JP2005013022A - 魚釣用リ−ル - Google Patents

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Takeo Miyazaki
健夫 宮崎
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Abstract

【課題】復帰係合部を複数で構成することで不必要な負荷が掛かっても確実に復帰機構を維持出来る魚釣用リ−ルを提供することである。
【解決手段】右側枠1bの筒部1i外周にクラッチ作動部材6の筒部6bが回動自在に嵌合され、筒部6bから伸びたレバ−6dの先端位置の右側枠1bには円弧状の透孔1kが穿設されて筒部6bはクラッチ切換部材の押し下げで反時計方向に回動され、筒部6bの端面にはクラッチカム6e、6eが形成されると共に、バネ掛け孔6fと突起部6gと湾曲凹部6hが形成されている。
右側枠1bに保持部1mが形成されてキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8の長孔8aが摺動自在に嵌められ、クラッチ復帰制御部材8に、クラッチ復帰用回転体29の歯部29aに係合される下向きの2つの突起からなる復帰係合部8b、8cが形成されている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リ−ル本体に回転自在に支持したスプ−ルを巻き取り駆動機構の動力が伝達される動力伝達状態(クラッチON)と動力が伝達されない動力遮断状態(クラッチOFF)に切り換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチ機構は、スプ−ルが取り付けられるスプ−ル軸と巻き取り駆動機構のピニオンとの係合状態を、外部の切換部材の操作で係脱してクラッチON/OFFの切り換えが行われ、クラッチOFF状態からハンドルを巻き取り方向に回転操作することによってクラッチON状態に復帰する復帰機構が設けられている。(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)
【0003】
【特許文献1】特公平3−16087号公報
【特許文献2】実公平3−27426号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、クラッチ機構を備えた魚釣用リ−ルにおいて、
(1)実釣操作は、クラッチON→OFFに切り換えてスプ−ルフリ−状態(動力遮断状態)とした後、キャスティング操作でスプ−ルサミング操作を行いながら、所定のポイントへ仕掛を放出する。
次に、ハンドルを回転させてクラッチ機構をON状態(巻き取り状態)に自動復帰させ、ハンドル回転で仕掛に動きを与えながら魚の誘導操作を行う。
(2)この、キャスティング操作→ハンドル回転によるクラッチ復帰及び魚の誘導操作の動作を、実際の釣場では連続的に反復して行われるのが実情である。
クラッチON→OFF切換操作に引き続いて瞬時にスプ−ルへのサミング操作が容易に行えるように、クラッチの切換部材は、リ−ル本体を握持保持した手の指で容易に切換操作できるように、スプ−ル近傍に配置されているのが現状である。
【0005】
(3)このキャスティング操作→ハンドル回転によるクラッチ復帰及び魚の誘導操作の動作の流れの中で、リ−ル本体を握持保持している手の指でのクラッチ切換部材の切換操作とスプ−ルへのサミング操作及び両操作の解除タイミング、そして、キャスト後のハンドル回転操作するタイミング等が、実釣時の咄嗟の状況変化等の混乱によって確実に行えなくなったり、ウッカリ等して、クラッチ切換部材を指で切換操作したままの状態でハンドルを回転操作してしまう操作ミスが生じやすい。
(4)このようにクラッチ切換部材を指で切換操作したままの状態でハンドルを回転操作してしまうと、自動復帰機構のクラッチを切換移動させる復帰移動部材やハンドル軸上に設けられて復帰移動部材に係合する復帰体等に不必要な負荷が加わることになり、両部材の係合部に摩耗、変形等が生じてしまい、クラッチ復帰機構が正常に機能しなくなってしまう問題がある。
ことである。
【0006】
本発明の目的は前記欠点に鑑み、復帰係合部を複数で構成することで不必要な負荷が掛かっても確実に復帰機構を維持出来る魚釣用リ−ルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、
請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体に回転自在に支持したスプ−ルを巻き取り駆動機構の動力が伝達される動力伝達状態と動力が伝達されない動力遮断状態に切り換えるクラッチ機構を備えると共に、動力遮断状態にあるクラッチ機構を、ハンドルを巻き取り方向に回転操作することによって動力伝達状態に復帰する復帰機構が、ピニオンを軸方向に移動制御するクラッチ復帰制御部材とハンドル軸との間に設けられている魚釣用リ−ルにおいて、リ−ル本体に回転自在のハンドル軸と一体的に回転する如く形成した復帰用回転体と前記クラッチ復帰制御部材とのハンドル回転復帰時の係合部が、複数の復帰係合部で形成されていることを要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1の本発明により、ハンドル軸9と一体的に回転する如く形成したクラッチ復帰用回転体29とキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8とのハンドル回転復帰時の復帰係合部を、複数の復帰係合部8b、8cで形成する構成としたので、ハンドル回転復帰時の衝撃負荷が復帰係合部の1箇所に集中しないので分散作用することによって摩耗、変形が抑えられるので、長期間に亘って故障なく使用できる。
又、誤操作によって復帰係合部に不必要な負荷が加わっても復帰係合部が補強されるので、支障を来すことなく確実な復帰機能が得られる。
【0009】
【実施例】
以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図6は第1実施例で、図1は魚釣用リ−ルの要部断面平面図、図2は魚釣用リ−ルの反ハンドル側の拡大要部断面平面図、図3は遠心力制動装置の拡大断面側面図、図4はハンドル側の拡大要部断面平面図、図5は動力伝達状態(クラッチON)のハンドル側の側板内の側面図と一部拡大側面図、図6は動力遮断状態(クラッチOFF)のハンドル側の側板内の側面図と一部拡大側面図である。
【0010】
リ−ル本体Aは側枠1と側枠1の左右両側枠1a、1bに取り付けられた左側側板10と右側側板2で構成されている。
側枠1の左右両側枠1a、1bは図示しない複数本の支柱で一体的に、かつ左右両側枠1a、1bが平行に保持されている。
両側枠1a、1b間にはスプ−ル11が回転可能に支持され、スプ−ル11が固定されたスプ−ル軸3は側枠1aの凹部1c内に取り付けられた一方の軸受12と側枠1bの筒部1d内に取り付けられた他方の軸受13と右側側板2の筒部2a内に取り付けられた軸受14で回転可能に軸承されている。
【0011】
右側側板2の筒部2a位置の外側には筒部2bが形成されて外周にネジ部2cが形成されている。
ネジ部2cにはスプ−ル軸3の軸端を押圧する調整ツマミ15が螺合され、調整ツマミ15の内側底面にスラスト軸受16が固定されている。
左右両側枠1a、1b間のスプ−ル11より釣糸繰出し方向側に釣糸案内装置Bが設けられている。
【0012】
スプ−ル軸3は軸受12と軸受13に軸承されると共にスプ−ル11が固定される太径部3aと、軸受14に軸承される小径部3bと、太径部3aと小径部3bの間に係合部3cが形成されている。
軸受12から左側に突出した太径部3aは側枠1aの筒部1e内のスラスト軸受17に当接され、軸受12の右側の太径部3aには遠心力制動装置の2本の棒杆18が固定されと共に、2本の棒杆18の間の太径部3aにクリ−ニングブラシ19が固定された2本の棒杆20が螺合されている。
2本の棒杆18の外周にはゴムなどの弾性を有する筒状の制動体21が移動自在に嵌合されている。
2本の棒杆20は太径部3aにネジ部で螺合されると共にばねワッシャ22とナット23で突出長さ調整可能に取り付けられている。
【0013】
側枠1aの内側には大径の筒部1fが形成されて筒部1f内周に金属環24が固定されている。
制動体21は遠心力で金属環24の内周に摺接され、クリ−ニングブラシ19も金属環24の内周に摺接される。
クリ−ニングブラシ19は動物の毛や合成繊維の毛やフエルト、皮革等で作られている。
クリ−ニングブラシ19を金属環24の内周に摺接させると、摩擦ブレ−キの摩耗カスや水やその他ゴミの付着をはぎ取り、制動面をクリ−ニングして制動面の状態を安定させることができる。
【0014】
スプ−ル軸3の小径部3b外周にはピニオン4が移動自在に嵌合されている。
ピニオン4にはピニオン歯4aと周溝4bと係合部4cが形成されている。
スプ−ル軸3の係合部3cとピニオン4の係合部4cでクラッチ機構の係合部が構成されている。
右側枠1bの外側に固定された支柱25、25にクラッチ板5が摺動自在に嵌合されて発条26、26でスプ−ル軸3の係合部3cとピニオン4の係合部4cが係合される方向に付勢されている。
クラッチ板5の中心の凹部5aはピニオン4の周溝4bに嵌め込まれている。
クラッチ機構は前記係合部とクラッチ板5とクラッチ作動部材6とクラッチ切換部材7とキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8とで構成されている。
【0015】
左右両側枠1a、1bの夫々内側にはスプ−ル11のカバ−1g、1hが形成され、左右両側枠1a、1bの夫々外側には筒部1e、1iが形成されている。
筒部1e、1iの外周には夫々クラッチ作動部材6の筒部6a、6bが回動自在に嵌合されて抜け止めされている。
筒部6a、6bには筒部6a、6bから伸びたレバ−6c、6dが形成されている。
レバ−6c、6dの先端位置の左右両側枠1a、1bには縦方向に長い円弧状の透孔1j、1kが穿設されてクラッチ切換部材7の両端の軸部7a、7bが移動可能に嵌合されている。
軸部7a、7bとレバ−6c、6dの先端はビス27、27で連結されている。
【0016】
クラッチ作動部材6の筒部6bの端面にはクラッチカム6e、6eが形成されると共に、バネ掛け孔6fと突起部6gと湾曲凹部6hが形成されている。
右側枠1bとバネ掛け孔6fの間にデットポイントバネ28が張設されている。
クラッチ切換部材7は指載せ操作部7cと指載せ操作部7cの両端の軸部7a、7bで形成されている。
右側枠1bに断面T字形の保持部1mが形成されてキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8の長孔8aが摺動自在に嵌められている。
キックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8は長孔8aと、クラッチ復帰用回転体29の歯部29aに係合される下向きの2つの突起からなる復帰係合部8b、8cと、バネ掛け部8dと、長孔8aの一端外側8eとが形成されている。
右側枠1bに固定されたピン30とバネ掛け部8dの間に発条31が張設されている。
【0017】
ピニオン歯4aはハンドル軸9に摩擦結合された駆動歯車32に噛合されている。
スプ−ル11はクラッチ機構とピニオン4と駆動歯車32を介してハンドル軸9に取り付けられたハンドル33で回転される。
右側枠1bに凹部1nが形成されて軸受34を介してハンドル軸9の一端9aが嵌合されて図4のビス35で固定された止め板36で抜け止めされている。
ハンドル軸9の外周には鍔部9bが形成され、鍔部9bに当接されるように回り止めされてハンドル軸9と一体回転するクラッチ復帰用回転体29と摩擦板37と駆動歯車32と制動板38と摩擦板39と制動板40と押圧盤41と発条42、42′とカラ−43と軸受44とカラ−45が嵌合され、ハンドル軸9の外周に形成されたネジ部9bにドラグ調整ハンドル46の中心に回り止め嵌合されたナット47が螺合されている。
【0018】
制動板38は駆動歯車32に回り止めされ、クラッチ復帰用回転体29と制動板40とカラ−43はハンドル軸9の外周に回り止めされている。
カラ−43の外周にはころがり式一方向クラッチCの棒状ころがり部材48が載せられている。
右側側板2の筒部2d内にころがり式一方向クラッチCと軸受44が収納されている。
ハンドル軸9と駆動歯車32とピニオン4とスプ−ル軸3でスプ−ル11の巻き取り駆動機構が構成されている。
【0019】
左側枠1aに透孔1oが穿設され、右側枠1bに透孔1pが穿設されて釣糸案内装置Bの案内筒49の両側が嵌合固定されている。
案内筒49の両端内周には軸受50、51が嵌合されてトラバ−スカム軸52の両端が軸承されている。
左側枠1aから突出したトラバ−スカム軸52の一端は左側側板10内に突出した突部10aに当接されている。
右側枠1bから突出したトラバ−スカム軸52の他端には歯車53が回り止め嵌合されて歯車53は駆動歯車32に噛合されている。
案内筒49の外周には釣糸案内体54が左右に往復動自在に嵌合されている。
トラバ−スカム軸52のカム溝に釣糸案内体54内に収容された係合子55が係合されている。
【0020】
図5はリ−ル本体Aに回転自在に支持したスプ−ル11に巻き取り駆動機構の動力が伝達される動力伝達状態(クラッチON)で、スプ−ル11に釣糸が巻回される方向にハンドル33が回転されると、ハンドル軸9と駆動歯車32が時計方向に回転される。
この時キックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8の側部はクラッチ作動部材6の突起部6gで押圧されているので、キックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8は保持部1mを中心に時計方向に回動されて下向きの2つの突起からなる復帰係合部8b、8cはクラッチ復帰用回転体29の歯部29aから離脱されている。
【0021】
図6はリ−ル本体Aに回転自在に支持したスプ−ル11に巻き取り駆動機構の動力が伝達されない動力遮断状態(クラッチOFF)で、動力伝達状態(クラッチON)から動力遮断状態(クラッチOFF)に切換えられる時は、クラッチ切換部材7の指載せ操作部7cが押し下げられる。
この操作でクラッチ作動部材6のレバ−6dが図6で反時計方向に回動されてクラッチカム6e、6eでクラッチ板5が押し上げられると、スプ−ル軸3の係合部3cとピニオン4の係合部4cの係合が離脱される。
【0022】
クラッチOFFに切換えられると、図6でキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8の側部を押圧する突起部6gが反時計方向に回動されるので、キックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8は保持部1mを中心に発条31で反時計方向に回動されて下向きの2つの突起からなる復帰係合部8b、8cがクラッチ復帰用回転体29の歯部29aに臨まされ、係合状態の時と歯部29aの歯先に復帰係合部8b、8cが当接された状態とがある。
【0023】
動力遮断状態(クラッチOFF)から動力伝達状態(クラッチON)に切換えられる時は、ハンドル33の回転で図6でハンドル軸9とクラッチ復帰用回転体29が時計方向に回転される。
この回転でクラッチ復帰用回転体29の歯部29aに下向きの2つの突起からなる復帰係合部8b、8cが係合されてキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8が図6で左方向に摺動される。
この摺動でキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8の左端外側8eが湾曲凹部6hに当接されてクラッチ作動部材6が図6で時計方向に回動され、クラッチカム6e、6eとクラッチ板5の係合が解除されて発条26、26でスプ−ル軸3の係合部3cとピニオン4の係合部4cが係合される方向に付勢されて動力伝達状態(クラッチON)となる。
【0024】
実釣操作は、クラッチON→OFFに切り換えてスプ−ルフリ−状態(動力遮断状態)とした後、キャスティング操作でスプ−ルサミング操作を行いながら、所定のポイントへ仕掛が放出され、次に、ハンドル33を回転させてクラッチ機構をON状態(巻き取り状態)に自動復帰させ、ハンドル回転で仕掛に動きを与えながら魚の誘導操作を行う。
【0025】
この、キャスティング操作→ハンドル回転によるクラッチ復帰及び魚の誘導操作の動作を、実際の釣場では連続的に反復して行われ、
このキャスティング操作→ハンドル回転によるクラッチ復帰及び魚の誘導操作の動作の流れの中で、リ−ル本体Aを握持保持している手の指でのクラッチ切換部材7の切換操作とスプ−ル11へのサミング操作及び両操作の解除タイミング、そして、キャスト後のハンドル回転操作するタイミング等が、実釣時の咄嗟の状況変化等の混乱によって確実に行えなくなったり、ウッカリ等して、クラッチ切換部材7を指で切換操作したままの状態でハンドル33を回転操作してしまう操作ミスが生じやすい。
【0026】
このようにクラッチ切換部材7を指で切換操作したままの状態でハンドル33を回転操作してしまうと、クラッチ復帰制御部材8は左方向に後退が出来ないので、クラッチ復帰制御部材8の下向きの2つの突起からなる復帰係合部8b、8cがクラッチ復帰用回転体29の歯部29aの歯先に当接されている場合は、復帰係合部8b、8cは強い衝撃を受けながらクラッチ復帰用回転体29の歯部29aと係合される。
予め復帰係合部8b、8cがクラッチ復帰用回転体29の歯部29aに係合状態の時もクラッチ復帰制御部材8は左方向に後退が出来ないので、復帰係合部8b、8cに強い力を受けることになるが、複数の復帰係合部で構成されていると、復帰係合部が損傷することが防止出来る。
【0027】
前記のように魚釣用リ−ルが構成されると、ハンドル軸9と一体的に回転する如く形成したクラッチ復帰用回転体29とキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8とのハンドル回転復帰時の復帰係合部を、複数の復帰係合部8b、8cで形成する構成としたので、ハンドル回転復帰時の衝撃負荷が復帰係合部の1箇所に集中しないので分散作用することによって摩耗、変形が抑えられるので、長期間に亘って故障なく使用できる。
又、誤操作によって復帰係合部に不必要な負荷が加わっても復帰係合部が補強されるので、支障を来すことなく確実な復帰機能が得られる。
【0028】
図7、図8は第2実施例で、図7は動力伝達状態(クラッチON)のハンドル側の側板内の側面図、図8は動力遮断状態(クラッチOFF)のハンドル側の側板内の側面図である。
【0029】
第2実施例では、クラッチ作動部材6′の筒部6bの端面にはクラッチカム6e、6eが形成されると共に、バネ掛け孔6fと歯形からなる複数の復帰係合部6i、6jが形成され、軸部56が植設固定されている。
軸部56とクラッチ切換部材7の軸部7bの間にレバ−からなる連結部材57が支軸58で回動自在に支持されている。
連結部材57の両端には夫々長孔が穿設されて軸部56と軸部7bが夫々挿入されてEリングで抜け止めされている。
第2実施例ではクラッチ作動部材6′に歯形からなる複数の復帰係合部6i、6jが形成されてハンドル回転復帰時の係合部としている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0030】
第2実施例の図7は動力伝達状態(クラッチON)でクラッチ切換部材7の指載せ操作部が押し下げられると、連結部材57が反時計方向に回動されてクラッチ作動部材6′の筒部6bが時計方向に回動されて図8の動力遮断状態(クラッチOFF)となり、クラッチ作動部材6′の歯形からなる複数の復帰係合部6i、6jはクラッチ復帰用回転体29の歯部29aに係合される。
図8の動力遮断状態(クラッチOFF)でスプ−ル11に釣糸が巻回される方向にハンドル33が回転されると、ハンドル軸9と駆動歯車32とクラッチ復帰用回転体29が時計方向に回転され、クラッチ復帰用回転体29の歯部29aで歯形からなる複数の復帰係合部6i、6jが回動されてクラッチ作動部材6′が図7の動力伝達状態(クラッチON)に復帰される。
【0031】
図9から図11は第3実施例で、図9は動力伝達状態(クラッチON)のハンドル側の側板内の要部側面図、図10は動力遮断状態(クラッチOFF)のハンドル側の側板内の要部側面図、図11は図10の要部側面図である。
【0032】
第3実施例では、キックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材8の係合部8fが肉厚に形成されていると共に、係合部8fが係合されるクラッチ復帰用回転体29の歯部29aに夫々鋲状の復帰係合部59が固定されて歯部29aと復帰係合部59で係合部としている。
他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0034】
ハンドル軸と一体的に回転する如く形成したクラッチ復帰用回転体とキックレバ−からなるクラッチ復帰制御部材とのハンドル回転復帰時の復帰係合部を、複数の復帰係合部で形成する構成としたので、ハンドル回転復帰時の衝撃負荷が復帰係合部の1箇所に集中しないので分散作用することによって摩耗、変形が抑えられるので、長期間に亘って故障なく使用できる。
又、誤操作によって復帰係合部に不必要な負荷が加わっても復帰係合部が補強されるので、支障を来すことなく確実な復帰機能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で、魚釣用リ−ルの要部断面平面図である。
【図2】同魚釣用リ−ルの反ハンドル側の拡大要部断面平面図である。
【図3】同遠心力制動装置の拡大断面側面図である。
【図4】同ハンドル側の拡大要部断面平面図である。
【図5】同動力伝達状態(クラッチON)のハンドル側の側板内の側面図と一部拡大側面図である。
【図6】同動力遮断状態(クラッチOFF)のハンドル側の側板内の側面図と一部拡大側面図である。
【図7】第2実施例で、動力伝達状態(クラッチON)のハンドル側の側板内の側面図である。
【図8】同動力遮断状態(クラッチOFF)のハンドル側の側板内の側面図である。
【図9】第3実施例で、動力伝達状態(クラッチON)のハンドル側の側板内の要部側面図である。
【図10】同動力遮断状態(クラッチOFF)のハンドル側の側板内の要部側面図である。
【図11】同図10の要部側面図である。
【符号の説明】
A リ−ル本体
6、6′ クラッチ作動部材
6i、6j、8b、8c、29a、59 復帰係合部
8 クラッチ復帰制御部材
11 スプ−ル
29 クラッチ復帰用回転体

Claims (1)

  1. リ−ル本体に回転自在に支持したスプ−ルを巻き取り駆動機構の動力が伝達される動力伝達状態と動力が伝達されない動力遮断状態に切り換えるクラッチ機構を備えると共に、動力遮断状態にあるクラッチ機構を、ハンドルを巻き取り方向に回転操作することによって動力伝達状態に復帰する復帰機構が、ピニオンを軸方向に移動制御するクラッチ復帰制御部材とハンドル軸との間に設けられている魚釣用リ−ルにおいて、リ−ル本体に回転自在のハンドル軸と一体的に回転する如く形成した復帰用回転体と前記クラッチ復帰制御部材とのハンドル回転復帰時の係合部が、複数の復帰係合部で形成されていることを特徴とする魚釣用リ−ル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110100802A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 株式会社岛野 双轴承渔线轮

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CN110100802A (zh) * 2018-02-01 2019-08-09 株式会社岛野 双轴承渔线轮

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