JP2004538682A - ワイヤレス通信システムにおいて適応アルゴリズムを使用して合成器重みを調整するシステムおよび方法 - Google Patents

ワイヤレス通信システムにおいて適応アルゴリズムを使用して合成器重みを調整するシステムおよび方法 Download PDF

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Abstract

【課題】適応アルゴリズムを使用するワイヤレス通信システムのための合成係数を計算する方法および装置。
【解決手段】1つの実施形態は、信号がフルパワーで送信される高データレート(HDR)システムにおけるパイロット信号のような他の信号で、時間多重化されるアプリオリに知られた信号上で重みを訓練する。適応アルゴリズムはパイロットインターバル中に重みを再帰的に計算し、発生した重みをトラフィック信号に適用する。1つの実施形態では、このアルゴリズムはトランスバーサルフィルタと重み計算ユニットを採用した再帰最小自乗アルゴリズムである。
【選択図】図16

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は通信システムに関する。特に本発明はワイヤレス通信システムで受信信号を復号する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムにおいて、送信信号は送信チャネルのみならずフィルタリングや復調のような動作を処理する受信機により変更を受ける。受信機は正確な通信のために受信データを復号する際これらの影響を考慮しなければならない。受信機は送信信号と受信信号との関係を決定する。この関係は連続受信信号にも適用することができる。この関係は“シグネチャ”と呼ばれ、信号の送信を変化させるさまざまな影響がシグネチャに含まれる。
【0003】
受信信号へのシグネチャの適用は一般的に複雑なマトリクス計算を含んでいる。この問題を簡単化するため、さまざまな試行を応用することによりさまざまな技術が開発されてきた。それらの試行には雑音エネルギーを参照しているものが多い。それらの試行はあるタイプの無線システムで送信に正しく適用されるものもあるが、そうでないものもある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように受信信号を正確かつ効率的に決定する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの観点にしたがうと、それぞれがレイク受信機と各レイク受信機のレイクフィンガーからの信号を合成する合成器とに結合された複数の受信アンテナを持つワイヤレス通信システムにおいて、合成器に適用される合成器重みを決定する方法であって、第1のタイプのシンボルのサンプルと第2のタイプのシンボルのサンプルとを有するフレームを受信し、適応アルゴリズムを使用し、第1のタイプのシンボルのサンプルから合成器重みを決定し、合成器重みを使用して第2のタイプのシンボルのサンプルを処理することを含む方法が提供される。
【0006】
別の観点では、遠隔局装置は複数のフィンガーを持つ第1のレイク受信機と、複数のフィンガーを持つ第2のレイク受信機と、第1のレイク受信機の複数のフィンガーのうちの1つと第2のレイク受信機の複数のフィンガーのうちの1つとに結合された第1のパス処理ユニットとを含む。
【発明の効果】
【0007】
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ワイヤレス通信システムは1つ以上の基地局と通信する複数の移動局により特徴付けられる。信号は基地局と1つ以上の移動局との間でチャネルを通じて送信される。移動局と基地局における受信機はチャネルが送信信号にもたらす雑音を推定して送信信号を効率的に復号しなければならない。
【0009】
符号分割多元接続(CDMA)通信システムのような拡散スペクトルシステムにおいて、信号は擬似雑音(PN)拡散シーケンスのような符号を使用して広帯域に拡散する。拡散信号がチャネルを通じて送信されるとき、信号は基地局から移動局へ複数のパスをとる。異なるパスからの信号は移動局で受信され、復号され、レイク受信機のようなパス合成回路によって構成的に再合成される。パス合成回路は重みと呼ばれる利得ファクタを各復号パスに適用してスループットを最大にし、パス遅延とフェージングを補償する。
【0010】
レイクストラクチャはその簡潔性と頑強性ゆえに特に移動通信におけるデジタル通信受信機で広く使用されている。レイクの背後にある概念は非常にシンプルであり、おおまかには次のように説明される。(1)異なるパスの到着時間を判断する。(2)個々の相関器(一般的には“フィンガー”と呼ばれる)をその到着時間に割り当てる。そして、(3)個々の相関器の出力を合成して最終シンボル推定値を形成する。一般的にこの推定値はフィンガーごとのシンボル推定値のうちすべてのアクティブなフィンガーの重み付けされた和となる。
【0011】
1組の時間オフセットが与えられると最適な1組の重みが存する。この最適な1組の重みは最終シンボル推定値の信号対干渉および雑音比(SINR)を最大にする。非静止無線チャネルにおいて、最適な時間オフセットと重みは時間とともに変化し、これにより両方の組のパラメータが受信機でダイナミックに計算される。所定の時間オフセットに関する重みベクトルを得る従来的な方法は最大比率合成(MRC)と呼ばれ、異なるフィンガーにおける干渉(各フィンガーの出力は望ましい信号プラス干渉からなる)がフィンガー間で相関されないという固有の仮定を有する。
【0012】
通信システム送信にはパイロットインターバル、電力制御インターバル、およびデータインターバルが含まれることが多い。パイロットインターバル中、基地局は予め確立された基準信号を移動局に送信する。移動局は受信基準信号すなわちパイロット信号からの情報と送信パイロット信号からの情報とを合成して、チャネル干渉や信号対雑音比(SNR)のようなチャネルに関する情報を抽出する。移動局はチャネルの特性を分析し、続く電力制御インターバル中にこの特性に応じて基地局に電力制御信号を連続的に送信する。例えば、基地局が現在のチャネル特性とすれば過度の電力で送信している場合、移動局は送信電力レベルを下げるよう要求する制御信号を基地局に送信する。一般的に高データレート(HDR)として参照されるパケット化データ送信システムの1つの実施形態では、システムは時間ゲート化パイロットを有し、パイロット情報はトラフィック信号とは別にもっぱら使用可能である点に留意されたい。
【0013】
デジタル通信システムは受信信号を正確に復号するために対数尤度比(LLR)を使用することが多い。SNR測定値または推定値は一般的に受信信号についてLLRを正確に計算するために使用される。正確なSNR推定値はチャネルの雑音特性に関する正確な情報を必要とし、パイロット信号を使用することによって推定することができる。
【0014】
基地局または移動局が信号をブロードキャストするレートまたは電力はチャネルの雑音特性に左右される。最大容量のために基地局および移動局のトランシーバはチャネルによりもたらされる雑音の推定値にしたがい送信信号の電力を制御する。雑音の推定値すなわち送信信号の異なるマルチパス成分の干渉スペクトル密度が正確でないと、トランシーバは過大または過小な電力でブロードキャストすることになるかもしれない。過大電力でのブロードキャストは、ネットワークリソースを非効率的に使用することとなり、ネットワーク容量の縮小を生じ、さらに移動局のバッテリ寿命が短縮されるおそれも生じる。過小電力によるブロードキャストはスループットの減少、呼のドロップ、サービス品質の低下を生じ、カスタマに不満足を感じさせることになるかも知れない。
【0015】
用語“例”はここでは“具体例、代表例、実例として働く”という意味で使用される。ここで“例”として開示される実施形態は、必ずしも他の実施形態よりも好ましいあるいは有利な実施形態として解釈されるべきものではない。
【0016】
“デュアルモード広帯域拡散スペクトルセルラシステム用TIA/EIA/IS−95移動局−基地局互換性標準規格”は以下で“IS−95標準規格”として参照され、“cdma2000拡散スペクトルシステム用TIA/EIA/IS−2000標準規格”は以下で“cdma2000標準規格”として参照され、いずれも拡散スペクトルCDMAシステムを詳述している。さらに、CDMAシステムの動作は、“衛星または地上中継器を用いた拡散スペクトル多元接続通信システム”と題された米国特許番号第4、901、307号で説明されており、本願の譲受人に譲渡され、参照によりここに明示的に取り込まれる。
【0017】
データ送信に適応した通信システムの1つのタイプはHDR加入者システムとして参照され、“TIA/EIA/IS−856cdma2000高レートパケットデータ無線インターフェース仕様”において詳述されている。これは以下でHDRシステムを詳述する“HDR標準規格”として参照される。HDRシステムにおいては、アクセス端末(AT)はモバイルあるいはステーショナリーであってよく、ここでモデムプールトランシーバ(MPT)として参照される1つ以上のHDR基地局と通信することができる。アクセス端末は1つ以上のモデムプールトランシーバを介してここでモデムプール制御装置(MPC)として参照されるHDR基地局制御装置とデータパケットを送受信する。
【0018】
モデムプールトランシーバおよびモデムプール制御装置はアクセスネットワーク(AN)と呼ばれるネットワークの一部をなす。アクセスネットワークはデータパケットを複数のアクセス端末間で転送する。アクセスネットワークは企業内イントラネットまたはインターネットのようなアクセスネットワーク以外の追加的なネットワークにさらに接続されていてもよく、各アクセス端末とそのような外部ネットワーク間でデータパケットを転送することができる。
【0019】
1つ以上のモデムプールトランシーバとのアクティブなトラフィックチャネル接続を確立したアクセス端末はアクティブアクセス端末と呼ばれ、トラフィック状態にあると言える。1つ以上のモデムプートランシーバと通信するアクティブトラフィックチャネルを確立する処理過程にあるアクセス端末は接続セットアップ状態にあると言える。アクセス端末は無線チャネルを通じてあるいは光ファイバーまたは同軸ケーブルなどを使用した有線チャネルを通じて通信する任意のデータ装置であってよい。アクセス端末は多くのタイプの装置のうちの任意のものであってもよく、PCカード、コンパクトフラッシュ、外部または内部モデム、あるいは無線または有線電話機などが含まれるがこれらに限定されない。アクセス端末がモデムプールトランシーバへ信号を送信する通信リンクはリバースリンクと呼ばれる。モデムプールトランシーバがアクセス端末に信号を送信する通信リンクはフォワードリンクと呼ばれる。
【0020】
CDMAワイヤレス通信システムや特にHDRシステムのような拡散スペクトルシステムにおいては、受信信号と信号の送信により生じたエコーまたはマルチパスとを処理するための時間ダイバーシティを達成するためにレイク受信機を組み込むことが好ましい。CDMA無線システムにおける無線インターフェースチャネルはマルチパス信号伝搬の結果として分散する。このマルチパス信号伝搬はレイク受信機を使用して独立復調を可能にする1つ以上の拡散チップ期間だけ互いに異なっている。
【0021】
加えて、一般的に密集地域の建物や他の障害物が信号を分散させる。さらに、いくつかの入来波間の相互作用の結果信号はアンテナで急速かつディープなフェージングの対象となる。フェージングは都市環境のひどく密集した地域で最も激しい。これらの地域では信号包絡線は短距離ではレイリー(Rayleigh)分布にしたがい、長距離では正規対数分布にしたがっている。
【0022】
レイク受信機の使用は、“CDMAセルラ電話機システムにおけるダイバーシティ受信機”と題された米国特許番号第5,109,390号で説明されており、本願の譲受人に譲り受けられ、その結果ここに参照により明示的に取り込まれる。レイク受信機は個々のマルチパス信号を処理し、これらを合成して合成信号を形成する。レイク受信機は無線システムの空間および時間ダイバーシティの両方を使用してよい。時間の経過により信号がエアインターフェースにより変更を受けるのにつれて時間ダイバーシティが生じ、マルチパスを形成する。レイク受信機は到着時間にしたがって信号を処理し、各経時変化マルチパス伝搬からのエネルギーを効率的に再合成することによりそのような時間ダイバーシティを利用する。
【0023】
レイク受信機を組み込むことに加え、無線システムは受信信号のSNRを向上させるダイバーシティ技術を採用することが多い。ダイバーシティ受信は通信のSNRを向上させるための複数の信号の合成に関連する。時間ダイバーシティはIS−95CDMAシステム用のシステムパフォーマンスを向上させるために使用される。ダイバーシティ受信技術は、フェージングの影響を低減し送信機の電力またはチャネル帯域のいずれも増大させることなく通信の信頼性を高めるために使用される。
【0024】
ダイバーシティ受信の基本概念は、2つ以上の独立した信号のサンプルがあるときにこれらのサンプルが非相関的にフェードするという点にある。これは、すべてのサンプルが一度に所定のレベルを下回る確率が任意の個々のサンプルがそのレベルを下回る確率よりもかなり低いことを意味する。M個のサンプルのすべてが一度に所定のレベルを下回る確率はpMであり、pは1つのサンプルがそのレベルを下回る確率である。そうすると、さまざまなサンプルの適切な合成からなる信号が任意の個々のサンプルよりもシビアさのかなり少ないフェージング特性を持つことが分かる。
【0025】
理論的にはダイバーシティ受信技術は基地局または移動局のいずれでも適用可能であるが、各適用のタイプは対処すべき異なる課題を有している。ダイバーシティ合成器は複数の受信機が必要な場合には特に費用がかさむ。また、移動局の電力出力はそのバッテリ寿命により制限を受ける。しかしながら基地局はその電力出力またはアンテナ高を上げて移動局のカバーレッジを広げることができる。移動局と基地局間のパスは相互的であると仮定されるので、移動局において構成されるダイバーシティシステムは基地局において構成されるものと同様に働く。
【0026】
受信機で複数の受信アンテナを使用して空間ダイバーシティを達成し、各アンテナにおける受信信号エネルギーのマルチパスフェードを解決するのが望ましい。合成器重みの適切な選択により、複数の受信アンテナは空間ドメイン内の干渉の抑制を可能にする。特に、フルパワーで送信されるゲート化パイロット信号を持つCDMA波形を使用するワイヤレス通信システムに対して空間−時間合成係数(すなわち各受信機アンテナの各レイクフィンガーについて)を計算する必要がある。HDRシステムで使用されるゲート化パイロット信号は図14で示されており、ここでパイロットは周期的に送信される。図示されているように、パイロットはインターバルtからt、およびtからtの間に送信されている。示されている実施形態では、パイロットはPNシーケンスにより拡散される一連の論理シーケンスである。代替実施形態では異なるパイロット信号が採用されてもよく、ここでパイロットスキームは送信機と受信機の両方でアプリオリに知られている。パイロットが非アクティブの間にデータまたはトラフィックが送信される。データ信号には所定のシステムの構成に特化した他のさまざまな信号が含まれていてもよい。図14が示すようにフル送信電力信号はデータとパイロットの両方で使用することができる。
【0027】
1つの実施形態において、システムは平均自乗誤差の最小化(MMSE)の合成器重みを特定する非再帰的な方法を利用する。合成器重みの非再帰計算はフレームのパイロット部分の間における相関統計値の計算に基づいて雑音相関マトリクスの推定値を形成する。この相関は複数のパイロットバースト間で平均化あるいはフィルタされ平均化と追跡チャネル変化の機能により雑音抑制をトレードオフする。1つの実施形態では、雑音相関マトリクスを反転させ、望ましい信号ベクトルの推定値でその反転結果を乗算することにより、合成器重みはパイロットバーストごとに1回ずつ計算される。
【0028】
例示的な実施形態では、データ情報はフィルタリングおよびスムージングにより受信信号から抽出される。フィルタは1つの物理ハードウェアまたはソフトウェアからなる装置であって、対象となっている規定量に関する情報を抽出するために1組の雑音データが適用されている。雑音はさまざまな原因から生じる。例えばデータは雑音のあるセンサにより導出されているかも知れないし、あるいは有効な信号成分が通信チャネルを通じた送信により破損されていると表すかも知れない。
【0029】
フィルタはフィルタリング、スムージング、および予測という3つの基本情報処理タスクを実行するよう設計されている。フィルタリングは、時間tまでに測定されたデータ(時間tのデータを含む)を使用して、時間tにおける対象量に関する情報を抽出することを意味する。スムージングは、フィルタリングと異なり対象量に関する情報が時間tで使用可能である必要はなく、時間tより後に測定されたデータをこの情報を得る際に使用することができる。これは、スムージングの場合に対象となる結果の生成に遅延が生じることを意味する。スムージング処理において、データは時間tより後の時間から使用できる。言いかえれば、時間tまでに得られたデータだけでなく、時間tより後に得られたデータも使用することができる。スムージングはいくつかの点でフィルタリングよりも正確と言える。最後に、予測は情報処理の予想の側面である。ここでその目的は、何らかのτ>0とするとき、将来の何らかの(t+τ)での対象量がどうなっているかに関する情報を時間tまでに測定されたデータ(時間tのデータを含む)を利用して導き出すことである。
【0030】
フィルタは一般的に線形および非線形として分類できる。装置の出力においてフィルタされ、スムージングされ、あるいは予測された量が、フィルタ入力に適用される観測値の線形関数である場合にはフィルタは線形であると言える。そうでない場合には、フィルタは非線形である。
【0031】
線形フィルタリング問題の解への統計的アプローチにおいて、有効な信号および必要のない付加的な雑音のある統計パラメータ(すなわち平均および相関関数)を使用することができると仮定する。線形フィルタは雑音のあるデータを入力として受けとり、ある統計基準にしたがってフィルタ出力においてその雑音の影響を最小にするよう設計されている。このフィルタ最適化問題への有効なアプローチは、ある望ましい応答と実際のフィルタ出力との差として定義される誤差信号の平均自乗値を最小にすること、すなわちMMSEである。静止入力に関して、結果として得られる解は平均自乗の趣旨からは最適だと考えられる。線形フィルタの調整可能なパラメータに対する誤差信号の平均自乗値のプロットは誤差性能平面と呼ばれる。この平面の最小値が解を表す。
【0032】
信号および/または雑音の非静止性が問題に対して本質的なものである場合、最適フィルタは経時変化の形式を前提とする必要がある。線形フィルタ理論は連続する時間について議論されてもよいが、実際には離散時間表現が好まれることが多い。この表現の方法では、入力および出力信号はフィルタ自体の特性と同様にすべて離散的な瞬間で定義される。連続する時間の信号は均一な間隔の瞬間で信号を観察することにより導出される一連のサンプルで表されてもよい。サンプリング定理を満たす場合この変換処理中に情報の損失を招くことはなく、サンプリング定理にしたがうとサンプリングレートは連続する時間の信号の最高周波数成分の2倍よりも大きくなければならない。したがって、連続する時間の信号u(t)はシーケンスu(n), u=2,…,で表すことができる。ここで便宜のためサンプリング期間は1に正規化される。
【0033】
フィルタの設計は一般的に処理すべきデータの統計値に関するアプリオリな情報を使用する。フィルタは入力データの統計的特性がフィルタの設計が基礎とするアプリオリな情報と一致するときだけ最適となる。この情報が完全に知られていないとフィルタを設計することは難しく、あるいはそうでなければ設計はもはや最適なものではないだろう。このような状況で用いることのできる直接的アプローチは“推定およびプラグ”プロシージャである。これは2段階の処理であり、フィルタはまず関連信号の統計パラメータを“推定”し、その後このように得られた結果を非再帰方程式に“プラグ”してフィルタパラメータを計算する。リアルタイムな動作のために、このプロシージャはマトリクス反転を必要とする。適応フィルタを用いた方法が効率的である。そのような装置によって、適応フィルタが自身の動作に関し再帰アルゴリズムに依拠するという自己設計により、関連信号特性に関する完全な情報が利用できない環境でフィルタが十分動作できるようにすることが意図される。
【0034】
適応アルゴリズムは、その環境について知られたすべてを表すある所定の組の初期条件から開始する。すでに、静止環境においては、アルゴリズムの連続的な反復の後、ある統計的意味において最適な解に収束することが分かっている。非静止環境では、アルゴリズムは追跡能力を提供し、変化が十分に緩やかな場合には入力データの統計値の経時変化を追跡することができる。
【0035】
適応フィルタのパラメータがある反転から次の反転へ更新されるという再帰アルゴリズムの適用の直接の結果として、パラメータはデータ従属となる。したがってこのことは、重ね合わせの原理にしたがっていないという点で適応フィルタが実際には非線形装置であることを意味する。この特性にも関わらず、適応フィルタは通常線形または非線形として分類される。適応フィルタは、対象量の推定値がフィルタ出力に適用される使用可能な1組の観察値の線形合成として適応可能なように(例えば、フィルタの出力において)計算される場合には線形であると言える。そうでなければ適応フィルタは非線形であると言える。
【0036】
線形適応フィルタの動作のためにさまざまな再帰アルゴリズムが開発されてきた。特定のアプリケーションのためのアルゴリズムの選択は、システムのいくつかのパラメータのうちの任意の1つに基づく。第1のパラメータは収束レートであり、静止入力に応じて平均自乗の意味で最適な解に“十分に近く”収束するためにアルゴリズムに必要とされる反復の回数として定義される。速い収束レートは、アルゴリズムが未知の統計値についての静止環境に急速に適応するのを可能にする。第2のパラメータはミスアジャストメントと呼ばれる。対象アルゴリズムについて、このパラメータは適応フィルタの集合全体にわたって平均化された平均自乗誤差の最終値がフィルタから生成される最小平均自乗誤差から偏差する量の量的尺度を提供する。第3のパラメータは追跡である。適応フィルタリングアルゴリズムが非静止環境で動作するとき、アルゴリズムはその環境の総計的変化を追跡するよう要求される。しかしながらアルゴリズムの追跡性能は2つの矛盾する特徴によって影響を受ける。収束のレートと、アルゴリズムの雑音による安定状態の変動である。
【0037】
追加的なパラメータは障害を低減する適応フィルタの頑強性である。頑強であるべき適応フィルタについて、小規模な障害(すなわち少ないエネルギーを持つ障害)は少ない推定誤差を生じるのみである。障害はフィルタの内部または外部のさまざまな要因から生じる可能性がある。
【0038】
さらに、計算上の要件はいくつかの問題を提起する。これには、アルゴリズム、ある完全な反復を行うのに必要な動作(すなわち乗算、除算、および加算/減算)の数、データやプログラムを記憶するのに必要なメモリ位置のサイズ、およびコンピュータ内のアルゴリズムをプログラムするのに必要なインベストメントなどが含まれる。
【0039】
さらに別のパラメータはアルゴリズム内の情報フローのストラクチャである。このストラクチャはアルゴリズムをハードウェアで実行する方法を決定する。例えば、高モジュラリティ、並列処理または同時処理を示すストラクチャを持つアルゴリズムは超大規模集積回路(VLSI)を用いる構成に大変適している。
【0040】
さらに別のパラメータはアルゴリズムの数値特性を考慮している。アルゴリズムが数値的に構成される場合数値化の誤差のせいで不正確さが生じる。この誤差は入力データのデジタルアナログ変換や内部計算のデジタル表現によるものである。デジタル表現は重大な設計課題を生る。数値的安定性と数値的正確性という2つの検討すべき課題がある。数値的安定性は適応フィルリングアルゴリズムの本質的な特性である。数値的正確性はデータサンプルおよびフィルタ係数の数値的表現で使用されるビット数により決定される。適応フィルタリングアルゴリズムはデジタル構成で使用される語長の変化の影響を受けないとき数値的に頑強と言える。
【0041】
適応フィルタリングには、2つの基本処理が含まれる。一連の入力データサンプルをフィルタリングして出力応答を生成すること、およびフィルタリング処理で使用される適応可能な1組のパラメータの適応制御である。
【0042】
上述のように、受信信号のSNRを大きくするためにダイバーシティ技術やレイク受信機の使用などを含むさまざまな方法を用いることができる。特定のシステムの設計においては、コストおよび/または複雑さと正確さとの間でトレードオフがなされることが多い。以下では、レイク受信機での応用のために合成器重みを決定するさまざまな方法が説明される。それぞれの方法はさまざまな状況に対してコストおよび/または複雑さと正確さとのバランスをとっている。まず、MRCアプローチが説明される。このアプローチでは合成器重み決定の計算上の複雑さを簡単化するために受信信号の雑音エネルギーを考慮した仮定がなされる。次にMMSEアプローチが説明される。このアプローチでは合成器重み決定の計算上の複雑さをさらに簡単化するための別の仮定がなされる。第3に、他の方法の仮定を用いることなくマトリクス反転計算を効率的に回避する適応アルゴリズムが説明される。
【0043】
I.最大比率合成
1つの実施形態では、受信機がレイク受信機を採用するワイヤレス通信において、レイク受信機の合成器重みを計算するために適応フィルタリングが適用される。理想的には、合成器重みの計算はマルチパス、他のユーザからの干渉、および雑音エネルギーを含むシステムにおけるすべてのエネルギー提供を検討する。このような計算の複雑さは簡単化の仮定を用いることを助長してきた。例えば合成器重みを計算する1つの方法は最大比率合成(MRC)スキームを利用する。ここで重みはパスとアンテナの合成に特化して計算される。この方法では、A個のアンテナとL個のパスを持つシステムについて、システムを表す(AL×AL)マトリクスがAL(1×1)マトリクスに小さくなる。ここで各パスは互いに無関係の雑音を有すると仮定される。MRC生成された重みは各アンテナの各パスについて計算される。
【0044】
図1は正確なキャリア信号−干渉(C/I)と干渉エネルギー(N)の計算回路12を持つ遠隔通信トランシーバシステムの図である。システム10はCDMA移動局で使用するよう構成されている。本発明の特定の実施形態では、トランシーバシステム10で受信される信号は基地局(示されていない)とシステム10間のフォワード通信リンクを介して受信される。トランシーバシステム10が送信する信号はトランシーバシステム10から関連基地局へのリバース通信リンクを介して送信される。
【0045】
明確にするために、クロッキング回路、マイクロフォン、スピーカなどトランシーバシステム10の詳細の多くが省略されている。当業者であれば必要以上の実験をしなくても追加的な回路を容易に構成できるだろう。
【0046】
トランシーバシステム10はデュアル変換遠隔通信トランシーバであり、デュプレクサ16に接続されたアンテナ14を含む。デュプレクサ16は受信パスに接続しており、このパスは左から右の順に受信アンプ18、無線周波数(RF)−中間周波数(IF)ミキサ20、受信バンドパスフィルタ22、受信自動利得制御回路(AGC)24およびIF−ベースバンド回路26を含む。IF−ベースバンド回路26はC/IおよびN推定回路12でベースバンドコンピュータ28と接続している。
【0047】
デュプレクサ16は送信パス66にも接続しており、このパスは送信アンプ30、IF−RFミキサ32、送信バンドパスフィルタ34、送信AGC36、およびベースバンド−IF回路38を含む。送信ベースバンド−IF回路38はエンコーダ40でベースバンドコンピュータ28と接続している。
【0048】
ベースバンドコンピュータ18内のC/IおよびNt推定回路12はパス重み付けおよび合成回路42、レート/電力要求発生回路44、および対数尤度比(LLR)回路46に接続している。LLR回路46はさらにパス重み付けおよび合成回路42とデコーダ48に接続している。デコーダ48は制御装置50に接続し、この制御装置50はレート/電力要求発生回路44とエンコーダ40とに接続している。
【0049】
アンテナ14はRF信号を送受信する。アンテナ14に接続されたデュプレクサ16は受信RF信号52を送信RF信号54から分離するのを容易にする。
【0050】
アンテナ14が受信したRF信号52は受信パス64に導かれ、信号は受信アンプ18により増幅され、IF−RFミキサ20によりミキシングされて中間周波数となり、受信バンドパスフィルタ22によりフィルタされ、受信AGC24により利得調整され、さらにIF−ベースバンド回路26によりデジタルベースバンド信号56に変換される。デジタルベースバンド信号56はその後デジタルベースバンドコンピュータ28に入力される。
【0051】
本実施形態では、受信機システム10は直角位相シフトキーイング(QPSK)変調および復調技術で使用するために調整されており、デジタルベースバンド信号56は、同相(I)および直角位相(Q)信号成分の両方を含む直角位相振幅変調(QAM)信号である。IおよびQベースバンド信号56は、基地局で採用されるトランシーバのようなCDMA遠隔通信トランシーバから送信されるパイロット信号とデータ信号の両方を表す。HDRタイプのシステムは8−PSKまたは16−QAM変調スキームを使用することが多い。
【0052】
送信パス66では、デジタルベースバンドコンピュータ出力信号58がベースバンド−IF回路38によりアナログ信号に変換され、IF信号にミキシングされ、送信バンドパスフィルタ34によりフィルタされ、IF−RFミキサ32によりミキシングされてRFとなり、送信アンプ30により増幅され、そしてデュプレクサ16とアンテナ14を通して送信される。
【0053】
受信パス64と送信パス66の両方は、それぞれデジタルベースバンドコンピュータ28に接続している。デジタルベースバンドコンピュータ28は受信ベースバンドデジタル信号56を処理し、デジタルベースバンドコンピュータ出力信号58を出力する。ベースバンドコンピュータ28は信号−音声変換などの機能を備えていてもよい。
【0054】
ベースバンド−IF回路38にはデジタルアナログコンバータ(DAC)、ミキサ、加算器、フィルタ、シフタ、およびローカル発振器のようなさまざまな成分(示されていない)が含まれる。ベースバンドコンピュータ出力信号58には、同相(I)および90°位相のずれた直角位相(Q)信号成分の両方が含まれる。出力信号58はアナログベースバンド−IF回路38内のDACに入力され、ここでこの信号はアナログ信号に変換されてその後ミキシングの準備のためにローパスフィルタによりフィルタされる。出力信号58の位相は、ベースバンド−IF回路38内に含まれている90°シフタ(示されていない)、ベースバンド−IFミキサ(示されていない)、および加算器(示されていない)によってそれぞれ調整、ミキシング、および加算される。
【0055】
加算器はIF信号を送信AGC回路36に出力する。この回路36では、ミキシングされたIF信号の利得を、送信バンドパスフィルタ34でフィルタし、IF−送信ミキサ32でミキシングしてRFとし、送信アンプ20で増幅し、最終的にデュプレクサ16とアンテナ14により無線送信するために調整する。
【0056】
同様に、受信パス64内のIF−ベースバンド回路26にはアナログデジタルコンバータ(ADC)、発振器、およびミキサのような回路(示されていない)が含まれる。受信AGC回路24から出力された受信利得調整信号はIF−ベースバンド回路26に転送される。この回路26では、受信利得調整信号がミキシング回路によりベースバンドにミキシングされ、その後ADCによりデジタル信号に変換される。
【0057】
ベースバンド−IF回路38とIF−ベースバンド回路36のいずれも第1の発振器60により提供された発振器信号を採用してミキシング機能を容易にしている。受信RF−IFミキサ20および送信IF−RFミキサ32は第2の発振器62から入力された発振器信号を採用する。第1の発振器60と第2の発振器62はそれぞれ位相がロックされたループとして構成されてもよい。このループはマスタ基準発振器信号から出力信号を導出する。
【0058】
当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく代わりに他のタイプの受信パス64および送信パス66を採用してもよいことを認めるだろう。アンプ18および30、ミキサ20および32、フィルタ22および34、AGC回路24および36、および周波数変換回路26および38のようなさまざまな成分が標準的な成分であり、当業者によって容易に構成され、本発明の教示を使用することができる。
【0059】
ベースバンドコンピュータ28において、受信IおよびQ信号56はC/IおよびN推定回路12に入力される。C/IおよびN推定回路12はパイロット信号に基づいてIおよびQ信号56の干渉エネルギーを正確に決定し、これに応じてキャリア信号−干渉比を決定する。C/IはSNRに類似しており、より低い干渉および雑音成分を持つ受信IおよびQ信号56のエネルギーと受信IおよびQ信号56の干渉エネルギーとの比である。従来的なC/I推定回路では、マルチパス干渉エネルギーの正確な推定ができないことが多い。
【0060】
C/IおよびN推定回路12はレート/電力要求発生回路44およびLLR回路46にC/I信号を出力する。C/IおよびN推定回路12はさらに、干渉エネルギーの逆数(1/N)、逆拡散されデカバーされたデータチャネル信号、および逆拡散されデカバーされたパイロットチャネル信号をパス重み付けおよび合成回路42に出力する。逆拡散されデカバーされたデータチャネル信号はデコーダ48にも提供され、ここで復号されて制御装置50に転送される。制御装置50では、復号信号が処理されて音声またはデータを出力し、あるいは関連基地局(示されていない)に転送するためのリバースリンク信号を生成する。
【0061】
パス重み付けおよび合成回路42は、ある仮定の下でデータチャネル信号に対応する受信データ信号のマルチパス成分に関する最適比率パス−合成器重みを計算し、適切なパスを重み付け、複数のパスを合成し、加算され重み付けられたパスをメトリックとしてLLR回路46に提供する。
【0062】
LLR回路46はパス重み付けおよび合成回路42からのメトリックを使用して、C/IおよびN推定回路12から提供されたC/I推定値により最適LLRおよび軟デコーダ判定値を発生させる。最適LLRおよび軟デコーダ判定値はデコーダ48に提供されて、受信データチャネル信号の復号を容易にする。制御装置50はその後復号データチャネル信号を処理して音声またはデータをスピーカまたは他の装置(示されていない)を通じて出力する。制御装置50は送信の準備として入力装置(示されていない)からエンコーダ40へスピーチ信号およびデータ信号を送ることも制御する。
【0063】
レート/電力要求発生回路44はC/IおよびN推定回路12から入力されたC/I信号に基づいて、レート制御または電力フラクション要求メッセージを発生させる。レート/電力要求発生回路44はC/Iを1組の予め定められたしきい値で比較する。レート/電力要求発生回路44は異なるしきい値に対するC/I信号の相対的な大きさに基づいてレート要求または電力制御メッセージを発生させる。レート/電力要求発生回路44の実際の詳細は特定用途向けであり、所定のアプリケーションの要求に適合するよう当業者により容易に決定かつ構成される。
【0064】
結果的に得られたレート制御または電力フラクション要求メッセージはその後制御装置50に転送される。制御装置50はエンコーダ40により符号化して、送信パス66、デュプレクサ16、およびアンテナ14によりデータレート要求チャネル(DRC)を通じて関連基地局(示されていない)に最終的に送信するために、電力フラクションメッセージを準備する。基地局がレート制御または電力フラクション要求メッセージを受信すると、基地局はこれにしたがって送信信号のレートおよび/または電力を調整する。
【0065】
C/IおよびN推定回路12からの正確なC/IおよびN推定値はレート/電力要求発生回路44のパフォーマンスを向上させ、デコーダ48のパフォーマンスを向上させる。これにより、トランシーバシステム10および関連遠隔通信システムのスループットおよび効率を向上させる。
【0066】
図2は、フォワードリンク送信で使用するよう構成された図1のC/IおよびN推定回路12、LLR回路46、およびパス合成回路42のより詳細な図である。
【0067】
C/IおよびN推定回路12には、左から右かつ上から下の順番に、PN逆拡散器70、M−aryウォルシュデカバー回路72、合計受信信号エネルギー(Io)計算回路74、第1の定数回路84、パイロットフィルタ76、減算器80、第1のマルチプライヤ82、パイロットエネルギー計算回路86、ルックアップテーブル(LUT)88、第2のマルチプライヤ90、およびC/I累算回路92が含まれる。C/IおよびN推定回路12においてPN逆拡散器70は図1のIF−ベースバンド26回路からIおよびQ信号56を受信する。PN逆拡散器70はM−aryウォルシュデカバー回路72およびIo計算回路74に入力を並行して提供する。M−aryウォルシュデカバー回路72はパイロットフィルタ76へ入力を提供し、パス重み付けおよび合成回路42内の定数分周回路78に入力を提供する。
【0068】
エネルギー計算回路74の出力は減算器回路80の正の端子に接続している。減算器回路80の負の端子は第1のマルチプライヤ82の出力端子に接続している。第1のマルチプライヤ82の第1の入力は第1の定数回路84の出力に接続している。第1のマルチプライヤ82の第2の入力はパイロットエネルギー計算回路86の出力に接続している。パイロットフィルタ76はパイロットエネルギー計算回路86に入力を提供する。
【0069】
減算器80の出力はLUT88に接続している。LUT88の出力は第2のマルチプライヤ90の第1の入力とパス重み付けおよび合成回路42内の第3のマルチプライヤ94の第1の入力とに並列に接続している。第2のマルチプライヤ90の第2の入力は第1のマルチプライヤ82の出力に接続している。第2のマルチプライヤ90の出力はC/I累算回路92に接続しており、この回路92の出力はLLR回路46に入力を提供する。
【0070】
パス重み付けおよび合成回路42には、第2の定数発生回路98、第4のマルチプライヤ96、第3のマルチプライヤ94、定数分周回路78、複素共役回路100、第5のマルチプライヤ102およびパス累算回路104が含まれる。パス重み付けおよび合成回路42において、第4のマルチプライヤ96の第1の端子はパイロットフィルタ76の出力に接続し、C/IおよびN推定回路12内のパイロットエネルギー計算回路86の入力にも接続している。第4のマルチプライヤ96の第2の端子は第2の定数発生回路98に接続している。第4のマルチプライヤ96の出力は第3のマルチプライヤ94の第2の入力に接続している。第3のマルチプライヤ94の出力は複素共役回路100に入力を提供する。複素共役回路100の出力は第5のマルチプライヤ102の第1の入力に接続している。定数分周回路78の出力は第5のマルチプライヤ102の第2の入力に接続している。第5のマルチプライヤ102の出力はパス累算回路104の入力に接続している。パス累算回路104の出力はLLR回路46の第2の入力に接続している。LLR回路の出力はデコーダ(図1の48参照)の入力に接続している。
【0071】
動作において、PN逆拡散器70はIおよびQ信号を受信してLフィンガー、すなわちパス(/)を逆拡散する。PN逆拡散器70はチャネルを通じて送信する前にIおよびQ信号を拡散するのに使用される擬似雑音シーケンスの逆シーケンスを使用してIおよびQ信号を逆拡散する。PN逆拡散器70の構成および動作も技術的によく知られている。
【0072】
逆拡散信号はPN逆拡散器70から出力され、M−aryウォルシュデカバー72とIo計算回路74とに入力される。Io計算回路74は合計受信エネルギーIoをチップごとに計算する。この合計受信エネルギーIoには望ましい信号成分と干渉および雑音成分との両方が含まれる。Io計算回路は以下の式にしたがってIoの推定値Io^を提供する。
【0073】
【数2】
Figure 2004538682
ここでNはパイロットバーストごとのチップ数であり、本発明の特定の実施形態では64である。・はPN逆拡散器70から出力された受信逆拡散信号を表す。
【0074】
当業者であれば、Ioは本発明の範囲から逸脱することなくPN逆拡散器70による逆拡散の前に計算されてもよいことを認めるだろう。例えばIo計算回路74はPN逆拡散器70により提供される入力の代わりにIおよびQ信号56から直接の入力を受信してもよく、この場合にはIoに相当する推定値がIo計算回路74の出力で提供されるだろう。
【0075】
M−aryウォルシュデカバー回路72はデータチャネルと呼ばれる直交データとパイロットチャネルと呼ばれるパイロット信号とを技術的に知られた方法にしたがってデカバーする。本発明の特定の実施形態では、直交データ信号は以下の式で表される、あるデータチャネルに対応している。
【0076】
【数3】
Figure 2004538682
ここでMはウォルシュシンボルごとのチップ数であり、Es,l^はl番目のマルチパス成分の変調シンボルエネルギーであり、θl^はデータチャネルsの位相であり、Xtはデータチャネルsの情報搬送成分である。式(2)で表されるデカバーされたデータチャネルはデコーダ(図1の48参照)に提供され、パス重み付けおよび合成回路42の定数分周回路78にも提供される。
【0077】
例示的な実施形態は異なるウォルシュ符号を有する信号で使用するよう構成されて示されているが、本発明は当業者によって他のタイプの符号で使用するためにも容易に構成させることができる。
【0078】
パイロットチャネルはパイロットフィルタ76に出力される。パイロットフィルタ76はローパスフィルタとして働く平均化フィルタであり、より高い周波数雑音および干渉成分をパイロットチャネルから除去する。パイロットフィルタ76の出力(p)は以下の式で表される。
【0079】
【数4】
Figure 2004538682
ここでMはウォルシュシンボルごとのチップ数であり、Ep,l^はl番目のマルチパス成分のパイロットチップエネルギーであり、θlはフィルタされたパイロットチャネルpの位相である。
【0080】
フィルタパイロットチャネルpのエネルギーの推定値はパイロットエネルギー計算回路86により計算され、式(3)で表すフィルタパイロットチャネルpの複素振幅の自乗である。フィルタパイロットチャネルpの複素振幅の自乗は以下の式で表す予め定められたスケールファクタcで乗算される。
【0081】
【数5】
Figure 2004538682
ここでIorは望ましい信号の受信エネルギーであり、すなわち低い雑音および干渉のないIo成分に等しい。Epはパイロットチップエネルギーである。スケールファクタcは多くのワイヤレス通信システムにおける既知のフォワードリンク定数である。
【0082】
スケールファクタcは第1のマルチプライヤ82によりフィルタパイロット信号pのエネルギーで乗算され、受信信号56のl番目のマルチパス成分に関連する受信された望ましい信号(Ioのより低い雑音および干渉成分)のエネルギーの正確な推定値Ior,l^を算出する。
【0083】
正確な推定値Ior,l^は減算器80によりIoの推定値から減算され、l番目のマルチパス成分に関連する干渉エネルギー(Nt,l)の正確な測定値を算出する。Nt,lはその後LUT88に提供され、このLUT88はパス重み付けおよび合成回路42内の第3のマルチプライヤ94と第2のマルチプライヤ90の第1の入力にNt,lの逆数を出力する。第2のマルチプライヤ90の第2の入力は第1のマルチプライヤ82の出力に接続しており、このマルチプライヤ82は第2のマルチプライヤ90の第2の入力端子でIor,l^を提供する。第2のマルチプライヤ90は以下の式にしたがってl番目のマルチパス成分に関連するキャリア信号−干渉比すなわち(C/I)lの正確な推定値を出力する。
【0084】
【数6】
Figure 2004538682
その後正確なC/I値は、C/I累算回路92により受信信号中のL個のパスにわたって累算される。累算されたC/I値はその後LLR回路46とレート/電力要求発生回路(図1の44参照)とに提供される。
【0085】
パス重み付けおよび合成回路42において、第4のマルチプライヤ96は第2の定数発生回路98により提供された定数kでフィルタパイロット信号pを乗算する。定数kは以下の式にしたがって計算される。
【0086】
【数7】
Figure 2004538682
ここでEsは変調シンボルエネルギーであり、Epはパイロットシンボルエネルギーであり、Mは上述したチップごとのウォルシュシンボルの数である。Es対Ep比はリバースリンク送信とフォワードリンク送信の両方に対する既知の定数であることが多い。
【0087】
第4のマルチプライヤ96の出力は以下の式で示されるチャネル係数(α^)の推定値を提供する。
【0088】
【数8】
Figure 2004538682
ここでEs,l^はl番目のマルチパス成分の変調シンボルエネルギーの推定値であり、θl^はパイロット信号の位相の推定値である。チャネルα^はパイロットフィルタ76の出力の複素振幅のスケーリングされた推定値である。
【0089】
チャネル推定値はその後第3のマルチプライヤ94によりl番目のマルチパス成分に関連する干渉エネルギーNt,lの逆数で乗算される。干渉エネルギーNt,lには干渉および雑音成分の両方が含まれる。複素共役回路100はその後第3のマルチプライヤ94の出力の共役を計算し、これは最大比率パス合成器重みを表す。最大比率パス合成器重みはその後第5のマルチプライヤ102により分周回路78から出力された対応データシンボルで乗算される。データシンボル(d)は以下の式で表される。
【0090】
【数9】
Figure 2004538682
各変数は式(2)および(7)で与えられている。
第5のマルチプライヤ102の出力は最適に重み付けられたデータ信号を表し、その後パス合成回路104によりこの信号を有するL個のパスにわたって累算される。結果として最適に合成されたデータ信号はLLR回路46に提供され、デコーダ(図1の48を参照)に対する最適な軟デコーダ入力の計算を容易にする。
【0091】
当業者であれば第1の定数発生回路84と第2の定数発生回路98とによりそれぞれ提供される定数cおよびkが、本発明の範囲から逸脱することなく式(3)および式(6)により表されている定数以外の定数または変数であってもよいことを認めるだろう。
【0092】
図3はリバースリンク送信のために最適化された正確な干渉エネルギー計算回路110の図であり、図2のパス重み付けおよび合成回路42とLLR回路46とを含んでいる。
【0093】
干渉エネルギー計算回路110の動作はNの計算を除いて図2のC/IおよびN推定回路12の動作と類似している。干渉エネルギー計算回路110には、PN逆拡散器70、M−aryウォルシュデカバー回路72、およびパイロットフィルタ76が含まれる。M−aryウォルシュデカバー回路72はPN逆拡散器70から出力された逆拡散IおよびQ信号サンプルからパイロットチャネルとデータチャネルとをデカバー、すなわち抽出する。
【0094】
干渉エネルギー計算回路110において、パイロットチャネルはパイロット減算器回路112の正の入力とパイロットフィルタ76とに提供される。パイロットフィルタ76はパイロットチャネル内の雑音および干渉成分を抑制し、パイロット減算器回路112の負の入力にフィルタされたパイロット信号を提供する。パイロット減算器回路112はフィルタされたパイロットチャネルからパイロットチャネルを減算し、送信基地局(示されていない)と干渉エネルギー計算回路110が使用されているトランシーバシステム(図1の10を参照)との間のチャネルによって導入される、シンボルごとに干渉および雑音を表す信号を出力する。各シンボルに対する干渉および雑音のエネルギー(Nt,l)は以下の式にしたがって干渉エネルギー計算回路114により計算される。
【0095】
【数10】
Figure 2004538682
ここでMはウォルシュシンボルごとのチップ数であり、Nはパイロットバースト中のチップ数(64チップ)であり、・はパイロット減算器回路112の出力である。
【0096】
図2の第1の定数発生回路84により提供される定数値cが未知のときに干渉エネルギー計算回路110が採用される。これは多くのリバースリンクアプリケーションに当てはまる。
【0097】
図4は、図2の正確な干渉エネルギー推定回路と最大比率パス合成回路それぞれの代替実施形態120および122を示す図であり、フォワードリンクで使用するよう構成されている。代替C/IおよびN推定回路120には、パイロットエネルギー計算回路86とパイロット信号マルチプライヤ126の入力とに並列に接続されたパイロットフィンガーフィルタ124が含まれる。パイロットエネルギー計算回路86の出力はLUT88とパイロットエネルギー信号マルチプライヤ128の入力とに並列に接続されている。
【0098】
LUT88の出力はパイロットエネルギー信号マルチプライヤ128の別の入力とパイロット信号マルチプライヤ126の別の入力とに並列に接続されている。パイロットエネルギー信号マルチプライヤ128の出力はC/Iパス累算回路130に入力される。C/Iパス累算回路130の出力は図1のレート/電力要求発生回路44の入力と汎用型デュアル最大回路132の入力とに並列に接続されている。
【0099】
パイロット信号乗算器126の出力は内積回路134の入力に接続されている。内積回路134の別の入力は図3のM−aryウォルシュデカバー回路72の出力に接続されている。内積回路134の出力はIおよびQ信号デマルチプラクサ(DEMUX)136の入力に接続されている。IおよびQ信号DEMUX136は直角位相出力(YQ)と同相出力(YI)とを提供し、IおよびQDEMUX136の直角位相出力(YQ)と同相出力(YI)は汎用型デュアル最大回路132の入力に接続している。汎用型デュアル最大回路132の同相メトリック(mI)と直角位相メトリック(mQ)はLLR回路(図1、2および3の46を参照)に接続している。IおよびQDEMUX136は直角位相出力(YQ)と同相出力(YI)とを提供し、IおよびQ信号DEMUX136の直角位相出力(YQ)と同相出力(YI)は汎用型デュアル最大回路132の入力に接続している。
【0100】
動作において、パイロットフィンガーフィルタ124は図3のM−aryウォルシュデカバー回路72の出力から逆拡散パイロット信号を受信し、以下の式にしたがってフィルタ信号(p)を出力する。
【0101】
【数11】
Figure 2004538682
ここでPlは受信パイロット信号のl番目のマルチパス成分に関連したパイロット信号であり、I0は以下の式で定義されるチップごとの合計受信エネルギーである。
【0102】
I0=Ior,l+Nt,l (11)
ここでNt,lは上述のように受信信号のl番目のマルチパス成分に関連する干渉および雑音成分を表し、Iorはl番目のマルチパス成分に関連する受信信号の望ましい成分のエネルギーを表す。
【0103】
フィルタ信号pはパイロットエネルギー計算回路86に入力される。ここで信号pの大きさが自乗されてLUT88に出力される。LUT88は自乗された信号p2を1から減算し、その結果を反転して以下の式を成立させる。
【0104】
【数12】
Figure 2004538682
ここでPlおよびI0は式(10)と(11)により与えられている。Nt,lは上述のようにl番目のマルチパス成分に関連する受信信号の干渉および雑音成分に関連したエネルギーを表す。|Pl|2はIorの正確な推定値を提供する。
【0105】
LUT88の結果として得られた出力はパイロットエネルギー信号マルチプライヤ128によりパイロットエネルギー計算回路86の出力で乗算され、図1のシステム20が受信するl番目のマルチパス成分に対する正確なC/I値を算出する。C/I値はC/Iパス累算回路130により受信信号を有するL個のマルチパスにわたって加算される。C/Iパス累算回路130は合計C/Iの正確な推定値を図1のレート/電力要求発生回路44とデュアル最大計算回路132とに提供する。
【0106】
パイロット信号マルチプライヤ126はパイロットフィンガーフィルタ124の出力とLUT88の出力とを乗算し、以下の出力(y)を算出する。
【0107】
【数13】
Figure 2004538682
ここで各変数は式(12)により与えられている。
パイロット信号マルチプライヤ126の出力は式13で与えられているように内積回路134に提供される。内積回路134は図2のM−aryウォルシュデカバー回路72からデータ信号(d)を入力として受信する。本発明の実施形態ではデータ信号dは以下の式で表される。
【0108】
【数14】
Figure 2004538682
ここでXlは図1のシステム20が受信する信号のl番目のマルチパス成分に関連する直角位相振幅変調(QAM)信号であり、I0は式(11)で与えられている。
【0109】
図4のシステムは、図4のシステムが自動利得制御回路(図1参照)によるスケーリングを明確に示している点を除き、図2のシステムと同様のアルゴリズムを構成している。図4のシステムは図2のようにIoを明確に計算することなく(Ior,l)/(Io)を(Ior,l)/(Nt,l)と(Nt,l)/(Io)の逆数とに変換するために使用されるLUT88ことを示している。(Ior,l)/(Io)は図4のパイロットエネルギー計算回路86からの出力として(|Pl|2)/(Io)にほぼ等しく、Ep/Ior=1のときEp/Ioに等しい。ここでEpは上述のパイロットシンボルエネルギーである。
【0110】
内積回路134は信号dと信号yの内積をとる。信号dと信号yはそれぞれ式(14)と(13)で定義されており、以下の式にしたがって出力信号(Y)を提供する。
【0111】
【数15】
Figure 2004538682
ここでLはマルチパスの合計数であり、lはカウンタでありL個のマルチパスの特定のlパスを表す。Ylは受信データ信号の同相成分を表し、YQは受信データ信号の特定の直角位相成分を表す。他の変数、すなわちXl, Pl, Nt,lは式(13)と(14)で与えられている。
【0112】
DEMUX136は、汎用型デュアル最大回路132へ提供される別々のパス上で式(15)により定義される出力YのI(YI)とQ(YQ)成分を選択的に切り換える。この汎用型デュアル最大回路132はこれに応じてメトリックmI^とmQ^をそれぞれ図1のLLR回路46へ出力する。
【0113】
図5は、図2の正確なC/IおよびN推定回路12で使用するよう構成され、干渉エネルギーの推定値(N)を向上させるフレームアクティビティ制御(FAC)回路140の図である。
【0114】
図2および図5を参照すると、FAC回路140はLUT88の入力で図2のC/IおよびN推定回路12に挿入されてもよい。FAC回路140は減算回路80の出力からのNt,lと、M−aryウォルシュデカバー72から出力されたデータチャネルと、第1のマルチプライヤ82の出力とを受信し、Nt,lの新しい推定値すなわちNt Dataを出力する。この新しい推定値はパイロットインターバル中にブロードキャストし、データインターバル中にはブロードキャストしない基地局があるという事実のために修正された干渉(雑音を含む)推定値である。パイロットインターバル中にブロードキャストする基地局はチャネルに関連しパイロットチャネルを通じて測定された雑音および干渉の一因となる。データインターバル中にはブロードキャストしないがパイロットインターバル中にはブロードキャストする基地局がある場合、パイロットインターバルに基づくチャネル雑音および干渉の推定値は過大となる。すなわちNt,data<Nt,pilotおよび(C/I)data<(C/I)pilotとなる。
【0115】
基地局によってブロードキャストされる波形にはFACビットが含まれる。FACビットは図1のシステム10のような移動局に対して関連パイロット信号のトラフィックチャネルが次のハーフフレームに続くハーフフレーム中に送信しているか否かを示す。FACビットが例えば論理1に設定されている場合、フォワードトラフィックチャネルは非アクティブとなるだろう。FACビットがクリア、すなわち論理0に対応する場合、対応フォワードチャネルは非アクティブである。i番目の基地局に対するハーフフレームn中に送信されるFACビット、すなわちFACi(n)は次のフレームすなわちハーフフレーム(n+2)に対するフォワードデータチャネルアクティビティを特定する。
【0116】
FACビットの使用はパイロットインターバル中にブロードキャストしてデータインターバル中にはブロードキャストしない基地局がある通信システムにおけるC/I推定値を向上させる。結果として、FACビットの使用により図1のレート/電力要求発生回路44により実現されるような優れたデータレート制御がもたらされる。FACビットの使用は、ハーフフレームn+1で始まりFACビットを通じて基地局の非アクティビティに対処するデータレート制御メッセージに基づく8スロットまでのデータチャネル送信を確実に有効とすることも助ける。
【0117】
FAC回路140は以下の式にしたがいデータインターバル中にはブロードキャストしない基地局から干渉の原因を除去する。
【0118】
【数16】
Figure 2004538682
ここでiは基地局のインデックス、すなわちNt,i Dataが推定されているセクタである。jはカウントされた各基地局だけ増加するカウンタである。Nt,i Dataはl番目のマルチパス成分に対する干渉エネルギーを表し、j番目の基地局に対するデータ送信に関連付けられている。同様に、Nt,i Piloはl番目のマルチパス成分に対する干渉エネルギーを表し、j番目の基地局に対するパイロット送信に関連付けられている。Ior,j^はj番目の基地局から受信された望ましい信号成分のエネルギーである。
【0119】
本発明の教示に接すれば、当業者ならば必要以上の実験を行うことなくFAC回路140を容易に構成することができるだろう。
【0120】
パイロットインターバル中に干渉エネルギーNtが推定されているときには、図1のトランシーバシステム10と通信するすべての基地局はフルパワーで送信している。特定の基地局がパイロットインターバルの前後のデータインターバル中に待機状態である場合、大きなマルチパス拡散が存在し、基地局からの干渉は別の基地局からのパイロット信号の期間全体においては受信されないようにすることができる。結果的にNtの推定値が不正確となるのを避けるため、基地局はパイロットバーストの前後および待機データインターバル中に待機スカート信号を送信する。待機スカート信号の長さはチャネルに関連した予想されるマルチパス拡散よりも長い。好ましい実施形態では、待機スカート信号の長さは最短0から最長128チップの間で構成することができる。
【0121】
図6はアクティブスロット150および待機スロット152を示す例示的なタイミングの図である。パイロットスカート154は第1のパイロットバースト156の前後かつ待機スロット152の間に示されている。第1のパイロットバースト156はアクティブスロット150内の第2のパイロットバースト158に対応している。
【0122】
FAC信号164すなわちリバース電力制御チャネル(RPC)信号も待機スロット152中の第3のパイロットバースト160の前後に示され、アクティブスロット150内の第4のパイロットバースト162に対応している。
【0123】
図7はトラフィックチャネル信号170、パイロットチャネル信号172、FAC信号178、および図6のスロットの待機チャネルスカート信号180を示す例示的なタイミングの図である。
【0124】
II.平均自乗誤差の空間最小化
HDRシステムのようなCDMAワイヤレス通信システムにおいては、レイク受信機を組み込んで時間ダイバーシティを達成するのが望ましい。ここでレイク受信機は上述のように経時変化マルチパス伝搬からのエネルギーを合成する。複数の受信機アンテナにより受信ダイバーシティを実現して空間ダイバーシティを達成し、各アンテナでの受信信号エネルギーのマルチパスフェードを克服することも望ましい。さらに、レイク受信機に対する合成器重みの適切な選択および複数のアンテナ受信機の構成は、空間ドメインにおける干渉の抑制を考慮する。
【0125】
図8は空間−時間解のためのワイヤレス通信システムに対する合成係数(すなわち各受信アンテナの各パスまたはレイクフィンガー)を計算する技術を採用したHDR通信可能なワイヤレス通信システムを示す。このシステムはフルパワーで送信される時間ゲート化パイロット信号を持つCDMA波形に取り入れられている。パイロット信号は重みを決定するか受信機を訓練するために使用され、重みはトラフィックおよびレイク受信機により受信され処理される他の信号を処理するために適用される。
【0126】
図8は基地局(BS)202、複数の移動局(MS)204、206を有するワイヤレス通信システム200を示す。情報シンボルは送信信号としてBS202からMS204、206に送信される。シンボルy[n]は情報を搬送し、通信のアルファベットが考慮されてもよい。シンボルはパイロットシンボルまたはデータシンボルであってよい。例えば16直角位相振幅変調(QAM)タイプの変調スキームを使用するシステムで、シンボルはそれぞれ4ビットの情報に基づいている。直角位相シフトキーイング(QPSK)タイプの変調を使用するシステムでは、シンボルはそれぞれ2ビットの情報に基づいている。シンボルは信号x(t)または連続時間波形として通信チャネルを通じて送信される。受信機で受信された信号には通信チャネルにより加えられるだけでなく送受信処理により加えられる雑音および干渉を含むすべての原因となるものも含まれている。受信信号は受信機でサンプル化される。ここでサンプルはサンプリング期間Tsを持つサンプリングレートで取得される。サンプルx(nTs)は周期的な時点で信号値を表す。受信機はパイロットシンボルに関する予備的情報を有しているが、受信機はデータシンボルのアプリオリな情報は有していない。受信サンプルに基づいて、受信機はシンボル推定値y’を発生させる。
【0127】
受信機はパイロットシンボルを使用してデータシンボル推定値を決定する。例示的な実施形態では、HDRシステムは時間ゲート化パイロットを有し、ここでパイロットはフルパワーで送信される。図14はデータおよびパイロット送信が相互に排他的であり、このことにより受信データシンボルを推定する準備のために、受信機を訓練するためにパイロット信号を使用できるようにする1つの実施形態を示す。受信機はパイロットシンボルのアプリオリな情報を利用して送信チャネルのシグネチャを決定する。パイロットが受信機にアプリオリに知られた時間で発生し、パイロットが受信機にアプリオリに知られたエネルギーレベルで送信されるので、パイロットは訓練のために有用な情報を提供する。チャネルに関連したシグネチャは所定のパスに関する送信信号の変化を追跡する。シグネチャは送信チャネルと受信機の処理効率とを考慮する。この議論を通じて、シグネチャは各パスに関連した個々のc iからなるベクトルcとして与えられる。
【0128】
図8に示すように、BS202はパイロットおよびデータシンボルをMS204、206に送信する。特定の構成にしたがうと、BS202はさまざまな情報を送信することができ、ページングシンボル、同期シンボル、他のトラフィックシンボルなどが含まれるがこれらに限定されない。BS202はシンボルを信号として送信する。ここでBS202からの所定の信号送信は複数の送信パスを形成する。第1のダイレクトパス212はBS202からMS204に対して生じ、第2のダイレクトパス214はBS202からMS206に対して生じている。BS202からの送信信号はエコーがこの環境中の構造物からはね返るときにマルチパスを形成する。マルチパス216、218は送信信号が地理的構造物210を経験するときに形成される。マルチパス220、222は送信信号が建造構造物208を経験するときに形成される。ここでエコーが構造物208ではね返る。MS204、206のそれぞれはこのようにして形成されたマルチパスを受信し、さまざまな受信信号の中から区別しなければならない。地理的構造物210および建造物構造物208は無線システム環境内の任意の構造物または建造物であってよい点に留意されたい。MS204について、パス212はPATH1として参照され、パス216はPATH2として参照され、パス222はPATH3として参照される。同様に、MS206について、パス214はPATH1として参照され、パス218はPATH2として参照され、パス222はPATH3として参照される。
【0129】
一連のデータシンボルy[n]が通信チャネルを通って受信機に送信される通信システムについて検討する。図9において、MS204は複数のアンテナを有する。各アンテナのプリプロセッサ(示されていない)は一般的に、無線受信機、無線周波数(RF)−ベースバンド変換、受信機ローパスフィルタリング、自動利得制御(AGC)、およびADCを備えている。プリプロセッサ出力における複素信号の同相(I)および直角位相(Q)サンプルはベースバンドプロセッサに入力される。上記で一例が示されたシンボル推定値が各パス−アンテナ合成に対して決定されるMRC計算とは対照的に、MS204は平均自乗誤差の最小化(MMSE)アプローチを用いてシンボル推定値を決定する。MMSE方法はパス特定合成器重みを発生させる。システムを定義する(AL×AL)マトリクスは以下で説明される図12Bで示すようにL(A×A)マトリクスに小さくなる。再び説明すると、Lは図8で示したようにパスの数であり、Aは受信アンテナの数である。例示的な実施形態は、3つのパスと2つの受信アンテナの設定を検討しているが、代替実施形態は任意の構成からなっていてもよい。この構成には、所定の通信リンクが1つの送信アンテナと1つの受信アンテナを持つ単一入力単一出力(SISO)、所定の通信リンクが1つの送信アンテナと複数の受信アンテナを持つ単一入力多重出力(SIMO)、所定の通信リンクが1つ以上の送信アンテナと1つの受信アンテナを持つ多重入力単一出力(MISO)、所定の通信リンクが1つ以上の送信アンテナと1つ以上の受信アンテナを持つ多重入力多重出力(MIMO)が含まれる。
【0130】
MMSE方法により、MS204は複数のアンテナで受信される信号を考慮することによって各パスに対するシンボル推定値を発生させることができる。MS204は2つのアンテナ230、232を有し、レイク受信機234、236にそれぞれ結合している。各レイク受信機は異なる送信パスを識別する3つのフィンガーを持つ。これら3つのフィンガーのそれぞれは、パスの1つずつに対応している。例えば、レイク受信機234と236において、フィンガーはパス212、216、220すなわちPATH1,PATH2,PATH3を追跡する。パス212、216、220はレイク受信機234でそれぞれ受信されるPATH1,PATH2,PATH3の一種である点に留意されたい。代替実施形態が任意の数のアンテナと受信機を有していてもよい点にも留意されたい。
【0131】
引き続き図9のMS204において、レイク受信機234とレイク受信機236の両方からのPATH1信号はユニット238により処理される。PATH2信号はユニット240により処理され、PATH3信号はユニット242により処理される。このようにしてMS204は合成器重みと他のパラメータの決定のために各パスを分析する。代替実施形態では合成器重みを発生させるために他のパラメータが使用されてもよく、同様に合成器重みはMS204やシステム200で使用されるようにさらに他のパラメータを発生するために使用されてもよい点に留意されたい。
【0132】
引き続き図9において、ユニット238、240、242は各PATH1, PATH2, PATH3についてシンボル推定値y’iとSNR値とをそれぞれ発生させる。ユニット238はy’1とSHR1を発生させ、ユニット240はy’2とSNR2を発生させ、ユニット242はy’3とSNR3を発生させる。シンボル推定値は加算ノード242で合成され、合成推定値y’として出力される。SNR値は加算ノード244で合成され、合成SNRとして出力される。これらの値はその後MS204内での別の処理に使用することができる。1つの実施形態では、MS204はチャネル環境の統計分析のような別の処理のためにSNRおよび/または合成推定値y’をBS202に提供する。
【0133】
図10は図9のユニット238を示す。パイロット信号インジケータがユニット238の制御を提供する。一連のデータサンプルx1はレイク受信機234の1つのフィンガーによりユニット238に提供される。一連のデータサンプルx2はレイク受信機236の1つのフィンガーによりユニット238に提供される。データサンプルx1およびx2はPATH1に関連づけられている。ユニット240、242も同様に構成されている。各レイク受信機234、236は3つのフィンガーを持ち、各フィンガーはパスに対応している。各フィンガーにより処理されるサンプルはユニット238、240、242の1つに提供される。図11はユニット238の詳細な説明を提供する。
【0134】
ユニット238には、相互相関計算ユニット250、重み計算ユニット252、空間シグネチャ発生器254、およびSNR計算ユニット258が含まれる。データサンプルx1およびx2はユニット250、254に提供される。相互相関計算ユニット250は受信データサンプルx1およびx2に基づいて受信信号自己相関マトリクスを決定する際に使用するための値を発生させる。ユニット250はMS204のすべてのアンテナ、本実施形態では特にアンテナ230と232との間の相互相関ECROSSを発生させる。さらに、ユニット250は各パスに対する期待値ETOTAL-1、ETOTAL-2をそれぞれ発生させる。
【0135】
引き続き図11で値ECROSS、ETOTAL-1、およびETOTAL-2が重み計算ユニット252に提供される。ユニット250は図12で与えられるような自己相関マトリクスRxxを形成する。図12は自己相関マトリクスを発生させるために1つの実施形態で使用される式を提供する。雑音相関Rnnは自己相関マトリクスRxxとシグネチャとの関数として決定される。1つの実施形態にしたがったRnnの計算は図12で示される。さらに、ユニット252はPATH1に適用されるべき重みw 1を発生させる。重み計算は雑音相関と空間シグネチャc1とを使用する。空間シグネチャc 1は空間シグネチャ発生器254により発生する。この発生器254はシグネチャベクトルc 1を重み計算ユニット252とSNR計算ユニット258とに提供する。このSNR計算ユニット258はPATH1に関連するSNR1を発生する。重み計算ユニットは重みベクトルw 1をSNR計算ユニット258に提供する。
【0136】
ユニット252は重みw 1をPATH1上で受信したデータサンプルへの適用のためにマルチプライヤ256に提供する。その後230からのデータサンプルx1とアンテナ232からのデータサンプルx2も計算された重みw 1の適用のためにマルチプライヤ256に提供される。マルチプライヤ256はy’1とラベル付けされたPATH1に対する推定値を出力する。ユニット240および242の動作はPATH2およびPATH3に関するユニット238の動作と同様である。
【0137】
パスごとに合成器重みを計算する方法はハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアで実行することができる。ユニット238、240、242内の各モジュールの動作はデジタル信号プロセッサまたは他の処理ユニットで実現することができる。ワイヤレス通信システムにおいて合成器重みを計算する方法300が図13で示される。MSはステップ302で送信信号を受信する。受信信号はデジタルドメインに変換されてデータサンプルを形成する。データサンプルからMSはすべての受信アンテナを考慮した相互相関を計算する。
【0138】
引き続き図13において、共通パスに対する複数のアンテナの相互相関は図12のように与えられる。ステップ306で、受信機は図12で与えられたように各アンテナに対する信号期待値ETOTALを計算する。自己相関マトリクスのすべての要素が計算されると、受信機は所定のパスの受信信号に関する自己相関マトリクスRxxを構築する。自己相関マトリクスは図12で与えられる。ステップ310で受信機は受信信号の雑音相関マトリクスを計算する。雑音相関マトリクスは自己相関マトリクスからシグネチャマトリクスを引いたものに等しい。ここでシグネチャマトリクスはヘルミート値で空間シグネチャを乗算することによって形成される。最後に受信機は所定のパスに関する重みを計算する。
【0139】
基本的に方法300は相関を計算して雑音自己相関マトリクスと望ましいシグネチャとを推定する。このMMSEアプローチはマトリクス反転によりパス合成器重みごとのMMSEを計算する。計算された重みはその後受信機のすべての受信アンテナに対するレイク受信機フィンガーからの信号パスを合成するために使用される。さらにSNR推定値は望ましい信号シグネチャとMMSE重みとに基づいて計算される。SNR推定値はレートおよび/または電力制御のために使用されてもよい。LLRはSNR推定値とMMSE合成信号パスとに基づいて計算されてもよい。LLRはチャネルデコーダ回路(示されていない)に与えられる。
【0140】
PN拡散とウォルシュカバーリングを備えたCDMAシステムにおいては、異なるパスに関連した干渉がすべてのアンテナに関して非相関であるが、同一パスに関連した干渉は異なるアンテナ間で相関であると仮定するのが合理的といえる場合が多い。この仮定により、L個のパスのそれぞれに対するA個の合成器重みを別々に計算して、図12Bで示すようにL個の異なるA×Aマトリクスに反転することが可能である。このような計算はL個のパスのそれぞれに対する空間MMSE重み、すなわち異なるパス上の非相関な干渉に対する空間MMSEのためのものである。結果として得られた自己相関マトリクスの1つの実施形態は図12Bで示されており、各パスは自己相関マトリクスの対角上により小さなマトリクスを持つ。MRC方法よりもまだなお複雑ではあるものの、これらのより小さなマトリクスはフルマトリクスよりもより処理しやすく、反転させやすい。したがって、L(A×A)マトリクス反転に対する問題を減らすことができる。
【0141】
再び図9を参照し、2つのアンテナとアンテナごとにL本のレイクフィンガーを持つ受信機について異なるパスに関連した干渉は非相関であると仮定する。l番目のパスに関して、以下の式により2×1の複素合成ベクトル lを計算する。
【0142】
【数17】
Figure 2004538682
CDMAシステムがPN拡散とウォルシュカバーリングを有するとき、ベースバンドプロセッサは、a番目のアンテナとl番目のパスに対するほぼ補間されおよび/または調整したベースバンドサンプルをまずPN逆拡散してその後ウォルシュデカバーし、チップレートサンプルZa,l[n]を算出する。空間シグネチャは、N−チップパイロットインターバルに対応する受信サンプルをパイロットフィルタリングすることにより計算される。
【0143】
【数18】
Figure 2004538682
受信信号の自己相関マトリクスは以下の式のようにN−チップパイロットインターバルから計算される。
【0144】
【数19】
Figure 2004538682
雑音自己相関マトリクスは受信信号の自己相関マトリクスから空間シグネチャの外積を減算することによって計算される。
【0145】
【数20】
Figure 2004538682
合成器重みを計算するためにRnn,lが反転されるが、連続したパイロットバーストからRnn,lを平均化またはフィルタし、その結果の平均化またはフィルタ化マトリクスを反転することも可能である。2×2Rnn,lを反転しl番目のパスに対するMMSE合成器重みを計算し、単純結果を使用することは、以下の式となる。
【0146】
【数21】
Figure 2004538682
これによりマトリクス反転が効率的に計算される。
【0147】
l番目のパスに対するSNRを以下のように計算することもできる。
SNRl=wl H c l (22)
雑音がパス間で非相関的であることを前提にすると、合計SNRは以下の和から求められる。
【0148】
【数22】
Figure 2004538682
MMSE合成された信号は以下の式により与えられる。
【0149】
【数23】
Figure 2004538682
チャネルデコーダに与えられるLLRは式(15)で計算されたSNRと式(24)で計算される合成信号パスとに基づく。
【0150】
受信チップレートサンプルが以下のように与えられる代替実施形態を検討する。
【0151】
【数24】
Figure 2004538682
ul[n]はl番目のレイクフィンガーにより追跡されているPN拡散データ信号を表す。このモデルはすべての干渉パスと他の基地局の信号がL個のレイクフィンガーによって追跡されている場合に生じる。PN拡散データがすべてのパスE{ul[n]}=0と非相関のE{ul[n] up[m]}=δl,pδm,nのゼロ平均であると仮定すると、受信信号の自己相関マトリクスはすべてのパスに対して同一である。すなわち、
【0152】
【数25】
Figure 2004538682
雑音自己相関マトリクスRnn,lは一般的にパスごとに異なる。なぜなら、パスの原因は式(20)ごとに除去されるからである。この実施形態ではすべてのフィンガーに対してσN 2を推定し、
【0153】
【数26】
Figure 2004538682
を計算することにより、パスごとの空間MMSE係数の計算することができる。この処理がすべての望ましくかつ干渉しているマルチパスを追跡する場合、式(19)の対角にない項を推定することは必ずしも必要でないことに留意されたい。
【0154】
上述した受信信号の各推定方法はさまざまな仮定を用いている。MRCアプローチはすべての雑音を互いに無関係であると考えている。このような仮定は特に音声通信システムに適用することができ、ここでパイロットに対する信号の比率は高い。CDMAまたは拡散スペクトルタイプシステムにおいて他のユーザが雑音として扱われると仮定するのは合理的である。しかしながらデータ通信システムではこの仮定がいつも正確とはかぎらない。したがってMMSEアプローチがHDR環境においてより正確かつ効率的であるということが証明できる。MRC方法とは対照的にMMSEアプローチはチャネルごとに実行され、各受信アンテナ上で受信されたエネルギーのすべてを考慮している。MMSEアプローチは適応フィルタを訓練するのにフルパワーのパイロットを使用し、その結果の値を受信データに適用する。MMSEアプローチはC/I推定値を向上させ、これにより、より正確かつ効率的なデータレート制御(DRC)決定を可能にする。MMSEは重みと結果の信号の推定値も向上させる。MRCアプローチと同じく、MMSEアプローチも互いに無関係な雑音を前提にしている。
【0155】
III.CDMAタイプパイロットへのMMSEアプローチ
合成器重みを決定する空間MMSEアプローチを、パイロットがトラフィック信号のような他の信号と同時に送信されるシステムに適応させるのが望ましい。cdma2000タイプのシステムでは、パイロット信号は連続的に送信され、トラフィック情報と送信機の電力を共有する。パイロット信号が時間ゲートされていない、すなわち時分割多元化されていないシステムでは、パイロットエネルギーの抽出は簡単ではない。1つの例はCDMAタイプシステムであり、これはパイロット信号または送信機および受信機によってアプリオリに知られた他の信号を有している。すなわちこのシステムは時間ゲートされていない、つまり他の信号と時間多重化されていない。
【0156】
このような拡散スペクトルシステムに適用することのできる代替実施形態は上述の式(23)の類似形を考慮することにより実現される。
【0157】
【数27】
Figure 2004538682
ここでsは空間シグネチャである。共分散項は雑音の自己相関Rnnと類似である。式の右辺の第1の項は信号の自己相関Rxxと類似である。式の右辺の第2の項には、他のチャネルのエネルギーに対するパイロット信号の相対エネルギーを表す第1の項と、補正項を表す第2の項とが含まれる。式(28)で与えられるようにxはサンプル値、mは時間インデックス、dはデータシンボル、Nはウォルシュ符号長である。式(28)の共分散は逆拡散前の信号の相関に基づく。逆拡散信号は以下のように与えられる。
【0158】
【数28】
Figure 2004538682
空間シグネチャはパイロットチャネルを逆拡散およびデカバーする。すなわちCDMAシステムではパイロット信号または他の既知の信号をフィルタリングすることにより計算され、以下のように与えられる。
【0159】
【数29】
Figure 2004538682
ここでパイロットチャネルについてl=0である。
この相関を決定するために、以下の期待値が考慮される。
【0160】
【数30】
Figure 2004538682
さらに
E[Pi[n]・Pi[n’]]=δi,l ・δn,n ’ (32)
ここでPはPN符号であり、iはPN符号に関連するユーザインデックスであり、jはウォルシュ符号のインデックスであり、δは以下のように定義される。
【0161】
i=jのときδi,j=1であり、i≠jならばδi,j=0 (33)
x(t)の値は以下のように展開される。
【0162】
【数31】
Figure 2004538682
ここでiはユーザまたは送信機インデックス、すなわち各送信機に関連する固有のPN符号を持つCDMAシステムにおけるPN符号インデックスであり、jは受信機インデックス、すなわち受信機に対するウォルシュ符号割当てを持つCDMAシステムにおけるウォルシュ符号インデックスであり、nは時間インデックスであり、dはユーザiのj番目のチャネルに対するデータシンボルであり、wはユーザiのj番目のチャネルに対するウォルシュ符号であり、pはユーザiのすべてのチャネルに対して同一なPN符号であり、c iはチャネルの空間シグネチャであり、ここでc iはユーザiのすべてのチャネルjに対して同一である。チャネルjのうちの1つはパイロットチャネルに対応している。最後の項は雑音に対応している。1つの実施形態では、フォワードリンク(FL)について、システムlが基地局に対応しjがウォルシュチャネルに対応している。代替実施形態では、リバースリンク(RL)システムについて、lは移動局に対応しjは移動局が送信する平行ウォルシュチャネルに対応している。
【0163】
式(34)の関係性に基づき、データサンプルは以下のように定義される。
【0164】
【数32】
Figure 2004538682
さらに、代入により、式(35)は以下のようになる。
【0165】
【数33】
Figure 2004538682
ここでTcはチップ期間であり、τkはk番目のパスに対するオフセットである。したがってサンプル定義は以下のように縮小される。
【0166】
【数34】
Figure 2004538682
ここでmは時間インデックスである。
式(31)に戻ると、以下の関係性が導かれる。
【0167】
【数35】
Figure 2004538682
ここでNはウォルシュ符号長であり、σ2は白色雑音の分散である。
【0168】
【数36】
Figure 2004538682
ここで式(40)と式(39)の差は誤差相関項である。k番目のユーザのl番目のサブチャネルに対する合成器重みは以下のように与えられる。
【0169】
【数37】
Figure 2004538682
他の項に対するパイロットの相対エネルギーを考慮する調整項を適用することにより以下のようになる。
【0170】
【数38】
Figure 2004538682
この式は合成器重みの反復定義、すなわち合成器重みの解を提供する。合成器重みの解は逆拡散信号の共分散マトリクスと空間シグネチャとの積である。
【0171】
式(42)の適用により、合成器重みを決定するための空間MMSEアプローチは、パイロットがトラフィック信号のような他の信号と同時に送信されるシステムに適用されてもよい。
【0172】
IV. フルマトリクス反転
一般的に、A個のアンテナとアンテナごとにL個のレイクフィンガーを持つシステムでは、MMSE合成器重みを特定するのに(各パスの各アンテナごとに1つの)AL個の複素重みを計算することが必要である。アンテナaおよびパスlに対するn番目の受信複素サンプルを検討する。ここでこれらのサンプルはベースバンドプロセッサに入力されるI/Qベースバンドサンプルストリームの適切な補間および/または整列により計算されうる。例示的な実施形態では、サンプルx[m]はCDMAチップレート(例えば、1.2288Mcps)またはこれより高いレート(例えば、2×1.2288Mcps)で発生する一方、送信データシンボルy[n]はそのチップレートで発生しうる。l番目のパスで整列されたチップレートサンプルは以下のように与えられる。
【0173】
xa,l[n]=sa,l[n] y[n]+na,l[n] (43)
ここでsa,l[n]は望ましい信号の複素振幅であり、y[n]は送信シンボルストリームであり、na,l[n]は他のすべての追加的な雑音(および干渉)項からなる。サンプルnに対するAL個の合成器重みWa,lを選択してシンボル推定値を形成するのが好ましい。
【0174】
【数39】
Figure 2004538682
受信サンプルおよび合成器重みに対するAL個のカラムベクトルの長さを形成することにより、式(41)を以下のように書き換えることができる。
【0175】
x[n]=s[n] y[n]+n[n] (45)
そして式(42)を以下のように書き換えることができる。
【0176】
y^[n]=(w[n])H x[n] (46)
ここで()Hは共役転置を表す。受信信号の統計値がパイロットバースト中に変化しないぐらい非常に緩やかにチャネルおよび干渉が変化するものとする。この仮定のもと、式(31)を以下のように書き換えることができる。
【0177】
x[n]=sy[n]+n[n] (47)
(AL×1)の望ましい信号シグネチャベクトルはc=sと定義される。(AL×AL)の雑音自己相関マトリクスRnnを計算することによって、合成器重みベクトルに対するMMSEの選択は以下のように表すことができる。
【0178】
w=Rnn -1 c (48)
式(31)に基づいて、雑音自己相関マトリクスは以下のように計算される。
【0179】
【数40】
Figure 2004538682
したがって、Rnnおよびcの正確な推定値を受け、およびAL×ALマトリクスを反転することにより、MMSE合成器重みを決定することができる。さらに、MMSE合成器の出力でSNR(すなわちC/I)を以下のように計算することができる。
【0180】
SNR=w H c (50)
端末で計算されるこのSNR測定値は電力制御およびレート制御情報をリバース送信リンク上で端末から基地局へ送信するために使用することができる。
【0181】
V. 適応アルゴリズム
上述のような合成器重みを決定する多くの方法は、受信機で受信される雑音および干渉を考慮したさまざまな仮定を立てる。代替実施形態にしたがうと、異なるフィンガー間の相関について仮定を立てないで1組の重みを得るために信号推定には最小自乗平均(LMS)、または再帰最小自乗(RLS)のようなMMSEベースのダイナミックアルゴリズムが使用される。言い換えれば、この方法にはパス間の雑音相関が含まれる。このような方法は、MRCアルゴリズムにより達成されるよりも高いSINRを達成する1組の重みを導く。例示的な実施形態はIS−856フォワードリンクのようなフルパワーで送信される時間ゲート化パイロットを持つCDMA波形を採用する。フィンガーごとに特定の処理を考慮しなくても、レイク受信機の動作の最終ステップには、フィンガー出力を合成して最終シンボル推定値を生成することが含まれる。以下の信号モデルは合成器の直前の所定のフィンガーの出力に適用することができ、以下のように与えられる。
【0182】
【数41】
Figure 2004538682
ここで、
fはレイク受信機のフィンガーインデックスであり、f=1からF。
kはチップレートで時間的な間隔をおいたサンプルを示す時間インデックスであるが、代替実施形態では他の任意のサンプリングレートを表してもよい。
y(k)は望ましいシンボルである。
n(k)は干渉であって、n(k)はy(k)と非相関である。
cf(k)はフィンガーfの時間オフセットにおけるチャネル利得と見ることができる。
【0183】
このモデルはさまざまな状況に適用できるほどに一般的である点に留意されたい。
【0184】
雑音相関マトリクスは以下のように与えられる。
Rnn(k)=E{N(k) N(k)H} (52)
ここでN(k)はf=1…Fのとき項nf(k)により形成されるベクトルであり、
【0185】
【数42】
Figure 2004538682
E{}は統計期待値演算子である。
合成動作は1組の重みとF個のフィンガーから得られる1組のサンプルとの単純な複素内積とみることができる。
【0186】
【数43】
Figure 2004538682
ここで
Xは時間のk番目の時点において各フィンガーのサンプルにより形成されたF次元の複素ベクトルである。
Wは重みのF次元複素ベクトルである。
()Hは複素共役および転置を示す。
y(k)の合成推定値のSINRは以下の通りである。
【0187】
【数44】
Figure 2004538682
ここでc(k)はチャネル係数を含むF次元の複素ベクトル、すなわち以下で示されるシグネチャである。
【0188】
【数45】
Figure 2004538682
式(54)を最大化する1組の重みは以下で与えられる。
W(k)=[Rnn(k)]-1 c(k) (55)
チャネル利得ベクトルおよび雑音相関マトリクスは時間インデックスkに左右される点に留意されたい。しかしながら、最も実際的な状況(すなわち、送信機/受信機の異なる速度、マルチパスプロファイルなど)では、これらの量はチップレートに関して緩やかに変化するのみである。実際、数千ものチップに対する静止度を仮定するのが一般的である。このアプローチを適用およびベクトルの時間インデックスをドロップすることにより、結果として得られるMMSE重みはkの影響を受けない。
【0189】
W=Rnn -1 c (56)
従来的なMRC方法は既知のシンボルを持つパイロットシーケンスを使用することによって、cの推定値とRnnの対角項、すなわち各フィンガーの出力における個々の雑音の分散を得て、この反転を避ける。この情報と、Rnnの対角にない項がすべてゼロであると仮定することとによって、フィンガーfに対する合成器重みは以下のように計算される。
【0190】
【数46】
Figure 2004538682
ここでσwf 2はRnnのf番目の対角要素である。対角にないマトリクス要素がゼロであるという仮定はフィンガーのオフセットが遠く離れている場合にのみ有効である。この仮定はフィンガーが近接すればするほど正確性を欠く。マルチパスエネルギーを収集するためにフィンガーを互いに近接させて配置することの必要なチャネルでは、式(55)のMRC合成器重みの適用はかなりのパフォーマンスの低下を招く。
【0191】
動作を向上させるために、この仮定を立てることをやめ、ダイナミックアルゴリズムに基づいて平均自乗誤差(MSE)方法を使用して重みのベクトルを計算することが望ましい。ダイレクトマトリクス反転、LMSアルゴリズム、RLSアルゴリズム、およびこれらの変形のように、式(56)のさまざまな異なる解き方がある。
【0192】
ダイレクトマトリクス反転はパス全体の雑音訂正と仮定をなさずにフル自己相関マトリクスとを考慮する。ダイレクトマトリクス反転は最も正確な重み値の決定方法であるが、ダイレクトマトリクス反転は処理時間を増し、非常に大量の処理電力を消費する複雑な複素マトリクス演算を必要とする。他の方法は仮定を簡単化するか、あるいは適応アルゴリズムまたはマトリクス反転の問題のショートカットな解法を可能にするこれらの組み合わせを使用する。これらの方法には他のものよりもデジタル受信機での実現に適しているものもある。
【0193】
ベクトルcが干渉Nのベクトルと非相関であると仮定すると、解のSINRパフォーマンスの点で式(56)を解くことは以下で与えられる式(58)を解くことに等しい。なぜなら2つの解は以下の定数が異なっているだけだからである。
【0194】
W=Rxx -1 c (58)
ここで
Rxx(k)=E{X(k) X(k)H} (59)
RLSアルゴリズムを使用して未知のデータで時分割多元化された既知のパイロットシーケンスに基づいてWを計算すると、適応アルゴリズムはパイロットバースト中にフィルタ係数を変化させ、重みは未知のシンボルの推定値を生成するためのデータの復調のために一定に維持されるだろう。言い換えれば、重みはパイロットバースト上で訓練され、訓練された重みはトラフィックを処理するために使用される。
【0195】
代替実施形態は自乗平均誤差を決定するために他の再帰アルゴリズムを適用するのみならずこれらのアルゴリズムを構成する代替的な方法も適用してよい点に留意されたい。RLSアルゴリズムはその優先値、入力データ、既知のシンボルおよびアルゴリズムが同様に更新し続けるマトリクスに基づいて、各パイロットシンボルで再帰的に推定値W(k)^を更新する。
【0196】
【数47】
Figure 2004538682
ここで、Pは共分散マトリクスの反転にほぼ等しいF×Fの複素マトリクスである。
【0197】
Kは重み計算の反復に適用されるF×1の複素カラムベクトルの利得項である。
λは1以下の実数である。
【0198】
シンボルは複素共役を示す。
K()は式(60)で示されるように重み更新に適用される利得項である。利得項K()はλの関数であり、λはアルゴリズムに対する履歴利得ファクタであり、履歴利得はアルゴリズムにより維持される過去の反復情報の量を決定する。
【0199】
適切な条件のもと、合成係数ベクトルW(k)^は式(58)で定義されるWへと収束する。合成器重みを選択するこのMMSEアプローチがMRCアプローチよりも優れた重要なパフォーマンスを提供することがシミュレーションにより示された。特に、フィンガーがわずかなチップ内で間隔をおいて配置されるときおよび/または付加的な熱雑音や他のユーザの干渉よりもむしろ所定のフィンガー軸における干渉の支配的な成分がマルチパスから生じるときに、利得は重要となることがある。
【0200】
図15A、15B、および15Cで示される1つの実施形態では、RLSアルゴリズムは適応トランスバーサルフィルタに適用される。これにより、反復n−1におけるフィルタの重みベクトル(すなわちタップ重みのベクトル)の最小自乗推定値が与えられると、更新された推定値は新しい入力を受けて反復nについて計算される。RLSアルゴリズムの重要な特徴はアルゴリズムが開始した時点まで戻る入力データに含まれる情報を使用することである。これにより結果的な収束レートは一般的に単純LMSアルゴリズムよりも速い大きさのオーダーである。
【0201】
図15Aに示すように、システム400には重み制御ユニット404に結合されたトランスバーサルフィルタ402が含まれる。入力x(k)に対してトランスバーサルフィルタ402は重みベクトルW(k-1)を適用する。ここで重みベクトルにはトランスバーサルフィルタ402のさまざまなタップに割り当てられた重みが含まれる。入力x(k)はアルゴリズムにしたがって重みベクトルの重みを適応させる重み制御ユニット404にも提供される。その後トランスバーサルフィルタ402の出力は入力x(k)に重みが適用されたものとなる。トランスバーサルフィルタ402の出力は加算ノード406に提供される。加算ノードは望ましい信号を受け取り、トランスバーサルフィルタ402の出力を減算して誤差信号を重み制御ユニット404に提供する。重み制御ユニット404はこの情報をRLSアルゴリズムへの適用されるものとして使用し、トランスバーサルフィルタ402のタップに対する重みを更新する。1つの実施形態にしたがうと、重み制御ユニット404は時間ゲート化パイロット信号を使用して訓練し、ここでタップ重みの更新はパイロットインターバル中に生じる点に留意されたい。
【0202】
図15Bは図15Aのシステム400に関する信号フローグラフ500を示す。望ましい応答y*(k)が加算ノード502へ提供される。加算ノード502はトランスバーサルフィルタ402の出力と望ましい応答y*(k)との差を決定する。フローグラフは単一の負のフィードバック構成を考慮する。ここで、トランスバーサルフィルタ402の出力、形態xH(k)W(k-1)におけるフィルタされた入力は加算ノード502で減算され、望ましい信号y*(k)とともに入力の一部分として提供される。ノード504で、利得K(k)は加算ノード502の出力、すなわちXH(k) W(k)とy*(k)との差に適用される。ノード504の結果は加算ノード506に提供される。ノード506は重みベクトルの前の反復バージョンW(k-1)を受け取って、重みベクトルの次の反復W(k)を発生させる。ノード506の出力はW(k-1)の発生のために遅延素子508に提供される。これは反復処理なので、遅延素子508の出力は、入力データ、特にXH(k) W(k-1)に適用するためにノード510に提供される重みベクトルである。ノード510はトランスバーサルフィルタ402の動作を表し、フローグラフで実行される他の動作は重み制御ユニット404により実行される。図15Aおよび15Bにおいて適用されるRLSアルゴリズムは、利得を持つ誤差項を使用して古い値を増分させることによって、トランスバーサルフィルタ402の重みを適応的に更新する。
【0203】
RLS方法は図15Cでさらに示され、ここで処理550はステップ552でパイロットとトラフィック情報とを含むフレームnを受信することにより開始する。フィルタはステップ554でパイロットシンボルを使用してフィルタに適用するための重みを決定するために訓練される。フィルタはその後重みを使用してデータ情報を含むトラフィックを復調する。訓練には上記で提供されたRLS方程式を適用して、アルゴリズムの各反復上で新しい重みベクトルを決定することが含まれる。代替実施形態は代わりの適応アルゴリズムを使用してもよく、ここでフィルタの重みは複素マトリクス反転を必要とすることなく反復的に調整される。
【0204】
拡散スペクトルシステムに対するRLSアルゴリズムを実現するシステムは図16で示され、それぞれがレイクタイプの受信機606、608にそれぞれ結合された2つのアンテナ602、604を有している。レイク受信機606、608のそれぞれは受信信号を処理するために3つのフィンガーを持つように示されている。レイク受信機606、608の出力は推定ユニット610に提供される。推定ユニット610はパイロット基準y(k)も受信する。推定ユニット610は各パス上で受信される信号を合成することによってレイク受信機606、608から受信した信号を処理する。各パスは合成に先だって他のパスからの重み付け信号で重み付けされる。これらの合成器重みの調整はRLSアルゴリズムを使用して行われる。推定ユニット610はアプリオリに知られた信号を使用して合成器重みを訓練する。推定ユニット610の出力は推定値y’(n)および受信信号のSNRの推定値である。代替実施形態は合成器重みを決定する代わりの適応アルゴリズムを実現してもよく、アルゴリズムは推定信号と送信信号との平均自乗誤差を最小化しようとする。
【0205】
このようにして、合成器重みを決定するさまざまな方法がこれまでに示されてきた。各方法は所定のシステムの設計やリソースの規定にしたがった応用を見出す。正確さと計算の複雑さすなわちコストとの間にはトレードオフが存する。上述されたさまざまな方法および無線システムは向上した正確さを提供しつつ計算の複雑さを緩和している。さまざまな実施形態はCDMAタイプの拡散スペクトル通信システムを参照して説明されてきたが、その概念は代替的な拡散スペクトルタイプシステムだけでなく、他のタイプの通信システムにも適用可能である。上記で提供された方法およびアルゴリズムはハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、あるいはこれらの組み合わせで構成されてもよい。例えば、非時間ゲート化パイロットにMMSEアプローチを使用すると、合成器重みの解を求める式は、計算を行うためにソフトウェアまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して実行されてもよい。同様に、適応アルゴリズムはコンピュータ読み取り可能媒体上に記憶されたコンピュータ読み取り可能指令の形式のソフトウェアで実現されてもよい。DSPコアのような中央処理装置は指令を実行して、これに応じて信号推定値を提供するよう動作する。代替実施形態は実行可能な特定用途向け集積回路(ASIC)のようなハードウェアを構成してもよい。
【0206】
当業者であれば、情報や信号はさまざまな異なる技術や技能を使用して表されてよいことを理解するだろう。例えば、上述の記載を通じて参照されうるデータ、指令、命令、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは電圧、電流、電磁波、磁界、または磁粒、光学フィールドまたは光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表すことができる。
【0207】
当業者であれば、ここに開示された実施形態に関して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは電気的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組み合わせとして構成されてもよいこともさらに認めるだろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、さまざまな例示的な成分、ブロック、モジュール、回路、およびステップが一般的にそれらの機能の点から説明されてきた。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアのいずれで構成されるかは、特定のアプリケーションやシステム全体に課された設計制限に左右される。当業者は説明された機能を特定のアプリケーションのそれぞれに対してさまざまな方法で実現してもよいが、このような構成の決定は本発明の範囲からの逸脱を生じさせるようには解釈されるべきでない。
【0208】
ここに開示された実施形態に関連してさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、書換え可能ゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理装置、別個のゲートまたはトランジスタ論理、別個のハードウェア成分、またはここに説明された機能を実行するためのこれらの任意の組み合わせにより構成または実現されてもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替的にこのプロセッサは従来型のプロセッサ、制御装置、マイクロコントローラ、または状態機械であってもよい。プロセッサは計算装置の組み合わせとして構成されてもよい。例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに結合された1つ以上のマイクロプロセッサ、あるいはそのような他の任意の構成などがある。
【0209】
ここに開示された実施形態に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップはハードウェアで直接具体化されてもよいし、プロセッサで実行されるソフトウェアモジュールあるいはこれら2つの組み合わせで具体化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリEPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、あるいは技術的に知られた他の任意の形式の記憶媒体に存していてよい。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合しており、そのようなプロセッサは記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができる。代替的に、記憶媒体はプロセッサの集積部品であってもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存していてもよい。ASICはユーザ端末内に存していてもよい。代替的には、プロセッサおよび記憶媒体はユーザ端末の別個の成分として存在していてもよい。
【0210】
開示された実施形態についての以上の説明は当業者が本発明を作成しあるいは使用することができるように提供されている。これらの実施形態に対するさまざまな修正は当業者にとって容易に想到でき、ここに定義される一般原理は本発明の精神または範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用することができる。したがって、本発明はここに示された実施形態に限定されることを意図するものではなく、ここに開示された原理と新規な特徴とに一致する最も広い範囲に一致すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0211】
【図1】図1は、正確な干渉エネルギー計算回路を有する遠隔通信システムである。
【図2】図2は、フォワードリンク送信で使用するよう構成された図1の正確な干渉エネルギー計算回路と、対数尤度(LLR)回路と、パス合成回路の詳細な図である。
【図3】図3は、リバースリンク送信のために最適化され、パス重み付け・合成回路と図2のLLR回路とを含む正確な干渉エネルギー計算回路である。
【図4】図4は、図2の正確な干渉エネルギー推定回路と最大比率のパス合成回路の代替実施形態を示す。
【図5】図5は、干渉エネルギーの推定を向上させ、図2の正確な干渉エネルギー計算回路で使用するよう構成されたフレームアクティビティ制御回路のブロック図である。
【図6】図6は、アクティブスロットと待機スロットとを示す例示的なタイミングの図である。
【図7】図7は、トラフィックチャネル信号、パイロットチャネル信号、フレームアクティビティ制御(FAC)信号(リバース電力制御チャネルとしても知られる)、および図6のスロットの待機チャネルスカートを示す例示的なタイミングの図である。
【図8】図8は、ワイヤレス通信システムである。
【図9】図9は、ワイヤレス通信システムにおける受信機である。
【図10】図10は、ワイヤレス通信システムの1つのパスに関する処理ユニットである。
【図11】図11は、ワイヤレス通信システムの1つのパスに関する処理ユニットの詳細な図である。
【図12A】図12Aは、レイク受信機で使用するための合成器重みを決定するために使用される自己相関マトリクスである。
【図12B】図12Aは、レイク受信機で使用するための合成器重みを決定するために使用される自己相関マトリクスである。
【図13】図13は、レイク受信機で使用するための合成器重みを決定する1つの方法のフローチャートである。
【図14】図14は、高データレートシステムにおけるチャネル割当てのタイミングの図である。
【図15A】図15Aは適応フィルタと、合成器重みを決定する方法の図である。
【図15B】図15Bは適応フィルタと、合成器重みを決定する方法の図である。
【図15C】図15Cは適応フィルタと、合成器重みを決定する方法の図である。
【図16】図16は、ワイヤレス通信システムにおける受信機である。

Claims (10)

  1. それぞれがレイク受信機に結合された複数の受信アンテナと各レイク受信機のレイクフィンガーからの信号を合成する合成器とを有するワイヤレス通信システムにおいて、合成器に適用される合成器重みを決定する方法であって、
    第1のタイプのシンボルのサンプルと第2のタイプのシンボルのサンプルとを有するフレームを受信し、
    適応アルゴリズムを使用し、第1のタイプのシンボルのサンプルを用いて合成器重みを決定し、
    合成器重みを使用して、第2のタイプのシンボルのサンプルを処理することを含む方法。
  2. 適応アルゴリズムは再帰最小自乗アルゴリズムである請求項1記載の方法。
  3. 前記決定することは、複数のタップを持つトランスバーサルフィルタを使用して第1のタイプのシンボルのサンプルをフィルタリングすることを含み、合成器重みが複数のタップに適用される請求項2記載の方法。
  4. 前記決定することは、望ましいシンボルと第1のタイプのシンボルのフィルタされたサンプルとの誤差を決定することをさらに含み、この誤差は合成器重みを決定するために使用される請求項3記載の方法。
  5. 前記決定することは、少なくとも1つの前の合成器重みと第1のタイプのシンボルを有する受信信号との関数として、合成器重みを反復計算することを含む請求項2記載の方法。
  6. 反復kについて合成器重みW()を計算することは以下のように与えられ、
    W(k+1)=W(k)-K(k+1)WH(k)X (k+1)-y(k+1)
    ここでK()は重み反復に適用される利得であり、X()は受信データであり、y()は望ましいデータである請求項5記載の方法。
  7. 利得K()は以下のように計算され:
    Figure 2004538682
    ここでλは1より小さいかあるいは1に等しいアルゴリズムに対する履歴利得ファクタであり、この履歴利得ファクタはアルゴリズムにより保持されている過去の反復情報の量を決定する請求項6記載の方法。
  8. アンテナと、
    アンテナに結合されたレイク受信機と、
    アンテナで受信された信号のシンボル推定値を発生させるトランスバーサルフィルタと、このトランスバーサルフィルタに結合され、適応アルゴリズムにしたがってトランスバーサルフィルタの重みを調整するよう動作する重み付けユニットとを有する、第1の受信機に結合された信号推定ユニットとを具備する無線装置。
  9. 適応アルゴリズムは再帰最小自乗アルゴリズムである請求項8記載の装置。
  10. 重み付けユニットは、この装置によりアプリオリに知られる時間ゲートされた信号上で適応アルゴリズムを実行することによってトランスバーサルフィルタの重みを調整する請求項9記載の装置。
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