JP2014044025A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒータへの入力を制御することにより、消費電力を削減することができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】圧縮機54から供給される冷媒を冷蔵用蒸発器58に供給する冷蔵冷却運転の状態と、圧縮機54から供給される冷媒を冷蔵用蒸発器58に供給しない非冷蔵冷却運転の状態とに切り替え制御する冷蔵庫10において、加熱手段として冷蔵室周囲の結露防止用ヒータ40または野菜室内の温度補償用ヒータ50を設ける。冷蔵冷却運転後の非冷蔵冷却運転中において、冷蔵用送風ファン60を運転させて冷蔵用蒸発器58に付着した霜を融解させる霜取り運転モードを実行するとともに、該霜取り運転モードから冷蔵用送風ファン60の運転を停止または回転数を下げて霜取り運転モードを終了したときに、加熱手段40,50の通電率を下げるように制御する。
【選択図】図6
【解決手段】圧縮機54から供給される冷媒を冷蔵用蒸発器58に供給する冷蔵冷却運転の状態と、圧縮機54から供給される冷媒を冷蔵用蒸発器58に供給しない非冷蔵冷却運転の状態とに切り替え制御する冷蔵庫10において、加熱手段として冷蔵室周囲の結露防止用ヒータ40または野菜室内の温度補償用ヒータ50を設ける。冷蔵冷却運転後の非冷蔵冷却運転中において、冷蔵用送風ファン60を運転させて冷蔵用蒸発器58に付着した霜を融解させる霜取り運転モードを実行するとともに、該霜取り運転モードから冷蔵用送風ファン60の運転を停止または回転数を下げて霜取り運転モードを終了したときに、加熱手段40,50の通電率を下げるように制御する。
【選択図】図6
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
冷蔵庫においては、扉周囲が庫内の冷気により冷却され、外気中の水分が結露しやすい。そのため、高圧側冷媒が流れる高温の放熱パイプやヒータを熱源にして表面温度を露点温度以上に加熱して露付きを防止している(特許文献1)。
しかしながら、従来では、結露が生成しにくい温度であるときでも、結露防止用ヒータが高い通電率で運転されることがあり、無駄な消費電力の要因となっている。そこで、特許文献2では、冷蔵用蒸発器に冷媒を供給する冷蔵冷却運転時に対して、冷蔵用蒸発器に冷媒を供給しない非冷蔵冷却運転時に、ヒータの通電率が小さくなるように制御して、結露防止に使われる消費電力を極力削減することが提案されている。
結露防止に使われる消費電力を削減するためには、冷蔵庫の貯蔵室内における冷気の循環状態によりヒータの通電率を制御することが効果的である。例えば、非冷蔵冷却運転時であっても、冷蔵用蒸発器に付着した霜を融解させて霜取りを行うために、貯蔵室内の空気を冷蔵用送風ファンにより循環させる場合、循環される冷気によって貯蔵室周囲に結露が生じることがある。
また、冷蔵庫においては、例えば野菜室などにおける過冷却防止のために、貯蔵室内に温度補償用ヒータを設ける場合があるが、これについても、無駄な消費電力を削減するためには、貯蔵室内における冷気の循環状態によりヒータの通電率を制御することが効果的である。
そこで、本発明の実施形態は、ヒータへの入力を制御することにより、消費電力を削減することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、貯蔵室と、圧縮機と凝縮器と前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷蔵用蒸発器とを有する冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルの前記圧縮機と前記冷蔵用蒸発器との間に設けられ、前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給する冷蔵冷却運転の状態および前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給しない非冷蔵冷却運転の状態のいずれかに切り替える切替弁と、前記冷蔵用蒸発器で生成される冷気を前記貯蔵室に供給するための冷蔵用送風ファンと、前記貯蔵室周囲の結露防止用ヒータおよび前記貯蔵室内の温度補償用ヒータの少なくとも一方の加熱手段と、前記冷蔵冷却運転後の前記非冷蔵冷却運転中において、前記冷蔵用送風ファンを運転させて前記冷蔵用蒸発器に付着した霜を融解させる霜取り運転モードを実行するとともに、前記霜取り運転モードから前記冷蔵用送風ファンの運転を停止または回転数を下げて前記霜取り運転モードを終了したときに前記加熱手段の通電率を下げる制御部と、を有する冷蔵庫である。
以下、実施形態に係る冷蔵庫について図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
(1)冷蔵庫10の構造
第1実施形態に係る冷蔵庫10の構造について、図1及び図2に基づいて説明する。図1に示すように、冷蔵庫本体12は、外箱と内箱とより構成され、その間に断熱材を有した断熱構造である。冷蔵庫本体12には、上段から順に、前面が開口した貯蔵室として、冷蔵室14、野菜室16、小冷凍室18、冷凍室20が設けられ、小冷凍室18の横には不図示の製氷室が設けられている。野菜室16と小冷凍室18との間には、断熱仕切り体21が設けられている。
(1)冷蔵庫10の構造
第1実施形態に係る冷蔵庫10の構造について、図1及び図2に基づいて説明する。図1に示すように、冷蔵庫本体12は、外箱と内箱とより構成され、その間に断熱材を有した断熱構造である。冷蔵庫本体12には、上段から順に、前面が開口した貯蔵室として、冷蔵室14、野菜室16、小冷凍室18、冷凍室20が設けられ、小冷凍室18の横には不図示の製氷室が設けられている。野菜室16と小冷凍室18との間には、断熱仕切り体21が設けられている。
冷蔵室14および野菜室16は、例えば1〜5℃程度の冷蔵温度帯に制御される冷蔵区画22の貯蔵室である。一方、小冷凍室18、冷凍室20および製氷室は、例えば−10〜−26℃程度の冷凍温度帯に制御される冷凍区画24の貯蔵室である。
各貯蔵室の前面を開閉する断熱性の貯蔵室用扉として、冷蔵室12の前面には、左右両開きの観音開き式扉26が設けられ、野菜室16、小冷凍室18、冷凍室20および製氷室の前面には、引き出し式扉28,30,32が設けられている。
冷蔵室用扉としての観音開き式扉26は、冷蔵室14の前面開口部の左右両側に回動自在に枢支されて当該開口部を閉塞するヒンジ式開閉式の扉であり、図2に示すように、左扉26Aと右扉26Bとからなる。両扉26A,26Bは、冷蔵室14の前面開口部を幅方向に区分し、冷蔵庫本体12の左右両側に設けた不図示のヒンジで回動自在に枢支されており、両扉26A,26Bで該開口部を閉塞するように構成されている。両扉26A,26Bの裏面周縁部には、内部にマグネット(不図示)を備えたガスケット34が全周縁にわたって取り付けられており、冷蔵庫本体の開口縁および後記の縦仕切り部材に当接して冷蔵室14内をシールしている。
観音開き式扉26のうちの一方の扉、この例では左扉26Aの枢支側辺に対向する反枢支側の裏面には、上下方向に沿って延びる縦仕切り部材36が軸支されている。縦仕切り部材36は、冷蔵室14の前面開口部の上端から下端まで延びる上下に長い板状をなしており、左扉26Aの扉内側に設けたヒンジ38により、図2(a)に示す扉表面に略平行な姿勢と、図2(b)に示す扉表面に略垂直な姿勢との間で回動可能に設けられている。
これにより、図2(a)に示すように、左右の扉26A,26Bが閉じていると、それぞれのガスケット34が縦仕切り部材36の前面に当たり、両扉26A,26Bの隙間が、縦仕切り部材36とガスケット34とで密閉状態に閉塞される。この状態から、左扉26Aを前方に引っ張ると、図2(b)に示すように、縦仕切り部材36がヒンジ38を中心に回動して、左扉26Aが開いた状態となる。また、図2(a)の状態から、右扉26Bを前方に引っ張ると、図2(c)に示すように、左扉26Aに軸支された縦仕切り部材36はそのままの状態で、右扉26Bが回動して開いた状態となる。
縦仕切り部材36は、外気と接触可能な位置で且つ冷蔵室14内または近傍の位置に設けられた外気接触部である。すなわち、縦仕切り部材36は、観音開き式扉26の左扉26Aが閉じられているときに該左扉26Aよりも冷蔵庫本体12の背面側、すなわち冷蔵室14内に位置しており、冷蔵室14を冷却する冷気で冷却されやすい。また、縦仕切り部材36は、図2(a)に示す閉扉状態でも外気と接触しているが、図2(b)及び図2(c)に示すように、左扉26Aと右扉26Bの少なくとも一方が開くと、外気とより一層接触することになる。そのため、冷気よりも高温で多湿である外気が接触すると、その表面で結露が生成しやすい。
縦仕切り部材36には、かかる結露を防止するために、外気接触部である縦仕切り部材36の前面部を加熱するための加熱手段として結露防止用ヒータ40が、上下方向に延びて設けられている。縦仕切り部材36は、上記のように可動する扉26に設けられているため、加熱手段として、後記の冷凍サイクルを構成する防露パイプを埋設することができない。そのため、電熱線などから構成される結露防止用ヒータ40を埋設している。
冷蔵室14の観音開き式扉26の前面には、ユーザが冷蔵庫10を操作するための操作盤42が設けられ、操作盤42には、冷蔵庫10の周囲の外気温を検出する外気温度センサ44と、外気の湿度を検出する外気湿度センサ46が設けられている。
野菜室16には、野菜室扉28とともに引き出される収納容器48が設けられている。また、野菜室16の底面となる断熱仕切り体21には、アルミ箔ヒータからなる温度補償用ヒータ50が埋設されている。温度補償用ヒータ50は、野菜室16内が過冷却となるのを防止するために、野菜室16内を加熱するための加熱手段である。
冷蔵庫本体12の下部の背面部には、機械室52が設けられている。機械室52には、圧縮機54が設けられている。冷蔵庫本体12の背面部には、また、冷蔵庫10を制御するマイコン等を実装した制御基板56が設けられている。
図1に示すように、冷蔵区画22には、野菜室16の背面下部に、冷蔵室14および野菜室16を冷却する冷気を生成する冷蔵用蒸発器(以下、「Rエバ」という)58が設けられている。また、Rエバ58の下方には、生成した冷気を冷蔵室14および野菜室16に供給し、冷蔵区画22内で循環させるための冷蔵用送風ファン(以下、「Rファン」という)60が設けられている。
冷凍区画24には、冷凍室20の背面上部に、小冷凍室18、冷凍室20および製氷室を冷却する冷気を生成する冷凍用蒸発器(以下、「Fエバ」という)62が設けられている。また、Fエバ62の上方には、生成した冷気を小冷凍室18、冷凍室20および製氷室に供給し、循環させるための冷凍用送風ファン(以下、「Fファン」という)64が設けられている。
Rファン60およびFファン64としては、効率の高いDC型モータが用いられており、ファンの回転数を運転状態に合わせて変化できるように構成されている。
冷蔵室14の背面には、冷蔵室14の庫内温度を検出する冷蔵用庫内温度センサ(以下、「R室センサ」という)66が設けられている。また、Rエバ58の上部には、Rエバ58の温度を検出する冷蔵用蒸発器温度センサ(以下、「Rエバセンサ」という)68が設けられている。また、冷凍室20の背面には、冷凍室20の庫内温度を検出する冷凍用庫内温度センサ(以下、「F室センサ」という)70が設けられている。
(2)冷凍サイクル72の構造
次に、冷蔵庫10の冷凍サイクル72の構造について、図3に基づき説明する。
次に、冷蔵庫10の冷凍サイクル72の構造について、図3に基づき説明する。
圧縮機54の吐出側から順番に、蒸発パイプ74、凝縮器(フィンチューブコンデンサ)76、放熱パイプ78、防露パイプ(クリーンパイプ)80、ドライヤ82、および三方弁84の入口側が接続されている。
三方弁84の一方の出口(R出口)には、減圧手段としての冷蔵用キャピラリチューブ(以下、「Rキャピラリチューブ」という)86、Rエバ58、Rアキュムレータ88およびRサクションパイプ90が、配管により順に接続されている。三方弁84の他方の出口(F出口)には、減圧手段としての冷凍用キャピラリチューブ(以下、「Fキャピラリチューブ」という)92、Fエバ62、Fアキュムレータ94、Fサクションパイプ96および逆止弁(チェックバルブ)98が配管により順に接続されている。そして、逆止弁98の出口側とRサクションパイプ90の出口側が一つになって圧縮機54の吸入側に接続されている。
三方弁84は、凝縮器76で液化した冷媒を、Rエバ58とFエバ62に対して交互に供給するように流路を切り替える切替弁であり、圧縮機54と凝縮器76との間に設けられている。すなわち、三方弁84は、圧縮機54から凝縮器76を介して供給される冷媒をRエバ58に供給する冷蔵冷却運転の状態と、圧縮機54から凝縮器76を介して供給される冷媒をRエバ58に供給せずにFエバ62に供給する非冷蔵冷却運転の状態(すなわち、冷凍冷却運転の状態)とに、切り替える。
放熱パイプ78および防露パイプ80は、冷蔵庫本体12の断熱壁内に埋設されている。この例では、放熱パイプ78は、冷蔵庫本体12の背面部に配される後板放熱パイプ78Aと、右側面に配される右放熱パイプ78Bと、天井面に配される天井放熱パイプ78Cと、左側面に配される左放熱パイプ78Dとからなる。また、防露パイプ80は、結露が生じやすい扉周囲として冷蔵庫本体12の前面開口部に配設されており、その凝縮熱により扉周囲の露付きを抑制している。
この冷凍サイクル72では、冷媒は圧縮機54で圧縮されて、高温高圧の気体状の冷媒に変化し、凝縮器76と放熱パイプ78と防露パイプ80で放熱しながら液体状の冷媒となる。液体状の冷媒は、三方弁84によってRキャピラリチューブ86、又は、Fキャピラリチューブ92に送られ、各キャピラリチューブ86,92で気化し易いように減圧され、その後にRエバ58、又は、Fエバ62で気化し、周囲から熱を奪うことにより冷気が発生する。周囲から熱を奪った冷媒は、各アキュムレータ88,94にそれぞれ流れ、各アキュムレータ88,94では気液混合体状の冷媒を気体状の冷媒と液体状の冷媒とにそれぞれ分離し、気体状の冷媒のみが各サクションパイプ90,96を経て圧縮機54へ戻り、再び圧縮され高温高圧の気体状の冷媒となる。三方弁84による冷媒流路の切り替えは、R室センサ66およびF室センサ70により検知される温度により制御される。
(3)冷蔵庫10の電気的構成
次に、冷蔵庫10の電気的構成について、図5のブロック図に基づいて説明する。
次に、冷蔵庫10の電気的構成について、図5のブロック図に基づいて説明する。
制御基板56には、マイコンなどよりなる制御部100が設けられている。制御部100には、圧縮機54、Rファン60、Fファン64、三方弁84、結露防止用ヒータ40、温度補償用ヒータ50が接続され、また、操作盤42、外気温度センサ44、外気湿度センサ46、R室センサ66、F室センサ70、Rエバセンサ68が接続されている。
制御部100は、圧縮機54の駆動、停止、回転数の制御、三方弁84による流路の切り替え、Rファン60およびFファン64の駆動、停止、回転数の制御、結露防止用ヒータ40および温度補償用ヒータ50の駆動、停止、通電率の制御などを、図示しない駆動回路を介して制御している。そして、制御部100は、冷蔵室14および野菜室16の温度が冷蔵温度帯の温度範囲に収まるように、また、小冷凍室18、冷凍室20および製氷室の温度が冷凍温度帯の温度範囲に収まるように、上記制御を行っている。
制御部100は、上記の冷蔵冷却運転と非冷蔵冷却運転の制御を行っている。冷蔵冷却運転では、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室14および野菜室16の冷却が行われる。非冷蔵冷却運転では、冷凍温度帯の貯蔵室である小冷凍室18、冷凍室20および製氷室の冷却が行われる。冷蔵冷却運転と非冷蔵冷却運転は、三方弁84の切り替えにより交互に行われる。
冷蔵冷却運転においては、制御部100が三方弁84のF出口を閉じ、R出口を開き、液体状の冷媒をRエバ58に流す。また、制御部100は、Rファン60をONし、Fファン64をOFFする。Rエバ58に流れた液体状の冷媒は、Rエバ58を冷却し、この冷却された空気(冷気)はRファン60によって冷蔵室14と野菜室16に送られる。
非冷蔵冷却運転においては、制御部100は三方弁84のR出口を閉じ、F出口を開き、液体状の冷媒をFエバ62に流す。また、制御部100は、Rファン60を停止または回転数を下げ、Fファン64をONする。Fエバ62に流れた液体状の冷媒は、Fエバ62を冷却し、この冷却された空気(冷気)はFファン64によって小冷凍室18、冷凍室20および製氷室に送られる。
なお、制御部100は、三方弁84のR出口とF出口の双方を開け、Rエバ58とFエバ62の双方に冷媒を供給して、冷蔵区画22と冷凍区画24の各貯蔵室を同時に冷却する制御を行ってもよい。この場合は、Rエバ58に冷媒が供給されるので、冷蔵冷却運転である。
(4)結露防止用ヒータ40の制御方法
次に、制御部100による結露防止用ヒータ40の制御方法について図6に基づいて説明する。
次に、制御部100による結露防止用ヒータ40の制御方法について図6に基づいて説明する。
制御部100は、冷蔵冷却運転時には、Rファン60の回転数を高く設定するとともに(第1回転数)、結露防止用ヒータ40の通電率も高く設定する(第1通電率)。このときの冷蔵区画22の状態がR冷却モードであり、図6において「R冷却」と表示する。
冷蔵冷却運転から三方弁84を切り替えて非冷蔵冷却運転とすることで、冷凍区画24はF冷却モードとなる(図6において「F冷却」と表示する)。このとき、制御部100は、Rファン60の回転数を下げて、上記第1回転数よりも低い第2回転数とし、また、結露防止用ヒータ40の通電率を下げて、上記第1通電率よりも低い第2通電率とする。かかる非冷蔵冷却運転時に、Rファン60を駆動させて冷蔵区画22の空気(プラス温度の空気)を循環させることにより、Rエバ58に付着した霜が融解される。そのため、本実施形態の冷蔵庫10では、冷蔵冷却運転後の非冷蔵冷却運転中において、Rファン60を運転させることによりRエバ58の霜を融解させる霜取り運転モードが実行される(図6において「霜取」と表示する)。
制御部100は、霜取り運転モードにおいて、Rエバセンサ68によりRエバ58の温度を測定し、Rエバ58の温度が0℃より高い所定の温度となったことを検知したときに、Rエバ58の霜が融解したと判断し、Rファン60の運転を停止するか、またはその回転数を下げて上記第2回転数よりも低い第3回転数として、霜取り運転モードを終了させる(なお、図6では、Rファン60の運転を停止する制御例を示している。)。また、制御部100は、霜取り運転モードを終了したときに、結露防止用ヒータ40の通電率を下げて、上記第2通電率よりも低い第3通電率として、非冷蔵冷却運転を継続する。
その後、制御部100は、非冷蔵冷却運転から三方弁84を切り替えて冷蔵冷却運転に移行したとき、Rファン60の運転を開始するか、またはその回転数を上げて上記第1回転数とする。それと同時に、制御部100は、結露防止用ヒータ40の通電率を、第3通電率から第1通電率に上げる。
(5)効果
以上よりなる本実施形態の冷蔵庫10であると、冷却モードにより結露防止用ヒータ40の通電率(発熱量)を制御するので、結露を防止しながら、必要以上の加熱を防止して、消費電力量を低減することができる。
以上よりなる本実施形態の冷蔵庫10であると、冷却モードにより結露防止用ヒータ40の通電率(発熱量)を制御するので、結露を防止しながら、必要以上の加熱を防止して、消費電力量を低減することができる。
詳細には、冷蔵冷却運転時には、温度の低い冷気が縦仕切り部材36の庫内側に当たるため、縦仕切り部材36は非冷蔵冷却運転時よりも熱交換により冷却される。そのため、結露防止用ヒータ40の発熱量を、冷蔵冷却運転時に増加させ、非冷蔵冷却運転時に減少させるように通電率を制御することにより、縦仕切り部材36の表面温度を一定に保つことができ、そのため、結露を防止しながら、入力を低減することができる。
また、霜取り運転モードからRファン60の運転を停止または回転数を下げて霜取り運転モードを停止すると、縦仕切り部材36の庫内側に冷気が当たらないか、または当たる冷気量が減少する。そのため、霜取り運転モードを停止するときに、結露防止用ヒータ40の通電率を下げることにより、結露を防止しながら、発熱量を低減することができる。
また、結露防止用ヒータ40の通電率を、R冷却モード時よりも霜取り運転モード時で小さくし、かつ、霜取り運転モード時よりもその後の単なるF冷却モード時で小さくなるように制御することにより、冷蔵区画22内の冷気の温度および循環状態に応じたより効率的な結露防止を行うことができ、消費電力量を低減することができる。
また、Rファン60の回転数により結露防止用ヒータ40の通電率を変化させることによって、より適切なヒータ入力を設定することができる。すなわち、Rファン60の回転数が高いと、庫内の冷気循環量が増加し、縦仕切り部材36の背面に当たる冷気の風速も高くなる。風速が高くなると、縦仕切り部材36での熱伝達率も高くなり、熱伝達率が低い場合よりも、熱交換率が高くなって冷却される。そのため、Rファン60の回転数が高いほど、結露防止用ヒータ40の通電率を高くすることにより、より効率的な結露防止を行うことができる。
なお、このようなRファン60の回転数に応じた結露防止用ヒータ40の通電率制御は、例えば、冷蔵冷却運転時に、Rファン60の回転数に応じて、回転数が高いほど通電率が高くなるように制御してもよい。
(第2実施形態)
第1実施形態では、結露防止用ヒータ40の通電率を冷却モードにより制御したが、第2実施形態では、温度補償用ヒータ50の通電率を冷却モードにより制御する。温度補償用ヒータ50の制御方法は、第1実施形態における結露防止用ヒータ40と同様に行うことができる。
第1実施形態では、結露防止用ヒータ40の通電率を冷却モードにより制御したが、第2実施形態では、温度補償用ヒータ50の通電率を冷却モードにより制御する。温度補償用ヒータ50の制御方法は、第1実施形態における結露防止用ヒータ40と同様に行うことができる。
温度補償用ヒータ50についても、結露防止用ヒータ40と同様、非冷蔵冷却運転時には冷蔵冷却運転時よりも冷却量が減少し、発熱量を小さくしても過冷却防止効果を維持することができる。また、霜取り運転モードの終了時には霜取り運転モード時よりも冷却量が減少し、発熱量を小さくしても過冷却防止効果を維持することができる。そのため、これらの冷却モードに応じて、温度補償用ヒータ50の通電率を小さくすることで、過冷却を防止しながら、消費電力を低減することができる。
なお、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせて、結露防止用ヒータ40と温度補償用ヒータ50の双方について、それらの通電率を冷却モードにより上記の通りに制御してもよい。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、霜取り運転モードを停止するときに、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を下げるように制御したが、通電率を下げるということには、通電率を0にする、すなわちこれらヒータへの通電を停止する場合も含まれる。
上記実施形態では、霜取り運転モードを停止するときに、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を下げるように制御したが、通電率を下げるということには、通電率を0にする、すなわちこれらヒータへの通電を停止する場合も含まれる。
上記第1実施形態では、縦仕切り部材36に設けた結露防止用ヒータ40を制御する場合について説明したが、制御対象となる結露防止用ヒータとしては、外気と接触可能な位置で且つ貯蔵室内または近傍の位置に設けられた外気接触部を加熱することにより、貯蔵室周囲の結露を防止できるものであればよい。例えば、冷蔵庫本体12の扉周囲に設けた結露防止用ヒータについても、同様に制御することができる。冷蔵庫本体12については、通常は、上記のように冷凍サイクル72の高圧側配管である防露パイプ80が配設されて、その高温高圧の冷媒により加熱することで、結露防止がなされている。しかしながら、必要以上に高い温度の場合、庫内へ熱伝導し熱負荷となる。そこで、防露パイプ80に代えて、電熱線などからなる結露防止用ヒータを、冷蔵庫本体12の前面開口部に配設して、結露防止を行ってもよく、かかる結露防止用ヒータに対して、第1実施形態と同様の制御を行うこともできる。これにより、庫内を必要以上に加熱することを抑制しながら、かつ結露を防止しつつ、ヒータ入力を低減して消費電力量を低減することができる。
上記実施形態の制御に加え、下記変更例1〜3のように結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50を制御してもよい。
(変更例1)
結露する露点温度は、冷蔵庫周囲の外気温および湿度により左右される。そのため、外気温度センサ44や外気湿度センサ46により外気の温度と湿度を検出し、加熱に必要とされる結露防止用ヒータ40の通電率を算出し、これを上記第1実施形態における基本となる通電率(すなわち、第1通電率)に設定してもよい。このように外気の状態により、適切に通電率を設定することにより、結露を防止しつつ、消費電力量をより一層低減することができる。
結露する露点温度は、冷蔵庫周囲の外気温および湿度により左右される。そのため、外気温度センサ44や外気湿度センサ46により外気の温度と湿度を検出し、加熱に必要とされる結露防止用ヒータ40の通電率を算出し、これを上記第1実施形態における基本となる通電率(すなわち、第1通電率)に設定してもよい。このように外気の状態により、適切に通電率を設定することにより、結露を防止しつつ、消費電力量をより一層低減することができる。
(変更例2)
消費電力量の低減を目的に回転数可変速の圧縮機54を用いる場合、圧縮機54の回転数が高い状態ではRエバ58の蒸発温度が低くなり、冷気の温度が低くなる。そのため、縦仕切り部材36や野菜室16はより冷却されることになる。そこで、圧縮機54の回転数に応じて、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を変化させて、結露防止や過冷却防止の効果を得るようにしてもよい。例えば、圧縮機54の回転数が高いほど、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を上げるように制御する。その際、実際のRエバ58の蒸発温度をRエバセンサ68により確認して、通電率を設定することもできる。このように、冷却する冷気の温度により、ヒータ発熱量を変化させることにより、より適切なヒータ入力を設定することができる。
消費電力量の低減を目的に回転数可変速の圧縮機54を用いる場合、圧縮機54の回転数が高い状態ではRエバ58の蒸発温度が低くなり、冷気の温度が低くなる。そのため、縦仕切り部材36や野菜室16はより冷却されることになる。そこで、圧縮機54の回転数に応じて、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を変化させて、結露防止や過冷却防止の効果を得るようにしてもよい。例えば、圧縮機54の回転数が高いほど、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を上げるように制御する。その際、実際のRエバ58の蒸発温度をRエバセンサ68により確認して、通電率を設定することもできる。このように、冷却する冷気の温度により、ヒータ発熱量を変化させることにより、より適切なヒータ入力を設定することができる。
(変更例3)
縦仕切り部材36の冷却量や野菜室16が過冷却状態となるかどうかは、実際の庫内温度により変化する。そのため、実際の庫内温度に応じて、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を変化させてもよい。例えば、R室センサ66で庫内温度を検知し、その検知結果に基づいて、庫内温度が低い場合には、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を上げるように制御してもよい。このように、庫内温度により、ヒータ発熱量を変化させることにより、より適切なヒータ入力を設定することができる。
縦仕切り部材36の冷却量や野菜室16が過冷却状態となるかどうかは、実際の庫内温度により変化する。そのため、実際の庫内温度に応じて、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を変化させてもよい。例えば、R室センサ66で庫内温度を検知し、その検知結果に基づいて、庫内温度が低い場合には、結露防止用ヒータ40や温度補償用ヒータ50の通電率を上げるように制御してもよい。このように、庫内温度により、ヒータ発熱量を変化させることにより、より適切なヒータ入力を設定することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…冷蔵庫、14…冷蔵室、16…野菜室、26…観音開き式扉、36…縦仕切り部材、40…結露防止用ヒータ、50…温度補償用ヒータ、54…圧縮機、58…冷蔵用蒸発器、60…冷蔵用送風ファン、72…冷凍サイクル、76…凝縮器、84…三方弁、100…制御部
Claims (2)
- 貯蔵室と、
圧縮機と凝縮器と前記貯蔵室を冷却する冷気を生成する冷蔵用蒸発器とを有する冷凍サイクルと、
前記冷凍サイクルの前記圧縮機と前記冷蔵用蒸発器との間に設けられ、前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給する冷蔵冷却運転の状態および前記圧縮機から前記凝縮器を介して供給される冷媒を前記冷蔵用蒸発器に供給しない非冷蔵冷却運転の状態のいずれかに切り替える切替弁と、
前記冷蔵用蒸発器で生成される冷気を前記貯蔵室に供給するための冷蔵用送風ファンと、
前記貯蔵室周囲の結露防止用ヒータおよび前記貯蔵室内の温度補償用ヒータの少なくとも一方の加熱手段と、
前記冷蔵冷却運転後の前記非冷蔵冷却運転中において、前記冷蔵用送風ファンを運転させて前記冷蔵用蒸発器に付着した霜を融解させる霜取り運転モードを実行するとともに、前記霜取り運転モードから前記冷蔵用送風ファンの運転を停止または回転数を下げて前記霜取り運転モードを終了したときに前記加熱手段の通電率を下げる制御部と、
を有する冷蔵庫。 - 貯蔵室の前面開口部の左右両側に回動自在に枢支されて当該開口部を閉塞する観音開き式扉と、前記観音開き式扉のうちの一方の扉の反枢支側に取り付けられて閉扉動作に応じて回動することで前記観音開き式扉の間を閉塞する縦仕切り部材と、を有し、
前記加熱手段が、前記縦仕切り部材に配設された結露防止用ヒータである、
請求項1記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012187774A JP2014044025A (ja) | 2012-08-28 | 2012-08-28 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012187774A JP2014044025A (ja) | 2012-08-28 | 2012-08-28 | 冷蔵庫 |
Publications (1)
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---|---|
JP2014044025A true JP2014044025A (ja) | 2014-03-13 |
Family
ID=50395407
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2012187774A Pending JP2014044025A (ja) | 2012-08-28 | 2012-08-28 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016011766A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | 株式会社東芝 | 冷蔵庫 |
JP2016102618A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | 株式会社東芝 | 冷蔵庫 |
CN105698467A (zh) * | 2014-11-28 | 2016-06-22 | 青岛海尔股份有限公司 | 风机模块及具有该风机模块的冰箱 |
JP2017009156A (ja) * | 2015-06-18 | 2017-01-12 | シャープ株式会社 | 冷蔵庫 |
CN107860163A (zh) * | 2017-10-19 | 2018-03-30 | 合肥华凌股份有限公司 | 冰箱的控制方法和具有其的冰箱 |
-
2012
- 2012-08-28 JP JP2012187774A patent/JP2014044025A/ja active Pending
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A711 | Notification of change in applicant |
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