JP2004348598A - 渋滞推定システム - Google Patents

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Kazutaka Yoshikawa
Kenji Nagase
健児 長瀬
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正樹 中村
Hiroaki Sugiura
博昭 杉浦
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Abstract

【課題】往路の交通量と復路の交通量との関係を示す統計情報及び計測された往路の交通量に応じて推定することによって、復路における渋滞状況を高い精度で推定することができるようにする。
【解決手段】行楽スポットへの経路の交通量に関するデータを収集する入力処理部と、収集された前記データに基づき、前記経路における往路41aの交通量と復路41bの交通量との関係を示す統計データを生成する統計処理部と、前記統計データ及び当日に計測された前記往路41aの交通量に基づいて、当日の前記復路41bの渋滞状況を推定する推定処理部とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、渋滞推定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車等の車両に搭載されるナビゲーション装置においては、道路地図データに基づいて、設定された出発地から目的地までの最適な経路を探索して、表示手段に表示するようになっている。この場合、前記出発地から目的地までの距離が最短となるように経路を設定したり、所要時間が最短となるように経路を設定するようになっている。
【0003】
また、道路の渋滞情報を受信して渋滞区間を避けた経路を車両の運転者が選択することができるように、道路交通情報をナビゲーション装置に送信するシステムも提供されている。例えば、VICS(R)と称される道路交通情報通信システムにおいては、警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して、道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の道路交通情報を作成し、これを通信手段によって、ナビゲーション装置に送信するようになっている。そして、前記道路交通情報を受信したナビゲーション装置は、前記道路交通情報に基づいて、渋滞区間を地図上に表示するようになっている。
【0004】
さらに、蓄積された過去の道路交通情報に基づいて、指定された過去の日時における特定の道路の渋滞情報を地図上に表示するナビゲーション装置も提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
これにより、車両の運転者等の操作者は、目的地までの適切な経路を把握することができるとともに、道路の渋滞状況等に関する道路交通情報を容易に把握することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−113290号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、月日、曜日、時間帯等が指定されると、出発地から目的地までの経路における過去の渋滞の統計情報に基づいて渋滞状況を推定するようになっていて、他の要因を考慮しないので、推定の精度を上げることが困難であった。また、前記統計情報は、定性的なものであって、定量的なものでないために、渋滞を高い精度で推定することが困難であった。
【0008】
例えば、行楽地と都市部とを結ぶ高速道路の場合、一般に、日曜日や祝祭日の夕方には、都心へ向かう経路の交通量が多く、渋滞することが推定される。しかし、前記交通量は、当日の天候、行楽地において開催されるイベントの内容等によっても大きく左右されるので、例年であれば渋滞が発生する日曜日や祝祭日の夕方であっても、当日の朝が悪天候の場合には、行楽地へ出かけた車両が少ないので、都心へ向かう経路の交通量が少なく、渋滞が発生しないことが多い。
【0009】
本発明は、前記従来の問題点を解決して、往路の交通量と復路の交通量との関係を示す統計情報及び計測された往路の交通量に応じて推定することによって、復路における渋滞状況を高い精度で推定することができる渋滞推定システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の渋滞推定システムにおいては、行楽スポットへの経路の交通量に関するデータを収集する入力処理部と、収集された前記データに基づき、前記経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を示す統計データを生成する統計処理部と、前記統計データ及び当日に計測された前記往路の交通量に基づいて、当日の前記復路の渋滞状況を推定する推定処理部とを有する。
【0011】
本発明の他の渋滞推定システムにおいては、さらに、前記入力処理部は、外的要因に関するデータも収集し、前記統計処理部は、前記外的要因も考慮に入れた統計データを生成し、前記推定処理部は、前記統計データ、当日に計測された前記往路の交通量及び当日の外的要因に基づいて、当日の前記復路の渋滞状況を推定する。
【0012】
本発明の更に他の渋滞推定システムにおいては、さらに、前記外的要因は気象状況又はイベントである。
【0013】
本発明の更に他の渋滞推定システムにおいては、さらに、前記往路の交通量は当日の所定の時間帯に計測される。
【0014】
本発明の更に他の渋滞推定システムにおいては、さらに、行楽スポットへの経路における往路の交通量及び復路の交通量に関する統計データを格納する統計データ格納部と、経路における往路の当日の交通量を格納する交通量データ格納部と、情報端末から行楽スポット及び出発地を受信する通信部と、受信した前記行楽スポット及び出発地に基づき、前記行楽スポットへの経路を探索する探索処理部と、探索された前記経路における往路の当日の交通量を前記交通量データ格納部から取得し、取得した前記往路の当日の交通量及び前記統計データに基づいて、探索された前記経路における復路の当日の渋滞状況を推定する推定処理部とを有する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
図2は本発明の実施の形態における渋滞推定システムの構成を示す概念図である。
【0017】
図において、11はサーバとしての情報提供サーバであり、CPU、MPU等の演算手段、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記憶手段、通信インターフェイス等を備えるコンピュータの中に構成される。なお、該コンピュータは単一のコンピュータではなく、複数のコンピュータが有機的に結合された、いわゆる、分散型サーバであってもよい。また、前記コンピュータの中に他のシステムが構築されていてもよい。さらに、前記情報提供サーバ11は、他のコンピュータの中に構築されたシステムの一つであってもよい。
【0018】
そして、31は、ユーザとしての操作者によって操作される情報端末である。情報端末は、実際には多数であるが、本実施の形態においては、説明の都合上、情報端末31で代表する。また、前記操作者は、例えば、乗用車、トラック、バス、オートバイ等の車両の運転者、同乗者等であるが、歩行者であっても、公共交通機関の利用者であっても、いかなる者であってもよい。
【0019】
なお、前記情報端末31は、CPU、MPU等の演算装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記憶装置、液晶ディスプレイ、LED(LightEmitting Diode)ディスプレイ、CRT等の表示装置、キーボード、ジョイスティック、十字キー、押しボタン、リモートコントローラ、タッチパネル等の入力装置、前記表示装置を制御する表示制御装置、及び、通信インターフェイス等の送受信部を備える。前記情報端末31は、例えば、乗用車、トラック、バス、オートバイ等の車両に搭載されるナビゲーション装置であるが、据え置き電話機、携帯電話機、PHS(Personal Handy−Phone System)電話機、携帯情報端末、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、デジタルテレビ等いかなるものであってもよい。
【0020】
さらに、前記情報端末31は、図示されない現在位置検出装置を有するものであってもよい。該現在位置検出装置は、前記情報端末31が、例えば、ナビゲーション装置である場合、一般的には、GPS(Global Positioning System)、地磁気センサ、距離センサ、ステアリングセンサ、ビーコンセンサ、ジャイロセンサ等によって現在位置を検出する。また、例えば、携帯電話機、携帯情報端末等である場合、一般的には、該携帯電話機、携帯情報端末等が在圏する基地局との通信に基づいて、該基地局の位置を現在位置として検出する。
【0021】
ここで、前記情報提供サーバ11と情報端末31とは図示されないネットワークを介して相互に通信可能に接続される。なお、該ネットワークは、有線又は無線の公衆通信回線網、専用通信回線網、携帯電話回線網、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、衛星通信回線網等いかなる通信回線網であってもよく、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。また、放送衛星によるCS放送やBS放送を利用して通信してもよく、地上波デジタルテレビ放送を利用して通信してもよく、FM多重放送を利用して通信してもよく、また、道路脇(わき)に設置されている光ビーコンや電波ビーコンを利用して通信してもよい。
【0022】
そして、本実施の形態における渋滞推定システムは前記情報提供サーバ11と情報端末31とによって構成される。この場合、前記操作者は、あらかじめ前記渋滞推定システムに登録され、登録IDを所有する者であることが望ましい。また、前記情報端末31もそれぞれ登録されていることが望ましい。
【0023】
ここで、前記情報提供サーバ11は、機能の観点から、渋滞の発生を推定するために必要なデータを格納するデータ部12、該データ部12にアクセスして必要なデータを取得し、渋滞の発生を推定するための処理を行う処理部21、及び、前記情報端末31と通信を行うための通信部28を有する。なお、前記データ部12は、交通量データ格納部としての行楽スポットデータベース13、行楽スポットへのルートデータベース14、交通量データベース15、天気データベース16、イベントデータベース17及び統計データベース18を備える。
【0024】
そして、前記行楽スポットデータベース13は、各地の行楽スポットのデータを格納する。ここで、前記行楽スポットとは、行楽のために出かける地点や施設であり、例えば、スキー場、ゴルフ場、海水浴場、サーフィンスポット、キャンプ場、登山ルート、ハイキングコース、釣りスポット、公園、遊園地、テーマパーク、動物園、水族館、美術館、博物館、温泉地、景勝地、寺社、名所、旧跡、観光スポット、展示会場、博覧会場、レース場、スポーツ競技場、花火大会スポット、祭りスポット、盆踊り会場、イベント会場、花見スポット、紅葉スポット、ショッピングモール、ホテル等であるが、人々が楽しみを求めて集まる地点や施設であれば、いかなるものであってもよい。
【0025】
また、前記行楽スポットへのルートデータベース14は、前記行楽スポットデータベース13に格納されている行楽スポットまでの経路に関するデータを格納する。前記行楽スポットへのルートデータベース14は、例えば、行楽スポットまでの経路に関する交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル等を格納する。
【0026】
そして、前記交通量データベース15には、前記行楽スポットデータベース13に格納されている行楽スポットまでの経路の交通量に関するデータを格納する。この場合、前記行楽スポットへ向かう往路の交通量、及び、前記行楽スポットから戻る復路の交通量が、月日、曜日、時間帯等の時間情報とともに格納されている。なお、前記行楽スポットまでの経路の一部の区間、例えば、該経路に含まれる高速道路における交通量だけが格納されていてもよい。該高速道路における交通量は、インターチェンジや料金所において進入又は退出する車両の台数をカウントすることで正確に計測することができる。
【0027】
また、前記天気データベース16には、外的要因としての各地の気象状況に関する情報、すなわち、天気情報が格納されている。この場合、各地の天気情報は、月日、曜日、時間帯等の時間情報とともに格納されている。なお、各地における天候、風向、風力、気温、湿度、降雨量、積雪量、波浪等の気象状況は、気象庁、各地の測候所、気象予報会社、気象衛星等から取得することができる。
【0028】
さらに、前記イベントデータベース17には、外的要因としての各地のイベントに関する情報が格納されている。ここで、イベントとは、例えば、人々が多数集合するような催し物である。該催し物は、花火大会、盆踊り、秋祭り、初詣、彼岸、コンサート、歌謡ショー、演劇、展示会、博覧会、運動会、スポーツ競技大会、バーゲンセール(特売)、開店セール、デモ行進等であるが、人々が多数集合するような催し物であれば、いかなるものであってもよい。この場合、各地のイベントに関する情報は、月日、曜日、時間帯等の時間情報とともに格納されている。
【0029】
また、本実施の形態におけるイベントには、前記行楽スポットから戻る復路における渋滞状況に影響を及ぼす外的要因となる事象であれば、前記催し物以外のものも含まれる。例えば、行楽スポットが遊園地である場合、遊具施設の利用率が低下すると行楽客が帰宅し始めたと考えられ、まもなく渋滞が発生すると推定することができるので、遊具施設の利用率の変化はイベントとして把握される。また、例えば、行楽スポットが温泉地である場合、帰宅直前に土産物を購入することが多いので、土産物店の売上額が上昇すると、まもなく行楽客が帰宅し始めて渋滞が発生すると推定することができるので、土産物店の売上額の変化はイベントとして把握される。ただし、気象状況の変化は、前記渋滞状況に影響を及ぼす外的要因となる事象ではあるが、天気情報として取り扱い、イベントに含まないものとする。
【0030】
そして、前記統計データベース18には、前記行楽スポットへ向かう往路の交通量と前記行楽スポットから戻る復路の交通量との関係の統計データが格納されている。なお、該統計データは、各地の天気情報、イベントに関する情報等の外的要因も考慮して生成されたものである。また、交通量を計測するための時間帯に関するデータも格納されている。
【0031】
一方、前記処理部21は、行楽スポットへの経路の交通量に関するデータを収集する入力処理部22、検索処理部23、探索処理部24、表示処理部25、収集されたデータに基づき、前記経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を示す統計データを生成する統計処理部26、及び、前記統計データや、当日に計測された前記往路の交通量に基づいて当日の前記復路の渋滞状況を推定する推定処理部27を備える。
【0032】
前記入力処理部22は、前記交通量データベース15に行楽スポットまでの経路の交通量に関するデータを格納して収集するための処理、前記天気データベース16に各地の天気情報を格納して収集するための処理、及び、前記イベントデータベース17に各地のイベントに関する情報を格納して収集するための処理を行う。
【0033】
そして、前記検索処理部23は、前記行楽スポットデータベース13にアクセスして、所定の行楽スポットの位置座標、名称、住所等の情報を検索するための処理を行う。また、前記探索処理部24は、前記行楽スポットへのルートデータベース14にアクセスして、所定の行楽スポットへ往復するための経路を探索するための処理を行う。この場合、該経路に含まれる高速道路区間のように、交通量を比較的正確に計測することのできる区間を抽出することもできる。さらに、前記表示処理部25は、検索された行楽スポットの情報、探索された前記行楽スポットへの経路、推定された渋滞情報等を情報端末31の表示装置に表示するための表示処理を行う。
【0034】
また、前記統計処理部26は、交通量データベース15に格納された行楽スポットまでの経路の交通量に関するデータに基づいて、前記経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を統計的に処理する。さらに、前記統計処理部26は、天気データベース16に格納された各地の天気情報、及び、イベントデータベース17に格納された各地のイベントに関する情報に基づいて、前記往路の交通量と復路の交通量との関係に与える気象状況、イベント等の外的要因による影響を統計的に処理する。そして、前記統計処理部26は、前記往路の交通量と復路の交通量との関係を、気象状況、イベント等の外的要因も考慮に入れた統計データとして生成する。さらに、復路における渋滞状況を推定するために必要な往路の交通量を計測するための時間帯も決定する。なお、前記統計処理部26は、統計的に処理した前記経路における往路の交通量と復路の交通量との関係及び該関係に与える気象状況、イベント等の外的要因による影響、生成した統計データ、並びに、決定した往路の交通量を計測するための時間帯を前記統計データベース18に格納する。
【0035】
そして、前記推定処理部27は、指定された日の決定された時間帯に計測された所定の行楽スポットへの経路における往路の交通量、並びに、指定された日の天気情報及びイベントに関する情報を取得し、前記統計データベース18に格納された統計データに基づいて、前記行楽スポットへの経路における復路での渋滞状況を推定し、該渋滞状況を示す渋滞情報を作成する。この場合、前記指定された日の天気情報は天気予報を含み、イベントに関する情報はイベントの開催予定情報を含むものである。
【0036】
なお、前記通信部28は、前記情報端末31と通信し、該情報端末31から渋滞情報の要求を受信し、前記推定処理部27が推定した結果としての推定された渋滞状況を示す渋滞情報を前記情報端末31に送信するための処理を行う。また、前記要求は、名称、地名等のように、行楽スポットを指定する情報、及び、日付を指定する等の情報を含んでいる。そして、前記推定された渋滞情報は、前記表示処理部25によって表示処理された後に、情報端末31に送信される。
【0037】
また、前記データ部12等が格納される情報提供サーバ11の記憶手段は、情報提供サーバ11の内部記憶媒体であってもよいし、外部記憶媒体であってもよい。この場合、前記内部記憶媒体及び外部記憶媒体は、磁気テープ、磁気ディスク、磁気ドラム、CD−ROM、CD−R/RW、MD、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R/RW、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード、棒状メモリ等いかなる種類のものであってもよい。
【0038】
さらに、前記情報提供サーバ11は、渋滞情報を作成する機能だけでなく、経路を探索する探索機能、地点や施設を検索する検索機能等の他の機能を有するものであってもよい。例えば、前記情報端末31からの配信要求に応じて、出発地から目的地までの経路を探索して探索された経路の情報を地図情報とともに配信したり、レストラン等の施設を検索して検索された該施設の情報を配信したりすることができる。これにより、前記情報端末31が、探索機能、検索機能、地図情報等を備えていない携帯電話機、PHS電話機、携帯情報端末、PDA等であっても、操作者は、前記情報端末31を操作して、前記情報提供サーバ11に配信要求を送信することによって、所望の経路の情報、施設の情報、地図情報等を取得し、前記情報端末31の表示装置に表示させることができる。
【0039】
なお、前記情報提供サーバ11は、前記情報端末31をIDキー等に基づいて特定するための図示されない端末特定部等を有することが望ましい。さらに、前記情報提供サーバ11は、地図情報を格納する図示されない地図データベース、POI(Point of Interest)データベース、道路データベース等を有することが望ましい。
【0040】
ここで、前記地図データベースは、地図を描画するためのノード、リンク、座標、施設名称等の地図情報を格納する。また、前記POIデータベースは、出発地、目的地、通過点等となる地点を検索するための施設データ、タウンページデータ、イベントデータ等を格納する。なお、前記POIデータベースは施設や地域に関する詳細情報を含むものであってもよい。例えば、前記施設がレストラン、食堂等の飲食店である場合、前記詳細情報は、営業する曜日、営業時間、電話番号、メニュー、値段、味、サービスの良否、店内の雰囲気、駐車場の有無等であり、前記施設がコンビニエンスストア、百貨店、ホームセンタ、スーパーマーケット等の商業施設である場合、前記詳細情報は、営業する曜日、営業時間、電話番号、品揃(ぞろ)え、値段、バーゲンセールの期間、バーゲンセールの対象商品、サービスの良否、店内の雰囲気、駐車場の有無、催し物やイベントの種類及び期間等であり、前記施設がテーマパーク、ゲームセンタ、映画館、劇場等の娯楽施設である場合、前記詳細情報は、営業する曜日、営業時間、電話番号、施設の内容、値段、サービスの良否、雰囲気、駐車場の有無、催し物やイベントの種類及び期間等である。さらに、前記道路データベースは、道路の探索コスト、道路の種別等の経路を探索するためのデータを格納する。
【0041】
また、前記情報提供サーバ11は、前記地図情報に基づいて地図を描画する図示されない地図作成部、前記POIデータベースに格納された情報に基づいて目的地のような所定の地点の座標情報、名称、住所等の地点情報を検索する図示されないPOI検索部、及び、前記道路データベース、交通情報データベース13等に格納された情報に基づいて現在位置から目的地までの経路を探索する図示されない経路探索部を有することが望ましい。
【0042】
次に、前記構成の渋滞推定システムの動作について説明する。まず、往路の交通量及び外的要因に応じて、復路における渋滞状況を推定する概念について説明する。
【0043】
図1は本発明の実施の形態における渋滞推定システムの渋滞状況を推定する概念を示す図である。
【0044】
ここでは、行楽スポットがスキー場であり、休日に日帰りでスキーをするためにスキー場に来ている操作者が、情報端末31を操作し、前記スキー場から帰宅する際の渋滞情報を取得する場合を例に取って説明する。この場合、図1に示されるように、同一の地域に複数の行楽スポットとしてのスキー場、すなわち、Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cが存在し、前記操作者はAスキー場46aに来ているものとする。
【0045】
そして、前記Aスキー場46a、周辺のBスキー場46b及びCスキー場46cは、いずれも、図示されない都市からの日帰り圏内に存在し、前記操作者を含む日帰りスキー客の多くは、前記都市の内部又は周辺に居住するものとする。また、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cの存在する地域と前記都市とを結ぶ高速道路41が存在し、該高速道路41のスキー場側インターチェンジ44からは一般道45を経由して、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cに到達することができる。なお、前記一般道45は、途中からAスキー場46aまでの一般道45a、Bスキー場46bまでの一般道45b及びCスキー場46cまでの一般道45cに分岐している。また、前記高速道路41の都市側インターチェンジ43は、前記都市に近接した場所に設置されている。
【0046】
ここで、前記操作者がAスキー場46aから帰宅する際に前記高速道路41の復路41bにおいて渋滞が発生するか否か、発生した場合の渋滞度合い等の渋滞状況は、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cから都市に帰宅する車両の台数に大きく依存すると考えることができる。一般的に、休日の高速道路においては、通勤の車両や業務で運行している車両の台数は少なく、行楽のための車両の台数が多いと考えられる。そして、高速道路41のように、都市と該都市からの日帰り圏内に存在するスキー場とを結ぶ高速道路において、スキーシーズン中は、行楽のための車両のほとんどがスキー場へ行き来する車両であると考えられる。そこで、前記操作者がAスキー場46aから帰宅する際に前記高速道路41の復路41bにおける渋滞は、当日の午前中に前記高速道路41の往路41aを走行して前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cに来た車両の台数に基づいて推定することができる。すなわち、復路41bにおける渋滞状況は、当日の往路41aの交通量に基づいて推定することができる。
【0047】
この場合、当日の往路41aの交通量は、都市側インターチェンジ43から往路41aに進入する車両の台数又は往路41aからスキー場側インターチェンジ44を通って退出する車両の台数をカウントすることによって計測することができる。なお、都市側インターチェンジ43からスキー場側インターチェンジ44までの往路41aの交通量を厳密に計測することは困難であるが、都市側インターチェンジ43から往路41aに進入する車両の台数又は往路41aからスキー場側インターチェンジ44を通って退出する車両の台数をカウントすることによって、かなり高い精度で当日の往路41aの交通量を計測することができる。
【0048】
また、精度は多少落ちるが、前記往路41aにおける渋滞状況に基づいて、往路41aの交通量を計測することもできる。一般に、高速道路においては、交通量と渋滞状況との間に密接な関連があることが知られており、高速道路の所定の区間における交通量と渋滞状況との相関関係が既知であることが多い。そこで、前記往路41aにおける渋滞状況を観測することによって、往路41aの交通量を計測することができる。
【0049】
さらに、スキー場側インターチェンジ44を通って高速道路41から退出する車両の台数をカウントすることによって、往路41aの交通量を計測することもできる。これは、都市と反対の方向から高速道路41を走行してきて、スキー場側インターチェンジ44を通って退出する車両の台数は少ないと考えられるからである。
【0050】
さらに、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cの駐車場に駐車していてる車両の台数をカウントすることによって、往路41aの交通量を計測することもできる。これは、都市からの日帰り圏内に存在するスキー場のスキー客の多くは、泊まりのスキー客や他の地方からのスキー客でなく、前記都市からの日帰りスキー客であると考えられるからである。
【0051】
さらに、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cの入場者数をカウントすることによって、往路41aの交通量を計測することもできる。これは、都市からの日帰り圏内に存在するスキー場のスキー客の多くは、泊まりのスキー客や他の地方からのスキー客でなく、前記都市からの日帰りスキー客であると考えられるからである。また、スキー客は、鉄道でなく車両によってスキー場に来ることが多いためである。なお、車両一台当たりの乗員数は、統計的なデータを入手することができる。
【0052】
さらに、車両のライセンスプレート(通称ナンバープレート)に記載されている登録陸運事務所の名称から、前記都市から来た車両を判別してカウントすることによって、往路41aの交通量を計測することもできる。例えば、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cの駐車場に入口の料金所、スキー場側インターチェンジ44の料金所等に前記ライセンスプレートを撮影するカメラを配設し、該カメラによって撮影されたライセンスプレートの画像から前記登録陸運事務所の名称を認識して、前記都市から来た車両を判別することができる。また、スキー場側インターチェンジ44の料金所で料金を精算するために必要な高速道路41に進入したインターチェンジの名称に基づいて、前記都市から来た車両を判別することができる。
【0053】
なお、前記往路41aの交通量の計測は、所定の時間帯に行われる。一般に、日帰りスキー客の場合、当日の早朝に出発して午前中の早い時刻(例えば、午前10時頃)までにスキー場に到着すると考えられる。そのため、都市側インターチェンジ43やスキー場側インターチェンジ44を通過する車両の台数をカウントしたり、往路41aにおける渋滞状況を観測して往路41aの交通量を計測する場合には、当日の早朝から午前中の早い時刻までの時間帯に計測が行われる。すなわち、昼以降の時間帯に前記往路41aを走行する車両は、日帰りスキー客の車両でないと考えられるからである。
【0054】
また、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cの駐車場に駐車していてる車両の台数や前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cの入場者数をカウントすることによって往路41aの交通量を計測する場合には、当日の昼前後の時間帯に計測が行われる。
【0055】
続いて、計測された往路41aの交通量に基づいて、復路41bにおける渋滞状況を推定する。前述されたように、復路41bにおける渋滞状況は、往路41aの交通量に大きく依存するが、他の要因によっても影響される。例えば、スキー場側インターチェンジ44以外のインターチェンジから往路41aに進入する車両の台数、スキー場側インターチェンジ44と都市側インターチェンジ43との間のインターチェンジで往路41aから退出する車両の台数等にも影響される。
【0056】
また、日付や曜日によっても影響される。例えば、休日が連休の初日である場合、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cが都市からの日帰り圏内であっても、宿泊するスキー客も多いと考えられるので、復路41bの交通量は往路41aの交通量よりも少なくなることが予想される。一方、休日が連休の終日である場合、宿泊していたスキー客が帰宅するので、復路41bの交通量は往路41aの交通量よりも多くなることが予想される。
【0057】
このような要因による影響は、往路41aの交通量と復路41bの交通量との関係を統計的に処理することによって、極小化することができると考えられる。そこで、本実施の形態における渋滞推定システムでは、過去の所定期間(例えば、過去一年間)における往路41aの交通量と復路41bの交通量とを、月日、曜日、時間帯等の時間情報とともに収集し、一日における往路41aの交通量と復路41bの交通量との関係を統計的に処理しておくようになっている。そして、統計的に処理することによって生成した統計データに基づいて、前記計測された往路41aの交通量から当日の復路41bにおける渋滞状況を推定する。
【0058】
また、復路41bにおける渋滞状況に大きな影響を及ぼす要因には、気象状況、イベント等の外的要因もある。例えば、雨天の場合には、晴天の場合よりも車速が低下するので、交通量が同じでも渋滞が発生しやすくなる。また、降雪、強風、濃霧等の場合も同様である。さらに、降雨や降雪が予想される場合、帰宅時刻を早める傾向があるので、復路41bの交通量が早い時間帯から増加して、渋滞の発生する時間帯が早くなると考えられる。
【0059】
さらに、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b又はCスキー場46cにおいて、スポーツ競技大会のようなイベントが開催された場合、イベントの終了後に復路41bの交通量が急増すると考えられるので、イベントの終了後の時間帯に激しい渋滞が発生しやすくなる。また、前記スキー場側インターチェンジ44と都市側インターチェンジ43との間の地域において、コンサート等のイベントが行われた場合、前記復路41bの途中から交通量が増加して渋滞が発生することが考えられる。さらに、前記Aスキー場46a、Bスキー場46b及びCスキー場46cのリフト乗車率の変化もイベントとして把握される。すなわち、リフトの乗車率が低下すると、スキー客が帰宅し始めたと考えられるので、まもなく交通量が増加して渋滞が発生すると推定される。なお、前記リフト乗車率の変化は、リフト乗り場に配設された自動改札機の改札データに基づいて把握することができる。
【0060】
このようにして、情報提供サーバ11は、前記操作者がAスキー場46aから帰宅する際の前記高速道路41の復路41bにおける渋滞状況を推定して、該渋滞状況を示す渋滞情報を提供することができる。例えば、前記操作者が昼食時に情報端末31を操作し、前記Aスキー場46aから帰宅する際の渋滞情報を情報提供サーバ11から取得したとする。この場合、当日の朝に計測された往路41aの交通量がいつもの休日よりも多かったとする。そして、昼食時におけるAスキー場46a周辺においては、雲行きが怪しく降雨が予想されているものとする。この場合、前記情報提供サーバ11は、あらかじめ生成した統計データに基づいて、当日の朝に計測された往路41aの交通量から復路41bにおける渋滞状況を推定する。この際、雲行きが怪しく降雨が予想されているという気象状況が外的要因として考慮される。これにより、復路41bにおける渋滞は、通常の休日より早く、午後2時頃から発生し、通常の休日より長く、4時間程度継続する旨の渋滞情報を情報提供サーバ11から取得することができる。
【0061】
次に、統計データを生成する動作について説明する。
【0062】
図3は本発明の実施の形態における渋滞推定システムの統計データを生成する動作を示すフローチャートである。
【0063】
まず、情報提供サーバ11の入力処理部22は、交通量データベース15に所定の行楽スポットまでの経路の交通量に関するデータを入力するための処理を行う。この場合、前記行楽スポットは、行楽スポットデータベース13にデータが格納された行楽スポットの中からあらかじめ選択されたものであり、複数であることが望ましい。また、前記行楽スポットまでの経路は、行楽スポットへのルートデータベース14にデータが格納された経路の中からあらかじめ選択されたものである。なお、一つの行楽スポットまでの経路は、出発地に応じて設定されるので、通常複数である。この場合、出発地は比較的人口の多い大都市から優先的に選択されることが望ましいが、任意に選択することができる。そして、前記経路は選択された出発地から行楽スポットまでの探索された経路である。
【0064】
前記行楽スポットまでの経路が選択されると、選択された経路のそれぞれにおける往路及び復路の交通量が計測される。ここで、該交通量は、前記経路の全部の区間における交通量であってもよいし、前記経路の一部の区間、例えば、該経路に含まれる高速道路における交通量だけが計測されるようにしてもよい。高速道路における交通量は、インターチェンジや料金所において進入又は退出する車両の台数をカウントすることで正確に計測することができる。また、交通量を計測する時間帯は、一日24時間であってもよいし、所定の時間帯だけであってもよい。例えば、往路の交通量は午前中だけ計測し、復路の交通量は午後だけ計測するようにしてもよい。
【0065】
なお、交通量の計測は、前記情報提供サーバ11でなく、高速道路のインターチェンジや料金所に配設された計測装置等によって行われる。そして、前記情報提供サーバ11は、前記計測装置等によって計測された交通量に関するデータを取得し、前記入力処理部22が前記交通量に関するデータを交通量データベース15に格納して収集する。なお、前記情報提供サーバ11は、前記交通量に関するデータを、通信によってリアルタイムに取得してもよいし、前記計測装置等によって前記交通量に関するデータが格納された移動可能な外部記憶媒体から読み取ることによって、バッチ処理で取得してもよい。また、前記交通量に関するデータは、計測された月日、曜日、時間帯等の時間情報を備えるものである。
【0066】
一方、前記入力処理部22は、各地の気象状況に関する情報、すなわち、天気情報を天気データベース16に格納して収集する。なお、前記情報提供サーバ11は、各地における天候、風向、風力、気温、湿度、降雨量、積雪量、波浪等の気象状況を、気象庁、各地の測候所、気象予報会社、気象衛星等から取得することができる。前記天気情報は、前記交通量に関するデータと同様に、リアルタイムに取得されてもよいし、バッチ処理で取得されてもよい。そして、各地の天気情報は、月日、曜日、時間帯等の時間情報とともに格納され収集される。
【0067】
また、前記入力処理部22は、各地のイベントに関する情報をイベントデータベース17に格納して収集する。前記情報提供サーバ11は、催し物等の情報を新聞社、放送局、タウンページデータ、イベントデータ等を提供するウェブサイト等から取得することができる。また、土産物店の売上額の変化等のイベントの情報であれば、土産物店のレジに配設されたPOS(Point of Sale)端末等から取得することができる。前記イベントに関する情報は、前記交通量に関するデータ及び天気情報と同様に、リアルタイムに取得されてもよいし、バッチ処理で取得されてもよい。また、前記イベントに関する情報は、月日、曜日、時間帯等の時間情報とともに格納され収集される。
【0068】
続いて、前記統計処理部26は、前記交通量データベース15に格納され収集された前記交通量に関するデータに基づいて、それぞれの経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を統計的に処理する。続いて、前記統計処理部26は、収集された天気情報及びイベントに関する情報に基づいて、気象状況、イベント等の外的要因による前記往路の交通量と復路の交通量との関係に対する影響を統計的に処理する。
【0069】
なお、前記統計処理部26は、所定期間が経過するまで、前記交通量に関するデータの収集、天気情報及びイベントに関する情報の収集、往路の交通量と復路の交通量との関係の統計的処理、並びに、外的要因による往路の交通量と復路の交通量との関係に対する影響の統計的処理を繰り返して行う。ここで、前記所定期間は、任意に設定することができるが、一年以上であることが望ましい。
【0070】
続いて、前記統計処理部26は、それぞれの経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を、気象状況、イベント等の外的要因も考慮に入れた統計データとして生成する。さらに、復路における渋滞状況を推定するために必要な往路の交通量を計測するための時間帯も決定する。最後に、前記統計処理部26は、統計的に処理した前記経路における往路の交通量と復路の交通量との関係及び該関係に与える気象状況、イベント等の外的要因による影響、生成した統計データ、並びに、決定した往路の交通量を計測するための時間帯を統計データベース18に格納する。
【0071】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 選択された往路の交通量及び復路の交通量を収集する。
ステップS2 往路の交通量と復路の交通量との関係を統計的に処理する。
ステップS3 天気情報、イベント情報を収集する。
ステップS4 気象状況、イベント等の外的要因による影響を統計的に処理する。
ステップS5 往路の交通量と復路の交通量との関係を気象状況、イベント等外的要因も考慮に入れた統計データとして生成する。また、交通量計測に必要な時間帯を決定し、処理を終了する。
【0072】
次に、復路の渋滞状況を推定する動作について説明する。
【0073】
図4は本発明の実施の形態における渋滞推定システムの渋滞状況を推定する動作を示すフローチャートである。
【0074】
まず、操作者が情報端末31を操作して、所定の行楽スポットからの復路における渋滞情報の要求を送信すると、情報提供サーバ11の通信部28が前記渋滞情報の要求を受信する。なお、前記渋滞情報の要求には、操作者や情報端末31の登録ID等の操作者や情報端末31を特定するための情報、前記行楽スポットの名称、住所等の行楽スポットを特定するための情報、前記行楽スポットへの経路の出発地の名称、操作者の自宅の所在地等の前記行楽スポットへの経路の出発地を特定するための情報等が含まれる。
【0075】
続いて、検索処理部23は、行楽スポットデータベース13にアクセスして、前記行楽スポットを検索する。続いて、探索処理部24は、行楽スポットへのルートデータベース14にアクセスして、探索された前記行楽スポットへの経路を探索する。
【0076】
続いて、推定処理部27は、交通量データベース15から、探索された前記経路における往路の当日の交通量を取得する。この場合、該交通量は、統計処理部26によってあらかじめ決定された時間帯(前記ステップS5参照)に計測され、交通量データベース15に格納されたものである。また、交通量データベース15に格納して収集するための交通量を計測した場合(前記ステップS1参照)と同様にして取得される。さらに、前記推定処理部27は、当日の天気情報及びイベントに関する情報を取得する。この場合も、天気情報及びイベントに関する情報を天気データベース16及びイベントデータベース17に格納して収集した場合(前記ステップS3参照)と同様にして取得される。
【0077】
続いて、前記推定処理部27は、統計データベース18に格納された統計データに基づいて、前記経路における復路での渋滞状況を推定し、該渋滞状況を示す渋滞情報を作成する。これにより、高い精度で推定された渋滞状況を示す渋滞情報が作成される。続いて、表示処理部25は、前記渋滞情報を情報端末31の表示装置に表示するための表示処理を行う。そして、表示処理が行われた渋滞情報は、通信部28によって、前記情報端末31に送信される。続いて、前記情報端末31は、受信した渋滞情報を表示装置に表示する。これにより、操作者は、行楽スポットからの復路における渋滞状況を正確に把握することができる。
【0078】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 所定の時間帯に計測された往路の交通量を取得する。
ステップS12 当日の天気情報及びイベントに関する情報を取得する。
ステップS13 統計データによって、復路の渋滞を推定する。
ステップS14 操作者へ通知し、処理を終了する。
【0079】
このように、本実施の形態において、情報提供サーバ11は、所定の期間に亘(わた)って収集された交通量に関するデータに基づいて、行楽スポットへの経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を統計的に処理し、かつ、所定の期間に亘って収集された天気情報及びイベントに関する情報に基づいて、気象状況、イベント等の外的要因による前記往路の交通量と復路の交通量との関係に対する影響を統計的に処理して、それぞれの経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を気象状況、イベント等の外的要因も考慮に入れた統計データとして生成する。そして、当日に計測した往路の交通量、並びに、当日の天気情報及びイベントに関する情報を取得し、前記統計データに基づいて、当日の復路の渋滞状況を推定するようになっている。
【0080】
そのため、往路の交通量と復路の交通量との関係、外的要因が交通量に与える影響を示す統計データ、当日に計測した往路の交通量、及び、当日の外的要因に基づいて、当日の復路における渋滞状況を推定するので、高い精度で渋滞状況を推定することができる。
【0081】
これにより、操作者は、情報端末31を操作して前記情報提供サーバ11にアクセスすることによって、行楽スポットからの復路における渋滞状況を正確に把握することができる。
【0082】
なお、本実施の形態においては、気象状況、イベント等の外的要因も考慮に入れた統計データを生成し、該統計データ、当日に計測した前記往路の交通量、及び、当日の外的要因に基づいて当日の前記復路の渋滞状況を推定する場合について説明したが、外的要因を省略することもできる。この場合、該外的要因に関するデータを収集する必要がなく、統計データを生成する際に外的要因を考慮に入れる必要がなく、当日の外的要因を取得する必要もない。さらに、外的要因の一部だけを省略することもできる。例えば、気象状況だけを省略してもよいし、イベントだけを省略してもよい。
【0083】
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0084】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、行楽スポットからの復路における渋滞状況を高い精度で推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における渋滞推定システムの渋滞状況を推定する概念を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態における渋滞推定システムの構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施の形態における渋滞推定システムの統計データを生成する動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における渋滞推定システムの渋滞状況を推定する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
22 入力処理部
26 統計処理部
27 推定処理部
41a 往路
41b 復路
46a Aスキー場
46b Bスキー場
46c Cスキー場

Claims (5)

  1. (a)行楽スポットへの経路の交通量に関するデータを収集する入力処理部と、
    (b)収集された前記データに基づき、前記経路における往路の交通量と復路の交通量との関係を示す統計データを生成する統計処理部と、
    (c)前記統計データ及び当日に計測された前記往路の交通量に基づいて、当日の前記復路の渋滞状況を推定する推定処理部とを有することを特徴とする渋滞推定システム。
  2. (a)前記入力処理部は、外的要因に関するデータも収集し、
    (b)前記統計処理部は、前記外的要因も考慮に入れた統計データを生成し、
    (c)前記推定処理部は、前記統計データ、当日に計測された前記往路の交通量及び当日の外的要因に基づいて、当日の前記復路の渋滞状況を推定する請求項1に記載の渋滞推定システム。
  3. 前記外的要因は気象状況又はイベントである請求項2に記載の渋滞推定システム。
  4. 前記往路の交通量は当日の所定の時間帯に計測される請求項1〜3のいずれか1項に記載の渋滞推定システム。
  5. (a)行楽スポットへの経路における往路の交通量及び復路の交通量に関する統計データを格納する統計データ格納部と、
    (b)経路における往路の当日の交通量を格納する交通量データ格納部と、
    (c)情報端末から行楽スポット及び出発地を受信する通信部と、
    (d)受信した前記行楽スポット及び出発地に基づき、前記行楽スポットへの経路を探索する探索処理部と、
    (e)探索された前記経路における往路の当日の交通量を前記交通量データ格納部から取得し、取得した前記往路の当日の交通量及び前記統計データに基づいて、探索された前記経路における復路の当日の渋滞状況を推定する推定処理部とを有することを特徴とする渋滞推定システム。
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