JP2004360461A - 過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置 - Google Patents

過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置 Download PDF

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賢一 村上
Takashi Nagai
隆 長井
Satomi Wada
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Abstract

【課題】過給機の動作に伴い吸気通路の負圧・過給圧を利用して蒸発燃料をパージし、そのパージをエンジン運転状態に応じて応答性良く制御すること。
【解決手段】過給機6を付けたエンジン1には、燃料タンク5で発生するベーパをキャニスタ14で捕集して吸気通路2へパージする蒸発燃料処理装置が設けられる。この装置において、過給機6はコンプレッサ7を含み、キャニスタ14からコンプレッサ7の上流の吸気通路2へベーパをパージするパージ通路17,18と、キャニスタ14からサージタンク12へベーパをパージするパージ通路17,19と、パージ通路18,19をそれぞれ開閉する電磁弁20,21と、エンジン運転状態を検出する各種センサ31〜33と、それら検出値に基づき各電磁弁20,21を制御する電子制御装置(ECU)30とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージする蒸発燃料処理装置に関する。詳しくは、過給機付エンジンに設けられる蒸発燃料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置に関する技術が、例えば、下記の特許文献1乃至3に記載されている。
【0003】
特許文献1に記載された装置は、キャニスタに捕集された蒸発燃料を過給機の動作の有無に応じて2系統のパージ通路を使用して吸気通路へパージするように構成される。スロットルバルブ(絞弁)下流の吸気通路(吸気路)における圧力が正圧となる過給時には、切換弁を開いてキャニスタ内の蒸発燃料を過給インペラ上流の吸気通路へパージする。切換弁は、過給時のスロットルバルブ下流の吸気通路における圧力に感応して開弁するダイアフラム式弁である。
【0004】
特許文献2に記載された装置は、特許文献1に記載の装置と同じく、2系統のパージ通路を使用するように構成される。即ち、スロットルバルブ(吸気絞り弁)下流の吸気通路へキャニスタからの蒸発燃料をパージする第1のパージ通路(パージライン)と、ターボチャージャのコンプレッサ上流の吸気通路へキャニスタからの蒸発燃料をパージする第2のパージ通路とを備える。ターボチャージャの動作時には、コンプレッサによる過給気をキャニスタへ導くことにより、キャニスタからパージ通路へ蒸発燃料を押し出してコンプレッサ上流の吸気通路へ蒸発燃料をパージする。第2のパージ通路には、蒸発燃料の流れを制御する弁等が何も設けられていない。
【0005】
特許文献3に記載された装置は、特許文献1及び2に記載の装置と同じく、2系統のパージ通路を使用するように構成される。この装置は、特許文献2に記載の装置とは異なり、蒸発燃料をパージさせるための吸気を、ターボチャージャのコンプレッサ上流から吸気導入通路を通じて取り出してキャニスタへ導くように構成される。この装置でも、コンプレッサ上流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするパージ通路には、蒸発燃料の流れを制御する弁等が何も設けられていない。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−18747号公報(第1〜2頁,第2図)
【特許文献2】
特開昭59−563号公報(第1〜3頁,第2図)
【特許文献3】
特開平5−10216号公報(第2〜7頁,図1,図5)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載の装置では、切換弁がダイアフラム式弁であることから、切換弁の開閉の応答遅れが問題となる。例えば、エンジンの減速時には、一般にエンジンで燃料カットが行われるが、減速直後でも過給機が慣性で動作することがあり、切換弁の閉弁が遅れて、蒸発燃料が過給インペラ上流の吸気通路へ流れ込むおそれがある。このときの蒸発燃料は、燃焼室では燃焼しないか不完全燃焼となることから、排気ガスが悪化するおそれがある。これを対策するために、パージ通路にチェックバルブを取り付けることが考えられる。しかし、過給インペラ上流の負圧は比較的小さいことから、チェックバルブの開弁圧は比較的小さく設定される必要がある。このため、エンジン減速時にチェックバルブが閉じ遅れて、やはり蒸発燃料が吸気通路へ流れ込むおそれがある。
【0008】
また、特許文献2及び3に記載の装置では、コンプレッサ上流の吸気通路に通じるパージ通路に弁等が何も設けられていない。このため、エンジンの減速直後に過給機が慣性で動作すると、やはり蒸発燃料が吸気通路へ流れ込むおそれがあり、排気ガスを悪化させるおそれがある。これを対策するために、パージ通路にチェックバルブを取り付けることが考えられる。しかし、エンジンの減速時に、チェックバルブが閉じ遅れるおそれも皆無とは言えず、やはり蒸発燃料が吸気通路へ流れ込むおそれがある。
【0009】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、過給機の動作に伴って吸気通路で発生する負圧又は過給圧を利用して蒸発燃料を吸気通路へパージ可能とし、そのパージをエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御することを可能とした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、キャニスタからコンプレッサ上流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、パージ通路を開閉するための電磁弁と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、検出される運転状態に基づき、エンジの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに電磁弁を開制御し、エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに電磁弁を閉制御するための制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0011】
上記発明の構成によれば、過給機の動作時には、コンプレッサ上流の吸気通路で負圧が発生する。このとき、電磁弁を開くことにより、上記負圧によりキャニスタの蒸発燃料がパージ通路を通じて吸気通路へ吸引され、パージされる。ここで、パージ通路に設けられる電磁弁は、その開閉が運転状態検出手段により検出される運転状態に基づいて制御手段により制御される。従って、吸気通路に対する蒸発燃料のパージがエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御される。即ち、過給機の動作により、エンジンの吸気圧が大気圧以上に高くなるときは、電磁弁が開いてパージ通路による蒸発燃料のパージが直ちに許容される。一方、吸気通路に対する蒸発燃料のパージを停止する必要のある、エンジンの吸気圧が大気圧未満となるときには、電磁弁が閉じてパージ通路が直ちに閉ざされる。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、キャニスタからコンプレッサ上流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、パージ通路を開閉するための電磁弁と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、コンプレッサ下流の吸気通路に設けられるスロットルバルブと、キャニスタからスロットルバルブ下流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするための別のパージ通路と、別のパージ通路を開閉するための別の電磁弁と、検出される運転状態に基づき、エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに別の電磁弁を閉制御し、その後、電磁弁を開制御し、エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに電磁弁及び別の電磁弁を閉制御するための制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0013】
上記発明の構成によれば、過給機の動作時には、コンプレッサ上流の吸気通路で負圧が発生する。このとき、電磁弁を開くことにより、上記負圧によりキャニスタの蒸発燃料がパージ通路を通じて吸気通路へ吸引され、パージされる。ここで、パージ通路に設けられる電磁弁は、その開閉が運転状態検出手段により検出される運転状態に基づいて制御手段により制御される。従って、吸気通路に対する蒸発燃料のパージがエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御される。
ここで、過給機の非動作時には、スロットルバルブ下流の吸気通路で負圧が発生し、その負圧によりキャニスタの蒸発燃料が別のパージ通路を通じて吸気通路へ吸引可能となり、パージ可能となる。従って、過給機の動作時にパージ通路を使用した蒸発燃料のパージと、過給機の非動作時に別のパージ通路を使用した蒸発燃料のパージとの、2系統のパージが可能となる。
更に、過給機の動作によりエンジンの吸気圧が大気圧以上に高くなるときは、別の電磁弁が閉じて別のパージ通路が直ちに閉ざされ、その後、電磁弁が開いてパージ通路による蒸発燃料のパージが直ちに許容される。一方、吸気通路に対する蒸発燃料のパージを停止する必要のある、エンジンの吸気圧が大気圧未満となるときには、電磁弁及び別の電磁弁が閉じてパージ通路及び別のパージ通路が直ちに閉ざされる。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、キャニスタからコンプレッサ上流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、コンプレッサ下流の過給圧をキャニスタへ背圧として供給するための過給圧通路と、パージ通路を開閉するための電磁弁と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、検出される運転状態に基づいて電磁弁を制御するための制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0015】
上記発明の構成によれば、過給機の動作時には、コンプレッサ上流の吸気通路で負圧が発生する。また、コンプレッサ下流には過給圧が発生する。このとき、電磁弁を開くことにより、上記負圧によりキャニスタの蒸発燃料がパージ通路を通じて吸気通路へ吸引される。また、コンプレッサ下流の過給圧が過給圧通路を通じてキャニスタに背圧として供給され、キャニスタの蒸発燃料がパージ通路へ押し出される。このように、負圧による吸引と過給圧による押し出しとが相まって、キャニスタの蒸発燃料がコンプレッサ上流の吸気通路へパージされる。ここで、パージ通路に設けられる電磁弁は、その開閉が運転状態検出手段により検出される運転状態に基づいて制御手段により制御される。従って、吸気通路に対する蒸発燃料のパージがエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御される。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、キャニスタからコンプレッサ上流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、パージ通路に設けられ、作動気体を流すことによりパージ通路を流れる蒸発燃料を吸引するアスピレータと、コンプレッサ下流の過給気を作動気体としてアスピレータへ流すための過給気通路と、パージ通路を開閉するための電磁弁と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、検出される運転状態に基づいて電磁弁を制御するための制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0017】
上記発明の構成によれば、過給機の動作時には、コンプレッサ上流の吸気通路で負圧が発生する。また、コンプレッサ下流には過給気が生じる。このとき、電磁弁を開くことにより、上記負圧によりキャニスタの蒸発燃料がパージ通路を通じて吸気通路へ吸引される。また、コンプレッサ下流の過給気が過給気通路を通じてアスピレータへ作動気体として流れることにより、パージ通路を流れる蒸発燃料がアスピレータにより吸引される。このように、吸気通路の負圧による吸引と、アスピレータによる吸引とが相まって、キャニスタの蒸発燃料がコンプレッサ上流の吸気通路へパージされる。ここで、パージ通路に設けられる電磁弁は、その開閉が運転状態検出手段により検出される運転状態に基づいて制御手段により制御される。従って、吸気通路に対する蒸発燃料のパージがエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御される。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料をエンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、キャニスタからコンプレッサ下流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、パージ通路に設けられ、作動気体を流すことによりパージ通路を流れる蒸発燃料を吸引するアスピレータと、コンプレッサ下流の過給気を作動気体としてアスピレータへ流すための過給気通路と、パージ通路を開閉するための電磁弁と、エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、検出される運転状態に基づいて電磁弁を制御するための制御手段とを備えたことを趣旨とする。
【0019】
上記発明の構成によれば、過給機の動作時には、コンプレッサ下流に過給気が生じる。この過給気が過給気通路を通じてアスピレータへ作動気体として流れることにより、パージ通路に負圧が作用する。このとき、電磁弁を開くことにより、上記負圧の作用により、キャニスタの蒸発燃料がパージ通路を通じてコンプレッサ下流の吸気通路へパージされる。ここで、パージ通路に設けられる電磁弁は、その開閉が運転状態検出手段により検出される運転状態に基づいて制御手段により制御される。従って、吸気通路に対する蒸発燃料のパージがエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御される。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、パージ通路と吸気通路との合流部位にベンチュリを設けたことを趣旨とする。
【0021】
上記発明の構成によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加え、合流部位に設けられるベンチュリにより、コンプレッサ上流の吸気通路における負圧が強められ、蒸発燃料を吸引する力が強められる。
【0022】
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項3乃至5の何れか一つに記載の発明において、コンプレッサ下流の吸気通路に設けられるスロットルバルブと、キャニスタからスロットルバルブ下流の吸気通路へ蒸発燃料をパージするための別のパージ通路とを備えたことを趣旨とする。
【0023】
上記発明の構成によれば、請求項3乃至5の何れか一つに記載の発明において、過給機の非動作時には、スロットルバルブ下流の吸気通路で負圧が発生し、その負圧によりキャニスタの蒸発燃料が別のパージ通路を通じて吸気通路へ吸引可能となり、パージ可能となる。従って、過給機の動作時にパージ通路を使用した蒸発燃料のパージと、過給機の非動作時に別のパージ通路を使用した蒸発燃料のパージとの、2系統のパージが可能となる。
【0024】
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項3乃至5の何れか一つに記載の発明において、制御手段は、検出される運転状態に基づき、エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに電磁弁を開制御し、エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに電磁弁を閉制御することを趣旨とする。
【0025】
上記発明の構成によれば、過給機の動作により、エンジンの吸気圧が大気圧以上に高くなるときは、電磁弁が開いてパージ通路による蒸発燃料のパージが直ちに許容される。一方、吸気通路に対する蒸発燃料のパージを停止する必要のある、エンジンの吸気圧が大気圧未満となるときには、電磁弁が閉じてパージ通路が直ちに閉ざされる。
【0026】
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、別のパージ通路を開閉するための別の電磁弁を備え、制御手段は、検出される運転状態に基づき、エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに別の電磁弁を閉制御し、その後、電磁弁を開制御し、エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに電磁弁及び別の電磁弁を閉制御することを趣旨とする。
【0027】
上記発明の構成によれば、過給機の動作によりエンジンの吸気圧が大気圧以上に高くなるときは、別の電磁弁が閉じて別のパージ通路が直ちに閉ざされ、その後、電磁弁が開いてパージ通路による蒸発燃料のパージが直ちに許容される。一方、吸気通路に対する蒸発燃料のパージを停止する必要のある、エンジンの吸気圧が大気圧未満となるときには、電磁弁及び別の電磁弁が閉じてパージ通路及び別のパージ通路が直ちに閉ざされる。
【0028】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置を具体化した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0029】
図1に、本実施の形態における過給機付エンジンシステムを概略構成図に示す。エンジン1は、外気を吸入するための吸気通路2と、排気ガスを排出するための排気通路3とを備える。エンジン1の燃焼室4には、燃料タンク5に貯留された燃料が、燃焼のために所定の燃料供給装置(図示略)により供給される。
【0030】
吸気通路2及び排気通路3の途中には、過給機としてのターボチャージャ6が設けられる。吸気通路2には、ターボチャージャ6を構成するコンプレッサ7が設けられる。排気通路3には、ターボチャージャ6を構成するタービン8が設けられる。周知のように、ターボチャージャ6は、排気ガスのエネルギーを利用してタービン8を回転させることにより、タービン8と同軸上に設けられるコンプレッサ7を回転させて、吸気通路2における吸気を昇圧(過給)させる。この過給により、高密度の空気をエンジン1の燃焼室4に送り込んで燃料を多量に燃焼させ、エンジン1の出力を増大させる。
【0031】
コンプレッサ7より上流の吸気通路2には、エアクリーナ9が設けられる。コンプレッサ7より下流の吸気通路2には、インタークーラ10、スロットルバルブ11及びサージタンク12が設けられる。インタークーラ10は、コンプレッサ7による過給気を冷却する。スロットルバルブ11は、吸気量を調節するために開閉される。スロットルバルブ11は、運転者によるアクセルペダル(図示略)の操作に連動する。サージタンク12は、脈動を伴う吸気を平滑化させる。
【0032】
エンジン1には、その回転速度(エンジン回転速度)NEを検出するための回転速度センサ31が設けられる。サージタンク12には、吸気の圧力(吸気圧)PMを検出するための吸気圧センサ32が設けられる。スロットルバルブ11には、その開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ33が設けられる。スロットルセンサ33は、スロットルバルブ11の全閉状態を検出する全閉スイッチを兼ねる。これら回転速度センサ31、吸気圧センサ32及びスロットルセンサ33により、エンジン1の運転状態を検出するための本発明の運転状態検出手段が構成される。
【0033】
この実施の形態に係る蒸発燃料処理装置は、燃料タンク5で発生する蒸発燃料(ベーパ)を大気中へ放出させることなく捕集して処理するためのものである。蒸発燃料処理装置は、燃料タンク5で発生するベーパを、ベーパライン13を通じて捕集するキャニスタ14を備える。キャニスタ14は、活性炭よりなる吸着剤15を内蔵する。
【0034】
キャニスタ14は、大気を導入する大気ポート16を含む。キャニスタ14から延びるパージライン17は、その途中で第1パージライン18と第2パージライン19とに分岐する。第1パージライン18は、コンプレッサ7の上流の吸気通路2(吸気通路2のコンプレッサ上流位置)に通じる。第2パージライン19は、サージタンク12に通じる。パージライン17及び第1パージライン18は、キャニスタ14からコンプレッサ7の上流の吸気通路2へベーパをパージするための本発明のパージ通路を構成する。パージライン17及び第2パージライン19は、キャニスタ14からスロットルバルブ11の下流の吸気通路2へベーパをパージするための本発明の別のパージ通路を構成する。第1パージライン18には、同ライン18を開閉するための本発明の電磁弁としての第1電磁弁20が設けられる。第2パージライン19には、同ライン19を開閉するための本発明の別の電磁弁としての第2電磁弁21が設けられる。
【0035】
上記の蒸発燃料処理装置は、燃料タンク5で発生するベーパをベーパライン13を通じてキャニスタ14により捕集し、捕集されたベーパをパージライン17、第1パージライン18又は第2パージライン19を通じて吸気通路2へパージするようになっている。
【0036】
この実施の形態で、エンジン1及び蒸発燃料処理装置を制御するために、電子制御装置(ECU)30が設けられる。ECU30には、回転速度センサ31、吸気圧センサ32及びスロットルセンサ33がそれぞれ接続される。同じく、ECU30には、第1電磁弁20及び第2電磁弁21がそれぞれ接続される。ECU30は、エンジン1の運転状態に応じて蒸発燃料処理装置を制御するために、各種センサ31〜33からの検出信号に基づいて各電磁弁20,21を制御する。この実施の形態で、ECU30は、本発明の制御手段に相当する。
【0037】
ECU30は、周知のように中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備える。ROMには、パージ制御を含む各種制御に関する所定の制御プログラムが予め記憶される。RAMには、CPUの演算結果が一時記憶される。バックアップRAMには、予め記憶したデータが保存される。CPUは、入力回路を介して入力される各種センサ31〜33の検出信号に基づき、蒸発燃料処理装置を使用したパージ制御を実行するために各電磁弁20,21を制御する。
【0038】
次に、ECU30が実行するパージ制御の処理内容について説明する。図2に、パージ制御プログラムをフローチャートに示す。ECU30は、このルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。
【0039】
ステップ100で、ECU30は、各センサ31〜33からエンジン回転速度NE、吸気圧PM及びスロットル開度TA等の各値を読み込む。
【0040】
ステップ110で、ECU30は、読み込まれた吸気圧PMが大気圧以上であるか否かを判断する。上記判断結果が否定である場合、ターボチャージャ6が動作していないものとして、ECU30は処理をステップ120へ移行する。
【0041】
ステップ120で、ECU30は、第1パージライン18を閉じるために、第1電磁弁20に対する通電を停止することにより同電磁弁20を閉じる。この処理により、吸気通路2のコンプレッサ上流位置と第1パージライン18の間の双方向の流れが止められる。
【0042】
ステップ130で、ECU30は、エンジン1の減速時であるか否かを判断する。ECU30は、エンジン1の運転中にスロットルセンサ33により全閉状態が検出されたときに、エンジン1の減速時と判断する。
【0043】
ステップ130の判断結果が否定である場合、ステップ140で、ECU30は、第2パージライン19を開くために、第2電磁弁21に通電することにより同電磁弁21を開き、その後の処理を一旦終了する。この処理により、ターボチャージャ6が動作していないときにサージタンク12で発生する負圧を利用してキャニスタ14からサージタンク12へベーパがパージされる。ここでは、例えば、第2電磁弁21を、吸気圧PMの違いに応じてデューティ制御することもできる。この制御によれば、サージタンク12に対するベーパのパージ量を制御することができる。
【0044】
また、ステップ130の判断結果が肯定である場合、ECU30は、ステップ150で、第2パージライン19を閉じるために、第2電磁弁21に対する通電を停止することにより同電磁弁21を閉じる。この処理により、キャニスタ14からサージタンク12へのパージが止められる。
【0045】
一方、ステップ110の判断結果が肯定である場合、ターボチャージャ6が動作しており、吸気通路2のコンプレッサ上流位置で発生する負圧を利用してベーパをパージするために、ECU30は処理をステップ160へ移行する。
【0046】
ステップ160で、ECU30は、第2パージライン19を閉じるために、第2電磁弁21に対する通電を停止することにより同電磁弁21を閉じる。この処理により、サージタンク12と第2パージライン19の間の双方向の流れが止められる。
【0047】
ステップ170で、ECU30は、第1パージライン18を開くために、第1電磁弁20に通電することにより同電磁弁20を開く。この処理により、ターボチャージャ6が動作しているときに吸気通路2のコンプレッサ上流位置で発生する負圧を利用して、キャニスタ14からコンプレッサ上流位置へベーパがパージされる。
【0048】
以上説明したこの実施の形態の構成によれば、ターボチャージャ6の動作時には、サージタンク12の中が過給圧により正圧となり(吸気圧PMが大気圧P1以上となり)、吸気通路2のコンプレッサ上流位置には負圧が発生する。
【0049】
ここで、第2電磁弁21は、その開閉がエンジン1の運転状態を示す吸気圧PMの状態に基づいてECU30により制御される。即ち、ターボチャージャ6の動作に伴い吸気圧PMが大気圧P1以上に高くなるときは、第2電磁弁21が直ちに閉じ、パージライン17及び第2パージライン19を通じてのベーパのパージが速やかに遮断される。このため、ターボチャージャ6の動作時に、コンプレッサ下流における過給圧が第2パージライン19等を通じてキャニスタ14に不用意に作用することがない。これにより、同時にコンプレッサ上流位置に対して行われるベーパのパージ効率の低下を防止することができる。
【0050】
このとき、第1電磁弁20は、その開閉が上記と同じく吸気圧PMの状態に基づいてECU30により制御される。即ち、ターボチャージャ6の動作に伴い吸気圧PMが大気圧P1以上に高くなるときには、上記第2電磁弁21の閉制御後に、第1電磁弁20が直ちに開かれ、キャニスタ14の中のベーパが、負圧によりパージライン17及び第1パージライン18を通じて吸気通路2のコンプレッサ上流位置へ吸引され、速やかにパージされる。このため、ターボチャージャ6の動作に伴い、吸気通路2のコンプレッサ上流位置で発生する負圧を利用して、キャニスタ14に捕集されたベーパを上記コンプレッサ上流位置へ有効にパージすることができる。
【0051】
一方、ターボチャージャ6の非動作時には、サージタンク12に負圧が発生し(吸気圧PMが大気圧P1未満となり)、吸気通路2のコンプレッサ上流位置には少量の吸気の流れによる微小な負圧が発生する。
【0052】
このとき、第1電磁弁20は直ちに閉ざされ、第1パージライン18等を通じてのベーパのパージが速やかに遮断される。このため、ターボチャージャ6の非動作時に、コンプレッサ上流位置における正圧が第1パージライン18等を通じてキャニスタ14に不用意に作用することがない。これにより、同時にサージタンク12に対して行われるベーパのパージ効率の低下を防止することができる。
【0053】
ここで、エンジン1の減速時には、サージタンク12に負圧が発生する。このとき、第2電磁弁21が直ちに閉ざされ、第2パージライン19等を通じてのベーパのパージが速やかに遮断される。このため、エンジン1の減速時には、キャニスタ14に捕集されたベーパが吸気通路2へ不用意にパージされて燃焼室4に取り込まれることがない。このため、未燃焼のベーパがエンジン1の排気ガスを悪化させることを防止することができる。
【0054】
一方、エンジン1の減速時でないときは、第2電磁弁21が直ちに開かれ、第2パージライン19等を通じてベーパのパージが速やかに許容される。このため、ターボチャージャ6の非動作時に、サージタンク12で発生する負圧を利用して、キャニスタ14に捕集されたベーパを有効にパージすることができる。
【0055】
上記のようにこの実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、ターボチャージャ6の動作に伴い、吸気通路2のコンプレッサ上流位置で発生する負圧を利用してベーパをそのコンプレッサ上流位置へ有効にパージすることができる。また、そのパージをエンジン1の運転状態に応じて応答性良く制御することができる。
【0056】
この実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、ターボチャージャ6の非動作時には、サージタンク12で負圧が発生する。このとき、第2電磁弁21が開かれ、上記負圧により、キャニスタ14に捕集されたベーパが第2パージライン19等を通じてサージタンク12へ吸引され、パージされる。また、ターボチャージャ6の動作時には、吸気通路2のコンプレッサ上流位置で負圧が発生する。このとき、第1電磁弁20が開かれ、上記負圧により、キャニスタ14に捕集されたベーパが第1パージライン18等を通じてコンプレッサ上流位置へ吸引され、パージされる。従って、ターボチャージャ6の非動作時における第2パージゾライン19等によるベーパのパージと、ターボチャージャ6の動作時における第1パージライン18等によるベーパのパージとの、2系統のパージが可能となる。このため、ターボチャージャ6を付けたエンジンシステムに装備される蒸発燃料処理装置として、ターボチャージャ6の動作・非動作にかかわらず、キャニスタ14に捕集されたベーパをパージすることができる。これにより、パージの機会を増やすことができ、キャニスタ14のベーパ捕集に係るキャパシティを高めることができる。また、捕集キャパシティが高まる分だけ、キャニスタ14を小型化することができる。
【0057】
この実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、吸気圧PMの状態、並びに、エンジン1の減速時の成否に基づいて、上記2系統のパージライン18,19等を使用したパージが行われる。このため、ターボチャージャ6の動作・非動作にかかわらず、燃焼室4でベーパを有効に燃焼処理することができる。また、エンジン1の減速時に未燃焼のベーパにより排気ガスを悪化させることを防止することができる。
【0058】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置を具体化した第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
尚、この実施の形態を含む以下の各実施の形態において、第1の実施の形態における構成要素と同じ要素については、同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
【0060】
図3に、本実施の形態における過給機付エンジンシステムを概略構成図に示す。この実施の形態における蒸発燃料処理装置は、コンプレッサ7の下流の吸気通路2(吸気通路2のコンプレッサ下流位置)における過給圧をキャニスタ14へ背圧として供給するための過給圧通路22と、その通路22に設けられた第3電磁弁23とを備える点で、第1の実施の形態における蒸発燃料処理装置と構成が異なる。
【0061】
即ち、過給圧通路22の一端は、吸気通路2のコンプレッサ下流位置に連通し、その他端はキャニスタ14の大気ポート16に連通する。第3電磁弁23は三方切換弁より構成され、キャニスタ14を過給圧通路22に連通させる過給圧導入状態と、キャニスタ14を大気に連通させる大気開放状態とに切り換え可能となっている。
【0062】
図4に、この実施の形態のパージ制御プログラムをフローチャートに示す。図4のフローチャートでは、ステップ120の後にステップ125が、ステップ170の後にステップ175がそれぞれ加わる点で、図2に示すフローチャートと内容が異なる。
【0063】
即ち、このルーチンでは、ステップ120で、第1電磁弁20を閉じた後に、ECU30は、ステップ125で、キャニスタ14の大気ポート16を大気へ開放するために、第3電磁弁23を大気開放状態に切り換える。
【0064】
また、このルーチンでは、ステップ170で、第1電磁弁20を開いた後に、ECU30は、ステップ175で、キャニスタ14に過給圧を背圧として導入するために、第3電磁弁23を過給圧導入状態に切り換える。
【0065】
以上説明したこの実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、ターボチャージャ6の動作時には、吸気通路2のコンプレッサ下流位置に過給圧が生じる。このとき、第1電磁弁20を開くことにより、上記負圧により、キャニスタ14に捕集されたベーパが第1パージライン18等を通じて吸気通路2のコンプレッサ上流位置へ吸引される。また、このとき、第3電磁弁23が過給圧導入状態に切り換えられ、吸気通路2のコンプレッサ下流位置における過給圧が過給圧通路22を通じてキャニスタ14に背圧として供給される。この背圧により、キャニスタ14のベーパが第1パージライン18等へ押し出される。このように、コンプレッサ上流位置での負圧による吸引と、過給圧による押し出しとが相まって、キャニスタ14に捕集されたベーパがコンプレッサ上流位置へパージされる。このため、キャニスタ14のベーパが過給圧により押し出される分だけ、コンプレッサ上流位置に対するベーパのパージを、第1の実施の形態における装置に比べて効率良く行うことができる。
【0066】
一方、この実施の形態では、ターボチャージャ6の非作動時には、第3電磁弁23が大気開放状態に切り換えられる。このため、サージタンク12へベーパをパージするときには、キャニスタ14に不要な吸気圧や過給圧が作用することがない。
【0067】
この実施の形態における蒸発燃料処理装置によるその他の作用効果は、第1の実施の形態における蒸発燃料処理装置のそれと同じである。
【0068】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置を具体化した第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0069】
図5に、本実施の形態における過給機付エンジンシステムを概略構成図に示す。この実施の形態における蒸発燃料処理装置は、作動気体を流すことにより第1パージライン18を流れるベーパを吸引するアスピレータ24と、コンプレッサ下流位置における過給気を作動気体としてアスピレータ24へ流すための過給気通路25とを備える点で、第1の実施の形態における蒸発燃料処理装置と構成が異なる。
【0070】
即ち、過給気通路25の一端は、吸気通路2のコンプレッサ下流位置に連通し、その他端はアスピレータ24に連通する。アスピレータ24は、この過給気通路25を通じて過給気が流れることにより、第1パージライン18を流れるベーパを吸引して同ライン18の下流側へ流すように構成される。
【0071】
この実施の形態で、ECU30が実行するパージ制御プログラムは、図2に示すそれと同じである。
【0072】
従って、この実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、ターボチャージャ6の動作時には、吸気通路2のコンプレッサ下流位置に過給圧が生じる。このとき、第1電磁弁20を開くことにより、上記負圧により、キャニスタ14に捕集されたベーパが第1パージライン18等を通じて吸気通路2のコンプレッサ上流位置へ吸引される。また、このとき、コンプレッサ下流位置における過給気が過給気通路25を通じてアスピレータ24へ作動気体として流れることにより、第1パージライン18を流れるベーパがアスピレータ24により吸引される。このように、コンプレッサ上流位置での負圧による吸引と、アスピレータ24による吸引とが相まって、キャニスタ14に捕集されたベーパがコンプレッサ上流位置へパージされる。このため、第1パージライン18を流れるベーパがアスピレータ24により吸引される分だけ、コンプレッサ上流位置に対するベーパのパージを、第1の実施の形態における装置に比べて効率よく行うことができる。
【0073】
この実施の形態における蒸発燃料処理装置によるその他の作用効果は、第1の実施の形態における蒸発燃料処理装置のそれと同じである。
【0074】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置を具体化した第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0075】
図6に、本実施の形態における過給機付エンジンシステムを概略構成図に示す。この実施の形態における蒸発燃料処理装置は、第1パージライン18の先端がサージタンク12に連通することと、第1パージライン18を流れるベーパを吸引するアスピレータ24と、コンプレッサ下流位置における過給気をアスピレータ24へ流すための過給気通路25と、第1パージライン18の先端付近に設けられる第4電磁弁26とを備える点で、第1の実施の形態における蒸発燃料処理装置と構成が異なる。
【0076】
即ち、過給気通路25の一端は、吸気通路2のコンプレッサ下流位置に連通し、その他端はアスピレータ24に連通する。アスピレータ24は、この過給気通路25を通じて過給気が流れることにより、第1パージライン18を流れるベーパを吸引して同ライン18の下流側へ流すように構成される。
【0077】
図7に、この実施の形態のパージ制御プログラムをフローチャートに示す。図7のフローチャートでは、ステップ120の後にステップ126が、ステップ170の後にステップ176がそれぞれ加わる点で、図2に示すフローチャートと内容が異なる。
【0078】
即ち、このルーチンでは、ステップ120で、第1電磁弁20を閉じた後に、ECU30は、ステップ126で、第1パージライン18を閉じるために、第4電磁弁26に対する通電を停止することにより同電磁弁26を閉じる。
【0079】
また、このルーチンでは、ステップ170で、第1電磁弁20を開いた後に、ECU30は、ステップ176で、第1パージライン18を開くために、第4電磁弁26に通電することにより同電磁弁26を開く。
【0080】
以上説明したこの実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、ターボチャージャ6の動作時には、吸気通路2のコンプレッサ下流位置に過給圧が生じる。この過給気が過給気通路25を通じてアスピレータ24へ作動気体として流れることにより、第1パージライン18に負圧が作用する。このとき、第1電磁弁20及び第4電磁弁26が開くことから、上記負圧の作用により、キャニスタ14に捕集されたベーパが第1パージライン18を通じてサージタンク12へパージされる。このため、ターボチャージャ6の動作に伴って吸気通路2のコンプレッサ下流位置で発生する過給圧(正圧)を利用してベーパをサージタンク12へパージすることができる。
【0081】
一方、この実施の形態では、ターボチャージャ6の非作動時には、第4電磁弁26が閉じられる。このため、第2パージライン19等を通じてサージタンク12へベーパをパージするときに、第1パージライン18等を通じてサージタンクに不要な吸気圧が作用することがない。
【0082】
この実施の形態における蒸発燃料処理装置によるその他の作用効果は、第1の実施の形態における装置のそれと同じである。
【0083】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置を具体化した第5の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0084】
図8に、本実施の形態における過給機付エンジンシステムを概略構成図に示す。この実施の形態における蒸発燃料処理装置は、第1パージライン18と吸気通路2との合流部位にベンチュリ27を設ける点で、第1の実施の形態における蒸発燃料処理装置と構成が異なる。
【0085】
従って、この実施の形態における蒸発燃料処理装置によれば、第1パージライン18と吸気通路2との合流部位に設けられるベンチュリ27により、吸気通路2のコンプレッサ上流位置における負圧が強められ、同パージライン18から吸気通路2のコンプレッサ上流位置へベーパを吸引する力が強められる。このため、ベーパの吸引力が強まる分だけ、コンプレッサ上流位置に対するベーパのパージを、第1の実施の形態における装置に比べて効率良く行うことができる。
【0086】
尚、この発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
【0087】
(1)前記各実施の形態では、蒸発燃料処理装置として、ターボチャージャ6の非動作時に使用される第2パージライン19と、ターボチャージャ6の動作時に使用される第1パージライン18との、2系統のパージライン18,19を設けた。これに対し、ターボチャージャ6の非動作時における第2パージライン19を省略して、1系統の第1パージライン18を設けるだけとしてもよい。
【0088】
(2)前記各実施の形態では、第2パージライン19に第2電磁弁21を設けたが、この第2電磁弁21を省略することもできる。
【0089】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、過給機の動作に伴い吸気通路で発生する負圧を利用して蒸発燃料を吸気通路へパージすることができ、そのパージをエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御することができる。また、過給機の動作時に蒸発燃料をエンジンで有効に燃焼処理することができ、過給機の非動作時にコンプレッサ上流位置における正圧がキャニスタに不用意に作用することがない。
【0090】
請求項2に記載の発明によれば、過給機の動作に伴い吸気通路で発生する負圧を利用して蒸発燃料を吸気通路へパージすることができ、そのパージをエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御することができる。また、過給機の動作・非動作にかかわらず、蒸発燃料をエンジンで有効に燃焼処理することができ、過給機の非動作時には、コンプレッサ上流位置における正圧がキャニスタに不用意に作用して、スロットルバルブ下流の吸気通路に対して行われる蒸発燃料のパージ効率低下を防止することができる。
【0091】
請求項3に記載の発明によれば、過給機の動作に伴い吸気通路で発生する負圧を利用して蒸発燃料を吸気通路へパージすることができ、そのパージをエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御することができる。併せて、キャニスタに背圧を供給して蒸発燃料を押し出す分だけ、吸気通路に対する蒸発燃料のパージを効率良く行うことができる。
【0092】
請求項4に記載の発明によれば、過給機の動作に伴い吸気通路で発生する負圧を利用して蒸発燃料を吸気通路へパージすることができ、そのパージをエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御することができる。併せて、パージ通路を流れる蒸発燃料にアスピレータによる負圧を作用させる分だけ、吸気通路に対する蒸発燃料のパージを効率良く行うことができる。
【0093】
請求項5に記載の発明によれば、過給機の動作に伴い吸気通路で発生する過給圧を利用して蒸発燃料を吸気通路へパージすることができ、そのパージをエンジンの運転状態に応じて応答性良く制御することができる。
【0094】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、蒸発燃料を吸引する力がベンチュリにより強められる分だけ、蒸発燃料のパージを効率良く行うことができる。
【0095】
請求項7に記載の発明によれば、請求項3乃至5の何れか一つに記載の発の効果に加え、過給機付エンジンに装備される蒸発燃料処理装置として、過給機の動作・非動作にかかわらずキャニスタに捕集された蒸発燃料をパージできることから、パージの機会を増やすことができ、キャニスタの蒸発燃料捕集に係るキャパシティを高めることができる。また、捕集キャパシティが高まる分だけ、キャニスタを小型化することができる。
【0096】
請求項8に記載の発明によれば、請求項3乃至5の何れか一つに記載の発明の効果に加え、過給機の動作時に蒸発燃料をエンジンで有効に燃焼処理することができ、過給機の非動作時にコンプレッサ上流位置における正圧がキャニスタに不用意にさようすることがない。
【0097】
請求項9に記載の発明によれば、請求項7の何れか一つに記載の発明の効果に加え、過給機の動作・非動作にかかわらず、蒸発燃料をエンジンで有効に燃焼処理することができ、過給機の非動作時には、コンプレッサ上流位置における正圧がキャニスタに不用意に作用して、スロットルバルブ下流の吸気通路に対して行われる蒸発燃料のパージ効率低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。
【図2】パージ制御プログラムを示すフローチャート。
【図3】第2の実施の形態に係り、過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。
【図4】パージ制御プログラムを示すフローチャート。
【図5】第3の実施の形態に係り、過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。
【図6】第4の実施の形態に係り、過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。
【図7】パージ制御プログラムを示すフローチャート。
【図8】第5の実施の形態に係り、過給機付エンジンシステムを示す概略構成図。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
5 燃料タンク
6 ターボチャージャ(過給機)
7 コンプレッサ
14 キャニスタ
17 パージライン
18 第1パージライン(パージ通路)
19 第2パージライン(別のパージ通路)
20 第1電磁弁(電磁弁)
21 第2電磁弁21(別の電磁弁)
22 過給圧通路
24 アスピレータ
25 過給気通路
26 第4電磁弁
27 ベンチュリ
30 ECU(制御手段)
31 回転速度センサ(運転状態検出手段)
32 吸気圧センサ(運転状態検出手段)
33 スロットルセンサ(運転状態検出手段)

Claims (9)

  1. 過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料を前記エンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    前記過給機は前記吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、
    前記キャニスタから前記コンプレッサ上流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、
    前記パージ通路を開閉するための電磁弁と、
    前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
    前記検出される運転状態に基づき、前記エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに前記電磁弁を開制御し、前記エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに前記電磁弁を閉制御するための制御手段と
    を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  2. 過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料を前記エンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    前記過給機は前記吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、
    前記キャニスタから前記コンプレッサ上流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、
    前記パージ通路を開閉するための電磁弁と、
    前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
    前記コンプレッサ下流の前記吸気通路に設けられるスロットルバルブと、
    前記キャニスタから前記スロットルバルブ下流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするための別のパージ通路と、
    前記別のパージ通路を開閉するための別の電磁弁と、
    前記検出される運転状態に基づき、前記エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに前記別の電磁弁を閉制御し、その後、前記電磁弁を開制御し、前記エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに前記電磁弁及び前記別の電磁弁を閉制御するための制御手段と
    を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  3. 過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料を前記エンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    前記過給機は前記吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、
    前記キャニスタから前記コンプレッサ上流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、
    前記コンプレッサ下流の過給圧を前記キャニスタへ背圧として供給するための過給圧通路と、
    前記パージ通路を開閉するための電磁弁と、
    前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
    前記検出される運転状態に基づいて前記電磁弁を制御するための制御手段と
    を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  4. 過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料を前記エンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    前記過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、
    前記キャニスタから前記コンプレッサ上流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、
    前記パージ通路に設けられ、作動気体を流すことにより前記パージ通路を流れる蒸発燃料を吸引するアスピレータと、
    前記コンプレッサ下流の過給気を前記作動気体として前記アスピレータへ流すための過給気通路と、
    前記パージ通路を開閉するための電磁弁と、
    前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
    前記検出される運転状態に基づいて前記電磁弁を制御するための制御手段と
    を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  5. 過給機付エンジンに対して設けられ、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタで捕集し、捕集された蒸発燃料を前記エンジンの吸気通路へパージするようにした過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置であって、
    前記過給機は吸気通路に設けられるコンプレッサを含むことと、
    前記キャニスタから前記コンプレッサ下流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするためのパージ通路と、
    前記パージ通路に設けられ、作動気体を流すことにより前記パージ通路を流れる蒸発燃料を吸引するアスピレータと、
    前記コンプレッサ下流の過給気を前記作動気体として前記アスピレータへ流すための過給気通路と、
    前記パージ通路を開閉するための電磁弁と、
    前記エンジンの運転状態を検出するための運転状態検出手段と、
    前記検出される運転状態に基づいて前記電磁弁を制御するための制御手段と
    を備えたことを特徴とする過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  6. 前記パージ通路と前記吸気通路との合流部位にベンチュリを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  7. 前記コンプレッサ下流の前記吸気通路に設けられるスロットルバルブと、
    前記キャニスタから前記スロットルバルブ下流の前記吸気通路へ蒸発燃料をパージするための別のパージ通路と
    を備えたことを特徴とする請求項3乃至5の何れか一つに記載の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記検出される運転状態に基づき、前記エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに前記電磁弁を開制御し、前記エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに前記電磁弁を閉制御することを特徴とする請求項3乃至5の何れか一つに記載の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
  9. 前記別のパージ通路を開閉するための別の電磁弁を備え、
    前記制御手段は、前記検出される運転状態に基づき、前記エンジンの吸気圧が大気圧以上であると判断したときに前記別の電磁弁を閉制御し、その後、前記電磁弁を開制御し、前記エンジンの吸気圧が大気圧未満であると判断したときに前記電磁弁及び前記別の電磁弁を閉制御することを特徴とする請求項7に記載の過給機付エンジンの蒸発燃料処理装置。
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