置13は、マイコン(マイクロコンピュータ)31、ウィンドスイッチ32、ウィンドモータ駆動回路33、ウィンドモータ34、パルスセンサ35、全開検出リミットスイッチRs1、及び全閉検出リミットスイッチRs2を備えている。マイコン31は、判定対象値演算手段、判定手段、閾値補正手段、及びウィンドガラスの挟み込み有無検出装置に相当する。マイコン31は、パルス検知方式のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置である。本実施形態では、通信メインECU12及びマイコン31により、ウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニットUが構成されている。
【0024】
ウィンドスイッチ32は、閉操作スイッチ32a及び開操作スイッチ32bを備えている。
マイコン31には、閉操作スイッチ32a、開操作スイッチ32b、ウィンドモータ駆動回路33、パルスセンサ35、全開検出リミットスイッチRs1、全閉検出リミットスイッチRs2、及び前述の高速多重通信線Lが電気的に接続されている。ウィンドモータ駆動回路33にはウィンドモータ34が電気的に接続されている。
【0025】
ウィンドスイッチ32は、図示しないウィンドガラスを開閉操作するためのスイッチであり、例えば車両のサイドドア又は車室内における搭乗者の近傍に設けられている。運転者によりウィンドスイッチ32の閉操作スイッチ32aがオン操作されると、該閉操作スイッチ32aは操作信号としての閉操作信号CLSをマイコン31へ出力する。同様に、開操作スイッチ32bはオン操作されると、操作信号としての開操作信号OPNをマイコン31へ出力する。
【0026】
マイコン31は、開操作スイッチ32bから開操作信号OPNを入力するとウィンドモータ駆動回路33へ正転制御信号を出力し、閉操作スイッチ32aから閉操作信号CLSを入力するとウィンドモータ駆動回路33へ逆転制御信号を出力する。マイコン31は、開操作信号OPN及び閉操作信号CLSを入力していない際には、ウィンドモータ駆動回路33へ停止信号を出力する。
【0027】
図4に示すように、マイコン31は、閉操作信号CLS又は開操作信号OPNの入力に基づいて、ウィンドモータ駆動回路33へ正転制御信号又は逆転制御信号を出力する前に以下の処理を行う。マイコン31は、高速多重通信線Lを介して自身以外の他のパワーウィンド装置(第2〜第4パワーウィンド装置14〜16)へ閾値補正信号S(S0)(図1参照)を出力する。
【0028】
同様に、第2〜第4パワーウィンド装置14〜16のマイコンは、閉操作信号又は開操作信号の入力に基づいて、ウィンドモータ駆動回路へ正転制御信号又は逆転制御信号を出力する前に以下の処理を行う。マイコンは、自身以外の他のパワーウィンド装置へ閾値補正信号S(S4,S5,S6)を出力する。
【0029】
なお、閾値補正信号S1,S2,S3,S4,S5,S6には、それぞれ値が異なる補正値情報H1,H2,H3,H4,H5,H6(数値)が含まれている。
【0030】
図2に示すように、ウィンドモータ駆動回路33は、マイコン31から正転制御信号、逆転制御信号、停止信号をそれぞれ入力すると、ウィンドモータ34を正転、逆転、停止させる。
【0031】
ウィンドモータ34の出力軸は例えば車両のサイドドアに設けられたウィンド昇降機構(図示略)に作動連結されている。ウィンドモータ34が正転すると前記昇降機構の作動によりウィンドガラスは開動作(下降)し、同じく逆転すると閉動作(上昇)する。
【0032】
全開検出リミットスイッチRs1は、ウィンドガラスが全開した際に該ウィンドガラスによりオン操作され、全開位置信号Zkをマイコン31へ出力する。マイコン31は全開位置信号Zkを入力すると、ウィンドモータ駆動回路33へ停止信号を出力する。全閉検出リミットスイッチRs2は、ウィンドガラスが全閉した際に該ウィンドガラスによりオン操作され、全閉位置信号Zpをマイコン31へ出力する。マイコン31は全閉位置信号Zpを入力すると、ウィンドモータ駆動回路33へ停止信号を出力する。
【0033】
パルスセンサ35はウィンドモータ34の回転速度に応じたパルス信号をマイコン31へ出力する。パルスセンサ35により生成されるパルス信号は、ウィンドモータ34の回転速度が大きいほどパルス周期が短くなり、同じく回転速度が小さくなるほどパルス周期が長くなる。
【0034】
マイコン31は、演算部36、記憶部37、及びタイマ38を備えている。
演算部36はMPU(マイクロプロセッサ)を含み、記憶部37に予め格納された各種制御プログラムに従って各種の演算処理を行う。記憶部37はROM(読み出し専用記憶装置)37a、RAM(読み出し書き込み記憶装置)37bを備えている。
【0035】
ROM37aには、演算部36が実行する例えばウィンドガラスの開閉制御プログラム、ウィンドガラスの挟み込み防止プログラム、閾値補正プログラム、及び上記ウィンドガラスの挟み込み防止プログラムで用いる挟み込み判定閾値Pが含まれている。挟み込み判定閾値Pは、車両モデルによる実験データや周知の理論計算等によって予め求められたものである。
【0036】
次に、ウィンドガラスの挟み込み防止プログラムについて説明する。
ウィンドガラスの挟み込み防止プログラムは、ウィンドモータ34の回転速度の変化量に基づいてウィンドガラスの挟み込み有無の検出動作を行うプログラムである。マイコン31は所定のサンプリング時間内に取り込んだ前記パルス信号の平均パルス周期(周期差分和ΔTs)と、挟み込み判定閾値Pとを比較し、平均パルス周期(周期差分和ΔTs)が挟み込み判定閾値Pよりも大きければマイコン31はウィンドガラスによる挟み込みが有ると判定する。
【0037】
詳述すると、ウィンドガラスを閉動作させているとき、ウィンドモータ34が一定の回転速度で回転している際には、パルスセンサ35により生成されるその時々のパルス周期は一定となる。マイコン31は、パルスセンサ35から入力されるパルス信号のエッジ(立上がりのエッジ及び立下がりのうち何れか一方)を検出する毎にパルス信号の周期を演算すると共に、所定時間に入力されたパルス信号の平均パルス周期Taveを演算する。具体的には、マイコン31は今回のパルス周期T0と、今回のパルス周期T0から数えて(n−1)個前までのパルスのパルス周期T1〜T(n−1)とを合計し、この合計値の平均値(Tave={T0+T1+・・+T(n−1)}/n)を算出する。
【0038】
次に、パルスセンサ35は周期差分値ΔTを所定の制御周期毎に求める(ΔT=│T0−Tave│)。即ち、パルスセンサ35は、今回のパルス信号のパルス周期T0と平均パルス周期Taveとの差を演算する。そして、マイコン31は周期差分値ΔTと予め設定された周期差分値判定閾値ΔThとを比較し、この比較結果に基づいてパルス周期の変動がドアの開閉等に起因する衝撃や振動に起因するものか否かを判定する。ちなみに、周期差分値判定閾値ΔThは車両モデルによる実験や周知の理論計算により予め求められたものであり、ROM37aに予め格納されている。
【0039】
さて、パルス周期の変動がドアの開閉等に起因する衝撃や振動に起因するものであると判定した場合、マイコン31は異物の挟み込み検出を行わないようにして、挟み込み有無の誤検出動作を回避する。一方、パルス周期の変動がドアの開閉等に起因する衝撃や振動に起因するものではないと判定した場合、マイコン31は判定対象値としての周期差分和ΔTsを求める(即ち、判定対象値演算処理を行う)。具体的には、マイコン31は今回の周期差分値ΔT0と、今回の周期差分値ΔT0から数えて(m−1)個前までの周期差分値ΔT1〜ΔT(m−1)とを合計する(ΔTs=ΔT0+ΔT1+・・+ΔT(m−1))。
【0040】
マイコン31は周期差分和ΔTsと、ROM37aに予め格納された挟み込み判定閾値Pとを比較する(即ち、挟み込み有無の判定処理を行う)。周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P以下のとき、マイコン31はウィンドガラスには何も挟まっていないと判定し、ウィンドモータ34の駆動をそのまま維持する。この結果、ウィンドガラスの閉動作は継続される。
【0041】
一方、図8に示すように、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pよりも大きいとき、マイコン31はウィンドガラスによる挟み込みが有ると判定し、ウィンドモータ34を停止させる。この結果、ウィンドガラスの移動が停止され、それ以上の挟み込みが規制される。又、停止後逆転させてもよくその場合には、ウィンドガラスが開方向に移動することにより挟み込みが解除される。
【0042】
次に、閾値補正プログラムについて説明する。
この閾値補正プログラムは、機器21,22,23及び自身以外のパワーウィンド装置の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下に伴う挟み込み有無誤検出を防ぐためのプログラムである。
【0043】
ROM37aには、補正値r(本実施形態ではr1〜r6)、補正値付加時間t(本実施形態ではt1〜t6)が予め格納されている。
マイコン31は、予めROM37a内に格納された複数の補正値r(r1〜r6)のうち、入力した閾値補正信号S(S1〜S6)における補正値情報H(H1〜H6)の数値に対応する補正値r(r1〜r6)を選定する。そして、選定した補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値Pに加算する(P’←P+r)。この補正値r1〜r3は、対応する機器21,22,23がそれぞれ駆動した際における電源電圧+Bの低下に伴うウィンドモータ34のパルス周期の伸びを考慮して挟み込み判定閾値Pを補正するものである。同様に補正値r4〜r6は、対応する第2〜第4パワーウィンド装置14〜16がそれぞれ駆動した際における電源電圧+Bの低下に伴うウィンドモータ34のパルス周期の伸びを考慮して挟み込み判定閾値Pを補正するものである。
【0044】
例えば補正値r1と補正値r2とでは、補正値r1の方が数値が大きく設定されている。これは、補正値r1は機器(エアコン)21に対応し、補正値r2は機器(カーステレオ)22に対応しており、機器(カーステレオ)22の駆動よりも機器(エアコン)21の駆動の方が電源電圧+Bの低下(電圧低下の変化量)を大きく起こさせる分補正値の数値を大きくしているからである。
【0045】
なお、図9(a)と図9(b)とを対比しても分かるように、機器(カーステレオ)22のオン操作に基づく挟み込み判定閾値P’よりも、機器(エアコン)21のオン操作に基づく挟み込み判定閾値P’の補正量が大きくなっている。
【0046】
この挟み込み判定閾値Pの補正により、各機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動が原因となってバッテリの電源電圧+Bが低下したときに、挟み込み有無を誤検出しないようにしている。各補正値r1〜r6は、それぞれ車両モデルによる実験データや周知の理論計算等によって予め求められたものである。
【0047】
また、マイコン31は、予めROM37a内に格納された複数の補正値付加時間t(t1〜t6)のうち、入力した閾値補正信号S(S1〜S6)における補正値情報H(H1〜H6)の数値に対応する補正値付加時間t(t1〜t6)を選定する。補正値付加時間t(t1〜t6)は、機器21,22,23及び第2〜第4パワーウィンド装置14〜16のそれぞれ駆動によりバッテリの電源電圧+Bが低下する時間長さ(バッテリの電源電圧+Bが安定するまでの時間長さ)である。補正値付加時間t(t1〜t6)は、車両モデルによる実験や周知の理論計算により予め求められている。
【0048】
タイマ38は、挟み込み判定閾値Pに補正値r(r1〜r6)を加算(P’←P+r)してからの経過時間を計時し、この計時された時間が設定された補正値付加時間t(t1〜t6)に達すると、カウントアップ信号をマイコン31に出力する。マイコン31はこのカウントアップ信号に基づいてタイマ38をリセットし、補正値r(r1〜r6)を加算していた挟み込み判定閾値Pから補正値r(r1〜r6)を減算する(P’←P’−r)。
【0049】
RAM37bは、ROM37aに書き込まれた各種の制御プログラムに従って演算部36が各種の演算処理を実行するためのデータ作業領域である。また、RAM37bは演算部36が各種の演算処理を行う際の各種の演算処理結果等を一時的に記憶する。
【0050】
なお、第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の構成については、第1パワーウィンド装置13と同様のためその構成の説明を省略する。
第2パワーウィンド装置14は、その閉操作スイッチ(32a)又は開操作スイッチ(32b)から出力される閉操作信号(CLS)又は開操作信号(OPN)に基づいてウィンドモータ駆動回路(33)が駆動し、その駆動によりバッテリの電源電圧+Bの低下を起こす特性を備えている。また、第2パワーウィンド装置14は、その閉操作スイッチ(32a)又は開操作スイッチ(32b)から出力される閉操作信号(CLS)又は開操作信号(OPN)に基づいて閾値補正信号S4を出力する構成とされている。第3パワーウィンド装置15及び第4パワーウィンド装置16においても上記第2パワーウィンド装置14と同様の特性及び構成を備えている。
【0051】
次に、パワーウィンド装置群11の作用について説明する。
ウィンドガラスが閉じた状態において、運転者によりウィンドスイッチ32の開操作スイッチ32bがオン操作されたとき、マイコン31には開操作信号OPNが入力され、マイコン31はウィンドモータ駆動回路33に正転制御信号を出力する。すると、ウィンドモータ駆動回路33はウィンドモータ34を正転させ、これに伴ってウィンドガラスは開動作(下降)する。
【0052】
ウィンドガラスが全開すると全開検出リミットスイッチRs1がオン作動し、当該全開検出リミットスイッチRs1は全開位置信号Zkをマイコン31へ出力する。マイコン31は全開位置信号Zkを入力するとウィンドモータ駆動回路33に停止信号を出力し、ウィンドモータ駆動回路33はウィンドモータ34を停止する。以上で、ウィンドガラスの開動作は終了となる。
【0053】
一方、ウィンドガラスが開いた状態において、運転者によりウィンドスイッチ32の閉操作スイッチ32aがオン操作されたとき、マイコン31には閉操作信号が入力され、マイコン31はウィンドモータ駆動回路33に逆転制御信号を出力する。すると、ウィンドモータ駆動回路33はウィンドモータ34を逆転させ、これに伴って、ウィンドガラスは閉動作(上昇)する。
【0054】
ウィンドガラスが全閉すると全閉検出リミットスイッチRs2がオン作動し、当該全閉検出リミットスイッチRs2は全閉位置信号Zpをマイコン31へ出力する。マイコン31は全閉位置信号Zpを入力するとウィンドモータ駆動回路33に停止信号を出力し、ウィンドモータ駆動回路33はウィンドモータ34を停止する。以上で、ウィンドガラスの閉動作は終了となる。
【0055】
次に、ウィンドガラスの挟み込み有無検出の処理、即ち、挟み込み防止プログラム処理及び閾値補正プログラム処理を図5〜図7のフローチャートに従って説明する。この挟み込み防止プログラム処理及び閾値補正プログラム処理は、ウィンドガラスの閉動作が開始されたときに実行され、この後、ウィンドガラスの閉動作中において所定の制御周期毎に繰り返される。
【0056】
なお、図5〜図7のフローチャートにおいて、S101〜S103の処理が挟み込み防止プログラム処理に対応し、S101及びS104〜S113の処理が閾値補正プログラム処理に対応している。
【0057】
まず、挟み込み防止プログラム処理について説明する。
図5に示すように、ステップ(以下、単にSという)101では、閾値補正信号S(S1〜S6)を入力したか否かを判定する。ここでは、マイコン31は閾値補正信号S(S1〜S6)を入力しておらず(閾値補正信号Sを入力した場合は閾値補正プログラム処理となるため)S102へ移る。
【0058】
S102では、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きいか否かを判定している。上記で詳述したように、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大ければ、ウィンドガラスに異物が挟まったものと判定し、S103にてウィンドモータ34を反転又は停止し、このルーチンを一旦終了する(図8参照)。周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより小さければ、このルーチンを一旦終了する。
【0059】
次に、挟み込み判定閾値Pの補正(閾値補正プログラム処理)について説明する。
閾値補正プログラム処理は、例えば第1パワーウィンド装置13を閉動作中において、機器21,22,23及び第2〜第4パワーウィンド装置14〜16のうち少なくとも何れか一つが駆動する寸前に行う処理である。
【0060】
第1パワーウィンド装置13を閉動作中において、例えば搭乗者が各電源スイッチ21a,22a,23aのうち少なくとも何れか一つを操作し、その操作した電源スイッチから通信メインECU12へ駆動要求信号K(K1,K2,K3)が出力されると通信メインECU12は、以下の処理を行う。通信メインECU12は、入力した駆動要求信号K(K1,K2,K3)に基づいた閾値補正信号S(S1,S2,S3)を第1パワーウィンド装置13(第2〜第4パワーウィンド装置14〜16)へ出力する。
【0061】
または、第1パワーウィンド装置13を閉動作中において、例えば搭乗者が第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の閉操作スイッチ(32a)又は開操作スイッチ(32b)を操作する。すると、その操作したパワーウィンド装置から他のパワーウィンド装置(第1パワーウィンド装置13を含む)へ閾値補正信号S(S4〜S6)を出力する。
【0062】
そして、第1パワーウィンド装置13が閉動作中において、マイコン31は、外部から閾値補正信号S(S1〜S6)を入力すると、図5〜図8に示すフローチャートの処理を行う。
【0063】
図5に示すように、S101では、閾値補正信号S(S1〜S6)を入力したか否かを判定する。ここでは、マイコン31は閾値補正信号S(S1〜S6)を入力しているためS104へ移る。
【0064】
S104では、閾値補正信号S(S1〜S6)に含まれている補正値情報H(H1〜H6)に基づいてROM37aに予め格納されている補正値r(r1〜r6)、及び補正値付加時間t(t1〜t6)を選定し、その補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値Pに加算する(P’←P+r)。補正値付加時間t(t1〜t6)は、補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値Pに加算している時間長さを規定するものである。
【0065】
図9(a)のタイムチャートに示すように、例えば、第1パワーウィンド装置13を閉動作中に機器(カーステレオ)22の電源スイッチ22aをオン操作すると、挟み込み判定閾値Pが補正(P’←P+r)され、この後、機器(カーステレオ)22の駆動による電源電圧の変化により周期差分和ΔTsが大きくなる。即ち、図3に示すように、挟み込み判定閾値Pの補正(P’←P+r)が行われた後に、機器(カーステレオ)22が駆動する。この結果、機器(カーステレオ)22の駆動による周期差分和ΔTsの変動により、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より大きくなることがない。
【0066】
図9(b)は、例えば、第1パワーウィンド装置13を閉動作中に機器(エアコン)21の電源スイッチ21aをオン操作した際のタイムチャートであり、上記機器(カーステレオ)22の電源スイッチ22aをオン操作させた場合と同様の現象が起こる。
【0067】
S105では、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より大きいか否かを判定している。上記で詳述したように、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より大ければ、ウィンドガラスに異物が挟まったものと判定し、S106にてウィンドモータ34を反転又は停止する。そしてS107にて挟み込み判定閾値P’を初期値に戻してこのルーチンを一旦終了する。
【0068】
図10は、例えば、第1パワーウィンド装置13を閉動作中に機器22の電源スイッチ22aをオン操作し、かつウィンドガラスと窓枠との間に指等の異物が挟まった際のタイムチャートである。図からも分かるように、挟み込み判定閾値P’よりも周期差分和ΔTsの方が大きくなり、この結果、マイコン31はウィンドガラスと窓枠との間に手等の異物が挟まったと判定する。
【0069】
一方、S105において、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より小さければ、S108へ移る。
S108では、挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)が複数加算されているか否かを判定する。挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)が複数加算されていない際、即ち、挟み込み判定閾値P’に一つの補正値r(r1〜r6)が加算されている際には、S109へ移る。
【0070】
S109では、挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)を加算してからの経過時間が補正値付加時間t(t1〜t6)に達したか否かを判定する。挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)を加算してからの補正値付加時間t(t1〜t6)達した際には、S107へ移り、挟み込み判定閾値P’を初期値に戻しこのルーチンを一旦終了する。挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)を加算してからの補正値付加時間t(t1〜t6)達していない際には、S110へ移る。
【0071】
S110では、第1パワーウィンド装置13(マイコン31)の外部から新たな閾値補正信号S(S1〜S6)を入力したか否かを判定する。第1パワーウィンド装置13の外部から新たな閾値補正信号S(S1〜S6)を入力した際には、S111へ移る。
【0072】
S111では、その新たな閾値補正信号S(S1〜S6)に含まれている補正値情報H(H1〜H6)に基づいてROM37aに予め格納されている補正値r(r1〜r6)、及び補正値付加時間t(t1〜t6)を選定する。そして、その補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値P’に加算し(P’←P’+r)、S105へ戻る。
【0073】
一方、S110において、第1パワーウィンド装置13の外部から新たな閾値補正信号S(S1〜S6)を入力しない際には、S110からS105へ戻る。
ところで、S108において、挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)が複数加算されている際には、S112へ移る。
【0074】
S112では、挟み込み判定閾値P’に加算されている各補正値r(r1〜r6)が、それぞれ加算してからの経過時間が対応する各補正値付加時間t(t1〜t6)に達したか否かを判定している。各補正値r(r1〜r6)が、それぞれ挟み込み判定閾値P’に加算してから各補正値付加時間t(t1〜t6)に達している際にはS107へ移り、挟み込み判定閾値P’を初期値に戻しこのルーチンを一旦終了する。各補正値r(r1〜r6)が、それぞれ加算してから各補正値付加時間t(t1〜t6)に達していない際には、S113へ移る。
【0075】
S113では、挟み込み判定閾値P’に加算されている複数の補正値r(r1〜r6)のうち、加算してからの経過時間が補正値付加時間t(t1〜t6)に達した補正値r(r1〜r6)を、挟み込み判定閾値P’から減算(P’←P’−r)する。補正値付加時間t(t1〜t6)に達した補正値r(r1〜r6)、即ちその補正値r(r1〜r6)に対応した機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16は、駆動してから所定時間経過したことになる。このため、その機器(パワーウィンド装置)が原因となる電源電圧+Bの低下が終了したため、挟み込み判定閾値P’からその補正値r(r1〜r6)を減算する。そして、S110、(S111)の処理を経てS105へ戻る。
【0076】
従って、本実施形態のパワーウィンド装置群11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、マイコン31は、入力した閾値補正信号S(S1〜S6)に基づいて挟み込み判定閾値Pを補正するようにした。マイコン31は、閾値補正信号S(S1〜S6)を入力することにより、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下を事前に考慮しつつウィンドガラスの挟み込み有無検出を行うことができる。
【0077】
このため、ウィンドガラス閉鎖中において、駆動によりバッテリの電源電圧+Bを低下させる機器(パワーウィンド装置)が複数駆動した場合に、マイコン31は挟み込み判定閾値Pを精度よく補正することができる。また、ウィンドガラス閉鎖中において、駆動によりバッテリの電源電圧+Bの低下を急激に起こす機器が単体で駆動した場合であっても、マイコン31は挟み込み判定閾値Pを精度よく補正することができる。従って、特許文献1のモータの電圧変化量及び電流変化量をそれぞれ所定のしきい値と比較して挟み込みの誤検出を行うものに比して、本実施形態のマイコン31は挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【0078】
(2)本実施形態では、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下を起こす前に、挟み込み判定閾値Pを補正した。従って、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下が原因となって周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きくなることがなく、マイコン31は挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【0079】
(3)本実施形態では、ウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニットUは、マイコン31と通信メインECU12とを備えた。通信メインECU12は、駆動要求信号K(K1,K2,K3)を入力すると、その駆動要求信号K(K1,K2,K3)に対応した閾値補正信号S(S1,S2,S3)を、第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へそれぞれ出力する。通信メインECU12は、駆動要求信号K(K1,K2,K3)の入力に基づいて第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ閾値補正信号S(S1,S2,S3)を出力した後、機器21,22,23のうち駆動要求信号K(K1,K2,K3)を出力した機器に電源電圧+Bを供給するようにした。そして、マイコン31が挟み込み判定閾値Pを補正した後、機器21,22,23が駆動するようにした。
【0080】
そのため、例えば、図3及び図9に示すように、挟み込み判定閾値Pの補正が行われた後に機器21,22,23が駆動するため、機器21,22,23の駆動による周期差分和ΔTsの変動により、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きくなることがない。従って、本実施形態のマイコン31は挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【0081】
(4)本実施形態では、図4に示すように、第2〜第4パワーウィンド装置14〜16のマイコン(31)は、ウィンドモータ駆動回路(33)へ正転制御信号又は逆転制御信号を出力する前に、自身以外の他のパワーウィンド装置へ閾値補正信号S(S4,S5,S6)を出力するようにした。即ち、第1パワーウィンド装置13を閉動作中において、例えば搭乗者が第2〜第4パワーウィンド装置14〜16を操作すると、その操作したパワーウィンド装置から第1パワーウィンド装置13(駆動させたパワーウィンド装置以外のパワーウィンド装置)へ閾値補正信号S(S4,S5,S6)を出力する。
【0082】
そして、第1パワーウィンド装置13のマイコン31は、入力した閾値補正信号S(S4,S5,S6)に基づいて挟み込み判定閾値Pを補正し、その後、操作した第2〜第4パワーウィンド装置14〜16が駆動する。そのため、第1パワーウィンド装置13以外のパワーウィンド装置の駆動による周期差分和ΔTsの変動により、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きくなることがない。従って、本実施形態のマイコン31は挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【0083】
(5)本実施形態では、閾値補正信号S1〜S6は、それぞれ互いに異なる補正値情報H(H1〜H6)を含むようにした。
マイコン31は、閾値補正信号S1〜S6をそれぞれ入力可能とした。マイコン31は、その閾値補正信号S(S1〜S6)の補正値情報H(H1〜H6)毎に異なる補正値r(r1〜r6)を選定し、その選定した補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値Pに加算させた。従って、駆動により大きな電源電圧+Bの低下を起こす機器が駆動する場合と、駆動により小さな電源電圧+Bの低下を起こす機器が駆動する場合とで挟み込み判定閾値Pの補正値を適宜設定することができるため、挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【0084】
(6)本実施形態では、通信メインECU12及び各第1〜第4パワーウィンド装置13〜16は、高速多重通信線Lにより互いに電気的に接続した。多重通信化することにより、車両におけるワイヤーハーネスの数や総重量を減らすことができ、この結果、車両内の配線を簡素にでき、かつ車両の総重量を軽減することができる。
【0085】
(7)本実施形態では、機器21,22,23を駆動させる場合には、運転者などがその電源スイッチ21a,22a,23aをオン操作することにより電源スイッチ21a,22a,23aから通信メインECU12へ駆動要求信号K(K1,K2,K3)を出力する。通信メインECU12は、その駆動要求信号K(K1,K2,K3)に基づいて第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ閾値補正信号S(S1,S2,S3)を出力し、その後、前記駆動要求信号K(K1,K2,K3)を出力した機器へ電源電圧+Bを供給するようにした。即ち、補正値情報H(H1〜H6)を含んだ駆動要求信号K(K1,K2,K3)を、機器21,22,23から直接出力するように該機器21,22,23を構成しなくともよい。
【0086】
従って、パワーウィンド装置群11に通信メインECU12を備えることにより、機器21,22,23を車両に搭載する際に、このパワーウィンド装置群11用に特別な改良を施すことなく、既存の機器をそのまま採用することができ、この結果、車両の製作コストを削減できる。
【0087】
機器21,22,23は、通信メインECU12を介して電源電圧+Bが供給される構成となっているため、通信メインECU12を介さずに電源電圧+Bが供給されるように構成した場合と比して電源スイッチ21a,22a,23aのオン操作から駆動までの時間が若干遅くなる。しかしながら、この電源スイッチ21a,22a,23aのオン操作から駆動までの時間の遅れは、例えば2ms(1000分の2秒)ほどのため、運転者にその遅れを感じさせることがない。
【0088】
(8)本実施形態では、挟み込み判定閾値P’に加算されている複数の補正値r(r1〜r6)のうち、加算してからの経過時間が補正値付加時間t(t1〜t6)に達した補正値r(r1〜r6)を、挟み込み判定閾値P’から減算(P’←P’−r)するようにした。即ち、マイコン31は、挟み込み判定閾値Pの補正から所定時間後に、該挟み込み判定閾値Pを補正前の初期値に戻すようにした。従って、電源電圧+Bの低下を起こしていた機器(パワーウィンド装置)が、電源電圧+Bの低下を起こさなくなった際に、その機器(パワーウィンド装置)に対応した補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値P’から省くことにより、ウィンドガラスの挟み込み有無検出を良好に行うことができる。
【0089】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図11に従って説明する。
なお、説明の便宜上、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
【0090】
本実施形態では、マイコン31のウィンドガラスの挟み込み防止プログラム、及び閾値補正プログラムが変更されている。また、本実施形態では、通信メインECU12は各機器21,22,23のうち少なくとも何れか一つの機器から駆動要求信号K(K1,K2,K3)を入力すると以下に示すように構成されている。通信メインECU12は、その駆動要求信号K(K1,K2,K3)に基づいた閾値補正信号S(S1,S2,S3)を第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ出力する。それと同時(または、ほぼ同時)に通信メインECU12は、各機器21,22,23のうち駆動要求信号K(K1,K2,K3)を出力した機器に電源電圧+Bを供給する。
【0091】
マイコン31は、ウィンドスイッチ32から開操作信号OPN又は閉操作信号CLSが入力されたとき、ウィンドモータ駆動回路33へ正転制御信号又は逆転制御信号を出力すると同時(または、ほぼ同時)に、高速多重通信線Lを介して第2〜第4パワーウィンド装置14〜16へ閾値補正信号S(S0)を出力する。加えて、各第2〜第4パワーウィンド装置14〜16においても、それらが備えているウィンドスイッチのスイッチが操作されたとき以下に示すように構成されている。各第2〜第4パワーウィンド装置14〜16は、ウィンドモータ駆動回路へ正転制御信号又は逆転制御信号を出力すると同時(または、ほぼ同時)に、高速多重通信線Lを介して自身以外の他のパワーウィンド装置へ閾値補正信号S(S4,S5,S6)を出力する。
【0092】
本実施形態では、第1パワーウィンド装置13のマイコン31は外部から入力された閾値補正信号S(S1〜S6)をRAM37bに所定時間記憶する。ここでいう、所定時間とは、各閾値補正信号S(S1〜S6)における補正値情報H(H1〜H6)の補正値付加時間t(t1〜t6)である。そして、RAM37bに記憶されてから補正値付加時間t(t1〜t6)経過した閾値補正信号S(S1〜S6)は、RAM37bから消去される。また、RAM37bは複数の閾値補正信号Sを記憶可能とされている。
【0093】
次に、ウィンドガラスの挟み込み有無検出の処理、即ち、挟み込み防止プログラム処理及び閾値補正プログラム処理を図11のフローチャートに基づいて説明する。この挟み込み防止プログラム処理及び閾値補正プログラム処理は、ウィンドガラスの閉動作が開始されたときに実行され、この後、ウィンドガラスの閉動作中において所定の制御周期毎に繰り返される。
【0094】
図11に示すように、S201では、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きいか否かを判定している。周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大ければS202へ移り、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより小さければ、このルーチンを一旦終了する。
【0095】
S202では、マイコン31のRAM37bに閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されているか否かを判定する。RAM37bに閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されていなければ、S207にてウィンドモータ34を反転又は停止し、このルーチンを一旦終了する。S202にて「NO」と判定した場合には、車両において、各機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下を起こしていないことになる。そのため、先に行ったS201の判定にて周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きくなったのは、ウィンドガラスと窓枠との間に異物が挟み込まれているものと判定され、S207にてウィンドモータ34を反転又は停止し異物の挟み込みを防止する。
【0096】
一方、S202において、RAM37bに閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されていればS203へ移る。RAM37bに閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されている場合には、各機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動が原因となってバッテリの電源電圧+Bの低下を起こしている可能性がある。即ち、先に行ったS201の判定にて周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きくなったのは、各機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動が原因となっている可能性がある。
【0097】
そこでS203では、RAM37bに記憶されている閾値補正信号S(S1〜S6)の補正値情報H(H1〜H6)に基づいて、予めROM37a内に格納された補正値r(r1〜r6)を選定し、その補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値Pに加算する(P’←P+r)。なお、RAM37bに複数の閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されている場合には、その全ての閾値補正信号S(S1〜S6)の補正値情報H(H1〜H6)に基づいて、予めROM37a内に格納された補正値r(r1〜r6)をそれぞれ選定する。そして、その各補正値r(r1〜r6)を挟み込み判定閾値Pに加算する(P’←P+r+・・・+r)。S203において、挟み込み判定閾値Pの補正が終わるとS204へ移る。
【0098】
S204では、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より大きいか否かを判定している。周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より大ければウィンドガラスと窓枠との間に異物が挟み込まれているものと判定し、S208へ移りウィンドモータ34反転又は停止し異物の挟み込みを防止する。そして、S206において、挟み込み判定閾値P’を初期値に戻(挟み込み判定閾値Pに加算していた全ての補正値r(r1〜r6)を排除)してこのルーチンを一旦終了する。
【0099】
一方、S204において、周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値P’より大きくなければS205へ移る。
S205では、RAM37bに記憶されている一つ又は複数の閾値補正信号S(S1〜S6)が、RAM37bに入力されてから補正値付加時間t(t1〜t6)経過したか否かを判定している。RAM37bに複数の閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されている場合には、RAM37bに記憶されている全ての閾値補正信号S(S1〜S6)が、RAM37bに入力されてからそれぞれ補正値付加時間t(t1〜t6)経過したか否かを判定している。閾値補正信号S(閾値補正信号Sが複数の場合、全ての閾値補正信号S)がRAM37bに入力されてから補正値付加時間t(t1〜t6)経過した場合には、挟み込み判定閾値P’に補正値r(r1〜r6)をこれ以上の時間加算しておく必要がないためS206へ移る。そして、挟み込み判定閾値P’を初期値に戻してこのルーチンを一旦終了する。
【0100】
一方、RAM37bに入力されている閾値補正信号S(S1〜S6)のうち少なくとも一つが補正値付加時間t(t1〜t6)を経過していないものが残っているのであれば、S209へ移る。S209では、挟み込み判定閾値P’を初期値に戻す。そして、RAM37bに複数の閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されている場合において、RAM37bに入力されてから補正値付加時間t(t1〜t6)を経過した閾値補正信号S(S1〜S6)をRAM37bから消去してS203へ戻る。この結果、バッテリの電源電圧+Bの低下を起こしていた機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16が電源電圧+Bの低下を起こさなくなった際に、その機器(パワーウィンド装置)による挟み込み判定閾値Pの補正をこれ以上行わせないようにする。
【0101】
従って、上記第2実施形態のパワーウィンド装置群11によればによれば、前記第1実施形態における(1)、(5)〜(7)の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0102】
(1)本実施形態では、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下を起こした際に、挟み込み判定閾値Pを補正した。詳しく述べると、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動によるバッテリの電源電圧+Bの低下が原因となって周期差分和ΔTsが挟み込み判定閾値Pより大きくなると、その挟み込み判定閾値Pを補正する。その後、周期差分和ΔTsと補正された挟み込み判定閾値P’とを比較してウィンドガラスの挟み込み有無の検出を行うようにした。従って、マイコン31は挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【0103】
(2)本実施形態では、RAM37bに複数の閾値補正信号S(S1〜S6)が記憶されている場合において、RAM37bに入力されてから補正値付加時間t(t1〜t6)を経過した閾値補正信号S(S1〜S6)をRAM37bから消去する。その後、挟み込み判定閾値P’を初期値に戻し、RAM37bに記憶されている閾値補正信号S(S1〜S6)の補正値情報H(H1〜H6)に基づいて改めて挟み込み判定閾値Pを補正するようにした。即ち、マイコン31は、挟み込み判定閾値Pの補正から所定時間後に、該挟み込み判定閾値Pを補正前の初期値に戻すようにした。従って、第1実施形態における(8)と同様の効果を得ることができる。
【0104】
なお、本明細書において、他の機器とは、エアコン、カーステレオ、スタータ、他席のパワーウィンド装置を含む。また、本明細書において、操作信号とは、他の機器の操作を指示した信号または他の機器の駆動開始信号である。
【0105】
なお、前記各実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・前記各実施形態では、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動に基づく電源電圧+Bの低下により挟み込み判定閾値Pを補正していた。これに限らず、機器21,22,23や第2〜第4パワーウィンド装置14〜16の駆動停止に基づく電源電圧+Bの上昇(電圧上昇の変化量)により挟み込み判定閾値Pを補正するようにしてもよい。
【0106】
・前記各実施形態では、機器21,22,23は、通信メインECU12を介して第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ閾値補正信号S(S1,S2,S3)を出力するようにしていた。これに限らず、車両内の機器のうち機器21,22,23以外の機器を通信メインECU12に対して電気的に接続し、その機器が通信メインECU12を介して第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ閾値補正信号Sを出力するようにしてもよい。例えば、通信メインECU12にエンジン駆動検出センサを電気的に接続してもよい。エンジン駆動検出センサは、図示しないエンジンが停止した際に通信メインECU12へエンジン停止信号(オンオフ信号に相当)を出力し、通信メインECU12は、エンジン駆動検出センサからのエンジン停止信号の入力に基づいて閾値補正信号Sを第1〜第4パワーウィンド装置13〜16へ出力する。このように構成することにより、当該エンジンが停止すると図示しない発電器(オルタネータ)が停止しバッテリの電源電圧+Bが低下するが、その電源電圧+Bが低下を考慮して挟み込み判定閾値Pを補正できる。
【0107】
・前記各実施形態では、通信メインECU12及び第1パワーウィンド装置13にてウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニットUを構成していた。これに限らず、第1〜第4パワーウィンド装置13〜16のうち少なくとも何れか一つと、通信メインECU12とによりウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニットUを構成してもよい。
【0108】
・前記各実施形態のマイコン31は、ウィンドモータ34の回転速度の変化量に基づいて周期差分和ΔTsを求め、その周期差分和ΔTsと挟み込み判定閾値Pとを比較して、該比較の結果に基づいて挟み込みの有無を判定していた。そして、マイコン31は閾値補正信号Sの入力に基づいて挟み込み判定閾値Pを補正し、挟み込み有無の検出精度を向上させていた。これに限らず、電流検知方式のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置(以下、マイコンという)において、このマイコンに入力される閾値補正信号に基づいて挟み込み判定閾値を補正するようにしてもよい。詳述すると、このマイコンにおいては、判定対象値としてのモータ電流値(モータ電流の変化量)と挟み込み判定閾値とを比較して、該比較の結果に基づいて挟み込みの有無を判定する。そして、閾値補正信号を出力した機器の駆動により電源電圧+Bが低下し、その電源電圧+Bの低下によりウィンドモータの回転速度が低下し、ウィンドモータの回転速度の低下によりモータ電流値が増加しても、マイコンは、その増加分を考慮して、挟み込み判定閾値を補正する。ちなみに、この場合のモータ電流とは、ウィンドガラスに働く移動阻止抵抗力によりウィンドモータが発電機として作動して発生する電流である。
【0109】
次に、上記各実施形態及びその態様の変更から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記閾値補正手段は、前記操作信号を入力した時にその操作信号に基づいて前記挟み込み判定閾値を補正することを特徴とする請求項1に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置。
【0110】
(ロ)前記閾値補正手段は、互いに異なる補正値情報を備えた複数の操作信号がそれぞれ入力可能とされ、入力した操作信号の補正値情報に基づいて補正値の大きさを設定し、その補正値を前記挟み込み判定閾値に加えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置。
【0111】
(ハ)前記制御手段は、前記閾値補正手段が前記挟み込み判定閾値を補正した後に前記他の機器を駆動又は停止させることを特徴とする請求項4に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニット。
【0112】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、挟み込み有無の検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるパワーウィンド装置群の電気的接続を概略的に示すブロック図。
【図2】第1施形態におけるパワーウィンド装置の電気的接続を概略的に示すブロック図。
【図3】第1実施形態における各機器、通信メインECU、及びパワーウィンド装置における処理の関係を示すタイミングチャート。
【図4】第1実施形態における閾値補正信号を出力するパワーウィンド装置と、閾値補正信号を入力するパワーウィンド装置との処理の関係を示すタイミングチャート。
【図5】第1実施形態における挟み込み防止プログラム(閾値補正プログラム)を示すフローチャート。
【図6】第1実施形態における挟み込み防止プログラム(閾値補正プログラム)を示すフローチャート。
【図7】第1実施形態における挟み込み防止プログラム(閾値補正プログラム)を示すフローチャート。
【図8】第1実施形態におけるウィンドモータの回転数とマイコンの内部処理との関係を示すタイミングチャート。
【図9】(a)は、第1実施形態におけるカーステレオ、電源電圧、マイコンの内部処理との関係を示すタイミングチャート。(b)は、第1実施形態におけるエアコン、電源電圧、マイコンの内部処理との関係を示すタイミングチャート。
【図10】第1実施形態におけるカーステレオ、電源電圧、マイコンの内部処理との関係を示すタイミングチャート。
【図11】第2実施形態における挟み込み防止プログラム(閾値補正プログラム)を示すフローチャート。
【符号の説明】
12…制御手段としての通信メインECU、13〜16…他の機器及び制御手段としての第1〜第4パワーウィンド装置、21〜23…他の機器としての機器、31…判定対象値演算手段、判定手段、閾値補正手段、及びウィンドガラスの挟み込み有無検出装置としてのマイコン、34…ウィンドモータ、H(H1〜H6)…補正値情報、K…操作信号としての駆動要求信号、P…挟み込み判定閾値、r(r1〜r6)…補正値、S(S1〜S6)…操作信号としての閾値補正信号、U…ウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニット、ΔTs…判定対象値としての周期差分和、CLS…操作信号としての閉操作信号、OPN…操作信号としての開操作信号。

Claims (4)

  1. ウィンドガラスを開閉動作させるウィンドモータの回転速度の変化量、又はウィンドガラスを開閉動作させるウィンドモータが発生するモータ電流の変化量、に基づいて前記ウィンドガラスの挟み込み有無の判定対象値を求める判定対象値演算手段と、
    前記判定対象値と所定の挟み込み判定閾値とを比較し、該比較の結果に基づいて挟み込みの有無を判定する判定手段と、を備えたウィンドガラスの挟み込み有無検出装置において、
    他の機器の操作信号を入力し、該操作信号に基づいて前記挟み込み判定閾値を補正する閾値補正手段を備えたことを特徴とするウィンドガラスの挟み込み有無検出装置。
  2. 前記閾値補正手段は、入力した前記操作信号に基づいて前記判定対象値と前記挟み込み判定閾値とを比較する時に前記挟み込み判定閾値を補正することを特徴とする請求項1に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置。
  3. 前記閾値補正手段は、前記挟み込み判定閾値の補正から所定時間後に、該挟み込み判定閾値を補正前の初期値に戻すことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載のウィンドガラスの挟み込み有無検出装置と、
    前記他の機器から出力される前記操作信号を入力し該操作信号を前記閾値補正手段へ出力する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記操作信号を出力した前記他の機器を駆動又は停止させることを特徴とするウィンドガラスの挟み込み有無検出ユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007040094A (ja) * 2005-06-28 2007-02-15 Asmo Co Ltd 開閉部材制御装置
US7906927B2 (en) 2006-02-03 2011-03-15 Shiroki Kogyo Co., Ltd. Signal input method and opening/closing controller

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