JPH047436B2 - - Google Patents

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JPH047436B2
JPH047436B2 JP60125613A JP12561385A JPH047436B2 JP H047436 B2 JPH047436 B2 JP H047436B2 JP 60125613 A JP60125613 A JP 60125613A JP 12561385 A JP12561385 A JP 12561385A JP H047436 B2 JPH047436 B2 JP H047436B2
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JP
Japan
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door
rotation speed
closing
motor
opening
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JP60125613A
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JPS61286484A (ja
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Gosaku Terabayashi
Hisatoshi Oota
Shinichi Naito
Kazuichi Harada
Yoshikuni Ooyoshi
Katsumi Oota
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Arako KK
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Arako KK
Toyota Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by Arako KK, Toyota Motor Corp, NipponDenso Co Ltd filed Critical Arako KK
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Publication of JPS61286484A publication Critical patent/JPS61286484A/ja
Publication of JPH047436B2 publication Critical patent/JPH047436B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用扉開閉システムに係り、特に
ワゴン車、バス等の車両の乗降口にこの乗車口に
沿つて横方向へ開閉可能に設けた扉を回転電動機
により開閉制御するに適した車両用扉開閉システ
ムのための電気制御装置に関する。
〔従来技術〕
従来、この種の装置は、特開昭58−69980号公
報に示されるように、回転電動機の回転数を検出
する回転数検出器と、回転電動機と電源との間に
接続された抵抗を備え、扉の開成(又は閉成)動
作中、回転電動機の回転数が基準値より低くなり
扉の開成(又は閉成)速度が小さくなつたことを
回転数検出器が検出したとき、前記抵抗を短絡し
て電源からの電力を回転電動機に直接付与し、同
回転電動機の回転数を上昇させて扉の開成(又は
閉成)速度を大きくし、また前記短絡により回転
電動機の回転数が基準値より高くなつて扉の開成
(又は閉成)速度が大きくなつたことを回転数検
出器が検出したとき、前記短絡を解除して電源か
らの電力を回転電動機に抵抗を介して付与し、同
回転電動機の回転数を低下させて扉の開成(又は
閉成)速度を小さくするようにして扉の開成(又
は閉成)を円滑かつ所定速度で行なうようにして
ある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかるに、上記従来の装置においては、車両が
坂道にて停止中、重力により助勢される方向に扉
を移動して開成(又は閉成)する場合、扉の自重
が扉の開成(又は閉成)速度を大きくするように
作用するので、上記短絡に基づいて基準値より高
い側へオーバーシユートした扉の開成(又は閉
成)速度は、上記短絡を解除しても、すぐに基準
値に戻らず、かつ上記短絡の解除に基づいて基準
値より低い側へアンダーシユートした扉の開成
(又は閉成)速度は、上記短絡により、すぐに基
準値に戻る。これにより、扉の開成(又は閉成)
速度の時間的変化は基準値よりも若干高い値を中
心に周期的に変動することになるので、扉の平均
開成(又は閉成)速度が大きくなり、扉の開成
(又は閉成)完了時、扉とその枠体との衝撃が大
きくなつて、扉又はその枠体が損傷したりその衝
撃により大きな音を発生することがある。
一方、重力に対向する方向に扉を移動して開成
(又は閉成)する場合、扉の自重は扉の開成(又
は閉成)速度を小さくするように作用するので、
上記とは逆に、上記短絡に基づいて基準値より高
い側へオーバーシユートした扉の開成(又は閉
成)速度は、上記短絡の解除により、すぐに基準
値に戻り、かつ上記短絡の解除に基づいて基準値
より低い側へアンダーシユートした扉の開成(又
は閉成)速度は、上記短絡を行なつても、すぐに
基準値には戻らない。これにより、扉の開成(又
は閉成)速度の時間的変化は基準値よりも若干低
い値を中心に周期的に変動することになるので、
扉の平均開成(又は閉成)速度が小さくなつて扉
の開成(又は閉成)に要する時間が不必要に長く
なるという不具合がある。
本発明の目的は、このような問題に対処するた
め、扉の開閉方向の傾斜角を検出する傾斜角検出
手段を車体の一部に設け、この検出傾斜角に基づ
き扉の開成(又は閉成)による移動方向が重力に
対抗する方向にあるとき、前記基準値を、同移動
方向が重力により助勢される方向にあるときに比
べ、大きく設定することによつて、扉の開成(又
は閉成)速度及び時間に与える重力の影響をなく
すようにした車両用扉開閉システムのための電気
制御装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる問題の解決にあたり、本発明の構成上の
特徴は、第1図に示すように、車両の乗降口にこ
の乗降口に沿い横方向へ開閉可能に配設した扉1
aを一方向回転により開きかつ他方向回転により
閉じる回転電動機1bを備えた扉1aの開閉シス
テムに適用されて、前記扉1aの開閉時操作され
て同扉1aを開くとき第1操作信号を発生しかつ
同扉1aを閉じるとき第2操作信号を発生する操
作手段2と、前記第1操作信号に応答して第1駆
動状態となり前記回転電動機1bを一方向回転さ
せかつ前記第2操作信号に応答して第2駆動状態
となり同回転電動機1bを他方向回転させるよう
に抵抗3aを介する電源3bから前記回転電動機
1bへの給電を許容する駆動手段4と、前記回転
電動機1bの回転数を検出する回転数検出手段5
と、前記検出回転数が基準回転数より低下したと
き前記抵抗3bをバイパスして前記電源3aから
前記回転電動機1bへの給電を許容するバイパス
給電手段6とを備えた電気制御装置において、車
体の一部に設けられ扉1aの開閉方向の傾斜角を
検出する傾斜角検出手段7と、前記操作手段2に
よる第1操作信号又は第2操作信号の発生との関
係において前記検出傾斜角に基づき扉1aの開閉
時の移動方向が重力により助勢される方向にある
とき前記基準回転数を第1の値に設定しかつ同移
動方向が重力に対向する方向にあるとき前記基準
回転数を前記第1の値より大きな第2の値に設定
する基準回転数設定手段8とを設けたことにあ
る。
〔作用効果〕
車両が坂道にて停止中、重力により助勢される
方向に扉1aを移動して開成(又は閉成)する場
合、傾斜角検出手段7が扉1aの開閉方向の傾斜
角を検出し、基準回転数設定手段8が、操作手段
2による第1操作信号(又は第2操作信号)の発
生下において、検出傾斜角に基づき、基準回転数
を第1の値に設定する。一方、重力に対抗する方
向に扉1aを移動して開成(又は閉成)する場合
には、基準回転数設定手段8が、操作手段2によ
る第2操作信号(又は第1操作信号)の発生下に
おいて前記検出傾斜角に基づき、基準回転数を第
1の値より大きな第2の値に設定する。そして、
回転数検出手段5により検出された回転電動機1
bの回転数が上記設定基準回転数より低くなつた
とき、バイパス給電手段6が抵抗3aをバイパス
して電源3bからの電力を回転電動機1bに付与
し、回転電動機1bの回転数を高くし、回転電動
機1bの回転数が上記設定基準回転数より高くな
つたとき、バイパス給電手段6が抵抗3aをバイ
パスする給電を禁止して回転電動機1bの回転数
を低くするので、重力により助勢される方向に扉
1aを移動する場合には回転電動機1bの回転数
は第1の値を基準に変動し、一方重力に対抗する
方向に扉1aを移動する場合には回転電動機1b
の回転数は第1の値より大きな第2の値を基準に
変動することになる。この基準回転数としての第
1の値と第2の値との差が、重力により助勢され
る方向に扉1aを移動して開閉するときの上述オ
ーバーシユートに基づき速くなる扉1aの平均開
閉速度と、重力に対抗する方向に扉1aを移動し
て開閉するときの上述アンダーシユートに基づき
遅くなる扉1aの平均開閉速度との速度差を補正
するので、坂道にて停止中の車両の扉1aを開閉
する場合においても、扉1aの開閉速度が略一定
となつて、扉1aの開閉完了時、扉1aとその枠
体との衝撃を小さくすることができかつ扉1aの
開閉時間が不必要に長くなることもない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面により説明する
と、第2図及び第3図は、バス用扉10の開閉機
構20に本発明に係る電気制御装置が適用された
例を示しており、扉10は、当該バスの側壁に設
けた乗降口にこの乗降口に沿つて前後方向へ開閉
可能に配設されている。開閉機構20は、当該バ
ス内にてその床面の一部に垂設した段付駆動軸2
1を備えており、この駆動軸21は、当該バスの
内壁の一部から水平状に延出する支持アーム22
と前記床面の一部との間にて水平方向に回転可能
に軸支されている。駆動軸21の大径部から水平
状に延出する上下一対の連結アーム21a,21
aは各先端にて扉10の内壁部分にこの内壁部分
に対し水平方向に相対的に回動可能に連結されて
おり、これによつて、駆動軸21が第2図にて反
時計方向に回転したとき扉10が、駆動軸21の
回転に伴う連結アーム21a,21aの作用によ
り当該バスの後方(第2図にて図示左方)へ向け
て開き、かかる状態にて駆動軸21が時計方向へ
回転すると扉10が連結アーム21a,21aの
作用により当該バスの前方(第2図にて図示右
方)へ向けて閉じる。また、開閉機構20は、駆
動軸21の大径部下端に軸支した大径の平歯車2
3と、この平歯車23に噛合する小径の平歯車2
4を備えており、平歯車24は、当該バスの床面
上に装着した直流モータMの出力軸に一体的に軸
支されている。なお、扉10は、その全開時(又
は全閉時)に、前記乗降口の周縁部分に設けた全
開ロツク機構(又は全閉ロツク機構)との係脱可
能な係合により全開状態(又は全閉状態)に維持
される。また、直流モータMの正転(又は逆転)
は扉10の開成(又は閉成)に対応する。
電気制御装置は、第3図に示すごとく、操作ス
イツチ30と、全開検出スイツチ40aと、全閉
検出スイツチ40bと、補助検出スイツチ40c
と、操作スイツチ30に接続したリレー50,6
0,70,80を有しており、操作スイツチ30
は、当該バスの運転席近傍に配置されて、同バス
のイグニツシヨンスイツチIGを介し直流電源B
の正側端子に接続した双投接点31と、一対の固
定接点32,33を備えている。しかして、操作
スイツチ30は、双投接点31の固定接点32と
の接続に応答して、扉10を開くに必要な第1操
作信号をハイレベルにて発生し、双投接点31の
固定接点33との接続に応答して、扉10を閉じ
るに必要な第2操作信号をハイレベルにて発生
し、かつ双投接点31の両固定接点32,33か
らの遮断状態、即ち中立状態のとき第1及び第2
の操作信号の発生を停止する。
全開検出スイツチ40aは常閉型のもので、扉
10の全開時にのみ開成されてハイレベルにて全
開検出信号を発生する。全閉検出スイツチ40b
は常閉型のもので、扉10の全閉時にのみ開成さ
れてハイレベルにて全閉検出信号を発生する。補
助検出スイツチ40cは常開型のもので、扉10
がその全閉直前位置まで閉成したとき閉成されて
ローレベルにて全閉直前位置検出信号を発生す
る。リレー50は、電磁コイル51と、双投スイ
ツチ52とを有しており、双投スイツチ52は、
電磁コイル51の励磁(又は消磁)により双投接
点52aを固定接点52b(又は52c)に投入
する。かかる場合、双投接点52aは直流モータ
Mの第1入力端子に接続されており、固定接点5
2bは負荷抵抗90を介し直流電源Bの正側端子
に接続され、一方固定接点52cは接地されてい
る。
リレー60は、電磁コイル61と、双投スイツ
チ62を有しており、双投スイツチ62は、電磁
コイル61の励磁(又は消磁)により双投接点6
2aを固定接点62(又は62c)に投入する。
かかる場合、双投接点62aは直流モータMの第
2の入力端子に接続されており、固定接点62b
は負荷抵抗90を介し直流電源Bの正側端子に接
続され、一方固定接点62cは接地されている。
リレー70は、電磁コイル71と、この電磁コイ
ル71の励磁(又は消磁)により閉成(又は開
成)される常開型スイツチ72とを有しており、
スイツチ72は負荷抵抗90に並列接続されてい
る。リレー80は、電磁コイル81と、この電磁
コイル81の励磁(又は消磁)により閉成(又は
開成)される常開型スイツチ82とを有してお
り、スイツチ82と、負荷抵抗90より抵抗値の
小さな抵抗83の直列回路が負荷抵抗90に並列
接続されている。
また、電気制御装置は、一対のインバータ10
0a,100bと、一対のネガテイブANDゲー
ト110a,110b(負論理のNANDゲート1
10a,110b)を有しており、ネガテイブ
ANDゲート110aはその第1反転入力端子に
てインバータ100aを介し操作スイツチ30の
固定接点32に接続され、一方ネガテイブAND
ゲート110aの第2反転入力端子は全開検出ス
イツチ40aを介し接地されている。しかして、
ネガテイブANDゲート110aは、操作スイツ
チ30からの第1操作信号の発生に応答するイン
バータ100aの反転作用のもとに全開検出スイ
ツチ40aからの全開検出信号の消滅(又は発
生)に応答してローレベル信号(又はハイレベル
信号)を発生する。また、操作スイツチ30から
の第1操作信号が消滅すると、ネガテイブAND
ゲート110aがハイレベル信号を生じる。そし
て、リレー50の電磁コイル51はネガテイブ
ANDゲート110aからのローレベル信号(又
はハイレベル信号)に応答して励磁(又は消磁)
されるので、操作スイツチ30から第1操作信号
が発生しておりかつ全開検出スイツチ40aから
の全開信号が消滅しているときのみ、リレー50
の電磁コイル51が励磁されることになる。
ネガテイブANDゲート110bは、その第1
反転入力端子にてインバータ100bを介し操作
スイツチ30の固定接点33に接続されており、
このネガテイブANDゲート110bの第2反転
入力端子は全閉検出スイツチ40bを介し接地さ
れている。しかして、ネガテイブANDゲート1
10bは、操作スイツチ30からの第2操作信号
の発生に応答するインバータ100bの反転作用
のもとに全閉検出スイツチ40bからの全閉検出
信号の消滅(又は発生)に応答してローレベル信
号(又はハイレベル信号)を発生する。また、操
作スイツチ30からの第2操作信号が消滅する
と、ネガテイブANDゲート110bがハイレベ
ル信号を生じる。そして、リレー60の電磁コイ
ル61がネガテイブANDゲート110bからの
ローレベル信号(又はハイレベル信号)に応答し
て励磁(又は消磁)されるので、操作スイツチ3
0から第2操作信号が発生しておりかつ全閉検出
スイツチ40bからの全閉検出信号が消滅してい
るときのみ、リレー60の電磁コイル61が励磁
されることになる。
また、電気制御装置は、ネガテイブNANDゲ
ート120(負論理のANDゲート120)と、
速度センサ130と、傾斜センサ140と、操作
スイツチ30の固定接点32,33、速度センサ
130および傾斜センサ140に接続したマイク
ロコンピユータ150と、ネガテイブNANDゲ
ート120及びマイクロコンピユータ150に接
続したポジテイブNORゲート160を有してお
り、ネガテイブNANDゲート120はその第1
反転入力端子にてネガテイブANDゲート110
bの出力端子に接続され、一方、このネガテイブ
NANDゲート120の第2反転入力端子は補助
検出スイツチ40cを介し接地されている。しか
して、ネガテイブNANDゲート120はネガテ
イブANDゲート110bからのローレベル信号
の発生中にて補助検出スイツチ40cからの全閉
直前位置検出信号の発生(又は消滅)に応答しハ
イレベル信号(又はローレベル信号)を生じる。
また、ネガテイブNANDゲート120はネガテ
イブANDゲート110bからのハイレベル信号
に応答してハイレベル信号を生じる。
速度センサ130は直流モータMに連動して回
転するロータリマグネツト131及びロータリマ
グネツト131の回転に応じて開閉するリードス
イツチ132を有し、直流モータMの回転数に比
例した周波数の一連のパルス信号を発生する。傾
斜センサ140は、車体の一部に設けられ、扉1
0の開閉方向に対する車体の傾斜角すなわち扉1
0の傾斜角を検出し、水平を基準とした傾斜角を
表す傾斜角信号を発生する。
マイクロコンピユータ150は、操作スイツチ
30からの第1操作信号または第2操作信号の到
来により、その内部に予め記憶したコンピユータ
プログラムを第4図に示すフローチヤートに従
い、速度センサ130及び傾斜センサ140との
協働により実行し、かかる実行中において、以下
の作用にて述べるごとく、ポジテイブNORゲー
ト160及びリレー80の制御に必要な演算処理
を行う。ポジテイブNORゲート150は、後述
のように、ネガテイブNANDゲート120及び
マイクロコンピユータ150との協働によりロー
レベル信号(又はハイレベル信号)を発生し、リ
レー70の電磁コイル71を励磁(又は消磁)す
る。リレー80の電磁コイル81はマイクロコン
ピユータ150からのローレベル信号(又はハイ
レベル信号)により励磁(又は消磁)される。な
お、第3図にて二点鎖線により包囲される各電気
素子はイグニツシヨンスイツチIGの閉成下にて
直流電源Bから給電される。
以上のように構成した本実施例において、イグ
ニツシヨンスイツチIGを閉成すると、電気制御
装置には直流電源Bから電力は供給されるが、操
作スイツチ30が第3図の状態にあり、第1操作
信号及び第2操作信号が発生されないので、ネガ
テイブANDゲート110a,110bはハイレ
ベル信号を発生しており、リレー50,60の各
電磁コイル51,61は励磁されず双投スイツチ
52,62が図示状態にあるので直流モータMは
静止状態にある。このとき、ポジテイブNORゲ
ート160は、その入力端子にてネガテイブ
NANDゲート120からネガテイブANDゲート
110bからのハイレベル信号に基づくローレベ
ル信号を入力し、かつその第2入力端子にてマイ
クロコンピユータ150からローレベル信号を入
力しているのでその出力端子にハイレベル信号を
生じ、リレー70の電磁コイル71は消磁状態に
ある。また、リレー80の電磁コイル81もマイ
クロコンピユータ150からのハイレベル信号を
受けて消磁状態にある。なお、この状態にて扉1
0は閉じているものとする。
このような状態にて扉10を開成すべく操作ス
イツチ30からその操作により第1操作信号を発
生させると、ネガテイブANDゲート110aが
全開検出スイツチ40aからの全開検出信号の消
滅下にて操作スイツチ30からの第1操作信号に
応答するインバータ100aの反転作用を受けて
ローレベル信号を発生する。このとき、ネガテイ
ブANDゲート110bが操作スイツチ30から
の第2操作信号の消滅に伴うインバータ100b
の反転作用のもとにハイレベル信号を発生し、ネ
ガテイブNANDゲート120がネガテイブAND
ゲート110bからのハイレベル信号及び補助検
出スイツチ40cからの全閉直前位置検出信号に
基きローレベル信号を発生している。また、マイ
クロコンピユータ150は第1操作信号に応答し
てプログラムの実行をステツプ200から開始し
て、ステツプ210にて第1操作信号の発生及び
第2操作信号の非発生に基づき扉10が開成動作
制御状態にあることを判断し、ステツプ220に
て傾斜センサ140から傾斜角信号を入力して車
両が前上がりであるか前下がりであるかを判断す
る。
車両が前上がりの状態にあれば、マイクロコン
ピユータ150はステツプ220にて「YES」
と判断して、ステツプ300にて初期短絡時間
To1を所定値to1に、第1基準回転数Ro1を所定
値ro1に、第2基準回転数Ro2を所定値ro2に設定
する。この場合、車両が前上がりの状態にありか
つ扉10の開成方向が車両の後方であるので、扉
10の開成方向は重力により助勢される方向にな
る。なお、所定値to1、ro1、ro2は比較的小さな
値であり、かつro1<ro2の関係にある。次に、マ
イクロコンピユータ150はステツプ310にて
ポジテイブNORゲート160に初期短絡時間
To1の間ハイレベル信号を発生してポジテイブ
NORゲート160が上記時間To1の間ローレベ
ル信号を発生する。この場合、ネガテイブAND
ゲート110aからのローレベル信号により、リ
レー50の電磁コイル51が励磁されて双投スイ
ツチ52の双投接点52aは固定接点52bに投
入され、かつポジテイブNORゲート160から
のローレベル信号によりリレー70の電磁コイル
71が励磁されて常開型スイツチ72が閉成され
るので、直流モータMは、常開型スイツチ72及
び双投スイツチ52を介して直流電源Bから電力
が供給されて正転し始める。すると、平歯車23
が、直流モータMに連動する平歯車24により反
時計方向に回転せられ、これに応じて駆動軸21
がその連結アーム21a,21aにより扉10を
前記全閉ロツク機構との係合力に抗して第2図に
て図示左方へ開き始める。
マイクロコンピユータ150のタイマがステツ
プ310の初期短絡時間To1の計測を終了する
と、マイクロコンピユータ150はステツプ32
0にてポジテイブNORゲート160に供給され
ていたハイレベル信号をローレベル信号に切換え
て、ポジテイブNORゲート160からハイレベ
ル信号を発生させる。このハイレベル信号の発生
によりリレー70の電磁コイル71は消磁されて
常開型スイツチ72が開成され、直流モータMに
は直流電源Bからの電力が抵抗90及び双投スイ
ツチ52を介して供給されることになる。このス
テツプ320の演算後、マイクロコンピユータ1
50は、ステツプ330にて速度センサ130か
らパルス信号を入力して直流モータMの回転数N
を算出し、同回転数Nと第1基準回転数Ro1とを
比較する。この場合、上記ステツプ310にて常
開型スイツチ72の閉成により直流電源B及び直
流モータM間が短絡され直流モータMの端子電圧
が高く設定されていたので、直流モータMの回転
数Nは高い値にある。そのために、マイクロコン
ピユータ150は、ステツプ330の比較におい
て「NO」すなわち回転数Nは第1基準回転数
Ro1より大きいと判断して、再びプログラムをス
テツプ320に進め、ステツプ320,330の
循環演算を実行し続ける。この循環演算中、直流
モータMには直流電源Bから抵抗90を介して電
力が供給されているので、直流モータMの端子電
圧は低くなり回転数Nが小さくなつて第1基準回
転数Ro1以下になると、マイクロコンピユータ1
50はステツプ330にて「YES」と判断し、
ステツプ340,350にプログラムを進める。
ステツプ340にて、マイクロコンピユータ1
50はリレー80の電磁コイル81にローレベル
信号を供給し、電磁コイル81を励磁して常開型
スイツチ82を閉成する。このとき、直流モータ
Mは抵抗90及び同抵抗90より抵抗値の小さい
抵抗83の並列回路を介して直流電源Bから電力
の供給を受けるので、直流電源Bの端子電圧は上
昇する。この端子電圧の上昇により、第1基準回
転数Ro1以下になつた直流モータMの回転数Nは
低い側にアンダーシユートした後、除々に高くな
る。そして、直流モータMの回転数Nが高くな
り、第2基準回転数Ro2以上になるまで、マイク
ロコンピユータ150はステツプ350にて
「NO」と判断してステツプ340,350の循
環演算を行なう。この循環演算と、直流モータM
の回転数Nが高くなつて第2基準回転数Ro2より
大きくなると、マイクロコンピユータ150はス
テツプ350にて「YES」と判断し、ステツプ
360にてリレー80の電磁コイル81を消磁し
て常開型スイツチ82を開成する。このとき、直
流モータMは抵抗90のみを介して直流電源Bか
ら電力の供給を受けるので、直流モータMの端子
電圧は低くなつて、第2基準回転数Ro2より高く
なつた直流モータMの回転数Nは高い側にオーバ
ーシユートした後、除々に低くなる。そして、直
流モータMの回転数Nが低くなり第1基準回転数
Ro1以下になるまでステツプ320,330の循
環演算を実行する。
このステツプ320,330の循環演算及びス
テツプ340,350の循環演算により直流モー
タMの回転数Nは下降及び上昇を繰返して第1基
準回転数Ro1及び第2基準回転数Ro2間を若干オ
ーバーシユート及びアンダーシユートしながら変
動し、平歯車24,23により扉10の開成をす
るので、扉10は略基準回転数Ro1及び第2基準
回転数Ro2により決定される速度で開成される。
しかして、扉10が全開になると、全開検出ス
イツチ40aが全開検出信号を発生し、ネガテイ
ブANDゲート110aがハイレベル信号を発生
し、リレー50が電磁コイル51の消磁により双
投接点52aを固定接点52cに投入して直流モ
ータMを直流電源Bから遮断する。これにより、
直流モータMが正転停止により開閉機構20の扉
10に対する開成作用を停止させる。この場合、
扉10が開成速度による慣性のため前記全開ロツ
ク機構と容易に係合して全開状態に維持される。
この扉の全開後、操作スイツチ30が操作されて
双投接点31が中立状態に復帰すると、第1操作
信号が消滅し、この消滅によりマイクロコンピユ
ータ150はステツプ320〜360の循環演算
を終了する。
一方、車両が前下りの状態にあれば、マイクロ
コンピユータ150は、ステツプ210の比較
後、ステツプ220にて「NO」と判断して、ス
テツプ400にて初期短絡時間T11を所定値t11
に第1基準回転数R11を所定値r11に、第2基準
回転数R12を所定値r12に設定する。この場合、
車両が前下り状態にありかつ扉10の開成方向が
車両の後方であるので、扉10の開成方向は重力
と対抗する方向になる。なお、所定値t11、r11、
r12は各々上記所定値to1、ro1、ro2より若干大き
な値であり、かつr11<r12の関係にある。次にマ
イクロコンピユータ150は、ステツプ410に
てポジテイブNORゲート160に初期短絡時間
T11の間ハイレベル信号を発生して、ポジテイブ
NORゲート160が上記時間T11の間ローレベ
ル信号を発生する。この場合も、上述の前上りの
場合と同様、リレー50及びリレー70が各々ネ
ガテイブANDゲート110a及びポジテイブ
NORゲート160に制御されるので、直流モー
タMは、常開型スイツチ72及び双投スイツチ5
2を介して直流電源Bから電力が供給されて、正
転し始め、扉10を図示左方へ開き始める。
マイクロコンピユータ150のタイマがステツ
プ410の初期短絡時間T11の計測を終了する
と、マイクロコンピユータ150は、ステツプ4
20〜460の循環演算を、上述の前上りの場合
のステツプ320〜360の循環演算と同様に実
行して、直流モータMの回転数Nを制御して扉1
0の開成を行なう。この場合、上記回転数Nは下
降及び上昇を繰返して第1基準回転数R11及び第
2基準回転数R12間を若干オーバーシユート及び
アンダーシユートしながら変動し、平歯車24,
23により扉10の開成をするので、扉10は略
第1基準回転数R11及び第2基準回転数R12によ
り決定される速度で閉成されれる。また、扉10
の全開時も、上述の前上りの場合と同様、全開検
出スイツチ40aにより直流モータMが直流電源
Bから遮断されて、直流モータMが正転を停止し
て扉10の開成が終了し、操作スイツチ30の操
作による双投接点31の中立状態への復帰に基づ
き、マイクロコンピユータ150のステツプ42
0〜460の循環演算を終了する。
逆に、扉10を閉成すべく操作スイツチ30か
ら、その操作により第2操作信号を発出させる
と、ネガテイブANDゲート110bが全閉検出
スイツチ40bから全閉検出信号の消滅下にて前
記第2操作信号に応答するインバータ110bの
反転作用を受けてローレベル信号を発生する。こ
のとき、ネガテイブNANDゲート120が、ネ
ガテイブANDゲート110bからのローレベル
信号、及び補助検出スイツチ40cからの全閉直
前位置検出信号の消滅下にてローレベル信号を発
生している。
また、マイクロコンピユータ150は第2操作
信号に応答してプログラムの実行をステツプ20
0から開始して、ステツプ210にて第2操作信
号の発生及び第1操作信号の非発生に基づき扉1
0が閉成動作制御状態にあることを判断し、ステ
ツプ230にて傾斜センサ140から傾斜角信号
を入力して車両が前上りであるか前下りであるか
を判断する。
車両が前上りの状態にあれば、マイクロコンピ
ユータ150はステツプ230にて「YES」と
判断して、ステツプ400にて初期短絡時間T11
を所定値t12に、第1基準回転数R11を所定値r11
に、第2基準回転数R12を所定値r12に設定する。
この場合、車両が前上りの状態にありかつ扉10
の閉成方向が車両の前方にあるので、扉10の閉
成方向は重力に対抗する方向になる。なお、所定
値t12は上記所定値t11より若干小さな値である。
次に、マイクロコンピユータ150はステツプ4
10にて、ポジテイブNORゲート160に初期
短絡時間T11の間ハイレベル信号を発生して、ポ
ジテイブNORゲート160が上記時間T11の間
ローレベル信号を発生する。このネガテイブ
NANDゲート110bからのローレベル信号に
より、リレー60の電磁コイル61が励磁さて双
投スイツチ62の双投接点62aは固定接点62
bに投入され、かつポジテイブNORゲート16
0からのローレベル信号によりリレー70の電磁
コイル71が励磁されて常開型スイツチ72が閉
成されるので、直流モータMは、常開型スイツチ
72及び双投スイツチ62を介して直流電源Bか
ら電力が供給されて、逆転し始める。すると、平
歯車23が、直流モータMに連動する平歯車24
により時計方向へ回転せられ、これに応じて駆動
機構20がその連結アーム21a,21aにより
扉10を前記全開ロツク機構との係合力に抗して
前方へ閉じ始める。
マイクロコンピユータ150のタイマがステツ
プ410の初期短絡時間T11の計測を終了する
と、マイクロコンピユータ150は、ステツプ4
20〜460の循環演算を実行する。この循環演
算の制御は、扉10が閉成される点を除けば、上
述の車両が前下りの状態で扉10を開成する場合
と同じである。
扉10が全閉直前位置に達し補助検出スイツチ
40cから全閉直前位置検出信号が生じると、ネ
ガテイブNANDゲート120がハイレベル信号
を発生し、ポジテイブNORゲート160がロー
レベル信号を発生し、リレー70がスイツチ72
の閉成により抵抗83,90を短絡する。する
と、直流モータMへの印加電圧が直流電源Bの電
圧値に上昇し、同直流モータMの逆転速度が上昇
し扉10への閉成力を増大させる。このことは、
扉10が駆動機構20の作用のもとに前記全閉ロ
ツク機構と容易に係合しつつ全閉状態となること
を意味する。
このように扉10が全閉になると、全閉検出ス
イツチ40bが全閉検出信号を発生し、ネガテイ
ブANDゲート110bがハイレベル信号を発生
し、リレー60が電磁コイル61の消磁により双
投接点62aを固定接点62cに投入し直流モー
タMを直流電源Bから遮断する。これにより、直
流モータMが逆転停止により駆動機構20の扉1
0に対する閉成作用を停止させる。この場合、扉
10がその閉成速度による慣性のため、前記全閉
ロツク機構と容易に係合して全閉状態に維持され
る。この扉10の全閉後、操作スイツチ30が操
作されて双投接点31が中立状態に復帰すると、
第2操作信号が消滅し、この消滅によりマイクロ
コンピユータ150はステツプ420〜460の
循環演算を終了する。
一方、車両が前下りの状態にあれば、マイクロ
コンピユータ150はステツプ210の比較後、
ステツプ230にて「NO」と判断して、ステツ
プ300にて初期短絡時間To1を所定値to2に第
1基準回転数Ro1を所定値ro1に、第2基準回転
数Ro2を所定値ro2に設定する。この場合、車両
が前下りの状態にありかつ扉10の閉成方向が車
両の前方であるので、扉10の閉成方向は重力に
助勢される方向になる。なお、所定値to2は上記
所定値to1より若干小さな値である。次に、マイ
クロコンピユータ150はステツプ310にてポ
ジテイブNORゲート160に初期短絡時間To1
の間ハイレベル信号を発生して、ポジテイブ
NORゲート160が上記時間To1の間ローレベ
ル信号を発生する。この場合も、上述の車両の前
上りの状態で扉10を閉成する場合と同様、リレ
ー60及びリレー70が各々ネガテイブANDゲ
ート110b及びポジテイブNORゲート160
に制御されるので、直流モータMは、常開型スイ
ツチ72及び双投スイツチ62を介して直流電源
Bから電力が供給されて、逆転し始め、扉10を
前方へ閉じ始める。
マイクロコンピユータ150のタイマがステツ
プ310の初期短絡時間To1の計測を終了する
と、マイクロコンピユータ150は、ステツプ3
20〜360の循環演算を実行する。この循環演
算は、扉10が閉成される点を除けば、上述の車
両が前上りの状態で扉10を閉成する場合と同様
である。また、扉10が全閉直前位置に達し補助
検出スイツチ40cから全閉直前位置検出信号が
生じて扉10を全閉する点及び扉10の全閉時に
操作スイツチ30が操作されてマイクロコンピユ
ータ150がステツプ320〜360の循環演算
を終了する点は上述の車両が前上り状態で扉10
を閉成する場合と同様である。
上記動作説明からも理解できる通り、本件実施
例においては、操作スイツチ30からの第1操作
信号(又は第2操作信号)及び傾斜センサ140
からの傾斜角信号に基づいてマイクロコンピユー
タ150がステツプ210〜230の演算にて扉
10の移動方向を判断し、この移動方向が重力に
より助勢される方向にあるときステツプ300に
て初期短絡時間To1を所定値to1(又はto2)に、
第1基準回転数Ro1を所定値ro1に、第2基準回
転数Ro2を所定値ro2に設定し、同移動方向が重
力に対抗する方向にあるときステツプ400にて
初期短絡時間T11を所定値t11(又はt12)に、第
1基準回転数R11を所定値r11に、第2基準回転
数R12を所定値r12に設定して、ステツプ310
又は410の演算により初期短絡を制御し、ステ
ツプ320〜360又は420〜460の循環演
算により直流モータMの回転数Nを制御する。そ
して、このとき上記所定値to1、t11、to2、t12を
to1<t11、to2<t12の関係に定めてあるので、扉
10の移動方向が重力により助勢される方向にあ
る場合に比べて同移動方向が重力に対抗する方向
にある場合において、扉10の移動開始時の上記
短絡時間が長くなつて直流モータMに供給される
電力量が多くなる。これにより、直流モータM
は、扉10の移動方向が重力に助勢される方向に
あるとき、小さな力で扉10の開成(又は閉成)
を開始し、また扉10の移動方向が重力に対抗す
る方向にあるとき、大きな力で扉10の開成(又
は閉成)を開始するので、坂道に停止中の車両の
扉10の開成(又は閉成)の際、扉10の移動開
始速度が扉10の傾斜とは無関係に常に一定とな
る。また、上記所定値ro1、r11、ro2、r12をro1
<r11、ro2<r12の関係に定めてあるので、重力
により助勢される方向に扉10を移動して開成
(又は閉成)するときの直流モータMの回転数N
のオーバーシユートに基づき速くなる扉10の平
均移動速度と、重力に対抗する方向に扉10を移
動して開成(又は閉成)するときの上記アンダー
シユートに基づき遅くなる扉10の平均移動速度
との速度差が補正されて、坂道に停止中の車両の
扉10の開成(又は閉成)の際、扉10の平均移
動速度が扉10の傾斜とは無関係に常に一定とな
る。上記扉10の移動開始速度及び平均移動速度
の制御により、扉10の開閉速度及び開閉時間を
常に一定な適切な値に設定することができるの
で、扉の開閉完了時、扉とその枠体との衝撃を小
さくすることができかつ扉の開閉時間が不必要に
長くなることもない。
さらに、扉10の開成時の初期短絡時間To1、
T11を決定する所定値to1、t11と閉成時初期短絡
時間To1、T11を決定する所定値to2、t12をto1>
to2、t11>t12の関係に定めたので、全開ロツク
機構による係合力より大きく設定された全閉ロツ
ク機構による係合力を上記閉成時よりも上記開成
時において大きな力で解除することができて扉1
0の開成操作をスムーズに行なうことができる。
また、本実施例の実施にあたつては、初期短絡
時間To1、T11を決定する所定値to1、t11、to2、
t12を、扉10の閉成及び開成ロツク機構の機械
的ロツク力の大きさ及び直流モータMの発生トル
クに基づいて適宜決定するとよい。さらに基準回
転数Ro1、Ro2、R11、R12を決定する所定値
ro1、ro2、r11、r12を扉10が移動するときの扉
10の支持機構による機械的反力及び直流モータ
Mの発生トルクに基づいて適宜決定するとよい。
また、上記実施例においては、第4図のフロー
チヤートに示すように、扉10を重力により助勢
される方向に移動して開成及び閉成するときステ
ツプ300〜360の演算が実行され、扉10を
重力に対抗する方向に移動して開成及び閉成する
ときステツプ400〜460の演算が実行される
ようにしたが、ステツプ310〜360の演算と
ステツプ410〜460の演算は、定数to1、
to2、t11、t12、ro1、ro2、r11、r12を除けば、
同じなので、マイクロコンピユータ150がステ
ツプ400にて初期短絡時間To1を所定値t11又
は所定値t12に設定し、かつ第1基準回転数Ro1
を所定値r11に、第2基準回転数Ro2を所定値r12
に設定し、次にステツプ310〜360の演算を
実行するようにプログラムを変更することもでき
る。これにより、ステツプ410〜460のプロ
グラムが不必要となる。
また、上記実施例においては、傾斜センサ14
0からの傾斜角信号に基づいて、扉10が重力に
助勢されて移動する場合と扉10が重力に対抗し
て移動する場合の2状態に分けて直流モータMを
制御するようにしたが、前記傾斜角信号に基づい
て扉10の移動方向が重力に助勢される方向にあ
る場合、同移動方向が略水平方向にある場合、及
び同移動方向が重力に対抗する方向にある場合の
3状態に分けて直流モータMを制御するようにし
てもよい。このとき、上記扉10の移動方向が略
水平方向にある場合の初期短絡時間、第1基準回
転数及び第2基準回転数を、上記扉10の移動方
向が重力に助勢される方向の場合の各設定値と上
記扉10の移動方向が重力に対抗する方向の場合
の各設定値の中央値に各々設定するとよい。さら
に、前記傾斜角信号の角度値に基づいて扉10の
移動方向を細分化して直流モータ10を制御する
ことも可能である。この場合、扉10の移動方向
が重力方向に近づく程初期短絡時間、第1基準回
転数及び第2基準回転数の値を小さくなるように
設定する。このように、扉10の移動方向の細分
化に応じて直流モータ10を制御することによ
り、上記実施例の場合よりもさらに、扉10の開
閉速度及び開閉時間を一定に保つことができる。
また、上記実施例においては、直流モータMの
回転数Nが第1基準回転数より低くなつたとき、
扉10の移動方向とは無関係に抵抗83を有する
給電路を介して直流電源Bから直流モータMに給
電するようにしたが、この給電路を2路設けてお
き、直流モータMの回転数Nが第1基準回転数よ
り低くなつたとき、扉10の移動方向が重力に助
勢される方向にある場合には比較的大きな抵抗値
の抵抗を有する給電路を介して直流電源Bから直
流モータMに給電し、扉10の移動方向が重力に
対抗する方向にある場合には比較的小さな抵抗値
の抵抗を有する給電路を介して直流電源Bから直
流モータMに給電するようにしてもよい。さら
に、上述のように扉10の移動方向の細分化を行
なつたときには、扉10の移動方向が重力方向に
近づく程大きくなる抵抗値の抵抗を各々有する給
電路を細分化数だけ設けておき、上記傾斜角に応
じて給電路を選択するようにしてもよい。また、
給電路を複数設ける代わりに、抵抗83を可変抵
抗器で構成し、扉10の移動方向が重力方向に近
づく程可変抵抗器の抵抗値が大きくなるように制
御してもよい。このようにすることにより、直流
モータMの回転数Nが第1基準回転数より低くな
つたとき、扉10の移動速度を上昇させるため直
流モータMに付与される電力量が、扉10の移動
方向が反重力方向に近づく程、大きくなつて扉1
0の移動速度の上昇が重力とは無関係に一定とな
り、上記実施例の場合よりも扉10の開閉速度及
び開閉時間を精度よく制御できる。また、直流モ
ータMの回転数Nが第2基準回転数より高くなつ
たとき直流モータMに電力を供給する負荷抵抗9
0の抵抗値を上記のように複数の抵抗を上記傾斜
角信号に基づいて切換えるか又は負荷抵抗90を
可変にし上記傾斜角信号に基づいて抵抗値を変え
るようにすれば、扉10の移動速度の下降が重力
とは無関係に一定となり、扉10の開閉速度及び
開閉時間をさらに精度よく制御できる。なお、こ
の場合も扉10の移動方向が重力方向に近づく
程、抵抗値が大きくなるように設定する。
また、上記実施例においては、直流モータMの
回転数Nが下降したとき同回転数Nを上昇制御す
る第1基準回転数と、直流モータMの回転数Nが
上昇したとき同回転数Nを下降制御する第2基準
回転数を異なる値に設定したが、第1基準回転数
及び第2基準回転数を同一値に設定し、この値を
中心に扉10の慣性に基づくオーバーシユート及
びアンダーシユートにより直流モータMの回転数
Nを変動させることも可能である。この場合、直
流モータMの回転数Nが基準回転数を中心に上下
の反転回数が極めて多くなる場合には、同回転数
Nが基準回転数より低くなつたとき単安定マルチ
バイブレーター(ワンシヨツト回路)をトリガ
し、単安定マルチバイブレータからのパルス信号
により常開型スイツチ82を閉成制御するように
し、直流モータMにパルス信号のパルス幅に応じ
た時間だけ直流電源Bからの給電を許容するよう
にすればよい。このようにすることにより、上記
実施例と同等な効果を期待できる。なお、上記パ
ルス信号のパルス幅を上記傾斜角信号に応じて、
扉10の移動方向が反重力方向に近づく程大きく
するようにすれば、直流モータMに重力に対抗す
るだけの電力が供給されることになり、扉10の
開閉速度及び開閉時間をより精度よく制御でき
る。
また、上記実施例においては、当該バスの側壁
に設けた乗降口にこの乗降口に沿い前後方向へ開
閉可能に配設した扉10に対して本発明を適用し
た例について説明したが、これに限らず、当該バ
スの後壁に位置する乗降口にこれに沿い左右方向
に開閉可能に設けた扉に対して本発明を実施して
もよく、この場合、適用対象はバスに限らず例え
ばワゴン車であつてもよい。
また、本発明の実施にあたつては、扉10に代
えて、バス等に前後方向へ折たたみ可能に設けた
扉に本発明を適用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲に記載した本発明の構
成に対応する図、第2図及び第3図は本発明の一
実施例を示す全体構成図、第4図は第3図のマイ
クロコンピユータの作用を示すフローチヤートで
ある。 符号の説明、B……直流電源、M……直流モー
タ、10……扉、20……駆動機構、30……操
作スイツチ、50,60,70,80……リレ
ー、90……負荷抵抗、100a,100b……
インバータ、110a,110b……ネガテイブ
ANDゲート、120……ネガテイブNANDゲー
ト、130……速度センサ、140……傾斜セン
サ、150……マイクロコンピユータ、160…
…ポジテイブNORゲート。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 車両の乗降口にこの乗車口に沿い横方向へ開
    閉可能に配設した扉を一方向回転により開きかつ
    他方向回転により閉じる回転電動機を備えた扉の
    開閉システムに適用されて、前記扉の開閉時操作
    されて同扉を開くとき第1操作信号を発生しかつ
    同扉を閉じるとき第2操作信号を発生する操作手
    段と、前記第1操作信号に応答して第1駆動状態
    となり前記回転電動機を一方向回転させかつ前記
    第2操作信号に応答して第2駆動状態となり同回
    転電動機を他方向回転させるように抵抗を介する
    電源から前記回転電動機への給電を許容する駆動
    手段と、前記回転電動機の回転数を検出する回転
    数検出手段と、前記検出回転数が基準回転数より
    低下したとき前記抵抗をバイパスして前記電源か
    ら前記回転電動機への給電を許容するバイパス給
    電手段とを備えた電気制御装置において、車体の
    一部に設けられ扉の開閉方向の傾斜角を検出する
    傾斜角検出手段と、前記操作手段による第1操作
    信号又は第2操作信号の発生との関係において前
    記検出傾斜角に基づき扉の開閉時の移動方向が重
    力により助勢される方向にあるとき前記基準回転
    数を第1の値に設定しかつ同移動方向が重力に対
    向する方向にあるとき前記基準回転数を前記第1
    の値より大きな第2の値に設定する基準回転数設
    定手段とを設けたことを特徴とする車両用扉開閉
    システムのための電気制御装置。
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