JP2004359629A - 粘膜適用液状組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘度安定性の高いヒアルロン酸類含有粘膜適用液状組成物を提供する。
【解決手段】A)ヒアルロン酸類、B)界面活性剤、及びC)脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物、を含有することを特徴とする粘膜適用液状組成物。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘度低下が抑制された粘膜適用液状組成物に関し、さらに詳しくは界面活性剤とヒアルロン酸類を含有する組成物中でのヒアルロン酸類の低分子化または分解を抑制する方法、及び該方法によって得られた粘膜適用液状組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒアルロン酸はグルクロン酸とN‐アセチルグルコサミンからなる重合体であって、水溶液中では高粘弾性を示し、生体内では主に結合組織に広く分布しているムコ多糖類である。その高粘度性と生体への安全性から、医療分野で広範囲に用いられている。例えば、眼科領域では、高粘弾性を有することから、眼手術時等における手術補助剤として、あるいは角膜創傷治癒促進作用や角膜上皮伸展促進作用を有することから、ドライアイやコンタクトレンズ装用により発生した角膜上皮障害における治療剤としてなど、種々の眼科用組成物の成分として有用な物質の一つである。
【0003】
近年、パソコンの普及やコンタクトレンズ装用人口の増加等に伴い、いわゆるドライアイ症状に悩む人が増えている。そのような症状の緩和には、多くの場合点眼薬(または点眼剤)等の局所適用製剤が用いられる。目の乾燥を効果的に緩和するために、それらの製剤には、適用部位における滞留性の向上を目的として粘稠化剤を配合したり、ドライアイに起因する角膜上皮障害に対し治療効果の高い薬物が配合される機会が多いが、これらの効果を併せ持つ物質としてヒアルロン酸ナトリウムがしばしば用いられる。
【0004】
ヒアルロン酸は水溶液中で分解し易いため、製剤に配合する場合はより分解しにくい塩(例えばナトリウム塩)の形で製剤化されるが、そのような塩類であっても水溶液中では不安定である。ヒアルロン酸類の安定性に影響を及ぼす因子としてpH、フリーラジカル、金属、界面活性剤等が知られている。眼科用組成物等の粘膜適用液状製剤には、配合される種々の成分の溶解性を高める等の目的から可溶化剤として界面活性剤が配合される機会が多いことから、その影響でヒアルロン酸類が経時的に分解され、低分子化が進行する。その結果、製剤の粘度低下等をきたす恐れがあり、製剤の高粘弾性が損なわれる傾向にある。なお、この場合の低分子化は通常、プラトーに達しない(特許文献1、特許文献2)。ヒアルロン酸類が分解して低分子化すると、適用部位におけるヒアルロン酸類の十分な薬理効果が得られなかったり、組成物の高粘弾性の低下又は消失により適用部位における製剤の滞留性の悪化を招き、薬効面のみならず官能面で不都合を生じる。このように、ヒアルロン酸類含有組成物におけるヒアルロン酸類の分解は、品質管理の点から無視できない問題であり、ヒアルロン酸類の安定化の方法が強く求められている。
【0005】
従来、水溶液中のヒアルロン酸ナトリウムの分子量低下を抑制するために、ヨウ素含有の還元剤及び/又は硫黄含有の還元剤を添加する方法が提案されている(特許文献3)。しかし、硫黄化合物は経時変化により白濁・黄変が生じ、またヨウ素は眼刺激性を有するため、眼科用組成物の成分として不適当である。また、水溶液中におけるヒアルロン酸ナトリウム溶液の粘度を増加させるために、ホウ酸を増粘剤としてヒアルロン酸水溶液に配合する方法が提案されている(特許文献4)。しかし、該特許文献4の方法によればヒアルロン酸水溶液の初期粘度値を高めるにすぎず、粘度低下傾向そのものには影響しない。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−227385
【特許文献2】
特開平10−72376
【特許文献3】
特開平10−212303
【特許文献4】
特開平11−43446
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、界面活性剤とヒアルロン酸類とを含有する粘膜適用液状組成物の粘度を安定に維持することを目的とするものである。
具体的には、本発明は界面活性剤存在下でのヒアルロン酸類の分解が抑制された粘膜適用液状組成物を提供することを目的とするものである。
本発明はまた界面活性剤とヒアルロン酸類とが配合された粘膜適用液状組成物中のヒアルロン酸類を安定化する方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはある種の抗酸化剤を、ヒアルロン酸類と界面活性剤とを含有する水溶液に加えると、ヒアルロン酸類の低分子化傾向が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。なお、本明細書中、ヒアルロン酸塩類の低分子化(分解)傾向の抑制は溶液の粘度低下を指標として判断される。
すなわち本発明は、▲1▼ A)ヒアルロン酸類、B)界面活性剤、及びC)脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物、を含有することを特徴とする粘膜適用液状組成物、
▲2▼ 脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物が、ビタミンE類、ビタミンA類、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物である、▲1▼記載の粘膜適用液状組成物、
▲3▼ 界面活性剤が非イオン性界面活性剤である▲1▼または▲2▼に記載の粘膜適用液状組成物、
▲4▼ 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンヒマシ油類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類からなる群から選択される少なくとも1種である▲1▼〜▲3▼のいずれかに記載の粘膜適用液状組成物、
▲5▼ 眼科用組成物である、▲1▼〜▲4▼のいずれかに記載の粘膜適用液状組成物、
▲6▼ 点眼薬、洗眼薬、コンタクトレンズ装着液のいずれかである▲5▼に記載の粘膜適用液状組成物、及び
▲7▼ ヒアルロン酸類及び界面活性剤を含む液状組成物中のヒアルロン酸類の安定化方法であって、該組成物に脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を配合することを特徴とする方法、などに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明はヒアルロン酸類の分子量低下又は分解が抑制されている粘膜適用液状組成物に関するが、本明細書中、「ヒアルロン酸類の分子量低下又は分解が抑制されている」ということと、「ヒアルロン酸類が安定化されている、粘膜適用液状組成物の粘度低下が抑制されている、または粘度低下率が減少している、または粘度低下曲線がプラトーな状態に達する」ことを、同意義に用いる。
【0010】
また、本発明における粘膜適用液状組成物が適用される粘膜には、例えば角膜及び結膜などの眼粘膜、鼻粘膜、歯茎、舌、***、口腔粘膜、咽頭部粘膜、肛門部粘膜、直腸粘膜、外陰部粘膜、膣粘膜などが含まれる。なかでも本組成物は角膜及び結膜などの眼粘膜、鼻粘膜、咽頭部粘膜、特に眼粘膜に適用する製剤への使用に適している。
【0011】
本発明の粘膜適用液状組成物(以下、単に「本発明組成物」と呼称する)には、眼科用領域等における粘膜適用製剤に通常用いられる任意のヒアルロン酸類を用いることができる。そのようなヒアルロン酸類の例として、ヒアルロン酸またはその誘導体またはこれらの薬学的生理学的に許容される塩類が挙げられる。なお、由来(鶏冠由来、微生物由来等)や分子量は特に限定されないが、具体例として、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸カリウム、ヒアルロン酸マグネシウム、ヒアルロン酸カルシウム等が挙げられるが、なかでもヒアルロン酸ナトリウムが好ましい。本発明に用いられるヒアルロン酸類の分子量としては、平均分子量が50万〜500万の範囲にあるものが好ましく、より好ましくは60〜400万、特に好ましくは60〜250万である。
【0012】
本発明組成物中のヒアルロン酸類の配合量は、組成物の用途、意図する粘度、用いるヒアルロン酸類の分子量などにより異なるが、例えば粘膜適用液状組成物が点眼薬などの眼科用組成物である場合、通常0.0001〜10重量%、より好ましくは0.001〜1重量%、特に好ましくは0.005〜0.5重量%の範囲である。なお、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、製剤に粘稠性が付与されず、また薬理面でも十分な効果が得られにくく、一方で高濃度に外れると、特に無菌製剤の製造においての濾過作業に支障を及ぼす恐れがある。
【0013】
本発明組成物には、非イオン性界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤等の、粘膜適用製剤に通常用いられる任意の界面活性剤を用いることができる。しかし、本発明のヒアルロン酸類安定化方法は、特に非イオン性界面活性剤を含有する粘膜適用液状組成物の場合に優れた効果を奏するので、非イオン性界面活性剤が好ましい。
【0014】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と呼称)−ポリオキシプロピレン(以下、「POP」と呼称)ブロックコポリマー(ポロクサマー類)、POEソルビタン脂肪酸エステル類(ポリソルベート類)、POE(60)硬化ヒマシ油等のPOE硬化ヒマシ油類、POE(9)ラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POE(20)POP(4)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、POE(10)ノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、POEヒマシ油類等が挙げられる。
【0015】
具体的には、ポロクサマー類としては、例えば、ポロクサマー407、ポロクサマー235、ポロクサマー188などが挙げられ、なかでもポロクサマー407が好ましい。
POEソルビタン脂肪酸エステル類としては、モノラウリル酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)などが挙げられ、なかでもポリソルベート80が好ましい。(なお、括弧内の数字は付加モル数を表す)。
POEアルキルフェニルエーテル類としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油20、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60などがあげられ、なかでもポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60が好ましい。(なお、括弧内の数字は付加モル数を表す)。
【0016】
これらの非イオン性界面活性剤は単独で配合されていてもよく、又は二種以上組み合わせて配合されていてもよい。
非イオン性界面活性剤の本発明組成物中の配合量は、用途や用いる界面活性剤の種類等により異なるが、例えば粘膜適用液状組成物が点眼剤や洗眼剤などの眼科用組成物である場合、通常0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%、特に好ましくは0.01〜1重量%の範囲である。なお、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、他の成分に対する溶解力が低下し、一方で高濃度に外れると、眼刺激性が現われる傾向にあり、さらに他の成分の安定性に悪影響を及ぼす恐れもある。
【0017】
本発明組成物に用いられる他の界面活性剤として、アルキルジアミノエチルグリシンなどのグリシン型、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタインなどの酢酸ベタイン型、イミダゾリン型などの両性界面活性剤;POE(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウムなどのPOEアルキルエーテルリン酸及びその塩、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどのN−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、N−ココイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルタウリン塩、テトラデセンスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩、POE(3) ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのPOEアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩などの陰イオン界面活性剤;アルキルアミン塩、アルキル4級アンモニウム塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなど)、アルキルピリジニウム塩(塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウムなど)などの陽イオン界面活性剤などが挙げられる。なお、括弧内の数字は付加モル数を示す。これらの界面活性剤の配合量も上記非イオン性界面活性剤の場合に準ずる。
【0018】
本発明組成物に用いられる脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体を以下に例示する。
脂溶性ビタミン類としては、ビタミンE類及びビタミンA類及びそれらの誘導体が挙げられる。
ビタミンE類としては、トコフェロール及びその誘導体またはこれらの塩、ユビキノン誘導体またはこれらの塩が挙げられ、天然品、合成品のいずれも利用することができる。使用できる塩としては、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される塩として使用できる。薬理学的又は生理学的に許容できる塩としては、例えば有機酸塩(乳酸塩、酢酸塩、酪酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、トシル酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩など)、無機塩類(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機塩基との塩(例えば、メチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、ピペラジン、ピロリジン、アミノ酸、トリピリジン、ピコリンなどの有機アミンとの塩など)、無機塩基との塩(例えば、アンモニウム塩、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、アルミニウムなどの金属との塩など)などが例示できる。
【0019】
具体的には、d−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール等があり、これらの誘導体としては、例えば、ビタミンE酢酸エステル(酢酸トコフェロール)、ビタミンEニコチン酸エステル、ビタミンEコハク酸エステル、ビタミンEリノレン酸エステルなどが挙げられる。なかでも酢酸トコフェロール(酢酸d−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール等)が好ましい。
これらのビタミンE類は1種単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
ビタミンE類の本発明組成物中の配合量は、通常0.00005 〜0.5重量%、好ましくは0.0005〜0.25重量%、特に好ましくは0.001〜0.1重量%である。なお、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のヒアルロン酸類含有粘膜適用液状組成物の粘度低下抑制作用を十分に発揮できない恐れがある。一方で高濃度に外れると、使用した際にべたつく等の官能面における不都合が生じる傾向があり、さらにはビタミンE類を可溶化するために必要な界面活性剤の配合量を増やす必要があるため、それに伴う眼刺激性が現われる恐れがある。
【0020】
ビタミンA類としては、ビタミンAの他に、ビタミンAを含有する混合物、ビタミンA活性を有する誘導体が挙げられ、天然品、合成品のいずれも使用することができる。
具体的には、レチナール、レチノール、レチノイン酸、カロチン、デヒドロレチナール、リコピン及びその薬理学的に許容される塩類(例えば、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等)で、なかでも酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールが好ましい。
ビタミンA類の本発明組成物中の配合量は、通常0.001万〜20万I.U./100mL配合することができ、好ましくは0.01万〜10万I.U./100mL、特に好ましくは0.05万〜7万I.U./100mLの範囲である。なお、この濃度範囲から著しく低濃度に外れると、本発明のヒアルロン酸類含有粘膜適用液状組成物の粘度低下抑制作用を十分に発揮できない恐れがある。一方で高濃度に外れると、使用した際にべたつく等の官能面における不都合が生じる傾向があり、さらにはビタミンA類を可溶化するために必要な界面活性剤の配合量を増やす必要があるため、それに伴う眼刺激性が現われる恐れがある。
【0021】
本発明組成物中には、ビタミンE類、ビタミンA類を含む脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体(以下、これらを総称して「脂溶性ビタミン類等」と呼称することもある)から選択される少なくとも1種の化合物を含有させることができる。本発明組成物が一種以上の化合物を含有する場合、同一種類から、あるいは2以上の種類から選択されるものであってよい。2種以上を含有する場合、組成物中の配合量はそれぞれの化合物の配合量に応じて適宜決定される。また、用いる化合物は、用途、共存する界面活性剤の種類等により変動しうるが、ビタミンA類、ビタミンE類がより好ましく、特に上で具体的に示したビタミンE類が好ましい。
【0022】
本発明は、界面活性剤とヒアルロン酸類とを含有する粘膜適用液状組成物に上記定義に従うビタミン類等を加えると、ヒアルロン酸類の低分子化が抑制され、ビタミン類等が存在しない場合に比較して組成物の粘度低下を阻止することができるという知見に基づいている。すなわち、本発明組成物中では、ヒアルロン酸類の低分子化が抑制されるため、組成物の粘度の低下を抑制して好適な粘度を安定に維持することができる。従って、本発明組成物は、ビタミン類等を含有しない場合に比較して、粘度低下率が小さいという特徴を示す。
【0023】
なお、本発明の粘膜適用液状組成物の粘度値は製剤により異なるが、例えば該組成物が眼科用組成物である場合は、無菌処理が必要であるため、その濾過工程の作業性との関係から、20℃で測定した場合の絶対粘度の値が、200mPa・s以下の範囲にあることが望ましい。一方で、粘稠性の付与を目的として、20℃で測定した場合の絶対粘度の値が1.2mPa・s、好ましくは2mPa・s、さらに好ましくは5mPa・s以上であることが望ましい。
【0024】
本発明の粘膜適用液状組成物の粘度は当該技術分野で用いられる任意の方法で測定することができる。本明細書中では、既知の円すい−円板回転粘度形を用いる粘度測定方法(第十四改正日本薬局法に記載の、一般試験法、45.粘度測定法、第2法回転粘度計法、「(3)円すい−平板形回転粘度計」の項に記載の方法)による測定値を基準としている。
【0025】
また、本発明はヒアルロン酸類と界面活性剤とを含有する溶液中でのヒアルロン酸類の低分子化を抑制し、粘度安定性に優れた粘膜適用液状組成物を製造する方法を提供する。すなわち本発明はヒアルロン酸類の安定化方法に関し、本発明の安定化方法は、ヒアルロン酸類、界面活性剤を含有する溶液に、前述する脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物を配合することによって達成することができる。従って前述の脂溶性ビタミン類及びそれぞれの誘導体は、ヒアルロン酸の安定化剤とも言える。なお、本発明の安定化方法に使用するヒアルロン酸類、界面活性剤、脂溶性ビタミン類等の種類、配合割合、及び配合方法などは、本明細書中の粘膜適用液状組成物に関する記載に従って行うことができる。
【0026】
本発明組成物には、本発明の目的に反しない限り、上で定義したヒアルロン酸類、界面活性剤及び脂溶性ビタミン類等に加えて、種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を配合することができる。配合しうる成分としては、例えば、充血除去成分、抗炎症薬成分、抗ヒスタミン薬成分、収斂薬成分、殺菌薬成分、抗腫瘍薬成分、ホルモン類、タンパク質またはペプチド類、他のビタミン類、アミノ酸類等が使用できる。さらに、眼筋調節薬成分、糖類、局所麻酔薬成分、ステロイド成分、セルロースまたはその誘導体またはそれらの塩、多糖類またはその誘導体などを含有することもできる。具体的には、次のような成分が例示できる。
【0027】
充血除去成分:エピネフリン、エフェドリン、テトラヒドロゾリン、ナファゾリン、フェニレフリン、メチルエフェドリン及びそれらの塩等。
【0028】
眼筋調節薬成分:アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、例えば、メチル硫酸ネオスチグミン等の第4級アンモニウム化合物及びそれらの塩等。
【0029】
抗炎症薬成分:セレコキシブ(celecoxib)、ロフェコキシブ(rofecoxib)、インドメタシン、ジクロフェナク、プラノプロフェン、ピロキシカム、メロキシカム(meloxicam)、イプシロン−アミノカプロン酸、ベルベリン、アズレン類、グリチルリチン酸、亜鉛類、リゾチーム、サリチル酸メチル、アラントイン及び薬理学的に許容される塩(例えば、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、ジクロフェナクナトリウム、アズレン、グアイアズレン、カマアズレン、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、アズレンスルホン酸ナトリウム、グリチルリチン酸ニカリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム等)等。
【0030】
抗ヒスタミン薬成分:例えば、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、イプロヘプチン、ケトチフェン、エメダスチン、クレマスチン、アゼラスチン、レボカバスチン、オロパタジン、クロモグリク酸、トラニラスト、アンレキサノクス、メキタジン、ロラタジン(loratadine)、フェキソフェナジン(fexofenadine)、セチリジン(cetirizine)、イブジラスト、スプラタスト、ペミロラスト、及び薬理学的に許容される塩(例えば、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸イプロヘプチン、フマル酸ケトチフェン、フマル酸エメダスチン、フマル酸クレマスチン、塩酸アゼラスチン、塩酸レボカバスチン、塩酸オロパタジン、クロモグリク酸ナトリウム等)等。
【0031】
殺菌薬成分:例えば、スルホンアミド類(例えば、スルファメトキサゾール、スルフィソキサゾール、スルフィソミジン及び薬理学的に許容される塩(スルファメトキサゾールナトリウム、スルフィソミジンナトリウム等))、アクリノール、第4級アンモニウム化合物(例えば、ベンザルコニウム、ベンゼトニウム、セチルピリジニウム及び薬理学的に許容される塩(塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウム等))、アルキルポリアミノエチルグリシン、ニューキノロン剤(ロメフロキサシン、レボフロキサシン、塩酸シプロフロキサシン、オフロキサシン、ノルフロキサシン等)等。
【0032】
ビタミン類:例えば、、ビタミンB類(例えば、チアミン、ビスチアミン、チアミンジスルフィド、ジセチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン、フルスルチアミン、リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチド、ピリドキシン、ピリドキサール、ヒドロキソコバラミン、シアノコバラミン、メチルコバラミン、デオキシアデノコバラミン、葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチニックアルコール、パントテン酸、パンテノール、ビオチン、コリン、イノシトール及びその薬理学的に許容されるこれらの塩類(例えば、塩酸チアミン、硝酸チアミン、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、酪酸リボフラビン、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、リン酸ピリドキサールカルシウム、塩酸ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム等))等、ビタミンD類(例えば、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロキシコレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール及びその薬理学的に許容される塩類等)等、その他のビタミン類(例えば、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロチン酸、シアノコバラミン、ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン及びその薬理学的に許容される塩類(塩化カルニチン等)等。
【0033】
アミノ酸類:例えば、ロイシン、イソイロイシン、バリン、メチオニン、トレオニン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アスパラギン、アスパラギン酸、セリン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、チロシン、システイン、ヒスチジン、オルニチン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、グリシルグリシン、アミノエチルスルホン酸(タウリン)及びその薬理学的に許容される塩類(例えばアスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、塩酸システイン等)等。
【0034】
糖類:単糖類(例えば、グルコース等)、二糖類(例えば、トレハロース、ラクトース、フルクトース等)、オリゴ糖類(例えば、ラクツロース、ラフィノース、プルラン等)、セルロースまたはその誘導体(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ニトロセルロース等)、高分子糖類(例えば、コンドロイチン硫酸)及びその薬理学的に許容される塩類(例えば、コンドロイチン硫酸ナトリウム等))、糖アルコール類(例えば、マンニトール、キシリトール、ソルビトール等)等。
【0035】
鎮痒成分(クロタミトン、イクタモール、モクタモールまたはチモール酸等)等。
その他の成分:ポリビニルアルコール(完全または部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン等。
【0036】
これらの成分の含有量は、製剤の種類、活性成分の種類等に応じて選択でき、例えば、製剤全体に対して0.0001〜30%、好ましくは、0.001〜10%程度の範囲から選択できる。より具体的には,本発明の粘膜適用液状組成物中に各成分を以下に例示する量で含有させることができる。
【0037】
充血除去成分:例えば、0.0001〜2%、好ましくは0.0005〜1.0%。
眼筋調節薬成分:例えば、0.0001〜0.5%、好ましくは0.0002〜0.1%。
抗炎症薬成分または収斂薬成分:例えば、0.001〜10%、好ましくは0.002〜5%。
抗ヒスタミン薬または抗アレルギー薬成分:例えば、0.0001〜10%、好ましくは0.001〜5%。
殺菌薬成分:例えば、0.001〜10%、好ましくは、0.01〜5%
ビタミン類:例えば、0.0001〜1%、好ましくは、0.001〜0.5%。
アミノ酸類:例えば、0.0001〜10%、好ましくは0.001〜3%。
【0038】
本発明の粘膜適用液状組成物は、必要に応じ、本発明の効果を損なわない範囲で、医薬品、医薬部外品等に使用される様々な成分や添加物を任意に選択、併用して製剤化することが可能である。以下に具体例を挙げるが、これに限定されるものではない。
【0039】
糖類:例えば、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、リボース、リブロース、アラビノース、キシロース、リキソース、デオキシリボース、マルトース、トレハロース、スクロース、セロビオース、ラクトース、プルラン、ラクツロース、ラフィノース、マルチトール等、及びその薬理学的に許容される塩類等。
【0040】
増粘剤:例えば、アラビアゴム、カラヤガム、キサンタンガム、キャロブガム、グアーガム、グアヤク脂、クインスシード、ダルマンガム、トラガント、ベンゾインゴム、ローカストビーンガム、カゼイン、寒天、アルギン酸、デキストリン、デキストラン、カラギーナン、ゼラチン、コラーゲン、ペクチン、デンプン、ポリガラクツロン酸、キチン及びその誘導体、キトサン及びその誘導体、エラスチン、ヘパリン、ヘパリノイド、ヘパリン硫酸、ヘパラン硫酸、コンドロイチン硫酸、セラミド、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、セルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコール(完全、または部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン、リボ核酸、デオキシリボ核酸、カルボキシビニルポリマー等、及びその薬理学的に許容される塩類等。
【0041】
防腐・抗菌・殺菌剤:例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、アクリノール、塩化メチルロザニリン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、臭化セチルピリジニウム、クロルヘキシジン、ポリヘキサメチレンビグアニド、アルキルポリアミノエチルグリシン、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、クロロブタノール、イソプロパノール、エタノール、フェノキシエタノール、リン酸ジルコニウムの銀等の担持体、チメロサール、ポビドンヨード、デヒドロ酢酸、クロルキシレノール、クロロフェン、フェノール、レゾルシン、オルトフェニルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、チモール、ヒノキチオール、スルファミン、リゾチーム、ラクトフェリン、トリクロサン、8−ヒドロキシキノリン、ウンデシレン酸、カプリル酸、プロピオン酸、安息香酸、プロピオン酸、ソルビン酸、ソルビン酸トリクロカルバン、ハロカルバン、チアベンダゾール、ポリミキシンB、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ポリリジン、過酸化水素、第四級アンモニウムポリマー(塩化ポリドロニウム(ポリクォーテリウム−1)、Glokill(商品名、ローディア社製)、ユニセンスCP(商品名、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド)、センカ社製)、WSCP(商品名、ポリ[オキシエチレン(ジメチルイミニオ)エチレン−(ジメチルイミニオ)エトレンジクロリド]を約60重量%含有、バックマン・ラボラトリーズ社製))、ビグアニド化合物(コスモシルCQ(商品名、ポリヘキサメチレンビグアニド塩酸塩を約20重量%含有、アビシア社製))等、及びその薬理学的に許容される塩類等が挙げられる。
【0042】
pH調整剤:例えば、塩酸、硫酸、乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、シュウ酸、グルコン酸、フマル酸、プロピオン酸、酢酸、アスパラギン酸、イプシロンアミノカプロン酸、グルタミン酸、アミノエチルスルホン酸、リン酸、ポリリン酸、ホウ酸、グルコノラクトン、酢酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、リジン、ホウ砂等、及びその薬理学的に許容される塩類等。
【0043】
等張化剤:例えば、グリセリン、プロピレングリコール等の多価アルコール、ブトウ糖,マンニトール,ソルビトール等の糖類等。
【0044】
キレート剤:例えば、エデト酸、クエン酸、ポリリン酸、ヘキサメタリン酸、メタリン酸、アスコルビン酸、コハク酸、トリヒドロキシメチルアミノメタン、ニトリロトリ酢酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸等、及びその薬理学的に許容される塩類等。
【0045】
水溶性高分子物質:例えば、ゼラチン、ポリアクリル酸及びその塩類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルビニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド、アラビアゴム、キサンタンガム、トラガントガム等。
【0046】
多価アルコール:例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール等。
【0047】
架橋剤:例えば、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウムマグネシウム、アルミニウムグリシネート、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、合皮ヒドロタルサイト等の多価金属化合物等。
膨張剤:例えば、カオリン、ベントナイト、酸化チタン、無水ケイ酸等。
【0048】
無機塩類:例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、チオ硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム等。
【0049】
さらに、必要に応じて香料または清涼化剤や局所麻酔剤等を加えることができる。
香料又は清涼化剤:例えば、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、アネトール、リモネン、オイゲノール、メントン等が挙げられる。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよいが、清涼感や香りなどの官能面や安全性の面から、l−メントール、d−メントール、dl−メントール、d−カンフル、dl−カンフル、d−ボルネオール及びdl−ボルネオール、ゲラニオールが好ましい。また、l−メントール、d−カンフル及びd−ボルネオールが特に好ましい。また、前記モノテルペンは、精油に含有した状態で使用することもでき、好ましい精油は、ユーカリ油、ベルガモット油、ウイキョウ油、ハッカ油、ケイヒ油、ローズ油、ペパーミント油、クールミント油、スペアミント油等、これらのモノテルペンを1種類または2種類以上組み合わせて用いることもできる。
局所麻酔剤:例えば、リドカイン、塩酸リドカイン、塩酸オキシブプロカイン等。
【0050】
本発明の粘膜適用液状組成物は、一定の粘度範囲に調製される、水性又は非水性の任意の剤形に製剤化することができ、そのような製剤には眼科用治療薬(点眼薬、洗眼薬、眼内灌流液、コンタクトレンズ装着液、コンタクトレンズ用剤などの眼科用液剤を含む)、耳鼻科用治療薬(点鼻薬、洗鼻薬などの耳鼻科用液剤を含む)、歯科口腔薬(口腔咽喉薬などの咽喉科用液剤、口内炎用薬などの歯科用液剤を含む)などが含まれる。特に眼科用治療薬の形であることが好ましい。
投与方法としては、点眼、点鼻等の点滴投与、噴霧投与等が好ましいが、特に限定されない。なお、「コンタクトレンズ用剤」とは、コンタクトレンズを保存、洗浄、消毒するための組成物である。本発明の製剤は、眼科用治療薬であることが好ましく、特に点眼剤や洗眼剤等の形であることが好ましい。なお、本発明の目的から、水性であることが好ましい。
特に言及しない限り、コンタクトレンズ(CL)という語句は、ハード、酸素透過性ハード、ソフト等のあらゆるタイプのコンタクトレンズを包含する意味で用いる。
【0051】
本発明組成物は必要に応じて、生体に許容される範囲内のpH及び/または浸透圧に調節される。許容されるpHは、通常pH4.0〜9.0、好ましくは4.5〜8.5、特に好ましくは4.5〜8.0である。浸透圧は、100〜1200mOsm、好ましくは100〜600mOsm、特に好ましくは150〜400mOsm程度であり、生理食塩液に対する浸透圧比は、通常、0.3〜4.1、好ましくは0.3〜2.1、特に好ましくは0.5〜1.4程度である。pHや浸透圧の調節は、既述のpH調整剤、等張化剤、塩類等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。
【0052】
本発明組成物は、水性または非水性の希釈剤等を用いて公知の方法により製造できる。例えば、水性の溶液剤または懸濁剤用希釈剤としては、蒸留水、生理食塩水等が挙げられる。非水性の溶液剤または懸濁剤用希釈剤としては、植物油、流動パラフィン、鉱物油、プロピレングリコール、p−オクチルドデカノール等が挙げられる。
【0053】
点眼剤や洗眼剤は、蒸留水または精製水等の適当な希釈剤中で、任意の添加物と本発明におけるヒアルロン酸類、界面活性剤、ビタミン類を混合して、上記の浸透圧及びpHに調整し、必要に応じて無菌環境下、ろ過滅菌処理し、洗浄滅菌済みの容器に無菌充填することにより製造できる。
【0054】
本発明における粘膜適用組成物を収容する容器に関しては、特に規定されるものではないが、好ましくはポリエステル類(ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキシレン・ジメチル・テレフタレート、Uポリマー、ポリブチレンテレフタレート等)、ポリカーボネート類(ポリカーボネート等)、ポリオレフィン類(ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン等)、エチレン・ビニルアルコール共重合体等があげられる。またはそれらのブレンド品、共重合体、または、多層成形品などを用いてもよいし、更にポリオレフィン類、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリカーボネート類をブレンドしてもかまわない。更に好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレンが最内層にないものがよい。
【0055】
【実施例】
以下に実施例を示して、本発明をより詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
以下の実施例及び試験例における粘度の測定は次の方法で行った。
粘度は、WO97/28827、特開2002−265671等に記載の円すい一平板形回転粘度計を用いる方法で測定した。この方法は、第十四改正日本薬局法に記載の、一般試験法、45.粘度測定法、第2法回転粘度計法、「(3)円すい−平板形回転粘度計」の項に記載の方法と同様である。粘度の測定は、市販の円すい−平板形回転粘度計と適宜選択されたロータとを用いて測定することができ、例えば、そのような粘度計の例には、E型粘度計[トキメック(TOKIMEC)製、東機産業(日本)から販売]、シンクローレクトリックPC 型(ブルックフィールド、米)、フェランティシャーリー(フェランティ、英)、ロートビスコR (ハーケ、独)、IGK ハイシャーレオメーター(石田技研、日本)、島津レオメーターR (島津製作所、日本)、ワイセンベルグレオゴニオメーター(サンガモ、英)、メカニカルスペクトロメーター(レオメトリックス、米)等がある。これらの市販の粘度計とローターを適宜選択し、披検試料測定毎にJIS Z8809により規定されている石油系の炭化水素油(ニュートン流体)を校正用標準液として適宜調整することにより、20℃における粘度(単位:mPa・s(Pa ・s =10 mPa・s ))を測定した。
【0056】
実施例に記載の各組成物の粘度は、E型粘度計の1種であるTVE−20L形粘度計コーンプレートタイプ[トキメック(TOKIMEC)製、東機産業(日本)から販売]を用いて業者の指示に従い、WO97/28827及び特開2002−265671に記載の方法と同様に測定した。
測定条件:
TVE−20L形粘度計コーンプレートタイプに付属の標準コーンロータ(図1における円すい1に相当)(α=1°34’、半径(R)=2.4cm)をフルスケール・トルク67.37×10−6 Nm のスプリングを介してモータで回転させる。測定時、粘度計は回転軸が水平面に対して垂直になるように設置する。
被検試料1mlをコーンロータの所定の位置(プレート、図1における平円板2に相当)に載置し、温度が20.0℃になるまで放置する。次いで、装置を被検試料の粘度に応じた回転数で回転させ、3分後に、表示された粘度を読み取る。高精度の測定結果を得るために、被検試料測定前に、JIS Z 8809 により規定されている石油系の炭化水素油(ニュートン流体)を校正用標準液として用い、測定値が標準液の粘度に一致するように調整する。この標準液は、20℃、30℃、40℃における粘度が±0.1%の精度で保証されている。なお、TVE−20L形粘度計コーンプレートタイプ以外の市販の機種を用い、上記と同様にコーンロータを選択して実施し、適宜校正することにより、同等の結果を得ることもできる。
【0057】
試験例1 界面活性剤含有組成物中でのヒアルロン酸ナトリウムのビタミン類による安定化
表1に記載の処方を混合して各組成物(比較例1、2及び実施例1−7)を調製し、各溶液を50℃または60℃における加速試験に付し、5日間の粘度変化を調べた。粘度測定はTVE−20L形粘度計コーンプレートタイプを用い、前述の方法に従って行った。結果を、実験開始時の組成物の粘度(初期値)を100%とし、該初期値に対するパーセント(%)で表し、表1及び図2−7に示した。表中「−」は該当物質が存在しないか粘度測定不可能であることを示す。また、TO−10Mはモノオレイン酸POE(20)ソルビタン、HCO−60はPOE(60)硬化ヒマシ油を意味する。なおヒアルロン酸は平均分子量150万のものを使用した。
粘度測定条件:
使用ローター:標準ローター(1°34‘、R=24mm)
測定条件:回転数 10 rpm
試料量:1mL
測定温度:20℃
時間:3分間後の測定値を粘度とした。
【0058】
表 1 ビタミン類の存在下又は非存在下での、組成物の経時的な粘度低下(50℃及び60℃)
【表1】
Figure 2004359629
【0059】
【表2】
Figure 2004359629
【0060】
比較例1と、実施例1、2、4とを5日目の測定値に関して比較すると、比較例1では、50℃の場合、初期値の54%、60℃の場合初期値の16%まで粘度が低下したが、実施例1、2、4の場合、50℃では初期値の70%以上、60℃ではほぼ50%と高粘度に維持されている。
また、比較例2と、実施例3、5とを5日目の測定値に関して比較すると、比較例2では、50℃の場合、初期値の23%、60℃の場合初期値の4%まで粘度が低下したが、実施例3、5の場合、50℃では初期値の60%以上、60℃では初期値の22%以上を維持している。
【0061】
比較例3、4と実施例6、7は、低濃度のヒアルロン酸類を含有する組成物における粘度低下に対する脂溶性ビタミン類の影響を示している。こららの比較例及び実施例から、低濃度のヒアルロン酸類含有組成物の粘度低下に対しても、脂溶性ビタミン類が抑制効果を有することは明らかである。
以上の結果は、脂溶性ビタミン類の使用により、ヒアルロン酸類と界面活性剤を含有する組成物の粘度低下を指標とするヒアルロン酸類の低分子化又は分解が抑制されることを示すものである。
【0062】
実施例8−29
本発明の粘膜適用液状組成物(実施例8〜実施例29)を表2の処方に従って調製した。次いで、得られた組成物の粘度を、試験例1に記載の方法に準じて測定した。
調製方法:
実施例8に記載のとおり、ヒアルロン酸を精製水に溶解した後、実施例11に記載のヒアルロン酸以外の各成分をそこに加え溶解し、浸透圧ならびにpHを調整し、全量を100mLとした。これをろ過滅菌した後、プラスチック容器に無菌充填し点眼液を調製した。同様の方法で実施例9−26の点眼剤、27−29の洗眼剤を調製した。
【0063】
表 2 処方表(%)(w/v)
【表3】
Figure 2004359629
【0064】
【表4】
Figure 2004359629
【0065】
【表5】
Figure 2004359629
【0066】
【表6】
Figure 2004359629
【0067】
【発明の効果】
本発明によれば、ヒアルロン酸類と界面活性剤とを含有する粘膜適用液状組成物中でのヒアルロン酸類の低分子化又は分解を抑制し該組成物の粘度低下を阻止し得るので、これらの成分を含有する粘膜適用液状組成物の薬効及び官能性を長期間良好に維持することができる。従って、より優れた品質の粘膜適用液状組成物の供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘度測定のための円すい−平板形回転粘度計の基本的な構造を示す略図である。

Claims (7)

  1. A)ヒアルロン酸類、B)界面活性剤、及びC)脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物、を含有することを特徴とする粘膜適用液状組成物。
  2. 脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物が、ビタミンE類、ビタミンA類、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1種の化合物である、請求項1記載の粘膜適用液状組成物。
  3. 界面活性剤が非イオン性界面活性剤である請求項1または2記載の粘膜適用液状組成物。
  4. 非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンヒマシ油類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー及びポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の粘膜適用液状組成物。
  5. 眼科用組成物である、請求項1〜4のいずれかに記載の粘膜適用液状組成物。
  6. 点眼薬、洗眼薬、コンタクトレンズ装着液のいずれかである請求項5記載の粘膜適用液状組成物。
  7. ヒアルロン酸類及び界面活性剤を含む液状組成物中のヒアルロン酸類の安定化方法であって、該組成物に脂溶性ビタミン類及びそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を配合することを特徴とする方法。
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