JP2005012128A - 電気化学デバイス - Google Patents

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哲哉 高橋
Yousuke Miyaki
陽輔 宮木
Atsuko Kosuda
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Abstract

【課題】単位積層体毎に密閉することなく製造できる電気化学デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】セパレータ層22が一対の電極層20,24で挟まれた単位積層体30A,30Bを、導電性の集電体層40を間に介在させて複数積層した複合積層体44と、複合積層体44を収容して密閉する外装体と、を有する電気二重層キャパシタであって、集電体層40を介して隣り合う一対の単位積層体30A,30Bにおける各セパレータ層22の層の側端面22aは、各セパレータ層22,22間に介在する各電極層20,24の側端面20a,24aよりも突出しており、各セパレータ層22の側端面22aが電極層20,24の側端面20a,24aから突出する長さをLsとし、各電極層20,24の厚みをLa、各電極層間に介在する集電体層40の厚みをLcとするとき、Ls<(La+(Lc/2))を満たす。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気化学デバイスに関し、詳しくは、電気化学セルとしての単位積層体が集電体層を介して複数積層された電気化学デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
セパレータ層を一対の電極層で挟んだ単位積層体を有し、この単位積層体を外装体内に密閉してなる、リチウムイオン電池や電気二重層キャパシタ等の電気化学デバイスが知られている。最近では、導電性の集電体層を介して単位積層体を複数積層した複合積層体を有する電気化学デバイスが知られている。(特許文献1,2参照)
【0003】
このような複合積層体を有する電気化学デバイスでは、各単位積層体間での電解質溶液同士の短絡を防ぐべく、外装体内において、複合積層体が各単位積層体毎に密閉されている。
【特許文献1】
特開2000−58387号公報
【特許文献2】
特開2001−35757号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、複合積層体を有する電気化学デバイスを製造するに当たり、単位積層体を個別に密閉することは煩雑であった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、単位積層体毎に密閉することなく製造できる電気化学デバイスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、単位積層体毎に密閉することなく複合積層体全体を外装体内に収容して密閉するにあたり、単位積層体間における電解質溶液による短絡を防止すべく、セパレータ層の側端面を、複合積層体の電極層の側端面よりも突出させる事を考えた。そして、本発明者らが検討したところ、このような複合積層体を外装体内に収容する時や密閉する時、さらには、密閉された電気化学デバイスの使用時等に、複合積層体等に加わる衝撃等によってセパレータ層の側端面が折れ曲がる場合があり、折れ曲がったセパレータの側端部同士の接触や、折れ曲がったセパレータの側端部と隣接する他の単位積層体の電極層との接触によって単位積層体間での短絡が発生する場合があること見いだし、本発明に想到するに至った。
【0007】
本発明に係る電気化学デバイスは、セパレータ層を一対の電極層で挟む単位積層体を、導電性の集電体層を間に介在させて複数積層した複合積層体と、複合積層体を収容して密閉する外装体と、を有する電気化学デバイスであって、集電体層を介して隣り合う一対の単位積層体における各セパレータの層の側端面は、各セパレータ間に介在する各電極層の側端面よりも突出しており、各セパレータの側端面が電極層の側端面から突出する長さをLsとし、各電極層の厚みをLa、各電極層間に介在する集電体層の厚みをLcとするとき、Ls<(La+(Lc/2))を満たす。
【0008】
本発明によれば、セパレータ層の側端面が突出しているので、電解質溶液が複合積層体の側面に沿って積層方向に移動しにくくされて単位積層体間における電解質溶液による短絡が起こりにくくされる。また、各セパレータ層の側端面の突出長さが所定の関係を満たすため、セパレータ層の側端部が折れ曲がった場合でも、折れ曲がった側端部が、隣接する他の単位積層体の電極層や、隣接する他の単位積層体のセパレータ層の折れ曲がった側端部と接触しにくくなり、単位積層体間での短絡がより起こりにくくなる。これによって、単位積層体毎に密閉することなく製造でき、かつ、隣接する各単位積層体間での短絡が起こりにくい電気化学デバイスが提供される。
【0009】
ここで、上記電気化学デバイスにおいて、複合積層体の側面に塗布された電気絶縁性の樹脂層を有することが好ましい。これによれば、複合積層体の側面が覆われるので、電解質溶液による短絡が一層低減される。
【0010】
また、上記電気化学デバイスにおいて、複合積層体の側面と外装体との間に充填された電気絶縁性の樹脂部を有してもよい。これによれば、複合積層体の側面が覆われるので電解質溶液による短絡が一層低減されると共に、セパレータ層の側端部の折れ曲がりが起こりにくくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電気化学デバイスとしての電気二重層キャパシタの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
図1は、本実施形態に係る電気二重層キャパシタ100を示す断面図である。この電気二重層キャパシタ100は、複合積層体44と、この複合積層体44を密閉する外装体80内を有している。
【0013】
複合積層体44は、単位積層体30A,30B,30Cを下からこの順に有し、これらの単位積層体30A,30B間、単位積層体30B,30C間には、集電体層40が各々介在している。
【0014】
各単位積層体30A,30B,30Cは、各々、下から順に、負極層(電極層)24、セパレータ層22、正極層(電極層)20が順次積層されたものである。
【0015】
負極層24及び正極層20は、各々電子伝導性を有する多孔体内に電解質溶液を含んでなる。このような多孔体としては、例えば、原料炭(例えは、石油系重質油の流動接触分解装置のボトム油や減圧蒸留装置の残さ油を原料油とするディレードコーカーより製造された石油コークス等)を賦活処理することにより得られる炭素材料(例えば、活性炭)を構成材料の主成分としているものを使用することができる。
【0016】
セパレータ層22は、イオン透過性を有しかつ絶縁性を有する多孔体であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリオレフィンからなるフィルムの積層体や上記樹脂の混合物の延伸膜、或いは、セルロース、ポリエステル及びポリプロピレンからなる群より選択される少なくとも1種の構成材料からなる繊維不織布等を利用できる。セパレータ層22の内部には、電解質溶液が含有されている。
【0017】
負極層24,正極層20,セパレータ層22に含有される電解質溶液は、特に限定されず、公知の電気二重層キャパシタ等の電気化学デバイスに用いられている電解質溶液(電解質水溶液、有機溶媒を使用する電解質溶液)を使用することができる。例えば、代表的な例としては、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレイトのような4級アンモニウム塩を、プロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、アセトニトリルなどの有機溶媒に溶解したものを使用できる。
【0018】
電解質溶液の体積(液量)については、単位積層体30A,30B間、単位積層体30B,30C間での電解質溶液による短絡を抑制すべく以下のように設定することが好ましい。すなわち、各単位積層体30A,30B,30Cの空孔体積の総和を各々Vpとしたときに、各単位積層体30A,30B,30Cが各々含む電解質溶液の体積Veを0.95Vp〜1.05Vpとすることが好ましく、0.98Vp〜1.00Vpとすることがより好ましい。
【0019】
ここで、単位積層体30A,30B,30Cの各々の空孔体積Vpは、例えば、単位積層体30A等を、電解質溶液や、この電解質溶液の原料である溶媒等の液に十分含浸させた後に、余分な液をふき取り、重量増加を測定し、この重量を溶液や溶媒の密度で除することにより求めることができる。
【0020】
ここで、電解質溶液の体積Veが多くなると、余分な電解質溶液によって単位積層体30A,30B間等での短絡が起こりやすくなる傾向がある。なお、隣接する単位積層体間での電解質溶液による短絡が生ずると、電解質溶液に分解圧以上の電圧が印加され、電解質溶液が分解してしまう。一方、電解質溶液の体積Veが少なくなると、単位積層体30A等毎の放電容量や内部抵抗の維持が難しくなる傾向がある。
【0021】
また、複合積層体44を外装体80内に封入する際に、各単位積層体30A等に圧力がかかり、単位積層体30A等が縮んで空孔体積の総和Vpが減少することが多く、封入前における電解質溶液の体積Veをあらかじめ空孔体積の総和Vpよりやや少なくする方がよい場合がある。一方、電解質溶液の一部が集電体層41の側端面等に付着する場合等には、VeがVpよりやや大きくても隣接する単位積層体30A,30B間等での電解質溶液の短絡が起こりにくくなる。
【0022】
集電体層40は、正極層20と負極層24との間で電荷の移動を充分に行うことができる良導体であり、例えば、アルミニウムなどの金属箔等を利用できる。
【0023】
また、複合積層体44において、最下部の単位積層体30Aの負極層24の下面と、最上部の単位積層体30Cの正極層20の上面とには、各々、集電体層40と同様の材料からなる導電性の集電体層41が形成されている。
【0024】
一方、外装体80は、複合積層体44の側面を取り囲む筒状の電気絶縁性の筒体60と、筒体60の両開口部を覆って、複合積層体44を密閉する電気導電性の蓋体50、50とを有する。
【0025】
筒体60は、例えば、電気絶縁性のポリプロピレン等の樹脂等の材料から形成できる。また、蓋体50は、例えば、金属や導電性樹脂等によって形成でき、一方の蓋体50は単位積層体30Aの負極層24と接触する集電体層41と接触し、他方の蓋体50は単位積層体30Cの正極層20と接触する集電体層41と接触している。
【0026】
そして、特に、本実施形態において、セパレータ層22,22,22以外の各正極層20、各集電体層40、各負極層24のそれぞれの側端面20a、側端面40a、側端面24aは、同一の垂直面48上に揃うように形成されている。一方、各セパレータ層22,22,22の側端面は、このように垂直面48上に揃えられた側端面20a、40a、24aよりも外側に突出している。
【0027】
より詳しく説明すると、図2に示すように、正極層20及び負極層24の厚みをLaとし、集電体層40の厚みをLcとすると、各セパレータ層22の側端面22aは、これらの垂直面48から側方に長さLsで各々突出している。そして、このLsは、(Ls<(La+(Lc/2))の関係を満たしている。
【0028】
そして、このように構成された複合積層体44の側面には、図1に示すように、この側面を覆うように電気絶縁性のシリコングリース90が塗布されている。
【0029】
このような電気二重層キャパシタ100は、例えば、以下のようにして製造することができる。
【0030】
まず、縦の長さX、横の長さY、厚みLaの矩形板状の正極用多孔体20d(図3(a)参照)、縦の長さX、横の長さY、厚みLaの矩形板状の負極用多孔体24d(図3(b)参照)、及び、縦の長さX、横の長さY、厚みLaの矩形板状の集電体層40,41(図3(c)参照)と、縦の長さ(X+2Ls)で横の長さ(Y+2Ls)の矩形板状のセパレータ用多孔体22d(図3(d)参照)とを用意する。
【0031】
そして、集電体層41/単位積層体30d/集電体層40/単位積層体30d/集電体層40/単位積層体30d/集電体層41の順に積層して複合積層体44dを形成する。ここで、単位積層体30dは、(負極用多孔体24d/セパレータ用多孔体22d/正極用多孔体20d)である。そして、このとき、複合積層体44dの4つの側面から、各々セパレータ用多孔体22dの側端面が各々Lsだけ突出するように積層する(図3(e)参照)。
【0032】
次に、このような複合積層体44dを、電解質溶液を貯留する漕95内に浸漬し(図3(f)参照)、空孔内に電解質溶液を浸漬させて複合積層体44とし(図4(a)参照)、さらに、側面にシリコングリース90を塗布する(図4(b)参照)。
【0033】
最後に、このような複合積層体44を、筒体60及び蓋体50,50内に封入して図1に示すような電気二重層キャパシタ100が得られる。
【0034】
このような本実施形態に係る電気化学デバイス100によれば、まず、セパレータ層22が正極層20や負極層24に対して突出しているので、複合積層体44の側面において積層方向に沿う電解質溶液の移動が起こりにくくなり、積層体30A,30B間等での電解質溶液の短絡が起こりにくくっている。
【0035】
そして、特に、本実施形態においては、集電体層40を介して隣り合う一対の単位積層体30A,30B間、単位積層体30B、30C間において各セパレータ層22の側端面22aが、各セパレータ層22間に介在する正極層20及び負極層24の側端面20a,24aから突出する長さLsは、各セパレータ層22間に介在する正極層20及び負極層24の厚みを各々La、集電体層の厚みをLcとするとき、Ls<(La+(Lc/2))を満たしている。
【0036】
このため、図5に示すように、単位積層体30Aのセパレータ層22の側端部22bが折れ曲がった場合でも、折れ曲がった側端部22bの先端が、隣接する単位積層体30Bのセパレータ層22の折れ曲がった側端部22bと接触して単位積層体30A,30B等同士が短絡することが防止されている。
また、単位積層体30Bのセパレータ層22の側端部22bが折れ曲がったときに、折れ曲がり部の先端が隣接する30A等の正極層20等と接触して単位積層体30A,30B等同士が短絡することも防止されている。
【0037】
これによって、単位積層体30A等毎に密閉することなく、隣接する単位積層体30A,30B間等での短絡が起こりにくい電気化学デバイスとしての電気二重層キャパシタ100が提供される。
【0038】
ここで、このような折れ曲がりは、例えば、複合積層体44を外装体80内に収容する時や密閉する時、さらには、密閉された電気化学デバイス100の使用時等に、複合積層体44等に加わる衝撃等によって発生しうる。また、複合積層体44の側面にシリコングリース90を塗布する際にも発生しうる。
【0039】
加えて、複合積層体44の側面にシリコングリース(樹脂層)90が塗布されているので、複合積層体44の側面における電解質溶液による短絡が一層抑制されている。
【0040】
次に、第2実施形態に係る電気化学デバイスとしての電気二重層キャパシタ200について、図6を参照して説明する。本実施形態に係る電気二重層キャパシタ200が、第1実施形態と異なる点は、シリコングリース90に代えて、複合積層体44の側面と外装体との間に充填された電気絶縁体である樹脂部98を有する点である。
【0041】
本実施形態による電気二重層キャパシタ200によれば、第1実施形態に係る電気二重層キャパシタ100と同様に、隣接する単位積層体30A,30B間等での短絡が起こりにくくされている。さらに、樹脂部98によって、複合積層体44の側面における電解質溶液による短絡が一層抑制されると共に、セパレータ層22の折れ曲がり自体がより起こりにくくされている。
【0042】
次に、本実施形態に係る電気化学デバイス100の実施例について比較例と比較して説明する。
【0043】
(実施例1)
上述のようにして、厚みLa=40μm、8.0mm×8.0mmの矩形板状の炭素質の正極用多孔体20d及び負極用多孔体24d、厚みLc=50μm、8.0mm×8.0mmの矩形板状のアルミニウム製の集電体層40を用意すると共に、厚み30μm、8.1mm×8.1mmの矩形板状の再生セルロース製のセパレータ用多孔体22dを用意した。
【0044】
そして、正極用多孔体20d/セパレータ用多孔体22d/負極用多孔体24dとなる構造の単位積層体30dが、集電体層40を介して、3回積層された複合積層体44dを形成した。ここでは、正極用多孔体20d、負極用多孔体24d、集電体層40の側端面がすべてそろうように積層すると共に、セパレータ用多孔体22dの側端面の突出長さLsが、各辺において、50μmとなるように積層した。ここで、(La+(Lc/2))=65μmであり、Ls=50μm<(La+(Lc/2)=65μmを満たしている。
【0045】
つぎに、1.8mol/lのトリエチルメチルアンモニウム四フッ化ホウ素塩のプロピレンカーボネート溶液である電解質溶液96を貯留した漕95内に複合積層体44dを浸漬すると共に容器95内を減圧し、複合積層体44dの空孔内に電解質溶液を十分に含浸させて、複合積層体44を得た。そして、余分な電解質溶液を拭き取って、電解質溶液の体積Veを空孔体積Vpの1.0倍程度とした。
【0046】
そして、複合積層体44を、外装体としてのアルミラミネートフィルム中に密閉して、電気二重層キャパシタとした。ここでは、このような電気二重層キャパシタを5つ作成した。
【0047】
(実施例2)
複合積層体44の端面にさらにシリコングリスを塗布して密閉したこと以外は実施例1と同様にして電気二重層キャパシタを5つ作成した。
【0048】
(比較例1)
厚み30μm、8.2mm×8.2mmの矩形板状の再生セルロース製のセパレータ用多孔体22dを用い、セパレータ用多孔体22dの突出長さLsを100μmとした以外は、実施例1と同様にして電気二重層キャパシタを5つ作成した。ここで、Ls=100μm>(La+(Lc/2)=65μmとなっている。
【0049】
(比較例2)
複合積層体44の端面にさらにシリコングリスを塗布して密閉したこと以外は比較例1と同様にして電気二重層キャパシタを5つ作成した。
【0050】
このようにして得られた各電気二重層キャパシタの内部抵抗を測定すると共に、2mAの定電流で0〜8V間の充電を行って放電容量を調べた。これらの結果を図7の表に示す。
【0051】
実施例1及び2においては、内部抵抗、放電容量とも特に問題のない値を示した。また、充電過程でも特に問題は起こらなかった。一方、比較例1、比較例2においては、比較例1−4、比較例2−1、比較例2−3及び比較例2−5にみられるように、充電時に8Vまで電圧が上がらないものがあり、これらの電気二重層キャパシタについては、放電容量の測定が不能であった。このことは、セパレータの折れ曲がり部により、単位積層体間の短絡が発生したことを示している。
【0052】
なお、本発明に係る電気化学デバイスは、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形態様をとることが可能である。例えば、複合積層体44における単位積層体の数は3層に限られず、2層、又は、4層以上でもよい。また、複合積層体44における正極層20、セパレータ層22、負極層24、集電体層40等は、矩形板状でなくても円板状等でもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、正極層20や負極層24の側端面20a,24aと集電体層40の側端面40aが同一の垂直面48上に揃えられているが、集電体層40は垂直面48から側方に突出していてもよい。
【0054】
また、外装体内に密封される複合積層体44は、単位積層体として単位電気二重層キャパシタを有するものに限られず、単位積層体として、擬似容量キャパシタ、レドックスキャパシタ等を有するものでもよい。また、単位積層体として、一次電池素体や、リチウムイオン二次電池素体等の二次電池素体が積層された複合積層体でもよく、この場合は、電気化学デバイスとしての、一次電池や二次電池等が得られる。
【0055】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、単位積層体毎に密閉することなく製造でき、隣接する各単位積層体間での短絡が起こりにくい電気化学デバイスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る電気二重層キャパシタを示す断面図である。
【図2】図2の電気二重層キャパシタの拡大図である。
【図3】図3(a)〜図3(f)は、図1の電気二重層キャパシタの製造方法を説明する図である。
【図4】図4(a)〜図4(b)は、図1の電気二重層キャパシタの製造方法を説明する、図3(f)に続く図である。
【図5】図1の電気二重層キャパシタのセパレータ部が折れ曲がった状態を示す模式図である。
【図6】第2実施形態に係る電気二重層キャパシタを示す断面図である。
【図7】実施例1〜2、比較例1〜2の電気二重層キャパシタにおける内部抵抗、放電容量、及び、充電過程での不都合を示す表である。
【符号の説明】
20…正極層(電極層)、20a…正極層の側端面(電極層の側端面)、22…セパレータ層、22a…セパレータ層の側端面、24…負極層(電極層)、24a…負極層の側端面(電極層の側端面)、30A,30B,30C…単位積層体、40,41…集電体層、44…複合積層体、80…外装体、90…シリコングリース(樹脂層)、98…樹脂部、100,200…電気二重層キャパシタ(電気化学デバイス)。

Claims (3)

  1. セパレータ層を一対の電極層で挟む単位積層体を、導電性の集電体層を間に介在させて複数積層した複合積層体と、
    前記複合積層体を収容して密閉する外装体と、を有する電気化学デバイスであって、
    前記集電体層を介して隣り合う一対の単位積層体における各セパレータの層の側端面は、前記各セパレータ間に介在する各電極層の側端面よりも突出しており、前記各セパレータの側端面が前記電極層の側端面から突出する長さをLsとし、前記各電極層の厚みをLa、前記各電極層間に介在する集電体層の厚みをLcとするとき、
    Ls<(La+(Lc/2))を満たす電気化学デバイス。
  2. 前記複合積層体の側面に塗布された電気絶縁性の樹脂層を有する請求項1の電気化学デバイス。
  3. 前記複合積層体の側面と前記外装体との間に充填された電気絶縁性の樹脂部を有する請求項1の電気化学デバイス。
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