JP2005014630A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Toshinori Tanase
利則 棚瀬
Chiharu Totani
千春 戸谷
Masayasu Okada
雅康 岡田
Mitsuhiro Naeshiro
光博 苗代
Shinji Oguchi
慎治 大口
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

【課題】折り畳まれたエアバッグの近傍に機能部品が配設されていても、機能部品と展開膨張するエアバッグとの干渉を抑えて、エアバッグを円滑に膨張可能な頭部保護エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】エアバッグカバー25が、ルーフヘッドライニング5と別体とされて、窓とルーフヘッドライニング5との間で、前後方向に沿った略帯状に配設される構成の頭部保護エアバッグ装置。車両の車内側における窓の上縁付近に、機能部品10が配設される。エアバッグカバー25が、エアバッグ41の車内側を覆うように配設されるカバー本体27と、カバー本体27における前後方向の略全長にわたって連続的若しくは断続的に配設されるとともにカバー本体27から車外側に突出している立壁部32と、を備える。立壁部32が、機能部品10と折り畳まれたエアバッグ41とを区画するように、配設される。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれるとともに、車内側をエアバッグカバーに覆われて収納されたエアバッグを備える構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグカバーが、車両のルーフサイドレール部における車内側を覆うルーフヘッドライニングと別体とされて、前後方向に沿った略帯状に配設されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334902公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また、頭部保護エアバッグ装置が搭載される車両において、窓の上縁付近に、室内ランプや、エアコンのレジスタ等の機能部品が、配設される場合がある。この機能部品は、エアバッグの展開を阻害しないように、折り畳まれたエアバッグの上方となる位置に配設されることとなる。しかしながら、機能部品は、折り畳まれたエアバッグの近傍に配設されることから、展開膨張するエアバッグが干渉する虞れがあった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、折り畳まれたエアバッグの近傍に機能部品が配設されていても、機能部品と展開膨張するエアバッグとの干渉を抑えて、エアバッグを円滑に膨張可能な頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれるとともに、車内側をエアバッグカバーに覆われて収納されるエアバッグを備え、
エアバッグカバーが、ルーフヘッドライニングと別体とされて、車両のルーフサイドレール部における窓とルーフヘッドライニングとの間で、前後方向に沿った略帯状に配設される構成とされ、
車両の車内側における窓の上縁付近に、機能部品が配設される構成の頭部保護エアバッグ装置において、
エアバッグカバーが、
エアバッグの車内側を覆うように配設されるカバー本体と、
カバー本体における前後方向の略全長にわたって、連続的若しくは断続的に配設されるとともに、カバー本体から車外側に突出している立壁部と、
から構成され、
立壁部が、機能部品と折り畳まれたエアバッグとを区画するように、配設されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグと機能部品との間に、エアバッグカバーのカバー本体から延びる立壁部が、配設されている。そのため、仮に、エアバッグが機能部品側に向かうように展開膨張することとなっても、立壁部により、展開するエアバッグが機能部品と干渉することを抑えられる。その結果、エアバッグを円滑に展開膨張させることができる。
【0008】
したがって、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグの近傍に機能部品が配設されていても、機能部品と展開膨張するエアバッグとの干渉を抑えて、エアバッグを円滑に膨張可能である。
【0009】
また、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、立壁部が、カバー本体における前後方向の略全長にわたって、連続的若しくは断続的に配設されている構成である。そのため、エアバッグカバーを前後方向に沿った長尺状としても、撓まず、十分な剛性を確保できる。なお、特許文献1の図5には、車外側に突出するように配設される立壁部が図示されているが、この立壁部は、センターピラーガーニッシュの上方にのみ配設されるものであり、エアバッグカバー全体の剛性を確保しているものではない。
【0010】
さらに、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグの展開膨張時に、カバー本体に形成される扉部を開き可能とする薄肉状のヒンジ部を、カバー本体における立壁部より、折り畳まれたエアバッグ側となる部位に、配設させる構成とすることが好ましい。
【0011】
頭部保護エアバッグ装置を上記構成とすれば、エアバッグの展開膨張時に扉部を開かせてエアバッグを突出させることができることから、エアバッグを円滑に展開膨張させることができて、かつ、エアバッグが、立壁部を押圧する力を低減することができる。そのため、立壁部により、エアバッグカバー自体の剛性を高めていることと相まって、エアバッグの展開膨張時に、カバー本体自体の変形を抑えることができて、機能部品への影響も抑えることができる。その結果、機能部品を、エアバッグカバーの領域内に配設させることもできて、機能部品をエアバッグカバーの領域内に配設させる構成とすれば、エアバッグカバーとルーフヘッドライニングとの境界線が、機能部品により分断されることがなく、エアバッグカバーの車内側から見た意匠性が良好となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、車両Vの窓(サイドウィンド)W1・W2及びリヤピラー部RPの上縁側におけるフロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRに、搭載されている。
【0013】
なお、本明細書での上下・前後・左右の関係は、頭部保護エアバッグ装置Mが車両に搭載された状態を基準とするもので、搭載時の車両の上下・前後・左右の関係と一致するものである。
【0014】
頭部保護エアバッグ装置Mは、図1〜7に示すように、エアバッグ41、エアバッグカバー25、取付ブラケット42・44、インフレーター43、及び、機能部品としてのレジスタモジュール10を、備えて構成されている。
【0015】
エアバッグ41は、センターピラー部CPの上方を跨いで、窓W1・W2の上縁側やリヤピラー部RPの上部側で、車内側Iをエアバッグカバー25に覆われて、折り畳まれて収納されている。そして、エアバッグ41は、展開膨張時、図1の二点鎖線に示すように、窓W1・W2やセンターピラー部CPの車内側を覆い可能な略長方形の板状とされている。このエアバッグ41は、図1・6・7に示すように、上縁側から突出するように複数個配設される取付部41aを、取付ブラケット42(42A・42B・42C・42D)と、後述する係止片21・38または図示しないボルトと、を利用して、ルーフサイドレール部RR、フロントピラー部FP、及び、リヤピラー部RPにおけるボディ1側のインナパネル2に、固定させている。また、エアバッグ41は、図2・4〜7に示すように、下縁側を上縁側に接近させるように、蛇腹折りして折り畳まれている。
【0016】
エアバッグ41の取付部41aをボディ1側に取付固定する取付ブラケット42(42A・42B・42C・42D)は、図1・6・7に示すように、それぞれ、取付部41aの車内側Iと車外側Oとを覆う2枚の板金製のプレートから構成されている。そして、取付部41a及び取付ブラケット42には、後述する係止片21・38や図示しないボルトを挿通可能な取付孔41b・42aが、それぞれ、形成されている。そして、エアバッグカバー25の後述する分割体26Bの領域内に配設される取付ブラケット42C・42Dにおいて、車外側に配設されるプレートの所定箇所には、エアバッグ41のインナパネル2への取付固定時に、インナパネル2の図示しない係止孔に係止されて、位置決めとなる図示しない係止爪部が、車外側に突出するように、形成されている。
【0017】
インフレーター43には、図1に示すように、クランプ46を利用して、エアバッグ41の流入口部41cが、連結されている。インフレーター43は、取付ブラケット44とボルト45とを利用して、窓W2の上方におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル2に、取付固定されている。
【0018】
機能部品としてのレジスタモジュール10は、図1〜3に示すように、窓W2の上縁側におけるルーフサイドレール部RRの車内側Iにおいて、エアバッグカバー25の領域内に、配設されている。実施形態の場合、レジスタモジュール10は、センターピラー部CPの後縁近傍であって、後方側のアシストグリップ17Bの前方となる位置に、アシストグリップ17Bと略直列に配設されている。レジスタモジュール10は、長手方向を車両Vの前後方向に沿わせて配設される略直方体形状とされており、車内側Iを開口させた箱形状の枠体11内に、エアコンのレジスタ部14を、収納させて、構成されている。
【0019】
枠体11には、エアバッグカバー25の後述するカバー本体27に配設される開口周縁における車外側面と当接するように形成されるフランジ部12が、全周にわたって突設されている(図2・3参照)。そして、実施形態の場合、レジスタモジュール10は、フランジ部12における下部側の部位12bをカバー本体27の開口30周縁に形成される嵌合凹部30bに嵌合させ、上部側の部位12aをカバー本体27の裏面側(車外側O)からねじ15止めさせることにより、エアバッグカバー25にアッセンブリー化されている。なお、嵌合凹部30bは、フランジ部12における下部側の部位12bを、車内側Iや車外側Oへの移動を抑えるように、嵌合可能とされている。また、ねじ15は、実施形態の場合、複数個配設されている。そして、レジスタモジュール10は、実施形態の場合、車内側Iの面を、周囲のカバー本体27表面と略面一とするように、配設されている。
【0020】
窓W1・W2の上縁側におけるルーフサイドレール部RRの車内側I、すなわち、エアバッグカバー25の配置領域には、図1・7に示すように、アシストグリップ17(17F・17B)が、配置されている。このアシストグリップ17は、乗員が把持するためのU字状の把持部18と、把持部18の前後方向の両端に配置される固定部19・19と、を備えて構成されている。各固定部19は、ヒンジ機構23を介在させて、把持部18の端部と回動可能に連結されるベース20と、ベース20に連結される係止片21と、ベース20の車内側Iを覆うキャップ22と、を備えて構成されている。そして、把持部18は、使用時に、図7の二点鎖線に示すように、ヒンジ機構23の部位を回転中心として回転させて、車内側Iに引き出して使用する。
【0021】
係止片21は、ベース20に形成される貫通孔20aに貫通されて車外側Oに突出するように、配設されている。係止片21は、板ばねを曲げて断面略U字形となるように、先端部21aを丸くし、かつ、先端部21aから二又状に分岐するように、側壁部21b・21bを設けて、構成されている。各側壁部21bには、外側に切り起して突出させた係止突起21cと、係止突起21cの車内側端と対向するように外側に切り起して形成した押え突起21dと、が、形成されている。この係止片21は、エアバッグ41の取付部41aをボディ1側に取付固定する取付ブラケット42B・42Cとともに、インナパネル2に共締めされるもので、取付部41a及び取付ブラケット42B・42Cの取付孔41b・42aを介して、ボディ1のインナパネル2に設けられた取付孔2aに挿入された際、係止突起21cが、取付孔2aを撓んで通過した後に復元することにより、取付孔2aの周縁を、係止突起21cと押え突起21dとの間に配置させて、インナパネル2に対して車内側Iへの移動や車外側Oへの移動を規制されて、固定されることとなる。なお、キャップ22には、係止片21における側壁部21b・21b間に挿入されるスペーサ部22aが、配設されている。
【0022】
エアバッグカバー25は、ルーフサイドレール部RRの車内側Iを覆うルーフヘッドライニング5と別体としたルーフサイドレールガーニッシュとしての役目を果たすものであり、ルーフサイドレール部RRにおける窓W1・W2とルーフヘッドライニング5との間で、前後方向に沿った略帯状に配設されている。実施形態の場合、エアバッグカバー25は、PC(ポリカーボネート)/ABS、フィラー入りポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製とされている。なお、実施形態の場合には、エアバッグカバー25の表面に表皮を配設させているが、この表皮は設けなくともよい。そして、エアバッグカバー25は、フロントピラー部FPからリヤピラー部RP付近における窓W1・W2の上縁を覆うように、配設されている。なお、リヤピラー部RPの部位では、エアバッグカバー25は、リヤピラー部RPにおける上部側を覆うように、配設されている。そして、エアバッグカバー25の下部側には、リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、リヤピラーガーニッシュ6が、配設されている。実施形態の場合、エアバッグカバー25は、センターピラー部CPの上部側で2つに分割された分割体26A・26Bから、構成されている。
【0023】
また、エアバッグカバー25は、実施形態の場合、折り畳まれたエアバッグ41の車内側Iを覆うように配設されるカバー本体27と、カバー本体27から車外側Oに突出するように配設される立壁部32と、を備えて構成されている。カバー本体27における下縁側の全域には、エアバッグの展開膨張時にエアバッグに押されて車内側Iに開く扉部28が、配設されている。そして、扉部28の上縁側には、扉部28が円滑に開くように、薄肉のヒンジ部29が、形成されている。ヒンジ部29は、図2・4に示すように、カバー本体27において、立壁部32よりもエアバッグ41側(下部側)となる位置に、配設されている。また、カバー本体27には、3種類の取付部35・37・40が、配設されている。さらに、後部側に配設される分割体26Bのカバー本体27には、レジスタモジュール10を配設させるための略長方形状の開口30が、形成されている。そして、実施形態の場合、レジスタモジュール10における枠体11のフランジ部12が、車内側面を開口30周縁の部位30aに当接されることとなる。また、開口30周縁の下部側の部位には、フランジ部12における下部側の部位12bを嵌合可能な、嵌合凹部30bが、形成されている。
【0024】
立壁部32は、カバー本体27における前後方向の略全長にわたって、配設されている。実施形態の場合、立壁部32は、図1に示すように、後述する取付部35・37・40が配設される部位を除いて、断続的に、配設されている。そして、立壁部32は、レジスタモジュール10が配設される部位では、図2に示すごとく、レジスタモジュール10と折り畳まれたエアバッグ41とを区画するように、車外側Oに突設されている。実施形態の場合、立壁部32は、図2に示すように、インナパネル2近傍まで突出するように、配設されている。
【0025】
取付部35は、図5に示すように、エアバッグカバー25に埋設される金属製の係止軸35aと、係止軸35aに係止させるゴム若しくは軟質合成樹脂からなる係止キャップ35dと、から構成されている。係止軸35aは、首部35cの先端に半径方向に膨出した頭部35bを備えて構成されている。係止キャップ35dは、頭部35bに係止可能な略円筒状として、先端側の厚肉の係止部35eと、係止部35eの元部側外周の係止溝35fと、係止キャップ35dの元部側外周に配置される凹溝35gと、を備えて構成されている。この取付部35は、係止軸35aに係止キャップ35dを外装させた状態で、係止溝35fの位置まで、インナパネル2に設けられた取付孔2bに挿入させて、取付孔2bの車外側Oの周縁に、係止軸35aの頭部35bに係止された状態の係止キャップ35dの係止部35eを係止させて、インナパネル2に取り付けられることとなる。この取付状態では、エアバッグカバー25が車内側Iに強く引っ張られても、係止キャップ35dにおける係止部35eの弾性変形分、エアバッグカバー25が車内側Iに移動するだけで、頭部35bと係止部35eとが、取付孔2bから抜けず、強固に取付部35をインナパネル2に取り付けることができる。
【0026】
取付部37は、図1に示すように、エアバッグカバー25における分割体26Aの前端側の2箇所に配設されている。この取付部37は、図6に示すように、分割体26Aに係止される取付座37aと、取付座37aから車外側Oに突出するように配設される係止片38と、から構成されている。係止片38は、前述のアシストグリップ17を取り付けるための係止片21と、同様の構成である。すなわち、この係止片38も、板ばねから形成されて、先端部38aを丸くした側壁部38b・38bと、各側壁部38bに形成される係止突起38c、及び、押え突起38dと、を備えている。また、係止片38における各側壁部38b間には、取付座37aから突設されるスペーサ部37bが、配設されている。さらに、取付座37aには、取付孔41bに係止片38を挿通させた状態の取付ブラケット42Aにおける周縁付近を係止可能な図示しない係止爪部が、配設されている。そして、この係止片38は、側壁部38b・38b間にスペーサ部37bを配設させ、各側壁部38bの車内側端部38eと押え突起38dとの間に、エアバッグ41の取付部41a及び取付ブラケット42Aを配設させた状態で、取付座37aに固定されることとなる。このとき、取付ブラケット42Aは、図示しない係止爪部により、取付座37aに係止されている。そして、この取付部37は、係止片38をインナパネル2の取付孔2c周縁に係止させて、エアバッグ41の取付部41aを取付固定する取付ブラケット42Aとともに、インナパネル2に共締めされることとなる。なお、取付座37aは、分割体26Aと別体とされて、分割体26Aに係止される構成であるが、メンテナンス等を考慮して、取付座37aの分割体26Aへの係止状態は、分割体26Aを車内側Iに強く引っ張れば、係止片38の側壁部38b・38b間にスペーサ部37bを配置させた状態で、取付座37aを分割体26Aから外すことが可能なように、設定されている。
【0027】
取付部40は、図7に示すように、アシストグリップ17の固定部19に配設される係止片21を利用して、インナパネル2に共締めされる部位となり、係止片21を挿通可能な取付孔40aが、形成されている。また、この取付部40の部位では、アシストグリップ17の係止片21を利用して、エアバッグ41の取付部41aを取付固定する取付ブラケット42B・42Cも、インナパネル2に共締めされることとなる。分割体26Aの領域内に配設される取付部40には、エアバッグ41の取付部41aを取付固定する取付ブラケット42Bの周縁付近を係止可能な図示しない係止爪部が、配設されている。
【0028】
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について述べる。なお、予め、エアバッグカバー25を構成する分割体26Bに、フランジ部12における下部側の部位12bをエアバッグカバー25の開口30周縁に形成される嵌合凹部30bに嵌合させ、上部側の部位12aをエアバッグカバー25の裏面側(車外側O)からねじ15止めさせるようにして、レジスタモジュール10を分割体26Bに組み付けておく。
【0029】
そして、まず、エアバッグ41を折り畳む。具体的には、平らに展開した状態のエアバッグ41を、前後方向に沿った折目をつけて、下縁側を上縁側に接近させるように、蛇腹折りする。そして、折り畳まれたエアバッグ41の所定箇所に、折り崩れ防止用の破断可能なラッピング材を巻き付けておく。また、取付部41aに、取付ブラケット42(42A・42B・42C・42D)を取り付けておく。さらに、取付ブラケット42Aの取付孔42aに係止片38を挿入させるとともに、エアバッグカバー25の分割体26Aに形成される図示しない係止爪部を利用して、取付ブラケット42A・42Bを、取付部37・40に係止させて、エアバッグカバー25の分割体26Aを組み付けておく。
【0030】
そして、エアバッグ41の流入口部41cに、クランプ46を利用してインフレーター43を連結し、インフレーター43の周囲に取付ブラケット42を取り付け、インフレーター43をエアバッグ41に組み付けて、エアバッグ組付体を形成する。
【0031】
その後、分割体26Aを各取付ブラケット42・44とともに、インナパネル2の所定位置に配置させて、取付部35を取付孔2bに挿入係止させ、取付部37の係止片38を取付孔2cに挿入係止させるようにして、ボディ1側に取付固定させる。このとき、分割体26Bの領域内に配設される取付ブラケット42C・42Dの図示しない係止爪部を、インナパネル2の図示しない係止孔に係止させておく。また、取付ブラケット44をボルト45止めするとともに、エアバッグ41の後端側に配設される取付ブラケット42Dをインナパネル2にボルト止め(図示せず)して、エアバッグ組付体をボディ1に固定させる。次いで、インフレーター43に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線させる。
【0032】
その後、取付部35を取付孔2bに挿入係止させるようにして、エアバッグカバー25における分割体26Bを、ボディ1側に取付固定させる。このとき、レジスタモジュール10のレジスタ部14に連結されるエアコンのダクトを、レジスタ部14に連結させる。
【0033】
次いで、アシストグリップ17F・17Bの各係止片21を、それぞれ、エアバッグカバー25における取付部40の取付孔40a、及び、各取付ブラケット42B・42Cの取付孔42a(取付部41aの取付孔41b)を介して、インナパネル2の取付孔2aに挿入係止させて、アシストグリップ17F・17Bをボディ1側に固定させる。このとき、各係止片21により、アシストグリップ17の部位に配設される取付ブラケット42B・42Cが共締めされて、ボディ1側に固定されることとなる。上記のようにして、アシストグリップ17を固定させれば、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
【0034】
なお、エアバッグ組付体の車両Vへの搭載前には、センターピラーガーニッシュ7、リヤピラーガーニッシュ6、及び、ルーフヘッドライニング5を、それぞれ、インナパネル2に取付固定させておく。
【0035】
頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター43が作動されれば、インフレーター43から吐出される膨張用ガスが、流入口部41cを経て、エアバッグ41内に流入することとなる。そして、エアバッグ41が、折りを解消させつつ膨張し、図示しないラッピング材を破断させるとともに、エアバッグカバー25の扉部28を押し開いて、下方へ突出し、図1の二点鎖線に示すごとく、窓W1・W2やセンターピラー部CP及びリヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、展開膨脹することとなる。
【0036】
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置では、折り畳まれたエアバッグ41と機能部品としてのレジスタモジュール10との間に、エアバッグカバー25のカバー本体27から延びる立壁部32が、配設されている。そのため、仮に、エアバッグ41がレジスタモジュール10側に向かうように展開膨張することとなっても、立壁部32により、展開するエアバッグ41がレジスタモジュール10と干渉することを抑えられる。その結果、エアバッグ41を円滑に展開膨張させることができる。
【0037】
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、折り畳まれたエアバッグ41の近傍にレジスタモジュール10が配設されていても、レジスタモジュール10と展開膨張するエアバッグ41との干渉を抑えて、エアバッグ41を円滑に膨張可能である。
【0038】
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置では、立壁部32が、カバー本体27における前後方向の略全長にわたって、連続的若しくは断続的に配設されている構成である。そのため、エアバッグカバー25を前後方向に沿った長尺状としても、撓まず、十分な剛性を確保できる。
【0039】
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、カバー本体27に形成される扉部28を開かせるためのヒンジ部29を、カバー本体27における立壁部32より、折り畳まれたエアバッグ41側となる部位に、配設させている。すなわち、エアバッグ41の展開膨張時に、扉部28を開かせてエアバッグ41を突出させることができる。そのため、エアバッグ41を円滑に展開膨張させることができて、かつ、エアバッグ41が、立壁部32を押圧する力を低減することができる。そして、立壁部32により、エアバッグカバー25自体の剛性を高めていることと相まって、エアバッグ41の展開膨張時に、カバー本体27自体の変形を抑えることができて、レジスタモジュール10への影響も抑えることができる。そのため、実施形態のごとく、レジスタモジュール10をエアバッグカバー25の領域内に配設させることもできる。そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、レジスタモジュール10がエアバッグカバー25の領域内に配設されていることから、エアバッグカバー25とルーフヘッドライニング5との境界線が、レジスタモジュール10により分断されることがなく、エアバッグカバー25の車内側から見た意匠性が良好となる。
【0040】
なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、カバー本体27をボディ1側のインナパネル2に取付固定するための取付部35・37・40との干渉を抑えるために、取付部35・37・40が配設される部位を除いて、断続的に、配設されている。勿論、取付部と干渉しない位置に形成することが可能であれば、立壁部を、前後方向の略全長にわたって連続的に配設させる構成としてもよい。
【0041】
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、レジスタモジュール10が、枠体11のフランジ部12を、車内側面を開口30周縁の部位30aに当接させるようにして、配設されている。そのため、仮に、レジスタモジュール10が、展開膨張するエアバッグ40により、立壁部32を介在させて、車内側Iに押圧されるような態様となっても、レジスタモジュール10における枠体11のフランジ部12が、車内側Iの面をカバー本体27における開口30の周縁部位30aにより係止されることから、レジスタモジュール10が車内側Iに突出するように移動することを防ぐことができる。そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、レジスタモジュール10はエアバッグカバー25にアッセンブリー化されてボディ1側に取付固定されている。勿論、レジスタモジュール10のボディ1側への取付態様はこれに限られるものではなく、レジスタモジュール10を、エアバッグカバー25と別にボディ1側に固定させる構成としてもよい。
【0042】
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、機能部品として、レジスタモジュール10を例に採り説明しているが、本発明の頭部保護エアバッグ装置Mに搭載可能な機能部品はこれに限られるものではない。例えば、室内ランプや、ランプ部とレジスタ部とを一体的に配設させたモジュール等も、搭載可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置の車両搭載状態を示す車内側から見た正面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大縦断面図である。
【図3】図2のIII−III部位の概略断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略拡大縦断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略拡大縦断面図である。
【図6】図1のVI−VI部位の概略拡大縦断面図である。
【図7】図1のVII−VII部位の概略拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10…レジスタモジュール(機能部品)、
25…エアバッグカバー、
27…カバー本体、
28…扉部、
29…ヒンジ部、
32…立壁部、
41…エアバッグ、
43…インフレーター、
RR…ルーフサイドレール部、
V…車両、
W1・W2…窓、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. 車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれるとともに、車内側をエアバッグカバーに覆われて収納されるエアバッグを備え、
    前記エアバッグカバーが、ルーフヘッドライニングと別体とされて、前記車両のルーフサイドレール部における前記窓と前記ルーフヘッドライニングとの間で、前後方向に沿った略帯状に配設される構成とされ、
    前記車両の車内側における前記窓の上縁付近に、機能部品が配設される構成の頭部保護エアバッグ装置において、
    前記エアバッグカバーが、
    前記エアバッグの車内側を覆うように配設されるカバー本体と、
    該カバー本体における前後方向の略全長にわたって、連続的若しくは断続的に配設されるとともに、前記カバー本体から車外側に突出している立壁部と、
    から構成され、
    前記立壁部が、前記機能部品と折り畳まれた前記エアバッグとを区画するように、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記エアバッグの展開膨張時に、前記カバー本体に形成される扉部を開き可能とする薄肉状のヒンジ部が、前記カバー本体における前記立壁部より、折り畳まれた前記エアバッグ側となる部位に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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