JP2004522711A - 眼内圧の低下および制御のための組み合わせ治療 - Google Patents
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Abstract
血管静止剤および別のIOP低下化合物は、緑内障および高眼内圧を処置するために眼科用組成物に組み込まれる。緑内障および高眼内圧を処置するための方法もまた、開示される。本発明は、緑内障および高眼圧の処置において有用な組成物に関する。この組成物は、少なくとも1つの血管静止剤およびIOPを低下する少なくとも1つの他の化合物(「第2の薬剤」)の組み合わせを含有する。この組成物は、患者の罹患した眼に対する局所的な適用によって、IOPを低下および制御するために用いられる。
Description
【0001】
本発明は、一般に、眼科学の分野に関する。特に、本発明は、眼内圧(IOP)を低下する血管静止剤および第2のIOP低下化合物の組み合わせを用いる、緑内障の処置に関する。
【0002】
(発明の背景)
現在、緑内障の根底にある原因は、理解されていないが、緑内障は、正常な視野の減少を伴う、視神経の損傷によって特徴付けられる。起こり得る緑内障性の視野の損失の1つの初期の兆候は、IOPの上昇である。
【0003】
IOPを低下することが公知である血管静止剤が、存在する(例えば、米国特許第4,876,250号および同第5,371,078号を参照のこと)。これらの化合物は、高眼圧の制御において非常に効果的であるが、しかしこれらは通常、作用の遅い開始を示す;すなわち、IOP低下効果が見られるまでに数週間がかかり得る。
【0004】
縮瞳薬、交感神経作用剤、β−ブロッカー、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター、およびプロスタグランジンのような、他の公知のIOP制御剤は、IOP低下において即時に効果的である。
【0005】
本発明の組成物は、IOPの効果的で、長期持続する制御を提供する血管静止剤および患者の上昇したIOPの即時の制御を提供するための第2のIOP低下化合物を含有する。この組み合わせは、患者のIOPが、より小さなIOPのスパイキング(spiking)を伴って低下および制御され得る点において、より効果的である。さらに、血管静止剤は、本発明中に記載される任意の第2のIOP低下化合物とは異なる機構を介してIOPを低下させるため、この組み合わせの有効性は、少なくとも相加的である。
【0006】
(発明の要旨)
本発明は、緑内障および高眼圧の処置において有用な組成物に関する。この組成物は、少なくとも1つの血管静止剤およびIOPを低下する少なくとも1つの他の化合物(「第2の薬剤」)の組み合わせを含有する。この組成物は、患者の罹患した眼に対する局所的な適用によって、IOPを低下および制御するために用いられる。
【0007】
(発明の詳細な説明)
生存可能な組織を維持する目的のための血管の発達は、新脈管形成または新生血管形成として知られている。新生血管形成を阻害する薬剤は、血管静止剤、血管退化剤、または血管栄養剤のような多様な用語によって公知である。さらに、多くの血管静止剤が、有意なIOP低下活性を有することが示された(Clarkら、IOVS35(前出)):1057,1994)。本明細書の目的において、用語「血管静止剤」とは、新生血管形成を阻害しかつ緑内障または高眼圧を伴う眼内圧を低下および/または制御する、化合物を意味する。
【0008】
いずれの理論にも束縛されることを意図することなく、血管静止剤は、眼の小柱網における無構造の細胞外物質の蓄積を阻害することによって、またはこの細胞外物質の溶解を刺激することによって眼内圧を制御するように作用すると考えられている。この無構造の細胞外物質の存在は、健康な小柱網の完全性を変化し、かつ原発開放隅角緑内障(POAG)に関連する症状である。なぜこの無構造の細胞外物質が、POAGに罹患している人の小柱網において増加するのかは、十分には理解されていない。しかし、一般的に、この無構造の細胞外物質がグルコサミノグリカン(GAG)および基底膜物質からなることが見出されている(Ophthalmology、Vol.90、No.7(1983年7月);Mayo Clin. Proc、Vol.61、pp.59−67(1986年1月);およびPediat.Neurosci.Vol.12、pp.240−251(1985−86)を参照のこと)。これらの物質が小柱網において増加する場合、眼の前眼房に通常存在する、房水は、その正常な速度にて、その正常な経路(小柱網)を通じて、この前眼房から出得ない。従って、正常量の房水が、眼の毛様態突起によって産生され、そして前眼房内に導入されるが、しかし、小柱網を介するその排出は、異常に遅い。これは、視神経に圧力を伝達し得る、眼内圧の増加(高眼圧)を生じる。このように発生した高眼圧は、視神経の損傷に起因する失明を導き得る。
【0009】
血管静止剤は、小柱網においてIngberらによって示されたものと類似の様式で機能すると考えられていて、ここでヒヨコ胚の新生血管形成モデルを用いて、血管静止ステロイドが基底膜骨格の溶解を引き起こすことが示された(Endocrinology、119、pp.1768−1775(1986))。血管静止剤が、基底膜物質およびグリコサミノグリカンの形成を阻害することによって、小柱網における無構造の細胞外物質の、蓄積を防止するか、またはその溶解を促進すると考えられている。従って、これらの物質の発生を防止するかまたはこれらの溶解を促進することによって、小柱網の正常な完全性が維持され、そして房水は、正常な速度で小柱網を通じて流れ得る。結果として、その眼の眼内圧が制御される。
【0010】
好ましい血管静止剤は、以下の構造によって表現される:
【0011】
【化3】
ここでR1は、H、−CH3または−C2H5であり;
R2は、F、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、HまたはClであり;R3は、H、OR26、OC(=O)R27、ハロゲン、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、=O、−OH、−O−アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アリール、−OC(=O)N(R)2または−OC(=O)OR7であり、ここで該アリールは、フリル、チエニル、ピロリル、またはピリジルであり、該部分の各々は、1つまたは2つの(C1−C4)アルキル基によって必要に応じて置換されるか、または該アリールは、−(CH2)f−フェニルであり、ここでfが0〜2であり、かつ該フェニル環が塩素、フッ素、臭素、アルキル(C1−C3)、アルコキシ(C1−C3)、チオアルコキシ−(C1−C3)、Cl3C−、F3C−、−NH2および−NHCOCH3より選択される1つから3つの基により必要に応じて置換され、そしてRは、水素、アルキル(C1−C4)、またはフェニルであり、かつそれぞれのRが同じかもしくは異なり得、そしてR7は、本明細書中に規定されたようなアリール、またはアルキル(C1−C12)であり;
R4は、H、CH3、ClまたはFであり;
R5は、H、OH、F、Cl、Br、CH3、フェニル、ビニルまたはアリルであり;
R6は、HまたはCH3であり;
R9は、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、H、OH、CH3、F、=CH2、CH2C(=O)OR28、OR26、O(C=O)R27またはO(C=O)CH2(C=O)OR26であり;
R10は、−CCH、−CH=CH2、ハロゲン、CN、N3、OR26、OC(=O)R27、H、OH、CH3であるか、またはR10は、C−16位とC−17位との間に二次結合を形成し;
R12は、Hであるか、またはR1もしくはR14と二重結合を形成し;
R13は、ハロゲン、OR26、OC(=O)R27、NH2、NHR26、NHC(=O)R27,N(R26)2、NC(=O)R27、N3、H、−OH、=O、−O−P(=O)(OH)2、または−O−(C=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは2〜6の整数であり;
R14は、Hであるか、またはR12と二重結合を形成し;
R15は、H、=Oまたは−OHであり;
そしてR23は、R10と一緒になって、環状のホスフェートを形成し;
ここでR9およびR15は上で規定された意味を有するか;
あるいはここでR23は、−OH、O−C(=O)−R11、−OP(O)−(OH)2、または−O−C(=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは、2〜6の整数であり;かつR11は−Y−(CH2)n−X−(CH2)m−SO3H、−Y’−(CH2)p−X’−(CH2)q−NR16R17または−Z(CH2)rQであって、
ここでYは、結合または−O−であり;Y’は、結合、−O−、または−S−であり;XおよびX’ のそれぞれは、結合、−CON(R18)−、−N(R18)CO−、−O−、−S−、−S(O)−、または−S(O2)−であり;R18は、水素またはアルキル(C1−C4)であり;R16およびR17のそれぞれは、1つのヒドロキシルにより必要に応じて置換される1〜4つの炭素原子の低級アルキル基であるか、またはR16およびR17は、これらのそれぞれが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジノまたはN(低級)アルキルピペラジノより選択される単環式ヘテロ環を形成し、ここでアルキルは、1〜4つの炭素原子を有し;nは、4〜9の整数であり;mは、1〜5の整数であり;pは、2〜9の整数であり;qは、1〜5の整数であり;
Zは、結合または−O−であり;rは、2〜9の整数であり;かつQは、以下:
(1)R19が、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−SO2N(R20)−、またはN(R20)SO2−であり;かつR20が、水素または低級アルキル−(C1−C4)であって;但し、R20および(CH2)rにおける炭素原子の総数が、10を超えない、−R19−CH2COOH;あるいは
(2)−CO−COOH;あるいは
(3)R21が、Hであり、かつR22が、H、CH3、−CH2COOH、−CH2CH2COOH、−CH2OH、−CH2SH、−CH2CH2SCH3、または−CH2Ph−OHであって、ここでPh−OHが、p−ヒドロキシフェニルであるか;
またはR21が、CH3であり、かつR22が、Hであるか;
またはR21およびR22が、一緒になって、−CH2CH2CH2−であるか;
−N(R21)CH(R22)COOHが、一緒になって、−NHCH2CONHCH2COOHである、CON(R21)CH(R22)COOHおよびこれらの薬学的に許容可能な塩の中の1つであり;
R24は、C、C1−C2二重結合、Oであり;
R25は、C(R15)CH2−R23、OH、OR26、OC(=O)R27、R26、COOH、C(=O)OR26、CHOHCH2OH、CHOHCH2OR26、CHOHCH2OC(=O)R27、CH2CH2OH、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、CH2CN、CH2N3、CH2NH2、CH2NHR26、CH2N(R26)2、CH2OH、CH2OR26、CH2O(C=O)R27、CH2O(P=O)(OH)2、CH2O(P=O)(OR26)2、CH2SH、CH2S−R26、CH2SC(=O)R27、CH2NC(=O)R27、C(=O)CHR28OH,C(=O)CHR28OR26、C(=O)CHR28OC(=O)R27であるか、またはR10およびR25は、一緒になって、=C(R28)2すなわち必要に応じてアルキル基で置換されたメチレン基であり得;
ここでR26が、C1−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アラルキル、アリール)であり;
R27が、R26+OR26であり;R28が、H、Cl−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル)である。
【0012】
本発明における有用な他のIOP低下化合物である第2の薬剤としては、縮瞳薬(例えば、ピロカルピン、カルバコールおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビター);交感神経作用剤(例えば、エピネフリン、ジピバリルエピネフリンおよびp−アミノクロニジン);β−ブロッカー(例えば、βキソロール(betaxolol)、レボブノロール(levobunolol)、カルテロール(cartelol)、およびチモロール);プロスタグランジンおよびそのアナログおよびその誘導体(例えば、F系列(例えば、PGF2)、E系列(例えば、PGE2)、D系列(例えば、PGD2)および米国特許第4,599,353号;同第5,093,329号;および同第5,321,128号および欧州特許第0 215 860B1号および同第0 299 914 B1号において開示された化合物)ならびにカルボニックアンヒドラーゼインヒビター(例えば、アセタゾラミド、メタゾラアミド、およびエソクスゾラミド(ethoxzolamide)、ならびに米国特許第5,153,192号;同第5,240,923号;同第5,378,703号;および同第4,797,413号において開示された化合物)を含む、全ての現在公知のIOP低下化合物が挙げられる。好ましいIOP低下化合物は、以下:チモロール、βキソロール、レボβキソロール(levobetaxolol)、レボブノロール、カルテロール、ピロカルピン、カルバコール、エピネフリン、ジピバリルエピネフリン、メチルジピバリルエピネフリン、トルソプト(Trusopt)、ラタノプロスト(latanoprost)、アプラクロニジン(apraclonidine)、およびクロニジンである。
【0013】
この組成物は、0.0001重量パーセント(wt%)と10.0wt%との間の量の血管静止剤および0.00001wt%と10.0wt%との間の量の第2の薬剤を含有する。好ましくは、この血管静止剤の濃度は、0.001wt%と5.0wt%との間であり、特に好ましくは、0.01wt%と2.5wt%との間の濃度である。この第2の薬剤の濃度は、好ましくは0.001wt%と5.0wt%との間であり、0.01wt%〜2.5wt%が特に好ましい。
【0014】
本発明の組成物は、持続的な放出および/または安楽を提供する成分をさらに含み得る。このような成分としては、高分子量のアニオン性擬粘性(mucomimetic)ポリマー、ゲル化ポリサッカライドおよび微細に分割された薬物キャリア基剤が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号;同第5,403,841号;同第5,212,162号;および同第4,861,760号において、より詳細に議論されている。これらの特許の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
【0015】
本明細書において用いられる場合、用語「微細に分割された薬物キャリア基剤」(または「DCS」)は、薬物分子を選択的に吸収または結合し得る、微細に分割された、固体、コロイド状粒子、または可溶性ポリマーおよび/もしくは高分子電解質を意味する。DCSの例としては、:微細に分割されたシリカ(例えば、フュームドシリカ、珪酸塩、およびベントナイト);性質においてアニオン性、カチオン性、または非イオン性であり得る、イオン交換樹脂;ならびに、可溶性ポリマー(例えば、アルギン酸、ペクチン、可溶性カラゲーナン、Carbopol(登録商標)、およびポリスチレンスルホン酸)が挙げられるが、これらに限定されない。一般的には、このDCS成分は、約0.05〜約10.0wt%の範囲のレベルにて用いられる。粒子状DCSに関しては、その平均粒径は、1〜20ミクロンの範囲である。DCSの量およびその特徴(例えば、架橋量、粒径)は、選択された薬物に対する所望の時間−放出プロファイルを作製するために変化され得る。
【0016】
上記の主成分に加えて、本発明の抗緑内障組成物は、多様な処方成分(例えば、抗菌防腐薬および張度調節剤)をさらに含み得る。適切な抗菌防腐剤の例としては:塩化ベンザルコニウム、チメロサール、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、エデト酸ニナトリウム、ソルビン酸、Onamer M(登録商標)および当業者に同様に周知の他の薬剤が、挙げられる。このような防腐剤は、それが用いられた場合、典型的には約0.001wt%と約1.0wt%との間の量にて用いられ得る。張度または処方物の重量オスモル濃度を調節するために用いられ得る適切な薬剤の例としては、:塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、デキストロース、グリセリン、およびプロピレングリコールが挙げられる。これらの薬剤は、用いられる場合、典型的には約0.1wt%と約10.0wt%との間の量にて用いられる。
【0017】
当業者によって認識され得るように、この組成物は、溶液、懸濁液、エマルジョン、ゲル、および腐食性の固体の眼への挿入物を含む、局所的な眼内での送達に適した多様な投薬形態に処方され得る。この組成物は、好ましくは、水性の懸濁液または溶液である。
【0018】
本発明の組成物はまた、以下のような非水性処方物:本質的に非水性の液体、本質的に非水性の半固体組成物および固体組成物または固体デバイス、も含み得る。
【0019】
この最初のクラス(本質的に非水性の液体)は、以下:植物油および鉱油(例えば、流動パラフィン、トウモロコシ油、ヒマシ油、ゴマ油、および落花生油);トリグリセリド(例えば、食品および化粧品に一般的に用いられるカプリン酸トリグリセリド/カプリル酸トリグリセリド);液体ラノリンおよびラノリン誘導体;ならびにペルフルオロ炭化水素の1つまたはそれ以上に溶解または懸濁された血管静止剤および第2の薬物(「薬物の組み合わせ」)を含む。
【0020】
第2のクラス(半固体組成物)は、以下:多様な型のペトロラタム(例えば、白色、黄色、赤色など);ラノリンおよびラノリン誘導体;炭化水素基を有するゲル化鉱油(例えば、Plastibase(登録商標));ペトロラタムおよびエチレンカルボン酸の混合物;界面活性剤およびポリグリコールと組み合わせたペトロラタム(例えば、ステアリン酸ポリオキシル40およびポリエチレングリコール)の1つまたはそれ以上に溶解または懸濁された薬物の組み合わせを含む。
【0021】
第3のクラス(固体組成物または固体デバイス)としては、眼の結膜嚢内に挿入されそしてその後で除去される、非腐食性のデバイス(例えば、Alza型の、拡散または浸透圧に制御される高分子膜);ならびに結膜嚢より除去される必要のない生体腐食性ポリマー(例えば、本質的に無水であるがしかし水に可溶なポリマーおよび樹脂(例えば、セルロース、ポリカルボン酸など))が挙げられる。特に好ましくは、米国特許第4,540,408号(Lloyd)および同第4,730,013号(Bondiら)に記載されかつ詳細について示された生体腐食性挿入物であり、ここで本発明の薬物の組み合わせは、本質的にポリビニルアルコールからなる非水性マトリクス内に混入され得る。これら2つの特許の内容全体は、参考として本明細書中に援用される。
【0022】
本発明はまた、緑内障および高眼圧を処置する方法に関する。上記の組成物は、患者の罹患した眼に局所的に適用される。投与の頻度および量は、様々な臨床的要素に基づいて臨床家によって決定される。本方法は、典型的には1日あたり1〜4回の、罹患した眼への1〜2滴(または等量の固体投薬形態もしくは半固体投薬形態)の局所的な適用を含む。
【0023】
以下の実施例は、本発明の組成物の例示である。実施例2は、好ましい組み合わせを示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
本発明は、一定の好ましい実施形態の例証として記載されているが;しかし、本発明が、他の特定の形態またはそれらの改変において、その精神または本質的性質から逸脱することなくなされ得ることが理解されるべきである。従って上記の実施形態は、前述の記載によってだけでなく添付の特許請求の範囲によって示される本発明の範囲を、全ての局面において明示し、かつそれを制限しないと考えられる。
本発明は、一般に、眼科学の分野に関する。特に、本発明は、眼内圧(IOP)を低下する血管静止剤および第2のIOP低下化合物の組み合わせを用いる、緑内障の処置に関する。
【0002】
(発明の背景)
現在、緑内障の根底にある原因は、理解されていないが、緑内障は、正常な視野の減少を伴う、視神経の損傷によって特徴付けられる。起こり得る緑内障性の視野の損失の1つの初期の兆候は、IOPの上昇である。
【0003】
IOPを低下することが公知である血管静止剤が、存在する(例えば、米国特許第4,876,250号および同第5,371,078号を参照のこと)。これらの化合物は、高眼圧の制御において非常に効果的であるが、しかしこれらは通常、作用の遅い開始を示す;すなわち、IOP低下効果が見られるまでに数週間がかかり得る。
【0004】
縮瞳薬、交感神経作用剤、β−ブロッカー、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター、およびプロスタグランジンのような、他の公知のIOP制御剤は、IOP低下において即時に効果的である。
【0005】
本発明の組成物は、IOPの効果的で、長期持続する制御を提供する血管静止剤および患者の上昇したIOPの即時の制御を提供するための第2のIOP低下化合物を含有する。この組み合わせは、患者のIOPが、より小さなIOPのスパイキング(spiking)を伴って低下および制御され得る点において、より効果的である。さらに、血管静止剤は、本発明中に記載される任意の第2のIOP低下化合物とは異なる機構を介してIOPを低下させるため、この組み合わせの有効性は、少なくとも相加的である。
【0006】
(発明の要旨)
本発明は、緑内障および高眼圧の処置において有用な組成物に関する。この組成物は、少なくとも1つの血管静止剤およびIOPを低下する少なくとも1つの他の化合物(「第2の薬剤」)の組み合わせを含有する。この組成物は、患者の罹患した眼に対する局所的な適用によって、IOPを低下および制御するために用いられる。
【0007】
(発明の詳細な説明)
生存可能な組織を維持する目的のための血管の発達は、新脈管形成または新生血管形成として知られている。新生血管形成を阻害する薬剤は、血管静止剤、血管退化剤、または血管栄養剤のような多様な用語によって公知である。さらに、多くの血管静止剤が、有意なIOP低下活性を有することが示された(Clarkら、IOVS35(前出)):1057,1994)。本明細書の目的において、用語「血管静止剤」とは、新生血管形成を阻害しかつ緑内障または高眼圧を伴う眼内圧を低下および/または制御する、化合物を意味する。
【0008】
いずれの理論にも束縛されることを意図することなく、血管静止剤は、眼の小柱網における無構造の細胞外物質の蓄積を阻害することによって、またはこの細胞外物質の溶解を刺激することによって眼内圧を制御するように作用すると考えられている。この無構造の細胞外物質の存在は、健康な小柱網の完全性を変化し、かつ原発開放隅角緑内障(POAG)に関連する症状である。なぜこの無構造の細胞外物質が、POAGに罹患している人の小柱網において増加するのかは、十分には理解されていない。しかし、一般的に、この無構造の細胞外物質がグルコサミノグリカン(GAG)および基底膜物質からなることが見出されている(Ophthalmology、Vol.90、No.7(1983年7月);Mayo Clin. Proc、Vol.61、pp.59−67(1986年1月);およびPediat.Neurosci.Vol.12、pp.240−251(1985−86)を参照のこと)。これらの物質が小柱網において増加する場合、眼の前眼房に通常存在する、房水は、その正常な速度にて、その正常な経路(小柱網)を通じて、この前眼房から出得ない。従って、正常量の房水が、眼の毛様態突起によって産生され、そして前眼房内に導入されるが、しかし、小柱網を介するその排出は、異常に遅い。これは、視神経に圧力を伝達し得る、眼内圧の増加(高眼圧)を生じる。このように発生した高眼圧は、視神経の損傷に起因する失明を導き得る。
【0009】
血管静止剤は、小柱網においてIngberらによって示されたものと類似の様式で機能すると考えられていて、ここでヒヨコ胚の新生血管形成モデルを用いて、血管静止ステロイドが基底膜骨格の溶解を引き起こすことが示された(Endocrinology、119、pp.1768−1775(1986))。血管静止剤が、基底膜物質およびグリコサミノグリカンの形成を阻害することによって、小柱網における無構造の細胞外物質の、蓄積を防止するか、またはその溶解を促進すると考えられている。従って、これらの物質の発生を防止するかまたはこれらの溶解を促進することによって、小柱網の正常な完全性が維持され、そして房水は、正常な速度で小柱網を通じて流れ得る。結果として、その眼の眼内圧が制御される。
【0010】
好ましい血管静止剤は、以下の構造によって表現される:
【0011】
【化3】
ここでR1は、H、−CH3または−C2H5であり;
R2は、F、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、HまたはClであり;R3は、H、OR26、OC(=O)R27、ハロゲン、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、=O、−OH、−O−アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アリール、−OC(=O)N(R)2または−OC(=O)OR7であり、ここで該アリールは、フリル、チエニル、ピロリル、またはピリジルであり、該部分の各々は、1つまたは2つの(C1−C4)アルキル基によって必要に応じて置換されるか、または該アリールは、−(CH2)f−フェニルであり、ここでfが0〜2であり、かつ該フェニル環が塩素、フッ素、臭素、アルキル(C1−C3)、アルコキシ(C1−C3)、チオアルコキシ−(C1−C3)、Cl3C−、F3C−、−NH2および−NHCOCH3より選択される1つから3つの基により必要に応じて置換され、そしてRは、水素、アルキル(C1−C4)、またはフェニルであり、かつそれぞれのRが同じかもしくは異なり得、そしてR7は、本明細書中に規定されたようなアリール、またはアルキル(C1−C12)であり;
R4は、H、CH3、ClまたはFであり;
R5は、H、OH、F、Cl、Br、CH3、フェニル、ビニルまたはアリルであり;
R6は、HまたはCH3であり;
R9は、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、H、OH、CH3、F、=CH2、CH2C(=O)OR28、OR26、O(C=O)R27またはO(C=O)CH2(C=O)OR26であり;
R10は、−CCH、−CH=CH2、ハロゲン、CN、N3、OR26、OC(=O)R27、H、OH、CH3であるか、またはR10は、C−16位とC−17位との間に二次結合を形成し;
R12は、Hであるか、またはR1もしくはR14と二重結合を形成し;
R13は、ハロゲン、OR26、OC(=O)R27、NH2、NHR26、NHC(=O)R27,N(R26)2、NC(=O)R27、N3、H、−OH、=O、−O−P(=O)(OH)2、または−O−(C=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは2〜6の整数であり;
R14は、Hであるか、またはR12と二重結合を形成し;
R15は、H、=Oまたは−OHであり;
そしてR23は、R10と一緒になって、環状のホスフェートを形成し;
ここでR9およびR15は上で規定された意味を有するか;
あるいはここでR23は、−OH、O−C(=O)−R11、−OP(O)−(OH)2、または−O−C(=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは、2〜6の整数であり;かつR11は−Y−(CH2)n−X−(CH2)m−SO3H、−Y’−(CH2)p−X’−(CH2)q−NR16R17または−Z(CH2)rQであって、
ここでYは、結合または−O−であり;Y’は、結合、−O−、または−S−であり;XおよびX’ のそれぞれは、結合、−CON(R18)−、−N(R18)CO−、−O−、−S−、−S(O)−、または−S(O2)−であり;R18は、水素またはアルキル(C1−C4)であり;R16およびR17のそれぞれは、1つのヒドロキシルにより必要に応じて置換される1〜4つの炭素原子の低級アルキル基であるか、またはR16およびR17は、これらのそれぞれが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジノまたはN(低級)アルキルピペラジノより選択される単環式ヘテロ環を形成し、ここでアルキルは、1〜4つの炭素原子を有し;nは、4〜9の整数であり;mは、1〜5の整数であり;pは、2〜9の整数であり;qは、1〜5の整数であり;
Zは、結合または−O−であり;rは、2〜9の整数であり;かつQは、以下:
(1)R19が、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−SO2N(R20)−、またはN(R20)SO2−であり;かつR20が、水素または低級アルキル−(C1−C4)であって;但し、R20および(CH2)rにおける炭素原子の総数が、10を超えない、−R19−CH2COOH;あるいは
(2)−CO−COOH;あるいは
(3)R21が、Hであり、かつR22が、H、CH3、−CH2COOH、−CH2CH2COOH、−CH2OH、−CH2SH、−CH2CH2SCH3、または−CH2Ph−OHであって、ここでPh−OHが、p−ヒドロキシフェニルであるか;
またはR21が、CH3であり、かつR22が、Hであるか;
またはR21およびR22が、一緒になって、−CH2CH2CH2−であるか;
−N(R21)CH(R22)COOHが、一緒になって、−NHCH2CONHCH2COOHである、CON(R21)CH(R22)COOHおよびこれらの薬学的に許容可能な塩の中の1つであり;
R24は、C、C1−C2二重結合、Oであり;
R25は、C(R15)CH2−R23、OH、OR26、OC(=O)R27、R26、COOH、C(=O)OR26、CHOHCH2OH、CHOHCH2OR26、CHOHCH2OC(=O)R27、CH2CH2OH、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、CH2CN、CH2N3、CH2NH2、CH2NHR26、CH2N(R26)2、CH2OH、CH2OR26、CH2O(C=O)R27、CH2O(P=O)(OH)2、CH2O(P=O)(OR26)2、CH2SH、CH2S−R26、CH2SC(=O)R27、CH2NC(=O)R27、C(=O)CHR28OH,C(=O)CHR28OR26、C(=O)CHR28OC(=O)R27であるか、またはR10およびR25は、一緒になって、=C(R28)2すなわち必要に応じてアルキル基で置換されたメチレン基であり得;
ここでR26が、C1−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アラルキル、アリール)であり;
R27が、R26+OR26であり;R28が、H、Cl−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル)である。
【0012】
本発明における有用な他のIOP低下化合物である第2の薬剤としては、縮瞳薬(例えば、ピロカルピン、カルバコールおよびアセチルコリンエステラーゼインヒビター);交感神経作用剤(例えば、エピネフリン、ジピバリルエピネフリンおよびp−アミノクロニジン);β−ブロッカー(例えば、βキソロール(betaxolol)、レボブノロール(levobunolol)、カルテロール(cartelol)、およびチモロール);プロスタグランジンおよびそのアナログおよびその誘導体(例えば、F系列(例えば、PGF2)、E系列(例えば、PGE2)、D系列(例えば、PGD2)および米国特許第4,599,353号;同第5,093,329号;および同第5,321,128号および欧州特許第0 215 860B1号および同第0 299 914 B1号において開示された化合物)ならびにカルボニックアンヒドラーゼインヒビター(例えば、アセタゾラミド、メタゾラアミド、およびエソクスゾラミド(ethoxzolamide)、ならびに米国特許第5,153,192号;同第5,240,923号;同第5,378,703号;および同第4,797,413号において開示された化合物)を含む、全ての現在公知のIOP低下化合物が挙げられる。好ましいIOP低下化合物は、以下:チモロール、βキソロール、レボβキソロール(levobetaxolol)、レボブノロール、カルテロール、ピロカルピン、カルバコール、エピネフリン、ジピバリルエピネフリン、メチルジピバリルエピネフリン、トルソプト(Trusopt)、ラタノプロスト(latanoprost)、アプラクロニジン(apraclonidine)、およびクロニジンである。
【0013】
この組成物は、0.0001重量パーセント(wt%)と10.0wt%との間の量の血管静止剤および0.00001wt%と10.0wt%との間の量の第2の薬剤を含有する。好ましくは、この血管静止剤の濃度は、0.001wt%と5.0wt%との間であり、特に好ましくは、0.01wt%と2.5wt%との間の濃度である。この第2の薬剤の濃度は、好ましくは0.001wt%と5.0wt%との間であり、0.01wt%〜2.5wt%が特に好ましい。
【0014】
本発明の組成物は、持続的な放出および/または安楽を提供する成分をさらに含み得る。このような成分としては、高分子量のアニオン性擬粘性(mucomimetic)ポリマー、ゲル化ポリサッカライドおよび微細に分割された薬物キャリア基剤が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号;同第5,403,841号;同第5,212,162号;および同第4,861,760号において、より詳細に議論されている。これらの特許の全内容は、本明細書中に参考として援用される。
【0015】
本明細書において用いられる場合、用語「微細に分割された薬物キャリア基剤」(または「DCS」)は、薬物分子を選択的に吸収または結合し得る、微細に分割された、固体、コロイド状粒子、または可溶性ポリマーおよび/もしくは高分子電解質を意味する。DCSの例としては、:微細に分割されたシリカ(例えば、フュームドシリカ、珪酸塩、およびベントナイト);性質においてアニオン性、カチオン性、または非イオン性であり得る、イオン交換樹脂;ならびに、可溶性ポリマー(例えば、アルギン酸、ペクチン、可溶性カラゲーナン、Carbopol(登録商標)、およびポリスチレンスルホン酸)が挙げられるが、これらに限定されない。一般的には、このDCS成分は、約0.05〜約10.0wt%の範囲のレベルにて用いられる。粒子状DCSに関しては、その平均粒径は、1〜20ミクロンの範囲である。DCSの量およびその特徴(例えば、架橋量、粒径)は、選択された薬物に対する所望の時間−放出プロファイルを作製するために変化され得る。
【0016】
上記の主成分に加えて、本発明の抗緑内障組成物は、多様な処方成分(例えば、抗菌防腐薬および張度調節剤)をさらに含み得る。適切な抗菌防腐剤の例としては:塩化ベンザルコニウム、チメロサール、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、エデト酸ニナトリウム、ソルビン酸、Onamer M(登録商標)および当業者に同様に周知の他の薬剤が、挙げられる。このような防腐剤は、それが用いられた場合、典型的には約0.001wt%と約1.0wt%との間の量にて用いられ得る。張度または処方物の重量オスモル濃度を調節するために用いられ得る適切な薬剤の例としては、:塩化ナトリウム、塩化カリウム、マンニトール、デキストロース、グリセリン、およびプロピレングリコールが挙げられる。これらの薬剤は、用いられる場合、典型的には約0.1wt%と約10.0wt%との間の量にて用いられる。
【0017】
当業者によって認識され得るように、この組成物は、溶液、懸濁液、エマルジョン、ゲル、および腐食性の固体の眼への挿入物を含む、局所的な眼内での送達に適した多様な投薬形態に処方され得る。この組成物は、好ましくは、水性の懸濁液または溶液である。
【0018】
本発明の組成物はまた、以下のような非水性処方物:本質的に非水性の液体、本質的に非水性の半固体組成物および固体組成物または固体デバイス、も含み得る。
【0019】
この最初のクラス(本質的に非水性の液体)は、以下:植物油および鉱油(例えば、流動パラフィン、トウモロコシ油、ヒマシ油、ゴマ油、および落花生油);トリグリセリド(例えば、食品および化粧品に一般的に用いられるカプリン酸トリグリセリド/カプリル酸トリグリセリド);液体ラノリンおよびラノリン誘導体;ならびにペルフルオロ炭化水素の1つまたはそれ以上に溶解または懸濁された血管静止剤および第2の薬物(「薬物の組み合わせ」)を含む。
【0020】
第2のクラス(半固体組成物)は、以下:多様な型のペトロラタム(例えば、白色、黄色、赤色など);ラノリンおよびラノリン誘導体;炭化水素基を有するゲル化鉱油(例えば、Plastibase(登録商標));ペトロラタムおよびエチレンカルボン酸の混合物;界面活性剤およびポリグリコールと組み合わせたペトロラタム(例えば、ステアリン酸ポリオキシル40およびポリエチレングリコール)の1つまたはそれ以上に溶解または懸濁された薬物の組み合わせを含む。
【0021】
第3のクラス(固体組成物または固体デバイス)としては、眼の結膜嚢内に挿入されそしてその後で除去される、非腐食性のデバイス(例えば、Alza型の、拡散または浸透圧に制御される高分子膜);ならびに結膜嚢より除去される必要のない生体腐食性ポリマー(例えば、本質的に無水であるがしかし水に可溶なポリマーおよび樹脂(例えば、セルロース、ポリカルボン酸など))が挙げられる。特に好ましくは、米国特許第4,540,408号(Lloyd)および同第4,730,013号(Bondiら)に記載されかつ詳細について示された生体腐食性挿入物であり、ここで本発明の薬物の組み合わせは、本質的にポリビニルアルコールからなる非水性マトリクス内に混入され得る。これら2つの特許の内容全体は、参考として本明細書中に援用される。
【0022】
本発明はまた、緑内障および高眼圧を処置する方法に関する。上記の組成物は、患者の罹患した眼に局所的に適用される。投与の頻度および量は、様々な臨床的要素に基づいて臨床家によって決定される。本方法は、典型的には1日あたり1〜4回の、罹患した眼への1〜2滴(または等量の固体投薬形態もしくは半固体投薬形態)の局所的な適用を含む。
【0023】
以下の実施例は、本発明の組成物の例示である。実施例2は、好ましい組み合わせを示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
本発明は、一定の好ましい実施形態の例証として記載されているが;しかし、本発明が、他の特定の形態またはそれらの改変において、その精神または本質的性質から逸脱することなくなされ得ることが理解されるべきである。従って上記の実施形態は、前述の記載によってだけでなく添付の特許請求の範囲によって示される本発明の範囲を、全ての局面において明示し、かつそれを制限しないと考えられる。
Claims (10)
- 薬学的有効量の血管静止剤およびIOPを低下する少なくとも1つの他の化合物を含む、IOPを低下および制御するための組成物。
- 請求項1に記載の組成物であって、前記血管静止剤が、以下であり:
R2は、F、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、HまたはClであり;R3は、H、OR26、OC(=O)R27、ハロゲン、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、=O、−OH、−O−アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アリール、−OC(=O)N(R)2または−OC(=O)OR7であり、ここで該アリールは、フリル、チエニル、ピロリル、またはピリジルであり、該部分の各々は、1つまたは2つの(C1−C4)アルキル基によって必要に応じて置換されるか、または該アリールは、−(CH2)f−フェニルであり、ここでfが0〜2であり、かつ該フェニル環が塩素、フッ素、臭素、アルキル(C1−C3)、アルコキシ(C1−C3)、チオアルコキシ−(C1−C3)、Cl3C−、F3C−、−NH2および−NHCOCH3より選択される1つから3つの基により必要に応じて置換され、そしてRは、水素、アルキル(C1−C4)、またはフェニルであり、かつそれぞれのRが同じかもしくは異なり得、そしてR7は、本明細書中に規定されたようなアリール、またはアルキル(C1−C12)であり;
R4は、H、CH3、ClまたはFであり;
R5は、H、OH、F、Cl、Br、CH3、フェニル、ビニルまたはアリルであり;
R6は、HまたはCH3であり;
R9は、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、H、OH、CH3、F、=CH2、CH2C(=O)OR28、OR26、O(C=O)R27またはO(C=O)CH2(C=O)OR26であり;
R10は、−CCH、−CH=CH2、ハロゲン、CN、N3、OR26、OC(=O)R27、H、OH、CH3であるか、またはR10は、C−16位とC−17位との間に二次結合を形成し;
R12は、Hであるか、またはR1もしくはR14と二重結合を形成し;
R13は、ハロゲン、OR26、OC(=O)R27、NH2、NHR26、NHC(=O)R27,N(R26)2、NC(=O)R27、N3、H、−OH、=O、−O−P(=O)(OH)2、または−O−(C=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは2〜6の整数であり;
R14は、Hであるか、またはR12と二重結合を形成し;
R15は、H、=Oまたは−OHであり;
そしてR23は、R10と一緒になって、環状のホスフェートを形成し;
ここでR9およびR15は上で規定された意味を有するか;
あるいはここでR23は、−OH、O−C(=O)−R11、−OP(O)−(OH)2、または−O−C(=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは、2〜6の整数であり;かつR11は−Y−(CH2)n−X−(CH2)m−SO3H、−Y’−(CH2)p−X’−(CH2)q−NR16R17または−Z(CH2)rQであって、
ここでYは、結合または−O−であり;Y’は、結合、−O−、または−S−であり;XおよびX’ のそれぞれは、結合、−CON(R18)−、−N(R18)CO−、−O−、−S−、−S(O)−、または−S(O2)−であり;R18は、水素またはアルキル(C1−C4)であり;R16およびR17のそれぞれは、1つのヒドロキシルにより必要に応じて置換される1〜4つの炭素原子の低級アルキル基であるか、またはR16およびR17は、これらのそれぞれが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジノまたはN(低級)アルキルピペラジノより選択される単環式ヘテロ環を形成し、ここでアルキルは、1〜4つの炭素原子を有し;nは、4〜9の整数であり;mは、1〜5の整数であり;pは、2〜9の整数であり;qは、1〜5の整数であり;
Zは、結合または−O−であり;rは、2〜9の整数であり;かつQは、以下:
(1)R19が、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−SO2N(R20)−、またはN(R20)SO2−であり;かつR20が、水素または低級アルキル−(C1−C4)であって;但し、R20および(CH2)rにおける炭素原子の総数が、10を超えない、−R19−CH2COOH;あるいは
(2)−CO−COOH;あるいは
(3)R21が、Hであり、かつR22が、H、CH3、−CH2COOH、−CH2CH2COOH、−CH2OH、−CH2SH、−CH2CH2SCH3、または−CH2Ph−OHであって、ここでPh−OHが、p−ヒドロキシフェニルであるか;
またはR21が、CH3であり、かつR22が、Hであるか;
またはR21およびR22が、一緒になって、−CH2CH2CH2−であるか;
−N(R21)CH(R22)COOHが、一緒になって、−NHCH2CONHCH2COOHである、CON(R21)CH(R22)COOHおよびこれらの薬学的に許容可能な塩の中の1つであり、
R24は、C、C1−C2二重結合、Oであり;
R25は、C(R15)CH2−R23、OH、OR26、OC(=O)R27、R26、COOH、C(=O)OR26、CHOHCH2OH、CHOHCH2OR26、CHOHCH2OC(=O)R27、CH2CH2OH、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、CH2CN、CH2N3、CH2NH2、CH2NHR26、CH2N(R26)2、CH2OH、CH2OR26、CH2O(C=O)R27、CH2O(P=O)(OH)2、CH2O(P=O)(OR26)2、CH2SH、CH2S−R26、CH2SC(=O)R27、CH2NC(=O)R27、C(=O)CHR28OH,C(=O)CHR28OR26、C(=O)CHR28OC(=O)R27であるか、またはR10およびR25は、一緒になって、=C(R28)2すなわち必要に応じてアルキル基で置換されたメチレン基であり得;
ここでR26が、C1−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アラルキル、アリール)であり;
R27が、R26+OR26であり;R28が、H、Cl−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル)である、組成物。 - IOPを低下する前記他の化合物が、縮瞳薬、交感神経作用剤、β−ブロッカー、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター、およびプロスタグランジンからなる群より選択される、請求項1に記載の組成物。
- IOPを低下する前記他の化合物が、縮瞳薬、交感神経作用剤、β−ブロッカー、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター、およびプロスタグランジンからなる群より選択される、請求項2に記載の組成物。
- 薬学的有効量の4,9(11)プレグナジエン−17,21−ジオール−21−アセテートならびにチモロール、βキソロール、およびレボβキソロールからなる群より選択される薬学的有効量のβ−ブロッカーの両方を含む、IOPを低下および制御するための組成物。
- IOPを低下および制御するための方法であって、罹患した眼へ、薬学的有効量の血管静止剤およびIOPを低下する少なくとも1つの他の薬学的有効量の化合物の両方を含む組成物を投与する工程を包含する、方法。
- 請求項6に記載の方法であって、前記血管静止剤が、以下であり:
R2は、F、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、HまたはClであり;R3は、H、OR26、OC(=O)R27、ハロゲン、C9−C11二重結合、C9−C11エポキシ、=O、−OH、−O−アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アルキル(C1−C12)、−OC(=O)アリール、−OC(=O)N(R)2または−OC(=O)OR7であり、ここで該アリールは、フリル、チエニル、ピロリル、またはピリジルであり、該部分の各々は、1つまたは2つの(C1−C4)アルキル基によって必要に応じて置換されるか、または該アリールは、−(CH2)f−フェニルであり、ここでfが0〜2であり、かつ該フェニル環が塩素、フッ素、臭素、アルキル(C1−C3)、アルコキシ(C1−C3)、チオアルコキシ−(C1−C3)、Cl3C−、F3C−、−NH2および−NHCOCH3より選択される1つから3つの基により必要に応じて置換され、そしてRは、水素、アルキル(C1−C4)、またはフェニルであり、かつそれぞれのRが同じかもしくは異なり得、そしてR7は、本明細書中に規定されたようなアリール、またはアルキル(C1−C12)であり;
R4は、H、CH3、ClまたはFであり;
R5は、H、OH、F、Cl、Br、CH3、フェニル、ビニルまたはアリルであり;
R6は、HまたはCH3であり;
R9は、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、H、OH、CH3、F、=CH2、CH2C(=O)OR28、OR26、O(C=O)R27またはO(C=O)CH2(C=O)OR26であり;
R10は、−CCH、−CH=CH2、ハロゲン、CN、N3、OR26、OC(=O)R27、H、OH、CH3であるか、またはR10は、C−16位とC−17位との間に二次結合を形成し;
R12は、Hであるか、またはR1もしくはR14と二重結合を形成し;
R13は、ハロゲン、OR26、OC(=O)R27、NH2、NHR26、NHC(=O)R27,N(R26)2、NC(=O)R27、N3、H、−OH、=O、−O−P(=O)(OH)2、または−O−(C=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは2〜6の整数であり;
R14は、Hであるか、またはR12と二重結合を形成し;
R15は、H、=Oまたは−OHであり;
そしてR23は、R10と一緒になって、環状のホスフェートを形成し;
ここでR9およびR15は上で規定された意味を有するか;
あるいはここでR23は、−OH、O−C(=O)−R11、−OP(O)−(OH)2、または−O−C(=O)−(CH2)tCOOHであって、ここでtは、2〜6の整数であり;かつR11は−Y−(CH2)n−X−(CH2)m−SO3H、−Y’−(CH2)p−X’−(CH2)q−NR16R17または−Z(CH2)rQであって、
ここでYは、結合または−O−であり;Y’は、結合、−O−、または−S−であり;XおよびX’ のそれぞれは、結合、−CON(R18)−、−N(R18)CO−、−O−、−S−、−S(O)−、または−S(O2)−であり;R18は、水素またはアルキル(C1−C4)であり;R16およびR17のそれぞれは、1つのヒドロキシルにより必要に応じて置換される1〜4つの炭素原子の低級アルキル基であるか、またはR16およびR17は、これらのそれぞれが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペラジノまたはN(低級)アルキルピペラジノより選択される単環式ヘテロ環を形成し、ここでアルキルは、1〜4つの炭素原子を有し;nは、4〜9の整数であり;mは、1〜5の整数であり;pは、2〜9の整数であり;qは、1〜5の整数であり;
Zは、結合または−O−であり;rは、2〜9の整数であり;かつQは、以下:
(1)R19が、−S−、−S(O)−、−S(O)2−、−SO2N(R20)−、またはN(R20)SO2−であり;かつR20が、水素または低級アルキル−(C1−C4)であって;但し、R20および(CH2)rにおける炭素原子の総数が、10を超えない、−R19−CH2COOH;あるいは
(2)−CO−COOH;あるいは
(3)R21が、Hであり、かつR22が、H、CH3、−CH2COOH、−CH2CH2COOH、−CH2OH、−CH2SH、−CH2CH2SCH3、または−CH2Ph−OHであって、ここでPh−OHが、p−ヒドロキシフェニルであるか;
またはR21が、CH3であり、かつR22が、Hであるか;
またはR21およびR22が、一緒になって、−CH2CH2CH2−であるか;
−N(R21)CH(R22)COOHが、一緒になって、−NHCH2CONHCH2COOHである、CON(R21)CH(R22)COOHおよびこれらの薬学的に許容可能な塩の中の1つであり、
R24は、C、C1−C2二重結合、Oであり;
R25は、C(R15)CH2−R23、OH、OR26、OC(=O)R27、R26、COOH、C(=O)OR26、CHOHCH2OH、CHOHCH2OR26、CHOHCH2OC(=O)R27、CH2CH2OH、CH2CH2OR26、CH2CH2OC(=O)R27、CH2CN、CH2N3、CH2NH2、CH2NHR26、CH2N(R26)2、CH2OH、CH2OR26、CH2O(C=O)R27、CH2O(P=O)(OH)2、CH2O(P=O)(OR26)2、CH2SH、CH2S−R26、CH2SC(=O)R27、CH2NC(=O)R27、C(=O)CHR28OH,C(=O)CHR28OR26、C(=O)CHR28OC(=O)R27であるか、またはR10およびR25は、一緒になって、=C(R28)2すなわち必要に応じてアルキル基で置換されたメチレン基であり得;
ここでR26が、C1−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、アラルキル、アリール)であり;
R27が、R26+OR26であり;R28が、H、Cl−C6(アルキル、分枝鎖アルキル、シクロアルキル)である、方法。 - IOPを低下する前記他の化合物が、縮瞳薬、交感神経作用剤、β−ブロッカー、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター、およびプロスタグランジンからなる群より選択される、請求項6に記載の方法。
- IOPを低下する前記他の化合物が、縮瞳薬、交感神経作用剤、β−ブロッカー、カルボニックアンヒドラーゼインヒビター、およびプロスタグランジンからなる群より選択される、請求項7に記載の方法。
- IOPを低下および制御するための方法であって、罹患した眼へ、薬学的有効量の4,9(11)プレグナジエン−17,21−ジオール−21−アセテートならびにチモロール、βキソロール、およびレボβキソロールからなる群より選択される薬学的有効量のβ−ブロッカーの両方を含む組成物を投与する工程を包含する、方法。
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