JP2005003262A - 冷蔵庫 - Google Patents

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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

【課題】本発明の目的は、少なくとも冷凍室の上方に冷蔵室を有した形態の冷蔵庫において、庫内灯の発熱を利用して、冷蔵室底面の過冷却を確実に防止する冷蔵を提供する。
【解決手段】冷蔵室4の下部に設けられ、扉6の開閉動作と同期して点灯または消灯する庫内灯23と、冷蔵室4内に設けられ冷蔵室4内温度を検知する温度センサ21と、この温度センサ21の検知温度に基づき運転制御される圧縮機18と、圧縮機18が停止したとき、または停止以降に(S1)、庫内灯23を通常よりも小さい単位時間当たりの出力電力で点灯させる(S2)制御手段30とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも冷凍室の上方に冷蔵室を有する冷蔵庫の温度補償制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2温度式冷凍冷蔵庫では、冷凍室の上方に冷蔵室を有し、冷蔵室のみに設けた温度センサに基づき、圧縮機を運転または停止させて冷蔵室および冷凍室の温度制御を行っているものがある。
この場合、冷凍室と冷蔵室を区画する仕切壁は、冷凍室内温度の影響により冷蔵室が冷やされ過ぎないように発泡スチロールなどよりなる断熱材で形成されているが、少なくとも冷蔵室の高さ寸法の中間部位と比較すると、この仕切壁によって構成されている冷蔵室の底面は、冷凍室内の温度影響を受けて1〜2℃程度低くなる。
【0003】
このため、一般的に温度センサは、冷蔵室の平均的な温度を検知すべく高さ寸法のほぼ中間位置に設けられていることから、温度センサの検知温度と実際の冷蔵室の底面温度には温度差が生じ、温度センサが圧縮機の停止温度、例えば2℃を検知したときには、圧縮機を停止したとしても冷凍室の温度影響を受け、冷蔵室の底面は0℃以下に冷やされてしまい、底面に載置された食品が凍結するなどの低温障害が生じる恐れがある。
【0004】
この場合、最も低温の箇所が凍結しないように圧縮機の停止温度を例えば2℃程度、高くシフトすればかかる低温障害を防止することができる。しかし、これでは庫内の平均温度も上がってしまい、室内の空間位置によっては例えば5℃〜6℃程度まで上昇し、かかる空間に載置された食品に悪影響を及ぼす恐れが生じる。
よって、このような障害を解消するために、仕切壁の上部に出力電力が3〜4W程度の温度補償用のヒータを埋設し、圧縮機の停止と同時に、このヒータに通電する構成が考えられている。
【0005】
ここで、このヒータを用いた場合における温度センサの検知温度と冷蔵室の底面温度の変動について図10を参照して説明する。
圧縮機の運転開始温度を4℃、停止温度を2℃とした場合、温度センサが4℃を検知すると、圧縮機を起動して冷蔵室および冷凍室は冷却されていく。その後、温度センサが2℃以下を検知すると、圧縮機を停止し、冷蔵室および冷凍室は温度上昇していくことになり、再び4℃以上を検知した場合には、圧縮機を起動する。このような動作を繰り返すことにより、冷蔵室は平均温度として3℃を保持するようになっている。
【0006】
また、冷蔵室の底面温度は、圧縮機の運転と同時に冷却されていくが、冷凍室の温度影響を受けるため、温度センサの検知温度よりも速く温度下降していく。このため、温度センサの検知温度が2℃に達したときには、冷蔵室の底面温度は1℃程度まで冷やされており、このとき、圧縮機を停止しても冷凍室の温度影響を受けて、さらに温度下降することになる。
しかし、圧縮機の停止タイミングにおいて、ヒータに通電することにより、冷蔵室の底面は加温されるため、圧縮機停止後においても温度下降することなく、底面に載置された食品の低温障害を防止する構成となっている。
【0007】
一方、その他の従来技術として、このような温度補償用のヒータの代わりに、既存の庫内灯を用い、外気温が低温の時には、常時、庫内灯を点灯させて、その発熱量を利用することにより、冷蔵室の過冷却を防止する構成も考えられている(例えば、特許文献1)。
【0008】
【特許文献1】
特開平5−93568号公報(段落[0002]、[0003]、[0015]〜[0019]、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した温度補償用のヒータを用いると、コストアップになるとともに、部品点数が増加するため、組立て作業が煩雑になっていた。
また、この温度補償用のヒータの代わりに、単に庫内灯を用いても、庫内灯の出力電力は一般的に10〜15W程度であるため、通常用いているヒータと比べ6〜12W程度もの差があり、これでは同様の制御を行っても加温し過ぎることになる。この場合、冷蔵室の底面だけでなく冷蔵室空間全体が加温されるため、圧縮機の運転時間、すなわち圧縮機の運転率が不必要に高くなり、過剰な電力を消費してしまうという弊害が生じることになる。
さらに、庫内灯の配置位置は一般的に冷蔵室内の天井面または冷蔵室高さ方向の中間位置よりも上方の背面に設けられているため、冷凍室の上方に冷蔵室を有する冷蔵庫においては、冷蔵室の底面を加温するためには離れ過ぎている。このため、庫内灯を点灯させても、冷蔵室の底面を加温する作用よりも、逆に冷蔵室の中間部または上部を加温してしまい、特に外気温が低い場合などには、圧縮機の運転が開始された時点においても、底面は十分に加温されないことになる。すると、冷蔵室の底面は、圧縮機の運転と停止のサイクル毎に除々に温度下降していくことになり、結局、0℃以下まで下降し、低温障害を生じる恐れがある。
【0010】
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、その目的は、少なくとも冷凍室の上方に冷蔵室を有した冷蔵庫において、庫内灯の発熱量を利用して、冷蔵室底面の過冷却を防止する冷蔵庫を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、少なくとも冷凍室の上方に冷蔵室を有する冷蔵庫本体と、この本体の各貯蔵室開口部を開閉自在に閉塞するように設けた扉と、前記冷蔵室の下部に設けられ前記扉の開閉動作と同期して点灯または消灯する庫内灯と、前記冷蔵室内に設けられ冷蔵室内温度を検知する温度センサと、この温度センサの検知温度に基づき運転制御される圧縮機と、圧縮機が停止したとき、または停止以降に前記庫内灯を通常よりも小さい出力電力で点灯させる制御手段とを備えたことを特徴する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図4は、冷蔵庫本体1を示す縦断面図である。この図4に示すように、冷蔵庫本体1は、前面が開口した断熱箱体2内に、断熱仕切壁7により上下に区画された冷凍室3および冷蔵室4を設けており、各室3,4の開口部には、引出し式の冷凍室扉5、ヒンジ開閉式の冷蔵室扉6をそれぞれ開閉自在に取付けている。
冷凍室3および冷蔵室4の背面には冷却室9を設けており、この冷却室9には、冷気を生成する蒸発器11、冷気を庫内に送風する冷却ファン10、蒸発器11を除霜する除霜ヒータ12などを設けている。
【0013】
冷蔵庫背面底部には、圧縮機18、後述する制御装置30および外気温センサ26などを配設した機械室17を設けており、圧縮機18を運転すると、蒸発器11に冷媒が流れて冷気を生成するようになっている。
冷却室9の上方には、図示しない吹出口を穿設した送風路14を設けており、この送風路14を介して、蒸発器11で生成された冷気が冷蔵室4に供給され、室内を冷却するようになっている。
冷凍室3の背面上部には、冷却室9と連通した吹出口9aを形成しており、この吹出口9aにより、蒸発器11で生成された冷気が室内に供給され、室内を冷却するようになっている。
【0014】
冷却室9は、圧縮機18の運転中においては、蒸発器11の熱交換により−20℃〜−25℃程度の冷凍温度になっているため、かかる室内温度が冷蔵室にリークしないように、発泡スチロールよりなる断熱材19で覆っている。
この断熱材19の前面には、図5に示すように、意匠用として背面カバー20を取付けており、この背面カバー20の上部20aには、温度センサ21を設けている。また、背面カバー20の高さ方向のほぼ中間部21bには、庫内灯23を化粧カバー24を介して配設している。
【0015】
断熱仕切壁7は、図4,図5に示すように、発泡スチロールなどで成形された断熱材7aを上下に挟むとともに、断熱材7aとの間に2〜10mm程度の空間部7bを形成して、底板7cおよび天井板7dを設けており、比熱の小さい断熱空間部7bを形成することにより、簡素な構成で、冷凍室3から冷蔵室4への冷気リークを最小限に抑制している。このような構成によれば、比熱の大きい空間部を介しているので断熱材のみで構成した仕切壁よりも断熱効率がよく、もって仕切壁厚を薄くすることができる。なお、この空間部7bは片側のみに設けてもよい。
【0016】
また、背面カバー20の中間部21bから断熱材7aに亙って、熱伝導率の高いアルミテープ22を貼着しており、庫内灯23の発熱を効率良く断熱仕切壁7に伝導させて、冷蔵室4の底面を加温させることにより、確実に冷凍室3の温度影響による低温障害を防止することができるとともに、庫内灯23の点灯時間または、出力電力を最小限に抑制でき、省電力化とすることができるようになっている。なお、アルミテープでなくとも、同様の熱伝導率の高い素材の伝導部材を用いてもよい。
【0017】
一方、図4に示すように、冷蔵室4開口周縁部には、ドアスイッチ25を取付けており、このドアスイッチ25は、冷蔵室扉6が閉扉されると、ビード6aが突起部を押圧して閉扉されたことを検知し、開扉されると、押圧されていた突起部が開放され、開扉されたことを検知するようになっている。
このとき、ドアスイッチ25により開扉を検知すると、庫内灯23は、通常の出力電力、ここでは15Wで点灯し、閉扉を検知すると消灯するようになっている。
【0018】
図6は、制御回路のブロック図を示している。この図において、ドアスイッチ25の開閉信号、温度センサ21、外気温センサ26の検知温度を制御装置30に入力するようになっている。
制御装置30は、上記入力信号に基づき各電気部品の運転制御を行っている。
圧縮機18は、予め制御装置30に設定された複数の設定温度帯から、図示しない調節器により一つの設定温度帯が選択され、この設定温度帯に保持されるように運転と停止を繰り返すようになっている。
【0019】
具体的には、圧縮機18が停止している場合、温度センサ21の検知温度が、圧縮機18の運転開始温度、ここでは4℃以上となると、庫内温度が高くなったと判断して圧縮機18を駆動させて、冷却運転を開始する。一方、圧縮機18が運転している場合には、温度センサ21の検知温度が、圧縮機停止温度、ここでは2℃以下となると、庫内温度が低くなったと判断して、圧縮機18を停止させて、冷却運転を終了する。
【0020】
冷却ファン10は、圧縮機18が運転されると運転し、停止されると停止するように圧縮機18と同期運転をおこなうようになっており、また、ドアスイッチ25が開扉を検知した場合には、庫外への冷気リーク防止のために停止する。
除霜ヒータ12は、制御装置30に内蔵された圧縮機18の運転時間を計測する運転タイマ31の累積時間が、例えば8時間に至ると、冷却運転を停止させて通電され、蒸発器11の除霜を行う。除霜が進行して、蒸発器11の温度が上昇し例えば、3℃以上になったときには、その通電を停止して冷却運転に復帰する。
【0021】
このような構成により、圧縮機18の駆動とともに蒸発器11により生成された冷気の一部は、冷却ファン10により冷凍室3に吹出された後、冷却室9に戻されて冷凍室3が冷却される。また、他の冷気は送風路14より冷蔵室4に流された後、冷却室9に戻されて冷蔵室4が冷却されるようになっている。
温度センサ21の検知温度が圧縮機停止温度を超えた場合には、冷蔵室4が過冷却となるため、圧縮機18および冷却ファン10の運転を停止させて冷却運転を終了し、冷蔵室4は平均的に、ここでは3℃に保持されるようになっている。
【0022】
このとき冷凍室3は所定の冷凍温度帯、ここでは、−18℃〜−22℃に保持されるよう冷気流量構造を設計している。すなわち冷蔵室の室温によって冷蔵室および冷凍室の温度制御を行っている。
さて、制御装置30には、庫内灯23の点灯時間を計測する庫内灯タイマ36および圧縮機18の停止時間を計測する停止タイマ32を内蔵している。
この停止タイマ32と前記運転タイマ31により計測された時間は、書き込み装置33によって、記憶装置34に書き込まれるようになっている。
【0023】
具体的には、記憶装置34には圧縮機18の運転状態を記憶させておく複数(ここでは、3つ)のアドレスを有しており、1つのアドレス内には圧縮機18の1サイクルの運転時間、すなわち運転時間と停止時間を、書き込み装置33によって書き込まれる。圧縮機18が停止状態から運転を開始すると、次のアドレスに運転時間を書き込んでいくとともに、圧縮機18が停止されると引続いて同じアドレス内に停止時間を書き込んでいき、これを1サイクルの運転状態として記憶装置34に記憶させておく。全てのアドレスの書き込みが終了した場合には、最後に書き込みをしたアドレスに上書きをするようになっており、現状の運転状態および直前の圧縮機18の運転状態を認識できるようになっている。
【0024】
同じく制御装置30に内蔵された運転率算出装置35は、圧縮機18の運転率を算出するものであるが、アドレス内に記憶されている運転状態および現在書込み中の運転状態から、トータルの運転時間と停止時間を抽出して、平均運転率を算出するようになっている。
このような構成により、突発的に過負荷が生じても、圧縮機18の動向を的確に把握することができ、正確な運転率を算出することができる。
【0025】
また、書き込み中の運転状態のみで、運転率を算出することは可能であり、かかる場合には、圧縮機18の運転状態並びに庫内の冷却状態を迅速に把握することができる。
なお、圧縮機18がインバータ制御によるものである場合には、低速回転の場合にも停止時間とみなして運転率を算出することも可能であり、回転数および停止時間に基づいて運転率を算出してもよい。
【0026】
一方、庫内灯23は、ドアスイッチ25の開扉信号により点灯する場合には、通常の単位時間当たりの出力電力で通電する。具体的には、開扉信号を検知している間は、例えば、15W出力電力を100%通電するようになっている。
また、通常の単位時間当たりの出力電力よりも小さく運転させる場合には、時分割通電により行う。例えば、20分を一周期として10分通電し、残りの10分を停止すると50%通電となり、単位時間当たりの出力電力は小さくするようになっている。この単位時間としては、1秒,1分,10分,1時間など適宜変更してもよく、単位時間当たりの出力電力を変更する方法としては、インバータ制御によって行ってもよいし、出力電圧自体を分圧してもよい。
【0027】
次に、第1の実施の形態である本発明の制御手段の動作について図1のフローチャート、および、その温度変動について図7のグラフに基づいて説明する。
圧縮機18が運転中であれば、図7に示すように、温度センサ21の検知温度は圧縮機18の停止温度まで達しておらず、また、温度センサ21の検知温度よりも低温である冷蔵室の底面においても、0℃以下まで過冷却されることがないように断熱仕切壁7などの設計が行われているため、この場合に過冷却されることがない。
よって、圧縮機18の運転中は、特に温度補償用として庫内灯23を点灯する必要がないため、ステップ11においては、圧縮機18が運転中か否かを検出し(S11)、運転中でなければステップ12に進む。
【0028】
ステップ12において、圧縮機18が運転を停止したとき、具体的には、温度センサ21の検知温度が圧縮機停止温度以下に到達したときに、庫内灯23を点灯する(S12)。
圧縮機18が運転を停止した場合においても、庫内灯23を点灯しないと、冷凍室3の温度影響を受けて図7に示す破線のように、底面の温度は下降していくことになり、0℃以下まで到達する恐れがある。
しかし、本発明では、圧縮機の停止と同時に庫内灯23を点灯させて、底面の温度補償を行うことにより、上記のような問題を解消することができる。
【0029】
また、庫内灯23の通電は、通常の単位時間当たりの出力電力よりも小さくして通電するため、一般的に使用されている温度補償用のヒータと同様の作用を有し、冷蔵室4内を加温し過ぎることもなく、的確に冷蔵室4内の室温を維持することができる。
ここでの通電方法は、1周期を15分として、5分通電の後に、10分通電を停止する約30%の時分割通電を行っている。これは、一般的な庫内灯23の出力電力がヒータの3倍程度であることから、庫内灯23の単位時間当たりの出力電力をヒータと同程度にするためである。
【0030】
さて、図7に示すように、時分割通電を行うと、温度センサ21並びに底面温度は、庫内灯23の点灯時に急激に上昇し、消灯されると緩やかに上昇し、これが継続すると温度センサ21の検知温度が圧縮機運転開始温度以上に到達する。このとき、底面においても庫内灯23の点灯により3℃程度まで十分に加温されているため、これ以上、継続して点灯する必要がなくなる。
よって、ステップ13においては、圧縮機18が運転停止されたか否か、具体的には、温度センサ21の検知温度が圧縮機運転開始温度以上に到達したか否かを検出し(S13)、圧縮機18の運転が停止されれば、ステップ14に進んで、庫内灯23を消灯させるようになっている(S14)。
【0031】
上記構成によれば、ヒータの代わりに庫内灯23を点灯させて、室内の温度補償を行うため、ヒータを廃止することができ、部品点数削減によるコスト低減、作業効率を向上させることができるとともに、コスト低減も図ることができる。
また、温度補償用のヒータの代わりに、単に庫内灯を用いても、一般的な10〜15W程度で通電することなく、通常の単位当たりの出力電力よりも小さく通電することにより、過剰な加温を抑制することができ、消費電力を低減することができる。
【0032】
さらに、庫内灯23の配置位置は一般的に冷蔵室4内の天井面または冷蔵室4高さ方向の中間位置よりも上方の背面に設けられており冷蔵室4の底面を加温するためには離れ過ぎているが、庫内灯23を冷蔵室4の下部に配設したことにより、冷蔵室全体よりも底面を加温する作用の方が強いため、底面は十分に加温され、底面に載置された食品への低温障害を防止することができる。
なお、庫内灯23を冷蔵室4の下部に配置することにより、その上部に配置された棚に食品が敷き詰められた状態においても、冷蔵室内が照明されるかが懸念されるが、一般的に、庫内灯23の照明が必要となるのは夜中など周りが暗いときであり、かかる場合においては下部に配置されても十分室内を見渡すことができる程度に照明される。出願人は、上記のように棚上に食品を敷き詰めた状態で庫内灯23を点灯させて観察したところ、食品同士には僅かであってもすき間が生じているため、このすき間と、内箱の背面または側面を介して、上部の空間に対しても間接的に照明され、庫内灯23の作用を保持することができる。
【0033】
一方、一般的に2温度式の冷蔵庫においては、その高さ寸法は130cm〜150cm程度と小さいため、食品の取り出しや貯蔵するときには、腰を折り曲げたり、屈んだりする必要がない上部の方が使い勝手がよい。このため、庫内灯23を下部に配置することにより、使い勝手のよい上部空間を拡大することができるため、使用者の利便性を向上させることができる。
【0034】
次に、第2の実施の形態である本発明の制御手段の動作について、図2のフローチャート、図8,図9の温度変動グラフに基づいて説明する。
図2に示すようにステップ21では、電源が投入されたか否かを検出し(S21)、電源が投入されれば、ステップ22に進む。
ステップ22では、圧縮機18を運転させて(S22)、ステップ23に進む。
ステップ23では、運転タイマ31を起動させて、圧縮機18の積算運転時間Tを測定していき(S23)、ステップ24に進む。
ステップ24では、圧縮機18が停止したか、具体的には、温度センサ21の検知温度が圧縮機停止温度以下まで到達したか否かを検出し(S24)、圧縮機18が停止すれば、運転タイマ31で測定した積算運転時間Tを記憶して、ステップ25に進む。
【0035】
ステップ25では、ステップ23で測定していた積算運転時間Tが予め設定していた所定時間T以上、ここでは30分以上であるか否かを検出し(S28)、所定時間T以上であれば、ステップ26に進み、そうでなければステップ28に進む。
一般的に、図9に示すように、圧縮機18の積算運転時間が長く、例えば30分以上になることは、外気温が30℃以上など高いときに生じ易いが、これは外気温と冷蔵室4の室温の差が大きくなるため、冷気リークの影響により温度下降が鈍化して、圧縮機18の運転開始温度に到達するまでの時間が長くなるからである。
【0036】
この場合、外気温との温度差が大きいことから、圧縮機18の停止後においては、急激に温度上昇することになり、圧縮機18の停止時間は短くなる。
すると、圧縮機18が長い時間に亙って運転されて冷蔵室4の底面が1℃〜0℃近辺まで冷却されているのにも拘らず、庫内灯23の点灯は、圧縮機18の短い停止時間のみであるため、この間に十分に底面を加温することができなくなり、サイクル毎に底面温度が落込み0℃以下まで到達する恐れが生じてくる。
【0037】
このため、ステップ26においては、積算運転時間Tが所定時間T以上の場合には、庫内灯23の単位時間当りの出力電力を高く、ここでは100%で運転することにより(S26)、短い通電時間であっても、図8に示すように確実に底面を加温することができ、もってサイクル毎に底面温度が落込み0℃以下まで到達することを防止することができる。
一方、ステップ27においては、積算運転時間Tが所定時間Tより小さい場合には、このような恐れがないため、庫内灯23の単位時間当りの出力電力を小さく、ここでは時分割通電により30%で通電を行う(S27)。
【0038】
このようにして、ステップ26,27において、それぞれの庫内灯23の単位時間当り出力電力を決定した後は、ステップ28に進み、圧縮機18が運転開始されたか否かを検出、具体的には、温度センサ21の検知温度が圧縮機運転開始温度以上まで到達したか否かを検出し(S28)、到達していれば、ステップ29において庫内灯23を消灯して(S29)、ステップ23に戻るようになっている。
【0039】
上記構成によれば、圧縮機18の運転時間が所定時間以上の場合には、庫内灯23の単位時間当りの出力電力を高く設定して通電するため、圧縮機18の停止時間が短くとも、確実に冷蔵室4の底面を加温することができ、もって載置された食品への低温障害を防止することができる。
【0040】
なお、上述した構成においては、圧縮機18の直近の積算運転時間をもって、庫内灯23の通電制御を変更設定するようにしているが、これに限らず、例えば所定サイクルの平均積算運転時間で行ってもよく、また、運転率を用い、直近または所定サイクルの運転率が所定値以上、例えば70%以上の場合に庫内灯23の単位時間当りの出力電力を高く設定(例えば、通電率を50%に設定)して通電してもよい。
また、上記構成においては、積算運転時間により二通りの出力電力の設定を行ったが、これに限らず、さらに複数の設定時間を設けて、その設定時間毎に単位時間当りの出力電力値を設定してもよい。
【0041】
次に、第3の実施の形態である本発明の制御手段の動作について、図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、第2の実施の形態と重複する部分については、同符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態においては、図2に示すステップ25における圧縮機18の積算運転時間判定の代りに、ステップ31による外気温判定を採用したものである。
【0042】
外気温が高い場合には、上述したように冷蔵室温と外気温との温度差が大きくなるため、温度上昇率が高くなり、もって圧縮機18の運転率が高くなる。このため、庫内灯23の点灯時間も短くなることから、十分に底面を加温することができなくなるということが生じる。
したがって、ステップ31において、外気温センサ26による検知温度が、所定温度、例えば30℃以上か否かを検出して(S31)、所定温度以上であれば、冷蔵室4の加温する時間が短いとみなして、ステップ26に進み、その単位時間当りの出力電力を高くして、ここでは100%で通電する。一方、所定温度よりも低ければ、通常よりも、その単位時間当りの出力電力を低くして、ここでは30%で通電する。
このような構成により、圧縮機18の運転時間や運転率に基づかなくとも、第2の実施の形態における構成と同様の効果を奏することができる。
【0043】
以上説明した構成は、本発明の一実施形態であり、種々の組み合わせ、変更が可能である。例えば、庫内灯23の点灯のタイミングは、圧縮機18と完全に同期させていたが、若干のタイムラグなどがあってもよい。特に消灯のタイミングにおいては、外気温が低い場合などにおいては、庫内灯23の発熱が庫内の温度補償も兼ねるので、圧縮機18の駆動時においても点灯させておいてもよい。
また、冷蔵庫の形態は、冷凍室3、冷蔵室4のみでなく、野菜室、パーシャル室、切替室、製氷室などを有する冷蔵庫であっても、なんら本発明の効果には影響を与えるものではなく、庫内灯23と温度センサ21の配置位置についても、背面に限らず、冷蔵室4の下部側面および底面など適宜設置変更可能である。
【0044】
一方、上述した冷蔵庫の形態では、冷却ファン10の運転により庫内を冷却するいわゆるファンクールの形態で説明したが、本発明の作用・効果を逸脱しない限り直冷方式やパラレルサイクル、セミパラレルサイクル、2ステージサイクルなど種々の冷蔵庫の形態に適応させることも可能である。
さらに、本実施の形態で示した所定時間、所定温度などについては、冷蔵庫の容積、冷却能力によって適宜変更されるものである。
【0045】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、少なくとも冷凍室の上方に冷蔵室を有した形態の冷蔵庫において、冷蔵室底面の過冷却を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図2】本発明の第2の実施の形態における制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第3の実施の形態における制御手段の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の冷蔵庫を示す縦断面図である。
【図5】本発明の庫内灯を設置する背面部及び底面部を示す分解図である。
【図6】本発明の冷蔵庫の制御回路を示すブロック図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の動作温度を示すグラフである。
【図8】本発明の第2の実施の形態の動作温度を示すグラフである。
【図9】外気温が高い場合における動作温度を示すグラフである。
【図10】従来の制御手段における動作温度を示すグラフである。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体 2…断熱箱体 3…冷凍室
4…冷蔵室 5…冷凍室扉 6…冷蔵室扉
7…断熱仕切壁(底面) 10…冷却ファン 11…蒸発器
12…除霜ヒータ 18…圧縮機 19…断熱材
20…背面カバー 21…温度センサ 22…アルミテープ
23…庫内灯 24…化粧カバー 25…ドアスイッチ
26…外気温センサ 30…制御装置 31…運転タイマ
32…停止タイマ 33…書き込み装置 34…記憶装置
35…運転率算出装置 36…庫内灯タイマ

Claims (4)

  1. 少なくとも冷凍室の上方に冷蔵室を有する冷蔵庫本体と、この本体の各貯蔵室開口部を開閉自在に閉塞するように設けた扉と、前記冷蔵室の下部に設けられ前記扉の開閉動作と同期して点灯または消灯する庫内灯と、前記冷蔵室内に設けられ冷蔵室内温度を検知する温度センサと、この温度センサの検知温度に基づき運転制御される圧縮機と、圧縮機が停止したとき、または停止以降に前記庫内灯を通常よりも小さい単位時間当たりの出力電力で点灯させる制御手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 制御手段は、通常の出力電力で断続的に点灯させることにより、庫内灯を通常よりも小さい単位時間当たりの出力電力で点灯させることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 制御手段は、庫内灯を点灯させた場合において、前サイクルまたは複数サイクルの圧縮機の運転時間または運転率に基づき、圧縮機の運転時間が所定時間以上または運転率が所定値以上のときは、前記庫内灯をほぼ通常通りの単位時間当たりの出力電力で点灯させることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 制御手段は、庫内灯を点灯させた場合において、外気温が所定温度以上のときは、前記庫内灯をほぼ通常通りの単位時間当たりの出力電力で点灯させることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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