JP2004521089A - グリセリンとグリセリン以外のポリオールを特定の比で含有するケラチン繊維の酸化染色用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化染料と、少なくとも一種のC12-C30脂肪アルコールと、少なくとも一種のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールと、さらには2〜15重量%、好ましくは5〜10重量%の、グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物で、(A)/(B)の重量比>1のものを含有してなる、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維を染色するための組成物に関する。また本発明は、前記組成物を使用する染色方法及び染色具に関する。

Description

【発明の開示】
【0001】
本発明は、染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化染料と、少なくとも一種のC12-C30脂肪アルコールと、少なくとも一種のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールと、さらには2〜15重量%、好ましくは5〜10重量%の、グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物で、(A)/(B)の重量比>1になるものを含有してなる、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維を酸化染色することを意図した組成物に関する。
また本発明は、前記組成物を使用する染色方法及び染色具に関する。
【0002】
毛髪の分野では、染色を2種類に区別することができる。
第一は半永久的又は一時的な染色、すなわち直接染色であり、これは、数回の洗髪に対して耐性を示し得る、程度の差はあれ顕著な色調変化を毛髪の天然の色調に付与することができる染料を必要とする。これらの染料は直接染料と呼ばれている。
第二は永久的染色すなわち酸化染色である。これは、酸化染料先駆物質とカップラーを含有する、いわゆる「酸化」染料を用いて行うものである。一般に「酸化ベース(oxidation bases)」と呼ばれる酸化染料先駆物質は、使用時に添加される酸化剤の存在下で毛髪内部においてその染色力を発現させて着色した染色化合物の生成をもたらす、最初は無色か弱く着色した化合物である。これら着色した染色化合物の生成は、「酸化ベース」のそれ自体との酸化縮合か、あるいは一般的に酸化染色に使用される染色用組成物中に存在する一般に「カップラー」と呼ばれる調色化合物との「酸化ベース」の酸化縮合に起因する。
一方では酸化ベースから、他方ではカップラーから構成される、使用される様々な分子により、非常に豊富なカラーパレットを得ることができる。
前記酸化染料により得られる色調をさらに変化させるために、又はそれらの光沢を増加させるために、直接染料がしばしば酸化染料に加えられる。
【0003】
これらの酸化染料を使用して得られるいわゆる「永久的な」染色は、いくつかの要求をさらに満足させるものでなくてはならない。例えば、所望の強さの色調が得られ、外的要因(光、悪天候、洗浄、パーマネントウェーブ処理、発汗、擦過)に対して良好な耐性を示すものでなくてはならない。
また、染料はグレイの毛髪をカバー可能なものでなければならず、最終的に可能な限り非選択的であること、すなわち、実際には毛髪の先端と末端の間で敏感化度(すなわち傷み具合)が異なりうる、同じケラチン繊維に沿って可能な限り色差が小さくなるようにできなければならない。
【0004】
酸化染料を含有し、酸化剤と混合されて、上述した酸化染料を得るために繊維に適用される組成物は、脂肪アルコールを含んでいることがよくある。これらの脂肪アルコールにより染色用媒体を増粘させることができるが、繊維上における染料の生成を遅延させてしまうという不具合を有している;さらに、脂肪アルコールは頭皮を刺激するおそれがあり、それらを含有する染色用組成物は、必ずしも非常に安定しているものではない。
【0005】
本出願人は、全く予期しないことに、また驚くべきことに、安定で非刺激性であるという利点を有する、酸化染料を含有し、よって酸化剤を含まず、いわゆる酸化染色法によりケラチン繊維を染色可能とするために酸化剤と混合され、脂肪アルコールをベースとする新規組成物(本発明においては、染色用組成物と称する)を見出した;これらの染色用組成物は繊維上における染料の生成を遅延させることがなく、従って酸化により強い色調を得ることを可能にする。この発見が本発明の基礎を形成する。
よって本発明の主題は、染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化染料、少なくとも一種のC12-C30脂肪アルコール、及び少なくとも一種のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールを含有してなる、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維を酸化染色するための新規な組成物であって、2〜15重量%、好ましくは5〜10重量%の、グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物で(A)/(B)の重量比>1のものをさらに含有したことを特徴とする組成物にある。
【0006】
また本発明は、染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化染料、少なくとも一種のC12-C30脂肪アルコール、及び少なくとも一種のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコール、さらには2〜15重量%の、グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物で(A)/(B)の重量比>1のものを含有せしめてなる少なくとも一の染色用組成物を繊維に適用し、染色用組成物の丁度使用時に混合されるか、又は中間のすすぎをすることなく続いて適用される少なくとも一種の酸化剤を含有する酸化組成物を使用して、アルカリ性、中性又は酸性のpHで発色させることからなる、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色方法に関する。
さらに本発明の主題は、第1の収容部に、染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化染料、少なくとも一種のC12-C30脂肪アルコール、及び少なくとも一種のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコール、さらには2〜15重量%の、グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物で(A)/(B)の重量比>1のものを含有してなる染色用組成物を収容し、第2の収容部に、染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化剤を含有してなる酸化組成物を収容している、二収容部の染色具にある。
しかしながら、本発明の他の特徴、側面、主題及び利点は、以下の記載及び実施例を読むことによりさらに明らかになるであろう。
【0007】
12-C30脂肪アルコール及びオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコール
12-C30脂肪アルコールなる表現は、12〜30の炭素原子を有する任意の飽和又は不飽和で分枝状又は非分枝状の純粋な脂肪アルコール、又はそれらの混合物を意味すると理解される。
本発明の脂肪アルコールの例として、例えばセチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、セチルステアリルアルコール、ベヘニルアルコール又はエルシルアルコール(erucyl alcohol)を挙げることができる。
さらにコンディア社(CONDEA)の市販品、ナフォール(NAFOL)18-22(登録商標)、ナフォール18-22B(登録商標)、ナフォール18-22C(登録商標)、ナフォール20+(登録商標)、ナフォール20-22(登録商標)、ナコール(NACOL)22-98(登録商標)、クロダ社(CRODA)のクロダシッド(CRODACID)PG3220(登録商標)、ヘンケル社(HENKEL)のエデノール(EDENOR)U122(登録商標)を挙げることもできる。
12-C30脂肪アルコールは、組成物の全重量に対して約0.1〜15重量%、好ましくは約0.5〜10重量%である。
【0008】
オキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールなる表現は、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状であり、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数が2〜100であり、グリセロール基の数が1〜30、好ましくは1〜10である、任意のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化された純粋な脂肪アルコール、又はそれらの混合物を意味すると理解される。
本発明で特に好ましいオキシアルキレン化されたC12-C30脂肪アルコールは、飽和又は不飽和、直鎖状又は分枝状で、2〜40のエチレンオキシド基を有する脂肪アルコールである。
【0009】
オキシアルキレン化された脂肪アルコールとしては、特に次の市販品:
メルギタル(Mergital)LM2(登録商標)(コグニス社)[ラウリルアルコール2EO];
イフララン(Ifralan)L12(登録商標)(イフラケム社(IFRACHEM))及びレオパル(Rewopal)12(登録商標)(ゴールドシュミット社(GOLDSCHMIDT))[ラウリルアルコール12EO];
ビリジ(Brij)58(登録商標)(ユニケマ社(UNIQUEMA))及びシムルソール(Simulsol)58(登録商標)(セピック社(SEPPIC))[セチルアルコール20EO];
ユームルギン(Eumulgin)05(登録商標)(コグニス社)[オレオセチルアルコール5EO];
メルギタルOC30(登録商標)(コグニス社)[オレオセチルアルコール30EO];
ビリジ72(登録商標)(ユニケマ社)[ステアリルアルコール2EO];
ビリジ76(登録商標)(ユニケマ社)[ステアリルアルコール10EO];
ビリジ78P(登録商標)(ユニケマ社)[ステアリルアルコール20EO];
ビリジ700(登録商標)(ユニケマ社)[ステアリルアルコール100EO];
ユームルギンB1(登録商標)(コグニス社)[セチルステアリルアルコール12EO];
ユームルギンL(登録商標)(コグニス社)[セチルアルコール9EO及び2PO];
ウィトコノール(Witconol)APM(登録商標)(ゴールドシュミット社)[ミリスチルアルコール3PO];
を挙げることができる。
【0010】
ポリグリセロール化された脂肪アルコールとしては、特に4モルのグリセロールを有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4-ラウリルエーテル)、4モルのグリセロールを有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4-オレイルエーテル)、2モルのグリセロールを有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2-オレイルエーテル)、2モルのグリセロールを有するセテアリルアルコール、6モルのグリセロールを有するセテアリルアルコール、6モルのグリセロールを有するオレオセチルアルコール、及び6モルのグリセロールを有するオクタデカノールを挙げることができる。
市販品ではいくつかの種類のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化された脂肪アルコールが混合物の形態で共存し得る。
オキシアルキレン化又はポリグリセロール化された脂肪アルコールは、組成物の全重量に対して約0.1〜15重量%、好ましくは約0.5〜10重量%である。
【0011】
グリセリンとは異なるポリオール
本発明の目的におけるポリオールなる表現は、飽和又は不飽和、直鎖状、環状又は分枝状で、その鎖に少なくとも二つの-OH官能基を担持するC-C10炭化水素鎖及びポリアルキレングリコールを示す。
分枝状又は非分枝状のαω-ジオール類[αωは、分枝状の化合物の場合には、最も長い炭素鎖に対する]としては、例えば1,3-プロパンジオール;1,4-ブタンジオール;1,5-ペンタンジオール;1,6-ヘキサンジオール;ネオペンチルグリコール(又は2,3-ジメチル-1,3-プロパンジオール)を挙げることができる。
分枝状又は非分枝状の1,2-1,4-1,5-2,3-2,4-2,5-2,6-2,7-2,8-3,4-3,5-3,6-ジオールとしては、2,5-ヘキサンジオール、2,4-ペンタンジオール(又はアミレングリコール);2-メチル-2,4-ペンタンジオール(又はヘキシレングリコール);2,3-ジメチル-2,3-ブタンジオール(又はピナコール)を挙げることができる。
【0012】
トリオールとしては、特に1,2,4-ブタントリオール及び1,2,6-ヘキサントリオールを挙げることができる。
ポリアルキレングリコールとしては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びポリエチレングリコールを挙げることができる。
本発明においてはジオールの使用が好ましく、特にヘキシレングリコールが最も好ましい。
本発明の染色用組成物において、グリセリンは組成物の全重量に対して約1.5〜14重量%であり、グリセリンとは異なるポリオール(類)は組成物の全重量に対して約0.5〜7重量%である。
【0013】
本発明で使用可能な酸化染料は、酸化ベース及び/又はカップラーから選択される。
好ましくは、本発明の組成物は少なくとも一種の酸化ベースを含有する。
これら酸化ベースの性質は臨界的な重要性は持たない。それらは特に、オルト-及びパラ-フェニレンジアミン類、複ベース、オルト-及びパラ-アミノフェノール類、以下の複素環ベース、及びこれらの化合物と酸との付加塩から選択される。
【0014】
特に次のものを挙げることができる:
−(I)次の式(I):
Figure 2004521089
[上式中:
は、4'-アミノフェニル基、フェニル基、又は窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)基、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)基、C-Cアルキル基、水素原子を表し;
は、水素原子、C-Cアルキル基、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)基、又はポリヒドロキシ(C-Cアルキル)基、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基又は窒素含有基で置換されたC-Cアルキル基を表し;
及びRは、それらを担持している窒素原子と共に、一又は複数のアルキル、ヒドロキシル又はウレイド基で置換されていてもよい5-又は6員の窒素含有複素環を形成していてもよく;
は、水素原子、塩素原子等のハロゲン原子、C-Cアルキル基、スルホ基、カルボキシル基、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)基又はヒドロキシ(C-Cアルコキシ)基、アセチルアミノ(C-Cアルコキシ)基、メシルアミノ(C-Cアルコキシ)基又はカルバモイルアミノ(C-Cアルコキシ)基を表し;
は、水素又はハロゲン原子又はC-Cアルキル基を表す]
のパラ-フェニレンジアミン類及びそれらの酸付加塩。
上述の式(I)の窒素含有基としては、特にアミノ、モノ(C-C)アルキルアミノ、(C-C)ジアルキルアミノ、(C-C)トリアルキルアミノ、モノヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基を挙げることができる。
【0015】
上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミン類としては、特に、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-(エチル-β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-メチル-1-N-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0016】
上述した式(I)のパラ-フェニレンジアミン類の中でも、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン及びそれらの酸付加塩が最も好ましい。
【0017】
−(II)本発明において、「複ベース」とは、アミノ及び/又はヒドロキシル基を担持する少なくとも二つの芳香環を有する化合物を意味すると理解される。
本発明の染色組成物において酸化ベースとして使用することができる複ベースとしては、特に、次の式(II):
Figure 2004521089
[上式中:
− Z及びZは同一でも異なっていてもよく、結合手Y又はC-Cアルキル基で置換されていてもよいヒドロキシル又は-NH基を表し;
− 結合手Yは、一又は複数のヒドロキシル又はC-Cアルコキシ基で置換されていてもよく、一又は複数のへテロ原子、例えば酸素、硫黄又は窒素原子及び/又は一又は複数の窒素含有基が挿入されるか又はこれを末端に有していてもよい、1〜14の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキレン鎖を表し;
− R及びRは、水素又はハロゲン原子、C-Cアルキル基、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)基、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)基、アミノ(C-Cアルキル)基又は結合手Yを表し;
− R、R、R、R10、R11及びR12は同一でも異なっていてもよく、水素原子、結合手Y又はC-Cアルキル基を表し;
一分子当り単一の結合手Yのみを有すると理解されるもの]
に相当する化合物及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
上述した式(II)の窒素含有基として、特に、アミノ、モノ(C-C)アルキルアミノ、(C-C)ジアルキルアミノ、(C-C)トリアルキルアミノ、モノヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ、イミダゾリニウム及びアンモニウム基を挙げることができる。
【0018】
上述した式(II)の複ベースとしては、特に、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミン、1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
これら式(II)の複ベースの中でも、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,5-ジオキサオクタン又はそれらの酸付加塩の一が特に好ましい。
【0019】
−(III)次の式(III):
Figure 2004521089
[上式中:
13は、水素原子、フッ素等のハロゲン原子、C-Cアルキル、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)、(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル又はアミノ(C-Cアルキル)又はヒドロキシ(C-C)アルキルアミノ(C-Cアルキル)基を表し、
14は、水素原子、又はフッ素等のハロゲン原子、C-Cアルキル、モノヒドロキシ(C-Cアルキル)、ポリヒドロキシ(C-Cアルキル)、アミノ(C-Cアルキル)、シアノ(C-Cアルキル)又は(C-C)アルコキシ(C-C)アルキル基を表す]
に相当するパラ-アミノフェノール類及びそれらの酸付加塩。
上述した式(III)のパラ-アミノフェノール類としては、特に、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノール、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0020】
−(IV)本発明における酸化ベースとして使用可能なオルト-アミノフェノール類は、特に、2-アミノフェノール、2-アミノ-1-ヒドロキシ-5-メチルベンゼン、2-アミノ-1-ヒドロキシ-6-メチルベンゼン、5-アセトアミド-2-アミノフェノール、及びそれらの酸付加塩から選択される。
【0021】
−(V)本発明の染色用組成物における酸化ベースとして使用可能な複素環ベースとしては、特に、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、ピラゾール誘導体、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
ピリジン誘導体としては、特に、例えば英国特許第1026978号及び英国特許第1153196号に記載されている化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジン、2,3-ジアミノ-6-メトキシピリジン、2-(β-メトキシエチル)アミノ-3-アミノ-6-メトキシピリジン、3,4-ジアミノピリジン、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0022】
ピリミジン誘導体としては、特に、例えば独国特許第2359399号又は日本国特許第88-169571号及び日本国特許第91-10659又は国際公開第96/15765号に記載されている化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノピリミジンを挙げることができ、また仏国特許出願公開第2750048号に記載されているようなピラゾロピリミジン誘導体、例えば、ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,5-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;ピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン;2,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,5-ジアミン;3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-オ-ル;3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-5-オール;2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミノ)エタノール;2-(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イルアミノ)エタノール;2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;2-[(7-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール;5,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;2,5,N7,N7-テトラメチルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-3,7-ジアミン;3-アミノ-5-メチル-7-イミダゾリルプロピルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリミジン;及びそれらの付加塩及び互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0023】
ピラゾール誘導体としては、特に、独国特許第3843892号、独国特許第4133957号及び国際公開第94/08969号、国際公開第94/08970号、仏国特許公開第2733749号及び独国特許第19543988号に記載されている化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、及びそれらの酸付加塩を挙げることができる。
【0024】
本発明において、酸化ベースは組成物の全重量に対して好ましくは約0.0005〜12重量%、より好ましくはこの重量に対して約0.005〜8重量%である。
【0025】
本発明の染色用組成物は、酸化染色において従来より使用されているカップラー、特にメタ-アミノフェノール類、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-ジフェノール類、ナフトール類及び複素環カップラー、例えばインドール誘導体、インドリン誘導体、セサモール及びその誘導体、ピリジン誘導体、ピラゾロトリアゾール誘導体、ピラゾロン、インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、1,3-ベンゾジオキソール、キノリン、及びそれらの酸付加塩から選択される一又は複数のカップラーを含有していてもよい。
これらのカップラーは、特に、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-メチル-5-アミノフェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-アミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール、1-アミノ-2-メトキシ-4,5-メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、3,6-ジメチルピラゾロ[3,2-c]-1,2,4-トリアゾール、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾール、及びそれらの酸付加塩から選択される。
【0026】
一般的に、カップラー(類)は、染色用組成物の全重量に対して、好ましくは約0.0001〜15重量%、さらに好ましくは約0.001〜10重量%である。
これら酸化染料(ベース及び/又はカップラー)の酸付加塩は、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、及び酒石酸塩、乳酸塩及び酢酸塩から選択される。
【0027】
本発明の染色用組成物は、特に光沢を富ませて色調を変化させるために、一又は複数の直接染料をさらに含有してもよい。これらの直接染料は、特に、従来から使用されている中性、カチオン性又はアニオン性のニトロ、アゾ又はアントラキノン染料、又は、特に仏国特許出願第2782450号、同2782451号、同2782452号、及び欧州特許第1025834号に記載されているものから選択されてもよく、それは組成物の全重量に対して、約0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%の割合である。
【0028】
組成物の染色に適した媒体は、好ましくは水からなる水性媒体であり、有利には特にアルコール、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール及びフェニルエチルアルコール、グリコールエーテル、例えばエチレングリコールのモノメチル、モノエチル及びモノブチルエーテル、プロピレングリコールのモノメチルエーテル、ジエチレングリコールのアルキルエーテル、例えばジエチレングリコールのモノエチルエーテル又はモノブチルエーテルを含む、本発明の(A)及び(B)とは異なる化粧品的に許容可能な有機溶媒を有利には含有し得る。前記溶媒は、組成物の全重量に対して約0.5〜20重量%、好ましくは約2〜10重量%の間の濃度で存在する。
【0029】
本発明の染色用組成物は、会合性ポリマーをさらに含有し得る。
本発明で使用される会合性ポリマー
会合性ポリマーは、水性媒体中で、互いに又は他の分子と可逆的に結合できる水溶性ポリマーである。
それらの化学構造は、少なくとも一の脂肪鎖で特徴付けられる疎水性領域と、親水性領域とを含む。
本発明の会合性ポリマーは、アニオン性、カチオン性、両性、好ましくは非イオン性であってよい。
【0030】
アニオン性の会合性ポリマー:
次のものを挙げることができる:
−(I)少なくとも一の脂肪鎖を有するアリルエーテル単位と少なくとも一の親水性単位を含むもの、特に親水性単位がエチレン性不飽和のアニオン性モノマー、さらにはビニルカルボン酸、特にアクリル酸又はメタクリル酸又はその混合物からなるもので、アリルエーテル単位が、次の式(I):
CH=CR'CHOB
[上式中、R'はH又はCHを示し、Bはエチレンオキシ基を示し、nはゼロ又は1〜100の範囲の整数を表し、Rは8〜30の炭素原子、好ましくは10〜24、特に12〜18の炭素原子を有するアルキル、アリールアルキル、アリール、アルキルアリール又はシクロアルキル基から選択される炭化水素基を示す]
のモノマーに相当する脂肪鎖を含む。特に好ましい式(I)の単位は、R'がHを示し、nが10に等しく、Rがステアリル(C18)基を示す単位である。
この種のアニオン性の会合性ポリマーは、欧州特許第0216479号において記載され、エマルジョン重合法により調製される。
【0031】
これらのアニオン性の会合性ポリマーのなかでも、本発明において特に好ましいものは、20〜60重量%のアクリル酸及び/又はメタクリル酸、5〜60重量%の低級(メタ)アクリル酸アルキル、2〜50重量%の式(I)の脂肪鎖を有するアリルエーテル、及び0〜1重量%のフタル酸ジアリル、(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリラート及びメチレンビスアクリルアミド等の良く知られた共重合可能なポリエチレン性不飽和モノマーである架橋剤から形成されるポリマーである。
後者のポリマーでは、メタクリル酸、アクリル酸エチル及びステアレス(Steareth)-10-アリルエーテルの架橋ターポリマー(40/50/10)を30%含有する水性エマルジョンである、メタクリル酸、アクリル酸エチル、ポリエチレングリコール(10EO)ステアリルアルコールエーテル(ステアレス10)の架橋ターポリマー、特にアライド・コロイヅ社(ALLIED COLLOIDS)からサルケア(SALCARE)SC80(登録商標)及びサルケアSC90(登録商標)なる名称で販売されているものが特に好ましい。
【0032】
−(II)オレフィン性不飽和カルボン酸型の少なくとも一の親水性単位と不飽和カルボン酸型の(C10-C30)アルキルエステルの少なくとも一の疎水性単位を含むもの:
好ましくは、これらのポリマーは、オレフィン性不飽和カルボン酸型親水性単位が次の式(II):
Figure 2004521089
[上式中、RはH又はCH又はCを示す、すなわち、アクリル酸、メタクリル酸又はエタクリル酸単位を示す]のモノマーに相当し、不飽和カルボン酸型の(C10-C30)アルキルエステルの疎水性単位が、次の式(III):
Figure 2004521089
[上式中、RはH又はCH又はCを示し(すなわち、アクリラート、メタクリラート又はエタクリラート単位)、好ましくはH(アクリラート単位)又はCH(メタクリラート単位)を表し、RはC10-C30、好ましくはC12-C22アルキル基を示す]のモノマーに相当するものから選択される。
【0033】
本発明における不飽和カルボン酸の(C10-C30)アルキルエステルには、例えば、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸デシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ドデシル、及び対応するメタクリラート、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸イソデシル及びメタクリル酸ドデシルが含まれる。
この種のアニオン性ポリマーは、例えば米国特許第3915921号及び同4509949号に開示され調製されている。
【0034】
この種のアニオン性の会合性ポリマーとしては、特に:
(i) 本質的にアクリル酸、
(ii)RがH又はCHを示し、Rが12〜22の炭素原子を有するアルキル基を示す、上述した式(III)のエステル、及び
(iii)良く知られた共重合性の不飽和ポリエチレンモノマー、例えばフタル酸ジアリル、(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリラート及びメチレンビスアクリルアミドの架橋剤、
を含むモノマー混合物から形成されるポリマーが特に使用される。
この種のアニオン性の会合性ポリマーとしては、95〜60重量%のアクリル酸(親水性単位)、4〜40重量%のC10-C30アクリル酸アルキル(疎水性単位)、及び0〜6重量%の架橋した重合性モノマーからなるもの、又は98〜96重量%のアクリル酸(親水性単位)、1〜4重量%のC10-C30アクリル酸アルキル(疎水性単位)、及び0.1〜0.6重量%の架橋した重合性モノマー、例えば上述したものからなるものが特に使用される。
上記ポリマーとして、本発明において最も好適であるものは、グッドリッチ社(GOODRICH)から商品名ペミュレン(PEMULEN)TR1(登録商標)、ペミュレンTR2(登録商標)、カルボポール(CARBOPOL)1382(登録商標)、より好ましくはペミュレンTR1(登録商標)、及びコーテックス(COATEX)SX(登録商標)なる名称でS.E.P.P.I.C..社から販売されている製品である。
【0035】
−(III)無水マレイン酸/C30-C38α-オレフィン/マレイン酸アルキルのターポリマー、例えばニューフェーズ・テクノロジーズ社(NEWPHASE TECHNOLOGIES)からパフォーマ(PERFORMA)V1608(登録商標)の名称で販売されている製品(無水マレイン酸/C30-C38α-オレフィン/マレイン酸イソプロピルのコポリマー)。
【0036】
−(IV)
(a)約20重量%〜70重量%のα,β-モノエチレン性不飽和を有するカルボン酸、
(b)約20〜80重量%の(a)以外のα,β-モノエチレン性不飽和を有する非界面活性モノマー、
(c)約0.5〜60重量%の、モノエチレン性不飽和を有するモノイソシアナートと一水酸基を有する界面活性剤との反応生成物である非イオン性モノウレタン、
を含有するアクリル酸ターポリマー、例えば欧州特許出願公開第0173109号、特に実施例3に記載されているもの、すなわちメタクリル酸/アクリル酸メチル/エトキシル化(40EO)されたベヘニルアルコールのジメチルメタイソプロペニルベンジルイソシアナートの25%水性分散液。
【0037】
−(V)α,β-モノエチレン性不飽和を有するカルボン酸、α,β-モノエチレン性不飽和を有するカルボン酸エステル、及びオキシアルキレン化脂肪アルコールといったモノマーを含有するコポリマー。
好ましくは、これらの化合物は、モノマーとしてα,β-モノエチレン性不飽和を有するカルボン酸とC-Cアルコールとのエステルをさらに含有する。
この種の化合物の例としては、オキシアルキレン化されたメタクリル酸ステアリル/アクリル酸エチル/メタクリル酸のターポリマーであり、ローム・アンド・ハース社(ROHM and Haas)から販売されているアキュリン(ACULYN)22(登録商標)を挙げることができる。
【0038】
カチオン性の会合性ポリマー
本発明においては、それらは第4級化セルロース誘導体及び非環式アミン含有側基を有するポリアクリラート類から好ましく選択される。
第4級化セルロース誘導体は、特に、
− 少なくとも一の脂肪鎖を有する基、例えば少なくとも8つの炭素原子を有するアルキルアリール、アリールアルキル又はアルキル基、又はそれらの混合物で変性された第4級化セルロース類、
− 少なくとも一の脂肪鎖を有する基、例えば少なくとも8つの炭素原子を有するアルキルアリール、アリールアルキル又はアルキル基、又はそれらの混合物で変性された第4級化ヒドロキシエチルセルロース類、
である。
上述した第4級化セルロース類又はヒドロキシセルロース類に担持されるアルキル基は、好ましくは8〜30の炭素原子を有する。アリール基は、好ましくはフェニル、ベンジル、ナフチル又はアントリル基を示す。
-C30脂肪鎖を有する第4級化アルキルヒドロキシエチルセルロース類の例としては、アメルコール社(AMERCHOL)から販売されている製品であるクアトリソフト(QUATRISOFT)LM200(登録商標)、クアトリソフトLM-X529-18-A(登録商標)、クアトリソフトLM-X529-18B(登録商標)(C12アルキル)及びクアトリソフトLM-X529-8(登録商標)(C18アルキル)、及びクロダ社から販売されている製品であるクロダセル(CRODACEL)QM(登録商標)、クロダセルQL(登録商標)(C12アルキル)及びクロダセルQS(登録商標)(C18アルキル)を挙げることができる。
【0039】
両性の会合性ポリマー
それらは、少なくとも一の非環状カチオン性単位を有するものから好ましく選択される。モノマーの全モル数に対して1〜20モル%、好ましくは1.5〜15モル%、特に1.5〜6モル%の脂肪鎖を有するモノマーから調製される又は含有するものが特に好ましい。
【0040】
本発明において好ましい両性の会合性ポリマーは:
1)次の式(Ia)又は(Ib):
Figure 2004521089
[上式中:
及びRは同一又は異なっており、水素原子又はメチル基を表し、R、R及びRは同一又は異なっており、直鎖状又は分枝状で1〜30の炭素原子を有するアルキル基を表し、
ZはNH基又は酸素原子を表し、
nは2から5の整数であり、
は塩化物又は臭化物等のハロゲン化物又はメトスルファートアニオン等の有機又は無機酸から得られるアニオンである]
の少なくとも一のモノマー;
2)次の式(II):
-CH=CR-COOH (II)
[上式中:
及びRは同一又は異なっており、水素原子又はメチル基を表す]
の少なくとも一のモノマー;及び
3)次の式(III):
-CH=CR-COXR (III)
[上式中:
及びRは同一又は異なっており、水素原子又はメチル基を表し、Xは酸素又は窒素原子を示し、Rは直鎖状又は分枝状で1〜30の炭素原子を有するアルキル基を示す]
の少なくとも一のモノマー;
で、式(Ia)、(Ib)又は(III)のモノマーの少なくとも一が少なくとも一の脂肪鎖を含有するもの、
を含有するか、もしくは共重合させることにより調製することができる。
【0041】
本発明の式(Ia)及び(Ib)のモノマーは、好ましくは:
− ジメチルアミノエチルメタクリラート、ジメチルアミノエチルアクリラート、
− ジエチルアミノエチルメタクリラート、ジエチルアミノエチルアクリラート、
− ジメチルアミノプロピルメタクリラート、ジメチルアミノプロピルアクリラート、
− ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドで、
例えばC-Cアルキルハライド又はC-Cジアルキルスルファートで第4級化されていてもよいモノマー、
からなる群から選択される。
【0042】
特に、式(Ia)のモノマーは、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及びメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドから選択される。
本発明の式(II)のモノマーは、好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸及び2-メチルクロトン酸からなる群から選択される。式(II)のモノマーは、特にアクリル酸である。
本発明の式(III)のモノマーは、好ましくはC12-C22、特にC16-C18アルキルアクリラート又はメタクリラートからなる群から選択される。
【0043】
本発明の脂肪鎖を有する両性ポリマーを構成するモノマーは、好ましくは既に中和及び/又は第4級化されている。
カチオン電荷/アニオン電荷の数量比は、好ましくは約1に等しい。
本発明の両性の会合性ポリマーは、好ましくは1〜10モル%、特に好ましくは1.5〜6モル%の脂肪鎖を有するモノマー(式(Ia)、(Ib)又は(III)のモノマー)を含有している。
本発明の両性の会合性ポリマーの重量平均分子量は、500〜50000000、好ましくは10000〜5000000の間で変わり得る。
本発明の両性の会合性ポリマーは、他のモノマー、例えば非イオン性モノマー、特にC-Cアルキルアクリラート又はメタクリラートをさらに含有してもよい。
本発明の両性の会合性ポリマーは、例えば国際公開第9844012号に記載され、調製されている。
本発明の両性の会合性ポリマーとしては、アクリル酸/(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/メタクリル酸ステアリルのターポリマーが好ましい。
【0044】
本発明の好ましい染色用組成物は、非イオン性の会合性ポリマーを含有する。
非イオン性の会合性ポリマー
本発明において、それらは次のものから選択される:
−(1)少なくとも一の脂肪鎖を有する基で変性されたセルロース類;例えば、
− アルキル、アリールアルキル又はアルキルアリール基又はその混合物のような少なくとも一の脂肪鎖を有する基で変性されたヒドロキシエチルセルロース類で、アルキル基が好ましくはC-C22であるもの、例えばアクアロン社(AQUALON)から販売されている製品ナトロゾール(NATROSOL)・プラス・グレード330CS(登録商標)(C16アルキル)、又はベロール・ノーベル社(BEROL NOBEL)から販売されている製品ベルモコル(BERMOCOLL)EHM100(登録商標)、
− ポリアルキレングリコールエーテルのアルキルフェニル基で変性されたもの、例えばアメルコール社から販売されている製品アメルセル(AMERCELL)ポリマーHM-1500(登録商標)(ノニルフェノールのポリエチレングリコール(15)エーテル)、
を挙げることができる。
【0045】
−(2)少なくとも一の脂肪鎖を有する基で変性されたヒドロキシプロピルグアー類、例えばランベルーチ社(LAMBERTI)から販売されている製品エサフロア(ESAFLOR)HM22(登録商標)(C22アルキル鎖)、ローンプーラン社(RHONE POULENC)から販売されている製品RE210-18(登録商標)(C14アルキル鎖)及びRE205-1(登録商標)(C20アルキル鎖)。
−(3)脂肪鎖を有する疎水性モノマーとビニルピロリドンのコポリマー;例えば、
− I.S.P.社から販売されている製品アンタロン(ANTARON)V216(登録商標)又はガネックス(GANEX)V216(登録商標)(ビニルピロリドン/ヘキサデセンのコポリマー)
− I.S.P.社から販売されている製品アンタロンV220(登録商標)又はガネックスV220(登録商標)(ビニルピロリドン/エイコセンのコポリマー)
を挙げることができる。
【0046】
−(4)アクリル酸又はメタクリル酸C-Cアルキルと少なくとも一の脂肪鎖を有する両親媒性モノマーのコポリマー、例えばゴールドシュミット社からアンティル(ANTIL)208(登録商標)なる名称で販売されているオキシエチレン化アクリル酸ステアリル/アクリル酸メチルのコポリマー。
−(5)親水性メタクリラート又はアクリラートと少なくとも一の脂肪鎖を有する疎水性モノマーのコポリマー、例えばメタクリル酸ポリエチレングリコール/メタクリル酸ラウリルのコポリマー。
【0047】
−(6)脂肪族鎖単独で、及び/又は脂環式及び/又は芳香族鎖であってもよく、疎水性配列と、ポリオキシエチレン化された性質を多くの場合有する親水性配列との両方をその鎖の中に含むポリエーテル-ポリウレタン類。
−(7)少なくとも一の脂肪鎖を有するアミノプラストエーテル骨格を含有するポリマー、例えばスドー・ケミー社(SUD CHEMIE)から提供されている化合物ピュア・シックス(登録商標)(PURE THIX)。
【0048】
好ましくは、ポリエーテル-ポリウレタン類は、親水性配列により離間した、6〜30の炭素原子を有する少なくとも2つの親油性炭化水素鎖を含有し、該炭化水素鎖は、ペンダント鎖、又は親水性配列の端部にある鎖であり得る。特に一又は複数のペンダント鎖を考えることもできる。さらに、ポリマーは親水性配列の一端又は両端に炭化水素鎖を含有してもよい。
【0049】
ポリエーテル-ポリウレタン類はポリブロック、特にトリブロックの形態であってよい。疎水性配列は鎖の各末端(例えば:親水性中心配列を有するトリブロックコポリマー)、又は鎖内部と末端の両方に分散して(例えば、ポリブロックコポリマー)いてもよい。これらと同様のポリマーはグラフト単位の形態であってもよく、又星型であってもよい。
【0050】
脂肪鎖を有する非イオン性ポリエーテル-ポリウレタン類は、その親水性配列が50〜1000のオキシエチレン化基を有するポリオキシエチレン化鎖であるトリブロックコポリマーであってよい。非イオン性ポリエーテル-ポリウレタン類は、親水性配列の間にウレタン結合を含有し、これが名称の由来となる。
さらに広義には、親水性配列が他の化学結合により親油性配列に結合しているものが、脂肪鎖を有する非イオン性ポリエーテル-ポリウレタン類に含まれる。
【0051】
本発明で使用可能な脂肪鎖を有する非イオン性ポリエーテル-ポリウレタン類の例として、レオックス社(RHEOX)から販売されている尿素官能基を有するレオラート(登録商標)(Rheolate)205、又はレオラート(登録商標)208、204又は212、並びにアクリソール(Acrysol)RM184(登録商標)を使用することができる。
また、アクゾ社(AKZO)からの、C18アルキル鎖を有する製品エルファコス(ELFACOS)T212(登録商標)、及びC12-14アルキル鎖を有する製品エルファコスT210(登録商標)を挙げることもできる。
さらに、水中における乾燥物質含有量が20%で提供されており、ウレタン結合をしており、C20アルキル鎖を有するローム・アンド・ハース社からの製品DW1206B(登録商標)を使用することもできる。
【0052】
またさらにこれらのポリマーが、特に水又は水性アルコール媒体に溶解又は分散したものを使用することもできる。このようなポリマーの例としては、レオックス社から販売されているレオラート(登録商標)255、レオラート(登録商標)278及びレオラート(登録商標)244を挙げることができる。また、ローム・アンド・ハース社から提供されている製品DW1206F及びDW1206Jを使用することもできる。
本発明で使用可能なポリエーテル-ポリウレタン類は、特にG. Fonnum, J. Bakke及びFk. Hansenによる文献−Colloid Polym. Sci 271, 380-389(1993)に記載されているものである。
【0053】
本発明においては特に、(i)150〜180モルのエチレンオキシドを有する少なくとも一のポリエチレングリコール、(ii)ステアリルアルコール又はデシルアルコール、及び(iii)少なくとも一のジイソシアナートを含む、少なくとも3つの化合物を重縮合させることによって得ることができるポリエーテル-ポリウレタンを使用することが好ましい。
このようなポリエーテル-ポリウレタン類は、ローム・アンド・ハース社からアキュリン46(登録商標)及びアキュリン44(登録商標)[アキュリン46(登録商標)は、マルトデキストリン(4%)と水(81%)のマトリックスに、15重量%の150又は180モルのエチレンオキシドを含有するポリエチレングリコール、ステアリルアルコール、及びメチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアナート)(SMDI)の重縮合物が入ったもの;アキュリン44(登録商標)は、プロピレングリコール(39%)と水(26%)の混合物に、35重量%の150又は180モルのエチレンオキシドを含有するポリエチレングリコール、デシルアルコール、及びメチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアナート)(SMDI)の重縮合物が入ったものである]の名称で販売されている。
【0054】
非イオン性、アニオン性、カチオン性又は両性の会合性ポリマーは、染色用組成物の全重量に対して、約0.1〜10重量%の間で変化する量で好ましく使用される。より好ましくは、この量は、約0.5〜5重量%、特に約1〜3重量%の間で変化する。
【0055】
本発明の染色用組成物は、本発明のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールとは異なり、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性又は双性イオン性のものから選択される界面活性剤を、組成物の全重量に対して少なくとも0.01重量%の割合で、さらに含有し得る。
これらの界面活性剤は、次のものから選択され得る:
【0056】
非イオン性界面活性剤:
非イオン性界面活性剤は、それ自体よく知られている化合物[これに関して、特に、ブラッキー・アンド・サン社(グラスゴー及びロンドン)から出版されているエム・アール・ポーター(M.R. Porter)の「界面活性剤ハンドブック(Handbook of Surfactants)」(1991年、116-178頁)を参照]であり、本発明においてその性質は重要な特徴であるとは仮定されない。しかして、それらは、特に(非限定的列挙)、例えば8〜18の炭素原子を有する脂肪鎖を有するポリエトキシル化又はポリプロポキシル化された酸類、アルキルフェノール類又はアルファ-ジオール類から選択可能で、エチレンオキシド又はプロピレンオキシド基の数を特に2〜50の範囲とすることができる。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコールとエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド類、平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミン類;2〜30モルのエチレンオキシドを有するオキシエチレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル;スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド類、N-アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド類、例えば(C10-C14)アルキルアミンのオキシド類又はN-アシルアミノプロピルモルホリンオキシド類を挙げることもできる。
【0057】
アニオン性界面活性剤:
本発明において、単独で又は混合物として使用可能なアニオン性界面活性剤の例として、特に(非限定的列挙)、次の化合物:アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルアミドエーテルスルファート類、アルキルアリールポリエーテルスルファート類、モノグリセリドスルファート類;アルキルスルホナート類、アルキルホスファート類、アルキルアミドスルホナート類、アルキルアリールスルホナート類、α-オレフィンスルホナート類、パラフィンスルホナート類;(C-C24)アルキルスルホスクシナート類、(C-C24)アルキルエーテルスルホスクシナート類、(C-C24)アルキルアミドスルホスクシナート類;(C-C24)アルキルスルホアセタート類;(C-C24)アシルサルコシナート類及び(C-C24)アシルグルタマート類の塩(特にアルカリ金属の塩、中でもナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩又はマグネシウム塩)を挙げることができる。また(C-C24)アルキルポリグリコシドカルボン酸エステル、例えばアルキルグルコシドシトラート類、アルキルポリグリコシドタータラート類及びアルキルポリグリコシドスルホスクシナート類、アルキルスルホスクシナマート類;アシルイセチオナート類及びN-アシルタウラート類で;これら全ての種々の化合物のアルキル又はアシル基は、好ましくは12〜20の炭素原子を有し、アリール基は、好ましくはフェニル又はベンジル基を示すものを使用することができる。また、使用可能なアニオン性界面活性剤として、アシル基が8〜20の炭素原子を有するアシルラクチラート類を挙げることもできる。さらに、アルキル-D-ガラクトシドウロン酸及びそれらの塩、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸及びそれらの塩、特に2〜50のアルキレンオキシド基、特にエチレンオキシド基を有するもの、及びそれらの混合物を使用することもできる。
【0058】
両性又は双性イオン性界面活性剤:
本発明においてその性質が非常に重要であるとはいえない両性又は双性イオン性界面活性剤は、特に(非限定的列挙)、脂肪族基が8〜18の炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の鎖であり、少なくとも一の水溶性のアニオン性基(例えば、カルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート又はホスホナート)を含有する、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体であってよく;さらに、(C-C20)アルキルベタイン類、スルホベタイン類、(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルベタイン類又は(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルスルホベタイン類を挙げることができる。
アミン誘導体としては、次の構造:
-CONHCHCH-N(R)(R)(CHCOO)
[上式中:Rは、加水分解されたコプラ油中に存在する酸R-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシル基を示し、Rはベータ-ヒドロキシエチル基を示し、Rはカルボキシメチル基を示す];及び
2’-CONHCHCH-N(B)(C)
[上式中:Bは-CHCHOX'を示し、Cはz=1又は2である-(CH)-Y'を示し、
X'は、-CHCH-COOH基又は水素原子を示し、
Y'は、-COOH又は-CH-CHOH-SOH基を示し、
2’は、コプラ油又は加水分解された亜麻仁油中に存在する酸R-COOHのアルキル基、アルキル基、特にC、C、C11又はC13、C17アルキル基及びそのイソ形又は不飽和C17基を示す];
を有し、アンホカルボキシグリシナート類及びアンホカルボキシプロピオナート類の名称でCTFA辞書、第3版、1982に分類され、米国特許第2528378号及び米国特許第2781354号に記載されているような、ミラノール(MIRANOL)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
【0059】
これらの化合物は、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Cocoamphodiacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Lauroamphodiacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Caprylamphodiacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Capryloamphodiacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Cocoamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Lauroamphodipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Caprylamphodipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Capryloamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸、ココアンホ二プロピオン酸の名称で、CTFA辞典、第5版、1993に分類されている。
例えば、ローディア・シミー社(Rhodia Chimie)からミラノール(登録商標)C2M濃縮物の商品名で市販されているココアンホジアセタートを挙げることができる。
【0060】
カチオン性界面活性剤:
カチオン性界面活性剤として、特に(非限定的列挙):ポリオキシアルキレン化されていてもよい、第1級、第2級又は第3級脂肪アミンの塩;第4級アンモニウム塩、例えばテトラアルキルアンモニウム、アルキルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、トリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウム又はアルキルピリジニウムクロリド又はブロミド;イミダゾリン誘導体又はカチオン性のアミンオキシド類を挙げることができる。
本発明の染色用組成物は、少なくとも一種のカチオン性又は両性ポリマー(本発明の会合性ポリマーとは異なるもの)を、組成物の全重量に対して少なくとも0.01重量%の割合で、さらに含有し得る。
【0061】
カチオン性ポリマー
本発明の目的において「カチオン性ポリマー」という表現は、カチオン基及び/又はカチオン基にイオン化され得る基を有する任意のポリマーを示す。
本発明で使用可能なカチオン性ポリマーは、毛髪の美容特性を改善するために、既にそれ自体公知のもの全て、すなわち特に、欧州特許出願公開第337354号、及び仏国特許第2270846号、同2383660号、同2598611号、同2470596号及び同2519863号に記載されているものから選択することができる。
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成可能であるか、又はそこに直接結合される側方置換基により担持され得る、第1級、第2級、第3級及び/又は第4級アミン基を有する単位を含むものから選択される。
一般的に使用されるカチオン性ポリマーは、約500〜5x10、好ましくは約10〜3x10の数平均分子量を有する。
【0062】
カチオン性ポリマーとしては、ポリアミン、ポリアミノアミド及び第4級ポリアンモニウム型のポリマーを特に挙げることができる。
これらは公知の生成物である。それらは特に、仏国特許第2505348号又は同2542997号に記載されている。前記ポリマーとしては以下のものを挙げることができる:
(1)次の式(I)、(II)、(III)又は(IV)
Figure 2004521089
[上式中:
は同一又は異なっており、水素原子又はCH基を示し、
Aは同一又は異なっており、直鎖状又は分枝状で、1〜6の炭素原子、好ましくは2又は3の炭素原子を有するアルキル基、又は1〜4の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基を表し;
、R、Rは同一又は異なっており、1〜18の炭素原子を有するアルキル基又はベンジル基、好ましくは1〜6の炭素原子を有するアルキル基を表し;
及びRは同一又は異なっており、水素又は1〜6の炭素原子を有するアルキル基、好ましくはメチル又はエチルを表し;
Xは無機又は有機酸から誘導されたアニオン、例えばメトスルファートアニオン又はハロゲン化物、例えば塩化物又は臭化物を示す]
の単位の少なくとも一を有する、アクリル酸又はメタクリル酸エステル又はアミドから誘導されたホモポリマー又はコポリマー。
【0063】
ファミリー(1)のポリマーは、さらに、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、ジアセトンアクリルアミド類、窒素が低級(C-C)アルキルで置換されたアクリルアミド類及びメタクリルアミド類、アクリル酸又はメタクリル酸又はそのエステル、ビニルラクタム類、例えばビニルピロリドン又はビニルカプロラクタム、ビニルエステルのファミリーから選択され得るコモノマーから誘導される一又は複数の単位を含んでいてもよい。
しかして、ファミリー(1)のこれらのポリマーとしては、次のもの:
− 硫酸ジメチル又はジメチルハライドで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドのコポリマー、例えばハーキュレス社(HERCULES)からヘルコフロック(HERCOFLOC)(登録商標)の名称で販売されているもの;
− 例えば、チバ・ガイギー社(CIBA-GEIGY)からビナクアット(BINA QUAT)P100(登録商標)の名称で販売されており、欧州特許出願公開第080976号に記載されている、メタクリロイルオキシ-エチルトリメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマー;
− ハーキュレス社からレテン(RETEN)(登録商標)の名称で販売されている、メタクリロイルオキシ-エチルトリメチルアンモニウムメトスルファートとアクリルアミドのコポリマー;
− 第4級化された又は第4級化されていないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリラート又はメタクリラートのコポリマー、例えばISP社から「ガフクアット(GAFQUAT)(登録商標)」の名称で販売されている製品、例えば、「ガフクアット734」又は「ガフクアット755」、又は「コポリマー845(登録商標)、958(登録商標)及び937(登録商標)」と称される製品(これらのポリマーは、仏国特許第2077143号及び同2393573号に詳細が記載されている);
− ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロ-ラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー、例えばISP社からガフィックス(GAFFIX)VC713(登録商標)の名称で販売されている製品;
− 特にISP社からスタイリーズ(STYLEZE)CC10(登録商標)の名称で販売されているビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチル-アミンのコポリマー;及び
− 第4級化されたビニルピロリドン/ジメチル-アミノプロピルメタクリルアミドのコポリマー、例えばISP社から「ガフクアットHS100(登録商標)」の名称で販売されている製品、
を挙げることができる。
【0064】
(2)仏国特許第1492597号に記載されている、第4級アンモニウム基を有するセルロースエーテル誘導体、特にユニオン・カーバイド・コーポレーション(Union Carbide Corporation)から「JR(登録商標)」(JR400、JR125、JR30M)又は「LR(登録商標)」(LR400、LR30M)の名称で販売されているポリマー。また、これらのポリマーは、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応するヒドロキシエチルセルロースの第4級アンモニウムとして、CTFA辞典に定義されている。
(3)カチオン性セルロース誘導体、例えば、水溶性の第4級アンモニウムモノマーがグラフトしたセルロース誘導体又はセルロースのコポリマーで、特に米国特許第4131576号に記載されているもの、例えば、特に、メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウムの塩がグラフトした、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル又はヒドロキシプロピルセルロースのようなヒドロキシアルキルセルロース。
この定義に相当する市販品は、特に、ナショナル・スターチ社(NATIONAL STARCH)から「セルクアット(Celquat)H100(登録商標)」及び「セルクアットL200(登録商標)」の名称で販売されている製品である。
【0065】
(4)特に、米国特許第3589578号及び同4031307号に記載されているカチオン性多糖類、例えばカチオン性トリアルキルアンモニウム基を有するグアーガム。例えば、2,3-エポキシプロピルトリ-メチルアンモニウム塩(例えば塩化物)で変性したグアーガムが使用される。
このような製品は、特に、メイホール社(MEYHALL)から、ジャガー(JAGUAR)C13S(登録商標)、ジャガーC15(登録商標)、ジャガーC17(登録商標)又はジャガーC162(登録商標)の商品名で販売されている。
(5)酸素、硫黄又は窒素原子、もしくは芳香環又は複素環が挿入されていてもよい、直鎖状又は分枝状鎖を有する二価のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基とピペラジニル単位からなるポリマー、並びにこれらのポリマーの酸化及び/又は第4級化生成物。このようなポリマーは、特に、仏国特許第2162025号及び同2280361号に開示されている。
【0066】
(6)特に、酸性化合物とポリアミンとの重縮合により調製された水溶性のポリアミノアミド類;これらのポリアミノアミド類は、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和の二無水物、二不飽和誘導体、ビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、アルキルビスハライド、もしくはビスハロヒドリン、ビスアゼチジニウム、ビスハロアシルジアミン、アルキルビスハライド、エピハロヒドリン、ジエポキシド又は二不飽和誘導体と反応性である二官能化合物との反応の結果生じたオリゴマーで架橋されていてもよく;架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025〜0.35モルの範囲の割合で使用され;これらのポリアミノアミド類はアルキル化されるか、それらが一又は複数の第3級アミン官能基を含む場合には第4級化されてもよい。このようなポリマーは、特に仏国特許第2252840号及び同2368508号に記載されている。
(7)ポリカルボン酸とポリアルキレンポリアミンを縮合させ、続いて二官能剤でアルキル化して得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アルキル基が1〜4の炭素原子を含み、好ましくはメチル、エチル又はプロピルを示す、アジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンのポリマーを挙げることができる。このようなポリマーは、特に仏国特許第1583363号に記載されている。
これらの誘導体として、特にサンド社(Sandoz)から「カルタレチン(Cartaretine)(登録商標)F、F4又はF8」の名称で販売されている、アジピン酸/ジメチル-アミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンのポリマーを挙げることができる。
【0067】
(8)3〜8の炭素原子を有する、飽和した脂肪族のジカルボン酸、及びジグリコール酸から選択されるジカルボン酸と、少なくとも一の第2級アミン基と2つの第1級アミン基を有するポリアルキレンポリアミンとを反応させて得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸のモル比は、0.8:1〜1.4:1であり;そこで得られたポリアミノアミドは、ポリアミノアミドの第2級アミンに対して、0.5:1〜1.8:1のモル比のエピクロロヒドリンと反応させる。このようなポリマーは、特に、米国特許第3227615号及び同2961347号に記載されている。
この種のポリマーは、特に、アジピン酸/エポキシプロピル/ジエチレントリアミンのコポリマーの場合は、ハーキュレス社から「デルセット(Delsette)101(登録商標)」又は「PD170(登録商標)」の名称で、もしくはハーキュレス・インクから「ヘルコセット(Hercosett)57(登録商標)」の名称で販売されている。
【0068】
(9)鎖の主な構成要素として、次の式(V):
Figure 2004521089
[上式中、k及びtは0又は1であり、k+tの合計は1であり;
及びRは同一又は異なっており、1〜8の炭素原子を有するアルキル基、(C-C)ヒドロキシアルキル基、(C-C)アミドアルキル基を示すか、又はRとRは、それらが結合している窒素原子と共同して、ピペリジニル又はモルホリニル基を示し;
は、水素原子又はメチル基を示し;
及びRは互いに独立して、好ましくは1〜4の炭素原子を有するアルキル基を示し;
は、アニオン、例えば臭化物、塩化物、アセタート、ボラート、シタラート、タータラート、ビスルファート、二亜硫酸塩、スルファート又はホスファートである]
に相当する単位を有するジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー、例えばホモポリマー又はコポリマー。これらのポリマーは、特に、仏国特許第2080759号及び追加特許書第2190406号に記載されている。
上述したポリマーとしては、特にカルゴン社(Calgon)から「メルクアット(Merquat)100(登録商標)」の名称で販売されているジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー(及びその低重量平均分子量のホモログ)、及び「メルクアット550(登録商標)」の名称で販売されているジアリル-ジメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマーを挙げることができる。
【0069】
(10)次の式:
Figure 2004521089
{上式(VII)中:
10、R11、R12及びR13は同一又は異なっており、1〜20の炭素原子を有する脂肪族、脂環式又はアリール脂肪族基、もしくは低級脂肪族ヒドロキシアルキル基を示すか、又はR10、R11、R12及びR13は、共同して又は別々に、それらが結合する窒素原子とともに、窒素以外の第2のヘテロ原子を含有していてもよい複素環を形成するか、又はR10、R11、R12及びR13は、R14がアルキレンで、Dが第4級アンモニウム基である、-CO-NH-R14-D又は-CO-O-R14-D基、又はニトリル、エステル、アシル、アミドで置換される、直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基を表し;
及びBは、スルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第4級アンモニウム、ウレイド、アミド又はエステル基、又は一又は複数の酸素又は硫黄原子又は一又は複数の芳香環が主鎖に挿入、又は連結して含有されていてもよく、直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であってよい、2〜20の炭素原子を有するポリメチレン基を表し;
は、無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンを示し;
、R10及びR12は、それらが結合する2つの窒素原子とともにピペラジン環を形成可能で;Aが飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基を示す場合は、Bはまた-(CH)-CO-D-OC-(CH)-基を示すことができ、
ここでDは:
a)式:-O-Z-O-のグリコール残基
[上式中、Zは、直鎖状又は分枝状の炭化水素基、又は次の式:
-(CH-CH-O)-CH-CH-
-[CH-CH(CH)-O]-CH-CH(CH)-
(上式中、x及びyは、定まった一つの重合度を表す1〜4の整数を示すか、あるいは、平均重合度を表す1〜4の任意の数を示す)
の一つに相当する基を示す];
b)ビス-第2級ジアミン残基、例えばピペラジン誘導体;
c)式:-NH-Y-NH-のビス第1級ジアミン残基
[上式中、Yは、次の式:
-CH-CH-S-S-CH-CH-;
で示される二価の基、又は直鎖状又は分枝状の炭化水素基を示す];
d)式:-NH-CO-NH-のウレイレン基;
を示し、
は、好ましくはアニオン、例えば塩化物又は臭化物である}
に相当する繰り返し単位を有する第4級ジアンモニウムポリマー。
これらのポリマーは、一般的に1000〜100000の数平均分子量を有する。
【0070】
この種のポリマーは、特に、仏国特許第2320330号、同2270846号、同2316271号、同2336434号及び同2413907号、及び米国特許第2273780号、同2375853号、同2388614号、同2454547号、同3206462号、同2261002号、同2271378号、同3874870号、同4001432号、同3929990号、同3966904号、同4005193号、同4025617号、同4025627号、同4025653号、同4026945号及び同4027020号に記載されている。
【0071】
特に、次の式(VIII):
Figure 2004521089
[上式中:R10、R11、R12及びR13は同一又は異なっており、約1〜4の炭素原子を有するアルキル又はヒドロキシアルキル基を示し、n及びpは約2〜20の間で変化する整数であり、Xは無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンである]
に相当する繰り返し単位からなるポリマーを使用することができる。
【0072】
(11)次の式(IX):
Figure 2004521089
[上式中、pは約1〜6の間で変化する整数を示し、Dはゼロか、又はrが4又は7に等しい数を示す-(CH)-CO-基を表し、Xはアニオンである]
の繰り返し単位からなる第4級ポリアンモニウムポリマー。
このようなポリマーは、米国特許第4157388号、同4702906号、同4719282号に記載されている方法に従って調製することができる。それらは、特に欧州特許出願公開第122324号にも記載されている。
このようなものとして、ミラノール社(Miranol)から販売されている「ミラポール(Mirapol)A15(登録商標)」、「ミラポールAD1(登録商標)」、「ミラポールAZ1(登録商標)」及び「ミラポール175(登録商標)」を挙げることができる。
【0073】
(12)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第4級ポリマー、例えば、BASF社からルビクアット(Luviquat)FC905(登録商標)、FC550(登録商標)及びFC370(登録商標)の名称で販売されている製品。
(13)CTFA辞書で「ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミン」の名称が付され、ヘンケル社から販売されているポリクアート(Polyquart)H(登録商標)のようなポリアミン類。
【0074】
(14)メタクリロイルオキシ(C-Cアルキル)トリ(C-Cアルキル)アンモニウム塩の架橋したポリマー、例えば、塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルが単独重合、又は塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドとが共重合し、単独重合又は共重合に続いて、オレフィン性不飽和を有する化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで架橋することにより得られるポリマー。特に、鉱物性油に50重量%の、架橋したアクリルアミド/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー(重量比 20/80)を含有せしめてなる分散液の形態で該ポリマーを使用することもできる。この分散液は、アライド・コロイヅ社から「サルケア(Salcare)(登録商標)SC92」の名称で販売されている。また、鉱物性油又は液状エステルに、約50重量%の架橋したメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのホモポリマーを含有せしめてなるものを使用することもできる。これらの分散液は、アライド・コロイヅ社から「サルケア(登録商標)SC95」及び「サルケア(登録商標)SC96」の名称で販売されている。
【0075】
本発明の範囲で使用可能な他のカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンイミン類、特にポリエチレンイミン類、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を有するポリマー、ポリアミン類とエピクロロヒドリンの縮合物、第4級ポリウレイレン類及びキチン誘導体である。
本発明で使用可能な全カチオン性ポリマーのなかでも、ファミリー(9)、(10)及び(11)のポリマー、特に好ましくは次のポリマーを使用することができる:
−1/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー(ファミリー9);
−2/上述した式(VIII)の繰り返し単位を有するポリマー、例えばR10、R11、R12及びR13がメチル基を表し、n=3、p=6及びX=Clであり、特にゲル浸透クロマトグラフィーにより決定される分子量が9500〜9900であるもの[以下の式のポリマーW];R10及びR11がメチル基を示し、R12及びR13がエチル基を表し、n=p=3、X=Brであり、特にゲル浸透クロマトグラフィーにより決定される分子量が約1200であるもの[以下の式のポリマーU]である。
Figure 2004521089
(W)及び(U)単位を有する前記ポリマーは、特に仏国特許第2270846号に記載され、調製されている。
【0076】
−3/上述した式(IX)の単位を有するポリマー(ファミリー11)、例えばpが3に等しく、
a) Dがゼロを示し、Xが塩素原子を示し、カーボン13NMR(13C NMR)で測定した分子量が約25500であるポリマー;この種のポリマーはミラノール社からミラポール-A15(登録商標)の名称で販売されている:
b) Dが-(CH)-CO-基を示し、Xが塩素原子を示し、カーボン13NMR(13C NMR)で測定した分子量が約5600であるポリマー;この種のポリマーはミラノール社からミラポール-AD1(登録商標)の名称で提供されている:
c) Dが-(CH)-CO-基を示し、Xが塩素原子を示し、カーボン13NMR(13C NMR)で測定した分子量が約8100であるポリマー;この種のポリマーはミラノール社からミラポール-AZ1(登録商標)の名称で提供されている:
d) ミラノール社からミラポール-9(登録商標)(13C NMRによる分子量、約7800)、ミラポール-175(登録商標)(13C NMRによる分子量、約8000)、ミラポール-95(登録商標)(13C NMRによる分子量、約12500)の名称で提供される、パラグラフa)及びb)に記載されているポリマーに相当する単位からなる「ブロックコポリマー」:特に、pが3に等しく、Dがゼロを示し、Xが塩素原子を示す式(IX)の単位を有するポリマーで、カーボン13NMR(13C NMR)により測定された分子量が約25500であるもの(ミラポール-A15(登録商標))が、本発明において好ましい。
【0077】
両性ポリマー
本発明において使用可能な両性ポリマーは、ポリマー鎖に統計的に分布する単位K及びMを含むポリマーの中から選択されてよく、そのKは少なくとも一の塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導された単位を表し、Mは一又は複数のカルボキシル又はスルホ基を含む酸性モノマーから誘導された単位を表すか、あるいはK及びMが、カルボキシベタイン類又はスルホベタイン類の双性イオン性モノマーから誘導される基を示してもよく;
またK及びMが、第1級、第2級、第3級又は第4級アミン基を含み、その少なくとも一のアミン基が、炭化水素基を介して結合するカルボキシル又はスルホ基を担うカチオン性ポリマー鎖を示すことができ、あるいはさらに、K及びMが、α,β-ジカルボキシルエチレン単位を含むポリマー鎖の一部をなし、そのカルボキシル基の一が一又は複数の第1級又は第2級アミン基を含むポリアミンと反応させられるものである。
【0078】
上述した定義に相当する特に好ましい両性ポリマーは次のポリマーから選択される:
(1)特にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アルファ-クロロアクリル酸等の、カルボキシル基を担持するビニル化合物から誘導されるモノマー、及び特にジアルキルアミノアルキルメタクリラート及びアクリラート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及びアクリルアミド等の、少なくとも一の塩基性原子を含む置換されたビニル化合物から誘導される塩基性モノマーの共重合により得られるポリマー。このような化合物は米国特許第3836537号に開示されている。またヘンケル社からポリクアートKE3033(登録商標)の名称で販売されているアクリル酸ナトリウム/アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマーを挙げることができる。
また、ビニル化合物は、ジアルキルジアリルアンモニウム塩、例えばジメチルジアリルアンモニウムクロリドであってもよい。アクリル酸とこのモノマーとのコポリマーは、カルゴン社からメルクアット280(登録商標)及びメルクアット295(登録商標)の名称で提供されている。
【0079】
(2)次の:
a)窒素上をアルキル基で置換されたアクリルアミド及びメタクリルアミドから選択される少なくとも一のモノマー、
b)一又は複数の反応性カルボキシル基を有する少なくとも一の酸性コモノマー、及び
c)アクリル酸及びメタクリル酸の第1級、第2級、第3級及び第4級アミン置換基を有するエステル、及びジメチルアミノエチルメタアクリラートを硫酸ジメチル又は硫酸ジエチルで第4級化した生成物等の、少なくとも一の塩基性コモノマー、
から誘導された単位を含むポリマー。
【0080】
本発明において、さらにとりわけ好ましいN置換アクリルアミド又はメタクリルアミドとしては、アルキル基が2〜12の炭素原子を有するもの、特にN-エチルアクリルアミド、N-tert-ブチルアクリルアミド、N-tert-オクチルアクリルアミド、N-オクチルアクリルアミド、N-デシルアクリルアミド、N-ドデシルアクリルアミド及びそれらに対応するメタクリルアミドである。
【0081】
酸性コモノマーは、特にアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸及びフマル酸、並びにマレイン酸又はフマル酸の無水物もしくは酸の1〜4の炭素原子を有するアルキルモノエステルから選択される。
好ましい塩基性コモノマーは、アミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N'-ジメチルアミノエチル、N-tert-ブチルアミノエチルのメタクリラートである。
コポリマーのCTFA(第4版、1991)名がオクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー、例えばナショナル・スターチ社からアンフォマー(AMPHOMER)(登録商標)又はロボクリル(LOVOCRYL)47(登録商標)の名称で販売されている製品が特に使用される。
【0082】
(3) 次の一般式:
Figure 2004521089
{上式中:
19は、飽和したジカルボン酸、エチレン性二重結合を有する脂肪族のモノ-又はジカルボン酸、これらの酸と1〜6の炭素原子を有する低級アルカノールとのエステルから誘導される二価の基、もしくは、ビス-プライマリ又はビス-セカンダリアミンに、上記酸の任意の一つを添加することにより誘導される基を表し、Zは、ビス-プライマリ、モノ-又はビス-セカンダリポリアルキレン-ポリアミンの基を示し、好ましくは、
a)60〜100モル%の割合で、次の式:
Figure 2004521089
[上式中、x=2及びp=2又は3であるか、又はx=3及びp=2である]の基(この基はジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン又はジプロピレントリアミンから誘導される);
b)0〜40モル%の割合で、上述した基(XI)において、x=2及びp=1であり、エチレンジアミンから誘導される基、又は次の式:
Figure 2004521089
のピペラジンから誘導される基;
c)0〜20モル%の割合で、ヘキサメチレンジアミンから誘導される-NH-(CH)-NH-基を表す}
のポリアミノアミド類から誘導され、部分的又は全体的にアルキル化及び架橋したポリアミノアミド類で、これらのポリアミノアミン類は、ポリアミノアミドのアミン基当たり0.025〜0.35モルの量の架橋剤が使用されて、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、ビス不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤を添加することにより架橋され、アクリル酸、クロロ酢酸又はアルカンスルトン、又はそれらの塩との作用によりアルキル化される。
【0083】
飽和カルボン酸は、好ましくは6〜10の炭素原子を有する酸、例えばアジピン酸、2,2,4-トリメチルアジピン酸及び2,4,4-トリメチルアジピン酸、テレフタル酸、そしてエチレン性二重結合を有する酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸から選択される。
アルキル化に使用されるアルカンスルトン類は、好ましくはプロパン又はブタンスルトンであり、アルキル化剤の塩は好ましくはナトリウム塩又はカリウム塩である。
【0084】
(4)次の式:
Figure 2004521089
[上式中、R20は、重合性不飽和基、例えば、アクリラート、メタクリラート、アクリルアミド又はメタクリルアミド基を示し、y及びzは1〜3の整数を表し、R21及びR22は、水素原子、メチル、エチル又はプロピルを表し、R23及びR24は、水素原子、又はR23及びR24の炭素原子の合計が10を越えないアルキル基を表す]
の双性イオン性単位を有するポリマー。
【0085】
このような単位を含むポリマーは、ジメチルもしくはジエチルアミノエチルアクリラート又はメタクリラート、又はアクリル酸アルキルもしくはメタクリル酸アルキル、アクリルアミド又はメタクリルアミド又は酢酸ビニルのような非双性イオン性モノマーから誘導される単位を含むことも可能である。
例として、サンド社のダイアフォーマー(DIAFORMER)Z301(登録商標)という名称で販売されている製品のような、メタクリル酸ブチル/ジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリラートのコポリマーを挙げることができる。
【0086】
(5)それらの鎖に連結して、次の式(XIII)、(XIV)及び(XV):
Figure 2004521089
{上式中、単位(XIII)は0〜30%の割合、単位(XIV)は5〜50%の割合、及び単位(XV)は30〜90%の割合で存在し、単位(XV)においてR25は次の式:
Figure 2004521089
[上式中、
qは0又は1を示し、
q=0である場合は、R26、R27及びR28は同一又は異なっており、それぞれ、水素原子、一又は複数の窒素原子が挿入されていてもよく、及び/又は一又は複数のアミン、ヒドロキシル、カルボキシル、アルキルチオ又はスルホン基で置換されていてもよい、ジアルキルアミン残基又はモノアルキルアミン残基、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ又はアミノ残基、アルキル基がアミノ残基を担持しているアルキルチオ残基を表し、この場合、R26、R27及びR28基の少なくとも一は水素原子であり;
又はq=1である場合は、R26、R27及びR28は、それぞれ、水素原子、並びにこれらの化合物と酸又は塩基とにより形成される塩を表す]
の基を示すと理解される}
に相当するモノマー単位を有し、特に仏国特許第2137684号又は米国特許第3879376号に記載されている、キトサンから誘導されるポリマー。
特に好ましいこの種のポリマーは、0〜20重量%の(XIII)単位、40〜50重量%の(XIV)単位、及び40〜50重量%のR25が-CH-CH-基を示す(XV)単位を含有する。
【0087】
(6)キトサンのN-カルボキシアルキル化によって誘導されるポリマー、例えばジャン・デッカー社(JAN DEKKER)から「エバルサン(EVALSAN)(登録商標)」の名称で販売されているN-カルボキシメチルキトサン又はN-カルボキシブチルキトサン。
(7)例えば仏国特許第1400366号に記載されているもの等の、一般式(XI):
Figure 2004521089
[上式中、R29は、水素原子、CHO、CHCHO又はフェニル基を表し、R30は、水素、又はメチル又はエチルのような低級アルキル基を示し、R31は、水素、又はメチル又はエチルのような低級アルキル基を示し、R32は、メチル又はエチルのような低級アルキル基、又は次の式:-R33-N(R31)に相当する基を示し、ここでR33は、-CH-CH-、-CH-CH-CH-又は-CH-CH(CH)-基を表し、R31は上述の意味を持ち、さらに6までの炭素原子を有するこれらの基の上位同族体も表し、rは分子量を500〜6000000、好ましくは1000〜1000000にするものである]
に相当するポリマー。
【0088】
(8)次のものから選択される-D-X-D-X-タイプの両性ポリマー:
a) クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムを、次の式:
-D-X-D-X-D- (XVII)
[上式中、Dは、
Figure 2004521089
なる基を表し:
Xは記号E又はE'を表し、E又はE'は同一又は異なっており、主鎖に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状鎖のアルキレン基である二価の基を表し、それは、未置換であるか又はヒドロキシル基で置換され、さらに酸素、窒素又は硫黄原子、1ないし3の芳香環及び/又は複素環を含んでいてもよく;酸素、窒素及び硫黄原子は、エーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン又はアルケニルアミン基、又はヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、第4級アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形で存在する]
の少なくとも一の単位を有する化合物と作用させて得られるポリマー。
b) 次の式:
-D-X-D-X- (XVIII)
[上式中、Dは、
Figure 2004521089
なる基を表し:
Xは記号E又はE'を表し、少なくとも1回はE';Eは上述の意味を持ち、E'は、主鎖に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状鎖のアルキレン基である二価の基であり、そしてそれは、未置換であるか又は一又は複数のヒドロキシル基で置換され、そして一又は複数の窒素原子を含み、窒素原子は、場合によっては酸素原子が介在し、一又は複数のカルボキシル官能基又は一又は複数のヒドロキシル官能基の含有が不可欠であり、クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムとの反応でベタイン化されるアルキル鎖で置換される]
のポリマー。
【0089】
(9)N,N-ジアルキルアミノアルキルアミン、例えばN,N-ジメチルアミノプロピルアミンで半アミド化するか、又はN,N-ジアルカノールアミンで半エステル化することにより部分的に変性された、(C-C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸のコポリマー。また、これらのコポリマーは、例えばビニルカプロラクタムのような他のビニルコモノマーを含有してもよい。
【0090】
本発明で使用可能な全ての両性ポリマーとしては、(1)ファミリーのポリマー、特にアクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマーが好ましく使用される。
本発明において、カチオン性又は両性の会合性ポリマーとは異なるカチオン性又は両性ポリマー(類)は、組成物の全重量に対して約0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.05重量%〜5重量%、特に好ましくは0.1重量%〜3重量%である。
【0091】
染色用組成物に、種々の慣習的なアジュバント、例えば金属イオン封鎖剤、例えばEDTA、エチドロン酸、UV遮蔽剤、ワックス、揮発性又は非揮発性で環状又は直鎖状又は分枝状の有機変性(特にアミン基による)されているか又はされていないシリコーン類、防腐剤、セラミド、疑似セラミド、植物性油、鉱物性油又は合成油、ビタミン又はプロビタミン、例えばパンテノール、乳白剤等の、酸化染色において既に公知の他の薬剤を有効量、さらに含めることができる。
前記組成物は還元剤又は酸化防止剤をさらに含有してもよい。これらは、特にメタ重亜硫酸ナトリウム、チオグリコール酸、チオ酪酸、亜硫酸水素ナトリウム、デヒドロアスコルビン酸、ヒドロキノン、2-メチルヒドロキノン、tert-ブチルヒドロキノン及びホモゲンチジン酸から選択することができ、この場合、それらは、組成物の全重量に対して約0.05〜3重量%の範囲の量で一般的に存在する。
前記組成物は、レオロジーを調整するための他の薬剤、例えばセルロース性増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等)、グアーガムとその誘導体(ヒドロキシプロピルグアー等)、微生物由来のガム(キサンタンガム、スクレログルカンガム等)、合成増粘剤、例えばアクリル酸又はアクリルアミドプロパンスルホン酸の架橋したホモポリマーをさらに含有してもよい。
これらの補助的な増粘剤は、組成物の全重量に対して0.01〜10重量%にすることができる。
【0092】
もちろん、当業者は、本発明の組成物に固有の有利な特性が、考慮される添加によって損なわれないか、実質的に損なわれないよう、上述した付加的な化合物(類)を留意して選択するであろう。
【0093】
好ましくは、本発明の染色方法は、本発明の染色用組成物及び酸化組成物から使用時に即座に調製される組成物を、湿った又は乾燥したケラチン繊維に適用し、好ましくは約1〜60分、より好ましくは約5〜45分の範囲の放置時間作用させ、繊維をすすぎ、場合によってはシャンプーで洗浄し、再度すすいで乾燥させることからなる。
酸化組成物において、酸化剤は、好ましくは過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩又はヘキサシアノ鉄酸塩、過ホウ素酸塩及び過硫酸塩等の過酸塩から選択される。過酸化水素の使用が特に好ましい。この酸化剤は、過酸化水素溶液からなる点において有利であり、その力価は、特に約1〜40容量、好ましくは約5〜40容量で変化する。
それぞれの供与体又は補因子が適切に存在する場合には、酸化剤として、一又は複数の酸化還元酵素、例えば4電子を含有するオキシドレダクターゼ(例えばラッカーゼ)、ペルオキシダーゼ及び2電子を含有するオキシドレダクターゼ(例えば、ウリカーゼ)を使用することが可能である。
【0094】
ケラチン繊維に適用される組成物[本発明の染色用組成物と酸化組成物を混合して得られる組成物]のpHは、一般に3〜12である。好ましくは6〜11であり、ケラチン繊維の染色における従来技術でよく知られている酸性化又はアルカリ性化剤で所望の値に調節することができる。
アルカリ性化剤としては、例えば、アンモニア水、アルカリ金属の炭酸塩、アルカノールアミン類、例えばモノ-、ジ-及びトリエタノールアミンとその誘導体、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、及び次の式(VI):
Figure 2004521089
[上式中、Rは、C-Cアルキル基又はヒドロキシル基で置換されていてもよいプロピレン残基であり;R11、R12、R13及びR14は同一又は異なっており、水素原子、C-Cアルキル又はC-Cヒドロキシアルキル基を表す]
の化合物を挙げることができる。
酸性化剤は、例えば従来からの、無機酸又は有機酸、例えば塩酸、オルトリン酸、カルボン酸、例えば酒石酸、クエン酸、乳酸、又はスルホン酸である。
【実施例】
【0095】
本発明を例証する具体例を付与するが、それに限定されるものではない。
実施例:
本発明の次の染色用組成物を調製した:
(グラムで表す)
AS*は活性物質を示す
Figure 2004521089
酸化組成物:
Figure 2004521089
【0096】
酸化組成物1.5部当たり、染色用組成物1部の量で、上述した酸化組成物と染色用組成物を、使用時にプラスチックボールで混合した。
得られた混合物を、白髪を90%含有するナチュラルな毛髪の束に適用し、30分間放置した。
次に、毛髪の束を水ですすぎ、標準的なシャンプーで洗浄して、再度水ですすぎ、乾燥させてもつれをほぐした。
毛髪は、色度と耐性のある、赤銅色を帯びたチェスナットブラウンの色調に染色され、毛髪の美容特性も改善されていた。
上述の染色用組成物でヘキシレングリコールを同量の1,5-ペンタンジオールに置き換えたものでも同様の結果が得られた。

Claims (35)

  1. 染色に適した媒体中に、少なくとも一種の酸化染料と、少なくとも一種のC12-C30脂肪アルコールと、少なくとも一種のオキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールを含有してなる、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維を酸化染色するための組成物において、グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物で(A)/(B)の重量比>1のものを2〜15重量%、さらに含有することを特徴とする組成物。
  2. グリセリン(A)とグリセリンとは異なるポリオール(B)の混合物が、組成物の全重量に対して5〜10重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. グリセリンとは異なるポリオールがジオールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
  4. ジオールがヘキシレングリコールであることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. グリセリンが組成物の全重量に対して1.5〜14重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. グリセリンとは異なるポリオールが、組成物の全重量に対して0.5〜7重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 12-C30脂肪アルコールが組成物の全重量に対して0.1〜15重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 12-C30脂肪アルコールが組成物の全重量に対して0.5〜10重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  9. オキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールが組成物の全重量に対して0.1〜15重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. オキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールが組成物の全重量に対して0.5〜10重量%の濃度で存在していることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 酸化染料が酸化ベース及び/又はカップラーから選択されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 少なくとも一種の酸化ベースを含有していることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 酸化ベースが、オルト-又はパラ-フェニレンジアミン類、複ベース、オルト-又はパラ-アミノフェノール類及び複素環ベース、及びこれらの化合物の酸付加塩から選択され、組成物の全重量に対して0.0005〜12重量%の範囲の濃度で存在していることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. カップラーが、メタ-アミノフェノール類、メタ-フェニレンジアミン類、メタ-ジフェノール類、ナフトール類、複素環カップラー、及びこれらの化合物の酸付加塩から選択され、組成物の全重量に対して0.0001〜15重量%の範囲の濃度で存在していることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
  15. 酸化染料(ベース及びカップラー)の酸付加塩が、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、乳酸塩及び酢酸塩から選択されることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
  16. 組成物の全重量に対して0.001〜20重量%の割合で、少なくとも一種の直接染料をさらに含有することを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. 染色に適した媒体が、水性媒体、又は水と(A)及び(B)以外の有機溶媒の媒体であることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
  18. (A)及び(B)以外の有機溶媒が組成物の全重量に対して0.5〜20重量%の範囲の濃度で存在していることを特徴とする請求項17に記載の組成物。
  19. 少なくとも一種のアニオン性、非イオン性、カチオン性又は両性の会合性ポリマーを含有していることを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
  20. 会合性ポリマーが非イオン性で、ポリエーテル-ポリウレタン類から選択されることを特徴とする請求項19に記載の組成物。
  21. ポリエーテル-ポリウレタンが、150又は180モルのエチレンオキシドを有するポリエチレングリコール、ステアリルアルコール、及び少なくとも一のジイソシアナートの重縮合物であることを特徴とする請求項20に記載の組成物。
  22. マルトデキストリン(4%)と水(81%)のマトリックス中に15重量%の、150又は180モルのエチレンオキシドを有するポリエチレングリコールとステアリルアルコールとメチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアナート)(SMDI)の重縮合物であることを特徴とする請求項21に記載の組成物。
  23. ポリエーテル-ポリウレタンが、150又は180モルのエチレンオキシドを有するポリエチレングリコールとデシルアルコールと少なくとも一のジイソシアナートの重縮合物であることを特徴とする請求項20に記載の組成物。
  24. ポリエーテル-ポリウレタンが、プロピレングリコール(39%)と水(26%)の混合物中に35重量%の、150又は180モルのエチレンオキシドを有するポリエチレングリコールとデシルアルコールとメチレンビス(4-シクロヘキシルイソシアナート)(SMDI)の重縮合物であることを特徴とする請求項23に記載の組成物。
  25. 会合性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.1〜10重量%の割合で存在していることを特徴とする請求項19ないし24のいずれか1項に記載の組成物。
  26. 請求項19ないし25のいずれか1項に記載の会合性ポリマーとは異なる、少なくとも一種のカチオン性又は両性ポリマーをさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし25のいずれか1項に記載の組成物。
  27. カチオン性又は両性ポリマーが:
    −1/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー;
    −2/次の式(W)又は(U):
    Figure 2004521089
    の繰り返し単位を有するポリマー;
    −3/次の式(IX)
    Figure 2004521089
    の単位を有するポリマーで、pが3に等しく、
    a) Dがゼロの値を示し、Xが塩素原子を示すか、
    b) Dが-(CH)-CO-基を示し、Xが塩素原子を示すか、
    c) Dが-(CH)-CO-基を示し、Xが塩素原子を示すか、
    d) a)項及びb)項に記載されたポリマーに相当する単位からなる「ブロックコポリマー」、
    であるもの;
    −4/アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー;
    から選択されることを特徴とする請求項26に記載の組成物。
  28. 前記カチオン性又は両性ポリマーが、組成物の全重量に対して0.01〜10重量%の割合で存在していることを特徴とする請求項26又は27に記載の組成物。
  29. オキシアルキレン化又はポリグリセロール化されたC12-C30脂肪アルコールとは異なり、かつアニオン性、カチオン性、非イオン性、両性又は双性イオン性の界面活性剤から選択される少なくとも一種の界面活性剤を、組成物の全重量に対して少なくとも0.01重量%の割合でさらに含有していることを特徴とする請求項1ないし28のいずれか1項に記載の組成物。
  30. ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維の染色方法において、請求項1ないし29のいずれか1項に記載の少なくとも一の染色用組成物を該繊維に適用し、染色用組成物と使用時に混合されるか、又は中間のすすぎをすることなく続いて適用される少なくとも一種の酸化剤を含有する酸化組成物を使用して、アルカリ性、中性又は酸性のpHで発色させることからなることを特徴とする方法。
  31. 酸化剤が、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属の臭素酸塩又はヘキサシアノ鉄酸塩、過酸塩、その供与体又は補因子を伴ってもよい酸化還元酵素から選択されることを特徴とする請求項30に記載の方法。
  32. 酸化剤が、その力価が1〜40容量の範囲の過酸化水素溶液であることを特徴とする請求項31に記載の方法。
  33. pHが6〜11であることを特徴とする請求項30ないし32のいずれか1項に記載の方法。
  34. 染色用組成物と酸化組成物から使用時に新たに調製される組成物を、湿った又は乾燥したケラチン繊維に適用し、約1〜60分、好ましくは5〜45分の範囲の放置時間作用させ、繊維をすすぎ、場合によってはシャンプーで洗浄した後、再度すすいで乾燥させることからなることを特徴とする請求項30ないし33のいずれか1項に記載の方法。
  35. 第1の収容部が請求項1ないし29のいずれか1項に記載の染色用組成物を収容し、第2の収容部が酸化組成物を収容していることを特徴とする、ケラチン繊維、特に毛髪等のヒトのケラチン繊維を染色するための二収容部の染色具又はキット。
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