JP2005001594A - 自動車のドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリヤプレートに、略ベルトラインの高さに渡されるベルト部を一体的に設けることで、組付け性の向上を図ることができる自動車のドア構造の提供。
【解決手段】アウタパネル1とインナパネル2とが接合され、かつ昇降するウインドガラスを備えて成る自動車のドア構造であって、上記インナパネル2は、該インナパネル2の前辺を形成すると共に、車体にヒンジを介して連結されるインナパネル前辺部と、後辺を構成するインナパネル後辺部とを有し、インナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間に樹脂製キャリヤプレート13が取付け可能に形成され、上記キャリヤプレート13にはインナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部2eが一体的に設けられる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アウタパネルとインナパネルとを接合して構成されると共に、上下方向に昇降するウインドガラスを備えたような自動車のドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車のドアにおけるウインドガラスはウインドレギュレータによって昇降駆動される。このウインドレギュレータは、ウインドレギュレータレールと、スライダと、スライダを上下方向に駆動するモータおよびワイヤにより構成されている。
【0003】
またドアのインナパネルには開口部が形成されており、この開口部を車室内側から覆うキャリヤプレートに対して上述のウインドレギュレータが取付けられるのが常である。ここで、インナパネルの剛性を考慮すると該インナパネルに開口形成される開口部は小さい方が望ましく、一方、ウインドレギュレータレールの上下方向の長さはウインドガラスの昇降の関係上、長い方が望ましい。
【0004】
上述のウインドレギュレータが予め組付けられたキャリヤプレートを、インナパネルの開口部に組付ける際、ウインドレギュレータレールはインナパネルよりもりアウタパネル側つまりドア内部に配設する必要があり、一方、キャリヤプレートはインナパネルの開口部口縁における車室内側に配設する必要があるので、ウインドレギュレータレールが長い場合には、ウインドレギュレータレール上部または/およびキャリヤプレートの上部がインナパネルのベルト部と干渉して、入りにくくなり、このため、キャリヤプレートの組付け作業性が悪化する。
【0005】
特に、キャリヤプレートの上部にアッパトリム部を一体化して、キャリヤプレートそれ自体が大型化したものにおいては、該キャリヤプレートの組付け作業性が大幅に悪化する問題点があった。
【0006】
ところで、インナパネルをアウタパネルおよびトリムプレートで挟んだ構成の自動車用ドアにおいて、インナパネルに、アウタパネルおよびトリムプレートに囲まれた空間を満たす態様の深絞り膨出部を一体に形成し、インナパネルにはワイヤ式ウインドレギュレータ用ワイヤを案内するワイヤガイド膨出部と、昇降するウインドガラスを案内するガラスガイド膨出部と、ウインドレギュレータ、ドアロック、スピーカ等のドア機能部品を取付けるベース膨出部とを一体に形成したものが既に発明されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−296717号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この従来公報に開示されたものは、深絞りした膨出部により剛性を確保したインナパネルを設け、このインナパネルにウインドレギュレータ等の機能部品を組付けて、軽量化および遮音性、防水性を確保するものであって、この従来技術にはドアのインナパネルにおけるベルト部をキャリヤプレートに一体的に設けるという技術思想は一切開示されていない。
【0009】
そこで、この発明は、キャリヤプレートに、インナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部を一体的に設けることで、ドア組付け時に、キャリヤプレートに予め組付けられたウインドレギュレータレール等がインナパネルのベルト部と一切干渉することがなく、組付け性の向上を図ることができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車のドア構造は、アウタパネルとインナパネルとが接合され、かつ昇降するウインドガラスを備えて成る自動車のドア構造であって、上記インナパネルは、該インナパネルの前辺を形成すると共に、車体にヒンジを介して連結されるインナパネル前辺部と、後辺を構成するインナパネル後辺部とを有し、インナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間に樹脂製キャリヤプレートが取付け可能に形成され、上記キャリヤプレートにはインナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部が一体的に設けられ、上記キャリヤプレートにはインナパネルよりアウタパネル側に配設されてウインドガラスを昇降するウインドレギュレータレールが予め組付けられたものである。
【0011】
上記構成のドアはフロントドア、リヤドアの何れにも適用することができ、また上記ウインドガラスはガラス製または強化プラスチック製のウインドパネルである。
【0012】
上記構成によれば、キャリヤプレートに対してウインドレギュレータレールが予め組付けられても、該キャリヤプレートには、インナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部が一体的に設けられているので、ドア組付け時において、キャリヤプレートに予め組付けられたウインドレギュレータレール等がインナパネルのベルト部と干渉することは一切なくなり、組付け性の向上を図ることができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記キャリヤプレートの上部にはインナパネルの車室内側に面するアッパトリム部が延設されたものである。
上記構成によれば、キャリヤプレートの上部にアッパトリム部を延設形成したので、高価なトリムプレートを小型化することができて、ドア全体のコストダウンを図ることができる。しかも、このようにキャリヤプレートの上部にアッパトリム部が設けられても、上記ベルト部の構成により、良好な組付け性を確保することができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記ベルト部は溶着によりキャリヤプレートに接続されたものである。
上記構成によれば、インナパネルのベルト部と、キャリヤプレートとを接続するボルト、ナットのような取付け部材が不要となり、部品点数の低減を図ることができる。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記キャリヤプレートにはベルト部側へ突出する凸部が一体成形され、上記凸部の一端に上記ベルト部を溶着して接続するものである。
【0016】
上記構成によれば、キャリヤプレートとベルト部とを接続する場合、凸部の一端を加熱溶着する所謂熱かしめ手段などを用いて接続することができるので、両者(キャリヤプレートとベルト部)の接続性(熱かしめの効率)の向上を図ることができる。
【0017】
この発明の一実施態様においては、上記キャリヤプレートのアッパトリム部より下方の車室内側には、車室に面するポケット表面部をもったトリムプレートが取付けられ、上記キャリヤプレートのポケット表面部と対向する位置にはポケット裏面部が形成されたものである。
【0018】
上記構成によれば、ポケット裏面部をキャリヤプレートで代用することができるので、トリムプレートにポケットの表裏全体を設ける構造に対してトリムプレートの成形性向上を図ることができる。
【0019】
この発明の一実施態様においては、上記ポケット裏面部の下方にはトリムプレートのポケット表面部の下端を係止する係止孔が設けられ、上記トリムプレートのポケット表面部下端には上記係止孔に挿入され該係止孔の孔縁を上方から挟み込む係止部が形成されたものである。
【0020】
上記構成によれば、上述の係止孔に対して係止部を挿入して挟み込むので、2部材(キャリヤプレートとトリムプレート)から成るポケットの下部の隙間発生を簡単な構造により防止することができる。
【0021】
この発明の一実施態様においては、上記アッパトリム部にはトリム表皮が一体成形されたものである。
上述のアッパトリムおよびキャリヤプレートはFRP(ガラス、カーボン、ステンレスなどの繊維強化プラスチック)で形成してもよく、トリム表皮はPVC(ポリ塩化ビニル)で形成してもよい。
上記構成によれば、見栄え、意匠感の向上を図ることができる。
【0022】
この発明の一実施態様においては、上記キャリヤプレートの上部にはウインドガラスの水切りインナ部材が一体的に形成されたものである。
【0023】
上記構成によれば、ウインドガラスの昇降時にウインドガラスに付着した水を切るので、水切りインナ部材を別途取付ける工程を省いて生産性を向上できる。
【0024】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドア構造を示し、図1は自動車のドア構造を示す斜視図、図2はその分解斜視図、図3は図1のA−A線に沿う要部の断面図、図4は図1のD−D線に沿う要部断面図であって、図1〜図4において、この自動車のドア構造はアウタパネル1とインナパネル2とを接合して構成している。
【0025】
上述のアウタパネル1およびインナパネル2はそれぞれドア本体部と、サッシュ部1a,2aとを備えている。なお、この実施例においてはサッシュ部1a,2aを有するフロントドアを例示しているが、本実施例の自動車のドア構造はサッシュレスのフロントドア、リヤドアに適用してもよい。
【0026】
また図2に示すようにドア内部空間には車両の前後方向に延びるインパクトバー3,4を張架して側突に対する剛性を確保すべく構成している。詳しくは上述の上下の各インパクトバー3,4はインナパネル2の所定部に接合固定されたものである。
【0027】
さらに図2、図3に示すようにドア内部空間には、ウインドレギュレータレール5、モータ6、ワイヤ7、スライダ8から成るウインドレギュレータ9を配設し、このウインドレギュレータ9のスライダ8によりウインドガラス10を昇降すべく構成している。
【0028】
上述のウインドガラス10はドア本体部の上端に形成されたウインドガラス昇降用の開口11を介して上下方向に昇降されるものであり、この開口11に対応するアウタパネル1の上端部にはウエザストリップまたは水切りインナシール(図示せず)が取付けられる。
上述のインナパネル2は鋼板等の金属板から構成され、図2に示すようにそのドア本体部はインナパネル2の前辺を形成すると共に、車体にヒンジ(詳しくはドア側ヒンジブラケット、ヒンジピン、ボディ側ヒンジブラケットから成るヒンジ部材)を介して連結されるインナパネル前辺部2bと、後辺を構成するインナパネル後辺部2cと、下辺を構成するインナパネル下辺部2dとを有し、これらの各辺部2b,2c,2dを残してインナパネル2には開口部12が形成されている。
【0029】
また図2に示すように、インナパネル前辺部2bの上部とインナパネル後辺部2cの上部との間の略ベルトラインの高さ位置において、これら各辺部2b,2cの上部相互間が開口部12と連通するように切欠かれ、切欠部12aが形成されている。
【0030】
そして、インナパネル2の上述の開口部12を覆うようにインナパネル前辺部2bとインナパネル後辺部2cとインナパネル下辺部2dとの三辺間には樹脂製のキャリヤプレート13が取付け可能に形成されている。このキャリヤプレート13はFRP(ガラス、カーボン、ステンレスなどの繊維強化プラスチック)などの樹脂により形成され、ドアの補機(ドア機能部品)としてのウインドレギュレータ9やスピーカ14などを支持するものである。
【0031】
このキャリヤプレート13には図3、図4に示すようにウインドレギュレータ取付け部13a,13bおよびアームレスト支持部13cが一体的に同時成形されている。
【0032】
さらに、このキャリヤプレート13の上部にはインナパネル2の切欠き部12aの車室内側を覆うように延長されたアッパトリム部15がFRPなどの同一材料により一体成形(同時成形)されている。
【0033】
ここで、上述のキャリヤプレート13は任意の色相に着色されると共に、その上部のアッパトリム部15にはトリム表皮16が同時成形されている。このトリム表皮16を構成する材料としてはPVC(ポリ塩化ビニル)などを用いることができる。
【0034】
しかも、上述のキャリヤプレート13上部のアッパトリム部15のドア本体側の面には、図3に示すようにインナパネル前辺部2bとインナパネル後辺部2cとの間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部2eが一体的に設けられる。
【0035】
このベルト部2eはインナパネル2と同一の鋼板等の金属板で構成され、上述の切欠部12aに取付けられるものである。
またキャリヤプレート13のアッパトリム部15は溶着により上述のベルト部2eに接続されている。すなわち、図5に示すように、ベルト部2eには接続部に対応して孔部17が形成され、アッパトリム部15には上記孔部17と対応するようにベルト部2e側へ突出する凸部18が一体成形されている。
【0036】
この凸部18は基端大径部と先端小径部とをもった二段軸構造に形成され、凸部18の先端小径部を図6に示すようにベルト部2eの孔部17に挿入および貫通させ、この孔部17から突出した一端を熱かしめ手段にて加熱溶着して、図7に示すように熱かしめ部18aにより、キャリヤプレート13のアッパトリム部15をベルト部2eに接続したものである。なお、熱かしめ部18aは車両の前後方向に複数たとえば2〜3箇所設けられる。
なお、溶着方法としては、熱板溶着、超音波溶着、スピン溶着熱風溶着などが用いられる。
【0037】
また上述のアッパトリム部15およびベルト部2eにおけるウインドガラス10と対向する上端部には、該ウインドガラス10に付着した水を切る水切りインナシール19(水切りインナ部材)が一体的に設けられている。
【0038】
さらに、図7に示すように、上述のキャリヤプレート13にはインナパネル2よりもアウタパネル1側に配設されてウインドガラス10を昇降するウインドレギュレータ9のウインドレギュレータレール5が予め組付けられている。
【0039】
つまり、ウインドレギュレータレール5のキャリヤプレート13側の面には取付け部13a,13bに対応してスタッドボルト20,20が一体的に設けられており、これらスタッドボルト20,20をナット21,21を用いてキャリヤプレート13の取付け部13a,13bに予め組付けるものである。
【0040】
そして、図7に示すようにベルト部2eが一体的に設けられ、かつウインドレギュレータ9が予め組付けられたキャリヤプレート13を、図3、図4に示すようにインナパネル2の開口部12の周縁に取付けるものである。
【0041】
図8は図3のB−B線に沿う要部の拡大断面図であって、インナパネル2の開口部12と連続する切欠部12aの周縁に対応して前述のインナパネル前辺部2bの上部およびインナパネル後辺部2cの上部(但し、図8では図示の便宜上、インナパネル後辺部2c側の構造についてのみ示す)における車外側の面には予めナット22が溶接固定されていて、このナット22に螺合するスクリュー23を用いて、ベルト部2eおよびキャリヤプレート13のアッパトリム部15をインナパネル2に取付けて共締め固定する。
【0042】
この取付け固定により、上述のベルト部2eはインナパネル前辺部2bとインナパネル後辺部2cとの間の略ベルトラインの高さに架け渡されて、切欠部12aを覆うように、これら両者2b,2c間に張架される。
【0043】
なお、図8で示すようにインナパネル2にナット22を予め溶接固定する構造に代えて、図9に示すようにインナパネル2の所定部に予めバーリング加工によるナット部24を一体形成して、部品点数の低減を図るように構成してもよい。
【0044】
ところで、図3、図4に示すように、キャリヤプレート13のアッパトリム部15よりも下側には、キャリヤプレート13の車室内側を覆うようにトリムプレート25が取付けられている。
【0045】
このトリムプレート25は化粧板により構成されていて、該トリムプレート25は図2、図3、図10に示すように、その上部に開口26が、上下方向の中間部にアームレスト部27が下部にポケット部28を構成するポケット表面部29が、また下側前部とにスピーカグリル30がそれぞれ一体に同時成形されたものである。
【0046】
上述のトリムプレート25に開口26を形成したので、キャリヤプレート13には図4、図11に示すように、トリムプレート25により覆われない露出部31が形成される。
【0047】
そこで、上述の開口26と対向する露出部31には図11に示すように微細凹凸状のシボ32が同時成形され、アッパトリム部15にはトリム表皮16(図3参照)の車室内側に布部33(いわゆるファブリック部)が接合固定されて、意匠感の向上を図るように構成している。なお、布部33に代えて皮革部を設けてもよい。図11においては上述のシボ32、布部33を図示の便宜上、多点を施して図示している。また図11において34はスピーカ14を取付けるための孔部(スピーカ取付け孔)である。
【0048】
上述のトリムプレート25の下部にポケット部28を構成するポケット表面部29を形成したので、このポケット表面部29と対向するキャリヤプレート13の対応部には図3、図4、図12に示すようにポケット裏面部35を形成し、トリムプレート25とキャリヤプレート13との2部材で、上述のポケット部28を構成している。
【0049】
この実施例ではポケット裏面部35の下部をポケット表面部29側へ延出して、キャリヤプレート13にポケット底部36を一体形成し、また該キャリヤプレート13には図12に示すようにポケット部28の下部複数箇所たとえば下部前後2箇所にはトリムプレート25を係止する係止孔37を開口形成している。
【0050】
一方、トリムプレート25のポケット部28の下部は車幅方向外方に湾曲させて、湾曲部38を一体形成し、この湾曲部38の下端部には内外一対の係止爪39,40を一体形成している。
【0051】
車幅方向外方の係止爪39は湾曲部38の下端から係止孔37の下部口縁とオーバラップする位置まで真っ直ぐ下方に延出され、その下端部にはテーパ部39aが形成され、車幅方向内方の係止爪40は湾曲部38の下端部からキャリヤプレート13の下端よりさらに下方部まで延出され、その下端部には車外側に屈曲された折曲げ部40aが一体形成されている。
【0052】
そして、係止爪39を上方から係止孔37に挿入し、この係止孔37を内外一対の係止爪39,40により上方から挟み込むように構成している。なお、図中、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示すものである。
【0053】
このように図1〜図12で示した実施例の自動車のドア構造は、アウタパネル1とインナパネル2とが接合され、かつ昇降するウインドガラス10を備えて成る自動車のドア構造であって、上記インナパネル2は、該インナパネル2の前辺を形成すると共に、車体にヒンジを介して連結されるインナパネル前辺部2bと、後辺を構成するインナパネル後辺部2cとを有し、インナパネル前辺部2bとインナパネル後辺部2cとの間に樹脂製キャリヤプレート13が取付け可能に形成され、上記キャリヤプレート13にはインナパネル前辺部2bとインナパネル後辺部2cとの間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部2eが一体的に設けられ、上記キャリヤプレート13にはインナパネル2よりアウタパネル1側に配設されてウインドガラス10を昇降するウインドレギュレータレール5が予め組付けられたものである。
【0054】
この構成によれば、キャリヤプレート13に対してウインドレギュレータレール5が予め組付けられても、該キャリヤプレート13には、インナパネル前辺部2bとインナパネル後辺部2cとの間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部2eが一体的に設けられているので、ドア組付け時において、キャリヤプレート13に予め組付けられたウインドレギュレータレール5等がインナパネル2のベルト部と干渉することは一切なくなり、組付け性の向上を図ることができる。
【0055】
また、上記キャリヤプレート13の上部にはインナパネル2の車室内側に面するアッパトリム部15が延設されたものである。
この構成によれば、キャリヤプレート13の上部にアッパトリム部15を延設形成したので、高価なトリムプレート25を小型化することができて、ドア全体のコストダウンを図ることができる。しかも、このようにキャリヤプレート13の上部にアッパトリム部15が設けられても、上記ベルト部2eの構成により、良好な組付け性を確保することができる。
【0056】
さらに、上記ベルト部2eは溶着によりキャリヤプレート13に接続されたものである。
この構成によれば、インナパネル2のベルト部2eと、キャリヤプレート13とを接続するボルト、ナットのような取付け部材が不要となり、部品点数の低減を図ることができる。
【0057】
加えて、上記キャリヤプレート13にはベルト部2e側へ突出する凸部18が一体成形され、上記凸部18の一端に上記ベルト部2eを溶着して接続するものである。
【0058】
この構成によれば、キャリヤプレート13とベルト部2eとを接続する場合、凸部18の一端を加熱溶着する所謂熱かしめ手段にて接続することができるので、両者(キャリヤプレート13とベルト部2e)の接続性(熱かしめの効率)の向上を図ることができる。
【0059】
また、上記キャリヤプレート13のアッパトリム部15より下方の車室内側には、車室に面するポケット表面部29をもったトリムプレート25が取付けられ、上記キャリヤプレート13のポケット表面部29と対向する位置にはポケット裏面部35が形成されたものである。
【0060】
この構成によれば、ポケット裏面部35をキャリヤプレート13で代用することができるので、トリムプレート25にポケットの表裏全体を設ける構造に対してトリムプレート25の成形性向上を図ることができる。
【0061】
さらに、上記ポケット裏面部35の下方にはトリムプレート25のポケット表面部29の下端を係止する係止孔37が設けられ、上記トリムプレート25のポケット表面部29下端には上記係止孔37に挿入され該係止孔37の下側の孔縁を上方から挟み込む係止部(係止爪39,40参照)が形成されたものである。
【0062】
この構成によれば、上述の係止孔37に対して係止部(係止爪39参照)を挿入して挟み込むので、2部材(キャリヤプレート13とトリムプレート25)から成るポケット部28の下部の隙間発生を簡単な構造により防止することができる。
【0063】
加えて、上記アッパトリム部15にはトリム表皮16が一体成形されたものである。
この構成によれば、見栄え、意匠感の向上を図ることができる。
【0064】
また、上記キャリヤプレート13の上部にはウインドガラス10の水切りインナ部材(水切りインナシール19参照)が一体的に形成されたものである。
【0065】
この構成によれば、ウインドガラス10の昇降時に水切りインナ部材(水切りインナシール19参照)をウインドガラス10に付着した水を切る別途アッパトリム部15に取付ける工程を省いて生産性を向上できる。
【0066】
さらに実施例で開示したように、上記キャリヤプレート13に、トリムプレート25により覆われない露出部31を設け、この露出部31にシボ32(図11参照)を同時成形すると、見栄えの向上を図ることができ、また上記露出部31を設けることによりトリムプレート25に開口26部分を形成することができる等、該トリムプレート25の小型化または軽量化を図ることができ、上記キャリヤプレート13を着色すると、任意の色相の着色により意匠感をさらに高めることができる。
【0067】
図13は係止爪39,40による係止構造の他の実施例を示し、図12で示した先の実施例においては係止爪39をキャリヤプレート13の係止孔37の口縁部にのみ係止させたが、図13に示すこの実施例においては係止爪39をキャリヤプレート13の係止孔37の口縁部と、インナパネル2の下辺部2d上端との双方に係止させるように構成したものである。
【0068】
このように構成すると、トリムプレート25の支持剛性の向上を図ることができ、特にドア閉時におけるトリムプレート25の支持強度を高めることができる。
この図13で示した実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図13において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0069】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の水切りインナ部材は、実施例の水切りインナシール19に対応し、
以下同様に、
係止部は、内外一対の係止爪39,40に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0070】
例えば、上記実施例においては自動車のドア構造として、フロントドアを例示したが、これはリヤドアに適用してもよいことは勿論である。また上記構成はサッシュレスのフロントドア、リヤドアにも適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
この発明によれば、キャリヤプレートに、インナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部を一体的に設けたので、ドア組付け時に、キャリヤプレートに予め組付けられたウインドレギュレータレール等がインナパネルのベルト部と一切干渉することがなく、組付け性の向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車のドア構造を示す斜視図。
【図2】図1の分解斜視図。
【図3】図1のA−A線に沿う要部の拡大断面図。
【図4】図1のD−D線に沿う要部の拡大断面図。
【図5】ベルト取付け前の分解断面図。
【図6】ベルト取付け時の断面図。
【図7】キャリヤプレート取付け前の分解断面図。
【図8】図3のB−B線に沿う要部の拡大断面図。
【図9】ベルト部取付け構造の他の実施例を示す断面図。
【図10】トリムプレートの側面図。
【図11】キャリヤプレートが取付けられたドアの側面図。
【図12】図1のC−C線に沿う要部の拡大断面図。
【図13】係止爪による係止構造の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…アウタパネル
2…インナパネル
2b…インナパネル前辺部
2c…インナパネル後辺部
2e…ベルト部
5…ウインドレギュレータレール
10…ウインドガラス
13…キャリヤプレート
15…アッパトリム部
16…トリム表皮
18…凸部
19…水切りインナシール(水切りインナ部材)
25…トリムプレート
29…ポケット表面部
35…ポケット裏面部
37…係止孔
39,40…係止爪(係止部)

Claims (8)

  1. アウタパネルとインナパネルとが接合され、かつ昇降するウインドガラスを備えて成る自動車のドア構造であって、
    上記インナパネルは、該インナパネルの前辺を形成すると共に、車体にヒンジを介して連結されるインナパネル前辺部と、
    後辺を構成するインナパネル後辺部とを有し、
    インナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間に樹脂製キャリヤプレートが取付け可能に形成され、
    上記キャリヤプレートにはインナパネル前辺部とインナパネル後辺部との間の略ベルトラインの高さに渡されるベルト部が一体的に設けられ、
    上記キャリヤプレートにはインナパネルよりアウタパネル側に配設されてウインドガラスを昇降するウインドレギュレータレールが予め組付けられた
    自動車のドア構造。
  2. 上記キャリヤプレートの上部にはインナパネルの車室内側に面するアッパトリム部が延設された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 上記ベルト部は溶着によりキャリヤプレートに接続された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  4. 上記キャリヤプレートにはベルト部側へ突出する凸部が一体成形され、
    上記凸部の一端に上記ベルト部を溶着して接続する
    請求項3記載の自動車のドア構造。
  5. 上記キャリヤプレートのアッパトリム部より下方の車室内側には、車室に面するポケット表面部をもったトリムプレートが取付けられ、
    上記キャリヤプレートのポケット表面部と対向する位置にはポケット裏面部が形成された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  6. 上記ポケット裏面部の下方にはトリムプレートのポケット表面部の下端を係止する係止孔が設けられ、
    上記トリムプレートのポケット表面部下端には上記係止孔に挿入され該係止孔の孔縁を上方から挟み込む係止部が形成された
    請求項5記載の自動車のドア構造。
  7. 上記アッパトリム部にはトリム表皮が一体成形された
    請求項2記載の自動車のドア構造。
  8. 上記キャリヤプレートの上部にはウインドガラスの水切りインナ部材が一体的に形成された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
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